JP3371772B2 - ランス交換機構、ランスホース着脱機構、ランス固定機構及びランス自動交換装置 - Google Patents

ランス交換機構、ランスホース着脱機構、ランス固定機構及びランス自動交換装置

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JP3371772B2
JP3371772B2 JP26987997A JP26987997A JP3371772B2 JP 3371772 B2 JP3371772 B2 JP 3371772B2 JP 26987997 A JP26987997 A JP 26987997A JP 26987997 A JP26987997 A JP 26987997A JP 3371772 B2 JP3371772 B2 JP 3371772B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はランス交換装置の自
動化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、溶銑、溶鋼精錬装置において気
体又は粉粒体を含む気体を取鍋などの容器内部の溶融金
属に吹込むことで溶銑予備処理や炉外精錬などを行って
いる。この様な装置では、溶融金属に耐火物被覆ランス
の先端を浸漬させるため、ランスの先端の損耗が激し
く、数回〜数十回の操業でランスを交換する必要があ
る。
【0003】ランス交換作業は、旧ランスからランス
ホース(気体又は粉粒体を含む気体を中空ランスに供給
するためのホース)を外す工程、ランス固定部におい
て旧ランスの固定を解除する工程、ランス固定部から
旧ランスを取外す工程、新ランスをランス固定部にセ
ットする工程、新ランスを固定する工程、新ランス
にランスホースを接続する工程からなる。
【0004】上記の工程及びの工程を実行する技術
として、例えば実公昭63−50288号公報「ランス
昇降台車のランス固定装置」が提案されている。この装
置は、同公報の第1図に示され通り、ランス1の上部に
V字状の上部係止部5、その下方にハ字状の下部係止部
6を形成し、上部係止部5を上部受座2で受けることで
ランス1を支え、下部係止部6を下部受座3で上からバ
ネ16を介して抑えることで振れ止めを図る。ランス1
を外すときにはモータ20でネジ軸19を廻して想像線
の位置へ下部受座3を上昇させるというものである。バ
ネ16を圧縮させることで、熱膨張対策を取っているた
め、バネ16の圧縮代を含めて下部受座3を大きく上昇
させなければならないので上昇ストロークが大きく、し
かもネジ軸19を多数回廻さなければならないので、想
像線まで上昇させるためにはかなりの時間がかかり、こ
の工程の所要時間が長くなる。更に、モータ20は取鍋
の熱を受けるため耐熱仕様としなければならず、ケーブ
ルも同様であり、設備費用が嵩む。
【0005】上記の工程及びの工程を実行する技術
として、例えば実公平1−26748号公報「ランス交
換装置」が提案されている。この装置は、同公報の第1
図に示される通り、ランスハンドリング装置1でRa又
はRbのランスを取外し、ランスストック架台4に仮置
きし、新ランスをランスストック架台4から取出し、ラ
ンス挿入装置5にセットする。また、使用済みランスを
ランスストック架台4から取出しランス反転装置3に渡
し、ランス搬入搬出装置2によりランス置台22へ送る
というものである。
【0006】しかし、このランス交換装置は、ランスを
クランプして旋回するクランプアームを有するランスハ
ンドリング装置1と、この装置のクランプアームの旋回
軌跡上にランス搬入搬出装置2のランス反転装置3、ラ
ンスストック架台4及びランス挿入装置5などを配置す
るため、広い接地スペースを必要とし、多くの装置で構
成されているため操作の煩雑さは免れず、設備費用が嵩
む割りにランス交換に要する作業時間を十分に短縮でき
ないという欠点がある。
【0007】上記の工程及びの工程を実行する技術
は、上記公報のいづれにも記載がなく、従来は人手によ
っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年同一精錬装置で、
多種類の精錬を行うようになり、ランスの消耗前に、異
種ランスとの交換が要求され、高頻度でランスを交換す
る必要がでてきた。しかし、人手でランスホースを外
し、上記実公昭63−50288号公報「ランス昇降台
車のランス固定装置」でランスの固定を解除し、実公平
1−26748号公報「ランス交換装置」でランスを交
換するのでは、作業者の負担が極めて大きく、作業時間
が延びて作業性が悪く、設備が煩雑となるとともに設備
費用が嵩むことになり、これらの問題を総合的に解決す
ることのできるランス自動交換装置が切望されている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記要望に応えるために
請求項1のランス交換機構は、ランス挿入装置と直交す
る位置にモータまたは流体圧シリンダー等の動力にて横
行するランス交換台車が配置され、該台車はその上面に
立設したガイド支柱にモータまたは流体圧シリンダー等
の動力により昇降する昇降台を備え、該昇降台にはラン
ス保持治具を有する複数本のランス交換用支持アームが
モータまたは流体圧シリンダー等の動力により前後動可
能に間隔設置され、該ランス交換台車をランス挿入装置
とランスストック架台間を横行させてランスの着脱、搬
送を行う方式となしたことを特徴とするものである。
【0010】請求項1におけるランス交換台車は、ラン
ス固定機構を備えたランス挿入装置の向い側に設置さ
れ、該ランス挿入装置と直交する位置に敷設したレール
に載置され、モータまたは流体圧シリンダー等の動力に
て所定ストローク横行できる機構となっている。このラ
ンス交換台車の上面に立設したガイド支柱に昇降可能に
取付けた昇降台は、該ランス交換台車に設置したモータ
または流体圧シリンダー等の動力により高さ位置を調整
できるように設置されている。ランス交換用支持アーム
は、この昇降台にランス挿入装置と相対向して前後動可
能に支持されており、その構造は昇降台の前側および後
側に突設した上下一対のガイド車輪と押えロールにて該
アームが前後動自在に水平に支持され、各アームは当該
昇降台に搭載したモータまたは流体圧シリンダー等から
なる駆動装置により前後動させる機構となし、アーム先
端に設けられている保持治具にてランスを懸垂する仕組
みとなっている。このランス保持治具は、例えばU字形
金具からなり、この金具にランス本体を嵌入せしめ、ラ
ンスに取付けられているフランジを下から受けてランス
を懸垂できるようになったものを使用できる。なお、ラ
ンスを一時ストックするランスストック架台は、ランス
挿入装置の近傍に並設されており、複数本のランスを懸
垂してストックできる機能を有している。
【0011】ランス交換用支持アームを例えば2本装備
したランス交換機構の場合は、一方のアームに新ランス
または異種ランスを事前にセットし、他方のアームで使
用済みのランスあるいは異種ランスをランス挿入装置よ
り取外し、事前にセットしている新ランスまたは異種ラ
ンスをランス挿入装置に装着することによりランス交換
できる。一方、使用済みランスあるいは異種ランスはラ
ンス挿入装置からランスストック架台まで搬送し該スト
ック架台に仮置きする。また、取外した使用済みのラン
スあるいは異種ランスを再使用する場合は、ランス交換
後ランスストック架台に搬送することなくランス交換位
置にてランス交換すればよい。
【0012】請求項2のランスホース着脱機構は、ラン
スに連結するためのカプラと、このカプラを開閉するカ
プラ開閉手段と、カプラに直結し上端を塞いだ短管と、
この短管の途中に接続した吹込み管と、短管を把持する
把持爪と、この把持爪を開閉する爪開閉シリンダ並びに
リンクと、これら把持爪、リンク並びに爪開閉シリンダ
を一括して昇降する昇降シリンダと、からなる。開いた
把持爪を短管に臨ませ、爪開閉シリンダを作動して把持
爪で短管を把持し、把持爪を昇降シリンダで引き上げる
ことで、ランスからカプラを分離する。または、昇降シ
リンダを作動させて把持爪とともに短管並びにカプラを
下ろし、カプラをランスに挿入し、カプラ開閉手段でカ
プラをランスに接続し、後、爪開閉シリンダで把持爪を
開き、把持爪を待機位置へ戻して操業に備える。
【0013】請求項3のランス固定機構は、ランスを出
入れ可能なU溝を有し、ランス昇降台車側に水平に取付
けたランス支持板と、U溝の開口を塞ぐべくランス支持
板に水平に旋回可能に取付けたランス固定片と、このラ
ンス固定片を閉じ側に押しつけるばねと、ランス固定片
を開くためのリンクと、このリンクを作動してランス固
定片を開側へ旋回させる第2シリンダとからなる。第2
シリンダでリンクを作用させ、このリンクでランス固定
片を旋回させてU溝の開口を確保し、ランスの出入れを
可能にする。ランス装着後は、第2シリンダを非作動状
態にし、ばねの力でランス固定片を戻し、U溝の開口を
塞いでランスの外れを防止する。
【0014】請求項4のランス固定機構は、閉じ状態の
ランス固定片をランス支持板に串刺し状態で固定する固
定ロック部材を備えたことを特徴とする。固定ロック部
材で、ランス固定片をランス支持板に串刺し状態にする
ことで、操業中などにランス固定片が開くことを防止す
る。
【0015】請求項5のランス自動交換装置は、請求項
1記載のランス交換機構と、請求項2記載のランスホー
ス着脱機構と、請求項3又は請求項4記載のランス固定
機構とからなることを特徴とする。ランスホース着脱機
構でランスホースをランスから外し、ランス固定機構で
ランスを固定しているランス固定片を開き、ランス交換
機構で旧ランスを新ランスに交換し、ランス固定機構で
ランス固定片を閉じ、ランスホース着脱機構で新ランス
にランスホースを装着するという、一連のランス交換作
業を無人で実施する。
【0016】請求項6のランス自動交換装置は、昇降シ
リンダと第2シリンダとを共に縦置きし、且つ互いに平
行に接近させて共通の支持ブラケットに取付けたことを
特徴とする。昇降シリンダと第2シリンダとを接近させ
且つ並べたのでシリンダ類が大きな配置スペースを要し
ない。そして、両シリンダともに支持ブラケットに取付
けたため、支持ブラケットを集約化し且つコンパクトに
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るランス交換機構を含む
ランス自動交換装置の概略平面図、図2は同上のランス
交換機構の拡大側面図、図3は図2の3−3矢視図であ
り、1a〜1eはランス、2はランス交換台車、3はガ
イド支柱、4は昇降台、5はランス交換用支持アーム、
6はランスストック架台である。なお、ここではランス
交換用支持アームを2本装備した場合を例にとり説明す
る。
【0018】図1、図2において、ランス挿入装置10
は従来のものと同様、ランス昇降台車12が昇降ガイド
13に沿って昇降するごとく支持され、該台車の上面に
はランスを固定するランス固定機構40を備えている。
ランスストック架台6は、複数本(図面では4本)のラ
ンスを一時ストックするためのもので、前記ランス挿入
装置10に隣接して設置されており、4本のランスを一
本ずつ懸垂できるようになっている。
【0019】ランス交換機構11の主要素を以下に説明
する。ランス交換台車2は、上記ランス挿入装置10の
向い側に所望の間隔を隔てて設置された架台7に該ラン
ス挿入装置10を直交する位置に敷設された所望長さの
レール8上に載置され、レール8端部に設置された駆動
モータ9により台車移動用チェーン9−1を介してラン
ス挿入装置10とランスストック架台6間を横行するご
とく設置されている。このランス交換台車2の上面には
ガイド支柱3が立設され、このガイド支柱3に沿って昇
降可能に設けた昇降台4が該ランス交換台車2上に設置
した昇降用シリンダー4−0にて支持されている。昇降
台4はガイド支柱3に例えば凹凸嵌合方式によってスラ
イド自在に嵌合されている。ガイド支柱3は4本の支柱
3−1と、各支柱の頂部間に渡した接続部材3−2にて
構成されている。
【0020】昇降台4には、2本のランス交換用支持ア
ーム5がそれぞれ所定の間隔を置いて、該昇降台の前後
端部に突設した一対のガイド車輪4−1および押えロー
ラ4−2にて前後動可能に支持され、各アームの後端部
に垂直に突設した連結部材5−3と同昇降台4に設置し
た前後進用シリンダー5−2とを接続し、該シリンダー
にて各アームを前後動させるごとく構成されている。各
ランス交換用支持アーム5の先端にはランス保持治具5
−1が取付けられている。このランス保持治具5−1
は、U字形の金具からなり、該金属の開口部にはランス
の離脱防止のためのストッパーピン5−4を有し、この
U字形金具にランスを嵌入させて当該ランスのフランジ
を該U字形の上面で受けて懸垂できるようになってい
る。
【0021】なお、上記構成のランス交換機構11にお
けるランス交換台車2の駆動方式は、ここに例示したチ
ェーンを用いたモータ駆動方式に限らず、自走式または
油圧駆動方式等を採用してもよく、またランス交換用支
持アームを支持する昇降台4の昇降手段、ランス交換用
支持アーム5の前後動手段も流体圧シリンダー方式に限
らず、ウインチ方式あるいはラック・ピニオン機構等を
用いたモータ駆動方式を採用してもよい。また、ランス
交換用支持アーム5も2本に限らず、必要に応じて3本
あるいは4本装着することも可能であることはいうまで
もない。
【0022】以上に述べたランス交換機構11は、後述
のランスホース着脱機構及びランス固定機構とともにラ
ンス自動交換装置を構成する一機構であるが、ここでは
ランスホース着脱機構で適時ランスからランスホースを
取外し、ランス固定機構で適時ランスの固定を解除する
ことを前提として、ランス交換機構の作用を説明する。
【0023】上記構成のランス交換機構11によりラン
ス交換を行う場合は、ランス交換台車2上の片方のラン
ス交換用支持アーム5に新ランスまたは異種のランス1
bを事前に装着した状態で、ランス交換台車2を駆動モ
ータ9にてランス挿入装置10側に移動させ、ランス挿
入装置10に装備された使用済みランス1aをランス交
換用支持アーム5にて取外す。この場合は、ランスを持
たない他方のランス交換用支持アーム5がランス挿入位
置と対向する位置にランス交換台車2を停止させた後、
昇降台4を昇降用シリンダー4−0にて所定の高さまで
上昇位置させ、この位置で前後進用シリンダー5−2に
て片方のランス交換用支持アーム5を所定の位置まで前
進させ、該アームの先端に取付けられているランス保持
治具5−1にランス挿入装置10に装備されたランス1
aを嵌入せしめ、その状態で昇降台4を上昇させてラン
ス保持治具5−1にてランス1aのフランジ部を受けて
当該ランスを一旦上昇させてから、前後進用シリンダー
5−2を後進操作してランス1aをランス挿入装置10
より取外す。
【0024】次に、再びランス交換台車2の駆動モータ
9を制御して、新ランスまたは異種のランス1bを装着
している片方のランス交換用支持アーム5をランス挿入
装置10と相対向位置させ、前後進用シリンダー5−2
を前進操作して当該ランス1bをランス挿入装置10ま
で移動させて該ランス挿入装置10のランス固定機構4
0に当該ランス1bを移載せしめると、該ランス1bを
装着していたランス交換用支持アーム5を元の位置まで
後退させる。
【0025】続いて、ランス交換台車2をランスストッ
ク架台6側へ移動させ、使用済みランス1aを装着して
いる片方のランス交換用支持アーム5を所定の位置で前
進動させて該使用済みランス1aをランスストック架台
6に移載する。しかる後、ランスを持たない2本のラン
ス交換用支持アーム5の一方に交換用の新しいランスを
再び装着して当該位置に待機する。
【0026】また、ランス挿入装置10より取外したラ
ンスを再使用する場合は、ランス交換後ランスストック
架台6側へ搬送せずに、ランス交換台車を当該位置に待
機させた状態で上記と同様のランス交換動作を行うこと
により、最短時間でランス交換を行うことができる。
【0027】図4は図2の4−4矢視図、図5は本発明
に係るランスホース着脱機構の要部を示す図、図6はラ
ンスホース着脱機構の作用説明図、図7は本発明に係る
ランス固定機構の斜視図である。説明を容易にするため
に、図5、図6、図7、図4の順で説明する。
【0028】図5において、ランスホース着脱機構20
は、昇降板21に取付けた爪開閉シリンダ22と、この
爪開閉シリンダ22で作動させる菱形リンク23(リン
ク23a,23b,23c,23dとからなり、リンク
23aとリンク23dが爪開閉シリンダ23のピストン
ロッド22aに連結。)と、リンク23b,23cの交
点を昇降板21に止めるピン24と、リンク23b,2
3cに一体的に取付けた把持爪25,25と、短管ユニ
ット30と、前記昇降板21を上げ下げする昇降シリン
ダ(図4で説明する)とからなる。
【0029】短管ユニット30は、ランスに接続するた
めのカプラ31と、このカプラ31を開閉するカプラ開
閉手段36と、カプラ31を下方へ押すベローズ32
と、上端を塞いだ短管33と、この短管33の途中に取
付けた吹込み管34とからなり、この吹込み管34から
アルゴンガスなどを吹込む。なお、ベローズ32は可撓
管継手とばねとを兼ねた部材であり、短管ユニット30
の小型化の点から好適である。しかし、ゴム製可撓管又
はゴム製可撓管にばねを組合わせたものでもよい。
【0030】また、カプラ開閉手段36はカプラ31に
内蔵したものであり、エア圧、電磁力を駆動源としてカ
プラ31を、配管接続状態又は配管分離状態に切換える
ことのできる機構である。例えば、カプラ31がクイッ
クジョイントと称するものであれば、すり割りの入った
内筒と、この内筒をテーパ作用で縮径する外筒と、縮径
側に外筒を押すスプリングとからなり、外筒をスプリン
グに抗して前記カプラ開閉手段36で後退させれば、内
筒は開く。カプラ開閉手段36をフリーにしてスプリン
グで外筒を前進させれば内筒は閉じる。これと同様の作
用をなすものであれば、カプラ31及びカプラ開閉手段
36の構造は任意である。
【0031】図6において、爪開閉シリンダ22のピス
トンロッド22aを後退させると菱形リンク23は縦に
細長い形状となり、把持爪25,25がピン24を中心
に広がる。この状態の把持爪25,25を短管33に臨
ませ、ピストンロッド22aを前進させると菱形リンク
23が変形し、把持爪25,25がピン24を中心に閉
じて、短管33を強く把持する。この状態が図5であ
り、図示せぬ昇降シリンダで昇降板21を引き上げるこ
とにより、短管ユニット30をランスから外すことがで
きる。
【0032】図7において、ランス固定機構40は、ラ
ンスを支持する上部ランス支持板41のU溝42の開口
を閉じる上部ランス固定片43と、この上部ランス固定
片43を開閉可能に上部ランス支持板41に止めるピン
44と、上部ランス固定片43を閉じ側に押しつける圧
縮ばね45と、上部ランス固定片43を強制的に開くた
めのヘ字リンク46(リンク46a,46bと中間ロー
ル46cからなる。)と、このヘ字リンク46のリンク
46aを上部ランス支持板41に回転可能に止める止め
ブロック47と、ランスの振れを止める下部ランス支持
板51のU溝52の開口を閉じる下部ランス固定片53
と、この下部ランス固定片53を開閉可能に下部ランス
支持板51に止めるピン54と、下部ランス固定片53
を閉じ側に押しつける圧縮ばね55と、下部ランス固定
片53を強制的に開くために上部ランス固定片43から
延ばした連結シャフト56と、上昇することで上部ラン
ス支持板41と上部ランス固定片43を串刺し(ただ
し、上部ランス固定片43からは突出させない。)、同
時に下部ランス支持板51と下部ランス固定片53を串
刺し(ただし、下部ランス固定片53からは突出させな
い。)する固定片ロック部材58とからなる。
【0033】固定片ロック部材58を下げてロックを解
除した後に、図示せぬ部材で中間ロール46cを踏みつ
ける要領で強制的に押し下げると、ヘ字リンク46は平
たくなり、止めブロック47を起点に延びるため上部ラ
ンス固定片43は想像線で示す位置まで開き、連結シャ
フト56を介して下部ランス固定片53も開く。押し下
げ力を解消すると、圧縮ばね45,55の押し作用で、
ヘ字リンク46はヘ形状に戻るとともに、上部・下部ラ
ンス固定片43,53は閉位置に戻る。圧縮ばね45,
55は占有エリアが小さい。しかし、トーションばねや
引張りばねに代えることは差支えない。
【0034】図4において、12はランス昇降台車であ
り、このランス昇降台車12に上部・下部ランス支持板
41,51を取付け、同台車12から支持ブラケット6
1を立て、この支持ブラケット61に昇降シリンダ62
を下向きに取付け、この昇降シリンダ62で昇降板21
を上げ下げすると共に、アーム63を介して固定片ロッ
ク部材58を上げ下げするようにしたものである。65
は支持ブラケット61に吊り下げた第2シリンダであ
り、L字アーム66でヘ字リンク46を押し下げる部品
である。図から明らかなように、昇降シリンダ62と第
2シリンダ65とを接近させ且つ並べたのでシリンダ類
が大きな配置スペースを要しないこと、両シリンダ6
2,65ともに支持ブラケット61に取付けたため、支
持ブラケット61を集約化し且つコンパクトにすること
ができる。
【0035】図1において、ランス交換機構11とラン
スホース着脱機構20とランス固定機構40とを組合わ
せたものが、本発明のランス自動交換装置70である。
以上の説明から明らかなように、ランス自動交換装置7
0では、ランスホース着脱機構20でランスホースをラ
ンス1から外し、ランス固定機構40でランス1を固定
しているランス固定片43,53を開き、ランス交換機
構11で旧ランスを新ランスに交換し、ランス固定機構
40でランス固定片43,53を閉じ、ランスホース着
脱機構20で新ランスにランスホースを装着するとい
う、一連のランス交換作業を無人で実施することができ
る。
【0036】具体例としては、ランスホース着脱機構2
0及びランス固定機構40を工業用テレビカメラで写
し、運転室に置いたモニターを見ながら、運転者のボタ
ン若しくはスイッチ操作でランスホースの脱着やランス
の固定/開放を実施し、同様にランス交換機構11での
ランス交換作業を遠隔操作することができる。これらの
操作の全て若しくは一部を自動化することは差支えな
い。
【0037】作業者が現場でいちいちランスホースを着
脱することに比べて、本発明によれば作業者の負担を大
幅に軽減することができ、且つ作動速度の大きなシリン
ダを採用すると共に作業者がいちいちランスの近傍に立
ち入る必要がないのでランス交換に要する時間も大幅に
短縮でき、精錬等の生産性を大いに高めることができ
る。
【0038】尚、請求項2におけるリンクは、本実施例
の菱形リンク23に限らず、パンタグラフリンク、平行
リンク、ピニオン・ラックを主体としたリンクのいづれ
でもよく、要は爪開閉シリンダ22の動作で把持爪2
5,25を開閉動作させるものであればよい。
【0039】請求項3における「ランス固定片を開くた
めのリンク」は、本実施例のヘ字リンク46に限らず、
カム溝にリンクを沿わせることでランス固定片を開放す
る等、第2シリンダ65の動作でランス固定片43,5
3を開動作させるものであればよい。また、請求項3で
はランス支持板を1枚としたが、上下2枚、又は3枚以
上であってもよく、ランス支持板が複数枚の場合は、ラ
ンス支持板の全てにランス固定片を取付けることも、一
部のランス支持板にランス固定片を取付けること、及び
ランス固定片を開放するためリンクをランス固定片の全
てに付設するか一部に付設するかは自由である。
【0040】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1のランス交換機構によれば、旧ランスの
取外しと新ランスの装着を一台のランス交換台車にて行
うことができるので、ランス交換作業時間を大幅に短縮
することができ、特にランスの交換頻度が高い同一精錬
装置での多品種精錬に十分対応できる。また、このラン
ス交換機構は一台のランス交換台車のみで構成されてい
るので、広い設置スペースを必要とすることなく既設設
備に容易に適用でき、かつ設備投資も少なくて済む等の
大なる効果を奏する。
【0041】請求項2のランスホース着脱機構によれ
ば、従来人手で実施していたランスホースの着脱作業を
無人で行うことができ、作業者の負担を大幅に減少させ
ることができると共にランスホースの着脱時間の短縮が
図れて精錬等生産性を向上させることができる。
【0042】請求項3のランス固定機構によれば、従来
時間の掛っていたランスの固定並びに固定解除作業を迅
速に行うことができ、ランスの着脱時間の短縮が図れて
精錬等生産性を向上させることができる。
【0043】請求項4のランス固定機構によれば、固定
ロック部材でランス固定片をランス支持板に串刺し状態
にすることで、操業中などにランス固定片が開くことを
防止することができ、より安全に操業を継続することが
できる。
【0044】請求項5のランス自動交換装置によれば、
ランスホース着脱機構でランスホースをランスから外
し、ランス固定機構でランスを固定しているランス固定
片を開き、ランス交換機構で旧ランスを新ランスに交換
し、ランス固定機構でランス固定片を閉じ、ランスホー
ス着脱機構で新ランスにランスホースを装着するとい
う、一連のランス交換作業を無人で実施することができ
る。即ち、従来人手で実施していたランスホースの着脱
作業を無人で行うことができ、作業者の負担を大幅に減
少させることができると共にランスホースの着脱時間の
短縮が図れて精錬等生産性を向上させることができる。
【0045】請求項6のランス自動交換装置では、昇降
シリンダと第2シリンダとを接近させ且つ並べたのでシ
リンダ類が大きな配置スペースを要しない。そして、両
シリンダともに支持ブラケットに取付けたため、支持ブ
ラケットを集約化し且つコンパクトにすることができ
る。さらに、シリンダであるから、作動速度が大きく、
電動モータに比べて耐熱処置が講じやすいので、生産性
向上と設備コストの削減とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るランス交換機構を含むランス自動
交換装置の概略平面図
【図2】本発明に係るランス交換機構の拡大側面図
【図3】図2の3−3矢視図
【図4】図2の4−4矢視図
【図5】本発明に係るランスホース着脱機構の要部を示
す図
【図6】ランスホース着脱機構の作用説明図
【図7】本発明に係るランス固定機構の斜視図
【符号の説明】
1,1a〜1e…ランス、2…ランス交換台車、3…ガ
イド支柱、4…昇降台、4−0…モータまたは流体圧シ
リンダとしての昇降用シリンダ、5…ランス交換用支持
アーム、5−1…ランス保持治具、5−2…モータまた
は流体圧シリンダとしての前後進用シリンダ、6…ラン
スストック架台、9…モータまたは流体圧シリンダとし
ての駆動モータ、10…ランス挿入装置、11…ランス
交換機構、12…ランス昇降台車、20…ランスホース
着脱機構、22…爪開閉シリンダ、23…リンク(菱形
リンク)、24…ピン、25…把持爪、30…短管ユニ
ット、31…カプラ、33…短管、34…吹込み管、3
6…カプラ開閉手段、40…ランス固定機構、41,5
1…ランス支持板、42,52…U溝、43,53…ラ
ンス固定片、45,55…ばね(圧縮ばね)、46…ラ
ンス固定片を開くためのリンク(ヘ字リンク)、61…
支持ブラケット、62…昇降シリンダ、65…第2シリ
ンダ、70…ランス自動交換装置。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランスを一時ストックするランスストッ
    ク架台を備えた精錬、製鋼用ランスの交換機構であっ
    て、ランス挿入装置と直交する位置にモータまたは流体
    圧シリンダー等の動力にて横行するランス交換台車が配
    置され、該台車はその上面に立設したガイド支柱にモー
    タまたは流体圧シリンダー等の動力により昇降する昇降
    台を備え、該昇降台にはランス保持治具を有する複数本
    のランス交換用支持アームがモータまたは流体圧シリン
    ダー等の動力により前後動可能に間隔設置され、該ラン
    ス交換台車をランス挿入装置とランスストック架台間を
    横行させてランスの着脱、搬送を行う方式となしたこと
    を特徴とするランス交換機構。
  2. 【請求項2】 ランスに連結するためのカプラと、この
    カプラを開閉するカプラ開閉手段と、前記カプラに直結
    し上端を塞いだ短管と、この短管の途中に接続した吹込
    み管と、前記短管を把持する把持爪と、この把持爪を開
    閉する爪開閉シリンダ並びにリンクと、これら把持爪、
    リンク並びに爪開閉シリンダを一括して昇降する昇降シ
    リンダと、からなるランスホース着脱機構。
  3. 【請求項3】 ランスを出入れ可能なU溝を有し、ラン
    ス昇降台車側に水平に取付けたランス支持板と、前記U
    溝の開口を塞ぐべくランス支持板に水平に旋回可能に取
    付けたランス固定片と、このランス固定片を閉じ側に押
    しつけるばねと、前記ランス固定片を開くためのリンク
    と、このリンクを作動してランス固定片を開側へ旋回さ
    せる第2シリンダとからなるランス固定機構。
  4. 【請求項4】 閉じ状態のランス固定片を前記ランス支
    持板に串刺し状態で固定する固定ロック部材を備えたこ
    とを特徴とする請求項3記載のランス固定機構。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のランス交換機構と、請求
    項2記載のランスホース着脱機構と、請求項3又は請求
    項4記載のランス固定機構とからなることを特徴とした
    ランス自動交換装置。
  6. 【請求項6】 前記昇降シリンダと第2シリンダとを共
    に縦置きし、且つ互いに平行に接近させて共通の支持ブ
    ラケットに取付けたことを特徴とする請求項5記載のラ
    ンス自動交換装置。
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