JP7334072B2 - レーザー加工装置およびビーム径測定方法 - Google Patents

レーザー加工装置およびビーム径測定方法 Download PDF

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本発明は、レーザー加工装置およびビーム径測定方法に関する。
半導体ウエーハ等の被加工物を加工する方法として、分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射してレーザー加工溝を形成するレーザー加工装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1のレーザー加工装置は、レーザービームの光軸上の所定の位置に配置され、レーザービームの一部を遮光することによって集光スポットにおけるビーム形状を成形するマスク手段を含む。
特開2006-319198号公報
上記のマスク手段によってビーム形状を成形する場合、被加工物に形成するレーザー加工溝の幅および深さ等を制御するために、レーザービームのビーム径を正確に把握する必要がある。ビーム径を測定する方法として、ナイフエッジを光軸に対して直交する方向に移動させることによって、レーザービームの輪郭情報を得る方法が知られている。しかしながら、ナイフエッジを光軸上に取り付け、移動させるためには、レーザー加工装置を停止させる必要があるので、生産効率が低下する恐れがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、装置を停止させることなくレーザービームのビーム径を測定することができるレーザー加工装置およびビーム径測定方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のレーザー加工装置は、被加工物に設定された分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射してレーザー加工溝を形成するレーザー加工装置であって、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザービームを照射するレーザービーム照射ユニットと、該チャックテーブルと該レーザービーム照射ユニットとを加工送り方向に相対的に移動させる加工送りユニットと、該レーザービーム照射ユニットおよび該加工送りユニットを制御する制御ユニットと、を備え、該レーザービームの光軸上の所定の位置に配設され、レーザービームを透過する透過部と、該透過部を囲繞しレーザービームの一部を遮る遮光部と、を含該レーザービームの一部が該遮光部によって遮光され、残りが該透過部を通過することによって該レーザービームの集光スポットにおけるビーム形状成形するマスクユニットを更に備え、該マスクユニットを通過するレーザービームの透過率に基づいて、該レーザービームのビーム径を算出することを特徴とする。
前記レーザー加工装置では、該マスクユニットは、該レーザービームの光軸に対して直交する方向に移動可能に構成されてもよい。
前記レーザー加工装置は該マスクユニットを通過した該レーザービームの出力値を測定する出力測定ユニットを更に備え、該制御ユニットは、該マスクユニットの透過部および遮光部を通過することで一部を遮蔽されたレーザービームの透過率と該レーザービームのビーム径との関係を示すデータを予め記憶する記憶部と、該出力測定ユニットが測定した該レーザービームの出力値に基づいて該レーザービームの透過率を算出し、算出した該透過率と該データとに基づいて該レーザービームのビーム径を算出する演算部と、を含んでもよい。
本発明のビーム径測定方法は、前記レーザー加工装置を用いてレーザービームのビーム径を測定するビーム径測定方法であって、該マスクユニットを通過するレーザービームの透過率と該レーザービームのビーム径との関係を示すデータを記憶するステップと、該マスクユニットによって遮光されていない該レーザービームの出力値を測定するステップと、該マスクユニットによって遮光された該レーザービームの出力値を測定するステップと、遮光されていない該レーザービームの出力値と、遮光された該レーザービームの出力値と、該データとに基づいて、該レーザービームのビーム径を算出するステップと、を含むことを特徴とする。
本願発明は、装置を停止させることなくレーザービームのビーム径を測定することができるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係るレーザー加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示されたレーザー加工装置の加工対象の被加工物の斜視図である。 図3は、図1に示されたレーザー加工装置のレーザービーム照射ユニットの構成を模式的に示す模式図である。 図4は、第1実施形態に係るマスクユニットを示す斜視図である。 図5は、集光スポットにおけるビーム形状の一例を示す模式図である。 図6は、レーザービームの透過率とビーム径との関係の一例を示すグラフである。 図7は、第2実施形態に係るマスクユニットを示す斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔第1実施形態〕
本発明の実施形態に係るレーザー加工装置を図面に基づいて説明する。図1は、第1実施形態に係るレーザー加工装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示されたレーザー加工装置の加工対象の被加工物の斜視図である。図3は、図1に示されたレーザー加工装置のレーザービーム照射ユニットの構成を模式的に示す模式図である。図4は、第1実施形態に係るマスクユニットを示す斜視図である。図5は、集光スポットにおけるビーム形状の一例を示す模式図である。図6は、レーザービームの透過率とビーム径との関係の一例を示すグラフである。以下の説明において、X軸方向は、水平面における一方向である。Y軸方向は、水平面において、X軸方向に交差する方向である。Z軸方向は、X軸方向およびY軸方向に交差する方向である。
第1実施形態に係るレーザー加工装置1は、加工対象である被加工物200に対してレーザービーム21を照射することにより、被加工物200にレーザー加工溝26(図5参照)を形成する装置である。第1実施形態では、被加工物200に溝加工する構成について説明するが、被加工物200を穿孔加工することも可能である。被加工物200は、シリコン、サファイア、ガリウムヒ素などの基板201を有する円板状の半導体ウエーハまたは光デバイスウエーハである。
図2に示すように、被加工物200は、基板201の表面202に格子状に設定された分割予定ライン203と、分割予定ライン203によって区画された領域に形成されたデバイス204と、を有している。デバイス204は、例えば、IC(Integrated Circuit)、またはLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。第1実施形態において、被加工物200は、分割予定ライン203に沿ってレーザー加工溝26が形成される。
第1実施形態において、被加工物200は、環状フレーム210が貼着されかつ被加工物200の外径よりも大径なテープ211が表面202の裏側の裏面205に貼着されて、環状フレーム210の開口内に支持される。
図1に示すように、レーザー加工装置1は、チャックテーブル10と、レーザービーム照射ユニット20と、マスクユニット30と、出力測定ユニット40と、加工送りユニット50と、撮像ユニット80と、表示ユニット90と、制御ユニット100と、を備える。
チャックテーブル10は、被加工物200を保持面11で保持する。保持面11は、ポーラスセラミック等から形成された円盤形状である。保持面11は、第1実施形態において、水平方向と平行な平面である。保持面11は、例えば、真空吸引経路を介して真空吸引源と接続している。チャックテーブル10は、保持面11上に載置された被加工物200を吸引保持する。チャックテーブル10の周囲には、被加工物200を支持する環状フレーム210を挟持するクランプ部12が複数配置されている。チャックテーブル10は、回転ユニット13によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転される。回転ユニット13は、X軸方向移動プレート14に支持される。回転ユニット13およびチャックテーブル10は、X軸方向移動プレート14を介して、加工送りユニット50のX軸移動ユニット60によりX軸方向に移動される。回転ユニット13およびチャックテーブル10は、X軸方向移動プレート14、X軸移動ユニット60およびY軸方向移動プレート15を介して、加工送りユニット50のY軸移動ユニット70によりY軸方向に移動される。
図3に示すように、レーザービーム照射ユニット20は、チャックテーブル10に保持された被加工物200に対してパルス状のレーザービーム21を照射するユニットである。レーザービーム照射ユニット20は、レーザービーム発振器22と、ミラー23と、集光レンズ24と、を含む。レーザービーム発振器22は、被加工物200を加工するためのレーザービーム21を発振する。ミラー23は、レーザービーム発振器22が発振したレーザービーム21をチャックテーブル10の保持面11に保持した被加工物200に向けて反射する。集光レンズ24は、ミラー23により反射されたレーザービーム21を被加工物200に集光させる。レーザービーム照射ユニット20は、さらに、レーザービーム21の集光点の位置をZ軸方向に変位させる集光点位置調整手段を含むことが好ましい。レーザービーム照射ユニット20が照射するレーザービーム21は、被加工物200に対して透過性を有する波長でもよく、被加工物200に対して吸収性を有する波長でもよい。
図4に示すように、マスクユニット30は、基材31と、透過部32と、遮光部33と、を含む。基材31は、レーザービーム21を遮蔽可能な板形状である。基材31は、レーザービーム21の光軸上の所定の位置に配設される。透過部32は、基材31に形成される孔である。透過部32は、例えば、円形状または矩形状である。透過部32の孔径または孔幅は、既知である。透過部32は、第1実施形態において、スリット形状である。透過部32は、レーザービーム21が透過する部分である。遮光部33は、透過部32を囲繞して、レーザービーム21の一部を遮る部分である。基材31に照射されるレーザービーム21は、一部が遮光部33によって遮光され、残りが透過部32を通過する。マスクユニット30は、レーザービーム21の集光スポット25におけるビーム形状を成形する。集光スポット25におけるビーム形状は、図5に示すレーザー加工溝26の加工幅27に基づいて設定される。加工幅27は、例えば、40μm程度である。
図1に示す出力測定ユニット40は、受光面41を含む。受光面41は、マスクユニット30を通過したレーザービーム21の出力値を測定する。出力測定ユニット40は、例えば、レーザパワーメータを含む。レーザパワーメータは、受光面41に入射したレーザービーム21の強さに応じた信号を制御ユニット100に出力するセンサを含む。受光面41にレーザービーム21が照射されることによって、レーザービーム21の出力値に応じた信号を制御ユニット100に出力し、被加工物200の表面202上の集光スポット25(図5参照)におけるレーザービーム21の出力値を測定できる。出力測定ユニット40は、チャックテーブル10とともに移動自在に設置されてもよく、チャックテーブル10と独立して設置されていてもよい。受光面41の平面形状は、第1実施形態において円形であるが、受光面41の位置および形状は、特に限定されず、レーザービーム21の出力値が測定できる範囲で適宜設定してよい。
加工送りユニット50は、チャックテーブル10と、レーザービーム照射ユニット20とを加工送り方向に相対的に移動させるユニットである。加工送りユニット50は、X軸移動ユニット60と、Y軸移動ユニット70と、を含む。X軸移動ユニット60は、チャックテーブル10をX軸方向に移動させる加工送り手段である。Y軸移動ユニット70は、チャックテーブル10をY軸方向に移動させる割り出し送り手段である。X軸移動ユニット60およびY軸移動ユニット70は、第1実施形態において、レーザー加工装置1の装置本体2上に設置されている。X軸移動ユニット60は、X軸方向移動プレート14をX軸方向に移動自在に支持する。Y軸移動ユニット70は、Y軸方向移動プレート15をY軸方向に移動自在に支持する。
X軸移動ユニット60は、周知のボールねじ61と、周知のパルスモータ62と、周知のガイドレール63と、を含む。ボールねじ61は、軸心回りに回転自在に設けられる。
パルスモータ62は、ボールねじ61を軸心回りに回転させる。ガイドレール63は、X軸方向移動プレート14をX軸方向に移動自在に支持する。ガイドレール63は、Y軸方向移動プレート15に固定して設けられる。Y軸移動ユニット70は、周知のボールねじ71と、周知のパルスモータ72と、周知のガイドレール73と、を含む。ボールねじ71は、軸心回りに回転自在に設けられる。パルスモータ72は、ボールねじ71を軸心回りに回転させる。ガイドレール73は、Y軸方向移動プレート15をY軸方向に移動自在に支持する。ガイドレール73は、装置本体2に固定して設けられる。
加工送りユニット50は、さらに、レーザービーム照射ユニット20をZ軸方向に移動させるZ軸移動ユニットを含んでもよい。Z軸移動ユニットは、例えば、装置本体2から立設した柱3に設置され、レーザービーム照射ユニット20の集光レンズ24をZ軸方向に移動自在に支持する。
撮像ユニット80は、チャックテーブル10に保持された被加工物200を撮像する。撮像ユニット80は、チャックテーブル10に保持された被加工物200を撮像するCCDカメラまたは赤外線カメラを含む。撮像ユニット80は、第1実施形態において、レーザービーム照射ユニット20に固定されている。
表示ユニット90は、加工動作の状態又は画像等を表示する表示面91を含む。表示ユニット90は、液晶表示装置等により構成される表示部である。表示面91がタッチパネルを含む場合、表示ユニット90は、入力部を含んでもよい。入力部は、オペレータが加工内容情報を登録する等の各種操作を受付可能である。入力部は、キーボード等の外部入力装置であってもよい。表示ユニット90は、表示面91に表示される情報や画像が入力部等からの操作により切り換えられる。表示ユニット90は、報知部を含んでもよい。報知部は、音および光の少なくとも一方を発してレーザー加工装置1のオペレータに予め定められた報知情報を報知する。報知部は、スピーカー又は発光装置等の外部報知装置であってもよい。表示ユニット90は、制御ユニット100に接続している。
制御ユニット100は、レーザー加工装置1の上述した各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物200に対する加工動作をレーザー加工装置1に実行させる。制御ユニット100は、レーザービーム照射ユニット20および加工送りユニット50を制御する。制御ユニット100は、演算手段としての演算処理装置と、記憶手段としての記憶装置と、通信手段としての入出力インターフェース装置と、を含むコンピュータである。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロプロセッサを含む。記憶装置は、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)等のメモリを有する。演算処理装置は、記憶装置に格納された所定のプログラムに基づいて各種の演算を行う。演算処理装置は、演算結果に従って、入出力インターフェース装置を介して各種制御信号を上述した各構成要素に出力し、レーザー加工装置1の制御を行う。制御ユニット100は、記憶部101と、演算部102と、を含む。
記憶部101は、マスクユニット30を通過しない場合のレーザービーム21の出力値を予め記憶する。記憶部101は、図6に示すような、マスクユニット30を通過するレーザービーム21の透過率とレーザービーム21のビーム径との関係を示すデータを予め記憶する。透過率は、マスクユニット30を通過しない場合のレーザービーム21の出力値に対する、マスクユニット30を通過したレーザービーム21の出力値である。透過率が100%である場合、レーザービーム21のビーム径は、透過部32のスリット幅より小さい。透過率とビーム径との関係を示すデータは、例えば、予め測定された実験値に基づいて算出された近似式を含む。
演算部102は、記憶部101から、マスクユニット30を通過しない場合のレーザービーム21の出力値を取得する。演算部102は、演算部102は、出力測定ユニット40から、出力測定ユニット40が測定したレーザービーム21の出力値を取得する。演算部102は、例えば、入力部等から所定の操作を受け付けた場合、出力測定ユニット40から、出力測定ユニット40が測定したレーザービーム21の出力値を取得する。受光面41によって出力値を測定されるレーザービーム21は、マスクユニット30の透過部32および遮光部33を通過して一部を遮蔽されることによって減衰している。演算部102は、記憶部101から取得したマスクユニット30を通過しない場合のレーザービーム21の出力値と、出力測定ユニット40から取得したレーザービーム21の出力値とに基づいて、マスクユニット30を通過するレーザービーム21の透過率を算出する。演算部102は、記憶部101から、マスクユニット30を通過するレーザービーム21の透過率とレーザービーム21のビーム径との関係を示すデータを取得する。演算部102は、記憶部101から取得した透過率とビーム径との関係を示すデータと、レーザービーム21の透過率とに基づいて、レーザービーム21のビーム径を算出する。
次に、被加工物200にレーザー加工溝26を形成する方法およびレーザービーム21のビーム径を測定する方法について説明する。なお、以下では、オペレータがレーザー加工装置1および各ユニットを操作するものとして記載するが、自動加工装置や搬送装置を用いて自動で作業を行うようにしてもよい。
まず、オペレータは、撮像ユニット80によって、被加工物200の表面202を撮像する。撮像ユニット80によって撮像された撮像画像は、表示ユニット90の表示面91に表示される。オペレータは、撮像画像から分割予定ライン203を検出する。オペレータは、分割予定ライン203の長手方向がX軸方向と平行になるように位置合わせをする。オペレータは、レーザービーム21の集光スポット25が分割予定ライン203に一致するように、レーザービーム照射ユニット20と被加工物200との位置合わせをする。
次に、オペレータは、チャックテーブル10に対してレーザービーム照射ユニット20を相対的にX軸方向に移動させながら、レーザービーム21を照射させる。これにより、オペレータは、被加工物200の表面202側に、分割予定ライン203に沿うレーザー加工溝26を形成する。
レーザー加工溝26を形成する加工前の確認時、または不具合の発生時において、オペレータは、例えば、入力部を介して、制御ユニット100にレーザービーム21のビーム径の測定を実行させる。オペレータは、例えば、所定枚数の被加工物200を加工する毎に、制御ユニット100にレーザービーム21のビーム径の測定を実行させてもよい。演算部102は、出力測定ユニット40から、出力測定ユニット40が測定したレーザービーム21の出力値を取得する。演算部102は、記憶部101に予め記憶されるマスクユニット30を通過しない場合のレーザービーム21の出力値と、出力測定ユニット40から取得したレーザービーム21の出力値とに基づいて、マスクユニット30を通過するレーザービーム21の透過率を算出する。演算部102は、記憶部101に予め記憶される透過率とビーム径との関係を示すデータと、レーザービーム21の透過率とに基づいて、レーザービーム21のビーム径を算出する。
以上説明したように、第1実施形態に係るレーザー加工装置1は、マスクユニット30が、レーザービーム21の集光スポット25におけるビーム形状を成形し、かつ、レーザービーム21のビーム径を測定する。すなわち、レーザー加工装置1は、マスクユニット30を通過しないレーザービーム21の出力値と、マスクユニット30を通過するレーザービーム21の出力値とに基づいて算出されたレーザービーム21の透過率に基づいて、レーザービーム21のビーム径を算出する。
これにより、ナイフエッジ等の測定用の冶具等を必要としないので、治具を取り付けるまたは操作するために多大な工数を要したり、レーザー加工装置1を停止させたりする必要がない。すなわち、レーザー加工装置1を停止させることなく、レーザービーム21のビーム径を測定することができる。これにより、レーザー加工装置1を停止させることによる生産効率の低下を抑制できる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係るマスクユニットを示す斜視図である。第2実施形態のマスクユニット110は、基材111と、複数の透過部112と、遮光部113と、を含む。基材111は、レーザービーム21を遮蔽可能な板形状である。基材111は、第1実施形態の基材31と同様に、レーザービーム21の光軸上の所定の位置に配設される。透過部112は、基材111に形成される孔である。透過部112は、レーザービーム21が透過する部分である。遮光部113は、透過部112を囲繞して、レーザービーム21の一部を遮る部分である。基材111の透過部112のいずれかの孔に照射されるレーザービーム21は、一部が遮光部113によって遮光され、残りが透過部112を通過する。
透過部112は、第2実施形態において、5つの透過部114、115、116、117、118を含む。透過部116は、円形状の孔である。透過部114、115、117、118は、スリット形状の孔である。透過部116は、レーザービーム21を遮光せずに通過させる。透過部114、115、117、118は、レーザービーム21の一部を遮光する。透過部114、115、117、118は、互いに異なるスリット幅を有する。第2実施形態において、透過部114のスリット幅は、透過部115のスリット幅より小さい。透過部115のスリット幅は、透過部117のスリット幅より小さい。透過部117のスリット幅は、透過部118のスリット幅より小さい。つまり、透過部114、115、117、118のち、透過部114のスリット幅が最も小さく、透過部118のスリット幅が最も大きい。スリット幅が小さいほど、レーザービーム21の通過率が小さくなる。透過部112のスリット幅に対応して、図5に示す集光スポット25のビーム形状が変更される。つまり、透過部112のスリット幅に対応して、レーザー加工溝26の加工幅27が変更される。
マスクユニット110は、マスク移動ユニット120によって、レーザービーム21の光軸に対して直交する方向に移動可能に構成される。マスク移動ユニット120は、例えば、マイクロメータおよび電気モータ等を含む。マスク移動ユニット120は、図1に示す制御ユニット100によって制御される。マスクユニット110は、例えば、入力部等から所定の操作を受け付けた場合、マスクユニット110の所定の透過部112がレーザービーム21の光軸上に位置するように、マスクユニット110を移動させる。マスク移動ユニット120は、例えば、オペレータが入力部等を介して透過部114を選択した場合、透過部114がレーザービーム21の光軸上に位置するように、マスクユニット110を移動させる。
マスクユニット110が複数の透過部114、115、116、117、118を含む場合、図1に示す制御ユニット100の記憶部101は、各々の透過部114、115、116、117、118に対応する透過率とビーム径との関係を示すデータを予め記憶する。演算部102は、レーザービーム21の光軸上に位置する透過部に対応する透過率とビーム径との関係を示すデータを取得する。演算部102は、レーザービーム21の光軸上に位置する透過部に対応する透過率とビーム径との関係を示すデータと、レーザービーム21の透過率とに基づいて、レーザービーム21のビーム径を算出する。
以上説明したように、第2実施形態に係るレーザー加工装置1は、マスクユニット110が、レーザービーム21の光軸に対して直交する方向に移動可能である。これにより、レーザー加工溝26を加工する際に、複数のスリット幅の透過部112を使い分けることによって、加工幅27を好適に調整することができる。また、いずれのスリット幅の透過部を使用している場合であっても、各々の透過部に対応した透過率とビーム径との関係を示すデータと、レーザービーム21の出力値に基づいて、レーザービーム21のビーム径を測定することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 レーザー加工装置
2 装置本体
3 柱
10 チャックテーブル
11 保持面
12 クランプ部
13 回転ユニット
14 X軸方向移動プレート
15 Y軸方向移動プレート
20 レーザービーム照射ユニット
21 レーザービーム
22 レーザービーム発振器
23 ミラー
24 集光レンズ
25 集光スポット
26 レーザー加工溝
27 加工幅
30、110 マスクユニット
31、111 基材
32、112、114、115、116、117、118 透過部
33、113 遮光部
120 マスク移動ユニット
40 出力測定ユニット
41 受光面
50 加工送りユニット
60 X軸移動ユニット
70 Y軸移動ユニット
61、71 ボールねじ
62、72 パルスモータ
63、73 ガイドレール
80 撮像ユニット
90 表示ユニット
91 表示面
100 制御ユニット
101 記憶部
102 演算部
200 被加工物
201 基板
202 表面
203 分割予定ライン
204 デバイス
205 裏面
210 環状フレーム
211 テープ

Claims (4)

  1. 被加工物に設定された分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射してレーザー加工溝を形成するレーザー加工装置であって、
    被加工物を保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザービームを照射するレーザービーム照射ユニットと、
    該チャックテーブルと該レーザービーム照射ユニットとを加工送り方向に相対的に移動させる加工送りユニットと、
    該レーザービーム照射ユニットおよび該加工送りユニットを制御する制御ユニットと、
    を備え、
    該レーザービームの光軸上の所定の位置に配設され、レーザービームを透過する透過部と、該透過部を囲繞しレーザービームの一部を遮る遮光部と、を含
    該レーザービームの一部が該遮光部によって遮光され、残りが該透過部を通過することによって該レーザービームの集光スポットにおけるビーム形状成形するマスクユニットを更に備え、
    該マスクユニットを通過するレーザービームの透過率に基づいて、該レーザービームのビーム径を算出することを特徴とするレーザー加工装置。
  2. 該マスクユニットは、
    該レーザービームの光軸に対して直交する方向に移動可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載のレーザー加工装置。
  3. 該マスクユニットを通過した該レーザービームの出力値を測定する出力測定ユニットを更に備え、
    該制御ユニットは、
    該マスクユニットの透過部および遮光部を通過することで一部を遮蔽されたレーザービームの透過率と該レーザービームのビーム径との関係を示すデータを予め記憶する記憶部と、
    該出力測定ユニットが測定した該レーザービームの出力値に基づいて該レーザービームの透過率を算出し、算出した該透過率と該データとに基づいて該レーザービームのビーム径を算出する演算部と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のレーザー加工装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のレーザー加工装置を用いてレーザービームのビーム径を測定するビーム径測定方法であって、
    該マスクユニットを通過するレーザービームの透過率と該レーザービームのビーム径との関係を示すデータを記憶するステップと、
    該マスクユニットによって遮光されていない該レーザービームの出力値を測定するステップと、
    該マスクユニットによって遮光された該レーザービームの出力値を測定するステップと、
    遮光されていない該レーザービームの出力値と、遮光された該レーザービームの出力値と、該データとに基づいて、該レーザービームのビーム径を算出するステップと、
    を含むことを特徴とするビーム径測定方法。
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