JP2023042121A - ハンドリング装置 - Google Patents

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義輝 坂倉
Yoshiteru Sakakura
広明 小山
Hiroaki Koyama
茂雄 小林
Shigeo Kobayashi
隆宏 三津野
Takahiro Mitsuno
典之 伊藤
Noriyuki Ito
弘毅 田中
Koki Tanaka
幸介 ▲高▼岡
Kosuke Takaoka
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West Japan Railway Co
Nishi Nippon Denki System KK
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West Japan Railway Co
Nishi Nippon Denki System KK
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Abstract

【課題】可動ブラケットを安定的に把持して移送時における不用意な回転を防いで、安全に可動ブラケットを取り扱うことができるハンドリング装置を提供する。【解決手段】本発明は、支持躯体21に連結される上下一対の支持パイプ23・24を有する可動ブラケット22を取り扱うハンドリング装置を対象とする。ハンドリング装置は、移動手段34と、移動手段34の可動先端32に設けられ、可動ブラケット22を把持するブラケットハンド33とを備える。そして、上下いずれか一方の支持パイプ23・24を第1パイプ42、残る他方を第2パイプ43と規定したとき、ブラケットハンド33は、第1パイプ42を掴み保持するチャック部37と、第1パイプ42の軸芯まわり方向の第2パイプ43の動きを規制する規制部38とを備える。【選択図】図1

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本発明は、鉄道資材である可動ブラケットを取り扱うハンドリング装置に関し、なかでも、支持躯体に連結される一対の支持パイプを有する可動ブラケットを取り扱うハンドリング装置に関する。
この種のハンドリング装置は、例えば特許文献1(発明の名称:軌陸車)に開示されている。特許文献1では、軌陸車に設けられるクレーン装置と、クレーン装置に設けられるクランプ機構とでハンドリング装置が構成されている。クレーン装置は、軌陸車に設置される旋回台と、旋回台に枢結されるポストと、ポストの上端部に取り付けられるブームとを備えており、ブームの先端部にクランプ機構が設けられている。旋回台は垂直軸まわりに回転可能であり、ブームはポストに対して起伏動自在、かつ伸縮動可能に構成されている。クランプ機構は、2組のクランプ爪対を備えており、両クランプ爪対で可動ブラケットの一方の支持パイプを挟持することにより、可動ブラケットを把持することができる。
実用新案登録第3153761号公報
特許文献1のハンドリング装置では、電柱に連結された可動ブラケットをクランプ機構で挟持して把持することにより、可動ブラケットの位置を保持した状態で電柱と可動ブラケットとの間の連結構造を解除でき、続いて連結構造が解除された可動ブラケットをクレーン装置で荷台等の回収位置へと移送することができる。また、荷台等に載置された可動ブラケットをクランプ機構で把持したのちクレーン装置で取付位置へと移送し保持することにより、連結構造の締結作業を行うことができる。このように、ハンドリング装置で可動ブラケットを取り扱うことによって、支持躯体に対する着脱を伴う、可動ブラケットの交換作業を容易に行うことができる。
しかし、特許文献1では、可動ブラケットが有する一対の支持パイプのうち一方の支持パイプのみをクランプ機構で挟持しているので、回収位置と取付位置との間の移送時に可動ブラケットの重心位置がクランプ爪対の下方からずれると、可動ブラケットにクランプ機構で挟持した支持パイプまわりの回転モーメントが作用することが避けられない。可動ブラケットは、クランプ爪対と支持パイプとの間に作用する摩擦による保持力で支持パイプまわりの回転が規制されているため、保持力を上回る回転モーメントが生じると、挟持された支持パイプまわりに可動ブラケットが回転し、周辺の支持躯体や架線等に接触するおそれがある。また、大きく回転した場合には、可動ブラケットを取り落とすおそれもある。
本発明は、可動ブラケットを安定的に把持して移送時における不用意な回転を防いで、安全に可動ブラケットを取り扱うことができるハンドリング装置を提供することを目的とする。
本発明は、支持躯体21に連結される上下一対の支持パイプ23・24を有する可動ブラケット22を取り扱うハンドリング装置8を対象とする。ハンドリング装置8は、可動先端32を移動させる移動手段34と、可動先端32に設けられ、可動ブラケット22を把持するブラケットハンド33とを備える。そして、上下いずれか一方の支持パイプ23・24を第1パイプ42、残る他方を第2パイプ43と規定したとき、ブラケットハンド33が、第1パイプ42を掴み保持するチャック部37と、チャック部37で掴み保持された第1パイプ42の軸芯まわり方向における第2パイプ43の動きを規制する規制部38とを備えることを特徴とする。
ブラケットハンド33は、可動先端32に固定されるハンドベース36を有し、該ハンドベース36の上側にチャック部37が設けられ、下側に規制部38が設けられている。規制部38は、チャック部37に向かって指向して第2パイプ43を上下方向に受止め保持する受止壁57と、受止壁57の前後端から上方および/または下方に延設され、第2パイプ43を前後方向に受止める前後一対の規制壁58・58とを備える。
チャック部37は、それぞれ前向きに伸びて第1パイプ42を上下から挟持状に掴み保持する上チャック爪47と下チャック爪48とを備えている。チャック部37に対する受止壁57の相対位置は、上下方向に近接変位あるいは離間変位できるように構成されている。
チャック部37の両チャック爪47・48は、互いに同期して近接変位あるいは離間変位するように構成されている。
移動手段34は産業用ロボット31を含んで構成される。
本発明のハンドリング装置8においては、可動ブラケット22の上下いずれか一方の支持パイプ23・24を第1パイプ42、残る他方を第2パイプ43と規定したとき、ブラケットハンド33は、第1パイプ42を掴み保持するチャック部37と、チャック部37で掴み保持された第1パイプ42の軸芯まわり方向における第2パイプ43の動きを規制する規制部38とを備えるものとする。このように、第1パイプ42をチャック部37で掴み保持し、さらに第2パイプ43の動きを規制部38で規制した状態で可動ブラケット22をブラケットハンド33で把持すると、可動ブラケット22の移送時に第1パイプ42の軸芯まわりに比較的大きな回転モーメントが発生した場合でも、第1パイプ42の軸芯まわりに可動ブラケット22が回転することを規制部38で阻止できる。したがって、可動ブラケット22を安定的に把持して移送時における不用意な回転を防ぐことができるので、周辺の支持躯体21や架線等に接触することなく安全に可動ブラケット22を取り扱うことができる。
規制部38は、チャック部37に向かって指向して第2パイプ43を上下方向に受止め保持する受止壁57と、受止壁57の前後端から上方および/または下方に延設され、第2パイプ43を前後方向に受止める前後一対の規制壁58・58とを備えるものとする。これによれば、第2パイプ43の上面または下面を受止壁57で受止め保持して、第1パイプ42の軸芯まわりに第2パイプ43が回転しようとするのを阻止できるので、可動ブラケット22が回転することを防ぐことができる。また、受止壁57で受止め保持している第2パイプ43が第1パイプ42の軸芯まわりにずれ動いた場合でも、第2パイプ43の前面または後面が一対の規制壁58・58で受け止められるので、可動ブラケット22の不用意な回転を確実に防ぐことができる。
チャック部37は、それぞれ前向きに伸びて第1パイプ42を上下から挟持状に掴み保持する上チャック爪47と下チャック爪48とを備え、チャック部37に対する受止壁57の相対位置が、上下方向に近接変位あるいは離間変位できるように構成することができる。これによれば、規制部38をチャック部37に近接変位させて第2パイプ43を介して第1パイプ42を上方に変位させることにより、第1パイプ42を上チャック爪47に押し付けることができる。逆に規制部38をチャック部37から離間変位させて第2パイプ43を介して第1パイプ42を下方に変位させることにより、第1パイプ42を下チャック爪48に押し付けることができる。このように、第2パイプ43を介して第1パイプ42を上チャック爪47または下チャック爪48に押し付けると、その押し付け反力で第2パイプ43を確りと受止壁57で受け止めることができるので、ブラケットハンド33で把持された可動ブラケット22のがたつきを阻止し、より安全に可動ブラケット22を取り扱うことができる。
チャック部37の両チャック爪47・48が、互いに同期して近接変位あるいは離間変位するように構成されていると、第1パイプ42を挟持するとき、上下のチャック爪47・48の略中間部に第1パイプ42が位置するように第1パイプ42に対してブラケットハンド33を移動させればよいので、移動手段34によるブラケットハンド33の移動時において、第1パイプ42に接触することによる上下のチャック爪47・48の破損を可及的に回避できる。一方、例えば上チャック爪47が固定され、下チャック爪48が近接移動して第1パイプ42を挟持する構成では、上チャック爪47に第1パイプ42を接触させるように、第1パイプ42に対してブラケットハンド33を近接移動させる必要があるので、チャック爪47が第1パイプ42に接触して破損するおそれがある。また、移動手段34の精密な操作を必要とする分、ブラケットハンド33による可動ブラケット22の把持に時間を要する。
移動手段34が産業用ロボット31を含んで構成されていると、例えば移動手段34が伸縮ブームを備えるクレーン装置を含む場合に比べて、コンパクトでありながら精密で多彩な動きを実行できる移動手段34とすることができる。
本発明の実施例1に係るハンドリング装置のブラケットハンドを示す側面図である。 実施例1に係るハンドリング装置を備えた工事用車両と、可動ブラケットを搬送する搬送用車両を示す側面図であり、産業用ロボットを上下軸まわりに180度回転させてブラケットハンドを後方に移動させた状態を示している。 移動手段を示す側面図である。 ブラケットハンドの斜視図である。 ブラケットハンドで可動ブラケットを把持した状態における一部破断側面図である。 支持躯体に連結された可動ブラケットをハンドリング装置で把持した状態を示す図である。 ハンドリング装置で可動ブラケットを把持する動作を示す説明図である。 搬送用車両に積載された可動ブラケットをブラケットハンドで把持した状態を示す図である。 本発明の実施例2に係るハンドリング装置における把持部を示す側面図である。 把持部の要部を示す一部破断側面図である。
(実施例1) 図1から図8に、本発明に係るハンドリング装置を工事用車両に搭載した実施例1を示す。本実施例における前後、左右、上下とは、図2および図4に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2に示すように工事用車両1は、トラック型の車両をベースに構成されており、その後部に荷台2を備える。工事用車両1は、道路上を走行するためのゴムタイヤを有する車輪3と、レール(軌道)上を走行するための鉄輪からなる軌道走行輪4とを備える軌陸車として構成されている。
荷台2上には、各機器に動作用の空気圧および油圧を供給する駆動源5と、工事作業中に架線を支持する架線支持装置6と、昇降可能に構成され作業員が搭乗する作業台7と、工事時に鉄道資材を取り扱うハンドリング装置8とが、荷台2のキャビン側(前側)から記載順に設置されている。架線支持装置6、作業台7、およびハンドリング装置8などは、駆動源5から供給される空気圧および油圧で動作するように構成されている。駆動源5は、工事用車両1のエンジン(図示していない)で駆動される。
工事用車両1は、鉄道資材を搬送する搬送用車両11とともに運用される。搬送用車両11は、トラック型の車両をベースに構成されており、その後部に荷台12を備える。搬送用車両11は、道路上を走行するためのゴムタイヤを有する車輪13と、レール上を走行するための鉄輪からなる軌道走行輪14とを備える軌陸車として構成されている。荷台12上には、各機器に動作用の空気圧および油圧を供給する駆動源15と、該駆動源15から供給される空気圧および油圧で動作する、鉄道資材が積載されるラック装置16とが、荷台2のキャビン側(後側)から記載順に設置されている。工事用車両1と搬送用車両11とは荷台2・12どうしが対向する状態で運用される。
ラック装置16は、昇降可能に構成された可動台17と、該可動台17上に前後スライド可能に設置され、鉄道資材が載置される複数台のラック18とを備える。各ラック18は、荷台12のキャビン側(図2に向かって荷台12の左側)において、平面視における荷台12の投影領域内に鉄道資材が収まる収納位置と、荷台12のキャビンと反対側(図2に向かって荷台12の右側)において、平面視における荷台12の投影領域から鉄道資材がはみ出す取出位置との間で前後スライド移動可能に構成されている。
ハンドリング装置8が取り扱う鉄道資材は、支柱からなる支持躯体21に固定され、架線を吊持するいわゆる可動ブラケット22であり、図6に示すように可動ブラケット22は、水平に設けられる上支持パイプ23と、上支持パイプ23に対して斜めに設けられる下支持パイプ24と、上下の支持パイプ23・24で支持される、架線を吊持する引き金具25などを備えている。上下の支持パイプ23・24の自由端には、それぞれ碍子を備える連結金具26が設けられている。
図3に示すようにハンドリング装置8は、荷台2に設置された昇降装置29と、該昇降装置29で昇降操作される基台30と、該基台30上に設けられる複数の関節を備える産業用ロボット31と、産業用ロボット31の先端部に設けられる可動先端32と、可動先端32に設けられ、可動ブラケット22を把持するブラケットハンド33とを備えている。前記昇降装置29、基台30、および産業用ロボット31が、可動先端32を移動させる移動手段34を構成しており、産業用ロボット31は5個の回転関節を備えている。
図1および図4に示すようにブラケットハンド33は、可動先端32に固定される上下に長いハンドベース36と、ハンドベース36の上側に設けられるチャック部37と、ハンドベース36の下側に設けられる規制部38とを備える。ハンドベース36は、可動先端32と連結される連結軸39と、連結軸39から上向きに設けられる前後方向に厚みを持つ上ベース板40と、連結軸39から下向きに設けられる左右方向に厚みを持つ下ベース板41とを備える。上下一対の支持パイプ23・24のいずれか一方を第1パイプ42、残る他方を第2パイプ43と規定したとき、ブラケットハンド33は、チャック部37で第1パイプ42を掴み保持し、規制部38で第2パイプ43の動きを規制して、可動ブラケット22を把持する。
図5に示すようにチャック部37は、上ベース板40の前面に設けられるチャック基体46と、チャック基体46から前向きに伸びる上下一対のチャック爪47・48とを備える。チャック基体46の内部には、両チャック爪47・48を駆動する駆動構造が内蔵されており、駆動構造は、両チャック爪47・48を上下方向において互いに同期するように近接変位あるいは離間変位させる。詳しくは、両チャック爪47・48を近接変位させるとき、駆動構造は上チャック爪47を下向きに変位操作し、下チャック爪48を上向きに変位操作する。また、両チャック爪47・48を離間変位させるとき、駆動構造は上チャック爪47を上向きに変位操作し、下チャック爪48を下向きに変位操作する。
上下のチャック爪47・48の対向面は、それぞれ上挟持部49および下挟持部50とされている。上挟持部49は下向きに開口する逆V字状の切欠きで構成されており、下挟持部50は平坦面で構成されている。図5において符号51は、各チャック爪47・48と挟持する第1パイプ42との接触摩擦を向上させるための、ゴム素材からなる摩擦体である。第1パイプ42は、V字状の切欠きからなる上挟持部49と、平坦面からなる下挟持部50とでその周面の3ヶ所が接触する状態で上下方向に挟持される。
規制部38は、下ベース板41の前縁に固定されるロッドレスシリンダー54のスライダー55に固定され、上下変位可能に設けられる規制枠56を備えている。規制枠56は、チャック部37に向かって指向して第2パイプ43の下周面を受止め保持する受止壁57と、受止壁57の前後端から上方に延設され、第1パイプ42の軸芯まわり方向へ回転する第2パイプ43の前後周面を受け止める前後一対の規制壁58・58とで、上向きに開口するコ字状に形成されている。一対の規制壁58・58の上半部は外開き状に屈曲されて、第2パイプ43を受け入れる際のガイド部とされており、一対の規制壁58・58の下部の対向間隔は、第2パイプ43の直径寸法よりも大きく形成されている。規制枠56は緩衝構造を介してスライダー55に固定されている。
緩衝構造は、スライダー55に連結される、規制枠56よりもひとまわり大きなコ字状の連結枠59と、連結枠59の下壁60と規制枠56の受止壁57との間に配されるゴムブッシュ61などを備えている。受止壁57の下面の前後には2本のフロート軸62が固定されており、各フロート軸62は、下壁60に貫通状に形成されたフロート孔63に挿通された状態で、同軸62の先端に刻設された雄ねじ部に六角ナットからなる締結具64がねじ込まれている。先のゴムブッシュ61は円筒状に形成され、フロート軸62が差し込まれた状態で配されており、フロート支持された規制枠56はゴムブッシュ61で上向きに付勢されている。これにて、規制枠56はフロート軸62がフロート孔63で案内されつつ、連結枠59に対して上下フロート可能に支持される。図5において符号65は、連結枠59を下側から支える補強金具である。
ここで、可動ブラケット22の交換作業の一例を説明する。本説明では、上支持パイプ23が第1パイプ42、下支持パイプ24が第2パイプ43であり、予め引き金具25から架線が取り外されているものとする。まず、交換の対象となる可動ブラケット22の近傍の所定位置で作業用車両1を停車させる。次いで、チャック部37の上下のチャック爪47・48を離間変位(開き操作)させるとともに、規制部38のスライダー55を最下部まで移動させたのち、昇降装置29および産業用ロボット31を操作して支持躯体21に連結されている可動ブラケット22の後方へとブラケットハンド33を移動させる。
次いで、図7に示すように、上下のチャック爪47・48の略中間位置と第1パイプ42の高さ位置とが一致するようにブラケットハンド33の高さ位置を調整し、さらに前方に移動させて上下のチャック爪47・48の間に第1パイプ42が位置するようにブラケットハンド33を移動させる。この状態で、上下のチャック爪47・48を近接変位(閉じ操作)して、第1パイプ42を両チャック爪47・48で挟持状に掴み保持し、そのうえで、スライダー55を第2パイプ43へと近接変位(上方移動)させ、受止壁57で第2パイプ43を下方から受け止める。これにて、取付位置にある可動ブラケット22をブラケットハンド33で把持できる。この状態では、規制枠56はゴムブッシュ61の弾性に抗して連結枠59側へと僅かに移動しており、さらに第1パイプ42は、第2パイプ43を介して上方に変位されて上チャック爪47に押し付けられている。
可動ブラケット22をブラケットハンド33で把持したのちは、支持躯体21に巻回装着された連結バンド67と連結金具26とを連結しているボルトとナットからなる連結構造66を緩め操作して解除する。このとき可動ブラケット22はブラケットハンド33で位置保持されているので、作業員は可動ブラケット22を支える等の動作をする必要はなく、容易に連結構造66を緩め操作できる。連結構造66が解除されて支持躯体21から分離された可動ブラケット22は、その位置(取付位置)から可動ブラケット22の回収位置まで昇降装置29および産業用ロボット31を操作して移送される。このとき、可動ブラケット22の重心位置が、上下の挟持部49・50(チャック部37)の下方からずれると、第1パイプ42の軸芯まわりに回転モーメントが発生するが、第2パイプ43の動きは受止壁57で規制されている。また、仮に第1パイプ42を支点にして可動ブラケット22が回転したとしてもその回転は一対の規制壁58・58で阻止される。回収位置(例えば搬送用車両11のラック18)へと可動ブラケット22を移送したのちは、規制枠56をチャック部37から離間変位させ、上下のチャック爪47・48を離間変位させてブラケットハンド33による可動ブラケット22の把持を解除して、可動ブラケット22を回収位置へと載置する。
可動ブラケット22を回収位置へ載置したのちは、取出位置にあるラック18に載置された新規の可動ブラケット22をブラケットハンド33で把持する。ラック18上の可動ブラケット22は、図8に示すように、連結金具26が前方に位置し天地が逆の状態でラック18に載置されている。そのため、チャック部37の上下のチャック爪47・48を離間変位(開き操作)させるとともに、規制部38のスライダー55を最下部まで移動させたのち、ブラケットハンド33を天地逆にした状態で可動ブラケット22の左方(または右方)へと移動させる。
次いで、上下のチャック爪47・48の略中間位置と第1パイプ42の高さ位置とが一致するようにブラケットハンド33の高さ位置を調整し、さらに左方に移動させて上下のチャック爪47・48の間に第1パイプ42が位置するようにブラケットハンド33を移動させる。この状態で、上下のチャック爪47・48を近接変位(閉じ操作)して、第1パイプ42を両チャック爪47・48で挟持状に保持し、さらにスライダー55を第2パイプ43へと近接変位(下方移動)させ、受止壁57で第2パイプ43を上方から受け止める。これにて、ラック18上にある可動ブラケット22をブラケットハンド33で把持できる。
ブラケットハンド33で把持された可動ブラケット22は、昇降装置29および産業用ロボット31を操作して支持躯体21に取付けるための取付位置へと移送する。取付位置への移送後は、支持躯体21の連結バンド67と連結金具26とを連結する連結構造66を締込み操作して締結し、支持躯体21に可動ブラケット22を連結する。支持躯体21への可動ブラケット22の連結後は、規制枠56をチャック部37から離間変位させ、上下のチャック爪47・48を離間変位させて、ブラケットハンド33による可動ブラケット22の把持を解除して、可動ブラケット22からブラケットハンド33を退避させる。これにて、一連の可動ブラケット22の交換作業が完了する。
以上のように、ブラケットハンド33を、第1パイプ42を掴み保持するチャック部37と、チャック部37で掴み保持された第1パイプ42の軸芯まわり方向における第2パイプ43の動きを規制する規制部38とを備えるものとしたので、可動ブラケット22の移送時に第1パイプ42の軸芯まわりに比較的大きな回転モーメントが発生した場合でも、第1パイプ42の軸芯まわりに可動ブラケット22が回転することを規制部38で阻止できる。したがって、可動ブラケット22を安定的に把持して移送時における不用意な回転を防ぐことができるので、周辺の支持躯体21や架線等に接触することなく安全に可動ブラケット22を取り扱うことが可能となる。
規制部38を、チャック部37に向かって指向して第2パイプ43を上下方向に受止め保持する受止壁57と、受止壁57の前後端から上方および/または下方に延設され、第2パイプ43を前後方向に受止める前後一対の規制壁58・58とを備えるものとしたので、第2パイプ43の上面または下面を受止壁57で受止め保持して、第1パイプ42の軸芯まわりに第2パイプ43が回転しようとするのを阻止でき、可動ブラケット22が回転することを防ぐことができる。また、受止壁57で受止め保持している第2パイプ43が第1パイプ42の軸芯まわりにずれ動いた場合でも、第2パイプ43の前面または後面が一対の規制壁58・58で受け止められるので、可動ブラケット22の不用意な回転を確実に防ぐことができる。
上下のチャック爪47・48を備えるチャック部37に対して、受止壁57の相対位置を上下方向に近接変位あるいは離間変位できるように構成したので、規制部38をチャック部37に近接変位させて第2パイプ43を介して第1パイプ42を上方に変位させることにより、第1パイプ42を上チャック爪47に押し付けることができる。逆に規制部38をチャック部37から離間変位させて第2パイプ43を介して第1パイプ42を下方に変位させることにより、第1パイプ42を下チャック爪48に押し付けることができる。このように、第2パイプ43を介して第1パイプ42を上チャック爪47または下チャック爪48に押し付けることで、その押し付け反力で第2パイプ43を確りと受止壁57で受け止めることができるので、ブラケットハンド33で把持された可動ブラケット22のがたつきを阻止し、より安全に可動ブラケット22を取り扱うことができる。
チャック部37の両チャック爪47・48を、互いに同期して近接変位あるいは離間変位するように構成したので、第1パイプ42を挟持するとき、上下のチャック爪47・48の略中間部に第1パイプ42が位置するように第1パイプ42に対してブラケットハンド33を移動させればよく、移動手段34によるブラケットハンド33の移動時において、第1パイプ42に接触することによる上下のチャック爪47・48の破損を可及的に回避できる。一方、例えば上チャック爪47が固定され、下チャック爪48が近接移動して第1パイプ42を挟持する構成では、上チャック爪47に第1パイプ42を接触させるように、第1パイプ42に対してブラケットハンド33を近接移動させる必要があるので、チャック爪47が第1パイプ42に接触して破損するおそれがある。また、移動手段34の精密な操作を必要とする分、ブラケットハンド33による可動ブラケット22の把持に時間を要する。
移動手段34を産業用ロボット31を含んで構成したので、例えば移動手段34が伸縮ブームを備えるクレーン装置を含む場合に比べて、コンパクトでありながら精密で多彩な動きを実行できる移動手段34とすることができる。
(実施例2) 図9から図10に、本発明に係るハンドリング装置の実施例2を示す。本実施例では、規制部38の構成が実施例1と相違する。図9に示すように、規制枠56の各規制壁58は、受止壁57の前後端から上方および下方にそれぞれ延設される上規制壁70および下規制壁71とで構成されて、規制枠56の全体は側面視でH字状に形成されており、後側の上下の規制壁70・71がスライダー55に固定されている。前側の規制壁58において、上規制壁70の上端および下規制壁71の下端には、前後方向に出退可能なピン72を備えるストッパーシリンダー73が設けられている。緩衝構造は、規制枠56の上下のコ字状内面に設けられた樹脂ブロック74で構成されている。その他の点は実施例1と同じであるので、同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
規制枠56には、受止壁57に対して上下の規制壁70・71が設けられているので、受止壁57の上面に加え、受止壁57の下面でも第2パイプ43を受止め保持できる。また、図10に示すように、受止壁57の上面で第2パイプ43を受け止めた状態で、ストッパーシリンダー73のピン72を進出操作することにより、第2パイプ43を受止壁57、前後の上規制壁70・70およびピン72で囲むことができ、第2パイプ43の動きを確実に規制できる。
上記以外に、移動手段34の産業用ロボット31は、クレーン装置や可動先端32を移動させることが可能なその他の装置であってもよい。下挟持部50も上挟持部49と同様にV字状の切欠きで構成することができる。規制部38は下突湾曲状または上突湾曲状の湾曲壁で構成することもできる。上支持パイプ23を第1パイプ42、下支持パイプ24を第2パイプ43としたが、逆であってもよい。
8 ハンドリング装置
21 支持躯体
22 可動ブラケット
23 上支持パイプ
24 下支持パイプ
31 産業用ロボット
32 可動先端
33 ブラケットハンド
34 移動手段
36 ハンドベース
37 チャック部
38 規制部
42 第1パイプ
43 第2パイプ
47 上チャック爪
48 下チャック爪
57 受止壁
58 規制壁

Claims (5)

  1. 支持躯体(21)に連結される上下一対の支持パイプ(23・24)を有する可動ブラケット(22)を取り扱うハンドリング装置であって、
    可動先端(32)を移動させる移動手段(34)と、
    可動先端(32)に設けられ、可動ブラケット(22)を把持するブラケットハンド(33)と、
    を備え、
    上下いずれか一方の支持パイプ(23・24)を第1パイプ(42)、残る他方を第2パイプ(43)と規定したとき、ブラケットハンド(33)が、第1パイプ(42)を掴み保持するチャック部(37)と、チャック部(37)で掴み保持された第1パイプ(42)の軸芯まわり方向における第2パイプ(43)の動きを規制する規制部(38)とを備えることを特徴とするハンドリング装置。
  2. ブラケットハンド(33)は、可動先端(32)に固定されるハンドベース(36)を有し、該ハンドベース(36)の上側にチャック部(37)が設けられ、下側に規制部(38)が設けられており、
    規制部(38)が、チャック部(37)に向かって指向して第2パイプ(43)を上下方向に受止め保持する受止壁(57)と、受止壁(57)の前後端から上方および/または下方に延設され、第2パイプ(43)を前後方向に受止める前後一対の規制壁(58・58)とを備える請求項1に記載のハンドリング装置。
  3. チャック部(37)は、それぞれ前向きに伸びて第1パイプ(42)を上下から挟持状に掴み保持する上チャック爪(47)と下チャック爪(48)とを備え、
    チャック部(37)に対する受止壁(57)の相対位置が、上下方向に近接変位あるいは離間変位できるように構成されている請求項1または2に記載のハンドリング装置。
  4. チャック部(37)の両チャック爪(47・48)が、互いに同期して近接変位あるいは離間変位するように構成されている請求項2または3に記載のハンドリング装置。
  5. 移動手段(34)が産業用ロボット(31)を含んで構成される請求項1から4のいずれかひとつに記載のハンドリング装置。
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