JP2023029257A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルミング対策で作像するトナー像パターンのトナー消費量を低減しつつ、付着量検知手段の検知誤差を抑制することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、記録媒体に転写しないで、中間転写ベルトなどの像担持体の表面をクリーニングするクリーニングブレードなどのクリーニング部材に入力する掻き取り用トナーパターンKpなどのトナー像パターンを形成する。このトナー像パターンは、像担持体の表面移動方向と直交する直交方向に長い帯状パターンである。また、クリーニング部材の光学センサ40F,40C、40Rなどの付着量検知手段の配置位置に対応する箇所に入力する入力トナー量が、クリーニング部材の配置位置に対応しない箇所に入力する入力トナー量よりも多くなるように、トナー像パターンを形成する。【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、トナー像を作像する作像手段と、作像手段により作像されたトナー像を担持する像担持体と、像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写部材と、像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部材と、像担持体の表面に対向して配置され、トナー像のトナー付着量を検知する付着量検知手段と、を備え、作像手段は、記録媒体に転写しないで、クリーニング部材に入力するトナー像パターンを像担持体に形成する画像形成装置が知られている。
特許文献1には、上記画像形成装置として、像担持体たる中間転写ベルトの表面を、中間転写ベルトの表面移動方向と直交する方向であるベルト幅方向に5つの領域に分割し、分割した各領域に付着量検知手段としての光学センサを配置したものが記載されている。そして、光学センサが、中間転写ベルトの表面のフィルミングを検知したときは、その光学センサに対応する中間転写ベルトの領域に記録媒体に転写しないでクリーニング部材に入力するトナー像パターンを形成する。これによれば、ベルト幅方向において、フィルミングが発生している箇所にのみ、トナー像パターンが形成されるため、ベルト幅方向全域にわたってトナー像パターンを形成する場合に比べて、トナーの浪費を避けることができると記載されている。
しかしながら、特許文献1では、像担持体のフィルミングを良好に抑制できないおそれがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、トナー像を作像する作像手段と、前記作像手段により作像されたトナー像を担持する像担持体と、前記像担持体上の前記トナー像を記録媒体に転写する転写部材と、前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部材と、前記像担持体の表面に対向して配置され、前記トナー像のトナー付着量を検知する付着量検知手段と、を備え、前記作像手段は、前記記録媒体に転写しないで、前記クリーニング部材に入力するトナー像パターンを前記像担持体に形成する画像形成装置において、前記トナー像パターンは、前記像担持体の表面移動方向と直交する直交方向に長い帯状パターンであり、前記作像手段は、前記直交方向において、前記クリーニング部材の前記付着量検知手段の配置位置に対応する箇所に入力する入力トナー量が、前記クリーニング部材の前記配置位置に対応しない箇所に入力する入力トナー量よりも多くなるように、前記トナー像パターンを形成することを特徴とするものである。
本発明によれば、像担持体のフィルミングを良好に抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成装置であるタンデム型カラー複写機の概略構成図。 中間転写ベルト上の階調パターンを説明する模式図。 印刷動作と平行して画像調整を行う場合の中間転写ベルトに形成される画像調整パターンの一例を示す模式図。 中間転写ベルト上の掻き取り用トナーパターンの形成位置について説明する図。 掻き取り用トナーパターンの形成のフローチャートの一例を示す図。 本実施形態の掻き取り用トナーパターンの例を示す概略図。 掻き取り用トナーパターンの対向領域の幅について説明する図。 センサスポット径の計測に用いる基準板の概略図。 (a)は、取得した正反射出力の一例を示す図であり、(b)は、取得した拡散反射出力の一例を示す図。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置であるタンデム型カラー複写機(以下、単に複写機という)の概略構成図である。
図1において、画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機1(以下、単に複写機という)は、原稿を原稿読込部に搬送する原稿搬送部3、原稿の画像情報を読み込む原稿読込部4、出力画像が積載される排紙トレイ5、記録媒体たる用紙Pが収容される給紙部7を備えている。
また、複写機1は、用紙Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ9(タイミングローラ)、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像を形成する作像部10を備えている。作像部10は、例えば、トナー像が形成される潜像担持体たる感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK、書き込み部(露光部)6を備えている。また、作像部10は、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの周囲にそれぞれ配置した帯電装置12、現像装置13およびクリーニング部15等を備えている。
帯電装置12は、感光体ドラムの表面を一様帯電するものであり、書き込み部(露光部)6は、入力画像情報に基づいたレーザー光を発し、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に静電潜像を書き込むものである。現像装置13は、感光体ドラム上に書き込まれた静電潜像を現像するものである。クリーニング部15は、感光体ドラムに残存する未転写トナーを除去するものである。
また、複写機1は、複数色のトナー像が重ねて転写される像担持体としての中間転写ベルト17、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を中間転写ベルト上に重ねて転写する一次転写バイアスローラ14を備えている。また、複写機1は、中間転写ベルト17上のカラートナー像を用紙P上に転写するための転写部材としての二次転写ローラ18を備えている。また、複写機1は、用紙P上の未定着画像を定着する定着装置20、現像装置13に供給するための各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)のトナーが収容されたトナー容器28を備えている。また、複写機1は、中間転写ベルト17の表面に付着したトナー(未転写トナー)を除去するベルトクリーニング装置30を備えている。さらに、複写機1は、ベルトクリーニング装置30などにより除去された未転写トナーが廃トナーとして回収される廃トナー回収容器80を備えている。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿は、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス上の原稿の画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させ、原稿にて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿のカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部6に送信される。そして、書込み部6からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光Lが、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電装置12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部6において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Yの表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電装置12にて帯電された後の感光体ドラム11Yの表面には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11Mの表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11Cの表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BKの表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、現像装置13との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程である。)。
現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、像担持体としての中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように一次転写バイアスローラ14が設置されている。そして、一次転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて一次転写される(一次転写工程である。)。
転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが除去され回収される(クリーニング工程である。)。なお、クリーニング部15によって除去され回収された未転写トナーは、搬送経路を介して、廃トナーとして廃トナー回収容器80に搬送され回収される。その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて一次転写されたカラーのトナー像を担持した中間転写ベルト17(像担持体)は、図1の反時計方向に走行して、二次転写ローラ18との対向位置に達する。二次転写ローラ18は、中間転写ベルト17当接して、転写ニップたる二次転写ニップを形成している。この二次転写ニップにおいて、用紙P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が二次転写される(二次転写工程である。)。
二次転写ローラ18に中間転写ベルト17を介して対向する対向ローラ18Aに二次転写バイアスが印加され、二次転写ローラ18は、電気的に接地されている。中間転写ベルト17のカラーのトナー像を用紙Pに二次転写するときは、トナーの正規帯電極性であるマイナス極性の転写バイアスを対向ローラ18Aに印加し、中間転写ベルト上のマイナス極性の正規帯電トナーを用紙Pの斥力転写する。
二次転写工程後の中間転写ベルト17の表面は、ベルトクリーニング装置30の位置に達する。ベルトクリーニング装置30は、クリーニング部材たるクリーニングブレード31を有している。このクリーニングブレード31により中間転写ベルト17上に付着したトナー(未転写トナー)が除去される。クリーニングブレードにより除去されたトナーは、搬送経路を介して、廃トナーとして廃トナー回収容器80に搬送され回収される。
ここで、中間転写ベルト17と二次転写ローラ18との間(二次転写ニップである。)に搬送される用紙Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されるものである。
詳しくは、用紙Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された用紙Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した用紙Pは、タイミングを合わせて、二次転写ニップに向けて搬送される。
二次転写工程でフルカラー画像が転写された用紙Pは、その後に定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ローラと加圧ローラとのニップにて、カラー画像が用紙P上に定着される。そして、定着工程後の用紙Pは、排紙ローラによって装置本体外に出力画像として排出されて、排紙トレイ5上にスタックされて、一連の画像形成プロセスが完了する。
本複写機においては、環境変動や経時における画像品質の安定化を図るために、所定のタイミングでプロセスコントロールと呼ばれる制御を実施する。
図2は、中間転写ベルト上の階調パターンを説明する模式図である。
階調パターンは、画像濃度が互いに異なる複数のトナーパッチからなり、これら階調パターンは、中間転写ベルト17の光学センサとの対向位置(幅方向中央と、両端)に形成される。図2に示す例では、上からブラック、シアン、マゼンタ、イエローの階調パターンが形成されている。
光学センサユニット40は、中間転写ベルト17のベルト幅方向に所定の間隔をおいて並ぶ複数の付着量検知手段としての光学センサ40R,40C,40Fを有している。それぞれの光学センサは、中間転写ベルト17や中間転写ベルト17上の階調パターンPK,PC,PM,PYの光反射率に応じた信号を出力し、トナー付着量を検出する。複写機1は、検出したトナー付着量に基づいて現像バイアスVbなどの作像条件を調整する。
中間転写ベルト17の幅方向端部領域に対向するように配置された光学センサ40R,40Fは、通紙領域よりも外側に配置されている。そのため、図3に示すように、用紙に転写するトナー像形成中において、通紙領域よりも外側に画像調整パターンを形成し、その画像調整パターンのトナー付着量を光学センサ40R,40Fにて検知する。そして、光学センサ40R,40Fで検知したトナー付着量に基づいて、現像バイアス等を調整して画像濃度等を調整することができる。
トナーの母体成分や、トナーに添加されたシリカや酸化チタン、その他、いわゆるトナーの外添剤が感光体ドラム11から中間転写ベルト17へ転移する。この中間転写ベルト17へ転移したトナーの外添剤が中間転写ベルト17に固着して、中間転写ベルト17にフィルミングが発生することがある。また、感光体ドラム11の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部を有する場合は、トナーの外添剤に加えて、潤滑剤に含まれる各種成分も感光体ドラム11から中間転写ベルト17へ転移する。そして、トナーの外添剤と潤滑剤とがお互いに相互作用して、中間転写ベルト17のフィルミングが悪化する場合がある。さらに、二次転写ニップにおいて、用紙Pから紙紛が中間転写ベルト17に転移し、中間転写ベルト17に固着して紙紛フィルミングが発生することがある。
このような中間転写ベルト17のフィルミングは、中間転写ベルト17への外部からの圧力(主に感光体ドラムとの接触圧)によって、シリカなどのトナー外添剤および潤滑剤に含まれる各種成分などのフィルミング物質が固着して発生する。中間転写ベルト17にフィルミングが発生すると、全ベタ画像やハーフトーン画像を出力するとフィルミングに対応する部分にトナーが載らず、白く抜ける所謂白抜けなどの異常画像が発生してしまう。
また、フィルミングが発生すると、ベルトの光沢度が低下する。そのため、中間転写ベルト17の光学センサ40R,40C,40Fとの対向領域にフィルミングが発生すると、出力信号が変化し、中間転写ベルト上の階調パターンの付着量を良好に検知することができなくなる。また、フィルミング状態のムラにより、光学センサの出力が安定せず正しく画像調整できないという問題もある。
さらに、フィルミングによりクリーニングブレード31のクリーニング性が低下するおそれがある。ベルト幅方向において、クリーニングブレード31の光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する位置には、単位面積当たりの付着量が多い階調パターンが入力される機会が多い。そのため、中間転写ベルト17の光学センサ40R,40C,40Fとの対向領域にフィルミングが発生すると、階調パターンがクリーニングブレード31に入力されたときに、クリーニング不良(トナーのすり抜け)が発生するリスクが高くなる。
上記フィルミングは、クリーニングブレード31と中間転写ベルト17の表面との当接箇所(以下「クリーニング箇所」という。)に滞留するトナーによって掻き取られ、中間転写ベルト17表面上から除去することができる。具体的には、クリーニング箇所に滞留するトナー表面の凹凸とトナーにかかるクリーニングブレード31の圧により中間転写ベルト表面のフィルミングが掻き取られる。
そのため、本複写機1は、中間転写ベルト17のフィルミングを抑制するために、所定のタイミングで中間転写ベルト17上に掻き取り用トナーパターンを形成する。そして、この掻き取り用トナーパターンをクリーニングブレード31に入力することで、クリーニング箇所に十分な量のトナーが滞留するようにしている。
図4は、中間転写ベルト上の掻き取り用トナーパターンの形成位置について説明する図である。
図4は、通常の画像形成動作で3枚連続印刷した場合である。図4に示すように、掻き取り用トナーパターンの形成位置としては、
1.二次転写ニップへの1枚目の用紙よりも前の位置
2.二次転写ニップに通紙される用紙幅よりも外側の位置
3.二次転写ニップに通紙される用紙後端の非画像形成領域の位置
4.紙間の位置
5.最終紙が二次転写ニップを通過した後の位置
などを挙げることができる。
上記3.については、二次転写ニップに通紙される用紙先端の非画像形成領域の位置でもよい。中間転写ベルト上の掻き取り用トナーパターンが二次転写ニップを抜けるときは、対向ローラ18Aにプラス極性のバイアスを印加する。対向ローラ18Aにプラス極性のバイアスを印加することで、掻き取り用トナーパターンを中間転写ベルト17に静電的に引き付け、掻き取り用トナーパターンが二次転写ローラ18や用紙Pに転写されないようにしている。
図5は、上記掻き取り用トナーパターンの形成のフローチャートの一例を示す図である。
制御部は、印刷指令を受けて中間転写ベルト17の駆動を開始したら、中間転写ベルト17の走行距離の計測を開始する(S1)。中間転写ベルト17の駆動が停止したら、計測した中間転写ベルト17の走行距離に基づいて、中間転写ベルト17の表面上のフィルミング状況に基づくクリーニングブレード31への必要トナー入力量を算出する。具体的には、中間転写ベルト17の走行距離に係数を乗算して必要トナー入力量を算出する。そして、算出した必要トナー入力量を加算して、必要トナー入力量の積算値を算出する(S2)。次に、制御部は、必要トナー入力量の積算値が閾値をこえているかどうか判断する(S3)。積算値が閾値を超えていない場合(S3のNo)、図5のフローは終了する。一方、積算値が閾値を超えた場合(S3のYes)は、次回の中間転写ベルト17の駆動時に掻き取り用トナーパターンを形成する。そして、形成した掻き取り用トナーパターンのトナー量(クリーニングブレードへの入力トナー量)を、上記積算値から減算する(S4)。こうして図5のフローは終了する。
光学センサでフィルミングの有無を検知して掻き取り用トナーパターンを形成するものは、光学センサの検知範囲以外でフィルミングが発生していても、中間転写ベルトの光学センサと対向領域にフィルミングが発生するまで、中間転写ベルトの光学センサと対向領域以外のフィルミングが除去されない。その結果、フィルミングによる白抜けなどの異常画像の発生を良好に抑制できないおそれがある。
これに対し、本実施形態では、中間転写ベルト17の走行距離に基づいて、掻き取り用トナーパターンを形成している。これにより、中間転写ベルトの光学センサとの対向領域でフィルミングが発生しなくても、それ以外の領域でフィルミングが発生している可能性がある場合は、掻き取り用トナーパターンが形成される。よって、光学センサの検知結果に基づいて、掻き取り用トナーパターンを形成するものに比べて、中間転写ベルトのフィルミングを良好に除去することができる。
上記係数は、一定の値でもよいし、例えば、カラー画像モードとモノクロ画像モードとで、係数を変えてもよい。これは、カラー画像モードの方がモノクロ画像モードよりもフィルミングが悪化する場合があるからである。カラー画像モードの方がモノクロ画像モードより定着設定温度が高いことやモーター稼働台数が増加することにより機内温度が高くなる傾向にある。機内温度が高くなることで、クリーニングブレード31のスティックスリップ量が増加し、フィルミングが悪化するおそれがある。また、感光体ドラム11の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部を有する場合、カラー画像モードでは、中間転写ベルト17に付着するフィルミング物質の成分となる潤滑剤量がモノクロモードより増加する。そのため、カラー画像モードの方がモノクロ画像モードよりもフィルミングは悪化するおそれがある。
そのため、例えば、カラー画像モードの係数Bを、モノクロ画像モードの係数Aよりも高い値(A<B)とする。そして、画像形成時(中間転写ベルト駆動時)に、モノクロ画像モードかカラー画像モードかを判定する。モノクロ画像モードの時は、係数Aを用いて必要トナー入力量を算出し、カラー画像モードのときは、係数Bを用いて必要トナー入力量を算出する。
例えば、カラー画像モードが多い場合は、上述したようにフィルミングの悪化するおそれがモノクロ画像モードよりも高い。しかし、カラー画像モードが多い場合は、短い中間転写ベルト17の走行距離で必要トナー入力量の積算値が閾値を超えるため、早いタイミングで掻き取り用トナーパターンの形成が行われる。一方、モノクロ画像モードが多い場合は、カラー画像モードに比べてフィルミングが悪化し難い。そのため、モノクロ画像モードが多い場合は、必要トナー入力量の積算値が閾値を超える走行距離が長くなり、遅いタイミングで掻き取り用トナーパターンの形成が行われる。
このように、画像モードに基づいて、掻き取り用トナーパターンの形成が行われることで、適切なタイミングで、掻き取り用トナーパターンの形成を行うことができ、無駄なトナー消費や、フィルミングの悪化を良好に抑制することができる。
従来、クリーニングブレード31への入力トナー量がベルト幅方向で一定で、ベルト幅方向に長い帯状の掻き取り用トナーパターンを形成して、中間転写ベルト17のフィルミングを抑制するものがある。しかしながら、フィルミングによる白抜けなどの異常画像は良好に抑制できたが、フィルミングによる光学センサ40R,40C,40Fの付着量検知精度の低下は十分に抑制できなかった。これは、付着量検知精度の低下は、フィルミングによる白抜けなどの異常画像よりもフィルミングの影響度が高く、少しのフィルミングでも付着量検知精度が低下してしまうためと考えられる。
そこで、本実施形態では、次のような帯状の掻き取り用トナーパターンを形成するようにした。すなわち、光学センサ40R,40C,40Fに対向する対向領域のクリーニングブレード31に入力する入力トナー量を、光学センサ40R,40C,40Fに対向しない非対向領域の入力トナー量よりも多くした掻き取り用トナーパターンである。
図6は、本実施形態の掻き取り用トナーパターンKpの例を示す概略図である。
図6(a)、図6(b)に示すように、掻き取り用トナーパターンKpは、ベルト幅方向一端側の光学センサ40Fから他端側の光学センサ40Rまでの長さを有する帯状パターンとし、中間転写ベルト17の通紙領域T以上の長さを有している。これにより、中間転写ベルト17の用紙に転写するトナー像が担持される通紙領域Tのフィルミングを除去でき、白抜けなどのフィルミングによる異常画像を抑制できる。
そして、図6(a)では、掻き取り用トナーパターンKpの光学センサ40R,40C,40Fとの対向領域P1の中間転写ベルト17の表面移動方向(図6(a)では用紙搬送方向と平行)の長さを、非対向領域P2の表面移動方向長さよりも長くしている。これにより、ベルト幅方向において、クリーニングブレード31の光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する箇所に入力される入力トナー量を、それ以外の箇所に入力される入力トナー量よりも多くできる。
また、図6(b)に示すように、掻き取り用トナーパターンKpの対向領域P1のトナー付着量を、非対向領域P2のトナー付着量よりも多くしてもよい。図6(b)でも、ベルト幅方向において、クリーニングブレード31の光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する箇所に入力される入力トナー量を、それ以外の箇所に入力される入力トナー量よりも多くできる。
ベルト幅方向において、クリーニングブレード31の光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する箇所に入力される入力トナー量を多くすることで、クリーニングブレードのクリーニング箇所に長くトナーを滞留させることができる。これにより、トナーによる中間転写ベルト上のフィルミングの除去効果を高めることができる。その結果、中間転写ベルト17の光学センサ40R,40C,40Fとの対向領域のフィルミングを良好に除去することができ、トナー付着量の検知精度の低下を抑制することができる。
一方、ベルト幅方向において、クリーニングブレード31の光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する箇所以外の箇所(以下、非対応箇所という)に入力される入力トナー量は、ベルト幅方向において、光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する箇所よりも少ない。非対応箇所については、フィルミングによる白抜けなどの異常画像が発生しないレベルまで中間転写ベルト上のフィルミングを除去すればよい。フィルミングによる白抜けなどの異常画像は、フィルミングによるトナー付着量の検知精度の低下よりも、フィルミングの影響度合いが低い。従って、中間転写ベルト上にフィルミングが多少残ったとしても、フィルミングによる白抜けなどの異常画像を抑制できる。そのため、少ない入力トナー量でも、フィルミングによる白抜けなどの異常画像が発生しないレベルまで中間転写ベルト上のフィルミングを下げることができる。
このように、本実施形態では、掻き取り用トナーパターンによるクリーニングブレード31への入力トナー量をベルト幅方向で異ならせることで、クリーニングブレード31に入力される入力トナー量を、ベルト幅方向で同一量とした場合に比べて、無駄なトナーの消費を抑えて、異常画像の発生およびトナー付着量の検知精度の低下を抑制できる。
中間転写ベルト17をベルト幅方向で複数の領域に分割し、分割した領域にフィルミングが発生したら、その領域のみ掻き取り用トナーパターンを形成する特許文献1では、領域毎に光学センサを配置し、領域毎にフィルミングの有無を検知する必要がある。一方、本実施形態では、掻き取り用トナーパターンをベルト幅方向に長い帯状パターンとし、ベルト幅方向全域にわたりクリーニングブレードにトナーを入力する。その結果、ベルト幅方向全域でフィルミングを除去することができる。よって、特許文献1とは異なり、光学センサによって、中間転写ベルト17のベルト幅方向のどの領域にフィルミングが発生しているか否かを検知する必要がない。これにより、光学センサの検知範囲以外のフィルミングが、光学センサの検知範囲内にフィルミングが発生しない限り、除去されないという事態が生じるのを防止できる。よって、特許文献1に比べて、良好にフィルミングを除去することができる。
本実施形態では、クリーニングブレード31の光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する箇所に入力される入力トナー量を、非対応箇所に入力される入力トナー量の2倍としている。なお、クリーニングブレード31の光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する箇所に入力される入力トナー量と、非対応箇所に入力される入力トナー量との差をどのくらいするかは、装置の構成により適宜決めればよい。
また、図6(a)と図6(b)とを組み合わせた掻き取り用トナーパターンKpとしてもよい。すなわち、対向領域P1のトナー付着量を、非対向領域P2のトナー付着量よりも多くし、かつ、対向領域P1の中間転写ベルト17の表面移動方向の長さを、非対向領域P2の表面移動方向長さよりも長くするのである。かかる構成としても、クリーニングブレード31の光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する箇所に入力される入力トナー量を、それ以外の箇所に入力される入力トナー量よりも多くできる。
図7は、掻き取り用トナーパターンKpの対向領域P1の幅について説明する図である。
掻き取り用トナーパターンKpの対向領域P1の幅を、光学センサのレンズ40aのサイズとし、光学センサの検知範囲であるセンサスポット径以上としている。これにより、少なくとも中間転写ベルト17の光学センサの検知範囲のフィルミングをクリーニングブレードに入力した入力トナーにより良好に除去することができる。よって、光学センサのトナー付着量検知精度の低下を抑制できる。また、掻き取り用トナーパターンKpの対向領域P1の幅を、光学センサのレンズ40aのサイズとすることで、光学センサのレンズ40aのサイズを超えるものに比べて、トナーの無駄な消費を抑えることができる。
なお、本実施形態では、光学センサとして、拡散反射光を受光する受光素子と、正反射光を受光する受光素子とを備えたものを使用している。このように、正反射光と拡散反射光の両方を受光する光学センサは、センサスポット径として、正反射スポット径と拡散反射スポット径の2種類ある。掻き取り用トナーパターンKpの対向領域P1の幅は、正反射スポット径と拡散反射スポット径の両方よりも広くする。
ここで、光学センサのセンサスポット径の計測について説明する。
図8は、センサスポット径の計測に用いる基準板100であり、図の上部が、ガラスからなる正反射基板部100aであり、図の下部が、樹脂からなり表面が粗らされた拡散反射基板部100bとなっている。
この基準板100の測定範囲を光学センサに対向させて、測定範囲+5mmの位置から0.1mmピッチで図中下方向に走査して、正反射出力V01と、拡散反射出力V02とを取得する。
図9(a)は、取得した正反射出力V01の一例を示しており、図9(b)は、取得した拡散反射出力V02の一例を示している。図中横軸は、基準板100の正反射基板部100aと拡散反射基板部100bとの境界からの距離であり、正反射基板部側がプラス、拡散反射基板部側がマイナスである。
図9(a)からわかるように、正反射スポット全体が、正反射基板部100aにあるときは、光学センサの正反射出力V01は、最大値V01(max)を示す。そして、基準板100を走査していくと、正反射スポットの一部が拡散反射基板部100bに入る。すると正反射出力V01が低下する。基準板100をさらに走査していくと、正反射スポットの拡散反射基板部100bが占める割合が増えていき、それに伴い正反射出力V01が低下していく。そして、正反射スポットの全体が拡散反射基板部100bに入ると、正反射出力V01は、最小値V01(min)を示す。
一方、図9(b)からわかるように、光学センサの拡散反射出力V02は、拡散反射スポット全体が、正反射基板部100aにあるときは、光学センサの拡散反射出力V02は、最小値V02(min)を示す。そして、基準板を走査し、拡散反射スポットの一部が拡散反射基板部100bに進入していくことで、拡散反射出力V02が徐々に上昇する。そして、拡散反射スポットの全体が拡散反射基板部100bに入ると、拡散反射出力V02は、最大値V02(max)を示す。
正反射スポット径φV01(D)の算出としては、まず、基準板100の正反射基板部100aを検知している図9(a)の点線X1で示す領域(+5.0~+4.0mm)の10点平均値を算出して、正反射出力最大値V01(max)を求める。次に、基準板100の拡散反射基板部100bを検知している図9(a)の点線X2で示す領域(-4.0~-5.0mm)の10点平均値を算出して、正反射出力最小値V01(min)を求める。
次に、正反射出力V01が、(V01(max)-V01(min))×0.9+V01(min)以下となる最初の距離PV01(D1)を求める。また、正反射出力V01が、(V01(max)-V01(min))×0.1+V01(min)以下となる最初の距離PV01(D2)を求める。そして、下記式1から、正反射スポット径φV01(D)が求められる。
φV01(D)=|PV01(D1)-PV01(D2)|・・・(式1)
拡散反射スポット径φV02(D)の算出は、基本的に正反射スポット径の算出と同様である。すなわち、まず、基準板100の正反射基板部100aを検知している図9(b)の点線Y2で示す領域(+5.0~+4.0mm)の10点平均値を算出して、拡散反射出力最小値V02(min)を求める。次に、基準板100の拡散反射基板部100bを検知している図9(b)の点線Y1で示す領域(-4.0~-5.0mm)の10点平均値を算出して、拡散反射出力最大値V02(max)を求める。
次に、拡散反射出力V02が、(V02(max)-V02(min))×0.1+V02(min)以下となる最初の距離PV02(D1)を求める。また、拡散反射出力V02が、(V02(max)-V02(min))×0.9+V02(min)以下となる最初の距離PV01(D2)を求める。そして、下記式2から、拡散反射スポット径φV02(D)が求められる。
φV02(D)=|PV02(D1)-PV02(D2)|・・・(式2)
なお、上述では、中間転写方式の画像形成装置に本発明を適用した実施形態について説明したが、感光体ドラム上のトナー像を直接、記録媒体たる用紙に転写する直接転写方式の画像形成装置にも本発明を適用することができる。この直接転写方式の画像形成装置については、像担持体が、感光体ドラムに対応し、転写部材が、感光体ドラムに当接して転写ニップを形成する転写ローラに対応する。そして、クリーニング部材が、感光体表面をクリーニングする感光体クリーニングブレードに対応する。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
トナー像を作像する作像部10などの作像手段(本実施形態では、感光体ドラム11、帯電装置12、書込み部(露光部)6および現像装置13などで構成)と、作像手段により作像されたトナー像を担持する中間転写ベルト17などの像担持体と、像担持体上のトナー像を用紙Pなどの記録媒体に転写する二次転写ローラ18などの転写部材と、像担持体の表面をクリーニングするクリーニングブレード31などのクリーニング部材と、像担持体の表面に対向して配置され、トナー像のトナー付着量を検知する光学センサなどの付着量検知手段とを備え、作像手段は、記録媒体に転写しないで、クリーニング部材に入力する掻き取り用トナーパターンKpなどのトナー像パターンを像担持体に形成する画像形成装置において、トナー像パターンは、トナー像パターンの像担持体の表面移動方向と直交する直交方向に長い帯状パターンであり、作像手段は、直交方向において、クリーニング部材の付着量検知手段の配置位置に対応する箇所に入力する入力トナー量を、クリーニング部材の配置位置に対応しない箇所に入力する入力トナー量よりも多くなるように、トナー像パターンを形成する。
特許文献1の像担持体の表面を上記直交方向で複数の領域に分割し、各分割領域に光学センサなどの付着量検知手段を配置して、付着量検知手段がフィルミングを検知したら、その光学センサに対応する領域にトナー像パターンを形成する手法では、次の課題がある。すなわち、像担持体表面の付着検知手段の検知範囲以外で発生したフィルミングは、付着検知手段の検知範囲にフィルミングが発生するまで除去されないため、ベルト幅方向でフィルミングを良好に抑制できないおそれであるという課題である。
これに対し、態様1では、トナー像パターンの前記像担持体の表面移動方向と直交する直交方向に長い帯状パターンとし、上記直交方向全域にわたって、クリーニング部材にトナーが入力され、直交方向全域でフィルミングの除去が可能となっている。これにより、特許文献1とは異なり、光学センサなどで直交方向で分割された領域でフィルミングの発生の有無を検知せずに、例えば、像担持体の走行距離などに基づいてフィルミングが発生するおそれがあるタイミングで帯状パターンを形成することができる。これにより、複数の付着量検知手段を用いて、フィルミングが発生している領域を検知し、フィルミングが発生した領域にのみトナーパターンを形成する特許文献1に比べて、良好にフィルミングを抑制することができる。
さらに、態様1では、実施形態で説明したように、トナー像パターンをクリーニング部材に入力することで、クリーニング部材の像担持体との当接部にトナーが滞留し、滞留したトナーにより像担持体のフィルミングを掻き取ることができる。これにより、フィルミングによる白抜けなどの異常画像を抑制できる。
また、クリーニング部材の付着量検知手段の配置位置に対応する箇所に入力する入力トナー量を、クリーニング部材の配置位置に対応しない箇所に入力する入力トナー量よりも多くしている。よって、上記対応する箇所に長くトナーが滞留し、対応しない箇所よりも長い期間、フィルミングの掻き取りを行うことができる。これにより、付着量検知手段に対向する対向領域のフィルミングを、像担持体の付着量検知手段に対向しない非対向領域よりも除去することができる。よって、対向領域のフィルミングを、非対向領域よりも少なくでき、フィルミングによる画像異常よりもフィルミングの影響を受けやすい付着量検知手段の検知誤差も良好に抑制することができる。
また、像担持体の表面移動方向と直交する方向でクリーニング部材に入力する入力トナー量が一定のトナー像パターンとした場合に比べて、トナー像パターンのトナー消費量を低減しつつ、付着量検知手段の検知誤差を抑制することができる。
(態様2)
態様1において、クリーニングブレード31などのクリーニング部材の光学センサなどの付着量検知手段の配置位置に対応する箇所にトナーを入力する掻き取り用トナーパターンKpなどのトナー像パターンの対向領域P1などの第一領域の中間転写ベルト17などの像担持体の表面移動方向の長さが、第一領域以外の前記表面移動方向の長さよりも長い。
これによれば、図6(a)を用いて説明したように、クリーニングブレード31などのクリーニング部材の光学センサなどの付着量検知手段の配置位置に対応する箇所に入力される入力トナー量を、クリーニング部材の配置位置に対応しない箇所に入力する入力トナー量よりも多くできる。
(態様3)
態様1または2において、クリーニングブレード31などのクリーニング部材の光学センサなどの付着量検知手段の配置位置に対応する箇所にトナーを入力する掻き取り用トナーパターンKpなどのトナー像パターンの対向領域P1などの第一領域のトナー量が、第一領域以外のトナー量よりも多い。
これによれば、図6(b)を用いて説明したように、クリーニングブレード31などのクリーニング部材の光学センサなどの付着量検知手段の配置位置に対応する箇所に入力される入力トナー量を、クリーニング部材の配置位置に対応しない箇所に入力する入力トナー量よりも多くできる。
(態様4)
態様1乃至3いずれかにおいて、クリーニングブレード31などのクリーニング部材の光学センサなどの付着量検知手段の配置位置に対応する箇所にトナーを入力する掻き取り用トナーパターンKpなどのトナー像パターンの対向領域P1などの第一領域は、付着量検知手段の付着量検知範囲以上である。
これによれば、図7を用いて説明したように、少なくとも中間転写ベルト17などの像担持体の光学センサなどの付着量検知手段の検知範囲のフィルミングをクリーニングブレードなどのクリーニング部材に入力した入力トナーにより良好に除去することができる。これにより、付着量検知手段のトナー付着量検知精度の低下を抑制できる。
(態様5)
態様4において、付着量検知手段は、光学センサであり、付着量検知範囲は、光学センサのスポット径である。
(態様6)
態様1乃至5いずれかにおいて、光学センサなどの付着量検知手段は、中間転写ベルト17などの像担持体の表面移動方向と直交する方向に複数配置されており、付着量検知手段の少なくともひとつが、像担持体の記録媒体通紙領域よりも外側に配置されている。
これによれば、図3を用いて説明したように、記録媒体に転写するトナー像形成中において、画像調整パターンを形成し、その画像調整パターンのトナー付着量を付着量検知手段で検知し、画像濃度等の画像調整を行うことができる。
1 :複写機
6 :書込み部
11 :感光体ドラム
12 :帯電装置
13 :現像装置
14 :一次転写バイアスローラ
17 :中間転写ベルト
18 :二次転写ローラ
18A :対向ローラ
30 :ベルトクリーニング装置
31 :クリーニングブレード
40 :光学センサユニット
40C :光学センサ
40F :光学センサ
40R :光学センサ
40a :レンズ
100 :基準板
100a :正反射基板部
100b :拡散反射基板部
Kp :掻き取り用トナーパターン
P1 :対向領域
P2 :非対向領域
特開2018-120183号公報

Claims (6)

  1. トナー像を作像する作像手段と、
    前記作像手段により作像されたトナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体上の前記トナー像を記録媒体に転写する転写部材と、
    前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部材と、
    前記像担持体の表面に対向して配置され、前記トナー像のトナー付着量を検知する付着量検知手段と、を備え、
    前記作像手段は、前記記録媒体に転写しないで、前記クリーニング部材に入力するトナー像パターンを前記像担持体に形成する画像形成装置において、
    前記トナー像パターンは、前記像担持体の表面移動方向と直交する直交方向に長い帯状パターンであり、
    前記作像手段は、前記直交方向において、前記クリーニング部材の前記付着量検知手段の配置位置に対応する箇所に入力する入力トナー量が、前記クリーニング部材の前記配置位置に対応しない箇所に入力する入力トナー量よりも多くなるように、前記トナー像パターンを形成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記クリーニング部材の前記付着量検知手段の配置位置に対応する箇所にトナーを入力する前記トナー像パターンの第一領域の前記像担持体の表面移動方向の長さが、前記第一領域以外の前記表面移動方向の長さよりも長いことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記クリーニング部材の前記付着量検知手段の配置位置に対応する箇所にトナーを入力する前記トナー像パターンの第一領域のトナー量が、前記第一領域以外のトナー量よりも多いことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記クリーニング部材の前記付着量検知手段の配置位置に対応する箇所にトナーを入力する前記トナー像パターンの第一領域は、前記付着量検知手段の付着量検知範囲以上であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記付着量検知手段は、光学センサであり、
    前記付着量検知範囲は、前記光学センサのスポット径であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記付着量検知手段は、前記像担持体の表面移動方向と直交する方向に複数配置されており、
    前記付着量検知手段の少なくともひとつが、前記像担持体の記録媒体通紙領域よりも外側に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
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