本開示は、以下、その例示的な実施形態を参照して、さらに詳細に記載される。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように記載される。実際、本開示は、多くの異なる形態で具体化され、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が、適用される法的要件を満たすように提供される。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される単数形「a」、「an」、「the」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。
本開示は、(好ましくは、材料を著しく燃焼させることなく)材料が加熱されて、エアロゾルおよび/または吸入可能な物質を形成する物品(およびその組立ておよび/または製造)の説明を提供する。そのような物品は、「手持ち式」装置と見なされるのに十分に小型であることが最も好ましい。いくつかの態様では、物品は、喫煙品として特徴付けられる。本明細書で使用される用語「喫煙品」は、その物品および/または装置のいかなる構成要素も実質的に燃焼させることなく、紙巻タバコ、葉巻またはパイプを喫煙するという感覚の多く(例えば、吸入および呼気の形式、味または香味の種類、感覚刺激効果、物理的感触、使用形式、目に見えるエアロゾルによってもたらされるような視覚的刺激など)を提供する物品および/または装置を意味することを意図する。本明細書で使用される用語「喫煙品」は、動作中に、物品または装置が、タバコの燃焼または熱分解の副産物から生じるエアロゾルの意味での煙を生成することを必ずしも意味せず、むしろ、物品または装置が、物品および/または装置の特定の構成要素、要素などの揮発または気化に起因する(煙状として記述されるように見なされ得る、目に見えるエアロゾルと見なされるエアロゾル内の蒸気を含む)蒸気を生成することを意味する。いくつかの態様では、喫煙品として特徴付けられる物品または装置は、タバコおよび/またはタバコ由来成分を組み込んでいる。
前述のように、特定のエアロゾル送達装置のエアロゾル生成部品は、そのいかなる成分も実質的に燃焼することなく、タバコを点火し燃焼させることによって(ひいては、タバコの煙を吸い込むことによって)使用される紙巻タバコ、葉巻またはパイプを喫煙するという数々の感覚(例えば、吸入および呼気の形式、味または香味の種類、感覚刺激効果、物理的感触、使用形式、目に見えるエアロゾルによってもたらされるような視覚的刺激など)をもたらし得る。例えば、本開示のいくつかの例示的な実装形態によるエアロゾル送達装置のユーザは、喫煙者が従来型の喫煙品を使用するのと同じように、その構成要素を保持し使用し、その部品によって生成されたエアロゾルを吸入するためにその部品の一端を吸い、選択された時間間隔で吸煙する等々を行うことができる。
本開示の物品または装置はまた、蒸気生成物品、エアロゾル送達物品または薬剤送達物品であるとして特徴付けられる。したがって、そのような物品または装置は、吸入可能な形態または状態の1つ以上の物質を提供するように構成可能である。例えば、吸入可能な物質は、実質的に蒸気の形態(例えば、その臨界点よりも低い温度で気相にある物質)である。あるいは、吸入可能な物質は、エアロゾルの形態(例えば、気体中の微細固体粒子または液滴の懸濁液)である。分かりやすくするために、本明細書で使用される用語「エアロゾル」は、目に見えるかどうか、また煙状であると見なされ得る形態であるかどうかに関わりなく、人間の吸入に適した形態または種類の蒸気、気体およびエアロゾルを含むことを意味する。いくつかの実装形態では、用語「蒸気」および「エアロゾル」は交換可能であってもよい。したがって、簡単にするために、本開示を説明するために使用される用語「蒸気」および「エアロゾル」は、別段の指定がない限り交換可能であると理解される。
本開示の喫煙品は、使用時に、従来型の喫煙品(例えば、炎によって点火することにより使用され、続いて燃やされおよび/または燃焼されるタバコを吸入することにより使用される紙巻タバコ、葉巻またはパイプ)を使用する際の個人の多くの物理的作用を受ける。例えば、本開示の喫煙品のユーザは、従来型の喫煙品のようにその物品を保持し、その物品によって生成されたエアロゾルを吸入するためにその物品の一端を吸引し、選択された時間間隔で吸煙する。
システムは、一般に、いわゆる「タバコ加熱製品」などの喫煙品に関連する実装形態に関して本明細書に記載されているが、機構、構成要素、特徴および方法は、多くの異なる形態で具体化され、様々な物品に関連付けられてもよいことを理解されたい。例えば、本明細書に提供される説明は、従来の喫煙品(例えば、紙巻タバコ、葉巻、パイプなど)、加熱式タバコ、および本明細書に開示される製品のいずれかのための関連する梱包の実装形態と組み合わせて使用され得る。したがって、本明細書に開示される機構、構成要素、特徴および方法の説明は、エアロゾル送達装置に関する実装形態に関して単なる例として論じられ、様々な他の製品および方法で具体化および使用され得ることを理解されたい。
本開示の喫煙品は、一般に、ハウジング、外側ラップまたは包装、ケーシング、構成要素、モジュール、部材などのある種の筐体内に設けられるか収容される多数の要素を含む。筐体の全体的な設計は可変であり、喫煙品の全体の大きさおよび形状を画定する筐体の形式または構成も可変である。すべてではないがいくつかの実装形態では、筐体の全体的な設計、大きさおよび/または形状は、従来の紙巻タバコまたは葉巻のものに類似している。様々な態様では、熱源は、熱を生成して、例えば、固体または液体の形態(例えば、ビーズ、シート、細断片、ラップ)の押出構造および/または基材、エアロゾル前駆体組成物と結合された基材材料、タバコおよび/またはタバコ関連材料、例えば、タバコから直接分離された、タバコに自然に見出される材料、または合成的に調製された材料などを具備する基材材料をエアロゾル化することができ得る。いくつかの実装形態では、押出構造は、タバコ製品、またはタバコと他の材料、例えばセラミック粉末などとの複合物を含有してもよい。他の実装形態では、多孔質セラミックビーズにタバコ抽出物/スラリーが担持されてもよい。他の実装形態は、非タバコ製品を使用してもよい。いくつかの実装形態では、エアロゾル前駆体組成物を担持した多孔質ビーズ/粉末(セラミック)が使用されてもよい。他の実装形態では、セラミック粉末およびエアロゾル前駆体組成物の押出スラリーから作製されたロッド/シリンダが使用されてもよい。
本開示による喫煙品は、以下に詳細に説明するように、様々な実装形態をとり得るが、消費者による喫煙品の使用は適用範囲の点で同様となる。喫煙品の使用の上記の説明は、本明細書に提供されるさらなる開示に照らして当業者には明らかである軽微な変更を介して、記載される様々な実装形態に適用可能である。ただし、使用の説明は、本発明の物品の使用を限定することを意図するものではなく、本明細書の開示のすべての必要な要件を満たすために提供される。
本開示の特定の態様によれば、下流香味添加を提供する喫煙品を提供することが有利であり得る。図1~図5は、そのような喫煙品の例示的な実装形態を示す。特に、図1は、外側ラップ102を含む喫煙品100の斜視図を示し、図2は、喫煙品100の他の構成要素を露出させるために外側ラップ102が取り外された喫煙品100を示す。図2を参照すると、図示される実装形態の喫煙品は、熱源104と、第1の基材材料106と、第2の基材材料108と、フィルタ110と、下流香味添加構成要素112とを含む。他の例示的な実装形態に関してさらに詳細に説明されるように、下流香味添加構成要素は、様々な異なる構成を有し得る。図示される実装形態では、フィルタ110および香味添加構成要素112は、ともにマウスピース114を備える。
様々な実装形態では、フィルタは、喫煙装置の下流端に近接して半径方向および/または長手方向に配置されたディスクまたは他の装置を備えてもよい。このように、マウスピースを吸引すると、フィルタは、装置を通って流れるエアロゾルを受容し得る。いくつかの実装形態では、フィルタは、個別のセグメントを備えてもよい。いくつかの実装形態では、フィルタは、ガス透過性材料(例えば、酢酸セルロース、または紙もしくはレーヨンなどの繊維、またはポリエステル繊維など)から構築された充填ロッドまたは円筒形ディスクから構築され得る。いくつかの実装形態では、フィルタは、酢酸セルローストウ、ギャザーポリプロピレンウェブ、酢酸セルロース管、ポリ乳酸(PLA)フィルタ材料などを含んでもよい。いくつかの実装形態では、フィルタは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Rakerらの米国特許第5,025,814号明細書に記載されているように、タバコ含有材料のストランドを追加的または代替的に含んでもよい。いくつかの実装形態では、フィルタは、濾過を提供するセグメント、引込み抵抗を提供するセグメント、エアロゾルが冷却するための空間を提供する中空セグメント、他のフィルタセグメント、および上記のいずれか1つまたは任意の組合せを含み得る。いくつかの実装形態では、フィルタは、交換可能であり得る1つ以上のフィルタセグメントを含み得る。
図示される実装形態では、第1および第2の基材材料106、108は、それぞれの対向する第1および第2の端部の各々の間で中央に画定された長手方向に延在する軸線を備えてもよく、第1および第2の基材材料106、108の断面は、いくつかの実装形態では、軸線の周りで対称であってよい。例えば、いくつかの実装形態では、第1の基材材料106および第2の基材材料108の断面は、第1および第2の基材材料106、108が、その対向する第1の端部と第2の端部との間に延在する略円筒形状を画定するように、略円形であってよい。ただし、他の実装形態では、第1および第2の基材材料106、108は、第1の基材材料106または第2の基材材料108の一方または両方がその対向する第1の端部と第2の端部との間に略非円筒形状を画定し得るように、略非円形断面を画定してもよい。そうでなければ、他の例では、第1の基材材料106または第2の基材材料108の一方または両方は、軸線の周りに非対称断面を有してもよい。様々な実装形態では、第1および第2の基材材料106、108の各端部は、隣接する要素と軸線方向に整列していてもよい。例えば、第2の基材材料108の第1の端部は、第1の基材材料106の第2の端部と係合すると同軸に整列するように構成されてもよい。
様々な他の実装形態は、例えば、抵抗熱源、誘導熱源などを含む様々な異なる熱源を使用し得るが、図示される実装形態では、熱源104は、その点火時に熱を生成するように構成される。図示される実装形態では、例えば、熱源104は、略円筒形状を有し、可燃性炭素質材料を組み込んだ可燃性燃料要素を備える。他の実装形態では、熱源104は、異なる形状、例えば、立方体または六角形の断面を有するプリズム形状を有し得る。炭素質材料は、一般に、高い炭素含量を有する。いくつかの例示的な炭素質材料は、主に炭素から構成されてもよく、および/または典型的には、乾燥重量基準で約60パーセント超、一般に約70パーセント超、多くの場合約80パーセント超、頻繁に約90パーセント超の炭素含量を有し得る。
場合によっては、熱源は、可燃性炭素質材料以外の要素(例えば、粉末タバコまたはタバコ抽出物などのタバコ成分;香料;塩化ナトリウム、塩化カリウムおよび炭酸ナトリウムなどの塩;熱安定性グラファイト中空円筒形(例えば、管)繊維;酸化鉄粉末;ガラスフィラメント;粉末炭酸カルシウム;アルミナ顆粒;アンモニア塩などのアンモニア源;ならびに/またはグアーガム、アルギン酸アンモニウムおよびアルギン酸ナトリウムなどの結合剤)を組み込んでいてもよい。他の実装形態では、熱源は、例えば、複数の点火可能なビーズなどの複数の点火可能な物体を備えてもよい。他の実装形態では、熱源は、組成または相対含有量の点で、上記のものと異なっていてもよいことに留意されたい。例えば、いくつかの実装形態では、様々な形態の炭素、例えば、グラファイトまたはグラフェンが熱源として使用され得る。他の実装形態では、熱源は、増加したレベルの活性炭、炭素の様々な多孔度、様々な量の炭素、任意の上述の成分のブレンドなどを有し得る。さらに他の実装形態では、熱源は、例えば、その点火時に熱を生成するように構成された可燃性液化ガスなどの非炭素熱源を備えてもよい。例えば、いくつかの実装形態では、液化ガスは、石油ガス(LPGまたはLPガス)、プロパン、プロピレン、ブチレン、ブタン、イソブテン、メチルプロパンまたはn-ブタンのうちの1つ以上を含有してもよい。さらに他の実装形態では、熱源は、化学反応に基づく熱源を具備してもよく、熱源の点火は、2つ以上の個々の成分の相互作用を具備する。例えば、化学反応に基づく熱源は、金属剤および活性化溶液を含有してもよく、金属剤と活性化溶液とが接触すると熱源が活性化される。化学に基づく熱源のいくつかの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Banerjeeらの米国特許第7,290,549号明細書に見出され得る。熱源の組合せも可能である。
場合によっては、熱源は、可燃性炭素質材料以外の要素(例えば、粉末タバコまたはタバコ抽出物などのタバコ成分;香料;塩化ナトリウム、塩化カリウムおよび炭酸ナトリウムなどの塩;熱安定性グラファイト中空円筒形(例えば、管)繊維;酸化鉄粉末;ガラスフィラメント;粉末炭酸カルシウム;アルミナ顆粒;アンモニア塩などのアンモニア源;ならびに/またはグアーガム、アルギン酸アンモニウムおよびアルギン酸ナトリウムなどの結合剤)を組み込んでいてもよい。他の実装形態では、熱源は、例えば、複数の点火可能なビーズなどの複数の点火可能な物体を含有してもよい。他の実装形態では、熱源は、組成または相対含有量の点で、上記のものと異なっていてもよいことに留意されたい。例えば、いくつかの実装形態では、様々な形態の炭素、例えば、グラファイトまたはグラフェンが熱源として使用され得る。他の実装形態では、熱源は、増加したレベルの活性炭、炭素の様々な多孔度、様々な量の炭素、任意の上述の成分のブレンドなどを有し得る。さらに他の実装形態では、熱源は、例えば、その点火時に熱を生成するように構成された可燃性液化ガスなどの非炭素熱源を備えてもよい。例えば、いくつかの実装形態では、液化ガスは、石油ガス(LPGまたはLPガス)、プロパン、プロピレン、ブチレン、ブタン、イソブテン、メチルプロパンまたはn-ブタンのうちの1つ以上を含み得る。さらに他の実装形態では、熱源は、化学反応に基づく熱源を備えても良く、熱源の点火は、2つ以上の個々の成分の相互作用を含む。例えば、化学反応に基づく熱源は、金属剤および活性化溶液を含有してもよく、金属剤と活性化溶液とが接触すると熱源が活性化される。化学に基づく熱源のいくつかの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるBanerjeeらの米国特許第7,290,549号明細書に見出され得る。熱源の組合せも可能である。
他の実装形態では、熱源は、様々な方法で構築され得るが、いくつかの実装形態では、熱源は、粉砕または粉末化された炭素質材料を使用して押し出されたものか、または配合されたものを含有してもよく、乾燥重量基準で約0.5g/cm3超、多くの場合約0.7g/cm3超、頻繁に約1g/cm3超の密度を有する。例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Riggsらの米国特許第5,551,451号明細書およびBorschkeらの米国特許第7,836,897号明細書に記載されている燃料源構成要素、配合物および設計の種類を参照されたい。
様々な実装形態では、熱源は、例えば、実質的に中実の円筒形状または中空円筒(例えば、管)形状を含む様々な形態を有し得るが、図示される実装形態の熱源104は、押出モノリシック炭素質材料を含む。いくつかの実装形態では、熱源は、熱源の第1の端部から熱源の対向する第2の端部まで長手方向に延在する複数の内部通路を含み得る。他の実装形態では、複数の内部通路が存在する必要はなく、および/または複数の内部通路は、略円筒形状および略非円筒形状を含む様々な形態および/または大きさをとり得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実装形態では、わずか1つの内部通路が存在してもよい。さらに他の実装形態は、内部通路をまったく含まなくてよい。追加の実装形態は、直径および/または形状が等しくなくてよく、熱源内に不均等に離隔され、および/または配置され得る複数の内部通路を含み得る。
図示される実装形態は、熱源の第1の端部から対向する第2の端部まで長手方向に延在する複数の周溝116を含む。他の実装形態では、溝は、熱源の全長にわたって延在する必要はない。図示される実装形態では、溝は、幅および深さが実質的に等しく、熱源の円周の周りに実質的に等しく分布されている。ただし、他の実装形態は異なっていてもよい。例えば、いくつかの実装形態では、わずか2つの溝が存在してもよく、さらに他の実装形態は、わずか1つの溝を含み得る。さらに他の実装形態は、溝をまったく含まなくてよい。追加の実装形態は、幅および/または深さが等しくなくてよく、熱源の円周の周りに不均等に離隔され得る複数の溝を含み得る。さらに他の実装形態では、熱源は、押出モノリシック炭素質材料の第1の端部から、反対側のその第2の端部まで長手方向に延在するフルートおよび/またはスリットを含み得る。いくつかの実装形態では、熱源は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Lobovskyの米国特許第7,615,184号明細書に開示されている種類の発泡プロセスで形成された発泡炭素モノリスを含み得る。したがって、いくつかの実装形態は、熱源を点火するのにかかる時間の短縮に関して利点を提供し得る。いくつかの他の実装形態では、熱源は、断熱材の層(図示せず)と共押し出しされ、それにより、製造時間および費用を削減し得る。燃料要素の他の実装形態は、Brooksらの米国特許第4,922,901号明細書に記載されている種類の炭素繊維、またはTakeuchiらの米国特許出願公開第2009/0044818号明細書に開示されているような他の熱源の実装形態を含み、これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。デボス熱源システムを含む熱源、方法、およびそのような熱源を含む喫煙品のさらなる例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2018年2月22日に出願され、「System for Debossing a Heat Generation Member,a Smoking Article Including the Debossed Heat Generation Member,and a Related Method」と題された米国特許出願第15/902,665号明細書に開示されている。
一般に、熱源からエアロゾル化可能構成要素への熱の適用によって形成される/揮発されるエアロゾル(およびユーザへの送達のために同様に提供される任意の風味材料、薬剤など)がマウスピースを介してユーザに送達可能であるように、熱源は、1つ以上のエアロゾル化可能構成要素を有するエアロゾル送達構成要素(例えば、基材材料)の十分近くに配置される。すなわち、熱源が基材材料を加熱すると、消費者による吸入に適した物理的形態でエアロゾルが形成、放出または生成される。前述の用語は、放出する(release)、放出している(releasing)、放出する(releases)または放出された(released)への言及が、形成するまたは生成する(form or generate)、形成しているまたは生成している(forming or generating)、形成するまたは生成する(forms or generates)および形成されたまたは生成された(formed or generated)を含むように交換可能であることを意味することに留意すべきである。具体的には、吸入可能な物質は、蒸気もしくはエアロゾルまたはそれらの混合物の形態で放出される。さらに、本開示の背景技術の項に列挙されている代表的な製品などの市販の電子喫煙品を考慮して、様々な喫煙品の要素の選択が理解される。
他の実装形態は単一の基材材料を含み得るが、前述のように、図示される実装形態は、第1の基材材料106および第2の基材材料108を含む。さらに他の実装形態は、追加の基材材料を含んでもよい。いくつかの実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、カットフィラー形態の風味豊かな芳香性タバコのブレンドを含有してもよい。別の実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、Pryorらの米国特許第4,807,809号明細書、Pryorらの米国特許第4,889,143号明細書およびRakerの米国特許第5,025,814号明細書に記載されているような再構成されたタバコ材料を含有してもよい。さらに、再構成されたタバコ材料は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、Chemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)に記載の種類の紙巻タバコ用の再構成されたタバコ紙を含み得る。例えば、再構成されたタバコ材料は、タバコおよび/またはタバコ関連材料を含有するシート状材料を含み得る。したがって、いくつかの実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、再構成されたタバコ材料の巻かれたロールから形成され得る。別の実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、再構成されたタバコ材料の細断片、細片などから形成され得る。別の実装形態では、タバコシートは、熱伝導性構成要素を含んでも含まなくてもよい重なり合う層(例えば、ギャザーウェブ)を含み得る。繊維状フィラー材料、エアロゾル形成材料および複数の熱伝導性構成要素によって形成された初期基材シートの一連の重なり合う層(例えば、ギャザーウェブ)を含む基材材料の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2018年2月26日に出願され、「Heat Conducting Substrate for Electrically Heated Aerosol Delivery Device」と題された米国特許出願第15/905,320号明細書に記載されている。
いくつかの実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、タバコ関連材料を有する複数のマイクロカプセル、ビーズ、顆粒などを含み得る。例えば、代表的なマイクロカプセルは、形状がほぼ球形であってよく、タバコ由来抽出物などの液体中心領域を含む外側カバーまたはシェルを有してもよい。いくつかの実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、中空円筒形状にそれぞれが形成された複数のマイクロカプセルを含み得る。いくつかの実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、中空円筒形状に形成された複数のマイクロカプセルの構造的形状および/または完全性を維持するように構成された結合剤材料を含み得る。
基材材料のうちの1つ以上に使用されるタバコは、黄色種タバコ、バーレータバコ、オリエンタルタバコ、メリーランドタバコ、暗色タバコ、暗色火干タバコおよびラスチカタバコ、ならびに他の希有もしくは特製タバコ、またはそれらのブレンドなどのタバコを含み得るか、これらに由来し得るものである。様々な代表的なタバコの種類、タバコの加工種類、およびタバコブレンドの種類は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、Lawsonらの米国特許第4,836,224号明細書、Perfettiらの米国特許第4,924,888号明細書、Brownらの米国特許第5,056,537号明細書、Brinkleyらの米国特許第5,159,942号明細書、Gentryの米国特許第5,220,930号明細書、Blakleyらの米国特許第5,360,023号明細書、Shaferらの米国特許第6,701,936号明細書、Dominguezらの米国特許第6,730,832号明細書、Liらの米国特許第7,011,096号明細書、Liらの米国特許第7,017,585号明細書、Lawsonらの米国特許第7,025,066号明細書、Perfettiらの米国特許出願公開第2004/0255965号明細書、BeremanのPCT公開国際公開第02/37990号およびBombickらのFund.Appl.Toxicol.,39,p.11-17(1997)に記載されている。
本開示のさらに他の実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、タバコ、タバコ関連材料、グリセリン、水および/または結合剤材料を含むか、それらから本質的に構成される押出構造として構成され得るが、特定の配合物は、結合剤材料を含まなくてよい。様々な実装形態では、好適な結合剤材料は、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸プロピレングリコール、アルギン酸カリウムおよびアルギン酸ナトリウムなどのアルジネートを含み得る。アルジネート、特に高粘度アルジネートは、制御されたレベルの遊離カルシウムイオンと組み合わせて使用され得る。他の好適な結合剤材料には、Aqualon Co.製のKlucel Hなどのヒドロキシプロピルセルロース;The Dow Chemical Co.製のMethocel K4MSなどのヒドロキシプロピルメチルセルロース;Aqualon Co.製のNatrosol 250 MRCSなどのヒドロキシエチルセルロース;FMC製のAvicelなどの微結晶セルロース;The Dow Chemical Co.製のMethocel A4Mなどのメチルセルロース;ならびにHercules Inc.製のCMC 7HFおよびCMC 7H4Fなどのナトリウムカルボキシメチルセルロースが含まれる。さらに他の可能な結合剤材料には、デンプン(例えば、コーンスターチ)、グアーガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、ペクチンおよびキサンタンガムが含まれる。いくつかの実装形態では、2つ以上の結合剤材料の組合せまたはブレンドが使用されてもよい。結合剤材料の他の例は、例えば、各々参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Jakobらの米国特許第5,101,839号明細書およびRakerらの米国特許第4,924,887号明細書に記載されている。いくつかの実装形態では、エアロゾル形成材料は、結合剤材料(例えば、アルギン酸プロピレングリコール)の一部として提供されてもよい。さらに、いくつかの実装形態では、結合剤材料は、タバコまたは他のバイオマスに由来するナノセルロースを含有してもよい。
いくつかの実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Stoneらの米国特許出願公開第2012/0042885号明細書に記載されているように、押出材料として構成され得る。さらに別の実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、マルメライザー処理された、および/またはマルメライザー処理されていないタバコから形成された押出構造および/または基材を含み得る。マルメライザー処理されたタバコは、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Banerjeeらの米国特許第5,105,831号明細書によって知られている。マルメライザー処理されたタバコは、本明細書に記載の結合剤、および/または香料と併せて、グリセロール(約20~約30重量パーセント)、炭酸カルシウム(一般に約10~約60重量パーセント、多くの場合、約40~約60重量パーセント)とともに、約20~約50パーセント(重量)のタバコブレンドを粉末形態で含む。様々な実装形態では、押出材料は、1つ以上の長手方向開口部を有し得る。
様々な実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、その中で利用される様々な量の材料に基づいて様々な構造をとり得る。例えば、例示的な基材材料は、最大約98重量%、最大約95重量%または最大約90重量%のタバコおよび/またはタバコ関連材料を含有してもよい。例示的な基材材料はまた、最大約25重量%、約20重量%または約15重量%の水、特に、約2重量%~約25重量%、約5重量%~約20重量%または約7重量%~約15重量%の水を含有してもよい。香味など(例えば、ニコチンなどの薬剤を含む)は、エアロゾル送達構成要素の最大約10重量%、最大約8重量%または最大約5重量%を含有してもよい。
追加的または代替的に、基材材料のうちの1つ以上は、タバコ、グリセリン、水および/または結合剤材料を含むか、それらから本質的に構成される押出構造および/または基材として構成されてもよく、エアロゾル生成プロセス全体にわたってその構造を実質的に維持するようにさらに構成される。すなわち、基材材料のうちの1つ以上は、エアロゾル生成プロセス全体にわたってその形状を実質的に維持するように構成され得る(例えば、基材材料は、加えられた剪断応力下で連続的に変形しない)。そのような例示的な基材材料は、液体および/またはいくらかの含水量を含み得るが、基材は、エアロゾル生成プロセス全体にわたって実質的に固体を維持してもよく、エアロゾル生成プロセス全体にわたって構造的完全性を実質的に維持し得る。実質的に固体の基材材料に適した例示的なタバコおよび/またはタバコ関連材料は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Ademeらの米国特許出願公開第2015/0157052号明細書、Searsらの米国特許出願公開第2015/0335070号明細書、Whiteの米国特許第6,204,287号明細書およびHearnらの米国特許第5,060,676号明細書に記載されている。
いくつかの実装形態では、喫煙品内で使用される基材材料の量は、物品が許容可能な感覚特性および感覚刺激特性、ならびに望ましい性能特性を示すような量であってもよい。例えば、いくつかの実装形態では、多くの点でタバコの煙の出現に似ている目に見える主流エアロゾルを生成するために、エアロゾル前駆体組成物、例えば、グリセリンおよび/またはプロピレングリコールなどが基材材料内で使用されてもよい。例えば、喫煙品の基材材料に組み込まれるエアロゾル前駆体組成物の量は、約3.5グラム以下、約3グラム以下、約2.5グラム以下、約2グラム以下、約1.5グラム以下、約1グラム以下または約0.5グラム以下の範囲であってよい。
別の実装形態によれば、本開示による喫煙品は、例えば、セラミック材料などの多孔質不活性材料を具備する1つ以上の基材材料を含み得る。例えば、いくつかの実装形態では、様々な細孔形態を有する様々な形状および外形(例えば、ビーズ、ロッド、管など)のセラミックが使用され得る。さらに、いくつかの実装形態では、e-リキッド(e-liquid)などの非タバコ材料がセラミックに担持されてもよい。別の実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、例えば、タバコ由来抽出物などのタバコ関連材料と化学的および/または物理的に実質的に反応しない多孔質不活性材料を含み得る。さらに、上記のものなどの押出タバコは、多孔質であってもよい。例えば、いくつかの実装形態では、押出タバコ材料は、押出プロセス中に発泡剤として機能する不活性ガス、例えば窒素などを有してもよい。
上記のように、様々な実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、エアロゾル前駆体組成物(例えば、保湿剤、例えば、プロピレングリコール、グリセリンなど)および/または少なくとも1つの香料、ならびに熱源による基材材料の点火、熱分解、燃焼および/または焦げ付きの防止を助けるように構成された難燃性/燃焼遅延剤(例えば、リン酸二アンモニウムおよび/または別の塩)を組み込むように処理、製造、生成および/または加工されたタバコ、タバコ成分および/またはタバコ由来材料を含み得る。喫煙品にタバコを組み込むための様々な様式および方法、特に、喫煙品内の、実質的にあらゆるタバコを意図的に燃焼させないように設計される喫煙品が、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、Brooksらの米国特許第4,947,874号明細書、Cantrellらの米国特許第7,647,932号明細書、Robinsonらの米国特許第8,079,371号明細書、Banerjeeらの米国特許第7,290,549号明細書およびCrooksらの米国特許出願公開第2007/0215167号明細書に記載されている。
前述のように、いくつかの実装形態では、基材材料のうちの1つ以上の中に含まれてもよく、有機リン化合物、ホウ砂、水和アルミナ、グラファイト、トリポリリン酸カリウム、ジペンタエリスリトール、ペンタエリスリトールおよびポリオールを含み得る難燃性/燃焼遅延性材料および他の添加物。窒素ホスホン酸塩、リン酸一アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、臭化アンモニウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸エタノールアンモニウム、スルファミン酸アンモニウム、ハロゲン化有機化合物、チオ尿素および酸化アンチモンなどの他のものも適しているが、好ましい薬剤ではない。基材材料および/または他の構成要素(単独で、または互いにおよび/または他の材料と組み合わせたものにかかわらず)に使用される難燃性材料、燃焼遅延性材料および/または焦げ付き遅延性材料の各態様では、望ましい特性は、最も好ましくは、望ましくないガス放出または溶融型挙動を伴わずに提供される。
本開示の他の実装形態によれば、基材材料のうちの1つ以上はまた、タバコ製品の製造に従来使用されている種類のタバコ添加物を組み込んでいてもよい。これらの添加物は、葉巻、紙巻タバコ、パイプなどの製造に使用されるタバコの香味および香りを高めるために使用される種類の材料を含み得る。例えば、これらの添加物は、様々な紙巻タバコ加香成分および/または最上層成分を含み得る。例えば、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、Wochnowskiの米国特許第3,419,015号明細書、Berndtらの米国特許第4,054,145号明細書、Burcham,Jr.らの米国特許第4,887,619号明細書、Watsonの米国特許第5,022,416号明細書、Strangらの米国特許第5,103,842号明細書およびMartinの米国特許第5,711,320号明細書を参照されたい。いくつかの加香材料には、水、糖およびシロップ(例えば、スクロース、グルコースおよび高果糖コーンシロップ)、保湿剤(例えば、グリセリンまたはプロピレングリコール)ならびに香料(例えば、ココアおよびカンゾウ)が含まれてもよい。これらの添加成分はまた、最上層材料(例えば、メントールなどの香味料材料)を含んでもよい。例えば、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、Maysらの米国特許第4,449,541号明細書を参照されたい。添加され得る追加の材料には、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、Lawsonらの米国特許第4,830,028号明細書およびMarshallらの米国特許第8,186,360号明細書に開示されているものが含まれる。
上記のように、様々な実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、それに結合されたエアロゾル前駆体組成物を有し得る。例えば、いくつかの実装形態では、エアロゾル前駆体組成物は、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコールまたはそれらの混合物)などの1つ以上の異なる成分を含有してもよい。代表的な種類の追加のエアロゾル前駆体組成物は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、Sensabaugh,Jr.らの米国特許第4,793,365号明細書、Jakobらの米国特許第5,101,839号明細書、BiggsらのPCT国際公開第98/57556号およびChemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)に記載されている。いくつかの態様では、基材材料は、十分な熱が加えられると(および必要に応じて空気により冷却されると)目に見えるエアロゾルを生成することができ、基材材料は「煙状の」エアロゾルを生成し得る。他の態様では、基材材料は、実質的に目に見えないが、香味または質感などの他の特性によって存在すると認識されるエアロゾルを生成し得る。したがって、生成されるエアロゾルの性質は、エアロゾル送達構成要素の特定の構成要素に応じて可変であってもよい。基材材料は、タバコを燃焼させることによって生成される煙の化学的性質と比較して、化学的に単純であってもよい。
いくつかの実装形態では、エアロゾル前駆体組成物は、様々な濃度で存在し得るニコチンを組み込んでもよい。ニコチンの供給源は様々であってよく、エアロゾル前駆体組成物に組み込まれたニコチンは、単一の供給源、または2つ以上の供給源の組合せに由来してもよい。例えば、いくつかの実装形態では、エアロゾル前駆体組成物は、タバコ由来のニコチンを含んでもよい。他の実装形態では、エアロゾル前駆体組成物は、例えば、ナス科の植物を含む非タバコ植物源などの他の有機植物源に由来するニコチンを含んでもよい。他の実装形態では、エアロゾル前駆体組成物は、合成ニコチンを含んでもよい。いくつかの実装形態では、エアロゾル前駆体組成物に組み込まれたニコチンは、ナス科の他のメンバーなどの非タバコ植物源に由来してもよい。エアロゾル前駆体組成物は、限定するものではないが、ニコチン成分、植物成分(例えば、ラベンダー、ペパーミント、カモミール、バジル、ローズマリー、ショウガ、カンナビス、人参、マカ、大麻、ユーカリ、ルイボス、ウイキョウ、シトラス、クローブおよびティザーヌ)、刺激剤(例えば、カフェインおよびガラナ)、アミノ酸(例えば、タウリン、テアニン、フェニルアラニン、チロシンおよびトリプトファン)および/または医薬成分、栄養補助食品成分および薬用成分(例えば、ビタミン、例えば、B6、B12およびC、ならびに/またはカンナビノイド、例えば、テトラヒドロカンナビノール(THC)およびカンナビジオール(CBD))を含む1つ以上の活性成分をさらに含んでもよい。成分の特定の割合および選択は、所望の香味、質感および他の特性に応じて変化する。例示的な活性成分には、体内の1つ以上の生物学的機能に影響を及ぼすことが知られている任意の成分、例えば、疾患の診断、治癒、緩和、治療または予防に対して薬理学的活性または他の直接的な効果をもたらすか、人間または他の動物の身体の構造または任意の機能に影響を及ぼす(例えば、中枢神経系に対する刺激作用を提供し、活性化効果、解熱作用もしくは鎮痛作用、または他の有用な効果を身体に与える)成分が含まれ得る。
喫煙品の主流エアロゾルの感覚的または感覚刺激的な特性または性質を変化させる多種多様な種類の香料または材料が、使用されるのに適している可能性がある。いくつかの実装形態では、そのような香料は、タバコ以外の供給源から提供されてもよく、天然または人工の性質であってよい。例えば、いくつかの香料は、基材材料、および/またはエアロゾルが生成される喫煙品の領域に適用されるか、その中に組み込まれてもよい。いくつかの実装形態では、そのような薬剤は、熱源に近接した加熱キャビティまたは領域に直接供給されるか、基材材料とともに提供されてもよい。例示的な香料には、例えば、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、果実(例えば、リンゴ、チェリー、イチゴ、ピーチならびにライムおよびレモンを含むシトラスの香味)、メープル、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、ショウガ、蜂蜜、アニス、セージ、シナモン、ビャクダン、ジャスミン、カスカリラ、ココア、カンゾウ、ならびに紙巻タバコ、葉巻およびパイプタバコの香味料に従来使用される種類および特性の香味料および香味パッケージが含まれ得る。高果糖コーンシロップなどのシロップも使用されるのに適している場合がある。
香料はまた、酸性または塩基性特性(例えば、レブリン酸、コハク酸およびピルビン酸などの有機酸)を含み得る。いくつかの実装形態では、香料は、所望により、基材材料の要素と組み合わせられ得る。好適であり得る例示的な植物由来組成物が、ともにDubeらの米国特許第9,107,453号明細書および米国特許出願公開第2012/0152265号明細書に開示されており、これらの開示は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本明細書に記載されるような感覚刺激特性を含め、その感覚特性に影響を及ぼすためにタバコ材料と組み合わせて有用であり得る香味料、加香などのような材料のいずれかが、基材材料と組み合わせられてもよい。特に、基材材料に有機酸を組み込んで、基材材料と組み合わせることが可能であり得るニコチンなどの薬剤の香味特性、感覚特性または感覚刺激特性に影響を与えることが可能であり得る。例えば、レブリン酸、乳酸およびピルビン酸などの有機酸が、ニコチンと等モル(総有機酸含有量に基づく)までの量で、ニコチンとともに基材材料に含まれてもよい。任意の組合せの有機酸が好適であり得る。例えば、いくつかの実装形態では、基材材料は、存在する有機酸の総量が基材材料中に存在するニコチンの総量と等モルである濃度まで、ニコチン1モル当たり約0.1~約0.5モルのレブリン酸、ニコチン1モル当たり約0.1~約0.5モルのピルビン酸、ニコチン1モル当たり約0.1~約0.5モルの乳酸またはそれらの組合せを含み得る。基材材料を生成するために使用される有機酸の様々な追加の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Dullらの米国特許出願公開第2015/0344456号明細書に記載されている。
そのような追加の成分の選択は、喫煙品に望まれる感覚特性などの要因に基づいて可変としてもよく、本開示は、タバコおよびタバコ関連製品またはタバコ由来製品の当業者に容易に明らかである、任意のそのような追加の成分を包含することを意図している。その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、GutchoのTobacco Flavoring Substances and Methods,Noyes Data Corp.(1972)およびLeffingwellらのTobacco Flavoring for Smoking Products(1972)を参照されたい。
他の実装形態では、基材材料のうちの1つ以上は、様々な固有の特徴または特性を有する他の材料を含み得る。例えば、基材材料のうちの1つ以上は、レーヨンの形態の可塑化材料または再生セルロースを含み得る。別の例として、シリカを組み込んだ再生セルロース製品であるビスコース(VISIL(R)として市販されている)が好適であり得る。一部の炭素繊維は、少なくとも95パーセント以上の炭素を含み得る。同様に、綿などの天然セルロース繊維が好適であってよく、綿などの天然セルロース繊維にシリカ、炭素または金属粒子が注入されるか、シリカ、炭素または金属粒子により綿などの天然セルロース繊維が処理されて、難燃性特性を高め、特に、香味に悪影響を及ぼすであろう望ましくないあらゆるガス放出成分のガス放出を最小限に抑えてもよい(特に、あらゆる有害なガス放出生成物の可能性を最小限に抑える)。綿は、浸漬、噴霧、または当技術分野で知られている他の技術によって望ましい難燃性特性を提供するために、例えば、ホウ酸または様々なオルガノホスフェート化合物を用いて処理することが可能であり得る。これらの繊維はまた、望ましくないガス放出または溶融型挙動を伴うことなく所望の難燃性特性を付与するために、有機ナノ粒子または金属ナノ粒子を用いて処理することが可能であり得る(例えば、浸漬、噴霧または蒸着による被覆、注入またはその両方)。
他の実装形態は異なっていてもよいが、図示される実装形態では、外側ラップ102(図1に最も明確に示されている)は、熱源104の少なくとも一部を第1の基材材料106、第2の基材材料108、およびマウスピース114の少なくとも一部と係合するか、他の方法で接合するように設けられる。したがって、外側ラップ材料102は、いくつかの態様では、熱源104の少なくとも一部と、熱源104とその第1の端部の周りで係合された第1の基材材料106と、第1の基材材料106の第2の端部と係合された第2の基材材料108と、マウスピース114の少なくとも一部とを取り囲む、例えば同軸に囲むように構成される。外側ラップ102は、任意の方法、例えば、接着剤または止め具を介してラップ位置に保持されて、外側ラップ102がラップ位置に留まることを可能にするように構成される。そうでなければ、いくつかの他の態様では、外側ラップ102は、所望により取り外し可能であるように構成されてもよい。例えば、外側ラップ102をラップ位置に保持すると、外側ラップ102が、熱源104、熱源104とその第1の端部の周りで係合された第1の基材材料106、第1の基材材料106の第2の端部と係合された第2の基材材料108、および/またはマウスピース114から取り外されることが可能になり得る。
図示される実装形態では、外側ラップ102はまた、マウスピース114を吸引すると空気が入ることを可能にする、外側ラップを貫通して形成された1つ以上の開口部120を含む。様々な実装形態では、これらの開口部の大きさおよび数は、引き込まれた空気流の大部分が、これらの開口部を通って発生し(いくつかの実装形態では、高い空気流量)、空気流の小部分が、以下に説明される中空構造を通って発生する(いくつかの実装形態では、低い空気流量)ように調整され得る。このように、中空構造を通る空気流は、熱伝達を促進するためだけのものであってよいか、主に熱伝達を促進するためのものであってよい。図示される実装形態では、第1の基材材料106に近接する領域内の外側ラップ102に、複数の実質的に等間隔に離隔された開口部120が形成され、マウスピース114に近接する領域内の外側ラップ102に、複数の実質的に等間隔に離隔された別個の開口部122が形成される。様々な実装形態では、複数の開口部は、様々な方法で外側ラップ102を貫通して形成され得るが、図示される実装形態では、複数の開口部は、レーザ穿孔を介して形成されている。
本発明の様々な実装形態では、下流香味添加構成要素は、基材材料を加熱することによって生成されたエアロゾルに、1つ以上の香味を提供する。図3は、本発明の一実装形態による喫煙品の長手方向概略図を示す。特に、図3は、熱源204と、第1の基材材料206と、第2の基材材料208と、フィルタ210と、下流香味添加構成要素212とを含む喫煙品200を示す。図示される実装形態では、フィルタ210および香味添加構成要素212は、ともにマウスピース214を構成する。図示される実装形態では、熱源204は、可燃性燃料要素を備える。ただし、代替の実装形態(例えば、ETHP装置とともに使用するための消耗品)では、熱源は取り外されてもよく、喫煙品は、消耗品またはその一部を加熱することができる(例えば、抵抗加熱および/または誘導加熱による-例えば、図6を参照)電動装置と係合されてもよい。可能な熱源およびその変形例に関する上記の説明をさらに参照されたい。図示される実装形態では、第1の基材材料206および第2の基材材料208は、同じまたは異なる材料を含有してもよい。可能な基材材料およびその変形例に関する上記の説明を参照されたい。可能なフィルタおよびその変形例に関する上記の説明も参照されたい。
図示される実装形態では、香味添加構成要素212は、複数の香味ビーズ224と、略中空流管226とを備える。様々な実装形態では、流管は、例えば、金属材料(例えば、ステンレス鋼など)、プラスチック材料、または酢酸セルロースなどの他の材料を含む、様々な異なる材料から作製されてもよい。他の構成も可能であるが、図示される実装形態では、流管226は、流管226の周囲に配置された複数の開口部228を含む。図示される実装形態の複数の開口部228は、複数の香味ビーズ224に近接する領域に配置されている。ただし、他の実装形態では、複数の開口部は、別の位置を有してもよく、および/または香味ビーズの領域を越えて延在してもよい。図示される実装形態では、複数の開口部228は複数のスロットを備えるが、他の実装形態では、複数の開口部は他の構成を有してもよい。例えば、いくつかの実装形態では、複数の開口部は、複数の孔を備える。
様々な実装形態では、香味ビーズは、タバコ香味ビーズ(例えば、マルメライズされたタバコビーズなど)、非タバコ香味ビーズ、ゲル香味ビーズ、香味ビーズを含むカプセル、またはそれらの任意の組合せのうちの1つ以上を含有してもよい。様々な実装形態では、香味ビーズは、使用されるのに好適であり得る、喫煙品の主流エアロゾルの感覚的または感覚刺激的な特性または性質を変化させ得る1つ以上の香味を含み得る。いくつかの実装形態では、そのような香味は、タバコ供給源、またはタバコ以外の供給源から提供されてもよく、天然または人工の性質であってよい。例示的な香味には、例えば、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、果実(例えば、リンゴ、チェリー、イチゴ、ピーチならびにライムおよびレモンを含むシトラスの香味)、メープル、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、ショウガ、蜂蜜、アニス、セージ、シナモン、ビャクダン、ジャスミン、カスカリラ、ココア、カンゾウ、ならびに紙巻タバコ、葉巻およびパイプタバコの香味料に従来使用される種類および特性の香味料および香味パッケージが含まれ得る。高果糖コーンシロップなどのシロップも使用されるのに適している場合がある。いくつかの実装形態では、複数の香味ビーズの香味は、エアロゾルに添加される唯一の香味であり得る。他の実装形態では、複数の香味ビーズの香味は、基材材料に含まれる香味に追加されてもよい。
図示される実装形態では、流管226は、マウスピース214の遠位端から、その長手方向軸線に沿って、フィルタ210の少なくとも一部を貫通している。他の実装形態では、流管は、フィルタ内に延在する必要はないことに留意されたい。様々な実装形態では、複数の香味ビーズは、流管の少なくとも一部に近接していてもよい。いくつかの実装形態では、複数の香味ビーズは、流管の少なくとも一部を実質的に取り囲んでもよい。図示される実装形態では、複数の香味ビーズ224は、流管226の長手方向長さの半分超を実質的に取り囲んでいる。ただし、他の実装形態では、複数の香味ビーズは、流管の長手方向長さの半分未満を実質的に取り囲んでもよい。いくつかの実装形態では、複数の香味ビーズは、基材材料部分に近接して配置されてもよい。
上記のように、様々な他の種類の熱源が可能である。例えば、図6は、本開示の別の実装形態による喫煙品の長手方向概略図を示す。様々な点で、図示された喫煙品500は、図3に示されたものと同様である(その説明をさらに参照されたい)。例えば、喫煙品500は、第1の基材材料506と、第2の基材材料508と、マウスピース514をともに備えるフィルタ510および下流香味添加構成要素512とを含む。図示される実装形態では、香味添加構成要素512は、複数の香味ビーズ524と、流管526の周囲に配置された複数の開口部528を具備する略中空流管526とを備える。図示される実装形態の複数の開口部528は、複数の香味ビーズ524に近接する領域に配置されている。ただし、図示される実装形態では、熱源504は、喫煙品500とは別個の装置の一部であり得る、抵抗熱源または誘導熱源などの電気熱源を表す。様々な実装形態では、熱源は、基材材料と物理的に接触してもしなくてもよく、熱源は、例えば、基材材料の少なくとも一部の周囲に近接する(または、いくつかの実装形態では接触する)構成、および/または基材材料の端部に近接する(または、いくつかの実装形態では接触する)構成を含む任意の構成を有してもよいことに留意されたい。
図4は、本発明の別の実装形態による喫煙品の長手方向概略図を示す。特に、図4は、熱源304と、第1の基材材料306と、第2の基材材料308と、フィルタ310と、下流香味添加構成要素312とを含む喫煙品300を示す。図示される実装形態では、フィルタ310および香味添加構成要素312は、ともにマウスピース314を構成する。図示される実装形態では、熱源304は、可燃性燃料要素を備える。ただし、代替の実装形態(例えば、ETHP装置とともに使用するための消耗品)では、熱源は取り外されてもよく、喫煙品は、消耗品またはその一部を加熱することができる(例えば、抵抗加熱および/または誘導加熱による-例えば、図7を参照)電動装置と係合されてもよい。可能な熱源およびその変形例に関する上記の説明をさらに参照されたい。図示される実装形態では、第1の基材材料306および第2の基材材料308は、同じまたは異なる材料を含んでもよい。可能な基材材料およびその変形例に関する上記の説明を参照されたい。可能なフィルタおよびその変形例に関する上記の説明も参照されたい。
図示される実装形態では、香味添加構成要素312は、複数の香味ビーズ324を含有する。様々な実装形態では、香味ビーズは、タバコ香味ビーズ、非タバコ香味ビーズ、ゲル香味ビーズ、香味ビーズを含むカプセル、またはそれらの任意の組合せのうちの1つ以上を含有してもよい。様々な実装形態では、香味ビーズは、使用されるのに好適であり得る、喫煙品の主流エアロゾルの感覚的または感覚刺激的な特性または性質を変化させ得る1つ以上の香味を含んでもよい。いくつかの実装形態では、そのような香味は、タバコ供給源、またはタバコ以外の供給源から提供されてもよく、天然または人工の性質であってよい。例示的な香味には、例えば、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、果実(例えば、リンゴ、チェリー、イチゴ、ピーチならびにライムおよびレモンを含むシトラスの香味)、メープル、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、ショウガ、蜂蜜、アニス、セージ、シナモン、ビャクダン、ジャスミン、カスカリラ、ココア、カンゾウ、ならびに紙巻タバコ、葉巻およびパイプタバコの香味料に従来使用される種類および特性の香味料および香味パッケージが含まれ得る。高果糖コーンシロップなどのシロップも使用されるのに適している場合がある。いくつかの実装形態では、複数の香味ビーズの香味は、エアロゾルに添加される唯一の香味であり得る。他の実装形態では、複数の香味ビーズの香味は、基材材料に含まれる香味に追加されてもよい。
図示される実装形態では、フィルタ310はキャビティ330を含み、複数の香味ビーズ324はキャビティ330内に配置されている。図示される実装形態では、キャビティ330は、フィルタ310の長手方向長さに沿ってほぼ中央に配置されているが、他の実装形態では、キャビティは、フィルタのいずれかの端部、またはフィルタの長さに沿った任意の他の位置に近接して配置されてもよい。さらに、図示される実装形態では、単一のキャビティ330が存在するが、他の実装形態では、複数のキャビティが存在してもよく、同じまたは異なる香味ビーズがキャビティのうちの1つ以上の中に配置されてもよい。
上記のように、様々な他の種類の熱源が可能である。例えば、図7は、本開示の別の実装形態による喫煙品の長手方向概略図を示す。様々な点で、図示された喫煙品600は、図4に示されたものと同様である(その説明をさらに参照されたい)。例えば、喫煙品600は、第1の基材材料606と、第2の基材材料608と、マウスピース614をともに具備するフィルタ610および下流香味添加構成要素612とを含む。フィルタ610はキャビティ630を含み、複数の香味ビーズ624はキャビティ630内に配置される。ただし、図示される実装形態では、熱源504は、喫煙品500とは別個の装置の一部であり得る、抵抗熱源または誘導熱源などの電気熱源を表す。様々な実装形態では、熱源は、基材材料と物理的に接触してもしなくてもよく、熱源は、例えば、基材材料の少なくとも一部の周囲に近接する(または、いくつかの実装形態では接触する)構成、および/または基材材料の端部に近接する(または、いくつかの実装形態では接触する)構成を含む任意の構成を有してもよいことに留意されたい。図5は、本発明の別の実装形態による喫煙品の長手方向概略図を示す。特に、図5は、熱源404と、第1の基材材料406と、第2の基材材料408と、フィルタ410と、下流香味添加構成要素412とを含む喫煙品400を示す。図示される実装形態では、フィルタ410および香味添加構成要素412は、ともにマウスピース414を構成する。図示される実装形態では、熱源404は、可燃性燃料要素を備える。ただし、代替の実装形態(例えば、ETHP装置とともに使用するための消耗品)では、熱源は取り外されてもよく、喫煙品は、消耗品またはその一部を加熱することができる(例えば、抵抗加熱および/または誘導加熱による-例えば、図8を参照)電動装置と係合されてもよい。可能な熱源およびその変形例に関する上記の説明を参照されたい。図示される実装形態では、第1の基材材料406および第2の基材材料408は、同じまたは異なる材料を含んでもよい。可能な基材材料およびその変形例に関する上記の説明を参照されたい。可能なフィルタおよびその変形例に関する上記の説明も参照されたい。
図示される実装形態では、香味添加構成要素412は、複数の香味ビーズ424と、略中空流管426とを備える。他の構成も可能であるが、図示される実装形態では、流管426は、流管426の周囲に配置された複数の開口部428を含む。図示される実装形態の複数の開口部428は、複数の香味ビーズ424に近接する領域に配置されている。ただし、他の実装形態では、複数の開口部は、別の位置を有してもよく、および/または香味ビーズの領域を越えて延在してもよい。図示される実装形態では、複数の開口部428は複数のスロットを含むが、他の実装形態では、複数の開口部は他の構成を有してもよい。例えば、いくつかの実装形態では、複数の開口部は、複数の孔を備える。
様々な実装形態では、香味ビーズは、タバコ香味ビーズ、非タバコ香味ビーズ、ゲル香味ビーズ、香味ビーズを含むカプセル、またはそれらの任意の組合せのうちの1つ以上を含有してもよい。様々な実装形態では、香味ビーズは、使用されるのに好適であり得る、喫煙品の主流エアロゾルの感覚的または感覚刺激的な特性または性質を変化させ得る1つ以上の香味を含んでもよい。いくつかの実装形態では、そのような香味は、タバコ供給源、またはタバコ以外の供給源から提供されてもよく、天然または人工の性質であってよい。例示的な香味には、例えば、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、果実(例えば、リンゴ、チェリー、イチゴ、ピーチならびにライムおよびレモンを含むシトラスの香味)、メープル、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、ショウガ、蜂蜜、アニス、セージ、シナモン、ビャクダン、ジャスミン、カスカリラ、ココア、カンゾウ、ならびに紙巻タバコ、葉巻およびパイプタバコの香味料に従来使用される種類および特性の香味料および香味パッケージが含まれ得る。高果糖コーンシロップなどのシロップも使用されるのに適している場合がある。いくつかの実装形態では、複数の香味ビーズの香味は、エアロゾルに添加される唯一の香味であり得る。他の実装形態では、複数の香味ビーズの香味は、基材材料に含まれる香味に追加されてもよい。
図示される実装形態では、フィルタはキャビティ430を含み、複数の香味ビーズ424はキャビティ430内に配置されている。図示される実装形態では、キャビティ430は、フィルタ410の長手方向長さに沿ってほぼ中央に配置されているが、他の実装形態では、キャビティは、フィルタのいずれかの端部、またはフィルタの長さに沿った任意の他の位置に近接して配置されてもよい。さらに、図示される実装形態では、単一のキャビティ430が存在するが、他の実装形態では、複数のキャビティが存在してもよく、同じまたは異なる香味ビーズがキャビティのうちの1つ以上の中に配置されてもよい。図示される実装形態では、流管426は、マウスピース414の遠位端から、その長手方向軸線に沿って、フィルタ410の少なくとも一部を貫通している。他の実装形態では、流管は、フィルタ内に延在する必要はないことに留意されたい。様々な実装形態では、複数の香味ビーズは、流管の少なくとも一部に近接していてもよい。いくつかの実装形態では、複数の香味ビーズは、流管の少なくとも一部を実質的に取り囲んでもよい。図示される実装形態では、複数の香味ビーズ424は、流管の長手方向長さの半分超を実質的に取り囲んでいる。ただし、他の実装形態では、複数の香味ビーズは、流管の長手方向長さの半分未満を実質的に取り囲んでもよい。
上記のように、様々な他の種類の熱源が可能である。例えば、図8は、本開示の別の実装形態による喫煙品の長手方向概略図を示す。様々な点で、図示された喫煙品700は、図5に示されたものと同様である(その説明をさらに参照されたい)。例えば、喫煙品700は、第1の基材材料706と、第2の基材材料708と、マウスピース714をともに備えるフィルタ710および下流香味添加構成要素712とを含む。図示される実装形態では、香味添加構成要素712は、複数の香味ビーズ724と、略中空流管726とを備える。他の構成も可能であるが、図示される実装形態では、流管726は、流管726の周囲に配置された複数の開口部728を含む。図示される実装形態の複数の開口部728は、複数の香味ビーズ724に近接する領域に配置されている。フィルタはキャビティ730を含み、複数の香味ビーズ724はキャビティ730内に配置される。ただし、図示される実装形態では、熱源704は、喫煙品700とは別個の装置の一部であり得る、抵抗熱源または誘導熱源などの電気熱源を表す。様々な実装形態では、熱源は、基材材料と物理的に接触してもしなくてもよく、熱源は、例えば、基材材料の少なくとも一部の周囲に近接する(または、いくつかの実装形態では接触する)構成、および/または基材材料の端部に近接する(または、いくつかの実装形態では接触する)構成を含む任意の構成を有してもよいことに留意されたい。
本開示による喫煙品は、本明細書で詳細に説明するように、様々な実装形態をとり得るが、消費者による喫煙品の使用は適用範囲の点で同様となる。喫煙品の使用の上記の説明は、本明細書に提供されるさらなる開示に照らして当業者には明らかである軽微な変更を介して、記載される様々な実装形態に適用可能である。ただし、使用の説明は、本発明の物品の使用を限定することを意図するものではなく、本明細書の開示のすべての必要な要件を満たすために提供される。
上記の説明および関連する図面に示された教示の利益を有し、本開示が関連する当業者には、本開示の多くの変更および他の実施形態が思い浮かぶであろう。したがって、本開示は、本明細書に開示される特定の実施形態に限定されるものではなく、変更および他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、限定のために使用されない。