JP6394151B2 - ベルトユニットと転写ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

ベルトユニットと転写ユニット及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6394151B2
JP6394151B2 JP2014153228A JP2014153228A JP6394151B2 JP 6394151 B2 JP6394151 B2 JP 6394151B2 JP 2014153228 A JP2014153228 A JP 2014153228A JP 2014153228 A JP2014153228 A JP 2014153228A JP 6394151 B2 JP6394151 B2 JP 6394151B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
pressing
transfer
unit
bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014153228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015194668A (ja
Inventor
純平 藤田
純平 藤田
熊谷 直洋
直洋 熊谷
成一 小暮
成一 小暮
一樹 與五澤
一樹 與五澤
杉浦 健治
健治 杉浦
和田 雄二
雄二 和田
友祐 三谷
友祐 三谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2014153228A priority Critical patent/JP6394151B2/ja
Priority to US14/660,128 priority patent/US9897943B2/en
Publication of JP2015194668A publication Critical patent/JP2015194668A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6394151B2 publication Critical patent/JP6394151B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1605Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support
    • G03G15/161Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support with means for handling the intermediate support, e.g. heating, cleaning, coating with a transfer agent
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1605Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support
    • G03G15/1615Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support relating to the driving mechanism for the intermediate support, e.g. gears, couplings, belt tensioning

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Description

本発明は、ベルト部材を備えたベルトユニットや転写ユニット及びそれを備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置は、画像形成に関する様々な機能を備えた複数のユニットを装置本体内に備えている。これら各ユニットは、メンテナンスやクリーニング、部品交換、ユニット交換のために装置本体に対して着脱可能に支持されている。これらユニットには、画像転写や画像定着、あるいは記録媒体としての用紙の搬送に用いる部材として複数の支持部材となる支持ローラに巻き掛けられた無端状のベルト部材を備えたベルトユニットや転写ユニットがある。
このようなベルトユニットや転写ユニットにおいて、ベルト部材を用いる場合、その材質が基材と弾性層なとの複数層のベルト部材を用いると、ベルト幅方向に位置するベルト端部が、層毎の熱膨張係数の違いにより熱変形による影響や経時劣化によって反り返る場合がある。ベルト端部に反りが発生すると、反り具合によっては1つのユニットを着脱する際に、隣接する別なユニット等と干渉してしまい、干渉の際のベルト部材の破損や着脱動作の妨げとなる場合がある。
そこで、ベルト端部の反る方向に押さえ部材を配置し、この押さえ部材を接離機構で支持して、必要に応じて上下方向に動作させて、ベルトの反りが大きくならないようにした構成が提案されている。例えば特許文献1、2。
従来の押さえ部材は、ベルト端部の反りを押さえることは可能であるが、押さえ部材の取付け位置によっては、ベルト部材(ベルト端部)との位置関係のバラツキが大きく、ベルト端部との接触が強くなってしまい、摩擦によるベルト部材の破損などの要因となることがある。また、これら押さえ部材による押さえを、無端ベルトを有するユニットと隣接する別なユニットや部材との隙間で行なう場合、位置精度のバラツキが大きいと、隙間を大きくしなければならない。
本発明は、隣接するユニット間の隙間を拡大することなく、位置精度のバラツキを抑えてベルト部材の耐久性を向上することを、その目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るベルトユニットは、画像形成装置本体に着脱可能であって、複数の支持部材に巻き掛けられて走行可能であって、基層と弾性層とを有するベルト部材と、ベルト部材の端部の反りを押さえる押さえ部材と、複数の支持部材を支持するフレームと、押さえ部材を装着するとともに回動可能な保持部材と、保持部材を回動することで、押さえ部材をベルト部材に対して近接離間する方向に回動させる接離機構を備え、押さえ部材が、接離機構を介してフレームに位置決めして設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、ベルト端部の反りを押さえる押さえ部材を、ベルト部材を巻き掛ける複数の支持部材を支持したフレームに設けたので、ベトル端部との位置精度のバラツキが低減し、隣接するユニット間の隙間を拡大することなく、ベルト部材の耐久性を向上することができる。
本発明に係る機能ユニットを備えた画像形成装置の一実施形態を示す概略構成図。 (a)、(b)は現像剤中のトナーの特性を示す拡大図。 本発明に係る機能ユニットとしての転写ユニットの構成とフルカラーモード時のベルト部材の軌跡を示す拡大図。 図3に示した転写ユニットのブラックモード時のベルト部材の軌跡を示す概略図。 図3に示した転写ユニットの潤滑剤塗布モード時のベルト部材の軌跡を示す概略図。 図3に示した転写ユニットの着脱モード時のベルト部材の軌跡を示す概略図。 (a)はベルト部材の構成を示す断面図、(b)はベルト端部に反りが発生した状態を示す拡大図。 本発明に係る転写ユニットの構成を平面視した概略構成図。 本発明に係る押さえ部材の構成と、転写ベルトとの位置関係を平面視した概略構成図。 押さえ部材の転写ベルトの一方の端部に配置した形態を平面視した概略構成図。 押さえ部材の転写ベルトの他方の端部に配置した形態を平面視した概略構成図。 (a)は転写ベルトの一方の端部側に配置される押さえ部材の構成を示す拡大斜視図、(b)は転写ベルトの他方の端部側に配置される押さえ部材の構成を示す拡大斜視図。 (a)は転写ベルトの一方の端部側に配置される押さえ部材の変形例を示す拡大斜視図、(b)は転写ベルトの他方の端部側に配置される押さえ部材の変形例を示す拡大斜視図。 押さえ部材と支持ローラの接離機構の構成示す拡大図。 (a)は押さえ部材の接離機構の構成と押さえ部材の第1の位置を示す拡大図、(b)は押さえ部材の接離機構の動作と押さえ部材の第2、第3の位置を示す拡大図。 (a)は押さえ部材側の支持ローラの第1の位置を示す拡大図、(b)は支持ローラの第2、第3の位置を示す拡大図。 (a)は押さえ部材と支持ローラの接離機構の画像形成時の状態を示す拡大図、(b)は押さえ部材と支持ローラの接離機構のブラックモード時の状態を示す拡大図、(c)は押さえ部材と支持ローラの接離機構の着脱モード時の状態を示す拡大図。 (a)はブラック側の支持ローラの接離機構の構成と第1の位置を示す拡大図、(b)はブラック側の支持ローラの接離機構の動作と第2の位置を示す拡大図、(c)はブラック側の支持ローラの接離機構の動作と第3の位置を示す拡大図。 ベルト軌跡の変化に追従する方向に押さえ部材の回動方向を設定した実施形態を示すもので、(a)は押さえ部材の第1の位置を示す拡大図、(b)は押さえ部材の第2の位置を示す拡大図、(c)は押さえ部材の第3の位置を示す拡大図。 押さえ部材と支持ローラを一体化した実施形態を示す拡大図。 押さえ部材の端部と転写ベルトとの接触による干渉状態と干渉回避状態を説明する拡大図。 押さえ部材の転写ベルトとの対向部にシール材を設けた実施形態を示す拡大図。 押さえ部材の転写ベルトとの対向部を湾曲した実施形態を示す拡大図。 押さえ部材の転写ベルトとの対向部をローラ形状とした実施形態を示す拡大図。 押さえ部材の接離機構の別な形態を示す拡大図。
以下、本発明に係る複数の実施形態について図面を用いて順次説明する。各実施形態において、同一の機能や構成を有するものには同一の符号を付し、重複説明は適宜省略する。図面は一部構成の理解を助けるために部分的に省略する場合もある。
本発明は、接離動作可能なベルト部材の反りを押さえる押さえ部材を、ベルト部材を支持するユニットに設けるとともに、ベルト接離移動に伴い押さえ部材も接離移動可能にした点を特徴としている。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置はカラー複写機である。図中符号100は画像形成装置の画像形成装置本体となる複写機本体、200は複写機本体100を載せる給紙テーブル、300は複写機本体100上に取り付ける画像読取部としてのスキャナ、400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置を示す。
複写機本体100には、その中央に、無端状のベルト部材である中間転写体としての転写ベルト10を有する機能ユニットとなる転写ユニット500が設けられている。転写ベルト10は、複数の支持部材としての複数のローラに巻き掛けられていて、図中時計回りに回転走行可能とされている。符号Vで示す矢印は転写ベルト10の走行方向を示す。
転写ベルト10の周囲には、画像転写後に転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写クリーニング装置17が配置されている。転写ユニット500の上方には、その走行方向Vに沿って、走行方向下流側からブラック・シアン・マゼンタ・イエロの4つのプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yが横に並べて配置されている。これら4つのプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yは、タンデム画像形成部20を構成している。タンデム画像形成部20の上には、露光装置21が配置されている。各プロセスカートリッジユニットは機能ユニットであって、像担持体としてのドラム状の感光体40Bk、40C、40M、40Yを備えている。各プロセスカートリッジユニットは、図示を省略した周知の電子写真プロセスの機能部材により各感光体上に各色の現像剤としてのトナーを用いてトナー像を形成するとともに、トナー像転写後の感光体表面を清掃する機能を備えている。各プロセスカートリッジユニットは、転写ユニット500との間に隙間を設けて隣接配置されている。これら各プロセスカートリッジユニット及び転写ユニット500は、複写機本体100に着脱可能に支持されている。
転写ベルト10を挟んでタンデム画像形成部20と反対の側には、2次転写部材としての2次転写ローラ23が配置されている。2次転写ローラ23は、転写ベルト10を介して、転写ベルト10を内側から支持する2次転写対向部材としての2次対向ローラ512に押し当てられていて、両者の接触部に2次転写部(ニップ部)22を形成している。2次転写部(ニップ部)22では、転写バイアスが印加されることで、転写ベルト10上のトナー像あるいは合成カラー画像がシート状の記録媒体としての用紙Pに転写される。2次転写ローラ23よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された画像を定着する定着装置25が配置されている。定着装置25は、定着部材としてのベルト部材である定着ベルト26に加圧部材となる加圧ローラ27を押し当てて構成されていて、複写機本体100に着脱可能に支持されている。定着装置25はベルト部材を備えていることから、本発明の構成の接離移動可能な押さえ部材を適用可能である。
2次転写対向部材としては、ローラ部材ではなく、複数のローラ部材に無端ベルトを巻き掛けたものであってもよい。本実施形態においては、2次転写部材を転写ベルト10に接触させる接触方式を採用するが、非接触のチャージャを2次転写部材として配置してもよい。このような場合は、ローラ部材やベルト部材による用紙搬送機能を合わせて備えることは難しくなるため、搬送手段を個別に配置すればよい。
図示の例では、2次転写部(ニップ部)22および定着装置25の下に、上述したタンデム画像形成部20と平行に、用紙Pの両面に画像を記録すべく用紙Pを反転する用紙反転装置28が配置されていて、両面印刷に対応可能とされている。片面印刷だけの場合には、用紙反転装置28は無くてもよい。カラー複写機は、パソコンなどの外部端末装置と有線、無線を問わずに接続可能としてプリンタとして機能するようにしてもよい。なお、画像形成装置としては、カラー複写機やプリンタに限定されるものではなく、ファクシミリ、あるいは複写機、プリンタ、ファクシミリ等の少なくとも2つの機能を備えた複合機であってもよい。
このカラー複写機を用いてカラー複写物を得るには、原稿自動搬送装置400の原稿台30上にカラーの原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上にカラーの原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。
不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動して後、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33および第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読み取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータによって転写ベルト10が時計周り方向に回転走行する。同時に、個々のプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yが備える感光体40Bk、40C、40M、40Yを回転駆動して各感光体40上にそれぞれ、ブラック・イエロ・マゼンタ・シアンの単色のトナー像を形成する。そして、転写ベルト10の走行とともに、それらの単色のトナー像を順次転写ベルト10上に転写して合成カラー画像を形成する。
一方、不図示のスタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つから用紙Pを繰り出す。繰り出された用紙Pは分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入いり、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の用紙Pを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。そして、転写ベルト10上の合成カラー画像が2次転写部22に到達するタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、転写ベルト10と2次転写ローラ23との間の2次転写部22に用紙Pを送り込み、この2次転写部22で合成カラー画像を一括して用紙P上に転写する。単色の複写物を得る場合には、1色のトナー像を形成して転写ベルト10に転写し、2次転写部22でこのトナー像を用紙P上に転写する。
画像転写後の用紙Pは、2次転写部22により搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着した後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。あるいは、画像転写後の用紙Pは、切換爪55で切り換えて用紙反転装置28に入れ、そこで反転して再び2次転写部22へと導き、裏面にも画像を転写して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
一方、画像転写後の転写ベルト10は中間転写体クリーニング装置17で、画像転写後に転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成部20による再度の画像形成に備える。
本実施形態で用いる転写ベルト10は、PVDF(フッ化ビニルデン)、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PI(ポリイミド)、PC(ポリカーボネート)等を単層または複数層に構成し、カーボンブラック等の導電性材料を分散させ、その体積抵抗率を10^8〜10^12Ωcm、かつ表面抵抗率を10^9〜10^13Ωcmの範囲となるよう調整されている。なお、必要に応じ該中間転写ベルト10の表面に離型層をコートしても良い。コートに用いる材料としては、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、 PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、PVDF(フッ化ビニルデン)、PEA(パ−フルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)、PVF(フッ化ビニル)等のフッ素樹脂が使用できるが、これに限定されるものではない。
転写ベルト10の製造方法は、ロールコート法、遠心成形法等があり、必要に応じてその表面を研磨しても良い。転写ベルト10の体積抵抗率が上述した範囲を超えると、転写に必要なバイアスが高くなるため、電源コストの増大を招くため好ましくない。また、転写工程、転写紙剥離工程などで転写ベルト10の帯電電位が高くなり、かつ自己放電が困難になるため除電手段を設ける必要が生じる。また、体積抵抗率および表面抵抗率が上記範囲を下回ると、帯電電位の減衰が早くなるため自己放電による除電には有利となるが、転写時の電流が面方向に流れるためトナー飛び散りが発生してしまう。したがって、本発明における転写ベルト10の体積抵抗率および表面抵抗率は上記範囲内であるのが望ましい。
転写ベルト10にゴム層を有する弾性ベルトを用いることもできる。弾性ベルトを用いることで、2次転写部(ニップ部)22で転写ベルト10が潰れて凹凸のある用紙Pなどでも隙間を埋めることができるため転写性が良くなる。ゴム層だけではベルト伸びが大きくなってしまうため、転写ベルト10としては、基層にポリイミド層(PI層)など樹脂性の層を設けてもよい。さらに転写ベルト10の表層に摩擦係数の低い層を設けてもよい。
なお、体積抵抗率および表面抵抗率の測定は、高抵抗抵抗率計(三菱化学社製:ハイレスタIP)にHRSプローブ(内側電極直径5.9mm、リング電極内径11mm)を接続し、転写ベルト10の表裏に100V(表面抵抗率は500V)の電圧を印加して10秒後の測定値を用いた。
本実施形態で画像形成に用いる現像剤としてのトナーは、その形状係数SF−1が100〜180、形状係数SF−2が100〜180の範囲にあることが好ましい。図2は、形状係数SF−1、形状係数SF−2を説明するためにトナーの形状を模式的に表した図である。
形状係数SF−1は、トナー形状の丸さの割合を示すものであり、下記式(1)で表される。トナーを2次元平面に投影してできる形状の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−1={(MXLNG)2/AREA}×(100π/4) ・・・式(1)
SF−1の値が100の場合トナーの形状は真球となり、SF−1の値が大きくなるほど不定形になる。
形状係数SF−2は、トナー形状の凹凸の割合を示すものであり、下記式(2)で表される。トナーを2次元平面に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−2={(PERI)2/AREA}×(100π/4) ・・・式(2)
SF−2の値が100の場合トナー表面に凹凸が存在しなくなり、SF−2の値が大きくなるほどトナー表面の凹凸が顕著になる。
これら形状係数の測定は、具体的には、走査型電子顕微鏡(S−800:日立製作所製)でトナーの写真を撮り、これを画像解析装置(LUSEX3:ニレコ社製)に導入して解析して計算した。
トナーの形状が球形に近くなると、トナーとトナーあるいはトナーと各感光体との接触状態が点接触になるために、トナー同士の吸着力は弱くなり、流動性が高くなる。また、トナーと感光体との吸着力も弱くなって、転写率は高くなる。形状係数SF−1、SF−2の何れかが180を超えると、転写率が低下するとともに転写手段に付着した場合のクリーニング性も低下するため好ましくない。
また、トナー粒径は体積平均粒径で4〜10μmの範囲であることが望ましい。これよりも小粒径の場合には現像時に地汚れの原因となることや、流動性が悪化し、さらに凝集しやすくなるので中抜けが発生しやすくなる。逆にこれよりも大粒径の場合には、トナー飛び散りや、解像度悪化により高精細な画像を得ることができない。本実施形態では、トナー粒径の体積平均粒径が6.5μmのものを用いた。
次に転写ユニット500についてより詳細に説明する。
図3はプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yと転写ユニット500とを複写機本体手前側から見た概略図である。図3において、転写ユニット500は、複数の支持部材としての第1〜第10の従動ローラ501〜510と、支持部材としての駆動ローラ511と、2次対向ローラ512と、これら各ローラ501〜512に巻き掛けられた転写ベルト10を備えている。駆動ローラ511と従動ローラ508は、複写機本体100の右端側と左端側に配置されている。転写ベルト10は、駆動ローラ511と従動ローラ508の間で巻き掛けられた上辺側において、プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yの感光体40Bk、40C、40M、40Yと対向している。従動ローラ506と従動ローラ507との間には、転写ベルト10を外側から内側に向かって押圧するテンションローラ15が位置されている。駆動ローラ511は駆動源としての駆動モータM3によって図中時計周り方向に回転駆動される。
転写ベルト10の上辺側には、従動ローラ509、510、501、502がベルト走行方向上流側から下流側に向かって間隔を空けて配置されている。転写ベルト10の内側で、感光体40Bk、40C、40M、40Yと対向する部位には、1次転写部材としての1次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Yがそれぞれ配置されている。1次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Yは、接離機構によって、転写ベルト10の表面10aを感光体40Bk、40C、40M、40Yに接触させる第1の位置としての接触位置と、転写ベルト10の表面10aを感光体40Bk、40C、40M、40Yから離間する離間位置とに移動可能に設けられている。離間位置は、図示しない潤滑剤を転写ベルト10に塗布する際に位置する第2の位置と、転写ユニット500を複写機本体100に対して着脱する際に位置する第3の位置とを含んでいる。1次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Yは、接離機構を構成する駆動モータ等の電動駆動源によって揺動される支持アーム141Bk、141C、141M、141Yにそれぞれ回転可能に支持されていて、駆動モータで支持アーム141Bk、141C、141M、141Yの角度を調整することで、第1から第3の位置に保持される周知の構成である。つまり、転写ベルト10は互いに平行とならない複数の軌跡を取るように変位可能とされている。
1次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Yと並列されている従動ローラ501、502、509も接触位置(第1の位置)と離間位置(第2の位置、第3の位置)とに移動可能に設けられている。従動ローラ501、502、509の移動については後述説明する。
本実施形態において、転写ユニット500は、転写ベルト10が4つの状態(以下「4つのモード」と記す)を占めるように構成されている。4つのモードとは、ブラック・シアン・マゼンタ・イエロの4つの感光体40Bk、40C、40M、40Yを用いるフルカラーモード、ブラックの感光体40Bkのみを用いるブラックモード、待機状態において転写ベルト10上に図示しない潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布モード、転写ユニット500を複写機本体100から着脱する着脱モードである。
図3は、フルカラーモード時の、転写ベルト10と1次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Yと従動ローラ501、502、510の位置関係を示している。本実施形態において、フルカラーモードの場合、1次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Y、従動ローラ501、502、510は第1の位置を占め、この第1の位置を占めることで、感光体40Bk、40C、40M、40Yに対して転写ベルト10の表面10aがすべて接触状態となる。
図4は、ブラックモード時の、転写ベルト10と1次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Yと従動ローラ501、502、510の位置関係を示している。本実施形態において、ブラックモードの場合、1次転写ローラ14Bkと、1次転写ローラ14Bkの前後に配置された従動ローラ501、502は第1の位置を占め、この第1の位置を占めることで、感光体40Bkに対して転写ベルト10の表面10aが接触状態となる。また、1次転写ローラ14C、14M、14Yと従動ローラ510は、離間位置となる第2の位置を占め、この第2の位置を占めることで、感光体40C、40M、40Yに対して転写ベルト10の表面10aが離間状態となる。このときの転写ベルト10は、転写ベルト10と1次転写ローラ14Bkの間に形成される転写部を基準に、1次転写ローラ14Y側が低くなる傾斜状態となる。すなわち、本実施形態では、ベルト離間時のモードの転写ベルト10の軌跡がベルト接触時の転写ベルト10の軌跡と平行でないようにしている。
図5は、潤滑剤塗布モード時の、転写ベルト10と1次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Yと従動ローラ501、502、510の位置関係を示している。本実施形態において、潤滑剤塗布モードの場合、1次転写ローラ14C、14M、14Yと従動ローラ510は第2の位置(離間位置)に保持され、1次転写ローラ14Bkと従動ローラ501、502とが第2の位置(離間位置)を占める。このため、1次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Yと従動ローラ501、502、510がすべて第2の位置を占めることになり、感光体40Bk、40C、40M、40Yに対して転写ベルト10の表面10aがすべて離間状態となる。
図6は、着脱モード時の、転写ベルト10と1次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Yと従動ローラ501、502、510の位置関係を示している。本実施形態において、着脱モードの場合、1次転写ローラ14Bk、14C、14M、14Yと従動ローラ501、502、510とは塗布モードよりも各感光体から離れて下げられた第3の位置(離間位置)を占めていて、これにより、潤滑剤塗布モード時よりも大きく感光体40Bk、40C、40M、40Yに対して転写ベルト10の表面10aがすべて離間状態となる。
なお、ここでは離間位置として第2の位置と第3の位置を設けているが、第2の位置は設けずに第3の位置を第2の位置として設定しても良い。
プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yと転写ユニット500との間には、図3〜図6に示すように、ユニット同士干渉を防ぐために隙間Xを設けている。本実施形態では、隙間Xは6mmとしている。本実施形態において、転写ベルト10は、接触位置よりも離間位置にあるときの方がプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yとの離間状態が大きくなる。
本実施形態において、転写ベルト10は、図7(a)に示すように、基層10Aと弾性層10Bを有する弾性ベルトで構成されているため、基層10Aと弾性層10Bの材質の熱膨張係数の差により、図7(b)に示すように感光体の軸線方向であるベルト幅方向Yに位置するベルト端部10b、10cに、上向き(弾性層10Bが縮まる向き)の反りが発生しやすい。このベルト端部10b、10cの反りが、隙間Xよりも大きくなった場合、転写ユニット500、あるいはプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yを複写機本体100に着脱する際に、転写ベルト10とプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yとが、転写ベルト10が離間位置を占めていても干渉してしまうことがある。本実施形態で用いる転写ベルト10の場合、14〜19ミリの反りが発生した。隙間Xを大きくすれば、両者の干渉を防止できるが、反面、隙間増大による複写機の大型化を招くことや、小型の複写機の場合、隙間Xの増大そのものが難しい。
そこで、本実施形態では、図8に示すように、ベルト端部10b及びベルト端部10cと対向し、それぞれ押さえる押さえ部材530及び押さえ部材531を転写ユニット500が備えている。本実施形態において、押さえ部材530はベルト端部10b側においてベルト走行方向Vに間隔を空けて複数(3個)配置されている。押さえ部材531はベルト端部10c側においてベルト走行方向Vに間隔を空けて複数(3個)配置されている。各押さえ部材530、531は、斜線で示す転写ベルト10の画像転写領域Gよりも外側に位置するベルト端部10b、10c上で、かつ隙間X内に位置するように配置されている。支持ローラ510の近傍に配置されたベルト走行方向上流側に位置する押さえ部材530、531を便宜的に第1の押さえ部材530(1)、531(1)、支持ローラ501の近傍に配置されたベルト走行方向下流側に位置する押さえ部材530、531を便宜的に第3の押さえ部材530(3)、531(1)、第1と第3の押さえ部材530、531の間に位置する押さえ部材530、531を便宜的に第2の押さえ部材530(2)、531(2)と称することもある。なお、第1から第3の押さえ部材530、531の構成は、配置以外は同一構成であるので、共通の構成として説明する場合には、(1)から(3)の符号は適宜省略する。つまり、本実施形態では、押さえ部材530、531をフレーム520、521に位置決めして設けている。
このように、画像転写領域Gよりも外側に位置するベルト端部10b、10c上で、かつ隙間X内に位置するように押さえ部材530、531をそれぞれ転写ユニット500のフレーム520、521に位置決めして設けると、転写ベルト10のベルト端部10b、10cが反った場合でも、各押さえ部材530、531によって隙間X内において、ベルト端部10b、10cが各押さえ部材530、531以上には反らなくなる。このため、ベルト端部10b、10cのその反りが押さえられるので、転写ユニット500、あるいはプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yを複写機本体100に着脱する場合でも、転写ベルト10とプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yとの接触がなくなり、転写ベルト10の破損を防止しつつも、各ユニットの着脱動作を良好に行うことができる。このことは作業性の向上にもつながる。また、転写ベルト10を備えた転写ユニット500に押さえ部材530、531を設けることで、他のユニットに設ける場合よりも組み付け時のバラツキを低減することができ、精度よくベルト端部10b、10cの反りを押さえることができる。
本実施形態において、押さえ部材530、531は、それぞれベルト走行方向Vに片側3個ずつ配置したが、片側にそれぞれ2個ずつ、あるいは少なくとも1個ずつ配置されていればよい。1個ずつ、あるいは2個ずつ設ける場合、それぞれのベルト走行方向Vへの長さは3個の場合よりも長くし、反っているベルト端部10b、10cを押さえる範囲を広げるのが好ましい。また、押さえ部材530、531をベルト幅方向Yに1個ずつ配置する場合には、ベルト端部10b、10cにおいて最も反りが大きくなる部位を中心に設置するのが好ましい。
図9に示すように、ベルト端部10b、10cと各押さえ部材530、531のベルト幅方向Yにおける重なり幅となるオーバーラップ量a1、a2は、転写ベルト10がベルト幅方向Yに斜めに走行した場合でも、押さえ部材530及び押さえ部材531からベルト端部10b、10cが外れない量を確保するのが好ましい。
上記実施形態では、ベルト端部10b側に押さえ部材530、ベルト端部10c側に押さえ部材531を配置した。しかし、押さえ部材の配置としては、転写ベルト10の両端部(10b、10c)に配置せず、図10に示すように、複写機本体奥側となるベルト端部10b側にのみ押さえ部材530、あるいは図11に示すように、複写機本体手前側(着脱側)となるベルト端部10c側にのみ押さえ部材531をそれぞれ配置したものであってもよい。
図10に示すように、ベルト端部10b側にのみ各押さえ部材530を配置した場合、プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yの離脱時と転写ユニット500の着脱時に効果がある。すなわち、プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yの転写ベルト10に引っかかりやすい部材がベルト端部10b側にあった場合に、各押さえ部材530によってベルト端部10bが押さえられる。このため、プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yの転写ベルト10に引っかかりやすい部分と転写ベルト10との干渉がなくなるので、プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yの離脱時における転写ベルト10の破損を防止することができる。
また、転写ユニット500を離脱する場合、複写機本体奥側のベルト端部10bの反りが各押さえ部材530で押さえられるので、転写ユニット500を複写機本体100の奥側から手前側へ移動させる離脱時や、手前側から奥側へ移動させる装着時に、転写ベルト10と各プロセスカートリッジとの干渉が無く、転写ベルト10の破損を防止できる。
図11に示すように、複写機本体手前側(着脱側)となるベルト端部10c側にのみ各押さえ部材531を配置した場合、プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yの離脱時と転写ユニット500の離脱時に効果がある。すなわち、プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yの着脱時に引っかかりやすい部材が転写ベルト10のベルト端部10c側にある場合、その引っかかりやすい部材が複写機本体手前側(着脱側)に設置されていれば、手前側のベルト端部10cに反りがあっても、各押さえ部材531によって押されられる。このため、ベルト端部10cにプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yがひっかからなくなり、転写ベルト10の破損を防止することができる。
また、転写ベルト10を離脱する場合には、離脱するときに手前となるベルト端部10cに反りがあっても、各押さえ部材531により押さらえる。このため、転写ベルト10がプロセスカートリッジ18Bk、18C、18M、18Yにひっかからなくなるので、転写ベルト10の破損を防止することができる。
次に、押さえ部材530、531および支持ローラ510の具体的な構成とその接離機構600と、支持ローラ501、502の接離機構700について説明する。接離機構600は、押さえ部材530、531と支持ローラ510を転写ベルト10に対して近接離間する方向に回動させるものである。接離機構700は、支持ローラ501、502を転写ベルト10に対して近接離間する方向に回動させるものである。各押さえ部材530は、図12(a)に示すように、取付部5301とベルト端部と対向する押さえ部5302とを備え、押さえ部材531は、図12(b)に示すように、取付部5311と押さえ部5312とを備えている。押さえ部材530、531は、取付部5301、5311を保持部材550、551にそれぞれボルトやビスなどの締結部材560、561によって着脱可能に装着されている。各押さえ部材530、531を着脱可能とすることで、反りが発生するベルト部材の種類やその配置や状況に応じて、押さえ部材530、531を別な種類のものと交換することや、破損時に新たなものに交換することができるので好ましい。また、転写ユニット500を複写機本体100から離脱して転写ベルト10を交換する際に、押さえ部材530又は押さえ部材531の少なくとも一方を保持部材550、551から取り外すことで、転写ベルト10の交換がし易くなる。
押さえ部5302、5312は、図12(a)、図12(b)に示すように、ベルト走行方向Vに延びる板状を成していて、少なくとも押さえ部材530、531の回動時に転写ベルト10に近づくその一端5302a、5312aが、転写ベルト10の表面10aから離間する方向に傾斜した傾斜面として形成されている。転写ベルト10との対向面となる押さえ部5302、5312の裏面5302c、5312cは転写ベルト10のベルト端部10bとベルト端部10cと対向するように、ベルト端部10bとベルト端部10cの上方にオーバーラップするように配置されている。
一端5302a、5312bと反対側に位置する押さえ部5302、5312の他端5302b、5312bは、図示のように傾斜していな平坦面であっても良いが、図13(a)、図13(b)に示すように、転写ベルト10の表面10aから離間する方向に傾斜した傾斜面としてもよい。また、転写ベルト10と接触する裏面5302c、5312c側や一端5302a、5312aの角部やエッジを、面取り加工や曲面加工しておくと、ベルト端部10b、10cと接触した場合に転写ベルト10が傷つき難くなるので好ましい。
図8に示すように、転写ユニット500は、ベルト幅方向Yに互いに対向した一対のフレーム板520、521を備えている。フレーム板520には、押さえ部材530と支持ローラ510を接離動作させる接離機構600を構成するスライダ522と、支持ローラ501、502を接離動作させる接離機構700を構成するスライダ524とがベルト走行方向Vに並列に配置されている。フレーム板521には、押さえ部材531と支持ローラ510を接離動作させる接離機構600を構成するスライダ523と、支持ローラ501、502を接離動作させる接離機構700を構成するスライダ525とがベルト走行方向Vに並列に配置されている。スライダ522とスライダ523は、互いに対向配置されていて、カラー用のスライダを構成し、スライダ524とスライダ525は、互いに対向配置されていて、ブラック用のスライダを構成している。カラー用のスライダ522、523とブラック用のスライダ524、525は、ベルト走行方向Vに互いに平行に移動可能に、フレーム板520、521にそれぞれ支持されている。カラー用のスライダ522、523側に関する構成をカラー側の構成とし、ブラック用のスライダ524、525に関する構成をブラック側の構成として、説明を続ける。
(カラー側の構成)
図3、図14に示すように、スライダ522、523には、その長手方向に延びていて、互いに対向する一対の長孔526と一対の長孔527とが長手方向にそれぞれ間隔を空けて形成されている。これら長孔526と長孔527には、フレーム板520、521の互いに対向する面から突出した一対の軸状のピン528、529が挿入されていて、スライダ522、523をフレーム板520、521において長手方向にスライド移動可能に支持するとともに上下方向への位置決めをしている。長孔526、527に挿入するのはピンや軸ではなく、回転自在にフレーム板520、521に支持されたコロであってもよい。スライダ522、523は剛性確保のために板金製のものを用いているが、ピン528、529とのスライド時の摩擦を考慮すると、すべりの良い樹脂材で長孔526、527自体を形成することや、長孔526、527の内部にすべりの良い樹脂材を配置し、その樹脂材でピン528、529をスライド自在に保持するようにしても良い。あるいは、ピン528、529を金属製とし、その外周に滑りのよい樹脂材を被せることや、コーテイングをしても良いし、グリスなどの潤滑剤と塗布してもよい。
スライダ522、523には、カムフォロワとしての一対の玉軸受540がそれぞれ回転自在に支持されている。これら玉軸受540の外周面540aには、接離部材としての一対の接離カム541の外周面541aがそれぞれ当接していて、両者が当接することでスライダ522、523の長手方向への位置決めがなされている。各接離カム541は、フレーム板520、521にそれぞれ回転可能に設けられた1本のカム軸542に、双方同一位相となるように偏心固定されていて、カム軸542が回転することで同軸と一体で回転するように構成されている。カム軸542は、駆動源となる駆動モータM1によって回転駆動される。スライダ522、523とフレーム板520、521には、戻り手段となる一対の引っ張りコイルバネ543の両端がそれぞれ装着されていて、スライダ522、523を図中右方(戻り方向)に付勢している。
スライダ522、523の戻り側端となる一端522a、523aにはカム受け部546が形成されている。カム受け部546と対向するフレーム板520、521には、手動カム547がカム軸548によって回転可能に支持されている。カム軸548の端部には、手動でカム軸548を回転操作するための手動レバー549が固定されている。手動レバー549は複写機本体手前側に配置されている。
押さえ部材530、531を保持する保持部材550、551は、図3、図14、図15(a)、図15(b)に示すように、転写ユニット500のフレーム板520、521にそれぞれ金属製の回動支点軸533によって回動自在に支持されている。回動支点軸533による保持部材550、551の支持部は、ベルト走行方向Vの上流側であって、この支持部よりもベルト走行方向下流側に押さえ部5302、5312が配置される。このため、押さえ部材530、531は、回動支点軸533を中心にして、回動支点軸533よりもベルト走行方向下流側に位置する押さえ部5302、5312が回動自在に支持されることになる。この回動方向は、転写ベルト10の表面10aを感光体40Y、40M、40Cに対して接離する方向である。また、図15(a)に矢印Aで示す方向は、所定の方向を示し、矢印Bは所定方向と逆方向を示す。また、転写ユニット500は、ブラケットを所定の方向(矢印A方向)と逆方向(矢印B方向)へ回転させた状態で、複写機本体100からベルト幅方向Yへ引き出し可能とされている。
本実施形態では、保持部材550、551に押さえ部材530、531が装着されることで、接離機構600によって回動されるブラケット800が形成されている。押さえ部材530、531と保持部材550、551とを含むブラケット800は、フレーム520、521に支持され、画像が転写される領域Gよりもベルト幅方向外側で転写ベルト10の表面10aに対向する対向面(裏面)5302cを有する。図12、図13に示すように、ブラケット800は、対向面(裏面)5302cを有する第一の部材としての押さえ部材530、531と、穴801、801がベルト幅方向Yに形成されるとともに押さえ部材530、531を保持する第二の部材としての保持部材550、551と、から成る。ブラケット800は、図14、図15に示す回動支点軸533を各穴801、801に挿通させることで、回動支点軸533を中心に回動可能なアームとして構成することが好ましい。また、ブラケット800は、ピン558、578から力を受けて回動支点軸533を中心に回動するレバーとして構成することでもよい。
本実施の形態では、押さえ部材530、531と保持部材550、551とを締結部材560、561によって締結し、ブラケット800を構成したが、押さえ部材530、531と保持部材550、551とを一体成形したものをブラケットとしてもよい。
本実施の形態では、図12、図13に示すように、各ブラケット800に穴801をそれぞれ設け、フレーム板520、521に回動支点軸533を設けたが、これに替えて、ブラケット800に回動支点軸553を設け、フレーム板520、521に穴801を設けてブラケット800をフレーム板520、521に対して回動可能に支持するようにしても良い。
本実施の形態では、ブラケット800に開口部557(当接面557A)を形成し、スライダ522、523にピン558が設けたが、これに替えて、ブラケット800にピン558を設け、スライダ522、523に開口部557(当接面557A)を形成してもよい。
また、本実施の形態では、感光体40Bk、40C、40M、40Y上に形成されたトナー像をベルト部材としての中間転写ベルト10に転写する画像形成装置に本発明を適用したが、装置の構成はこれに限らない。たとえば、感光体40Bk、40C、40M、40Yとベルト部材としての搬送ベルトとの間に用紙Pを搬送し、感光体40Bk、40C、40M、40Y上に形成されたトナー像を用紙Pに転写する装置にも適用可能である。また、カラー画像形成装置ではなく、モノクロの画像形成装置にも適用可能である。
本実施形態では、押さえ部材530、531がフレーム板520、521に位置決めして設けられる。この位置決めは、図15(a)に示す状態においては、フレーム板520に設けられた回動支点軸533を、ブラケット800に形成された穴801に挿入することで、フレーム板520に対するブラケット800の回転中心の位置が精度よく決めることができる。フレーム板520とブラケット800との間に別部品を介さない分だけ精度が良くなる。つまり、回動支点軸533は、フレーム板520に対するブラケット800の主基準を構成する。また、フレーム板520に設けられたストッパ555と、ブラケットに形成された突当面556とが突き当たることで、フレーム板520に対するブラケット800の回転角(回動支点軸533を中心とした押さえ部材530、531の回転量)が精度よく決めることが出来る。フレーム板520とブラケット800との間に別部品を介さない分だけ精度が良くなる。すなわち、ストッパ555はフレーム板520に対するブラケット800の従基準を構成する。
図15(b)の状態においては、フレーム板520に設けられた回動支点軸533を、ブラケット800に形成された穴801に挿入することで、フレーム板520に対するブラケット800の回転中心の位置が精度よく決めることが出来る。つまり本実施形態では、図15(a)の状態および図15(b)の状態のそれぞれで、少なくとも回動支点軸533を、フレーム板520に対するブラケット800の主基準とすることで、フレーム板520に対してブラケット800を精度よく位置決めすることができる。
各保持部材550、551とフレーム板520、521には、引っ張りコイルバネ553の両端がそれぞれ装着されていて、保持部材550、551を図中反時計回り方向に付勢している。保持部材550、551には、図15(a)に示すように、フレーム板520、521に設けられたストッパ555と任意の位置で突き当たる突当部556が形成されている。フレーム板520、521に設けられたストッパ555は、フレーム板520、521を曲げて形成されている。ストッパ555は、曲げ加工によるものではなく、スタッド等をフレーム板520、521にそれぞれ設けたものであっても良い。押さえ部材530、531は、保持部材550、551の突当部556がストッパ555にそれぞれ当接することで、反時計回り方向への回動が規制され、第1の位置に保持される。つまり、各押さえ部材530、531の位置決めは、保持部材550、551の突当部556をフレーム板520、521のストッパ555に突き当てることで、押さえ部材530、531のベルト押さえ位置を転写ユニット500内の他の部材と精度よく設定することができる。任意の位置とは、第1の位置である。すなわち、本実施形態ではブラケット800の位置決めが保持部材550、551の突当部556がストッパ555に当接することで行われる。
各保持部材550、551には、開口部557がそれぞれ形成されていて、これら開口部557には、それぞれスライダ522、523に設けられた伝達部としてのピン558がそれぞれ挿入されている。各開口部557の大きさは、各ピン558の径よりも大きく、保持部材550、551がそれぞれ回動してもその動作を妨げないように構成されている。各ピン558は、スライダ522、523が図14、図17(a)に示す初期位置から離間方向となる図中左方に移動すると、移動方向に位置する開口部557の側面557Aに当接して保持部材550、551を押し出すように配置されている。保持部材550、551は、この押し出し動作により回動支点軸533を中心に時計回り方向に回転し、離間位置となる第2の位置へと移動するように構成されている。
支持ローラ510は、図14、図16(a)に示すように、保持部材550、551と同様の機能を備えた一対の保持部材570に軸571で回転可能に支持されている。各保持部材570は、転写ユニット500のフレーム板520、521にそれぞれ金属製の回動支点軸572によって回動自在に支持されている。回動支点軸572による保持部材570の支持部は、支持ローラ510を支持する軸571よりもベルト走行方向上流側に配置されている。このため、支持ローラ510は、回動支点軸572を中心にして回動支点軸572よりもベルト走行方向下流側において回動自在に支持されることになる。
各保持部材570とフレーム板520、521には、引っ張りコイルバネ573の両端がそれぞれ装着されていて、保持部材570を図中反時計回り方向に付勢している。図中反時計回り方向に付勢されている保持部材570には、フレーム板520、521に形成されたストッパ575がそれぞれ当接する突当部576が形成されている。支持ローラ510はストッパ575に突当部576が当接することで、反時計回り方向への回動が規制され、第1の位置に保持される。保持部材570には、開口部577がそれぞれ形成されていて、これら開口部577には、それぞれスライダ522、523に設けられた伝達部材としてのピン578が挿入されている。開口部577の大きさは、ピン578の径よりも大きく、保持部材570が回動してもその動作を妨げないように構成されている。各ピン578は、スライダ522、523が図14、図17(a)に示す初期位置から離間方向となる図中左方に移動すると、進行方向に位置する開口部577の側面577Aに当接して保持部材570を押し出す。保持部材570は、この押し出し動作により回動支点軸572を中心に時計回り方向に回転し、離間位置となる第2の位置へと移動するように構成されている。
本実施形態において、図16中、押さえ部材530、531と支持ローラ510の反時計回りへの回転移動は接触方向(矢印Aで示す所定の方向)への回転であり、時計回り方向(矢印Bで示す逆方向)への回転移動は離間方向への回転となる。
(ブラック側の構成)
図3、図14、図18(a)に示すように、接離機構700を構成するスライダ524、525には、長手方向に延びていて、互いに対向する一対の長孔586と一対の長孔587とが長手方向にそれぞれ間隔を空けて形成されている。これら長孔586と長孔587には、フレーム板520、521の互いに対向する面から突出した一対のピン588、589が挿入されていて、スライダ524、525をフレーム板520、521において長手方向にスライド移動可能に支持するとともに上下方向への位置決めを行っている。長孔586、587に挿入するのはピンや軸ではなく、回転自在にフレーム板520、521に支持されたコロであってもよい。スライダ524、525は剛性確保のために板金製のものを用いているが、ピン588、589とのスライド時の摩擦を考慮すると、すべりの良い樹脂材に長孔586、587自体を形成することや長孔586、587の内部にすべりの良い樹脂材を設け、その樹脂材でピン588、589を受けるようにしても良い。あるいは、ピン588、589を金属製とし、その外周にすべてのよい樹脂材を被せることや、コーテイングしても良いし、グリスなどの潤滑剤と塗布してもよい。
スライダ524、525には、カムフォロワとしての一対の玉軸受590がそれぞれ回転自在に支持されている。これら玉軸受590の外周面590aには、接離部材としての一対の接離カム591の外周面591aがそれぞれ当接している。スライダ524、525は玉軸受590と接離カム591とが当接することで長手方向への位置決めが成されている。各接離カム591は、フレーム板520、521にそれぞれ回転可能にそれぞれ設けられた1本のカム軸592に、双方同一位相となるように偏心固定されていて、カム軸592が回転することで回転移動するように構成されている。カム軸592は、駆動源となる駆動モータM2によって回転駆動される。スライダ524、525とフレーム板520、521には、戻り手段となる一対の引っ張りコイルバネ593の両端がそれぞれ装着されていて、スライダ524、525を図中右方(戻り方向)に付勢している。
支持ローラ501、502は、図18(a)に示すように、接離機構700を構成する一対の保持部材594と保持部材595に軸596、597でそれぞれ回転可能に支持されている。各保持部材594、595は、転写ユニット500のフレーム板520、521にそれぞれ金属製の回動支点軸598、599によって回転自在に支持されている。回動支点軸598、599による保持部材594、595の支持部は、支持ローラ501、502を支持する軸596、597よりもベルト走行方向Vの上流側に配置されている。このため、支持ローラ501、502は、回動支点軸598、599を中心にして回動支点軸598、599よりもベルト走行方向下流側において回動自在に支持されることになる。
保持部材594、595とフレーム板520、521には、引っ張りコイルバネ602、603の両端がそれぞれ装着されていて、保持部材594、595を図中反時計回り方向への付勢している。図中反時計回り方向に付勢されている保持部材594、595には、フレーム板520、521に形成されたストッパ605、606がそれぞれ当接する突当部607、608が形成されている。支持ローラ501、502はストッパ605、606に突当部607、608がそれぞれ当接することで、反時計回り方向への回動が規制され、第1の位置に保持される。保持部材594、595には、開口部609、610がそれぞれ形成されていて、これら開口部609、610には、それぞれスライダ524、525に設けられた伝達部としてのピン611、612が挿入されている。開口部609、610の大きさは、ピン611、612の径よりも大きく、保持部材594、595が回動してもその動作を妨げないように構成されている。各ピン611、612は、スライダ524、525が図18(a)に示す初期位置から図18(b)に示す離間方向となる図中左方に移動すると、移動方向に位置する開口部609、610の側面609A、610Aに当接して保持部材594、595を押し出す。保持部材594、595は、この押し出し動作により回動支点軸598、599を中心に時計回り方向に回動し、離間位置となる第2の位置へと移動するように構成されている。
スライダ522、523とスライダ524、525のスライド動作を説明に示す。
(フルカラーモード時の動作)
フルカラーモードの場合、図17(a)に示すように、スライダ522、523は引っ張りスプリング543の作用によって図中右方に寄せられている。このとき偏心カムである接離カム541は玉軸受540に対してカム軸542とカム外周面541aとの偏心距離が最小となる部分で接触している。また、手動カム547は、カム受け部546とは離れた状態にある。このため、フルカラーモードでは、支持ローラ510と、第1から第3の3組の押さえ部材530、531(ブラケット800)は、図3に示す第1の位置にある。無論、1次転写ローラ14Y、14M、14Cも第1の位置に位置している。
また、図18(a)に示すように、スライダ524、525も引っ張りスプリング593の作用によって図中右方に寄せられている。このとき偏心カムである接離カム591は玉軸受590に対してカム軸592とカム外周面591aとの偏心距離が最小となる部分で接触している。このため、フルカラーモードでは、支持ローラ501、502は図3に示す第1の位置にある。無論、1次転写ローラ14Bkも第1の位置に位置している。このときの転写ベルト10の軌跡は、略水平状態の軌跡に保持される。
(ブラックモード時の動作)
ブラックモードの場合、駆動モータM1が駆動して接離カム541が180度回転したところで、駆動モータM1が停止する。すると、接離カム541は玉軸受540に対してカム軸542とカム外周面541aとの偏心距離が最大となる部分で接触するので、スライダ522、523が図17(a)の状態から左方にスライド移動して図17(b)に示す状態となる。スライダ522、523が移動すると、図15(b)、図16(b)に示すように、ピン558、578が保持部材の開口部557、577の側面557A、577Aにそれぞれ当接して左方に向かって押し出す。この押し出しにより押さえ部材530、531、570がそれぞれ時計回り方向に回動し、押さえ部材530、531と支持ローラ510が第1の位置よりも下方に下がった離間位置となる第2の位置へと移動する。また、ブラックモードでは、1次転写ローラ14C、14M、14Yも第1の位置から図4に示す第2の位置へと移動する。このため、転写ベルト10の軌跡は、1次転写ローラ14Bkと感光体40Bkとが接触した部位から図4に示すように左下がりに傾斜して下降した軌跡となり、感光体40C、40M、40Yと離間した第2の位置となる。
(潤滑剤塗布モード)
潤滑剤塗布モードの場合、スライダ522、523は、押さえ部材530、531と支持ローラ510を第2の位置に保持するとともに、駆動モータM2が駆動される。駆動モータM2が駆動すると、図18(a)に示す接離カム591が180度回転したところで、駆動モータM2が停止する。すると、接離カム591は玉軸受590に対してカム軸592とカム外周面590aとの偏心距離が最大となる部分で接触するので、スライダ524、525が図18(a)の状態から左方にスライド移動して図18(b)に示す状態となる。スライダ524、525が移動すると、ピン611、612が保持部材の開口部609、610の側面609A、609Aに当接して左方に向かって押し出す。この押し出しにより保持部材594、595がそれぞれ時計回り方向に回動し、支持ローラ501、502が第1の位置よりも下方に下がった離間位置となる第2の位置へと移動する。また、潤滑剤塗布モードでは、カラー用の1次転写ローラ14C、14M、14Yだけでなく、ブラック用の1次転写ローラ14Bkも第1の位置から図5に示す第2の位置へと移動する。このため、転写ベルト10の軌跡は、フルカラーモードのベルト起動に対して下方に位置する軌跡となり、すべての感光体40Bk、40C、40M、40Yから離間した第2の位置となる。
(離間モード)
離間モードの場合、図14に示す手動レバー549を反時計回りに回転操作する。すると、カム軸548と一体の手動カム547も反時計回りに回転する。すると、図17(b)において接離カム541で左方に押されたスライダ522、523のカム受け部546が手動カム547によって図17(c)に示すように左方に押される。このため、図15(b)、図16(b)に示すように、ピン558、578が保持部材の開口部557、577の側面557A、577Aをさらに左方に向かって押し出し、保持部材530、531、570がそれぞれ時計回り方向にさらに回転し、押さえ部材530、531と支持ローラ510が実線で示す第2の位置から、これよりも下方に下がった2点鎖線で示す離間位置となる第3の位置へと移動する。すなわち、本実施形態では、ベルト離間時のモードの転写ベルト10の軌跡がベルト接触時の転写ベルト10の軌跡と平行でないようにしている。
また、スライダ524、525も図示しないカムによって、図18(c)に示すように、接離カム591による左方への位置よりも左方へと移動し、ピン611、612が開口部609、610の側面609A、609Aをさらに左方に向かって押し出す。この押し出しにより保持部材594、595がそれぞれ時計回り方向に回動し、支持ローラ501、502が第2の位置よりも下方に下がった離間位置となる第3の位置へと移動する。このため、転写ベルト10は、第2の位置の軌跡よりも、より感光体40Bk、40C、40M、40Yから離間した軌跡となる。
このように、ベルト端部10b、10cをベルト表面10a側から押さえる押さえ部材530、531を転写ユニット500のフレーム板520、521に設けると、転写ベルト10と押さえ部材530、531との位置精度が良くなり、ベルト端部10b、10cの反りを精度良く押さえ込める。また、転写ベルト10と押さえ部材530、531との接触や離間を精度良く管理できるので、転写ベルト10の摩耗を調整し易く、耐久性が向上する。押さえ部材530、531を、例えば従来技術のように、1次転写ローラで保持することも考えられる。この場合。1次転写ローラとの位置精度は保持されるが、ベルト押さえ部材530、531で重要なのは、転写ベルト10のベルト端部10b、10cとの位置関係である。転写ベルト10は、1次転写部以外の部分では複数の支持ローラによって支持されるため、1次転写ローラに保持すると、位置制度の誤差の積み上がりが大きい。しかし、本実施形態のように転写ベルト10を支持する支持ローラ501〜510を保持するフレーム板520、521に対して押さえ部材530、531を位置決めして設けることで、ベルト端部10b、10cとの位置精度を向上することができる。
押さえ部材530、531を保持部材550、551に装着されることでブラケット800としてフレーム板520、521に対して回動可能に設けると、例えば押さえ部材530、531をフレーム板520、521に上下方向に平行に昇降移動させる場合に比べて、隙間Xを小さくすることができる。また、押さえ部材530、531を1次転写ローラに支持するようにした場合、1次転写ローラには転写バイアスが印可されるため、リーク防止のために、その支持部には樹脂を使用する必要がある。このため、樹脂の熱膨張を考慮して隙間Xを設定する必要があり、結果として隙間Xが大きくなる傾向となる。この隙間Xが大きいと、転写ユニット500やプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yが、着脱動作時に傾いて転写ベルト10や周囲の部材(ユニット)と接触による摩擦力が強くなってしまう懸念がある。しかし、本実施形態のように、押さえ部材530、531を回動移動式とすると、少なくとも回動支点軸533は金属化が可能となるので、熱膨張が少なくでき、樹脂の場合よりも隙間Xを小さく設定することが可能である。このため、プロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yの着脱動作時の不要な傾斜による転写ベルト10や周囲のユニットとの接触による摩擦力の増大を抑えられるため、スムーズなユニットの移動が可能となる。本実施形態では、押さえ部材530、531をフレーム板520、521に設けるに際し、バイアスリークを懸念する事が少なくなり、選定できる材質も広がるので、コストダウンも可能となる。
本実施形態では、ベルト押さえ部材530、531をベルト走行方向Vに複数配置しているので、ベルト端部10b、10cの広範囲の反りに対応することができる。このため、より確実に近接するプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yとベルト端部10b、10cとの干渉を回避でき、転写ベルト10の破損を低減できるとともに、作業性の向上にもつながる。さらに、ベルト押さえ部材530、531をベルト走行方向Vに複数配置することで、ベルト端部10b、10cの反り度合いに応じて各ベルト押さえ部材530、531の位置を任意に調整することも可能となる。
本実施形態では、転写ベルト10と感光体40Bk、40C、40M、40Yとが接触する接触状態の時の転写ベルト10の軌跡と、転写ベルト10と感光体40Bk、40C、40M、40Yとが離れる離間状態の時の転写ベルト10の軌跡とが異なっている。しかし、ベルト表面10a側からベルト端部10b、10cを押さえる押さえ部材530、531を回動可能にフレーム板520、521に設けると、ベルト軌跡の変化に追従する方向に押さえ部材530、531の回動方向を設定することができる。すなわち、図19(a)から図19(c)に示すように、押さえ部材530、531とベルト軌跡の角度が接触時と離間時で変わらないように設定すると、押さえ部材530、531の押さえ部5302、5312の平坦な裏面5302c、5312cとベルト端部10b、10cとの接触を回避でき、より転写ベルト10の破損を防止することができる。
上記実施形態では、支持ローラ510と押さえ部材530、531とを個別な保持部材で保持したが、例えば図20に示すように、押さえ部材530、531を保持する保持部材550、551に支持ローラ510を軸571で回転可能に装着して一体的に設けてもよい。この場合、転写ベルト10の軌跡に影響を与える支持ローラ510と押さえ部材530、531とが共通の部材で支持されるので、押さえ部材530、531とベルト端部10b、10cとの位置精度が向上することができ、より転写ベルト10の破損を防止することにつながる。
上記実施形態では、フレーム板520、521に形成したストッパ555に、押さえ部材530、531を保持する保持部材550、551に設けた突当部556を当接させて押さえ部材530、531を第1の位置に保持するようにした。しかしストッパ555を設ける部材はフレーム板520、521に限定されるものではなく、例えば何れかのプロセスカートリッジユニットあるいは感光体がユニットとして構成されている場合には、当該感光体ユニットの基部にストッパ555を設ける形態であっても良い。この場合には、押さえ部材530、531を感光体ユニット内の部材と精度よく配置することができるので好ましい。
上記実施形態において、押さえ部材530、531の押さえ部5302、5312の回動側に位置する一端5302a、5312aは、転写ベルト10の表面10aから離間する方向に傾斜した傾斜面としている。すなわち、押さえ部材530、531の押さえ部5302、5312にテーパを設けている。
図21は、一端5302a、5312aを傾斜面とした場合と傾斜面としない場合を比較した図である。図中実線は、押さえ部材530、531の第1の位置と転写ベルト10のフルカラーモード時の位置を示す。2点鎖線は押さえ部材530、531の第3の位置と転写ベルト10の離脱モード時の位置を示す。本実施形態のように、押さえ部材530、531を回動可能に設けた場合、回転支点から離れた部位となる押さえ部5302、5312の一端5302a、5312aほど、その移動距離は大きくなる。
仮に一端5302a、5312aを傾斜面として形成しない場合、離脱モードとなって押さえ部5302、5312が下方に移動した際に、図21に鎖線で示すように、一端5302a、5312aの角部がベルト端部側の表面10aに接触してしまう。離脱モードの場合、転写ベルト10は走行していないので、一端5302a、5312aの角部がベルト端部の表面10aに接触した状態でも、磨耗することはない。しかしベルト端部の表面10aの位置と一端5302a、5312aの回動角によっては、接触状態が強くなり、表面10aが凹んだり、折れ痕が発生する可能性がある。このため、押さえ部5302、5312と転写ベルト10(ベルト端部10b、10c)との間には極力隙間を設ける、あるいは、接触した場合でも、角でない部分で接触させるのが好ましい。よって、押さえ部5302、5312の一端5302a、5312aを転写ベルト10の表面10aから離間する方向に傾斜する傾斜面とすると、一端5302a、5312aとベルト端部の表面10aとの接触を回避できるので、転写ベルト10の破損が低減し、ベルト耐久性が向上する。
押さえ部5302、5312の裏面5302c、5312cは、転写ベルト10の位置やベルト端部10b、10cの反り具合によってはベルト端部10b、10cと接触する。このため、ベルト端部10b、10cと接触可能な裏面5302c、5312cには、摩擦低減部として摺動性のよいシート材650を貼り付けて設けるとなお好ましい。シール材650としては、ポリエチレンテレフタラート製のシート(PETシート)や、ポリウレタン製のシート(PURシート)等を用いることができる。
摩擦低減部材としては、シール材650ではなく、裏面5302c、5312cとベルト端部10b、10cとの摺動性を高めるために、図22に示すように、裏面5302c、5312cに短繊維を植毛したブラシ状のシート材651を貼り付けて設けてもよい。この場合、単なる摺動性のよいシール材650に比べて、接触面積が低減して摩擦抵抗が少なくなるとともに短繊維によってベルト端部10b、10cに付着している飛散トナーや、紙粉を簡易的にクリーニングすることも期待できるので好ましい。
ところで、複写機本体100より離脱した転写ユニット500から転写ベルト10を取り外し、新たものに交換して複数の支持ローラ501〜510に新たに装着セットする際に、奥行き方向のベルト位置を合わせる必要がある。奥行き方向でのベルト位置合わせを複写機本体奥側で行う場合、ベルト端部10b側での位置合わせとなる。このため、例えば図12(a)、図13(a)に示すように、押さえ部材530の押さえ部5302に、転写ベルト10を複数の支持ローラに装着する際のベルト端部10bの位置決めの用の位置の基準となる目印部690を設けてもよい。この場合、この目印部690にベルト端部10bを合わせるように転写ベルト10を各支持ローラに装着セットすると位置合わせを容易に行えるので好ましい。
目印部690として、図12(a)、図13(a)に示す例では、押さえ部5302の裏面5302cと反対側となる上面5302dに、それぞれベルト走行方向に延びる平行な2本の線を形成している。そして、転写ベルト10の装着セット時に、ベルト端部10b側の縁部が2本の線の間に位置するようにセットすることで、容易に奥行き方向の位置決めを行える。奥行き方向の位置決めをする目印部690は、押さえ部5302ではなく、図12(b)、図13(b)に示すように、複写機本体手前側に位置するベルト端部10cを押さえる押さえ部材531の押さえ部5312に形成しても良い。この場合においても、押さえ部5302の裏面5302cと反対側に位置する上面5302dに、それぞれベルト走行方向に延びる平行な2本の線を形成すればよい。目印部690としては、平行な2本の線に限定するものではなく、ベルト走行方向に延びる1本の線とし、当該線にベルト端部10bあるいはベルト端部10cを合わせて装着セットするようにしても良い。
転写ベルト10のベルト端部10b、10cは、押さえ部材530、531の押さえ部5302、5312の下方に配置しなればならいな。別な見方をすると、押さえ部5302や押さえ部5312は、ベルト端部10bやベルト端部10cの上方に配置されていなければ機能しない。このため、押さえ部5302、5312の上面5302d、5312dに目印部690を設けことは、転写ベルト10の装着セット時に、押さえ部材530、531より下にベルト端部10b、10cをもぐりこませる作業が発生するとともに、作業者の目視による確認が行えるので、転写ベルト10のセットミスの防止につながる。
転写ベルト10のベルト端部10b、10cと押さえ部材530、531との位置関係について説明する。
上述した実施形態において、転写ベルト10がフルカラーモード、ブラックモード、潤滑剤紙塗布モードの場合、転写ベルト10はベルト走行方向Vに走行している。このため、少なくとも転写ベルト10が走行状態となるモードの場合には、押さえ部材530、531の裏面5302c、5312cとベルト端部10b、10cとは、非接触状態とするのが好ましい。そして、離脱モードの場合には、転写ベルト10は走行状態ではないので、押さえ部材530、531の裏面5302c、5312cとベルト端部10b、10cとは接触状態とし、反ったベルト端部10b、10cを下方に押し下げることで、転写ユニット500やプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yの着脱動作時に転写ベルト10とプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yとの接触を回避することができ、転写ベルト10の耐久性の向上につながる。
上述の実施形態においては、ブラックモードの場合、転写ベルト10の軌跡は、感光体40Yから感光体40Bk側に行くほど感光体40Bkに近くなるため、図4に示す第3の押さえ部材530(3)、531(3)を移動させてしまうとベルト端部10b、10cに食い込んでしまうことも想定される。このため、押さえ部材530(3)、531(3)は第1の位置を保持するようにしてもよいし、第1の位置から第2の位置へと移動させる場合でも、押さえ部材530(3)、531(3)の押さえ部5302、5312がベルト端部10b、10cに食い込まない位置まで移動させて離間状態(第2の位置)としてもよい。
上記実施形態では、ブラックモードの場合、第1の押さえ部材530(1)、531(1)と第2の押さえ部材530(2)、531(2)も第1の位置から第2の位置へと移動してベルト端部10b、10cと離間状態としている。しかし、反りのあるベルト端部10b、10cとプロセスカートリッジユニット18Bk、18C、18M、18Yとの接触の回避は、最終的には離脱モード時に必要なため、離脱モードよりも上方にベルト端部が位置する別なモードにおいては、必ずしも第1の押さえ部材530(1)、531(1)と第2の押さえ部材530(2)、531(2)を離間位置に位置させなくてもよし。
上記実施形態において、ブラックモードにおいて、第1の押さえ部材530(1)、531(1)と第2の押さえ部材530(2)、531(2)を第1の位置から第2の位置へと移動して離間位置としたのは、接離動作は1回に動く移動量を大きくすると接離カム541の大径化や、接離トルクが大きくなるなどの問題が発生する。このため、離脱モードに移る前に、事前に第1の押さえ部材530(1)、531(1)と第2の押さえ部材530(2)、531(2)を移動しておくことで、第3の位置への移動量が少なくなり、結果して接離カム541の大径化や駆動モータM1の大型化を防止することができるからである。
反りのあるベルト端部10b、10cと押さえ部材530、531との摩擦抵抗を低減するためには、押さえ部5302、5312の裏面5302c、5312cを平坦面ではなく、図23に示すように湾曲状の曲面として形成してもよい。つまり、図23ではこの曲面が摩擦低減部として機能する。あるいは、押さえ部5302、5312を板状ではなく、図24に示すように、取付部5301、5311に押さえ部としてローラやコロなどの周面が曲面で回転可能な回転部材652を設けてもよい。すなわち、押さえ部材530、531の転写ベルト10のベルト端部10b、10cとの対向部位に回転可能な回転部材652を設けてもよい。
押さえ部材530、531や支持ローラ510とその接離機構600の構成は、転写ユニット500の転写ベルト10の反りを防止する形態に限定するものでない。適用可能な機能ユニットとしては、複写機本体100に対して着脱可能であって、走行するベルト部材を備え、隣接して、他のユニットが配置された構成のものにはすべて適用可能である。例えば、転写ベルトにトナー像を転写しないで用紙Pを搬送しながら直接用紙に転写する直接転写方式の転写ユニットや、用紙Pの搬送を行うベルト部材を走行させて用紙搬送を行う搬送ユニット、2次転写部材がベルト部材で構成された2次転写ユニットなどに適用することで、本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
上記の実施形態では、フレーム板520、521にそれぞれ金属製の回動支点軸533を設け、保持部材550、551に穴801、801をそれぞれ形成し、穴801、801に回動支点軸533をそれぞれ挿通させることで、回動支点軸533を中心に回動可能なアームとして保持部材550、551を構成したが、このような形態に限定するものではない。例えば、図25(a)、図25(b)に示すように、フレーム板520、521にそれぞれ穴801、801を形成し、穴801、801と対向する保持部材550,551の部位に金属製の回動支点軸533をそれぞれ設け、フレームの穴801,801に保持部材550、551の回動支点軸533、533を挿通させて、回動支点軸533を中心に回動可能なアームとして保持部材550、551を構成してもよい。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
10 ベルト部材
10b、10c ベルト端部
100 複写機本体(画像形成装置本体)
500 ベルトユニット(転写ユニット)
501〜512 複数の支持部材
530、531 押さえ部材(第一の部材)
520、521 フレーム
522、523 スライダ
5302、5312 押さえ部(第1の部材)
5302a、5312a 押さえ部材の一端面
5302c、5312c 押さえ部材の対向面
5401 カム
557 ピン
557A 当接面
550、551 保持部材(第二の部材)
553 回転軸、軸
555 当接部(ストッパ)
556 突当面
600 接離機構
650 シート材(摩擦低減部)
651 ブラシ状のシート材(摩擦低減部)
652 回転部材
690 目印部
800 ブラケット
801 穴
A 所定の方向
B 逆方向
V ベルト部材の走行方向
Y ベルト部材の幅方向
特開2010−12265号公報 特開2005−309181号公報

Claims (30)

  1. 画像形成装置本体に着脱可能なベルトユニットであって、
    複数の支持部材に巻き掛けられて走行可能であって、基層と弾性層とを有するベルト部材と、
    前記ベルト部材の端部の反りを押さえる押さえ部材と、
    前記複数の支持部材を支持するフレームと、
    前記押さえ部材を装着するとともに回動可能な保持部材と、
    前記保持部材を回動することで、前記押さえ部材を前記ベルト部材に対して近接離間する方向に回動させる接離機構を備え、
    前記押さえ部材が、前記接離機構を介して前記フレームに位置決めして設けられているベルトユニット。
  2. 画像形成装置本体に着脱可能なベルトユニットであって
    複数の支持部材に巻き掛けられて走行可能なベルト部材と、
    前記ベルト部材の端部の反りを押さえる押さえ部材と、
    前記複数の支持部材を支持するフレームと、
    前記押さえ部材を装着するとともに回動可能な保持部材と、
    前記保持部材を回動することで、前記押さえ部材を前記ベルト部材に対して近接離間する方向に回動させる接離機構を備え、
    前記押さえ部材が、前記接離機構を介して前記フレームに位置決めして設けられているベルトユニット。
  3. 請求項1または2記載のベルトユニットであって
    前記押さえ部材を前記ベルト部材に対して近接する方向に回動させたとき、および、前記押さえ部材を前記ベルト部材に対して離間する方向に回動させたとき、のそれぞれで、前記押さえ部材が前記フレームに位置決めされるベルトユニット。
  4. 請求項3記載のベルトユニットであって、
    前記押さえ部材は、前記フレームに設けられた回転軸に回転可能に支持されることにより、前記フレームに位置決めされるベルトユニット。
  5. 請求項1乃至の何れか1項に記載のベルトユニットにおいて
    前記複数の支持部材のうちの少なくとも一部の支持部材と前記押さえ部材とを前記保持部材に設けて一体として前記フレームに装着したベルトユニット。
  6. 請求項乃至5の何れか1項に記載のベルトユニットにおいて、
    前記押さえ部材が前記保持部材に着脱可能に設けられているベルトユニット。
  7. 請求項乃至の何れか1項に記載のベルトユニットにおいて、
    前記フレームは、前記接離機構によって接離動作する前記保持部材を、任意の位置で保持する当接部を備えているベルトユニット。
  8. 請求項乃至の何れか1項に記載のベルトユニットにおいて、
    前記押さえ部材が前記ベルト部材の走行方向に複数配置されているベルトユニット。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載のベルトユニットにおいて、
    前記押さえ部材が前記ベルト部材の方向に複数配置されているベルトユニット。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載のベルトユニットにおいて、
    前記ベルト部材が互いに平行とならない複数の軌跡を取るように変位可能であって、
    前記押さえ部材は、前記ベルト部材の端部と対向する対向面を有し、前記ベルト部材の軌跡が変位しても、前記対向面と前記ベルト部材との角度が変化しないように設けられているベルトユニット。
  11. 請求項1乃至10の何れか1項に記載のベルトユニットにおいて
    記押さえ部材は、前記ベルト部材の端部と対向する押さえ部を備え、前記押さえ部の少なくとも一端が前記ベルト部材から離間する方向に傾斜して形成されているベルトユニット。
  12. 請求項1乃至1の何れか1項に記載のベルトユニットにおいて、
    前記押さえ部材は、前記ベルト部材の端部と対向する押さえ部を備え、前記押さえ部には、前記ベルト部材を前記複数の支持部材に装着する位置の基準となる目印部を有するベルトユニット。
  13. 請求項1乃至1の何れか1項に記載のベルトユニットにおいて、
    前記押さえ部材は、前記ベルト部材の端部と対向する押さえ部を備え、前記押さえ部の少なくとも前記ベルト部材と対向する対向面に、摩擦低減部を有するベルトユニット。
  14. 請求項13記載のベルトユニットにおいて、
    前記摩擦低減部は、曲面又はブラシ状のシート材で構成されているベルトユニット。
  15. 請求項1乃至10の何れか1項に記載のベルトユニットにおいて、
    前記押さえ部材は、前記ベルト部材との対向部位に回転可能な回転部材を備えているベルトユニット。
  16. 画像形成装置本体に着脱可能なベルトユニットであって、
    複数の支持部材に巻き掛けられて走行可能であって、基層と弾性層とを有するベルト部材と、
    前記ベルト部材の端部の反りを押さえる押さえ部材と、
    前記複数の支持部材を支持するフレームを備え、
    前記押さえ部材が、前記フレームに位置決めして設けられていて、
    前記ベルト部材が互いに平行とならない複数の軌跡を取るように変位可能であって、
    前記押さえ部材は、前記ベルト部材の端部と対向する対向面を有し、前記ベルト部材の軌跡が変位しても、前記対向面と前記ベルト部材との角度が変化しないように設けられているベルトユニット。
  17. 画像形成装置本体に着脱可能なベルトユニットであって、
    複数の支持部材に巻き掛けられて走行可能であって、基層と弾性層とを有するベルト部材と、
    前記ベルト部材の端部の反りを押さえる押さえ部材と、
    前記複数の支持部材を支持するフレームを備え、
    前記押さえ部材が、前記フレームに位置決めして設けられていて、
    前記押さえ部材は、前記ベルト部材の端部と対向する押さえ部を備え、前記押さえ部には、前記ベルト部材を前記複数の支持部材に装着する位置の基準となる目印部を有するベルトユニット
  18. 請求項1乃至17の何れか1つに記載のベルトユニットを備えた画像形成装置
  19. 複数のローラに巻き掛けられ、表面に画像が転写されるベルトと、
    画像が転写される領域よりもベルト幅方向外側で前記ベルトの表面に対向する対向面を有するブラケットと、
    前記複数のローラを回転可能に支持するフレームと、を備え、
    画像形成装置本体に対してベルト幅方向へ引き出し可能な転写ユニットであって、
    前記フレームにはが形成され、前記ブラケットにはが形成され、
    前記ブラケットは、前記軸を前記穴に挿入することにより、前記フレームに対して回転可能に支持される転写ユニット。
  20. 請求項19記載の転写ユニットにおいて、
    前記フレームにはストッパが形成され、前記ブラケットには突当部が形成され、
    前記ブラケットが所定の方向へ回転するとき、前記突当部に前記ストッパが突当たる転写ユニット。
  21. 請求項20記載の転写ユニットにおいて、
    スライダと、
    回転することにより前記スライダを移動するカムと、を備え
    前記ブラケットは、前記スライダが移動することにより前記軸を中心として回転する転写ユニット。
  22. 請求項21記載の転写ユニットにおいて、
    前記ブラケットには当接面が形成され、前記スライダにはピンが設けられ、
    前記ブラケットは、前記ピンが前記当接面を押すことにより前記軸を中心として回転する転写ユニット。
  23. 請求項20乃至22の何れか1項に記載の転写ユニットにおいて、
    前記ブラケットが前記所定の方向へ回転するとき、前記ブラケットの前記対向面は前記ベルト表面から離れる方向へ移動するとともに、画像形成装置本体に設けられた像担持体に前記ベルトが接触する転写ユニット。
  24. 請求項23記載の転写ユニットにおいて、
    転写ユニットは、前記ブラケットを前記所定の方向と逆方向へ回転させた状態で、画像形成装置本体からベルト幅方向へ引き出し可能である転写ユニット。
  25. 請求項1乃至24の何れか1項に記載の転写ユニットにおいて、
    前記軸および前記穴は、ベルト幅方向に延びて形成され、
    前記軸は、ベルト幅方向から前記穴に挿入される転写ユニット。
  26. 請求項1乃至25の何れか1項に記載の転写ユニットにおいて、
    ポリエチレンテレフタラート製のシート、ポリウレタン製のシートまたはブラシ状のシートを前記ブラケットの前記対向面に貼り付けた転写ユニット。
  27. 請求項1乃至26の何れか1項に記載の転写ユニットにおいて、
    前記ブラケットの前記対向面は曲面状に形成されている転写ユニット。
  28. 請求項19乃至27の何れか1項に記載の転写ユニットにおいて、
    記ブラケットは、前記対向面を有する第一の部材と、前記穴が形成されるとともに前記第一の部材を保持する第二の部材と、を有する転写ユニット。
  29. 複数のローラに巻き掛けられるベルトと、
    ベルト幅方向の端部で前記ベルトの表面に対向する対向面を有するブラケットと、
    前記複数のローラを回転可能に支持するフレームと、を備え、
    前記フレームには、ストッパと、ベルト幅方向に延びる軸とが形成され、
    前記ブラケットには、穴と、突当部とが形成され、
    前記軸が前記穴に挿入され、前記突当部が前記ストッパに突き当たることで、前記フレームに対する前記ブラケットの回転を規制するベルトユニット。
  30. 請求項29記載のベルトユニットにおいて、
    前記ストッパは、前記ブラケットの対向面が前記ベルトの表面から離れる方向へ移動するのを規制するベルトユニット。
JP2014153228A 2014-03-18 2014-07-28 ベルトユニットと転写ユニット及び画像形成装置 Active JP6394151B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014153228A JP6394151B2 (ja) 2014-03-18 2014-07-28 ベルトユニットと転写ユニット及び画像形成装置
US14/660,128 US9897943B2 (en) 2014-03-18 2015-03-17 Belt unit, transfer unit, and image forming apparatus including a pressing member that presses an edge of a belt

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014055161 2014-03-18
JP2014055161 2014-03-18
JP2014153228A JP6394151B2 (ja) 2014-03-18 2014-07-28 ベルトユニットと転写ユニット及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015194668A JP2015194668A (ja) 2015-11-05
JP6394151B2 true JP6394151B2 (ja) 2018-09-26

Family

ID=54142012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014153228A Active JP6394151B2 (ja) 2014-03-18 2014-07-28 ベルトユニットと転写ユニット及び画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9897943B2 (ja)
JP (1) JP6394151B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6417840B2 (ja) * 2014-10-08 2018-11-07 株式会社リコー 転写装置及び画像形成装置
US9690246B2 (en) 2014-12-15 2017-06-27 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including contact members disposed side by side at positions opposing a guide unit
JP6541494B2 (ja) * 2015-07-30 2019-07-10 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2017067803A (ja) 2015-09-28 2017-04-06 株式会社リコー ベルト装置、及び、画像形成装置
JP6776664B2 (ja) * 2016-07-04 2020-10-28 富士ゼロックス株式会社 転写ユニットおよび画像形成装置
JP2020175545A (ja) * 2019-04-16 2020-10-29 コニカミノルタ株式会社 中間転写体、中間転写体の製造方法、画像形成装置
JP7419828B2 (ja) 2020-01-17 2024-01-23 株式会社リコー ローラユニット、ベルト装置、及び、画像形成装置
US11494602B2 (en) 2020-09-15 2022-11-08 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
JP2022158083A (ja) 2021-04-01 2022-10-14 株式会社リコー 画像形成装置
CN115903424A (zh) 2021-08-20 2023-04-04 株式会社理光 图像形成装置

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4416277B2 (ja) * 2000-05-31 2010-02-17 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2005148302A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2005309181A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 中間転写ユニット
JP2007078754A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009053290A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Ricoh Co Ltd 多色画像形成装置
US8145089B2 (en) * 2008-02-04 2012-03-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and method of supporting cleaner
JP2010122653A (ja) * 2008-10-20 2010-06-03 Canon Inc 画像形成装置
JP5493608B2 (ja) 2009-09-07 2014-05-14 株式会社リコー 転写装置及び画像形成装置
JP5522510B2 (ja) 2009-09-15 2014-06-18 株式会社リコー 転写装置及びその転写装置を備えた画像形成装置
JP5610281B2 (ja) * 2009-10-29 2014-10-22 株式会社リコー ベルト装置及び画像形成装置
JP2011137988A (ja) 2009-12-28 2011-07-14 Ricoh Co Ltd ベルト装置、転写装置及び画像形成装置
JP5440952B2 (ja) 2010-05-19 2014-03-12 株式会社リコー 画像形成装置
JP2011248270A (ja) 2010-05-31 2011-12-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US9063472B2 (en) * 2011-03-17 2015-06-23 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus and belt tensioning unit
JP6041193B2 (ja) 2011-11-08 2016-12-07 株式会社リコー 画像形成装置
JP2016027353A (ja) 2013-08-22 2016-02-18 株式会社リコー 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9897943B2 (en) 2018-02-20
JP2015194668A (ja) 2015-11-05
US20150268591A1 (en) 2015-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6394151B2 (ja) ベルトユニットと転写ユニット及び画像形成装置
JP5505759B2 (ja) 画像形成装置
US20070286628A1 (en) Transfer device and image forming apparatus
US9753413B2 (en) Belt unit having a restricting portion for a steering roller and image forming apparatus including the same
US9310714B2 (en) Image forming apparatus
US7480470B2 (en) Image forming apparatus including a removing member for removing toner from a toner collecting member
JP2006151697A (ja) ベルト装置、画像形成装置、着脱ユニット、及び無端ベルトの張架方法
JP2011186106A (ja) 転写装置
JP2015007749A (ja) 画像形成装置
JP2013029769A (ja) 画像形成装置
US10496016B2 (en) Image forming apparatus
JP5984042B2 (ja) ベルト駆動装置、及び画像形成装置
JP6123382B2 (ja) 画像形成装置
JP7101346B2 (ja) 変位検知装置、ベルト装置、及び、画像形成装置
JP2013047756A (ja) 画像形成装置
JP2009093086A (ja) 転写ベルト装置及び画像形成装置
JP2006235395A (ja) 画像形成装置
JP2015169890A (ja) 画像形成装置
JP5999494B2 (ja) 画像形成装置
JP2014085523A (ja) 画像形成装置
JP5903410B2 (ja) 転写ユニット及び画像形成装置
JP5942515B2 (ja) 転写装置および画像形成装置
US20150338787A1 (en) Image forming apparatus
US10379463B2 (en) Transfer unit and image forming apparatus
JP4707134B2 (ja) 転写装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180813

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6394151

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151