JP2019133088A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性を維持しつつ、各色の現像剤を効率よく吐出する。【解決手段】画像形成装置は、乾式現像方式を採用する複数のステーションが設けられた電子写真方式のカラー画像形成装置である。CPUは、劣化した現像剤を排出することで現像剤を消費するための吐出制御を実施する。CPUは、吐出制御の実施にあたって、ステーションごとに吐出すべき現像剤の量(吐出量積算値)を取得し、吐出量積算値と最大吐出可能量とに基づいて、現像剤を吐出するステーション及びステーションごとの現像剤の吐出量(吐出実施量)を決定する。そしてCPUは、現像剤を吐出すると決定されたステーションの各々につき、吐出実施量の現像剤を吐出するために、吐出パターンを形成するよう制御する。吐出パターンは二次転写部のクリーニング機構で除去される。【選択図】図12
Description
本発明は、乾式二成分現像方式を用いた電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来、トナー及びキャリアからなる二成分現像剤を用いた乾式現像方式を採用する電子写真方式の画像形成装置が知られている。この装置においては、低印字率の画像を多く形成した場合、トナーの消費と補給が行われない現像器が長時間駆動し続けることにより、トナーが過剰にチャージアップされてしまう。すると、感光体に対する単位面積当たりの現像剤の載り量が減少してしまうという課題がある。また、キャリアとの摺擦などにより、トナーに付着している外添剤がはがれてしまい、印刷品位低下につながってしまうという課題がある。
そこで、画像情報の画素数を積算し、所定枚数以上印字したときに、積算値から求められた値が閾値を超えると、パターン画像を形成することによって現像器内のトナーを消費する画像形成装置が提案されている(特許文献1)。この装置では、感光体上に形成したパターン画像(以下、吐出パターンと称する)を、記録媒体に転写するのではなく、感光体上のトナーを除去するためのクリーニング部によって回収する。そのために、この装置は、感光体から中間転写体にトナー像が転写されないように、一次転写の高圧を記録媒体に画像を形成する場合のバイアス(正バイアス)とは逆極性のバイアス(逆バイアス)となるよう制御している。
一方、中間転写体から記録媒体にトナー像が転写される転写部において、中間転写体上のトナーをクリーニングするための除去手段を有する画像形成装置が提案されている(特許文献2)。この装置では、クリーナファー、バイアスローラ、クリーナファーブラシを介して、クリーナブレードで中間転写体上のトナーが除去される。
特許文献1は、前述の吐出パターンの形成後、各ステーションにおいて順次、一次転写バイアスにつき、通常の画像形成を行う状態(正バイアス)から逆バイアスへの切り替えを実施する。バイアスの切り替えの際、中間転写体へ作用する力が変化し、一時的に中間転写体の搬送方向に対して直交する方向(幅方向)における挙動が不安定となる。例えば4色のステーションを持つ画像形成装置において、4色のうち、3、4色目のステーションにおいて先行画像の一次転写中もしくはこれから転写開始する際に、1色目のステーションにおいて上記逆バイアスへの切り替えが開始されたとする。すると、ステーション間で主走査方向(幅方向)に転写位置がずれることによる色ずれが生じるおそれがある。また、各ステーションで、吐出パターンの形成後、通常の画像形成への復帰のために一次転写バイアスが逆バイアスから正バイアスに順次戻される際にも、正バイアス復帰後の所定時間、中間転写体の挙動が不安定な状態となる。そのため、不安定な状態で後続画像を一次転写すると、色ずれが生じるおそれがある。
上記色ずれの対策として、吐出パターンを形成する際には、吐出パターンの形成前における先行画像の全ステーションでの転写完了まで待機する必要がある(図5(a)の2001)。また、吐出パターンの形成後における後続画像を形成する際には、各ステーションの一次転写バイアスが正バイアスに復帰し、さらに中間転写体の挙動が安定するまで待機する必要がある(図5(a)の2003、2004)。しかし、これらの対策を実施することで、待機時間が大幅に増加し、画像形成の生産性は低下する。
なお、クリーニング部によって感光体上の吐出パターンを除去する構成を用いて、全色でなく一部のステーションでのみ吐出パターンを形成してトナーの消費を実施した場合も(図5(b))、画像形成の生産性低下という問題は解消しない。
一方、特許文献2の装置の除去手段を利用して、トナー消費を実施することが考えられる。この場合、一次転写の高圧を正バイアスのままとすることで、感光体に形成された吐出パターンが中間転写体に転写され、中間転写体上の吐出パターンが転写部における除去手段で除去(クリーニング)される。従って、一次転写のバイアス切り替えを行う必要がない。
しかし、特許文献2の装置の除去手段を用いてトナー消費を実施する場合、複数のステーションで重畳された吐出パターンを1回の吐出制御動作でクリーニングする必要が生じ得る。除去手段によるクリーニング能力には限界があるため、吐出パターンを構成するトナー量が多すぎるとクリーニングしきれずに中間転写体にトナーが残ることがある。すると、残ったトナーが、転写部に搬送された用紙の裏に付着し、いわゆる用紙裏汚れ等が発生するおそれがある。その一方、クリーニング能力を超えないようにするために、例えば一律に、一部のステーションでのみ吐出パターンを形成してトナーの消費を実施したとすると、トナー消費の効率が低下するという問題がある。
本発明は、生産性を維持しつつ、各色の現像剤を効率よく吐出することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、感光体と、現像剤を用いて前記感光体上にトナー像を形成する形成手段と、を各々備える複数のステーションと、前記感光体上のトナー像を中間転写体に転写する転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を除去する除去手段と、劣化した現像剤を排出する吐出制御時には印刷ジョブに基づく画像形成を中断して吐出制御用のパターン画像を前記感光体上に形成することで前記形成手段から現像剤を吐出させる制御手段と、吐出制御の実施にあたって、前記ステーションごとに吐出すべき現像剤の量を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された量と前記除去手段による除去可能なトナー量とに基づいて、現像剤を吐出するステーション及びステーションごとの現像剤の吐出量を決定する決定手段と、を有し、前記制御手段は、前記吐出制御においては、前記決定手段により現像剤を吐出すると決定されたステーションの各々につき、前記決定手段により決定された吐出量の現像剤を吐出するよう制御することを特徴とする。
本発明によれば、生産性を維持しつつ、各色の現像剤を効率よく吐出することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概略断面図である。この画像形成装置100は、筐体101と操作表示装置180とを備える。筐体101には、エンジン部を構成するための各機構が収納されている。画像形成装置100は、トナー及びキャリアからなる二成分現像剤を用いた乾式現像方式を採用する電子写真方式のカラー画像形成装置である。
以下で用いるY、M、C、Kはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの略称である。エンジン部には、YMCKに対応した4つのステーション120、121、122、123が設けられている。ステーション120、121、122、123は、トナーを記録紙110に転写して画像を形成する画像形成部である。各ステーションは、ほぼ共通の部品により構成されているので、代表してステーション120の構成を説明する。
感光体としての感光ドラム105は、帯電器111により一様の表面電位に帯電される。レーザ108及び現像器112は本発明における形成手段に該当する。感光ドラム105には、レーザ108が出力するレーザ光によって、潜像(静電像)が形成される。現像器112は、色材(トナー)を用いて静電像を現像して感光ドラム105上(感光体上)にトナー像を形成する。このトナー像(可視像)は、第1転写手段としての一次転写ローラ107により、中間転写体としての中間転写ベルト106上に転写される。中間転写ベルト106上に形成された可視像は、収納庫113から搬送されてきた記録紙110に対して、二次転写ベルト114により転写される。
定着処理機構は、第一定着器150および第二定着器160を有し、記録紙110に転写されたトナー像を加熱・加圧して記録紙110に定着させる。第一定着器150は、記録紙110に熱を加えるための定着ローラ151、記録紙110を定着ローラ151に圧接させるための加圧ベルト152、定着完了を検知する第一定着後センサ153を含む。定着ローラ151は中空ローラであり、内部にヒータを有している。第二定着器160は、第一定着器150よりも記録紙110の搬送方向下流に配置されている。第二定着器160は、第一定着器150により定着された記録紙110上のトナー像に対してグロス(光沢)を付与したり、定着性を確保したりする。第二定着器160も第一定着器150と同様に、定着ローラ161、加圧ローラ162、第二定着後センサ163を有している。記録紙110の種類によっては第二定着器160を通す必要がない。この場合、画像形成装置100は、エネルギー消費量低減の目的で、記録紙110を、第二定着器160を経由させずに搬送経路130を通過させる。
例えば、記録紙110にグロスを多く付加する設定がされた場合や、記録紙110が厚紙のように定着に多くの熱量を必要とする場合は、第一定着器150を通過した記録紙110は第二定着器160にも搬送される。一方、記録紙110が普通紙や薄紙の場合であって、グロスを多く付加する設定がされていない場合は、記録紙110は、第二定着器160を迂回する搬送経路130を搬送される。第二定着器160に記録紙110を搬送するか、第二定着器160を迂回して記録紙110を搬送するかは、後述するモータ制御部312(図2)によって制御されるフラッパ131の切り替えにより制御される。
フラッパ132、133、134はいずれも、モータ制御部312によって制御される搬送経路切り替え用の誘導部材である。フラッパ132は、記録紙110を排出経路135へと誘導するか、または外部への排出経路139に誘導する。排出経路135へと導かれた記録紙110の先端は、反転センサ137を通過し、反転部136へ搬送される。反転センサ137が記録紙110の後端を検出すると、記録紙110の搬送方向が切り替えられる。フラッパ133は、記録紙110を両面画像形成用の搬送経路138へと誘導するか、または排出経路135に誘導する。フラッパ134は、記録紙110を外部への排出経路139に誘導する。排出経路139を搬送された記録紙110は、画像形成装置100の外部へと排出される。
次に、画像形成装置100全体の制御を司るコントローラの構成について、図2を併せて参照しつつ説明する。図2は、コントローラのブロック図である。図2に示すように、コントローラはCPU回路部900を有し、CPU回路部900は、CPU901、ROM902、RAM903を内蔵する。CPU901は、ROM902に格納されている制御プログラムにより、画像制御部922、プリンタ制御部931、表示制御部941を総括的に制御する。RAM903は、制御データを一時的に保持し、CPU901による制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
画像制御部922は、コンピュータ905から外部I/F904を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。画像制御部922による処理動作は、CPU回路部900により制御される。CPU回路部900はプリンタ制御部931を介して、画像形成、及び、後述する各種調整を実行する。
プリンタ制御部931には、各種高圧を制御するための高圧制御部311、各種モータを駆動するためのモータ制御部312、各種センサ等のI/O(入出力)を制御するためのI/O制御部313が接続される。高圧制御部311は、画像形成装置100内で使用される各ステーションの一次転写ローラ107や、二次転写ベルト114内の二次転写ローラ1061(第2転写手段)およびバイアスローラ1142等(図3で後述)にそれぞれバイアスを印加する制御を行う。モータ制御部312は、画像形成装置100内で使用される複数のモータやフラッパ等の制御を行う。各モータにはそれぞれ搬送ローラ等が接続されている。I/O制御部313には搬送センサをはじめとするセンサが接続されており、センサ信号の変化はI/O制御部313、プリンタ制御部931を介して、CPU901へ通知される。
ステーション120〜123の各々に設けられている一次転写ローラ107(図1)には、高圧制御部311により所定のバイアスが印加される。感光ドラム105上に形成したトナー像を中間転写ベルト106に転写するための転写電流を流す場合には、高圧制御部311は、一次転写ローラ107に正バイアス(例えば、+2000V程度)を印加する。この転写電流による静電気力により、感光ドラム105上に形成されたトナー像が中間転写ベルト106へと転写される。
本実施の形態では、劣化した現像剤を排出することで現像剤を消費するための「吐出制御」が実施される。吐出制御時には、CPU回路部900は、感光ドラム105上に、トナー像として、吐出制御用のパターン画像である吐出パターンを形成する。そして、CPU回路部900は、一次転写ローラ107に、画像形成時と同じ所定のバイアス(正バイアス)を印加して、感光ドラム105上の吐出パターンを中間転写ベルト106へ転写させる。そしてCPU回路部900は、図3で後述するクリーニング機構によって二次転写ベルト114をクリーニング処理することで、二次転写ベルト114上の(中間転写体上の)吐出パターンを除去するよう制御する。
図3は、二次転写部付近の拡大図である。二次転写部において、中間転写ベルト106には二次転写ローラ1061が内接する。二次転写ローラ1061には所定のバイアス(例えば、−3000V程度)が印加されている。また、二次転写ベルト114には、外ローラ1143a、テンションローラ1143b、1143c、1143dが内接する。外ローラ1143aは電気的にアース(接地)されている。外ローラ1143aは、中間転写ベルト106を挟んで、二次転写ローラ1061と対向して配置される。外ローラ1143aから二次転写ローラ1061に所定の転写電流が流れることにより、静電気力で、中間転写ベルト106上(転写体上)のトナー像が記録媒体である記録紙110に転写される。
二次転写ベルト114の外周側にはクリーナファー1141が設けられている。クリーナファー1141に接してバイアスローラ1142が設けられ、さらにバイアスローラ1142に接してクリーナブレード1145が設けられている。バイアスローラ1142には、所定のバイアス(例えば、+1000V程度)が印加されている。クリーナファー1141、バイアスローラ1142及びクリーナブレード1145は、中間転写ベルト106上のトナーが二次転写ベルト114に転写された場合に、それらを回収除去するためのクリーニング機構である。ここでいう中間転写ベルト106上のトナーには、感光ドラム105から転写された吐出パターンのほか、オートレジスト制御に用いる測定用画像や、画像形成時に記録紙110に転写しきれずに中間転写ベルト106上に残留した転写残トナーが含まれる。オートレジスト制御は、各ステーションの画像書き出しタイミングのずれや画像の傾きを調整するための制御である。なお、CPU回路部900は、吐出制御時には、二次転写部に記録紙110を供給しない。
図4は、操作表示装置180の構成を示す図である。操作表示装置180には、画像形成動作を開始するためのスタートキー602、画像形成動作を中断するためのストップキー603が配置される。さらに、操作表示装置180には、置数設定等を行うテンキー604〜612、614、IDキー613、クリアキー615、リセットキー616等が配置される。また、操作表示装置180は表示部620を有し、表示部620の上部にはタッチパネルが形成され、画面上にソフトキーを作成可能となっている。
画像形成装置100は、所定枚数の画像形成におけるトナー消費量が低い(低印字率である)場合に、画像形成を一旦停止して、現像剤を消費してリフレッシュするために吐出制御を実施してトナーを吐出する。例えば、イエローの印字率が2.0%、マゼンタの印字率が1.0%、シアンの印字率が1.5%、ブラックの印字率が6.0%の、低印字率パターンの画像を連続して画像形成を行ったとする。画像形成装置100は、原則として、色ごとに、平均印字率が「2.0%」未満のときに、平均印字率が2.0%になるように現像剤(トナー)を吐出する吐出制御を行う。例えば上記の例であれば、マゼンタの印字率が1.0%、シアンが1.5%であるので、画像形成装置100は、マゼンタについては1.0%、シアンについては0.5%分のトナー吐出を行う。つまり、画像形成装置100は、所定枚数×1.0%に対応する量のトナーがマゼンタの現像器から排出されると共に、所定枚数×0.5%に対応する量のトナーがシアンの現像器から排出されるように吐出パターンを形成する。画像形成装置100は、吐出制御のシーケンスとしては、画像形成を一旦停止し、吐出パターンを形成することで劣化トナーを吐出する。この吐出パターンとして吐出されたトナーは、前述のとおり、二次転写部のクリーニング機構で除去される。
次に、CPU901による吐出制御(トナー吐出シーケンス)の詳細について、図6〜図11のフローチャート、図5、図12、図13を参照しつつ説明する。
図5(a)、(b)、(c)は、吐出シーケンスのタイムチャートである。図5(a)は、従来において、感光ドラム105上のドラムクリーナ109によって全色の吐出パターンを除去する場合を示す。図5(b)は、従来において、感光ドラム105上のドラムクリーナ109によって一部の色の吐出パターンを除去する場合を示す。図5(c)は、本実施の形態において二次転写部のクリーニング機構によって1色以上の吐出パターンを除去する場合を示す。なお、図5(b)、(c)において、画像または吐出パターンを形成しないステーションの露光動作に関しては、図面において露光(ダミー)と記載されている。
図6は、プリント処理のフローチャートである。このフローチャートの処理は、ROM902に格納されたプログラムをCPU901がRAM903に読み出して実行することにより実現される。吐出処理を実行するか否かは、ページ印字とページ印字との間において切り替わる。図6の処理において、CPU901は、本願発明における制御手段、取得手段、決定手段としての役割を果たす。
まず、CPU901は、ステップS101で、プリントジョブ(印刷ジョブ)に基づくページ印字の要求、すなわち、プリント要求があるまで待機し、プリント要求があるとステップS102で、後述する吐出実施判定処理(図7)を実行する。なお、CPU901には、外部装置(コンピュータ、サーバ、スキャナ)から、プリントジョブ(印刷ジョブ)と共に画像データが転送される。画像データは、例えば、PDL(ページ記述言語)にて作成されたデータが含まれる。吐出実施判定処理(図7)においては、吐出制御の実施が必要かどうかを示す変数FLAGに、実施必要であることを示すTRUE、または実施不要であることを示すFALSEが設定される。変数FLAGはRAM903に保管される。
ステップS103では、CPU901は、変数FLAGの値がTRUEであるか否かを判別する。そしてCPU901は、変数FLAGの値がTRUEでない場合は、吐出制御の実施が必要でないので、処理をステップS105に進める。一方、FLAGの値がTRUEである場合は、吐出制御の実施が必要であるので、CPU901は処理をステップS104に進める。ステップS104では、CPU901は、後述する吐出シーケンス処理(図8)を実行し、処理をステップS105に進める。吐出実施判定処理(図7)においては、必要な吐出量を示す変数である吐出量積算値が色ごとに取得(算出)され、RAM903に保管される。CPU901は、ステップS105で、ページ印字処理を実行し、ステップS106で、プリントジョブの処理が終了したか否かを判別する。そしてCPU901は、プリントジョブの処理が終了していない場合は、処理をステップS101に戻し、プリントジョブの処理が終了した場合は、図6の処理を終了させる。
図7は、図6のステップS102で実行される吐出実施判定処理のフローチャートである。CPU901は、ステップS201で、変数FLAGの値をFALSEに初期化し、ステップS202で、吐出制御を実施する色のインデックスを示す変数colorの値を1に初期化する。変数colorはRAM903に配置される。ここで、colorと色とは、1:Y、2:M、3:C、4:Kのような対応関係を有するとする。例えば変数colorの初期値「1」はイエローを示す。
次に、ステップS203で、CPU901は、今回印字する1ページ分の画像に関する情報を取得する。具体的には、CPU901は、画像データの解析結果に基づいて、今回印字する1ページ分の画像の総画素数、及び、各ステーションで印字するドット数(オンドット)の情報を決定し、ページ情報(画像データ)として取得する。各ステーションで印字するドット数は、RAM903上に配置された配列型の変数videoCnt[color]に格納されているものとする。次に、CPU901は、ステップS204で、変数colorで指定される色の画像濃度を算出する。CPU901は、下記の式1により画像濃度を算出し、算出した結果をRAM903に格納する。この濃度[%]は、今回印字する1ページ分の画像の印字率に相当する。
濃度[%]=(videoCnt[color]×100)/総画素数…(式1)
濃度[%]=(videoCnt[color]×100)/総画素数…(式1)
ステップS205で、CPU901は、閾値Th1が、ステップS204で算出した濃度(印字率)以上である(閾値Th1≧濃度)か否かを判別する。ここで、閾値Th1は、目標値として狙いの印字率「2.0%」という固定値とする。ただし、閾値Th1は、メンテナンス担当者により変更されたり、設置環境に応じて変更されたりしてもよい。ステップS205での判別の結果、閾値Th1≧濃度が成立しない場合は、今回、濃度を算出した色のステーションに関し、吐出量積算値の更新が不要と判断されるので、CPU901は処理をステップS209に進める。一方、閾値Th1≧濃度が成立する場合は、今回、濃度を算出した色のステーションに関し、吐出量積算値の更新が必要と判断されるので、CPU901は処理をステップS206に処理を進める。
ステップS206では、CPU901は、印字する1ページ分の画像の濃度(印字率)に基づいて下記の式2により吐出量積算値[color]を更新し、更新後の吐出量積算値[color]をRAM903に格納する。
吐出量積算値[color]=吐出量積算値[color]+{(閾値Th1−濃度)×総画素数}/100…(式2)
吐出量積算値[color]=吐出量積算値[color]+{(閾値Th1−濃度)×総画素数}/100…(式2)
吐出量積算値[color]は、狙いの印字率に対して不足する画素数の合計に相当する。言い換えると、吐出量積算値[color]は、ページあたりの静電像を形成する画素数と目標値との差分を積算した値に相当する。ここで、「総画素数」は、今回の対象となるページの総画素数を指す。
次に、ステップS207では、CPU901は、吐出量積算値[color]が閾値Th2以上である(閾値Th2≦吐出量積算値[color])か否かを判別する。ここで、閾値Th2は、吐出パターンの総画素数に相当する値であり、固定値である。閾値Th2についても、メンテナンス担当者が変更したり、設置環境に応じて変更されたりしてもよい。なお、前回の吐出からの吐出量積算値が閾値Th2に達したとき、現像剤が劣化したと判断される。そしてCPU901は、閾値Th2≦吐出量積算値[color]が成立しない場合は、処理をステップS209に進める。一方、CPU901は、閾値Th2≦吐出量積算値[color]が成立する場合は、現像剤が劣化したと判断できるので、ステップS208を実行してから処理をステップS209に進める。ステップS208では、CPU901は、変数FLAGの値をTRUEに設定する。従って、吐出量積算値[color]に基づいて、吐出制御を実行するか否かが決定される。
ステップS209で、CPU901は、変数colorを次色の値にするために変数colorに1を加算する。次に、ステップS210で、CPU901は、ステーション数を変数colorが超えたか否かを判別する。そして変数colorがステーション数を超えていない場合は、今回印字するページに関し未処理のステーションがあるので、CPU901は処理をステップS204に戻す。一方、変数colorがステーション数を超えた場合は、今回印字するページに関し全てのステーションに対する処理が終了したので、CPU901は図7の処理を終了させる。
図8は、図6のステップS104で実行される吐出シーケンス処理のフローチャートである。以下、ある吐出制御の直前に画像形成されるページを先行ページN、当該吐出制御の直後に画像形成されるページを後続ページN+1と記す。従って、先行ページNと後続ページN+1との間に吐出制御が実施される。
まず、CPU901は、ステップS301で、先行ページNの、動作順が最初であるイエローのステーション120でのレーザ108による露光が完了するまで待機する。そしてCPU901は、先行ページNのイエローのステーション120でのレーザ108による露光が完了すると、後述する吐出量決定処理(図9)を実行する(ステップS302)。さらにCPU901は、後述する吐出パターン形成処理(図10)を実行して(ステップS303)、処理をステップS304に進める。従って、画像と後続の吐出パターンとの間に、図5(a)、(b)に示すようなブランク(待機期間)としての先行画像完了待ち2001は挿入されない(図5(c))。
ステップS304は、吐出パターンの形成から後続ページN+1の画像形成の間に、ブランクを設けないための処理ステップである。すなわち、CPU901は、ステップS304で、イエローのステーション120における吐出パターンステーション処理(図10のステップS501における図11のステップS603)が完了するまで待つ。そして、当該吐出パターンステーション処理が完了すると、CPU901は、図8の処理を終了する。従って、吐出パターンと後続の画像との間に、図5(a)、(b)に示すようなブランクとしてのクリーニング待ち2002、転写切替待ち2003及びベルト安定待ち2004は挿入されない(図5(c))。
図9は、図8のステップS302で実行される吐出量決定処理のフローチャートである。まず、ステップS401では、CPU901は、吐出量決定処理で扱う各変数を初期化する。すなわち、CPU901は、吐出量決定処理を繰り返す回数を示す回数cntの値、今回吐出を実施する各ステーションの吐出量を記憶する吐出実施量[color]をそれぞれ0にクリアする。また、CPU901は、吐出可能量Valueに初期値として最大吐出可能量の値を格納する。ここで、「最大吐出可能量」は、二次転写部のクリーニング機構で、1回のクリーニング動作で除去可能なトナー量の最大値であり、画像形成装置の機種ごとに決まっている固定値である。最大吐出可能量は、予めROM902に格納されており、その値は例えば2000であるとする。吐出可能量Valueは、本処理において吐出実施量[color]として設定可能な残りの吐出量を示す変数であり、各色の吐出実施量[color]が決定されるごとに減算される。
次に、ステップS402では、CPU901は、吐出量決定処理で扱う各変数を初期化する。すなわち、CPU901は、変数colorの値、最大値maxの値、最大色maxColorの値をそれぞれ0に初期化する。最大値maxは、全色の中で吐出すべき現像剤の量が最も多い色の吐出量を示す。最大色maxColorは、最大値maxに該当する色を示す。
次に、ステップS403では、CPU901は、変数colorを次色の値にするために変数colorに1を加算する。図9の処理においては、変数colorが、今回の処理対象の色(ステーション)を規定する。ステップS404では、CPU901は、吐出量積算値[color]が最大値maxより大きいか否かを判別する。そして、吐出量積算値[color]>maxである場合は、今回の処理対象の吐出量積算値[color]が全色の中で最大である可能性があるので、CPU901は処理をステップS405に進める。一方、吐出量積算値[color]≦maxである場合は、今回の処理対象の吐出量積算値[color]は全色の中で最大ではないので、CPU901は処理をステップS406に進める。ステップS405では、CPU901は、吐出量積算値[color]の値を最大値maxに格納すると共に、今回の処理対象の色を示す変数colorを最大色maxColorに格納し、処理をステップS406に進める。
ステップS406では、CPU901は、変数colorがステーション数(4つ)以上となったか否かを判別する。そしてCPU901は、変数colorがステーション数未満の場合は処理をステップS403に戻す一方、変数colorがステーション数以上の場合は処理をステップS407に進める。ステップS403〜S406の繰り返しによって、全ステーションの中から、吐出量積算値[color]が一番大きい色のステーションが選択され、そのステーションの色を示す変数colorが最大色maxColorに格納される。図12を参照して例を説明する。
図12(a)、(b)は、ステーションごとの吐出制御の実施前、実施後の吐出量積算値を示す図である。図12(a)に示すように、吐出量積算値[Y]=750、吐出量積算値[M]=1000、吐出量積算値[C]=125、吐出量積算値[K]=500であるとする。この場合、吐出すべき量が1000であるMステーションが選択され、最大色maxColorはマゼンタとされる。
ステップS407では、CPU901は、吐出可能量Valueが吐出量積算値[maxColor]より大きいか否かを判別する。ここで、最大色maxColorで指定される色の吐出量積算値[Color]、吐出実施量[color]を、それぞれ吐出量積算値[maxColor]、吐出実施量[maxcolor]と記す。そして、吐出可能量Value>吐出量積算値[maxColor]が成立する場合は、吐出量積算値[maxColor]に相当する量の現像剤の全てを吐出可能であるので、CPU901は処理をステップS408に進める。一方、吐出可能量Value≦吐出量積算値[maxColor]が成立する場合は、吐出量積算値[maxColor]に相当する量の現像剤の全部または一部を吐出できないので、CPU901は処理をステップS413に進める。
ステップS408では、CPU901は、吐出量積算値[maxColor]の値を吐出実施量[maxColor]に格納する。ステップS409では、CPU901は、吐出可能量Valueから今回の吐出量積算値[maxColor]の値を減算することで吐出可能量Valueを更新する。ステップS410では、CPU901は、吐出量積算値[maxColor]を0にクリアする。ステップS411では、CPU901は、回数cntに1を加算し、ステップS412で、回数cntがステーション数(4つ)以上となったか否かを判別する。そしてCPU901は、回数cntがステーション数未満の場合は処理をステップS402に戻す一方、回数cntがステーション数以上の場合は、全てのステーションの吐出量決定処理が終了したので、図9の処理を終了する。
ステップS413では、CPU901は、吐出可能量Valueの値を吐出実施量[maxColor]に格納する。これにより、maxColorで指定される色については、吐出可能量Valueの範囲内で吐出実施量が決定される。ステップS414は、CPU901は、吐出量積算値[maxColor]から吐出実施量[maxColor]の値を減算することで吐出量積算値[maxColor]を更新する。この処理が終わると、これ以上の現像剤の吐出を実施できないため、CPU901は、全ステーションに対する処理が終わっていなくても図9の処理を終了する。
以上の処理によって、全てのステーションの吐出実施量が決定され、それぞれが各ステーションの吐出実施量[color]に格納される。例えば、図12(a)の例の場合に、図9の処理により図12(b)に示すようになることを説明する。
まず、吐出可能量Valueの初期値は2000である。1回目のループでは、吐出可能量Value(2000)>吐出量積算値[M](1000)であるので、ステップS408〜S412で、吐出実施量[M]=1000と決定され、吐出可能量Value=1000となる。2回目のループでは、吐出可能量Value(1000)>吐出量積算値[Y](750)であるので、ステップS408〜S412で、吐出実施量[Y]=750と決定され、吐出可能量Value=250となる。3回目のループでは、吐出可能量Value(250)≦吐出量積算値[K](500)であるので、ステップS413、S414で、吐出実施量[K]=250と決定され、吐出量積算値[K]=250となる。その後、図9の処理が終了するので、吐出実施量[C]は0のままであり、吐出量積算値[C](125)も変化しない。従って、実質的に、Y、M、Kのステーションが、吐出を実施するステーションとして決定される。CPU901が、決定したステーションにつき吐出実施量の吐出を実施すると、各色の吐出量積算値は、図12(b)に示すようになる。
図10は、各ステーションによる吐出パターン形成処理のフローチャートである。この処理は、図8のステップS303で実行される。まず、ステップS501で、CPU901は、イエローのステーション120での吐出パターンステーション処理(図11)を開始する。次に、ステップS502で、CPU901は、ステーション間通過時間が経過するまで待つ。すなわち、CPU901は、マゼンタのステーション121での吐出パターンステーション処理の開始タイミングまで待機する。ここで、ステーション間通過時間は、隣接するステーション間の距離/プロセス速度時間により算出される。例えば、YとMとの間のステーション間通過時間は、YとMとのステーション間距離/プロセス速度時間により算出される。
そして、YとMとの間のステーション間通過時間が経過すると、CPU901は、ステップS503で、マゼンタのステーション121での吐出パターンステーション処理(図11)を開始する。次に、ステップS504で、CPU901は、MとCとの間のステーション間通過時間が経過するまで待つ。そしてCPU901は、MとCとの間のステーション間通過時間が経過すると、ステップS505で、シアンのステーション122での吐出パターンステーション処理(図11)を開始する。次に、ステップS506で、CPU901は、CとKとの間のステーション間通過時間が経過するまで待つ。そしてCPU901は、CとKとの間のステーション間通過時間が経過すると、ステップS507で、ブラックのステーション123での吐出パターンステーション処理(図11)を開始し、図10の処理を終了させる。
図11は、1つのステーションにおける吐出パターンステーション処理のフローチャートであり、1ステーションにおける吐出パターン露光、一次転写、クリーニングの処理を実行するステップからなる。この処理は、図10のステップS501、S503、S505、S507のそれぞれで開始され、4つのステーションで並行して実行され得る。図11の説明において、吐出パターンを形成しないステーションにおける動作は「ダミー露光」となる。その場合、具体的には、CPU901は白紙に相当する画像データに基づいて露光動作を行う。
まず、ステップS601で、CPU901は、感光ドラム105へ吐出パターンを形成するための露光を開始する。次に、ステップS602で、CPU901は、感光ドラム105上の吐出パターンの先端が一次転写位置(感光ドラム105と一次転写ローラ107とが対向する位置)に到達するまで待機する。そして、吐出パターンの先端が一次転写位置まで到達すると、CPU901は、ステップS603で、高圧制御部311を制御して、一次転写ローラ107へ所定のバイアス(正バイアス)を印加し、図11の処理を終了する。
ところで、CPU901は、決定された吐出実施量に基づいて吐出パターンを形成する際、吐出パターンの形成濃度及び形成面積の少なくとも一方を制御する。吐出パターンの形成態様について図13で説明する。
図13(a)、(b)は、中間転写ベルト106の幅方向から見た吐出パターンの模式図である。吐出パターンが中間転写ベルト106に転写された状態で説明する。上述した最大吐出可能量は、吐出パターンの体積として把握でき、擬似的には「瞬間許容量×吐出パターンの形成面積」として表現できる。瞬間許容量は、二次転写部のクリーニング機構で1回の摺擦によって除去可能なトナーの最大厚み(高さ)に相当し、各色の吐出パターンの濃度の合計に相当する。例えば、瞬間許容量が200%画像であることは、2色のトナーをそれぞれ濃度100%(いわゆるベタ画像)で吐出し重畳して成る吐出パターンを除去できることを意味する。また、中間転写ベルト106の幅方向における吐出パターンの幅を一定とすると、形成面積は中間転写ベルト106の搬送方向の長さ(吐出パターン長)に依存する。図13(a)の例では、全色の吐出パターンの面積(長さ)が同じで、色ごとに濃度が異なり得る。図13(b)の例では、全色の吐出パターンの濃度が同じで、色ごとに面積が異なり得る。吐出パターンの形成態様として図13(a)、(b)のいずれの態様を採用してもよい。
まず、図12(a)、(b)で例示したように、吐出実施量[M]=1000、吐出実施量[Y]=750、吐出実施量[K]=250、吐出実施量[C]=0と決定されたとする。瞬間許容量は200%であるとする。
図13(a)の例では、CPU901は、瞬間許容量200%の範囲内で、Y、M、Kのトナー像をそれぞれ75%、100%、25%の濃度で、予め定めた吐出パターン長の全長に亘って形成する。図13(b)の例では、CPU901は、Yのトナー像を、吐出パターン長の途中(75%位置)まで100%の濃度で形成し、Mのトナー像を、吐出パターン長の全長に亘って100%の濃度で形成する。さらにCPU901は、Kのトナー像を、吐出パターン長の途中(75%位置)から最後まで100%の濃度で形成する。吐出パターンを構成するトナー像の濃度の合計は、吐出パターン長におけるどの位置においても瞬間許容量200%を超えることがないため、吐出パターンを除去可能である。
図9の処理によれば、吐出量積算値が最も多いステーションについては、吐出量積算値と最大吐出可能量のうち小さくない方が吐出実施量として決定される。また、各ステーションの吐出量積算値の合計が最大吐出可能量の範囲内となるように、吐出量積算値の多いステーションから順に吐出実施量が決定される。なお、決定された吐出実施量を表示等によってユーザに報知するようにしてもよい。
これまで説明した図6〜図11のフローチャートによる制御を、吐出制御及び画像形成のタイミングという観点で、図5(a)〜(c)を参照して改めて説明する。
CPU901は、印刷ジョブに基づき画像を形成した直後に吐出制御を実施する場合には、吐出制御直前の画像形成時における静電像の形成が最初のステーションにおいて終了した時に吐出制御を開始する(図5(c))。すなわち、画像形成後、図5(a)、(b)に示すような先行画像完了待ち2001が挿入されることなく吐出制御が開始され、生産性が高まる。
また、CPU901は、吐出制御を実施した直後に印刷ジョブに基づき画像を形成する場合には、吐出制御における静電像の形成が最初のステーションにおいて終了した時に印刷ジョブに基づく画像形成を開始する(図5(c))。すなわち、吐出制御後、図5(a)、(b)に示すような待ち2002〜2004が挿入されることなく画像形成が開始され、生産性が高まる。
本実施の形態によれば、吐出制御において、吐出パターンは二次転写部のクリーニング機構で除去され、一次転写ローラ107へのバイアス切り換えを行う必要がないので、生産性が維持される。また、CPU901は、吐出制御の実施にあたって、ステーションごとに吐出すべき現像剤の量(吐出量積算値)を取得する。そしてCPU901は、取得された吐出量積算値と最大吐出可能量とに基づいて、現像剤を吐出するステーション及びステーションごとの現像剤の吐出量(吐出実施量)を決定する。そしてCPU901は、吐出制御の実施時に、現像剤を吐出すると決定されたステーションの各々につき、吐出実施量の現像剤を吐出するよう制御する。従って、吐出制御時に可能な範囲で多くの現像剤を吐出できる。よって、生産性を維持しつつ、各色の現像剤を効率よく吐出することができる。
また、CPU901は、吐出量積算値が最も多いステーションについては、吐出量積算値と最大吐出可能量のうち小さくない方を、吐出実施量として決定する。また、CPU901は、各ステーションの吐出量積算値の合計が最大吐出可能量の範囲内となるように、吐出量積算値の多いステーションから順に吐出実施量を決定する。これにより、除去可能なトナー量の範囲内で、吐出を実施するステーションと各吐出実施量とを合理的に決定することができる。
また、CPU901は、決定された吐出実施量に基づいて、吐出パターンの、形成濃度及び形成面積のいずれかまたは双方を制御するので、自由度が高い。なお、形成面積の制御に関しては、吐出パターンの幅及び長さのいずれかまたは双方を制御してもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
106 中間転写ベルト
107 一次転写ローラ
108 レーザ
109 ドラムクリーナ
112 現像器
120〜123 ステーション
901 CPU
107 一次転写ローラ
108 レーザ
109 ドラムクリーナ
112 現像器
120〜123 ステーション
901 CPU
Claims (8)
- 感光体と、現像剤を用いて前記感光体上にトナー像を形成する形成手段と、を各々備える複数のステーションと、
前記感光体上のトナー像を中間転写体に転写する転写手段と、
前記中間転写体上のトナー像を除去する除去手段と、
劣化した現像剤を排出する吐出制御時には印刷ジョブに基づく画像形成を中断して吐出制御用のパターン画像を前記感光体上に形成することで前記形成手段から現像剤を吐出させる制御手段と、
吐出制御の実施にあたって、前記ステーションごとに吐出すべき現像剤の量を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された量と前記除去手段による除去可能なトナー量とに基づいて、現像剤を吐出するステーション及びステーションごとの現像剤の吐出量を決定する決定手段と、を有し、
前記制御手段は、前記吐出制御においては、前記決定手段により現像剤を吐出すると決定されたステーションの各々につき、前記決定手段により決定された吐出量の現像剤を吐出するよう制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記決定手段は、前記取得手段により取得された量が最も多いステーションについては、前記取得された量と前記除去可能なトナー量のうち小さくない方を、前記吐出量として決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記決定手段は、前記各ステーションの吐出量の合計が前記除去可能なトナー量の範囲内となるように、前記取得された量の多いステーションから順に前記吐出量を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記取得手段は、前記ステーションごとに、ページあたりの静電像を形成する画素数と目標値との差分を積算した値に基づいて、吐出すべき現像剤の量を取得することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記吐出制御においては、前記形成手段に、前記感光体上に前記パターン画像を形成させ、前記転写手段に、前記感光体上の前記パターン画像を前記中間転写体に転写させ、前記中間転写体上の前記パターン画像が前記除去手段により除去されるようにすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記決定手段により決定された吐出量に基づいて、前記パターン画像の、形成濃度及び形成面積の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、印刷ジョブに基づき画像を形成した直後に前記吐出制御を実施する場合には、前記吐出制御直前の画像形成時における静電像の形成が最初のステーションにおいて終了した時に前記吐出制御を開始することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記吐出制御を実施した直後に印刷ジョブに基づき画像を形成する場合には、前記吐出制御における静電像の形成が最初のステーションにおいて終了した時に前記印刷ジョブに基づく画像形成を開始することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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Cited By (1)
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JP2021033055A (ja) * | 2019-08-23 | 2021-03-01 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置及び感光体クリーナーへのトナーの供給方法 |
-
2018
- 2018-02-02 JP JP2018017364A patent/JP2019133088A/ja active Pending
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JP7395876B2 (ja) | 2019-08-23 | 2023-12-12 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置及び感光体クリーナーへのトナーの供給方法 |
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