JP2017228615A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デバイス等が形成されていないウエーハや、アライメントマーク等が形成されていないウエーハ等に対しても、加工条件が容易に、適切に設定できる加工装置を提供する。【解決手段】制御手段20が、仮想アライメントマークの座標位置を記憶した仮想アライメントマーク記憶部22と、保持テーブルの回転方向、X軸方向、Y軸方向の移動に追随して仮想アライメントマークを座標位置を変換する座標変換部24とを備える。被加工物を保持した保持テーブルが撮像手段50の直下に位置付けられた際、撮像手段によって撮像された被加工物が表示手段52に表示されると共に、被加工物に重ねて、仮想アライメントマークが予め記憶された座標位置に基づき表示される。制御手段は、座標変換部の作用により、保持テーブルの回転方向、X軸方向、Y軸方向の移動によって被加工物が移動した際、被加工物の移動に追随して仮想アライメントマークを移動させる。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、表面にデバイスが形成されていないウエーハに対しても好適に加工を施すことができる加工装置に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが、表面の分割予定ラインによって区画された領域に形成されたウエーハは、切削ブレードを回転可能に備えたダイシング装置、またはレーザー光線を照射して所定の加工を施すレーザー加工装置によって分割予定ラインが加工されて個々のデバイスに分割され携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
ダイシング装置は、ウエーハを保持し回転可能な保持テーブルを備えた保持手段と、該保持手段に保持されたウエーハを切削する切削ブレードを回転可能に備えた切削手段と、該保持手段と該切削手段とを相対的にX軸方向、Y軸方向に移動する移動手段と、該保持手段に保持されたウエーハの加工すべき領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段によって撮像した画像を表示する表示手段と、を少なくとも備え、ウエーハの分割予定ラインを精度良く切削することができる(例えば、特許文献1を参照。)。
また、レーザー加工装置は、ウエーハを保持し回転可能な保持テーブルを備えた保持手段と、該保持手段に保持されたウエーハにレーザー光線を照射する集光器を備えたレーザー光線照射手段と、該保持手段と該レーザー光線照射手段とを相対的にX軸方向、Y軸方向に移動する移動手段と、該保持手段に保持されたウエーハの加工すべき領域を撮像する撮像手段と、該撮像手段によって撮像した画像を表示する表示手段と、を少なくとも備え、ウエーハの分割予定ラインを精度良く加工することができる(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2010−123823号公報 特開2011−033383号公報
ところで、上記いずれの加工装置においても、良好な加工条件の設定や、新しい加工方法を見つけるべく、表面にデバイスが形成されていない試験用のウエーハ、所謂ダミーウエーハを用いて、種々の加工条件、あるいは加工方法によって実際の加工を施し、その加工結果を検討する場合がある。しかし、該ダミーウエーハには、デバイス等の具体的な構成が形成されておらず、分割予定ラインや加工を施す位置の目印となるアライメントマーク等も形成されていないため、加工位置に関連した加工条件の設定が困難であるという問題がある。
また、より具体的に例を挙げると、例えば、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をウエーハの内部に位置付けて照射し、第1の方向に最初の1本の改質層を形成し、当該最初の改質層を基準にして5mm間隔で第1の方向に改質層を10本形成した後、第1の方向に直交する第2の方向に、レーザー光線の集光点を内部に位置付けて照射し、第1の方向に形成された改質層の前後に0.5mmの間隔を開けて、すなわち、飛ばして改質層を形成することを想定する。このような場合に、第1の方向に形成された改質層は、ウエーハの内部に形成されることから外部から明確に認識することができず、当該加工の設定を行う作業者は、第1の方向に形成された改質層を基準にして加工条件を設定し、第2の方向に精度よく改質層を形成することが困難である。
このような問題は、レーザー加工装置においてウエーハ内部に改質層を形成する場合に限らず、切削ブレードによって加工を実施する場合であっても、ダミーウエーハ上に加工位置を特定するための目印になるものがなければ、加工を開始する加工位置に関連した加工条件を設定することが困難であるため、作業者によって設定される加工条件が任意的になり、加工結果に個人差が生じる恐れがあり好ましいものではない。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、例えば、表面にデバイス等が形成されていないウエーハや、アライメントマーク等が形成されていないウエーハ等に対しても、加工条件の設定が容易になされ、加工条件が適切に設定できる加工装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、加工装置であって、回転軸を有し、該回転軸を中心に回転させる回転手段を備えた被加工物を保持する保持テーブルを含む保持手段と、該保持手段に保持された被加工物に加工を施す加工手段と、X軸を座標軸としてX軸方向に該保持手段と該加工手段とを相対的に移動するX方向移動手段と、X軸と直交するY軸を座標軸としてY軸方向に該保持手段と該加工手段とを相対的に移動するY方向移動手段と、該保持手段に保持された被加工物を撮像する撮像手段と、該撮像手段が撮像した画像を表示する表示手段と、制御手段と、を少なくとも備え、該制御手段は、離間する少なくとも2個の仮想アライメントマークの座標位置を記憶した仮想アライメントマーク記憶部と、該保持テーブルの回転方向、X軸方向、およびY軸方向の移動に追随して該仮想アライメントマークを該回転方向、X軸方向、およびY軸方向に座標位置を移動させる座標変換部と、を少なくとも備え、該被加工物を保持した該保持テーブルが該撮像手段の直下に位置付けられた際、該撮像手段によって撮像された被加工物が該表示手段に表示されると共に、被加工物に重ねて、該仮想アライメントマークが予め記憶された該座標位置に基づき表示され、該制御手段は、該座標変換部の作用により、該保持テーブルの回転方向、X軸方向、およびY軸方向の移動によって被加工物が移動した際、被加工物の移動に追随して該仮想アライメントマークを回転方向、X軸方向、およびY軸方向に移動させる加工装置が提供される。
また、該表示手段に表示される該仮想アライメントマークは、加工すべき位置を設定する際の基準となるマークであることが好ましい。さらに、該加工手段は、レーザー光線を照射するレーザー光線照射手段であり、被加工物に該レーザー光線が照射され加工が施されるものであってもよいし、切削ブレードを回転可能に備えた切削手段であり、被加工物を該切削ブレードにより切削して加工が施されるものであってもよい。
本発明の加工装置は、回転軸を有し、該回転軸を中心に回転させる回転手段を備えた被加工物を保持する保持テーブルを含む保持手段と、該保持手段に保持された被加工物に加工を施す加工手段と、X軸を座標軸としてX軸方向に該保持手段と該加工手段とを相対的に移動するX方向移動手段と、X軸と直交するY軸を座標軸としてY軸方向に該保持手段と該加工手段とを相対的に移動するY方向移動手段と、該保持手段に保持された被加工物を撮像する撮像手段と、該撮像手段が撮像した画像を表示する表示手段と、制御手段と、を少なくとも備え、該制御手段は、離間する少なくとも2個の仮想アライメントマークを記憶した仮想アライメントマーク記憶部と、該保持テーブルの回転方向、X軸方向、およびY軸方向の移動に追随して該仮想アライメントマークを回転方向、X軸方向、およびY軸方向に移動させる座標変換部と、を少なくとも備え、該被加工物を保持した該保持テーブルが該撮像手段の直下に位置付けられた際、該撮像手段によって撮像された被加工物が該表示手段に表示されると共に、被加工物に重ねて該仮想アライメントマークが表示され、該制御手段は、該座標変換部の作用により、該保持テーブルの回転方向、X軸方向、およびY軸方向の移動によって被加工物がX軸方向、およびY軸方向に移動した際、被加工物の回転方向、X軸方向、およびY軸方向の移動に追随して表示手段に表示された該仮想アライメントマークを回転方向、X軸方向、およびY軸方向に移動させるように構成されていることから、仮想アライメントマークを基準にして加工条件を設定することができ、例えば、表面にデバイスが形成されず、加工位置の基準となる分割予定ラインや、アライメントマーク等が形成されていないダミーウエーハに対しても、精度良く所望の加工を施すことができる。
本発明の加工装置の一実施形態として例示するレーザー加工装置の全体斜視図である。 図1に示すレーザー加工装置の作用を説明するためのブロック図である。 図1に示すレーザー加工装置の制御手段により、仮想アライメントマークを保持テーブルの移動に追随させる作用を説明するための説明図である。 図1に示すレーザー加工装置によりレーザー加工を実施する過程を説明するための説明図である。
以下、本発明基づき構成された加工装置について添付図面を参照して、詳細に説明する。
図1には、本発明の加工装置の一実施形態として例示するレーザー加工装置40の全体斜視図が示されている。図に示すレーザー加工装置40は、基台41と、ウエーハを保持する保持手段42と、保持手段42を移動させる移動手段43と、保持手段42に保持される被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段44と、撮像手段50と、表示手段52と、コンピュータにより構成された制御手段20(図2を参照)を備え、該制御手段20により各手段が制御されるように構成されている。
保持手段42は、X方向において移動自在に基台41に搭載された矩形状のX方向可動板60と、Y方向において移動自在にX方向可動板60に搭載された矩形状のY方向可動板61と、Y方向可動板61の上面に固定された円筒状の支柱62と、支柱62の上端に固定された矩形状のカバー板63とを含む。カバー板63にはY方向に延びる長穴63aが形成されている。長穴63aを通って上方に延びる円形状の被加工物を保持する保持テーブル64の上面には、多孔質材料から形成され実質上水平に延在する円形状の吸着チャック65が配置されている。吸着チャック65は、支柱62を通る流路によって図示しない吸引手段に接続されている。保持テーブル64の周縁には、周方向に間隔をおいて複数個のクランプ66が配置されている。なお、X方向は図1に矢印Xで示す方向であり、Y方向は図2に矢印Yで示す方向であってX方向に直交する方向である。X方向、Y方向で規定される平面は実質上水平である。
移動手段43は、X方向移動手段80と、Y方向移動手段82と、支柱62に内蔵された回転手段62mとを含む。X方向移動手段80は、基台41上においてX方向に延びるボールねじ802と、ボールねじ802の片端部に連結されたモータ801とを有する。ボールねじ802の図示しないナット部は、X方向可動板60の下面に固定されている。そしてX方向移動手段80は、ボールねじ802によりモータ801の回転運動を直線運動に変換してX方向可動板60に伝達し、基台41上の案内レール43aに沿ってX方向可動板60をX方向において進退させる。Y方向移動手段82は、X方向可動板60上においてY方向に延びるボールねじ821と、ボールねじ821の片端部に連結されたモータ822とを有する。ボールねじ821の図示しないナット部は、Y方向可動板61の下面に固定されている。そして、Y方向移動手段82は、ボールねじ821によりモータ822の回転運動を直線運動に変換し、Y方向可動板61に伝達し、X方向可動板60上の案内レール60aに沿ってY方向可動板61をY方向において進退させる。支柱62の内部には、保持テーブル64を回転させるパルスモータにより構成される回転手段62mが内蔵されている。なお、図示は省略するが、X方向移動手段80、Y方向移動手段82、回転手段62mには、それぞれ位置検出手段が配設されており、保持テーブル64のX方向の位置、Y方向の位置、周方向の回転位置が正確に検出され、制御手段20から指示される信号に基づいてX方向移動手段80、Y方向移動手段82、回転手段62mが駆動され、任意の位置および角度に保持テーブル64を正確に位置付けることが可能になっている。
レーザー光線照射手段44は、基台41の上面から上方に延び、次いで実質上水平に延びる枠体45に内蔵され、図示は省略するが、加工対象となるウエーハ10に対して透過性を有する例えば1030nmの波長のレーザー光線を発振するパルスレーザー光線発振器と、該パルスレーザー光線発振器から照射されたレーザー光線の出力を調整するための出力調整手段と、該出力調整手段により出力が調整されたレーザー光線を、枠体45の先端下面に後述する撮像手段50とX方向に並設された集光器44aに向けて光路を変換する反射ミラーと、を備えている。
撮像手段50は、枠体45の先端下面に付設されており、案内レール43aの上方に位置し、保持テーブル64を案内レール43aに沿って移動させることにより保持テーブル64に載置されたウエーハ10を撮像することが可能になっている。また、枠体45の先端上面には、撮像手段50により撮像された画像が制御手段20を介して出力される表示手段52が搭載されている。
制御手段20は、コンピュータにより構成され、制御プログラムに従って演算処理する中央演算処理装置(CPU)と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)と、検出した検出値、演算結果等を一時的に格納するための読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)と、入力インターフェース、及び出力インターフェースとを備えている(詳細についての図示は省略)。図2に示すように、該制御手段20には、撮像手段50からの画像信号の他、レーザー光線照射手段44、X方向移動手段80、Y方向移動手段82、回転手段62mに備えられた位置検出手段からの信号等が入力される。また、該制御手段20からは、レーザー光線照射手段44、X方向移動手段80、Y方向移動手段82、回転手段62m、表示手段52等に向けて駆動信号、および表示情報に関する信号が送信される。
本発明に基づき構成されるウエーハの加工方法を実施するためのレーザー加工装置40は、概略以上のように構成されており、その作用について以下に説明する。
先ず、加工条件を設定しようとする作業者は、図2に示すように、ダミーウエーハ10をレーザー加工装置40の保持テーブル64に対して載置し、吸引固定する(図2では保持テーブル64は省略している。)。この際、ダミーウエーハ10の中心は、保持テーブル64の回転軸O上に位置するように載置される。次に、保持テーブル64を、X方向移動手段80、Y方向移動手段82を駆動することにより案内レール43a、60a上を移動させて、保持テーブル64の中心、すなわち、保持テーブル64が該回転手段により回転させられる際の回転軸Oが表示手段52の中心に位置付けられる。保持テーブル64の回転軸Oを表示手段52の中心に位置付ける動作は、予め制御手段20に記憶されたプログラムにより実施することができる。表示手段52には、撮像手段50の直下に位置付けられ撮像されたダミーウエーハ10の画像が示される。表示手段52上には、撮像されたダミーウエーハ10の他に、撮像手段52の撮像範囲において上下方向における中間位置を通過する水平線を示す中心線Lが示されており、当該中心線Lは、撮像対象であるダミーウエーハ10が移動してもその表示位置は変わらない。
制御手段20には、表示手段52に表示させる仮想アライメントマークの初期座標情報が記憶された仮想アライメント記憶部22と、当該仮想アライメントマークの座標位置を保持テーブル64の移動に追随するように変換するプログラムにより構成される座標変換部24が備えられている。当該仮想アライメントマークの座標位置情報、該仮想アライメントマークの座標位置を変換するプログラムは、制御手段20のリードオンリメモリ(ROM)内に記憶されている。
保持テーブル64の回転軸O、すなわちダミーウエーハ10の中心が表示ウエーハ52の中心に位置付けられたならば、図3(a)に示すように、仮想アライメント記憶部に記憶された仮想アライメントマークの初期座標情報に基づき、表示手段52上の中心位置を基準にした座標位置に、離間した一対の第1の仮想アライメントマークa、a、および一対の第2の仮想アライメントマークb、bを表示させる。仮想アライメントマークの形状は特に限定されないが、第1の仮想アライメントマークaと、第2の仮想アライメントマークbは異なる形状とし、正確に仮想アライメントマークの中心位置が確認できるように「+」を含むものとすることが好ましい。図に示すように、一対の第1の仮想アライメントマークa、aは、ダミーウエーハ10の外縁よりも内側に位置付けられ、表示手段52の中心線L上で、且つ保持テーブル64の回転軸Oを挟み、該回転軸Oから等距離の離間した位置に表示されるようにその初期の座標が設定されている。また、一対の第2の仮想アライメントマークb、bは、一対の第1の仮想アライメントマークa、aを該回転軸Oを中心として90°回転した位置に表示されるように初期の座標が設定されている。
上述したように、制御手段20の仮想アライメント記憶部22に記憶された座標に基づいて、ダミーウエーハ10に重ねて一対の第1の仮想アライメントマークa、a、一対の第2の仮想アライメントマークb、bを表示させたならば、制御手段20のリードオンリメモリ(ROM)に記憶された座標変換部24を構成するプログラムを有効にして、該第1の仮想アライメントマークa、および第2の仮想アライメントマークbを、X方向移動手段80、Y方向移動手段82、回転手段62mの作動に追随し得る状態とする。より具体的には、例えば、図3(b)に示すように、上記回転手段62mを駆動し、保持テーブル64を、回転軸Oを中心として、反時計回りの方向に90°回転させる場合を想定する。この時、仮想アライメント記憶部に記憶された第1、第2の仮想アライメントマークa、bの初期座標を、保持テーブル64の回転動作に同期させるように座標の変換を行う。この座標変換は、回転手段62mに対する駆動信号、および図示しない回転位置検出手段からの検出位置信号に基づく保持テーブル64の回転角度位置情報に基づいて行えばよい。すなわち、表示手段52上で表示されたダミーウエーハ10と、第1、第2の仮想アライメントマークa、bとは、表示手段52上では相対的にその位置関係が変化せず、ダミーウエーハ10の回転に第1、第2の仮想アライメントマークa、bの位置が追随し、表示手段20上においては、あたかも、ダミーウエーハ10上に直接付与されたアライメントマークがダミーウエーハ10の回転に伴って移動しているように視認される。
さらに、上述した回転手段62mの回転動作と同様に、座標変換部24を構成するプログラムにより、X方向移動手段80、Y方向移動手段82の作動に基づく保持テーブル64の移動に追随するように第1、第2の仮想アライメントマークa、bの座標変換が実施される。より具体的には、図3(c)に示すように、X方向に対し距離x1、Y方向に対し距離y1だけ移動するようにX方向移動手段80、Y方向移動手段82を作動させるものとする。この際、X方向移動手段80、Y方向移動手段82に対する駆動信号、および図示しないX方向、Y方向の位置検出手段からの信号により、ダミーウエーハ10の表示手段52上における移動方向および移動距離を把握し、表示手段52上における第1、第2の仮想アライメントマークa、bの移動前の座標位置を、X方向でx1、Y方向でy1だけ変化するようにその座標を変換する。
以上説明したように、制御手段20に座標変換部24を備え、該座標変換部24を有効にして作用させることにより、表示手段52に表示されるダミーウエーハ10のX方向、Y方向、回転方向の移動に対して、仮想アライメントマークを完全に追随させることができ、ダミーウエーハ10に対する相対的な位置が変化しない。よって、当該加工装置を用いて加工条件を設定する作業者は、加工位置に関連する加工条件を設定する際に、表示手段52に表示される仮想アライメントマークを、加工すべき位置に関連した加工条件を設定する際の基準となるマークとして利用することができる。よって、該表示手段52上の仮想アライメントマークに基づき加工条件を設定すれば、ダミーウエーハ10上の所望の位置にレーザー光線を精度よく照射することができる。
図1〜4を参照しながら、本発明の加工装置を用いたレーザー加工を施す例を説明する。
図1に示すレーザー加工装置を用いて加工を実施する作業者は、保持テーブル64上に加工前のデバイスもアライメントマークも付されていないダミーウエーハ10を載置する(図2に記載の表示手段52を参照。)。そして、制御手段20に記憶されている一対の第1の仮想アライメントマークa、a、一対の第2の仮想アライメントマークb、bの初期座標に基づき、表示手段52上にダミーウエーハ10と重ねて表示させる(図3(a)を参照。)。さらに、制御手段20に記憶された座標変換部24を構成するプラグラムを有効にして、該第1、第2の仮想アライメントマークa、bが、保持テーブル64のX方向、Y方向、回転軸Oを中心とする回転方向に対する移動に追随するようにその座標を変換し得る状態とする。
該第1、第2の仮想アライメントマークa、bが保持テーブル64の移動に追随するように設定されたならば、作業者は、表示手段52を視認しながら、該一対の第1の仮想アライメントマークa、aにより特定される位置、より具体的には、ダミーウエーハ10の中心位置Oを通り、一対の第1の仮想アライメントマークa、aを通る方向(以下、「第1の方向」という。)の線上の位置を基準にして5mm間隔で10本のレーザー加工を実施するように加工条件を設定する。該レーザー加工条件が設定されたならば、保持テーブル64は、X方向移動手段80の作動によりレーザー光線照射手段44の集光器44aの直下に位置付けられて、レーザー加工が実施される。当該レーザー加工は、ダミーウエーハ10に対して透過性を有する波長、例えば1030nmのレーザー光線の集光点をダミーウエーハ10の内部に位置付けて保持テーブル64を加工送り方向であるX軸方向に移動させつつ照射し、1本の改質層100を形成する。該1本の改質層を形成する毎に保持テーブル64を割り出し送り方向であるY軸方向に移動させるようY方向移動手段82が作動させられ、つまり、5mm間隔で割り出し送りされ、さらに1本の改質層を形成する。これを繰り返し、図4(a)に示すように、ダミーウエーハ10上の第1の方向に10本の改質層100が形成される。なお、説明の便宜上、図4では改質層を実線を用いて示すが、実際は該改質層は内部に形成されていることにより外部から視認しづらいように形成される。
上記したようにレーザー光線照射手段44の直下に保持テーブル64を移動し、ダミーウエーハ10上の第1の方向に10本の改質層を形成したならば、該保持テーブル64を再び撮像手段50の直下に移動させ、表示手段52上にダミーウエーハ10を表示させる。この際、保持テーブル64の移動に対して、座標変換部24を構成するプログラムが引き続き有効になっているため、最初に加工条件を設定した状態と同じ相対位置関係でダミーウエーハ10上に第1、第2の仮想アライメントマークa、bが表示される。よって、ダミーウエーハ10の内部に形成された改質層100は、作業者が外部から視認することはできないものの、該第1、第2の仮想アライメントマークa、bの位置を基準にして、改質層100の形成された位置を認識することができる。そして、回転手段62mを90°回転させて、表示手段52にダミーウエーハ10を表示し、ダミーウエーハ10の回転に追随して表示されている第1、第2の仮想アライメントマークa、bを基準にして、該第1の方向と直交する方向(以下、「第2の方向」という。)において、第1の方向に形成された改質層100の前後に0.5mmの間隔を設けて1本の改質層を形成し、さらに、10mmの間隔で割り出し送りを実行しながら繰り返し加工を行い、5本の改質層を形成するように加工条件を設定する。そして、当該加工条件の設定に基づき、レーザー加工を指示し、図4(b)に示すように改質層100の前後に0.5mmの間隔を開けた改質層102が形成されるように、精度よくレーザー加工が実行される。
上述した実施形態においては、仮想アライメントマークとして、一対の第1の仮想アライメントマークa、aと、一対の第2の仮想アライメントマークb、bとを備えるようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、一方向にのみ加工を行う場合であれば、一対の第1の仮想アライメントマークa、aのみによって加工条件を設定し、加工を実行するようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、加工装置として被加工物に対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射し改質層を形成するレーザー加工装置に適用した例を示したが、本発明はこれに限定されず、被加工物に対して吸収性を有する波長のレーザー光線を照射して被加工物の表面にアブレーション加工を施すレーザー加工装置や、回転する切削ブレードを用いて被加工物を切削する加工装置に適用することもできる。すなわち、本発明は、該保持手段に保持された被加工物を撮像する撮像手段によって撮像された被加工物を表示手段に表示し、表示された被加工物を基準にして加工条件を設定し、加工領域において加工を実施する加工装置であって、加工条件を設定する際に必要なマークが被加工物に形成されていない状態で加工を施す加工装置であればどのような加工装置にも適用可能である。
10:ダミーウエーハ
20:制御手段
22:仮想アライメント記憶部
24:座標変換部
40:レーザー加工装置
41:基台
42:保持機構
43:移動手段
44:レーザー光線照射手段
44a:集光器
45:枠体
50:撮像手段
52:表示装置
62:回転手段
80:X方向移動手段
82:Y方向移動手段

Claims (4)

  1. 加工装置であって、
    回転軸を有し、該回転軸を中心に回転させる回転手段を備えた被加工物を保持する保持テーブルを含む保持手段と、該保持手段に保持された被加工物に加工を施す加工手段と、X軸を座標軸としてX軸方向に該保持手段と該加工手段とを相対的に移動するX方向移動手段と、X軸と直交するY軸を座標軸としてY軸方向に該保持手段と該加工手段とを相対的に移動するY方向移動手段と、該保持手段に保持された被加工物を撮像する撮像手段と、該撮像手段が撮像した画像を表示する表示手段と、制御手段と、を少なくとも備え、
    該制御手段は、離間する少なくとも2個の仮想アライメントマークの座標位置を記憶した仮想アライメントマーク記憶部と、該保持テーブルの回転方向、X軸方向、およびY軸方向の移動に追随して該仮想アライメントマークを該回転方向、X軸方向、およびY軸方向に座標位置を移動させる座標変換部と、を少なくとも備え、
    該被加工物を保持した該保持テーブルが該撮像手段の直下に位置付けられた際、該撮像手段によって撮像された被加工物が該表示手段に表示されると共に、被加工物に重ねて、該仮想アライメントマークが予め記憶された該座標位置に基づき表示され、
    該制御手段は、該座標変換部の作用により、該保持テーブルの回転方向、X軸方向、およびY軸方向の移動によって被加工物が移動した際、被加工物の移動に追随して該仮想アライメントマークを回転方向、X軸方向、およびY軸方向に移動させる加工装置。
  2. 該表示手段に表示される該仮想アライメントマークは、加工すべき位置を設定する際の基準となるマークである請求項1に記載の加工装置。
  3. 該加工手段は、レーザー光線を照射するレーザー光線照射手段であり、被加工物に該レーザー光線が照射され加工が施される請求項2に記載の加工装置。
  4. 該加工手段は、切削ブレードを回転可能に備えた切削手段であり、被加工物を該切削ブレードにより切削して加工が施される請求項2に記載の加工装置。
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