以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるプリンター1について説明する。まず、プリンター1の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンター1の全体構成を説明するための図である。
図1に示すように、本実施形態のプリンター1は、主要な構成として、用紙搬送部10と、画像形成部30と、定着部40と、を備える。
用紙搬送部10は、第1送りローラー11と、第2送りローラー12と、レジストローラー対13と、第1ローラー対14と、第2ローラー対15と、用紙排出部16と、を備える。また、用紙Tが搬送される搬送路Lは、第1送りローラー11又は第2送りローラー12から画像形成部30(後述する転写ニップN)までの第1搬送路L1と、画像形成部30(後述する転写ニップN)から定着部40までの第2搬送路L2と、定着部40から用紙排出部16までの第3搬送路L3と、定着部40から排出された用紙Tをレジストローラー対13に戻す第4搬送路L4と、を備える。
第1送りローラー11は、給紙カセット17に収容される用紙T(被転写材)を第1搬送路L1に供給する。第2送りローラー12は、手差トレイ18に載置される用紙T(被転写材)を第1搬送路L1に供給する。レジストローラー対13は、第1搬送路L1を搬送されてきた用紙Tを感光体ドラム31と転写ローラー38との間に形成される転写ニップNに供給して、感光体ドラム31に形成されたトナー画像を用紙Tに転写させるために、用紙Tの搬送又は用紙Tの搬送停止を行う。
また、レジストローラー対13は、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正を行う。第1ローラー対14は、第3搬送路L3に設けられ、定着部40から排出された用紙Tを用紙排出部16側に搬送する。第2ローラー対15は、第1ローラー対14により用紙排出部16側に搬送された用紙Tを第4搬送路L4に搬入させる。用紙排出部16は、トナー画像が定着された用紙Tをプリンター1の外部に排出する。用紙排出部16におけるプリンター1の外側には、排紙集積部19が形成される。排紙集積部19には、用紙排出部16から排出された用紙Tが集積される。
画像形成部30は、トナー画像を形成するための装置である。画像形成部30は、像担持体としての感光体ドラム31と、帯電部32と、露光部としてのレーザースキャナーユニット33と、現像器34と、除電器35と、クリーニング部36と、現像剤収容部としてのトナーカートリッジ37と、転写ローラー38と、を備える。なお、本実施形態において、レーザースキャナーユニット33は、画像形成部30の一部として動作する。
感光体ドラム31は、現像ローラー343(トナー担持体)のトナー層から供給されるトナーにより、表面に形成された静電潜像に沿った画像(トナー画像)が形成される。感光体ドラム31の周囲には、感光体ドラム31の回転方向に沿って上流側から下流側へ順に、帯電部32、レーザースキャナーユニット33、現像器34、トナー濃度検出部としてのトナー濃度センサー39及びクリーニング部36が配置される。
帯電部32は、感光体ドラム31の表面を、一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
レーザースキャナーユニット33は、感光体ドラム31の表面から離れて配置される。レーザースキャナーユニット33は、外部に配置される外部機器(例えば、パーソナルコンピューター等)により送信された画像データ(原稿画像)に基づいて、感光体ドラム31の表面にレーザー光を連続照射して所定面積の100%ベタ画像における静電潜像、及びレーザー光を間欠照射して所定面積で且つ所定トナー濃度の非100%ドット画像(後述)における静電潜像を形成する。レーザースキャナーユニット33から感光体ドラム31にレーザー光を照射することにより、感光体ドラム31の表面において、露光された部分の電荷が除去されて、原稿画像に対応した静電潜像が形成される。
本実施形態のレーザースキャナーユニット33は、感光体ドラム31(像担持体)の表面にレーザー光を連続照射して所定面積の100%ベタ画像における静電潜像、及びレーザー光を間欠照射して所定面積で且つ所定トナー濃度の非100%ドット画像における静電潜像を形成する。具体的には、レーザースキャナーユニット33は、通常の原稿画像のほか、トナーの劣化を検出するための100%ベタ画像による第1小画像、70%ハーフ画像(非100%ドット画像)による第2小画像、及びトナーを消費させるためのダミー画像(後述する面積A又はB)をそれぞれ形成する。なお、通常の原稿画像及びダミー画像は、感光体ドラム31の印字領域(画像形成領域)に形成される。また、第1小画像及び第2小画像は、感光体ドラム31の印字領域外に形成される。
現像器34は、感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像に、単色(通常はブラック)のトナーを付着させて、感光体ドラム31の表面にトナー画像を形成する。現像器34は、攪拌ローラー341、現像剤担持体としての磁気ローラー342、トナー担持体としての現像ローラー343等を有する。
現像器34は、タッチダウン方式の現像装置である。現像器34は、磁気ローラー342の表面に磁力により磁気ブラシを形成し、磁気ブラシから現像ローラー343に供給されるトナーにより、現像ローラー343の表面にトナー層を形成する。そして、現像ローラー343に形成されたトナー層を感光体ドラム31に供給することにより、感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像を現像する。これにより、感光体ドラム31の表面にトナー画像が形成される。
攪拌ローラー341は、トナー供給部371(後述)により供給された現像剤を攪拌する。攪拌ローラー341により攪拌された現像剤には、摩擦により静電気が発生する。これにより、キャリアはマイナスに帯電し、トナーはプラスに帯電する。また、静電気力により、トナーは、キャリアに付着する。
磁気ローラー342は、円筒形状の非磁性部材からなる磁気スリーブにより構成される。磁気スリーブは、所定方向に回転可能に支持され、その内部には複数の磁性部材(不図示)が配置されている。磁気ローラー342は、2成分現像剤を磁力により保持し、当該2成分現像剤に含まれるキャリアにより表面に磁気ブラシが形成される。磁気ローラー342には、第1電圧印加部101(後述)により、第1バイアス電圧V1が印加される。
トナーカートリッジ37(後述)から現像器34に供給された現像剤は、攪拌ローラー341により攪拌された後、その一部が磁気ローラー342の表面に磁力により保持される。磁気ローラー342の表面に保持された一部の現像剤は、不図示の磁気ブラシ(現像剤層)を形成する。
現像ローラー343は、円筒形状の非磁性部材からなる現像スリーブにより構成される。現像ローラー343の内部には、複数の磁性部材が配置されている。現像ローラー343は、感光体ドラム31の表面に対向する位置において、現像スリーブの回転方向が磁気ローラー342の回転方向と反対方向となるように駆動される。
現像ローラー343は、磁気ローラー342(現像剤担持体)の磁気ブラシから供給されるトナーにより表面にトナー層(不図示)が形成される。具体的には、現像ローラー343の表面には、磁気ローラー342の層厚規制ブレード(不図示)により層厚が規制された磁気ブラシからトナーのみが移動して、トナー層が形成される。現像ローラー343には、第2電圧印加部102(後述)により、第2バイアス電圧V2が印加される。
除電器35は、感光体の表面に光を照射することにより、転写が行われた後の感光体ドラム31の表面を除電する(電荷を除去する)。
クリーニング部36は、除電器35によって感光体ドラム31の表面が除電された後のその表面に残るトナー等を除去する。
トナーカートリッジ37は、現像器34に対して供給される現像剤として、少なくともトナー及びキャリアを含む2成分現像剤を収容する。トナーカートリッジ37の内部には、トナー供給部371が設けられている。トナー供給部371は、トナーカートリッジ37に収容された現像剤を現像器34に供給する。トナー供給部371と現像器34とは、トナー供給路(図示せず)により接続されている。
転写ローラー38は、感光体ドラム31との間に用紙Tを挟み込むことにより、感光体ドラム31の表面に形成されたトナー画像を用紙Tに転写させる。転写ローラー38には、転写バイアス印加部(不図示)により、感光体ドラム31の表面に形成されたトナー画像を用紙Tに転写させるための転写バイアスが印加される。
トナー濃度センサー39は、感光体ドラム31の表面に対向して配置されている。トナー濃度センサー39は、感光体ドラム31の表面に形成された通常の原稿画像のトナー濃度(画像濃度)を検出する。また、トナー濃度センサー39は、感光体ドラム31(像担持体)の表面に形成された第1小画像及び第2小画像のトナー濃度を検出する。トナー濃度センサー39は、トナー濃度センサー39から感光体ドラム31の表面に形成された画像に照射した光の反射率によりトナー濃度を検出する。トナー濃度は、Log10(1/R)により表される。ここで、Rは反射率(%)を示す。トナー濃度センサー39で検出されたトナー濃度(以下、「検出トナー濃度値」ともいう)に関する情報は、制御部90に送信される。
定着部40は、加熱回転体41と、加圧回転体42と、を備える。加熱回転体41と加圧回転体42とは、トナー画像が転写された用紙Tを挟み込んで、トナーを溶融及び加圧し、そのトナーを用紙Tに定着させる。
次に、本実施形態に係るプリンター1の機能的な構成について説明する。図2は、プリンター1の機能的な構成を示すブロック図である。なお、図1を用いて説明した構成については、その説明を適宜に省略する。
プリンター1は、上述した構成要素(用紙搬送部10、画像形成部30及び定着部40等)に加えて、更に、操作部50と、表示部60と、インターフェイス部70と、記憶部80と、制御部90と、を備える。また、プリンター1は、第1電圧印加部101と、第2電圧印加部102と、第3電圧印加部103と、を備える。
操作部50は、複数のキー(不図示)を有する。これら複数のキーは、例えば、プリンター1の設定を変更する場合やジョブをリセットする場合等に操作される。操作部50は、いずれかのキーが操作されたときに、操作されたキーに対応する信号を制御部90に送信する。
表示部60は、設定モード、用紙サイズ、印刷枚数、出力先のほか、トナーカートリッジ37に収容される現像剤の残量が少ないことや、給紙カセット17内に用紙Tが収容されていないこと等の種々の情報を表示する。
インターフェイス部70は、プリンター1の外部に設置された外部機器(例えば、パーソナルコンピューター等)と接続される。
記憶部80は、ハードディスクや半導体メモリー等から構成される。記憶部80は、上述した外部機器から供給された画像データを記憶する。また、記憶部80は、プリンター1において利用される制御プログラム、及びこの制御プログラムによって利用されるデータ等を記憶する。
制御部90は、CPU、RAM及びROMを備える。RAMは、各種データを一時的に記憶する機能や演算時の作業領域となる機能を有する記憶装置である。ROMは、各種プログラムを記憶するフラッシュメモリとしての機能を有する記憶装置である。CPUは、ROMからプログラムを読み出して実行する演算装置である。CPUとRAM及びROMとは、データバス(不図示)を介してデータの送受信を行う。CPUは、ROMから読み出したプログラムを実行することにより、そのプログラムの内容に応じた処理を実行する。
制御部90は、用紙搬送部10、画像形成部30、定着部40及び表示部60を制御する。また、制御部90は、第1電圧印加部101、第2電圧印加部102及び第3電圧印加部103を制御する。また、制御部90は、通常運転制御部91と、画像形成制御部としてのテスト画像形成制御部92と、リフレッシュ運転制御部93と、を含む。
制御部90(通常運転制御部91)は、通常の原稿画像を形成する場合において、プリンター1の各部を制御する。また、制御部90(テスト画像形成制御部92)は、トナーの劣化を検出するための100%ベタ画像による第1小画像、及び70%ハーフ画像(非100%ドット画像)による第2小画像をレーザースキャナーユニット33に形成させる。更に、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、トナーの目標消費量に適したダミー画像をレーザースキャナーユニット33に形成させる。通常運転制御部91、テスト画像形成制御部92及びリフレッシュ運転制御部93の機能については後述する。
まず、制御部90(通常運転制御部91)が、プリンター1を通常運転する場合の動作について説明する。なお、以下の説明では、用紙Tの片面にトナー画像を形成する場合を例とする。
まず、制御部90(通常運転制御部91)は、インターフェイス部70を介して上記の外部機器から入力された画像データを記憶部80に一時記憶させる。制御部90(通常運転制御部91)は、記憶部80に一時記憶された画像データに基づいて、用紙Tにトナー画像を形成するために、用紙搬送部10、画像形成部30及び定着部40をそれぞれ制御する。すなわち、制御部90(通常運転制御部91)は、第1送りローラー11又は第2送りローラー12を駆動させて、用紙Tを画像形成部30に搬送させる。
また、制御部90(通常運転制御部91)は、画像データに基づいて生成されたトナー画像を形成するためのデータをレーザースキャナーユニット33に供給し、レーザースキャナーユニット33から照射されるレーザー光により感光体ドラム31に静電潜像を形成させる。制御部90(通常運転制御部91)は、現像器34より感光体ドラム31にトナー画像を形成させ、このトナー画像を転写ローラー38によって用紙Tに転写させる。制御部90(通常運転制御部91)は、加熱回転体41が所定の温度に加熱されるよう制御して、その加熱回転体41により用紙Tに転写されたトナー画像のトナーを溶融させると共に、加熱回転体41に圧接される加圧回転体42によりトナーを用紙Tに定着させる。更に、制御部90(通常運転制御部91)は、トナー画像が定着された用紙Tを用紙搬送部10により用紙排出部16から排出させる。
制御部90(通常運転制御部91)は、第1電圧印加部101、第2電圧印加部102及び第3電圧印加部から各ローラーへ印加されるバイアス電圧を制御する。第1電圧印加部101は、制御部90から出力される制御信号に基づいて、磁気ローラー342に第1バイアス電圧V1を印加する。第2電圧印加部102は、制御部90から出力される制御信号に基づいて、現像ローラー343に第2バイアス電圧V2を印加する。第3電圧印加部103は、制御部90から出力される制御信号に基づいて、感光体ドラム31に第3バイアス電圧V3を印加する。
磁気ローラー342に印加される第1バイアス電圧V1と、現像ローラー343に印加される第2バイアス電圧V2との電位差(以下、「現像バイアス電圧」ともいう)により、磁気ローラー342の表面に付着したトナーは、現像ローラー343に移動する。磁気ローラー342から現像ローラー343へのトナーの移動量は、磁気ローラー342と現像ローラー343との間に生じる現像バイアス電圧に比例して大きくなる。
また、感光体ドラム31と現像ローラー343との間に生じる電位差により、現像ローラー343の表面に付着したトナーは、感光体ドラム31の表面に移動する。これにより、感光体ドラム31の表面に形成された静電潜像がトナーにより現像(顕像化)される。現像ローラー343から感光体ドラム31へのトナーの移動量は、現像ローラー343と感光体ドラム31との間に生じる電圧差に比例して大きくなる。
タッチダウン方式の現像器34においては、現像ローラー343に供給される第2バイアス電圧V2が固定値に制御され、磁気ローラー342に供給される第1バイアス電圧V1と感光体ドラム31に供給される第3バイアス電圧V3との電位差が一定となるように制御される。制御部90(通常運転制御部91)は、現像ローラー343と磁気ローラー342との電位差を制御することにより、トナーの移動量を調節することができる。
一般に、大径のトナーは帯電性が高く、現像ローラー343への付着力が小さい(感光体ドラム31に移動しやすい)ため、現像性が良い。こうした理由から、タッチダウン方式の現像器34においては、大径のトナーが選択的に感光体ドラム31に移動する現象が起こりやすい。このような現象は、トナーが劣化するにつれて顕著になる。このため、連続して印字を行うと、小径トナーが現像ローラー343に残留して、画像の濃度が低下する。そこで、制御部90(通常運転制御部91)は、通常運転において、現像バイアス電圧を一定の周期で調節することにより、画像の濃度を補正するキャリブレーション処理を実行している。しかし、トナーの劣化が進行した場合には、このようなキャリブレーション処理を実行しても、画像の濃度を補正することが難しくなる。
そのため、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、通常運転の間に、劣化したトナーを強制的に感光体ドラム31に供給して消費させ、新たな現像剤を現像器34に補充するリフレッシュ運転を実行する。具体的には、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、トナー濃度センサー39(トナー濃度検出部)により検出された第1小画像及び第2小画像のトナー濃度に関する情報に基づいて、所定の第1面積で且つトナーの目標消費量に適したトナーのダミー画像をレーザースキャナーユニット33(露光部)に形成させる。制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、感光体ドラム31の表面にダミー画像を現像することにより、トナーを消費させる。リフレッシュ運転において、感光体ドラム31の表面に移動したトナーは用紙Tに転写されることなく、クリーニング部36により感光体ドラム31の表面から除去される。このようにして劣化したトナーが消費されることにより、トナーカートリッジ37から、新たな現像剤が現像器34に供給される。本実施形態におけるリフレッシュ運転については後述する。
次に、プリンター1をリフレッシュ運転する場合の制御部90の動作について説明する。図3(A)、(B)は、感光体ドラム31に形成される第1及び第2小画像を示す模式図である。図4(A)、(B)は、現像バイアス電圧とトナー消費量との関係を示すグラフである。図5(A)、(B)は、感光体ドラム31においてダミー画像を形成する領域を示す模式図である。図6は、制御部90がダミー画像の画像濃度を決定する場合の処理手順を示すフローチャートである。
制御部90(テスト画像形成制御部92)は、リフレッシュ運転の前に、画像形成部30を制御して、感光体ドラム31の印字領域外に、100%ベタ画像による第1小画像(以下、「100%ベタ画像」ともいう)、70%ハーフ画像による第2小画像(以下、「70%ハーフ画像」ともいう)を形成させる。これら小画像を形成するための画像データは、予め記憶部80に記憶されている。制御部90(テスト画像形成制御部92)は、第1及び第2小画像のトナー画像を形成するための画像データをレーザースキャナーユニット33に供給し、レーザースキャナーユニット33から照射されるレーザー光により、感光体ドラム31の表面に100%ベタ画像及び70%ハーフ画像の静電潜像を形成させる。
図3(A)は、100%ベタ画像を示し、図3(B)は、70%ハーフ画像を示す。これら小画像は、レーザー光によるドットの集まりとして形成される。レーザー光によるドットを連続的に照射するか、間欠的に照射するかによって小画像の画像濃度を調節することができる。
100%ベタ画像は、レーザースキャナーユニット33からレーザー光が連続的に照射されることにより形成される。100%ベタ画像においては、照射されるレーザー光が連続的に移動するため、感光体ドラム31の表面に形成される電荷が移動しやすい。そのため、100%ベタ画像においては、1ドットの潜像電位が浅くなる。
また、70%ハーフ画像は、レーザースキャナーユニット33からレーザー光を間欠的に照射することにより形成される。70%ハーフ画像においては、照射されるレーザー光が間欠的に移動するため、感光体ドラム31の表面に形成される電荷が移動しにくい。そのため、70%ハーフ画像においては、1ドットの潜像電位が100%ベタ画像よりも深くなる。
通常のリフレッシュ運転においては、予めトナー消費量が設定され、そのトナー消費量に見合った現像バイアス電圧が設定される。しかし、トナーが劣化してくると、現像バイアス電圧を最大値まで引き上げても、目標とするトナー消費量に達しないため、劣化したトナーを安定的に消費させることが難しくなる。
ここで、トナーの劣化に伴う現像バイアス電圧とトナー消費量との関係を、図4(A)、(B)を参照して説明する。
図4(A)は、トナーの劣化により、現像ローラー343から感光体ドラム31へのトナーの移動量が少なくなり、リフレッシュ運転において100%ベタ画像のトナー濃度でダミー画像を形成したときにトナー消費量が低下した場合を示している。トナーが劣化していない状態においては、現像ローラー343から感光体ドラム31へ十分な量のトナーが移動するため、100%ベタ画像も70%ハーフ画像も本来のトナー濃度で現像することができる。そのため、図4(A)に示すように、トナーの劣化前においては、100%ベタ画像も70%ハーフ画像も、現像バイアス電圧にほぼ比例してトナー消費量が増加する。この場合には、100%ベタ画像のトナー濃度でダミー画像を形成した方が、70%ハーフ画像のトナー濃度でダミー画像を形成したときよりも、リフレッシュ運転時におけるトナー消費量は多くなる。
一方、トナーが劣化すると、現像ローラー343から感光体ドラム31へのトナーの移動量が少なくなるため、100%ベタ画像のトナー濃度でダミー画像を形成しても、リフレッシュ運転時におけるトナー消費量は低くなる。そのため、現像バイアス電圧を最大値(500V)としても、目標とするトナー消費量を消費できなくなる場合がある。
トナーが劣化したときに、現像ローラー343から感光体ドラム31へのトナーの移動量が少なくなるのは、100%ベタ画像は潜像電位が浅いため、現像ローラー343から感光体ドラム31に移動したトナーのうち、静電潜像の現像に使用されるトナー量が少なくなるためである。これに対し、70%ハーフ画像は潜像電位が深いため、静電潜像の現像に使用されるトナー量は、トナーの劣化が更に進行しないと少なくならない。そのため、70%ハーフ画像においては、トナーが劣化しても、図4(A)に示すように、現像バイアス電圧を最大値(500V)とすることにより、目標とするトナー消費量を消費させることができる。
また、図4(B)は、トナーの劣化が更に進行して、磁気ローラー342から現像ローラー343へのトナーの移動量が少なくなり、リフレッシュ運転において70%ハーフ画像のトナー濃度でダミー画像を形成したときにトナー消費量が低下した場合を示している。トナーの劣化が更に進行すると、70%ハーフ画像のトナー濃度でダミー画像を形成しても、トナー消費量が低くなる。そのため、現像バイアス電圧を最大値(500V)としても、目標とするトナー消費量を消費できなくなる場合がある。これは、トナーの劣化が更に進行すると、トナーが過帯電となり、磁気ローラー342から現像ローラー343へ移動するトナー量が少なくなるためである。
同様に、トナーの劣化が更に進行すると、100%ベタ画像のトナー濃度でダミー画像を形成しても、トナー消費量が低下する。これは、トナーの劣化が更に進行して、トナー外添剤がトナーに埋没し、現像ローラー343とトナーとの付着力が大きくなるため、現像ローラー343から感光体ドラム31へ移動するトナー量が少なくなるためと考えられる。
上述したように、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、トナー濃度センサー39から、感光体ドラム31の表面に形成された100%ベタ画像及び70%ハーフ画像の検出トナー濃度値に関する情報を取得する。そして、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、取得した検出トナー濃度値とトナー目標濃度値(後述)とを比較することにより、目標とするトナー消費量に適したトナー濃度として、100%ベタ画像又は70%ハーフ画像のトナー濃度を選択し、そのトナー濃度のダミー画像を画像形成部30により感光体ドラム31の表面に形成させる。トナー目標濃度値とは、リフレッシュ運転時において、そのトナー濃度値のダミー画像を形成することにより、目標とするトナー消費量を消費できるトナーの濃度値をいう。制御部90において、トナー濃度センサー39から取得した検出トナー濃度値に基づいて、ダミー画像の画像濃度(トナー濃度)を決定する処理については後述する。
すなわち、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、100%ベタ画像(第1小画像)のトナー濃度でダミー画像を形成した場合に消費されるトナーの消費量がトナーの目標消費量に達している場合には、70%ハーフ画像(第2小画像)のトナー濃度に係わらず100%ベタ画像と同じトナー濃度のダミー画像をレーザースキャナーユニット33(露光部)に形成させ、70%ハーフ画像(第2小画像)のトナー濃度でダミー画像を形成した場合に消費されるトナーの消費量のみがトナーの目標消費量に達している場合には、70%ハーフ画像と同じトナー濃度のダミー画像をレーザースキャナーユニット33に形成させる。
ここで、ダミー画像とその面積について、図5を参照して説明する。図5(A)、(B)は、感光体ドラム31を円周方向に展開した模式図である。図5(A)は、面積Aで形成されたダミー画像110を示す模式図であり、図5(B)は、面積Bで形成されたダミー画像120を示す模式図である。図5(A)、(B)においては、ダミー画像が形成された範囲をハッチングで示す。また、図5(A)、(B)において、符号130で示す矩形枠は、印字領域を示す。
制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、トナー濃度センサー39から取得した100%ベタ画像及び70%ハーフ画像の検出トナー濃度値のいずれかがトナーの目標濃度値(後述)以上の場合には、画像形成部30により、図5(A)に示すように、印字領域130(感光体ドラム31)に面積Aのダミー画像を形成させる。
一方、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、取得した100%ベタ画像及び70%ハーフ画像の検出トナー濃度値がいずれもトナー目標濃度値未満の場合には、画像形成部30を制御して、図5(B)に示すように、印字領域130(感光体ドラム31)に面積B(>面積A)のダミー画像を形成させる。このように、本実施形態に係るプリンター1においては、100%ベタ画像及び70%ハーフ画像の検出トナー濃度値がいずれもトナー目標濃度値未満の場合には、印字領域130に形成されるダミー画像の面積を大きくするため、より多くのトナーを消費させることができる。
すなわち、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、100%ベタ画像(第1小画像)及び70%ハーフ画像(第2小画像)のトナー濃度でそれぞれダミー画像を形成した場合に消費されるトナーの消費量がいずれもトナーの目標消費量に達していない場合には、ダミー画像の面積が第1面積(面積A)よりも大きい第2面積(面積B)となるようにレーザースキャナーユニット33を制御する。
次に、制御部90(テスト画像形成制御部92、リフレッシュ運転制御部93)において、ダミー画像の画像濃度を決定する処理を、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
図6に示すステップST101において、制御部90(テスト画像形成制御部92)は、画像形成部30を制御して、感光体ドラム31の表面に100%ベタ画像及び70%ハーフ画像を形成させる。これらの画像は、感光体ドラム31の印字領域外に形成される。
ステップST102において、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、感光体ドラム31の表面に形成された100%ベタ画像及び70%ハーフ画像の検出トナー濃度値に関する情報をトナー濃度センサー39から取得する。
ステップST103において、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、100%ベタ画像の検出トナー濃度値がトナー目標濃度値以上か否かを判定する。トナー目標濃度値と同じトナー濃度のダミー画像を形成できれば、目標とするトナー消費量(図3参照)を消費できる。従って、検出トナー濃度値がトナー目標濃度値以上であれば、リフレッシュ運転において、その検出トナー濃度値でダミー画像を形成することにより、目標とするトナー消費量を消費することができる。
ステップST103において、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、100%ベタ画像の検出トナー濃度値がトナー目標濃度値以上である(YES)と判定した場合に、処理をステップST104へ進める。また、ステップST103において、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、100%ベタ画像の検出トナー濃度値がトナー目標濃度値未満である(NO)と判定した場合に、処理をステップST105へ進める。
ステップST104(ステップST103:YES判定)において、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、画像形成部30により、100%ベタ画像と同じ画像濃度のダミー画像を感光体ドラム31の表面に形成させる。このとき感光体ドラム31に形成されるダミー画像は、図5(A)に示す面積Aの大きさを有する。また、ダミー画像は、感光体ドラム31の印字領域130(図5(A)参照)に形成される。
このように、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、100%ベタ画像の検出トナー濃度値がトナー目標濃度値以上である場合には、70%ハーフ画像の検出トナー濃度値に係わらず、画像形成部30により、100%ベタ画像と同じトナー濃度のダミー画像を感光体ドラム31の表面に形成させる。100%ベタ画像と同じトナー濃度のダミー画像は、70%ハーフ画像と同じトナー濃度のダミー画像よりも低い現像バイアス電圧で形成できるからである(図3参照)。
ステップST104の処理が終了することより、ダミー画像のトナー濃度を決定する本フローチャートの処理は終了する。なお、感光体ドラム31の表面に形成された100%ベタ画像、70%ハーフ画像及びダミー画像は、クリーニング部36により感光体ドラム31の表面から除去される。
一方、ステップST105(ステップST103:NO判定)において、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、70%ハーフ画像の検出トナー濃度値がトナー目標濃度値以上か否かを判定する。このステップST105において、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、70%ハーフ画像の検出トナー濃度値がトナー目標濃度値以上である(YES)と判定した場合に、処理をステップST106へ進める。また、ステップST105において、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、70%ハーフ画像の検出トナー濃度値がトナー目標濃度値未満である(NO)と判定した場合に、処理をステップST107へ進める。
ステップST106(ステップST105:YES判定)において、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、画像形成部30により、70%ハーフ画像と同じトナー濃度のダミー画像を感光体ドラム31の表面に形成させる。このとき感光体ドラム31に形成されるダミー画像は、図5(A)に示す面積Aの大きさを有する。ステップST106の処理が終了することにより、ダミー画像のトナー濃度を決定する本フローチャートの処理は終了する。
このように、トナーの劣化により、現像ローラー343から感光体ドラム31へのトナーの移動量が少なくなり、100%ベタ画像のトナー濃度がトナー目標濃度値未満となった場合は、100%ベタ画像と同じトナー濃度のダミー画像を感光体ドラム31の表面に形成させても、目標とするトナー消費量を達成することができない。その場合は、70%ハーフ画像と同じトナー濃度のダミー画像を感光体ドラム31の表面に形成させることにより、プリンター1において、目標とするトナー消費量を達成することができる。
また、ステップST107(ステップST105:YES判定)において、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、画像形成部30により、100%ベタ画像と同じトナー濃度のダミー画像を感光体ドラム31の表面に形成させる。このとき感光体ドラム31に形成されるダミー画像は、図5に示す面積B(>面積A)の大きさを有する。
このように、トナーの劣化が更に進行して、磁気ローラー342から現像ローラー343へのトナーの移動量が少なくなり、70%ハーフ画像のトナー濃度がトナー目標濃度値未満となった場合は、70%ハーフ画像と同じトナー濃度のダミー画像を感光体ドラム31の表面に形成させても、目標とするトナー消費量を消費させることができない。その場合は、100%ベタ画像と同じトナー濃度のダミー画像で且つその面積を大きくすることにより、プリンター1において、より多くのトナーを消費させることができる。ステップST107の処理が終了することにより、ダミー画像のトナー濃度を決定する本フローチャートの処理は終了する。
次に、従来のプリンターと本実施形態に係るプリンター1とを用いて、画像濃度(トナー濃度)の推移をそれぞれ測定した結果について説明する。ここでは、それぞれのプリンターにおいて、印字率1%となるA4サイズの原稿を連続して印字し、1000枚毎に画像濃度を測定すると共に、リフレッシュ運転を実行した。
プリンターにおいて、印字率の極端に低い原稿の画像を連続して印字すると、現像器34内のトナーはほとんど消費されることなく、攪拌のみが繰り返されるため、トナーの劣化が進行する。
図7は、印字率1%となる原稿の画像を連続して印字した場合の画像濃度の推移を示すグラフである。図7において、黒丸(図中、本発明)は本実施形態に係るプリンター1により印字率1%となる原稿の画像を連続して印字した場合の測定結果を示し、白三角(図中、従来例)は従来のプリンターにより印字率1%となる原稿の画像を連続して印字した場合の測定結果を示す。また、図7に破線で示す画像濃度1.2のレベルは、ダミー画像を形成することにより、目標とするトナー消費量を消費することができる目標画像濃度である。従って、検出された画像濃度が目標画像濃度(1.2)以上であれば、プリンターをリフレッシュ運転したときに、目標とするトナー消費量を達成できたことになる。
また、従来のプリンターは、100%ベタ画像と同じ画像濃度で、1枚あたりのトナー消費量が0.3[mg/cm2]×29.7[cm2]となるダミー画像を形成した。本実施形態に係るプリンター1においては、100%ベタ画像又は70%ハーフ画像(図3参照)と同じ画像濃度で、1枚あたりのトナー消費量が0.3[mg/cm2]×29.7[cm2]となるダミー画像を形成した。ここで、29.7[cm2]は、ダミー画像の面積である。
図7に示すように、従来のプリンターは、検出した画像濃度が7000枚を過ぎたあたりから目標画像濃度(1.2)を下回っている。これは、従来のプリンターにおいて、トナーが劣化して、現像ローラーから感光体ドラムへのトナーの移動量が少なくなることで、100%ベタ画像におけるトナー消費量が低くなり、現像バイアス電圧を最大値(500V)としても、目標とするトナー消費量を達成できなくなったためと考えられる(図4(A)参照)。
一方、本実施形態に係るプリンター1は、検出した画像濃度が7000枚を過ぎても目標画像濃度(1.2)を上回っている。これは、トナーの劣化により、7000枚を過ぎたあたりで100%ベタ画像におけるトナー消費量が低くなった際に、70%ハーフ画像と同じ画像濃度のダミー画像を形成するようにしたため、7000枚を過ぎた後も、プリンター1が引き続き目標とするトナー消費量を達成できたためと考えられる。
上述した実施形態に係るプリンター1によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本実施形態に係るプリンター1において、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、リフレッシュ運転時に、画像形成部30が感光体ドラム31の表面に形成させた100%ベタ画像及び70%ハーフ画像のトナー濃度をトナー濃度センサー39から取得し、そのトナー濃度に基づいて、トナーの目標消費量に適した画像濃度のダミー画像を画像形成部30により感光体ドラム31の表面に形成させる。
これによれば、リフレッシュ運転時に、トナーの目標消費量に適した画像濃度のダミー画像が形成されるため、プリンター1は、通常運転時よりも現像時間を延ばしたり、現像バイアス電圧を必要以上に大きくすることなしに、トナー消費量を最適化することができる。従って、リフレッシュ運転により、劣化したトナーを安定的に消費させることができる。
また、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、100%ベタ画像の検出トナー濃度値がトナー目標濃度値以上である場合には、70%ハーフ画像の検出トナー濃度値に係わらず、100%ベタ画像と同じ画像濃度のダミー画像を感光体ドラム31の表面に形成させる。
100%ベタ画像と同じ画像濃度のダミー画像は、70%ハーフ画像と同じ画像濃度のダミー画像よりも低い現像バイアス電圧で形成できる。従って、プリンター1は、より少ない電力で目標とするトナー消費量を消費させることができる。
また、制御部90(リフレッシュ運転制御部93)は、100%ベタ画像の検出トナー濃度値及び70%ハーフ画像の検出トナー濃度値のいずれもトナー目標濃度値未満の場合には、感光体ドラム31の表面に形成されるダミー画像の面積が大きくなるように画像形成部30を制御する。
これによれば、100%ベタ画像又は70%ハーフ画像と同じ画像濃度のダミー画像を形成しても目標とするトナー消費量を消費できない場合でも、プリンター1は、ダミー画像の面積を大きくすることにより、より多くのトナーを消費させることができる。とくに、面積を大きくしたダミー画像として、100%ベタ画像と同じ画像濃度のダミー画像を形成した場合に、プリンター1は、70%ハーフ画像と同じ画像濃度のダミー画像を形成した場合に比べて、より大量のトナーを消費させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
本実施形態では、非100%ドット画像として、70%ハーフ画像を用いた例について説明した。これに限らず、プリンター1は、非100%ドット画像として、例えば、80%〜60%ハーフ画像を用いてもよい。
本実施形態では、トナーの劣化を検出するための小画像として、感光体ドラム31に100%ベタ画像及び70%ハーフ画像を形成する例について説明した。これに限らず、プリンター1は、感光体ドラム31に画像濃度の異なる3種以上の小画像を形成してもよい。
本実施形態では、トナーの劣化を検出するための小画像を感光体ドラム31の印字領域外に形成する例について説明した。これに限らず、例えば、プリンター1は、中間転写ベルトを備えたプリンターの場合には、小画像を中間転写ベルトにおけるトナー画像の転写領域外に形成してもよい。
本実施形態では、100%ベタ画像及び70%ハーフ画像の検出トナー濃度値がトナー目標濃度値未満の場合に、感光体ドラム31に形成するダミー画像の面積を大きくする例について説明した(図5参照)。この場合に、100%ベタ画像及び70%ハーフ画像の検出トナー濃度値が小さくなるのに比例して、ダミー画像の面積を段階的に大きくしてもよい。また、ダミー画像の面積を予め複数設定しておき、100%ベタ画像及び70%ハーフ画像の検出トナー濃度値の大きさに応じてダミー画像の面積を選択するようにしてよい。
本発明に係る画像形成装置は、上述したプリンター1に限定されない。すなわち、本発明に係る画像形成装置は、コピー機、ファクシミリ又はコピー機、ファクシミリ及びプリンターの機能を備えた複合機であってもよい。