JP2007034096A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 現像ローラのリフレッシュ工程において、環境条件に応じて不必要な粒径及び帯電量のトナーを優先的に排出することにより、キャリア飛びの発生を効果的に防止する画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置100は、画像形成部15、画像入力部20、定着部26、AD変換部40、印刷枚数カウンタ42、制御部43、記憶部44、操作パネル45、及び温度センサ46から構成されている。制御部43は、装置立ち上げ時やユーザによるモード設定時、或いは印刷枚数カウンタ42のカウント値が所定枚数に達した時に、現像ユニット4内の現像ローラ4a上のトナーを感光体ドラム1側に吐出するリフレッシュ工程を実行するとともに、温度センサ46の検知結果に基づいてリフレッシュ工程実行時に現像ローラ4aに印加される交流バイアス電圧のDuty比を決定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、感光体ドラム及び現像ユニットを用いた画像形成装置に関し、特に現像ローラ上のトナーをリフレッシュするリフレッシュ工程を備えた画像形成装置に関するものである。
従来の画像形成装置では、画像形成を繰り返し行う際に、特に画像上の印字率(画像形成可能な面積(用紙面積)に対する印字される面積の割合をいう。以下同じ。)が低い場合に、現像剤担持体(現像ローラ)から静電潜像担持体(感光体ドラム)に飛翔して現像に用いられるトナーが少ないために現像ユニット内のトナー粒子の入れ替わりが少なく、トナーが過剰に帯電し、画像濃度低下やカブリが発生することがある。
このような場合には、ベタ黒等の原稿印字率が高いパターンを印刷することにより現像ローラから感光体ドラム側に多量のトナーを飛翔させ、該トナーを記録媒体に転写させてトナーを消費することにより緩和することが可能ではあるが、長期にわたりベタ黒パターンを印刷しないで放置した場合には、トナーの消費が行われないまま現像ローラ表面にトナー粒子が湿度等の影響により固着されてしまい、回復しないこともある。
そのため、従来からトナーの表面形状、材料または外添剤の適正化などにより、トナーの帯電制御能力が安定するように改良されてきてはいるが、トナーの帯電が過剰となり上述のような現象が生じるのを確実に防止するまでには至っていないのが現状である。
上記のような課題を解決するために、画像形成後に現像ローラに所定の電界を印加することにより、現像ローラ表面のトナーを消費して現像ローラをリフレッシュするリフレッシュ工程を設け、画像の劣化を防止する方法が提案されている。例えば特許文献1には、印刷画像の印字率が所定印字率を下回った場合、或いは所定の温湿度を下回った場合に、印加バイアス或いはトナー吐出時間を長くしてトナーの入れ換えを十分に行う画像形成装置が開示されている。
また、特許文献2には、トナー吐出のために現像ローラ上にトナーを蓄積するトナー蓄積工程において、現像ローラに印加される交流バイアス電圧の周波数若しくはDuty比を変化させることにより、現像ローラ上に微粉トナーの薄層を形成し、小粒径トナーを効果的に排出するハイブリッド式の現像装置が開示されている。
従来、トナーとキャリアとから成る2成分現像剤を用いた画像形成装置においては、感光体表面にキャリアが付着することにより印刷画像に白点或いは黒点が現れる、いわゆるキャリア飛びが問題となっている。このキャリア飛びは、低温、低湿時においては、キャリアとの結合力が強く現像に寄与しない、チャージアップした4μm以下の小粒径トナーの割合が増加し、この小粒径トナーが現像時にキャリアと共に感光体表面に飛翔することにより発生する。
一方、高温、高湿時においては、4μm以下の小粒径トナーはチャージが下がり、現像可能となるが、帯電性能の劣化したキャリア上に静電付着力の弱い大粒径トナーが存在するため、キャリアに対するトナーの割合(T/C)は見掛け上正常であっても、キャリアを覆うトナーが減少し、キャリア表面が感光体表面と接触してキャリア飛びが発生する。
このように、環境条件によりキャリア飛びの原因となるトナーの粒径及び帯電量が異なるため、キャリア飛びを効果的に防止するためには、前述したリフレッシュ工程において、環境条件に応じて不必要な粒径及び帯電量のトナーを優先的に排出することが望ましい。しかしながら、特許文献1の方法では、トナーを多量に排出したい場合は印加バイアスを強くするか、或いはトナー吐出時間を長くするだけであり、現像に必要なトナーも同時に吐出してしまう。
また、特許文献2の方法では、低温、低湿時にキャリア飛びの原因となる小粒径トナーを優先的に排出できるものの、小粒径トナーは高温、高湿時においては現像に必要となるため、全ての環境条件に対応したものとはいえなかった。
特開2003−195607号公報 特開2005−99663号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、現像ローラのリフレッシュ工程において、環境条件に応じて不必要な粒径及び帯電量のトナーを優先的に排出することにより、キャリア飛びの発生を効果的に防止する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、像担持体と、該像担持体に対向配置される現像ローラを回転させることにより、キャリアとトナーとから成る2成分現像剤を用いて前記像担持体上に静電潜像に応じたトナー像を形成する現像ユニットと、を含む画像形成部を備え、非画像形成時に前記現像ローラ側から前記像担持体側へトナーを吐出する工程を実行可能な画像形成装置において、装置内部の温度及び/又は湿度を検知する検知手段と、該検知手段の検知結果に応じて前記現像ローラに印加する交流バイアス電圧を制御する制御手段とを設け、前記制御手段は、前記検知手段により検知された装置内部の温度及び/又は湿度に基づいて、トナーを吐出する際に前記現像ローラに印加される交流バイアス電圧のDuty比を決定することを特徴としている。
なお、本明細書中においてDuty比とは、交流波形1周期に対するプラス側波形の時間の割合をいうものとする。
また本発明は、像担持体と、該像担持体に対向配置される現像ローラを回転させることにより、キャリアとトナーとから成る2成分現像剤を用いて前記像担持体上に静電潜像に応じたトナー像を形成する現像ユニットと、を含む画像形成部を備え、非画像形成時に前記現像ローラ側から前記像担持体側へトナーを吐出する工程を実行可能な画像形成装置において、装置内部の温度及び/又は湿度を検知する検知手段と、該検知手段の検知結果に応じて前記現像ローラに印加する交流バイアス電圧を制御する制御手段とを設け、前記制御手段は、前記検知手段により検知された装置内部の温度及び/又は湿度に基づいて、トナーを吐出する際に前記現像ローラに印加される交流バイアス電圧の周波数を決定することを特徴としている。
また本発明は、像担持体と、該像担持体に対向配置される現像ローラを回転させることにより、キャリアとトナーとから成る2成分現像剤を用いて前記像担持体上に静電潜像に応じたトナー像を形成する現像ユニットと、を含む画像形成部を備え、非画像形成時に前記現像ローラ側から前記像担持体側へトナーを吐出する工程を実行可能な画像形成装置において、装置内部の温度及び/又は湿度を検知する検知手段と、該検知手段の検知結果に応じて前記現像ローラに印加する交流バイアス電圧を制御する制御手段とを設け、前記制御手段は、前記検知手段により検知された装置内部の温度及び/又は湿度に基づいて、トナーを吐出する際に前記現像ローラに印加される交流バイアス電圧のDuty比及び周波数を決定することを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、トナーを吐出する工程において現像ローラに印加される交流バイアス電圧のDuty比を、装置内部の温度や湿度に応じて適正化できるため、現像に不必要な粒径及び帯電量のトナーを優先的に排出してキャリア飛びの発生を効果的に防止することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、トナーを吐出する工程において現像ローラに印加される交流バイアス電圧の周波数を、装置内部の温度や湿度に応じて適正化できるため、現像に不必要な粒径及び帯電量のトナーを優先的に排出してキャリア飛びの発生を効果的に防止することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、トナーを吐出する工程において現像ローラに印加される交流バイアス電圧のDuty比及び周波数を、装置内部の温度や湿度に応じて適正化することにより、Duty比の変更による選択的排出効果と、周波数の変更による選択的排出効果とが重畳的に作用するため、現像に不必要な粒径及び帯電量のトナーをより効率良く排出してキャリア飛びの発生を一層効果的に防止することができる。また、低温、低湿時にDuty比と共に周波数を低くすることにより、低い現像電圧成分でもチャージアップしたトナーを効率良く吐出可能となるため、長期間の印刷によりキャリアの電気抵抗が低下した場合においてもキャリア飛びの発生を防止することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像形成装置の構成を示す概略断面図である。図1において、100は画像形成装置であり、ここでは一例としてデジタル複合機を示している。画像形成装置100では、コピー動作を行う場合、複合機本体内の画像形成部15において、画像入力部20で読み取られた原稿画像データに基づく静電潜像が形成され、現像ユニット4により静電潜像にトナーが付着されてトナー像が形成される。この現像ユニット4へのトナーの供給はトナーコンテナ21から行われる。そして、このような画像形成装置100では、感光体ドラム1を図1において時計回り(矢印A方向)に回転させながら、感光体ドラム1に対する画像形成プロセスが実行される。なお、画像形成部15における画像形成プロセスについては後述する。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム1に向けて、シート11が給紙機構22から用紙搬送路23及びレジストローラ対24を経由して画像形成部15に搬送され、この画像形成部15において転写ローラ5により感光体ドラム1の表面におけるトナー像がシート11に転写される。そして、トナー像が転写されたシート11は感光体ドラム1から分離され、定着ローラ対26aを有する定着部26に搬送されてトナー像が定着される。
定着部26を通過したシート11は、複数方向に分岐した用紙搬送路27に送られて、用紙搬送路27の分岐点に設けられた複数の経路切換ガイドを有する経路切換機構30、31、32によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、用紙搬送路28に送られて両面コピーされた後に)、第1排出トレイ29a、第2排出トレイ29b又は第3排出トレイ29cの用紙排出部に排出される。
給紙機構22は、複合機本体に着脱自在に取り付けられ、シート11を収納する複数の給紙カセット22a、22bと、その上方に設けられるスタックバイパス(手差しトレイ)22cとを備えてなり、これらは用紙搬送路23によって感光体ドラム1及び現像ユニット4等からなる画像形成部15に繋がっている。33は、画像入力部20上に載置される原稿を押さえて保持するプラテン(原稿押さえ)である。
用紙搬送路27は、具体的には、定着ローラ対26aの下流側において、まず左右二股に分岐し、一方の経路(図1では右方向に分岐する経路)は第1排出トレイ29aに連通するように構成されている。そして、他方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は搬送ローラ対35を経由して、上下二股に分岐し、一方の経路(図1では上方向に分岐する経路)は第2排出トレイ29bに連通するように構成されている。
これに対し、他方の経路(図1では下方向に分岐する経路)は、上記分岐点の直下において二股に分岐し、一方の経路は排出ローラ対36を経由して第3排出トレイ29cにシート11を排出するように構成されており、他方の経路は用紙搬送路28に連通するように構成されている。なお、用紙搬送路28は、片面に画像形成されたシート11がスイッチバックされて搬送される経路であり、再び画像形成部15により異なる片面が画像形成されて排出される(両面複写)。
図2は、図1における画像形成部15付近の部分拡大図である。図2において、画像形成部15には、感光体ドラム1の回転方向(矢印A方向)に沿って、帯電部2、露光ユニット3、現像ユニット4、転写ローラ5、シート分離爪12及びクリーニング部14、除電装置10が配設されている。
感光体ドラム1は、例えばアルミドラムにa−Siから成る感光層が積層されたものであり、帯電部2により、表面を帯電させるようになっている。そして、露光ユニット3からのレーザビームを受けた表面に帯電を減衰させた静電潜像を形成する。帯電部2は、放電(例えばコロナ放電)することで感光体ドラム1の表面を帯電させるものであり、例えば細いワイヤー等を電極として、高電圧を印加されることで放電するようになっている。
露光ユニット3は、画像データに基づいて、光ビーム(例えばレーザビーム)を感光体ドラム1に照射し、感光体ドラム1の表面に静電潜像を形成させるものである。現像ユニット4は、感光体ドラム1に対向配置された現像ローラ4aを備え、内部に収容されたトナーを現像ローラ4aにより感光体ドラム1の静電潜像に付着させて、トナー像を形成させるものである。なお、現像ユニット4としては、内部に磁石を備えた磁気ローラ(図示せず)を用いて現像剤に含まれるキャリアにより磁気ブラシを発生させ、磁気ブラシを用いて現像ローラ4a上にトナー薄層を形成するハイブリッド現像式の現像ユニットを用いても良い。
除電装置10による除電後、帯電部2によって均一に帯電された感光体ドラム1上に露光ユニット3により静電潜像が記録され、その静電潜像を反転現像にて現像ユニット4でトナー像に顕像化し、トナー像を転写ローラ5にてシート11上に転写する。トナー像が転写されたシート11は、感光体ドラム1の長手方向(紙面方向)に沿って4箇所に配置されたシート分離爪12により感光体ドラム1から分離され、定着部26(図1参照)に搬送される。
転写ローラ5で転写されなかった未転写トナーは、残留トナーとして摺擦ローラ6及びクリーニングブレード9を備えたクリーニング部14により感光体ドラム1表面から除去され、除去された残留トナーは回収スクリュー8等のトナー回収装置によって図示しない廃棄ボトルへと搬送される。
本発明の画像形成装置は、記録媒体への非画像形成時、例えば、画像形成装置を電源オフ状態やスリープ(省電力)モードからコピー開始状態まで立ち上げる際、或いは所定枚数の印刷が行われた時に、現像ユニット4内の現像ローラ4a上のトナーを感光体ドラム1側に吐出するリフレッシュ工程を実行可能に構成されている。
図3は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成例を示すブロック図である。図1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。画像形成装置100は、画像形成部15、画像入力部20、定着部26、AD変換部40、印刷枚数カウンタ42、制御部43、記憶部44、操作パネル45、及び温度センサ46から構成されている。
画像形成部15は、感光体ドラム1、帯電部2、露光ユニット3、現像ユニット4、転写ローラ5を含み、AD変換部40において変換されたデジタル信号に基づいて感光体ドラム1上に静電潜像を形成し、現像ユニット4によりトナー像に現像した後に転写ローラ5でシート上にトナー像を転写する。
画像入力部20は、画像形成装置100が複写機である場合、複写時に原稿を照明するスキャナランプや原稿からの反射光の光路を変更するミラーが搭載された走査光学系、原稿からの反射光を集光して結像する集光レンズ、及び結像された画像光を電気信号に変換するCCD等から構成される画像読取部であり、画像形成装置100がプリンタである場合、パーソナルコンピュータ等から送信される画像データを受信する受信部である。画像入力部20より入力された画像信号はAD変換部40においてデジタル信号に変換された後、後述する記憶部44内の画像メモリ60に送出される。
印刷枚数カウンタ42は、画像形成部15での印刷枚数を積算してカウントする。記憶部44は、画像メモリ60、ROM61、及びRAM62を備えており、画像メモリ60は、画像入力部20より入力され、AD変換部40においてデジタル変換された画像信号を記憶し、制御部43に送出する。RAM61及びROM62は、制御部43の処理プログラムや処理内容等を記憶する。
また、RAM61(或いはROM62)には、リフレッシュ工程実行時に現像ローラ4aに印加される交流バイアス電圧のDuty比が、機内温度と関連づけて記憶されており、後述するように温度センサ46の検知結果に基づいてDuty比を制御する場合に制御部43に送出される。
操作パネル45は、複数の操作キーから成る操作部と、設定条件や装置の状態等を表示する表示部(いずれも図示せず)とから構成されており、ユーザが印刷条件等の設定を行う他、画像形成装置100がファクシミリ機能を有する場合は記憶部44にファクシミリ送信先を登録し、さらに登録された送信先の読み出しや書き換えを行う等の種々の設定にも使用される。温度センサ46は、装置内部の温度を所定の間隔で測定する。
制御部43は、設定されたプログラムに従って画像入力部20、画像形成部15、定着部53やそれらを駆動する駆動手段(図示せず)を全般的に制御するとともに、画像入力部20から入力された画像信号を、必要に応じて変倍処理或いは階調処理して画像データに変換する。露光ユニット3は、処理後の画像データに基づいてレーザ光を照射し、感光体ドラム1上に潜像を形成する。
さらに制御部43は、装置立ち上げ時やユーザによるモード設定時、或いは印刷枚数カウンタ42のカウント値が所定枚数に達した時に、現像ユニット4内の現像ローラ4a上のトナーを感光体ドラム1側に吐出するリフレッシュ工程を実行する機能、及び温度センサ46の検知結果に基づいてリフレッシュ工程実行時に現像ローラ4aに印加される交流バイアス電圧のDuty比を決定する機能も有している。これにより、機内温度に応じた最適なDuty比が自動設定されるため、現像に不必要な粒径及び帯電量のトナーを優先的に排出することができ、キャリア飛びが発生しない高画質な画像を形成可能となる。
実際のトナー吐出パターンの一例を図4に示す。トナー吐出パターンPは、現像ローラ4a(図2参照)の現像領域の長さRと、所定のトナー吐出幅W1とを2辺とする矩形状である。長手方向の4箇所にはシート分離爪12(図2参照)にトナーが付着しないように、シート分離爪12よりも大きい幅W2を有する空白部Qが設けられている。
現像ローラに印加される交流バイアス電圧のDuty比と感光体ドラム上に吐出される微粉トナーの割合との関係を図5に示す。図5においては、Duty比(%)を横軸に、4μm以下の微粉トナーの個数(%)を縦軸にとり、周波数を3kHzに固定してDuty比を20%から80%まで変化させたときの、微粉トナーの割合の変化を表している。図から明らかなように、感光体ドラム上の微粉トナーの割合は、Duty比が低いほど高くなり、Duty比が高いほど低くなっている。
なお、ここでいうDuty比とは、交流波形1周期に対するプラス側波形の時間の割合を指す。即ち、図6(a)に示す交流バイアス電圧Vppにおいては、プラス側波形の継続時間Aと波形のない時間Bとが等しいため、Duty比(=A/A+B)は50%となる。
また、Duty比を変化させる場合は、面積中心電圧を一定にしてDuty比を変化させるものとする。図6(a)に示すDuty比が50%の交流バイアス電圧においては、面積中心電圧V1は波形の1/2の高さとなる。この交流バイアス電圧のDuty比を30%(A:B=3:7)にすると、図6(b)に示すように、プラス側波形が高くなり、面積中心電圧V1を超える部分の割合が波形全体の70%となる。即ち、感光体ドラム上へのトナー移動に寄与する電界(現像電圧成分)は、Duty比に反比例して高くなる。
従って、チャージアップした微粉トナーが悪影響を及ぼす低温、低湿時においてDuty比を低くすることにより、現像電圧成分が大きくなるため、チャージアップしてキャリアとの電気的な結合が強くなった微粉トナーも感光体ドラム側へ吐出することが可能となる。また、Duty比に比例して電圧印加時間Aが短くなるため、トナーと共にキャリアが吐出されることもなくなり、チャージアップした微粉トナーのみを優先的に排出することができる。
Duty比の好ましい範囲は交流バイアス電圧の周波数によって異なるが、例えば周波数を8kHzとした場合、機内温度(現像ユニット付近の温度)が31℃以下の低温環境では、Duty比を10%以上30%以下に設定するのが好ましい。Dutyが10%未満の場合は電圧印加時間が極端に短くなり、単位時間当たりのトナー吐出量が少なくなって必要量のトナー吐出に時間を要することとなり、また、瞬間的に強い現像電界が作用するため、トナーと共にキャリアが吐出される場合がある。一方、Dutyが30%を超える場合はチャージアップしたトナーを吐出する効果が弱くなり、キャリア飛びが発生する場合がある。
なお、交流バイアス電圧の基準電圧をシフトさせる直流バイアス電圧(シフトバイアス)の電圧を上げると、Duty比が50%であってもチャージアップしたトナーを吐出可能であるが、現像電圧成分と共に基準電圧も大きくなり、さらに電圧印加時間も長くなるため、キャリアも吐出されてしまい好ましくない。
一方、帯電性能の劣化した大粒径トナーが悪影響を及ぼす高温、高湿時においては、Duty比を高くすると、感光体ドラムからの引き剥がし電界が強くなり、現像時間が長くなるため、接触2成分現像方式では、より電気的作用を受けやすいチャージアップした微粉トナーはキャリア側に引き戻され、電気的作用を受けにくい低帯電トナーは結果的に感光体ドラム側に付着したまま残存することとなる。従って、低帯電で静電付着力の弱い大粒径トナーを優先的に感光体ドラム側へ吐出することが可能となる。
例えば周波数を8kHzとした場合、機内温度が43℃以上の高温環境においては、Duty比を70%以上90%以下に設定するのが好ましい。Dutyが90%を超える場合は現像電圧成分が極端に低くなり、単位時間当たりのトナー吐出量が少なくなって必要量のトナー吐出に時間を要することとなる。一方、Dutyが70%未満の場合は低帯電トナーを優先的に吐出する効果が弱くなり、キャリア飛びが発生する場合がある。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。画像形成装置の構成については第1実施形態の図3と共通であるため説明を省略する。本実施形態においては、RAM61(或いはROM62)に、リフレッシュ工程実行時に現像ローラ4aに印加される交流バイアス電圧の周波数が、機内温度と関連づけて記憶されており、制御部43は温度センサ46の検知結果に基づいて現像ローラ4aに印加される交流バイアス電圧の周波数を決定する機能を有している。これにより、機内温度に応じた最適な周波数が自動設定されるため、第1実施形態と同様に、現像に不必要な粒径及び帯電量のトナーを優先的に排出することができる。
現像ローラに印加される交流バイアス電圧の周波数と感光体ドラム上に吐出される微粉トナーの割合との関係を図7に示す。図7においては、周波数(kHz)を横軸に、4μm以下の微粉トナーの個数(%)を縦軸にとり、Duty比を30%に固定して周波数を2kHzから12kHzまで変化させたときの、微粉トナーの割合の変化を表している。図から明らかなように、感光体ドラム上の微粉トナーの割合は、周波数が低いほど高くなり、周波数が高いほど低くなっている。
交流バイアス電圧の周波数を下げることにより、チャージアップした微粉トナーに対してはキャリア側に引き戻す方向に作用する力が弱まるため、感光体ドラム側に吐出され易くなり、キャリアに対しては感光体ドラム側に引っ張られる方向に作用する力が弱まるため、キャリア飛びが発生しにくくなる。従って、チャージアップした微粉トナーが悪影響を及ぼす低温、低湿時において周波数を低くすることにより、キャリアを吐出することなく、チャージアップした微粉トナーのみを優先的に排出することができる。
例えばDuty比を50%とした場合、機内温度が31℃以下の低温環境では、周波数を2kHz以上4kHz以下に設定するのが好ましい。周波数が2kHz未満の場合は、キャリアの電気抵抗が低下した場合にキャリア飛びが発生するおそれがあった。一方、周波数が4kHzを超える場合はチャージアップしたトナーを吐出する効果が十分に得られない。
一方、帯電性能の劣化した大粒径トナーが悪影響を及ぼす高温、高湿時においては、周波数を高くすることにより、低帯電で静電付着力の弱い大粒径トナーを優先的に感光体ドラム側へ吐出することが可能となる。例えば機内温度が43℃以上の高温環境においては、周波数を10kHz以上12kHz以下に設定するのが好ましい。周波数が12kHzを超える場合は長時間の印刷によりキャリアの電気抵抗が低下し、現像剤中の帯電量分布がブロードとなって低帯電トナーの比率が増加した場合、より多くの低帯電トナーを吐出する必要が生じるが、現像電圧成分の低下によりトナー吐出量も低下するため好ましくない。一方、周波数が10kHz未満の場合は、帯電の低下したトナーを吐出する効果が十分に得られない。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。画像形成装置の構成については第1実施形態の図3と共通であるため説明を省略する。本実施形態においては、RAM61(或いはROM62)に、リフレッシュ工程実行時に現像ローラ4aに印加される交流バイアス電圧のDuty比及び周波数が、機内温度と関連づけて記憶されており、制御部43は温度センサ46の検知結果に基づいて現像ローラ4aに印加される交流バイアス電圧のDuty比及び周波数を決定する機能を有している。
現像ローラに印加される交流バイアス電圧の周波数と感光体ドラム上に吐出される微粉トナーの割合との関係を表1に示す。
Figure 2007034096
表1においては、Duty比(%)を行方向に、周波数(kHz)を列方向に割り当て、所定のDuty比及び周波数の交流バイアス電圧を印加したときの、感光体ドラム上に吐出される4μm以下の微粉トナーの個数(%)を行及び列の交差する位置に示している。例えばDuty比20%、周波数3kHzの交流バイアス電圧を印加した場合、4μm以下の微粉トナーは5.4%となり、Duty比80%、周波数8kHzの交流バイアス電圧を印加した場合、4μm以下の微粉トナーは3.2%となる。
従って、低温、低湿時においてはDuty比及び周波数を低くし、高温、高湿時においてはDuty比及び周波数を高くすることにより、Duty比の変更による帯電量及び粒径の異なるトナーの選択的排出効果と、周波数の変更による帯電量及び粒径の異なるトナーの選択的排出効果とが重畳的に作用するため、現像に不必要な粒径及び帯電量のトナーを第1、第2実施形態に比べてより一層効率良く排出することができる。
また、Duty比と共に周波数を低くすることにより、低い現像電圧成分でもチャージアップしたトナーを効率良く吐出可能となるため、特に、長期間の印刷によりキャリアコートが剥がれ、キャリアの電気抵抗が低下した場合においてもキャリア飛びの発生を防止することができ、キャリアの長寿命化により装置のランニングコストも低下する。また、キャリアの電気抵抗を低くすると現像性が良くなる反面、キャリア飛びも発生し易くなるため、キャリアの電気抵抗を予め低く設定して現像性を改善する必要がある場合にも有効となる。
次に、本実施形態の画像形成装置の動作について説明する。図8は、本発明の第1実施形態の画像形成装置において実行されるリフレッシュ工程の一例を示すフローチャートである。図3を参照しながら、図8のステップに従いリフレッシュ工程の実行手順について説明する。なお、この例においては印刷枚数カウンタ42により前回のリフレッシュ工程以降の印刷枚数Sをカウントし、印刷枚数Sが所定値に到達したときリフレッシュ工程を実行する。また、画像形成時において現像ローラ4aに印加される交流バイアス電圧のDuty比を50%とする。
先ず、ユーザにより画像形成処理が開始されると(ステップS1)、印刷枚数カウンタ42により印刷枚数Sが積算カウントされる(ステップS2)。また、温度センサ46により機内温度Tが継続して検知される(ステップS3)。そして、画像出力が終了したか否かが判断され(ステップS4)、画像形成処理が継続している場合はステップS2に戻り、印刷枚数Sのカウント及び機内温度の検知を継続する。
ステップS4において画像形成が終了している場合は、次に印刷枚数Sがリフレッシュ実行枚数以上であるか否かが判断される(ステップS5)。Sが実行枚数以上である場合は、温度センサ46で検知された機内温度Tが制御部43に送出され、Tが31℃以下であるか否かが判断される。(ステップS6)。Tが31℃以下の低温条件である場合は、現像ローラ4aに印加される交流バイアス電圧のDuty比を50%から20%に変更する(ステップS7)。
ステップS6においてTが31℃を超える場合は、次にTが43℃以上であるか否かが判断される。(ステップS8)。Tが43℃以上の高温条件である場合は、現像ローラ4aに印加される交流バイアス電圧のDuty比を50%から80%に変更する(ステップS9)。ステップS8においてTが43℃未満の場合、即ち31<T<43である場合はDuty比を50%に維持する。
その後、リフレッシュ工程が実行され、温度条件に応じたDuty比の交流バイアス電圧が現像ローラ4aに印加されて感光体ドラム1上にトナー吐出が行われる(ステップS10)。そして、印刷枚数カウンタ42の印刷枚数Sをリセットして(ステップS11)処理を終了する。なお、ステップS5においてSが実行枚数に到達していない場合は、リフレッシュ工程を行わずにそのまま処理を終了する。
上記手順で制御を行うことにより、リフレッシュ工程実行時の温度条件に応じて、現像に不必要な粒径及び帯電量のトナーを優先的に排出し、且つ現像に必要なトナーの吐出を抑制することができ、キャリア飛びの発生を効果的に防止するとともに、全体的なトナー吐出量を減少させることができる。なお、上記手順では印刷枚数に応じてリフレッシュ工程が自動で開始することとしたが、画像不良が発生した場合にも必要に応じて手動でリフレッシュ工程を実行できるようにしても良い。
また、ここでは機内温度Tが31℃以下の場合にDuty比を20%に、43℃以上の場合にDuty比を80%に変更したが、Duty比を変更する機内温度の範囲及び各温度範囲におけるDuty比は、使用するトナーの物性や画像形成装置の仕様、或いはユーザの使用環境等に応じて任意に設定することができる。
また、機内温度に応じて周波数を決定する第2実施形態、及び機内温度に応じてDuty比及び周波数の両方を決定する第3実施形態の制御手順も、図9を用いて全く同様に説明される。即ち、第2実施形態では、ステップS7及びステップS9において、Duty比に代えて周波数を所定値に変更すれば良く、第3実施形態では、ステップS7及びステップS9において、Duty比及び周波数の両方を所定値に変更すれば良い。
なお、上記各実施形態においては、正帯電トナーを用いる画像形成装置について説明しているため、感光体ドラム上に吐出される微粉トナーの割合とDuty比との関係は上記のようになるが、負帯電トナーを用いた場合の関係は上記と逆になる。従って、負帯電トナーを用いる画像形成装置の場合は、チャージアップした微粉トナーが悪影響を及ぼす低温、低湿時においてはDuty比を高く設定し、帯電性能の劣化した大粒径トナーが悪影響を及ぼす高温、高湿時においてはDuty比を低く設定すれば良い。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記各実施形態においては、温度センサ46により検出された機内温度に基づいてDuty比、周波数を決定しているが、温度センサ46に代えて機内の湿度を検知する湿度センサを設置して、温度変化でなく湿度変化に基づいてDuty比、周波数を決定しても良く、温度及び湿度の両方を検知する温湿度センサにより検出された機内温度及び機内湿度の両方に基づいて決定しても良い。
また本発明では、一例としてデジタル複合機についてのみ説明したが、アナログ方式のモノクロ複写機やタンデム式のカラー複写機等の複写機、或いはファクシミリやレーザプリンタ等、2成分現像方式の現像装置を用いる種々の画像形成装置に適用できるのはもちろんである。
図3に示したような第1実施形態の画像形成装置を用いて連続印刷を行い、機内温度Tに応じてリフレッシュ工程実行時の交流バイアスのDuty比を変化させた場合の、キャリア飛びの発生を調査した。現像条件としては、感光体ドラム1の表面電位を300V、ドラム径を30mmとし、通常の画像形成時における現像ローラ4aの交流バイアスVppを1.8kV、周波数8kHz、Duty50%、直流バイアスVdcを220V(キャリブレーション可変)とした。また、ドラム−現像ローラ間距離を500μm、感光体ドラム1に対する現像ローラ4aの線速比S/Dを1.8とし、粒径60μm、飽和磁化60emu/gのフッ素系材料でコーティングされたキャリアと、粒径9μmのトナーから成り、キャリアに対するトナーの混合比率が6.5重量%、トナー帯電量が15μC/gである2成分現像剤を用いた。
試験方法は、機内温度が低温(T≦31)、常温(31<T<43)、及び高温(43≦T)の各条件下において、トナー吐出時の交流バイアスVppのDuty比をそれぞれ30%、50%、及び70%に設定し、10,000枚連続印刷後にリフレッシュ工程を実行した後のキャリア飛びの発生を調査した。なお、キャリア飛びの発生は、印字率約25%のハーフトーン画像をA4サイズ用紙に印刷し、キャリア飛びによる白点又は黒点が3個未満の場合を○、3個以上の場合を△とした。試験結果を表2に示す。
Figure 2007034096
表2から明らかなように、機内温度Tが31℃以下の低温条件においては、Duty比が30%ではキャリア飛びの発生は3個未満と許容範囲内であったが、50%、70%ではキャリア飛びの発生が顕著となった。一方、機内温度Tが43℃以上の高温条件においては、Duty比が70%ではキャリア飛びの発生は許容範囲内であったが、30%、50%ではキャリア飛びの発生が顕著となった。この結果より、キャリア飛びの発生は低温条件下ではDuty比が低い方が少なく、高温条件下ではDuty比が高い方が少なくなることが確認された。
図3に示したような第2実施形態の画像形成装置を用いて連続印刷を行い、機内温度Tに応じてリフレッシュ工程実行時の交流バイアスの周波数を変化させた場合の、キャリア飛びの発生を調査した。なお、現像条件及び試験条件については実施例1と同様とした。試験結果を表3に示す。
Figure 2007034096
表3から明らかなように、機内温度Tが31℃以下の低温条件においては、周波数が4.0kHz以下ではキャリア飛びの発生は許容範囲内であったが、6.0kHz以上ではキャリア飛びの発生が顕著となった。一方、機内温度Tが43℃以上の高温条件においては、周波数が10.0kHz以上ではキャリア飛びの発生は許容範囲内であったが、8.0kHz以下ではキャリア飛びの発生が顕著となった。この結果より、キャリア飛びの発生は低温条件下では周波数が低い方が少なく、高温条件下では周波数が高い方が少なくなることが確認された。
図3に示したような第3実施形態の画像形成装置を用いて連続印刷を行い、機内温度Tに応じてリフレッシュ工程実行時の交流バイアスのDuty比及び周波数を変化させた場合の、キャリア飛びの発生を調査した。なお、現像条件及び試験条件については実施例1、2と同様とした。試験結果を表4に示す。
Figure 2007034096
表4から明らかなように、機内温度Tが31℃以下の低温条件においては、周波数2.0kHzではDuty比に関係なくキャリア飛びの発生は許容範囲内であった。また、周波数6.0kHzでは、Duty比30%の場合にはキャリア飛びの発生は許容範囲内であったが、Duty比50%及び70%の場合にはキャリア飛びの発生が顕著となった。さらに、周波数10.0kHzでは、Duty比に関係なくキャリア飛びの発生が顕著となった。
一方、機内温度Tが43℃以上の高温条件においては低温条件の場合と逆の傾向を示し、周波数2.0kHzではDuty比に関係なくキャリア飛びの発生が顕著であった。また、周波数6.0kHzではDuty比70%の場合のみキャリア飛びの発生は許容範囲内となった。さらに、周波数10.0kHzではDuty比に関係なくキャリア飛びの発生は許容範囲内であった。この結果より、キャリア飛びの発生は低温条件下ではDuty比及び周波数が低い方が少なく、高温条件下ではDuty比及び周波数が高い方が少なくなることが確認された。
本発明は、像担持体と、該像担持体に対向配置される現像ローラを回転させることにより、キャリアとトナーとから成る2成分現像剤を用いて像担持体上に静電潜像に応じたトナー像を形成する現像ユニットと、を含む画像形成部を備え、非画像形成時に現像ローラ側から像担持体側へトナーを吐出する工程を実行可能な画像形成装置において、装置内部の温度及び/又は湿度を検知する検知手段と、該検知手段の検知結果に応じて現像ローラに印加する交流バイアス電圧を制御する制御手段とを設け、制御手段は、検知手段により検知された装置内部の温度及び/又は湿度に基づいて、トナーを吐出する際に現像ローラに印加される交流バイアス電圧のDuty比を決定する。
これにより、リフレッシュ工程において現像ローラに印加される交流バイアス電圧のDuty比を、装置内部の温度や湿度に応じて適正化して現像に不必要な粒径及び帯電量のトナーを優先的に排出できるため、キャリア飛びの発生しない高画質な画像を形成する画像形成装置を提供することができる。
また、リフレッシュ工程において現像ローラに印加される交流バイアス電圧の周波数を装置内部の温度や湿度に応じて適正化すれば、Duty比を適正化した場合と同様に、現像に不必要な粒径及び帯電量のトナーを優先的に排出してキャリア飛びの発生を効果的に防止できる。
また、装置内部の温度や湿度に応じてDuty比及び周波数を共に変化させることとすれば、Duty比の変更による選択的排出効果と、周波数の変更による選択的排出効果とが重畳的に作用するため、現像に不必要な粒径及び帯電量のトナーをより効率良く排出してキャリア飛びの発生を一層効果的に防止することができる。また、低い現像電圧成分でもチャージアップしたトナーを効率良く吐出可能となるため、長期間の印刷によりキャリアの電気抵抗が低下した場合においてもキャリア飛びの発生を防止することができ、キャリアの長寿命化により装置の低ランニングコスト化にも貢献する。
は、本発明の画像形成装置の全体構成を示す概略断面図である。 は、本発明の画像形成装置における画像形成部付近の部分拡大図である。 は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一構成例を示すブロック図である。 は、本発明に用いられるトナー吐出パターンの一例を示す図である。 は、現像ローラに印加される交流バイアス電圧のDuty比と、感光体ドラム上に吐出される微粉トナーの割合との関係を示すグラフである。 は、交流バイアス電圧のDuty比と現像電圧成分との関係を示す模式図である。 は、現像ローラに印加される交流バイアス電圧の周波数と、感光体ドラム上に吐出される微粉トナーの割合との関係を示すグラフである。 は、本発明の第1実施形態の画像形成装置におけるリフレッシュ工程の実行手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 感光体ドラム(像担持体)
2 帯電部
3 露光ユニット
4 現像ユニット
4a 現像ローラ
5 転写ローラ
14 クリーニング装置
15 画像形成部
20 画像入力部
42 印刷枚数カウンタ
43 制御部(制御手段)
44 記憶部
46 温度センサ(検知手段)
60 画像メモリ
100 画像形成装置

Claims (3)

  1. 像担持体と、該像担持体に対向配置される現像ローラを回転させることにより、キャリアとトナーとから成る2成分現像剤を用いて前記像担持体上に静電潜像に応じたトナー像を形成する現像ユニットと、を含む画像形成部を備え、
    非画像形成時に前記現像ローラ側から前記像担持体側へトナーを吐出する工程を実行可能な画像形成装置において、
    装置内部の温度及び/又は湿度を検知する検知手段と、該検知手段の検知結果に応じて前記現像ローラに印加する交流バイアス電圧を制御する制御手段とを設け、前記制御手段は、前記検知手段により検知された装置内部の温度及び/又は湿度に基づいて、トナーを吐出する際に前記現像ローラに印加される交流バイアス電圧のDuty比を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体と、該像担持体に対向配置される現像ローラを回転させることにより、キャリアとトナーとから成る2成分現像剤を用いて前記像担持体上に静電潜像に応じたトナー像を形成する現像ユニットと、を含む画像形成部を備え、
    非画像形成時に前記現像ローラ側から前記像担持体側へトナーを吐出する工程を実行可能な画像形成装置において、
    装置内部の温度及び/又は湿度を検知する検知手段と、該検知手段の検知結果に応じて前記現像ローラに印加する交流バイアス電圧を制御する制御手段とを設け、前記制御手段は、前記検知手段により検知された装置内部の温度及び/又は湿度に基づいて、トナーを吐出する際に前記現像ローラに印加される交流バイアス電圧の周波数を決定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 像担持体と、該像担持体に対向配置される現像ローラを回転させることにより、キャリアとトナーとから成る2成分現像剤を用いて前記像担持体上に静電潜像に応じたトナー像を形成する現像ユニットと、を含む画像形成部を備え、
    非画像形成時に前記現像ローラ側から前記像担持体側へトナーを吐出する工程を実行可能な画像形成装置において、
    装置内部の温度及び/又は湿度を検知する検知手段と、該検知手段の検知結果に応じて前記現像ローラに印加する交流バイアス電圧を制御する制御手段とを設け、前記制御手段は、前記検知手段により検知された装置内部の温度及び/又は湿度に基づいて、トナーを吐出する際に前記現像ローラに印加される交流バイアス電圧のDuty比及び周波数を決定することを特徴とする画像形成装置。
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