JP2022541904A - タバコ加熱製品用熱エネルギー吸収体 - Google Patents

Abstract

本開示は、喫煙物品に使用する熱エネルギー吸収体を提供する。実施形態では、喫煙物品は、喫煙物品の少なくとも一部を外接させる外側ラップを含み、ここで、喫煙物品は、上流点火端及び下流口端で規定され、喫煙物品は、点火端に近接して配置された炭素熱源、炭素熱源の下流に配置され、喫煙物品の口端から空間的に分離されたタバコ材料、及びタバコ材料と炭素熱源との間に少なくとも部分的に配置された熱エネルギー吸収体を含む。

Description

本開示は、タバコ加熱製品と呼ばれることがあり、タバコ加熱製品内に含まれるタバコ材料を燃焼させることなくタバコ材料を加熱することができる喫煙物品に関する。

多くの喫煙物品が、使用するためにタバコを燃焼させることを前提とした喫煙用製品の改良又は代替品として、長年の間提案されてきた。いくつかの代替例としては、固体又は液体の燃料を燃焼させて熱をタバコに移す装置が挙げられる。このような装置は、通常喫煙物品又はタバコ加熱製品と呼ばれ、タバコ材料を著しく燃焼又は焼成することなく、タバコ材料を加熱することを可能にする。喫煙物品の改良又は代替のポイントは、典型的には、使用者に有害となり得る多量の不完全燃焼及び熱分解生成物を供給することなく、紙巻タバコ、葉巻、又はパイプ喫煙に関連する感覚を提供することであった。例えば、Ｒｏｂｉｎｓｏｎらの米国特許第７，７２６，３２０号、Ｇｒｉｆｆｉｔｈ Ｊｒ．らの米国特許出願公開第２０１３／０２５５７０２号及びＳｅａｒｓらの米国特許出願公開第２０１４／００９６７８１号及びＢｌｅｓｓらの米国特許出願公開第２０１５／０２１６２３２号（これらは参照により本明細書に援用される。）に示されている様々な代替喫煙物品、エアロゾル供給装置、及び熱発生源を参照されたい。

かなりの程度の焼成又は燃焼を伴わずに、タバコ、タバコ由来の材料、又は他の植物由来の材料を加熱することにより喫煙の味覚及び感覚を生じる物品は、一貫性のない有害な性能特性を抱えている。例えば、タバコ加熱製品の過熱は、使用者に有害な可能性がある内部のタバコ材料の望ましくない焼け焦げ又は焼成を引き起こす可能性がある。したがって、タバコ材料を過熱することなく、かつ有利な性能特性を伴って、紙巻タバコ、葉巻、又はパイプ喫煙の感覚を提供し得る喫煙物品を提供することが望ましい。

米国特許第７，７２６，３２０号明細書 米国特許出願公開第２０１３／０２５５７０２号明細書 米国特許出願公開第２０１４／００９６７８１号明細書 米国特許出願公開第２０１５／０２１６２３２号明細書

本開示は、タバコ加熱製品のような／時にタバコ加熱生成物と称される喫煙物品用熱エネルギー吸収体に関する。様々な実施形態では、喫煙物品は、喫煙物品の少なくとも一部を外接させる外側ラップを含み、ここで、喫煙物品は、上流点火端及び下流口端によって規定され、喫煙物品は、点火端に近接して配置された炭素熱源、炭素熱源の下流に配置されたタバコ材料、及びタバコ材料と炭素熱源との間に少なくとも部分的に配置された熱エネルギー吸収体を含む。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、金属材料又はセラミック材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、アルミニウム材料又はアルミナ材料であることができる。様々な実施形態では、熱エネルギー吸収体は、タバコ材料にわたる加熱空気の均一な分布を向上させるように構成される。

特定の実施形態では、熱エネルギー吸収体は、１つ以上の円形ディスクの形態である。いくつかの実施形態では、１つ以上の円形ディスクは、約５ｍｍ～約９ｍｍの個々の直径及び約０．１ｍｍ～約４ｍｍの厚さを有する。特定の実施形態では、１つ以上の円形ディスクは、複数の穴を含むことができる。様々な他の実施形態では、複数の穴は、不規則に形作られ、ランダムに分布、又はパターンで分布することができる。

特定の実施形態では、熱エネルギー吸収体は、複数の粒子（ｐａｒｔｉｃｌｅｓ）の形態であってもよい。いくつかの実施形態では、粒子は実質的に球形であるか、又は中空球の形状である。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、約３～約５００個の間の粒子を含むことができる。様々な実施形態では、粒子は約０．１ｍｍ～約５ｍｍの直径を有し得る。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、約０．１ｋＪ／ｋｇ Ｋ～約３ｋＪ／ｋｇ Ｋの比熱容量を有する材料を含む。

様々な実施形態では、タバコ材料は、タバコ抽出物、エアロゾル前駆体組成物、及び風味材料の１つ以上をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、タバコ材料は細断された又は粒状（ｐａｒｔｉｃｕｌａｔｅ）の形態であってもよい。いくつかの実施形態では、炭素熱源は、それを通って長手方向に延びる複数の空気入口穴を有することができる。様々な実施形態では、熱エネルギー吸収体は、喫煙物品の頂点温度を約２５℃～約７５℃の間及び約４７５℃～約５２５℃の間低下させるように構成することができる。いくつかのそのような実施形態では、熱エネルギー吸収体は、約５０℃～約５００℃低下させるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、喫煙物品の喫煙中に放出される全粒子状物質（ＴＰＭ）を減少させるように構成することができる。特定の他の実施形態では、下流口端はさらにフィルター材料を含むことができる。

いくつかの実施形態は、喫煙物品における過剰な加熱を減少させる方法を提供するが、この方法は、炭素熱源、タバコ材料、熱エネルギー吸収体、及び喫煙物品の少なくとも一部を外接させる外側ラップを含む喫煙物品を提供し、ここで喫煙物品は上流点火端及び下流口端によって規定され、及び、炭素熱源が灯されると、喫煙物品の頂点温度が約５０℃～約５００℃減少するように、熱エネルギー吸収体をタバコ材料と炭素熱源との間に少なくとも部分的に配置することを含むことができる。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、タバコ材料にわたる加熱空気の均一な分布を向上させるように構成することができる。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、喫煙物品の喫煙中に放出される全粒子状物質（ＴＰＭ）を減少させるように構成することができる。特定の他の実施形態では、下流口端はさらにフィルター材料を含むことができる。

開示は以下の実施形態を含むが、これらに限定されない。

実施形態１：喫煙物品であって、該喫煙物品の少なくとも一部を外接させる外側ラップを含み、該喫煙物品は上流点火端及び下流口端によって規定され、該喫煙物品は、添加端に近接して配置された炭素熱源、炭素熱源の下流に配置されたタバコ材料、及びタバコ材料と炭素加熱との間に少なくとも部分的に配置された熱エネルギー吸収体を含む喫煙物品。

実施形態２：熱エネルギー吸収体が金属材料又はセラミック材料の１つ以上を含む、実施形態１の喫煙物品。

実施形態３：熱エネルギー吸収体がアルミニウム材料又はアルミナ材料の１つ以上を含む、実施形態１～２のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態４：熱エネルギー吸収体が、タバコ材料にわたって加熱空気の均一な分布を向上させるように構成される、実施形態１～３のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態５：熱エネルギー吸収体が１つ以上の円形ディスクの形態である、実施形態１～４のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態６：１つ以上の円形ディスクが、約５ｍｍ～約９ｍｍの個々の直径及び約０．１ｍｍ～約４ｍｍの厚さを有する、実施形態１～５のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態７：１つ以上の円形ディスクが複数の穴を含む、実施形態１～６のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態８：複数の穴が不規則な形状にされ、ランダムに分布し、又はパターンで分布する、実施形態１～７のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態９：熱エネルギー吸収体が複数の粒子の形態である、実施形態１～４のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態１０：粒子が実質的に球形である、実施形態１～４及び９のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態１１：熱エネルギー吸収体が約３～約５００個の間の粒子を含む、実施形態１～４及び９～１０のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態１２：粒子が約０．００５ｍｍ～約５ｍｍの直径を有する、実施形態１～４及び９～１１のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態１３：熱エネルギー吸収体が、約０．１ｋＪ／ｋｇ Ｋ～約３ｋＪ／ｋｇ Ｋの比熱容量を有する材料を含む、実施形態１～１２のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態１４：タバコ材料が、タバコ抽出物、エアロゾル前駆体組成物、及び風味材料の１つ以上をさらに含む、実施形態１～１３のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態１５：タバコ材料が、細断された又は粒状の形態の１つ以上である、実施形態１～１４のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態１６：炭素熱源が、それを通って長手方向に延びる複数の空気入口穴を有する、実施形態１～１５のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態１７：熱エネルギー吸収体が、喫煙物品の頂点温度を約５０℃～約５００℃低下させるように構成される、実施形態１～１６のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態１８：下流口端がさらにフィルター材料を含む、実施形態１～１７のいずれかに記載の喫煙物品。

実施形態１９：喫煙物品中の過剰加熱を減少させる方法であって、炭素熱源、タバコ材料、熱エネルギー吸収体、及び喫煙物品の少なくとも一部を外接させる外側ラップを含む喫煙物品を提供し、喫煙物品が上流点火端及び下流口端によって規定され、及び炭素熱源が灯されると、喫煙物品の頂点温度が約５０℃～約５００℃減少するように熱エネルギー吸収体を少なくとも部分的にタバコ材料と炭素熱源との間に配置することを含む方法。

実施形態２０：熱エネルギー吸収体が、タバコ材料にわたる加熱空気の均一な分布を向上させるように構成される、実施形態１９の方法。

実施形態２１：下流口端がさらにフィルター材料を含む、実施形態１９～２０のいずれかに記載の方法。

開示のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、以下に簡潔に記載されている添付の図と共に以下の詳細な説明を読むことから明らかであろう。本発明は、前記実施形態の２つ、３つ、４つ、又はそれ以上の組み合わせ、及び本開示で示される任意の２つ、３つ、４つ、又はそれ以上の特徴又は要素の組み合わせを、本明細書の特定の実施形態の説明においてそのような特徴又は要素が明確に組み合わされているかどうかにかかわらず、含む。この開示は、開示された発明のあらゆる分離可能な特徴又は要素が、その様々な態様及び実施形態のいずれかにおいて、文脈が別の点を明確に指示しない限り、組合せ可能であることが意図されているように、全体的に読み取られることを意図している。

ここでは、上述の一般的用語で開示の態様を記述し、必ずしも尺度に従って描かれているとは限らない添付の図を参照する。

本開示の例示的な実施形態による、熱源、タバコ材料、及び熱エネルギー吸収体を含む喫煙物品の部分断面図を示す。 本開示の例示的な実施形態による、熱源ホルダーを含む喫煙物品の上流点火端の部分断面図を示す。 本開示の例示的な実施形態による熱エネルギー吸収体の部分断面図を示す。 本開示の例示的な実施形態による、複数の粒子の形態の熱エネルギー吸収体を含む喫煙物品の部分断面図を示す。 熱エネルギー吸収体を含まない喫煙物品及び本開示の例示的な実施形態による熱エネルギー吸収体を含む喫煙物品についての平均頂点温度プロファイルを示すグラフである。 本開示の例示的な実施形態による熱エネルギー吸収体を含まない喫煙物品の平均圧力低下プロファイルを示すグラフである。 本開示の例示的な実施形態による熱エネルギー吸収体を有する及び有さない喫煙物品の喫煙中に放出される全粒子状物質（ＴＰＭ）を示すグラフである。

本開示は、その例示的な実施形態を参照して、より完全に以下に説明される。これらの例示的な実施形態は、この開示が徹底的かつ完全となるように説明され、開示の範囲を当業者に完全に伝えるであろう。実際、開示は多くの異なる形態で具体化されることができ、本明細書に示される実施形態に限定されるように解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、この開示が適用可能な法的要件を満足するように提供される。明細書及び特許請求の範囲で使用されるように、単数形の「ａ」、「ａｎ」、「ｔｈｅ」等は、文脈が別のことを明確に指示しない限り、複数の指示対象を含む。また、本明細書では定量的な測定値、値、幾何学的関係等について言及されることがあるが、特に明記しない限り、全部ではないがこれらのいずれか１つ以上は、絶対的であるか又は工学的許容度等によるもののような、起こりうる許容可能な変動を説明するために近似的であることができる。

以下に記載されるように、本開示の例示的な実施形態は、タバコ加熱製品等／時にはタバコ加熱製品と称される喫煙物品に使用するための熱エネルギー吸収体に関する。熱エネルギー吸収体を使用することで、喫煙物品の過熱（内部のタバコ材料の望ましくない焼け焦げ／焼成及び紙巻タバコ棒の先端の紙の焦げを引き起こす）を防ぐことができる。さらに、喫煙物品の過熱は、負の感覚特性の一因となり、タバコ材料からのある種の成分の放出をもたらす可能性がある。タバコ紙巻タバコの煙の多くの成分は、不完全燃焼（熱分解）及び熱によるタバコ紙巻タバコの熱分解（熱分解）の産物である。タバコ紙巻タバコの熱分解（ｐｙｒｏｌｙｓｉｓ及びｔｈｅｒｍｏｇｅｎｉｃ ｄｅｇｒａｄａｔｉｏｎ）の典型的なマーカーは、アセトアルデヒド、ベンゾピレン（ｂｅｎｚｏ（ａ）ｐｙｒｅｎｅ）、及び一酸化炭素である。炭素熱源の下流に置かれた熱エネルギー吸収体の使用は、喫煙物品における過熱又は熱分解の程度を下げ、したがって、喫煙物品における過熱タバコ材料に関連する負の影響を減少させるのに役立つことができる。

本開示による喫煙物品のいくつかの実施形態は、材料を（好ましくは、材料をかなりの程度まで燃焼させることなく）加熱する引火性熱源を使用して、吸入可能な物質（例えば、炭素加熱タバコ製品）を形成する。好ましくは、材料は、材料をかなりの程度まで燃焼させることなく加熱される。このようなシステムの構成要素は、ハンドヘルド装置と考えられるかなり小型の物品の形態を有する。すなわち、好ましい喫煙物品の構成要素の使用は、エアロゾルが主としてタバコの燃焼又は熱分解の副産物から生じるという意味で煙の生成をもたらすのではなく、むしろ、これらの好ましいシステムの使用は、そこに組み込まれたタバコの焼成又は燃焼を伴わない加熱に起因する蒸気の生成をもたらす。いくつかの例示的な実施形態では、喫煙物品の構成要素は、加熱式紙巻タバコとして特徴付けられ、加熱式紙巻タバコは、タバコ及び／又はタバコ由来成分を最も好ましく取り込み、その後タバコ由来成分をエアロゾルの形態で供給する。

喫煙物品は、タバコを、そのいかなる成分の実質的な燃焼を一切伴わないで、点火及び焼成させる（その後タバコの煙を吸い込む）ことによって使用される紙巻タバコ、葉巻、又はパイプを喫煙することの感覚（例えば、吸入及び発散の仕方、味覚又は風味の種類、官能刺激的効果、身体的感覚、使用の仕方、目に見えるエアロゾルによって提供されるような視覚的刺激等）の多くを提供することができる。例えば、本開示のいくつかの例示的な実施形態に従った喫煙物品のユーザーは、従来の種類の喫煙物品を使用する喫煙者とよく似てその構成要素を保持し、使用し、その断片によって生成されたエアロゾルの吸入のためにその断片の一端をくわえ、選択された間隔でタバコをふかすこと等ができる。

システムは一般に喫煙物品に関連する実施形態に関して本明細書に記載されるが、機構、構成要素、特徴、及び方法は多くの異なる形態で具体化され、様々な物品と関連している可能性があることを理解すべきである。例えば、本明細書に提供される説明は、本明細書に開示される製品のいずれについても、伝統的な喫煙物品（例えば、紙巻タバコ、葉巻、パイプ等）、加熱式タバコ、及び関連包装の実施形態と併せて使用され得る。したがって、本明細書に開示されている機構、構成要素、特徴、及び方法の説明は、喫煙物品に関連する実施形態の観点から例としてのみ議論され、様々な他の製品及び方法において具体化され、使用され得ることを理解すべきである。

また、本開示の喫煙物品は、蒸気生成物品又は医薬供給物品であることを特徴とすることができる。したがって、このような物品又は装置は、吸入可能な形態又は状態で１種以上の物質（例えば、風味材料及び／又は医薬活性成分）を提供するように適合させることができる。例えば、吸入可能な物質は、実質的に蒸気の形態（すなわち、その臨界点より低い温度で気相にある物質）であることができる。あるいは、吸入可能な物質は、エアロゾル（すなわち、ガス中の微細な固体粒子又は液滴の懸濁液）の形態であってもよい。簡略化のために、本明細書中で使用される「エアロゾル」という用語は、目に見えるか否かにかかわらず、また煙に似ていると考えられる形態であるか否かにかかわらず、ヒトの吸入に適した形態又は種類の蒸気、ガス及びエアロゾルを含むことを意味する。吸入可能な物質の物理的形態は、本発明の装置の性質によって必ずしも制限されるわけではなく、むしろ、それが蒸気状態又はエアロゾル状態で存在するか否かに関して媒体及び吸入可能な物質そのものの性質に依存し得る。いくつかの実施形態では、「蒸気」及び「エアロゾル」という用語は互換可能であり得る。したがって、簡略化するために、開示の態様を記述するために使用される「蒸気」及び「エアロゾル」という用語は、特に断りのない限り、互換可能であると理解される。

いくつかの実施形態では、本開示の喫煙物品は、喫煙物品の少なくとも一部を外接させる外側ラップを含み、ここで、喫煙物品は、上流点火端及び下流口端、点火端に近接して配置された熱源、熱源の下流に配置され、喫煙物品の口端から空間的に分離されたタバコ材料、及びタバコ材料と炭素熱源との間に少なくとも部分的に配置された少なくとも１つの熱エネルギー吸収体によって規定される。様々な熱エネルギー吸収体、喫煙物品、及び本開示の喫煙物品内の構成要素の代替形式、構成及び配置は、以下に提供されるさらなる開示に照らして明らかである。

この点に関して、図１は、本開示の例示的な実施形態による喫煙物品１００を例示する。喫煙物品１００は、喫煙物品１００の少なくとも一部を外接させる外側ラップ１０２を含むことができ、ここで、喫煙物品は、上流点火端１０４及び下流口端１０６によって規定される。いくつかの実施形態では、喫煙物品１００は、熱源１０８、タバコ材料１１０、及び熱エネルギー吸収体１１２をさらに含むことができる。特定の実施形態では、熱源１０８は、点火端１０４に近接して配置することができる。特定の実施形態では、タバコ材料１１０は、炭素熱源１０８の下流に配置され、任意に喫煙物品１００の口端１０６から空間的に分離することができる。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体１１２は、タバコ材料１１０と熱源１０８との間に少なくとも部分的に配置することができる。

様々な実施形態では、本開示による喫煙物品は、実質的に棒状であるか、又は実質的に管状であるか、又は実質的に円柱形であると規定され得る全体形状を含むが、これらに限定されない、様々な全体形状を有し得る。図１の実施形態では、喫煙物体１００は実質的に丸い断面を有するが、他の断面形状（例えば、楕円形、四角形、三角形等）も本開示によって包含される。したがって、前記物品の物理的形状を説明するそのような言葉は、その個々の構成要素にも適用され得る。

本開示の喫煙物品内の構成要素の整列は、様々な実施形態にわたって変化し得る。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、熱源とタバコ材料との間に完全に配置され得る。特定の他の実施形態では、熱エネルギー吸収体の少なくとも一部は、熱エネルギー吸収体が熱源とタバコ材料との間に部分的にしか存在しないように、タバコ材料と混合することができる。他の構成は必ずしも除外されず、例えば、熱エネルギー吸収体は、熱エネルギー吸収体が熱源とタバコ材料との間に配置されないように、完全にタバコ材料と混合することができる。一般に、熱源からの熱が、タバコ材料を焼成又は燃焼させることなく、タバコ材料（並びにいくつかの実施形態において、同様にユーザーへの供給のために提供され得る１種以上の風味材料、医薬等）を加熱し、ユーザーへの供給のためのエアロゾルを形成することができるように、熱源をタバコ材料の十分近くに配置することができる。

さらなる構成要素は、本開示の喫煙物品に利用することができ、例えば、図１を再び参照すると、喫煙物品１００は、タバコ材料１１０の下流に配置され、喫煙物品１００の下流口端１０６に近接するフィルター１１４を含むことができる。様々な実施形態では、フィルター１１４は、酢酸セルロース材料又はポリプロピレン材料で作製することができる。フィルター１１４は、Ｒａｋｅｒらの米国特許第５，０２５，８１４号（その全体が参照により本明細書に援用される。）に記載されているように、タバコ含有材料のストランドをさらに又は代替的に含むことができる。様々な実施形態では、フィルター１１４は、喫煙物体１００の口端の構造的完全性を高め、及び／又は所望される場合には濾過能力を提供し、及び／又は吸引に対する抵抗を提供することができる。いくつかの実施形態では、フィルターは、個別のセグメントを含むことができる。例えば、いくつかの実施形態は、濾過を提供するセグメント、吸引抵抗を提供するセグメント、エアロゾルが冷却するための空間を提供する中空セグメント、構造的完全性を向上させるセグメント、他のフィルターセグメント、及び上記のいずれか１つ又は任意の組合せを含むことができる。様々な他の実施形態では、フィルター１１４に加えて、タバコ材料１１０と喫煙物品１００の口端１０６との間に構成要素が存在することができる。例えば、いくつかの実施形態では、タバコ材料１１０と喫煙物品１００の口端１０６との間に、エアギャップ、中空管構造、空気を冷却するための相変化材料、風味放出媒体、選択的化学吸着が可能なイオン交換繊維、フィルター媒体としてのエアロゲル粒子、及び他の適切な材料の１つ又は任意の組合せを配置することができる。可能な相変化材料のいくつかの例としては、ＡｇＮＯ_３、ＡｌＣｌ_３、ＴａＣｌ_３、ＩｎＣｌ_３、ＳｎＣｌ_２、ＡｌＩ_３、及びＴｉＩ_４のような塩、セレン、スズ、インジウム、スズ－亜鉛、インジウム－亜鉛、又はインジウム－ビスマスのような金属及び金属合金、並びにＤ－マンニトール、コハク酸、ｐ－ニトロ安息香酸、ヒドロキノン及びアジピン酸のような有機化合物が挙げられるが、これらに限定されない。他の例はＰｏｔｔｅｒらの米国特許８，４３０，１０６号に記載されており、この特許はその全体が参照により本明細書に援用される。

上述したように、様々な実施形態では、喫煙物品１００は、喫煙物品１００の少なくとも一部を外接させる外側ラップ１０２を含むことができる。いくつかの実施形態では、外側ラップ１０２の包装材料は、熱の伝達に抗する材料を含むことができ、この材料は、紙又はセルロース材料等の他の繊維材料を含むことができる。喫煙物品を外接させる外側ラップとして使用される包装材料には様々なものがある。包装材料の例示的な種類は、Ｂａｒｎｅｓらの米国特許第４，９３８，２３８号及びＢａｒｎｅｓらの米国特許第５，１０５，８３７号に記載されている。Ｈａｍｐｌらの米国特許出願公開第２００５／０００５９４７号及びＲａｓｏｕｌｉらの米国特許出願公開第２００５／０３９３２６号に示されているような包装材料は、いわゆる「二重包装」構成の内部包装材料として使用することができる。熱伝導性包装材料の例示的な種類は、Ｒｉｇｇｓらの米国特許第５，５５１，４５１号に記載されており、他の適切な包装材料は、Ｌａｗｓｏｎらの米国特許第５，０６５，７７６号、及びＮｉｃｈｏｌｓらの米国特許第６，３６７，４８１号に記載されており、これらの各々は参照により本明細書に援用される。Ｒ．Ｊ．Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによる商品名「Ｐｒｅｍｉｅｒ」及び「Ｅｃｌｉｐｓｅ」で市販されている紙巻タバコの種類には、紙及び金属箔の積層体、及び熱発生セグメントの外側外接ラッパーとして使用される紙等の例示的な包装材料が組み込まれている。その他の代表的な包装材料、及び紙巻タバコの製造に使用するのに適した加工包装材料は、Ｇｅｎｔｒｙの米国特許第５，２２０，９３０号、Ｃｈａｐｍａｎらの米国特許第６，９７６，４９３号、及びＳｅｙｍｏｕｒらの米国特許第７，０４７，９８２号、並びに２００６年３月１６日に出願されたＣｒｏｏｋｓらの米国特許出願第１１／３７７，６３０号に記載されており、これらの各々は参照により本明細書に援用される。外側ラップ１０２材料はまた、繊維材料内に埋め込まれた、又は分散された少なくとも１つの充填材料を含むことができる。様々な実施形態では、充填材料は、水不溶性粒子の形態を有することができる。さらに、充填材料は、無機成分を組み込むことができる。様々な実施形態では、外側ラップは、紙巻タバコ中の典型的な包装紙のような、下層、バルク層及び上層のような複数の層から形成されてもよい。このような材料には、例えば、亜麻、大麻、サイザル麻、稲わら、及び／又はアフリカハネガヤ等の軽量の「ラグ（ｒａｇ）繊維」が含まれ得る。外側ラップ１０２はまた、酢酸セルロース等の従来の紙巻タバコのフィルター要素に典型的に使用される材料を含むことができる。

いくつかの実施形態では、外側ラップ１０２は、喫煙物体１００の点火端１０４に少なくとも近接して配置された熱源ホルダー１２０をさらに含むことができる。様々な実施形態では、熱源ホルダー１２０は、図２に描かれているように、熱源ホルダー１２０の近位端１２０ａにおいて熱源１０８を、熱源ホルダー１２０の遠位端１２０ｂにおいて熱エネルギー吸収体を外接させることができる。様々な実施形態では、熱源ホルダー１２０は、ある程度の耐熱性を有することができ、実質的に管状の形状であることができる。いくつかの実施形態では、熱源ホルダー１２０は、熱源１０８の所定の長さが熱源ホルダー１２０の近位端から突出するように、熱源１０８を保持することができる。特定の実施形態では、熱源ホルダー１２０は、積層構造及び複数の層を有する周壁を有することができる。例えば、周壁には、互いに接着した１つ以上の積層体層、金属層、及び紙層を含むことができる。特定の実施形態では、炭素熱源１０８が焼成され、外側ラップ１０２が炭素熱源１０８の熱によって加熱される時、１つ以上の金属層が外側ラップ１０２の加熱温度を外側ラップ１０２の焼成温度よりも低く保つように、１つ以上の金属層を熱源ホルダー１２０に含むことができる。炭素熱源用の熱源ホルダーの例は、Ｓｈｉｎｏｚａｋｉらの米国特許出願公開第２０１８／０３１７５６０号に記載されており、その開示は、その全体が参照により本明細書に援用される。

再び図１を参照すると、様々な実施形態では、喫煙物体１００は、点火端１０４に近接して配置された熱源１０８を含むことができる。特定の実施形態では、炭素熱源１０８は、様々な種類の可燃性炭素質材料を含むことができる。特定の他の実施形態では、炭素熱源１０８は、可燃性炭素質材料に加えて不燃性添加剤を含むことができる。炭素熱源の例はＳｈｉｎｏｚａｋｉらの米国特許出願公開第２０１８／０３１７５６０号に記載されており、該公報はその全体が参照により本明細書に援用される。いくつかの実施形態では、炭素熱源１０８は、可燃性炭素性材料に加えて他の要素（例えば、粉末状のタバコ又はタバコ抽出物等のタバコ成分、風味剤、塩化ナトリウム、塩化カリウム及び炭酸ナトリウム等の塩、アルミナ顆粒、アンモニア塩等のアンモニア源、及び／又はグアーガム、アルギン酸アンモニウム及びアルギン酸ナトリウム等の結合剤）を組み込むことができる。

適用可能な炭素熱源１０８の特定の寸法は変化し得るが、いくつかの実施形態では、炭素熱源１０８は、約５ｍｍ～約２０ｍｍ、又は約８ｍｍ～約１６ｍｍ又は約１２ｍｍの包括的な範囲の長さ、及び約３ｍｍ～約８ｍｍの包括的な範囲の全径を有することができる。いくつかの実施形態では、炭素熱源１０８は、図１に示されるように、点火端１０４から所定の長さ突出することができる。再び図２を参照すると、特定の他の実施形態では、炭素熱源１０８は、熱源ホルダー１２０の近位端１２０ａから所定の長さ突出することができる。所定の長さは変化し得、いくつかの実施形態では所定の長さは、約２ｍｍ～約１２ｍｍ、又は約６ｍｍ～約１０ｍｍ、又は約８ｍｍの包括的範囲の長さを有し得る。他の実施形態では、炭素熱源１０８は様々な方法で構築され得るが、描かれた実施形態では、炭素熱源１０８は、粉砕された又は粉末状の炭素系材料を用いて押出されるか、又は配合され、乾燥重量基準で約０．５ｇ／ｃｍ^３を超え、しばしば約０．７ｇ／ｃｍ^３を超え、かつ頻繁に約１ｇ／ｃｍ^３を超える密度を有する。例えば、Ｒｉｇｇｓらの米国特許第５，５５１，４５１号及びＢｏｒｓｃｈｋｅらの米国特許第７，８３６，８９７号（これらはその全体が参照により本明細書に援用される。）に示されている燃料源構成要素の種類、配合物及び設計を参照されたい。様々な実施形態では、炭素熱源１０８は、例えば、実質的に円柱形又は円筒形（例えば、管）の形状を含む様々な形態を有することができるが、描かれた実施形態の炭素熱源１０８は、一般に円柱形を有するが、それを通って長手方向に延びる複数の空気入口穴を有する押出されたモノリシックな炭素質材料を含む。空気入口穴は、種々の異なる形状又は実質的に同じ形状を有してもよく、いくつかの実施形態では、複数の空気入口穴は、パターンで配置されるか、又は炭素熱源の面を横切ってランダムに分布し、それを通って長手方向に延在してもよい。いくつかの実施形態では、喫煙物品１００、特に炭素熱源１０８は、熱伝達構成要素をさらに含むことができる。様々な実施形態では、熱伝達構成要素は炭素熱源１０８に近接していることができ、いくつかの実施形態では、熱伝達構成要素は、炭素熱源１０８の中又は内部に位置してもよい。熱伝達構成要素のいくつかの例は、２０１８年３月１６日に出願され、「Ｓｍｏｋｉｎｇ Ａｒｔｉｃｌｅ ｗｉｔｈ Ｈｅａｔ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ」と題した米国特許出願第１５／９２３，７３５号に記載されており、これはその全体が参照により本明細書に援用される。

一般に、炭素熱源１０８は、タバコ材料１１０を加熱して形成されたエアロゾルが、口端１０６を介してユーザーに供給されるように、タバコ材料１１０の十分近くに配置される。すなわち、炭素熱源１０８がタバコ材料１１０を加熱すると、エアロゾルが形成され、放出され、又は消費者による吸入に適した物理的形態で生成される。上述の用語は、放出（ｒｅｌｅａｓｅ，ｒｅｌｅａｓｉｎｇ，ｒｅｌｅａｓｅｓ又はｒｅｌｅａｓｅｄ）への参照が、形成又は生成（ｆｏｒｍ又はｇｅｎｅｒａｔｅ、ｆｏｒｍｉｎｇ又はｇｅｎｅｒａｔｉｎｇ、ｆｏｒｍｓ又はｇｅｎｅｒａｔｅｓ、及びｆｏｒｍｅｄ又はｇｅｎｅｒａｔｅｄ）を含むように、互換可能であることを意味することに留意すべきである。具体的には、吸入可能な物質がエアロゾルの形態で放出される。

上述のように、いくつかの実施形態では、喫煙物品１００は、炭素熱源１０８の下流に配置され、喫煙物品１００の口端１０６から任意に空間的に分離されたタバコ材料１１０を含むことができる。いくつかの実施形態では、タバコ材料１１０は、粒状の形態、細断された形態、又はシートの形態をとることができる。いくつかの実施形態では、タバコ材料は、エアロゾル前駆体組成物及び風味材料の一方又は両方をさらに含むことができる。使用されるタバコ材料は様々である。１種類のタバコを使用することができるか、又は様々な種類のタバコの組合せ又はブレンドを使用することができる。さらに、異なる種類のタバコ、又は異なるブレンドのタバコを、喫煙物品内の異なる場所で使用することができる。

例えば、いくつかの実施形態では、使用されるタバコ材料は、熱風乾燥タバコ、バーレー種のタバコ、オリエント葉タバコ、メリーランドタバコ、暗色タバコ、ダークファイヤード（ｄａｒｋ ｆｉｒｅｄ）タバコ及びラスティカタバコのようなタバコ、並びに他の稀な又は特殊なタバコ、又はそれらのブレンドを含み得るか、又はそれらに由来し得る。例えば、Ｄｏｍｉｎｇｕｅｚらの米国特許第６，７３０，８３２号及びＬａｗｓｏｎらの米国特許第７，０２５，０６６号、並びに２００６年６月３０日に出願された、Ｓｔｅｂｂｉｎｓらの米国特許出願第６０／８１８，１９８号（これらの各々が参照により本明細書に援用される。）に記載されたタバコの種類も参照されたい。様々な種類のタバコ、栽培慣行、収穫慣行及び乾燥慣行の説明が、Ｄａｖｉｓら（編集）のＴｏｂａｃｃｏ Ｐｒｏｄｕｃｔｉｏｎ， Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ ａｎｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ（１９９９）に記載されている。最も好ましいのは、使用されているタバコが適切に乾燥され、熟成されたことである。熱風乾燥タバコを乾燥させるための特に好ましい技術及び条件は、Ｎｅｓｔｏｒら、Ｂｅｉｔｒａｇｅ Ｔａｂａｋｆｏｒｓｃｈ． Ｉｎｔ．，２０（２００３）４６７－４７５及びＰｅｅｌｅの米国特許第６，８９５，９７４号に記載されており、これらは参照により本明細書に援用される。タバコを空気乾燥させるための代表的な技術及び条件は、Ｒｏｔｏｎら、Ｂｅｉｔｒａｇｅ Ｔａｂａｋｆｏｒｓｃｈ． Ｉｎｔ．，２１（２００５）３０５－３２０及びＳｔａａｆら、Ｂｅｉｔｒａｇｅ Ｔａｂａｋｆｏｒｓｃｈ．Ｉｎｔ．，２１（２００５）３２１－３３０に記載されており、これらは参照により本明細書に援用される。

喫煙物品内に組み込まれるタバコ材料は、様々な形態で使用することができ、様々な形態のタバコの組み合わせを使用することができ、又は異なる形態のタバコを喫煙物品内の異なる場所で使用することができる。例えば、タバコは、葉身又は茎の切断又は細断された断片の形態、加工された形態（例えば、カットフィルター形態に細断された再構成タバコシートの断片、タバコ成分を組み込んだフィルム、押出されたタバコ部分又は断片、体積膨化カットフィルターのような膨化タバコ葉身、サイズ及び一般的な外観においてカットフィルターに匹敵する加工されたタバコ茎の断片、顆粒状のタバコ、発泡したタバコ材料、圧縮又はペレット化されたタバコ等）、微細に分割されたタバコの断片（例えば、タバコダスト、タバコ粉末、凝集したタバコ粉末等の再構成タバコシート）で、又はタバコ抽出物の形態で使用することができる。例えば、２００５年８月１日に出願されたＣａｎｔｒｅｌｌらの米国特許出願第１１/１９４，２１５号、２００６年３月１６日に出願されたＣｒｏｏｋｓらの米国特許出願第１１／３７７，６３０号（これらは参照により本明細書に援用される。）を参照されたい。

喫煙物品は、葉身及び／又は茎の形態のタバコを使用することができる。そのため、タバコは、紙巻タバコのようなタバコ製品の製造に伝統的に使用されてきたものと多くの点で実質的に同一の形態及び方式で使用することができる。伝統的に、タバコの葉身及び茎の切断片又は細断片は、紙巻タバコ製造のためのいわゆる「カットフィルター」として使用されてきた。また、水抽出茎片を用いることもできる。そのため、このような形態のタバコは、喫煙物品内に質量及びかさを導入する。カットフィルターとして使用されるタバコの加熱、茎取り、熟成、湿潤化、切断、再整理及び取り扱いの方式及び方法は、タバコ製品製造の当業者に明らかである。

喫煙物品の中に組み込むことができる加工タバコは様々である。キャスティング及び製紙技術を含む、再構成タバコシートを提供するための例示的な方式及び方法は、Ｋｅｒｉｔｓｉｓらの米国特許第４，６７４，５１９号、Ｃｌａｐｐらの米国特許第４，９４１，４８４号、Ｙｏｕｎｇらの米国特許第４，９８７，９０６号、Ｋｉｅｒｎａｎらの米国特許第４，９７２，８５４号、Ｙｏｕｎｇらの米国特許第５，０９９，８６４号、Ｓｏｈｎらの米国特許第５，１４３，０９７号、Ｂｒｉｎｋｌｅｙらの米国特許第５，１５９，９４２号、Ｂｒｉｎｋｌｅｙらの米国特許第５，３２２，０７６号、Ｙｏｕｎｇらの米国特許第５，３３９，８３８号、Ｌｉｔｚｉｎｇｅｒらの米国特許第５，３７７，６９８号、Ｙｏｕｎｇらの米国特許第５，５０１，２３７号及びＫｕｍａｒの米国特許第６，２１６，７０７号（これらの各々は、参照により本明細書に援用される。）に記載されている。加工タバコの押出形態を提供するための例示的な方式及び方法は、Ｔｏｆｔらの米国特許第４，８２１，７４９号、Ｇｒａｖｅｓ，Ｊｒらの米国特許第４，８８０，０１８号、Ｌｕｋｅらの米国特許第５，０７２，７４４号、Ｔａｍｏｌらの米国特許第４，８７４，０００号、Ｈｅｍｓｌｅｙの米国特許第５，５５１，４５０号、Ｃｈｏらの米国特許第５，６４９，５５２号、Ｗｈｉｔｅの米国特許第５，８２９，４５３号、Ｎｅｖｅｔｔらの米国特許第６，１２５，８５５号及びＷｈｉｔｅの米国特許第６，１８２，６７０号（これらの各々は、参照により本明細書に援用される。）に記載されている。押出タバコ材料は、円柱、ストランド、円形ディスク等の形態を有し得る。例示的な膨化タバコ（例えば、パフタバコ）は、ｄｅ ｌａ Ｂｒｕｄｅらの米国再発行特許第３２，０１３号、Ａｒｍｓｔｒｏｎｇらの米国特許第３，７７１，５３３号、Ｚｉｅｈｎの米国特許第４，５７７，６４６号、Ｗｈｉｔｅの米国特許第４，９６２，７７３号、Ｊｏｈｎｓｏｎらの米国特許第５，０９５，９２２号、Ｓｔｅｉｎｂｅｒｇの米国特許第５，１４３，０９６号、Ｚａｍｂｅｌｌｉの米国特許第５，１７２，７０７号、Ｂｒｏｗｎらの米国特許第５，２４９，５８８号、Ｃｏｎｒａｄの米国特許第５，６８７，７４８号及びＰｏｉｎｄｅｘｔｅｒの米国特許第５，９０８，０３２号並びにＰｏｉｎｄｅｘｔｅｒらの米国特許出願公開第２００４／０１８２４０４号（これらの各々は、参照により本明細書に援用される。）に示されている種類の技術を用いて提供することができる。膨化タバコの特に好ましい１種は、ドライアイス膨化タバコ（ＤＩＥＴ）である。加工されたタバコの茎の例示的な形態には、切断され、巻かれた茎、切断され、巻かれ、膨化された茎、切断され、膨らんだ（パフ）茎及び細断された茎の膨化茎が含まれる。加工タバコの茎を提供するための例示的な方式及び方法は、Ｋｉｔｅの米国特許第４，１９５，６４６号、Ｈｏｎｅｙｃｕｔｔらの米国特許第５，８７３，３７２号（これらの各々は、参照により本明細書に援用される。）に記載されている。タバコダストを使用する方式及び方法は、Ｋｅｒｉｔｓｉｓらの米国特許第４，３４１，２２８号、Ｖｏｓらの米国特許第４，６１１，６０８号、Ｇｅｌｌａｔｌｙの米国特許第４，７０６，６９２号及びＧｅｌｌａｔｌｙらの米国特許第５，７２４，９９８号（これらの各々は、参照により本明細書に援用される。）に記載されている。さらに他の種類の加工タバコは、ＭｃＧｒａｔｈらの米国特許出願公開第２００６／０１６２７３３号に示された種類のものである。

タバコはブレンド形態で使用することができる。典型的には、種々の種類及び形態のタバコのブレンドは、ブレンドされたカットフィルターの形態で提供される。例えば、一般に「アメリカンブレンド」と呼ばれる紙巻タバコ製造のための特定の人気のあるタバコブレンドは、熱風乾燥タバコ、バレータバコ及びオリエント葉タバコの切断又は細断された断片の混合物を含み、そのようなブレンドは、多くの場合、加工タバコ茎、体積膨化タバコ及び／又は再構成タバコ等の加工タバコの断片も含む。特定の喫煙物品の製造のために使用されるタバコブレンド内のタバコの各種類又は形態の正確な量は変動し得るものであり、所望される官能特性（例えば、風味及び芳香）等の因子に応じて、設計が選択される方式である。例えば、Ｔｏｂａｃｃｏ Ｅｎｃｙｃｌｏｐｅｄｉａ，Ｖｏｇｅｓ（編）ｐ．４４－４５（１９８４)、Ｂｒｏｗｎｅ，Ｔｈｅ Ｄｅｓｉｇｎ ｏｆ Ｃｉｇａｒｅｔｔｅｓ、第３版、ｐ．４３（１９９０）及びＴｏｂａｃｃｏ Ｐｒｏｄｕｃｔｉｏｎ， Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ ａｎｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ、Ｄａｖｉｓら（編）ｐ．３４６（１９９９）に記載されている種類のタバコブレンドを参照されたい。Ｌａｗｓｏｎらの米国特許第４，８３６，２２４号、Ｐｅｒｆｅｔｔｉらの米国特許第４，９２４，８８８号、Ｂｒｏｗｎらの米国特許第５，０５６，５３７号及びＧｅｎｔｒｙの米国特許第５，２２０，９３０号、Ｐｅｒｆｅｔｔｉらの米国特許出願公開第２００４／０２５５９６５号、Ｎｅｓｔｏｒらの米国特許出願公開第２００５／００６６９８６号、ＢｅｒｅｍａｎのＰＣＴ出願公開第ＷＯ０２／３７９９０号；及びＢｏｍｂｉｃｋら、Ｆｕｎｄ．Ａｐｐｌ．Ｔｏｘｉｃｏｌ．，３９、ｐ．１１－１７（１９９７）（これらの各々は、参照により本明細書に援用される。）に示されている代表的な種類のタバコブレンドも参照されたい。

特定の加工タバコは、タバコ以外の成分を組み込むことができる。しかし、加工タバコは、その加工タバコの乾燥重量に基づいて、何らかの形態のタバコを主成分とすることが好ましい。すなわち、その加工タバコの乾燥重量の大部分、及びその加工タバコを組み込んだ混合物の重量の大部分（材料のブレンド、又はそれに塗布されるか、他の方法で組み込まれた添加剤を有する材料を含む）は、何らかの形態のタバコによって提供される。例えば、これらの材料は、少量の非タバコ充填材料（例えば、炭酸カルシウム粒子、海綿状材料又は吸収材、炭素粒子及び黒鉛繊維をはじめとする炭素質材料、穀物又は木材パルプ）及び／又は結合剤（例えば、グアーガム、アルギン酸ナトリウム又はアルギン酸アンモニウム）を組み込んだ加工タバコであることができ、及び／又はこれらの材料のブレンドは、タバコ代替品又は増量剤を組み込むことができる。代表的な種類のタバコ代替品又は増量剤は、２００６年７月１９日に出願されたＦａｇｇらの米国特許出願第１１号／４８９，３３４号（これは参照により本明細書に援用される。）に示されている。上記材料、及びこれらの材料を組み込んだブレンドは、タバコ、非タバコ充填材、及び非タバコ代替品又は増量剤を合わせた重量に基づいて、乾燥重量基準で、頻繁に約７０パーセントを超えるタバコ、しばしば約８０パーセントを超えるタバコ、一般に約９０パーセントを超えるタバコを含む。しかし、これらの加工タバコはまた、実質的に全てタバコから作ることができ、いかなる非タバコ充填剤、代替品又は増量剤も組み込んでいない。

タバコは、タバコ製品の製造に伝統的に使用される種類のタバコ添加剤で処理することができる。これらの添加剤には、葉巻、紙巻タバコ、パイプ等の製造に使用されるタバコの風味及び芳香を増強するために使用される種類の材料が含まれ得る。例えば、これらの添加剤は、様々な紙巻タバコのケーシング及び／又は最上層成分を含み得る。例えば、Ｗｏｃｈｎｏｗｓｋｉの米国特許第３，４１９，０１５号、Ｂｅｒｎｄｔらの米国特許第４，０５４，１４５号、Ｂｕｒｃｈａｍ，Ｊｒらの米国特許第４，８８７，６１９号、Ｗａｔｓｏｎの米国特許第５，０２２，４１６号、Ｓｔｒａｎｇらの米国特許第５，１０３，８４２号及びＭａｒｔｉｎの米国特許第５，７１１，３２０号を参照されたい。好ましいケーシング材料には、水、糖及びシロップ（例えば、ショ糖、グルコース及び高フルクトースコーンシロップ）、保湿剤（例えば、グリセリン又はプロピレングリコール）、及び風味剤（例えば、ココア及び甘草）が含まれる。これらの添加成分には、最上層材料（メントール等の風味材料等）も含まれる。例えば、Ｍａｙｓらの米国特許第４，４４９，５４１号を参照されたい。添加物は、Ｌｅｔｔａｕの米国特許第４，９９５，４０５号に記載されている種類の装置、又はＫｏｈｌ Ｍａｓｃｈｉｎｅｎｂａｕ ＧｍｂＨからメンソール塗布システムＭＡＳとして入手可能な装置を用いて、タバコに添加することもできる。特定のケーシング及び最上層成分の選択は、所望される官能特性等の因子に依存し、それらの成分の選択及び使用は、紙巻タバコの設計及び製造の当業者にとって容易に明らかである。Ｇｕｔｃｈｏ、Ｔｏｂａｃｃｏ Ｆｌａｖｏｒｉｎｇ Ｓｕｂｓｔａｎｃｅｓ ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄｓ，Ｎｏｙｅｓ Ｄａｔａ Ｃｏｒｐ．（１９７２）及びＬｅｆｆｉｎｇｗｅｌｌら、Ｔｏｂａｃｃｏ Ｆｌａｖｏｒｉｎｇ ｆｏｒ Ｓｍｏｋｉｎｇ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ（１９７２）を参照されたい。タバコは、例えば、アンモニア又は水酸化アンモニウムで処理されてもよく、さもなければアンモニアを取り込むように処理されてもよい（例えば、リン酸二アンモニウムのようなアンモニア塩の添加によって）。好ましくは、喫煙可能なタバコに任意に取り込まれるアンモニアの量は、タバコの乾燥重量に基づいて、約５パーセント未満であり、一般に約１～約３パーセントである。

タバコは、カットフィルター形態以外の形態で喫煙物品と共に組み込むことができる。例えば、タバコの葉及び／又は再構成タバコシートは、葉巻の形態を有するタバコ含有成分のラッパー、又は二重に包まれた紙巻タバコ棒の内側ラッパーとして使用することができる。あるいは、特定の種類の再構成タバコのような加工タバコを、長手方向に延びるストランドとして使用することができる。例えば、Ｒａｋｅｒの米国特許第５，０２５，８１４号（これは参照により本明細書に援用される。）に示されている種類の構成を参照されたい。さらに、ある種の再構成タバコシートを形成し、巻くか、又は所望の構成に集めることができる。さらに、所望の形状（例えば、ストランド、管、円柱、ペレット等）に形成されたタバコ含有材料の、成形された、圧縮された、又は押し出されたセグメント又は断片を、喫煙物品内に組み込むことができる。例えば、Ｓｕｄｏｈの米国特許第４，８３６，２２５号、Ｗｈｉｔｅの米国特許第４，８９３，６３９号、Ｋｕｒｉｙａｍａらの米国特許第４，９７２，８５５号及びＥｄｗａｒｄｓの米国特許第５，２９３，８８３号（これらの各々は、参照により本明細書に援用される。）を参照されたい。所望ならば、微粉砕タバコ又はタバコダストは、押出配合物、再構成タバコシート等の他の種類の加工タバコ内に組み込むことができる。さらに、微粉砕タバコ又はタバコダストは、膜又はスクリーン等の基材上に含ませることができる。所望ならば、タバコの少なくとも一部を喫煙物品内で使用する前に熱処理することができる（例えば、タバコを加熱した後に集めた高温乾燥、トースト、予め熱分解した、濃縮した揮発物、濃縮したタバコの煙成分等の形態を有する）。

タバコを喫煙物品、特に、これらの喫煙物品内のタバコのほとんど全てを意図的に燃焼させないように設計された喫煙物品に組み込むための様々な方式及び方法は、Ｂｒｏｏｋｓらの米国特許第４，９４７，８７４号、Ｂａｎｅｒｊｅｅらの米国特許出願公開第２００５／００１６５４９号及び２００５年８月１日に出願されたＣａｎｔｒｅｌｌらの米国特許出願第１１/１９４，２１５号、２００６年３月１６日に出願されたＣｒｏｏｋｓらの米国特許出願第１１／３７７，６３０号（これらは参照により本明細書に援用される。）に示されている。さらに、Ｒ．Ｊ．Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙが商品名「Ｐｒｅｍｉｅｒ」及び「Ｅｃｌｉｐｓｅ」で市販している紙巻タバコにタバコを組み込んだ。例えば、Ｃｈｅｍｉｃａｌ ａｎｄ Ｂｉｏｌｏｇｉｃａｌ Ｓｔｕｄｉｅｓ ｏｎ Ｎｅｗ Ｃｉｇａｒｅｔｔｅ Ｐｒｏｔｏｔｙｐｅｓ ｔｈａｔ Ｈｅａｔ Ｉｎｓｔｅａｄ ｏｆ Ｂｕｒｎ Ｔｏｂａｃｃｏ、Ｒ．Ｊ．Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙ Ｍｏｎｏｇｒａｐｈ（１９８８）及びＩｎｈａｌａｔｉｏｎ Ｔｏｘｉｃｏｌｏｇｙ，１２：５、ｐ．１－５８（２０００）に記載されているこれらの種類の紙巻タバコを参照されたい。また、商品名「Ａｃｃｏｒｄ」でＰｈｉｌｉｐ Ｍｏｒｒｉｓ Ｉｎｃ．が販売している喫煙物品の中にもタバコが組み込まれた。

上述のように、いくつかの実施形態では、タバコ材料１１０は、エアロゾル前駆体組成物をさらに含んでもよい。特定の実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、グリセリン又はプロピレングリコールを含むことができる。好ましいエアロゾル形成材料には、多価アルコール（例えば、グリセリン、プロピレングリコール、及びトリエチレングリコール）及び／又は水、及び目に見えるエアロゾルを生じる任意の他の材料、並びにそれらの任意の組み合わせが含まれる。エアロゾル形成材料の代表的な種類は、Ｓｅｎｓａｂａｕｇｈ，Ｊｒ．らの米国特許第４，７９３，３６５号及びＪａｋｏｂらの米国特許第５，１０１，８３９号、ＢｉｇｇｓらのＰＣＴ出願公開第ＷＯ９８／５７５５６号、並びにＣｈｅｍｉｃａｌ ａｎｄ Ｂｉｏｌｏｇｉｃａｌ Ｓｔｕｄｉｅｓ ｏｎ Ｎｅｗ Ｃｉｇａｒｅｔｔｅ Ｐｒｏｔｏｔｙｐｅｓ ｔｈａｔ Ｈｅａｔ Ｉｎｓｔｅａｄ ｏｆ Ｂｕｒｎ Ｔｏｂａｃｃｏ、Ｒ．Ｊ．Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙ Ｍｏｎｏｇｒａｐｈ（１９８８）（これらはその全体が参照により本明細書に援用される。）に記載されている。他の代表的な種類のエアロゾル前駆体成分及び配合物も、Ｒｏｂｉｎｓｏｎらの米国特許第７，７２６，３２０号、Ｃｏｌｌｅｔｔらの米国特許第８，８８１，７３７号、Ｃｈｏｎｇらの米国特許第９，２５４，００２号、及びＺｈｅｎｇらの米国特許出願公開第２０１３／０００８４５７号、Ｌｉｐｏｗｉｃｚらの米国特許出願公開第２０１５／００２０８２３号、Ｋｏｌｌｅｒの米国特許出願公開第２０１５／００２０８３０号、並びにＢｏｗｅｎらのＷＯ２０１４／１８２７３６号（これらの開示は、その全体が参照により本明細書に援用される。）に記載され、特徴付けられている。使用され得る他のエアロゾル前駆体には、Ｒ． Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｖａｐｏｒ ＣｏｍｐａｎｙによるＶＵＳＥ（Ｒ）製品、Ｆｏｎｔｅｍ Ｖｅｎｔｕｒｅｓ Ｂ．ＶによるＢＬＵ（商標）製品、Ｍｉｓｔｉｃ ＥｃｉｇｓによるＭＩＳＴＩＣ ＭＥＮＴＨＯＬ製品、Ｎｕ Ｍａｒｋ ＬＬＣによるＭＡＲＫ ＴＥＮ製品、Ｊｕｕｌ Ｌａｂｓ，Ｉｎｃ．によるＪＵＵＬ製品、及びＢｒｉｔｉｓｈ Ａｍｅｒｉｃａｎ ＴｏｂａｃｃｏによるＶＹＰＥ製品に組み込まれたエアロゾル前駆体が含まれる。また、Ｊｏｈｎｓｏｎ Ｃｒｅｅｋ Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅｓ ＬＬＣから入手可能な電子タバコのための、いわゆる「スモークジュース」も望ましい。さらに例示的なエアロゾル前駆体組成物は、商品名ＢＬＡＣＫ ＮＯＴＥ、ＣＯＳＭＩＣ ＦＯＧ、ＴＨＥ ＭＩＬＫＭＡＮ Ｅ－ＬＩＱＵＩＤ、ＦＩＶＥ ＰＡＷＮＳ、ＴＨＥ ＶＡＰＯＲ ＣＨＥＦ、ＶＡＰＥ ＷＩＬＤ、ＢＯＯＳＴＥＤ、ＴＨＥ ＳＴＥＡＭ ＦＡＣＴＯＲＹ、ＭＥＣＨ ＳＡＵＣＥ、ＣＡＳＥＹ ＪＯＮＥＳ ＭＡＩＮＬＩＮＥ ＲＥＳＥＲＶＥ、ＭＩＴＴＥＮ ＶＡＰＯＲＳ、ＤＲ．ＣＲＩＭＭＹ’Ｓ Ｖ－ＬＩＱＵＩＤ、ＳＭＩＬＥＹ Ｅ ＬＩＱＵＩＤ、ＢＥＡＮＴＯＷＮ ＶＡＰＯＲ、ＣＵＴＴＷＯＯＤ、ＣＹＣＬＯＰＳ ＶＡＰＯＲ、ＳＩＣＢＯＹ、ＧＯＯＤ ＬＩＦＥ ＶＡＰＯＲ、ＴＥＬＥＯＳ、ＰＩＮＵＰ ＶＡＰＯＲＳ、ＳＰＡＣＥ ＪＡＭ、ＭＴ．ＢＡＫＥＲ ＶＡＰＯＲ及びＪＩＭＭＹ ＴＨＥ ＪＵＩＣＥ ＭＡＮで販売されている。発泡性材料の実施形態は、エアロゾル前駆体組成物と共に使用することができ、例として、Ｈｕｎｔらの米国特許出願公開第２０１２／００５５４９４号（これはその全体が参照により本明細書に援用される。）に記載されている。さらに、発泡性材料の使用については、例えば、Ｎｉａｚｉらの米国特許第４，６３９，３６８号、Ｗｅｈｌｉｎｇらの米国特許第５，１７８，８７８号、Ｗｅｈｌｉｎｇらの米国特許第５，２２３，２６４号、Ｐａｔｈｅｒらの米国特許第６，９７４，５９０号、Ｂｅｒｇｑｕｉｓｔらの米国特許第７，３８１，６６７号、Ｃｒａｗｆｏｒｄらの米国特許第８，４２４，５４１号、Ｓｔｒｉｃｋｌａｎｄらの米国特許第８，６２７，８２８号及びＳｕｎらの米国特許第９，３０７，７８７号、並びにＢｒｉｎｋｌｅｙらの米国特許出願公開第２０１０／００１８５３９号及びＪｏｈｎｓｏｎらのＰＣＴ ＷＯ９７／０６７８６号（これらは全て、その全体が参照により本明細書に援用される。）に記載されている。エアロゾル前駆体組成物の実施形態に関する追加の説明（ここに含まれるタバコ又はタバコ由来成分の説明を含む）は、いずれもＤａｖｉｓらの米国特許出願公開第２０１８／００２０７２２号及び米国特許出願公開第２０１８／００２０７２３号（これらは、その全体が参照により本明細書に援用される。）に提供されている。

上述のように、タバコ材料１１０はまた風味材料を含んでもよい。本明細書中で使用される「風味材料」への言及は、エアロゾル化され、ユーザーに供給され、味及び／又は芳香の観点から感覚的経験を与えることができる化合物又は成分を指す。風味材料のいくつかの例は、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、果物（リンゴ、サクランボ、イチゴ、モモ、並びにライム及びレモンをはじめとする柑橘類）、メープル、メントール、ミント、パーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、ショウガ、ハチミツ、アニス、セージ、ローズマリー、ハイビスカス、ローズヒップ、イエルバ・マテ、ワユサ、ハニーブッシュ、ルイボス、イエルバ・サンタバコパ・モニエラ、イチョウ、アシュワガンダ、シナモン、白檀、ジャスミン、カスカリラ、ココア、甘草及び紙巻タバコ、葉巻及びパイプタバコの風味付けに伝統的に使用される種類及び特性の風味剤及び風味パッケージを含むが、これらに限定されない。高フルクトースコーンシロップ等のシロップも使用できる。適切たり得る植物由来組成物のいくつかの例は、いずれもＤｕｂｅらの米国特許第９，１０７，４５３号及び米国特許出願公開第２０１２／０１５２２６５号（これらの開示は、その全体が参照により本明細書に援用される。）に開示されている。このようなさらなる成分の選択は、喫煙物品に望まれる官能特性、タバコ材料に対するそれらの親和性、それらの可溶性、及び他の生理化学的特性等の因子に基づいて変動する。本開示は、タバコ及びタバコ関連製品又はタバコ由来製品の当業者に容易に明らかである任意のそのようなさらなる成分を包含することを意図している。例えば、Ｇｕｔｃｈｏ、Ｔｏｂａｃｃｏ Ｆｌａｖｏｒｉｎｇ Ｓｕｂｓｔａｎｃｅｓ ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄｓ、Ｎｏｙｅｓ Ｄａｔａ Ｃｏｒｐ．(１９７２) 及びＬｅｆｆｉｎｇｗｅｌｌら、Ｔｏｂａｃｃｏ Ｆｌａｖｏｒｉｎｇ ｆｏｒ Ｓｍｏｋｉｎｇ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ（１９７２）（これらの開示は、その全体が参照により本明細書に援用される。）を参照されたい。風味材料への言及は、上述の全ての単一の風味材料に限定すべきではなく、事実、１種以上の風味材料の組合せを表している可能性があることに留意すべきである。

上述のように、いくつかの実施形態では、喫煙物品１００は、タバコ材料１１０と炭素熱源１０８との間に少なくとも部分的に配置された熱エネルギー吸収体１１２を含むことができる。様々な実施形態では、熱エネルギー吸収体は、金属及びセラミックからなる群から選択され得る。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、アルミニウム（Ａｌ）材料又はアルミナ（Ａｌ_２Ｏ_３）材料であることができる。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、約０．１ｋＪ／ｋｇ Ｋ～約３ｋＪ／ｋｇ Ｋ、好ましくは約０．５ｋＪ／ｋｇ Ｋ～約２ｋＪ／ｋｇ Ｋ、より好ましくは約０．７５ｋＪ／ｋｇ Ｋ～約１ｋＪ／ｋｇ Ｋの比熱容量を有する任意の金属、セラミック、又は他の適切な材料を含むことができる。本開示における熱エネルギー吸収体としての使用に適した材料の特異性は、具体的な実施形態によって異なることがある。本開示における熱エネルギー吸収体として使用するための適切な材料は、高い熱安定性、適切な比熱容量、又は高い熱伝導性等の特性を有する材料を含み得るが、これらに限定されない。さらに、本開示において熱エネルギー吸収体として使用するのに適した材料は、健康へのマイナスの影響が最小限で、無毒、無害な材料であり得る。

いくつかの実施形態では、本開示による熱エネルギー吸収体は、タバコ材料にわたる加熱空気の均一な分布を向上させるように構成され得る。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、喫煙物品の頂点温度を約５０℃～約５００℃低下させるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、喫煙物品の頂点温度を少なくとも約５０℃、又は少なくとも約１００℃、又は少なくとも約１５０℃、又は少なくとも約２００℃、又は少なくとも約２５０℃、又は少なくとも約３００℃、又は少なくとも約３５０℃、又は少なくとも約４００℃、又は少なくとも約４５０℃、又は少なくとも約５００℃低下させるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、約５００℃未満、又は約４５０℃未満、又は約４００℃未満、又は約３５０℃未満、又は約３００℃未満、又は約２５０℃未満、又は約２００℃未満、又は約１５０℃未満の喫煙物品中の平均頂点温度を供給するように構成されてもよい。

様々な実施形態では、熱エネルギー吸収体は、喫煙物品の喫煙中に放出される全粒子状物質（ＴＰＭ）の減少を最小限に抑えるように構成することができる。有利には、本開示に従った熱エネルギー吸収体は、熱エネルギー吸収体を有さない喫煙物品と比較して、熱エネルギー吸収体を有する喫煙物品の喫煙中にＴＰＭの同様の放出を供給するように構成され、したがって、熱エネルギー吸収体の追加の利点を有する典型的な喫煙物品の視覚特性と同様の視覚特性を有する目に見えるエアロゾルを生成することができる。いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体は、熱エネルギー吸収体を有さない喫煙物品の対照試料と比較して、喫煙中の喫煙物品において、正味の圧力低下を約－２０ｍｍＨｇ～約２０ｍｍＨｇの間、又は約－１０ｍｍＨｇ～約１０ｍｍＨｇの間、又は約０ｍｍＨｇに維持するように構成されてもよい。有利には、本開示による熱エネルギー吸収体は、熱エネルギー吸収体を有さない喫煙物品と比較して、熱エネルギー吸収体を有する喫煙物品において実質的に同じ圧力低下を供給するように構成されてよく、したがって、熱エネルギー吸収体の追加の利点を伴って利用者に対して同じ吸引抵抗を維持することができる。

１つ以上の実施形態では、熱エネルギー吸収体は、１つ以上の円形ディスクの形態であることができる。いくつかの実施形態では、１つ以上の円形ディスクは、多孔質又は非多孔質材料をさらに含むことができる。この点に関し、図３は、それを通って長手方向に延びる複数の穴１３０を備える円形ディスクの形態の熱エネルギー吸収体１１２を示す。いくつかの実施形態では、円形ディスクは約５ｍｍ～約９ｍｍ、又は約６ｍｍ～約８ｍｍ、又は約７ｍｍの直径を有し得る。特定の実施形態では、円形ディスクは、約０．１ｍｍ～約４ｍｍ、又は約１～約３ｍｍ、又は約２ｍｍの厚さを有し得る。種々の実施例では、熱エネルギー吸収体は、例えば、実質的に球状又は三角形の形状をはじめとする種々の幾何学的形状及び設計パラメータを有することができるが、図３に示される熱エネルギー吸収体１１２は、実質的に類似した大きさの、それを通って等間隔に離間した複数の穴を有し、略円柱形のディスク形状を有する。ただし、異なるサイズ及び／又は異なる間隔も包含される。様々な他の実施形態では、複数の穴１３０は、不規則な形状にされ、ランダムに分布し、パターンで分布し、又は熱エネルギー吸収体を通る空気の流れを可能にし得る任意の他の構成に分布することができる。いくつかの実施形態では、個々の穴は、約０．１～約１ｍｍ、又は約０．２ｍｍ～約０．５ｍｍの直径を有し得る。図３に描かれた熱エネルギー吸収体は、直径６．５８ｍｍ、厚さ１．５ｍｍのアルミナディスクの精密製作のための付加製造技術を用いて製造された。描かれた実施形態では、加熱された空気を下流のタバコ材料に均一に分配するために、複数の穴１３０は円形ディスクにわたって等間隔に分配される。様々な他の実施形態では、１つ以上の円形ディスクは、１つ以上の円形ディスクにおいて複数の穴Ｉが必要でないように十分に多孔質であることができる。例えば、そのような実施形態では、１つ以上の円形ディスクは、そのような喫煙物品における最大圧力低下限界よりも低い喫煙物品における圧力低下を提供するように十分に多孔質である金属又はセラミック材料を含むことができる。多孔度は、マクロスケール多孔度からナノスケール多孔度の範囲内であることができる。さらに、このような多孔質金属材料又はセラミック材料は、発泡材料の形態であってもよい。

いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体１１２は、複数の粒子の形態であることができる。様々な実施形態では、粒子は実質的に球形であってもよく、又は不規則な形状であってもよい。いくつかの実施形態では、粒子の形状は、例えば、粒子が、実質的に、球形、立方体、円柱、又は任意の他の適切な三次元形状の形状であり得るように変化し得る。特定の実施形態では、熱エネルギー吸収体は、約５～約５００個の粒子、又は約７～約３００個の粒子、又は約１０～約１００個の粒子、又は約１２～約３０個の粒子、又は好ましくは約１５～約２０個の粒子を含むことができる。特定の実施形態では、粒子は、約０．１ｍｍ～約５ｍｍ、又は約０．５ｍｍ～約４ｍｍ、又は約１ｍｍ～約３ｍｍ、又は約２ｍｍの直径を有することができる。いくつかの実施形態では、特に、より多数の全体粒子を有するそのような実施形態では、粒子は、約０．１ｍｍ未満、又は約０．０５ｍｍ未満、又は約０．０１ｍｍ未満、又は約０．００５ｍｍ未満の直径を有することができる。いくつかの実施形態では、複数の粒子の形態の熱エネルギー吸収体１１２は、複数の粒子において、粒子の数が、粒子が熱源１０８から離れるほど、徐々に減少するように構成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体粒子の充填密度は、熱源に近いところで最も高く、熱源から最も離れたところで最も低い。したがって、いくつかの実施形態では、熱エネルギー吸収体粒子の充填密度は、前記粒子の熱源からの距離に反比例してもよい。いくつかの実施形態では、この逆相関関係は、タバコ材料にわたる均一な熱分布をさらに提供し得る。様々な他の実施形態では、熱エネルギー吸収体は、中空球の形状であり得る。いくつかの実施形態では、中空球の中空部分は、パラフィン、ワックス、又は任意の他の適当な相変化材料で満たされていてもよい。例えば、このような実施形態による中空球は、質量が減少し、熱特性が変化する熱エネルギー吸収体を提供することができる。

図４に記されているように、１つの特定の実施形態では、本発明による喫煙物品１００は、実質的に同じ形態を有するか、又は実質的に異なる形態で存在し得る複数の熱エネルギー吸収体１１２を含むことができる。例えば、図４に示されているように、熱エネルギー吸収体１１２は、１つ以上の円形ディスクの形態をしている第１の熱エネルギー吸収構成要素１１２ａ、及び１個以上の粒子（例えば、実質的に球形の粒子）の形態をしている第２の熱エネルギー吸収構成要素１１２ｂを含むことができる。このような実施形態では、第１の構成要素１１２ａは、タバコ材料１１０と炭素熱源１０８との間に配置され、第２の構成要素１１２ｂは、タバコ材料１１０と混合される。いくつかの実施形態では、第２の構成要素１１２ｂは、複数の粒子において、粒子の数が、粒子が炭素熱源１０８から離れると徐々に減少するように構成されてもよい。

様々な他の実施形態では、本開示は、喫煙物品における過剰な加熱を減少させる方法を提供し、該方法は、炭素熱源、タバコ材料、熱エネルギー吸収体、及び喫煙物品の少なくとも一部を外接させる外側ラップ材料を含む喫煙物品を提供し、ここで、喫煙物品は、上流点火端及び下流口端によって規定され、及び、炭素熱源が灯されると、喫煙物品の頂点温度が、約２５℃～約７５℃の間、及び約４７５℃～約５２５℃の間減少するように、熱エネルギー吸収体をタバコ材料と炭素熱源との間に少なくとも部分的に配置することを含む。いくつかの実施形態では、本方法により調製された熱エネルギー吸収体は、喫煙物品の頂点温度を少なくとも約５０℃、又は少なくとも約１００℃、又は少なくとも約１５０℃、又は少なくとも約２００℃、又は少なくとも約２５０℃、又は少なくとも約３００℃、又は少なくとも約３５０℃、又は少なくとも約４００℃、又は少なくとも約４５０℃、又は少なくとも約５００℃低下させるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、本方法により調製された熱エネルギー吸収体は、約５００℃未満、又は約４５０℃未満、又は約４００℃未満、又は約３５０℃未満、又は約３００℃未満、又は約２５０℃未満、又は約２００℃未満、又は約１５０℃未満の喫煙物品中の平均頂点温度を供給するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、本開示による方法は、喫煙物品にわたる加熱空気の均一な分布を向上させるように構成された熱エネルギー吸収体を提供することをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、本開示の方法は、喫煙物品の下流口端に近接して配置されたフィルター材料を提供することをさらに含むことができる。

本開示の多くの修正及び他の実施形態は、上述の説明及び関連する図に示される教示の利益を有することを本開示が関連する当業者に思い浮かべさせる。したがって、本開示は本明細書に開示された具体的な実施形態に限定されるものではなく、修正及び他の実施形態が添付の特許請求範囲の範囲内に含まれることを意図していることが理解されるべきである。本明細書では特定の用語を用いているが、それらは包括的かつ説明の意味でのみ用いられており、限定するために用いられているわけではない。

本明細書に記載された熱エネルギー吸収体の性能を調べるために、２種類の異なる加熱式タバコ（以下、「ＨＮＢ１」及び「ＨＮＢ２」と呼ぶ）の試料を調製し、以下の方法に従って試験した。

ＨＮＢ１試料は、タバコビーズ部及びタバコ棒部を組み合わせた１３ｍｍ×２７ｍｍの先端パッチで手作りした。熱エネルギー吸収体をタバコビーズ部とカーボンヒーターとの間に埋め込んだ。これらの試料には、ＣＡフィルターには長さ１４ｍｍ、ＨＡＴフィルターには長さ７ｍｍのデュアル・フィルター・システムを用いた。全部で３１個の試料をこの方法に従って調製し、以下に列挙する。
５個のＨＮＢ１対照試料
アルミニウムディスクを有する５個のＨＮＢ１試料
アルミナセラミックディスクを有する３個のＨＮＢ１試料
１０個のアルミニウム球を有する３個のＨＮＢ１試料
１５個のアルミニウム球を有する３個のＨＮＢ１試料
２０個のアルミニウム球を有する３個のＨＮＢ１試料
１０個のセラミックアルミナ球を有する３個のＨＮＢ１試料
１５個のセラミックアルミナ球を有する３個のＨＮＢ１試料
２０個のセラミックアルミナ球を有する３個のＨＮＢ１試料

ＨＮＢ２試料は、１２ｍｍの炭素先端（紙ラップから８ｍｍが突出）、炭素先端（アルミニウム箔で覆われる）の後ろの１３ｍｍの基材タバコ材料（グリセリンを装填したカーストシート）、３７ｍｍのタバコ棒（任意にグリセリンを装填）、及び１４ｍｍの酢酸セルロースフィルター、続いて７ｍｍの中空酢酸塩管を含む手作りの喫煙物品で調製した。次いで、ＨＮＢ２試料を、炭素ヒーターと基材タバコ部（深さ約４ｍｍ）との間のタバコ棒に、ユーティリティナイフを用いて、タバコ棒の点火端から１２ｍｍ（熱源の長さ）のところで直線的に切断することによって改変した。次に、熱エネルギー吸収体を熱源の後ろの切り口に入れた。その後、直線状に切り取ったものを１３ｍｍ×２７ｍｍのティッピング（ｔｉｐｐｉｎｇ）紙で包み、紙を棒に接着させて全ての空隙を塞いだ。全部で７６個の試料をこの方法に従って調製し、以下に列挙する。
１０個のＨＮＢ２参考試料
アルミニウムディスクを有する３個のＨＮＢ２試料
セラミックアルミナディスクを有する３個のＨＮＢ２試料
５個のアルミニウム球を有する３個のＨＮＢ２試料
８個のアルミニウム球を有する３個のＨＮＢ２試料
１０個のアルミニウム球を有する３個のＨＮＢ２試料
１５個のアルミニウム球を有する１０個のＨＮＢ２試料
１８個のアルミニウム球を有する１０個のＨＮＢ２試料
２０個のアルミニウム球を有する１０個のＨＮＢ２試料
５個のセラミックアルミナ球を有する３個のＨＮＢ２試料
７個のセラミックアルミナ球を有する３個のＨＮＢ２試料
１０個のセラミックアルミナ球を有する３個のＨＮＢ２試料
メントール付きの３個のＨＮＢ２参考試料
メントール付きの１５個のアルミニウム球を有する３個のＨＮＢ２試料
メントール付きの１８個のアルミニウム球を有する３個のＨＮＢ２試料
メントール付きの２０個のアルミニウム球を有する３個のＨＮＢ２試料

［実施例１］
熱エネルギー吸収体を有する最良の候補のＨＮＢ１試料及びＨＮＢ２試料の平均頂点温度プロファイル（図５）

紙巻タバコ棒に沿った温度プロファイルを提供するために、全てのＨＮＢ１試料及びＨＮＢ２試料について熱分析実験を行った。皮下注射針を用いて、点火端から１５ｍｍ及び２４ｍｍのタバコ棒の２箇所に０．５０ｍｍの穴を開けた。次にプローブ径０．２６ｍｍのＫ型熱電対（ＣＴノーウォークのＯｍｅｇａ Ｅｎｇｉｎｅｒｒｉｎｇ）を前記穴に挿入し、少量のティッピング糊（２０００９７６６糊）で密封した。熱電対の挿入深さは約３．５ｍｍであり、熱電対先端を紙巻タバコ棒のほぼ中心線に位置させた。ＨＮＢ１試料及びＨＮＢ２試料は、従来の設計の特注のラビリンスホルダーによって所定の位置に保持した。「喫煙」の行為は、Ｓｃｈｎｅｉｄｅｒ Ｅｌｅｃｔｒｉｃ Ｍｏｔｉｏｎ ＵＳＡ社製ＭＤｒｉｖｅＰｌｕｓ １７ステッピングモーター付きの特注の喫煙機を用いて実施した。ステッピングモーターを、以下に記載する特定のパフレジメにプログラムした。ステッピングモーターの使用により、ピストン運動をデジタル制御することができた。最後に、ＩｎｔｅｌｌｉＬｏｇｇｅｒ（カナダ、ラメサのＬｏｇｉｃ Ｂｅａｃｈ製）を用いてデータ収集を行い、ＨｙｐｅｒＷａｒｅ ＩＩソフトウェア（カナダ、ラメサのＬｏｇｉｃ Ｂｅａｃｈ製）を用いてデータをコンピュータに転送し、さらなる解析を行った。

円形アルミニウムディスク、円形セラミックアルミナディスク、５、８、１０、１５、１８、及び２０個のアルミニウム球、並びに５、７、１０、１５、１８、及び２０個のセラミックアルミナ球を含むＨＮＢ１試料及びＨＮＢ２試料について試験を行った。全ての製品を、前記の特注の喫煙機を用いて、５５ｍＬパフ容量を用いて２秒間のパフ持続時間で１９回のパフで喫煙した。最初の３回のパフは点火パフと見なされ、基本的に連続して実施した。パフ１と２との間及びパフ２と３との間のパフ間間隔は約３秒であった。熱源を、パフ１の前に、電気ライター（Ｂｏｒｇｗａｌｄｔ Ｅｌｅｃｔｒｉｃ Ｌｉｇｈｔｅｒ Ｒ２９）を用いて約１秒間予熱し、パフ２の終わりまで、点火端と熱源との間で点火の接触を維持した。パフ３は、ライターを熱源から取り外した状態で行った。パフ３に続いて、その後のパフの開始の間隔を３０秒に維持した。１５ｍｍ及び２４ｍｍの長さでタバコの芯（棒中心線）の温度を熱電対によって測定し、ＩｎｔｅｌｌｉＬｏｇｇｅｒによって読み出されたこのデータから温度プロファイルを生成した。

各パフ内の温度のピーク値を識別し、パフの「頂点温度」と呼んだ。最高温度（１５ｍｍで採取）がＨＮＢ２対照試料の最高温度よりも１００℃～３００℃低いことを示した試料を高性能の「最良」候補として選択した。試験に基づき、１５、１８、２０個のアルミニウム球を有するＨＮＢ２試料を最良の候補として選択した。図５に見られるように、アルミニウム球のない対照ＨＮＢ２棒、及び１５、１８、及び２０個のアルミニウム球を含むＨＮＢ２棒の試験に基づいて、平均頂点温度プロファイルを報告した。１８個のアルミニウム球を含む試料ＨＮＢ２棒は、喫煙中に（３００℃を超える低下で）最大の頂点温度の低下を生じた。しかし、対照試料と比較した場合、３つの試料棒全てが頂点温度の低下を生じた。

［実施例２］
熱エネルギー吸収体を有する最良の候補のＨＮＢ１及びＨＮＢ２試料の平均圧力低下データ（図６）

タバコの種類又は成分の異なる２種類の紙巻タバコ棒を正確に比較するためには、棒に沿った平均圧力低下を評価し、比較することが不可欠である。空気圧低下は、棒及びフィルターを通してエアロゾルを吸い込むために必要な空気吸入力に対する抵抗に正比例する。紙巻タバコの圧力低下及び吸入抵抗は、喫煙中のタバコの性能に直接影響することが知られている。品質試験モジュール（ＱＴＭ）装置に組み込んだ圧力低下ユニットを用いて、試料の空気圧低下を測定した。ＱＴＭは、フィルター中の希釈率及び圧力低下を提供し、希釈穴を開けた状態および希釈穴を閉じた状態で別々に測定し、報告した。ＱＴＭ試験の希釈穴は、炭素先端の下流のタバコ棒側の穴を開けるレーザー開口部品で準備する。試料の穴を閉じた試験では、ＱＴＭが炭素先端からのみ試料に空気が入るように試験を行う間、希釈穴を覆う。試料の穴を開けた試験では、ＱＴＭが炭素先端及び希釈穴の両方を通って空気が試料に入るように試験を行う間、希釈穴を露出させたままにしておく。ＱＴＭは、毎秒１７．５ｃｍ^３の空気を吸うという工業規格プロトコルを有する。ＱＴＭはまた、棒の重量及び棒の周囲を含む試料の他の物理的特性を提供した。

具体的には、図６において、実施例１に記載した温度分析において最良の性能を示すと考えられた候補試料について、圧力低下分析を行った。試験した試料は、１５、１８、２０個のアルミニウム球を有するＨＮＢ２試料及び比較の基準のためのＨＮＢ２対照試料を含んでいた。図６に見られるように、対照ＨＮＢ２棒並びに１５個のアルミニウム球を含むＨＮＢ２棒、１８個のアルミニウム球を含むＨＮＢ２棒、及び２０個のアルミニウム球を含むＨＮＢ２棒の試験に基づいて、開穴試験及び閉穴試験の両方について、圧力低下データを報告した。図６に示されているように、アルミニウム球を有するＨＮＢ２棒にわたる平均圧力低下は、アルミニウム球を含まないＨＮＢ２棒の対照試料と比較した場合、－５ｍｍＨｇ～１０ｍｍＨｇの間であった。最良の候補のＨＮＢ２試料と比較して、ＨＮＢ２対照試料における圧力低下は実質的に類似していることが観察された。これにより、熱エネルギー吸収体の追加がＨＮＢ２試料にわたる圧力低下に大きな影響を及ぼさず、圧力低下の変化によるユーザーが経験した吸入抵抗における製品性能の変化をもたらすことを確認する。

［実施例３］
熱エネルギー吸収体を有する最良の候補のＨＮＢ１試料及びＨＮＢ２試料によって放出された全粒子状物質（図７）

喫煙物品の喫煙中に放出される全粒子状物質（ＴＰＭ）は、喫煙物品から発生するエアロゾルの視認性に影響を及ぼす可能性がある。例えば、喫煙物品の喫煙中に放出されるＴＰＭの減少は、前記喫煙物品から生成されるエアロゾルの視認性を低下させる可能性がある。

実施例１に記載した特注の喫煙機を用いてＴＰＭ分析実験を行った。喫煙機を、５０／３０／３のパフレジメ（５０ｍｌパフ量／３０秒パフ頻度／３秒パフ持続期間）を行うようにプログラムし、試験試料の喫煙中の全粒子状物質（ＴＰＭ）を定量するために使用した。直径４４ｍｍのケンブリッジフィルターパッドをパッドホルダー内に配置し、初期質量のために秤量した。次に、ホルダーを喫煙機に接続し、試料を挿入した。各試料について１２回のパフを実施した。続いて、フィルターパッドをホルダーから取り外し、高精度スケールを用いて最終質量を測定した。各試験の前後のフィルターパッドの質量の相違から全体的なＴＰＭ値を得、これを試験した各試料についてｍｇ／パフ基準で質量を計算するために１２回のパフにわたって平均化した。

図７に見られるように、試験した試料は、１５、１８、及び２０個のアルミニウム球を有するＨＮＢ２試料及び比較の基準のためのＨＮＢ２対照試料を含んでいた。図７に見られるように、ＨＮＢ２対照試料、１５個のアルミニウム球を含むＨＮＢ２試料、１８個のアルミニウム球を含むＨＮＢ２試料、及び２０個のアルミニウム球を含むＨＮＢ２試料は、それぞれＴＰＭ値１．５８、１．１７、１．００、及び１．００ｍｇ／パフを生じた。図７に見られるように、結果は、ＨＮＢ２対照試料で生じたＴＰＭが、熱エネルギー吸収体を有するＨＮＢ２試料から生じたＴＰＭよりもわずかに高いだけであることを示唆する。さらに、観察されたＴＰＭ値は、ＨＮＢ２棒に装填されたアルミニウム球の数に反比例することが注目された。このように、これらの試料で生成される目に見えるエアロゾルの量は、アルミニウム球が少ないほど影響を受けにくく、一方でタバコ棒要素の焦げの減少をもたらす。また、この試験により、１５個のアルミニウム球を有するＨＮＢ２試料が、ＴＰＭ値の最小の減少及びタバコ棒要素の焦げの最大の減少の両方の最良の組合せを提供することを確認した。

Claims (21)

1. 喫煙物品であって、
   該喫煙物品の少なくとも一部を外接させる外側ラップであって、該喫煙物品は上流点火端及び下流口端によって規定される外側ラップ、
   該点火端に近接して配置された炭素熱源、
   該炭素熱源の下流に配置されたタバコ材料、及び
   タバコ材料と炭素熱源との間に少なくとも部分的に配置された熱エネルギー吸収体
   を含む喫煙物品。
2. 前記熱エネルギー吸収体が、金属材料又はセラミック材料の１つ以上を含む、請求項１に記載の喫煙物品。
3. 前記熱エネルギー吸収体が、アルミニウム材料又はアルミナ材料の１つ以上を含む、請求項１に記載の喫煙物品。
4. 前記熱エネルギー吸収体が、タバコ材料にわたって加熱空気の均一な分布を向上させるように構成される、請求項１に記載の喫煙物品。
5. 前記熱エネルギー吸収体が、１つ以上の円形ディスクの形態である、請求項１～４のいずれか一項に記載の喫煙物品。
6. 前記１つ以上の円形ディスクが、約５ｍｍ～約９ｍｍの個々の直径及び約０．１ｍｍ～約４ｍｍの厚さを有する、請求項５に記載の喫煙物品。
7. 前記１つ以上の円形ディスクが複数の穴を含む、請求項５に記載の喫煙物品。
8. 前記複数の穴が、不規則な形状にされ、ランダムに分布し、又はパターンで分布している、請求項７に記載の喫煙物品。
9. 前記熱エネルギー吸収体が、複数の粒子の形態である、請求項１～４のいずれか一項に記載の喫煙物品。
10. 前記粒子が実質的に球形である、請求項９に記載の喫煙物品。
11. 前記熱エネルギー吸収体が、約３～約５００個の間の粒子を含む、請求項９に記載の喫煙物品。
12. 前記粒子が、約０．００５ｍｍ～約５ｍｍの直径を有する、請求項１０に記載の喫煙物品。
13. 前記熱エネルギー吸収体が、約０．１ｋＪ／ｋｇ Ｋ～約３ｋＪ／ｋｇ Ｋの比熱容量を有する材料を含む、請求項１～４のいずれか一項に記載の喫煙物品。
14. 前記タバコ材料が、タバコ抽出物、エアロゾル前駆体組成物、及び風味材料の１つ以上をさらに含む、請求項１～４のいずれか一項に記載の喫煙物品。
15. 前記タバコ材料が、細断された又は粒状の形態の１つ以上である、請求項１～４のいずれか一項に記載の喫煙物品。
16. 前記炭素熱源が、それを通って長手方向に延びる複数の空気入口穴を有する、請求項１～４のいずれか一項に記載の喫煙物品。
17. 前記熱エネルギー吸収体が、喫煙物品の頂点温度を約５０℃～約５００℃低下させるように構成される、請求項１～４のいずれか一項に記載の喫煙物品。
18. 前記下流口端がさらにフィルター材料を含む、請求項１～４のいずれか一項に記載の喫煙物品。
19. 喫煙物品中の過度の加熱を減少させる方法であって、
    炭素熱源、タバコ材料、熱エネルギー吸収体、及び喫煙物品の少なくとも一部を外接させる外側ラップを含む喫煙物品を提供し、ここで、該喫煙物品は上流点火端及び下流口端によって規定され、および
    該炭素熱源が灯されると、該喫煙物品の頂点温度が約５０℃～約５００℃減少するように、該熱エネルギー吸収体を少なくとも部分的に該タバコ材料と該炭素熱源との間に配置すること
    を含む方法。
20. 前記熱エネルギー吸収体が、前記タバコ材料にわたる加熱空気の均一な分布を向上させるように構成される、請求項１９に記載の方法。
21. 前記下流口端がさらにフィルター材料を含む、請求項１９又は２０に記載の方法。

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