JP2023042122A - ラック装置 - Google Patents

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義輝 坂倉
Yoshiteru Sakakura
広明 小山
Hiroaki Koyama
茂雄 小林
Shigeo Kobayashi
隆宏 三津野
Takahiro Mitsuno
典之 伊藤
Noriyuki Ito
弘毅 田中
Koki Tanaka
幸介 ▲高▼岡
Kosuke Takaoka
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Abstract

【課題】積載された複数の可動ブラケットのうちの任意のひとつを、手間を要することなく取り出すことができ、また、他の可動ブラケットが邪魔になることなく取り出すことができるラック装置を提供する【解決手段】本発明は、一対の支持パイプ10・11を有する可動ブラケット9を車両の荷台2上に積載するためのラック装置6を対象とする。ラック装置6は、基台17と、基台17上に左右方向に並べて設けられ、起立姿勢とされた単一の可動ブラケット9が上下方向および/または前後方向に出し入れ可能に載置される複数のラック16とを備える。そして、各ラック16は、基台17とラック16との間にそれぞれ設けられた変位機構31で、収納位置と収納位置から後方へ変位した取出位置との間で変位可能に構成する。【選択図】図1

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本発明は、鉄道資材である可動ブラケットを積載するためのラック装置に関する。
可動ブラケット等の鉄道資材を積載する荷台を備える車両として、例えば特許文献1の軌陸車を挙げることができる。特許文献1の軌陸車は、車両前部に運転キャビンを備え、車両後部に作業機材や可動ブラケット(作業資材)等が積載される荷台を備えるトラック型の車両である。運転キャビンと荷台との間には、積載された可動ブラケット等の吊上作業を行うためのクレーン装置が設けられ、該クレーン装置の先端には可動ブラケットを把持するクランプ機構が設けられている。可動ブラケットを積載する荷台は、その上面が平坦面とされている。可動ブラケットは、一対の支持パイプを備えている。
実用新案登録第3153761号公報
特許文献1の軌陸車において、上面が平坦面からなる荷台に複数台の可動ブラケットを積載する際には、可動ブラケットを横臥姿勢(両支持パイプが水平面に沿って配されて、可動ブラケットが横に寝かされた姿勢)とし、当該横臥姿勢とされた各可動ブラケットの間に木製角材を挟みながら、可動ブラケットを縦方向に積み重ねている。しかし、このような積載方法であると、例えば異なる種類の可動ブラケットが積み重ねられている場合において、下方寄りの可動ブラケットを取り出すためには、それよりも上方にある可動ブラケットを一度別の場所に移動させることが必要であり、この可動ブラケットの移動作業の手間が著しく掛かる。また、最上部の可動ブラケットをクランプ機構で把持する際に、一段下側の可動ブラケットにクランプ機構が干渉して、可動ブラケットのスムーズな取り出しが妨げられる不利もある。
本発明は、積載された複数の可動ブラケットのうちの任意のひとつを、より容易に取り出すことができるラック装置を提供することを目的とする。
本発明は、一対の支持パイプ10・11を有する可動ブラケット9を車両の荷台2上に積載するためのラック装置であって、荷台2に設置された基台17と、基台17上に左右方向に並設され、両支持パイプ10・11が縦方向に並ぶ起立姿勢とされた可動ブラケット9が一つずつ収容されるとともに、当該可動ブラケット9が上下方向および/または前後方向に出し入れ可能に構成された複数個のラック16と、基台17とラック16との間に設けられて、各ラック16を前方側の収納位置と、後方側の取出位置との間で前後方向にスライド変位させる変位機構31とを備えることを特徴とする。
変位機構31は、基台17に設けられるスライドレール32と、ラック16に設けられ、スライドレール32でスライド案内されるスライドブロック33と、ラック16をスライド変位操作する操作手段34とで構成される。
ラック16は、前後方向に長いラックベース22と、該ラックベース22の上面に前後方向に配される複数の載置台23とを含む。載置台23は、ラックベース22に固定され、可動ブラケット9を受け止める支持台24と、支持台24の左右端から上向きに延設され、支持台24に起立姿勢で受け止められた可動ブラケット9の左右傾動を受け止める一対の支持腕25・25とを備える。
一対の支持腕25・25の向かい合う面の一方に連結され、支持台24で受け止められた可動ブラケット9の上下方向および前後方向の移動を規制するロック具40を備える。
ラック装置6は、基台17を昇降操作するための昇降装置18を備える。
ラック装置6は、基台17を垂直軸まわりに回動操作するための回動装置19を備える。
本発明のラック装置のように、基台17とラック16との間に変位機構31が設けられ、各ラック16が前方側の収納位置と、後方側の取出位置との間で前後方向にスライド変位できるように構成されていると、いずれか一つのラック16のみを取出位置へ変位させたとき、当該ラック16の後端を他の収納位置にあるラック16よりも後方側に突出させることができる。このように、いずれか一つのラック16の後端を他の収納位置にあるラック16よりも後方側に突出させることができると、荷台2上に積載されている可動ブラケット9の一群から取り出し対象となる任意の一つの可動ブラケット9の一部を後方側へ突出させることができるので、隣接する可動ブラケット9が邪魔になることなく当該突出部分をクランプ機構等で把持することで、取り出し対象となる可動ブラケット9をラック16から取り出すことができる。
以上のように、本発明のラック装置6によれば、積載された複数の可動ブラケット9から、取り出し対象となる一つの可動ブラケット9のみに直接アクセスすることができるので、換言すれば他の可動ブラケット9を移動させることなく、取り出し対象となる可動ブラケット9のみに直接アクセスすることができるので、他の可動ブラケット9の移動の手間を廃して、より容易に取り出し対象となる可動ブラケット9を取り出すことができる。
基台17と各ラック16との間にそれぞれ設けられる変位機構31が、基台17に設けられるスライドレール32と、ラック16に設けられ、スライドレール32でスライド案内されるスライドブロック33と、ラック16をスライド変位操作する操作手段34とで構成されていると、取り出し対象の可動ブラケット9が載置されたラック16の操作手段34を駆動することにより、簡便にラック16を収納位置から取出位置へと変位させることができる。また、操作手段34で簡便にラック16を取出位置から収納位置へと復帰させることができる。
ラック16は、前後方向に長いラックベース22と、該ラックベース22の上面に前後方向に配される複数の載置台23とを含み、載置台23が、ラックベース22に固定され、可動ブラケット9を受け止める支持台24と、支持台24の左右端から上向きに延設され、支持台24に起立姿勢で受け止められた可動ブラケット9の左右傾動を受け止める一対の支持腕25・25とを備えるものとする。これによれば、簡素な構造のラック16でありながら、可動ブラケット9を起立姿勢で載置でき、さらに可動ブラケット9を上下方向および前後方向に出し入れ可能に構成することができるので、ラック装置6の製造コストを抑えることができる。
一対の支持腕25・25の向かい合う面の一方に連結され、支持台24で受け止められた可動ブラケット9の上下方向および前後方向の移動を規制するロック具40を備えていると、ラック16に載置された可動ブラケット9が不用意に移動するのをロック具40で阻止できるので、安全に可動ブラケット9を目的地まで搬送することができる。
ラック装置6が基台17を昇降操作するための昇降装置18を備えていると、可動ブラケット9を昇降させて、例えば地面などの基準面からの高さ位置を変更できるので、取り出し易い高さ位置に可動ブラケット9を配して、より簡便に可動ブラケット9を取り出すことができる。
ラック装置6が基台17を垂直軸まわりに回動操作するための回動装置19を備えていると、ラック装置6の平面視における可動ブラケット9の指向方向を変更できるので、取り出し易い方向に可動ブラケット9を指向させて、より簡便に可動ブラケット9を取り出すことが可能となる。
本発明の実施形態に係るラック装置の側面図であり、ひとつのラックを取出位置に変位させた状態を示している。 本発明に係るラック装置を搬送用車両に搭載した側面図である。 ラック装置の平面図であり、ひとつのラックを取出位置に変位させた状態を示している。 ラック装置の縦断側面図である。 図4におけるA-A線断面図である。 ラック装置が搭載された搬送用車両と、ハンドリング装置を備えた工事用車両とを示す側面図である。
(実施形態) 図1から図6に、本発明に係るラック装置を搬送用車両に搭載した実施形態を示す。本実施形態における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2に示すように搬送用車両1は、トラック型の車両をベースに構成されており、その後部に荷台2を備えている。搬送用車両1は、道路上を走行するためのゴムタイヤを有する車輪3と、レール(軌道)上を走行するための鉄輪からなる軌道走行輪4とを備える軌陸車として構成されている。荷台2上には、各機器に動作用の空気圧および油圧を供給する駆動源5と、該駆動源5から供給される空気圧および油圧で動作する、鉄道資材が積載されるラック装置6とが、荷台2のキャビン側(前側)から記載順に設置されている。
ラック装置6に積載される鉄道資材は、支柱などの支持躯体に固定され、架線を吊持するいわゆる可動ブラケット9であり、図4に示すように可動ブラケット9は、水平に設けられる第1支持パイプ(支持パイプ)10と、該第1支持パイプ10に対して斜めに設けられる第2支持パイプ(支持パイプ)11と、第1および第2の支持パイプ10・11で支持される、架線を吊持する引き金具12などを備えている。両支持パイプ10・11の自由端には、それぞれ碍子を備える連結金具13が設けられている。可動ブラケット9は、支持躯体に対して、第1支持パイプ10が上側、第2支持パイプ11が下側になる状態(図4における可動ブラケット9を上下反転させた姿勢)で固定される。ラック装置6には、連結金具13が後方に位置するとともに、第2支持パイプ11が上側、第1支持パイプ10が下側に位置し、両パイプ11・10が縦方向に並ぶ起立姿勢とされた可動ブラケット9が、左右方向に複数並べられた状態で積載される(図3参照)。
図2および図3に示すようにラック装置6は、単一の可動ブラケット9が載置されるラック16と、上面に複数台のラック16が左右方向に設けられる基台17と、該基台17を荷台2に対して昇降操作する昇降装置18、回動操作する回動装置19、および基台17とラック16との間に設けられ、各ラック16を前後方向にスライド変位させる変位機構31などを備えている。基台17の上面には7個のラック16が左右方向に並設されており、搬送用車両1は最大で7台の可動ブラケット9を搬送できる。昇降装置18は一対のリンクアームを有し油圧で駆動されるパンタグラフ式昇降台からなり、昇降装置18で基台17を昇降操作することにより、荷台2の上面(基準面)に対する可動ブラケット9の高さ位置を変更できる。また、回動装置19は油圧で駆動されるターンテーブルからなり、回動装置19で基台17を垂直軸まわりに回動させることにより、ラック装置6の平面視における可動ブラケット9の指向方向を変更できる。
図4に示すように各ラック16は、前後方向に長い平板状のラックベース22と、該ラックベース22の上面に前後方向に並べて配される3個(複数)の載置台23などを備える。図5に示すように各載置台23は、可動ブラケット9の第1支持パイプ10を受け止める支持台24と、支持台24の左右端から上向きに延設される左右一対の支持腕25・25とを備える。支持台24は、略直方体状に形成された支持ブロック26と、支持ブロック26の上面の左右に固定される、略直角二等辺三角形状に形成された樹脂からなる一対の緩衝ブロック27・27とを備えており、一対の緩衝ブロック27・27により支持台24の上面には、V字状の切欠きからなる支持面28が形成されている。
載置台23は、ラックベース22の前後端、および中央より僅かに後側に配されている。ラック16に載置された可動ブラケット9は、第1支持パイプ10が各載置台23の支持面28で受け止められ、支持面28で受け止められた第1支持パイプ10の軸芯まわりに左右傾動する第2パイプ11および引き金具12が一対の支持腕25・25のいずれか一方で受け止められている。V字状の支持面28で受け止められた第1支持パイプ10は、その左右動が規制されている。載置台23はその前後方向および上方向に開放されているので、ラック16に載置された可動ブラケット9は、ラック16に対して上下方向および前後方向に出し入れが可能である。
各ラック16は、該ラック16と基台17との間にそれぞれ設けられる変位機構31で前後方向に変位操作される。具体的には、図5に示すように各変位機構31は、基台17に設けられる左右一対のスライドレール32・32と、ラック16に設けられ、各スライドレール32でスライド案内されるスライドブロック33と、ラック16を変位操作するロッドレスシリンダー(操作手段)34などで構成される。スライドブロック33はラックベース22の下面に固定されており、各スライドレール32に対して5個のスライドブロック33が前後方向に等間隔置きに配されている(図4参照)。
基台17の上面には、該基台17の前後長さよりも長く形成された角パイプからなる複数のレール台35が左右方向に等間隔置きに固定されており、スライドレール32はレール台35の上面に固定されている。スライドレール32もレール台35と同じ長さ寸法に形成されている。ロッドレスシリンダー34は、左右に隣り合うレール台35・35の間に配されており、ロッドレスシリンダー34の左右中央位置はラックベース22の左右中央位置と一致するように配されている。ロッドレスシリンダー34のスライダー36は、ラックベース22の下面に固定された連結ブロック37に連結されており、スライダー36の前後移動に伴い、ラック16が前後方向に変位操作される。
変位機構31で変位操作される各ラック16は、収納位置(図1に向かって左側のラック16の位置)と、該収納位置から荷台2の後側へ変位した取出位置(図1に向かって右側のラック16の位置)との間で変位操作される。収納位置は荷台2の前方側であり、収納位置における各ラック16は、平面視における荷台2の投影領域内に収まっている。また、取出位置は荷台2の後方側であり、取出位置における各ラック16は、平面視における荷台2の投影領域から後方にはみ出している。常態においてラック16は収納位置に保持される。
支持腕25にはロック具40が連結されており、ラック16に載置された可動ブラケット9は、ロック具40で上下方向および前後方向の移動が規制される。図5に示すように、ロック具40は背面視でコ字ブロック状に形成されており、その上下にロックボルト41が挿通される挿通孔42がそれぞれ左右貫通状に設けられている。左右の支持腕25には、挿通孔42を介してロックボルト41がねじ込まれるねじ孔群43がそれぞれ設けられている。ねじ孔群43は、前後2列の、上下方向に等間隔置きに形成されたねじ孔44で構成されている。
ラック16に載置され、支持腕25で受け止められている可動ブラケット9の第2支持パイプ11を支持腕25とロック具40とで囲むようにロック具40を配し、上下のロックボルト41を挿通孔42を介して対応するねじ孔44にねじ込むことで、支持腕25にロック具40が締結固定される。第2支持パイプ11は、支持腕25とロック具40とで形成される開口を斜めに貫通しているので、該ロック具40と第2支持パイプ11とが当接することにより、可動ブラケット9の上下方向および前後方向の移動が規制される。ロックボルト41をねじ込むねじ孔44を上下に変更することにより、ロック具40が固定される高さ位置を変更できるので、第2支持パイプ11に対応した高さ位置にロック具40を固定できる。
ラック装置6が搭載された搬送用車両1は、可動ブラケット9を取り扱う装置が搭載された工事用車両51とともに運用される。図6に示すように工事用車両51は、トラック型の車両をベースに構成されており、その後部に荷台52を備えている。工事用車両51は、道路上を走行するためのゴムタイヤを有する車輪53と、レール上を走行するための鉄輪からなる軌道走行輪54とを備える軌陸車として構成されている。
荷台52上には、工事作業中に架線を支持する架線支持装置55と、昇降可能に構成され、作業員が搭乗する作業台56と、工事時に鉄道資材を取り扱うハンドリング装置57とが、荷台52のキャビン側から記載順に設置されている。ハンドリング装置57は、荷台52に設置された産業用ロボットを備える移動構造58と、移動構造58の可動先端に設けられ、可動ブラケット9を把持するブラケットハンド59とを備えている。ブラケットハンド59は上下一対のパイプ支持体60・61を備えており、上パイプ支持体60で第1支持パイプ10を保持し、下パイプ支持体61で第2支持パイプ11を保持することにより、ブラケットハンド59で可動ブラケット9を把持できる。
ラック装置6に積載された可動ブラケット9を取り出す場合には、取り出し対象となる可動ブラケット9が載置されたラック16を収納位置から取出位置へと変位させ、対象の可動ブラケット9の第1および第2の支持パイプ10・11が、他の可動ブラケット9よりも後方へはみ出すようにする。この状態で、後方へはみ出した第1および第2の支持パイプ10・11を上下のパイプ支持体60・61で保持することで、他の可動ブラケット9が邪魔になることなく、ブラケットハンド59で可動ブラケット9を把持できる。また、可動ブラケット9はそれぞれラック16に載置されているので、所望の可動ブラケット9のみを後方へはみ出させることができる。ブラケットハンド59で把持された可動ブラケット9は、移動構造58で上方あるいは後方に移動させることでラック16から取り出される。逆に、支持躯体から取り外した可動ブラケット9をラック装置6に積載するときには、空のラック16を取出位置に変位させたうえで、取り外した可動ブラケット9をラック16に載置する。こののちラック16を収納位置へと変位させることで、回収された可動ブラケット9はラック装置6に積載される。
以上のように、本実施形態のラック装置6では、基台17上に左右方向に並べて設けられ、起立姿勢とされた単一の可動ブラケット9が上下方向および/または前後方向に出し入れ可能に載置される複数のラック16を備えるものとしたので、複数の可動ブラケット9を積み重ねることなく積載して、取り出し対象の可動ブラケット9に対して直接アクセスすることができる。また、従来の積載方法で生じていた、可動ブラケット9を移動させるための手間を省くことができる。
加えて、各ラック16を、基台17とラック16との間にそれぞれ設けられた変位機構31で、収納位置と収納位置から後方へ変位した取出位置との間で変位可能に構成したので、いずれかのラック16を変位機構31で収納位置から取出位置へと変位させることにより、ひとつの可動ブラケット9を後方に進出させることができる。これにより、積載されている可動ブラケット9の一群から取り出し対象の可動ブラケット9の一部を突出させることができるので、隣接する可動ブラケット9が邪魔になることなく当該突出部分をクランプ機構等で把持することができる。以上のように、本実施形態のラック装置6によれば、積載された複数の可動ブラケット9のうちの任意のひとつを、手間を要することなく取り出すことが可能となり、また、他の可動ブラケット9が邪魔になることなく取り出すことが可能となる。
基台17と各ラック16との間にそれぞれ設けられる変位機構31を、基台17に設けられるスライドレール32と、ラック16に設けられ、スライドレール32でスライド案内されるスライドブロック33と、ラック16をスライド変位操作するロッドレスシリンダー34とで構成したので、取り出し対象の可動ブラケット9が載置されたラック16のロッドレスシリンダー34を駆動することにより、簡便にラック16を収納位置から取出位置へと変位させることができる。また、ロッドレスシリンダー34で簡便にラック16を取出位置から収納位置へと復帰させることができる。
ラック16が備える載置台23を、ラックベース22に固定され、可動ブラケット9を受け止める支持台24と、支持台24の左右端から上向きに延設され、支持台24に起立姿勢で受け止められた可動ブラケット9の左右傾動を受け止める一対の支持腕25・25とを備えるものとしたので、簡素な構造のラック16でありながら、可動ブラケット9を起立姿勢で載置でき、さらに可動ブラケット9を上下方向および前後方向に出し入れ可能に構成することができ、ラック装置6の製造コストを抑えることができる。
支持台24で受け止められた可動ブラケット9の上下方向および前後方向の移動を規制するロック具40を備えているので、ラック16に載置された可動ブラケット9が不用意に移動するのをロック具40で阻止でき、安全に可動ブラケット9を目的地まで搬送することができる。
基台17を昇降操作するための昇降装置18を備えるものとしたので、可動ブラケット9を昇降させて、例えば地面などの基準面からの高さ位置を変更でき、取り出し易い高さ位置に可動ブラケット9を配して、より簡便に可動ブラケット9を取り出すことが可能となる。
基台17を垂直軸まわりに回動操作するための回動装置19を備えるものとしたので、ラック装置6の平面視における可動ブラケット9の指向方向を変更できるので、取り出し易い方向に可動ブラケット9を指向させて、より簡便に可動ブラケット9を取り出すことが可能となる。
上記の実施形態では、搬送用車両1の荷台2にラック装置6を搭載したが、ラック装置6は鉄道用のトロ台車やコンテナなどを積載する貨物用車両などにも搭載することができる。操作手段34はロッドレスシリンダー以外に、ラック・ピニオン機構、ねじ送り機構、チェーンやベルトを用いた巻き掛け伝動機構などであってもよい。ラック装置6に積載される可動ブラケット9は、上記実施形態で示した形状のものに限られず、一対の支持パイプ10・11を備える形態の可動ブラケット9であれば積載することが可能である。
1 搬送用車両
2 荷台
6 ラック装置
9 可動ブラケット
10 支持パイプ(第1支持パイプ)
11 支持パイプ(第2支持パイプ)
16 ラック
17 基台
18 昇降装置
19 回動装置
22 ラックベース
23 載置台
24 支持台
25 支持腕
31 変位機構
32 スライドレール
33 スライドブロック
34 操作手段(ロッドレスシリンダー)
40 ロック具

Claims (6)

  1. 一対の支持パイプ(10・11)を有する可動ブラケット(9)を車両の荷台(2)上に積載するためのラック装置であって、
    荷台(2)に設置された基台(17)と、
    基台(17)上に左右方向に並設され、両支持パイプ(10・11)が縦方向に並ぶ起立姿勢とされた可動ブラケット(9)が一つずつ収容されるとともに、当該可動ブラケット(9)が上下方向および/または前後方向に出し入れ可能に構成された複数個のラック(16)と、
    基台(17)とラック(16)との間に設けられて、各ラック(16)を前方側の収納位置と、後方側の取出位置との間で前後方向にスライド変位させる変位機構(31)と、を備えることを特徴とするラック装置。
  2. 変位機構(31)が、基台(17)に設けられるスライドレール(32)と、ラック(16)に設けられ、スライドレール(32)でスライド案内されるスライドブロック(33)と、ラック(16)をスライド変位操作する操作手段(34)とで構成されている請求項1に記載のラック装置。
  3. ラック(16)は、前後方向に長いラックベース(22)と、該ラックベース(22)の上面に前後方向に配される複数の載置台(23)とを含み、
    載置台(23)が、ラックベース(22)に固定され、可動ブラケット(9)を受け止める支持台(24)と、支持台(24)の左右端から上向きに延設され、支持台(24)に起立姿勢で受け止められた可動ブラケット(9)の左右傾動を受け止める一対の支持腕(25・25)とを備えている請求項1または2に記載のラック装置。
  4. 一対の支持腕(25・25)の向かい合う面の一方に連結され、支持台(24)で受け止められた可動ブラケット(9)の上下方向および前後方向の移動を規制するロック具(40)を備えている請求項3に記載のラック装置。
  5. 基台(17)を昇降操作するための昇降装置(18)を備えている請求項1から4のいずれかひとつに記載のラック装置。
  6. 基台(17)を垂直軸まわりに回動操作するための回動装置(19)を備えている請求項1から5のいずれかひとつに記載のラック装置。
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