JP2023043109A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023043109000001
【課題】無駄なトナー消費を抑制するとともに、良好にフィルミングを除去することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、中間転写ベルトなどの像担持体と、像担持体上のトナー像を用紙などの記録媒体に転写する二次転写ローラなどの転写部材と、像担持体の表面をクリーニングするクリーニングブレードなどのクリーニング部材とを備えている。画像形成装置は、記録媒体に転写しない掻き取り用トナーパターンなどのトナー像パターンを像担持体に形成している。このトナー像パターンのクリーニング部材へ入力する入力トナー量を、像担持体表面に付着した地汚れトナー量に基づいて設定した。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、像担持体と、像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写部材と、像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部材とを備え、記録媒体に転写しないトナー像パターンを像担持体に形成する画像形成装置が知られている。
特許文献1には、上記画像形成装置として、像担持体たる中間転写ベルトのフィルミングを除去するためのトナー像パターンを形成し、このトナー像パターンをクリーニング部材の像担持体との当接部に入力するものが記載されている。
しかしながら、無駄なトナー消費を抑えて、十分なフィルミングの除去ができないという課題があった。
上述した課題を解決するために、本発明は、像担持体と、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写部材と、前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部材とを備え、前記記録媒体に転写しないトナー像パターンを前記像担持体に形成する画像形成装置において、前記トナー像パターンの前記クリーニング部材へ入力する入力トナー量を、前記像担持体に付着した地汚れトナー量に基づいて設定することを特徴とするものである。
本発明によれば、無駄なトナー消費を抑制するとともに、良好にフィルミングを除去することができる。
本実施形態に係る画像形成装置であるタンデム型カラー複写機の概略構成図。 中間転写ベルト上の画質調整用パターンを説明する模式図。 印刷動作と平行して画像調整を行う場合の中間転写ベルトに形成される画質調整用パターンの一例を示す模式図。 中間転写ベルト上のトナーパターンの形成位置について説明する図。 従来の掻き取り用トナーパターンのクリーニングブレードへ入力する入力トナー量について、説明する図。 本実施形態の掻き取り用トナーパターンの入力トナー量を設定について、説明する図。 高温高湿環境下の目標入力トナー量を多くした例について説明する図。 光学センサの配置位置に対応する領域の入力トナー量を多くした掻き取り用トナーパターンの例を示す概略図。 掻き取り用トナーパターンの対向領域の幅について説明する図。 センサスポット径の計測に用いる基準板の概略図。 (a)は、取得した正反射出力の一例を示す図であり、(b)は、取得した拡散反射出力の一例を示す図。 通紙領域内の光学センサの中間転写ベルトからの反射光量の検知結果と、通紙領域外の光学センサの中間転写ベルト17からの反射光量の検知結果とを示すグラフ。 クリーニング動作のタイミングチャートの一例を示す図。 通紙前クリーニング動作前に、二次転写ニップを掻き取り用トナーパターンが通過するようにしたタイミングチャートの一例を示す図。 通紙前クリーニング動作中に掻き取り用トナーパターンを、二次転写ニップを通過させるタイミングチャートの一例を示す図。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置であるタンデム型カラー複写機(以下、単に複写機という)の概略構成図である。
図1において、画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機1(以下、単に複写機という)は、原稿を原稿読込部に搬送する原稿搬送部3、原稿の画像情報を読み込む原稿読込部4を備えている。また、複写機は、出力画像が積載される排紙トレイ5、記録媒体たる用紙Pが収容される給紙部7を備えている。
また、複写機1は、用紙Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ9(タイミングローラ)、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される潜像担持体たる感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKを備えている。また、複写機1は、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面を一様帯電する帯電装置12、入力画像情報に基づいたレーザー光を発し、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に静電潜像を書き込む書込み部(露光部)6を備えている。また、複写機1は、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に書き込まれた静電潜像を現像する現像装置13を備えている。また、複写機1は、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を用紙P上に重ねて転写する一次転写バイアスローラ14を備えている。
また、複写機1は、複数色のトナー像が重ねて転写される像担持体としての中間転写ベルト17、中間転写ベルト17上のカラートナー像を用紙P上に転写するための転写部材としての二次転写ローラ18を備えている。また、複写機1は、用紙P上の未定着画像を定着する定着装置20、現像装置13に供給するための各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)のトナーが収容されたトナー容器28を備えている。また、複写機1は、中間転写ベルト17の表面に付着したトナー(未転写トナー)を除去するベルトクリーニング装置30を備えている。さらに、複写機1は、ベルトクリーニング装置30などにより除去された未転写トナーが廃トナーとして回収される廃トナー回収容器80を備えている。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿は、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス上の原稿の画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させ、原稿にて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿のカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部6に送信される。そして、書込み部6から各色の画像情報に基づいたレーザ光L(図2を参照)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電装置12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部6において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Yの表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電装置12にて帯電された後の感光体ドラム11Yの表面には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11Mの表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11Cの表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BKの表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、現像装置13との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程である)。
現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、像担持体としての中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように一次転写バイアスローラ14が設置されている。そして、一次転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて一次転写される(一次転写工程である)。
転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが除去され回収される(クリーニング工程である)。なお、クリーニング部15によって除去され回収された未転写トナーは、搬送経路を介して、廃トナーとして廃トナー回収容器80に搬送され回収される。その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて一次転写(担持)された中間転写ベルト17(像担持体)は、図1の反時計方向に走行して、二次転写ローラ18との対向位置に達する。二次転写ローラ18は、中間転写ベルト17当接して、転写ニップたる二次転写ニップを形成している。この二次転写ニップにおいて、用紙P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が二次転写される(二次転写工程である)。
二次転写ローラ18に中間転写ベルト17を介して対向する対向ローラ18Aに二次転写バイアスが印加され、二次転写ローラ18は、電気的に接地されている。中間転写ベルト17のカラーのトナー像を用紙Pに二次転写するときは、トナーの正規帯電極性であるマイナス極性の転写バイアスを対向ローラ18Aに印加し、中間転写ベルト上のマイナス極性の正規帯電トナーを用紙Pの斥力転写する。
二次転写工程後の中間転写ベルト17の表面は、ベルトクリーニング装置30の位置に達する。ベルトクリーニング装置30は、クリーニング部材たるクリーニングブレード31を有している。このクリーニングブレード31により中間転写ベルト17上に付着したトナー(未転写トナー)が除去される。クリーニングブレードにより除去されたトナーは、搬送経路を介して、廃トナーとして廃トナー回収容器80に搬送され回収される。
ここで、中間転写ベルト17と二次転写ローラ18との間(二次転写ニップである)に搬送される用紙Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されるものである。
詳しくは、用紙Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された用紙Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した用紙Pは、タイミングを合わせて、二次転写ニップに向けて搬送される。
二次転写工程でフルカラー画像が転写された用紙Pは、その後に定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ローラと加圧ローラとのニップにて、カラー画像が用紙P上に定着される。そして、定着工程後の用紙Pは、排紙ローラによって装置本体外に出力画像として排出されて、排紙トレイ5上にスタックされて、一連の画像形成プロセスが完了する。
また、本複写機1は、黒色の感光体ドラム11BKの周囲に温度センサ42が配置されており、給紙ローラ8からレジストローラ9までの用紙の搬送経路付近に、温湿度センサ41が配置されている。本複写機1は、これらの温度センサ42や温湿度センサ41の検知結果に基づいて、装置環境を把握し、装置環境に応じて、様々な制御を行っている。また、クリーニングブレード31の付近に温湿度センサを配置してもよい。クリーニングブレード31の付近に温湿度センサを配置することで、後述するように、装置内の環境条件における中間転写ベルトのフィルミング量を良好に把握でき、好ましい。
本複写機は、環境変動や経時における画像品質の安定化を図るために、所定のタイミングでプロセスコントロールと呼ばれる制御を実施する。
図2は、中間転写ベルト上の画質調整用パターンを説明する模式図である。
画質調整用パターンは、階調パターンであり、画像濃度が互いに異なる複数のトナーパッチからなる。画質調整用パターンは、中間転写ベルト17の光学センサとの対向位置(幅方向中央と、両端)に形成される。図2に示す例では、上からブラック、シアン、マゼンタ、イエローの画質調整用パターンが形成されている。
光学センサユニット40は、中間転写ベルト17のベルト幅方向に所定の間隔をおいて並ぶ複数の付着量検知手段としての光学センサ40R,40C,40Fを有している。それぞれの光学センサは、中間転写ベルト17や中間転写ベルト17上の画質調整用パターンPtK,PtC,PtM,PtYの光反射率に応じた信号を出力し、トナー付着量を検出する。複写機1は、検出したトナー付着量に基づいて現像バイアスVbなどの作像条件を調整する。
中間転写ベルト17の幅方向端部領域に対向するように配置された光学センサ40R,40Fは、通紙領域よりも外側に配置されている。そのため、複写機は、印刷動作中に画像濃度調整等の画質調整を行うことができる。具体的には、図3に示すように、通紙領域よりも外側に画質調整用パターンを形成し、その画質調整用パターンのトナー付着量を光学センサ40R,40Fにて検知する。そして、光学センサ40R,40Fで検知したトナー付着量に基づいて、現像バイアス等を調整して画像濃度等を調整する。
トナーの母体成分や、トナーに添加されたシリカや酸化チタン、その他、いわゆるトナーの外添剤が感光体ドラム11から中間転写ベルト17へ転移する。この中間転写ベルト17へ転移したトナーの外添剤が中間転写ベルト17に固着して、中間転写ベルト17にフィルミングが発生することがある。また、感光体ドラム11の表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部を有する場合は、トナーの外添剤に加えて、潤滑剤に含まれる各種成分も感光体ドラム11から中間転写ベルト17へ転移する。そして、トナーの外添剤と潤滑剤とがお互いに相互作用して、中間転写ベルト17のフィルミングが悪化する場合がある。さらに、二次転写ニップにおいて、用紙Pから紙紛が中間転写ベルト17に転移し、中間転写ベルト17に固着して紙紛フィルミングが発生することがある。
このような中間転写ベルト17のフィルミングは、中間転写ベルト17への外部からの圧力(主に感光体ドラムとの接触圧)によって、シリカなどのトナー外添剤および潤滑剤に含まれる各種成分などのフィルミング物質が固着して発生する。中間転写ベルト17にフィルミングが発生すると、全ベタ画像やハーフトーン画像を出力するとフィルミングに対応する部分にトナーが載らず、白く抜ける所謂白抜けなどの異常画像が発生してしまう。
また、フィルミングが発生すると、ベルトの光沢度が低下する。そのため、中間転写ベルト17の光学センサ40R,40C,40Fとの対向領域にフィルミングが発生すると、出力信号が変化し、中間転写ベルト上の階調パターンの付着量を良好に検知することができなくなる。また、フィルミング状態のムラにより、光学センサの出力が安定せず正しく画像調整できないという問題もある。
さらに、フィルミングによりクリーニングブレード31のクリーニング性が低下するおそれがある。ベルト幅方向において、クリーニングブレード31の光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する位置には、単位面積当たりの付着量が多い階調パターンが入力される機会が多い。そのため、中間転写ベルト17の光学センサ40R,40C,40Fとの対向領域にフィルミングが発生すると、階調パターンがクリーニングブレード31に入力されたときに、クリーニング不良(トナーのすり抜け)が発生するリスクが高くなる。
上記フィルミングは、クリーニングブレード31と中間転写ベルト17の表面との当接箇所(以下「クリーニング箇所」という)に滞留するトナーによって掻き取られ、中間転写ベルト17表面上から除去することができる。具体的には、クリーニング箇所に滞留するトナー表面の凹凸とトナーにかかるクリーニングブレード31の圧により中間転写ベルト表面のフィルミングが掻き取られる。
そのため、本複写機1は、中間転写ベルト17のフィルミングを抑制するために、所定のタイミングで中間転写ベルト17上に掻き取り用トナーパターンを形成する。そして、この掻き取り用トナーパターンをクリーニングブレード31に入力することで、クリーニング箇所に十分な量のトナーが滞留するようにしている。これにより、中間転写ベルト17のフィルミングが、クリーニング箇所に滞留するトナーにより良好に掻き取られ、白抜けなどの異常画像等の不具合を抑制することができる。
図4は、通常の画像形成動作で3枚連続印刷した場合に中間転写ベルト17に形成される画質調整用パターンたる階調パターンと、掻き取り用トナーパターンの形成位置について説明する図である。
画質調整用パターンたる階調パターンは、図4の「2.」の二次転写ニップに通紙される用紙幅よりも外側の位置に形成される。
掻き取り用トナーパターンの形成位置は、図4の「1.」の二次転写ニップへの1枚目の用紙よりも前の位置、「3.」の二次転写ニップに通紙される用紙後端の非画像形成領域の位置、「4.」の紙間の位置、および、「5.」の最終紙が二次転写ニップを通過した後の位置などを挙げることができる。
掻き取り用トナーパターンは、ベルト幅方向(主走査方向)に長い帯状パターンであり、通紙領域よりも外側に延在している。
中間転写ベルト上の掻き取り用トナーパターンが二次転写ニップを通過するときは、対向ローラ18Aにプラス極性のバイアスを印加する。対向ローラ18Aにプラス極性のバイアスを印加することで、掻き取り用トナーパターンを中間転写ベルト17に静電的に引き付け、掻き取り用トナーパターンが二次転写ローラ18や用紙Pに転写されないようにしている。
感光体ドラムの潜像におけるトナー付着部(本実施形態のネガポジ現像においては、露光部が潜像におけるトナー付着部に該当し、ポジポジ現像においては、非露光部が潜像におけるトナー付着部に該当する)以外に付着した地汚れトナーが、感光体ドラムから中間転写ベルト17上のトナー像以外の箇所に付着する。この中間転写ベルト17のトナー像以外の箇所に付着した地汚れトナーが、クリーニングブレード31に入力される。このクリーニングブレード31に入力された地汚れトナーによっても中間転写ベルト17のフィルミングが掻き取られる。その結果、クリーニングブレード31に入力される地汚れトナー量に応じて、中間転写ベルト17のフィルミング量が異なってくる。
図5は、従来の掻き取り用トナーパターンのクリーニングブレード31へ入力する入力トナー量について、説明する図である。
図5に示す黒色の棒グラフは、所定期間のクリーニングブレード31に入力される地汚れトナー量を示しており、温度および湿度が上がるほど、クリーニングブレード31に入力される地汚れトナー量は多くなる。
地汚れトナー量を示す棒グラフの右側の棒グラフは、目標入力トナー量であり、目標入力トナー量は、上記所定期間で中間転写ベルトに発生したフィルミングが良好に除去できるクリーニングブレード31への入力トナー量である。
従来は、地汚れトナーによるフィルミングの掻き取りを考慮せずに掻き取り用トナーパターンのクリーニングブレード31へ入力する入力トナー量が設定されていた。すなわち、従来は、掻き取り用トナーパターンの入力トナー量を、目標入力トナー量となるように、掻き取り用トナーパターンを形成していたのである。その結果、実際の中間転写ベルト17のフィルミング量に対して余分なトナーがクリーニングブレードに入力されており、無駄なトナーの消費が発生していた。特に、高温高湿環境下では、地汚れトナー量が多くなり、この地汚れトナーにより掻き取られるフィルミングが、低温低湿環境下や常温常湿環境下よりも多くなる。よって、高温高湿環境下のときに無駄なトナー消費が多くなる。
そこで、本実施形態では、クリーニングブレード31に入力される地汚れトナー量に基づいて、掻き取り用トナーパターンの入力トナー量を設定するようにした。
図6は、本実施形態の掻き取り用トナーパターンの入力トナー量を設定について、説明する図である。
掻き取り用トナーパターンの入力トナー量は、前回の掻き取り用トナーパターンの形成時から現時点までにクリーニングブレードに入力される地汚れトナー量を推定し、目標入力トナー量から推定した地汚れトナー量を減算することで算出する。地汚れトナー量は、印刷動作時間とそのときの環境条件とに基づいて推定する。例えば、印刷動作時間に、印刷動作中の装置内の温度及び湿度に基づいた所定の係数(単位時間当たりのクリーニングブレードに入力される地汚れトナー量)を乗算することで、地汚れトナー量を推定する。温湿度が高くなるほど、地汚れトナー量が多くなるため、係数の値は、低温低湿環境が最小値、高温高湿環境が最大値となっている。
ここで、単位時間当たりの地汚れトナー量は、露光は行わない以外は画像形成時と同条件で装置を所定時間駆動し、この所定時間でクリーニングブレードに入力されたトナー量から、短時間当たりの地汚れトナー量を算出した。
温湿度センサ41が検知した温度および湿度に基づいて、装置内の環境を、低温低湿環境、常温常湿環境、高温高湿環境に分類する。また、温度は、温度センサ42の温度を用いてもよい。装置内の温度及び湿度は、印刷動作中の温湿度センサ41や温度センサ42が検知した値の平均値でもよいし、印刷動作中の所定のタイミングで検知した温度および湿度を用いてもよい。
なお、上述では、装置内環境を、低温低湿環境、常温常湿環境、高温高湿環境の3つに区切って、地汚れトナー量を算出しているが、装置内環境をより細かに区切ってもよい。
また、光学センサで地汚れトナーを検知して、単位時間当たりの地汚れトナー量を求めてもよい。具体的には、露光は行わない以外は画像形成時と同条件で装置を所定時間駆動し、この所定時間で光学センサが検知したトナー量から、短時間当たりの地汚れトナー量を算出する。
例えば、図4の「1.二次転写ニップへの1枚目の用紙よりも前の位置」に掻き取り用トナーパターンを形成する場合は、前回の印刷動作時の温湿度に基づいて算出された地汚れトナー量に基づいて、掻き取り用トナーパターンの入力トナー量が設定される。
また、例えば、図4の「5.最終紙が二次転写ニップを通過した後の位置」に掻き取り用トナーパターンを形成する場合は、今回の印刷動作時の温湿度に基づいて算出された地汚れトナー量に基づいて、掻き取り用トナーパターンの入力トナー量が設定される。
例えば、図4の4.「紙間の位置」と、「5.最終紙が二次転写ニップを通過した後の位置」とに掻き取り用トナーパターンを形成する場合は、次のようにして掻き取り用トナーパターンの入力トナー量が設定される。すなわち、用紙に形成する画像作像時の温湿度に基づいて算出された地汚れトナー量に基づいて、掻き取り用トナーパターンの入力トナー量が設定される。
図6からわかるように、掻き取り用トナーパターンの入力トナー量は、目標入力トナー量から算出された地汚れトナー量を減算することで求められる。この目標入力トナー量は、予め実験などにより求められた中間転写ベルトのフィルミングが良好に除去できる入力トナー量である。そして、求められた入力トナー量に基づいて、掻き取り用トナーパターンの中間転写ベルトの表面移動方向長さ、および/または、単位面積当たりのトナーの付着量を設定する。
これにより、図6に示すように、地汚れトナー量と、掻き取り用トナーパターンによりクリーニングブレードに入力される入力トナー量との合計が、目標入力トナー量となる。これにより、無駄なトナー消費を抑えて、中間転写ベルト17のフィルミングを良好に除去できる。その結果、無駄なトナー消費を抑えて、フィルミングによる白抜けなどの異常画像を抑制することができる。
また、高温高湿環境化では、クリーニングブレード31のスティックスリップ量が増加し、フィルミングが悪化するおそれがある。そのため、図7に示すように、装置内環境が、高温高湿環境(27℃、80%)のときの目標トナー量を、低温低湿環境(10℃、15%)、常温常湿環境(23℃、54%)のときの目標トナー量よりも多くしてもよい。
また、図6に示すように、各環境下において目標入力トナー量が同一の場合は、装置内の環境に応じて、掻き取り用トナーパターンの形成頻度を変えてもよい。すなわち、高温高湿環境下のときは、低温低湿環境(10℃、15%)、常温常湿環境(23℃、54%)のときよりも掻き取り用トナーパターンの形成頻度を多くするのである。これにより、高温高湿環境下において、フィルミングの悪化を抑制できる。
フィルミングによる光学センサ40R,40C,40Fの付着量検知精度の低下は、フィルミングによる白抜けなどの異常画像よりもフィルミングの影響度が高く、少しのフィルミングでも付着量検知精度が低下してしまうおそれがある。そのため、中間転写ベルト17の光学センサ40R,40C,40Fが対向する箇所は、それ以外の箇所に比べて、クリーニングブレード31に入力するトナー量を多くして、より多くのフィルミングを掻き取るのが好ましい。そこで、掻き取り用トナーパターンの光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する領域の入力トナー量を、他のトナー量が多くするのが好ましい。
図8は、光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する領域の入力トナー量を多くした掻き取り用トナーパターンKpの例を示す概略図である。
図8(a)、図8(b)に示すように、掻き取り用トナーパターンKpは、ベルト幅方向一端側の光学センサ40Fから他端側の光学センサ40Rまでの長さを有する帯状パターンとし、中間転写ベルト17の通紙領域T以上の長さを有している。
そして、図8(a)では、掻き取り用トナーパターンKpの光学センサ40R,40C,40Fとの対向領域P1の中間転写ベルト17の表面移動方向の長さを、非対向領域P2の表面移動方向長さよりも長くしている。例えば、地汚れトナー量に基づいて算出された入力トナー量により設定された掻き取り用トナーパターンから、対向領域P1におけるベルト移動方向長さを所定長さ長くすることで、図8(a)に示す掻き取りパターンを得る。これにより、ベルト幅方向において、クリーニングブレード31の光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する箇所に入力される入力トナー量を、それ以外の箇所に入力される入力トナー量よりも多くできる。
また、図8(b)に示すように、掻き取り用トナーパターンKpの対向領域P1のトナー付着量を、非対向領域P2のトナー付着量よりも多くしてもよい。地汚れトナー量に基づいて算出された入力トナー量により設定された掻き取り用トナーパターンから、対向領域P1におけるトナー付着量を所定値加算することで、図8(b)に示す掻き取りパターンを得る。図8(b)でも、ベルト幅方向において、クリーニングブレード31の光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する箇所に入力される入力トナー量を、それ以外の箇所に入力される入力トナー量よりも多くできる。
ベルト幅方向において、クリーニングブレード31の光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する箇所に入力される入力トナー量を多くすることで、クリーニングブレード31のクリーニング箇所に長くトナーを滞留させることができる。これにより、トナーによる中間転写ベルト上のフィルミングの除去効果を高めることができる。その結果、中間転写ベルト17の光学センサ40R,40C,40Fとの対向領域のフィルミングを良好に除去することができ、トナー付着量の検知精度の低下を抑制することができる。
一方、クリーニングブレード31の光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する箇所以外の箇所(以下、非対応箇所という)に入力される入力トナー量は、光学センサ40R,40C,40Fの配置位置に対応する箇所よりも少ない。非対応箇所については、フィルミングによる白抜けなどの異常画像が発生しないレベルまで中間転写ベルト上のフィルミングを除去すればよい。フィルミングによる白抜けなどの異常画像は、フィルミングによるトナー付着量の検知精度の低下よりも、フィルミングの影響度合いが低い。従って、中間転写ベルト上にフィルミングが多少残ったとしても、フィルミングによる白抜けなどの異常画像を抑制できる。そのため、少ない入力トナー量でも、フィルミングによる白抜けなどの異常画像が発生しないレベルまで中間転写ベルト上のフィルミングを下げることができる。
このように、掻き取り用トナーパターンによるクリーニングブレード31への入力トナー量をベルト幅方向で異ならせることで、以下の利点を得ることができる。すなわち、クリーニングブレード31に入力される入力トナー量を、ベルト幅方向で同一量とした場合に比べて、無駄なトナーの消費を抑えて、異常画像の発生およびトナー付着量の検知精度の低下を抑制できるという利点である。
図9は、掻き取り用トナーパターンKpの対向領域P1の幅について説明する図である。
掻き取り用トナーパターンKpの対向領域P1の幅を、光学センサのレンズ40aのサイズとし、光学センサの検知範囲であるセンサスポット径以上としている。これにより、少なくとも中間転写ベルト17の光学センサの検知範囲のフィルミングをクリーニングブレードに入力した入力トナーにより良好に除去することができる。よって、光学センサのトナー付着量検知精度の低下を抑制できる。また、掻き取り用トナーパターンKpの対向領域P1の幅を、光学センサのレンズ40aのサイズとすることで、光学センサのレンズ40aのサイズを超えるものに比べて、トナーの無駄な消費を抑えることができる。
なお、本実施形態では、光学センサとして、拡散反射光を受光する受光素子と、正反射光を受光する受光素子とを備えたものを使用している。このように、正反射光と拡散反射光の両方を受光する光学センサは、センサスポット径として、正反射スポット径と拡散反射スポット径の2種類ある。掻き取り用トナーパターンKpの対向領域P1の幅は、正反射スポット径と拡散反射スポット径の両方よりも広くする。
ここで、光学センサのセンサスポット径の計測について説明する。
図10は、センサスポット径の計測に用いる基準板100であり、図の上部が、ガラスからなる正反射基板部100aであり、図の下部が、樹脂からなり表面が粗らされた拡散反射基板部100bとなっている。
この基準板の測定範囲を光学センサに対向させて、測定範囲+5mmの位置から0.1mmピッチで図中下方向に走査して、正反射出力V01と、拡散反射出力V02とを取得する。
図11(a)は、取得した正反射出力V01の一例を示しており、図11(b)は、取得した拡散反射出力V02の一例を示している。図中横軸は、基準板100の正反射基板部100aと拡散反射基板部100bとの境界からの距離であり、正反射基板部側がプラス、拡散反射基板部側がマイナスである。
図11(a)からわかるように、正反射スポット全体が、正反射基板部100aにあるときは、光学センサの正反射出力V01は、最大値V01(max)を示す。そして、基準板100を走査していくと、正反射スポットの一部が拡散反射基板部100bに入る。すると正反射出力V01が低下する。基準板100をさらに走査していくと、正反射スポットの拡散反射基板部100bが占める割合が増えていき、それに伴い正反射出力V01が低下していく。そして、正反射スポットの全体が拡散反射基板部100bに入ると、正反射出力V01は、最小値V01(min)を示す。
一方、図9(b)からわかるように、光学センサの拡散反射出力V02は、拡散反射スポット全体が、正反射基板部100aにあるときは、光学センサの拡散反射出力V02は、最小値V02(min)を示す。そして、基準板を走査し、拡散反射スポットの一部が拡散反射基板部100bに進入していくことで、拡散反射出力V02が徐々に上昇する。そして、拡散反射スポットの全体が拡散反射基板部100bに入ると、拡散反射出力V02は、最大値V02(max)を示す。
正反射スポット径φV01(D)の算出としては、まず、基準板100の正反射基板部100aを検知している図11(a)の点線X1で示す領域(+5.0~+4.0mm)の10点平均値を算出して、正反射出力最大値V01(max)を求める。次に、基準板100の拡散反射基板部100bを検知している図11(a)の点線X2で示す領域(-4.0~-5.0mm)の10点平均値を算出して、正反射出力最小値V01(min)を求める。
次に、正反射光出力が、(V01(max)-V01(min))×0.9+V01(min)以下となる最初の距離PV01(D1)を求める。また、正反射光出力が、(V01(max)-V01(min))×0.1+V01(min)以下となる最初の距離PV01(D2)を求める。そして、下記式1から、正反射スポット径φV01(D)が求められる。
φV01(D)=|PV01(D1)-PV01(D2)|・・・(式1)
拡散反射スポット径φV02(D)の算出は、基本的に正反射スポット径の算出と同様である。すなわち、まず、基準板100の正反射基板部100aを検知している図9(b)の点線Y2で示す領域(+5.0~+4.0mm)の10点平均値を算出して、拡散反射出力最小値V02(min)を求める。次に、基準板100の拡散反射基板部100bを検知している図11(b)の点線Y1で示す領域(-4.0~-5.0mm)の10点平均値を算出して、拡散反射出力最大値V02(max)を求める。
次に、拡散反射光出力が、(V02(max)-V02(min))×0.1+V02(min)以下となる最初の距離PV02(D1)を求める。また、拡散反射光出力が、(V02(max)-V02(min))×0.9+V02(min)以下となる最初の距離PV01(D2)を求める。そして、下記式2から、拡散反射スポット径φV02(D)が求められる。
φV02(D)=|PV02(D1)-PV02(D2)|・・・(式2)
図12は、通紙領域内の光学センサ40Cの中間転写ベルト17からの反射光量の検知結果と、通紙領域外の光学センサ40F(40R)の中間転写ベルト17からの反射光量の検知結果とを示すグラフである。
図12からわかるように、通紙領域外の光学センサ40F(40R)は、掻き取り用トナーパターンをクリーニングブレードに入力する前において、検知結果が、通紙領域外の光学センサ40Cよりも悪い。
これは、通紙領域内については、用紙に転写されずに中間転写ベルト17に残留した転写残トナーがクリーニングブレード31に入力され、この転写残トナーにより中間転写ベルト上のフィルミングが掻き取られる。一方、通紙領域外については、転写残トナーが発生せず、転写残トナーによるフィルミングの掻き取りがない。そのため、通紙領域外は、通紙領域内よりもフィルミング量が多くなる。その結果、通紙領域外の光学センサ40F(40R)は、掻き取り用トナーパターンをクリーニングブレードに入力する前において、中間転写ベルトからの反射光の受光量が少なく、通紙領域内の光学センサ40Cよりも悪い結果となったと考えられる。
このように、通紙領域外のフィルミング量が通紙領域内よりも多い。そのため、各対向領域P1における入力トナー量が同一の掻き取り用トナーパターンを入力後、通紙領域外の光学センサ40F(40R)については、反射光量の受光量が十分回復せず、良好な検知精度が得られないおそれがある。そこで、通紙領域外の光学センサ40F(40R)について良好な検知精度が得られるよう、各対向領域P1における入力トナー量を多くすることが考えられる。しかし、通紙領域内の光学センサ40Cの対向領域P1の入力トナー量が、中間転写ベルトのフィルミング量に対して過剰となり、無駄なトナー消費が発生してしまう。
そこで、掻き取り用トナーパターンの通紙領域外の光学センサ40F,40Rに対向するベルト幅方向両端の対向領域P1の入力トナー量を、通紙領域内の光学センサ40Cに対向する領域P1の入力トナー量よりも多くしてもよい。具体的には、図8(a)や図8(b)に示す掻き取り用トナーパターンKpについて、通紙領域外の光学センサ40F,40Rに対向する領域P1のベルト移動方向長さを、通紙領域内の光学センサ40Cに対向する領域P1のベルト移動方向長さよりも長くする。または、通紙領域外の光学センサ40F,40Rに対向する領域P1のトナー付着量を、通紙領域内の光学センサ40Cに対向する領域P1のトナー付着量よりも多くする。
これにより、トナーの無駄な消費を抑えて、中間転写ベルト17の光学センサの対向領域のフィルミングを良好に除去でき、トナー付着量の検知精度の低下を抑制できる。
上述したように掻き取り用トナーパターンが二次転写ニップを通過させるときは、対向ローラ18Aにプラス極性のバイアスを印加する。これにより、マイナス極性トナーを静電的に中間転写ベルト17に静電的に引き付けて、二次転写ローラ18へのトナー移動を抑制できる。しかし、このとき、プラス極性の掻き取り用トナーパターンの逆帯電化トナーや、プラス極性の地肌汚れトナーが、二次転写ローラ18に静電的に移動し、二次転写ローラ18がトナーで汚れてしまう。また、二次転写ローラ18の表面層は、スポンジなどの発泡剤で構成され微小のセルが多く混在している。そのため、掻き取り用トナーパターンのマイナス極性の正規帯電化トナーも、二次転写ニップにおいて、二次転写ローラ18に掻き取られるなどして、二次転写ローラ18に付着する。
このように二次転写ローラ18がトナーで汚れてしまうと、用紙Pの裏面を汚す裏汚れに対する余裕度が低下し、用紙Pにトナー像を転写するときに、用紙Pの裏面にトナーが付着し、裏汚れが発生するおそれがあった。
そこで、二次転写ローラ18を中間転写ベルト17に対して接離させる接離機構を設け、掻き取り用トナーパターンをクリーニングブレード31に入力させるときは、接離機構により二次転写ローラ18を中間転写ベルト17から離間させることが考えられる。しかしながら、接離機構を設けることで部品点数が増加し、装置のコストアップや、装置の大型化を招くおそれがある。
そのため、画像形成動作において最初の用紙が二次転写ニップを通過する前や、最終の用紙が二次転写ニップを通過した後に、二次転写ローラ18をクリーニングするクリーニング動作を実行するのが好ましい。
図13は、クリーニング動作のタイミングチャートの一例を示す図である。
図13に示すように、クリーニング動作は、印刷動作が開始されてから二次転写ニップに最初の用紙が通過するまでのタイミング(以下、このタイミングで実施するクリーニング動作を、通紙前クリーニング動作という)がある。また、クリーニング動作の実行タイミングとしては、二次転写ニップに最後の用紙が通過してから印刷動作が終了するまでのタイミング(以下、このタイミングで実施するクリーニング動作を、通紙後クリーニング動作という)がある。
クリーニング動作が実行されると、対向ローラ18Aにマイナス極性バイアスとプラス極性のバイアスとを交互に印加し、二次転写ニップに交番電界を形成する。交番電界を形成することで、二次転写ローラ18に付着したトナーをホッピング効果で効率的にクリーニングすることができる。ここで、ホッピング効果とは、二次転写ローラ18と中間転写ベルト17との間でトナーが往復移動することで、二次転写ローラ18のトナーを中間転写ベルト17に移動しやすくする効果のことである。このように、交番電界を形成することで、二次転写ローラ18に付着した両極性のトナーを中間転写ベルト17へ移動させることができ、良好に二次転写ローラ18の表面をクリーニングすることができる。これにより、用紙の裏汚れを抑制できる。
交番電界を形成するマイナス印加およびプラス印加の期間は、二次転写ローラ18が一回転する期間である。通紙前クリーニング動作は、マイナス印加→プラス印加を3回実施した後、一旦バイアスをゼロにして再度マイナスバイアスを印加している。再度印加されたマイナスバイアスの長さは給紙都合のタイミングによって調整される。一旦バイアスをゼロにしなくてもよい。
通紙後クリーニング動作は、マイナス印加→プラス印加を1回としている。なお、クリーニング動作は、上記に限らず、マイナス印加→プラス印加を4回以上行ってもよい。また、マイナス印加→プラス印加の1回目と2回目のバイアス値は一定でなくてよい(段階的にバイアスを増幅させる、または減衰させる挙動を示してもよい)。
このように、クリーニング動作を行う場合、掻き取り用トナーパターンは、以下のA~Cの少なくとも一つのタイミングで、二次転写ニップを通過するように掻き取り用トナーパターンを形成するようにするのが好ましい。
タイミングA:通紙前クリーニング動作前
タイミングB:通紙前クリーニング動作中
タイミングC:通紙後クリーニング動作中
上記タイミングA~Cのいずれかで掻き取り用トナーパターンが二次転写ニップを通過するように、掻き取り用トナーパターンを形成することで、用紙の裏汚れを抑制することができる。
図14は、タイミングA:通紙前クリーニング動作前に、二次転写ニップを掻き取り用トナーパターンが通過するようにしたタイミングチャートの一例を示す図である。
図14に示すように、掻き取り用トナーパターンが二次転写ニップを通過してから、通紙前クリーニング動作が実行される。これにより、掻き取り用トナーパターンが二次転写ニップを通過するときに二次転写ニップに付着したトナーを、通紙前クリーニング動作によって中間転写ベルトに移動させ、二次転写ローラ18をクリーニングすることができる。よって、二次転写ローラ18の裏汚れの余裕度を上げた状態で、用紙を、二次転写ニップを通過させることができ、用紙の裏汚れを良好に抑制することができる。
図15は、タイミングB:通紙前クリーニング動作中に掻き取り用トナーパターンを、二次転写ニップを通過させるタイミングチャートの一例を示す図である。
図15(a)に示すように、掻き取り用パターンを複数に分割して形成し、通紙前クリーニング動作中のプラスバイアス印加とゼロバイアス時のタイミングに合わせて、二次転写ニップに掻き取り用トナーパターンを通過させるようにしてもよい。また、図15(b)に示すように、通紙前クリーニング動作における最初のプラスバイアス印加タイミングに合わせて二次転写ニップに掻き取り用トナーパターンを通過させるようにしてもよい。また、図15(c)に示すようにクリーニング動作における最初のプラスバイアス印加タイミングに合わせて二次転写ニップに掻き取り用トナーパターンを通過させるようにしてもよい。
なお、上記タイミングC:通紙後クリーニング動作中についても、通紙前クリーニング動作中のプラスバイアス印加とゼロバイアス時のタイミングに合わせて、二次転写ニップに掻き取り用トナーパターンを通過させるようにする。
図15(a)~(c)に示すように、クリーニング動作のプラスバイアス印加タイミングに合わせて掻き取り用トナーパターンを、二次転写ニップを通過させることで、掻き取り用トナーパターンが二次転写ローラ18に転写されることなく、二次転写ニップを通過する。よって、掻き取り用トナーパターンをクリーニング箇所に入力させることができ、クリーニング箇所に滞留したトナーにより中間転写ベルト17のフィルミングを掻き取ることができる。
また、このクリーニング動作中に静電的に二次転写ローラへ移動した掻き取り用トナーパターンの逆帯電化トナーや、二次転写ローラ18に機械的に掻き取られた正規帯電化トナーは、このクリーニング動作の間に中間転写ベルト17へ移動する。従って、上記タイミングAの場合よりは落ちるものの、二次転写ローラ18に付着した掻き取り用トナーパターンのトナーは、ある程度除去することができ、用紙に裏汚れが発生しないレベルまで裏汚れの余裕度を高めることができる。
また、上記タイミングBおよびCは、上記タイミングAよりも、印刷動作開始から終了までの中間転写ベルト17の走行距離を短くできる。よって、上記タイミングBや上記タイミングCの方が、上記タイミングAよりも部品の寿命が抑えることができ、好ましい。
また、通紙前クリーニング動作は、図15(a)に示すように複数回のプラスの印加時に掻き取り用トナーパターンを形成することができる。そのため、通紙前クリーニング動作の方が、掻き取り用トナーパターンによるクリーニングブレード31への入力トナー量を、設定された入力トナー量にしやすいというメリットがある。
よって、上記タイミングB(通紙前クリーニング動作中)で掻き取り用トナーパターンを形成するのが、中間転写ベルトの走行距離の増加の抑制、目標の入力トナー量にしやすいというメリット等の観点で最も好ましい。そのため、基本設定を上記タイミングBとする。そして、設定された入力トナー量が多く、タイミングBだけでは、設定された入力トナー量にできないときは、タイミングBとタイミングA、または、タイミングBとタイミングCで掻き取り用トナーパターンを形成するようにする。
上述したように、高温高湿環境化では、クリーニングブレード31のスティックスリップ量が増加し、フィルミングが悪化するおそれがある。よって、低湿環境化や常温常湿環境化では、タイミングBで掻き取り用トナーパターンを形成する。一方、高温高湿環境化では、タイミングBとタイミングA、または、タイミングBとタイミングCで掻き取り用トナーパターンを形成するようにして、掻き取り用トナーパターンの形成頻度を多くするようにするのが好ましい。
なお、上述では、中間転写方式の画像形成装置に本発明を適用した実施形態について説明したが、感光体ドラム上のトナー像を直接、記録媒体たる用紙に転写する直接転写方式の画像形成装置にも本発明を適用することができる。この直接転写方式の画像形成装置については、像担持体が、感光体ドラムに対応し、転写部材が、感光体ドラムに当接して転写ニップを形成する転写ローラに対応する。そして、クリーニング部材が、感光体表面をクリーニングする感光体クリーニングブレードに対応する。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
中間転写ベルト17などの像担持体と、像担持体上のトナー像を用紙などの記録媒体に転写する二次転写ローラ18などの転写部材と、像担持体の表面をクリーニングするクリーニングブレード31などのクリーニング部材とを備え、記録媒体に転写しない掻き取り用トナーパターンKpなどのトナー像パターンを像担持体に形成する画像形成装置において、トナー像パターンのクリーニング部材へ入力する入力トナー量を、像担持体表面に付着した地汚れトナー量に基づいて設定する。
クリーニング部材の像担持体との当接部にトナーが滞留することで、滞留したトナーにより像担持体のフィルミングが掻き取られ、像担持体のフィルミングが除去される。像担持体のトナー像以外の箇所に付着している地汚れトナーが、上記当接部に入力され、その地汚れトナーにより像担持体表面のフィルミングが掻き取られる。よって、クリーニング部材に入力される地汚れトナー量に応じて、像担持体表面のフィルミング量が異なってくる。
従来は、上記地汚れトナーによるフィルミングの掻き取りを考慮せずにトナー像パターンの入力トナー量が設定されていたため、実際の像担持体のフィルミング量に対して過剰のトナーがクリーニング部材に入力されており、無駄なトナーの消費が発生していた。
一方、態様1では、地汚れトナー量に基づいてトナー像パターンの入力トナー量を設定しているので、像担持体表面のフィルミング量に応じたトナー量を、クリーニング部材に入力することができ、無駄なトナー消費を抑制し、良好に像担持体の表面のフィルミングの除去を行うことができる。
(態様2)
態様1において、地汚れトナー量は、装置の環境条件に基づいて求める。
これによれば、実施形で説明したように、装置内の温湿度などの環境条件によって、地汚れトナー量が変わる。よって、装置の環境条件に基づいて地汚れトナー量を求めることで、精度よく地汚れトナー量を算出することができる。
(態様3)
態様1または2において、地汚れトナー量が多いほど、入力トナー量を少なく設定する。
これによれば、実施形態で説明したように、無駄なトナー消費を抑えて、中間転写ベルト17などの像担持体のフィルミングを良好に除去できる。
(態様4)
態様1乃至3いずれかにおいて、トナー像パターンの形成タイミングを、装置の環境条件に基づいて変更する。
これによれば、実施形態で説明したように、装置内の環境条件によりフィルミングの生じやすさが異なる。従って、装置の環境条件に基づいて掻き取り用トナーパターンなどのトナー像パターンの形成タイミングを変更することで、最適なタイミングでクリーニングブレードなどのクリーニング部材へトナーを入力することができ、トナーの無駄な消費を抑えて、フィルミングを抑制することができる。
(態様5)
態様1乃至4いずれかにおいて、二次転写ローラ18などの転写部材は、中間転写ベルト17などの像担持体に接触して転写ニップを形成しており、用紙などの記録媒体上に画像を形成する画像形成動作は、最初の記録媒体が転写ニップに到達する前に転写部材に付着した付着物を像担持体へ移動させて転写部材をクリーニングする通紙前クリーニング動作と、最後の記録媒体が転写ニップを抜けた後に転写部材に付着した付着物を像担持体へ移動させて転写部材をクリーニングする通紙後クリーニング動作とを実施するものであって、トナー像パターンが、画像形成動作中の以下1~3のタイミングの少なくとも一つで、トナー像パターンが転写ニップを通過するように、トナー像パターンの形成タイミングを設定する。
タイミング1:通紙前クリーニング動作の開始前
タイミング2:通紙前クリーニング動作中
タイミング3:通紙後クリーニング動作中
これによれば、実施形態で説明したように、記録媒体の裏汚れを抑制することができる。
(態様6)
態様5において、高温高湿環境のときは、タイミング2と、タイミング1またはタイミング3のタイミングとで、トナー像パターンが転写ニップを通過するように、トナー像パターンを形成する。
これによれば、実施形態で説明したように、フィルミングが悪化しやすい高温高湿環境下での掻き取用トナーパターンなどのトナー像パターンの形成頻度を多くでき、高温高湿環境下での中間転写ベルト17などの像担持体のフィルミングを良好に抑制できる。
(態様7)
態様1乃至6いずれかにおいて、中間転写ベルト17などの像担持体の表面に対向して配置され、トナー像のトナー付着量を検知する光学センサなどの付着量検知手段を備え、像担持体の表面移動方向と直交する直交方向において、掻き取り用トナーパターンKpなどのトナー像パターンの付着量検知手段の配置位置に対応する領域P1などの第一領域の入力トナー量を、それ以外の領域の入力トナー量よりも多くした。
これによれば、中間転写ベルトなどの像担持体の光学センサなどの付着量検知手段に対向する箇所のフィルミングを、対向しない箇所よりもより多くのフィルミングを掻き取ることができる。これにより、像担持体の付着量検知手段に対向する箇所のフィルミングを、対向しない箇所よりも良好に除去でき、像担持体の付着量検知手段に対向する箇所のフィルミングを対向しない箇所のフィルミングよりも少なくできる。よって、フィルミングによる画像異常よりもフィルミングの影響を受けやすい付着量検知手段の検知誤差も良好に抑制することができる。
また、像担持体の表面移動方向と直交する方向でクリーニング部材に入力する入力トナー量が一定のトナー像パターンとした場合に比べて、トナー像パターンのトナー消費量を低減しつつ、付着量検知手段の検知誤差を抑制することができる。
(態様8)
態様7において、光学センサなどの付着量検知手段は、直交方向において、中間転写ベルト17などの像担持体の通紙領域よりも外側の通紙領域外と、通紙領域内とに配置されており、掻き取り用トナーパターンKpなどのトナー像パターンは、直交方向の長さが、像担持体の通紙領域よりも長い帯状パターンであり、通紙領域外の付着量検知手段の配置位置に対応する第一領域の入力トナー量を、通紙領域内の付着量検知手段の配置位置に対応する第一領域の入力トナー量よりも多くした。
これによれば、図12を用いて説明したように、通紙領域外のフィルミング量が、通紙領域内のフィルミング量も多くなりやすい。そのため、通紙領域外の付着量検知手段の配置位置に対応する第一領域の入力トナー量を、通紙領域内の付着量検知手段の配置位置に対応する第一領域の入力トナー量よりも多くすることで、トナーの無駄な消費を抑えて、中間転写ベルトの通紙領域外の付着量検知手段に対向する箇所のフィルミングを良好に除去することができる。
(態様9)
態様7または8において、第一領域の前記直交方向の長さは、光学センサなどの付着量検知手段の付着量検知範囲の直交方向の長さ以上である。
これによれば、図9を用いて説明したように、少なくとも中間転写ベルト17などの像担持体の光学センサなどの付着量検知手段の検知範囲のフィルミングをクリーニングブレードなどのクリーニング部材に入力した入力トナーにより良好に除去することができる。これにより、付着量検知手段のトナー付着量検知精度の低下を抑制できる。
(態様10)
態様1乃至9いずれかにおいて、入力トナー量に基づいて、掻き取り用トナーパターンkpなどのトナー像パターンの中間転写ベルト17などの像担持体の表面移動方向の長さを設定する。
これによれば、掻き取り用トナーパターンKpなどのトナー像パターンのクリーニング部材に入力されるトナー量を、設定された入力トナー量にすることができる。
(態様11)
態様1乃至10いずれかにおいて、入力トナー量に基づいて、トナー像パターンの単位面積当たりのトナー付着量を、設定する。
これによれば、掻き取り用トナーパターンKpなどのトナー像パターンのクリーニング部材に入力されるトナー量を、設定された入力トナー量にすることができる。
1 :複写機
17 :中間転写ベルト
18 :二次転写ローラ
18A :対向ローラ
30 :ベルトクリーニング装置
31 :クリーニングブレード
40 :光学センサユニット
40C :光学センサ
40F :光学センサ
40R :光学センサ
40a :レンズ
41 :温湿度センサ
42 :温度センサ
80 :廃トナー回収容器
100 :基準板
100a :正反射基板部
100b :拡散反射基板部
Kp :掻き取り用トナーパターン
P :用紙
P1 :対向領域
P2 :非対向領域
Pt :画質調整用パターン
T :通紙領域
特開2018-120183号公報

Claims (11)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写部材と、
    前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部材とを備え、
    前記記録媒体に転写しないトナー像パターンを前記像担持体に形成する画像形成装置において、
    前記トナー像パターンの前記クリーニング部材へ入力する入力トナー量を、前記像担持体表面に付着した地汚れトナー量に基づいて設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記地汚れトナー量は、装置の環境条件に基づいて求めることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記地汚れトナー量が多いほど、前記入力トナー量を少なく設定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記トナー像パターンの形成タイミングを、装置の環境条件に基づいて変更することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記転写部材は、前記像担持体に接触して転写ニップを形成しており、
    前記記録媒体上に画像を形成する画像形成動作は、最初の前記記録媒体が前記転写ニップに到達する前に前記転写部材に付着した付着物を前記像担持体へ移動させて前記転写部材をクリーニングする通紙前クリーニング動作と、最後の前記記録媒体が前記転写ニップを抜けた後に前記転写部材に付着した付着物を前記像担持体へ移動させて前記転写部材をクリーニングする通紙後クリーニング動作とを実施するものであって、
    前記トナー像パターンが、画像形成動作中の以下1~3のタイミングの少なくとも一つで、前記トナー像パターンが転写ニップを通過するように、前記トナー像パターンの形成タイミングを設定することを特徴とする画像形成装置。
    タイミング1:通紙前クリーニング動作の開始前
    タイミング2:通紙前クリーニング動作中
    タイミング3:通紙後クリーニング動作中
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、
    高温高湿環境のときは、前記タイミング2と、前記タイミング1または前記タイミング3のタイミングとで、前記トナー像パターンが転写ニップを通過するように、前記トナー像パターンを形成することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6いずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記像担持体の表面に対向して配置され、前記トナー像のトナー付着量を検知する付着量検知手段を備え、
    前記像担持体の表面移動方向と直交する直交方向において、前記トナー像パターンの前記付着量検知手段の配置位置に対応する第一領域の入力トナー量を、それ以外の領域の入力トナー量よりも多くしたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記付着量検知手段は、前記直交方向において、前記像担持体の通紙領域よりも外側の通紙領域外と、前記通紙領域内とに配置されており、
    前記トナー像パターンは、前記直交方向の長さが、前記像担持体の通紙領域よりも長い帯状パターンであり、
    前記通紙領域外の前記付着量検知手段の配置位置に対応する前記第一領域の入力トナー量を、前記通紙領域内の前記付着量検知手段の配置位置に対応する前記第一領域の入力トナー量よりも多くしたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項7または8に記載の画像形成装置において、
    前記第一領域の前記直交方向の長さは、前記付着量検知手段の付着量検知範囲の前記直交方向の長さ以上であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至9いずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記入力トナー量に基づいて、トナー像パターンの前記像担持体の表面移動方向の長さを設定することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至10いずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記入力トナー量に基づいて、前記トナー像パターンの単位面積当たりのトナー付着量を、設定することを特徴とする画像形成装置。
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