JP6624820B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クリーニングブレードの捲れを防止するために、クリーニングブレード捲れ防止パターンを形成する画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた画像形成装置において、トナー像を感光体から中間転写体へ一次転写した後、中間転写体から記録紙へ二次転写させる。このような画像形成装置では、感光体や中間転写体の転写残トナーをクリーニングする必要があり、感光体の場合は一次転写位置より下流に、中間転写体であれば、二次転写位置より下流にブレードを配置しクリーニングを行う構成が知られている。クリーニングのためのブレードは、小サイズでの連続通紙、低画像比率の連続通紙によって、潤滑剤となる残トナーが枯渇し、ブレードがめくれる現象が発生する。これを防止するため、定期的に主走査方向に帯状のパターンを形成し、摩擦係数を下げる制御が行われるが、無駄なトナー消費が生じる。
これに対して特許文献1は、非画像領域と画像領域で帯状パターンの濃度を変えることで、無駄なトナー消費をなくしている。また、画像形成領域に対しても、濃度が濃い領域に対しては帯状パターンの濃度を低減させることで、トナー消費量を抑えている。さらに、直前の紙間に濃度調整用パターンを形成した領域には、トナーがすでに供給されているため、帯状パッチを形成しないように制御する。これにより、無駄なトナー消費を抑えている(特許文献1)。
特開2011−59626号公報
従来技術では、直前の紙間で画質調整用パッチを形成した領域に対しては、帯状パターンを形成しないようにすることで、無駄なトナー消費を抑えている。しかし、前回ブレード捲れ防止パターンを形成してから今回ブレード捲れ防止パターンを形成するまでには、複数の紙間が存在する。各紙間で、色ずれ検出用パッチや濃度検出用パッチなどの画質調整用パッチが異なる位置に形成される。そのため、直前の紙間で画質調整用パッチを形成した領域以外にも潤滑剤としてのトナーがクリーニングブレードへ到達していると考えられる。そのような領域へブレード捲れ防止パターンを供給することは、無駄なトナー消費になると言える。
クリーニングブレード捲れ防止パターンを形成するためのトナー量を適切にし、クリーニングブレード捲れ防止パターンために消費するトナー量を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の実施形態による画像形成装置は、
感光体と、
前記感光体上の潜像を現像し、トナー像を生成する現像手段と、
前記感光体から前記トナー像が転写される中間転写体と、
前記中間転写体から前記トナー像を記録媒体へ転写させる転写部材と、
前記感光体、前記中間転写体または前記転写部材の表面に残留するトナーを除去するクリーニングブレードと、
主走査方向に分割された複数の領域ごとに、ビデオ値と画像形成モードとに基づき前記クリーニングブレードへ到達するトナー量を予測し、クリーニングブレード捲れ防止パターンが形成された後から前記複数の領域ごとに前記クリーニングブレードへ到達する前記予測されたトナー量の累積結果を求めるトナー量予測手段と、
前記複数の領域ごとの累積結果に基づき、前記複数の領域ごとに濃度を決定し、該決定された濃度を有するクリーニングブレード捲れ防止パターンを形成させる制御手段を有し、
前記画像形成モードには、前記中間転写体にパッチを形成する画像形成モードおよび前記記録媒体にトナー像を形成する画像形成モードが含まれることを特徴とする。
クリーニングブレード捲れ防止パターンを形成するためのトナー量を適切にし、クリーニングブレード捲れ防止パターンために消費するトナー量を抑制することができる。
画像形成装置の断面図。 制御部の構成を示すブロック図。 CPUにより実行されるブレード捲れ防止パターン形成制御動作を示す流れ図。 CPUにより実行される到達係数の算出制御動作を示す流れ図。 第一係数、第二係数及び第三係数を設定するための探索表を示す図。 CPUにより実行される累積ビデオカウント値の算出制御動作を示す流れ図。 CPUにより実行される平均ビデオカウント値の算出制御動作を示す流れ図。 CPUにより実行されるブレード捲れ防止パターン形状の決定制御動作を示す流れ図。 ブレード捲れ防止パターン形状を決定するための探索表を示す図。 ブレード捲れ防止パターン形状の例を示す図。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。
(画像形成装置の構成)
図1は、画像形成装置100の断面図である。図2は、制御部300の構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、中間転写ベルト(中間転写体)31の水平部に画像形成部1Y、1M、1C、1Kが直列状に複数設けられたタンデム型中間転写方式の画像形成装置である。画像形成装置100は、パーソナルコンピュータ(外部機器)320(図2)から送信される画像信号に従って、電子写真方式により記録媒体(以下、シートという。)Sにフルカラー画像を形成する。
画像形成部1Y、1M、1C、1Kは、ドラムモータ331によって駆動する感光ドラム(感光体)11Y、11M、11C、11Kに、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックのトナー像をそれぞれ形成する。イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックのトナー像は、中間転写ベルト31上に一次転写されて重ね合わされる。
中間転写ベルト31は、中間転写ベルト駆動モータ332により駆動される駆動ローラ33、テンションローラ34、二次転写対向ローラ32によって張架されて回転する。中間転写ベルト31の内周面側には、感光ドラム11Y、11M、11C、11Kに対向する位置に一次転写駆動モータ333により駆動される一次転写を行うための一次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kが配置されている。
イエローのトナー像を形成する画像形成部1Yは、感光ドラム11Yの周囲に、帯電ワイヤ(帯電装置)12Y、露光装置13Y、現像器(現像手段)14Yおよびドラムクリーニングブレード15Yが設けられている。帯電ワイヤ12Yは、感光ドラム11Yの表面を均一に帯電させる。露光装置13Yは、均一に帯電された感光ドラム11Yの表面へ光ビームを出射して潜像を形成する。現像器14Yは、感光ドラム11Y上の潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する。一次転写ローラ(一次転写手段)35Yは、感光ドラム11Y上のトナー像を中間転写ベルト31上へ一次転写する。ドラムクリーニングブレード15Yは、一次転写後に感光ドラム11Y上に残留するトナーを除去する。マゼンダ、シアン、ブラックのトナー像を形成する画像形成部1M、1C、1Kは、画像形成部1Yと同様の構成を有するので、説明を省略する。参照符号の添え字Y、M、C、Kは、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックを表す。以下の説明において、添え字Y、M、C、Kを省略することがある。
一方、給紙カセット61、62、63、64に収納されたシートSは、給送モータ335によって駆動する給送ローラ71、72、73、74のいずれかが回転することにより給紙搬送路81へ搬送される。二次転写駆動モータ334により駆動される二次転写ローラ41と二次転写対向ローラ32との接触により、二次転写部が形成されている。レジストモータ336により駆動されるレジストローラ75は、中間転写ベルト31上のトナー像とタイミングを合わせて二次転写部へシートSを給送する。
トナー像の二次転写後に、二次転写ローラ(転写部材)41上に残留するトナーを除去する二次転写ローラクリーニングブレード43を備えている。トナー像の二次転写後に、二次転写ローラ41によりシートSへ転写されずに中間転写ベルト31上に残留するトナーは、中間転写体クリーニング装置36のベルトクリーニングブレード101により除去される。
定着装置5は、定着モータ337により駆動される。定着装置5は、加熱ローラ5a及び加圧ローラ5bからなる。加熱ローラ5aと加圧ローラ5bの定着圧力は、可変に構成されている。加熱ローラ5aは、内部にハロゲンランプ(加熱部材)を有する。ハロゲンランプの出力を制御することにより、定着装置5の加熱量を調整する。
トナー像が転写されたシートSは、搬送モータ338により駆動される搬送ベルト42により定着装置5へ搬送される。シートSは、定着装置5により加熱および加圧されてトナー像がシートSの表面に定着され、フルカラー画像が形成される。画像が形成されたシートSは、排出搬送路82を通って排出トレイ65へ排出される。
(制御部の構成)
次に、図2を用いて、画像形成装置100の負荷制御回路構成を説明する。図2(a)は、制御部300と負荷装置を示す。制御部300は、CPU(制御手段)301を有する。CPU301は、画像形成装置100の基本制御を行う。ROM(記憶手段)306は、制御プログラムを格納している。RAM(記憶手段)305は、制御プログラムの処理を実行するためのワークエリアとして機能する。RAM305は、画像形成装置100の電源がOFFされてもデータが消去されないバックアップ機能を有する。本実施形態では、画像形成システムを構成する装置の情報は、RAM305に格納され、電源がOFFされても情報が消去されない構成となっている。ハードディスクドライブ(HDD)310は、画像形成システムのログ情報などを格納する大容量記憶媒体として機能する。
入出力制御部304は、制御部300のCPU301が制御するモータ、センサ等の各種負荷装置に対する制御信号の出力や、シートSの位置を検知するセンサ等のセンサ信号の入力が可能である。CPU301は、ROM306に格納されている制御プログラムの内容に従って、入出力制御部304を介して、前述のモータ、センサ等の各種負荷装置に対する制御を行い、画像形成処理の実行を司ることが可能である。
また、CPU301は、操作部303と接続されており、操作部303における表示制御や、キー入力を制御する。使用者は操作部303におけるキー入力を通して、画像形成装置100の動作モードや、操作部303における表示の切り替えをCPU301へ指示することができる。また、CPU301は、操作部303の表示部に対して、画像形成装置100の動作状態や、キー入力によって設定された動作モードの表示を行うように表示制御することが可能である。尚、制御プログラムの格納は、ROM306に限定されるものではなく、例えば、不揮発性のメモリを画像形成装置100に別途設けても良い。また、ハードディスクドライブなどの二次記憶装置を画像形成装置100内に設けて、制御プログラムを格納するようにしてもよい。
CPU301は、RGB信号を処理する画像処理部308と、処理された画像データを蓄積する画像メモリ部302とに接続されている。図2(b)は、画像処理部308の構成を示すブロック図である。画像処理部308は、外部インターフェース(以下、外部IFという。)309を介してパーソナルコンピュータ320に電気的に接続されている。画像処理部308は、露光装置13Y、13M、13C及び13Kにそれぞれ電気的に接続されている。画像処理部308は、色処理部381、中間調処理部382およびビデオカウント値算出部383を有する。色処理部381は、外部IF309を介してパーソナルコンピュータ320から画像信号としてのRGB信号を受信する。色処理部381は、RGB信号を多値のY信号、M信号、C信号およびK信号へ変換し、中間調処理部382へ出力する。中間調処理部382は、多値のY信号、M信号、C信号およびK信号のビット数を削減しながら、画像の階調表現を維持するための変換処理(中間調処理)を施し、二値のY画像データ、M画像データ、C画像データおよびK画像データへ変換する。中間調処理部382は、二値のY画像データ、M画像データ、C画像データおよびK画像データを露光装置13Y、13M、13C及び13Kへそれぞれ出力する。また、中間調処理部382は、二値のY画像データ、M画像データ、C画像データおよびK画像データをビデオカウント値算出部383へ出力する。ビデオカウント値算出部383は、二値のY画像データ、M画像データ、C画像データおよびK画像データのそれぞれのビデオカウント値を算出し、CPU301へ出力する。
(ブレード捲れ防止パターン形成制御動作)
画像形成装置100は、ドラムクリーニングブレード15、ベルトクリーニングブレード101及び二次転写ローラクリーニングブレード43を有する。画像形成装置100は、これらのクリーニングブレードのためのブレード捲れ防止パターン形成制御動作を実行することができる。本実施形態では、これらのクリーニングブレードのうちドラムクリーニングブレード15のためのブレード捲れ防止パターン形成制御動作を例に挙げて説明する。
図3は、CPU301により実行されるブレード捲れ防止パターン形成制御動作を示す流れ図である。ブレード捲れ防止パターンは、感光ドラム11Y、11M、11C及び11Kごとにそれぞれ形成されるが、ブレード捲れ防止パターン形成制御動作は同じである。以下、一つの感光ドラム11に関するブレード捲れ防止パターン形成制御動作を説明する。ブレード捲れ防止パターン形成制御動作の制御プログラムは、ROM306に格納されている。CPU301は、ROM306から制御プログラムを読み出す。CPU301は、制御プログラムに基づいてブレード捲れ防止パターン形成制御動作を実行する。パーソナルコンピュータ320から制御部300へ画像形成指示情報を含むジョブが入力されると、CPU301は、ブレード捲れ防止パターン形成制御動作を開始する。CPU301は、外部IF309を介して画像形成指示情報を入力する(S401)。
CPU301は、累積副走査長TotalVlengthを0に設定する(S402)。累積副走査長TotalVlengthは、形成された画像の副走査方向の長さ副走査長Vlengthの累積値を示す。例えば、あるサイズのシートSに画像を形成する場合、画像の副走査長Vlengthは、シートSの副走査方向の長さに相当する。形成された画像は、シートS上に形成れる通常画像および紙間で形成される画質調整用パッチ(色ずれ検出用パッチ、濃度検出用パッチ)を含む。CPU301は、累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n](n=1、2…、N)を0に設定する(S403)。ここで、nは、主走査方向に分割された複数の領域(以下、主走査分割領域という。)のそれぞれを特定する領域番号である。Nは、主走査分割領域nの数を表す。本実施例では、主走査分割領域nの数Nを8とする。累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]は、形成された画像の主走査分割領域nごとのビデオカウント値の累積値を表す。累積値は、前回のブレード捲れ防止パターンの形成後にドラムクリーニングブレード15へ到達する画像の主走査分割領域nごとのビデオカウント値を累積することにより算出される。なお、主走査分割領域nの数Nは、8に限定されるものではなく、7以下または9以上であってもよい。
CPU301は、画像形成指示情報に基づいて、画像形成情報を設定する(S404)。画像形成情報は、画像の副走査長Vlength、画像のトナー回収先、画像の主走査分割領域nごとのビデオカウント値VideoCount[n]、環境区分および画像の平均濃度D[%]を含む。CPU301は、S404で設定された副走査長Vlengthに基づいて、以下の式を用いて、累積副走査長TotalVlengthを更新する(S405)。
TotalVlength=TotalVlength+Vlength
ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量は、画像形成条件に従って変化する。そこで、CPU301は、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量を予測するために、クリーニングブレード到達係数(以下、到達係数という。)αを算出する(S406)。ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量は、ドラムクリーニングブレード15へ到達する画像のビデオカウント値に基づいて予測する。到達係数αは、画像形成条件に従ってビデオカウント値を補正する補正係数である。到達係数αの算出方法については、後述する。
CPU301は、主走査方向に8個に分割された主走査分割領域nごとに、累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n](n=1、2、・・・、8)を算出する(S407)。累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]は、S404で設定したビデオカウント値VideoCount[n]と、S406で算出した到達係数αとを用いて、主走査分割領域nごとに算出される。また、累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]は、色ごと、すなわち、感光ドラム11Y、11M、11C及び11Kごとにそれぞれ算出される。累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]の算出方法については、後述する。
CPU301は、ブレード捲れ防止パターンを形成するか否かを判断する(S408)。本実施形態において、ブレード捲れ防止パターンを形成するか否かの判断は、画像を形成したシートSの枚数が所定枚数に達したか否かで判断する。画像を形成したシートSの枚数が所定枚数に達するごとに、ブレード捲れ防止パターンを形成する。しかし、ブレード捲れ防止パターンを形成するか否かの判断は、他の閾値(所定時間ごと、起動時、ジョブの開始時、ジョブの終了時)を用いて行ってもよい。
ブレード捲れ防止パターンを形成する場合(S408でYES)、主走査分割領域nごとに平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n](n=1、2、・・・、8)を算出する(S409)。平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]は、前回ブレード捲れ防止パターンを形成してから今回ブレード捲れ防止パターンを形成するまでの間に形成された画像のビデオカウント値の主走査分割領域nごとの平均値である。平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]は、色ごと、すなわち、感光ドラム11Y、11M、11C及び11Kごとにそれぞれ算出される。平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]の算出方法については、後述する。
CPU301は、S409で算出した平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]に基づいて、ブレード捲れ防止パターンの形状を決定する(S410)。ブレード捲れ防止パターンの形状は、平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]に従って主走査分割領域nごとに濃度を設定することにより決定される。ブレード捲れ防止パターンの形状は、色ごと、すなわち、感光ドラム11Y、11M、11C及び11Kごとにそれぞれ決定される。ブレード捲れ防止パターンの形状の決定方法については、後述する。
CPU301は、S410で決定したブレード捲れ防止パターンをそれぞれの感光ドラム11Y、11M、11C及び11K上に形成させる(S411)。CPU301は、ブレード捲れ防止パターン(トナーパターン)を形成するパターン形成手段として機能する。ブレード捲れ防止パターンは、画像形成ジョブ(画像形成時)中に記録媒体へ転写されるトナー像間(紙間)で形成されるとよいが、画像形成ジョブの開始前または終了後(非画像形成時)に形成されてもよい。CPU301は、累積副走査長TotalVlengthを0に設定する(S412)。CPU301は、累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n](n=1、2…、8)を0に設定する(S413)。CPU301は、ジョブが終了したか否かを判断する(S414)。ジョブが終了していない場合(S414でNO)、CPU301は、S404へ戻り、S404〜S413の動作を繰り返す。ジョブの最終シートS上に画像が形成されてジョブが終了した場合(S414でYES)、CPU301は、ブレード捲れ防止パターン形成制御動作を終了する。
(到達係数αの算出方法)
次に、到達係数αの算出方法を説明する。ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量は、ドラムクリーニングブレード15へ到達する画像のビデオカウント値に基づいて予測することができる。しかし、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量は、画像形成条件に従って変化する。そこで、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量を予測するために、画像形成条件に従ってビデオカウント値に重みづけをする。重みつきビデオカウント値に基づいて、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量を予測する。画像形成条件に依存するビデオカウント値の重みは、到達係数αである。
到達係数αは、ドラムクリーニングブレード15へ到達する画像のトナー量を予測するために用いられる。本実施形態において、到達係数αは、第一係数α1、第二係数α2及び第三係数α3から求められる。第一係数α1は、環境区分(環境条件)に従って決定される。第二係数α2は、トナー回収先に従って決定される。第三係数α3は、画像の平均濃度Dに従って決定される。ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量は、環境区分(環境条件)、トナー回収先および/または平均濃度Dにもとづいて補正される。以下、図3の流れ図のS406の到達係数αの算出動作のサブルーチンを説明する。
図4は、CPU301により実行される到達係数αの算出制御動作を示す流れ図である。到達係数αの算出制御動作の制御プログラムは、ROM306に格納されている。CPU301は、ROM306から制御プログラムを読み出す。CPU301は、制御プログラムに基づいて到達係数αの算出制御動作を実行する。
CPU301は、図3の流れ図のS404で設定された画像形成情報に従って画像形成が行われるときの環境区分を取得する(S501)。本実施形態における環境区分は、温度、湿度および水分量に従って分類されている。CPU301は、画像形成装置100が有するセンサ(不図示)により検知された画像形成時の画像形成装置100の内部の温度、湿度および水分量に基づいて環境区分(環境条件)を取得する。
図5は、第一係数α1、第二係数α2及び第三係数α3を設定するための探索表を示す図である。図5(a)は、環境区分と第一係数α1とからなる探索表である。図5(a)の探索表(第一係数算出表)の上段は環境区分を示し、下段は第一係数α1を示す。第一係数α1は、環境区分に応じた転写効率を考慮して、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量を予測するために用いられる。第一到達係数α1は、0より大きく1以下の値A、B、C、D、E、F、G及びHを有する。例えば、一次転写の転写効率が低い環境区分8では、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量が多いと予測されるので、重みとしての第一係数α1を大きい値Hに設定する。一次転写の転写効率が高い環境区分1では、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナーが少ないと予測されるので、重みとしての第一係数α1を小さい値Aに設定する。CPU301は、図5に示す探索表を用いて、S501で取得した環境区分に対応する第一係数α1を設定する(S502)。
CPU301は、S404で設定された画像形成情報からトナー回収先を取得する(S503)。本実施形態におけるトナー回収先は、感光ドラム11、シートSおよび二次転写ローラクリーニングブレード43である。トナー回収先は、画像形成のモードに対応する。つまり、感光ドラムパッチを用いた処理を行うモードの場合は、トナー回収先として感光ドラムが設定される。また、シートS上に画像を形成する通常の画像形成モードの場合は、トナー回収先としてシートSが設定される。そして、中間転写ベルトパッチを用いた処理を行うモード場合は、トナー回収先として二次転写ローラクリーニングブレード43が設定される。例えば、感光ドラム11上に形成され、濃度検出センサ201(201Y、201M、201C、201K)により検出される濃度検出用パッチのトナーは、ドラムクリーニングブレード15により回収される。通常画像のトナーは、シートSにより回収される。中間転写ベルト31上に形成され、色ずれ検出センサ202により検出される色ずれ検出用パッチのトナーは、二次転写ローラ41へ転写され、二次転写ローラクリーニングブレード43により回収される。
図5(b)は、トナー回収先と第二係数α2とからなる探索表である。図5(b)の探索表(第二係数算出表)の上段はトナー回収先を示し、下段は第二係数α2を示す。第二係数α2は、トナー回収先に応じたドラムクリーニングブレード15への到達率を考慮して、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量を予測するために用いられる。第二到達係数α2は、0より大きく1以下の値I、J及びKを有する。例えば、感光ドラム11上に形成される濃度検出用パッチは、中間転写ベルト31へ一次転写されずに、多くは感光ドラム11上でドラムクリーニングブレード15により回収される。よって、トナー回収先が感光ドラムに対応する第二係数α2の値Iは、大きい値に設定する。通常画像は、中間転写ベルト31へ一次転写され、その後、シートSへ二次転写され、シートS上に回収される。従って、トナー回収先がシートに対応する第二係数α2の値Jは、トナー回収先が感光ドラムのときの第二係数α2の値Iに比較して小さい値に設定する。また、例えば、中間転写ベルト31上に形成される色ずれ検出用パッチは、二次転写ローラ41へ転写され、二次転写ローラクリーニングブレード43により回収される。従って、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量は少ないと予測されるので、第二係数α2の値Kを大きい値に設定する。CPU301は、図5(b)に示す探索表を用いて、S503で取得したトナー回収先に対応する第二係数α2を設定する(S504)。
CPU301は、S404で設定された画像形成情報からトナー像の平均濃度D[%]を取得する(S505)。図5(c)は、平均濃度D[%]と第三係数α3とからなる探索表である。図5(c)の探索表(第三係数算出表)の上段は平均濃度Dを示し、下段は第三係数α3を示す。第三係数α3は、トナー像の平均濃度Dに応じたクリーニング効率を考慮して、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量を予測するために用いられる。第三到達係数α1は、0より大きく1以下の値L、M、N、O及びPを有する。平均濃度Dが高いトナー像の場合、単位面積あたりのトナー量が多いので、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量が多くなる。よって、ドラムクリーニングブレード15により回収されるトナー量が多くなるので、重みとしての第三係数α3を大きい値に設定する。一方、平均濃度Dが低いトナー像の場合、単位面積あたりのトナー量が少ないので、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量が少なくなる。よって、ドラムクリーニングブレード15により回収されるトナー量が少なくなるので、重みとしての第三係数α3を小さい値に設定する。例えば、平均濃度Dが0%以上20%未満の場合の第三係数α3の値Lは、平均濃度Dが80%以上100%以下の場合の第三係数α3の値Pより小さい。CPU301は、図5(c)に示す探索表を用いて、S505で取得した平均濃度Dに対応する第三係数α3を設定する(S506)。
CPU301は、S502、S504及びS506で設定された第一係数α1、第二係数α2及び第三係数α3に基づいて、到達係数αを以下の式を用いて設定する。
α=α1×α2×α3
到達係数αは、画像データ(ビデオカウント値)に従って形成された画像のトナーがドラムクリーニングブレード15へ到達する確率が高い場合には、大きな値となり、ドラムクリーニングブレード15へ到達する確率が低い場合には、小さな値となる。
(累積ビデオカウント値の算出方法)
次に、累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n](n=1、2…、8)の算出方法を説明する。累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n](n=1、2…、8)は、主走査分割領域nごとにビデオカウント値VideoCount[n]を累積することにより算出される。また、累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]は、色ごと、すなわち、感光ドラム11Y、11M、11C及び11Kごとにそれぞれ算出される。ビデオカウント値VideoCount[n]は、二値のY画像データ、M画像データ、C画像データおよびK画像データのそれぞれの一画素毎の値を主走査分割領域nごとに積算した値である。以下、図3の流れ図のS407の主走査分割領域nごとの累積ビデオカウント値算出制御動作のサブルーチンを説明する。
図6は、CPU301により実行される累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n](n=1、2…、8)の算出制御動作を示す流れ図である。累積ビデオカウント値算出制御動作の制御プログラムは、ROM306に格納されている。CPU301は、ROM306から制御プログラムを読み出す。CPU301は、制御プログラムに基づいて累積ビデオカウント値算出制御動作を実行する。
累積ビデオカウント値算出制御動作が開始されると、CPU301は、累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]を算出する主走査分割領域nを1に設定する(S601)。CPU301は、図3の流れ図のS404で設定された画像形成情報から主走査分割領域nのビデオカウント値VideoCount[n]を取得する(S602)。CPU301は、S602で取得したVideoCount[n]と、S406で算出した到達係数αとから、到達ビデオカウント値CalcVideoCountを以下の式を用いて算出する(S603)。
CalcVideoCount=VideoCount[AreaN]×α
到達ビデオカウント値CalcVideoCountは、ドラムクリーニングブレード15へ到達すると予測されるトナー像の主走査分割領域nにおけるビデオカント値である。到達ビデオカウント値CalcVideoCountを算出するCPU301は、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量を予測するトナー量予測手段として機能する。
到達係数αは、ビデオカウント値に応じて現像されたトナー像がドラムクリーニングブレード15へ到達する確率を示す値である。よって、ドラムクリーニングブレード15へ到達すると予測されるビデオカウント値を示す到達ビデオカウント値CalcVideoCountは、ドラムクリーニングブレード15へ到達するトナー量に比例した値となる。
CPU301は、S603で算出した到達ビデオカウント値CalcVideoCountから、主走査分割領域nにおける累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]を以下の式を用いて算出する(S604)。
TotalVideoCount[n]
=TotalVideoCount[n]+CalcVideoCount
累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]は、前回のブレード捲れ防止パターンの形成後にドラムクリーニングブレード15へ到達すると予測される主走査分割領域nの到達ビデオカウント値CalcVideoCountの累積値である。累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]は、ブレード捲れ防止パターンの形成間にドラムクリーニングブレード15へ到達すると予測されるトナー量の累積値に相当する。
CPU301は、主走査分割領域nが主走査分割領域nの数N以上であるか否かを判断する(S605)。本実施形態において、主走査分割領域nの数Nは、8である。主走査分割領域nが主走査分割領域nの数N以上でない場合(S605でNO)、主走査分割領域nを1増分して(S606)、S603へ戻り、S603、S604及びS605の処理を繰り返す。主走査分割領域nが主走査分割領域nの数N以上である場合(S605でYES)、全ての主走査分割領域nに関して累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]が算出されたと判断して累積ビデオカウント値算出制御動作を終了する。
累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]が大きい場合、その主走査分割領域nにおいてドラムクリーニングブレード15へ供給されるトナー量が多いことを示す。累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]が小さい場合、その主走査分割領域nにおいてドラムクリーニングブレード15へ供給されるトナー量が少ないことを示す。
(平均ビデオカウント値の算出方法)
次に、平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]の算出方法を説明する。平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]は、主走査分割領域nごとに算出される。平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]は、副走査方向の基準長BaseLengthあたりにおける主走査分割領域nごとの累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]の平均値である。平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]は、累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]、基準長BaseLength及び累積副走査長TotalVlengthから算出される。以下、図3の流れ図のS409の平均ビデオカウント値算出制御動作のサブルーチンを説明する。
図7は、CPU301により実行される平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n](n=1、2、・・・、8)の算出制御動作を示す流れ図である。平均ビデオカウント値算出制御動作の制御プログラムは、ROM306に格納されている。CPU301は、ROM306から制御プログラムを読み出す。CPU301は、制御プログラムに基づいて平均ビデオカウント値算出制御動作を実行する。
平均ビデオカウント値算出制御動作が開始されると、CPU301は、平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]を算出する主走査分割領域nを1に設定する(S701)。CPU301は、基準長BaseLengthを、予めROM306に保持されている値に設定する(S702)。本実施形態では、基準長BaseLengthを300に設定する。
CPU301は、累積副走査長TotalVlength、累積ビデオカウント値TotalVideoCount[n]および基準長BaseLengthから、平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]を算出する(S703)。平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]の算出式は、以下の通りである。
AverageVideoCoun[n]
=TotalVideoCount[n]×BaseLength
/TotalVlength
CPU301は、主走査分割領域nが主走査分割領域nの数N以上であるか否かを判断する(S704)。主走査分割領域nが主走査分割領域nの数N以上でない場合(S704でNO)、主走査分割領域nを1増分して(S705)、S703へ戻り、S703及びS704の処理を繰り返す。主走査分割領域nが主走査分割領域nの数N以上である場合(S704でYES)、全ての主走査分割領域nに関して平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]が算出されたと判断して平均ビデオカウント値算出制御動作を終了する。
(ブレード捲れ防止パターン形状の決定方法)
次に、ブレード捲れ防止パターン形状の決定方法を説明する。ブレード捲れ防止パターンの濃度は、主走査分割領域nごとに設定される。主走査分割領域n(n=1、2、・・・、8)のそれぞれのブレード捲れ防止パターンを主走査方向に配置したものをブレード捲れ防止パターン形状とする。以下、図3の流れ図のS410のブレード捲れ防止パターン形状決定制御動作のサブルーチンを説明する。
図8は、CPU301により実行されるブレード捲れ防止パターン形状の決定制御動作を示す流れ図である。ブレード捲れ防止パターン形状決定制御動作の制御プログラムは、ROM306に格納されている。CPU301は、ROM306から制御プログラムを読み出す。CPU301は、制御プログラムに基づいてブレード捲れ防止パターン形状決定制御動作を実行する。
ブレード捲れ防止パターン形状決定制御動作が開始されると、CPU301は、ブレード捲れ防止パターンの濃度を設定する主走査分割領域nを1に設定する(S801)。図9は、ブレード捲れ防止パターン形状を決定するために用いられる探索表を示す図である。図9(a)は、主走査分割領域nと目標ビデオカウント値TargetVideoCount[n]とからなる探索表である。図9(a)に示す探索表(目標ビデオカント値算出表)の上段は主走査分割領域nを示し、下段は基準長BaseLengthあたりの目標ビデオカウント値TargetVideoCount[n]を示す。図9(a)に示す探索表は、ドラムクリーニングブレード15の特性を考慮して、主走査分割領域nごとにブレード捲れ防止に必要な基準長BaseLengthの目標ビデオカウント値TargetVideoCount[n]を算出するために用いられる。目標ビデオカウント値TargetVideoCount[n]は、主走査分割領域nごとにブレード捲れ防止に必要な目標トナー量に対応する。
ドラムクリーニングブレード15へ到達したトナーは、ドラムクリーニングブレード15の特性に従って、ドラムクリーニングブレード15に沿ってドラムクリーニングブレード15の長手方向(主走査方向)へ移動することがある。他の主走査分割領域nへ到達したトナーがドラムクリーニングブレード15に沿って移動して来やすい主走査分割領域nにおいては、直接供給されるトナーが少なくてもブレード捲れ防止に必要なトナー量を確保できる。反対に、他の主走査分割領域nへ到達したトナーがドラムクリーニングブレード15に沿って移動して来にくい主走査分割領域nにおいては、直接トナーを供給する必要がある。
図9(a)の探索表に示すように、他の主走査分割領域nから移動して来るトナーの量が少ない主走査分割領域nでは、目標ビデオカウント値は、高い値に設定されている。例えば、ドラムクリーニングブレード15の両端部の主走査分割領域n=1及びn=8における目標ビデオカウント値は、300の高い値に設定されている。他の主走査分割領域nから移動して来るトナーの量が多い主走査分割領域nでは、目標ビデオカウント値は、低い値に設定されている。例えば、ドラムクリーニングブレード15の中央部の主走査分割領域n=4及びn=5の目標ビデオカント値は、240の低い値に設定されている。CPU301は、図9(a)に示す探索表を用いて、主走査分割領域nに対応する基準長BaseLengthあたりの目標ビデオカウント値TargetVideoCount[n]を取得する(S802)。
CPU301は、目標ビデオカウント値TargetVideoCount[n]と平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]との差分値DeltaVideoCount[n]を算出する(S803)。差分値DeltaVideoCount[n]は、以下の式を用いて算出される。
DeltaVideoCount[n]
=TargetVideoCount[n]
−AverageVideoCount[n]
差分値DeltaVideoCount[n]は、主走査分割領域nにおける目標ビデオカウント値TargetVideoCount[n]とドラムクリーニングブレード15へ到達したと予測されるトナー量に相当するビデオカウント値の差と考えられる。
図9(b)は、差分値DeltaVideoCountと濃度区分とからなる探索表である。図9(b)の探索表(ブレード捲れ防止パターン濃度決定表)の差欄差分値DeltaVideoCountを示し、中央欄はブレード捲れ防止パターンの濃度区分を示す。右欄は、濃度区分に対応するブレード捲れ防止パターンの濃度を示す。例えば、濃度区分0は、ブレード捲れ防止パターンの濃度0%に対応する。濃度区分6は、ブレード捲れ防止パターンの濃度100%に対応する。差分値DeltaVideoCountが大きい場合は、ブレード捲れ防止のために必要なトナー量に対してドラムクリーニングブレード15へ到達したトナー量が少ない。そこで、大きい濃度区分すなわち濃い濃度のブレード捲れ防止パターンが選択される。CPU301は、S803で算出した差分値DeltaVideoCount[n]から、図9(b)に示す探索表を用いて、主走査分割領域nにおけるブレード捲れ防止パターンの濃度区分を設定する(S804)。
CPU301は、主走査分割領域nが主走査分割領域nの数N以上であるか否かを判断する(S805)。主走査分割領域nが主走査分割領域nの数N以上でない場合(S805でNO)、主走査分割領域nを1増分して(S806)、S802へ戻り、S802、S803、S804及びS805の処理を繰り返す。主走査分割領域nが主走査分割領域nの数N以上である場合(S805でYES)、全ての主走査分割領域nに関してブレード捲れ防止パターンの濃度区分が設定されたと判断してブレード捲れ防止パターン形状決定制御動作を終了する。ブレード捲れ防止パターン形状決定制御動作により、主走査分割領域n(n=1、2、・・・、8)ごとに設定された濃度のブレード捲れ防止パターンを主走査方向に配置したブレード捲れ防止パターン形状が決定される。
(ブレード捲れ防止パターン形状の例)
図10は、ブレード捲れ防止パターン形状の例を示す図である。図10を用いて、ブレード捲れ防止パターン形状の決定方法の例を具体的に説明する。前回ブレード捲れ防止パターン91を形成してから今回ブレード捲れ防止パターン92を形成するまでに形成される画像は、以下のとおりである。シートS上に回収される4枚の通常画像93、94、95及び96、感光ドラム11上で回収される感光ドラムパッチ97、及び二次転写ローラ41上で回収される中間転写体ベルトパッチ98である。図10に示すように、画像は、搬送方向Xに上流から下流へ順に形成されている。累積副走査長TotalVlengthは、1200に設定されている。環境区分は、3に設定されている。以下、各主走査分割領域nにおけるブレード捲れ防止パターンの濃度区分の設定の手順を説明する。
(主走査分割領域n=1)
主走査分割領域n=1は、非画像領域である。このため、累積ビデオカウント値TotalVideoCount[1]は、0である。従って、平均ビデオカウント値AverageVideoCount[1]も0である。主走査分割領域n=1における目標ビデオカウント値TargetVideoCount[1]は、図9(a)の探索表から300である。目標ビデオカウント値TargetVideoCount[n]と平均ビデオカウント値AverageVideoCount[n]との差分値DeltaVideoCountは、300となる。図9(b)に示す探索表から、ブレード捲れ防止パターンの濃度は、濃度区分6に設定される。濃度区分6に対応する濃度100%でブレード捲れ防止パターンが主走査分割領域n=1に形成される。
(主走査分割領域n=4)
主走査分割領域n=4には、4枚の通常画像(平均濃度D:10%)93〜96、中間転写ベルトパッチ(平均濃度D:100%)98、及び感光ドラムパッチ(平均濃度D:60%)97が形成されている。主走査分割領域n=4におけるビデオカウント値VideoCount[4]は、通常画像で800、中間転写体パッチで600、感光ドラムパッチで300とする。
・到達係数αの算出
環境区分が3に設定されているので、図5(a)の探索表から第一係数α1は、Cである。通常画像のトナー回収先は、シートSであるので、図5(b)の探索表から第二係数α2は、Jである。中間転写ベルトパッチ98のトナー回収先は、二次転写ローラクリーニングブレード43であるので、図5(b)の探索表から第二係数α2は、Kである。感光ドラムパッチ97のトナー回収先は、ドラムクリーニングブレード15であるので、図5(b)の探索表から第二係数α2は、Iである。通常画像93〜96の平均濃度Dは、10%であるので、図5(c)の探索表から第三係数α3は、Lである。中間転写ベルトパッチ98の平均濃度Dは、100%であるので、図5(c)の探索表から第三係数α3は、Pである。感光ドラムパッチの平均濃度Dは、60%であるので、図5(c)の探索表から第三係数α3は、Oである。以上より、各画像ンの到達係数αは、次のようになる。
通常画像93〜96:α=C×J×L
中間転写ベルトパッチ98:α=C×K×P
感光ドラムパッチ97:α=C×I×O
・平均ビデオカウント値AverageVideoCount[4]の算出
ビデオカウント値VideoCount[4]と到達係数αとに基づいて、各画像の到達ビデオカウント値CalcVideoCountは、以下のようになる。
通常画像93〜96:CalcVideoCount=800×C×J×L
中間転写ベルトパッチ98:CalcVideoCount=600×C×K×P
感光ドラムパッチ97:CalcVideoCount=300×C×I×O
主走査分割領域n=4における累積ビデオカウント値TotalVideoCount[4]は、各画像のCalcVideoCountを累積したものであるので、次のように算出される。
TotalVideoCount[4]
=800×C×J×L×4+600×C×K×P+300×C×I×O
この例では、基準長BaseLengthが300、累積副走査長TotalVlengthが1200に設定されているので、主走査分割領域n=4における平均ビデオカウント値AverageVideoCount[4]は、以下のように算出される。
AverageVideoCoun[4]
=(800×C×J×L×4+600×C×K×P+300×C×I×O)×300
/1200
・ブレード捲れ防止パターンの濃度設定
主走査分割領域4における目標ビデオカウント値TargetVideoCount[4]は、図9(a)の探索表から240である。よって、目標ビデオカウント値TargetVideoCount[4]と平均ビデオカウント値AverageVideoCount[4]との差分値であるDeltaVideoCount[4]は、以下のようになる。
DeltaVideoCount[4]
=240−(800×C×J×L×4+600×C×K×P+300×C×I×O)
×300/1200
算出された差分値DeltaVideoCount[4]が、例えば、20であるとすると、図9(b)の探索表から濃度区分2が設定される。濃度区分2に対応する濃度でブレード捲れ防止パターンが主走査分割領域n=4に形成される。
他の主走査分割領域nについても、同様に、濃度区分を設定して、ブレード捲れ防止パターン形状を決定する。
本実施の形態によれば、ブレード捲れ防止パターンを形成した時から次のブレード捲れ防止パターンを形成する時までの間に、クリーニングブレードへ到達するトナー量を複数の主走査分割領域ごとに予測することができる。予測したトナー量に基づいて次のブレード捲れ防止パターンを形成するので、ブレード捲れ防止パターンを形成した時から次のブレード捲れ防止パターンを形成する時までの間に複数の画像が形成された場合でも、トナーの消費量を低減することができる。
本実施の形態によれば、主走査分割領域ごとにビデオカント値に基づいてクリーニングブレードへ到達するトナー量を予測することができるので、主走査分割領域ごとにブレード捲れ防止パターンを形成するためのトナー量をより適切に設定することができる。
画像形成時の環境、トナー回収先または画像の濃度に応じて積算するビデオカウント値の重みとしての係数を設定するので、クリーニングブレードへ到達するトナー量をより正確に予測することができる。従って、ブレード捲れ防止パターンを形成するためのトナーの消費量を低減することができる。
トナー回収先ごとに重みとしての係数を設定することができるので、ブレード捲れ防止パターン間で、トナー回収先の異なる複数のパッチや画像を形成した場合であっても、ブレード捲れ防止パターンのトナー量をより適切に設定することができる。
本実施形態は、ドラムクリーニングブレード15に限らず、ベルトクリーニングブレード101及び二次転写ローラクリーニングブレード43の捲れ防止パターンの形成に適用することができる。
11・・・感光ドラム(感光体)
14・・・現像器(現像手段)
15・・・ドラムクリーニングブレード
31・・・中間転写ベルト(中間転写体)
41・・・二次転写ローラ(転写部材)
43・・・二次転写ローラクリーニングブレード
100・・・画像形成装置
101・・・中間転写体クリーニング部材
301・・・CPU(トナー量予測手段、パターン形成手段)
S・・・シート(記録媒体)

Claims (4)

  1. 光体と、
    前記感光体上の潜像を現像し、トナー像を生成する現像手段と、
    前記感光体から前記トナー像が転写される中間転写体と、
    前記中間転写体から前記トナー像を記録媒体へ転写させる転写部材と、
    前記感光体、前記中間転写体または前記転写部材の表面に残留するトナーを除去するクリーニングブレードと、
    主走査方向に分割された複数の領域ごとに、ビデオ値と画像形成モードとに基づき前記クリーニングブレードへ到達するトナー量を予測し、クリーニングブレード捲れ防止パターンが形成された後から前記複数の領域ごとに前記クリーニングブレードへ到達する前記予測されたトナー量の累積結果を求めるトナー量予測手段と、
    前記複数の領域ごとの累積結果に基づき、前記複数の領域ごとに濃度を決定し、該決定された濃度を有するクリーニングブレード捲れ防止パターンを形成させる制御手段を有し、
    前記画像形成モードには、前記中間転写体にパッチを形成する画像形成モードおよび前記記録媒体にトナー像を形成する画像形成モードが含まれることを特徴とする画像形成装置。
  2. さらに、環境条件を検出するセンサを有し、
    前記トナー量予測手段は、前記複数の領域ごとに、前記ビデオ値と前記画像形成モードと前記環境条件とに基づき前記クリーニングブレードへ到達するトナー量を予測することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記トナー量予測手段は、前記複数の領域ごとに、前記ビデオ値と前記画像形成モードと前記環境条件と形成画像の濃度に基づき前記クリーニングブレードへ到達するトナー量を予測することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記クリーニングブレード捲れ防止パターンが形成された後からトナー像が形成された記録媒体の枚数が所定枚数に達した場合に、前記クリーニングブレード捲れ防止パターンを形成させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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