JP3457943B2 - ダイカストマシン - Google Patents

ダイカストマシン

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JP3457943B2
JP3457943B2 JP2000380826A JP2000380826A JP3457943B2 JP 3457943 B2 JP3457943 B2 JP 3457943B2 JP 2000380826 A JP2000380826 A JP 2000380826A JP 2000380826 A JP2000380826 A JP 2000380826A JP 3457943 B2 JP3457943 B2 JP 3457943B2
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Toyota Motor Hokkaido Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカストマシン
において、金型、及び離型剤用のスプレイヘッドなどの
部品の一連の交換作業を全自動で行うための方法に係
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイカストマシンにおける金型の
交換作業に関し、型開き、タイバーの引抜き、金型の取
外し、金型の装着等の作業は、それぞれ個々には自動化
されていたが、一連の作業が連続して行われるように自
動化(即ち、全自動化)された例はない。その原因は、
中子、冷却水系統、電気系統などのオートジョイント
化、及び型の外形寸法の統一が難しかったことにある。
それらの他に、離型剤用のスプレイヘッドのオートジョ
イント化がなされていなかったことも、金型の交換作業
の全自動化を妨げる一因となっていた。
【0003】従来、スプレイヘッドの交換作業は、人手
に頼らざるを得ないので、作業能率が悪く、長い時間を
要していた。その上、ダイカストマシンの型締装置内で
の作業は、以下の様に危険を伴うものであった。即ち、
例えば、型締力が3000ton程度の大型のダイカス
トマシンの場合、スプレイヘッドの重量自体も80〜1
00kg程度と重くなる。そのような場合、クレーンで
スプレイヘッドを吊り下げながらの作業となり、作業場
所に加えて作業姿勢も好ましいものとは言えない。更
に、二人作業となるので、余計に人手が掛かる。
【0004】この様な問題を解決するために考えられた
方法として、スプレイヘッドのカセット化がある。これ
は、スプレイヘッドを、1個当たり20kg程度以下の
カセットに分割することによって、クレーンを用いた作
業を不要とするものである。しかし、二人作業となるこ
とについては改善されず、また、複数のカセットの取付
け・取外しを行うことになるので、作業時間を増加させ
る要因となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の様な
ダイカストマシンにおける従来の金型交換作業の問題点
に鑑み成されたもので、本発明の目的は、ダイカストマ
シンにおいて、金型、及び離型剤用のスプレイヘッドな
どの部品の一連の交換作業を全自動で行うことができる
装置及び方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のダイカストマシ
ンは、流体圧力で駆動される自動着脱式のクランプを備
え、このクランプを介して固定側金型が装着される固定
ダイと、流体圧力で駆動される自動着脱式のクランプを
備え、このクランプを介して移動側金型が装着される移
動ダイと、固定ダイと移動ダイを互いに連結するタイバ
ーと、固定ダイ及び移動ダイに隣接する位置に配置され
た金型交換用受台と、固定側金型及び移動側金型を、固
定ダイ及び移動ダイの間から前記金型交換用受台上へ及
びその逆方向へ搬送する搬送ローラと、固定ダイ及び移
動ダイの上方で移動する移動式のアーム、及び、このア
ームの先端部に設けられ流体圧力で駆動される自動着脱
式のクランプを備え、このクランプを介して離型剤用の
スプレイヘッドが装着されるスプレイ装置と、前記移動
式のアームの先端部が通過する軌道の下側に配置された
スプレイヘッド自動交換装置と、を備えたことを特徴と
する。
【0007】上記構成を備えたダイカストマシンを使用
して、以下の手順により、金型及びスプレイヘッドの自
動交換が行われる:先ず、(a)前記金型交換用受台上
に、交換用の新しい固定側金型及び移動側金型を保持す
る;(b)前記スプレイヘッド交換装置に、交換用の新
しいスプレイヘッドを保持する;(c)移動ダイを後退
させて、型開き中間停止位置で停止させる;(d)タイ
バーを移動ダイの後方へ引抜く。
【0008】次いで、(e)固定ダイ及び移動ダイにそ
れぞれ装着されている旧い固定側金型及び移動側金型を
取り外して、前記搬送ローラ上に移す;(f)前記搬送
ローラを駆動して、前記旧い固定側金型及び移動側金型
を前記搬送ローラ上から前記金型交換用受台上に搬送し
て回収する;(g)前記交換用の新しい固定側金型及び
移動側金型を、前記金型交換用受台上から前記搬送ロー
ラ上に移す;(h)前記搬送ローラを駆動して、前記新
しい固定側金型及び移動側金型を固定ダイと移動ダイの
間へ搬送する;(i)タイバーを移動ダイから前方へ突
き出して、移動ダイを固定ダイに連結し、(j)前記交
換用の新しい固定側金型及び移動側金型を、それぞれ固
定ダイ及び移動ダイに装着し、(k)前記アームを駆動
して、スプレイヘッドを固定ダイの上方の基準位置から
前記スプレイヘッド交換装置の上方へ移動し、そこで停
止させ、(l)前記アームの先端部に装着されている旧
いスプレイヘッドを取り外して、前記スプレイヘッド交
換装置側に回収し、(m)前記スプレイヘッド交換装置
に保持されている前記交換用の新しいスプレイヘッドを
前記アームの先端部に装着し、(n)前記アームを駆動
して、スプレイヘッドを前記基準位置に戻す。
【0009】本発明のダイカストマシンによれば、金型
に加えて、スプレイヘッドの交換を自動的に行うことが
可能になるので、金型交換に絡む一連の作業を全自動化
することができる。これによって、オペレータに対する
危険性を取り除くとともに、一連の交換作業に要する時
間を大幅に短縮することができる。
【0010】好ましくは、前記スプレイ装置は、前記固
定ダイの上方で旋回する旋回アームを備え、前記スプレ
イヘッドは、この旋回アームの先端部に前記クランプを
介して装着される。
【0011】好ましくは、前記固定ダイは、固定側金型
との間での冷却水配管、作動流体配管及び電気配線の接
続部の着脱を自動的に行う自動着脱機構を備えるととも
に、前記移動ダイは、移動側金型との間での冷却水配
管、作動流体配管及び電気配線の接続部の着脱を自動的
に行う自動着脱機構を備える。
【0012】更に好ましくは、前記固定ダイと前記固定
側金型との間での冷却水配管、作動流体配管及び電気配
線の接続部の着脱を、前記固定ダイに対する前記固定側
金型の着脱と同時に行うとともに、前記移動ダイと前記
移動側金型との間での冷却水配管、作動流体配管及び電
気配線の接続部の着脱を、前記移動ダイに対する前記移
動側金型の着脱と同時に行うことができるように、それ
ぞれの自動着脱機構を構成する。
【0013】また、上記の自動金型交換方法の中で使用
される離型剤用のスプレイヘッドの自動交換装置は、流
体圧力で駆動される自動着脱式のクランプを先端部に備
え、このクランプを介してスプレイヘッドが装着される
移動式のアームと、前記移動式のアームの軌道の下側に
配置され、昇降移動が可能で、前記クランプとの間でス
プレイヘッドの受け渡しを行う第一受台と、この第一受
台に隣接する位置に配置され、前進限において第一受台
の上方に重なる位置まで移動することができるスライド
テーブルと、このスライドテーブルの上に支持され、前
記クランプとの間でスプレイヘッドの受け渡しを行う第
二受台と、を備えたことを特徴とする。
【0014】上記構成を備えた自動交換装置を使用し
て、以下の手順により、スプレイヘッドの自動交換が行
われる:スプレイヘッドを交換する際、先ず、第一受台
上に交換用の新しいスプレイヘッドを保持する。スライ
ドテーブルを前進限まで移動して空の第二受台を第一受
台の上方で停止させるとともに、前記アームを移動して
旧いスプレイヘッドを第二受台の上方で停止させる。次
いで、前記クランプを解除して前記旧いスプレイヘッド
を前記アームから第二受台上に回収した後、スライドテ
ーブルを後退させて第二受台を第一受台の上方の外側に
退避させる。次いで、第一受台を上昇させて前記アーム
の先端部の手前で停止させた後、第一受台上にセットさ
れている前記交換用の新しいスプレイヘッドを前記クラ
ンプに装着する。
【0015】なお、第一受台と第二受台の役割を入れ替
え、交換用の新しいスプレイヘッドを第二受台42の上
に準備し、アーム32の先端から取り外された旧いスプ
レイヘッド31を第二受台42の上に回収することもで
きる。
【0016】その場合には、先ず、第二受台上に交換用
の新しいスプレイヘッドを保持する。前記アームを移動
して旧いスプレイヘッドを第一受台の上方で停止させる
とともに、第一受台を上昇させて前記旧いスプレイヘッ
ドの手前で停止させる。次いで、前記クランプを解除し
て前記旧いスプレイヘッドを前記アームから第一受台上
に回収した後、第一受台を下降させて下方に退避させ
る。次いで、スライドテーブルを前進限まで移動して第
二受台を第一受台の上方で停止させた後、第二受台上に
セットされている前記交換用の新しいスプレイヘッドを
前記クランプに装着する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の自動金型交換方
法が適用されるダイカストマシンの概略構成を示す。な
お、図1(a)は上面図、図1(b)は正面図である。
図中、11は固定ダイ、12は移動ダイ、10は金型
(固定側金型13及び移動側金型14からなる)、17
はタイバー、25は射出スリーブ、30はスプレイ装
置、31はスプレイヘッド、32は旋回式のアーム、4
0はスプレイヘッド交換装置、50はトラバース台車
(金型交換用受台)、55は中間ローラ(搬送ロー
ラ)、19及び20はそれぞれ固定ダイ側機内ローラ
(搬送ローラ)及び移動ダイ側機内ローラ(搬送ロー
ラ)を表している。
【0018】このダイカストマシンの主要部は、溶湯供
給装置(図1では、射出スリーブ25のみが図示されて
いる)及び型締装置(固定ダイ11、移動ダイ12、タ
イバー17、及び駆動機構18などから構成される)か
ら構成されている。更に、このダイカストマシンは、付
帯設備として、離型剤噴射用のスプレイ装置30、スプ
レイヘッド交換装置40、及び自動金型交換用のトラバ
ース台車50などを備えている。
【0019】固定ダイ11の前面(図では、左側)に
は、油圧シリンダで駆動されるチャックを備えた自動着
脱式の金型クランプ15が設けられ、同様に、移動ダイ
12の前面(図では、右側)にも、油圧シリンダで駆動
されるチャックを備えた自動着脱式の金型クランプ16
が設けられている。固定側金型13は、金型クランプ1
5を介して固定ダイ11に装着され、移動側金型14
は、金型クランプ16を介して、移動ダイ12に装着さ
れる。
【0020】更に、図2に示す様に、固定ダイ11は、
固定側金型13との間での冷却水配管、作動流体配管及
び電気配線の接続部の着脱を自動的に行うオートジョイ
ント70(自動着脱機構)を備えている。同様に、移動
ダイ12は、移動側金型14との間での冷却水配管、作
動流体配管及び電気配線の接続部の着脱を自動的に行う
オートジョイント(自動着脱機構)を備えている。な
お、この例では、上記のオートジョイント70の着脱
は、金型クランプ15、16による固定側金型13及び
移動側金型14の着脱と同時に行われる。
【0021】固定ダイ11と移動ダイ12は、4本のタ
イバー17によって互いに連結されている。移動ダイ1
2の後方(図では、左側)には、移動ダイの駆動機構1
8が配置されている。固定ダイ11の背面(図では、右
側)には、射出スリーブ25が接続されている。溶湯
は、溶融槽(図示せず)から、射出スリーブ25、及び
固定側金型13に形成された導入孔を通って金型のキャ
ビティ内に供給される。
【0022】金型10は機内ローラ19および20の上
に支持されている。固定ダイ11には、金型交換に際し
て金型10を固定ダイ側11の金型クランプ15と干渉
しない位置まで移動ダイ12の方向に移動させる機構
(図示せず)(以下、金型突き出し機構という)が構成
されている。機内ローラ19には、金型突き出し動作時
に金型10が機内ローラ19から落下することを防ぐ目
的で、上記金型突き出し動作と連動して、機内ローラ1
9を移動ダイ12側へ所定量ストロークする油圧シリン
ダ(図示せず)が構成されている。同様に機内ローラ2
0には、金型交換に際して、金型10が移動ダイ12側
の金型クランプ16と干渉しない位置まで移動ダイ12
が後退しても、金型10が機内ローラ20から落下しな
いようにする目的で、機内ローラ20を固定ダイ11側
へ所定量ストロークする油圧シリンダ(図示せず)が構
成されている。
【0023】固定ダイ11の側方の上方には、スプレイ
装置30が配置されている。スプレイ装置30は、旋回
式のアーム32を備え、このアーム32の先端にスプレ
イヘッド31が下向きに装着されている。このスプレイ
ヘッド31も、オートジョイント化されている。即ち、
このアーム32は、先端部分に油圧シリンダで駆動され
るチャックを備え、スプレイヘッド31の着脱及び付属
配管・付属配線の着脱を、人手に依らず自動的に行うよ
うに構成されている。
【0024】基準状態(図1に示されている状態)にお
いて、スプレイヘッド31は金型10の上方に退避して
いる。型面に離型剤を噴射する際、スプレイヘッド31
は、この基準状態の位置から下降して、固定側金型11
及び移動側金型12の型面に近付く。
【0025】型締装置(固定ダイ11、移動ダイ12、
タイバー17等)の側方には、金型の自動交換用のトラ
バース台車50が配置されている。トラバース台車50
は、レールの上に支持され、型締装置の軸方向(即ち、
移動ダイ12の移動方向)に対して平行方向に移動する
ことができる。トラバース台車50は、二つの受台5
1、52を備えている。受台51、52の上には、型締
装置の軸方向に対して垂直方向(即ち、トラバース台車
50の移動方向に対して垂直方向)への搬送用のローラ
がそれぞれ設けられている。一方の受台(この例では、
受台51)の上には、交換用の新しい金型10Xが準備
され、他方の受台(この例では、受台52)の上には、
交換が終わった旧い金型10が回収される。
【0026】型締装置とトラバース台車50との間に
は、金型搬送用の中間ローラ55が設けられている。固
定ダイ11及び移動ダイ12から取り外された旧い金型
10は、前記他方の受台52を中間ローラ55の延長線
上に位置合わせした後、機内ローラ19、20及び中間
ローラ55の上を通って、この受台52の上に回収され
る。交換用の新しい金型10Xは、トラバース台車を移
動させて受台51を中間ローラ55の延長線上に位置合
わせした後、この受台51の上から、中間ローラ55及
び機内ローラ19、20の上を通って、固定ダイ11及
び移動ダイ12の前面にそれぞれ搬送される。
【0027】なお、金型交換以外の時には、中間ローラ
55の上方は(反操作側)移動足場59によって覆われ
ている。この移動足場59は、通常の成形作業の監視や
機械のメンテナンスなどの際にオペレータが型締装置の
機側に近付く際の足場として使用される。従って、金型
交換の際には、この移動足場59を、図中で左方向へス
ライド移動させて、中間ローラ55のローラ面を露出さ
せる。
【0028】射出スリーブ25の側方で、且つ、スプレ
イ装置30のアーム32の旋回軌道の下側には、スプレ
イヘッド交換装置40が配置されている。スプレイヘッ
ド31の自動交換を行う際、アーム32を旋回させて、
スプレイヘッド31をスプレイヘッド交換装置40の上
方で停止させる。
【0029】図3に、スプレイヘッド交換装置の構造の
概要を示す。なお、図3(a)は上面図、図3(b)は
正面図である。図中、30はスプレイ装置、31はスプ
レイヘッド、32は旋回式のアーム、40はスプレイヘ
ッド交換装置、41は第一受台、42は第二受台、45
はスライドテーブルを表している。
【0030】スプレイヘッド交換装置40は、固定ダイ
11の側方に配置され、第一受台41及び第二受台42
を備えている。第一受台41は、昇降機構の上に支持さ
れ、床面の近傍(基準位置:図2に示した状態)から型
締装置のセンターライン近傍まで、大きなストロークで
上下移動することができる。第一受台41に隣接してス
ライドテーブル45が配置され、第ニ受台42は、スラ
イドテーブル45の上に昇降機構を介して支持されてい
る。
【0031】スライドテーブル45は、型締装置(1
1、12、17、18)の軸方向に対して平行に移動す
ることができる。図3に示した状態は、スライドテーブ
ル45が後退限(基準位置)にあるときに相当し、第ニ
受台42は第一受台41の上方に開放空間が確保される
ように、その外側に退避している。スライドテーブル4
5が前退限にあるとき、第ニ受台42は第一受台41の
上方に重なる位置まで前進する。
【0032】次に、このダイカストマシンにおいて、金
型の交換及びスプレイヘッドの交換を全自動で行う手順
について、図4に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0033】(a)まず、トラバース台車50の一方の
受台51上に、交換用の新しい金型10Xをセットし、
受台52を中間ローラ55の延長線上に位置合わせす
る; (b)スプレイヘッド交換装置40の第一受台41上に
交換用の新しいスプレイヘッド311をセットし、第二
受台42をスプレイヘッド交換時の位置(スライドテー
ブル45の前進限)へ移動する; (c)全自動金型交換スイッチを入れる;(これによ
り、以下工程(d)〜(n)及び工程(イ)〜(ト)が
自動で行われる) (d)金型クランプ15、16を解除して、固定ダイ1
1および移動ダイから旧い金型10の固定ダイ11およ
び移動ダイ12への取付けを解除する(これによって金
型のオートジョイントも同時に解除される);同時に機
械の安全扉(図示せず:トラバース台車50と型締装置
との間にあり、安全のため機械運転時は通常閉じられて
いる)およびミストフード(図示せず:成形運転時に機
械全体の周囲を覆うフードであり、必要な部分は開閉で
きるように構成されている)を開き、固定ダイ11及び
移動ダイ12を露出させる;上記(d)において反操作
側安全扉が完全に開いた後、下記(e)〜(n)に示す
金型交換動作が開始される。また、同様にミスフードが
完全に開いた後、下記(イ)〜(ト)に示すスプレイヘ
ッド交換動作が開始される。つまり、金型交換動作とス
プレイヘッド交換動作は並行して行われる。
【0034】すなわち、 (e)移動ダイ12を後退するのと同時に、固定ダイ1
1内の金型突き出し機構が金型10を移動ダイ12側へ
所定の位置まで突き出す動作を開始する; さらに固定ダイ11側の機内ローラ19も上記金型突き
出し動作と同期して移動ダイ12側へ移動する; (f)機内ローラ19の移動が所定の位置に達すると、
次に移動ダイ12側の機内のローラ20が固定ダイ11
側へ移動を開始する; (g)機内ローラ20の移動が所定の位置に達し、移動
ダイ12が金型交換の可能な位置(以下、型交換位置と
呼ぶ)まで後退すると、移動ダイ12は、その後退を停
止する; (h)タイバー17を移動ダイ12の後方へ引抜く;同
時に移動足場59を移動させ中間ローラ55を露出させ
る; (i)固定ダイ11および移動ダイ12から取り外され
た旧い金型10を、機内ローラ19、20、中間ローラ
55および受台52上の搬送ローラを回転させて受台5
2上に搬送し、回収する; (j)トラバース台車50を移動して、トラバース台車
50の他方の受台51を中間ローラ55の延長線上に位
置合わせする; (k)受台51の上に保持されている交換用の新しい金
型10Xを、受台51上のローラ、中間ローラ55及び
機内ローラ19、20を回転させて、固定ダイ11と移
動ダイ12の間に搬送する; (l)タイバー17を固定ダイ11の側へ引き入れ固定
する; (m)移動ダイ12を前進させる;同時に固定ダイ11
内の金型突き出し機構、固定ダイ11側の機内ローラ1
9および移動ダイ12側の機内ローラ20の移動機構の
動作を解除して、移動ダイ12が前進限(金型が固定ダ
イ11および移動ダイ12の両者と密着する位置)まで
前進するのと同期して、固定ダイ11内の金型突き出し
機構および機内ローラ19、20が通常の成形運転時の
位置に戻るようにする; (n)移動ダイ12が前進限に達したら、交換用の新し
い金型10Xを金型クランプ15、16を介して固定ダ
イ11および移動ダイ12に密着する(これによって金
型のオートジョイントも同時にクランプされる);これ
で一連の金型交換動作は完了する。
【0035】なお、トラバース台車50の受台51と受
台52の役割を入れ替え、交換用の新しい金型10Xを
受台52にセットし、機械に取り付けられている金型1
0を受台51に回収することもできる。
【0036】つぎに、上記(e)〜(n)と並行して行
われるスプレイヘッド交換動作について説明する。(下
記(イ)〜(ト))(なお、スプレイヘッド自動交換手
順の詳細については、後に図面(図3)を用いてさらに
説明する) (イ)上記工程(f)でミストフード(図示せず)が開
いた後、アーム32を旋回させて、スプレイヘッド31
をスプレイヘッド交換装置40の上方で停止させた後、
アーム32をスプレイヘッド交換位置まで下降させる; (ロ)第二受台42がスプレイヘッド交換位置まで上昇
し、旧いスプレイヘッド31と第二受台41の対応部分
がかん合する; (ハ)アーム32の先端に備えられたクランプが解除さ
れ、装着されている旧いスプレイヘッド31がアーム3
2より取り外され、第二受台42上に回収される; (ニ)第二受台42が下降した後、スライドテーブル4
5の後退限(基準位置)まで移動する; (ホ)第一受台41が上昇し、交換用の新しいスプレイ
ヘッド311とアーム32の対応部分がかん合する; (ヘ)アーム32に備えられたクランプが作動し、新し
いスプレイヘッド311がアーム32に装着される; (ト)アーム32を上昇させた後、アーム32を旋回さ
せて、スプレイヘッド311を基準位置(金型10Xの
上方)へ戻す;これで一連のスプレイヘッド交換動作は
完了する。
【0037】本発明は上記金型交換動作(工程(a)〜
(n))とスプレイヘッド交換動作(工程(イ)〜
(ト))が同期して自動的に行われるものである。
【0038】さらに、上記実施の形態では、金型交換に
際して金型と金型クランプとの干渉を防止しつつ金型の
落下を防止するために、機内ローラ19および20が型
締装置の軸方向にストロークさせる機構(油圧シリン
ダ)を構成しているが、機内ローラ19および20が型
締装置の軸方向に十分な長さを有していれば、上記のよ
うなストローク機構は不要である。
【0039】また、同様に上記実施の形態では金型クラ
ンプが金型の横方向をクランプしているために、金型交
換に際して金型クランプと金型との干渉を考慮する必要
がある。しかし、金型クランプは金型の上下方向をクラ
ンプするよう構成(取付け)してもよく、この場合に金
型交換に際して金型クランプと金型との干渉を考慮する
必要はないため、機内ローラ19および20は、長さは
それほど必要でなく、また型締装置の軸方向にストロー
クさせる必要もない。
【0040】さらに、上記実施の形態におけるオートジ
ョイントは、金型の金型クランプ15、16による固定
ダイ11及び移動ダイ12への脱着と同時に、その脱着
が行われるが、これについては、オートジョイントそれ
自体の脱着を、たとえば油圧シリンダ等のアクチュエー
タにより、行うようにしても良い。
【0041】つぎに、スプレイヘッドの自動交換手順の
詳細について、図3を用いてさらに説明する。
【0042】スプレイヘッド31を交換する際には、 (A)まず、第一受台41上に交換用の新しいスプレイ
ヘッド311をセットする; (B)次いで、スライドテーブル45を前進限まで移動
して、空の第二受台42を第一受台41の上方で停止さ
せる; (C)スプレイ装置30のアーム32を旋回させて、旧
いスプレイヘッド31を第二受台42の上方へ移動し、
そこで停止させる; (D)次いで、アーム32をスプレイヘッド交換位置ま
で下降させる; (E)第二受台42をスプレイヘッド交換位置まで上昇
させて、旧いスプレイヘッド31と第二受台42の対応
部分をかん合させた後、アーム32先端部のクランプを
作動させてクランプを解除して、旧いスプレイヘッド3
1をアーム32より取り外し、第二受台42上に回収す
る; (F)次いで、第二受台42をスライドテーブル45上
の通常の位置まで下降させる; (G)そして、スライドテーブル45を基準位置まで後
退させ、第二受台42を第一受台41の上方外側に退避
させる; (H)次に、第一受台41をスプレイヘッド交換位置ま
で上昇し、交換用の新しいスプレイヘッド311とアー
ム32の対応部部分をかん合させた後、アーム32先端
部のクランプを作動させて新しいスプレイヘッド311
をアーム32に装着(クランプ)する; (I)次いで、第一受台41を下降させて基準位置へ戻
す; (J)そして、アーム32を上昇させた後、アーム32
を旋回させて、基準位置(金型10Xの上方)へ戻す;
という手順となる。
【0043】なお、第一受台と第二受台の役割を入れ替
え、交換用の新しいスプレイヘッドを第二受台42の上
にセットし、アーム32の先端から取り外された旧いス
プレイヘッド31を第二受台42の上に回収することも
できる。
【0044】上記実施の形態のスプレイ装置30は、そ
の取付けが固定ダイ上部であり、スプレイ動作のために
型開きした固定金型13と移動金型14の間にスプレイ
ヘッド31を下降させる動作は、上下リンク式を採用し
ているが、これについては、横リンク方式、垂直動作方
式および水平動作方式であってもよく、またいわゆるロ
ボット(多関節型、スカラー型を問わず)を採用するこ
とも可能である。
【0045】さらに、上記実施の形態のスプレイヘッド
交換装置40は、第一受台41と第二受台42とが、上
下の関係となっているが、これはもちろん横方向に並べ
る方式を採用してもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明のダイカストマシンによれば、ス
プレイヘッドの自動着脱機構及び交換装置を備えている
ので、金型に加えてスプレイヘッドの交換を自動的に行
うことが可能になり、金型交換に絡む一連の作業を全自
動化することができる。これによって、オペレータに対
する危険性を取り除くとともに、一連の交換作業に要す
る時間を大幅に短縮することが可能になる。
【0047】また、スプレイヘッドを流体圧力で駆動さ
れるチャックを用いて移動式のアームの先端に装着する
ことにより、スプレイヘッドの自動着脱を可能にすると
ともに、本発明のスプレイヘッド自動交換装置を用いる
ことによって、スプレイヘッドの交換作業の自動化を実
現し、その安全性及び作業能率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動金型交換方法が適用されるダイカ
ストマシンの概略構成を示す図、図1(a)は上面図、
図1(b)は正面図である。
【図2】金型のオートジョイント部の概要を示す図。
【図3】スプレイヘッドの自動交換装置の概略構成を示
す図、図1(a)は上面図、図1(b)は正面図であ
る。
【図4】金型の交換及びスプレイヘッドの交換を全自動
で行う手順について示すフローチャート。
【符号の説明】
10・・・金型、 11・・・固定ダイ、 12・・・移動ダイ、 13・・・固定側金型、 14・・・移動側金型、 15、16・・・金型クランプ、 17・・・タイバー、 18・・・駆動機構、 19・・・機内ローラ、 20・・・機内ローラ、 25・・・射出スリーブ、 30・・・スプレイ装置、 31・・・スプレイヘッド、 32・・・旋回式のアーム、 40・・・スプレイヘッド交換装置、 41・・・第一受台、 42・・・第二受台、 45・・・スライドテーブル、 50・・・トラバース台車(金型交換用受台)、 51、52・・・受台 55・・・中間ローラ(搬送ローラ)、 59・・・(反操作側)移動足場、 70・・・オートジョイント。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−323457(JP,A) 特開 昭57−184568(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/20,17/22 B22C 23/02

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧力で駆動される自動着脱式のクラ
    ンプを備え、このクランプを介して固定側金型が装着さ
    れる固定ダイと、 流体圧力で駆動される自動着脱式のクランプを備え、こ
    のクランプを介して移動側金型が装着される移動ダイ
    と、 固定ダイと移動ダイを互いに連結するタイバーと、 固定ダイ及び移動ダイに隣接する位置に配置された金型
    交換用受台と、 固定側金型及び移動側金型を、固定ダイ及び移動ダイの
    間から前記金型交換用受台上へ及びその逆方向へ搬送す
    る搬送ローラと、 固定ダイ及び移動ダイの上方で移動する移動式のアー
    ム、及び、このアームの先端部に設けられ流体圧力で駆
    動される自動着脱式のクランプを備え、このクランプを
    介して離型剤用のスプレイヘッドが装着されるスプレイ
    装置と、 前記移動式のアームの先端部が通過する軌道の下側に配
    置されたスプレイヘッド自動交換装置と、 を備えたことを特徴とするダイカストマシン。
  2. 【請求項2】 前記スプレイ装置は、前記固定ダイの上
    方で旋回する旋回アームを備え、前記スプレイヘッド
    は、この旋回アームの先端部に前記クランプを介して装
    着されることを特徴とする請求項1に記載のダイカスト
    マシン。
  3. 【請求項3】 前記固定ダイは、固定側金型との間での
    冷却水配管、作動流体配管及び電気配線の接続部の着脱
    を自動的に行う自動着脱機構を備えるとともに、前記移
    動ダイは、移動側金型との間での冷却水配管、作動流体
    配管及び電気配線の接続部の着脱を自動的に行う自動着
    脱機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    ダイカストマシン。
  4. 【請求項4】 前記固定ダイは、固定側金型との間での
    冷却水配管、作動流体配管及び電気配線の接続部の着脱
    を、前記固定ダイに対する固定側金型の着脱と同時に自
    動的に行う自動着脱機構を備えるとともに、前記移動ダ
    イは、移動側金型との間での冷却水配管、作動流体配管
    及び電気配線の接続部の着脱を、前記移動ダイに対する
    移動側金型の着脱と同時に自動的に行う自動着脱機構を
    備えていることを特徴とする請求項3に記載のダイカス
    トマシン。
  5. 【請求項5】 流体圧力で駆動される自動着脱式のクラ
    ンプを備え、このクランプを介して固定側金型が装着さ
    れる固定ダイと、 流体圧力で駆動される自動着脱式のクランプを備え、こ
    のクランプを介して移動側金型が装着される移動ダイ
    と、 固定ダイと移動ダイを互いに連結するタイバーと、 固定ダイ及び移動ダイに隣接する位置に配置された金型
    交換用受台と、 固定側金型及び移動側金型を、固定ダイ及び移動ダイの
    間から前記金型交換用受台上へ及びその逆方向へ搬送す
    る搬送ローラと、 固定ダイ及び移動ダイの上方で移動する移動式のアー
    ム、及び、このアームの先端部に設けられ流体圧力で駆
    動される自動着脱式のクランプを備え、このクランプを
    介して離型剤用のスプレイヘッドが装着されるスプレイ
    装置と、 前記移動式のアームの先端部が通過する軌道の下側に配
    置されたスプレイヘッド自動交換装置と、 を備えたダイカストマシンにおいて、固定側金型、移動
    側金型、及びスプレイヘッドの交換を全自動で行う方法
    であって、 (a)前記金型交換用受台上に、交換用の新しい固定側
    金型及び移動側金型を保持し、 (b)前記スプレイヘッド交換装置に、交換用の新しい
    スプレイヘッドを保持し、 (c)移動ダイを後退させて、型交換位置で停止させ、 (d)タイバーを移動ダイの後方へ引抜き、 (e)固定ダイ及び移動ダイにそれぞれ装着されている
    旧い固定側金型及び移動側金型を取り外して、前記搬送
    ローラ上に移し、 (f)前記搬送ローラを駆動して、前記旧い固定側金型
    及び移動側金型を前記搬送ローラ上から前記金型交換用
    受台上に搬送して回収し、 (g)前記交換用の新しい固定側金型及び移動側金型
    を、前記金型交換用受台上から前記搬送ローラ上に移
    し、 (h)前記搬送ローラを駆動して、前記新しい固定側金
    型及び移動側金型を固定ダイと移動ダイの間へ搬送し、 (i)タイバーを移動ダイから前方へ突き出して、移動
    ダイを固定ダイに連結し、 (j)前記交換用の新しい固定側金型及び移動側金型
    を、それぞれ固定ダイ及び移動ダイに装着し、 (k)前記アームを駆動して、スプレイヘッドを固定ダ
    イの上方の基準位置から前記スプレイヘッド交換装置の
    上方へ移動し、そこで停止させ、 (l)前記アームの先端部に装着されている旧いスプレ
    イヘッドを取り外して、前記スプレイヘッド交換装置側
    に回収し、 (m)前記スプレイヘッド交換装置に保持されている前
    記交換用の新しいスプレイヘッドを前記アームの先端部
    に装着し、 (n)前記アームを駆動して、スプレイヘッドを前記基
    準位置に戻す、 ことを特徴とするダイカストマシンにおける自動金型交
    換方法。
  6. 【請求項6】 前記スプレイ装置は、前記固定ダイの上
    方で旋回する旋回アームを備え、前記スプレイヘッド
    は、この旋回アームの先端部に前記クランプを介して装
    着されることを特徴とする請求項5に記載のダイカスト
    マシンにおける自動金型交換方法。
  7. 【請求項7】 前記固定ダイと前記固定側金型との間で
    の冷却水配管、作動流体配管及び電気配線の接続部の着
    脱を、自動着脱機構を用いて自動的に行うとともに、前
    記移動ダイと前記移動側金型との間での冷却水配管、作
    動流体配管及び電気配線の接続部の着脱を、自動着脱機
    構を用いて自動的に行うことを特徴とする請求項5に記
    載のダイカストマシンにおける自動金型交換方法。
  8. 【請求項8】 前記固定ダイと前記固定側金型との間で
    の冷却水配管、作動流体配管及び電気配線の接続部の着
    脱を、前記固定ダイに対する前記固定側金型の着脱と同
    時に行うとともに、前記移動ダイと前記移動側金型との
    間での冷却水配管、作動流体配管及び電気配線の接続部
    の着脱を、前記移動ダイに対する前記移動側金型の着脱
    と同時に行うことを特徴とする請求項7に記載のダイカ
    ストマシンにおける自動金型交換方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載されたダイカストマシン
    において、離型剤用のスプレイヘッドの交換を全自動で
    行う際に使用される装置であって、 流体圧力で駆動される自動着脱式のクランプを先端部に
    備え、このクランプを介してスプレイヘッドが装着され
    る移動式のアームと、 前記移動式のアームの軌道の下側に配置され、昇降移動
    が可能で、前記クランプとの間でスプレイヘッドの受け
    渡しを行う第一受台と、 この第一受台に隣接する位置に配置され、前進限におい
    て第一受台の上方に重なる位置まで移動することができ
    るスライドテーブルと、 このスライドテーブルの上に支持され、前記クランプと
    の間でスプレイヘッドの受け渡しを行う第二受台と、 を備えたことを特徴とするダイカストマシンのスプレイ
    ヘッド自動交換装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載されたダイカストマシ
    ンにおいて、離型剤用のスプレイヘッドの交換を全自動
    で行う方法であって、 流体圧力で駆動される自動着脱式のクランプを先端部に
    備え、このクランプを介してスプレイヘッドが装着され
    る移動式のアームと、 前記移動式のアームの軌道の下側に配置され、昇降移動
    が可能で、前記クランプとの間でスプレイヘッドの受け
    渡しを行う第一受台と、 この第一受台に隣接する位置に配置され、前進限におい
    て第一受台の上方に重なる位置まで移動することができ
    るスライドテーブルと、 このスライドテーブルの上に支持され、前記クランプと
    の間でスプレイヘッドの受け渡しを行う第二受台と、 を備えたスプレイヘッド自動交換装置を使用し、 スプレイヘッドを交換する際、先ず、第一受台上に交換
    用の新しいスプレイヘッドを保持し、スライドテーブル
    を前進限まで移動して空の第二受台を第一受台の上方で
    停止させ、前記アームを移動して旧いスプレイヘッドを
    第二受台の上方で停止させ、次いで、前記クランプを解
    除して前記旧いスプレイヘッドを前記アームから第二受
    台上に回収し、スライドテーブルを後退させて第二受台
    を第一受台の上方の外側に退避させ、次いで、第一受台
    を上昇させて前記アームの先端部の手前で停止させ、第
    一受台上にセットされている前記交換用の新しいスプレ
    イヘッドを前記クランプに装着することを特徴とするダ
    イカストマシンのスプレイヘッド自動交換方法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載されたダイカストマシ
    ンにおいて、離型剤用のスプレイヘッドの交換を全自動
    で行う方法であって、 流体圧力で駆動される自動着脱式のクランプを先端部に
    備え、このクランプを介してスプレイヘッドが装着され
    る移動式のアームと、 前記移動式のアームの軌道の下側に配置され、昇降移動
    が可能で、前記クランプとの間でスプレイヘッドの受け
    渡しを行う第一受台と、 この第一受台に隣接する位置に配置され、前進限におい
    て第一受台の上方に重なる位置まで移動することができ
    るスライドテーブルと、 このスライドテーブルの上に支持され、前記クランプと
    の間でスプレイヘッドの受け渡しを行う第二受台と、 を備えたスプレイヘッド自動交換装置を使用し、 スプレイヘッドを交換する際、先ず、第二受台上に交換
    用の新しいスプレイヘッドを保持し、前記アームを移動
    して旧いスプレイヘッドを第一受台の上方で停止させ、
    第一受台を上昇させて前記旧いスプレイヘッドの手前で
    停止させ、次いで、前記クランプを解除して前記旧いス
    プレイヘッドを前記アームから第一受台上に回収し、第
    一受台を下降させて下方に退避させ、次いで、スライド
    テーブルを前進限まで移動して第二受台を第一受台の上
    方で停止させ、第二受台上にセットされている前記交換
    用の新しいスプレイヘッドを前記クランプに装着するこ
    とを特徴とするダイカストマシンのスプレイヘッド自動
    交換方法。
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