JP2022548300A - 取外し可能なインサートを有するキャスタボード - Google Patents

Abstract

キャスタボードは、前方プラットフォームと、後方プラットフォームと、前方プラットフォームと後方プラットフォームとの間に延在する少なくとも２つの首セクションと、を有する。首セクションは、捻転素子として機能し得、前方プラットフォームを後方プラットフォームに対して捻ることを可能とする。首セクション間の開口部は、インサートを受けるように構成され得る。インサートは、キャスタボードの捻転剛性などキャスタボードの構造特性を変更し得る。

Description

本願は、２０１９年９月１８日に出願した米国仮特許出願第６２／９０２２４１号の優先権を主張し、この仮特許出願の全体を参照として本明細書に組み込む。また、外国のまたは国内の優先権主張が本願と共に提出した出願データシートで特定されている全ての出願は、37 CFR 1.57の下で参照により本明細書に組み込まれる。

開示分野
本開示は、全体として、第１セクション、第２セクション並びに第１及び第２セクション間にある開口部を有する分割型首領域によって接続されたプラットフォームを有するキャスタボードのような車輪付ビークルに関する。開口部は、インサートを取外し可能に受け得、このインサートは、追加の機能性を提供し得るかつ／またはビークルの乗車特性を変更し得る。

特定の関連技術の説明
いくつかのキャスタボードは、二輪付ビークルであり、このビークルは、捻転バー及び／またはプラットフォームの首領域によって接続された２つのプラットフォームを有するデッキを有する。首領域及び／または捻転バーは、捻転素子として機能し得、ビークルの長手方向軸に沿って弾性的に捻れるように構成され得る。１以上の車輪は、プラットフォームそれぞれに取り付けられ得る。車輪は、キャスタホイールであり得る。乗手は、デッキ上に立ち、捻れ運動で前方及び後方プラットフォームを互いに対して回動させることによって移動力を得る。

一の広い態様において、キャスタボード組立体が提供され、このキャスタボード組立体は、前端部と、後端部と、前端部と後端部との間にある首部と、を備え、首部が間隙部を備える、キャスタボードと、間隙部内に取外し可能に位置付けられるように構成されたインサートと、を備える。

インサートは、キャスタボードの構造的特質を改変するように構成され得る。インサートは、キャスタボードの捻転剛性を変更するように構成され得る。インサートは、キャスタボードに質量を追加するように構成され得る。インサートは、キャスタボードにわたる質量の分布を再分配するまたは制御するように構成され得る。

間隙部は、首部を貫通する貫通孔を有し得る。間隙部は、首部を通して部分的に延在する盲孔を有し得る。間隙部は、キャスタボードの上面に隣接する面取りセクションを有し得る。

インサートは、電子デバイスを有し得る。インサートは、画像及び／または音声捕捉デバイスを有し得る。インサートは、照明素子を有し得る。インサートは、セキュリティデバイスを有し得る。インサートは、装着デバイスを有し得る。インサートは、無線通信モジュールを有し得る。インサートは、別個のデバイスと通信して制御情報を受信する及び／またはデータを伝送するように構成され得る。インサートは、開口部とは異なる寸法を有する第２開口部を提供するように構成されたアダプタを有し得る。

別の広い態様において、キャスタボードが提供され、このキャスタボードは、プラットフォームを備え、プラットフォームは、前方プラットフォームセクションと、後方プラットフォームセクションと、前方プラットフォームセクションと後方プラットフォームセクションとの間に延在する第１首セクションと、前方プラットフォームセクションと後方プラットフォームセクションとの間に延在する第２首セクションであって、第１首セクションが第２首セクションに対して斜角で延在する、第２首セクションと、第１プラットフォームセクションに接続された第１キャスタ組立体と、第２プラットフォームセクションに接続された第２キャスタ組立体と、を備える。

斜角は、少なくとも２°であり得る。斜角は、２°と３°との間であり得る。斜角は、１°と５°との間であり得る。斜角は、２５°未満、２０°未満、１５°未満、１０°未満または５°未満であり得る。

キャスタボードは、プラットフォームの少なくとも一部を通って延在する開口部をさらに有し得、開口部は、第１首セクションと第２首セクションとの間に位置する。開口部は、長手方向で非対称であり得る。開口部は、垂直方向で非対称であり得る。後方プラットフォームセクション近傍における第１及び第２首セクション間の距離は、前方プラットフォームセクション近傍における第１及び第２首セクション間の距離よりも短くなり得る。

第１及び第２首セクションは、キャスタボードの長手方向軸の両側に位置し得る。プラットフォームは、キャスタボードの長手方向軸回りに捻れるように構成され得、第１及び第２首セクションの捻転剛性は、前方プラットフォームセクションの捻転剛性未満かつ後方プラットフォームセクションの捻転剛性未満であり得る。

別の広い態様において、キャスタボードを提供し、このキャスタボードは、前方プラットフォームセクションと、後方プラットフォームセクションと、前方プラットフォームセクションと後方プラットフォームセクションとの間で延在する長手方向でテーパ状の首セクションであって、長手方向でテーパ状の首セクションのうち前方プラットフォームセクション近傍の部分が長手方向でテーパ状の首セクションのうち後方プラットフォームセクション近傍の部分よりも幅広である、首セクションと、長手方向でテーパ状の首セクションの少なくとも一部を通って延在する開口部と、を備える。

首セクションは、開口部の各側に延在する２つのほぼ直線状の首部分を有し得る。ほぼ直線状の首部分のうち開口部に隣接する部分は、これら首部分の長さに沿ってほぼ一定の上側プロファイルを有し得る。

キャスタボードは、開口部内で保持されるインサートをさらに有し得る。開口部は、面取りセクションを有し得、インサートは、裾広がりの横断面形状を有し得る。インサートは、長手方向でテーパ状の首セクションの捻転剛性を増加させるように構成され得る。インサートは、動画、画像及び音声のうちの少なくとも１つを記録するように構成された電子デバイスを有し得る。

開口部の幅は、後方プラットフォームセクションからの距離が増加するにしたがって増加し得る。

本開示の上記特徴及び他の特徴は、添付の図面を参照しながら、以下の説明及び添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになる。これら図面には、開示に従っていくつかのみの実施形態が描かれており、開示の範囲を制限するとみなされないとの理解の下で、本開示は、添付の図面の使用を通して追加の特定及び詳細と共に説明される。以下の詳細な説明において、添付の図面を参照し、これら図面は本明細書の一部を形成する。図面において、同様の参照符号は、状況がそうではないと示さない限り、同様の構成部材を主として示している。

一実施形態にかかる分割型首領域及び開口部を有するキャスタボードを示す側方斜視図であって、キャスタボードを側方かつ上方から示す、側方斜視図である。 図１のキャスタボードを示す前方側方斜視図であって、前方、側方かつ上方から見た前方側方斜視図である。 図１のキャスタボードを示す上方平面図である。 図１のキャスタボードを示す底部平面図である。 図１のキャスタボードを示す右側面図であって、左側面図は右側面図の左右対称である、右側面図である。 図１のキャスタボードを示す前面図である。 図１のキャスタボードを示す後面図である。 図１のキャスタボードを示す後側斜視図であって、背面、側方かつ下方から見た、後側斜視図である。 図１のキャスタボードを示す横断面図であって、図４の線Ａ－Ａに沿って取った、横断面図である。 図１のキャスタボードの一部を示す詳細横断面図である。 様々な負荷状態の下での一形態にかかるキャスタボードを概略的に示す図である。 様々な負荷状態の下での一形態にかかるキャスタボードを概略的に示す図である。 様々な負荷状態の下での一形態にかかるキャスタボードを概略的に示す図である。 様々な負荷状態の下での一形態にかかるキャスタボードを概略的に示す図である。 様々な負荷状態の下での一形態にかかるキャスタボードを概略的に示す図である。 かけたトルクに応じたプラットフォームの長さに沿った相対捻れ角度を示すプロットである。 キャスタボードとキャスタボードにある開口部内に嵌合されるように寸法付けられたインサートとを示す分解図である。 インサートを用いてキャスタボードの構造的特質を改変するための例示的なプロセスを示すフローダイアグラムである。

図１は、一実施形態にかかるキャスタボードを示す側方斜視図であり、キャスタボードを側方かつ上方から示す。図２は、前方、側方かつ上方から見た図１のキャスタボードを示す前方側方斜視図である。図３は、図１のキャスタボードを示す底部平面図である。図５は、図１のキャスタボードを示す側面図である。図６は、図１のキャスタボードを示す前面図である。図７は、図１のキャスタボードを示す後面図である。図８は、後方、側方かつ下方から見た図１のキャスタボードを示す後方側方斜視図である。図９は、図４の線Ａ－Ａに沿って取った図１のキャスタボードを示す横断面図である。図１０は、図１のキャスタボードの後部を示す詳細横断面図である。

図１からわかるように、キャスタボード１００は、前方領域１０２と、後方領域１０４と、前方領域１０２と後方領域１０４との間に延在する首領域１０６と、を有する。前方及び後方領域１０２、１０４は、デッキまたはプラットフォーム１１０を形成し得、このデッキまたはプラットフォームは、ユーザの足を支持し得るかつ／または受け得る。図示した実施形態において、前方領域１０２は、デッキまたはプラットフォーム１１０の前方プラットフォームセクション１１２と、その下にある前方キャスタ組立体１３０ａと、を有する。後方領域１０４は、プラットフォーム１１０の後方プラットフォームセクション１１４と、その下にあるキャスタ組立体１３０ｂと、を有する。首領域１０６は、プラットフォーム１１０の前方プラットフォームセクション１１２と後方プラットフォームセクション１１４との間に延在する第１首領域１１６ａ及び第２首セクション１１６ｂを有する。図示のように、いくつかの実施形態において、第１及び第２首セクション１１６ａ、１１６ｂ（第１及び第２首部分とも称される）は、プラットフォーム１１０内にかつ／またはプラットフォームを通って延在する開口部１６０のいずれかの側方に位置付けられ得る。開口部１６０は、貫通孔、盲孔、溝部、凹所、切欠部などであり得る。いくつかの実施形態において、首セクション１１６ａ、１１６ｂのうちの１以上は、ボード１００を搬送するためのハンドルを提供する。

図示した実施形態において、プラットフォーム１１０は、所望の形状に成形され得るまたは所望の形状に他の方法で一体的に形成され得る単一部品などの単一部品である。いくつかの実施形態において、プラットフォーム１１０は、本明細書でより詳述するようなプラスチック材料またはキャスタボードの動作中に弾性的に捻れ得る他の適切な材料であり得る。いくつの下の実施形態において、プラットフォーム１１０は、別個の首部及び／または捻転バーによって接続された別個の前方及び後方セクションからなっていないかつ／または別個の前方及び後方セクションから組み立てられていない。

前方プラットフォームセクション１１２の横方向幅及び後方プラットフォームセクション１１４の横方向幅は、キャスタボード１００の首セクション１０６における第１首セクション１１６ａの外縁部１２６ａと第２首セクション１１６ｂの外縁部との間の横方向幅よりも大きくなり得る。前方プラットフォームセクション１１２及び後方プラットフォームセクション１１４の幅は、これらセクションがキャスタボード１００の動作中に乗手の各足を支持することを可能とする。いくつかの変形例において、前方プラットフォームセクション１１２及び後方プラットフォームセクション１１４の幅を増加させることにより、これらセクションは、本明細書でより詳述するように、捻れることに抗すること、及び／または、プラットフォーム１１０の捻れをキャスタボード１００の首領域１０６内に集中させること、を可能とする。

図３からわかるように、図示した実施形態において、前方プラットフォームセクション１１２は、図示した実施形態では幾分凸状である前縁部１２０ａを有する。前方プラットフォームセクション１１２の前縁部１２０ａと側縁部１２２ａ、１２２ｂとの間には、明確な丸角移行部があり得、これら側縁部は、若干の凸状曲線を有するほぼ線状であり、前縁部１２０ａからの距離が増加するにしたがって若干外方にテーパ状となっている。側縁部１２２ａ、１２２ｂの後方において、側縁部１２２ａ、１２２ｂ間には、前方プラットフォームセクション１１２の内側部分における内側にテーパ状をなす内側側部１２４ａ、１２４ｂへの別の明確な丸角移行部がある。内側側部１２４ａ、１２４ｂは、第１首セクション１１６ａの外縁部１２６ａ及び第２首セクション１１６ｂの外縁部１２６ｂから別の明確な丸角移行部だけ離間している。

いくつかの実施形態において、後方プラットフォームセクション１１４は、前方プラットフォームセクション１１２と同様である。図示のように、いくつかの変形例において、プラットフォーム１１０の後縁部１２０ｂは、若干の凹形状を有し得る。後方プラットフォームセクション１１４の側縁部１２２ｃ、１２２ｄは、ほぼ線状であり得、若干の凹状曲線を有し得るかつ／または後縁部１２０ｂからの距離が増加するにしたがって若干外方にテーパ状となり得る。側縁部の前方において、後方プラットフォームセクション１１４における内側にテーパ状をなす内側縁部１２４ｃ、１２４ｄは、第１首セクション１１６ａの外縁部１２６ａ及び第２首セクション１１６ｂの外縁部１２６ｂそれぞれへテーパ状となっている。

いくつかの実施形態において、前方及び後方プラットフォームセクション１１２、１１４は、図示した実施形態よりも角張ったまたは角張っていない形状を有し得る。いくつかの実施形態において、前方及び後方プラットフォームセクション１１２、１１４のうちの一方または双方は、本願で描かれている隣接する縁部のうちの２以上の場所に１以上の曲線縁部を有し得る。また、前方及び後方プラットフォームセクション１１２、１１４と第１及び第２首セクション１１６ａ、１１６ｂとの間にある移行部は、別個の丸角移行部を有していなくてもよい。代替として、単一の曲線縁部は、第１及び第２首セクション１１６ａ、１１６ｂのうちの一方の少なくとも一部と前方及び後方プラットフォームセクション１１２、１１４のうちの少なくとも一方とに沿って延在し得る。

プラットフォーム１１０の上側面１１８は、図示した実施形態では平面状ではないが、中央凹状部分１７０を有し、この中央凹状部分は、前方プラットフォームセクション１１２から後方プラットフォームセクション１１４まで延在し、この中央凹状部分を囲む隆起淵部１７２を有する。隆起淵部１７２の峰部は、プラットフォーム１１０の縁部の一部またはすべてから凹状となっており、外側部分１７４は、プラットフォーム１１０の隣接する縁部の側壁部まで下方に延在する。外側部分１７４は、斜面、面取り面または平縁を有し得る。ボードの縁部における側壁部の少なくとも一部は、ほぼ垂直であり得る。側壁部の高さは、ボードの長さにわたって変化し得る。例えば、図示した実施形態において、首領域１０６内での側壁部の高さは、ボード１００の前方及び後方領域１０２、１０４における側壁部の高さよりも比較的大きくなり得る。

図示した実施形態において、第１及び第２首部分１１６ａ、１１６ｂは、これら首部分の長さの一部または大部分にわたってほぼ一定の厚さを有する。第１及び第２首部分１１６ａ、１１６ｂは、キャスタボード１００の長手方向軸１０８に対して若干鋭角で方向付けられ得る。特に、第１及び第２首部分１１６ａ、１１６ｂは、各別の長手方向軸に沿って方向付けられており、これら長手方向軸は、首部分１０６の後方にある点で収束する。いくつかの実施例において、鋭角は、約２５°以下、約２０°以下、約１５°以下、約１０°以下、約５°以下、約４°以下、約３°以下、約２°以下、約１°以下またはその他である。特に図１から図１０に示す実施形態において、これら軸の収束点は、ボード１００の背縁部１２０ｂの後方であり得る。特定の実施形態は、第１及び第２首部分１１６ａ、１１６ｂの互いに対する様々な方向付けを有し得る。いくつかの実施形態において、第１及び第２首部分１１６ａ、１１６ｂは、互いに対してほぼ平行にかつキャスタボード１００の長手方向軸１０８に対して平行に方向付けられ得る。

上述のように、キャスタボード１００は、開口部１６０（例えば貫通孔）を備え得、この開口部は、第１及び第２首部分１１６ａ、１１６ｂ間に位置し得る。いくつかの実施形態において、開口部１６０は、キャスタボード１００の長手方向長さ、キャスタボード１００の横方向幅及び／または首部分１１６ａ、１１６ｂの長手方向長さの中点付近のような中央部に位置し得る。開口部１６０のうちほぼ長手方向に延在する側壁部１６２ａ、１６２ｂは、第１及び第２首部分１１６ａ、１１６ｂの内側側部によって区画されている。図３及び図４に示すように、第１及び第２首部分１１６ａ、１１６ｂの方向付けは、互いに対して非ゼロ角度であり得る。いくつかの実施例において、この非ゼロ角度及び第１及び第２首部分１１６ａ、１１６ｂのほぼ一定厚さのため、開口部１６０は、ほぼ台形状を有し、開口部１６０の前方側壁部１６４ａ近傍において厚い幅を有しかつ開口部１６０の後方側壁部１６４ｂ近傍において薄い幅を有する。いくつかの実施形態において、開口部１６０は、（例えばプラットフォーム１１０の頂部と面一である）頂部で幅広であり開口部１６０の底部で幅狭になるような垂直方向でテーパ状である。この長手方向及び／または垂直方向での非対称形状は、本明細書の別の箇所で詳述するように、開口部１６０内へ挿入するように寸法付けられた物体の特有の方向付けを強要させ得る。いくつかの実施形態において、開口部１６０がテーパ形状であることにより、以下で詳述するように、インサートを開口部１６０内で受ける及び／または固定することを補助する。

開口部１６０は、開口部１６０の上側周縁に延在する面取り上側部分１６８を有し得る。図示した実施形態において、面取り上側部分１６８は、面取り上側部分１６８を開口部１６０の側壁部１６２ａ、１６２ｂ、１６４ａ、１６４ｂに方向付ける角度よりも大きい角度でプラットフォーム１１０の周囲上面１１８に方向付けられている。面取り上側部分１６８のうち開口部１６０の前方及び後方に位置するセクションは、面取り上側部分１６８のうち開口部１６０の側部に位置するセクションよりも浅いスロープで方向付けられ得る。本明細書の別の場所で詳述するように、面取り上側部分１６８は、開口部１６０内に挿入するように寸法付けられた物体の保持を容易にし得る。

キャスタボード１００のプラットフォーム１１０は、一対の長手方向に配列されたキャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂによって支持されている。キャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂそれぞれは、キャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂをプラットフォーム１１０の下側に装着するために使用される中心ピン１４２を有する。特に、中心ピン１４２は、プラットフォーム１１０に対して斜めに方向付けられた角度付装着面１７８ａ、１７８ｂにある開口部を通して挿入されている。図示した実施形態において、角度付装着面１７８ａ、１７８ｂは、プラットフォーム１１０にある楔状陥凹部１７６ａ、１７６ｂの一部である。いくつかの実施形態において、角度付装着面１７８ａ、１７８ｂは、プラットフォーム１１０に固定された中間構造体によって画成され得る。陥凹部１７６ａ、１７６ｂは、カバープレート（図示略）で隠され得るかつ／または覆われ得る。カバープレートは、陥凹部１７６ａ、１７６ｂ内に受けられ得るかつ／または陥凹部に接続され得る。カバープレートは、プラットフォーム１１０の頂部とほぼ面一であり得るかつ／または陥凹部１７６ａ、１７６ｂの存在を見えにくくし得る。

図示した実施形態において、角度付装着面１７８ａ、１７８ｂは、互いに平行であり、それにより、キャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂの中心ピン１４２は、キャスタボード１００の長手方向軸１０８に交差する平行軸に沿って設置されている。中心ピン１４２の軸は、斜め角度で長手方向軸に交差する。いくつかの実施形態において、この斜め角度は、４５°未満であり、いくつかの特有の実施形態において、この斜め角度は、約３０°である。中心ピン１４２を設置する角度は、角度付装着面１７８ａ、１７８ｂの角度の関数であり、ひいてはプラットフォーム１１０にある楔状陥凹部１７６ａ、１７６ｂの幾何形状の関数である。

キャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂの中心ピン１４２は、キャスタヨークまたはフォーク１４０を支持しており、このヨークまたはフォークの腕体は、車輪１３２の各側に延在して腕体間に延在する車輪ピンまたは輪軸１３４を支持する。いくつかの実施形態において、キャスタ組立体の回転範囲は、特定の範囲を超える回転を禁止するように制約されている。

この回転は、１以上のベアリングを使用することによって容易にされ得る。図示した実施形態において、キャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂそれぞれは、フォーク１４０のクロスバーと角度付装着面１７８ａまたは１７８ｂとの間に配設されたスラスト軸受１４４と、フォーク１４０の腕体間においてフォーク１４０のクロスバーと中心ピン１４２の頭部との間に配設されたラジアル軸受１４６と、を有する。１以上の適切な軸受を使用することによって、キャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂがキャスタボード１００を動作させる乗手の負荷を受けてもキャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂが回転することを可能とする。

図示した実施形態において、中心ピン１４２の頭部は、車輪１３２に隣接して位置しており、角度付き装着面１７８ａまたは１７８ｂの反対側にあるナット１４８は、中心ピン１４２を所定位置で維持するために使用される。いくつかの実施形態において、中心ピン１４２及びナット１４８の方向付けは、逆であり得る。いくつかの実施形態において、ネジ山付ナット及びボルト以外の他の適切なキングピン構造を使用してキャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂを所定位置で維持し得る。

キャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂのフォーク１４０は、オフセット位置で車輪１３２を支持し、このオフセット位置において、中心ピン１４２は、輪軸１３４に交差しない。その替わりに、輪軸１３４は、中心ピン１４２の軸から径方向でずれている。キャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂの回転は、車輪１３２を、特に車輪１３２における下にある表面との接触点を、中心ピン１４２の軸及びキャスタボードの長手方向軸によって画成された平面から外れるように掃引する。フォーク１４０のズレは、キャスタ組立体の旋回半径に影響を与え、ズレの増加は、旋回半径の増加に対応する。図示した実施形態において、フォーク１４０のズレは、車輪１３２の半径よりも大きく、そのため、中心ピン１４２の軸は、車輪１３２に交差しない。

いくつかの実施形態において、キャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂは、自己中心合わせし得、車輪１３２がキャスタボード１００の長手方向軸と位置合わせされる位置に復帰するように付勢され得る。いくつかの実施形態において、キャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂは、コイルバネや捩りバネ（図示略）などの自己中心合わせ機構を有し得、この自己中心合わせ機構は、キャスタ組立体が回転してそれにより車輪１３２をキャスタボード１００の長手方向軸１０８に対して斜めの角度で方向付けると、キャスタ組立体１３０ａまたはキャスタ組立体１３０ｂに復元力をかけるように構成されている。いくつかの実施形態において、自己中心合わせ機構は、キャスタ組立体の外部にあり得、プラットフォーム１１０の一部とキャスタ組立体１３０ａまたは１３０ｂの一部との間に接続されている。いくつかの実施形態において、自己中心合わせ機構は、内部捩りバネの使用を介してなど、少なくとも部分的にキャスタ組立体の内部にあり得る。

プラットフォーム１１０の裏面は、プラットフォーム１１０の上面のための支持を提供する複数のリブを有し、プラットフォームが乗手の重量に耐えることを可能とする。同様に、本明細書でより詳細に説明するように、複数のリブは、ボードの全体形状及び寸法並びにボードを構成する１以上の材料と共に、捻れることに対するボードの耐性に影響を与える。

図示した実施形態において、複数のほぼ横方向に延在するリブ１５４は、これらリブが開口部１６０またはプラットフォーム１１０にある楔状陥凹部１７６ａ、１７６ｂに交差する場所を除いて、プラットフォーム１１０の一側にある側壁部からプラットフォーム１１０の他側にある側壁部まで延在する。図６及び図７からわかるように、これら側壁部の高さは、長手方向軸１０８近傍で増加し得るが、プラットフォーム１１０の外壁部近傍で薄くなり得る。このような配置は、一側を地面に近接させた状態である斜めにした位置にプラットフォームがあるときにプラットフォーム１１０のためのクリアランスを提供し得る。横方向に延在するリブ１５４は、図示した実施形態において直線状ではなく、替わりに湾曲形状を有しており、横方向に延在するリブ１５４それぞれの曲率中心は、リブの後方に位置する。横方向延在リブ１５４の曲線は、互いに同様であり得、いくつかの実施形態において、前縁部１２０ａ及び／または後縁部１２０ｂの曲線と同様であり得る。横方向延在リブ１５４間の長手方向間隔は、プラットフォーム１１０の長さにわたって変化し得、横方向延在リブ１５４間の間隔は、第１及び第２首セクション１１６ａ、１１６ｂ内でより大きくなる。

さらに、プラットフォーム１１０は、複数のほぼ長手方向に延在するリブを有し得る。中央の長手方向に延在するリブ１５０は、これらリブが開口部１６０またはプラットフォーム１１０にある楔状陥凹部１７６ａ、１７６ｂに交差する場所を除いて、最も前方にある横方向延在リブ１５４から最も後方にある横方向延在リブ１５４までボードの長手方向軸に沿って延在する。また、外側のほぼ長手方向に延在するリブ１５２は、プラットフォーム１１０の前端部１２０ａと背端部１２０ｂとの間に延在する。外側リブ１５２は、プラットフォーム１１０の外縁部にほぼ沿っており、第１及び第２首セクション１１６ａ、１１６ｂ近傍で内側にテーパ状となり、第１及び第２首セクション１１６ａ、１１６ｂの中央領域に沿って延在する。

前方プラットフォームセクション１１２及び後方プラットフォームセクション１１４は、プラットフォーム１１０のうち比較的剛性のあるセクションを提供し、これらセクションには、キャスタボード１００の動作中に乗手が乗手の足を置き得る。キャスタボード１００の首領域１０６は、首領域１０６の横断面形状が比較的狭く開口部１６０が首領域を通って延在することに起因して、前方プラットフォームセクション１１２及び後方プラットフォームセクション１１４よりも捻れることに対する耐性が低い。しかしながら、ボードの首領域１０６には、依然として、十分な垂直方向の支持体が設けられ得、乗手が乗手の足を首領域に置いたときの十分な下方曲げに抗する。いくつかの実施形態において、首セクション１０６において第１首セクション１１６ａの外縁部１２６ａ及び第２首セクション１１６ｂの外縁部１２６ｂに沿うより高い垂直方向側壁部は、キャスタボード１００の長手方向軸１０８から離間するような撓みに対する抵抗を提供し得る。

前方プラットフォームセクション１１２及び後方プラットフォームセクション１１４が首セクション１０６よりも捻れることに対する抵抗を有しているので、前方プラットフォームセクション１１２及び後方プラットフォームセクション１１４の形状は、捻れることを含む運動中においても、動作中にほぼ一定のままであり、乗手により安定した乗車経験を提供する。首セクション１０６は、以下で詳述するように、ボード１００の動作中に弾性的に捻れるように構成され得る。いくつかの実施形態において、首セクション１０６は、ボード１００の長手方向軸回りに捻れる。首セクション１０６は、ボード１００の動作中に十分な捻れ抵抗を提供しつつ通常の乗車動作ができるような弾性を提供するように構成されている。いくつかの実施形態は、首セクション１０６の外側に位置する別個の捻転支柱を必要としないかつ／または捻転支柱を有しない。例えば、様々な実施形態は、首セクション１０６の下方にかつ／または首セクション１０６と同じ平面に位置する捻転バーを有しておらず、これにより、地面とのクリアランスを制限する、複雑さを増大させる、重量を増加させるかつ／または開口部１６０内に受けられ得るインサートの寸法を低減する。いくつかの実施形態において、頂面図から（図３参照）、開口部１６０を通してボード１００の部分を視認可能ではない、かつ／または、ボード１００に乗っているユーザは、開口部１６０を通して地面を見ることが阻害されない。

動作時に、キャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂが前方プラットフォームセクション１１２及び後方プラットフォームセクション１１４の下方に各別に位置しているので、キャスタ組立体１３０ａ、１３０ｂは、上にあるプラットフォームセクションを傾けることに応じて再度方向付けられる。特に、このように傾けることは、キャスタボード１００の長手方向軸１０８から横方向にずれた力をかけることに起因し得る。

キャスタボード１００のまたは任意のスケートボードの動作中に、乗手は、乗手の重量をキャスタボード１００の長手方向軸１０８と位置合わせさせ、それにより、スケートボードのデッキが傾斜することを禁止しまたは防止し、コースを変更することなく現在の方向で移動し続ける。乗手がスケートボードを操縦したい場合、乗手は、乗手の重量を移し得、それにより、乗手の片足または両足は、乗手の体を回転させる並びに／または乗手の重量及び／もしくは足の位置をずらすなどしてオフセットした態様で力をかけ、それにより、スケートボードの移動を制御する。キャスタボード１００などのキャスタボードは、同様の態様で動作され得る。

図１１Ａは、一実施形態にかかる概略的に示されたキャスタ組立体２３０ａ、２３０ｂを有するキャスタボード２００を示しており、前輪２３２及び後輪２３２並びにフォーク２４０の位置を示す。図１１Ａにおいて、乗手は、乗手の重量が前方プラットフォームセクション２１２及び後方プラットフォームセクション２１４双方においてボードの長手方向軸２０８とほぼ位置合わせするように、ボード上に位置する。前方プラットフォームセクション２１２に作用する合力２９２は、後方プラットフォームセクション２１４に作用する合力２９４として長手方向軸２０８に位置合わせされている。デッキ２１０は、この負荷を受けて傾かず、キャスタ組立体２３０ａ、２３０ｂの車輪２３０は、ボード２００の長手方向軸２０８と位置合わせされたままであり、ボード２００は、同じ方向で前進移動し続ける。

図１１Ｂにおいて、キャスタボード２００は、従来のスケートボードと同じ態様で操縦される。乗手は、前方プラットフォームセクション２１２及び後方プラットフォームセクション２１４双方においてスケートボードの左側へ乗手の体重を移した。前方及び後方プラットフォームセクション２１２、２１４に各別に作用する合力２９２、２９４は、長手方向軸２０８から同じ距離だけ横方向にずれており、ボード２００は、捻れずに左に傾く。キャスタ組立体２３０ａ、２３０ｂがこれらキャスタ組立体の各別の装着点に追従するので、キャスタ組立体２３０ａ、２３０ｂは、反時計回り方向に揺動し、図示のように車輪２３２を方向変更する。そして、ボード２００は、乗手が位置を移すことに応じて、左に曲がる。

いくつかの実施形態において、キャスタボード２００は、小さな力の差ではボードが十分に捻れる結果をもたらさないように構成され得る。図１１Ｃは、キャスタボードの前側及び後側部分間に力の差が小さい状態を示しており、この力の差は、ボードを結果として十分に捻るのには不十分である。分かることは、ズレが小さいことに起因してこのズレによってかかる合成トルクが小さいが、前方プラットフォームセクション２１２に作用する合力２９２が長手方向軸２０８の右側に若干横方向にずれていること、である。同様に、後方プラットフォームセクション２１４に作用する合力２９４は、長手方向軸２０８の左側に若干横方向にずれており、反対方向で小さな合成トルクをかける。同様の大きさの反対方向の力は、ただ従来のスケートボードが同じ負荷を受けては傾かないように、結果として、左または右へボードが傾くことを生じさせない。

キャスタボード２００のプラットフォーム２１０が捻れに対していくらかの抵抗を有しているので、前方プラットフォームセクション２１２は、後方プラットフォームセクション２１４に対して十分に捻れせず、それにより、前方プラットフォームセクション２１２も後方プラットフォームセクション２１４もプラットフォーム２１０の中立位置に関する傾き位置を前提としない。特定の範囲内の力をかけると、キャスタボード２００は、従来のスケートボードと同様の態様で動作し、ユーザが従来のスケートボードと同様の態様でキャスタボード２００を使用することを可能とする。

しかしながら、かけた力の差異がより高いと、キャスタボードの動作は、従来のスケートボードの動作から逸脱する。図１１Ｄは、キャスタボードの前方及び後方部分間の力の差が大きく結果としてボードを十分に捻るのに十分である状態を示している。わかることは、前方プラットフォームセクション２１２に作用する合力２９２が、長手方向軸２０８の十分右側に横方向でずれていること、である。このように十分にずらした結果として、十分な合成トルクが前方プラットフォームセクション２１２にかかることになる。同様に、後方プラットフォームセクション２１４に作用する合力２９４は、長手方向軸２０８の十分右側に横方向でずれており、その結果として、反対方向の十分な合成トルクは、後方プラットフォームセクション２１４にかかる。

捻れることに対して十分な抵抗を有する硬質な従来のスケートボードについて、大きな力の差は、合成トルクが強度において同様でありかつ方向において反対である限り、スケートボードのデッキを傾ける結果をもたらさない。このような従来のスケートボードは、この負荷を受けて、同じ方向での移動を継続する。

反対に、キャスタボード２００は、この負荷を受けた状態で従来のスケートボードとは異なる挙動をする。キャスタボード２００において、前方プラットフォームセクション２１２は、幅狭の分割型首部分２０６によって後方プラットフォームセクション２１４に接続されており、この首部分は、従来のスケートボードや前方及び後方プラットフォームセクション２１２、２１４よりも十分に小さい捻転剛性を有する。力の差は、プラットフォーム２１０を捻る結果をもたらし、ここで捻れは、幅狭の分割型首部分２０６に初期的に局在し、それにより、前方プラットフォーム部分２１２は、右側に傾き、後方プラットフォーム部分２１４は、左側に傾く。前方プラットフォーム部分２１２の右への傾きは、結果として、キャスタ組立体２３０ａを時計回り方向で回転させ、後方プラットフォーム部分２１４の左への傾きは、結果として、キャスタ組立体２３０ｂを反時計回り方向で回転させる。

その後、乗手が乗手の重量を反対方向にずらす場合、ボードは、中立形状を通って戻るように捻れ、反対方向に捻れる。図１１Ｄは、キャスタボードの負荷状態を示しており、この負荷状態は、図１１Ｅに示す負荷状態とは反対である。力の差は、同様に、結果としてプラットフォーム２１０を捻るが、この負荷を受けて、前方プラットフォーム部分２１２は、左側に傾き、後方プラットフォーム部分２１４は、右側に傾く。前方プラットフォーム部分２１２の左への傾きは、結果として、キャスタ組立体２３０ａを反時計回りで回転させ、後方プラットフォーム２１４の右への傾きは、結果として、キャスタ組立体２３０ｂを時計回り方向で回転させる。

図１１Ｄ及び図１１Ｅに示すように長手方向軸２０８から外側へ揺動することに加え、キャスタ組立体２３０ａ、２３０ｂの車輪２３２は、垂直を維持せず、その替わりに、キャスタボード２００の長手方向軸２０８に向けて内側に傾けられる。乗手が乗手の重量を繰り返し移して図１１Ｄに示す負荷と図１１Ｅに示す負荷との間で負荷を変化させるにしたがって、キャスタボード２００の捻れ運動は、キャスタボード２００の前方移動を発生させまたは維持し、乗手は、乗手の足で地面を蹴ってキャスタボード２００を前進させる必要なくキャスタボードを前進させることを可能とする。プラットフォーム２１０の様々なセクションをキャスタボード２００の長手方向捻れ軸２０８回りで相対的に回転させることにより、乗手の重量をキャスタ組立体２３０ａ、２３０ｂそれぞれに掛ける角度が変化し、キャスタ組立体をこれらキャスタ組立体の回動軸回りで回転させる。キャスタ組立体２３０ａ、２３０ｂのこの回転運動は、車輪の転動軸回りにおけるキャスタ組立体２３０ａ、２３０ｂの車輪２３２それぞれの転動運動にエネルギーを加え、キャスタボード２００を操縦するのに使用され得る。

例えば、乗手は、キャスタボード２００の長手方向軸２０８にほぼ垂直でかつ地面に平行に、乗手の右足の位置を後方プラットフォームセクション２１４で維持し得、キャスタボード２００の長手方向軸２０８にほぼ垂直でかつ地面に平行に、乗手の左足の位置を前方プラットフォームセクション２１２で維持し得る。乗手がこの位置で乗手の前足の拇指球を降下させるかつ／または乗手の前足の踵を上昇させる間、キャスタボード２００の後方から見ると、前方プラットフォームセクション２１２は、後方プラットフォームセクション２１４に対して時計回りに捻れる。前方プラットフォームセクション２１２がこのように捻れることにより、地面に対して直交するのではなく地面に対して所定角度で乗手の重量を前方キャスタ組立体２３０ａの車輪２３２に掛けさせ、車輪２３２を転動させ始めて以前の転動運動を維持する、かつ／または、車輪の転動運動にエネルギーを加えることによってキャスタボード２００の運動速度を増加させる。

乗手は、複数の方法でボード２００のプラットフォーム２１０におけるこのような捻れを引き起こし、これら方法は、単独でまたは組み合わせて使用され得る。例えば、乗手は、乗手の体を捻ったり回転させたりすることによって、片足の爪先に圧力をかけながら他方の足の踵に圧力をかけることによって、足の位置を変更することによって、及び／または、他の方法で乗手の重量を移すことによって、プラットフォーム２１０のこのような捻れ運動を引き起こす。十分な運動をもたらすために、乗手は、まず、第１方向で長手方向軸２０８に沿って捻れを引き起こし、そして、捻れ方向を反転し、プラットフォームを中立位置を通してそして逆方向で捻れ位置へ戻るように回転させる。前方に移動させる間、乗手は、異なる角度ではあるが同じタイプの運動を使用し、捻れを制御してボード２００の運動を操縦し得る。

図示した実施形態において、キャスタボードの首領域２０６は、キャスタボードの長手方向軸２０８に対する首部分の角度に起因して、非対称形状を有する。この非対称形状により、首部分２０６の長さに沿って捻転剛性における対応する非対称な変動をもたらし、首部分２０６のうち後方プラットフォーム２１４に隣接する幅狭部分は、最も低い捻転剛性を有する。

図１２は、掛けたトルクに応じたプラットフォームの長さに沿う相対捻れ角度のプロットを示す。プラットフォームの長手方向位置の関数とした相対捻れ角度のプロット３９０においてわかることは、捻れの大部分は、首領域３０６内に局所化されており、幅広の前方プラットフォームセクションを含む前方領域３０２にわたるまたは幅広の後方プラットフォームセクションを有する後方領域３０４にわたる捻れ角度における変化は小さい、ことである。

首部の長さに沿って長手方向に対称な首部設計を有するプラットフォームに関して、首の具体的な設計に応じて、捻れ角度と位置との間の関係は、首部分内で直線的であり得る、または、首領域の中心に曲点で少なくとも部分的に非直線であり得る。このような関係の一例を線３９４として示す。しかしながら、分かることは、プロット３９０のセクション３９２における一の関数としての捻れ角度における変化が、非対称な首領域３０６の幅狭部分内により集中し、この幅狭部分では、首領域３０６の捻転剛性が最小である、ことである。

本明細書の特定の実施形態における非対称設計であって首領域の薄肉部分が後方プラットフォームセクション近傍に位置する非対称設計は、乗手にとって特定の利点をもたらす。乗手は、乗手の利き足を乗手の後ろ足として使用する傾向を有し得る。このように、キャスタボードの運動は、後ろの、利き足の運動によって初期的に駆動され得る。後方プラットフォーム近傍において首領域の捻転剛性を低減することによって、乗手は、上述した繰り返しの捻れ運動を用いて乗手を前進させることがより容易になり得る。

いくつかの実施形態において、キャスタボードは、キャスタボードの首領域内へ延在するまたは首領域を貫通する開口部内に１以上のインサートを受けるように構成され得る。キャスタボードは、インサートを開口部内の所定位置で保持するための１以上の固定機構であって停止部、把持部、挟持部、爪部、レバー、摩擦嵌合部、磁石などのような固定機構を有し得る。キャスタボードは、例えば、固定機構を作動停止させる（例えば弛緩させる）ことによって、及び／または、デッキに対してほぼ垂直な方向（例えば上方）でボードからインサートを引き抜くことによって、開口部から迅速に取り外され得る。インサートは、開口部の外周形状に対応する外周形状を有し得る。

図１３は、キャスタボードとキャスタボードの開口部内に嵌合するように寸法付けられたインサートとを示す分解図である。キャスタボード４００は、第１及び第２首セクション４１６ａ、４１６ｂ間に位置する開口部４６０を有し得る。開口部は、プラットフォーム４１０の上面に隣接する面取り上側部分４６８及び／またはほぼ垂直な側壁部４６２を有し得る。特定の実施形態は、本明細書で説明するように他の設計を有する開口部を有し得る。

図示した実施形態において、インサート４８０は、開口部４６０内に嵌合するように寸法付けられており、インサート４８０の上面近傍に外方延在部分４８２を有する。外方延在部分４８２は、開口部４６０の面取り上面４６８と協働し得、インサート４８０が開口部４６０を通して落下することを禁止するまたは防止する、かつ／または、プラットフォーム４１０の周囲の上面と少なくとも幾分同一平面上にあるもしくは連続的である上面を画成する。いくつかの実施形態において、開口部内に設置すると、インサートの上面は、プラットフォームの上面とほぼ面一である。いくつかの変形例において、インサートの上面は、プラットフォームの上面の下方に窪んでいる、または、プラットフォームの上面の上方へ突出している。いくつかの実施形態において、インサートの上面は、ほぼ平坦である、かつ／または、プラットフォームのうち開口部に隣接する輪郭の延長部に一致するようにかつ／もしくはこの延長部であるように構成されている。これにより、インサートは、プラットフォームの一部であるように見せ得る、かつ／または、身体の一部を位置付けるための追加の空間をユーザにもたらし得る（例えば、インサートの上面に足の一部または全てを置き得る）。

広範な変形例にかかるインサート形状を使用し得る。いくつかの実施形態において、開口部は、１以上のレール、切欠部、溝部または他の保持構造を有し得、インサートにある対応する構造と協働してインサートとキャスタボードとの間のより確実な嵌合を提供し得る。いくつかの実施形態において、インサートは、開口部の一部分のみを占有し得、開口部の別の部分をインサートから解放し得る。開口部が図示されているように長手方向にかつ／または垂直方向に非対称な形状を有し得るので、インサートの形状は、開口部に対するインサートの特有の方向付けを強制し得る。例えば、インサートは、単一方向付けのみで開口部内に挿入可能であり得る。いくつかの実施形態において、例えば、インサートは、開口部の長さ未満の長さを有し得るが、開口部のうち前方プラットフォームセクションに隣接する最も幅広な点においてインサートを挿入することを必要とする幅及び形状を有し得る。

様々な実施形態において、インサートは、種々の機構または構成部材を有し得、種々の目的で使用され得る。例えば、いくつかの実施形態において、インサートは、キャスタボード内の開口部内に挿入されるとキャスタボードの機械的または構造的特質を改変するように構成されている。これにより、有利には、乗手の身体サイズ、技術レベル、乗車環境、現在の活動性または他の適切な要因を含む様々な要因に基づいてキャスタボードの特質を乗手がカスタマイズすることが可能なり得る。

いくつかの実施形態において、インサートは、間隙部に追加され得かつ首部の有効バネ率を調整して首領域の捻転剛性を改変し得るエラストマまたは他の材料を有し得る。首部の有効バネ率及び／または首領域の捻転剛性を調整することは、首部を捻ってキャスタボードの後方プラットフォームセクションに対してキャスタボードの前方プラットフォームセクションを回動させるのに必要なトルクの大きさを変更し得る。捻転剛性の変更は、操縦または安定性のようなキャスタボードの機械的特質を改変し得る。

いくつかの実施形態において、錘または一連の錘は、いくつかの取付機構を用いて首部に付けられ得るまたは間隙部に加えられ得る。１以上の錘は、具体的な場所に固定され得るまたは首部の様々な場所へ移動可能であり得る。１以上の錘は、様々な質量であり得る。質量を首部に加えるまたは首部によって支持される質量の場所を移すことは、操縦または安定性のようなキャスタボードの機械的特質を改変し得る。

いくつかの実施形態において、キャスタボードは、特定のトルク閾値以下で十分な捻れを受け得ず、キャスタボードは、従来のスケートボードと同様の態様で動作され得る。首部分の剛性を増加させることにより、後方プラットフォームセクションに対して前方プラットフォームセクションを捻るのに必要なトルク閾値が増加し得、これにより、このようなキャスタボードを使用している間の乗車体験を改変し得る。例えば、硬質のまたは半硬質のインサートは、後方プラットフォームセクションに対して前方プラットフォームセクションを十分に捻るのに必要なトルク閾値を増加させ得、望まない捻れを含めることなく、乗手が従来のスケートボードのようにキャスタボードを動作させることを容易にする。これにより、必要に応じて従来のスケートボードのようにキャスタボードを動作させ、そして、インサートを取り外してキャスタボードとしての動作を容易にし、前方及び後方プラットフォームを互いに対して相対的に捻ることを通して乗車面にわたるボードの運動を引き起こすこと柔軟性を乗手に提供し得る。

いくつかの実施形態において、インサートは、キャスタボードの構造改良以外の機能を実行し得る。例えば、いくつかの実施形態において、インサートは、照明、スピーカ、カメラ、センサシステムまたは他の適切な電子デバイスのような電子デバイスを備え得る。

開口部内に挿入可能ないずれの電子デバイスも、インサート自体にコントローラを有し得る、または、スマートフォン、タブレットまたはコンピュータのような外部デバイスと通信するように構成され得、この外部デバイスは、電子デバイスの特性を改良するために使用され得る、電子デバイスの動作を制御し得る、または、電子デバイスの電源をオンオフし得る。電子デバイスを有するインサートは、外部デバイスと通信することを可能とするように構成された無線通信モジュールを有し得る。

電子デバイスを有するインサートは、電源を有し得る。いくつかの実施形態において、デバイスは、充電可能バッテリのような一体型電源を有し得る。いくつかの実施形態において、デバイスは、取外し可能なバッテリまたは他の適切な電源を受けるように構成され得る。

照明または一連の照明は、グロー、ヘッドライトまたは安全警告のような様々な視覚効果を作り得る。いくつかの実施形態において、１以上の照明は、夜間における乗手の視認性を増加させるための安全機構として使用され得る。いくつかの実施形態において、インサートの下面は、キャスタボードの下にある地面を照明するように構成されたダウンライトを有し得る。いくつかの実施形態において、照明は、単色または多色であり得、いくつかの実施形態において、ユーザは、照明の動作を制御して色、明るさ、照明パターンもしくは速度または他の放射光の特性を変化させ得る。

１以上のスピーカは、音楽、サウンドエフェクトまたは警告のような様々な音響効果を作り得る。スピーカは、取外し可能なもしくは一体型のメモリ、メモリカードまたは他の記憶媒体のような音楽を保存するように構成された内部ストレージを有し得、それにより、音楽を再生するのに外部デバイスとの接続を必要としない。いくつかの実施形態において、スマートフォンのような外部デバイスとの無線接続をなし得、それにより、音響信号または音響ファイルをスピーカインサートにストリーミングするまたは伝送する。

カメラまたは一連のカメラは、キャスタボードに乗っている間を含む写真または動画のような画像データを捕捉するために使用され得る。カメラは、交換可能レンズ及び／またはフィルタを用いて捕捉した画像または動画データの特性を変化させるように構成され得る。捕捉した画像または動画データは、インサート内のローカルメモリに保存され得る、または、外部デバイスに伝送され得るもしくはストリーミングされ得る。

いくつかの実施形態において、インサートは、１以上のセンサまたはセンサシステムを有し得る。インサートが有し得るセンサの例には、加速度計、ＧＰＳ追跡器または他の測定もしくはナビゲーションデバイスが含まれる。センサ及びセンサシステムは、時間、速度または場所のような様々な測定値及び物理的特性を測定、記録または表示するために使用され得る。センサシステムは、同様に、キャスタボードを紛失、盗難、置き忘れたときを含む場合に、キャスタボードを位置特定するために使用され得る。実施形態にかかるセンサまたはセンサシステムは、外部デバイスと通信してセンサ出力を提供するかつ／またはセンサの動作を制御するように構成され得る。

いくつかの実施形態において、特にインサートが安全機構としてキャスタの一の表示を提供し得るＧＰＳまたは他の位置特定センサを有し得るときに、ロック機構は、インサートを所定位置でしっかりと保持してインサートの取外しを禁止するまたは防止するために使用され得る。

いくつかの実施形態において、インサート自体は、電子デバイスを備えてなくてもよいが、その替わりに、外部電話、カメラ、スピーカまたは他のデバイスのような別個のデバイスのための装着システムを備え得る。別個に装着されたデバイスは、キャスタボードに乗車している間に動画を記録するため、写真を撮るため、音楽を流すため、または他の機能を実行するために使用され得る。

別個に装着されたデバイスは、開口部内に保持され得る、または、開口部を利用してキャスタボードに対する所望位置で別個のデバイスをしっかりと保持し得る。例えば、カメラマウントは、カメラまたは他の記録デバイスをキャスタボードの縁部でまたはキャスタボードから所定距離でずらして装着することを可能とし得、これにより、動画、画像及び／または音声を記録するのにより適した角度を提供し得る。装着システムは、キャスタボードに乗車している間に電話、カメラ、スピーカまたは他のデバイスを格納または固定し得る。

いくつかの変形例において、キャスタボードは、携帯電話などのモバイル電子デバイスを収容し得る。例えば、いくつかの実施形態において、開口部は、モバイル電子デバイスを取外し可能に受容するかつしっかりと保持するように構成されている。特定の変形例において、インサートは、モバイル電子デバイスを取外し可能に受容するかつしっかりと保持するように構成されたチャンバを備える。摩擦嵌合及び／または１以上のロック部材（例えば、ストラップ、弾性バンド、把持部、爪部など）は、モバイル電子デバイスを所定位置で保持し得る。

いくつかの実施形態において、首部は、グラインドのための溝部、管部または他の表面のようなパフォーマンス付属品を有し得る。グラインドは、隆起部の縁部、箱、出っ張りまたはポールのような別の表面に沿ってキャスタボードの乗手がキャスタボードを滑らせる操縦を意味する。グラインドは、キャスタボードを摩耗させ得るまたは損傷させ得る。溝部、管部または他のグラインド面を首部に加えることによって、キャスタボードの乗手がグラインド操作を実行しやすくなり得、グラインド中のキャスタボードの耐久性を増加させ得る。

本明細書で説明した特定の実施形態が図示した分割型首領域のような首領域を初期捻転素子として利用し得るので、下方にありかつ前方プラットフォームセクションを後方プラットフォームセクションに接続する別個の捻転バーを有する必要がないことがある。捻転バーがないので、キャスタボードの長手方向軸に位置合わせされた中央に位置する開口部は、キャスタボードプラットフォームの下方に位置する空間であってそうでなければ捻転バーで示される空間を露出させ得る。

特定のインサートは、この開放空間を占め得るまたは使用し得る。例えば、インサートがダウンライトを有する実施形態において、下方に位置する捻転バーがないことにより、開口部の下方に位置する領域のより有効な照明が可能となり得る。インサートがパフォーマンス付属品を有する実施形態において、下方に位置する捻転バーがないことによってもたらされる追加の空間は、使用され得るパフォーマンス付属品のタイプ及びサイズについてのより大きな自由度を付与し得る。

いくつかの実施形態において、保管区画は、開口部に付け加えられ得るまたは開口部を使用してキャスタボードに対して固定され得る。保管空間は、鍵、財布または身分証明書のような様々な品目をキャスタボード内に格納または固定するために使用され得る。品目は、キャスタボードに載っている間または運搬している間に保管空間内に保管され得るまたは固定され得る。いくつかの実施形態において、保管区画は、開口部を用いて所定位置に固定され得るが、例えば、開口部の下にある領域の一部を占めて追加の保管空間を提供し得、この追加の保管空間は、開口部自体よりも大きいまたは開口部自体とは異なる形状であり得る。

いくつかの実施形態において、ブロックまたはロック機構は、間隙部に加えられ得る。ブロックまたはロック機構は、キャスタボードのプラットフォームが互いに対して回動することを禁止し得または防止し得、これにより、ユーザが通常のようにキャスタボードを動作させることを禁止するまたは防止する。いくつかの実施形態において、ブロックまたはロック機構は、鍵、パスワードまたは他のロック解除デバイスを用いて取り除かれ得る。ブロックまたはロック機構は、ブロックもしくはロック機構との直接的な相互作用を介して、または、電話もしくはタブレットのような外部デバイスを介したブロックもしくはロック機構との間接的な相互作用によって、取り除かれ得る。ブロックまたはロック機構は、個人が許可なく他人のキャスタボードを盗むまたは他人のキャスタボードに載ることを禁止し得るまたは防止し得る盗難防止デバイスとして機能し得る。ブロックまたはロック機構は、キャスタボードを輸送しているときまたは搬送しているときのように使用中ではないときにキャスタボードを安定化させるように構成され得る。

いくつかの実施形態において、磁石または磁気面は、首部に貼付され得るまたは取付機構を用いて間隙部に加えられ得る。磁石または磁気面は、キャスタボードを磁気壁装着具に取り付けるときにキャスタボードを固定するために使用され得る。磁石または磁気面は、同様に、審美的または機能的な目的で磁石または他の品目をキャスタボードに貼付するために使用され得る。

いくつかの実施形態において、火花発生デバイスまたは構造体は、首部に加えられ得る。火花発生デバイスは、セメント、アスファルトまたは金属のような表面と接触すると火花を発生させる火打石または別の材料で形成された火花パッドまたは火花プレートを有し得る。火花発生デバイスは、接着剤または他の取付機構を用いて首部に付けられ得る。火花は、火花が魅力的な視覚または音響効果を生じ得るので、望ましくなり得る。

いくつかの実施形態において、インサート自体は、インサートを少なくとも部分的に通って延在する開口部を有し得る。例えば、いくつかの実施形態において、キャスタボードに特有の外径を有するインサートは、別のデバイスまたは構造体のうちの少なくとも一部を保持するのにより適したより小さい開口部を画成するためのアダプタとして使用され得る。このような実施形態において、アダプタインサートは、所定のキャスタボードに使用するようには明確に設計されていない既存の家電デバイスのような別のデバイスまたは機構をキャスタボードに対して固定することを可能とし得る。

図１４は、インサートを用いてキャスタボードの構造的特質を改変するための例示的なプロセスを示すフローダイアグラムである。プロセス５００は、段階５０５で開始し、この段階では、キャスタボードを準備し、このキャスタボードは、プラットフォーム内に延在する開口部を有する。いくつかの実施形態において、開口部は、プラットフォームを完全に通って延在し得る。いくつかの実施形態において、開口部は、面取りセクションまたはインサートを受けるようにテーパ状とされたもしくは寸法付けされたセクションを有し得る。いくつかの実施形態において、開口部は、長手方向で非対称であり、幅は、開口部の長手方向長さにわたって変化する。

そして、プロセス５００は、段階５１０に進み、この段階では、構造的素子を開口部内に挿入してキャスタボードの構造的特質を調整する。いくつかの実施形態において、構造的素子は、キャスタボードの捻転剛性を調整するように構成されたインサートを有し得る。いくつかの実施形態において、構造的素子は、キャスタボードの一部の質量をまたはキャスタボードにわたる質量分布を調整するように構成され得る。他のプロセスにおいて、電子デバイスを有するインサートのような他のタイプのインサートを開口部内に挿入し得る。

本開示は、装飾的態様のキャスタボードを含んでおり、これら装飾的態様を請求項に記載し得る。いくつかのこのような請求項は、開示したキャスタボードの一部のみを網羅する。例えば、キャスタ車輪、締結具、分離及び／もしくは彫刻線、リブ（例えばリブ１５２、１５４）、かつ／または、凹所（例えば陥凹部１７６ａ、１７６ｂ）並びにこれらの機能は、免責され得る。いくつかの実施形態において、図３に示す装飾的機能（例えば陥凹部１７６ａ、１７６及びこれらの機能を差し引いて）を請求項に記載する。

特定の実施形態を説明したが、これら実施形態は、例としてのみ存在しており、開示の範囲を限定することを意図されてはいない。実際には、本明細書で説明した新規の方法及びシステムは、様々な他の形式で具現化され得る。さらに、本明細書で説明したシステム及び方法における様々な省略、置換及び変化は、本開示の精神から逸脱せずなされ得る。添付の特許請求の範囲及びこれらの均等物は、本開示の範囲内になるようにこのような形式または改変をカバーすることを意図されている。

特有の態様、実施形態もしくは例と共に説明した一機能、材料、特性または群は、矛盾しない限り、このセクションまたは本明細書の別の箇所で説明した他の態様、実施形態もしくは例に適用可能である、と理解される。（添付の特許請求の範囲、要約及び図面を含む）本明細書で開示した機能すべて及び／またはそのように開示された方法もしくはプロセスのステップすべては、少なくとも一部のこのような機能及び／またはステップが相互に排他的である組合せを除いて、任意の組合せで組み合わせられ得る。保護は、上記実施形態の詳細に限定されない。保護は、（添付の特許請求の範囲、要約及び図面を含む）本明細書で開示した機能のうちの新規な機能もしくは任意の新規な機能の組合せまで、またはそのように開示された方法もしくはプロセスのステップのうちの新規なステップもしくは任意の新規のステップの組合せまで、及ぶ。

さらに、別個の実施の関連において本開示で説明した特定の機能は、同様に、単一の実施との組合せで実施され得る。反対に、単一の実施の関連において説明した様々な機能は、複数の実施において別個にまたは任意の適切なサブコンビネーションで実施され得る。さらに、特定の組合せで作用するように機能を説明し得るが、請求項に記載の組合せから１以上の機能は、いくつかの場合において、組合せで実行され得、組合せは、サブコンビネーションとしてまたはサブコンビネーションの変形例として請求項に記載され得る。

本開示の目的として、特定の態様、利点及び新規の機能を本明細書で説明した。必ずしもこのような利点すべてを特有の実施形態に従って実現し得る必要はない。このため、例えば、当業者が理解することは、本明細書で教示し得るまたは示唆し得るように他の点を必ずしも実現することなく本明細書で教示したように一の利点または一群の利点を実現する態様で本開示を具現化し得るまたは実行し得ること、である。

特定の用語は、基準目的のみのために以下の説明で使用され得、したがって、特定の用語は、限定されることを意図していない。例えば、「上側」、「下側」、「上方」、「下方」、「上」、「下」、「頂部」、「底部」、「左」及び同様の用語は、基準をなす図面における方向を言う。このような用語は、具体的に上述した語及びそれらの派生語並びに同様の趣旨の語を含み得る。同様に、構造体に言及する用語「第１の」、「第２の」及び他の数字的用語は、特に別段の記載がない限り、順番も順序も示さない。

「can」、「could」、「might」または「may」などの条件語は、特に別段の記載がない限り、使用されている観点で、他の実施形態が特定の機能、要素及び／またはステップを有さない一方で特定の実施形態が特定の機能、要素及び／またはステップを有することを告げることを一般的に意図すると理解される。このため、このような条件語は、機能、要素及び／もしくはステップがいずれにせよ１以上の実施形態のために必要であること、または、ユーザの入力もしくは指示を用いてまたは用いずに、１以上の実施形態が必然的にこれら機能、要素及び／もしくはステップが特有の実施形態に含まれるもしくは特有の実施形態で実行されるか決定するための理論を含むことを一般的に意図している。

句「Ｘ、Ｙ及びＺのうちの少なくとも１つ」のような接続語は、特に別段の記載がない限り、使用されている観点で、品目、用語などがＸ、ＹまたはＺであり得ることを告げるために一般的に使用されると理解される。このため、接続語は、特定の実施形態が少なくとも１つのＸ、少なくとも１つのＹ及び少なくとも１つのＺの存在を必要とすることを意味することを一般的に意図していない。

本明細書で使用される直径または半径のような円形状に関する用語は、完全な円形構造を必要としないことを理解するべきであり、むしろ、側方から測定され得る横断面領域を有する任意の適切な構造に適用されるべきである。全体として「球状」または「円状」または「円筒状」または「半円状」または「半円筒状」などのような形状に関する用語は、球、円、円筒または他の構造の数学的定義に厳密に合致する必要はないが、合理的に近い近似である構造を包含し得る。

本明細書で使用される用語「約」、「おおよそ」及び「ほぼ」は、所望の機能を依然として実行するまたは所望の結果を達成する規定量に近い量を示す。例えば、いくつかの実施形態において、状況が許容し得るとして、用語「約」、「おおよそ」及び「ほぼ」は、規定量の１０％以内の範囲にある。本明細書で使用される用語「全体として」は、特有の値、量または特性を主に有するまたは特有の値、量または特性につながる値、量または特性を示す。一例として、特定の実施形態において、状況が許容し得るとして、用語「全体として平行」は、２０°以下だけ正確な平行から逸脱するものを示し得る。別の例において、特定の実施形態において、状況が許容し得るとして、用語「全体として垂直」は、２０°以下だけ正確な垂直から逸脱するものを示し得る。

用語「備える」、「有する」、「持つ」などは、同義語であり、非限定的な態様で包含的に使用され、追加の素子、機能、作用、動作などを排除しない。同様に、用語「いくつかの」、「特定の」などは、同義語であり、非限定的な態様で使用される。同じく、用語「または」は、その包含的な意味で（その排他的な意味ではなく）使用され、それにより、例えば素子のリストを結びつけるために使用するときに、用語「または」は、リスト中の１つの、いくつかのまたはすべての素子を意味する。

添付の図面を参照していくつかの実施形態を説明した。図面は、縮尺で描かれているが、図示した寸法及び比率以外の寸法及び比率が到底されかつ開示した発明の範囲内にあるので、その縮尺は、限定的ではない。距離、角度などは、単なる例示であり、図示したデバイスの実際の寸法及びレイアウトに対する正確な関係を必ずしも担保しない。構成部材を加え得る、取り除き得るかつ／または再配置し得る。さらに、様々な実施形態に関連する特有の機能、態様、方法、特質、特性、品質、属性、素子などの本明細書の開示は、本明細書で上述した他のすべての実施形態で使用され得る。また、本明細書で説明したすべての方法は、記載したステップを実行するのに適した任意のデバイスを用いて実施され得る。

全体として、特許請求の範囲の用語は、特許請求の範囲で採用された用語に基づいて広く解釈される。特許請求の範囲の用語は、本開示で図示された及び説明されたまたは本願の権利化中に議論された非排他的な実施形態及び例に限定されない。

特定の実施形態及び例に関連して本発明を開示したが、当業者が理解することは、本開示が具体的に開示された実施形態を越えて実施形態の他の代替の実施形態及び／または使用並びに特定の改変及びその均等物まで及ぶこと、である。本開示の範囲は、このセクションまたは本明細書の別の箇所の具体的な開示によって限定されることを意図しておらず、このセクションまたは本明細書の別の箇所で示すようにまたは将来存在するように特許請求の範囲によって規定され得る。

１００ キャスタボード、１０２ 前方領域、１０４ 後方領域、１０６ 首領域，首部分，首セクション、１０８ 長手方向軸、１１０ プラットフォーム、１１２ 前方プラットフォームセクション、１１４ 後方プラットフォームセクション、１１６ａ 第１首部分，第１首領域，第１首セクション、１１６ｂ 第２首部分，第２首領域，第２首セクション、１２０ａ 前端部，前縁部、１２０ｂ 後縁部，背端部，背縁部、１３０ａ 前方キャスタ組立体、１３０ｂ キャスタ組立体、１６０ 開口部、２００ キャスタボード、２０６ 分割型首部分，首領域、２０８ 長手方向軸、２１０ プラットフォーム，デッキ、２１２ 前方プラットフォーム部分，前方プラットフォームセクション、２１４ 後方プラットフォーム部分，後方プラットフォームセクション、２３０ａ 前方キャスタ組立体、２３０ｂ キャスタ組立体、３０２ 前方領域、３０４ 後方領域、３０６ 首領域、４００ キャスタボード、４１０ プラットフォーム、４１６ａ 第１首セクション、４１６ｂ 第２首セクション、４６０ 開口部、４８０ インサート

Claims (24)

1. 前端部と、後端部と、前記前端部と前記後端部との間にある首部と、を備え、前記首部が間隙部を備える、キャスタボードと、
   前記間隙部内に取外し可能に位置するように構成されたインサートと、
   を備えることを特徴とするキャスタボード組立体。
2. 前記インサートが、前記キャスタボードの構造的特質を改変するように構成されていることを特徴とする請求項１に記載のキャスタボード組立体。
3. 前記インサートが、前記キャスタボードの捻転剛性を変更するように構成されていることを特徴とする請求項２に記載のキャスタボード組立体。
4. 前記インサートが、前記キャスタボードに質量を加えるように構成されていることを特徴とする請求項２または３に記載のキャスタボード組立体。
5. 前記間隙部が、前記首部を貫通する貫通孔であることを特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載のキャスタボード組立体。
6. 前記間隙部が、前記首部を通って部分的に延在する盲孔であることを特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載のキャスタボード組立体。
7. 前記間隙部が、前記キャスタボードの上面に隣接する面取りセクションであることを特徴とする請求項１から６のいずれか１項に記載のキャスタボード組立体。
8. 前記インサートが、電子デバイスを備えることを特徴とする請求項１から７のいずれか１項に記載のキャスタボード組立体。
9. －プラットフォームであって、
   前方プラットフォームセクションと、
   後方プラットフォームセクションと、
   前記前方プラットフォームセクションと前記後方プラットフォームセクションとの間に延在する第１首セクションと、
   前記前方プラットフォームセクションと前記後方プラットフォームセクションとの間に延在する第２首セクションであって、前記第１首セクションが当該第２首セクションに対して斜角で延在する、第２首セクションと、
   を備える、プラットフォームと、
   －前記第１プラットフォームセクションに接続された第１キャスタ組立体と、
   前記第２プラットフォームセクションに接続された第２キャスタ組立体と、
   を備えることを特徴とするキャスタボード。
10. 前記斜角が、少なくとも２°であることを特徴とする請求項９に記載のキャスタボード。
11. 前記プラットフォームの少なくとも一部を貫通する開口部をさらに備え、
    前記開口部が、前記第１首セクションと前記第２首セクションとの間に位置することを特徴とする請求項９または１０に記載のキャスタボード。
12. 前記開口部が、長手方向で非対称であることを特徴とする請求項１１に記載のキャスタボード。
13. 前記開口部が、垂直方向で非対称であることを特徴とする請求項１１または１２に記載のキャスタボード。
14. 前記後方プラットフォームセクション近傍における前記第１及び第２首セクション間の距離が、前記前方プラットフォームセクション近傍における前記第１及び第２首セクション間の距離よりも短いことを特徴とする請求項１１から１３のいずれか１項に記載のキャスタボード。
15. 前記第１及び第２首セクションが、当該キャスタボードの長手方向軸の両側に位置することを特徴とする請求項９から１４のいずれか１項に記載のキャスタボード。
16. 前記プラットフォームが、当該キャスタボードの前記長手方向軸回りに捻れるように構成されており、
    前記第１及び第２首セクションの捻転剛性が、前記前方プラットフォームセクションの捻転剛性よりも低くかつ前記後方プラットフォームセクションの捻転剛性よりも低いことを特徴とする請求項１５に記載のキャスタボード。
17. 前方プラットフォームセクションと、
    後方プラットフォームセクションと、
    前記前方プラットフォームセクションと前記後方プラットフォームセクションとの間に延在する長手方向でテーパ状の首セクションであって、長手方向でテーパ状の前記首セクションのうち前記前方プラットフォームセクションに隣接する部分が、長手方向でテーパ状の前記首セクションのうち前記後方プラットフォームセクションに隣接する部分よりも幅広である、首セクションと、
    長手方向でテーパ状である前記首セクションの少なくとも一部を通って延在する開口部と、
    を備えることを特徴とするキャスタボード。
18. 前記首セクションが、前記開口部の各側に延在する２つのほぼ直線状の首部分を備えることを特徴とする請求項１７に記載のキャスタボード。
19. ほぼ直線状の前記首部分のうち前記開口部に隣接して延在する部分が、当該首部分の長さに沿ってほぼ一定の上側プロファイルを有することを特徴とする請求項１８に記載のキャスタボード。
20. 前記開口部内に保持されるインサートをさらに備えることを特徴とする請求項１７から１９のいずれか１項に記載のキャスタボード。
21. 前記開口部が、面取りセクションを備え、
    前記インサートが、裾広がりの横断面形状を有することを特徴とする請求項２０に記載のキャスタボード。
22. 前記インサートが、長手方向でテーパ状の前記首セクションの捻転剛性を増加させるように構成されていることを特徴とする請求項２０または２１に記載のキャスタボード。
23. 前記インサートが、動画、画像及び音声のうちの少なくとも１つを記録するように構成された電子デバイスを備えることを特徴とする請求項２０から２２のいずれか１項に記載のキャスタボード。
24. 前記開口部の幅が、前記後方プラットフォームセクションからの距離が増加するにしたがって増加することを特徴とする請求項１７から２３のいずれか１項に記載のキャスタボード。

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