JP2023036330A - 基板の加工方法 - Google Patents

基板の加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023036330A
JP2023036330A JP2021143320A JP2021143320A JP2023036330A JP 2023036330 A JP2023036330 A JP 2023036330A JP 2021143320 A JP2021143320 A JP 2021143320A JP 2021143320 A JP2021143320 A JP 2021143320A JP 2023036330 A JP2023036330 A JP 2023036330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
processing
holding
center
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021143320A
Other languages
English (en)
Inventor
フン フイ オン
Funfui On
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2021143320A priority Critical patent/JP2023036330A/ja
Publication of JP2023036330A publication Critical patent/JP2023036330A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Dicing (AREA)

Abstract

Figure 2023036330000001
【課題】基板における上面高さの測定精度を向上させること。
【解決手段】基板の加工方法は、加工ユニットによって基板を複数の分割予定ラインに沿って加工する基板の加工方法であって、基板の上面高さを測定する位置を基板の中心を基準とした座標で設定する設定ステップ1001と、基板を保持テーブルに保持する保持ステップ1002と、該保持テーブルに保持された基板の中心を検出する中心検出ステップ1003と、中心検出ステップ1003で検出された基板の該中心を基準に設定ステップ1001で設定された位置で基板の上面高さを測定する測定ステップ1004と、測定ステップ1004の実施後に、測定された上面高さに応じて該加工ユニットを動作させ、分割予定ラインに沿って加工する加工ステップ1005と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板の加工方法に関する。
基板の加工方法では、基板に対して加工溝や内部に改質層を形成する加工において、基板の上面高さを測定し、上面高さを基準に加工高さを決めることがある。例えば、特許文献1には、被加工物の切削に先立ってチャックテーブルに保持された被加工物の表面の位置を測定し、その位置を基準として切削溝を形成する加工方法が開示されている。
特開2001-298003号公報
従来の加工方法では、基板の測定面にバンプや凹凸のあるパターンが形成されている場合、測定する位置によって、上面高さが変わってきてしまい、所望する位置に加工溝や改質層を形成することができない可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、基板における上面高さの測定精度を向上させることができる基板の加工方法を提供することになる。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の基板の加工方法は、加工ユニットによって基板を複数の分割予定ラインに沿って加工する基板の加工方法であって、基板の上面高さを測定する位置を基板の中心を基準とした座標で設定する設定ステップと、基板を保持テーブルに保持する保持ステップと、該保持テーブルに保持された基板の中心を検出する中心検出ステップと、該中心検出ステップで検出された基板の該中心を基準に該設定ステップで設定された位置で基板の上面高さを測定する測定ステップと、該測定ステップの実施後に、測定された上面高さに応じて該加工ユニットを動作させ、該分割予定ラインに沿って加工する加工ステップと、を備えることを特徴とする。
前記基板の加工方法において、該加工ユニットは、基板に対して切削ブレードを移動させて基板を切削する切削ユニットであり、該測定ステップで測定された高さに応じて、該切削ブレードを切り込ませる高さを調整して、基板に切削溝を形成してもよい。
前記基板の加工方法において、該加工ユニットは、基板に対してレーザー光線を照射するレーザー光線照射ユニットであり、該測定ステップで測定された高さに応じて、レーザー光線を集光する高さを調整し、基板に加工溝または改質層を形成してもよい。
本願発明の基板の加工方法は、基板における上面高さの測定精度を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る加工方法を実施する加工装置の斜視図である。 図2は、実施形態に係る加工装置が加工する基板の一例を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係る加工方法の手順の一例を示すフローチャートである。 図4は、実施形態に係る保持テーブルに保持された基板の中心の検出例を説明するための図である。 図5は、実施形態に係る加工方法の測定ステップを説明するための図である。 図6は、実施形態に係る加工方法の加工ステップを説明するための図である。 図7は、実施形態の変形例に係る加工方法を実施するのに適した加工装置の斜視図である。 図8は、実施形態の変形例に係る加工方法の加工ステップを説明するための図である。
以下、本発明に係る実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
以下に説明する実施形態において、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の一方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向をZ軸方向とする。X軸及びY軸を含むXY平面は、水平面と平行である。XY平面と直交するZ軸方向は、鉛直方向である。
[実施形態]
図1は、実施形態に係る加工方法を実施する加工装置の斜視図である。図1に示す加工装置2は、背圧センサを備えた切削装置である。加工装置2は、静止基台4上に搭載されたX軸方向に伸長する一対のガイドレール6を含んでいる。
X軸移動ブロック8は、ボール螺子10及びパルスモータ12とから構成される加工送りユニット(X軸送り機構)14により加工送り方向、即ちX軸方向に移動される。X軸移動ブロック8上には円筒状支持部材22を介して保持テーブル20が搭載されている。保持テーブル20は、例えば、チャックテーブルである。
保持テーブル20は、多孔性セラミックス等から形成された吸引保持部24を有している。図1に示す一例では、保持テーブル20は、環状フレームをクランプする複数(本実施形態では2個)のクランプ26が配設されている。保持テーブル20は、吸引保持部24を囲繞する枠体をさらに有する。
加工送りユニット14は、ガイドレール6に沿って静止基台4上に配設されたスケール16と、スケール16のX座標値を読みとるX軸移動ブロック8の下面に配設された読み取りヘッド18とを含んでいる。読み取りヘッド18は、加工装置2の制御部76に電気的に接続されている。
加工装置2は、静止基台4上に固定され、Y軸方向に伸長する一対のガイドレール28を含んでいる。Y軸移動ブロック30は、ボール螺子32及びパルスモータ34とから構成されるY軸送り機構を含む割り出し送りユニット36によりY軸方向に移動される。割り出し送りユニット36は、制御部76によって動作が制御される。
Y軸移動ブロック30には、Z軸方向に伸長する一対の(一本のみ図示)ガイドレール38が形成されている。Z軸移動ブロック40は、図示しないボール螺子とパルスモータ42から構成されるZ軸送り機構44によりZ軸方向に移動される。
加工装置2は、加工ユニット3を含んでいる。加工ユニット3は、切削ユニット46である。切削ユニット46は、スピンドルハウジング48がZ軸移動ブロック40中に挿入されて支持されている。スピンドルハウジング48中には、スピンドル47が収容されて、エアベアリングにより回転可能に支持されている。スピンドル47は、スピンドルハウジング48中に収容された図示しないモータにより回転駆動される。スピンドル47の先端部には、切削ブレード50が着脱可能に装着され、回転駆動により切削ブレード50を回転させる。
スピンドルハウジング48には、測定ユニット52が搭載されている。測定ユニット52は、保持テーブル20に保持されたウエーハを撮像する撮像ユニット54を有している。切削ブレード50と撮像ユニット54は、X軸方向に整列して配置されている。
測定ユニット52には、保持テーブル20の保持面及び被加工物100の加工面(上面)の高さ位置を検出する背圧センサ56が装着されている。背圧センサ56は、測定ユニット52を介して間接的にスピンドルハウジング48に固定された構成となっている。本実施形態では、背圧センサ56は、測定ユニットの一例である。なお、背圧センサ56は、直接スピンドルハウジング48に装着するようにしてもよい。
背圧センサ56は、保持テーブル20の保持面及び当該保持面に保持された被加工物100に対してエアを噴出する噴出ノズル58を備えている。噴出ノズル58は、測定ユニット52に装着されたエアシリンダ62のピストンロッド60に固定されている。
噴出ノズル58は、第1の経路64を介してエア供給源66に連通されている。エア供給源66は、第2の経路68にも連通されている。第2の経路68は、絞り弁70を介して大気に解放されている。エア供給源66からは、第1の経路64と第2の経路68とに適宜の割合で気体が供給される。第1の経路64を流通するエアは、噴出ノズル58に供給される。
第1の経路64と第2の経路68との間には、差圧センサ72が接続されている。差圧センサ72は、ダイアフラム74を備えている。ダイアフラム74は、第1の経路64の圧力と第2の経路68の圧力の差に応じて変位し、その変位量に対応した電圧が差圧センサ72から制御部76に対して出力される。
エア供給源66から第1の経路64及び第2の経路68にエアを供給し、噴出ノズル58の噴出口58aからのエア噴出方向に被加工物100がない状態で出力される電圧は、例えば、第2の経路68の先端に形成された絞り70を調整することにより1ボルト(1V)に設定することができる。噴出口58aからのエア噴出方向に被加工物100がない状態は、例えば、5mm以上離れている状態を含む。
噴出ノズル58は、先端の噴出口58aが被加工物100に対峙する方向に向いており、エアシリンダ62を作動してピストンロッド60が下降することにより、噴出口58aを被加工物100である基板に接近させることができる。
ピストンロッド60の下方には、噴出ノズル58の下降を制限するとともに、噴出ノズル58が作用位置に位置することを検出するリミットスイッチ78が配設されている。リミットスイッチ78は、制御部76に接続されており、噴出ノズル58が作用位置にあるか非作用位置にあるかを検知して制御部76に通知する。
噴出ノズル58の噴出口58aからのエアの噴出方向に障害物がない場合は、第2の経路68と同様に第1の経路64も大気に解放されることになるため、第1の経路64の圧力と第2の経路68の圧力が均衡し、差圧センサ72のダイアフラム74は平衡状態になる。このとき、平衡状態での出力電圧を1Vに設定したため、差圧センサ72から出力される電圧値は1Vとなる。
一方、噴出ノズル58の噴出口58aが被加工物100に接近した状態では、噴出口58aが被加工物100によって塞がれるようになり、第1の経路64の圧力が変化してダイアフラム74の平衡状態が崩れ、噴出口58aと被加工物100との距離に応じた電圧が差圧センサ72から出力される。
差圧センサ72は、制御部76に電気的に接続されている。また、制御部76には、記憶部80が電気的に接続されている。制御部76は、差圧センサ72が出力した電圧値を読み取って記憶部80に記憶し、記憶部80に記憶された値に応じて、加工中にZ軸送り機構44のパルスモータ42を制御する。記憶部80には、例えば、噴出ノズル58の噴出口58aから被加工物100の加工面までの距離と差圧センサ72から出力される電圧との関係が予め記憶されている。
よって、制御部76は、差圧センサ72から出力される電圧と記憶部80に格納された対応情報に基づいて、噴出ノズル58の噴出口58aと加工面11aとの間の距離を求めることができる。例えば、差圧センサ72からの出力が5Vの場合には、噴出口58aと加工面11aとの間の距離は100μmであると求めることができる。
保持テーブル20は、吸引保持部24の吸引により、保持面23で被加工物100を吸引保持する。保持テーブル20は、加工送りユニット14がX軸方向に沿って移動することにより、X軸方向に沿って移動する。保持テーブル20は、不図示の回転駆動源によって、加工送りユニット14に対してZ軸周りに回転可能である。
加工装置2は、保持面23に保持された被加工物100を加工する。加工装置2は、Y軸周りに回転する切削ブレード50によって、被加工物100を切削加工する。加工装置2の切削ブレード50は、Y軸移動ブロック30によってY軸方向に沿って移動可能であり、Z軸移動ブロック40によってZ軸方向に沿って移動可能である。
加工装置2は、X軸移動ブロック8、Y軸移動ブロック30及びZ軸移動ブロック40により、保持テーブル20と切削ユニット46とを分割予定ラインに沿って相対移動させることにより、保持テーブル20に保持された被加工物100を分割予定ラインに沿って切削加工する。
図2は、実施形態に係る加工装置2が加工する基板の一例を示す斜視図である。図2に示すように、被加工物100は、シリコン、サファイア、ガリウムなどの基板101を有する。基板101は、円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハを含む。基板101の上面102においては、格子状に形成された複数の分割予定ライン(ストリート)103によって区画された各チップ領域にデバイス104が形成されている。基板101は、複数のデバイス104が形成されたデバイス領域107と、デバイス領域107を囲繞する外周余剰領域109とをその表面に有している。基板101は、ノッチ105を基準に、環状のフレームに貼られる方向が揃えられている。基板101の上面102は、基板101に対して加工を行う表面を意味する。
図2において、基板101は、複数の測定位置110-1,110-2,110-3,110-4,110-5を設定することができる。複数の測定位置110-1,110-2,110-3,110-4,110-5は、基板101の平坦な外周余剰領域109に設定されている。測定位置110-1,110-2,110-3,110-4,110-5の各々は、基板101の中心130を基準とした座標で設定されている。以下において、測定位置110-1,110-2,110-3,110-4,110-5を区別しない場合には、測定位置110と適宜記載する。図2に示す一例では、基板101は、5つの測定位置110を設定している場合を示しているが、測定位置110の数はこれに限定されない。測定位置110は、1つの座標であってもよいし、複数の座標を含む領域であってもよい。測定位置110の数は、被加工物100に応じて適宜設定することができる。
基板101のデバイス領域107は、バンプや凹凸のあるパターンが形成されているため、上面高さを正確に測定することが困難であり、基板101の上面高さの測定箇所が特定位置に指定されることがある。特に、背圧センサ56で測定する場合、基板101は、エアを噴射できる平坦な面積が上面102に必要なため、凹凸のあるデバイス領域では正確に測定できず、さらに分割予定ラインに凹凸のあるパターンが形成されていない箇所があったとしても、分割予定ラインの幅が小さいと正確に測定することができない。このため、測定箇所は、基板101の外周余剰領域や、デバイス領域107の場所でも平坦な面積を確保できる特定の箇所に限定される。本実施形態では、加工方法は、基板101の上面高さを正確に測定することが可能な技術を提供する。
図1に戻り、制御部76は、加工装置2を駆動する各機構を制御する。制御部76は、加工装置2の各部を制御し、加工装置2による加工処理を実現する。制御部76は、加工ユニット3によって基板101を複数の分割予定ライン013に沿って加工する基板101の加工方法を実現する。基板101の加工方法の一例については、後述する。
制御部76は、例えば、コンピュータシステムを含む。制御部76は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有する。演算処理装置は、記憶部80等に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実行して、加工装置2を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して加工装置2の各構成要素に出力する。
記憶部80は、各種データ及びプログラムを記憶する。記憶部80は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部80は、被加工物25の加工方法を制御部76に実行させるためのコンピュータプログラム等を記憶するように構成されている。記憶部80は、保持テーブル20ごとの測定結果、複数の被加工物ごとの測定結果等を示す各種情報を記憶する。記憶部80は、制御部76と電気的に接続されている。
以上、本実施形態に係る加工装置2の構成例について説明した。なお、図1を用いて説明した上記の構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る加工装置2の構成は係る例に限定されない。本実施形態に係る加工装置2の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
本実施形態に係る加工装置2は、背圧センサ56を用いて上面高さを測定する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、加工装置2は、エアーギャップセンサ、超音波センサ、デプスカメラ等を用いて上面高さを測定してもよい。
(基板の加工方法)
次に、加工装置2が実行する基板101の加工方法について説明する。図3は、実施形態に係る加工方法の手順の一例を示すフローチャートである。図4は、実施形態に係る保持テーブル20に保持された基板101の中心の検出例を説明するための図である。図5は、実施形態に係る加工方法の測定ステップを説明するための図である。図6は、実施形態に係る加工方法の加工ステップを説明するための図である。
図3に示す加工方法は、加工装置2の制御部76がプログラムを実行することで実現される。加工方法は、設定ステップ1001と、保持ステップ1002と、中心検出ステップ1003と、測定ステップ1004と、加工ステップ1005と、を備える。加工方法は、設定ステップ1001、保持ステップ1002、中心検出ステップ1003、測定ステップ1004及び加工ステップ1005の順序でステップを実行する。
まず、設定ステップ1001は、基板101の上面高さを測定する位置を基板101の中心を基準とした極座標で設定するステップである。極座標は、基板101の中心からの角度と中心からの距離とによって点を指定できる。加工装置2は、保持テーブル20をZ軸周りに回転することで、基板101に設定された極座標系を回転移動できる。
設定ステップ1001では、加工装置2は、加工対象の基板101の上面102において、1または複数の測定位置110を設定する。加工装置2は、例えば、図2に示したように、基板101の上面102に対して複数の測定位置110を極座標で設定し、測定位置110を示す設定情報を記憶装置に記憶する。加工装置2は、例えば、基板101の上面102を示す画像をタッチパネル等に表示し、該画像に対する操作に応じて測定位置110を設定することができる。加工装置2は、例えば、加工対象の基板101に対応した測定位置を識別可能な測定位置情報をデータベース等から取得し、該測定位置情報に基づいて測定位置110を設定することができる。
図3に戻り、保持ステップ1002は、基板101を保持テーブル20に保持するステップである。保持ステップ1002では、例えば、被加工物100の基板101が保持テーブル20の保持面23に載置されると、加工装置2は、保持テーブル20の保持面23に接続された図示しない吸引源により吸引させることで、保持テーブル20の保持面23で基板101を吸引保持する。
中心検出ステップ1003は、保持テーブル20に保持された基板101の保持中心を検出するステップである。保持中心は、基板101が保持テーブル20で実際に保持された状態での中心を示している。加工装置2は、複数の基板101の各々を保持テーブル20に順次保持する場合、誤差、載置のずれ等によって中心が保持テーブル20の同じ位置にならない可能性がある。このため、中心検出ステップ1003は、保持テーブル20に保持された基板101の実際の保持中心を検出する。
中心検出ステップ1003では、加工装置2は、特開2011-249572号公報に記載されている技術等を用いて、基板101の保持中心を検出する。図4に示すように、加工装置2は、基板101のエッジ140を識別可能な画像500を撮像ユニット54で撮像し、画像処理により基板101の外周の相異なる3点以上のエッジ位置141を検出する。複数のエッジ位置141は、例えば、基板101のノッチ105に基づいて適宜決定すればよい。加工装置2は、複数のエッジ位置141が示す三角形の外接円に基づいて基板101の保持中心150を検出する。加工装置2は、基板101の保持中心150を検出すると、該保持中心150の座標を示す座標情報を記憶装置に記憶する。
図3に戻り、測定ステップ1004は、中心検出ステップ1003で検出された基板101の保持中心150を基準に、設定ステップ1001で設定された位置で基板101の上面高さを測定するステップである。測定ステップ1004では、加工装置2は、図5に示すように、保持中心150を基準として、基板101の上面102における複数の測定位置110を求める。
例えば、設定ステップ1001では、設定情報400を記憶装置に記憶している。設定情報400は、上述した5つの測定位置110-1,110-2,110-3,110-4,110-5の各々に対して、極座標(R-1,θ-1),(R-2,θ-2),(R-3,θ-3),(R-4,θ-4),(R-5,θ-5)が設定されているとする。Rは、基板101の中心から測定位置110までの距離を示している。θは、基板101の中心を通る基準線から測定位置110までの角度を示している。加工装置2は、複数の測定位置110の極座標(R-1,θ-1),(R-2,θ-2),(R-3,θ-3),(R-4,θ-4),(R-5,θ-5)の各々を保持中心150が基準の極座標系に変換する。加工装置2は、変換結果に基づいて、実際に保持された基板101の5つの測定位置110-1,110-2,110-3,110-4,110-5を求める。加工装置2は、5つの測定位置110-1,110-2,110-3,110-4,110-5ごとに、背圧センサ56を位置付けて上面高さを測定する。これにより、保持テーブル20に対する基板101の保持位置にずれが生じても、背圧センサ56は、基板101の上面102における平坦な測定位置110で、上面高さを測定することができるので、測定精度を向上させることができる。加工装置2は、測定した上面高さを基板101の測定位置110に関連付けて記憶装置に記憶する。
図3に戻り、加工ステップ1005は、測定ステップ1004の実施後に、測定された上面高さに応じて加工ユニット3を動作させ、分割予定ライン103に沿って加工するステップである。加工ステップ1005では、加工装置2は、図6に示すように、切削ブレード50を方向2000へ移動させ、分割予定ライン103において、測定ステップ1004で測定した上面高さに基づいて、切削ブレード50をZ軸移動ブロック40によって加工高さへ移動させる。これにより、加工装置2は、上面高さに基づいた所望の深さの加工溝160を、分割予定ライン103からのずれを抑制して基板101の上面102に形成することができる。なお、加工ステップ1005は、測定ステップ1004において、複数箇所で上面高さを測定した場合、測定された複数の値を平均した値を上面高さとして設定し、切削しても良い。または、加工ステップ1005は、複数箇所での上面高さを元に、基板101全体の上面高さの傾斜を算出した上面高さマップを形成し、上面高さマップに応じてZ軸移動ブロック40によって加工高さを上下させながら加工しても良い。
図3に戻り、加工装置2は、加工ステップ1005の処理が終了すると、加工を終了するか否かを判定する(判定ステップ1006)。例えば、加工装置2は、複数の被加工物100の全ての加工が終了している場合に、加工を終了すると判定する。加工装置2は、加工を終了しないと判定した場合(判定ステップ1006でNo)、保持ステップ1002に戻り、次の被加工物100に対して保持ステップ1002から加工ステップ1005の一連のステップを実行する。また、加工装置2は、加工を終了すると判定した場合(判定ステップ1006でYes)、図3に示す加工方法の手順を終了する。
以上のように、加工方法は、加工装置2が複数の基板101を順次加工する場合、保持テーブル20に保持している基板101の実際の保持中心150に基づく測定位置110で上面高さを測定することができる。加工方法は、保持テーブル20に保持している基板101に適した測定位置110で上面高さを測定できるので、該上面高さに基づいて基板101に正確な加工を行うことができる。加工方法は、背圧センサ56で上面高さを測定する加工装置2の場合、基板101の平坦な上面102で正確に測定できるため、基板101の加工精度をより一層向上させることができる。
換言すると、加工装置2は、複数の基板101を順次加工する場合、加工方法を用いることで、保持テーブル20に保持している基板101の実際の保持中心150に基づく測定位置110で上面高さを測定することができる。加工装置2は、保持テーブル20に保持している基板101に適した測定位置110で上面高さを測定できるので、該上面高さに基づいて基板101に正確な加工を行うことができる。
例えば、加工装置2は、保持テーブル20の中心を基準に座標を求める場合、保持テーブル20に対して被加工物100の保持位置がずれると、基板101の測定位置110がずれる可能性がある。これに対し、実施形態に係る加工装置2は、保持テーブル20に保持されている基板101の中心を検出し、該中心を基準にした測定位置110で基板101の上面高さを測定する。これにより、加工装置2は、保持テーブル20に保持されている基板101の状態にかかわらず、基板101における上面高さの測定精度を向上させることができる。その結果、加工装置2は、正確な上面高さに基づいて基板101を加工できるので、被加工物100の加工精度を向上させることができる。
本実施形態に係る加工装置2は、保持テーブル20と、加工ユニット3と、測定ユニット52と、背圧センサ56と、制御部76と、を備え、制御部76が基板101の加工方法を実行するように構成できる。例えば、制御部76は、基板101を保持テーブル20に保持し、保持テーブル20に保持された基板101の保持中心150を検出し、基板101の保持中心150を基準にした測定位置110で基板101の上面高さを測定し、測定された上面高さに応じて加工ユニット3を動作させ、分割予定ライン103に沿って加工するように構成する。
図3に示す処理手順では、加工方法は、設定ステップ1001を1度実行した後、保持ステップ1002から加工ステップ1005の一連のステップを複数の基板101ごとに実行する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、加工方法は、複数の基板101ごとに、設定ステップ1001から加工ステップ1005の一連のステップを実行してもよい。
[実施形態の変形例]
上記実施形態の変形例に係る基板101の加工方法を以下に説明する。図7は、実施形態の変形例に係る加工方法を実施するのに適した加工装置2の斜視図である。図7に示す加工装置2は、被加工物100にレーザー光線を照射するレーザー加工装置である。加工装置2は、保持テーブル20と、加工送りユニット14と、割り出し送りユニット36と、測定ユニット52と、制御部76と、記憶部80と、レーザー光線照射ユニット300と、を備える。
レーザー光線照射ユニット300は、ユニットホルダ301と、該ユニットホルダ301に取り付けられたレーザー光線照射手段302を備えている。ユニットホルダ301は、Y軸移動ブロック30に設けられた一対のガイドレール38に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511が設けられており、この被案内溝511を上記ガイドレール38に嵌合することにより、Z軸方向に移動可能に支持される。
レーザー光線照射手段302は、ユニットホルダ301に固定され実質上水平に延出する円筒形状のケーシング521を含んでいる。ケーシング521内には、図示しないレーザー光線発振手段が配設されている。レーザー光線発振手段としては、YAGレーザー発振器或いはYVO4レーザー発振器を用いることができる。レーザー光線発振手段は、制御部76の制御によってレーザー光線を照射する。ケーシング521の端部には、測定ユニット52の背圧センサ56が固定されている。
以上、本実施形態の変形例に係る加工装置2の構成例について説明した。なお、図7を用いて説明した上記の構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る加工装置2の構成は係る例に限定されない。本実施形態に係る加工装置2の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
(変形例に係る基板の加工方法)
次に、変形例に係る加工装置2が実行する基板101の加工方法について説明する。加工装置2は、上述の図3に示した加工方法の手順の一例を示すフローチャートを用いることができる。
図7に示した加工装置2は、プログラムを実行することで、加工方法を実現する。加工方法は、上述した設定ステップ1001、保持ステップ1002、中心検出ステップ1003、測定ステップ1004及び加工ステップ1005を備える。変形例に係る加工方法は、加工ステップ1005を以下のように変更する。
図8は、実施形態の変形例に係る加工方法の加工ステップを説明するための図である。加工ステップ1005では、加工装置2は、図8に示すように、レーザー光線照射ユニット300を方向2000へ移動させ、分割予定ライン103の各々において、測定ステップ1004で測定した上面高さに基づいて、レーザー光線照射ユニット300を加工高さに位置付ける。加工装置2は、基板101に対して吸着性を有する波長のレーザー構成を照射することで、分割予定ライン103からのずれを抑制して基板101の上面102に加工溝160を形成することができる。
加工装置2は、加工を終了しないと判定した場合(判定ステップ1006でNo)、保持ステップ1002に戻り、次の被加工物100に対して保持ステップ1002から加工ステップ1005の一連のステップを実行する。また、加工装置2は、加工を終了すると判定した場合(判定ステップ1006でYes)、図3に示した加工方法の手順を終了する。
以上のように、実施形態の変形例に係る加工装置2は、加工装置2は、保持テーブル20に保持されている基板101の状態にかかわらず、基板101における上面高さの測定精度を向上させることができる。その結果、加工装置2は、正確な上面高さに基づいて基板101をレーザー光線によって正確に加工できるので、被加工物100の加工精度を向上させることができる。
また、加工方法の加工ステップ1005は、基板101に対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射して加工してもよい。この場合、加工装置2は、レーザー光線照射ユニット300を分割予定ライン103に沿って移動させながら、透過性を有する波長のレーザー光線を照射することで、基板101の内部に改質層を形成する。これにより、加工装置2は、基板101に対して吸着性を有する波長のレーザー光線を照射することで、分割予定ライン103からのずれを抑制し、基板101の内部に改質層を正確に形成することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
なお、実施形態では、測定ステップで用いられる測定ユニットとして背圧センサ56を用いる例を説明したが、測定ステップで用いられる測定ユニットはこれに限らず、接触式変位センサや、光学式変位センサ、撮像素子方式変位センサなどでもよい。
2 加工装置
3 加工ユニット
14 加工送りユニット
20 保持テーブル
23 保持面
25 被加工物
36 割り出し送りユニット
47 スピンドル
50 切削ブレード
52 測定ユニット
76 制御部
80 記憶部
101 基板
103 分割予定ライン
110 測定位置
150 保持中心
300 レーザー光線照射ユニット

Claims (3)

  1. 加工ユニットによって基板を複数の分割予定ラインに沿って加工する基板の加工方法であって、
    基板の上面高さを測定する位置を基板の中心を基準とした座標で設定する設定ステップと、
    基板を保持テーブルに保持する保持ステップと、
    該保持テーブルに保持された基板の中心を検出する中心検出ステップと、
    該中心検出ステップで検出された基板の該中心を基準に該設定ステップで設定された位置で基板の上面高さを測定する測定ステップと、
    該測定ステップの実施後に、測定された上面高さに応じて該加工ユニットを動作させ、該分割予定ラインに沿って加工する加工ステップと、
    を備えることを特徴とする基板の加工方法。
  2. 該加工ユニットは、
    基板に対して切削ブレードを移動させて基板を切削する切削ユニットであり、
    該測定ステップで測定された高さに応じて、該切削ブレードを切り込ませる高さを調整して、基板に切削溝を形成することを特徴とする請求項1に記載の基板の加工方法。
  3. 該加工ユニットは、
    基板に対してレーザー光線を照射するレーザー光線照射ユニットであり、
    該測定ステップで測定された高さに応じて、レーザー光線を集光する高さを調整し、基板に加工溝または改質層を形成することを特徴とする請求項1に記載の基板の加工方法。
JP2021143320A 2021-09-02 2021-09-02 基板の加工方法 Pending JP2023036330A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021143320A JP2023036330A (ja) 2021-09-02 2021-09-02 基板の加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021143320A JP2023036330A (ja) 2021-09-02 2021-09-02 基板の加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023036330A true JP2023036330A (ja) 2023-03-14

Family

ID=85508642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021143320A Pending JP2023036330A (ja) 2021-09-02 2021-09-02 基板の加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023036330A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5858684B2 (ja) 切削方法
JP5459484B2 (ja) ダイシング装置及びダイシング方法
JP4950108B2 (ja) 工作機械の位置補正方法及びその装置
JP5777415B2 (ja) 分割予定ライン検出方法
JP5904721B2 (ja) 分割予定ライン検出方法
KR102271652B1 (ko) 피가공물의 절삭 방법
KR20180119124A (ko) 레이저 가공 방법
JP5254646B2 (ja) ワーク加工方法およびワーク加工装置
JP2020178033A (ja) 加工装置及び被加工物の加工方法
JP2012151225A (ja) 切削溝の計測方法
JP2010000517A (ja) ワーク加工装置およびワーク加工用プログラム
CN112658473A (zh) 激光加工装置
JP2023036330A (ja) 基板の加工方法
JP6224462B2 (ja) レーザー加工装置における加工送り機構の作動特性検出方法およびレーザー加工装置
JP2017228615A (ja) 加工装置
JP2011181623A (ja) 板状物の加工方法
JP4464668B2 (ja) ダイシング方法,及びダイシング装置
JP2011218477A (ja) 加工装置
JP2021166258A (ja) 被加工物の加工方法
JP7467003B2 (ja) 被加工物の加工方法
JP2021002605A (ja) 被加工物の切削方法
JP7330624B2 (ja) レーザー加工装置及び被加工物の加工方法
JP2023180898A (ja) レーザー加工装置
JP6099507B2 (ja) 切削方法
JP7350437B2 (ja) 加工装置