JP6733583B2 - 熱交換装置 - Google Patents

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Description

本開示は、熱交換装置に関する。
従来、車両前部のグリル開口部からエンジンルーム内に流れ込む空気の流量を制御可能なグリルシャッタ装置がある。グリルシャッタ装置は、例えば車両の高速走行時に、エンジンルーム内に流れ込む空気の流量を制限する。これにより、車両の空力性能を向上させることができる。また、グリルシャッタ装置は、例えばラジエータを流れるエンジン冷却水の温度が上昇傾向にある場合には、エンジンルーム内に流れ込む空気の流量を増加させる。これにより、エンジン冷却水の温度を適切に管理することができる。
このようなグリルシャッタ装置としては、特許文献1に記載のグリルシャッタ装置がある。特許文献1に記載のグリルシャッタ装置は、車両のグリル開口部内に配置されるフレームと、フレームの枠内に支持されてグリル開口部を開閉させるシャッタ機構とを備えている。
特開2016−97890号公報
ところで、特許文献1に記載されるようなグリルシャッタ装置が搭載されている車両には、グリルシャッタ装置よりも空気流れ方向の下流側に、ラジエータ等の熱交換装置が設置されている。このような構造を有する車両では、グリルシャッタ装置及び熱交換装置のそれぞれの設置スペースを確保することが困難な場合がある。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シャッタ機能を実現しつつ、省スペース化の可能な熱交換装置を提供することにある。
上記課題を解決する熱交換装置(10)は、熱交換本体部(20)と、複数のブレード(40)と、台座(30a,30b)と、アクチュエータ装置(80)と、を備える。熱交換本体部は、内部を流れる熱媒体と、外部を流れる流体との間で熱交換を行う。ブレードは、回転動作により熱交換本体部に流れ込む流体の流量を変化させることが可能である。台座は、熱交換本体部に設けられ、ブレードを回転可能に支持する。アクチュエータ装置は、ブレードを回転させる。熱交換本体部は、複数のチューブの積層構造により構成され、チューブの内部を流れる熱媒体と流体との間で熱交換を行うコア部(21)と、コア部の端部に設けられ、チューブへの熱媒体の分配、及びチューブを流れた熱媒体の回収の少なくとも一方を行うタンク(23a,23b)と、複数のチューブの積層方向におけるコア部の端部に配置され、コア部を補強する補強部材(22a,22b)と、を備える。熱交換装置は、補強部材とは別体からなり、補強部材に一体的に組み付けられるブラケット(90)を更に備える。台座は、ブラケットに形成されている。
上記課題を解決する他の熱交換装置(10)は、熱交換本体部(20)と、複数のブレード(40)と、台座(30a,30b)と、アクチュエータ装置(80)と、を備える。熱交換本体部は、内部を流れる熱媒体と、外部を流れる流体との間で熱交換を行う。ブレードは、回転動作により熱交換本体部に流れ込む流体の流量を変化させることが可能である。台座は、熱交換本体部に設けられ、ブレードを回転可能に支持する。アクチュエータ装置は、ブレードを回転させる。複数のブレードのうち、アクチュエータ装置により回転させられるブレードを駆動ブレード(40a)とし、それ以外のブレードを従動ブレード(40b)とするとき、熱交換装置は、駆動ブレードの回転を従動ブレードに伝達するリンク部材(50a,50b)と、熱交換本体部に設けられるとともに、リンク部材を支持する支持部材(60a,60b,60c,60d)と、を更に備える。リンク部材は、台座との協働により複数のブレードを挟み込んでいる。
この構成によれば、アクチュエータ装置によりブレードを回転させることにより、熱交換本体部に流れ込む流体の流量を変化させることができるため、従来のグリルシャッタ装置に類似のシャッタ機能を実現することができる。また、熱交換本体部にブレードが設けられているため、熱交換装置とグリルシャッタ装置とが別々に設けられている場合と比較すると、省スペース化が可能となる。
なお、上記手段、特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本開示によれば、シャッタ機能を実現しつつ、省スペース化の可能な熱交換装置を提供できる。
図1は、第1実施形態の熱交換装置の正面構造を示す正面図である。 図2は、第1実施形態の熱交換本体部の部分拡大構造を示す拡大図である。 図3は、図1のIII−III線に沿った部分断面構造を示す断面図である。 図4は、第1実施形態の台座の平面構造を示す平面図である。 図5は、第1実施形態のリンク部材の平面構造を示す平面図である。 図6は、第1実施形態の支持部材の側面構造を示す側面図である。 図7は、図1のVII−VII線に沿った部分断面構造を示す断面図である。 図8は、第1実施形態の熱交換装置の動作例を示す正面図である。 図9は、第1実施形態の変形例の熱交換装置の拡大構造を示す正面図である。 図10は、図9のX−X線に沿った断面構造を示す断面図である。 図11は、第1実施形態の変形例の熱交換装置の動作例を示す正面図である。 図12は、第2実施形態の熱交換装置の正面構造を示す正面図である。 図13は、図12のXIII−XIII線に沿った部分断面構造を示す断面図である。 図14は、第2実施形態の熱交換装置の平面構造を示す平面図である。 図15は、第2実施形態の熱交換装置の変形例を示す断面図である。
以下、熱交換装置の実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
図1に示される熱交換装置10は、例えば車両のエンジンルーム内においてフロントグリルとエンジンとの間に配置される。熱交換装置10には、フロントグリルからエンジンルーム内に流れ込む空気が通過する。本実施形態では、この空気が、熱交換装置10を流通する流体に相当する。熱交換装置10は、その内部を流れる熱媒体と空気との間で熱交換を行う。熱交換装置10は、例えば車両のエンジンを冷却するエンジン冷却水を熱媒体として、エンジン冷却水と空気との間で熱交換を行うことによりエンジン冷却水を冷却するラジエータである。
図1に示されるように、熱交換装置10は、熱交換本体部20と、台座30a,30bと、複数のブレード40と、リンク部材50a,50bと、支持部材60a〜60dと、保持部材70と、アクチュエータ装置80とを備えている。アクチュエータ装置80以外の要素は、アルミニウム等の金属材料、樹脂材料により形成されている。
熱交換本体部20は、その内部を流れる熱媒体と、外部を流れる空気との間で熱交換を行う部分である。熱交換本体部20は、コア部21と、一対の補強部材22a,22bと、一対のタンク23a,23bとを備えている。
図2に示されるように、コア部21は、図中に矢印Z1,Z2で示される方向に長手方向を有する複数のチューブ210と、複数のフィン211との積層構造により構成されている。チューブ長手方向は、鉛直方向に対応している。そのため、以下では、矢印Z1で示される方向を「鉛直方向上方」とも称し、矢印Z2で示される方向を「鉛直方向下方」とも称する。
複数のチューブ210は、鉛直方向Z1,Z2に直交する矢印Xで示される方向に所定の隙間を有して積層配置されている。以下では、矢印Xで示される方向を「チューブ積層方向」とも称する。複数のチューブ210は、チューブ積層方向Xにおいて所定のピッチP2で等間隔に配置されている。チューブ210の内部には、熱媒体が流れている。隣り合うチューブ210,210の間の隙間には、紙面に垂直な矢印Yで示される方向に空気が流れる。以下では、矢印Yで示される方向を「空気流れ方向」とも称する。コア部21では、チューブ210の内部を流れる熱媒体と、隣り合うチューブ210,210の間の隙間を流れる空気との間で熱交換が行われる。
隣り合うチューブ210,210の間の隙間には、熱媒体と空気との熱交換を促進するためのフィン211が設けられている。フィン211は、例えば波状に屈曲するように形成されたコルゲートフィンからなる。フィン211は、ろう付け等によりチューブ210に接合されている。
図1に示されるように、補強部材22a,22bは、コア部21におけるチューブ積層方向Xの両端部にそれぞれ配置されている。補強部材22a,22bは、コア部21を補強するための部材である。
タンク23a,23bは、コア部21における鉛直方向Z1,Z2の両端部にそれぞれ接続されている。より詳しくは、タンク23aは、コア部21における鉛直方向上方Z1の端部に接続されている。タンク23bは、コア部21における鉛直方向下方Z2の端部に接続されている。タンク23a,23bは、チューブ積層方向Xに延びる筒状の中空部材からなる。タンク23a,23bのそれぞれの内部空間は、複数のチューブ210のそれぞれの内部空間に連通されている。タンク23a,23bは、各チューブ210への熱媒体の分配、及び各チューブ210を流れた熱媒体の回収の少なくとも一方を行う。
図3に示されるように、台座30aは、タンク23aにおける空気流れ方向Yの上流側の側面から突出するように形成された板状の部材からなる。図1に示されるように、台座30aは、チューブ積層方向Xに延びるように形成されている。図4に示されるように、台座30aには、複数の凹部31が形成されている。複数の凹部31は、空気流れ方向Yの上流側における台座30aの先端面32から空気流れ方向Yの下流側に向かって凹むように形成されている。複数の凹部31には、ブレード40の回転軸41の一端部がそれぞれ挿入されている。複数の凹部31は、チューブ積層方向XにおいてピッチP1の間隔で形成されている。ピッチP1は、チューブ210が積層配置されている間隔に相当するピッチP2の倍数に設定されている。本実施形態では、ピッチP1が第1ピッチに相当し、ピッチP2が第2ピッチに相当する。
図3に示されるように、台座30bは、タンク23bにおける空気流れ方向Yの上流側の側面から突出するように形成された板状の部材からなる。なお、台座30bは台座30aと同様の構造を有しているため、その詳細な説明は割愛する。台座30bに形成されている複数の凹部31には、ブレード40の回転軸41の他端部がそれぞれ挿入されている。これらの凹部31も、チューブ積層方向XにおいてピッチP1の間隔で形成されている。
図1に示されるように、複数のブレード40は、回転軸41を中心に回転する平板状の部材からなる。複数のブレード40は、空気流れ方向Yにおいてコア部21に対向するように配置されている。図3に示されるように、ブレード40の回転軸41の両端部には、外歯車42,43がそれぞれ形成されている。複数のブレード40の外歯車42,43はリンク部材50a,50bにそれぞれ歯合されている。
具体的には、図5に示されるように、リンク部材50aは、歯部51が形成されたラック歯車からなる。歯部51には、ブレード40の外歯車42が歯合されている。図1に示されるように、リンク部材50aの両端部は、支持部材60a,60bによりそれぞれ支持されている。支持部材60a,60bはタンク23aに形成されている。
図6に示されるように、支持部材60aは、タンク23aの外面から空気流れ方向Yの上流側に突出する一対の爪部61a,61bを有している。一対の爪部61a,61bは、鉛直方向Z1,Z2において所定の隙間を有して対向するように配置されている。爪部61aの先端部には、爪部61bに向かって突出する突出部62aが形成されている。突出部62aには、先端に向かって先細りとなるようにテーパ面63aが形成されている。同様に、爪部61bにも、突出部62b及びテーパ面63bが形成されている。
支持部材60aには、図7に二点鎖線の矢印で示されるようにリンク部材50aの一端部が装着される。具体的には、リンク部材50aは、爪部61a,61bのそれぞれのテーパ面63a,63bに接触しながらタンク23aに向かって押し込まれる。この際に、爪部61a,61bが互いに離間する方向に弾性変形することにより、突出部62aと突出部62bとの間の隙間が大きくなるとともに、この隙間を通じて爪部61a,61bの間にリンク部材50aが挿入される。リンク部材50aが爪部61a,61bの間に一旦挿入されると、突出部62a,62bにより、リンク部材50aが爪部61a,61bの間から抜けないようになっている。このように、支持部材60aは、逆止弁機能を有するスナップフィット構造を有している。このような支持部材60aにより、リンク部材50aの一端部がチューブ積層方向Xに摺動可能に支持されている。なお、支持部材60bは支持部材60aと同様の構造を有しているため、その詳細な説明は割愛する。
これらの支持部材60a,60bによりリンク部材50aが支持されることで、ブレード40の外歯車42が台座30aに向かって押さえつけられている。これにより、ブレード40の回転軸41が台座30aとリンク部材50aとにより挟み込まれるため、台座30aの凹部31からのブレード40の脱落が防止されている。また、リンク部材50aの歯部51が各ブレード40の外歯車42に歯合されている状態が確保されている。
リンク部材50bは、ブレード40の外歯車43が歯合される外歯車が形成されたラック歯車からなる。図1に示されるように、リンク部材50bの両端部は、支持部材60c,60dによりそれぞれ支持されている。支持部材60c,60dは、タンク23bに設けられている。なお、支持部材60c,60dは支持部材60a,60bと同様の構造を有しているため、それらの構造の詳細な説明は割愛する。
図3に示されるように、保持部材70は、タンク23bにおける空気流れ方向Yの上流側の側面から突出するように形成された板状の部材からなる。保持部材70における鉛直方向上方Z1側の上面には、複数のブレード40のそれぞれの回転軸41の下端面が接触している。これにより、複数のブレード40が鉛直方向Z1,Z2において支持されている。
図1及び図3に示されるように、アクチュエータ装置80は、タンク23aに設けられている。アクチュエータ装置80は、複数のブレード40のうちの一つのブレード40aの回転軸41に一体的に連結される駆動軸81を有している。アクチュエータ装置80は、駆動軸81を回転させるためのモータ装置やその周辺回路等により構成されている。アクチュエータ装置80は、電力の供給に基づき駆動軸81を回転させることにより、ブレード40aを回転させる。以下では、ブレード40aを「駆動ブレード」とも称し、それ以外のブレード40bを「従動ブレード」とも称する。
次に、本実施形態の熱交換装置10の動作例について説明する。
熱交換装置10では、アクチュエータ装置80が駆動ブレード40aを回転させることにより、複数のブレード40を、図1に示される閉塞状態と、図8に示される開口状態とに切り替え可能となっている。図1に示される閉塞状態では、複数のブレード40の板厚方向が空気流れ方向Yに平行になっている。この閉塞状態では、ブレード40,40間の隙間が小さくなるため、熱交換本体部20への空気の流入が遮断される。
複数のブレード40が閉塞状態であるときに、アクチュエータ装置80が駆動軸81を回転させると、駆動軸81と一体となって駆動ブレード40aが回転軸41を中心に回転する。駆動ブレード40aが回転すると、その外歯車42,43も回転するため、外歯車42,43に歯合されているリンク部材50a,50bがチューブ積層方向Xに変位する。このリンク部材50a,50bの変位に伴って、リンク部材50a,50bに歯合されている従動ブレード40bの外歯車42,43が回転するため、従動ブレード40bも回転軸41を中心に回転する。結果的に、アクチュエータ装置80により駆動軸81を回転させると、全てのブレード40が回転軸41を中心に回転する。これにより、複数のブレード40は、図1に示される閉塞状態から、図8に示される開口状態へと遷移する。図8に示される開口状態では、複数のブレード40の板厚方向が空気流れ方向Yに直交する方向となっている。この開口状態では、ブレード40,40の間の隙間が大きくなるため、熱交換本体部20への空気の流入が可能となる。
また、複数のブレード40が開口状態であるときに、アクチュエータ装置80が駆動軸81を回転させると、複数のブレード40を閉塞状態に戻すことができる。このように、熱交換装置10では、複数のブレード40の回転動作により、熱交換本体部20に流れ込む空気の流量を変化させることが可能となっている。
以上説明した本実施形態の熱交換装置10によれば、以下の(1)〜(8)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)アクチュエータ装置80によりブレード40を回転させることにより、熱交換本体部20に流れ込む空気の流量を変化させることができるため、従来のグリルシャッタ装置に類似のシャッタ機能を実現することができる。
(2)熱交換本体部20にブレード40が設けられているため、従来のように熱交換装置とグリルシャッタ装置とが別々に設けられている場合と比較すると、空気流れ方向Yの前後の設置スペースを縮小することができる。よって、省スペース化が可能である。また、熱交換本体部20における空気流れ方向Yの上流側の部分のデッドスペースを減少させることができるため、熱交換性能の低下を抑制することもできる。
(3)熱交換本体部20にブレード40が設けられることにより、従来のグリルシャッタ装置においてシャッタ機構を保持するために設けられているフレームが不要となるため、その分だけ通風抵抗の低減やコストの低減が可能となる。
(4)複数のブレード40を回転可能に支持する台座30a,30bは、熱交換本体部20のタンク23a,23bにそれぞれ形成されている。これにより、チューブ210の長手方向とブレード40の長手方向とを一致させることができるため、チューブ210を通過する空気の流れがブレード40により阻害され難くなる。よって、通風抵抗を低減することができる。
(5)台座30aにおいて凹部31が形成されている間隔に相当するピッチP1は、複数のチューブ210が積層配置されている間隔に相当するピッチP2の倍数に設定されている。台座30bに関しても同様である。これにより、チューブ210,210間の隙間の位置と、ブレード40,40間の隙間の位置とを一致させることができるため、通風抵抗を更に低減することができる。
(6)熱交換装置10は、駆動ブレード40aの回転を従動ブレード40bに伝達するリンク部材50a,50bを備えている。これにより、アクチュエータ装置80により駆動ブレード40aを回転させるだけで従動ブレード40bを含めた全てのブレード40を回転させることができるため、アクチュエータ装置80の個数を減らすことができる。結果的に、熱交換装置10を小型化することができる。
(7)熱交換装置10は、リンク部材50a,50bを支持する支持部材60a〜60dを備えている。リンク部材50a,50bは、台座30a,30bとの協働により複数のブレード40のそれぞれの回転軸41を挟み込んでいる。これにより、台座30a,30bからのブレード40の脱落を抑制しつつ、ブレード40を回転可能に支持することができる。
(8)支持部材60a〜60dは、スナップフィット構造を有している。これにより、リンク部材50a,50bを容易に支持することができる。
(変形例)
次に、第1実施形態の熱交換装置10の変形例について説明する。
図9に示されるように、本変形例のリンク部材50aの一端部には、四角筒状の挿入部52が形成されている。また、支持部材60aの一対の爪部61a,61bは、挿入部52の内部に挿入されている。図10に示されるように、爪部61aの先端部には、爪部61bに対向する方向とは反対側の方向に突出するように突出部62aが形成されている。また、突出部62aには、先端に向かって先細りとなるようにテーパ面63aが形成されている。同様に、爪部61bにも、突出部62b及びテーパ面63bが形成されている。爪部61a,61bは、リンク部材50aの挿入部52の内壁面に摺動可能に接触している。
本変形例の熱交換装置10では、アクチュエータ装置80が駆動ブレード40aを回転させた際に、リンク部材50aが支持部材60aに対して摺動することにより、リンク部材50aが、図9に示される位置と、図11に示される位置との間で変位する。このリンク部材50aの変位に基づいて従動ブレード40bが回転する。
なお、リンク部材50bはリンク部材50aと同様の構造を有しているため、その詳細な説明は割愛する。また、支持部材60b〜60dは支持部材60aと同様の構造を有しているため、その詳細な説明は割愛する。
このようなリンク部材50a,50b及び支持部材60a〜60dを用いた場合でも、第1実施形態の熱交換装置10による(7)及び(8)に示される作用及び効果に類似の作用及び効果を得ることができる。
<第2実施形態>
次に、熱交換装置10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態の熱交換装置10との相違点を中心に説明する。
図12に示されるように、本実施形態の熱交換装置10は、チューブ210の積層方向が鉛直方向Z1,Z2と平行な方向となるように設定されている。したがって、チューブ210の長手方向は、図12に示される矢印Xで示される方向に平行な方向となっている。以下では、矢印Xで示される方向を「チューブ長手方向」とも称する。
台座30a,30bは、補強部材22a,22bにそれぞれ設けられている。具体的には、図13に示されるように、台座30aは、断面凹字状に形成された補強部材22aの側壁部をプレス加工等により空気流れ方向Yの上流側に折り曲げることにより形成されている。すなわち、台座30aは、補強部材22aに一体的に形成されている。なお、台座30bの構造は台座30aと同様であるため、その詳細な説明は割愛する。
図12に示されるように、支持部材60a,60bは、鉛直方向上方Z1におけるタンク23aの上端面及びタンク23bの鉛直方向上方Z1の上端面にそれぞれ形成されている。支持部材60aは、リンク部材50aの一端部を図14に示される位置で、すなわちタンク23a,23bにおいて空気流れ方向Yの上流側に最も突出している部位Pよりもコア部21に近い位置で支持している。支持部材60aも、同様にリンク部材50aの他端部を支持している。
図12に示されるように、支持部材60c,60dは、鉛直方向下方Z2におけるタンク23aの下端面及びタンク23bの下端面にそれぞれ形成されている。支持部材60c,60dは支持部材60a,60bと同様の構造を有しているため、それらの詳細な説明は割愛する。
アクチュエータ装置80は、補強部材22aに設けられている。詳しくは、図14に示されるように、アクチュエータ装置80は、鉛直方向Z1,Z2において補強部材22aと重なる位置に配置されている。
以上説明した本実施形態の熱交換装置10によれば、第1実施形態の(1)〜(3),(6)〜(8)に示される作用及び効果に加え、以下の(9)及び(10)に示される作用及び効果を得ることができる。
(9)複数のブレード40を回転可能に支持する台座30a,30bは、熱交換本体部20の補強部材22a,22bにそれぞれ設けられている。これにより、熱交換本体部20のコア部21周辺のデッドスペースに台座30a,30bやリンク部材50a,50bを配置することができるため、複数のブレード40を熱交換本体部20に搭載させつつも、空気流れ方向Yにおける熱交換装置10の幅が熱交換本体部20の幅よりも大きくなることを回避できる。
(10)台座30a,30bは、補強部材22a,22bに一体的にそれぞれ形成されている。これにより、補強部材22a,22bをプレス加工するだけで、容易に台座30a,30bを形成することができる。
(変形例)
次に、第2実施形態の熱交換装置10の変形例について説明する。
図15に示されるように、本変形例の熱交換装置10では、補強部材22aにブラケット90が一体的に組み付けられている。ブラケット90は、補強部材22aとは別体からなり、例えば樹脂材料により形成されている。ブラケット90は、断面凹字状に形成されている。ブラケット90は、補強部材22aの側壁部に圧入等により一体的に組み付けられることにより補強部材22aに固定されている。ブラケット90には、台座30aが形成されている。なお、図示は省略するが、補強部材22bにも、同様に、台座30bが形成されたブラケットが一体的に組み付けられている。
このような構成によれば、ブラケット90の材質を変更するだけで、台座30a,30bの材質を容易に変更することができるため、設計の自由度を向上させることができる。
<他の実施形態>
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・リンク部材50a,50b、及び支持部材60a〜60dの形状は適宜変更可能である。例えば、第2実施形態の支持部材60a〜60dの形状として、第1実施形態の変形例の支持部材60a〜60dの形状を採用してもよい。
・各実施形態の熱交換装置10の構造は、車両のラジエータ以外の適宜の熱交換装置に適用することが可能である。また、熱交換本体部20において熱媒体と熱交換を行う流体として、空気以外の適宜の流体を用いることも可能である。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:熱交換装置
20:熱交換本体部
21:コア部
22a,22b:補強部材
23a,23b:タンク
30a,30b:台座
40:ブレード
40a:駆動ブレード
40b:従動ブレード
50a,50b:リンク部材
60a,60b,60c,60d:支持部材
80:アクチュエータ装置
90:ブラケット

Claims (10)

  1. 内部を流れる熱媒体と、外部を流れる流体との間で熱交換を行う熱交換本体部(20)と、
    回転動作により前記熱交換本体部に流れ込む前記流体の流量を変化させることの可能な複数のブレード(40)と、
    前記熱交換本体部に設けられ、前記ブレードを回転可能に支持する台座(30a,30b)と、
    前記ブレードを回転させるアクチュエータ装置(80)と、を備え、
    前記熱交換本体部は、
    複数のチューブの積層構造により構成され、前記チューブの内部を流れる前記熱媒体と前記流体との間で熱交換を行うコア部(21)と、
    前記コア部の端部に設けられ、前記チューブへの前記熱媒体の分配、及び前記チューブを流れた熱媒体の回収の少なくとも一方を行うタンク(23a,23b)と、
    複数の前記チューブの積層方向における前記コア部の端部に配置され、前記コア部を補強する補強部材(22a,22b)と、を備え、
    前記補強部材とは別体からなり、前記補強部材に一体的に組み付けられるブラケット(90)を更に備え、
    前記台座は、
    前記ブラケットに形成されている
    熱交換装置。
  2. 複数の前記ブレードのうち、前記アクチュエータ装置により回転させられるブレードを駆動ブレード(40a)とし、それ以外のブレードを従動ブレード(40b)とするとき、
    前記駆動ブレードの回転を前記従動ブレードに伝達するリンク部材(50a,50b)を更に備える
    請求項1に記載の熱交換装置。
  3. 前記熱交換本体部に設けられるとともに、前記リンク部材を支持する支持部材(60a,60b,60c,60d)を更に備え、
    前記リンク部材は、
    前記台座との協働により複数の前記ブレードを挟み込んでいる
    請求項に記載の熱交換装置。
  4. 前記支持部材は、
    スナップフィット構造を有している
    請求項に記載の熱交換装置。
  5. 内部を流れる熱媒体と、外部を流れる流体との間で熱交換を行う熱交換本体部(20)と、
    回転動作により前記熱交換本体部に流れ込む前記流体の流量を変化させることの可能な複数のブレード(40)と、
    前記熱交換本体部に設けられ、前記ブレードを回転可能に支持する台座(30a,30b)と、
    前記ブレードを回転させるアクチュエータ装置(80)と、を備え、
    複数の前記ブレードのうち、前記アクチュエータ装置により回転させられるブレードを駆動ブレード(40a)とし、それ以外のブレードを従動ブレード(40b)とするとき、
    前記駆動ブレードの回転を前記従動ブレードに伝達するリンク部材(50a,50b)と、
    前記熱交換本体部に設けられるとともに、前記リンク部材を支持する支持部材(60a,60b,60c,60d)と、を更に備え、
    前記リンク部材は、
    前記台座との協働により複数の前記ブレードを挟み込んでいる
    熱交換装置。
  6. 前記熱交換本体部は、
    複数のチューブの積層構造により構成され、前記チューブの内部を流れる前記熱媒体と前記流体との間で熱交換を行うコア部(21)と、
    前記コア部の端部に設けられ、前記チューブへの前記熱媒体の分配、及び前記チューブを流れた熱媒体の回収の少なくとも一方を行うタンク(23a,23b)と、を備え、
    前記台座は、
    前記タンクに形成されている
    請求項5に記載の熱交換装置。
  7. 前記台座には、
    複数の前記ブレードのそれぞれの回転軸が挿入されるとともに、複数の前記ブレードのそれぞれの回転軸を回転可能に支持する複数の凹部が第1ピッチで形成され、
    前記第1ピッチは、
    複数の前記チューブが積層配置されている間隔に相当する第2ピッチの倍数に設定されている
    請求項6に記載の熱交換装置。
  8. 前記熱交換本体部は、
    複数のチューブの積層構造により構成され、前記チューブの内部を流れる前記熱媒体と前記流体との間で熱交換を行うコア部(21)と、
    前記コア部の端部に設けられ、前記チューブへの前記熱媒体の分配、及び前記チューブを流れた熱媒体の回収の少なくとも一方を行うタンク(23a,23b)と、
    複数の前記チューブの積層方向における前記コア部の端部に配置され、前記コア部を補強する補強部材(22a,22b)と、を備え、
    前記台座は、
    前記補強部材に設けられている
    請求項5に記載の熱交換装置。
  9. 前記台座は、
    前記補強部材に一体的に形成されている
    請求項8に記載の熱交換装置。
  10. 前記支持部材は、
    スナップフィット構造を有している
    請求項5〜9のいずれか一項に記載の熱交換装置。
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