JP2023045529A - 消防用結合金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】雌金具と雄金具とが結合している状態において差し金具と結合ツメとの係合状態が解除可能な位置まで押し輪が不意に押し込まれるのを確実に防止することが可能な差込式の消防用結合金具を提供する。【解決手段】差込式の消防用結合金具1では、雄金具3の外周側に配置される接触防止部材4は、押し輪18が内周側に配置される筒部4aと、筒部4aの左端部の内周側に繋がるカバー部4bとを備えており、カバー部4bは、押し輪18の鍔部18bよりも左側に配置されている。また、消防用結合金具1では、結合ツメ8と差し金具17との係合状態が解除可能となるときの押し輪18の位置である解除可能位置18Aに押し輪18が配置されるとともに筒部4aの右端面4dが締め輪6の左端面6cに接触している状態において、カバー部4bの右端部であるカバー端部4cは、鍔部18bの左面よりも左側に配置されている。【選択図】図7
Description
本発明は、消防用ホース同士を連結したり、消防用ホースと消火栓弁とを連結したりするための差込式の消防用結合金具に関する。
従来、消防用ホースの端部に接続される雌金具と、消防用ホースの端部に接続されるとともに雌金具が着脱自在に差し込まれる雄金具とを備える差込式の消防用結合金具が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の消防用結合金具では、雌金具は、消防用ホースに取り付けられる受け金具と、受け金具の先端側に固定される締め輪と、締め輪の内周側に配置されるツメ座と、ツメ座の内周面から径方向の内側に突出する結合ツメと、結合ツメをツメ座の径方向の内側に向かって付勢する板バネとを備えている。雄金具は、消防用ホースに取り付けられる差し金具と、差し金具にスライド自在に取り付けられる押し輪とを備えている。押し輪は、鍔付きの円筒状に形成されている。
特許文献1に記載の消防用結合金具では、差し金具の先端部と結合ツメとが係合することで、雌金具と雄金具とが結合されている。また、この消防用結合金具では、雌金具側に押し輪を押し込んで押し輪の先端部によってツメ座の径方向の外側に結合ツメを移動させることで、差し金具の先端部と結合ツメとの係合状態が解除されて、雌金具と雄金具との結合状態が解除される。そのため、雌金具と雄金具とが結合している消防用結合金具を使用して消火活動等を行っているときに、たとえば、押し輪の鍔部に何らかの障害物が接触して、差し金具と結合ツメとの係合状態が解除可能な位置まで押し輪が雌金具側に押し込まれると、雄金具から雌金具が外れて予期せぬ事故が発生するおそれがある。
そこで、特許文献1に記載の消防用結合金具では、雌金具と雄金具とが結合している状態において差し金具と結合ツメとの係合状態が解除可能な位置まで押し輪が不意に押し込まれないようにするための短管が雄金具に固定されている。短管は、雌金具に対して押し輪よりも離れた位置で雄金具に固定されている。また、短管は、締縮装置を用いて雄金具に固定されており、短管に対して4方向から均等な締縮を施すことで雄金具に固定されている。短管の、押し輪側に配置される端部には、傾斜縁部が形成されている。傾斜縁部は、短管の周方向において4箇所に形成されている。
特許文献1に記載の消防用結合金具では、短管の傾斜縁部は、押し輪の鍔部の一部分を覆っている。そのため、障害物等は、傾斜縁部には接触するものの、傾斜縁部によって、押し輪の鍔部に障害物等が接触するのが防止されており、傾斜縁部は、押し輪の鍔部に障害物等が接触するのを防止する機能を果たしている。また、傾斜縁部が押し輪の鍔部への障害物等の接触を防止することで、雌金具と雄金具とが結合している状態において差し金具と結合ツメとの係合状態が解除可能な位置まで押し輪が不意に押し込まれるのを防止している。なお、この消防用結合金具では、短管の周方向において傾斜縁部の間に形成される隙間に指を入れて、押し輪を押し込むことで、雌金具と雄金具とを分離することが可能になる。
特許文献1に記載の消防用結合金具では、短管に対して4方向から均等な締縮を施すことで短管が雄金具に固定されており、何らかの原因によって雄金具に対する短管の固定強度が低下するおそれがある。雄金具に対する短管の固定強度が低下すると、雌金具と雄金具とが結合している状態において障害物等が傾斜縁部に接触したときに、雄金具に対して短管が押し輪側に移動して、押し輪の鍔部に傾斜縁部が接触するおそれが生じる。また、雄金具に対して短管が押し輪側に移動して、押し輪の鍔部に傾斜縁部が接触すると、差し金具と結合ツメとの係合状態が解除可能な位置まで押し輪が不意に押し込まれて、雄金具から雌金具が外れるおそれが生じる。
そこで、本発明の課題は、雌金具と雄金具とが結合している状態において差し金具と結合ツメとの係合状態が解除可能な位置まで押し輪が不意に押し込まれるのを確実に防止することが可能な差込式の消防用結合金具を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の消防用結合金具は、雌金具と雄金具とを備える差込式の消防用結合金具において、雄金具の外周側に配置される接触防止部材を備え、雌金具は、受け金具と、円筒状の締め輪筒部を有し受け金具に取り付けられる締め輪と、締め輪筒部の内周側に取り付けられるツメ座と、ツメ座の内周面からツメ座の径方向の内側に突出して雄金具に係合する結合ツメと、ツメ座の径方向の内側に結合ツメを付勢する付勢部材とを備え、雄金具は、雌金具と雄金具との結合時に先端部が結合ツメに係合する差し金具と、差し金具の外周側にスライド自在に取り付けられる押し輪とを備え、雌金具と雄金具とが結合されている状態の消防用結合金具の軸方向の一方側を第1方向側とし、第1方向側の反対側を第2方向側とすると、雌金具は、雄金具に第2方向側から結合され、締め輪の第1方向側の端面である締め輪端面は、雌金具の第1方向側の端面を構成するとともに消防用結合金具の軸方向に直交する円環状の平面となっており、押し輪は、消防用結合金具の軸方向を軸方向とする円筒状に形成される押し輪筒部と、押し輪筒部の第1方向側の端部から押し輪筒部の径方向の外側に広がる円環状かつ平板状の鍔部とを備え、押し輪筒部の第2方向側の端部は、結合ツメと差し金具との係合状態を解除するときにツメ座の内周側に挿入されてツメ座の径方向の外側へ結合ツメを移動させ、接触防止部材は、押し輪が内周側に配置される筒状の筒部と、筒部の第1方向側の端部の内周側に繋がるカバー部とを備えるとともに、雌金具と雄金具とが分離されている状態において差し金具に対してスライド可能となっており、カバー部は、鍔部よりも第1方向側に配置され、筒部の第2方向側の端面である筒部端面は、締め輪端面に接触可能となっており、結合ツメと差し金具との係合状態が解除可能となるときの押し輪の位置を解除可能位置とすると、筒部端面が締め輪端面に接触するとともに押し輪が解除可能位置に配置されている状態において、カバー部の第2方向側の端部であるカバー端部は、鍔部の第1方向側の面よりも第1方向側に配置されていることを特徴とする。
本発明の消防用結合金具では、雄金具の外周側に配置される接触防止部材は、押し輪が内周側に配置される筒状の筒部と、筒部の第1方向側の端部の内周側に繋がるカバー部とを備えており、カバー部は、押し輪の鍔部よりも第1方向側に配置されている。そのため、本発明では、接触防止部材によって、第1方向側から押し輪の鍔部に障害物等が直接接触するのを防止することが可能になる。
また、本発明では、接触防止部材の筒部の第2方向側の端面である筒部端面は、雌金具の第1方向側の端面を構成する締め輪の締め輪端面に接触可能となっており、筒部端面が締め輪端面に接触している状態から、接触防止部材がさらに雌金具側に移動することはない。また、結合ツメと差し金具との係合状態が解除可能となるときの押し輪の位置である解除可能位置に押し輪が配置されるとともに筒部端面が締め輪端面に接触している状態において、カバー部の第2方向側の端部であるカバー端部は、鍔部の第1方向側の面よりも第1方向側に配置されているため、雌金具と雄金具とが結合している状態において、障害物等が第1方向側から接触防止部材に接触して接触防止部材が第2方向側に押されても、接触防止部材によって解除可能位置まで押し輪が押し込まれることはない。
したがって、本発明では、雌金具と雄金具とが結合している状態において、障害物等によって押し輪が解除可能位置まで押し込まれるのを接触防止部材を用いて確実に防止することが可能になる。すなわち、本発明では、雌金具と雄金具とが結合している状態において差し金具と結合ツメとの係合状態が解除可能な位置まで押し輪が不意に押し込まれるのを確実に防止することが可能になる。また、本発明では、雌金具と雄金具とが分離されている状態において接触防止部材が差し金具に対してスライド可能となっており、接触防止部材は、差し金具に対して固定されていない。そのため、本発明では、接触防止部材の取付作業を容易に行うことが可能になる。
本発明において、押し輪筒部の第2方向側端が結合ツメに接触したときの押し輪の位置を接触開始位置とすると、筒部端面が締め輪端面に接触するとともに押し輪が接触開始位置に配置されている状態において、カバー端部は、鍔部の第1方向側の面よりも第1方向側に配置されているか、または、鍔部の第1方向側の面に接触していることが好ましい。このように構成すると、雌金具と雄金具とが結合している状態において、障害物等が第1方向側から接触防止部材に接触して接触防止部材が第2方向側に押されても、接触防止部材によって接触開始位置よりも第2方向側に押し輪が押し込まれることはない。したがって、雌金具と雄金具とが結合している状態において差し金具と結合ツメとの係合状態が解除可能な位置まで押し輪が不意に押し込まれるのをより確実に防止することが可能になる。
本発明において、カバー部は、筒部の第1方向側の端部の内周側に繋がる環状かつ平板状に形成されていることが好ましい。このように構成すると、環状に形成されるカバー部によって、第1方向側から押し輪の鍔部に障害物等が直接接触するのをより防止しやすくなる。したがって、雌金具と雄金具とが結合している状態において差し金具と結合ツメとの係合状態が解除可能な位置まで押し輪が不意に押し込まれるのをより確実に防止することが可能になる。
本発明において、たとえば、接触防止部材には、鍔部を第2方向側に押すための切欠き部が形成され、切欠き部は、筒部の周方向において少なくとも2箇所に形成されるとともに、カバー部から筒部にかけて形成されている。
本発明において、雄金具は、第1方向側への差し金具からの押し輪の抜けを防止するための止め輪を備え、カバー部は、止め輪よりも第2方向側に配置され、止め輪は、第1方向側への差し金具からの接触防止部材の抜けを防止していることが好ましい。このように構成すると、雌金具と雄金具とが分離している状態であっても、差し金具からの接触防止部材の外れを防止することが可能になる。したがって、接触防止部材の取り扱いが容易になる。
本発明において、カバー部の内周面と差し金具の外周面との間に、鍔部を第2方向側に押すための環状の隙間が形成されていても良い。
本発明において、接触防止部材は、筒部の周方向において分割される複数の分割体によって構成されるとともに、複数の分割体が固定されることで形成されていることが好ましい。このように構成すると、すでに使用されている雄金具や市場に出回っている雄金具の外周側に後から接触防止部材を取り付けることが可能になる。すなわち、雄金具の外周側に接触防止部材を後付けで取り付けることが可能になる。
以上のように、本発明の差込式の消防用結合金具では、雌金具と雄金具とが結合している状態において差し金具と結合ツメとの係合状態が解除可能な位置まで押し輪が不意に押し込まれるのを確実に防止することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(消防用結合金具の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる消防用結合金具1の、雌金具2と雄金具3とが分離されている状態の正面図である。図2は、図1に示す消防用結合金具1の、雌金具2と雄金具3とが結合されている状態の縦断面図である。図3は、受け金具5およびゴムタイヤ12を取り外した状態の雌金具2を図1のE-E方向から示す図である。図4は、図1のF-F方向から雄金具3および接触防止部材4を示す図である。図5は、図1に示す押し輪18の正面図である。図6(A)は、図1に示す接触防止部材4の左側面図であり、図6(B)は、図1に示す接触防止部材4の正面図であり、図6(C)は、図1に示す接触防止部材4の右側面図である。図7は、図2に示す消防用結合金具1の、図2と異なる状態を示す縦断面図である。
図1は、本発明の実施の形態にかかる消防用結合金具1の、雌金具2と雄金具3とが分離されている状態の正面図である。図2は、図1に示す消防用結合金具1の、雌金具2と雄金具3とが結合されている状態の縦断面図である。図3は、受け金具5およびゴムタイヤ12を取り外した状態の雌金具2を図1のE-E方向から示す図である。図4は、図1のF-F方向から雄金具3および接触防止部材4を示す図である。図5は、図1に示す押し輪18の正面図である。図6(A)は、図1に示す接触防止部材4の左側面図であり、図6(B)は、図1に示す接触防止部材4の正面図であり、図6(C)は、図1に示す接触防止部材4の右側面図である。図7は、図2に示す消防用結合金具1の、図2と異なる状態を示す縦断面図である。
本形態の消防用結合金具1(以下、「結合金具1」とする。)は、消防用ホース同士を連結したり、消防用ホースと消火栓弁とを連結したりするための差込式の結合金具である。結合金具1は、図1等に示すように、消防用ホースHの端部等に接続される雌金具2と、消防用ホースHの端部等に接続されるとともに、雌金具2が着脱自在に差し込まれる雄金具3とを備えている。また、結合金具1は、雄金具3の外周側に配置される接触防止部材4を備えている。結合金具1は、雌金具2と雄金具3と接触防止部材4とから構成されている。
雌金具2と雄金具3とは、雌金具2の軸方向と雄金具3の軸方向とが一致するように結合されている。以下の説明では、雌金具2と雄金具3とが結合されている状態の結合金具1の軸方向(すなわち、雌金具2および雄金具3の軸方向)を左右方向とする。また、左右方向の一方側である図1等のX1方向側を「右」側とし、右側の反対側である図1等のX2方向側を「左」側とする。本形態では、分離状態の雌金具2が右側から雄金具3に差し込まれて雌金具2と雄金具3とが結合される。すなわち、雌金具2は、右側から雄金具3に結合される。また、結合状態の雌金具2が雄金具3から右側に抜き取られて雌金具2と雄金具3とが分離される。本形態の左側(X2方向側)は、第1方向側であり、右側(X1方向側)は、第2方向側である。
雌金具2は、受け金具5と、円筒状の筒部6aを有し受け金具5に取り付けられる締め輪6と、筒部6aの内周側に取り付けられるツメ座7と、ツメ座7の内周面からツメ座7の径方向の内側に突出して雄金具3に係合する3個の結合ツメ8と、結合ツメ8を径方向の内側に付勢する付勢部材9とを備えている。本形態では、雌金具2の左端が雌金具2の先端となり、雌金具2の右端が雌金具2の基端となっている。本形態の筒部6aは、締め輪筒部である。
受け金具5は、消防用ホースHに接続可能となっている。受け金具5は、消防用ホースHに差し込まれる略円筒状のホース接続部5aと、ホース接続部5aに繋がる略円筒状の受け口部5bとから構成されている。消防用ホースHの端部は、ホース接続部5aの外周側に配置されている。受け口部5bは、受け金具5の左端部(先端部)に形成されている。受け口部5bは、雌金具2と雄金具3との結合時の水漏れを防止するUパッキン11が配置される円筒状のシール配置部5cと、左側へのUパッキン11の抜けを防止する抜け防止部5dとを備えている。抜け防止部5dは、シール配置部5cの内径よりも内径の小さな略円筒状に形成されている。受け口部5bの外周面の左端側には、締め輪6を取り付けるためのオネジが形成されている。
締め輪6は、受け金具5の左端側に取り付けられている。締め輪6は、雌金具2の左端部を構成している。締め輪6は、上述の筒部6aと、円環状かつ平板状に形成され筒部6aに繋がる円環部6bとから構成されている。筒部6aの内周面の右端側には、受け口部5bのオネジに螺合するメネジが形成されている。筒部6aの外周面には、保護用のゴムタイヤ12が嵌め込まれている。円環部6bは、筒部6aの左端側に繋がっている。円環部6bの内径は、筒部6aの内径よりも小さくなっている。また、円環部6bの内径は、抜け防止部5dの内径よりも大きくなっている。円環部6bの左面は、締め輪6の左端面6cとなっている。左端面6cは、雌金具2の左端面を構成している。また、左端面6cは、左右方向に直交する円環状の平面となっている。本形態の左端面6cは、締め輪端面である。
ツメ座7は、鍔付の略円筒状に形成されており、円環状かつ平板状に形成される円環部7aと、結合ツメ8に係合して径方向の内側への結合ツメ8の突出量を規制する3個の係止部7bとから構成されている。円環部7aは、ツメ座7の左端部を構成している。係止部7bは、円環部7aの内周端から右側に向かって突出するように形成されている。また、係止部7bは、略円弧状に形成されている。3個の係止部7bは、円環部7aの周方向において所定の間隔をあけた状態で等角度間隔に形成されており、係止部7bの間は、径方向の内側に突出する結合ツメ8が嵌め込まれる切欠部7cとなっている。ツメ座7の内径は、締め輪6の円環部6bの内径と略等しくなっている。
結合ツメ8は、略円弧状に形成されたブロック部材である。結合ツメ8は、切欠部7cから径方向の内側に突出する突出部8aを備えている。結合ツメ8の両端部は、係止部7bの端部に接触可能となっており、結合ツメ8の両端部が係止部7bの端部に接触することで、径方向の内側への結合ツメ8の突出量が規制されている。突出部8aの内周面は、左端側から右端側に向かうにしたがって径方向の内側に向かって膨らむ凸曲面状に形成されている。
図3に示すように、ツメ座7は、ツメ座7の切欠部7cに結合ツメ8の突出部8aが嵌め込まれた状態で締め輪6の筒部6aの内周側に嵌め込まれている。ツメ座7が嵌め込まれた締め輪6は、受け口部5bの左端側に取り付けられており、ツメ座7は、左右方向において、抜け防止部5dと円環部6bとに挟まれた状態で、締め輪6の内部に収納されている。結合ツメ8は、抜け防止部5dと円環部7aとの間において径方向に移動可能となっている。
付勢部材9は、たとえば、2枚の板バネによって構成されている。付勢部材9は、結合ツメ8の外周面の略中心に固定されている。付勢部材9は、締め輪6の筒部6aの内周面と結合ツメ8の外周面との間に配置されており、径方向の内側に向かって結合ツメ8を付勢している。
雄金具3は、雌金具2と雄金具3との結合時に先端部が結合ツメ8に係合する差し金具17と、差し金具17の外周側にスライド自在に取り付けられる押し輪18と、差し金具17からの押し輪18の抜けを防止するための止め輪19とを備えている。本形態では、雄金具3の右端が雄金具3の先端となり、雄金具3の左端が雄金具3の基端となっている。
差し金具17は、消防用ホースHに接続可能となっている。差し金具17は、消防用ホースHに差し込まれる略円筒状のホース接続部17aと、押し輪18が外周側でスライドする円筒状のスライド部17bと、雌金具2と雄金具3との結合時に結合ツメ8に係合する円筒状の係合突部17cとから構成されている。消防用ホースHの端部は、ホース接続部17aの外周側に配置されている。スライド部17bは、ホース接続部17aの右端側(先端側)に繋がるように形成されている。係合突部17cは、スライド部17bに繋がるように、かつ、差し金具17の右端側に形成されており、差し金具17の右端部を構成している。係合突部17cの外径は、スライド部17bの外径よりも大きくなっている。また、係合突部17cの外径は、受け金具5の抜け防止部5dの内径よりも小さくなっている。
押し輪18は、図5等に示すように、左右方向を軸方向とする円筒状に形成される円筒部18aと、円筒部18aの左端部から円筒部18aの径方向の外側に広がる円環状かつ平板状の鍔部18bとを備えている。また、押し輪18は、円筒部18aと鍔部18bとから構成されており、鍔付の円筒状に形成されている。本形態の円筒部18aは、押し輪筒部である。
押し輪18の内径は、スライド部17bの外径よりも大きくなっている。また、押し輪18の内径は、係合突部17cの外径よりも小さくなっている。円筒部18aの外径は、円環部6bの内径およびツメ座7の内径よりも小さくなっている。また、円筒部18aの外径は、係合突部17cの外径よりも大きくなっている。押し輪18は、スライド部17bの外周側に配置されており、左右方向にスライド自在となっている。押し輪18の右側部分(すなわち、円筒部18aの右側部分)は、差し金具17と結合ツメ8との係合状態を解除するときに(具体的には、係合突部17cと結合ツメ8との係合状態を解除するときに)ツメ座7の内周側に挿入されてツメ座7の径方向の外側に結合ツメ8を移動させる(図7(A)参照)。
止め輪19は、ホース接続部17aとスライド部17bとの境界部分に取り付けられている。止め輪19の外径は、押し輪18の内径よりも大きくなっている。止め輪19は、押し輪18よりも左側に配置されており、差し金具17から左側へ押し輪18が抜けるのを防止している。また、止め輪19は、差し金具17から左側へ接触防止部材4が抜けるのを防止している。
接触防止部材4は、差し金具17の外周側に配置されている。接触防止部材4は、押し輪18が内周側に配置される筒状の筒部4aと、筒部4aの左端部の内周側に繋がるカバー部4bとを備えている。本形態の接触防止部材4は、筒部4aとカバー部4bとから構成されている。筒部4aは、円筒状に形成されている。カバー部4bは、環状かつ平板状に形成されている。具体的には、カバー部4bは、左右方向を厚さ方向とする平板状に形成されている。また、カバー部4bは、筒部4aの内周側に繋がる円環状に形成されている。本形態では、カバー部4bの右面4cは、カバー部4bの右側の端部であるカバー端部となっている。
接触防止部材4の左右方向の長さは、押し輪18の左右方向の長さよりも短くなっている。筒部4aの内径は、押し輪18の鍔部18bの外径よりも大きくなっている。また、筒部4aの外径は、締め輪6の左端面6cの外径よりも小さくなっている。カバー部4bの内径は、スライド部17bの外径よりも大きくなっている。また、カバー部4bの内径は、止め輪19の外径よりも小さくなっている。カバー部4bは、押し輪18の鍔部18bよりも左側に配置されている。接触防止部材4は、左側から鍔部18bに障害物等が直接接触するのを防止する機能を果たしている。また、カバー部4bは、止め輪19よりも右側に配置されており(すなわち、接触防止部材4は、止め輪19よりも右側に配置されており)、上述のように、差し金具17から左側への接触防止部材4の抜けが止め輪19によって防止されている。
接触防止部材4は、雌金具2と雄金具3とが分離されている状態において差し金具17に対してスライド可能になっている。すなわち、接触防止部材4は、雌金具2と雄金具3とが分離されている状態において差し金具17に対して左右方向にスライド可能になっている。図7に示すように、雌金具2と雄金具3とが結合されている状態において、筒部4aの右端面4dは、締め輪6の左端面6cに接触可能となっている。また、本形態では、雌金具2と雄金具3とが結合されている状態において、左端面6cと止め輪19との左右方向の距離が接触防止部材4の左右方向の長さよりも長くなっており、雌金具2と雄金具3とが結合されている状態においても、接触防止部材4は、差し金具17に対して左右方向にスライド可能になっている。本形態の右端面4dは、筒部端面である。
接触防止部材4には、鍔部18bを右側に押すための切欠き部4eが形成されている。切欠き部4eは、筒部4aの周方向において2箇所に形成されている。具体的には、切欠き部4eは、筒部4aの軸心を中心とする180°ピッチで2箇所に形成されている。また、切欠き部4eは、カバー部4bから筒部4aにかけて形成されている。具体的には、切欠き部4eは、カバー部4bの内周面の比較的近い部分から筒部4aの左右方向の中心部にかけて形成されている。左側から接触防止部材4を見ると、切欠き部4eの中に鍔部18bの一部分が見える。筒部4aの周方向における切欠き部4eの幅は、結合金具1を操作する者の親指が切欠き部4eに入る広さとなっており、結合金具1を操作する者は、切欠き部4eに配置される親指を使って、左側から鍔部18bを右側に押すことが可能になっている。
雌金具2と雄金具3とが結合されている状態において、結合ツメ8と差し金具17との係合状態が解除可能となるとき(より具体的には、結合ツメ8が係合突部17cの外周面よりも径方向の外側に移動したとき)の押し輪18の位置(図7(A)に示す位置)を解除可能位置18Aとすると、図7(A)に示すように、筒部4aの右端面4dが締め輪6の左端面6cに接触するとともに押し輪18が解除可能位置18Aに配置されている状態において、カバー部4bの右面4cは、押し輪18の鍔部18bの左面よりも左側に配置されており、左右方向において、カバー部4bの右面4cと鍔部18bの左面との間には隙間が形成されている。
また、雌金具2と雄金具3とが結合されている状態において、押し輪18の円筒部18aの右端が結合ツメ8に接触したときの押し輪18の位置(図7(B)に示す位置)を接触開始位置18Bとすると、図7(B)に示すように、筒部4aの右端面4dが締め輪6の左端面6cに接触するとともに押し輪18が接触開始位置18Bに配置されている状態において、カバー部4bの右面4cは、押し輪18の鍔部18bの左面よりも左側に配置されているか、または、鍔部18bの左面に接触している。
結合金具1において雌金具2と雄金具3とを結合するときには、差し金具17に雌金具2を右側から差し込む。係合突部17cが結合ツメ8を越える位置まで雌金具2が差し込まれると、係合突部17cの左端部と結合ツメ8の突出部8aの右端部とが係合して、雌金具2と雄金具3とが結合される。一方、雄金具3から雌金具2を外すときには、押し輪18を解除可能位置18Aまで右側に押し込む。このときには、接触防止部材4の切欠き部4eに親指を配置して、鍔部18bを右側に押し込む。押し輪18が解除可能位置18Aまで押し込まれると、結合ツメ8が係合突部17cの外周面よりも径方向の外側に移動して、係合突部17cと突出部8aとの係合状態が解除される。この状態で、雌金具2を雄金具3から引き抜くことで、雌金具2と雄金具3とが切り離される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、接触防止部材4の筒部4aの内周側に押し輪18が配置されるとともに、筒部4aの左端部の内周側に繋がるカバー部4bよりも右側に押し輪18の鍔部18bが配置されており、接触防止部材4は、左側から鍔部18bに障害物等が直接接触するのを防止する機能を果たしている。また、本形態では、筒部4aの右端面4dが締め輪6の左端面6cに接触するとともに押し輪18が解除可能位置18Aに配置されている状態において、カバー部4bの右面4cは、鍔部18bの左面よりも左側に配置されており、カバー部4bの右面4cと鍔部18bの左面との間には隙間が形成されているため、雌金具2と雄金具3とが結合している状態において、障害物等が左側から接触防止部材4に接触して接触防止部材4が右側に押されても、接触防止部材4によって解除可能位置18Aまで押し輪18が押し込まれることはない。
以上説明したように、本形態では、接触防止部材4の筒部4aの内周側に押し輪18が配置されるとともに、筒部4aの左端部の内周側に繋がるカバー部4bよりも右側に押し輪18の鍔部18bが配置されており、接触防止部材4は、左側から鍔部18bに障害物等が直接接触するのを防止する機能を果たしている。また、本形態では、筒部4aの右端面4dが締め輪6の左端面6cに接触するとともに押し輪18が解除可能位置18Aに配置されている状態において、カバー部4bの右面4cは、鍔部18bの左面よりも左側に配置されており、カバー部4bの右面4cと鍔部18bの左面との間には隙間が形成されているため、雌金具2と雄金具3とが結合している状態において、障害物等が左側から接触防止部材4に接触して接触防止部材4が右側に押されても、接触防止部材4によって解除可能位置18Aまで押し輪18が押し込まれることはない。
そのため、本形態では、雌金具2と雄金具3とが結合している状態において、障害物等によって押し輪18が解除可能位置18Aまで押し込まれるのを接触防止部材4を用いて確実に防止することが可能になる。すなわち、本形態では、雌金具2と雄金具3とが結合している状態において解除可能位置18Aまで押し輪18が不意に押し込まれるのを確実に防止することが可能になる。
また、本形態では、筒部4aの右端面4dが締め輪6の左端面6cに接触するとともに押し輪18が接触開始位置18Bに配置されている状態において、カバー部4bの右面4cは、押し輪18の鍔部18bの左面よりも左側に配置されているか、または、鍔部18bの左面に接触しているため、雌金具2と雄金具3とが結合している状態において、障害物等が左側から接触防止部材4に接触して接触防止部材4が右側に押されても、接触防止部材4によって接触開始位置18Bよりも右側に押し輪18が押し込まれることはない。したがって、本形態では、雌金具2と雄金具3とが結合している状態において解除可能位置18Aまで押し輪18が不意に押し込まれるのをより確実に防止することが可能になる。
また、本形態では、カバー部4bが環状に形成されているため、左側から鍔部18bに障害物等が直接接触するのをより防止しやすくなる。したがって、本形態では、雌金具2と雄金具3とが結合している状態において解除可能位置18Aまで押し輪18が不意に押し込まれるのをより確実に防止することが可能になる。
本形態では、雌金具2と雄金具3とが分離されている状態において接触防止部材4が差し金具17に対してスライド可能となっており、接触防止部材4は、差し金具17に対して固定されていない。そのため、本形態では、接触防止部材4の取付作業を容易に行うことが可能になる。具体的には、本形態では、接触防止部材4および押し輪18の内周側に差し金具17を差し込んで止め輪19を取り付ければ、接触防止部材4の取付が完了するため、接触防止部材4の取付作業を容易に行うことが可能になる。
本形態では、カバー部4bよりも左側に止め輪19が配置されており、差し金具17から左側への接触防止部材4の抜けが止め輪19によって防止されている。そのため、本形態では、雌金具2と雄金具3とが分離している状態であっても、差し金具17からの接触防止部材4の外れを防止することが可能になる。したがって、本形態では、接触防止部材4の取り扱いが容易になる。
(接触防止部材の変更例1)
図8は、本発明の他の実施の形態にかかる接触防止部材4の構成を説明するための図である。なお、図8(B)は、図8(A)G-G方向から雄金具3および接触防止部材4を示す図である。
図8は、本発明の他の実施の形態にかかる接触防止部材4の構成を説明するための図である。なお、図8(B)は、図8(A)G-G方向から雄金具3および接触防止部材4を示す図である。
上述した形態において、接触防止部材4のカバー部4bの内径は、止め輪19の外径より大きくなっていても良い。すなわち、カバー部4bは、内径の大きい円環状に形成されていても良い。この場合には、図8に示すように、カバー部4bの内周面と差し金具17のスライド部17bの外周面との間に、押し輪18の鍔部18bを右側に押すための環状の隙間Sが形成されており、接触防止部材4には、切欠き部4eが形成されていない。隙間Sは、円環状に形成されている。筒部4aの径方向における隙間Sの幅は、結合金具1を操作する者の親指が隙間Sに入る広さとなっており、結合金具1を操作する者は、隙間Sに配置される親指を使って、左側から鍔部18bを右側に押すことが可能になっている。
(接触防止部材の変更例2)
図9は、本発明の他の実施の形態にかかる接触防止部材4の構成を説明するための図である。
図9は、本発明の他の実施の形態にかかる接触防止部材4の構成を説明するための図である。
上述した形態において、接触防止部材4は、筒部4aの周方向において分割される複数の分割体24によって構成されるとともに、複数の分割体24が固定されることで形成されていても良い。たとえば、図9に示すように、接触防止部材4は、筒部4aの周方向において均等に2分割される2個の分割体24によって構成されていても良い。この場合には、たとえば、2個の分割体24のうちの一方の分割体24に、筒部4aの周方向に突出する複数のピン25が固定されるとともに、他方の分割体24に、ピン25が圧入される穴24aが形成されており、ピン25が穴24aに圧入されることで、2個の分割体24が互いに固定されている。なお、2個の分割体24は、圧入以外の手段によって互いに固定されていても良い。
また、図8に示す変更例において、接触防止部材4は、筒部4aの周方向において分割される複数の分割体24によって構成されるとともに、複数の分割体24が固定されることで形成されていても良い。これらの場合には、すでに使用されている雄金具3や市場に出回っている雄金具3の外周側に後から接触防止部材4を取り付けることが可能になる。すなわち、雄金具3の外周側に接触防止部材4を後付けで取り付けることが可能になる。なお、接触防止部材4は、筒部4aの周方向において分割される3個以上の分割体によって構成されていても良い。
(他の実施の形態)
上述した形態において、切欠き部4eは、筒部4aの周方向において3箇所以上に形成されていても良い。また、上述した形態および変更例において、雌金具2と雄金具3とが結合されているときの締め輪6の左端面6cと止め輪19との左右方向の距離が接触防止部材4の左右方向の長さと等しくなっていて、雌金具2と雄金具3とが結合されているときに、接触防止部材4が差し金具17に対して左右方向にスライド可能になっていなくても良い。
上述した形態において、切欠き部4eは、筒部4aの周方向において3箇所以上に形成されていても良い。また、上述した形態および変更例において、雌金具2と雄金具3とが結合されているときの締め輪6の左端面6cと止め輪19との左右方向の距離が接触防止部材4の左右方向の長さと等しくなっていて、雌金具2と雄金具3とが結合されているときに、接触防止部材4が差し金具17に対して左右方向にスライド可能になっていなくても良い。
上述した形態および変更例において、筒部4aの右端面4dが締め輪6の左端面6cに接触しているときに、カバー部4bの右面4cが鍔部18bの左面に接触するとともに、押し輪18が左右方向において接触開始位置18Bと解除可能位置18Aとの間の所定の位置に配置されていても良い。この場合であっても、雌金具2と雄金具3とが結合している状態において、障害物等が左側から接触防止部材4に接触して接触防止部材4が右側に押されたときに、接触防止部材4によって解除可能位置18Aまで押し輪18が押し込まれることはない。
上述した形態において、カバー部4bは、環状に形成されていなくても良い。この場合には、たとえば、円弧状かつ平板状に形成される複数のカバー部4bが筒部4aの周方向において所定のピッチで配置されている。この場合には、接触防止部材4に切欠き部4eが形成されていなくても良い。また、上述した形態において、カバー部4bは、平板状に形成されていなくても良い。また、上述の変更例において、カバー部4bは、環状に形成されていなくても良いし、平板状に形成されていなくても良い。
上述した形態において、ホース接続部5aの内周側に消防用ホースHの端部が配置されていても良い。同様に、上述した形態において、ホース接続部17aの内周側に消防用ホースHの端部が配置されていても良い。
上述した形態において、雌金具2は、先端側(右端側)に放水用のノズルが結合される管そうであっても良い。この場合には、受け金具5の先端部(右端部)にノズルが結合されるノズル結合部が固定されている。また、上述した形態において、雌金具2は、雌金具2とは別の雌金具と雄金具3とを繋ぐための媒介金具であっても良い。たとえば、雌金具2は、内径の異なる雄金具3と雌金具とを繋ぐための媒介金具であっても良い。この場合には、雌金具2は、押し輪を備えており、雌金具2の右側部分は、雄金具3の右側部分と同様に構成されている。
1 結合金具(消防用結合金具)
2 雌金具
3 雄金具
4 接触防止部材
4a 筒部
4b カバー部
4c 右面(カバー端部)
4d 右端面(筒部端面)
4e 切欠き部
5 受け金具
6 締め輪
6a 筒部(締め輪筒部)
6c 左端面(締め輪端面)
7 ツメ座
8 結合ツメ
9 付勢部材
17 差し金具
18 押し輪
18A 解除可能位置
18B 接触開始位置
18a 円筒部(押し輪筒部)
18b 鍔部
19 止め輪
24 分割体
S 隙間
X1 第2方向側
X2 第1方向側
2 雌金具
3 雄金具
4 接触防止部材
4a 筒部
4b カバー部
4c 右面(カバー端部)
4d 右端面(筒部端面)
4e 切欠き部
5 受け金具
6 締め輪
6a 筒部(締め輪筒部)
6c 左端面(締め輪端面)
7 ツメ座
8 結合ツメ
9 付勢部材
17 差し金具
18 押し輪
18A 解除可能位置
18B 接触開始位置
18a 円筒部(押し輪筒部)
18b 鍔部
19 止め輪
24 分割体
S 隙間
X1 第2方向側
X2 第1方向側
Claims (7)
- 雌金具と雄金具とを備える差込式の消防用結合金具において、
前記雄金具の外周側に配置される接触防止部材を備え、
前記雌金具は、受け金具と、円筒状の締め輪筒部を有し前記受け金具に取り付けられる締め輪と、前記締め輪筒部の内周側に取り付けられるツメ座と、前記ツメ座の内周面から前記ツメ座の径方向の内側に突出して前記雄金具に係合する結合ツメと、前記ツメ座の径方向の内側に前記結合ツメを付勢する付勢部材とを備え、
前記雄金具は、前記雌金具と前記雄金具との結合時に先端部が前記結合ツメに係合する差し金具と、前記差し金具の外周側にスライド自在に取り付けられる押し輪とを備え、
前記雌金具と前記雄金具とが結合されている状態の前記消防用結合金具の軸方向の一方側を第1方向側とし、第1方向側の反対側を第2方向側とすると、
前記雌金具は、前記雄金具に第2方向側から結合され、
前記締め輪の第1方向側の端面である締め輪端面は、前記雌金具の第1方向側の端面を構成するとともに前記消防用結合金具の軸方向に直交する円環状の平面となっており、
前記押し輪は、前記消防用結合金具の軸方向を軸方向とする円筒状に形成される押し輪筒部と、前記押し輪筒部の第1方向側の端部から前記押し輪筒部の径方向の外側に広がる円環状かつ平板状の鍔部とを備え、
前記押し輪筒部の第2方向側の端部は、前記結合ツメと前記差し金具との係合状態を解除するときに前記ツメ座の内周側に挿入されて前記ツメ座の径方向の外側へ前記結合ツメを移動させ、
前記接触防止部材は、前記押し輪が内周側に配置される筒状の筒部と、前記筒部の第1方向側の端部の内周側に繋がるカバー部とを備えるとともに、前記雌金具と前記雄金具とが分離されている状態において前記差し金具に対してスライド可能となっており、
前記カバー部は、前記鍔部よりも第1方向側に配置され、
前記筒部の第2方向側の端面である筒部端面は、前記締め輪端面に接触可能となっており、
前記結合ツメと前記差し金具との係合状態が解除可能となるときの前記押し輪の位置を解除可能位置とすると、
前記筒部端面が前記締め輪端面に接触するとともに前記押し輪が前記解除可能位置に配置されている状態において、前記カバー部の第2方向側の端部であるカバー端部は、前記鍔部の第1方向側の面よりも第1方向側に配置されていることを特徴とする消防用結合金具。 - 前記押し輪筒部の第2方向側端が前記結合ツメに接触したときの前記押し輪の位置を接触開始位置とすると、
前記筒部端面が前記締め輪端面に接触するとともに前記押し輪が前記接触開始位置に配置されている状態において、前記カバー端部は、前記鍔部の第1方向側の面よりも第1方向側に配置されているか、または、前記鍔部の第1方向側の面に接触していることを特徴とする請求項1記載の消防用結合金具。 - 前記カバー部は、前記筒部の第1方向側の端部の内周側に繋がる環状かつ平板状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の消防用結合金具。
- 前記接触防止部材には、前記鍔部を第2方向側に押すための切欠き部が形成され、
前記切欠き部は、前記筒部の周方向において少なくとも2箇所に形成されるとともに、前記カバー部から前記筒部にかけて形成されていることを特徴とする請求項3記載の消防用結合金具。 - 前記雄金具は、第1方向側への前記差し金具からの前記押し輪の抜けを防止するための止め輪を備え、
前記カバー部は、前記止め輪よりも第2方向側に配置され、
前記止め輪は、第1方向側への前記差し金具からの前記接触防止部材の抜けを防止していることを特徴とする請求項4記載の消防用結合金具。 - 前記カバー部の内周面と前記差し金具の外周面との間には、前記鍔部を第2方向側に押すための環状の隙間が形成されていることを特徴とする請求項3記載の消防用結合金具。
- 前記接触防止部材は、前記筒部の周方向において分割される複数の分割体によって構成されるとともに、複数の前記分割体が固定されることで形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の消防用結合金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021154011A JP2023045529A (ja) | 2021-09-22 | 2021-09-22 | 消防用結合金具 |
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JP2021154011A JP2023045529A (ja) | 2021-09-22 | 2021-09-22 | 消防用結合金具 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2021154011A Pending JP2023045529A (ja) | 2021-09-22 | 2021-09-22 | 消防用結合金具 |
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JP (1) | JP2023045529A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN117419228A (zh) * | 2023-12-18 | 2024-01-19 | 江苏润泽安全科技有限公司 | 一种基于磁吸式可便捷式安装的消防用消防接口 |
-
2021
- 2021-09-22 JP JP2021154011A patent/JP2023045529A/ja active Pending
Cited By (2)
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CN117419228A (zh) * | 2023-12-18 | 2024-01-19 | 江苏润泽安全科技有限公司 | 一种基于磁吸式可便捷式安装的消防用消防接口 |
CN117419228B (zh) * | 2023-12-18 | 2024-03-08 | 江苏润泽安全科技有限公司 | 一种基于磁吸式可便捷式安装的消防用消防接口 |
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