JP2023019691A - シャッター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通過する空気の流量を十分に低減することのできるシャッター装置を提供する。【解決手段】シャッター装置10は、空気が通る流路の開閉を切り換える板状の部材であって、その長手方向に沿った回転軸211、212の周りにおいて回転する複数のブレード200と、それぞれのブレード200を、回転軸211、212の周りにおいて回転自在な状態で支持するフレーム100と、を備える。ブレード200のうち、流路が閉じられた際において他のブレード200と重なる部分には、他のブレード200に向けて突出する突起230、240が、ブレード200の長手方向に沿って伸びるように形成されている。【選択図】図9

Description

本開示はシャッター装置に関する。
車両の前方側部分にあるエンジンルームには、フロントグリルから空気が導入される。当該空気は、例えばラジエータにおける放熱や、空調装置の凝縮器における放熱等のために用いられる。
しかしながら、例えば高速走行時や冬期においては、導入される空気によってエンジンルームが冷却され過ぎてしまい、車両の燃費効率を低下させてしまうことがある。特に、例えばプラグインハイブリッド車両のように、内燃機関からの発熱量が小さい車両においては、エンジンルームを保温しておく必要性が大きい。また、車両の空気抵抗を抑制するために、エンジンルームへの空気の導入を一時的に抑制した方が好ましい場合もある。
そこで、車両の前方側部分には、エンジンルームに導入される空気の流れを調整するためのシャッター装置が設けられる。シャッター装置が設けられる位置は、フロントグリルの近傍であってもよく、その下流側にある熱交換器の近傍であってもよい。
例えば下記特許文献1に記載されているように、シャッター装置は、板状のブレードを複数備えており、これらがフレームの内側において回転自在な状態で保持されている。それぞれのブレードが回転することでブレード間の隙間が変化し、これによりシャッター装置を通過する空気の流量が変化する。エンジンルームに導入される空気の流れを遮断する必要がある場合には、隣り合うブレードの端部同士が互いに重なった状態とされる。つまり、ブレード間の隙間が0とされる。
特開2021-020538号公報
しかしながら、上記のようにブレード間の隙間が0とされ、シャッター装置が閉状態となっているときであっても、ブレードが風圧を受けて変形することで、ブレード間の一部において隙間が生じてしまうことがある。また、シャッター装置を構成する各部品の形状バラつき等に起因して、ブレード間の隙間を0とすることが難しい場合もある。ブレード間の隙間が大きくなると、閉状態のシャッター装置を通過する空気の流量が無視できない程度に大きくなってしまい、車両の燃費効率が低下する等の問題が生じる恐れがある。
本開示は、通過する空気の流量を十分に低減することのできるシャッター装置、を提供することを目的とする。
本開示に係るシャッター装置は、空気が通る流路の開閉を切り換える板状の部材であって、その長手方向に沿った回転軸(211,212)の周りにおいて回転する複数のブレード(200)と、それぞれのブレードを、回転軸の周りにおいて回転自在な状態で支持するフレーム(100)と、を備える。ブレードのうち、流路が閉じられた際において他のブレードと重なる部分には、他のブレードに向けて突出する突起(230,240)が、長手方向に沿って伸びるように形成されている。
このような構成のシャッター装置では、流路が閉じられた際において、互いに隣り合うブレード間の隙間に形成されてしまう空気の流路が、突起が無い場合に比べて狭く且つ長い流路となる。つまり、流路を区画する部分の構成が突起によりラビリンス構造となる。このため、閉状態のシャッター装置を通過してしまう空気の流量を、十分に低減することができる。
本開示によれば、通過する空気の流量を十分に低減することのできるシャッター装置が提供される。
図1は、第1実施形態に係るシャッター装置が車両に搭載されている状態を模式的に示す図である。 図2は、第1実施形態に係るシャッター装置の構成を示す図である。 図3は、ブレードがフレームから分離された状態を示す分解組立図である。 図4は、第1実施形態に係るシャッター装置が備えるブレード、の構成を示す図である。 図5は、第1実施形態に係るシャッター装置が備えるブレード、の構成を示す図である。 図6は、第1実施形態に係るシャッター装置が備えるリンク部材、の動作原理について説明するための図である。 図7は、第1実施形態に係るシャッター装置が備えるブレード、の構成を示す断面図である。 図8は、比較例に係るシャッター装置が閉じられている状態を示す図である。 図9は、第1実施形態に係るシャッター装置が閉じられている状態を示す図である。 図10は、第1実施形態の変形例に係るシャッター装置が備えるブレード、の構成を示す図である。 図11は、第1実施形態の他の変形例に係るシャッター装置が備えるブレード、の構成を示す図である。 図12は、第2実施形態に係るシャッター装置が閉じられている状態を示す図である。 図13は、第3実施形態に係るシャッター装置が閉じられている状態を示す図である。 図14は、第4実施形態に係るシャッター装置が閉じられている状態を示す図である。 図15は、第5実施形態に係るシャッター装置が閉じられている状態を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施形態に係るシャッター装置10は、車両MVに搭載される装置であって、車両MVのエンジンルームSPに流入する空気の流れを調整するための装置として構成されている。図1に示されるように、車両MVの前方側部分にあるエンジンルームSPには、シャッター装置10と、ラジエータ20と、凝縮器30とが配置されている。シャッター装置10、ラジエータ20、及び凝縮器30は、モジュール化されており、これらの全体が1つの「熱交換ユニット」として構成されている。この熱交換ユニットは、車両MVのうち前方側部分、具体的には、車両MVのフロントグリルに設けられた開口OPの後方側となる位置に搭載されている。尚、熱交換ユニットにおける熱交換器の配置順序は、特に限定されない。また、熱交換ユニットが備える熱交換器の数は1つでもよく、3つ以上であってもよい。
尚、シャッター装置10が搭載される車両MVは、本実施形態では不図示の内燃機関の駆動力によって走行する車両なのであるが、車両MVの種類は特に限定されない。例えば、車両MVは、内燃機関及び回転電機の両方の駆動力によって走行するハイブリッド車両であってもよく、回転電機のみの駆動力によって走行する電動車両でもよい。また、シャッター装置10は、上記の熱交換ユニットとは別の装置として構成された上で、例えば開口OPの近傍となる位置に配置されてもよい。
ラジエータ20は、空気と冷却水との間で熱交換を行うための熱交換器である。ラジエータ20と不図示の内燃機関との間では冷却水が循環している。内燃機関を通り高温となった冷却水は、ラジエータ20を通る際に空気との熱交換によって冷却され、その温度を低下させる。低温となった冷却水は、再び内燃機関に供給され、内燃機関の冷却に供される。尚、ラジエータ20を通る冷却水によって冷却されるのは、本実施形態のように内燃機関であってもよいが、例えばインバータのような、内燃機関以外の装置であってもよい。
凝縮器30は、空気と空調用冷媒との間で熱交換を行うための熱交換器である。凝縮器30は、不図示の空調装置を構成する冷凍サイクルの一部として構成されている。凝縮器30では空調用冷媒から空気への放熱が行われる。凝縮器30は、空気の流れる方向、すなわち開口OPから車両MVの後方側へと向かう方向に沿って、ラジエータ20よりも上流側となる位置に配置されている。開口OPから車両MVのエンジンルームに流入した空気は、凝縮器30及びラジエータ20を順に通って、それぞれの熱交換器において熱交換に供される。
シャッター装置10は、凝縮器30及びラジエータ20を通過する空気の流量を調整するための装置である。シャッター装置10は、上記のように空気の流れる方向に沿って、ラジエータ20と凝縮器30との間となる位置において保持されている。尚、シャッター装置10は、本実施形態とは異なる場所に設置されていてもよい。例えば、凝縮器30よりもさらに前方側となる位置や、ラジエータ20よりも更に後方側となる位置に、シャッター装置10が配置されている態様であってもよい。
シャッター装置10の構成について、図2を主に参照しながら説明する。尚、図2に示される「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、及び「下」の各方向は、それぞれ、車両MVの前方側、後方側、左側、右側、上側、及び下側を示している。その他の図についても同様である。図2に示されるように、シャッター装置10は、フレーム100と、ブレード200と、アクチュエータ300と、リンク部材170と、を備えている。
フレーム100は、樹脂により形成された矩形の枠体である。車両MVの前方側から見た場合におけるフレーム100の外形は、ラジエータ20や凝縮器30のうち、空気が通過する部分の外形と概ね等しい。フレーム100は、上支持柱110と、下支持柱120と、右支持柱130と、左支持柱140と、中支持柱150、160と、を有している。
上支持柱110は、フレーム100のうち最も上方側となる位置に配置されている部分である。上支持柱110は、車両MVの左右方向に沿って直線状に伸びるように形成されている。
下支持柱120は、フレーム100のうち最も下方側となる位置に配置されている部分である。下支持柱120は、上支持柱110の直下となる位置において、車両MVの左右方向に沿って直線状に伸びるように形成されている。
右支持柱130は、フレーム100のうち、最も車両MVの右側となる位置に配置されている部分である。右支持柱130は、鉛直方向に沿って直線状に伸びるように形成されている。右支持柱130の上端は上支持柱110に接続されており、右支持柱130の下端は下支持柱120に接続されている。
左支持柱140は、フレーム100のうち、最も車両MVの左側となる位置に配置されている部分である。左支持柱140は、鉛直方向に沿って直線状に伸びるように形成されている。左支持柱140の上端は上支持柱110に接続されており、左支持柱140の下端は下支持柱120に接続されている。
中支持柱150は、フレーム100のうち、車両MVの左右方向において右支持柱130と左支持柱140との間となる位置に配置されている部分である。中支持柱150は、上下方向に沿って直線状に伸びるように形成されている。中支持柱150の上端は上支持柱110に接続されており、中支持柱150の下端は下支持柱120に接続されている。中支持柱150が設けられている位置は、車両MVの左右方向におけるシャッター装置10の中央となる位置でもよいが、これとは異なる位置であってもよい。
中支持柱160は、フレーム100のうち、上下方向において上支持柱110と下支持柱120との間となる位置に配置されている部分である。中支持柱160は、上支持柱110の直下となる位置において、車両MVの左右方向に沿って直線状に伸びるように形成されている。中支持柱160のうち、車両MVの右側の端部は、右支持柱130に接続されている。中支持柱160のうち、車両MVの左側の端部は、左支持柱140に接続されている。中支持柱160が設けられている位置は、車両MVの上下方向におけるシャッター装置10の中央となる位置でもよいが、これとは異なる位置であってもよい。
上支持柱110、下支持柱120、右支持柱130、及び左支持柱140によって囲まれた矩形の開口は、中支持柱150と中支持柱160とによって4つの開口に分けられている。これら4つの開口が、シャッター装置10を空気が通る際の流路となる。
ブレード200は、上下方向に沿って伸びる細長い板状の部材であって、シャッター装置10において複数設けられている。ブレード200は、4つの上記流路の開閉を切り換えるための部材である。ブレード200は、上支持柱110と中支持柱160との間の部分、及び、下支持柱120と中支持柱160との間の部分、のそれぞれにおいて、車両MVの左右方向に沿って、すなわち水平な方向に沿って並ぶように配置されている。
中支持柱160よりも上方側に配置される示されるブレード200のことを、以下では「上側ブレード201」とも称する。また、中支持柱160よりも下方側に配置される示されるブレード200のことを、以下では「下側ブレード202」とも称する。このように、複数のブレード200には、上方側に配置されている上側ブレード201と、下方側に配置されている下側ブレード202と、が含まれている。
図3には、それぞれのブレード200がフレーム100から分離された状態が、分解組立図として示されている。図4には、中支持柱160よりも上方側に配置される示されるブレード200、すなわち上側ブレード201の形状が模式的に示されている。図5には、中支持柱160よりも上方側に配置される示されるブレード200、すなわち下側ブレード202の形状が模式的に示されている。
図4に示されるように、上側ブレード201は、平板部220と、回転軸211、212と、駆動軸213と、を有している。
平板部220は、上側ブレード201の大部分を占める板状の部分である。平板部220の形状は、概ね矩形の平板状となっている。平板部220の長手方向は車両MVの上下方向に沿っている。図2のようにシャッター装置10が開状態となっているときには、図4に示されるように、平板部220の短手方向は車両MVの前後方向に沿った状態となる。尚、平板部220には突起230、240が形成されているのであるが、これらについては後に説明する。
回転軸211は、平板部220の上端から、更に上方側に向かって伸びるように形成された円柱形状の軸である。回転軸212は、平板部220の下端から、更に下方側に向かって伸びるように形成された円柱形状の軸である。回転軸212は、回転軸211の直下となる位置に形成されている。つまり、回転軸211及び回転軸212は、それぞれの中心軸を互いに一致させている。回転軸211、212の中心軸の方向は、上側ブレード201の長手方向と一致している。つまり、回転軸211、212は、上側ブレード201の長手方向に沿って設けられた軸である。
回転軸211は、上支持柱110に形成された溝111(図3を参照)の内側に挿入される。また、回転軸212は、中支持柱160に形成された溝161(図3を参照)の内側に挿入される。これにより、上側ブレード201は、回転軸211、212の中心軸周りにおいて回転自在な状態で支持される。それぞれの上側ブレード201が上記のように回転することにより、それぞれの上側ブレード201の間に隙間が形成されている開状態と、それぞれの上側ブレード201の一部同士が重なり合い、間に隙間が形成されていない閉状態と、を切り替えることができる。このように、フレーム100は、それぞれの上側ブレード201を、上側ブレード201の長手方向に沿った回転軸211、212の周りにおいて回転自在な状態で支持している。尚、回転軸211が溝111から外れてしまうことは、溝111の近傍に配置された不図示の支持部材により防止される。また、回転軸212が溝161から外れてしまうことは、後述のリンク部材170により防止される。
上記の開状態においては、シャッター装置10の各流路を空気が通過して流れる。これにより、ラジエータ20及び凝縮器30のそれぞれにおいて熱交換が行われる。一方、上記の閉状態においては、各流路における空気の流れがシャッター装置10のブレード200によって遮断される。このため、ラジエータ20及び凝縮器30のそれぞれにおいて熱交換は殆ど行われなくなる。
駆動軸213は、平板部220の下端から、更に下方側に向かって伸びるように形成された円柱形状の軸である。駆動軸213が形成されている位置は、回転軸212が形成されている位置から、平板部220の短手方向(幅方向)に沿って離間した位置となっている。駆動軸213は、上側ブレード201が回転軸211、212の周りにおいて回転する際において、アクチュエータ300からの駆動力を受ける部分として設けられている。
図5に示されるように、下側ブレード202の形状は、上側ブレード201と上下対称な形状となっている。下側ブレード202は、その上端部に回転軸212と駆動軸213とを有しており、その下端部に回転軸211を有している。
下側ブレード202の回転軸211は、下支持柱120に形成された溝121(図3を参照)の内側に挿入される。また、下側ブレード202の回転軸212は、中支持柱160に形成された溝162(図3を参照)の内側に挿入される。これにより、下側ブレード202は、上側ブレード201と同様に、回転軸211、212の中心軸周りにおいて回転自在な状態で支持される。このように、フレーム100は、それぞれの下側ブレード202を、下側ブレード202の長手方向に沿った回転軸211、212の周りにおいて回転自在な状態で支持している。尚、下側ブレード202の回転軸211が溝121から外れてしまうことは、溝121の近傍に配置された不図示の支持部材により防止される。また、下側ブレード202の回転軸212が溝162から外れてしまうことは、リンク部材170により防止される。
尚、ブレード200が回転する際の回転中心となる「回転軸」は、本実施形態のように、ブレード200からフレーム100に向けて突出するように設けられた棒状の軸であってもよいが、例えば、フレーム100からブレード200に向けて突出するように設けられた棒状の軸であってもよい。ブレード200の回転を実現するための具体的な構成は特に限定されない。
アクチュエータ300は、上支持柱110の上部に取り付けられた回転電機である。上支持柱110のうち、車両MVの右側における端部近傍の上部には取付部112が設けられており、アクチュエータ40は取付部112に対して上方側から取り付けられている。尚、図2においては、アクチュエータ300を取付部112から取り外した状態が示されている。
アクチュエータ300の駆動力は、後述の動力伝達機構によってリンク部材170に伝達され、リンク部材170を車両MVの左右方向に沿って動作させる。その際、それぞれの上側ブレード201が有する駆動軸213が、リンク部材170からの力を受けてその位置を変化させることにより、上側ブレード201が回転軸211、212の周りにおいて回転する。
リンク部材170は、図2及び図6に示されるように、車両MVの左右方向に沿って伸びる棒状の部材である。リンク部材170は、中支持柱160よりも車両MVの後方側となる位置であり、且つ中支持柱160と同じ高さの位置に配置されている。リンク部材170と中支持柱160との間には僅かな隙間が形成されている。リンク部材170はこのような位置において、その長手方向、すなわち車両MVの左右方向に沿って移動可能な状態で支持されている。
本実施形態では、リンク部材170は、図2に示されるブラケット173、174、175によって支持されている。ブラケット173は、右支持柱130に対して車両MVの後方側から取り付けられており、右支持柱130との間においてリンク部材170を挟みこんでいる。ブラケット174は、左支持柱140に対して車両MVの後方側から取り付けられており、左支持柱140との間においてリンク部材170を挟みこんでいる。ブラケット175は、中支持柱150に対して車両MVの後方側から取り付けられており、中支持柱150との間においてリンク部材170を挟みこんでいる。
このような態様に替えて、リンク部材170が、フレーム100に形成された爪等の構造物により、車両MVの左右方向に移動可能な状態で保持されている態様としてもよい。その場合の具体的な構成としては、例えば、特開2021-020538号公報に記載されている構成を採用することができる。
リンク部材170及びその近傍の構成について、図6を参照しながら説明する。同図に示されるように、リンク部材170には複数の凹部172が形成されている。凹部172は、リンク部材170のうち前方側の表面から、後方側に向けて凹状に後退するように形成された溝である。凹部172は、リンク部材170の長手方向に沿って互いに等間隔に並ぶように形成されている。それぞれの上側ブレード201の駆動軸213は、凹部172の内側に収容された状態となっている。同様に、それぞれの下側ブレード202の駆動軸213も、凹部172の内側に収容された状態となっている。
リンク部材170のうち右側の端部近傍となる位置には、駆動シャフト180の下端が接続されている。駆動シャフト180は、アクチュエータ300の駆動力をブレード200に伝達するための、動力伝達機構として機能する。駆動シャフト180の上端181(図2を参照)は、上支持柱110の取付部112から上方側へと突出しており、アクチュエータ300が有する不図示の出力軸に接続されている。
アクチュエータ300は、駆動シャフト180をその中心軸周りに回転させる。駆動シャフト180の下端部近傍の部分は、図6に示されるように屈曲している。つまり、駆動シャフト180のうち、アクチュエータ300の出力軸に接続されている部分の中心軸と、リンク部材170に接続されている部分の中心軸とは、互いに一致していない。このため、駆動シャフト180が上記のように回転すると、リンク部材170は車両MVの左右方向に沿って動くこととなる。
リンク部材170が、車両MVの右側に向かって移動すると、それぞれのブレード200は、上面視において反時計回り方向に回転する。また、リンク部材170が、車両MVの左側に向かって移動すると、それぞれのブレード200は、上面視において時計回り方向に回転する。上側ブレード201及び下側ブレード202のそれぞれが上記のように回転することで、シャッター装置10による流路の開閉が行われる。
ブレード200の更に具体的な構造について説明する。図7には、図4のVII-VII断面が示されている。図7に示されるのは上側ブレード201の断面形状であるが、下側ブレード202の断面形状も図7に示されるものと同じである。尚、図7においては、平板部220の短手方向に沿った方向であって、同図の左側から右側へと向かう方向がx方向として示されている。また、平板部220の厚さ方向に沿った方向であって、同図の下側から上側へと向かう方向がy方向として示されている。更に、平板部220の長手方向に沿った方向であって、同図の紙面奥側から手前側へと向かう方向がz方向として示されている。x方向、y方向、及びz方向は、互いに垂直である。平板部220の短手方向(つまり図7のx方向)は、ブレード200の「幅方向」に該当する。
図7において符号「221」が付されている面は、平板部220のうち一方側の主面である。当該主面のことを、以下では「面221」とも表記する。図7において符号「222」が付されている面は、平板部220のうち他方側の主面、すなわち、面221とは反対側の主面である。当該主面のことを、以下では「面222」とも表記する。面221は、平板部220のうち-y方側の表面であり、面222は、平板部220のうちy方向側の表面である。
面221のうち-x方向側の端部には、-y方向側に向けて突出する突起230が形成されている。ブレード200のうち突起230が形成されている部分は、シャッター装置10が閉状態となっている際において、-x方向側において隣り合う他のブレード200と重なる部分となっている(図9を参照)。また、突起230が突出する方向(-y方向)は、当該他のブレード200に向かう方向となっている。図4及び図5に示されるように、突起230は、ブレード200の長手方向に沿って伸びるように形成されており、ブレード200の長手方向に沿った全体に亘る範囲に形成されている。
面222のうちx方向側の端部には、y方向側に向けて突出する突起240が形成されている。ブレード200のうち突起240が形成されている部分は、シャッター装置10が閉状態となっている際において、x方向側において隣り合う他のブレード200と重なる部分となっている(図9を参照)。また、突起240が突出する方向(y方向)は、当該他のブレード200に向かう方向となっている。図4及び図5に示されるように、突起240は、ブレード200の長手方向に沿って伸びるように形成されており、ブレード200の長手方向に沿った全体に亘る範囲に形成されている。
突起230は、ブレード200の幅方向に沿った一方側(-x方向側)の端部に形成されており、本実施形態における「第1突起」に該当する。突起240は、ブレード200の幅方向に沿った他方側(x方向側)の端部に形成されており、本実施形態における「第2突起」に該当する。第2突起である突起240は、ブレード200のうち、第1突起である突起230が形成されている面221とは反対側の面222に形成されている。
突起230のうち、ブレード200の幅方向に沿った内側の側面231は平坦面となっている。同様に、突起240のうち、ブレード200の幅方向に沿った内側の側面241は平坦面となっている。
図7に示される「L」は、幅方向に沿ったブレード200全体の長さである。図7に示される「a」は、ブレード200の-x方向側の端部から、突起230のうちx方向側の端部までの、x方向に沿った長さである。aは、幅方向に沿った突起230の長さと言ってもよい。後に説明する突起230の機能を十分に発揮させるためには、aの長さは、Lの長さの5%以上確保しておくことが望ましい。幅方向に沿った突起240の長さについても同様である。
本実施形態のブレード200が以上のような断面形状を有することの効果を説明するために、比較例に係る構成について先ず説明する。図8(A)においては、比較例に係るシャッター装置が有する複数のブレード200Aのうち、車両MVの左右方向に沿って並ぶ3つのブレード200Aの断面が示されている。当該断面は、比較例に係るシャッター装置が閉状態となっているときの各ブレード200Aを、水平面に沿って切断した場合における断面である。
図8(A)のような閉状態においては、互いに隣り合うブレード200同士の間の隙間はほぼ0となっている。このため、矢印AR1で示される方向に空気が流入したとしても、空気の流れはブレード200によって遮断されるはずである。しかしながら、例えば、空気から受ける圧力が大きくなると、図8(B)に示されるように、ブレード200の一部(図8(B)において符号「B」が付された部分)が当該圧力の影響で変形し、ブレード200間の隙間が大きくなってしまうことがある。その結果、矢印AR2で示されるように、閉状態となっているにも拘らず一部の空気がシャッター装置10を通過してしまうこととなる。
尚、閉状態においてブレード200間の隙間が大きくなってしまう現象は、上記のようにブレード200の変形に起因して生じる他、シャッター装置を構成する各部品の形状バラつき等に起因して生じることもある。
本実施形態に係るシャッター装置10では、ブレード200に突起230、240を形成することで、上記の問題を解決している。図9には、本実施形態に係るシャッター装置10が有する複数のブレード200のうち、車両MVの左右方向に沿って並ぶ3つのブレード200の断面が、図8(A)と同様の方法で示されている。図9に示されるように、シャッター装置10が閉状態となっているときには、互いに隣り合う一対のブレード200のうち、一方のブレード200に設けられた突起230が、他方のブレード200の面222に近接(又は当接)した状態となっている。また、上記他方のブレード200に設けられた突起240が、上記一方のブレード200の面221に近接(又は当接)した状態となっている。更に、突起230の側面231と、突起240の側面241とが、互いに近接した状態で対向しており、両者の間に形成された隙間が比較的小さくなっている。
その結果、互いに隣り合うブレード200同士の間の隙間は、図8(A)の比較例の場合に比べると複雑なラビリンス構造となっており、当該隙間に沿った空気の流路がより狭く且つ長くなっている。このため、図8(B)の矢印AR2で示されるような、隙間を通過する空気の流れが生じにくくなっている。
仮に、図8(B)で示されるようなブレード200の変形が生じたとしても、当該変形が小さいうちは、側面231と側面241とが対向している状態が維持される。このため、変形が生じた状態においても、通過する空気の流量を十分に低減することができる。このような効果は、シャッター装置10を構成する各部品の形状バラつき等によって隙間が拡大する場合においても同様に奏される。
本実施形態では、ブレード200の一方側の面221に突起230が形成され、他方側の面222に突起240が形成された結果、ブレード200の断面形状が回転対称な形状となっている。その結果、ブレード200同士が重なる全ての個所において突起230と突起240とが対向し、上記のように空気の通過を抑制する効果が発揮される。
このような効果を発揮するためには、突起230の側面231が、これと隣り合う平板部220の面221に対して垂直であり、突起240の側面241が、これと隣り合う平板部220の面222に対して垂直であることが好ましい。その結果として、閉状態において、側面231と側面241とが互いに平行にとなることが好ましい。
突起230や突起240が形成されている位置は、ブレード200のうち幅方向における端部であってもよいが、幅方向における端部の近傍(つまり、幅方向に沿って少し内側となる位置)であってもよい。
ところで、ブレード200は細長い板状の部材として形成されているので、空気から受ける力によって撓むことで、長手方向に沿った中央部となる位置が特に変位しやすくなっている。換言すれば、ブレード200同士の隙間の拡大は、ブレード200の長手方向に沿った中央部となる位置において特に大きく生じやすい。このため、ブレード200に突起230、240を形成することの効果は、ブレード200の長手方向に沿った中央部となる位置において最も効果的に発揮される。
そこで、ブレード200の長手方向に沿った端部近傍における隙間があまり問題とならない場合には、図10に示される変形例のように、突起230、240のそれぞれを、ブレード200の長手方向に沿った中央部を含む所定の範囲にのみ形成することとしてもよい。
ブレード200の形状は、本実施形態のように矩形の平板部220を有する形状であってもよいが、それ以外の形状であってもよい。例えば、図11に示される変形例のように、平板部220の途中に例えば円弧状の切り欠き223が形成されていてもよい。切り欠き223は、例えば図2に示されるような補強フレーム191がシャッター装置10に設けられる場合において、補強フレーム191とブレード200との干渉を防止することを目的として設けられるものである。
このような構成においては、突起240(又は突起230)は、図11の例のように、切り欠き223の部分を除く範囲に形成されてもよい。また、切り欠き223の縁の部分にも、当該縁に沿って円弧状に伸びるように突起240(又は突起230)が形成されてもよい。
第2実施形態について説明する。本実施形態に係るシャッター装置10は、ブレード200の断面形状において第1実施形態と異なっている。図12には、本実施形態に係るシャッター装置10が有する複数のブレード200のうち、車両MVの左右方向に沿って並ぶ3つのブレード200の断面が、図8(A)や図9と同様の方法で示されている。
図12に示されるように、本実施形態のブレード200には凹部242が形成されている。凹部242は、ブレード200の面222のうち、隣にある他のブレード200に設けられた突起230の先端と対向する位置において、ブレード200の長手方向に沿って伸びるように形成されている。このため、図12のような閉状態においては、隣にある他のブレード200に設けられた突起230が、凹部242の内側に入り込んだ状態となる。
このような構成においては、互いに隣り合うブレード200同士の間の隙間が、より複雑なラビリンス構造となるので、当該隙間に沿った空気の流れをより生じにくくすることができる。
第3実施形態について説明する。本実施形態に係るシャッター装置10も、ブレード200の断面形状において第1実施形態と異なっている。図13には、本実施形態に係るシャッター装置10が有する複数のブレード200のうち、車両MVの左右方向に沿って並ぶ3つのブレード200の断面が、図8(A)や図9と同様の方法で示されている。
図13に示されるように、本実施形態のブレード200には、第2実施形態(図12)と同様の凹部242が形成されている。ただし、本実施形態のブレード200には、突起230のみが形成されており、突起240は形成されていない。
突起230と凹部242によって、空気の流れを十分に抑制することができる場合には、本実施形態のように突起240が形成されておらず、単一の突起230のみがブレード200に形成されている態様としてもよい。
第4実施形態について説明する。本実施形態に係るシャッター装置10も、ブレード200の断面形状において第1実施形態と異なっている。図14には、本実施形態に係るシャッター装置10が有する複数のブレード200のうち、車両MVの左右方向に沿って並ぶ3つのブレード200の断面が、図8(A)や図9と同様の方法で示されている。
図14に示されるように、本実施形態のブレード200では、第1突起である突起230が、一方の面221から突出するように形成されているのみならず、他方の面222から突出するようにも形成されている。つまり、突起230は、ブレード200の一方側の面221及び他方側の面222の両方から突出するように形成されている。
同様に、第2突起である突起240は、一方の面222から突出するように形成されているのみならず、他方の面221から突出するようにも形成されている。つまり、突起240も突起230と同様に、ブレード200の一方側の面221及び他方側の面222の両方から突出するように形成されている。
このような構成においては、ブレード200のうち幅方向の端部が厚くなるので、ブレード200が補強され、ブレード200の撓みが生じにくくなるという効果が得られる。尚、このような効果は、第1実施形態などの構成においても生じ得るものではあるが、当該効果をより大きく発揮させる必要がある場合には、本実施形態のような構成とすることが有効である。尚、本実施形態においても、第2実施形態と同様にブレード部200に凹部242が形成されていてもよい。
第5実施形態について説明する。本実施形態に係るシャッター装置10も、ブレード200の断面形状において第1実施形態と異なっている。図15には、本実施形態に係るシャッター装置10が有する複数のブレード200のうち、車両MVの左右方向に沿って並ぶ3つのブレード200の断面が、図8(A)や図9と同様の方法で示されている。
本実施形態も、上記の第4実施形態(図14)と同様に、突起230及び突起240のそれぞれが、ブレード200の一方側の面221及び他方側の面222の両方から突出するように形成されている。本実施形態では、ブレード200の幅方向端部に形成された突起230及び突起240の全体が、図15の断面において略円形となるように形成されている。このような態様であっても、第1実施形態等と同様の効果を奏することができる。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:シャッター装置
100:フレーム
200:ブレード
211,212:回転軸
230,240:突起

Claims (8)

  1. 空気が通る流路の開閉を切り換える板状の部材であって、その長手方向に沿った回転軸(211,212)の周りにおいて回転する複数のブレード(200)と、
    それぞれの前記ブレードを、前記回転軸の周りにおいて回転自在な状態で支持するフレーム(100)と、を備え、
    前記ブレードのうち、前記流路が閉じられた際において他の前記ブレードと重なる部分には、他の前記ブレードに向けて突出する突起(230,240)が、前記長手方向に沿って伸びるように形成されている、シャッター装置。
  2. 前記突起には、
    前記ブレードの幅方向に沿った一方側の端部又はその近傍となる位置に形成された第1突起(230)と、
    前記ブレードの幅方向に沿った他方側の端部又はその近傍となる位置に形成された第2突起(240)と、が含まれる、請求項1に記載のシャッター装置。
  3. 前記第2突起は、前記ブレードのうち、前記第1突起が形成されている面(221)とは反対側の面(222)に形成されている、請求項2に記載のシャッター装置。
  4. 前記第1突起及び前記第2突起のそれぞれは、前記ブレードの一方側の面及び他方側の面の両方から突出するように形成されている、請求項2に記載のシャッター装置。
  5. 前記ブレードには、他のブレードに形成された前記突起が入り込む凹部(242)が形成されている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシャッター装置。
  6. 前記突起は、前記ブレードのうち前記長手方向に沿った中央部を含む範囲に形成されている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシャッター装置。
  7. 前記突起は、前記ブレードの前記長手方向に沿った全体に亘る範囲に形成されている、請求項6に記載のシャッター装置。
  8. 前記突起のうち、前記ブレードの幅方向に沿った内側の側面(231,241)は平坦面である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシャッター装置。
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