JP2022530667A - がん関連抗体組成物および使用方法 - Google Patents

がん関連抗体組成物および使用方法 Download PDF

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Abstract

本明細書の開示は、がんまたはその転移の診断に使用される新規のがん関連抗体および抗原結合断片に関する。本明細書の開示は、がんまたはその転移の治療に使用される新規のがん関連抗体および抗原結合断片に関する。本明細書の開示は、がんの治療に有用である1つ以上のがん関連抗原結合ドメインを含む、新規のキメラ抗原受容体またはT細胞受容体融合タンパク質に関する。【選択図】図1

Description

相互参照
本出願は、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840638号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840640号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840644号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840648号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840855号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840858号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840860号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840861号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840864号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840870号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840875号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840880号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840893号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840904号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840909号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840917号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840938号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840950号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840957号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/840970号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/841036号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/841044号、2019年4月30日出願の米国仮出願第62/841047号、および2019年4月30日出願の米国仮出願第62/841049号の利益を主張し、これらの各々は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。
配列表への言及
本出願は、ASCII形式で電子提出され、全体が参照により本明細書に組み込まれる配列表を含む。2020年4月28日作成の該ASCIIコピーは、名称が54407_705_601_Sequence_Listing.txt、サイズが4,053,188バイトである。
がんに対する免疫応答の媒介における細胞傷害性T細胞の役割は十分に確立されているものの、B細胞の役割はあまり知られていない。特に、がん患者で同定された抗体の効果は依然として不明である。そのような抗体が腫瘍進行を促進する可能性があることを示唆する研究もあれば、抗腫瘍免疫を刺激する可能性があると報告する研究もある。
一態様では、可変重鎖相補性決定領域1(CDR-H1)、CDR-H2、およびCDR-H3のうちの少なくとも1つを含む抗体またはその抗原結合断片が本明細書で提供され、CDR-H1は、配列番号543~813のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、CDR-H2は、配列番号1085~1355のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、CDR-H3は、配列番号1627~1897のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含む。
一態様では、可変軽鎖相補性決定領域1(CDR-L1)、CDR-L2、およびCDR-L3のうちの少なくとも1つを含む抗体またはその抗原結合断片が本明細書で提供され、CDR-L1は、配列番号814~1084のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、CDR-L2は、配列番号1356~1626のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、CDR-L3は、配列番号1898~2168のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含む。
一態様では、可変重鎖相補性決定領域1(CDR-H1)、CDR-H2、およびCDR-H3と、可変軽鎖相補性決定領域1(CDR-L1)、CDR-L2、およびCDR-L3と、を含む抗体またはその抗原結合断片が本明細書で提供され、CDR-H1は、配列番号543~813のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、CDR-H2は、配列番号1085~1355のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、CDR-H3は、配列番号1627~1897のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、CDR-L1は、配列番号814~1084のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、CDR-L2は、配列番号1356~1626のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、CDR-L3は、配列番号1898~2168のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含む。
いくつかの実施形態では、本抗体は、IgG、IgA、またはIgM抗体を含む。いくつかの実施形態では、IgGは、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgGA1、またはIgGA2を含む。いくつかの実施形態では、本抗体は、キメラ抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、モノクローナル抗体、脱免疫化抗体、二重特異性抗体、多重特異性抗体、多価抗体、またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、本抗原結合断片は、Fab、Fab’、Fab’-SH、Fv、scFv、F(ab’)2、ダイアボディ、線状抗体、単一ドメイン抗体(sdAb)、ラクダVHHドメイン、または抗体断片から形成された多重特異性抗体を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、組換えまたは合成である。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、酵素、基質、補因子、蛍光マーカー、化学発光マーカー、ペプチドタグ、磁気粒子、薬物、毒素、またはそれらの組み合わせをさらに含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、腫瘍細胞またはがん細胞に対して細胞溶解性である。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、腫瘍増殖またはがん細胞増殖を阻害する。
いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、がんの治療に有用である。いくつかの実施形態では、上記の態様の抗体またはその抗原結合断片は、膀胱がん(例えば、膀胱尿路上皮がん、膀胱の扁平上皮がん、膀胱の腺がん、または膀胱の小細胞がん)、脳腫瘍(神経膠腫、髄膜腫、下垂体腺腫、前庭神経鞘腫、神経鞘腫瘍、未分化神経外胚葉性腫瘍(例えば、髄芽腫)、上衣腫、星状細胞腫、乏突起膠腫、脳幹神経膠腫、視神経膠腫、混合性神経膠腫(例えば、乏突起星細胞腫)、高悪性度神経膠腫、または低悪性度神経膠腫)、乳がんまたは乳がん腫(例えば、浸潤性乳管がん、非浸潤性乳管がん、浸潤性小葉がん、非浸潤性小葉がん、炎症性乳がん、男性乳がん、乳房の葉状腫瘍、乳頭のパジェット病、血管肉腫、または転移性乳がん)、子宮頸がん(子宮頸部扁平上皮がん、腺がん、腺扁平上皮がん、小細胞がん、神経内分泌腫瘍、すりガラス細胞がん、絨毛腺腺がん、内頸部(NOS)型腺がん、粘液性腺がん、最小偏倚腺がん(粘液性および類内膜型)、腸/GI型腺がん、類内膜型腺がん、明細胞腺がん、漿液性腺がん、中腎性腺がん、腺様基底細胞がん、または腺様嚢胞がん)、胆管がん(例えば、肝内胆管がん、門胆管がん、または遠位胆管がん)、結腸または直腸がん(例えば、結腸腺がん、直腸腺がん、消化管カルチノイド腫瘍、原発性大腸リンパ腫、消化管間質腫瘍、平滑筋肉腫、黒色腫、肉腫、ターコット症候群、ポイツ・ジェガース症候群、家族性大腸がん、または若年性大腸ポリポーシス)、食道がん(例えば、扁平上皮がん、腺がん、絨毛がん、リンパ腫、黒色腫、または肉腫)、頭部または頸部扁平上皮がん(従来型の扁平上皮がん、疣贅性がん、類基底細胞扁平上皮がん、乳頭扁平上皮がん、紡錘細胞がん、棘融解扁平上皮がん、腺扁平上皮がん、孔道がん、上咽頭がん、リンパ上皮がん、喉頭または下咽頭がん、鼻腔または副鼻腔がん、鼻咽頭がん、口腔および口腔咽頭がん、唾液腺がん、HPV陰性扁平上皮がん、またはHPV誘発扁平上皮がん)、腎臓がん(例えば、腎細胞がん、腎盂がん、移行上皮がん、扁平上皮がん、傍糸球体細胞腫(腎腫)、血管筋脂肪腫、ベリニ管がん、腎臓の明細胞肉腫、中胚葉性腎腫、ウィルムス腫瘍、混合型上皮間質性腫瘍、明細胞腺がん、内反乳頭腫、腎リンパ腫、奇形腫、がん肉腫、腎盂のカルチノイド腫瘍、腎臓の腎明細胞がん、腎臓の乳頭状腎細胞がん、肉腫様腎細胞がん、嫌色素細胞性腎がん、腎髄様がん、集合管腎細胞がん、未分類腎細胞がん、腎膨大細胞腫、血管筋脂肪腫、または明細胞乳頭がん)、肝臓がん(例えば、肝細胞がん、線維層板型肝細胞がん、胆管がん、粘液性嚢胞性腫瘍、管内乳頭胆管腫瘍、肝芽腫、胆管細胞嚢胞腺がん、血管肉腫、血管内皮腫、胎児性肉腫、線維肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、がん肉腫、奇形腫、卵黄嚢腫瘍、カルチノイド腫瘍、リンパ腫、または肝転移)、肺がん(例えば、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、肺腺がん、肺扁平上皮がん、大細胞がん、カルチノイド腫瘍、気管支腺がん、がん肉腫、肺芽細胞腫、巨細胞もしくは紡錘細胞がん、または肉腫様がん)、中皮腫(例えば、悪性中皮腫または悪性胸膜中皮腫、嚢胞腺がん(例えば、卵巣漿液性嚢胞腺がん)、腺がん(例えば、膵臓腺がん)、褐色細胞腫または傍神経節腫、前立腺腺がん、肉腫、皮膚黒色腫、胃腺がん、精巣胚細胞がん、甲状腺がん、子宮がん(例えば、子宮がん肉腫または子宮体子宮内膜がん)、ブドウ膜黒色腫、の治療に有用である。
一態様では、配列番号1~271のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有する再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含む可変重鎖、および/または配列番号272~542のいずれか1つから選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有する再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含む可変軽鎖、を含む、抗体またはその抗原結合断片が本明細書で提供される。
一態様では、上記の態様のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合断片を産生するハイブリドーマが本明細書で提供される。
上記の態様のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合断片を含む融合タンパク質が本明細書で提供される。
上記の態様のいずれか1つに記載の抗原結合断片と、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインと、を含む、キメラ抗原受容体またはT細胞受容体融合タンパク質が本明細書で提供される。
上記の態様のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合断片と、T細胞受容体(TCR)サブユニットとを含むT細胞受容体融合タンパク質が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトまたはヒト化抗がん抗原結合ドメインを含む。いくつかの実施形態では、TCRサブユニットは、TCR細胞外ドメインの少なくとも一部分と、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメインからの刺激ドメインを含むTCR細胞内ドメインと、を含む。いくつかの実施形態では、TCRサブユニットの細胞外、膜貫通、および細胞内シグナル伝達ドメインは、CD3イプシロンのみまたはCD3ガンマのみのいずれかに由来する。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片とTCR細胞外ドメインとは、リンカー配列により接続する。いくつかの実施形態では、リンカー配列は、(G4S)nの配列を含み、配列中、Gはグリシンであり、Sはセリンであり、n=1~4である。
上記の態様のいずれかに記載のT細胞受容体融合タンパク質をコードする単離された組換え核酸分子が本明細書で提供される。
上記の単離された組換え核酸分子を含むベクターが本明細書で提供される。
上記の単離された組換え核酸分子または上記のベクターを含む宿主細胞が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、宿主細胞はT細胞である。
上記の態様のいずれか1つに記載のT細胞受容体融合タンパク質を発現するT細胞が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、T細胞受容体融合タンパク質は、内因性T細胞受容体と機能的に統合されている。いくつかの実施形態では、T細胞は、CD8+またはCD4+ T細胞である。
上記の態様のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合断片と治療薬とを含む免疫抱合体が本明細書で提供される。
上記の態様のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合断片と、薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と、を含む医薬組成物または薬剤が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、上記の医薬組成物は、第2の治療薬をさらに含む。いくつかの実施形態では、第2の治療薬は、がん化学療法剤、放射線療法、細胞毒性剤、別の抗体、NSAID、コルチコステロイド、抗酸化剤などの栄養補助食品、またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、第2の治療薬はがん化学療法剤を含む。いくつかの実施形態では、上記の態様のいずれか1つに記載の医薬組成物は、皮下、静脈内、皮内、腹腔内、筋肉内、脳室内、頭蓋内、腔内、または小脳内投与経路を介した投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、上記の態様のいずれか1つに記載の医薬組成物は、水性形態または凍結乾燥形態にある。いくつかの実施形態では、上記の態様のいずれか1つに記載の医薬組成物は、注射器、鈍針注射器、カテーテル、および埋込ポンプからなる群から選択される送達デバイス内に収容される。
がんを治療するための、上記の態様のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合断片の使用が本明細書で提供される。
薬剤の製造における、上記の態様のいずれか1つに記載の抗体もしくはその抗原結合断片または上記の免疫抱合体の使用が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、薬剤は、がんの治療用である。
がんを患っている対象を治療するための方法が本明細書で提供され、本方法には、上記の態様のいずれか1つに記載の治療有効量の抗体またはその抗原結合断片を対象に投与することが含まれる。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、腫瘍細胞に対して細胞溶解性である。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、腫瘍増殖を阻害する。
いくつかの実施形態では、がんは、膀胱がん(例えば、膀胱尿路上皮がん、膀胱の扁平上皮がん、膀胱の腺がん、または膀胱の小細胞がん)、脳腫瘍(神経膠腫、髄膜腫、下垂体腺腫、前庭神経鞘腫、神経鞘腫瘍、未分化神経外胚葉性腫瘍(例えば、髄芽腫)、上衣腫、星状細胞腫、乏突起膠腫、脳幹神経膠腫、視神経膠腫、混合性神経膠腫(例えば、乏突起星細胞腫)、高悪性度神経膠腫、または低悪性度神経膠腫)、乳がんまたは乳がん腫(例えば、浸潤性乳管がん、非浸潤性乳管がん、浸潤性小葉がん、非浸潤性小葉がん、炎症性乳がん、男性乳がん、乳房の葉状腫瘍、乳頭のパジェット病、血管肉腫、または転移性乳がん)、子宮頸がん(子宮頸部扁平上皮がん、腺がん、腺扁平上皮がん、小細胞がん、神経内分泌腫瘍、すりガラス細胞がん、絨毛腺腺がん、内頸部(NOS)型腺がん、粘液性腺がん、最小偏倚腺がん(粘液性および類内膜型)、腸/GI型腺がん、類内膜型腺がん、明細胞腺がん、漿液性腺がん、中腎性腺がん、腺様基底細胞がん、または腺様嚢胞がん)、胆管がん(例えば、肝内胆管がん、門胆管がん、または遠位胆管がん)、結腸または直腸がん(例えば、結腸腺がん、直腸腺がん、消化管カルチノイド腫瘍、原発性大腸リンパ腫、消化管間質腫瘍、平滑筋肉腫、黒色腫、肉腫、ターコット症候群、ポイツ・ジェガース症候群、家族性大腸がん、または若年性大腸ポリポーシス)、食道がん(例えば、扁平上皮がん、腺がん、絨毛がん、リンパ腫、黒色腫、または肉腫)、頭部または頸部扁平上皮がん(従来型の扁平上皮がん、疣贅性がん、類基底細胞扁平上皮がん、乳頭扁平上皮がん、紡錘細胞がん、棘融解扁平上皮がん、腺扁平上皮がん、孔道がん、上咽頭がん、リンパ上皮がん、喉頭または下咽頭がん、鼻腔または副鼻腔がん、鼻咽頭がん、口腔および口腔咽頭がん、唾液腺がん、HPV陰性扁平上皮がん、またはHPV誘発扁平上皮がん)、腎臓がん(例えば、腎細胞がん、腎盂がん、移行上皮がん、扁平上皮がん、傍糸球体細胞腫(腎腫)、血管筋脂肪腫、ベリニ管がん、腎臓の明細胞肉腫、中胚葉性腎腫、ウィルムス腫瘍、混合型上皮間質性腫瘍、明細胞腺がん、内反乳頭腫、腎リンパ腫、奇形腫、がん肉腫、腎盂のカルチノイド腫瘍、腎臓の腎明細胞がん、腎臓の乳頭状腎細胞がん、肉腫様腎細胞がん、嫌色素細胞性腎がん、腎髄様がん、集合管腎細胞がん、未分類腎細胞がん、腎膨大細胞腫、血管筋脂肪腫、または明細胞乳頭がん)、肝臓がん(例えば、肝細胞がん、線維層板型肝細胞がん、胆管がん、粘液性嚢胞性腫瘍、管内乳頭胆管腫瘍、肝芽腫、胆管細胞嚢胞腺がん、血管肉腫、血管内皮腫、胎児性肉腫、線維肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、がん肉腫、奇形腫、卵黄嚢腫瘍、カルチノイド腫瘍、リンパ腫、または肝転移)、肺がん(例えば、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、肺腺がん、肺扁平上皮がん、大細胞がん、カルチノイド腫瘍、気管支腺がん、がん肉腫、肺芽細胞腫、巨細胞もしくは紡錘細胞がん、または肉腫様がん)、中皮腫(例えば、悪性中皮腫または悪性胸膜中皮腫、嚢胞腺がん(例えば、卵巣漿液性嚢胞腺がん)、腺がん(例えば、膵臓腺がん)、褐色細胞腫または傍神経節腫、前立腺腺がん、肉腫、皮膚黒色腫、胃腺がん、精巣胚細胞がん、甲状腺がん、子宮がん(例えば、子宮がん肉腫または子宮体子宮内膜がん)、ブドウ膜黒色腫である。
いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、皮下、静脈内、皮内、腹腔内、経口、筋肉内、または頭蓋内投与される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、第2の治療薬と組み合わせて前記対象に投与される。いくつかの実施形態では、第2の治療薬は、がん化学療法剤、放射線療法、細胞毒性剤、別の抗体、NSAID、コルチコステロイド、抗酸化剤などの栄養補助食品、またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、抗がん剤は、抗がん抗体または化学療法剤である。いくつかの実施形態では、第2の治療薬は、抗体または抗原結合断片を投与する前、同時に、または投与した後に投与される。
配列番号2711~2981から選択されるCDR-H1をコードする核酸配列、配列番号3253~3523から選択されるCDR-H2をコードする核酸配列、配列番号3795~4065から選択されるCDR-H3をコードする核酸配列、配列番号2982~3252から選択されるCDR-L1をコードする核酸配列、3524~3794から選択されるCDR-L2をコードする核酸配列、または配列番号4066~4336から選択されるCDR-L3をコードする核酸配列のうちの少なくとも1つを含む単離された核酸分子が本明細書で提供される。
いくつかの実施形態では、核酸配列は、配列番号2169~2439のうちのいずれか1つから選択される。
抗体の軽鎖ポリペプチドをコードする核酸配列を含む単離された核酸分子が本明細書で提供され、核酸配列は、配列番号2440~2710のうちのいずれか1つから選択される。
上記の態様のいずれか1つに記載の単離された核酸分子を含むベクターが本明細書で提供される。
単離された核酸が、調節制御配列に作動可能に連結している、請求項97に記載のベクター。
上記のベクターまたは上記の態様のいずれか1つに記載の単離された核酸分子を含む宿主細胞が本明細書で提供される。
抗体またはその抗原結合断片を産生する方法が本明細書で提供され、本方法には、(a)単離された核酸分子によってコードされるポリペプチドを発現させ、本抗体またはその抗原結合断片を組み立てることを可能にする条件下の培地中で、上記の宿主細胞を培養することと、本抗体またはその抗原結合断片を培養細胞または細胞の培地から精製することとが含まれる。
治療有効量の上記の態様のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合断片のうちの少なくとも1つを含むキットが本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、本キットは、治療有効量の第2の治療薬をさらに含む。いくつかの実施形態では、第2の治療薬は、抗がん剤、放射線療法、細胞毒性剤、NSAID、コルチコステロイド、抗酸化剤などの栄養補助食品、またはそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、抗がん剤は、抗がん抗体または化学療法剤である。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、凍結乾燥形態または水性形態にある。いくつかの実施形態では、本キットは、再構成溶液または希釈剤をさらに含む。
配列番号543の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1085のCDR-H2、および配列番号1627のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号814の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1356のCDR-L2、および配列番号1898のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、R-スポンジン1、転写変異体2(RSPO1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号272のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトRSPO1、マウスRSPO1、ラットRSPO1、ウシRSPO1、またはカニクイザルRSPO1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトRSPO1は、配列番号4337の配列を含む。
RSPO1への結合について請求項107~110のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトRSPO1またはマウスRSPO1に結合する。
配列番号545の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1087のCDR-H2、および配列番号1629のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号816の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1358のCDR-L2、および配列番号1900のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ジンクフィンガーDHHC型含有1、転写変異体1(ZDHHC1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号3のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号274のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトZDHHC1、マウスZDHHC1、ラットZDHHC1、ウシZDHHC1、またはカニクイザルZDHHC1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトZDHHC1は、配列番号4338の配列を含む。
ZDHHC1への結合について請求項112~115のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトZDHHC1またはマウスZDHHC1に結合する。
配列番号546の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1088のCDR-H2、および配列番号1630のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号817の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1359のCDR-L2、および配列番号:1901のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、レチノイドX受容体アルファ、転写変異体1(RXRA)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号4のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号275のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトRXRA、マウスRXRA、ラットRXRA、ウシRXRA、またはカニクイザルRXRAに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトRXRAは、配列番号4339の配列を含む。
RXRAへの結合について請求項117~120のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトRXRAまたはマウスRXRAに結合する。
配列番号546の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1088のCDR-H2、および配列番号1630のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号817の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1359のCDR-L2、および配列番号:1901のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、レチノイドX受容体ガンマ、転写変異体1(RXRG)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号4のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号275のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトRXRG、マウスRXRG、ラットRXRG、ウシRXRG、またはカニクイザルRXRGに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトRXRGは、配列番号4340の配列を含む。
RXRGへの結合について請求項122~125のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトRXRGまたはマウスRXRGに結合する。
配列番号547の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1089のCDR-H2、および配列番号1631のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号818の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1360のCDR-L2、および配列番号1902のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、膜貫通タンパク質154(TMEM154)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号276のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトTMEM154、マウスTMEM154、ラットTMEM154、ウシTMEM154、またはカニクイザルTMEM154に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトTMEM154は、配列番号4341の配列を含む。
TMEM154への結合について請求項127~130のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトTMEM154またはマウスTMEM154に結合する。
配列番号548の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1090のCDR-H2、および配列番号1632のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号819の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1361のCDR-L2、および配列番号1903のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、SNAP関連タンパク質、転写変異体1(SNAPIN)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号6のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号277のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSNAPIN、マウスSNAPIN、ラットSNAPIN、ウシSNAPIN、またはカニクイザルSNAPINに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSNAPINは、配列番号4342の配列を含む。
SNAPINへの結合について請求項132~135のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSNAPINまたはマウスSNAPINに結合する。
配列番号549の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1091のCDR-H2、および配列番号1633のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号820の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1362のCDR-L2、および配列番号1904のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、グリコーゲンホスホリラーゼL、転写変異体1(PYGL)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号278のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPYGL、マウスPYGL、ラットPYGL、ウシPYGL、またはカニクイザルPYGLに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPYGLは、配列番号4343の配列を含む。
PYGLへの結合について請求項137~140のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPYGLまたはマウスPYGLに結合する。
配列番号549の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1091のCDR-H2、および配列番号1633のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号820の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1362のCDR-L2、および配列番号1904のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、レティキュロカルビン3(RCN3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号278のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトRCN3、マウスRCN3、ラットRCN3、ウシRCN3、またはカニクイザルRCN3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトRCN3は、配列番号4344の配列を含む。
RCN3への結合について請求項142~145のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトRCN3またはマウスRCN3に結合する。
配列番号549の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1091のCDR-H2、および配列番号1633のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号820の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1362のCDR-L2、および配列番号1904のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、シナプトタグミン12、転写変異体X4(SYT12)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号278のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSYT12、マウスSYT12、ラットSYT12、ウシSYT12、またはカニクイザルSYT12に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSYT12は、配列番号4345の配列を含む。
SYT12への結合について請求項147~150のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSYT12またはマウスSYT12に結合する。
以下のうちの少なくとも1つを含む、核内受容体サブファミリー2グループfメンバー6(Nr2f6)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が本明細書で提供される:
配列番号550の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1092のCDR-H2、および配列番号1634のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号821の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1363のCDR-L2、および配列番号1905のCDR-L3を含む可変軽鎖領域。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号279のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトNr2f6、マウスNr2f6、ラットNr2f6、ウシNr2f6、またはカニクイザルNr2f6に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトNr2f6は、配列番号4346の配列を含む。
Nr2f6への結合について請求項152~155のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトNr2f6またはマウスNr2f6に結合する。
配列番号550の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1092のCDR-H2、および配列番号1634のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号821の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1363のCDR-L2、および配列番号1905のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、タンパク質ホスファターゼ1調節サブユニット13様、転写変異体2(PPP1R13L)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号279のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPPP1R13L、マウスPPP1R13L、ラットPPP1R13L、ウシPPP1R13L、またはカニクイザルPPP1R13Lに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPPP1R13Lは、配列番号4347の配列を含む。
PPP1R13Lへの結合について請求項157~160のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPPP1R13LまたはマウスPPP1R13Lに結合する。
配列番号552の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1094のCDR-H2、および配列番号1636のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号823の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1365のCDR-L2、および配列番号1907のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、嗅覚受容体ファミリー6サブファミリーQメンバー1(遺伝子/偽遺伝子)(OR6Q1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号10のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号281のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトOR6Q1、マウスOR6Q1、ラットOR6Q1、ウシOR6Q1、またはカニクイザルOR6Q1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトOR6Q1は、配列番号4348の配列を含む。
OR6Q1への結合について請求項162~165のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトOR6Q1またはマウスOR6Q1に結合する。
配列番号553の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1095のCDR-H2、および配列番号1637のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号824の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1366のCDR-L2、および配列番号1908のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、がん/精巣抗原1A(CTAG1A)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号11のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号282のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCTAG1A、マウスCTAG1A、ラットCTAG1A、ウシCTAG1A、またはカニクイザルCTAG1Aに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCTAG1Aは、配列番号4349の配列を含む。
CTAG1Aへの結合について請求項167~170のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCTAG1AまたはマウスCTAG1Aに結合する。
配列番号554の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1096のCDR-H2、および配列番号1638のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号825の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1367のCDR-L2、および配列番号1909のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、がん/精巣抗原1A(CTAG1A)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号12のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号283のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCTAG1A、マウスCTAG1A、ラットCTAG1A、ウシCTAG1A、またはカニクイザルCTAG1Aに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCTAG1Aは、配列番号4349の配列を含む。
CTAG1Aへの結合について請求項172~175のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCTAG1AまたはマウスCTAG1Aに結合する。
配列番号555の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1097のCDR-H2、および配列番号1639のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号826の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1368のCDR-L2、および配列番号1910のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、5-ヒドロキシトリプタミン受容体1E(HTR1E)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号13のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号284のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHTR1E、マウスHTR1E、ラッHTR1E、ウシHTR1E、またはカニクイザルHTR1Eに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHTR1Eは、配列番号4350の配列を含む。
HTR1Eへの結合について請求項177~180のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHTR1EまたはマウスHTR1Eに結合する。
配列番号557の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1099のCDR-H2、および配列番号1641のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号828の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1370のCDR-L2、および配列番号1912のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ミクロフィブリル関連タンパク質3、転写変異体3(MFAP3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号15のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号286のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトMFAP3、マウスMFAP3、ラットMFAP3、ウシMFAP3、またはカニクイザルMFAP3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトMFAP3は、配列番号4351の配列を含む。
MFAP3への結合について請求項182~185のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトMFAP3またはマウスMFAP3に結合する。
配列番号559の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1101のCDR-H2、および配列番号1643のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または
配列番号830の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1372のCDR-L2、および配列番号1914のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ヒアルロナン結合タンパク質4(HABP4)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号17のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号288のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHABP4、マウスHABP4、ラットHABP4、ウシHABP4、またはカニクイザルHABP4に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHABP4は、配列番号4352の配列を含む。
HABP4への結合について請求項187~190のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHABP4またはマウスHABP4に結合する。
配列番号561の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1103のCDR-H2、および配列番号1645のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号832の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1374のCDR-L2、および配列番号1916のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、グルクロニダーゼ、ベータ偽遺伝子(BC025996.2_frag)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号19のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号290のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトBC025996.2_frag、マウスBC025996.2_frag、ラットBC025996.2_frag、ウシBC025996.2_frag、またはカニクイザルBC025996.2_fragに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトBC025996.2_fragは、配列番号4353の配列を含む。
BC025996.2_fragへの結合について請求項192~195のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトBC025996.2_fragまたはマウスBC025996.2_fragに結合する。
配列番号562の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1104のCDR-H2、および配列番号1646のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号833の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1375のCDR-L2、および配列番号1917のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、二重特異性ホスファターゼ12(DUSP12)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号20のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号291のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDUSP12、マウスDUSP12、ラットDUSP12、ウシDUSP12、またはカニクイザルDUSP12に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDUSP12は、配列番号4354の配列を含む。
DUSP12への結合について請求項197~200のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDUSP12またはマウスDUSP12に結合する。
配列番号562の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1104のCDR-H2、および配列番号1646のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号833の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1375のCDR-L2、および配列番号1917のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、アクチニンアルファ1、転写変異体2(ACTN1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号20のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号291のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトACTN1、マウスACTN1、ラットACTN1、ウシACTN1、またはカニクイザルACTN1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトACTN1は、配列番号4355の配列を含む。
ACTN1への結合について請求項202~205のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトACTN1またはマウスACTN1に結合する。
配列番号564の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1106のCDR-H2、および配列番号1648のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号835の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1377のCDR-L2、および配列番号1919のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、KRABおよびSCANドメインを有するジンクフィンガー4、転写変異体X1(ZKSCAN4)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号22のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号293のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトZKSCAN4、マウスZKSCAN4、ラットZKSCAN4、ウシZKSCAN4、またはカニクイザルZKSCAN4に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトZKSCAN4は、配列番号4356の配列を含む。
ZKSCAN4への結合について請求項207~210のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトZKSCAN4またはマウスZKSCAN4に結合する。
配列番号566の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1108のCDR-H2、および配列番号1650のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号837の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1379のCDR-L2、および配列番号1921のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、PNMAファミリーメンバー5、転写変異体2(PNMA5)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号24のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号295のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPNMA5、マウスPNMA5、ラットPNMA5、ウシPNMA5、またはカニクイザルPNMA5に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPNMA5は、配列番号4357の配列を含む。
PNMA5への結合について請求項212~215のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPNMA5またはマウスPNMA5に結合する。
配列番号567の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1109のCDR-H2、および配列番号1651のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号838の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1380のCDR-L2、および配列番号1922のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ケルチ様ファミリーメンバー40(KLHL40)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号25のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号296のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトKLHL40、マウスKLHL40、ラットKLHL40、ウシKLHL40、またはカニクイザルKLHL40に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトKLHL40は、配列番号4358の配列を含む。
KLHL40への結合について請求項217~220のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトKLHL40またはマウスKLHL40に結合する。
配列番号567の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1109のCDR-H2、および配列番号1651のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号838の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1380のCDR-L2、および配列番号1922のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、膜パルミトイル化タンパク質2、転写変異体3(MPP2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号25のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号296のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトMPP2、マウスMPP2、ラットMPP2、ウシMPP2、またはカニクイザルMPP2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトMPP2は、配列番号4359の配列を含む。
MPP2への結合について請求項222~225のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトMPP2またはマウスMPP2に結合する。
配列番号568の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1110のCDR-H2、および配列番号1652のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号839の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1381のCDR-L2、および配列番号1923のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ブチロフィリンサブファミリー1メンバーA1(BTN1A1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号26のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号297のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトBTN1A1、マウスBTN1A1、ラットBTN1A1、ウシBTN1A1、またはカニクイザルBTN1A1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトBTN1A1は、配列番号4360の配列を含む。
BTN1A1への結合について請求項227~230のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトBTN1A1またはマウスBTN1A1に結合する。
配列番号569の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1111のCDR-H2、および配列番号1653のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号840の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1382のCDR-L2、および配列番号1924のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ペルオキシソーム生合成因子11ガンマ、転写変異体1(PEX11G)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号27のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号298のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPEX11G、マウスPEX11G、ラットPEX11G、ウシPEX11G、またはカニクイザルPEX11Gに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPEX11Gは、配列番号4361の配列を含む。
PEX11Gへの結合について請求項232~235のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPEX11GまたはマウスPEX11Gに結合する。
配列番号572の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1114のCDR-H2、および配列番号1656のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号843の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1385のCDR-L2、および配列番号1927のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ジンクフィンガータンパク質8(ZNF8)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号30のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号301のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトZNF8、マウスZNF8、ラットZNF8、ウシZNF8、またはカニクイザルZNF8に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトZNF8は、配列番号4362の配列を含む。
ZNF8への結合について請求項237~240のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトZNF8またはマウスZNF8に結合する。
配列番号572の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1114のCDR-H2、および配列番号1656のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号843の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1385のCDR-L2、および配列番号1927のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、SATBホメオボックス2、転写変異体2(SATB2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号30のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号301のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSATB2、マウスSATB2、ラットSATB2、ウシSATB2、またはカニクイザルSATB2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSATB2は、配列番号4363の配列を含む。
SATB2への結合について請求項242~245のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSATB2またはマウスSATB2に結合する。
配列番号572の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1114のCDR-H2、および配列番号1656のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号843の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1385のCDR-L2、および配列番号1927のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ガングリオシド誘導分化関連タンパク質1、転写変異体2(GDAP1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号30のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号301のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトGDAP1、マウスGDAP1、ラットGDAP1、ウシGDAP1、またはカニクイザルGDAP1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトGDAP1は、配列番号4364の配列を含む。
GDAP1への結合について請求項247~250のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトGDAP1またはマウスGDAP1に結合する。
配列番号578の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1120のCDR-H2、および配列番号1662のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号849の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1391のCDR-L2、および配列番号1933のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、カテニンアルファ様1、転写変異体1(CTNNAL1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号36のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号307のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCTNNAL1、マウスCTNNAL1、ラットCTNNAL1、ウシCTNNAL1、またはカニクイザルCTNNAL1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCTNNAL1は、配列番号4365の配列を含む。
CTNNAL1への結合について請求項252~255のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCTNNAL1またはマウスCTNNAL1に結合する。
配列番号579の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1121のCDR-H2、および配列番号1663のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号850の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1392のCDR-L2、および配列番号1934のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、FA相補群G(FANCG)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号37のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号308のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトFANCG、マウスFANCG、ラットFANCG、ウシFANCG、またはカニクイザルFANCGに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトFANCGは、配列番号4366の配列を含む。
FANCGへの結合について請求項257~260のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトFANCGまたはマウスFANCGに結合する。
配列番号582の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1124のCDR-H2、および配列番号1666のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号853の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1395のCDR-L2、および配列番号1937のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、DEADボックスヘリカーゼ18(DDX18)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号40のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号311のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDDX18、マウスDDX18、ラットDDX18、ウシDDX18、またはカニクイザルDDX18に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDDX18は、配列番号4367の配列を含む。
DDX18への結合について請求項262~265のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDDX18またはマウスDDX18に結合する。
配列番号582の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1124のCDR-H2、および配列番号1666のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号853の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1395のCDR-L2、および配列番号1937のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、シンタキシン1A、転写変異体1(STX1A)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号40のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号311のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSTX1A、マウスSTX1A、ラットSTX1A、ウシSTX1A、またはカニクイザルSTX1Aに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSTX1Aは、配列番号4368の配列を含む。
STX1Aへの結合について請求項267~270のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSTX1AまたはマウスSTX1Aに結合する。
配列番号582の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1124のCDR-H2、および配列番号1666のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号853の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1395のCDR-L2、および配列番号1937のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ジェミニンDNA複製阻害剤、転写変異体1(GMNN)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号40のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号311のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトGMNN、マウスGMNN、ラットGMNN、ウシGMNN、またはカニクイザルGMNNに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトGMNNは、配列番号4369の配列を含む。
GMNNへの結合について請求項272~275のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトGMNNまたはマウスGMNNに結合する。
配列番号585の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1127のCDR-H2、および配列番号1669のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号856の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1398のCDR-L2、および配列番号1940のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ユビキリン1、転写変異体2(UBQLN1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号43のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号314のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトUBQLN1、マウスUBQLN1、ラットUBQLN1、ウシUBQLN1、またはカニクイザルUBQLN1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトUBQLN1は、配列番号4370の配列を含む。
UBQLN1への結合について請求項277~280のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトUBQLN1またはマウスUBQLN1に結合する。
配列番号585の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1127のCDR-H2、および配列番号1669のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号856の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1398のCDR-L2、および配列番号1940のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、カルノシンジペプチダーゼ2、転写変異体1(CNDP2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号43のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号314のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCNDP2、マウスCNDP2、ラットCNDP2、ウシCNDP2、またはカニクイザルCNDP2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCNDP2は、配列番号4371の配列を含む。
CNDP2への結合について請求項282~285のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCNDP2またはマウスCNDP2に結合する。
配列番号587の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1129のCDR-H2、および配列番号1671のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号858の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1400のCDR-L2、および配列番号1942のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、アポトーシスのX連鎖性阻害剤、転写変異体2(XIAP)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号45のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号316のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトXIAP、マウスXIAP、ラットXIAP、ウシXIAP、またはカニクイザルXIAPに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトXIAPは、配列番号4372の配列を含む。
XIAPへの結合について請求項287~290のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトXIAPまたはマウスXIAPに結合する。
配列番号587の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1129のCDR-H2、および配列番号1671のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号858の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1400のCDR-L2、および配列番号1942のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ヒアルロナン結合タンパク質4(HABP4)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号45のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号316のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHABP4、マウスHABP4、ラットHABP4、ウシHABP4、またはカニクイザルHABP4に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHABP4は、配列番号4352の配列を含む。
HABP4への結合について請求項292~295のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHABP4またはマウスHABP4に結合する。
配列番号589の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1131のCDR-H2、および配列番号1673のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号860の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1402のCDR-L2、および配列番号1944のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、エンドソーム関連輸送調節因子1、転写変異体2(SDCCAG3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号47のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号318のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSDCCAG3、マウスSDCCAG3、ラットSDCCAG3、ウシSDCCAG3、またはカニクイザルSDCCAG3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSDCCAG3は、配列番号4373の配列を含む。
SDCCAG3への結合について請求項297~300のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSDCCAG3またはマウスSDCCAG3に結合する。
配列番号589の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1131のCDR-H2、および配列番号1673のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号860の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1402のCDR-L2、および配列番号1944のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、荷電多小胞体タンパク質4B(CHMP4B)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号47のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号318のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCHMP4B、マウスCHMP4B、ラットCHMP4B、ウシCHMP4B、またはカニクイザルCHMP4Bに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCHMP4Bは、配列番号4374の配列を含む。
CHMP4Bへの結合について請求項302~305のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCHMP4BまたはマウスCHMP4Bに結合する。
配列番号590の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1132のCDR-H2、および配列番号1674のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号861の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1403のCDR-L2、および配列番号1945のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、グリコゲニン2、転写変異体2(GYG2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号48のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号319のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトGYG2、マウスGYG2、ラットGYG2、ウシGYG2、またはカニクイザルGYG2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトGYG2は、配列番号4375の配列を含む。
GYG2への結合について請求項307~310のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトGYG2またはマウスGYG2に結合する。
配列番号591の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1133のCDR-H2、および配列番号1675のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号862の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1404のCDR-L2、および配列番号1946のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、Egf様およびemiドメイン含有1、偽遺伝子(EGFEM1P)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号49のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号320のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトEGFEM1P、マウスEGFEM1P、ラットEGFEM1P、ウシEGFEM1P、またはカニクイザルEGFEM1Pに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトEGFEM1Pは、配列番号4376の配列を含む。
EGFEM1Pへの結合について請求項312~315のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトEGFEM1PまたはマウスEGFEM1Pに結合する。
配列番号593の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1135のCDR-H2、および配列番号1677のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号864の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1406のCDR-L2、および配列番号1948のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、アクチニンアルファ4、転写変異体1(ACTN4)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号51のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号322のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトACTN4、マウスACTN4、ラットACTN4、ウシACTN4、またはカニクイザルACTN4に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトACTN4は、配列番号4377の配列を含む。
ACTN4への結合について請求項317~320のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトACTN4またはマウスACTN4に結合する。
配列番号594の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1136のCDR-H2、および配列番号1678のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号865の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1407のCDR-L2、および配列番号1949のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、PNMAファミリーメンバー5、転写変異体2(PNMA5)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号52のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号323のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPNMA5、マウスPNMA5、ラットPNMA5、ウシPNMA5、またはカニクイザルPNMA5に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPNMA5は、配列番号4357の配列を含む。
PNMA5への結合について請求項322~325のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPNMA5またはマウスPNMA5に結合する。
配列番号594の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1136のCDR-H2、および配列番号1678のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号865の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1407のCDR-L2、および配列番号1949のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ホスホリパーゼCデルタ1、転写変異体2(PLCD1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号52のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号323のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPLCD1、マウスPLCD1、ラットPLCD1、ウシPLCD1、またはカニクイザルPLCD1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPLCD1は、配列番号4378の配列を含む。
PLCD1への結合について請求項327~330のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPLCD1またはマウスPLCD1に結合する。
配列番号594の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1136のCDR-H2、および配列番号1678のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号865の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1407のCDR-L2、および配列番号1949のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ジンクフィンガータンパク質326、転写変異体1(ZNF326)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号52のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号323のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトZNF326、マウスZNF326、ラットZNF326、ウシZNF326、またはカニクイザルZNF326に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトZNF326は、配列番号4379の配列を含む。
ZNF326への結合について請求項332~335のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトZNF326またはマウスZNF326に結合する。
配列番号600の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1142のCDR-H2、および配列番号1684のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号871の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1413のCDR-L2、および配列番号1955のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、-(LN608403.1_frag)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号58のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号329のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトLN608403.1_frag、マウスLN608403.1_frag、ラットLN608403.1_frag、ウシLN608403.1_frag、またはカニクイザルLN608403.1_fragに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトLN608403.1_fragは、配列番号4380の配列を含む。
LN608403.1_fragへの結合について請求項337~340のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトLN608403.1_fragまたはマウスLN608403.1_fragに結合する。
配列番号600の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1142のCDR-H2、および配列番号1684のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号871の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1413のCDR-L2、および配列番号1955のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、JPX転写物、XIST活性化因子(JPX_frag)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号58のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号329のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトJPX_frag、マウスJPX_frag、ラットJPX_frag、ウシJPX_frag、またはカニクイザルJPX_fragに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトJPX_fragは、配列番号4381の配列を含む。
JPX_fragへの結合について請求項342~345のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトJPX_fragまたはマウスJPX_fragに結合する。
配列番号600の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1142のCDR-H2、および配列番号1684のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号871の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1413のCDR-L2、および配列番号1955のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、匂い物質結合タンパク質2A、転写変異体アルファ(OBP2A)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号58のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号329のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトOBP2A、マウスOBP2A、ラットOBP2A、ウシOBP2A、またはカニクイザルOBP2Aに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトOBP2Aは、配列番号4382の配列を含む。
OBP2Aへの結合について請求項347~350のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトOBP2AまたはマウスOBP2Aに結合する。
配列番号604の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1146のCDR-H2、および配列番号1688のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号875の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1417のCDR-L2、および配列番号1959のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ミエリン転写因子1様、転写変異体2(MYT1L)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号62のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号333のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトMYT1L、マウスMYT1L、ラットMYT1L、ウシMYT1L、またはカニクイザルMYT1Lに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトMYT1Lは、配列番号4383の配列を含む。
MYT1Lへの結合について請求項352~355のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトMYT1LまたはマウスMYT1Lに結合する。
配列番号604の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1146のCDR-H2、および配列番号1688のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号875の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1417のCDR-L2、および配列番号1959のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、熱ショックタンパク質ファミリーE(Hsp10)メンバー1(HSPE1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号62のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号333のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHSPE1、マウスHSPE1、ラットHSPE1、ウシHSPE1、またはカニクイザルHSPE1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHSPE1は、配列番号4384の配列を含む。
HSPE1への結合について請求項357~360のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHSPE1またはマウスHSPE1に結合する。
配列番号607の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1149のCDR-H2、および配列番号1691のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号878の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1420のCDR-L2、および配列番号1962のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ケルチ様ECH関連タンパク質1、転写変異体1(KEAP1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号65のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号336のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトKEAP1、マウスKEAP1、ラットKEAP1、ウシKEAP1、またはカニクイザルKEAP1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトKEAP1は、配列番号4385の配列を含む。
KEAP1への結合について請求項362~365のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトKEAP1またはマウスKEAP1に結合する。
配列番号614の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1156のCDR-H2、および配列番号1698のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号885の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1427のCDR-L2、および配列番号1969のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ヌクレオソーム集合タンパク質1様1、転写変異体1(NAP1L1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号72のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号343のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトNAP1L1、マウスNAP1L1、ラットNAP1L1、ウシNAP1L1、またはカニクイザルNAP1L1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトNAP1L1は、配列番号4386の配列を含む。
NAP1L1への結合について請求項367~370のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトNAP1L1またはマウスNAP1L1に結合する。
配列番号615の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1157のCDR-H2、および配列番号1699のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号886の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1428のCDR-L2、および配列番号1970のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、nudE神経発達タンパク質1、転写変異体1(NDE1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号73のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号344のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトNDE1、マウスNDE1、ラットNDE1、ウシNDE1、またはカニクイザルNDE1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトNDE1は、配列番号4387の配列を含む。
NDE1への結合について請求項372~375のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトNDE1またはマウスNDE1に結合する。
配列番号549の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1091のCDR-H2、および配列番号1633のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号820の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1362のCDR-L2、および配列番号1904のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、TruBプソイドウリジンシンターゼファミリーメンバー1(TRUB1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号74のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号345のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトTRUB1、マウスTRUB1、ラットTRUB1、ウシTRUB1、またはカニクイザルTRUB1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトTRUB1は、配列番号4388の配列を含む。
TRUB1への結合について請求項377~380のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトTRUB1またはマウスTRUB1に結合する。
配列番号549の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1091のCDR-H2、および配列番号1633のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号820の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1362のCDR-L2、および配列番号1904のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、イノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ2(IMPDH2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号74のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号345のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトIMPDH2、マウスIMPDH2、ラットIMPDH2、ウシIMPDH2、またはカニクイザルIMPDH2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトIMPDH2は、配列番号4389の配列を含む。
IMPDH2への結合について請求項382~385のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトIMPDH2またはマウスIMPDH2に結合する。
配列番号549の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1091のCDR-H2、および配列番号1633のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号820の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1362のCDR-L2、および配列番号1904のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、リン脂質スクランブラーゼ4、転写変異体X4(PLSCR4)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号74のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号345のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPLSCR4、マウスPLSCR4、ラットPLSCR4、ウシPLSCR4、またはカニクイザルPLSCR4に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPLSCR4は、配列番号4390の配列を含む。
PLSCR4への結合について請求項387~390のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPLSCR4またはマウスPLSCR4に結合する。
配列番号617の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1159のCDR-H2、および配列番号1701のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または
配列番号888の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1430のCDR-L2、および配列番号1972のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、インフルエンザウイルスNS1A結合タンパク質(IVNS1ABP)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号75のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号346のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトIVNS1ABP、マウスIVNS1ABP、ラットIVNS1ABP、ウシIVNS1ABP、またはカニクイザルIVNS1ABPに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトIVNS1ABPは、配列番号4391の配列を含む。
IVNS1ABPへの結合について請求項392~395のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトIVNS1ABPまたはマウスIVNS1ABPに結合する。
配列番号618の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1160のCDR-H2、および配列番号1702のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号889の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1431のCDR-L2、および配列番号1973のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ディシェベルドセグメント極性タンパク質3(DVL3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号76のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号347のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDVL3、マウスDVL3、ラットDVL3、ウシDVL3、またはカニクイザルDVL3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDVL3は、配列番号4392の配列を含む。
DVL3への結合について請求項397~400のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDVL3またはマウスDVL3に結合する。
配列番号618の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1160のCDR-H2、および配列番号1702のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号889の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1431のCDR-L2、および配列番号1973のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ジンクフィンガータンパク質260(ZNF260)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号76のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号347のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトZNF260、マウスZNF260、ラットZNF260、ウシZNF260、またはカニクイザルZNF260に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトZNF260は、配列番号4393の配列を含む。
ZNF260への結合について請求項402~405のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトZNF260またはマウスZNF260に結合する。
配列番号619の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1161のCDR-H2、および配列番号1703のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号890の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1432のCDR-L2、および配列番号1974のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ソーティングネキシン33、転写変異体1(SNX33)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号77のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号348のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSNX33、マウスSNX33、ラットSNX33、ウシSNX33、またはカニクイザルSNX33に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSNX33は、配列番号4394の配列を含む。
SNX33への結合について請求項407~410のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSNX33またはマウスSNX33に結合する。
配列番号620の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1162のCDR-H2、および配列番号1704のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号891の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1433のCDR-L2、および配列番号1975のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ジュピター微小管関連相同体2(HN1L)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号78のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号349のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHN1L、マウスHN1L、ラットHN1L、ウシHN1L、またはカニクイザルHN1Lに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHN1Lは、配列番号4395の配列を含む。
HN1Lへの結合について請求項412~415のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHN1LまたはマウスHN1Lに結合する。
以下のうちの少なくとも1つを含む、チオエステラーゼスーパーファミリーメンバー6、転写変異体1(THEM6)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が本明細書で提供される:
配列番号620の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1162のCDR-H2、および配列番号1704のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号891の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1433のCDR-L2、および配列番号1975のCDR-L3を含む可変軽鎖領域。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号78のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号349のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトTHEM6、マウスTHEM6、ラットTHEM6、ウシTHEM6、またはカニクイザルTHEM6に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトTHEM6は、配列番号4396の配列を含む。
THEM6への結合について請求項417~420のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトTHEM6またはマウスTHEM6に結合する。
配列番号621の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1163のCDR-H2、および配列番号1705のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号892の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1434のCDR-L2、および配列番号1976のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、KH RNA結合ドメイン含有、シグナル伝達関連2、転写変異体2(KHDRBS2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号79のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号350のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトKHDRBS2、マウスKHDRBS2、ラットKHDRBS2、ウシKHDRBS2、またはカニクイザルKHDRBS2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトKHDRBS2は、配列番号4397の配列を含む。
KHDRBS2への結合について請求項422~425のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトKHDRBS2またはマウスKHDRBS2に結合する。
配列番号622の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1164のCDR-H2、および配列番号1706のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号893の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1435のCDR-L2、および配列番号1977のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、補体C1q様3(C1QL3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号80のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号351のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトC1QL3、マウスC1QL3、ラットC1QL3、ウシC1QL3、またはカニクイザルC1QL3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトC1QL3は、配列番号4398の配列を含む。
C1QL3への結合について請求項427~430のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトC1QL3またはマウスC1QL3に結合する。
配列番号623の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1165のCDR-H2、および配列番号1707のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号894の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1436のCDR-L2、および配列番号1978のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、タンパク質ホスファターゼ1調節因子サブユニット27(PPP1R27)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号81のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号352のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPPP1R27、マウスPPP1R27、ラットPPP1R27、ウシPPP1R27、またはカニクイザルPPP1R27に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPPP1R27は、配列番号4399の配列を含む。
PPP1R27への結合について請求項432~435のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPPP1R27またはマウスPPP1R27に結合する。
配列番号624の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1166のCDR-H2、および配列番号1708のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号895の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1437のCDR-L2、および配列番号1979のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、デオキシリボヌクレアーゼ1様2、転写変異体1(DNASE1L2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号82のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号353のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDNASE1L2、マウスDNASE1L2、ラットDNASE1L2、ウシDNASE1L2、またはカニクイザルDNASE1L2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDNASE1L2は、配列番号4400の配列を含む。
DNASE1L2への結合について請求項437~440のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDNASE1L2またはマウスDNASE1L2に結合する。
配列番号625の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1167のCDR-H2、および配列番号1709のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号896の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1438のCDR-L2、および配列番号1980のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、拡張シナプトタグミン2(ESYT2_frag)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号83のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号354のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトESYT2_frag、マウスESYT2_frag、ラットESYT2_frag、ウシESYT2_frag、またはカニクイザルESYT2_fragに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトESYT2_fragは、配列番号4401の配列を含む。
ESYT2_fragへの結合について請求項442~445のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトESYT2_fragまたはマウスESYT2_fragに結合する。
配列番号626の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1168のCDR-H2、および配列番号1710のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号897の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1439のCDR-L2、および配列番号1981のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、C-Cモチーフケモカインリガンド18(CCL18)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号84のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号355のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCCL18、マウスCCL18、ラットCCL18、ウシCCL18、またはカニクイザルCCL18に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCCL18は、配列番号4402の配列を含む。
CCL18への結合について請求項447~450のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCCL18またはマウスCCL18に結合する。
配列番号627の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1169のCDR-H2、および配列番号1711のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号898の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1440のCDR-L2、および配列番号1982のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ホメオボックスおよびロイシンジッパーコード化(HOMEZ)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号85のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号356のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHOMEZ、マウスHOMEZ、ラットHOMEZ、ウシHOMEZ、またはカニクイザルHOMEZに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHOMEZは、配列番号4403の配列を含む。
HOMEZへの結合について請求項452~455のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHOMEZまたはマウスHOMEZに結合する。
配列番号627の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1169のCDR-H2、および配列番号1711のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号898の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1440のCDR-L2、および配列番号1982のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、BAR/IMDドメイン含有アダプタータンパク質2、転写変異体3(BAIAP2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号85のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号356のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトBAIAP2、マウスBAIAP2、ラットBAIAP2、ウシBAIAP2、またはカニクイザルBAIAP2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトBAIAP2は、配列番号4404の配列を含む。
BAIAP2への結合について請求項457~460のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトBAIAP2またはマウスBAIAP2に結合する。
配列番号628の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1170のCDR-H2、および配列番号17121のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号899の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1441のCDR-L2、および配列番号1983のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ケルチ様ECH関連タンパク質1、転写変異体1(KEAP1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号86のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号357のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトKEAP1、マウスKEAP1、ラットKEAP1、ウシKEAP1、またはカニクイザルKEAP1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトKEAP1は、配列番号4385の配列を含む。
KEAP1への結合について請求項462~465のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトKEAP1またはマウスKEAP1に結合する。
配列番号629の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1171のCDR-H2、および配列番号1713のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号900の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1442のCDR-L2、および配列番号1984のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、RUNおよびFYVEドメイン含有3、転写変異体2(RUFY3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号87のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号358のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトRUFY3、マウスRUFY3、ラットRUFY3、ウシRUFY3、またはカニクイザルRUFY3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトRUFY3は、配列番号4405の配列を含む。
RUFY3への結合について請求項467~470のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトRUFY3またはマウスRUFY3に結合する。
配列番号630の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1172のCDR-H2、および配列番号1714のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号901の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1443のCDR-L2、および配列番号1985のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、LIMホメオボックス5(LHX5)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号88のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号359のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトLHX5、マウスLHX5、ラットLHX5、ウシLHX5、またはカニクイザルLHX5に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトLHX5は、配列番号4406の配列を含む。
LHX5への結合について請求項472~475のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトLHX5またはマウスLHX5に結合する。
配列番号630の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1172のCDR-H2、および配列番号1714のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号901の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1443のCDR-L2、および配列番号1985のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、成長因子受容体結合タンパク質2、転写変異体1(GRB2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号88のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号359のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトGRB2、マウスGRB2、ラットGRB2、ウシGRB2、またはカニクイザルGRB2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトGRB2は、配列番号4407の配列を含む。
GRB2への結合について請求項477~480のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトGRB2またはマウスGRB2に結合する。
配列番号631の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1173のCDR-H2、および配列番号1715のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号902の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1444のCDR-L2、および配列番号1986のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、チロシンヒドロキシラーゼ(TH)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号89のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号360のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトTH、マウスTH、ラットTH、ウシTH、またはカニクイザルTHに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトTHは、配列番号4408の配列を含む。
THへの結合について請求項482~485のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトTHまたはマウスTHに結合する。
配列番号633の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1175のCDR-H2、および配列番号1717のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号904の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1446のCDR-L2、および配列番号1988のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ロイシンリッチ反復含有28、転写変異体1(LRRC28)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号91のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号362のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトLRRC28、マウスLRRC28、ラットLRRC28、ウシLRRC28、またはカニクイザルLRRC28に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトLRRC28は、配列番号4409の配列を含む。
LRRC28への結合について請求項487~490のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトLRRC28またはマウスLRRC28に結合する。
配列番号635の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1177のCDR-H2、および配列番号1719のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号906の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1448のCDR-L2、および配列番号1990のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、精子形成関連33、転写変異体2(SPATA33)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号93のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号364のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSPATA33、マウスSPATA33、ラットSPATA33、ウシSPATA33、またはカニクイザルSPATA33に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSPATA33は、配列番号4410の配列を含む。
SPATA33への結合について請求項492~495のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSPATA33またはマウスSPATA33に結合する。
配列番号636の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1178のCDR-H2、および配列番号1720のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号907の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1449のCDR-L2、および配列番号1991のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、Atpアーゼ分泌経路ca2+輸送1(ATP2C1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号94のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号365のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトATP2C1、マウスATP2C1、ラットATP2C1、ウシATP2C1、またはカニクイザルATP2C1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトATP2C1は、配列番号4411の配列を含む。
ATP2C1への結合について請求項497~500のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトATP2C1またはマウスATP2C1に結合する。
配列番号636の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1178のCDR-H2、および配列番号1720のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号907の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1449のCDR-L2、および配列番号1991のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ティーシャツジンクフィンガーホメオボックス2、転写変異体1(TSHZ2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号94のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号365のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトTSHZ2、マウスTSHZ2、ラットTSHZ2、ウシTSHZ2、またはカニクイザルTSHZ2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトTSHZ2は、配列番号4412の配列を含む。
TSHZ2への結合について請求項502~505のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトTSHZ2またはマウスTSHZ2に結合する。
配列番号639の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1181のCDR-H2、および配列番号1723のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号910の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1452のCDR-L2、および配列番号1994のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、補体成分4結合タンパク質ベータ(C4BPB)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号368のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトC4BPB、マウスC4BPB、ラットC4BPB、ウシC4BPB、またはカニクイザルC4BPBに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトC4BPBは、配列番号4413の配列を含む。
C4BPBへの結合について請求項507~510のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトC4BPBまたはマウスC4BPBに結合する。
配列番号640の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1182のCDR-H2、および配列番号1724のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号911の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1453のCDR-L2、および配列番号1995のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、NCCRP1、Fボックス関連ドメイン含有(NCCRP1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号98のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号369のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトNCCRP1、マウスNCCRP1、ラットNCCRP1、ウシNCCRP1、またはカニクイザルNCCRP1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトNCCRP1は、配列番号4414の配列を含む。
NCCRP1への結合について請求項512~515のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトNCCRP1またはマウスNCCRP1に結合する。
配列番号640の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1182のCDR-H2、および配列番号1724のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号911の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1453のCDR-L2、および配列番号1995のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、コイルドコイルドメイン含有102A、転写変異体X1(CCDC102A)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号98のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号369のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCCDC102A、マウスCCDC102A、ラットCCDC102A、ウシCCDC102A、またはカニクイザルCCDC102Aに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCCDC102Aは、配列番号4415の配列を含む。
CCDC102Aへの結合について請求項517~520のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCCDC102AまたはマウスCCDC102Aに結合する。
配列番号641の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1183のCDR-H2、および配列番号1725のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号912の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1454のCDR-L2、および配列番号1996のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、RNA結合モチーフタンパク質47、転写変異体X10(RBM47)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号99のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号370のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトRBM47、マウスRBM47、ラットRBM47、ウシRBM47、またはカニクイザルRBM47に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトRBM47は、配列番号4416の配列を含む。
RBM47への結合について請求項522~525のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトRBM47またはマウスRBM47に結合する。
配列番号643の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1185のCDR-H2、および配列番号1727のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号914の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1456のCDR-L2、および配列番号1998のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、RAD1チェックポイントDNAエキソヌクレアーゼ、転写変異体1(RAD1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号101のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号372のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトRAD1、マウスRAD1、ラットRAD1、ウシRAD1、またはカニクイザルRAD1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトRAD1は、配列番号4417の配列を含む。
RAD1への結合について請求項527~530のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトRAD1またはマウスRAD1に結合する。
配列番号643の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1185のCDR-H2、および配列番号1727のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号914の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1456のCDR-L2、および配列番号1998のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、微小管関連足場タンパク質1(MTUS1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号101のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号372のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトMTUS1、マウスMTUS1、ラットMTUS1、ウシMTUS1、またはカニクイザルMTUS1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトMTUS1は、配列番号4418の配列を含む。
MTUS1への結合について請求項532~535のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトMTUS1またはマウスMTUS1に結合する。
配列番号645の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1187のCDR-H2、および配列番号1729のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号916の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1458のCDR-L2、および配列番号2000のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ケルチ様ECH関連タンパク質1、転写変異体1(KEAP1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号103のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号374のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトKEAP1、マウスKEAP1、ラットKEAP1、ウシKEAP1、またはカニクイザルKEAP1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトKEAP1は、配列番号4385の配列を含む。
KEAP1への結合について請求項537~540のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトKEAP1またはマウスKEAP1に結合する。
配列番号646の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1188のCDR-H2、および配列番号1730のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号917の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1459のCDR-L2、および配列番号2001のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、PNMAファミリーメンバー5、転写変異体2(PNMA5)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号104のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号375のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPNMA5、マウスPNMA5、ラットPNMA5、ウシPNMA5、またはカニクイザルPNMA5に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPNMA5は、配列番号4357の配列を含む。
PNMA5への結合について請求項542~545のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPNMA5またはマウスPNMA5に結合する。
配列番号650の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1192のCDR-H2、および配列番号1734のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号921の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1463のCDR-L2、および配列番号2005のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、Gタンパク質共役受容体83、転写変異体1(GPR83)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号379のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトGPR83、マウスGPR83、ラットGPR83、ウシGPR83、またはカニクイザルGPR83に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトGPR83は、配列番号4419の配列を含む。
GPR83への結合について請求項547~550のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトGPR83またはマウスGPR83に結合する。
配列番号651の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1193のCDR-H2、および配列番号1735のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号922の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1464のCDR-L2、および配列番号2006のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、CDP-ジアシルグリセロールシンターゼ1(CDS1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号380のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCDS1、マウスCDS1、ラットCDS1、ウシCDS1、またはカニクイザルCDS1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCDS1は、配列番号4420の配列を含む。
CDS1への結合について請求項552~555のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCDS1またはマウスCDS1に結合する。
配列番号651の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1193のCDR-H2、および配列番号1735のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号922の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1464のCDR-L2、および配列番号2006のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ダイニン軸糸集合因子3、転写変異体3(DNAAF3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号380のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDNAAF3、マウスDNAAF3、ラットDNAAF3、ウシDNAAF3、またはカニクイザルDNAAF3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDNAAF3は、配列番号4421の配列を含む。
DNAAF3への結合について請求項557~560のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDNAAF3またはマウスDNAAF3に結合する。
配列番号652の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1194のCDR-H2、および配列番号1736のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号923の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1465のCDR-L2、および配列番号2007のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、コピン1、転写変異体2(CPNE1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号110のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号381のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCPNE1、マウスCPNE1、ラットCPNE1、ウシCPNE1、またはカニクイザルCPNE1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCPNE1は、配列番号4422の配列を含む。
CPNE1への結合について請求項562~565のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCPNE1またはマウスCPNE1に結合する。
配列番号653の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1195のCDR-H2、および配列番号1737のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号924の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1466のCDR-L2、および配列番号2008のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、aarFドメイン含有キナーゼ5(ADCK5)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号111のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号382のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトADCK5、マウスADCK5、ラットADCK5、ウシADCK5、またはカニクイザルADCK5に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトADCK5は、配列番号4423の配列を含む。
ADCK5への結合について請求項567~570のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトADCK5またはマウスADCK5に結合する。
配列番号655の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1197のCDR-H2、および配列番号1739のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号926の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1468のCDR-L2、および配列番号2010のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、クリスタリンアルファB、転写変異体2(CRYAB)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号113のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号384のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCRYAB、マウスCRYAB、ラットCRYAB、ウシCRYAB、またはカニクイザルCRYABに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCRYABは、配列番号4424の配列を含む。
CRYABへの結合について請求項572~575のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCRYABまたはマウスCRYABに結合する。
配列番号656の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1198のCDR-H2、および配列番号1740のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号927の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1469のCDR-L2、および配列番号2011のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、造血細胞特異的Lyn基質1、転写変異体1(HCLS1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号114のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号385のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHCLS1、マウスHCLS1、ラットHCLS1、ウシHCLS1、またはカニクイザルHCLS1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHCLS1は、配列番号4425の配列を含む。
HCLS1への結合について請求項577~580のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHCLS1またはマウスHCLS1に結合する。
配列番号657の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1199のCDR-H2、および配列番号1741のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号928の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1470のCDR-L2、および配列番号2012のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、アルド-ケト還元酵素ファミリー1メンバーB、転写変異体1(AKR1B1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号115のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号386のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトAKR1B1、マウスAKR1B1、ラットAKR1B1、ウシAKR1B1、またはカニクイザルAKR1B1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトAKR1B1は、配列番号4426の配列を含む。
AKR1B1への結合について請求項582~585のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトAKR1B1またはマウスAKR1B1に結合する。
配列番号658の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1200のCDR-H2、および配列番号1742のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号929の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1471のCDR-L2、および配列番号2013のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、サーフェイト6、転写変異体1(SURF6)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号116のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号387のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSURF6、マウスSURF6、ラットSURF6、ウシSURF6、またはカニクイザルSURF6に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSURF6は、配列番号4427の配列を含む。
SURF6への結合について請求項587~590のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSURF6またはマウスSURF6に結合する。
配列番号658の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1200のCDR-H2、および配列番号1742のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号929の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1471のCDR-L2、および配列番号2013のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、増殖細胞核抗原またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号116のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号387のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPCNA、マウスPCNA、ラットPCNA、ウシPCNA、またはカニクイザルPCNAに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPCNAは、配列番号4428の配列を含む。
PCNAへの結合について請求項592~595のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPCNAまたはマウスPCNAに結合する。
配列番号663の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1205のCDR-H2、および配列番号1747のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号934の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1476のCDR-L2、および配列番号2018のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、S100カルシウム結合タンパク質B(S100B)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号121のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号392のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトS100B、マウスS100B、ラットS100B、ウシS100B、またはカニクイザルS100Bに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトS100Bは、配列番号4429の配列を含む。
S100Bへの結合について請求項597~600のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトS100BまたはマウスS100Bに結合する。
配列番号664の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1206のCDR-H2、および配列番号1748のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号935の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1477のCDR-L2、および配列番号2019のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、チェックポイントキナーゼ2、転写変異体3(CHEK2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号122のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号393のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCHEK2、マウスCHEK2、ラットCHEK2、ウシCHEK2、またはカニクイザルCHEK2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCHEK2は、配列番号4430の配列を含む。
CHEK2への結合について請求項602~605のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCHEK2またはマウスCHEK2に結合する。
配列番号670の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1212のCDR-H2、および配列番号1754のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号941の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1483のCDR-L2、および配列番号2025のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、アンキリン反復ドメイン53、転写変異体2(ANKRD53)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号128のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、
可変軽鎖は、配列番号399のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトANKRD53、マウスANKRD53、ラットANKRD53、ウシANKRD53、またはカニクイザルANKRD53に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトANKRD53は、配列番号4431の配列を含む。
ANKRD53への結合について請求項607~610のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトANKRD53またはマウスANKRD53に結合する。
配列番号683の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1225のCDR-H2、および配列番号1767のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号954の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1496のCDR-L2、および配列番号2038のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、キラー細胞レクチン様受容体g2(KLRG2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号141のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号412のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトKLRG2、マウスKLRG2、ラットKLRG2、ウシKLRG2、またはカニクイザルKLRG2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトKLRG2は、配列番号4432の配列を含む。
KLRG2への結合について請求項612~615のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトKLRG2またはマウスKLRG2に結合する。
配列番号683の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1225のCDR-H2、および配列番号1767のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号954の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1496のCDR-L2、および配列番号2038のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、三要素モチーフ含有35、転写変異体1(TRIM35)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号141のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号412のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトTRIM35、マウスTRIM35、ラットTRIM35、ウシTRIM35、またはカニクイザルTRIM35に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトTRIM35は、配列番号4433の配列を含む。
TRIM35への結合について請求項617~620のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトTRIM35またはマウスTRIM35に結合する。
配列番号683の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1225のCDR-H2、および配列番号1767のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号954の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1496のCDR-L2、および配列番号2038のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、FMR1常染色体相同体2(FXR2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号141のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号412のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトFXR2、マウスFXR2、ラットFXR2、ウシFXR2、またはカニクイザルFXR2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトFXR2は、配列番号4434の配列を含む。
FXR2への結合について請求項622~625のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトFXR2またはマウスFXR2に結合する。
配列番号686の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1228のCDR-H2、および配列番号1770のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号957の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1499のCDR-L2、および配列番号2041のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、アネキシンA1(ANXA1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号144のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号415のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトANXA1、マウスANXA1、ラットANXA1、ウシANXA1、またはカニクイザルANXA1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトANXA1は、配列番号4435の配列を含む。
ANXA1への結合について請求項627~630のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトANXA1またはマウスANXA1に結合する。
配列番号690の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1232のCDR-H2、および配列番号1774のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号961の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1503のCDR-L2、および配列番号2045のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ジンクフィンガータンパク質287、転写変異体2(ZNF287)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号148のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号419のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトZNF287、マウスZNF287、ラットZNF287、ウシZNF287、またはカニクイザルZNF287に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトZNF287は、配列番号4436の配列を含む。
ZNF287への結合について請求項632~635のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトZNF287またはマウスZNF287に結合する。
配列番号698の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1240のCDR-H2、および配列番号1782のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号969の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1511のCDR-L2、および配列番号2053のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、配列類似性を有するファミリー177メンバーA1、転写変異体2(FAM177A1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号156のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号427のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトFAM177A1、マウスFAM177A1、ラットFAM177A1、ウシFAM177A1、またはカニクイザルFAM177A1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトFAM177A1は、配列番号4437の配列を含む。
FAM177A1への結合について請求項637~640のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトFAM177A1またはマウスFAM177A1に結合する。
配列番号701の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1243のCDR-H2、および配列番号1785のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号972の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1514のCDR-L2、および配列番号2056のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、キノイドジヒドロプテリジン還元酵素、転写変異体1(QDPR)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号159のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号430のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトQDPR、マウスQDPR、ラットQDPR、ウシQDPR、またはカニクイザルQDPRに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトQDPRは、配列番号4438の配列を含む。
QDPRへの結合について請求項642~645のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトQDPRまたはマウスQDPRに結合する。
配列番号703の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1245のCDR-H2、および配列番号1787のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号974の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1516のCDR-L2、および配列番号2058のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ELK2、ETSがん遺伝子ファミリーのメンバー、偽遺伝子1(BC031259.1_frag)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号161のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号432のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトBC031259.1_frag、マウスBC031259.1_frag、ラットBC031259.1_frag、ウシBC031259.1_frag、またはカニクイザルBC031259.1_fragに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトBC031259.1_fragは、配列番号4439の配列を含む。
BC031259.1_fragへの結合について請求項647~650のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトBC031259.1_fragまたはマウスBC031259.1_fragに結合する。
配列番号703の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1245のCDR-H2、および配列番号1787のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号974の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1516のCDR-L2、および配列番号2058のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、メチルトランスフェラーゼ様21C(METTL21C)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号161のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号432のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトMETTL21C、マウスMETTL21C、ラットMETTL21C、ウシMETTL21C、またはカニクイザルMETTL21Cに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトMETTL21Cは、配列番号4440の配列を含む。
METTL21Cへの結合について請求項652~655のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトMETTL21CまたはマウスMETTL21Cに結合する。
配列番号706の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1248のCDR-H2、および配列番号1790のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号977の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1519のCDR-L2、および配列番号2061のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ヒドロキシメチルビランシンターゼ、転写変異体X3(HMBS)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号164のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号435のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHMBS、マウスHMBS、ラットHMBS、ウシHMBS、またはカニクイザルHMBSに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHMBSは、配列番号4441の配列を含む。
HMBSへの結合について請求項657~660のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHMBSまたはマウスHMBSに結合する。
配列番号706の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1248のCDR-H2、および配列番号1790のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号977の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1519のCDR-L2、および配列番号2061のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、フック微小管連結タンパク質2、転写変異体2(HOOK2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号164のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号435のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHOOK2、マウスHOOK2、ラットHOOK2、ウシHOOK2、またはカニクイザルHOOK2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHOOK2は、配列番号4442の配列を含む。
HOOK2への結合について請求項662~665のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHOOK2またはマウスHOOK2に結合する。
以下のうちの少なくとも1つを含む、Magel2(Q6ir13_frag)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が本明細書で提供される:
配列番号713の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1255のCDR-H2、および配列番号1797のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号984の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1526のCDR-L2、および配列番号2068のCDR-L3を含む可変軽鎖領域。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号171のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号442のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトQ6ir13_frag、マウスQ6ir13_frag、ラットQ6ir13_frag、ウシQ6ir13_frag、またはカニクイザルQ6ir13_fragに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトQ6ir13_fragは、配列番号4443の配列を含む。
Q6ir13_fragへの結合について請求項667~670のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトQ6ir13_fragまたはマウスQ6ir13_fragに結合する。
配列番号713の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1255のCDR-H2、および配列番号1797のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号984の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1526のCDR-L2、および配列番号2068のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、セリンおよびアルギニンリッチスプライシング因子3、転写変異体1(SRSF3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号171のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号442のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSRSF3、マウスSRSF3、ラットSRSF3、ウシSRSF3、またはカニクイザルSRSF3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSRSF3は、配列番号4444の配列を含む。
SRSF3への結合について請求項672~675のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSRSF3またはマウスSRSF3に結合する。
配列番号714の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1256のCDR-H2、および配列番号1798のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号985の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1527のCDR-L2、および配列番号2069のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、RAN結合タンパク質10、転写変異体1(RANBP10)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号172のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号443のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトRANBP10、マウスRANBP10、ラットRANBP10、ウシRANBP10、またはカニクイザルRANBP10に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトRANBP10は、配列番号4445の配列を含む。
RANBP10への結合について請求項677~680のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトRANBP10またはマウスRANBP10に結合する。
配列番号714の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1256のCDR-H2、および配列番号1798のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号985の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1527のCDR-L2、および配列番号2069のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、Wntファミリーメンバー9b(WNT9B)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号172のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号443のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトWNT9B、マウスWNT9B、ラットWNT9B、ウシWNT9B、またはカニクイザルWNT9Bに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトWNT9Bは、配列番号4446の配列を含む。
WNT9Bへの結合について請求項682~685のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトWNT9BまたはマウスWNT9Bに結合する。
配列番号715の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1257のCDR-H2、および配列番号1799のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号986の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1528のCDR-L2、および配列番号2070のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ユビキリン2(UBQLN2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号173のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号444のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトUBQLN2、マウスUBQLN2、ラットUBQLN2、ウシUBQLN2、またはカニクイザルUBQLN2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトUBQLN2は、配列番号4447の配列を含む。
UBQLN2への結合について請求項687~690のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトUBQLN2またはマウスUBQLN2に結合する。
配列番号715の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1257のCDR-H2、および配列番号1799のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号986の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1528のCDR-L2、および配列番号2070のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ユビキリン1、転写変異体2(UBQLN1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号173のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号444のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトUBQLN1、マウスUBQLN1、ラットUBQLN1、ウシUBQLN1、またはカニクイザルUBQLN1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトUBQLN1は、配列番号4370の配列を含む。
UBQLN1への結合について請求項692~695のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトUBQLN1またはマウスUBQLN1に結合する。
配列番号715の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1257のCDR-H2、および配列番号1799のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号986の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1528のCDR-L2、および配列番号2070のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ユビキリン3(UBQLN3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号173のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号444のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトUBQLN3、マウスUBQLN3、ラットUBQLN3、ウシUBQLN3、またはカニクイザルUBQLN3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトUBQLN3は、配列番号4448の配列を含む。
UBQLN3への結合について請求項697~700のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトUBQLN3またはマウスUBQLN3に結合する。
配列番号717の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1259のCDR-H2、および配列番号1801のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号988の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1530のCDR-L2、および配列番号2072のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、前方勾配3、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼファミリーメンバー(AGR3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号175のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号446のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトAGR3、マウスAGR3、ラットAGR3、ウシAGR3、またはカニクイザルAGR3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトAGR3は、配列番号4449の配列を含む。
AGR3への結合について請求項702~705のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトAGR3またはマウスAGR3に結合する。
配列番号719の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1261のCDR-H2、および配列番号1803のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号990の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1532のCDR-L2、および配列番号2074のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、セリンおよびアルギニンリッチスプライシング因子3、転写変異体1(SRSF3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号177のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号448のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSRSF3、マウスSRSF3、ラットSRSF3、ウシSRSF3、またはカニクイザルSRSF3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSRSF3は、配列番号4444の配列を含む。
SRSF3への結合について請求項707~710のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSRSF3またはマウスSRSF3に結合する。
配列番号720の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1262のCDR-H2、および配列番号1804のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号991の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1533のCDR-L2、および配列番号2075のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、バキュロウイルスIAP反復含有7、転写変異体1(BIRC7)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号178のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号449のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトBIRC7、マウスBIRC7、ラットBIRC7、ウシBIRC7、またはカニクイザルBIRC7に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトBIRC7は、配列番号4450の配列を含む。
BIRC7への結合について請求項712~715のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトBIRC7またはマウスBIRC7に結合する。
配列番号722の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1264のCDR-H2、および配列番号1806のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号993の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1535のCDR-L2、および配列番号2077のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、エンドソーム関連輸送調節因子1、転写変異体2(SDCCAG3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号180のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号451のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSDCCAG3、マウスSDCCAG3、ラットSDCCAG3、ウシSDCCAG3、またはカニクイザルSDCCAG3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSDCCAG3は、配列番号4373の配列を含む。
SDCCAG3への結合について請求項717~720のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSDCCAG3またはマウスSDCCAG3に結合する。
配列番号724の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1266のCDR-H2、および配列番号1808のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号995の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1537のCDR-L2、および配列番号2079のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、微小管関連足場タンパク質2、転写変異体2(MTUS2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号182のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号453のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトMTUS2、マウスMTUS2、ラットMTUS2、ウシMTUS2、またはカニクイザルMTUS2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトMTUS2は、配列番号4451の配列を含む。
MTUS2への結合について請求項722~725のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトMTUS2またはマウスMTUS2に結合する。
配列番号725の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1267のCDR-H2、および配列番号1809のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号996の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1538のCDR-L2、および配列番号2080のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ジンクフィンガータンパク質296(ZNF296)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号183のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号454のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトZNF296、マウスZNF296、ラットZNF296、ウシZNF296、またはカニクイザルZNF296に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトZNF296は、配列番号4452の配列を含む。
ZNF296への結合について請求項727~730のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトZNF296またはマウスZNF296に結合する。
配列番号725の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1267のCDR-H2、および配列番号1809のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号996の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1538のCDR-L2、および配列番号2080のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ホスホジエステラーゼ5A、転写変異体1(PDE5A)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号183のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号454のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPDE5A、マウスPDE5A、ラットPDE5A、ウシPDE5A、またはカニクイザルPDE5Aに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPDE5Aは、配列番号4453の配列を含む。
PDE5Aへの結合について請求項732~735のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPDE5AまたはマウスPDE5Aに結合する。
配列番号725の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1267のCDR-H2、および配列番号1809のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号996の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1538のCDR-L2、および配列番号2080のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、Ep400偽遺伝子1(EP400NL)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号183のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号454のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトEP400NL、マウスEP400NL、ラットEP400NL、ウシEP400NL、またはカニクイザルEP400NLに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトEP400NLは、配列番号4454の配列を含む。
EP400NLへの結合について請求項737~740のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトEP400NLまたはマウスEP400NLに結合する。
配列番号727の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1269のCDR-H2、および配列番号1811のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号998の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1540のCDR-L2、および配列番号2082のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、Bcl2様1(BCL2L1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号185のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号456のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトBCL2L1、マウスBCL2L1、ラットBCL2L1、ウシBCL2L1、またはカニクイザルBCL2L1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトBCL2L1は、配列番号4455の配列を含む。
BCL2L1への結合について請求項742~745のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトBCL2L1またはマウスBCL2L1に結合する。
配列番号728の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1270のCDR-H2、および配列番号1812のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号999の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1541のCDR-L2、および配列番号2083のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、アルギニンおよびグルタミンリッチ1(ARGLU1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号186のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号457のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトARGLU1、マウスARGLU1、ラットARGLU1、ウシARGLU1、またはカニクイザルARGLU1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトARGLU1は、配列番号4456の配列を含む。
ARGLU1への結合について請求項747~750のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトARGLU1またはマウスARGLU1に結合する。
配列番号728の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1270のCDR-H2、および配列番号1812のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号999の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1541のCDR-L2、および配列番号2083のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、SAS-6中心子集合タンパク質、転写変異体2(SASS6)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号186のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号457のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSASS6、マウスSASS6、ラットSASS6、ウシSASS6、またはカニクイザルSASS6に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSASS6は、配列番号4457の配列を含む。
SASS6への結合について請求項752~755のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSASS6またはマウスSASS6に結合する。
配列番号729の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1271のCDR-H2、および配列番号1813のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1000の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1542のCDR-L2、および配列番号2084のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、非ATPアーゼ4、転写変異体2(PSMD4)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号187のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号458のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPSMD4、マウスPSMD4、ラットPSMD4、ウシPSMD4、またはカニクイザルPSMD4に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPSMD4は、配列番号4458の配列を含む。
PSMD4への結合について請求項757~760のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPSMD4またはマウスPSMD4に結合する。
配列番号729の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1271のCDR-H2、および配列番号1813のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1000の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1542のCDR-L2、および配列番号2084のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、Src様アダプター、転写変異体1(SLA)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号187のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号458のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSLA、マウスSLA、ラットSLA、ウシSLA、またはカニクイザルSLAに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSLAは、配列番号4459の配列を含む。
SLAへの結合について請求項762~765のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSLAまたはマウスSLAに結合する。
配列番号582の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1124のCDR-H2、および配列番号1666のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号853の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1395のCDR-L2、および配列番号1937のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ヌディックス加水分解酵素21(NUDT21)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号188のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号459のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトNUDT21、マウスNUDT21、ラットNUDT21、ウシNUDT21、またはカニクイザルNUDT21に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトNUDT21は、配列番号4460の配列を含む。
NUDT21への結合について請求項767~770のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトNUDT21またはマウスNUDT21に結合する。
配列番号582の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1124のCDR-H2、および配列番号1666のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号853の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1395のCDR-L2、および配列番号1937のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ジンクフィンガータンパク質431、転写変異体2(ZNF431)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号188のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号459のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトZNF431、マウスZNF431、ラットZNF431、ウシZNF431、またはカニクイザルZNF431に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトZNF431は、配列番号4461の配列を含む。
ZNF431への結合について請求項772~775のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトZNF431またはマウスZNF431に結合する。
配列番号582の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1124のCDR-H2、および配列番号1666のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号853の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1395のCDR-L2、および配列番号1937のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ジンクフィンガータンパク質699(ZNF699)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号188のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号459のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトZNF699、マウスZNF699、ラットZNF699、ウシZNF699、またはカニクイザルZNF699に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトZNF699は、配列番号4462の配列を含む。
ZNF699への結合について請求項777~780のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトZNF699またはマウスZNF699に結合する。
配列番号731の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1273のCDR-H2、および配列番号1815のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1002の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1544のCDR-L2、および配列番号2086のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、キノイドジヒドロプテリジン還元酵素、転写変異体1(QDPR)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号189のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号460のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトQDPR、マウスQDPR、ラットQDPR、ウシQDPR、またはカニクイザルQDPRに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトQDPRは、配列番号4438の配列を含む。
QDPRへの結合について請求項782~785のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトQDPRまたはマウスQDPRに結合する。
以下のうちの少なくとも1つを含む、PAGEファミリーメンバー2(PAGE2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が本明細書で提供される:
配列番号732の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1274のCDR-H2、および配列番号1816のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1003の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1545のCDR-L2、および配列番号2087のCDR-L3を含む可変軽鎖領域。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号190のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号461のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPAGE2、マウスPAGE2、ラットPAGE2、ウシPAGE2、またはカニクイザルPAGE2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPAGE2は、配列番号4463の配列を含む。
PAGE2への結合について請求項787~790のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPAGE2またはマウスPAGE2に結合する。
配列番号732の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1274のCDR-H2、および配列番号1816のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1003の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1545のCDR-L2、および配列番号2087のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ケラチン関連タンパク質12-3(KRTAP12-3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号190のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号461のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒKRTAP12-3、マウスKRTAP12-3、ラットKRTAP12-3、ウシKRTAP12-3、またはカニクイザルKRTAP12-3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトKRTAP12-3は、配列番号4464の配列を含む。
KRTAP12-3への結合について請求項792~795のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトKRTAP12-3またはマウスKRTAP12-3に結合する。
配列番号734の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1276のCDR-H2、および配列番号1818のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1005の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1547のCDR-L2、および配列番号2089のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、エノラーゼ2(ENO2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号192のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号463のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトENO2、マウスENO2、ラットENO2、ウシENO2、またはカニクイザルENO2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトENO2は、配列番号4465の配列を含む。
ENO2への結合について請求項797~800のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトENO2またはマウスENO2に結合する。
配列番号734の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1276のCDR-H2、および配列番号1818のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1005の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1547のCDR-L2、および配列番号2089のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、11番染色体オープンリーディングフレーム68、転写変異体1(C11orf68)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号192のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号463のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトC11orf68、マウC11orf68、ラットC11orf68、ウシC11orf68、またはカニクイザルC11orf68に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトC11orf68は、配列番号4466の配列を含む。
C11orf68への結合について請求項802~805のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトC11orf68またはマウスC11orf68に結合する。
配列番号735の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1277のCDR-H2、および配列番号1819のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1006の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1548のCDR-L2、および配列番号2090のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、メチオニル-tRNA合成酵素1(MARS)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号193のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号464のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトMARS、マウスMARS、ラットMARS、ウシMARS、またはカニクイザルMARSに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトMARSは、配列番号4467の配列を含む。
MARSへの結合について請求項807~810のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトMARSまたはマウスMARSに結合する。
配列番号737の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1279のCDR-H2、および配列番号1821のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1008の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1550のCDR-L2、および配列番号2092のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、セルピンファミリーBメンバー6、転写変異体2(SERPINB6)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号195のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号466のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSERPINB6、マウスSERPINB6、ラットSERPINB6、ウシSERPINB6、またはカニクイザルSERPINB6に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSERPINB6は、配列番号4468の配列を含む。
SERPINB6への結合について請求項812~815のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSERPINB6またはマウスSERPINB6に結合する。
配列番号738の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1280のCDR-H2、および配列番号1822のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1009の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1551のCDR-L2、および配列番号2093のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、小胞体タンパク質27、転写変異体1(ERP27)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号196のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号467のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトERP27、マウスERP27、ラットERP27、ウシERP27、またはカニクイザルERP27に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトERP27は、配列番号4469の配列を含む。
ERP27への結合について請求項817~820のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトERP27またはマウスERP27に結合する。
以下のうちの少なくとも1つを含む、Dpy-30ヒストンメチルトランスフェラーゼ複合体調節サブユニット(DPY30)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が本明細書で提供される:
配列番号738の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1280のCDR-H2、および配列番号1822のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1009の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1551のCDR-L2、および配列番号2093のCDR-L3を含む可変軽鎖領域。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号196のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号467のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDPY30、マウスDPY30、ラットDPY30、ウシDPY30、またはカニクイザルDPY30に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDPY30は、配列番号4470の配列を含む。
DPY30への結合について請求項822~825のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDPY30またはマウスDPY30に結合する。
配列番号738の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1280のCDR-H2、および配列番号1822のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1009の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1551のCDR-L2、および配列番号2093のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ロフィリン関連尾部タンパク質1様、転写変異体2(ROPN1L)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号196のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号467のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトROPN1L、マウスROPN1L、ラットROPN1L、ウシROPN1L、またはカニクイザルROPN1Lに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトROPN1Lは、配列番号4471の配列を含む。
ROPN1Lへの結合について請求項827~830のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトROPN1LまたはマウスROPN1Lに結合する。
配列番号739の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1281のCDR-H2、および配列番号1823のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1010の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1552のCDR-L2、および配列番号2094のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、エンドソーム関連輸送調節因子1、転写変異体2(SDCCAG3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号197のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号468のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSDCCAG3、マウスSDCCAG3、ラットSDCCAG3、ウシSDCCAG3、またはカニクイザルSDCCAG3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSDCCAG3は、配列番号4373の配列を含む。
SDCCAG3への結合について請求項832~835のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSDCCAG3またはマウスSDCCAG3に結合する。
配列番号740の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1282のCDR-H2、および配列番号1824のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1011の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1553のCDR-L2、および配列番号2095のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ジュピター微小管関連相同体2(HN1L)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号198のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号469のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHN1L、マウスHN1L、ラットHN1L、ウシHN1L、またはカニクイザルHN1Lに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHN1Lは、配列番号4395の配列を含む。
HN1Lへの結合について請求項837~840のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHN1LまたはマウスHN1Lに結合する。
配列番号740の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1282のCDR-H2、および配列番号1824のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1011の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1553のCDR-L2、および配列番号2095のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、BTBドメイン含有8(BTBD8)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号198のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号469のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトBTBD8、マウスBTBD8、ラットBTBD8、ウシBTBD8、またはカニクイザルBTBD8に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトBTBD8は、配列番号4472の配列を含む。
BTBD8への結合について請求項842~845のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトBTBD8またはマウスBTBD8に結合する。
配列番号741の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1283のCDR-H2、および配列番号1825のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1012の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1554のCDR-L2、および配列番号2096のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、好中球細胞質因子4、転写変異体2(NCF4)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号199のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号470のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトNCF4、マウスNCF4、ラットNCF4、ウシNCF4、またはカニクイザルNCF4に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトNCF4は、配列番号4473の配列を含む。
NCF4への結合について請求項847~850のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトNCF4またはマウスNCF4に結合する。
配列番号741の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1283のCDR-H2、および配列番号1825のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1012の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1554のCDR-L2、および配列番号2096のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、t複合体11様2、転写変異体X2(TCP11L2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号199のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号470のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトTCP11L2、マウスTCP11L2、ラットTCP11L2、ウシTCP11L2、またはカニクイザルTCP11L2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトTCP11L2は、配列番号4474の配列を含む。
TCP11L2への結合について請求項852~855のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトTCP11L2またはマウスTCP11L2に結合する。
配列番号741の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1283のCDR-H2、および配列番号1825のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または
配列番号1012の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1554のCDR-L2、および配列番号2096のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ホスホリパーゼCベータ2、転写変異体4(PLCB2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号199のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号470のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPLCB2、マウスPLCB2、ラットPLCB2、ウシPLCB2、またはカニクイザルPLCB2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPLCB2は、配列番号4475の配列を含む。
PLCB2への結合について請求項857~860のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPLCB2またはマウスPLCB2に結合する。
配列番号742の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1284のCDR-H2、および配列番号1826のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1013の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1555のCDR-L2、および配列番号2097のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、微小管関連タンパク質RP/EBファミリーメンバー2、転写変異体1(MAPRE2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号200のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号471のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトMAPRE2、マウスMAPRE2、ラットMAPRE2、ウシMAPRE2、またはカニクイザルMAPRE2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトMAPRE2は、配列番号4476の配列を含む。
MAPRE2への結合について請求項862~865のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトMAPRE2またはマウスMAPRE2に結合する。
配列番号743の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1285のCDR-H2、および配列番号1827のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1014の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1556のCDR-L2、および配列番号2098のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、DEADボックスヘリカーゼ53(DDX53)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号201のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号472のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDDX53、マウスDDX53、ラットDDX53、ウシDDX53、またはカニクイザルDDX53に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDDX53は、配列番号4477の配列を含む。
DDX53への結合について請求項867~870のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDDX53またはマウスDDX53に結合する。
配列番号744の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1286のCDR-H2、および配列番号1828のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1015の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1557のCDR-L2、および配列番号2099のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、インターロイキン27受容体サブユニットアルファ(IL27RA)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号202のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号473のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトIL27RA、マウスIL27RA、ラットIL27RA、ウシIL27RA、またはカニクイザルIL27RAに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトIL27RAは、配列番号4478の配列を含む。
IL27RAへの結合について請求項872~875のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトIL27RAまたはマウスIL27RAに結合する。
配列番号745の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1287のCDR-H2、および配列番号1829のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1016の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1558のCDR-L2、および配列番号2100のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、デオキシヒプシンシンターゼ(DHPS)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号203のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号474のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDHPS、マウスDHPS、ラットDHPS、ウシDHPS、またはカニクイザルDHPSに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDHPSは、配列番号4479の配列を含む。
DHPSへの結合について請求項877~880のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDHPSまたはマウスDHPSに結合する。
以下のうちの少なくとも1つを含む、HEAT反復含有3、転写変異体1(HEATR3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が本明細書で提供される:
配列番号746の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1288のCDR-H2、および配列番号1830のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1017の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1559のCDR-L2、および配列番号2101のCDR-L3を含む可変軽鎖領域。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号204のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号475のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHEATR3、マウスHEATR3、ラットHEATR3、ウシHEATR3、またはカニクイザルHEATR3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHEATR3は、配列番号4480の配列を含む。
HEATR3への結合について請求項882~885のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHEATR3またはマウスHEATR3に結合する。
配列番号747の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1289のCDR-H2、および配列番号1831のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1018の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1560のCDR-L2、および配列番号2102のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、DEADボックスヘリカーゼ53(DDX53)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号205のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号476のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDDX53、マウスDDX53、ラットDDX53、ウシDDX53、またはカニクイザルDDX53結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDDX53は、配列番号4477の配列を含む。
DDX53への結合について請求項887~890のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDDX53またはマウスDDX53に結合する。
配列番号747の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1289のCDR-H2、および配列番号1831のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1018の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1560のCDR-L2、および配列番号2102のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ベザチン、接着結合膜貫通タンパク質(VEZT)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号205のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号476のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトVEZT、マウスVEZT、ラットVEZT、ウシVEZT、またはカニクイザルVEZTに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトVEZTは、配列番号4481の配列を含む。
VEZTへの結合について請求項892~895のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトVEZTまたはマウスVEZTに結合する。
配列番号747の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1289のCDR-H2、および配列番号1831のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1018の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1560のCDR-L2、および配列番号2102のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、Wd反復ドメイン3(WDR3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号205のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号476のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトWDR3、マウスWDR3、ラットWDR3、ウシWDR3、またはカニクイザルWDR3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトWDR3は、配列番号4482の配列を含む。
WDR3への結合について請求項897~900のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトWDR3またはマウスWDR3に結合する。
配列番号748の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1290のCDR-H2、および配列番号1832のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1019の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1561のCDR-L2、および配列番号2103のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、DExD/Hボックスヘリカーゼ58(DDX58)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号206のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号477のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDDX58、マウスDDX58、ラットDDX58、ウシDDX58、またはカニクイザルDDX58に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDDX58は、配列番号4483の配列を含む。
DDX58への結合について請求項902~905のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDDX58またはマウDDX58に結合する。
配列番号748の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1290のCDR-H2、および配列番号1832のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1019の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1561のCDR-L2、および配列番号2103のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、DExD/Hボックスヘリカーゼ58(DDX58)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号206のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号477のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDDX58、マウスDDX58、ラットDDX58、ウシDDX58、またはカニクイザルDDX58に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDDX58は、配列番号4483の配列を含む。
DDX58への結合について請求項907~910のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDDX58またはマウスDDX58に結合する。
配列番号749の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1291のCDR-H2、および配列番号1833のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1020の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1562のCDR-L2、および配列番号2104のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ヌディックス加水分解酵素22、転写変異体2(NUDT22)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号207のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号478のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトNUDT22、マウスNUDT22、ラットNUDT22、ウシNUDT22、またはカニクイザルNUDT22に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトNUDT22は、配列番号4484の配列を含む。
NUDT22への結合について請求項912~915のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトNUDT22またはマウスNUDT22に結合する。
配列番号750の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1292のCDR-H2、および配列番号1834のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1021の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1563のCDR-L2、および配列番号2105のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ジュピター微小管関連相同体2(HN1L)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号208のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、
可変軽鎖は、配列番号479のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHN1L、マウスHN1L、ラットHN1L、ウシHN1L、またはカニクイザルHN1Lに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHN1Lは、配列番号4395の配列を含む。
HN1Lへの結合について請求項917~920のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHN1LまたはマウスHN1Lに結合する。
配列番号751の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1293のCDR-H2、および配列番号1835のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1022の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1564のCDR-L2、および配列番号2106のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、グランカルシン、転写変異体(GCA)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号209のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号480のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトGCA、マウスGCA、ラットGCA、ウシGCA、またはカニクイザルGCAに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトGCAは、配列番号4485の配列を含む。
GCAへの結合について請求項922~925のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトGCAまたはマウスGCAに結合する。
配列番号752の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1294のCDR-H2、および配列番号1836のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1023の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1565のCDR-L2、および配列番号2107のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、小胞体タンパク質27、転写変異体1(ERP27)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号210のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号481のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトERP27、マウスERP27、ラットERP27、ウシERP27、またはカニクイザルERP27に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトERP27は、配列番号4469の配列を含む。
ERP27への結合について請求項927~930のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトERP27またはマウスERP27に結合する。
配列番号753の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1295のCDR-H2、および配列番号1837のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1024の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1566のCDR-L2、および配列番号2108のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、RNEポリメラーゼiiiサブユニットg(POLR3G)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号211のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号482のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPOLR3G、マウスPOLR3G、ラットPOLR3G、ウシPOLR3G、またはカニクイザルPOLR3Gに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPOLR3Gは、配列番号4486の配列を含む。
POLR3Gへの結合について請求項932~935のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPOLR3GまたはマウスPOLR3Gに結合する。
配列番号754の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1296のCDR-H2、および配列番号1838のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1025の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1567のCDR-L2、および配列番号2109のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ソーティングネキシン1、転写変異体1(SNX1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号212のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号483のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSNX1、マウスSNX1、ラットSNX1、ウシSNX1、またはカニクイザルSNX1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSNX1は、配列番号4487の配列を含む。
SNX1への結合について請求項937~940のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSNX1またはマウスSNX1に結合する。
配列番号755の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1297のCDR-H2、および配列番号1839のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1026の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1568のCDR-L2、および配列番号2110のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、SAA2-SAA3(AB937783.1_frag)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号213のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号484のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトAB937783.1_frag、マウスAB937783.1_frag、ラットAB937783.1_frag、ウシAB937783.1_frag、またはカニクイザルAB937783.1_fragに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトAB937783.1_fragは、配列番号4488の配列を含む。
AB937783.1_fragへの結合について請求項942~945のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトAB937783.1_fragまたはマウスAB937783.1_fragに結合する。
配列番号755の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1297のCDR-H2、および配列番号1839のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1026の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1568のCDR-L2、および配列番号2110のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、プロテアソーム26Sサブユニット、非ATPアーゼ3(PSMD3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号213のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号484のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPSMD3、マウスPSMD3、ラットPSMD3、ウシPSMD3、またはカニクイザルPSMD3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPSMD3は、配列番号4489の配列を含む。
PSMD3への結合について請求項947~950のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPSMD3またはマウスPSMD3に結合する。
配列番号756の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1298のCDR-H2、および配列番号1840のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1027の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1569のCDR-L2、および配列番号2111のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、CRK様がん原遺伝子、アダプタータンパク質、転写変異体1(CRKL)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号214のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号485のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCRKL、マウスCRKL、ラットCRKL、ウシCRKL、またはカニクイザルCRKLに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCRKLは、配列番号4490の配列を含む。
CRKLへの結合について請求項952~955のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCRKLまたはマウスCRKLに結合する。
配列番号757の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1299のCDR-H2、および配列番号1841のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1028の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1570のCDR-L2、および配列番号2112のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、Fボックスタンパク質2(FBXO2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号215のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号486のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトFBXO2、マウスFBXO2、ラットFBXO2、ウシFBXO2、またはカニクイザルFBXO2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトFBXO2は、配列番号4491の配列を含む。
FBXO2への結合について請求項957~960のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトFBXO2またはマウスFBXO2に結合する。
配列番号757の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1299のCDR-H2、および配列番号1841のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1028の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1570のCDR-L2、および配列番号2112のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、チューブリンガンマ1(TUBG1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号215のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号486のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトTUBG1、マウスTUBG1、ラットTUBG1、ウシTUBG1、またはカニクイザルTUBG1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトTUBG1は、配列番号4492の配列を含む。
TUBG1への結合について請求項962~965のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトTUBG1またはマウスTUBG1に結合する。
配列番号759の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1301のCDR-H2、および配列番号1843のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1030の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1572のCDR-L2、および配列番号2114のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、耐酸化性1、転写変異体1(OXR1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号217のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号488のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトOXR1、マウスOXR1、ラットOXR1、ウシOXR1、またはカニクイザルOXR1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトOXR1は、配列番号4493の配列を含む。
OXR1への結合について請求項967~970のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトOXR1またはマウスOXR1に結合する。
配列番号760の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1302のCDR-H2、および配列番号1844のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1031の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1573のCDR-L2、および配列番号2115のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、アンキリン反復ドメイン20ファミリーメンバーa5(ANKRD20A5P)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号218のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号489のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトANKRD20A5P、マウスANKRD20A5P、ラットANKRD20A5P、ウシANKRD20A5P、またはカニクイザルANKRD20A5Pに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトANKRD20A5Pは、配列番号4494の配列を含む。
ANKRD20A5Pへの結合について請求項972~975のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトANKRD20A5PまたはマウスANKRD20A5Pに結合する。
配列番号760の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1302のCDR-H2、および配列番号1844のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1031の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1573のCDR-L2、および配列番号2115のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、Kirre様ネフリンファミリー接着分子1(KIRREL)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号218のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号489のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトKIRREL、マウスKIRREL、ラットKIRREL、ウシKIRREL、またはカニクイザルKIRRELに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトKIRRELは、配列番号4495の配列を含む。
KIRRELへの結合について請求項977~980のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトKIRRELまたはマウスKIRRELに結合する。
配列番号760の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1302のCDR-H2、および配列番号1844のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1031の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1573のCDR-L2、および配列番号2115のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、GRB10相互作用GYFタンパク質1、転写変異体X10(GIGYF1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号218のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号489のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトGIGYF1、マウスGIGYF1、ラットGIGYF1、ウシGIGYF1、またはカニクイザルGIGYF1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトGIGYF1は、配列番号4496の配列を含む。
GIGYF1への結合について請求項982~985のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトGIGYF1またはマウスGIGYF1に結合する。
配列番号761の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1303のCDR-H2、および配列番号1845のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1032の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1574のCDR-L2、および配列番号2116のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、デフェンシンアルファ3(DEFA3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号219のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号490のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDEFA3、マウスDEFA3、ラットDEFA3、ウシDEFA3、またはカニクイザルDEFA3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDEFA3は、配列番号4497の配列を含む。
DEFA3への結合について請求項987~990のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDEFA3またはマウスDEFA3に結合する。
配列番号762の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1304のCDR-H2、および配列番号1846のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1033の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1575のCDR-L2、および配列番号2117のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、放射状スポークヘッド14相同体(RSPH14)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号220のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号491のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトRSPH14、マウスRSPH14、ラットRSPH14、ウシRSPH14、またはカニクイザルRSPH14に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトRSPH14は、配列番号4498の配列を含む。
RSPH14への結合について請求項992~995のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトRSPH14またはマウスRSPH14に結合する。
配列番号763の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1305のCDR-H2、および配列番号1847のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1034の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1576のCDR-L2、および配列番号2118のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、C-Cモチーフケモカインリガンド2(CCL2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号221のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号492のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCCL2、マウスCCL2、ラットCCL2、ウシCCL2、またはカニクイザルCCL2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCCL2は、配列番号4499の配列を含む。
CCL2への結合について請求項997~1000のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCCL2またはマウスCCL2に結合する。
配列番号764の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1306のCDR-H2、および配列番号1848のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1035の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1577のCDR-L2、および配列番号2119のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、キラー細胞レクチン様受容体C1、転写変異体3(KLRC1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号222のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号493のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトKLRC1、マウスKLRC1、ラットKLRC1、ウシKLRC1、またはカニクイザルKLRC1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトKLRC1は、配列番号4500の配列を含む。
KLRC1への結合について請求項1002~1005のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトKLRC1またはマウスKLRC1に結合する。
配列番号764の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1306のCDR-H2、および配列番号1848のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1035の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1577のCDR-L2、および配列番号2119のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ケルチ様ファミリーメンバー12、転写変異体2(KLHL12)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号222のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号493のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトKLHL12、マウスKLHL12、ラットKLHL12、ウシKLHL12、またはカニクイザルKLHL12に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトKLHL12は、配列番号4501の配列を含む。
KLHL12への結合について請求項1007~1010のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトKLHL12またはマウスKLHL12に結合する。
配列番号765の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1307のCDR-H2、および配列番号1849のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1036の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1578のCDR-L2、および配列番号2120のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、神経網膜ロイシンジッパー、転写変異体X4(NRL)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号223のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号494のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトNRL、マウスNRL、ラットNRL、ウシNRL、またはカニクイザルNRLに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトNRLは、配列番号4502の配列を含む。
NRLへの結合について請求項1012~1015のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトNRLまたはマウスNRLに結合する。
配列番号766の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1308のCDR-H2、および配列番号1850のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1037の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1579のCDR-L2、および配列番号2121のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ホスホリパーゼCデルタ4(PLCD4)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号224のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号495のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPLCD4、マウスPLCD4、ラットPLCD4、ウシPLCD4、またはカニクイザルPLCD4に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPLCD4は、配列番号4503の配列を含む。
PLCD4への結合について請求項1017~1020のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPLCD4またはマウスPLCD4に結合する。
配列番号767の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1309のCDR-H2、および配列番号1851のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1038の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1580のCDR-L2、および配列番号2122のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、コイルドコイルドメイン含有74B、転写変異体2(CCDC74B)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号225のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号496のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCCDC74B、マウスCCDC74B、ラットCCDC74B、ウシCCDC74B、またはカニクイザルCCDC74Bに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCCDC74Bは、配列番号4504の配列を含む。
CCDC74Bへの結合について請求項1022~1025のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCCDC74BまたはマウスCCDC74Bに結合する。
配列番号768の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1310のCDR-H2、および配列番号1852のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1039の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1581のCDR-L2、および配列番号2123のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、DEADボックスヘリカーゼ53(DDX53)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号226のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号497のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDDX53、マウスDDX53、ラットDDX53、ウシDDX53、またはカニクイザルDDX53結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDDX53は、配列番号4477の配列を含む。
DDX53への結合について請求項1027~1030のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDDX53またはマウスDDX53に結合する。
配列番号769の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1311のCDR-H2、および配列番号1853のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1040の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1582のCDR-L2、および配列番号2124のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、HSPA(Hsp70)結合タンパク質1、転写変異体2(HSPBP1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号227のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号498のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHSPBP1、マウスHSPBP1、ラットHSPBP1、ウシHSPBP1、またはカニクイザルHSPBP1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHSPBP1は、配列番号4505の配列を含む。
HSPBP1への結合について請求項1032~1035のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHSPBP1またはマウスHSPBP1に結合する。
配列番号769の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1311のCDR-H2、および配列番号1853のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1040の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1582のCDR-L2、および配列番号2124のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、熱ショックタンパク質ファミリーA(Hsp70)メンバー2(HSPA2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号227のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号498のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHSPA2、マウスHSPA2、ラットHSPA2、ウシHSPA2、またはカニクイザルHSPA2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHSPA2は、配列番号4506の配列を含む。
HSPA2への結合について請求項1037~1040のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHSPA2またはマウスHSPA2に結合する。
配列番号769の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1311のCDR-H2、および配列番号1853のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1040の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1582のCDR-L2、および配列番号2124のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、BCL2関連アタノジーン2(BAG2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号227のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号498のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトBAG2、マウスBAG2、ラットBAG2、ウシBAG2、またはカニクイザルBAG2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトBAG2は、配列番号4507の配列を含む。
BAG2への結合について請求項1042~1045のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトBAG2またはマウスBAG2に結合する。
配列番号770の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1312のCDR-H2、および配列番号1854のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1041の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1583のCDR-L2、および配列番号2125のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、C-X-Cモチーフケモカイン受容体4、転写変異体2(CXCR4)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号228のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号499のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCXCR4、マウスCXCR4、ラットCXCR4、ウシCXCR4、またはカニクイザルCXCR4に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCXCR4は、配列番号4508の配列を含む。
CXCR4への結合について請求項1047~1050のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCXCR4またはマウスCXCR4に結合する。
配列番号770の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1312のCDR-H2、および配列番号1854のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1041の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1583のCDR-L2、および配列番号2125のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、長遺伝子間非タンパク質コーディングRNA242(LINC00242)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号228のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号499のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトLINC00242、マウスLINC00242、ラットLINC00242、ウシLINC00242、またはカニクイザルLINC00242に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトLINC00242は、配列番号4509の配列を含む。
LINC00242への結合について請求項1052~1055のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトLINC00242またはマウスLINC00242に結合する。
配列番号771の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1313のCDR-H2、および配列番号1855のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1042の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1584のCDR-L2、および配列番号2126のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、シグナル伝達物質および転写活性化因子5A、転写変異体2(STAT5A)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号229のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号500のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトSTAT5A、マウスSTAT5A、ラットSTAT5A、ウシSTAT5A、またはカニクイザルSTAT5Aに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトSTAT5Aは、配列番号4510の配列を含む。
STAT5Aへの結合について請求項1057~1060のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトSTAT5AまたはマウスSTAT5Aに結合する。
配列番号771の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1313のCDR-H2、および配列番号1855のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1042の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1584のCDR-L2、および配列番号2126のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、キノイドジヒドロプテリジンン還元酵素、転写変異体1(QDPR)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号229のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号500のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトQDPR、マウスQDPR、ラットQDPR、ウシQDPR、またはカニクイザルQDPRに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトQDPRは、配列番号4438の配列を含む。
QDPRへの結合について請求項1062~1065のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトQDPRまたはマウスQDPRに結合する。
配列番号773の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1315のCDR-H2、および配列番号1857のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1044の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1586のCDR-L2、および配列番号2128のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、カルシウムおよびインテグリン結合1、転写変異体b(CIB1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号231のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号502のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCIB1、マウスCIB1、ラットCIB1、ウシCIB1、またはカニクイザルCIB1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCIB1は、配列番号4511の配列を含む。
CIB1への結合について請求項1067~1070のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCIB1またはマウスCIB1に結合する。
配列番号773の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1315のCDR-H2、および配列番号1857のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1044の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1586のCDR-L2、および配列番号2128のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、t-SNAREドメイン含有1、転写変異体1(TSNARE1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号231のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号502のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトTSNARE1、マウスTSNARE1、ラットTSNARE1、ウシTSNARE1、またはカニクイザルTSNARE1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトTSNARE1は、配列番号4512の配列を含む。
TSNARE1への結合について請求項1072~1075のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトTSNARE1またはマウスTSNARE1に結合する。
配列番号774の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1316のCDR-H2、および配列番号1858のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1045の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1587のCDR-L2、および配列番号2129のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、HAUSオーグミン様複合体サブユニット1、転写変異体1(HAUS1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号232のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号503のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHAUS1、マウスHAUS1、ラットHAUS1、ウシHAUS1、またはカニクイザルHAUS1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHAUS1は、配列番号4513の配列を含む。
HAUS1への結合について請求項1077~1080のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHAUS1またはマウスHAUS1に結合する。
配列番号774の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1316のCDR-H2、および配列番号1858のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1045の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1587のCDR-L2、および配列番号2129のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、DPY30ドメイン含有1、転写変異体X4(DYDC1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号232のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号503のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDYDC1、マウスDYDC1、ラットDYDC1、ウシDYDC1、またはカニクイザルDYDC1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDYDC1は、配列番号4514の配列を含む。
DYDC1への結合について請求項1082~1085のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDYDC1またはマウスDYDC1に結合する。
配列番号775の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1317のCDR-H2、および配列番号1859のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1046の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1588のCDR-L2、および配列番号2130のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、形質転換成長因子ベータ3(TGFB3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号233のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号504のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトTGFB3、マウスTGFB3、ラットTGFB3、ウシTGFB3、またはカニクイザルTGFB3に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトTGFB3は、配列番号4515の配列を含む。
TGFB3への結合について請求項1087~1090のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトTGFB3またはマウスTGFB3に結合する。
配列番号776の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1318のCDR-H2、および配列番号1860のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1047の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1589のCDR-L2、および配列番号2131のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、キモトリプシノーゲンB2(CTRB2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号234のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号505のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCTRB2、マウスCTRB2、ラットCTRB2、ウシCTRB2、またはカニクイザルCTRB2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCTRB2は、配列番号4516の配列を含む。
CTRB2への結合について請求項1092~1095のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCTRB2またはマウスCTRB2に結合する。配列番号777の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1319のCDR-H2、および配列番号1861のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1048の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1590のCDR-L2、および配列番号2132のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、NFKB阻害剤ベータ、転写変異体1(NFKBIB)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号235のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号506のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。
いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトNFKBIB、マウスNFKBIB、ラットNFKBIB、ウシNFKBIB、またはカニクイザルNFKBIBに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトNFKBIBは、配列番号4517の配列を含む。
NFKBIBへの結合について請求項1097~1100のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトNFKBIBまたはマウスNFKBIBに結合する。
配列番号777の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1319のCDR-H2、および配列番号1861のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1048の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1590のCDR-L2、および配列番号2132のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、サイクリン依存性キナーゼ2関連タンパク質2、転写変異体1(CDK2AP2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号235のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号506のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCDK2AP2、マウスCDK2AP2、ラットCDK2AP2、ウシCDK2AP2、またはカニクイザルCDK2AP2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCDK2AP2は、配列番号4518の配列を含む。
CDK2AP2への結合について請求項1102~1105のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCDK2AP2またはマウスCDK2AP2に結合する。
配列番号778の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1320のCDR-H2、および配列番号1862のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1049の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1591のCDR-L2、および配列番号2133のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、リパーゼファミリーメンバーN、転写変異体X1(LIPN)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号236のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号507のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトLIPN、マウスLIPN、ラットLIPN、ウシLIPN、またはカニクイザルLIPNに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトLIPNは、配列番号4519の配列を含む。
LIPNへの結合について請求項1107~1110のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトLIPNまたはマウスLIPNに結合する。
配列番号779の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1321のCDR-H2、および配列番号1863のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1050の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1592のCDR-L2、および配列番号2134のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、Gタンパク質シグナル伝達14、転写変異体1(RGS14)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号237のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号508のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトRGS14、マウスRGS14、ラットRGS14、ウシRGS14、またはカニクイザルRGS14に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトRGS14は、配列番号4520の配列を含む。
RGS14への結合について請求項1112~1115のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトRGS14またはマウスRGS14に結合する。
配列番号779の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1321のCDR-H2、および配列番号1863のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1050の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1592のCDR-L2、および配列番号2134のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ロイシンリッチ反復含有14、転写変異体1(LRRC14)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号237のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号508のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトLRRC14、マウスLRRC14、ラットLRRC14、ウシLRRC14、またはカニクイザルLRRC14に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトLRRC14は、配列番号4521の配列を含む。
LRRC14への結合について請求項1117~1120のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトLRRC14またはマウスLRRC14に結合する。
配列番号780の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1322のCDR-H2、および配列番号1864のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1051の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1593のCDR-L2、および配列番号2135のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、形質転換成長因子ベータ誘導(TGFB3)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号238のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号509のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトTGFBI、マウスTGFBI、ラットTGFBI、ウシTGFBI、またはカニクイザルTGFBIに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトTGFBIは、配列番号4522の配列を含む。
TGFBIへの結合について請求項1122~1125のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトTGFBIまたはマウスTGFBIに結合する。
配列番号782の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1324のCDR-H2、および配列番号1866のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1053の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1595のCDR-L2、および配列番号2137のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、BCL2アポトーシス調節因子、転写変異体アルファ(BCL2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号240のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号511のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトBCL2、マウスBCL2、ラットBCL2、ウシBCL2、またはカニクイザルBCL2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトBCL2は、配列番号4523の配列を含む。
BCL2への結合について請求項1127~1130のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトBCL2またはマウスBCL2に結合する。
配列番号783の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1325のCDR-H2、および配列番号1867のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1054の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1596のCDR-L2、および配列番号2138のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、DIXドメイン含有1、転写変異体2(DIXDC1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号241のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号512のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDIXDC1、マウスDIXDC1、ラットDIXDC1、ウシDIXDC1、またはカニクイザルDIXDC1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDIXDC1は、配列番号4524の配列を含む。
DIXDC1への結合について請求項1132~1135のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDIXDC1またはマウスDIXDC1に結合する。
配列番号784の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1326のCDR-H2、および配列番号1868のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1055の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1597のCDR-L2、および配列番号2139のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、カスパーゼ8(CASP8)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号242のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号513のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCASP8、マウスCASP8、ラットCASP8、ウシCASP8、またはカニクイザルCASP8に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCASP8は、配列番号4525の配列を含む。
CASP8への結合について請求項1137~1140のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCASP8またはマウスCASP8に結合する。
配列番号784の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1326のCDR-H2、および配列番号1868のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1055の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1597のCDR-L2、および配列番号2139のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ホスホグルコムターゼ2様1(PGM2L1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号242のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号513のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPGM2L1、マウスPGM2L1、ラットPGM2L1、ウシPGM2L1、またはカニクイザルPGM2L1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPGM2L1は、配列番号4526の配列を含む。
PGM2L1への結合について請求項1142~1145のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPGM2L1またはマウスPGM2L1に結合する。
配列番号785の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1327のCDR-H2、および配列番号1869のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1056の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1598のCDR-L2、および配列番号2140のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、プログラム細胞死1(PDCD1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号243のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号514のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPDCD1、マウスPDCD1、ラットPDCD1、ウシPDCD1、またはカニクイザルPDCD1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPDCD1は、配列番号4527の配列を含む。
PDCD1への結合について請求項1147~1150のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPDCD1またはマウスPDCD1に結合する。
配列番号786の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1328のCDR-H2、および配列番号1870のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1057の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1599のCDR-L2、および配列番号2141のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、グリオキシル酸およびヒドロキシピルビン酸還元酵素(GRHPR)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号244のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号515のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトGRHPR、マウスGRHPR、ラットGRHPR、ウシGRHPR、またはカニクイザルGRHPRに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトGRHPRは、配列番号4528の配列を含む。
GRHPRへの結合について請求項1152~1155のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトGRHPRまたはマウスGRHPRに結合する。
配列番号787の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1329のCDR-H2、および配列番号1871のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1058の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1600のCDR-L2、および配列番号2142のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、シトクロムb5還元酵素2(CYB5R2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号245のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号516のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCYB5R2、マウスCYB5R2、ラットCYB5R2、ウシCYB5R2、またはカニクイザルCYB5R2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCYB5R2は、配列番号4529の配列を含む。
CYB5R2への結合について請求項1157~1160のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCYB5R2またはマウスCYB5R2に結合する。
配列番号788の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1330のCDR-H2、および配列番号1872のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1059の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1601のCDR-L2、および配列番号2143のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、アシル-CoA結合ドメイン含有6(ACBD6)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号246のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号517のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトACBD6、マウスACBD6、ラットACBD6、ウシACBD6、またはカニクイザルACBD6に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトACBD6は、配列番号4530の配列を含む。
ACBD6への結合について請求項1162~1165のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトACBD6またはマウスACBD6に結合する。
配列番号789の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1331のCDR-H2、および配列番号1873のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1060の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1602のCDR-L2、および配列番号2144のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ホスデューシン様(PDCL)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号247のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号518のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPDCL、マウスPDCL、ラットPDCL、ウシPDCL、またはカニクイザルPDCLに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPDCLは、配列番号4531の配列を含む。
PDCLへの結合について請求項1167~1170のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPDCLまたはマウスPDCLに結合する。
配列番号790の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1332のCDR-H2、および配列番号1874のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1061の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1603のCDR-L2、および配列番号2145のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、Dexdボックスヘリカーゼ52(DDX52)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号248のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号519のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDDX52、マウスDDX52、ラットDDX52、ウシDDX52、またはカニクイザルDDX52に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDDX52は、配列番号4532の配列を含む。
DDX52への結合について請求項1172~1175のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDDX52またはマウスDDX52に結合する。
配列番号790の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1332のCDR-H2、および配列番号1874のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1061の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1603のCDR-L2、および配列番号2145のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、Gタンパク質共役型受容体4(GPR4)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号248のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号519のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトGPR4、マウスGPR4、ラットGPR4、ウシGPR4、またはカニクイザルGPR4に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトGPR4は、配列番号4533の配列を含む。
GPR4への結合について請求項1177~1180のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトGPR4またはマウスGPR4に結合する。
配列番号791の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1333のCDR-H2、および配列番号1875のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1062の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1604のCDR-L2、および配列番号2146のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、aarFドメイン含有キナーゼ5(ADCK5)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号249のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号520のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトADCK5、マウスADCK5、ラットADCK5、ウシADCK5、またはカニクイザルADCK5に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトADCK5は、配列番号4423の配列を含む。
ADCK5への結合について請求項1182~1185のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトADCK5またはマウスADCK5に結合する。
配列番号792の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1334のCDR-H2、および配列番号1876のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1063の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1605のCDR-L2、および配列番号2147のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、DIXドメイン含有1、転写変異体2(DIXDC1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号250のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号521のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDIXDC1、マウスDIXDC1、ラットDIXDC1、ウシDIXDC1、またはカニクイザルDIXDC1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDIXDC1は、配列番号4524の配列を含む。
DIXDC1への結合について請求項1187~1190のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDIXDC1またはマウスDIXDC1に結合する。
配列番号793の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1335のCDR-H2、および配列番号1877のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1064の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1606のCDR-L2、および配列番号2148のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ジュピター微小管関連相同体2(HN1L)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号251のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号522のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトHN1L、マウスHN1L、ラットHN1L、ウシHN1L、またはカニクイザルHN1Lに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトHN1Lは、配列番号4395の配列を含む。
HN1Lへの結合について請求項1192~1195のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトHN1LまたはマウスHN1Lに結合する。
配列番号794の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1336のCDR-H2、および配列番号1878のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1065の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1607のCDR-L2、および配列番号2149のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、G抗原2A(GAGE2A)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号252のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号523のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトGAGE2A、マウスGAGE2A、ラットGAGE2A、ウシGAGE2A、またはカニクイザルGAGE2Aに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトGAGE2Aは、配列番号4534の配列を含む。
GAGE2Aへの結合について請求項1197~1200のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトGAGE2AまたはマウスGAGE2Aに結合する。
配列番号795の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1337のCDR-H2、および配列番号1879のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1066の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1608のCDR-L2、および配列番号2150のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、DIXドメイン含有1、転写変異体2(DIXDC1)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号253のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号524のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトDIXDC1、マウスDIXDC1、ラットDIXDC1、ウシDIXDC1、またはカニクイザルDIXDC1に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトDIXDC1は、配列番号4524の配列を含む。
DIXDC1への結合について請求項1202~1205のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトDIXDC1またはマウスDIXDC1に結合する。
配列番号795の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1337のCDR-H2、および配列番号1879のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1066の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1608のCDR-L2、および配列番号2150のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、RNAポリメラーゼIIサブユニットE、転写変異体1(POLR2E)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号253のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号524のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPOLR2E、マウスPOLR2E、ラットPOLR2E、ウシPOLR2E、またはカニクイザルPOLR2Eに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPOLR2Eは、配列番号4535の配列を含む。
POLR2Eへの結合について請求項1207~1210のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPOLR2EまたはマウスPOLR2Eに結合する。
配列番号796の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1338のCDR-H2、および配列番号1880のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1067の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1609のCDR-L2、および配列番号2151のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、増殖細胞核抗原またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号254のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号525のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPCNA、マウスPCNA、ラットPCNA、ウシPCNA、またはカニクイザルPCNAに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトPCNAは、配列番号4428の配列を含む。
PCNAへの結合について請求項1212~1215のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトPCNAまたはマウスPCNAに結合する。
配列番号797の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1339のCDR-H2、および配列番号1881のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1068の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1610のCDR-L2、および配列番号2152のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、BAFクロマチン再構築複合体サブユニットBCL7C、転写変異体2(BCL7C)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号255のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号526のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトBCL7C、マウスBCL7C、ラットBCL7C、ウシBCL7C、またはカニクイザルBCL7Cに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトBCL7Cは、配列番号4536の配列を含む。
BCL7Cへの結合について請求項1217~1220のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトBCL7CまたはマウスBCL7Cに結合する。
配列番号797の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1339のCDR-H2、および配列番号1881のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1068の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1610のCDR-L2、および配列番号2152のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、インフルエンザウイルスNS1A結合タンパク質(IVNS1ABP)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号255のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号526のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトIVNS1ABP、マウスIVNS1ABP、ラットIVNS1ABP、ウシIVNS1ABP、またはカニクイザルIVNS1ABPに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトIVNS1ABPは、配列番号4391の配列を含む。
IVNS1ABPへの結合について請求項1222~1225のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトIVNS1ABPまたはマウスIVNS1ABPに結合する。
配列番号798の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1340のCDR-H2、および配列番号1882のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1069の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1611のCDR-L2、および配列番号2153のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、がん/精巣抗原1A(CTAG1A)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号256のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号527のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCTAG1A、マウスCTAG1A、ラットCTAG1A、ウシCTAG1A、またはカニクイザルCTAG1Aに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCTAG1Aは、配列番号4349の配列を含む。
CTAG1Aへの結合について請求項1227~1230のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCTAG1AまたはマウスCTAG1Aに結合する。
配列番号802の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1344のCDR-H2、および配列番号1886のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1073の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1615のCDR-L2、および配列番号2157のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、がん/精巣抗原1A(CTAG1A)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号260のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号531のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCTAG1A、マウスCTAG1A、ラットCTAG1A、ウシCTAG1A、またはカニクイザルCTAG1Aに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCTAG1Aは、配列番号4349の配列を含む。
CTAG1Aへの結合について請求項1232~1235のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCTAG1AまたはマウスCTAG1Aに結合する。
配列番号803の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1345のCDR-H2、および配列番号1887のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1074の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1616のCDR-L2、および配列番号2158のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、UTP6小サブユニットプロセソーム成分(UTP6)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号261のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号532のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトUTP6、マウスUTP6、ラットUTP6、ウシUTP6、またはカニクイザルUTP6に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトUTP6は、配列番号4537の配列を含む。
UTP6への結合について請求項1237~1240のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトUTP6またはマウスUTP6に結合する。
配列番号811の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1353のCDR-H2、および配列番号1895のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1082の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1624のCDR-L2、および配列番号2166のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、がん/精巣抗原1A(CTAG1A)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号269のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号540のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトCTAG1A、マウスCTAG1A、ラットCTAG1A、ウシCTAG1A、またはカニクイザルCTAG1Aに結合する。いくつかの実施形態では、ヒトCTAG1Aは、配列番号4349の配列を含む。
CTAG1Aへの結合について請求項1242~1245のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトCTAG1AまたはマウスCTAG1Aに結合する。
配列番号812の相補性決定領域重鎖1(CDR-H1)、配列番号1354のCDR-H2、および配列番号1896のCDR-H3を含む可変重鎖領域、ならびに/または配列番号1083の相補性決定領域軽鎖1(CDR-L1)、配列番号1625のCDR-L2、および配列番号2167のCDR-L3を含む可変軽鎖領域のうちの少なくとも1つを含む、ARL3 GTPアーゼのRP2活性化因子(RP2)またはその変異体に選択的に結合する抗体またはその抗原結合断片が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、可変重鎖は、配列番号270のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含み、可変軽鎖は、配列番号541のアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドコンセンサス配列を含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトRP2、マウスRP2、ラットRP2、ウシRP2、またはカニクイザルRP2に結合する。いくつかの実施形態では、ヒトRP2は、配列番号4538の配列を含む。
RP2への結合について請求項1247~1250のいずれか一項に記載の抗体または抗原結合断片と競合する抗体が本明細書で提供され、本抗体は、ヒトRP2またはマウスRP2に結合する。
参照による組み込み
本明細書で言及されるすべての刊行物、特許、および特許出願は、各個々の刊行物、特許、または特許出願が参照により組み込まれることが具体的かつ個別に示されるのと同じ程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の新規の特徴は、添付の特許請求の範囲に詳細に記載されている。本発明の特徴および利点のより良い理解は、本発明の原理が利用される例示的な実施形態を記載する以下の詳細な説明、および添付の図面を参照することによって得られるであろう。
免疫グロブリンクローン型を同定するために使用される計算パイプラインの例示的な手順を示す。 TCGA-SKCMコホートの多変量コックス比例ハザード回帰分析を示し、共変量には、患者の性別、診断時の年齢、腫瘍の病期(TMNシステム)、ならびにMZB1およびFOXM1遺伝子の発現が含まれる。四角はハザード比(HR)を表し、横棒はハザード比の推定値の95%信頼区間の下限から上限まで伸びる。プロットには、生存といずれかの共変量との間の相互作用についての考慮した事象の数(N)およびワルド検定のp値(p)も示される。 図3A~3Jは、5人の個々の患者および免疫グロブリン配列のアラインメント可視化を示す。RNA-seqから得られた個々の読取りが、5人の選択された患者について示される。アラインメントされた生殖細胞系列VDJセグメントが各トラックの下部に示される。IGVは、期待値から外れたペアエンドアライメント(色付きの横線)を色付けし、不一致の塩基は、より暗い灰色の縦線として表示される。 図3A~3Jは、5人の個々の患者および免疫グロブリン配列のアラインメント可視化を示す。RNA-seqから得られた個々の読取りが、5人の選択された患者について示される。アラインメントされた生殖細胞系列VDJセグメントが各トラックの下部に示される。IGVは、期待値から外れたペアエンドアライメント(色付きの横線)を色付けし、不一致の塩基は、より暗い灰色の縦線として表示される。 図3A~3Jは、5人の個々の患者および免疫グロブリン配列のアラインメント可視化を示す。RNA-seqから得られた個々の読取りが、5人の選択された患者について示される。アラインメントされた生殖細胞系列VDJセグメントが各トラックの下部に示される。IGVは、期待値から外れたペアエンドアライメント(色付きの横線)を色付けし、不一致の塩基は、より暗い灰色の縦線として表示される。 図3A~3Jは、5人の個々の患者および免疫グロブリン配列のアラインメント可視化を示す。RNA-seqから得られた個々の読取りが、5人の選択された患者について示される。アラインメントされた生殖細胞系列VDJセグメントが各トラックの下部に示される。IGVは、期待値から外れたペアエンドアライメント(色付きの横線)を色付けし、不一致の塩基は、より暗い灰色の縦線として表示される。 図3A~3Jは、5人の個々の患者および免疫グロブリン配列のアラインメント可視化を示す。RNA-seqから得られた個々の読取りが、5人の選択された患者について示される。アラインメントされた生殖細胞系列VDJセグメントが各トラックの下部に示される。IGVは、期待値から外れたペアエンドアライメント(色付きの横線)を色付けし、不一致の塩基は、より暗い灰色の縦線として表示される。 図3A~3Jは、5人の個々の患者および免疫グロブリン配列のアラインメント可視化を示す。RNA-seqから得られた個々の読取りが、5人の選択された患者について示される。アラインメントされた生殖細胞系列VDJセグメントが各トラックの下部に示される。IGVは、期待値から外れたペアエンドアライメント(色付きの横線)を色付けし、不一致の塩基は、より暗い灰色の縦線として表示される。 図3A~3Jは、5人の個々の患者および免疫グロブリン配列のアラインメント可視化を示す。RNA-seqから得られた個々の読取りが、5人の選択された患者について示される。アラインメントされた生殖細胞系列VDJセグメントが各トラックの下部に示される。IGVは、期待値から外れたペアエンドアライメント(色付きの横線)を色付けし、不一致の塩基は、より暗い灰色の縦線として表示される。 図3A~3Jは、5人の個々の患者および免疫グロブリン配列のアラインメント可視化を示す。RNA-seqから得られた個々の読取りが、5人の選択された患者について示される。アラインメントされた生殖細胞系列VDJセグメントが各トラックの下部に示される。IGVは、期待値から外れたペアエンドアライメント(色付きの横線)を色付けし、不一致の塩基は、より暗い灰色の縦線として表示される。 図3A~3Jは、5人の個々の患者および免疫グロブリン配列のアラインメント可視化を示す。RNA-seqから得られた個々の読取りが、5人の選択された患者について示される。アラインメントされた生殖細胞系列VDJセグメントが各トラックの下部に示される。IGVは、期待値から外れたペアエンドアライメント(色付きの横線)を色付けし、不一致の塩基は、より暗い灰色の縦線として表示される。 図3A~3Jは、5人の個々の患者および免疫グロブリン配列のアラインメント可視化を示す。RNA-seqから得られた個々の読取りが、5人の選択された患者について示される。アラインメントされた生殖細胞系列VDJセグメントが各トラックの下部に示される。IGVは、期待値から外れたペアエンドアライメント(色付きの横線)を色付けし、不一致の塩基は、より暗い灰色の縦線として表示される。 VDJ同定パイプラインの例示的な手順を示す。 体細胞VDJ配列同定の詳細な手順を示す。 図6Aは重鎖を示し、図6Bは、初期のアラインメントと比較した、選択された患者の軽鎖の精緻化したアラインメントを示す。唐突なカバレッジの低下が、重鎖のDセグメントおよび軽鎖のV-J接合部で観察できる。 図6Aは重鎖を示し、図6Bは、初期のアラインメントと比較した、選択された患者の軽鎖の精緻化したアラインメントを示す。唐突なカバレッジの低下が、重鎖のDセグメントおよび軽鎖のV-J接合部で観察できる。 重Dセグメントのアセンブリの視覚化を示す。 整列段階後のDセグメントが補正された重鎖のIGVプロットを示す。 生殖細胞系列およびCDR配列同定の詳細な手順を示す。 本明細書に記載の方法を使用して同定された例示的な抗体を示し、体細胞超変異の有力な証拠を示す。 本明細書に記載の方法を使用して同定された例示的な抗体を示し、体細胞超変異の有力な証拠を示す。 本明細書に記載の方法を使用して同定された例示的な抗体を示し、体細胞超変異の有力な証拠を示す。 本明細書に記載の方法を使用して同定された例示的な抗体を示し、体細胞超変異の有力な証拠を示す。 本明細書に記載の方法を使用して同定された例示的な抗体を示し、体細胞超変異の有力な証拠を示す。 本明細書に記載の方法を使用して同定された例示的な抗体を示し、体細胞超変異の有力な証拠を示す。 本明細書に記載の方法を使用して同定された例示的な抗体を示し、体細胞超変異の有力な証拠を示す。 本明細書に記載の方法を使用して同定された例示的な抗体を示し、体細胞超変異の有力な証拠を示す。 本明細書に記載の方法を使用して同定された例示的な抗体を示し、体細胞超変異の有力な証拠を示す。 本明細書に記載の方法を使用して同定された例示的な抗体を示し、体細胞超変異の有力な証拠を示す。 本明細書に記載の方法を使用して同定された例示的な抗体を示し、体細胞超変異の有力な証拠を示す。 本明細書に記載の方法を使用して同定された例示的な抗体を示し、体細胞超変異の有力な証拠を示す。 T細胞受容体融合ポリペプチドの使用を示す概略図である。 図12Aは、本発明の再プログラムされたT細胞受容体融合ポリペプチド(TFP)の例示的な変形を示す概略図を表す。(G4S)3リンカー配列を介して融合した抗CAg scFvおよび全長TCR Vαポリペプチドを含むTFPを含む例示的な再プログラムされたTCRが示される。図12Bは、i)(G4S)3リンカー配列を介して融合した抗CAg scFvおよび全長TCR Vαポリペプチドと、ii)(G4S)3リンカー配列を介して融合した抗CAg scFvおよび全長TCR Vβポリペプチドとを含む複数のTFPを含む一連の例示的な再プログラムされたTCRを示す。図12Cは、i)(G4S)3リンカー配列を介して融合した抗CAg scFvおよび短縮(Δ)TCRポリペプチドと、ii)(G4S)3リンカー配列を介して融合した抗CAg scFvおよび全長CD3イプシロンポリペプチドとを含む複数のTFPを含む例示的な再プログラムされたTCRを示す。短縮(Δ)TCRポリペプチドは、Vαの欠失によって短縮されている。図12Dは、i)(G4S)3リンカー配列を介して融合した抗CAg scFvおよび短縮(Δ)TCR Vαポリペプチドと、ii)(G4S)3リンカー配列を介して融合した抗CAg scFvおよび短縮(Δ)TCR Vβポリペプチドとを含む複数のTFPを含む例示的な再プログラムされたTCRを示す。短縮(Δ)TCRポリペプチドは、Vβの欠失によって短縮されている。 本発明のT細胞受容体融合ポリペプチド(TFP)の使用を示す概略図である。例示的なTFPは、(G4S)3リンカー配列を介して融合した抗CAg VHドメインおよび全長CD3イプシロンポリペプチドを含む。T細胞によって産生されるか、T細胞に導入されると、TFPは、内因性T細胞受容体(TCR)の他のポリペプチドと結合して(2つのCD3イプシロンポリペプチド、1つのCD3ガンマポリペプチド、1つのCD3デルタポリペプチド、2つのCD3ゼータポリペプチド、1つのTCRアルファサブユニット、および1つのTCRベータサブユニットを含むように示されており、水平の灰色のセグメントは原形質膜を表す)、内因性CD3イプシロンポリペプチドの一方または両方がTFPで置換された再プログラムされたTCRを形成する。 様々なTFPをコードするDNA構築物を示す一連の概略図である。 TBLA1001抗体による抗原R-スポンジン1、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBLA1003抗体によるジンクフィンガーDHHC型含有1、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBLA1004抗体によるレチノイドX受容体アルファ、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBLA1005抗体によるレチノイドX受容体アルファ、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBLA1006抗体によるSNAP関連タンパク質、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBLA1007抗体による、グリコーゲンホスホリラーゼL、転写変異体1、レティキュロカビン3、およびシナプトタグミン12、転写変異体X4の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBLA1008抗体による、核内受容体サブファミリー2グループfメンバー6およびタンパク質ホスファターゼ1調節サブユニット13様、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBLA1010抗体による嗅覚受容体ファミリー6サブファミリーQメンバー1(遺伝子/偽遺伝子)の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBLA1011抗体によるがん/精巣抗原1Aの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBLA1012抗体によるがん/精巣抗原1Aの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBLA1013抗体による5-ヒドロキシトリプタミン受容体1Eの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1002抗体によるミクロフィブリル関連タンパク質3、転写変異体3の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1004抗体によるヒアルロナン結合タンパク質4の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1006抗体によるグルクロニダーゼ、ベータ偽遺伝子の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1007抗体による二重特異性ホスファターゼ12およびアクチニンアルファ1、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1009抗体による、KRABおよびSCANドメインを有するジンクフィンガー4、転写変異体X1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1011抗体によるPNMAファミリーメンバー5、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1012抗体による、ケルチ様ファミリーメンバー40および膜パルミトイル化タンパク質2、転写変異体3の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1013抗体によるブチロフィリンサブファミリー1メンバーA1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1014抗体によるペルオキシソーム生合成因子11ガンマ、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1017抗体による、ジンクフィンガータンパク質8、SATBホメオボックス2転写変異体2、およびガングリオシド誘導型分化関連タンパク質1転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1023抗体によるカテニンアルファ様1、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1024抗体によるFA相補群Gの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1027抗体による、DEADボックスヘリカーゼ18、シンタキシン1A、転写変異体1、およびジェミニンDNA複製阻害剤、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1030抗体による、ユビキリン1、転写変異体2、およびカルノシンジペプチダーゼ2、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1032抗体による、アポトーシスのX連鎖性阻害剤、転写変異体2、およびヒアルロナン結合タンパク質4の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1034抗体による、エンドソーム関連輸送調節因子1、転写変異体2、荷電多小胞体タンパク質4Bの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1035抗体によるグリコゲニン2、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1036抗体による、Egf様およびemiドメイン含有1、偽遺伝子の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1038抗体によるアクチニンアルファ4、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1039抗体による、PNMAファミリーメンバー5、転写変異体2、ホスホリパーゼCデルタ1、転写変異体2、ジンクフィンガータンパク質326、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1045抗体による、LN608403.1_frag、JPX転写物XIST活性化因子、匂い物質結合タンパク質2A、転写変異体アルファの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1049抗体による、ミエリン転写因子1様、転写変異体2、熱ショックタンパク質ファミリーE(Hsp10)メンバー1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TBRE1052抗体による、ケルチ様ECH関連タンパク質1、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCER1001抗体によるヌクレオソーム集合タンパク質1様1、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCER1002抗体によるnudE神経発達タンパク質1、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCER1003抗体による、TruBプソイドウリジンシンターゼファミリーメンバー1、イノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ2、およびリン脂質スクランブラーゼ4、転写変異体X4の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCER1004抗体によるインフルエンザウイルスNS1A結合タンパク質の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCER1005抗体による乱れたセグメント極性タンパク質3とジンクフィンガータンパク質260の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCER1006抗体による、ソーティングネキシン33、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCER1007抗体による、ジュピター微小管関連相同体2、およびチオエステラーゼスーパーファミリーメンバー6、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCHO1001抗体による、KH RNA結合ドメイン含有、シグナル伝達関連2、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCOL1001抗体による、補体C1q様3の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCOL1002抗体によるタンパク質ホスファターゼ1調節サブユニット27の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCOL1003抗体によるデオキシリボヌクレアーゼ1様2、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCOL1004抗体による拡張シナプトタグミン2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCOL1005抗体によるC-Cモチーフケモカインリガンド18の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCOL1006抗体による、ホメオボックスおよびロイシンジッパーコード化、ならびにBAR/IMDドメイン含有、アダプタータンパク質2、転写変異体3の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCOL1007抗体による、ケルチ様ECH関連タンパク質1、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCOL1008抗体によるRUNおよびFYVEドメイン含有3、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCOL1009抗体によるLIMホメオボックス5、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TCOL1009抗体による、成長因子受容体結合タンパク質2、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TESO1001抗体によるチロシンヒドロキシラーゼの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TESO1003抗体によるロイシンリッチ反復含有28、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TESO1005抗体による、精子形成関連33、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 実験的な複製である。 TESO1006抗体による、Atpアーゼ分泌経路ca2+輸送1、およびティーシャツジンクフィンガーホメオボックス2、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 THNS1002抗体による補体成分4結合タンパク質ベータの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 THNS1003抗体による、NCCRP1、Fボックス関連ドメイン含有、およびコイルドコイルドメイン含有102A、転写変異体X1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 THNS1004抗体による、RNA結合モチーフタンパク質47、転写変異体X10の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 THNS1006抗体による、RAD1チェックポイントDNAエキソヌクレアーゼ、転写変異体1、および微小管関連足場タンパク質1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 THNS1008抗体による、ケルチ様ECH関連タンパク質1、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 THNS1009抗体による、PNMAファミリーメンバー5、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 THNS1013抗体による、Gタンパク質共役型受容体83、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 THNS1014抗体による、CDP-ジアシルグリセロールシンターゼ1、およびダイニン軸糸集合因子3、転写変異体3の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TKIC1001抗体による、コピン1、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TKIC1002抗体による、aarFドメイン含有キナーゼ5の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TKIC1004抗体によるクリスタリンアルファB、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TKIC1005抗体による、造血細胞特異的Lyn基質1、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TKIC1006抗体によるアルド-ケト還元酵素ファミリー1メンバーB、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TKIC1007抗体による、サーフェイト6、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TKIC10012抗体によるS100カルシウム結合タンパク質Bの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TKIC10012抗体によるS100カルシウム結合タンパク質Bの特異的結合を示す実験的複製である。 TKIC10013抗体による、チェックポイントキナーゼ2、転写変異体3の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TKIC10019抗体による、アンキリン反復ドメイン53、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TKIC10019抗体による、アンキリン反復ドメイン53、転写変異体2の特異的結合を示す実験的複製である。 TLUA1001抗体による、キラー細胞レクチン様受容体g2、三要素モチーフ含有35、転写変異体1、およびFMR1常染色体相同体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TLUA1004抗体によるアネキシンA1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TLUA1004抗体によるアネキシンA1の特異的結合を示す実験的複製である。 TLUA1008抗体による、ジンクフィンガータンパク質287、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TLUA1016抗体による、配列類似性を有するファミリー177メンバーA1、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TLUS1001抗体による、キノイドジヒドロプテリジン還元酵素、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TLUS1003抗体による、ELK2、ETSがん遺伝子ファミリーのメンバー、偽遺伝子1、およびメチルトランスフェラーゼ様21Cの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TLUS1006抗体による、ヒドロキシメチルビランシンターゼ、転写変異体X3、フック微小管連結タンパク質2、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1016抗体による、Magel2、ならびにセリンおよびアルギニンリッチスプライシング因子3、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1017抗体による、RAN結合タンパク質10、転写変異体1、およびWntファミリーメンバー9の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1018抗体による、ユビキリン2、ユビキリン1、転写変異体2、およびユビキリン3の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1020抗体による、前方勾配3、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼファミリーメンバーの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1022抗体による、セリンおよびアルギニンリッチスプライシング因子3、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1023抗体による、バキュロウイルスIAP反復含有7、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1023抗体による、バキュロウイルスIAP反復含有7、転写変異体1の特異的結合を示す実験的複製である。 TMEL1025抗体による、エンドソーム関連輸送調節因子1、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1027抗体による、微小管関連足場タンパク質2、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1028抗体による、ジンクフィンガータンパク質296ホスホジエステラーゼ5A、転写変異体1、およびEp400偽遺伝子1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1030抗体によるBcl2様1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1031抗体による、アルギニンおよびグルタミン酸リッチ1、SAS-6中心小体集合タンパク質、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1032抗体による、プロテアソーム26Sサブユニット、非ATPアーゼ4、転写変異体2、およびSrc様アダプター、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1033抗体による、ヌディックス加水分解酵素21ジンクフィンガータンパク質431、転写変異体2、およびジンクフィンガータンパク質699の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1034抗体による、キノイドジヒドロプテリジン還元酵素、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1035抗体による、PAGEファミリーメンバー2ケラチン関連タンパク質12-3の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1037抗体による、エノラーゼ2染色体11オープンリーディングフレーム68、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1037抗体による、エノラーゼ2染色体11オープンリーディングフレーム68、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1040抗体によるセルピンファミリーBメンバー6、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMEL1041抗体による、Dpy-30ヒストンメチルトランスフェラーゼ複合体調節サブユニット、およびロフィリン関連尾部タンパク質1様、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMES1001抗体による、エンドソーム関連輸送調節因子1、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMES1002抗体による、ジュピター微小管関連相同体2、およびBTBドメイン含有8の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMES1003抗体による、好中球細胞質因子4、転写変異体2、t複合体11様2、転写変異体X2、およびホスホリパーゼCベータ2、転写変異体4の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TMES1004抗体による、微小管関連タンパク質RP/EBファミリーメンバー2、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TOVA1001抗体によるDEADボックスヘリカーゼ53の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TOVA1002抗体によるインターロイキン27受容体サブユニットアルファの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TOVA1003抗体によるデオキシヒプシンシンターゼの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TOVA1004抗体による、HEAT反復含有3、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TOVA1004抗体による、HEAT反復含有3、転写変異体1の特異的結合を示す実験的複製である。 TOVA1005抗体による、DEADボックスヘリカーゼ53、ベザチン、接着結合膜貫通タンパク質、およびWd反復ドメイン3の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TOVA1006抗体によるDExD/Hボックスヘリカーゼ58の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TOVA1006抗体によるDExD/Hボックスヘリカーゼ58の特異的結合を示す実験的複製である。 TOVA1007抗体による、ヌディックス加水分解酵素22、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TOVA1008抗体によるジュピター微小管関連相同体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TPAN1001抗体による、グランカルシン、転写変異体4の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TPAN1002抗体による、小胞体タンパク質27、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TPAN1003抗体による、RNAポリメラーゼiiiサブユニットgの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TPAN1004抗体による、ソーティングネキシン1、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TPAN1005抗体による、SAA2-SAA3、およびプロテアソーム26Sサブユニット、非ATPアーゼ3の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TPAN1006抗体による、CRK様がん原遺伝子、アダプタータンパク質、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TPAN1006抗体による、CRK様がん原遺伝子、アダプタータンパク質、転写変異体1の特異的結合を示す実験的複製である。 TPAN1007抗体による、Fボックスタンパク質2、およびチューブリンガンマ1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TPRO1001抗体による、耐酸化性1、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TPRO1002抗体による、アンキリン反復ドメイン20ファミリーメンバーa5、偽遺伝子、Kirre様ネフリンファミリー接着分子1、およびGRB10相互作用GYFタンパク質1、転写変異体X10の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TPRO1003抗体によるデフェンシンアルファ3の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TREC1001抗体による放射状スポークヘッド14相同体の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TREC1002抗体によるC-Cモチーフケモカインリガンド2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TREC1003抗体による、キラー細胞レクチン様受容体C1、転写変異体3、ケルチ様ファミリーメンバー12、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSAR1001抗体による、神経網膜ロイシンジッパー、転写変異体X4の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSAR1002抗体によるホスホリパーゼCデルタ4の特異的結合を示すタンパク質配列データである。 TSAR1003抗体による、コイルドコイルドメイン74B、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSAR1004抗体によるDEADボックスヘリカーゼ53の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSAR1005抗体による、HSPA(Hsp70)結合タンパク質1、転写変異体2、熱ショックタンパク質ファミリーA(Hsp70)メンバー2、およびBCL2関連アタノジーン2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSAR1006抗体による、C-X-Cモチーフケモカイン受容体4、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSAR1006抗体による、長遺伝子間非タンパク質コーディングRNA242の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSAR1007抗体による、シグナル伝達物質および転写活性化因子5A、転写変異体2、およびキノイドジヒドロプテリジン還元酵素、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSTO1001抗体による、カルシウムおよびインテグリンの結合1、転写変異体b、およびt-SNAREドメイン含有1、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSTO1002抗体による、HAUSオーグミン様複合体サブユニット1、転写変異体1、およびDPY30ドメイン含有1、転写変異体X4の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSTO1003抗体による形質転換成長因子ベータ3の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSTO1004抗体によるキモトリプシノーゲンB2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSTO1005抗体による、NFKB阻害剤ベータ、転写変異体1、およびサイクリン依存性キナーゼ2関連タンパク質2、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSTO1006抗体による、リパーゼファミリーメンバーN、転写変異体X1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSTO1007抗体による、Gタンパク質シグナル伝達調節因子14、転写変異体1、およびロイシンリッチ反復含有14、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSTO1008抗体による、形質転換成長因子ベータ誘導の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TSTO1010抗体による、BCL2アポトーシス調節因子、転写変異体アルファの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTES1001抗体による、DIXドメイン含有1、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTES1002抗体によるカスパーゼ8、およびホスホグルコムターゼ2様1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTES1003抗体によるプログラム細胞死1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTES1003抗体によるプログラム細胞死1の特異的結合を示す実験的複製である。図156Bは実験的複製である。 TTES1004抗体によるグリオキシル酸およびヒドロキシピルビン酸還元酵素の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTES1005抗体によるシトクロムb5還元酵素2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTES1006抗体によるアシル-CoA結合ドメイン含有6の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTES1007抗体によるホスデューシン様の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTES1008抗体による、Dexdボックスヘリカーゼ52、およびGタンパク質共役型受容体4の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTES1009抗体によるaarFドメイン含有キナーゼ5の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTES1010抗体による、DIXドメイン含有1、転写変異体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTES1011抗体によるジュピター微小管関連相同体2の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTES1012抗体によるG抗原2Aの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTHY1001抗体による、DIXドメイン含有1、転写変異体2、およびRNAポリメラーゼIIサブユニットE、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTHY1002抗体による増殖細胞核抗原、転写変異体1の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTHY1003抗体による、BAFクロマチン再構築複合体サブユニットBCL7C、転写変異体2、およびインフルエンザウイルスNS1A結合タンパク質の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TTHY1004抗体によるがん/精巣抗原1Aの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TUCE1004抗体によるがん/精巣抗原1Aの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TUCE1005抗体によるUTP6小サブユニットプロセソーム成分の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TUCS1003抗体によるがん/精巣抗原1Aの特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。 TUVM1001抗体によるARL3 GTPアーゼのRP2活性化因子の特異的結合を示すタンパク質アレイデータである。
言うまでもなく配合またはプロセスパラメータは変化し得るため、本出願は、特定の配合またはプロセスパラメータに限定されないことを理解されたい。また、本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図していないことも理解されたい。さらに、本明細書に記載されているものと類似または同等のある数の方法および材料を本発明の実施に使用することができることも理解される。
本出願に従い、当技術分野で十分に説明されているように、従来の分子生物学、微生物学、および組換えDNA技術が用いられてもよい。
以下の定義は、当技術分野の定義を補足するものであり、現在の出願を対象とし、関連のあるまたは関連のない案件、例えば、いずれかの共同所有されている特許または出願に帰属するものではない。したがって、本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定することを意図していない。
本出願では、特に明記されていない限り、単数形の使用は複数形を含む。本明細書で使用されるとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に別段の指示をしない限り、複数の指示対象を含むことに留意されたい。さらに、「含んでいる(including)」という用語、および「含む(include)」、「含む(includes)」、「含まれる(included)」などの他の形式の使用は、限定的ではない。
「および/または」および「それらの任意の組み合わせ」という用語、ならびに本明細書で使用されるそれらの文法上の同等物は、交換可能に使用され得る。これらの用語は、任意の組み合わせが具体的に企図されていることを伝え得る。単に例示の目的で、以下の句「A、B、および/またはC」または「A、B、C、またはそれらの任意の組み合わせ」は、「個々にA、個々にB、個々にC、AおよびB、BおよびC、AおよびC、ならびにA、B、およびC」を意味し得る。
「または」という用語は、文脈により具体的に離接的使用が指されていない限り、接続的または離接的に使用され得る。
「約(about)」または「およそ(approximately)」という用語は、当業者によって決定される特定の値についての許容可能な誤差範囲内を意味し、これは、その値がどのように測定または決定されるか、すなわち、測定システムの限界に一部依存することになる。例えば、「約」は、当技術分野の慣行に従って、1以内または1を超える標準偏差を意味し得る。あるいは、「約」は、所与の値の最大20%、最大10%、最大5%、または最大1%の範囲を意味し得る。あるいは、特に生物学的システムまたはプロセスに関して、この用語は、値の1桁以内、好ましくは5倍以内、より好ましくは2倍以内を意味し得る。特定の値が本出願および特許請求の範囲に記載されている場合、別途記載のない限り、「約」という用語が特定の値の許容可能な誤差範囲内を意味することを想定すべきである。
本明細書および特許請求の範囲で使用される場合、「含むこと(comprising)」(ならびに「含む(comprise)」および「含む(comprises)」などの含むことの任意の形態)、「有すること(having)」(ならびに「有する(have)」および「有する(has)」などの有することの任意の形態)、「含むこと(including)」(ならびに「含む(includes)」および「含む(include)」などの含むことの任意の形態)、または「含有すること(containing)」(ならびに「含有する(contains)」および「含有する(contain)」などの含有することの任意の形態)は、包括的であるかまたは制約のないものであり、追加の引用されていない要素または方法ステップを除外しない。本明細書で考察される任意の実施形態は、本発明の任意の方法または組成物に関して実装することができ、逆もまた同様であることが企図される。さらに、本発明の組成物を使用して、本発明の方法を達成することができる。
本明細書で使用される場合、「から本質的になる」という用語は、所与の実施形態に必要な要素を指す。この用語は、本発明のその実施形態の基本的かつ新規または機能的な特質(複数可)に大きく影響しない追加の要素の存在を許容する。
本明細書で使用される場合、「からなる」という用語は、本明細書に記載の組成物、方法、およびそのそれぞれの構成要素を指し、実施形態のその説明に列挙されていないいかなる要素も除外する。
本明細書における「いくつかの実施形態」、「実施形態」、「一実施形態」、または「他の実施形態」への言及は、実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造、または特質が、本発明の少なくともいくつかの実施形態に含まれるが、すべての実施形態に含まれる必要はないことを意味する。
本明細書で使用される場合、「タンパク質」、「ペプチド」、および「ポリペプチド」という用語は、隣接する残基のアルファ-アミノ基とカルボキシ基との間のペプチド結合によって互いに接続された一連のアミノ酸残基を示すために交換可能に使用される。「タンパク質」、「ペプチド」、および「ポリペプチド」という用語は、サイズまたは機能に関係なく、修飾アミノ酸(例えば、リン酸化、糖化、グリコシル化など)およびアミノ酸類似体を含むアミノ酸のポリマーを指す。「タンパク質」および「ポリペプチド」は、比較的大きなポリペプチドに関連して使用されることが多く、一方で「ペプチド」という用語は、小さなポリペプチドに関連して使用されることが多いが、当技術分野におけるこれらの用語の用法は重複する。「タンパク質」、「ペプチド」、および「ポリペプチド」という用語は、遺伝子産物およびその断片を指す場合、本明細書では交換可能に使用される。これらの用語は、例えば、タンパク質配列の天然および人工タンパク質、タンパク質断片およびポリペプチド類似体(ムテイン、変異体、および融合タンパク質など)、ならびに翻訳後に、またはそうでなければ共有結合もしくは非共有結合で修飾されたタンパク質を包含する。ペプチド、ポリペプチド、またはタンパク質は、モノマーでもあってもポリマーであってもよい。ポリペプチドは、いずれかの哺乳動物に由来する天然に存在するポリペプチドのアミノ酸配列を有し得る。そのような天然配列ポリペプチドは、自然から単離され得るか、または組換えもしくは合成手段によって産生され得る。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは「変異体」である。「変異体」は、配列を整列させ、必要に応じてギャップを導入して最大の配列同一性パーセントを達成した後で、いずれの保存的置換も配列同一性の一部とみなさずに、天然配列ポリペプチドと少なくとも約80%のアミノ酸配列同一性を有する、生物学的に活性なポリペプチドを意味する。そのような変異体には、例えば、ポリペプチドのN末端またはC末端で1つ以上のアミノ酸残基が付加または削除されているポリペプチドが含まれる。いくつかの実施形態では、変異体は、少なくとも約80%のアミノ酸配列同一性を有することになる。いくつかの実施形態では、変異体は、少なくとも約90%のアミノ酸配列同一性を有することになる。いくつかの実施形態では、変異体は、天然配列ポリペプチドと少なくとも約95%のアミノ酸配列同一性を有することになる。ポリペプチドの「誘導体」は、例えば、別の化学部分(例えば、ポリエチレングリコールまたはアルブミン、例えば、ヒト血清アルブミンなど)への抱合、リン酸化、またはグリコシル化を介して化学的に修飾されているポリペプチド(例えば、抗体)である。
本明細書で使用される「融合タンパク質」という用語は、抗体またはその断片のアミノ酸配列と異種ポリペプチド(すなわち、無関係のポリペプチド)のアミノ酸配列とを含むポリペプチドを指す。
本明細書で使用される「合成ポリヌクレオチド」、「合成遺伝子」、または「合成ポリペプチド」という用語は、対応するポリヌクレオチド配列もしくはその一部、またはアミノ酸配列もしくはその一部が、同等の天然に存在する配列と比較して、設計されているか、または新たに合成されているか、または修飾されている配列から導出されることを意味する。合成ポリヌクレオチド(抗体または抗原結合断片)または合成遺伝子は、核酸またはアミノ酸配列の化学合成を含むがこれらに限定されない、当技術分野で既知の方法によって調製され得る。合成遺伝子は、典型的には、アミノ酸レベルまたはポリヌクレオチドレベルのいずれか(またはその両方)で天然に存在する遺伝子とは異なり、典型的には、合成発現制御配列のコンテキスト内に位置する。合成遺伝子ポリヌクレオチド配列は、天然の遺伝子と比較して、必ずしも異なるアミノ酸を有するタンパク質をコードしない場合がある。例えば、それらはまた、異なるコドンを組み込むが、同じアミノ酸をコードする合成ポリヌクレオチド配列を包含し得る(すなわち、ヌクレオチド変化は、アミノ酸レベルでのサイレント突然変異を表す)。
参照ポリペプチド配列に対する配列同一性パーセント(%)は、配列をアラインメントし、必要に応じてギャップを導入した後で、いずれの保存的置換も配列同一性の一部とみなさずに、参照ポリペプチド配列中のアミノ酸残基と同一である候補配列中のアミノ酸配残基の比率である。アミノ酸配列同一性パーセントを決定することを目的としたアラインメントは、例えば、BLAST、BLAST-2、ALIGN、またはMegalign(DNASTAR(登録商標))ソフトウェアなどの公的に利用可能なコンピューターソフトウェアを使用して、当技術分野の技術の範囲内である様々な方法で達成することができる。当業者であれば、比較される配列の全長にわたって最大のアラインメントを達成するために必要な任意のアルゴリズムを含む、配列をアラインメントするための適切なパラメーターを決定することができる。しかしながら、本明細書の目的では、アミノ酸配列同一性%値は、配列比較コンピュータープログラムALIGN-2を使用して生成される。ALIGN-2配列比較コンピュータープログラムは、Genentech,Inc.によって作成され、ソースコードは、U.S.Copyright Office、Washington D.C.,20559にユーザー文書とともに提出されており、ここにおいて米国著作権登録番号TXU510087として登録されている。ALIGN-2プログラムは、Genentech,Inc.,South San Francisco,Calif.公に利用可能であり、あるいはソースコードからコンパイルされてもよい。ALIGN-2プログラムは、デジタルUNIX(登録商標) V4.0Dを含むUNIX(登録商標)オペレーティングシステムで使用するためにコンパイルする必要がある。すべての配列比較パラメーターは、ALIGN-2プログラムによって設定され、変化しない。
ALIGN-2をアミノ酸配列の比較に用いる状況では、所与のアミノ酸配列Bへの、所与のアミノ酸配列Bとの、所与のアミノ酸配列Bに対する所与のアミノ酸配列Aのアミノ酸配列同一性%(あるいは、所与のアミノ酸配列Bへの、所与のアミノ酸配列Bとの、または所与のアミノ酸配列Bに対するある特定のアミノ酸配列同一性%を有するまたは含む所与のアミノ酸配列Aと言い表すことができる)は以下のように計算される:X/Yの割合に100を乗じる(式中、Xは、配列アラインメントプログラムALIGN-2によりAおよびBのそのプログラムのアラインメント中の同一マッチとしてスコアリングされたアミノ酸残基の数であり、Yは、B中のアミノ酸残基の総数である)。アミノ酸配列Aの長さがアミノ酸配列Bの長さと等しくない場合、AのBに対するアミノ酸配列同一性%は、BのAに対するアミノ酸配列同一性と等しくはならないことが理解される。別途具体的な記載のない限り、本明細書で使用されるすべてのアミノ酸配列同一性%値は、ALIGN-2コンピュータープログラムを使用して、直前の段落に記載したとおりに得られる。
抗体用語
本明細書で使用される場合、「抗体」という用語は、天然であるか、部分的または全体的に合成により産生されるかを問わず、免疫グロブリン(Ig)を指す。この用語はまた、抗原結合ドメインであるか、または抗原結合ドメインと相同である結合ドメインを有する任意のポリペプチドまたはタンパク質を網羅する。この用語はさらに、「抗原結合断片」、および以下に記載されるような類似の結合断片に対する他の交換可能な用語を含む。
抗体には、特定の結合メンバー、免疫グロブリンクラスおよび/またはアイソタイプ(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA、IgD、IgE、およびIgM)、ならびにその生物学的に関連する断片または特異的結合メンバーが含まれるが、これらに限定されない。このため、抗体には、例えば、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、組換え抗体、化学的に操作された抗体、脱免疫化抗体、親和性成熟抗体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体および多反応性抗体)、ヘテロコンジュゲート抗体、抗体断片、およびそれらの組み合わせ(例えば、同じく脱免疫化されるモノクローナル抗体、同じく脱免疫化されるヒト化抗体など)が含まれる。
本開示は、がんの治療および/または診断に使用が見出されるがん関連抗体を提供する。本明細書で使用される「がん関連抗体」という用語は、がん関連抗原に特異的な抗体を指す。いくつかの実施形態では、がん関連抗体は、がん関連抗原に特異的な少なくとも1つの抗原結合領域を含む。抗体の可変重鎖(VH)および可変軽鎖(VL)の完全な再構築核酸コンセンサス配列および完全な再構築ポリペプチドコンセンサス配列が本明細書に開示される。VHおよびVLのCDR3の核酸およびポリペプチド配列も提供される。
天然抗体および天然免疫グロブリンは、通常、2つの同一の軽(L)鎖と2つの同一の重(H)鎖とで構成される、約150,000ダルトンのヘテロ四量体糖タンパク質である。各軽鎖は、典型的には、1つの共有ジスルフィド結合によって重鎖に連結しているが、ジスルフィド連結の数は、異なる免疫グロブリンアイソタイプの重鎖間で異なる。各重鎖および軽鎖はまた、規則的に離隔された鎖内ジスルフィド架橋を有する。各重鎖は、一端において可変ドメイン(「VH」)、続いていくつかの定常ドメイン(「CH」)を有する。各軽鎖は、一端において可変ドメイン(「VL」)、および他方の端部において定常ドメイン(「CL」)を有し、軽鎖の定常ドメインは、重鎖の第1の定常ドメインとアライメントされ、軽鎖可変ドメインは、重鎖の可変ドメインとアライメントされている。特定のアミノ酸残基は、軽鎖可変ドメインと重鎖可変ドメインとの間に界面を形成すると考えられている。
本開示の抗体またはその抗原結合断片は、軽鎖の末端に欠失を含み得る。本発明の抗体またはその抗原結合断片は、軽鎖の末端に3個以上のアミノ酸の欠失を含み得る。本発明の抗体またはその抗原結合断片は、軽鎖の末端に7個以下のアミノ酸の欠失を含み得る。本発明の抗体またはその抗原結合断片は、軽鎖の末端に3、4、5、6、または7個のアミノ酸の欠失を含み得る。
本開示の抗体またはその抗原結合断片は、軽鎖に挿入を含み得る。本発明の抗体またはその抗原結合断片は、軽鎖に1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個以上のアミノ酸の挿入を含み得る。本発明の抗体またはその抗原結合断片は、軽鎖に3個以上のアミノ酸の挿入を含み得る。
本明細書で使用される場合、「モノクローナル抗体」は、実質的に同種の抗体の集団(すなわち、集団を構成する個々の抗体は、少量で存在し得る天然型変異の可能性を除いて同一である)から得た抗体を指す。モノクローナル抗体は高度に特異的であり、単一の抗原部位を対象とする。さらに、異なる決定基(エピトープ)を対象とする異なる抗体を典型的に含むポリクローナル抗体調製物とは対照的に、各モノクローナル抗体は、抗原上の単一の決定基を対象とする。修飾語の「モノクローナル」は、実質的に均一な抗体集団から得られるという抗体の特徴を示し、いずれかの特定の方法による抗体の産生を必要とすると解釈されるべきではない。例えば、本発明に従って使用されるモノクローナル抗体は、Kohler and Milstein,1975,Nature,256:495によって最初に説明されたハイブリドーマ法によって作製されても、組換えDNA法によって作製されてもよい。モノクローナル抗体はまた、例えば、McCafferty et al.,1990,Nature,348:552-554に記載されている技術を使用して生成されたファージライブラリーから単離されてもよい。
本明細書で使用される場合、「ヒト化」抗体は、非ヒト免疫グロブリンに由来する最小限の配列を含む、特定のキメラ免疫グロブリン、免疫グロブリン鎖、またはそれらの断片(Fv、Fab、Fab’、F(ab’)2、または抗体の他の抗原など)である非ヒト(例えば、マウス)抗体の形態を指す。ほとんどの場合、ヒト化抗体は、レシピエントの相補性決定領域(CDR)からの残基が、所望の特異性、親和性、および能力を有するマウス、ラット、またはウサギなどの非ヒト種(ドナー抗体)のCDRからの残基で代置される、ヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)である。いくつかの場合、ヒト免疫グロブリンのFvフレームワーク領域(FR)残基は、対応する非ヒト残基で代置される。さらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体にも、移入されたCDRまたはフレームワーク配列にも見られないが、抗体性能をさらに精緻化および最適化するために含まれる残基を含んでもよい。概して、ヒト化抗体は、すべてまたは実質的にすべてのCDR領域が非ヒト免疫グロブリンのCDR領域に対応し、すべてまたは実質的にすべてのFR領域がヒト免疫グロブリンコンセンサス配列のFR領域である、少なくとも1つ、典型的には2つの可変ドメインの実質的にすべてを含むことになる。ヒト化抗体はまた、最適には、免疫グロブリン定常領域またはドメイン(Fc)の少なくとも一部、典型的にはヒト免疫グロブリンのものを含むことになる。ヒト化抗体の他の形態は、元の抗体に対して改変される1つ以上のCDR(1、2、3、4、5、6)を有し、これらは、元の抗体からの1つ以上のCDRに「由来する」1つ以上のCDRとも称される。
本明細書で使用される場合、「単離された抗体」は、その天然環境の成分から分離および/または回収されたものである。その天然環境の混入成分は、抗体の診断的または治療的使用に干渉する物質であり、これには、酵素、ホルモン、および他のタンパク質性または非タンパク質性成分が含まれ得る。好ましい実施形態において、抗体は、(1)ローリー法によって決定される抗体の95重量%超、最も好ましくは99重量%超に、(2)スピニングカップシークエンテーターの使用によりN末端または内部アミノ酸配列の少なくとも15残基を得るのに十分な程度まで、あるいは(3)還元条件下もしくは非還元条件下でクマシーブルーまたは好ましくは銀染色を使用してSDS-PAGEにより示される均一状態まで、精製される。単離された抗体には、組換え細胞内の原位置の抗体が含まれ、これは抗体の天然環境の少なくとも1つの成分は存在しなくなるためである。しかしながら、通常、抗体は、少なくとも1つの精製ステップによって調製されることになる。
本明細書で使用される場合、「相補性決定領域」(CDR、すなわち、CDR1、CDR2、およびCDR3)という用語は、存在が抗原結合に必要である抗体可変ドメインのアミノ酸残基を指す。各可変ドメインは、典型的には、CDR1、CDR2、およびCDR3として同定される3つのCDR領域を有する。可変重鎖のCDRは、CDR-H1、CDR-H2、およびCDR-H3であり得る。可変軽鎖のCDRは、CDR-L1、CDR-L2、およびCDR-L3であり得る。例示的な超可変ループは、アミノ酸残基26~32(L1)、50~52(L2)、91~96(L3)、26~32(H1)、53~55(H2)、および96~101(H3)で生じる。(Chothia and Lesk,J.Mol.Biol.196:901-917(1987))。例示的なCDR(CDR-L1、CDR-L2、CDR-L3、CDR-H1、CDR-H2、およびCDR-H3)は、L1のアミノ酸残基24~34、L2の50~56、L3の89~97、H1の31~35B、H2の50~65、およびH3の95~102で生じる(Kabat et al.,Sequences of Proteins of Immunological Interest,5th ed.(1991))。このため、HVは、対応するCDR内に含まれてもよく、本明細書におけるVHおよびVLドメインの「超可変ループ」への言及は、別途示されない限り、対応するCDRも包含するものと解釈されるべきであり、逆もまた同様である。可変ドメインのより高度に保存された領域は、以下に定義するように、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる。天然の重鎖および軽鎖の可変ドメインは、各々、4つのFR(それぞれ、FR1、FR2、FR3、およびFR4)を含み、主に、3つの超可変ループによって接続されたβシート構成をとる。各鎖の超可変ループはFRによって近接して一緒に保持され、他の鎖からの超可変ループとともに、抗体の抗原結合部位の形成に寄与する。抗体の構造解析により、相補性決定領域によって形成される結合部位の配列と形状との関係が明らかにされた(Chothia et al.,J.Mol.Biol.227:799-817(1992))、Tramontano et al.,J.Mol.Biol,215:175-182(1990))。配列変動性が高いにもかかわらず、6つのループのうち5つは、「標準構造」と呼ばれる主鎖配座の小さなレパートリーしかとらない。これらの配座は、まずループの長さによって決定され、次に、パッキング、水素結合、または独特な主鎖配座をとる能力をとおして配座を決定するループ中およびフレームワーク領域中のある特定の位置にある重要な残基の存在によって決定される。
抗体の「可変領域」は、単独のまたは組み合わせた、抗体軽鎖の可変領域または抗体重鎖の可変領域を指す。重鎖および軽鎖の可変領域は、各々、超可変領域としても知られる3つの相補性決定領域(CDR)によって接続された4つのフレームワーク領域(FR)からなる。各鎖のCDRはFRによって近接して一緒に保持され、他の鎖からのCDRとともに、抗体の抗原結合部位の形成に寄与する。CDRを決定するための技術は少なくとも2つある:(1)異種間配列変動性に基づくアプローチ(すなわち、Kabat et al.Sequences of Proteins of Immunological Interest,(5th ed.,1991,National Institutes of Health,Bethesda Md.))、および(2)抗原-抗体複合体の結晶学的研究に基づくアプローチ(Allazikani et al.(1997)J.Molec.Biol.273:927-948))。CDRは、いずれかのアプローチにより、または両方のアプローチの組み合わせにより定義されたCDRを指してもよい。
抗体の「定常領域」は、単独のまたは組み合わせた、抗体軽鎖の定常領域または抗体重鎖の定常領域を指す。定常領域は、抗原特異性に関して変化しない。
本明細書で使用される場合、「重鎖領域」という用語は、免疫グロブリン重鎖の定常ドメインに由来するアミノ酸配列を含む。重鎖領域を含むポリペプチドは、CH1ドメイン、ヒンジ(例えば、上部、中間、および/または下部ヒンジ領域)ドメイン、CH2ドメイン、CH3ドメイン、またはそれらの変異体もしくは断片のうちの少なくとも1つを含む。一実施形態では、抗体またはその抗原結合断片は、免疫グロブリン重鎖のFc領域(例えば、ヒンジ部分、CH2ドメイン、およびCH3ドメイン)を含んでもよい。別の実施形態では、抗体またはその抗原結合断片は、少なくとも定常ドメインの一領域(例えば、CH2ドメインの全部または一部)を欠いている。ある特定の実施形態では、定常ドメインのうちの少なくとも1つ、好ましくはすべては、ヒト免疫グロブリン重鎖に由来する。例えば、1つの好ましい実施形態では、重鎖領域は、完全にヒトのヒンジドメインを含む。他の好ましい実施形態では、完全にヒトのFc領域(例えば、ヒト免疫グロブリン由来のヒンジ、CH2、およびCH3ドメイン配列)を含む重鎖領域。ある特定の実施形態では、重鎖領域の構成定常ドメインは、異なる免疫グロブリン分子に由来する。例えば、ポリペプチドの重鎖領域は、IgG1分子から導出されるドメインと、IgG3またはIgG4分子から導出されるヒンジ領域とを含んでもよい。他の実施形態では、定常ドメインは、異なる免疫グロブリン分子の領域を含むキメラドメインである。例えば、ヒンジは、IgG1分子由来の第1の領域と、IgG3またはIgG4分子由来の第2の領域とを含んでもよい。上で示したように、重鎖領域の定常ドメインは、それらが天然に存在する(野生型)免疫グロブリン分子とはアミノ酸配列において異なるように修飾されてもよいことが、当業者によって理解される。つまり、本明細書に開示される本発明のポリペプチドは、重鎖定常ドメイン(CH1、ヒンジ、CH2、またはCH3)のうちの1つ以上および/または軽鎖定常ドメイン(CL)への改変または修飾を含んでもよい。例示的な修飾には、1つ以上のドメインにおける1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換が含まれる。
本開示の抗体またはその抗原結合断片は、長さが少なくとも約10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、または30アミノ酸長であるCDR3領域を含み得る。本開示の抗体またはその抗原結合断片は、長さが少なくとも約18アミノ酸長であるCDR3領域を含み得る。いくつかの実施形態では、CDR3領域は、CDR-H3領域を含む。いくつかの実施形態では、CDR3領域は、CDR-L3領域を含む。
本明細書で使用される場合、「ヒンジ領域」という用語は、CH1ドメインをCH2ドメインに接合する重鎖分子の領域を含む。このヒンジ領域は、約25個の残基を含み、柔軟性があるため、2つのN末端抗原結合領域を独立して移動できるようにする。ヒンジ領域は、上部、中間、下部のヒンジドメインという3つの異なるドメインに細分できる(Roux et al.J.Immunol.1998 161:4083)。
本明細書で使用される場合、「Fv」という用語は、完全な抗原認識および結合部位を含む最小の抗体断片である。この断片は、緊密な非共有結合の1つの重鎖可変領域ドメインおよび1つの軽鎖可変領域ドメインの二量体で構成される。
抗体に関する「重鎖可変領域」または「VH」は、フレームワーク領域として知られる隣接ストレッチの間に挿入された3つのCDRを含む重鎖の断片を指し、これらのフレームワーク領域は、一般にCDRよりも高度に保存されており、足場を形成してCDRを支持する。
6つの超可変ループ(H鎖およびL鎖から各々3つのループ)は、抗原結合についてアミノ酸残基を提供し、抗体に抗原結合特異性を付与する。しかしながら、単一の可変ドメイン(または抗原に特異的な3つのCDRのみを含むFvの半分)でさえ、結合部位全体よりも親和性は低いものの、抗原を認識して結合する能力を有する。
「フレームワーク」またはFR残基は、超可変領域残基以外の可変ドメイン残基である。
当技術分野では、抗体は、ジスルフィド結合によって相互接続された少なくとも2つの重(H)鎖および2つの軽(L)鎖を有する糖タンパク質、またはその抗原結合部分であることが理解される。重鎖は、重鎖可変領域(VH)と重鎖定常領域(CH1、CH2、およびCH3)とで構成される。軽鎖は、軽鎖可変領域(VL)と軽鎖定常領域(CL)とで構成される。重鎖と軽鎖との両方の可変領域は、フレームワーク領域(FRまたはFWR)と超可変領域(HVR)とを含む。HVRは、抗原結合に貢献する抗体のアミノ酸残基である。超可変領域は、概して、最高の配列変動性を有し、かつ/または抗原認識に関与する、相補性決定領域(CDR)からのアミノ酸残基を含む。VHのCDR1を除いて、CDRは、概して、超可変ループを形成するアミノ酸残基を含む。CDRはまた、抗原と接触する残基である「特異性決定残基」または「SDR」を含む。SDRは、短縮型CDRまたはa-CDRと呼ばれるCDRの領域内に含まれる。例示的なa-CDR(a-CDR-L1、a-CDR-L2、a-CDR-L3、a-CDR-H1、a-CDR-H2、およびa-CDR-H3)は、L1のアミノ酸残基31~34、L2の50~55、L3の89~96、H1の31~35B、H2の50~58、およびH3の95~102で生じる。(例えば、Fransson,Front.Biosci.13:1619-1633(2008)を参照されたい。)
別途示されない限り、可変ドメイン中のHVR残基および他の残基(例えば、FR残基)は、上記のKabatらに従って、本明細書では付番される。可変領域は、抗体の抗原への結合に関与する抗体の重鎖または軽鎖のドメインである。(例えば、Kindt et al.Kuby Immunology,6th ed.,W.H.Freeman and Co.,p.91(2007)を参照されたい)。単一のVHまたはVLドメインは、抗原結合特異性を授けるのに十分なものであり得る。さらに、特定の抗原に結合する抗体を、抗原に結合する抗体からのVHまたはVLドメインを使用して単離して、それぞれ、相補的なVLまたはVHドメインのライブラリーをスクリーニングしてもよい。(例えば、Portolano et al.,J.Immunol.150:880-887(1993)、Clarkson et al.,Nature 352:624-628(1991)を参照されたい)。4つのFWR領域は典型的にはより保存されており、一方でCDR領域(CDR1、CDR2、およびCDR3)は超可変領域を表し、NH2末端からCOOH末端へと、FWR1、CDR1、FWR2、CDR2、FWR3、CDR3、およびFWR4の順で配列される。重鎖および軽鎖の可変領域は、抗原と相互作用する結合ドメインを含む一方、定常領域(複数可)は、アイソタイプに応じて、免疫グロブリンの宿主組織または因子への結合を媒介してもよい。抗体には、キメラ抗体、ヒト化抗体、および組換え抗体、トランスジェニック非ヒト動物から生成されたヒト抗体、ならびに当業者が利用可能な濃縮技術を使用してライブラリーから選択された抗体も含まれる。
「抗体重鎖」という用語は、抗体分子中にその天然に存在する配座で存在する2種類のポリペプチド鎖のうちの大きい方を指し、これは通常、抗体が属するクラスを決定する。
「抗体軽鎖」という用語は、抗体分子中にその天然に存在する配座で存在する2種類のポリペプチド鎖のうちの小さい方を指す。カッパ(「κ」)およびラムダ(「λ」)軽鎖は、2つの主要な抗体軽鎖アイソタイプを指す。
抗体またはその抗原結合断片は、無関係のポリペプチド上のエピトープに結合するよりも高い親和性および/または結合力で結合する場合、標的に「特異的に結合する」または「優先的に結合する」。抗体またはその抗原結合断片もしくは部分の特異性は、親和性および/または結合力に基づいて決定され得る。そのような特異的結合を決定する方法も、当技術分野で周知である。本開示のある特定の実施形態に従い、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトがん抗原に結合することができるが、他の種からのがん抗原には結合することができない。あるいは、本抗体またはその抗原結合断片は、ある特定の実施形態では、ヒトがん抗原および1つ以上の非ヒト種からのがん抗原に結合する。例えば、本抗体またはその抗原結合断片は、ヒトがん抗原に結合することができ、場合により、マウス、ラット、モルモット、ハムスター、スナネズミ、ブタ、ネコ、イヌ、ウサギ、ヤギ、ヒツジ、ウシ、ウマ、ラクダ、カニクイザル、マーモセット、アカゲザル、またはチンパンジーのがん抗原に結合することができるか、または結合することができない。
抗原と抗原結合タンパク質との解離の平衡定数(K)で表される親和性は、抗原決定基と抗原結合タンパク質上の抗原結合部位との間の結合強度の尺度である。Kの値が小さいほど、抗原決定基と抗原結合分子との間の結合強度は強くなる。あるいは、親和性は、親和性定数(K)として表すこともでき、これは1/K)である。別途示されない限り、本明細書で使用される場合、「結合親和性」は、結合対のメンバー(例えば、抗体および抗原)間の1:1の相互作用を反映する固有の結合親和性を指す。当業者には明らかとなるように、親和性は、目的の特定の抗原に応じて、本来知られている方法で決定することができる。したがって、本明細書で定義される抗体またはその抗原結合断片は、それが該アミノ酸配列またはポリペプチドが別の標的またはポリペプチドに結合する親和性よりも、少なくとも50倍、例えば、少なくとも100倍、好ましくは少なくとも1000倍、最大10,000倍それ以上である(上記のような、および例えばK値として好適に表される)親和性で第1の抗原に結合する場合、第2の標的または抗原と比較して第1の標的または抗原「に特異的」であると言われる。好ましくは、抗体またはその抗原結合断片は、別の標的または抗原と比較して、標的または抗原「に特異的」である場合、標的または抗原に結合することができるが、他の標的または抗原には結合しない。しかしながら、当業者によって理解されるように、いくつかの実施形態では、標的上の結合部位が複数の異なるリガンドによって共有または部分的に共有される場合、抗体またはその抗原結合断片は、がん関連抗原などの標的に特異的に結合し、例えば、腫瘍の進行を阻害/予防する機能的効果を有することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体は、解離定数(K)が、約1μM、100nM、10nM、5nM、2nM、1nM、0.5nM、0.1nM、0.05nM、0.01nM、または0.001nM以下(例えば、10-8M以下、例えば、10-8M~10-13M、例えば、10-9M~10-13M)である。本発明の別の態様は、標的に対する親和性が増加した抗体またはその抗原結合断片、例えば、親和性成熟抗体を提供する。親和性成熟抗体は、1つ以上の超可変領域(HVR)に1つ以上の改変を、そのような改変を保有しない親抗体と比較して有する抗体であり、そのような改変により、抗原に対する抗体の親和性が改善する。これらの抗体は、約5×10-9M、2×10-9M、1×10-9M、5×10-9M、2×10-9M、1×10-10M、5×10-11M、1×10-11M、5×10-12M、1×10-12M、またはそれ以下のKで、抗原に結合し得る。いくつかの実施形態では、本開示は、重鎖配列および軽鎖配列またはその両方を含む生殖系列抗体と比較して、親和性が少なくとも1.5倍、2倍、2.5倍、3倍、4倍、5倍、10倍、20倍以上増加した抗体またはその抗原結合断片を提供する。他の実施形態では、本明細書に記載の抗体と同じエピトープへの結合について競合する抗体が提供される。いくつかの実施形態では、抗体と同じエピトープに結合する、および/または同じエピトープへの結合について競合する抗体またはその抗原結合断片は、ADCC活性を含む、例えばFc媒介性細胞傷害などのエフェクター機能活性を呈する。
KDは、任意の好適なアッセイにより測定することができる。例えば、KDは、放射性標識抗原結合アッセイ(RIA)により測定することができる(例えば、Chen et al.,J.Mol.Biol.293:865-881(1999)、Presta et al.,Cancer Res.57:4593-4599(1997)を参照されたい)。例えば、KDは、表面プラズモン共鳴アッセイを使用して(例えば、BIACORE(登録商標)-2000またはBIACORE(登録商標)-3000を使用して)測定することができる。例えば、KDは、競合ELISAを使用して測定することができる。
活性は、抗原結合分子と関連する抗原との間の結合の強度の尺度である。活性は、抗原決定基と抗原結合分子上のその抗原結合部位との間の親和性、および抗原結合分子上に存在する関連する結合部位の数の両方に関係する。典型的には、抗原結合タンパク質は、10-5~10-12モル/リットル以下、好ましくは10-7~10-12モル/リットル以下、より好ましくは10-8~10-12モル/リットルのKで(すなわち、10~1012リットル/モル以上、好ましくは10~1012リットル/モル以上、より好ましくは10~1012リットル/モルの会合定数(K)で)それらの同族または特定の抗原と結合することになる。10-4モル/リットルより大きいいずれのK値(または104M-1より小さいいずれのK)も、概して、非特異的結合を示すとみなされる。意味のある(例えば、特異的である)とみなされる生物学的相互作用についてのKは、典型的には、10-10M(0.1nM)~10-5M(10000nM)の範囲である。相互作用が強いほど、そのKは小さくなる。好ましくは、本明細書に記載の抗LAP抗体またはその抗原結合断片上の結合部位は、500nM未満、好ましくは200nM未満、より好ましくは10nM未満、例えば500pM未満の親和性で結合することになる。抗原または抗原決定基への抗原結合タンパク質の特異的結合は、例えば、スキャッチャード分析、ならびに/またはラジオイムノアッセイ(RIA)、酵素イムノアッセイ(EIA)、およびサンドイッチ競合アッセイなどの競合的結合アッセイ、ならびに当技術分野で本来知られているそれらの異なる変形、ならびに本明細書で言及される他の技術を含む、本来知られている任意の好適な様式で決定することができる。
本明細書で使用される「kon」という用語は、抗体またはその抗原結合断片の抗原への会合の速度定数を指すことを意図している。
本明細書で使用される「Koff」という用語は、抗体またはその抗原結合断片の抗体/抗原複合体からの解離の速度定数を指すことを意図している。
抗体またはその抗原結合断片の文脈において、「特異性」または「に特異的」という用語は、特定の抗体またはその抗原結合断片が結合することができる異なる種類の抗原または抗原決定基の数を指す。抗体またはその抗原結合断片もしくは部分の特異性は、親和性および/または結合力に基づいて決定され得る。抗原と抗原結合タンパク質との解離の平衡定数(K)で表される親和性は、抗原決定基と抗原結合タンパク質上の抗原結合部位との間の結合強度の尺度である。Kの値が小さいほど、抗原決定基と抗原結合分子との間の結合強度は強くなる。あるいは、親和性は、親和性定数(K)として表すこともでき、これは1/K)である。当業者には明らかとなるように、親和性は、目的の特定の抗原に応じて、本来知られている方法で決定することができる。したがって、本明細書で定義される抗体またはその抗原結合断片は、それが該アミノ酸配列またはポリペプチドが別の標的またはポリペプチドに結合する親和性よりも、少なくとも50倍、例えば、少なくとも100倍、好ましくは少なくとも1000倍、最大10,000倍それ以上である(上記のような、および例えばK値として好適に表される)親和性で第1の抗原に結合する場合、第2の標的または抗原と比較して第1の標的または抗原「に特異的」であると言われる。好ましくは、抗体またはその抗原結合断片は、別の標的または抗原と比較して、標的または抗原「に特異的」である場合、標的または抗原に結合することができるが、他の標的または抗原には結合しない。
しかしながら、当業者によって理解されるように、いくつかの実施形態では、標的上の結合部位が複数の異なるリガンドによって共有または部分的に共有される場合、抗体またはその抗原結合断片は、がん関連抗原などの標的に特異的に結合し、例えば、腫瘍の進行を阻害/予防する機能的効果を有することができる。
本明細書で使用される「融合タンパク質」という用語は、抗体またはその断片のアミノ酸配列と異種ポリペプチド(すなわち、無関係のポリペプチド)のアミノ酸配列とを含むポリペプチドを指す。
本発明の好ましい実施形態を本明細書に示し、記載しているが、そのような実施形態が例としてのみ提供されていることは当業者には明らかであろう。当業者であれば、本発明から逸脱することなく、多数の変形、変更、および置換を思い付くであろう。本明細書に記載の本発明の実施形態に対する様々な代替物が、本発明を実施する際に用いられ得ることが理解されるべきである。以下の特許請求の範囲が本発明の範囲を定義し、これらの特許請求の範囲内の方法および構造ならびにそれらの同等物がそれによって包含されることが意図される。
いくつかの実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合断片は、単一ドメイン抗体である。「単一ドメイン抗体」(sdAb)または「単一可変ドメイン(SVD)抗体」という表現は、概して、抗体-抗原結合が授けられ得る単一可変領域(VHまたは’)を指す。言い換えれば、単一の可変ドメインは、別の可変領域と相互作用することによって標的抗原を認識する必要がない。単一ドメイン抗体モノマー、各抗体可変領域による単一アーム抗原結合(VH*VJ組成。単一ドメイン抗体の例には、ラクダ科動物(ラクダおよびラマ)および軟骨魚類(例えば、テンジクザメ)抗体から導出されるもの、ならびにこれらの抗体(Ward et al from human and mouse antibodies by recombinant methods,Nature(1989)341:544-546、Dooley and Flajnik,Dev Comp Immunol(2006)30:43-56、Muyldermans et,TrendBiochem Sci(2001)26:230-235、Holt et,Trends Biotechnol(2003):21:484-490、W0 2005/035572、TO 03/035694、Davies and Riechmann,Febs Lett(1994)339:285-290、W000/29 004、W0 02/051870)が含まれ、抗体の単一の可変領域は単一ドメイン以外であることができるか、または可変ドメインは抗原結合アームに存在する(例えば、併せてホモまたはヘテロ多量体)。
モノクローナル抗体
「モノクローナル抗体」は、実質的に同種の抗体の集団(すなわち、集団を構成する個々の抗体は、少量で存在し得る天然に存在する変異の可能性を除いて同一である)から得られる。
いくつかの実施形態では、本開示の抗体はモノクローナルである。モノクローナル抗体は、Kohler et al.,Nature,256:495(1975)によって最初に説明されたハイブリドーマ法を使用して作製されても、組換えDNA法によって作製されてもよい。
ハイブリドーマ法では、マウス、またはハムスターもしくはマカクザルなどの他の適切な宿主動物を本明細書に記載のように免疫化して、免疫化に使用されるタンパク質に特異的に結合することになる抗体を産生する、または産生することができるリンパ球を誘発する。あるいは、リンパ球はインビトロで免疫化されてもよい。次に、リンパ球は、ポリエチレングリコールなどの好適な融合剤を使用して骨髄腫細胞と融合されて、ハイブリドーマ細胞を形成する(Goding,Monoclonal Antibodies:Principles and Practice,pp.59-103(Academic Press,1986))。
このように調製されたハイブリドーマ細胞は、好ましくは、融合されていない親骨髄腫細胞の成長または生存を阻害する1つ以上の物質を含む好適な培地に播種され、成長する。例えば、親骨髄腫細胞が酵素ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HGPRTまたはHPRT)を欠く場合、ハイブリドーマのための培養培地には、典型的には、ヒポキサンチン、アミノプテリン、およびチミジン(HAT培地)が含まれ、これらの物質により、HGPRT欠乏細胞の成長が防止される。好ましい骨髄腫細胞は、効率的に融合し、選択された抗体産生細胞による抗体の安定した高レベルの産生を支援し、培地に感受性であるものである。ヒト骨髄腫およびマウス-ヒトヘテロ骨髄腫細胞株はまた、ヒトモノクローナル抗体の産生について説明されている(Kozbor,J.Immunol.,133:3001(1984)、Brodeur et al.,Monoclonal Antibody Production Techniques and Applications,pp.51-63(Marcel Dekker,Inc.,New York,1987))。例示的なマウス骨髄腫株には、Salk Institute Cell Distribution Center、San Diego,Calif.USAから入手可能なMOP-21およびM.C.-11マウス腫瘍から導出されるもの、ならびにAmerican Type Culture Collection,Rockville,Md.USAから入手可能なSP-2またはX63-Ag8-653細胞が含まれる。ハイブリドーマ細胞が成長している培地は、抗原を対象とするモノクローナル抗体の産生についてアッセイされる。したがって、一態様では、本開示は、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片を産生するハイブリドーマを提供する。好ましくは、ハイブリドーマ細胞によって産生されるモノクローナル抗体の結合特異性は、免疫沈降によって、またはラジオイムノアッセイ(RIA)または酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)などのインビトロ結合アッセイによって決定される。モノクローナル抗体の結合親和性は、例えば、スキャッチャード分析によって決定することができる(Munson et al.,Anal.Biochem.,107:220(1980))。
所望の特異性、親和性、および/または活性の抗体を産生するハイブリドーマ細胞を同定した後、クローンを、限界希釈手順によってサブクローニングし、標準的な方法によって成長させてもよい(Goding,Monoclonal Anti-bodies:Principles and Practice,pp.59-103(Academic Press,1986))。この目的に好適な培地には、例えば、D-MEMまたはRPMI-1640培地が含まれる。加えて、ハイブリドーマ細胞を、動物の腹水腫瘍としてインビボで成長させてもよい。サブクローンによって分泌されるモノクローナル抗体は、例えば、プロテインA-セファロース、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、透析、またはアフィニティークロマトグラフィーなどの従来の免疫グロブリン精製手順によって、培養培地、腹水液、または血清から好適に分離する。
キメラ抗体
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体はキメラである。キメラ抗体は、重鎖および/または軽鎖の一部は特定の供給源または種から導出されるが、重鎖および/または軽鎖の残りは異なる供給源または種から導出される抗体である。一例では、キメラ抗体は、非ヒト可変領域(例えば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、またはサルなどの非ヒト霊長類から導出される可変領域)およびヒト定常領域を含む。さらなる例では、キメラ抗体は、クラスまたはサブクラスが親抗体のものから変更されている「クラススイッチ」抗体である。キメラ抗体は、その抗原結合断片を含む。詳細については、例えば、Jones et al.,Nature 321:522-525(1986)、Reichmann et al.,Nature 332:323-329(1988)、Presta,Curr.Op.Struct.Biol.,2:593-596(1992)、およびMorrison et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,81:6851-6855(1984)を参照されたい。
ヒト化抗体
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体はヒト化抗体である。一実施形態では、ヒト化抗体は、非ヒトHVR由来のアミノ酸残基とヒトFR由来のアミノ酸残基とを含む抗体である。ある特定の実施形態では、ヒト化抗体は、すべてまたは実質的にすべてのHVR(例えば、CDR)が非ヒト抗体のHVRに対応し、すべてまたは実質的にすべてのFRがヒト抗体のFRに対応する、少なくとも1つ、典型的には2つの可変ドメインの実質的にすべてを含むことになる。ヒト化抗体は、任意選択で、ヒト抗体から導出される抗体定常領域の少なくとも一部分を含んでもよい。例えば、Almagro and Fransson,Front.Biosci.13:1619-1633(2008)、Riechmann et al.,Nature 332:323-329(1988)、Queen et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 86:10029-10033(1989)、Kashmiri et al.,Methods 36:25-34(2005)、Padlan,Mol.Immunol.28:489-498(1991)、Dall’Acqua et al.,Methods 36:43-60(2005)、Osbourn et al.,Methods 36:61-68(2005)、およびKlimka et al.,Br.J.Cancer,83:252-260(2000)を参照されたい。
非ヒト抗体は、親の非ヒト抗体の特異性および親和性を保持しながら、ヒトに対する免疫原性を低下させるようにヒト化することができる。ヒト化抗体は、非ヒト抗体から導出される1つ以上のCDRまたはその一部を含む1つ以上の可変ドメインを含み得る。ヒト化抗体は、ヒト抗体配列から導出される1つ以上のFRまたはその一部を含む1つ以上の可変ドメインを含み得る。ヒト化抗体は、任意選択で、ヒト定常領域の少なくとも一部を含み得る。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体中の1つ以上のFR残基は、例えば、抗体の特異性または親和性を回復または改善するために、非ヒト抗体(例えば、CDR残基が導出される抗体)由来の対応する残基で置換される。ヒト化に使用されてもよいヒトフレームワーク領域には、「最良適合」法を使用して選択されたフレームワーク領域、軽鎖または重鎖可変領域の特定のサブグループのヒト抗体のコンセンサス配列から導出されるフレームワーク領域、ヒト成熟(体細胞変異)フレームワーク領域またはヒト生殖細胞系列フレームワーク領域、およびFRライブラリーのスクリーニングから導出されるフレームワーク領域が含まれるが、これらに限定されない(例えば、Sims et al.,J.Immunol.151:2296(1993)、Carter et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA,89:4285(1992)、Presta et al.,J.Immunol.,151:2623(1993)、Baca et al.,J.Biol.Chem.272:10678-10684(1997)、およびRosok et al.,J.Biol.Chem.271:22611-22618(1996)を参照されたい)。
ヒト抗体
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体はヒト抗体である。ヒト抗体は、当技術分野で既知の様々な技術を使用して産生することができる(例えば、van Dijk and van de Winkel,Curr.Opin.Pharmacol.5:368-74(2001)、およびLonberg,Curr.Opin.Immunol.20:450-459(2008)を参照されたい)。ヒト抗体は、ヒトもしくはヒト細胞によって産生されるか、またはヒト抗体レパートリーもしくは他のヒト抗体をコードする配列を利用する非ヒト供給源から導出される抗体のアミノ酸配列に対応するアミノ酸配列を保有するものである。ヒト抗体のこの定義は、非ヒト抗原結合残基を含むヒト化抗体を具体的に除外する。ヒト抗体は、無傷のヒト抗体または抗原チャレンジに応答してヒト可変領域を有する無傷の抗体を産生するように修飾されたトランスジェニック動物に免疫原(例えば、がん細胞抗原)を投与することによって調製されてもよい。(例えば、Lonberg,Nat.Biotech.23:1117-1125(2005)を参照されたい)。そのような動物によって生成された無傷の抗体に由来するヒト可変領域は、例えば、異なるヒト定常領域と組み合わせることによって、さらに修飾され得る。ヒト抗体は、ハイブリドーマ系の方法により作製することもできる。例えば、ヒト抗体は、ヒトB細胞ハイブリドーマ技術および他の方法を使用して、ヒト骨髄腫およびマウス-ヒトヘテロ骨髄腫細胞株から産生することができる(例えば、Kozbor J.Immunol.,133:3001(1984)、Brodeur et al.,Monoclonal Antibody Production Techniques and Applications,pp.51-63(1987)、Boerner et al.,J.Immunol.,147:86(1991)、Li et al.,Proc.Natl.Acad.USA,103:3557-3562(2006)、Ni,Xiandai Mianyixue,26(4):265-268(2006)、Vollmers and Brandlein,Histology and Histopathology,20(3):927-937(2005)、およびVollmers and Brandlein,Methods and Findings in Experimental and Clinical Pharmacology,27(3):185-91(2005)を参照されたい)。ヒト抗体はまた、ヒト由来ファージディスプレイライブラリーから選択されたFvクローン可変ドメイン配列を単離することにより生成してもよい。次に、そのような可変ドメイン配列を所望のヒト定常ドメインと組み合わせてもよい。
脱免疫化抗体
本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片は、任意選択で免疫原性について評価し、必要に応じて脱免疫化することができる(すなわち、1つ以上のT細胞エピトープを改変することにより、抗体の免疫反応性を低下させる)。本明細書で使用される場合、「脱免疫化抗体」は、抗体配列中の1つ以上のT細胞エピトープが、脱免疫化されていない抗体と比較して、対象への抗体の投与後のT細胞応答が減少するが、依然として抗体がその結合活性を保持するように改変されていることを意味する。本明細書に記載の抗体および抗原結合断片に存在する免疫原性およびT細胞エピトープの分析は、当技術分野で既知のソフトウェアおよび特定のデータベースを使用して実行することができる。例示的なソフトウェアおよびデータベースには、Cambridge,EnglandのAntitopeにより開発されたiTope(商標)が含まれる。iTope(商標)は、ヒトMHCクラスII対立遺伝子へのペプチド結合を分析するためのインシリコ技術である。iTope(商標)ソフトウェアは、ヒトMHCクラスII対立遺伝子へのペプチド結合を予測することで、そのような「可能性のあるT細胞エピトープ」の位置についての初期スクリーニングを提供する。iTope(商標)ソフトウェアは、ペプチドのアミノ酸側鎖と34個のヒトMHCクラスII対立遺伝子の結合溝内の特定の結合ポケットとの間の好ましい相互作用を予測する。重要な結合残基の位置は、試験抗体の可変領域配列にまたがる1個のアミノ酸が重複する9merのペプチドのインシリコ生成により得られる。各9merペプチドは、34個のMHCクラスIIアロタイプの各々に対して試験し、それらの可能性のある「適合」およびMHCクラスII結合溝との相互作用に基づいてスコアリングすることができる。MHCクラスII対立遺伝子の50%超に対して高い平均結合スコア(iTope(商標)スコアリング関数で0.55超)を生成するペプチドが、可能性のあるT細胞エピトープとみなされる。そのような領域では、MHCクラスII溝内のペプチド結合のコア9アミノ酸配列を分析して、MHCクラスIIポケット残基(P1、P4、P6、P7、およびP9)および可能性のあるT細胞受容体(TCR)接触残基(P1、P2、P3、P5、P8)を決定する。T細胞エピトープの同定後、アミノ酸残基の変化、置換、付加、および/または欠失を導入して、同定されたT細胞エピトープを除去することができる。そのような変化は、同定されたエピトープを依然として除去しながら、抗体の構造および機能を維持するために行われ得る。例示的な変化には、保存的アミノ酸変化が含まれ得るが、これに限定されない。
操作および修飾された抗体
本発明の少なくともいくつかの実施形態に従う抗体はさらに、本明細書に開示の抗体またはその抗原結合断片から導出されるVHおよび/またはVL配列のうちの1つ以上を有する抗体を使用して調製され得、この抗体は、修飾された抗体を操作するための出発物質であり、この修飾された抗体は、出発抗体から改変された特性を有し得る。本明細書に開示の抗体のVHおよびVL鎖領域の完全に再構築されたアミノ酸および核酸コンセンサス配列が本明細書で提供される。本明細書に記載の抗体のVHおよびVLのCDR3領域のアミノ酸および核酸配列も本明細書で提供される。抗体は、一方または両方の可変領域(すなわち、VHおよび/またはVL)内、例えば、1つ以上のCDR領域内および/または1つ以上のフレームワーク領域内の1つ以上の残基を修飾することにより操作され得る。加えてまたはあるいは、抗体は、例えば、抗体のエフェクター機能を改変するために、定常領域内の残基を改変することにより操作され得る。
行われ得る可変領域操作の1つの種類は、CDRグラフトである。抗体は、主に6つの重鎖および軽鎖相補性決定領域(CDR)に位置するアミノ酸残基を介して標的抗原と相互作用する。このため、CDR内のアミノ酸配列は、CDR外の配列よりも個々の抗体間でより多様である。CDR配列は、ほとんどの抗体-抗原相互作用に貢献するため、異なる特性を有する異なる抗体由来のフレームワーク配列にグラフトされた特定の抗体(例えば、本明細書に開示の抗体)由来のCDR配列を含む発現ベクターを構築することにより、特定の抗体の特性を模倣する組換え抗体を発現することが可能である(例えば、Riechmann,L.et al.(1998)Nature 332:323-327、Jones,P.et al.(1986)Nature 321:522-525、Queen,C.et al.(1989)Proc.Natl.Acad.See.U.S.A.86:10029-10033、Winterの米国特許第5,225,539号、ならびにQueenらの米国特許第5,530,101号、同第5,585,089号、同第5,693,762号、および同第6,180,370号を参照されたい)。
好適なフレームワーク配列は、生殖細胞系列抗体遺伝子配列を含む公開DNAデータベースまたは公開参考文献から得ることができる。例えば、ヒトの重鎖および軽鎖可変領域遺伝子の生殖細胞系列DNA配列は、「VBase」ヒト生殖細胞系列配列データベース(インターネットで入手可能)、およびKabat,E.A.,et al.(1991)Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,U.S.Department of Health and Human Services,NIH Publication No.91-3242、Tomlinson,I.M.,et al.(1992)「The Repertoire of Human Germline VH Sequences Reveals about Fifty Groups of VH Segments with Different Hypervariable Loops」J.Mol.Biol.227:776-798、およびCox,J.P.L.et al.(1994)「A Directory of Human Germ-line VH Segments Reveals a Strong Bias in their Usage」Eur.J.Immunol.24:827-836で見出すことができ、その各々の内容は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。別の種類の可変領域修飾は、VHおよび/またはVLのCDR1、CDR2、および/またはCDR3領域内のアミノ酸残基を変異させて、それにより目的の抗体の1つ以上の結合特性(例えば、親和性)を改善することである。部位特異的突然変異誘発またはPCR媒介突然変異誘発を行って、突然変異を導入し、抗体結合への影響、または目的の他の機能的特性を、適切なインビトロまたはインビボアッセイにおいて評価することができる。保守的修飾(上で考察したとおり)を導入することが好ましい。突然変異は、アミノ酸の置換、付加、または欠失であり得るが、好ましくは置換である。さらに、典型的には、CDR領域内の1つ、2つ、3つ、4つ、または5つ以下の残基が改変される。
本発明の少なくともいくつかの実施形態に従う操作された抗体は、例えば抗体の特性を改善するために、VHおよび/またはVL内のフレームワーク残基に修飾がなされているものを含む。典型的には、そのようなフレームワークの修飾は、抗体の免疫原性を低下させるために行われる。例えば、1つのアプローチは、1つ以上のフレームワーク残基を対応する生殖細胞系列配列に「逆変異(backmutate)」させることである。より具体的には、体細胞変異を受けた抗体は、抗体が導出される生殖細胞系列配列とは異なるフレームワーク残基を含んでもよい。そのような残基は、抗体フレームワーク配列を、抗体が導出される生殖細胞系列配列と比較することにより同定することができる。
フレームワークまたはCDR領域内でなされる修飾に加えて、またはその代替として、本開示の少なくともいくつかの実施形態に従う抗体は、典型的には血清半減期、補体結合、Fc受容体結合、および/または抗原依存性細胞傷害などの抗体の1つ以上の機能的特性を改変するために、Fc領域内に修飾を含むように操作されてもよい。さらに、本発明の少なくともいくつかの実施形態による抗体は、化学的に修飾されても(例えば、1つ以上の化学部分が抗体に付着され得る)、そのグリコシル化を改変し、ここでも抗体の1つ以上の機能的特性を改変するために修飾されてもよい。そのような実施形態は上に記載されている。Fc領域中の残基の付番は、KabatのEUインデックスの付番である。
一実施形態では、CH1のヒンジ領域は、ヒンジ領域中のシステイン残基の数が変更されるように、例えば、増加または減少するように修飾される。このアプローチは、Bodmerらによる米国特許第5,677,425号にさらに記載されている。CH1のヒンジ領域中のシステイン残基の数は、例えば、軽鎖および重鎖のアセンブリを容易にするように、または抗体の安定性を増加もしくは減少させるように改変される。別の実施形態では、抗体のFcヒンジ領域は、抗体の生物学的半減期を減少させるように変異させる。より具体的には、抗体が天然のFc-ヒンジドメインSpA結合と比べてStaphylococcylタンパク質A(SpA)結合を損なうように、1つ以上のアミノ酸変異をFcヒンジ断片のCH2-CH3ドメイン界面領域に導入する。このアプローチは、Wardらによる米国特許第6,165,745号でさらに詳細に説明されている。
別の実施形態では、抗体は、その生物学的半減期を増加させるように修飾される。様々なアプローチが可能である。例えば、生物学的半減期を増加させるために、抗体をCH1またはCL領域内で改変して、IgGのFc領域のCH2ドメインの2つのループから取得したサルベージ受容体結合エピトープを含むようにすることができ、これは、Prestaらによる米国特許第5,869,046号および同第6,121,022号に記載されているとおりである。
組換えヒト抗体
本明細書で使用される「組換えヒト抗体」という用語は、組換え手段によって調製、発現、創出、または単離されたすべてのヒト抗体、例えば、(a)ヒト免疫グロブリン遺伝子またはそれから調製されたハイブリドーマについてトランスジェニックまたはトランスクロモソミックである動物(例えば、マウス)から単離された抗体(以下でさらに説明する)、(b)ヒト抗体を発現するように形質転換された宿主細胞から、例えばトランスフェクトーマから単離された抗体、(c)組換えコンビナトリアルヒト抗体ライブラリーから単離された抗体、および(d)ヒト免疫グロブリン遺伝子配列を他のDNA配列にスプライシングすることを伴う任意の他の手段によって調製、発現、創出、または単離された抗体、を含む。そのような組換えヒト抗体は、フレームワークおよびCDR領域が本明細書に開示の再構築された免疫グロブリンコンセンサス配列から導出される可変領域を有する。しかしながら、ある特定の実施形態では、そのような組換えヒト抗体は、インビトロ突然変異誘発(または、ヒトIg配列についてトランスジェニックな動物を使用する場合、インビボ体細胞突然変異誘発)に供されるため、組換え抗体のVHおよびVL領域のアミノ酸配列は、ヒト免疫グロブリンのVHおよびVL配列から導出され、それらに関連してはいるものの、インビボでヒト抗体生殖系列レパートリー内に天然に存在しない可能性がある配列である。
抗原結合断片
「抗体断片」、「抗原結合断片」、または「抗体結合ドメイン」という用語は、抗原およびその定義されたエピトープなどの標的の認識およびそれへの抗体断片の特異的結合を授けるのに十分な、抗原結合ドメイン、すなわち、無傷抗原の決定可変領域を含む、抗体またはその組換え変異体の少なくとも一部を指す。抗原結合断片の例には、Fab、Fab’、F(ab’)2、およびFv断片、単鎖(sc)Fv(「scFv」)抗体断片、線状抗体、sdAb(VLまたはVHのいずれか)などの単一ドメイン抗体、ラクダVHHドメイン、および抗体断片から形成された多重特異性抗体が挙げられるが、これらに限定されない。抗体断片は、本明細書に記載されるように、無傷の抗体のタンパク質分解消化、ならびに組換え宿主細胞(例えば、大腸菌またはファージ)による産生を含むがこれらに限定されない様々な技術によって作製され得る。
「Fv」は、完全な抗原認識および結合部位を含む最小の抗体断片である。この断片は、緊密な非共有結合の1つの重鎖可変領域ドメインおよび1つの軽鎖可変領域ドメインの二量体で構成される。これらの2つのドメインの折り畳みから、抗原結合についてアミノ酸残基を提供し、抗体に抗原結合特異性を授ける6つの超可変ループ(H鎖およびL鎖から各々3つのループ)が発生する。しかしながら、単一の可変領域(または抗原に特異的な3つのCDRのみを含むFvの半分)でさえ、結合部位全体よりも親和性は低いものの、抗原を認識して結合する能力を有する。
「scFv」という用語は、軽鎖の可変領域を含む少なくとも1つの抗体断片と、重鎖の可変領域を含む少なくとも1つの抗体断片とを含む融合タンパク質を指し、ここで、軽鎖および重鎖の可変領域は、短い柔軟性のポリペプチドリンカーを介して隣接して連結し、単一のポリペプチド鎖として発現されることが可能であり、scFvは、それが導出される無傷の抗体の特異性を保持する。指示のない限り、本明細書で使用される場合、scFvは、例えば、ポリペプチドのN末端およびC末端に関して、いずれかの順序で、VLおよびVH可変領域を有してもよく、scFvは、VL-リンカー-VHを含んでもVH-リンカー-VLを含んでもよい。
ダイアボディは、Vドメインの鎖間ペアリングではなく鎖内ペアリングを達成して二価の断片をもたらすように、VHドメインとVLドメインとの間に短いリンカー(約5~10残基)を有するsFv断片を構築することによって調製された小さな抗体断片である。二重特異性ダイアボディは、2つのクロスオーバーsFv断片のヘテロダイマーであり、2つの抗体のVHドメインおよびVLドメインは、異なるポリペプチド鎖に存在する。(例えば、Hollinger et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,90:6444-6448(1993))。
完全にヒトの形で産生され得るドメイン抗体(dAb)は、約11kDa~約15kDaの範囲である、抗体の既知の最小の抗原結合断片である。DAbは、免疫グロブリンの重鎖および軽鎖(それぞれ、VHおよびVL)の堅牢な可変領域である。それらは微生物細胞培養で高度に発現され、例えば、溶解性および温度安定性を含むがこれらに限定されない好ましい生物物理学的特性を示し、例えば、ファージディスプレイなどのインビトロ選択システムによる選択および親和性成熟に十分に好適である。DAbは、モノマーとして生物活性があり、サイズが小さく、固有の安定性があるため、より大きな分子にフォーマットして、延長した血清半減期または他の薬理活性を有する薬物を創出することができる。
FvおよびsFvは、定常領域がない無傷の結合部位を有する唯一の種である。このため、それらは、インビボ使用中の非特異的結合の減少に好適である。sFv融合タンパク質は、sFvのアミノ末端またはカルボキシ末端のいずれかにおいてエフェクタータンパク質の融合をもたらすように構築することができる。抗体断片はまた、「線状抗体」であり得る。そのような線状抗体断片は、単一特異性または二重特異性であり得る。
多重特異性抗体および抗原結合断片
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体は、多重特異性抗体、例えば、二重特異性抗体である。多重特異性抗体は、少なくとも2つの異なる部位に対して結合特異性を有するモノクローナル抗体である。いくつかの実施形態では、結合特異性のうちの1つは、がん関連抗原に対するものであり、他は、任意の他の抗原に対するものである。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、抗原の2つの異なるエピトープに結合してもよい。二重特異性抗体を使用して、細胞傷害剤をがん細胞に局在化させることもできる。二重特異性抗体は、全長抗体または抗体断片として調製することができる。
いくつかの実施形態では、少なくとも2つの異なるエピトープに対する結合特異性を有するモノクローナル、ヒト、ヒト化、または変異体抗体を含む多重特異性(例えば、二重特異性)モノクローナル抗体を生成することが望ましい場合がある。いくつかの実施形態では、本明細書に開示の抗体は、多重特異性である。例示的な二重特異性抗体は、抗原の2つの異なるエピトープ(例えば、がん関連抗原)に結合してもよい。あるいは、抗原結合領域は、細胞防御機序を抗原発現細胞に集中させるように、T細胞受容体分子(例えば、CD2またはCD3)などの白血球上のトリガー分子、またはFcγRI(CD64)、FcγRII(CD32)、およびFcγRIII(CD16)などのIgGのFe受容体(FcγR)に結合する領域と組み合わせてもよい。二重特異性抗体を使用して、細胞傷害剤を、所望の抗原を発現する細胞に局在化させることもできる。これらの抗体は、抗原結合アームと細胞傷害剤(例えば、サポリン、抗インターフェロン-60、ビンカアルカロイド、リシンA鎖、メトトレキサート、または放射性同位体ハプテン)に結合するアームとを保有する。二重特異性抗体は、全長抗体または抗体断片(例えば、F(ab´)2二重特異性抗体)として調製することができる。
二重特異性抗体を作製するための別のアプローチによれば、抗体分子の対の間の界面は、組換え細胞培養から回収されるヘテロダイマーのパーセンテージを最大化するように操作することができる。好ましい界面は、抗体定常ドメインのCH3ドメインの少なくとも一部を含む。この方法では、一次抗体分子の界面からの1つ以上の小さなアミノ酸側鎖が、より大きな側鎖(例えば、チロシンまたはトリプトファン)で代置される。大きなアミノ酸側鎖を小さなもの(例えば、アラニンまたはトレオニン)で代置することにより、大きな側鎖(複数可)と同一または類似のサイズの代償性「空洞」が、二次抗体分子の界面に創出される。これにより、ホモダイマーなどの他の不要な最終生成物よりもヘテロダイマーの収量を増やすための機序が提供される。
二重特異性抗体には、架橋抗体または「ヘテロコンジュゲート」抗体が含まれる。例えば、ヘテロコンジュゲート中の抗体のうちの一方はアビジンに共役され、他方はビオチンに共役され得る。ヘテロコンジュゲート抗体は、任意の簡便な架橋方法を使用して作製され得る。ある数の架橋技術と並んで、好適な架橋剤が企図される。
抗体断片から二重特異性抗体を生成するための技術も、文献に記載されている。例えば、二重特異性抗体は、化学連結を使用して調製され得る。Brennan et al.,Science 229:81(1985)は、無傷抗体をタンパク質分解により切断してF(ab’)2断片を生成する手順を説明している。これらの断片は、ジチオール錯化剤である亜ヒ酸ナトリウムの存在下で還元されて、隣接するジチオールを安定化し、分子間ジスルフィド形成を防止する。生成されたFab´断片は、その後、チオニトロ安息香酸(TNB)誘導体に変換される。次に、Fab’-TNB誘導体のうちの1つが、メルカプトエチルアミンを用いた還元によりFab’-チオールに再変換され、等モル量の他のFab’-TNB誘導体と混合されて、二重特異性抗体を形成する。生成された二重特異性抗体は、酵素の選択的固定化のための薬剤として使用することができる。さらに別の実施形態では、大腸菌から直接回収されたFab’-SH断片は、インビトロで化学的に結合されて、二重特異性抗体を形成し得る。(Shalaby et al.,J.Exp.Med.175:217-225(1992))
多重特異性抗体を作製するための例示的な技術には、異なる特異性を有する2つの免疫グロブリン重鎖-軽鎖対の組換え共発現、抗体Fcヘテロダイマー分子を作製するための静電ステアリング効果の操作、2つ以上の抗体または断片の架橋、二重特異性抗体を産生するためのロイシンジッパーの使用、二重特異性抗体断片を作製するための「ダイアボディ」技術、一本鎖Fv(sFv)ダイマーの使用、三重特異性抗体の調製、および「ノブインホール」操作が含まれる(例えば、Milstein and Cuello,Nature 305:537(1983)、Traunecker et al.,EMBO J.,10:3655(1991)、米国特許第4,676,980号および同第5,731,168号、Brennan et al.,Science,229:81(1985)、Kostelny et al.,J.Immunol.,148(5):1547-1553(1992)、Hollinger et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,90:6444-6448(1993)、Gruber et al.,J.Immunol.,152:5368(1994))、およびTutt et al.J.Immunol.147:60(1991)を参照されたい)。3つ以上の機能的な抗原結合部位を有する操作された抗体も企図される。
変異体および修飾
別の態様では、抗体またはその抗原結合断片の変異体が本明細書で提供される。
置換、挿入、および欠失変異体
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体のアミノ酸配列変異体が企図される。変異体は、典型的には、1つ以上の置換、欠失、付加、および/または挿入において本明細書に具体的に開示されるポリペプチドとは異なる。そのような変異体は、天然に存在し得るか、または、例えば、本発明の上記のポリペプチド配列のうちの1つ以上を修飾し、本明細書に記載のポリペプチドの1つ以上の生物学的活性を評価すること、および/またはある数の当技術分野で周知の技術のうちのいずれかを使用することによって、合成により生成され得る。例えば、抗体の結合親和性および/または他の生物学的特性を改善することが望ましい場合があり、抗体のアミノ酸配列変異体は、抗体をコードするヌクレオチド配列に適切な修飾を導入することによって、またはペプチド合成によって調製されてもよい。そのような修飾には、例えば、抗体のアミノ酸配列内の残基からの欠失、および/またはそれへの挿入、および/またはその置換が含まれる。最終構築物が所望の特性、例えば、抗原結合を保有することを条件に、欠失、挿入、および置換の任意の組み合わせを行って、最終構築物を入手することができる。
いくつかの実施形態では、1つ以上のアミノ酸置換を有する抗体変異体またはその抗原結合断片が提供される。置換による突然変異誘発の対象となる部位には、CDRおよびFRが含まれる。アミノ酸置換を目的の抗体に導入し、生成物を所望の活性、例えば、保持/改善された抗原結合、減少した免疫原性、または改善されたADCCもしくはCDC機能についてスクリーニングしてもよい。
Figure 2022530667000002
疎水性アミノ酸には、ノルロイシン、Met、Ala、Val、Leu、およびIleが含まれる。中性の親水性アミノ酸には、Cys、Ser、Thr、Asn、およびGlnが含まれる。酸性アミノ酸には、AspおよびGluが含まれる。塩基性アミノ酸には、His、Lys、およびArgが含まれる。鎖の配向に影響を与える残基を有するアミノ酸には、GlyおよびProが含まれる。芳香族アミノ酸には、Trp、Tyr、およびPheが含まれる。
いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、1つ以上のCDR内で生じてもよく、これらの置換、挿入、または欠失は、抗原への抗体結合を実質的に低下させない。例えば、結合親和性を実質的に低下させない保存的置換をCDRで行ってもよい。そのような改変は、CDR「ホットスポット」またはSDRの外部にあってもよい。変異体VHおよびVL配列のいくつかの実施形態では、各CDRは、改変されていないか、または1つ、2つ、または3つ以下のアミノ酸置換を含む。
改変(例えば、置換)は、例えば、抗体親和性を改善するために、CDRにおいて行ってもよい。そのような改変は、体細胞成熟中に高い突然変異率を有するコドンをコードするCDRにおいて行ってもよく(例えば、Chowdhury,Methods Mol.Biol.207:179-196(2008)を参照されたい)、得られた変異体を結合親和性について試験することができる。親和性成熟(例えば、変異性PCR、鎖シャッフリング、CDRのランダム化、またはオリゴヌクレオチド特異的突然変異誘発を使用)を使用して、抗体親和性を改善することができる(例えば、Hoogenboom et al.in Methods in Molecular Biology 178:1-37(2001)を参照されたい)。抗原結合に関与するCDR残基は、例えば、アラニンスキャニング突然変異誘発またはモデリングを使用して、特異的に同定することができる(例えば、Cunningham and Wells,Science,244:1081-1085を参照されたい(1989))。特にCDR-H3およびCDR-L3が標的とされることが多い。あるいは、または加えて、抗体と抗原との間の接触点を同定するための抗原-抗体複合体の結晶構造。そのような接触残基および近隣の残基は、置換の候補として標的化されても排除されてもよい。変異体をスクリーニングして、所望の特性が含まれているかどうかを決定してもよい。
アミノ酸配列の挿入および欠失には、長さが1残基から、100残基以上を含むポリペプチドまでの範囲であるアミノ末端および/またはカルボキシル末端融合、ならびに単一または複数のアミノ酸残基の配列内挿入および欠失が含まれる。末端挿入の例には、N末端メチオニル残基を有する抗体が含まれる。抗体分子の他の挿入変異体には、例えばN末端またはC末端での、抗体の血清半減期を増加させるポリペプチドへの融合が含まれる。「エピトープタグ付き」という用語は、エピトープタグに融合した抗体を指す。エピトープタグポリペプチドは、それに対する抗体を作製することができるエピトープを提供するのに十分な残基を有するが、それが抗体の活性を妨害干しないように十分に短い。エピトープタグは、好ましくは、それに対する抗体が他のエピトープと実質的に交差反応しないように十分に固有である。好適なタグポリペプチドは、概して、少なくとも6アミノ酸残基、通常は約8~50アミノ酸残基(好ましくは約9~30残基)を有する。例としては、インフルエンザHAタグポリペプチドおよびその抗体12CA5[Field et al.,Mal.Cell.Biol.8:2159-2165(1988)]、c-mycタグならびにそれへの8F9、3C7、6E10、G4、B7、および9E10抗体[Evan et al.,Mal.Cell.Biol.5(12):3610-3616(1985)]、単純ヘルペスウイルス糖タンパク質D(gD)タグおよびその抗体[Paborsky et al.,Protein Engineering 3(6):547-553(1990)]が挙げられる。他の例示的なタグは、ニッケルキレート化を使用してそのように標識された化合物の単離を可能にする、概して約6つのヒスチジン残基であるポリヒスチジン配列である。当技術分野で周知であり日常的に使用されている、FLAG(登録商標)タグ(Eastman Kodak,Rochester,N.Y.)などの他の標識およびタグが本発明に含まれる。
抗体分子の他の挿入変異体には、抗体の血清半減期を増加させる酵素(例えば、ADEPTの場合)またはポリペプチドに対する抗体のN末端またはC末端への融合が含まれる。抗体分子の配列内挿入変異体の例には、軽鎖への3個のアミノ酸の挿入が含まれる。末端欠失の例には、軽鎖の末端に7個以下のアミノ酸が欠失している抗体が含まれる。
グリコシル化変異体
いくつかの実施形態では、本抗体は、それらのグリコシル化を増加または減少させるように改変される(例えば、1つ以上のグリコシル化部位を創出または除去するようにアミノ酸配列を改変することにより)。抗体のFc領域に結合している炭水化物を改変してもよい。哺乳動物細胞からの天然抗体は、典型的には、Fc領域のCH2ドメインのAsn297へのN連結により結合した分岐した二分岐オリゴ糖を含む(例えば、Wright et al.TIBTECH 15:26-32(1997)を参照されたい)。オリゴ糖は、様々な炭水化物、例えば、マンノース、N-アセチルグルコサミン(GlcNAc)、ガラクトース、シアル酸、二分岐オリゴ糖構造のステムのGlcNAcに結合したフコースであり得る。抗体中のオリゴ糖の修飾を行って、例えば、ある特定の改善された特性を有する抗体変異体を創出するができる。抗体グリコシル化変異体は、改善したADCCおよび/またはCDC機能を有し得る。
いくつかの実施形態では、Fc領域に(直接的または間接的に)結合したフコースを欠く炭水化物構造を有する抗体変異体が提供される。例えば、そのような抗体中のフコースの量は、1%~80%、1%~65%、5%~65%、または20%~40%であってもよい。フコースの量は、Asn297に結合したすべての糖構造の合計と比べた、Asn297での糖鎖内のフコースの平均量を計算することにより決定される(例えば、WO08/077546を参照されたい)。Asn297は、Fc領域中の297位あたりに位置するアスパラギン残基を指す(Fc領域残基のEu付番)。しかしながら、Asn297はまた、抗体のわずかな配列変動に起因して、位置297の上流または下流、すなわち、位置294と300との間の約±3アミノ酸に位置してもよい。そのようなフコシル化変異体は、改善されたADCC機能を有し得る(例えば、Okazaki et al.J.Mol.Biol.336:1239-1249(2004)、およびYamane-Ohnuki et al.Biotech.Bioeng.87:614(2004)を参照されたい)。細胞株、例えば、ノックアウト細胞株およびそれらの使用方法を使用して、脱フコシル化抗体、例えば、タンパク質フコシル化およびアルファ-1,6-フコシルトランスフェラーゼ遺伝子(FUT8)ノックアウトCHO細胞を欠損するLec13 CHO細胞を産生することができる(例えば、Ripka et al.Arch.Biochem.Biophys.249:533-545(1986)、Yamane-Ohnuki et al.Biotech.Bioeng.87:614(2004)、Kanda,Y.et al.,Biotechnol.Bioeng.,94(4):680-688(2006)を参照されたい)。他の抗体グリコシル化変異体も企図される。
さらに別の実施形態では、抗体のグリコシル化を修飾する。例えば、非グリコシル化抗体を作製することができる(すなわち、抗体はグリコシル化を欠いている)。グリコシル化は、例えば、抗原に対する抗体の親和性を増加させるように改変することができる。そのような炭水化物修飾は、例えば、抗体配列内のグリコシル化の1つ以上の部位を改変することによって達成することができる。例えば、1つ以上の可変領域フレームワークグリコシル化部位を排除することで、その部位でのグリコシル化を排除する1つ以上のアミノ酸置換を行うことができる。そのようなグリコシル化により、抗原に対する抗体の親和性が増加し得る。そのようなアプローチは、Coらによる米国特許第5,714,350号および同第6,350,861号にさらに詳述されている。保存的置換は、アミノ酸をそのクラスの別のメンバーで代置することを含む。非保存的置換には、これらのクラスのうちの1つメンバーを別のクラスのメンバーで代置することが含まれる。
したがって、本開示の抗体またはその抗原結合断片は、外因性および/または高い内因性グリコシルトランスフェラーゼ活性のうちの1つ以上を有する宿主細胞により産生され得る。グリコシルトランスフェラーゼ活性を有する遺伝子には、β(1,4)-N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII(GnTII)、α-マンノシダーゼII(ManII)、β(1,4)-ガラクトシルトランスフェラーゼ(GalT)、β(1,2)-N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼI(GnTI)、およびβ(1,2)-N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼII(GnTII)が含まれる。グリコトランスフェラーゼは、ゴルジ局在化ドメインを含む融合物を含み得る(例えば、Lifely et al.,Glycobiology 318:813-22(1995)、Schachter,Biochem.Cell Biol.64:163-81(1986)を参照)。いくつかの実施形態では、抗体は、破壊されたまたは不活性化されたグリコシルトランスフェラーゼ遺伝子を含む宿主細胞において発現され得る。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、(a)グリコシルトランスフェラーゼ活性を有するポリペプチドをコードする配列を含む単離された核酸と、(b)本開示の抗体またはその抗原結合断片をコードする単離されたポリヌクレオチドと、を含む宿主細胞を対象とする。特定の実施形態では、宿主細胞により産生される修飾された抗体は、IgG定常領域、またはFc領域を含むその断片を有する。別の特定の実施形態では、本抗体は、ヒト化抗体、またはFc領域を含むその断片である。単離された核酸は、その自然環境の成分から分離された核酸分子である。単離された核酸は、通常は核酸分子を含む細胞に含まれる核酸分子を含むが、核酸分子は、染色体外に、またはその天然の染色体位置とは異なる染色体位置に存在する。
本発明の宿主細胞により産生されるグリコシル化が改変された抗体は、Fc受容体結合親和性の増加(例えば、FcγRIIIa受容体などのFcγ活性化受容体への結合の増加)および/またはエフェクター機能の増加を呈し得る。エフェクター機能の増加は、抗体依存性細胞傷害の増加、抗体依存性細胞食作用(ADCP)の増加、サイトカイン分泌の増加、抗原提示細胞による免疫複合体媒介性抗原取り込みの増加、Fc媒介性細胞傷害の増加、NK細胞への結合の増加、マクロファージへの結合の増加、多形核細胞(PMN)への結合の増加、単球への結合の増加、標的結合抗体の架橋の増加、アポトーシスを誘導する直接的シグナル伝達の増加、樹状細胞の成熟の増加、およびT細胞プライミングの増加、のうちの1つ以上の増加であり得る。したがって、一態様では、本発明は、糖鎖操作されていない抗体と比較して、エフェクター機能が増加した抗体の糖型を提供する。(例えば、Tang et al.,J.Immunol.179:2815-2823(2007)を参照されたい)。
本開示はまた、(a)本開示に従う抗体の産生を可能にする条件下でグリコシルトランスフェラーゼ活性を有するポリペプチドをコードする少なくとも1つの核酸を発現するように操作された宿主細胞を培養することであって、グリコシルトランスフェラーゼ活性を有する該ポリペプチドが、該宿主細胞により産生される該抗体のFc領域のオリゴ糖を修飾するのに十分な量で発現される、培養することと、(b)該抗体を単離することと、を含む、修飾されたオリゴ糖を有する本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片を産生するための方法を対象とする。別の実施形態では、グリコシルトランスフェラーゼ活性を有するポリペプチドは2つある。本発明の方法により産生される抗体またはその抗原結合断片は、増加したFc受容体結合親和性および/または増加したエフェクター機能を有し得る。いくつかの実施形態では、本抗体のFc領域における二分性N連結型オリゴ糖のパーセンテージは、全オリゴ糖の少なくとも約10%~約100%、具体的には少なくとも約50%、より具体的には少なくとも約60%、少なくとも約70、少なくとも約80%、または少なくとも約90~95%である。さらに別の実施形態では、本発明の方法により産生される抗体は、Fc領域における非フコシル化オリゴ糖の割合が増加しており、これは、本発明の方法によるそのオリゴ糖の修飾の結果である。いくつかの実施形態では、非フコシル化オリゴ糖のパーセンテージは、少なくとも約20%~約100%、具体的には少なくとも約50%、少なくとも約60%~約70%、より具体的には少なくとも約75%である。フコシル化されていないオリゴ糖は、ハイブリッド型または複合型であり得る。さらに別の実施形態では、本発明の方法により産生される抗体またはその抗原結合断片は、Fc領域における二分性オリゴ糖の割合が増加しており、これは、本発明の方法によるそのオリゴ糖の修飾の結果である。いくつかの実施形態では、二分性オリゴ糖のパーセンテージは、少なくとも約20%~約100%、具体的には少なくとも約50%、少なくとも約60%~約70%、より具体的には少なくとも約75%である。
別の実施形態では、本発明は、本開示の方法により生成される、エフェクター機能の増加および/またはFc受容体結合親和性の増加を有するように操作された抗体またはその抗原結合断片を対象とする。いくつかの実施形態では、本抗体は無傷の抗体である。いくつかの実施形態では、本抗体は、Fc領域を含む抗体断片、または免疫グロブリンのFc領域と同等の領域を含む融合タンパク質である。
一態様では、本開示は、グリコシル化パターンが修飾された本開示の抗体またはその抗原結合断片を生成するための宿主細胞発現系を提供する。特に、本開示は、治療的価値が改善された本明細書に開示の抗体またはその抗原結合断片の糖型を生成するための宿主細胞系を提供する。したがって、本開示は、グリコシルトランスフェラーゼ活性を有するポリペプチドを発現するように選択または操作された宿主細胞発現系を提供する。概して、上で考察した細胞株を含む任意の種類の培養細胞株を、本発明の宿主細胞株を操作するための背景として使用することができる。いくつかの実施形態では、CHO細胞、BHK細胞、NS0細胞、SP2/0細胞、YO骨髄腫細胞、P3X63マウス骨髄腫細胞、PER細胞、PER.C6細胞もしくはハイブリドーマ細胞、他の哺乳動物細胞、酵母細胞、昆虫細胞、または植物細胞は、本発明の操作された宿主細胞を生成するためのバックグラウンド細胞株として使用される。本発明の抗体またはその抗原結合断片のコード配列を含み、生物学的に活性な遺伝子産物を発現する宿主細胞は、少なくとも4つの一般的なアプローチ(a)DNA-DNAまたはDNA-RNAハイブリダイゼーション、(b)「マーカー」遺伝子機能の有無、(c)宿主細胞におけるそれぞれのmRNA転写物の発現により測定される転写レベルの評価、および(d)イムノアッセイまたはその生物活性により測定される遺伝子産物の検出、により同定され得る。
システイン操作された抗体変異体
いくつかの実施形態では、抗体の1つ以上の残基がシステイン残基で置換される、システイン操作された抗体またはその抗原結合断片、例えば「チオMAb」を創出することが望ましい場合がある。いくつかの実施形態では、置換された残基は、抗体のアクセス可能な部位で生じる。反応性チオール基を、薬物部分またはリンカー-薬物部分などの他の部分への抱合のための部位に位置付けて、免疫抱合体を創出することができる。いくつかの実施形態では、以下の残基のうちのいずれか1つ以上をシステインで置換してもよい:軽鎖のV205(Kabat付番)、重鎖のA118(EU付番)、および重鎖Fc領域のS400(EU付番)。システイン操作された抗体は、記載のように生成することができる。モノクローナル、ヒト化、または変異体抗体の適当な立体構造の維持に関与していない任意のシステイン残基はまた、分子の酸化安定性を改善させ、かつ異常な架橋を防止するために、一般にセリンで置換してもよい。逆に、その安定性を改善させるためにシステイン結合(複数可)を抗体に付加してもよい(特に、抗体がFv断片などの抗体断片である場合)。
抗体誘導体
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体またはその抗原結合断片は、当技術分野で既知であり、容易に入手可能な追加の非タンパク質性部分を含むようにさらに修飾されてもよい。抗体の誘導体化に好適な部分には、水溶性ポリマーが含まれるが、これに限定されない。水溶性ポリマーの非限定的な例には、ポリエチレングリコール(PEG)、エチレングリコール/プロピレングリコールのコポリマー、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ-1,3-ジオキソラン、ポリ-1,3,6-トリオキサン、エチレン/マレイン酸無水コポリマー、ポリアミノ酸(ホモポリマーまたはランダムコポリマーのいずれか)、およびデキストランまたはポリ(n-ビニルピロリドン)ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールホモポリマー、ポリプロピレンオキシド/エチレンオキシドコポリマー、ポリオキシエチル化ポリオール(例えば、グリセロール)、ポリビニルアルコール、およびそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。ポリエチレングリコールプロピオンアルデヒドは、その水中での安定性のために製造に利点を有し得る。ポリマーはいずれの分子量であってもよく、分岐であっても非分岐であってもよい。本抗体に結合するポリマーの数は変化してもよく、2つ以上のポリマーが結合している場合、それらは同じ分子であることも異なる分子であることもできる。
別の実施形態では、放射線への曝露によって選択的に加熱され得る抗体と非タンパク質性部分との抱合体が提供される。いくつかの実施形態では、非タンパク質性部分はカーボンナノチューブである(例えば、Kam et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 102:11600-11605(2005)を参照されたい)。放射線はいずれの波長であってもよく、平常の細胞に害を及ぼさないが、非タンパク質性部分を、抗体-非タンパク質性部分の近位の細胞が殺滅される温度に加熱する波長を含むが、これらに限定されない。
Fc領域変異体
Fc受容体結合部位内の残基の突然変異により、ADCC、CDC活性の改変、および/または半減期の改変など、エフェクター機能の改変がもたらされ得る。突然変異には、例えば、アラニンによる置換、保存的置換、非保存的置換、および/または異なるIgGサブクラスからの同じ位置にある対応するアミノ酸による置換(例えば、IgG1残基をその位置にある対応するIgG2残基で代置する)を含む、上でさらに詳述したような1つ以上の残基の挿入、欠失、および/または置換が含まれる。本明細書のFc領域は、定常領域の少なくとも一部を含む免疫グロブリン重鎖のC末端領域である。Fc領域には、天然配列Fc領域と変異体Fc領域とが含まれる。Fc領域変異体は、1つ以上のアミノ酸位置にアミノ酸修飾(例えば、置換)を含むヒトFc領域配列(例えば、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4 Fc領域)を含んでもよい。
以前の研究では、FcγRのヒトおよびマウスIgGの結合部位が、主にIgG残基233~239で構成される下部ヒンジ領域にマッピングされた。他の研究では、追加の幅広いセグメント、例えば、ヒトFcガンマ受容体Iの場合はGly316~Lys338、ヒトFcガンマ受容体IIIの場合はLys274~Arg301およびTyr407Arg416が提案され、あるいは下部ヒンジの外側にいくつかの特定の残基、例えば、マウスFcガンマ受容体IIと相互作用するマウスIgG2bの場合のAsn297およびGlu318が見出された。ヒトFcガンマ受容体IIIAを有するヒトIgG Fc断片の3.2-A結晶構造の報告では、Fc受容体γIIIAへの結合に関与するものとしてIgG1残基Leu234~Ser239、Asp265~Glu269、Asn297~Thr299、およびAla327~Ile332が記述された。結晶構造に基づいて、下部ヒンジ(Leu234~Gly237)に加えて、IgG CH2ドメインループFG(残基326~330)およびBC(残基265~271)中の残基がFcガンマ受容体IIAへの結合に役割を果たす可能性があることが示唆されている。Shields et al.,J.Biol.Chem.,276(9):6591-6604(2001)を参照されたい。Shieldsらは、すべてのヒトFc受容体への結合に関与するIgG1残基がヒンジに近いCH2ドメインに位置し、以下のように2つのカテゴリーに分類されることを報告した:1)すべてのFcRと直接相互作用する位置が、Leu234~Pro238、Ala327、およびPro329(ならびに場合によりAsp265)を含む、2)炭水化物の性質または位置に影響する位置が、Asp265およびAsn297を含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、すべてではないがいくつかのエフェクター機能を保有する抗体変異体を企図し、これらの機能により、本抗体変異体は、インビボでの抗体の半減期が重要であるがある特定のエフェクター機能(補体およびADCCなど)は不要または有害である用途に望ましい候補となる。CDCおよび/またはADCC活性に対する1つ以上のFcアミノ酸修飾の効果を確認するために、インビトロおよび/またはインビボ細胞傷害アッセイを実施することができる。例えば、Fc受容体(FcR)結合アッセイを実施して、抗体がFcγR結合を欠いている(したがって、ADCC活性を欠いている可能性が高い)が、FcRn結合能力を保持していることを確実にすることができる。
Fcガンマ受容体への結合が改変されたFc変異体
いくつかの場合、1つ以上のFcガンマ受容体(FcγR)に対して改変された親和性が呈される。例えば、Fc変異体は、1つ以上のFcガンマ受容体(FcγR)に対する親和性の増加、1つ以上のFcガンマ受容体(FcγR)に対する親和性の減少、またはそれらの組み合わせを呈する。一例では、Fc変異体はADCC活性の増加を呈する。さらに別の例では、Fc領域は、抗体依存性細胞傷害(ADCC)を媒介する抗体の能力を増大させるように修飾される。FcガンマRI(FcγRI)、FcガンマRII(FcγRII)、FcガンマRIII(FcγRIIII)、およびFcRnのヒトIgG1上の結合部位がマッピングされており、結合が改変された変異体が説明されている。そのような修飾の非限定的な例は、例えば、米国特許第6,737,056号、PrestaによるPCT公開第WO 00/42072号、Shields,R.L.et al.(2001)J.Biol.Chem.276:6591-6604、米国特許第7,332,581号などに記載されている。いくつかの実施形態では、本明細書に開示の抗体の定常領域は、IGHG1で代置される。
いくつかの実施形態では、改善されたADCC活性を呈する本明細書に提供されるFc変異体は、Fc領域のアミノ酸位置298、333、および/または334に突然変異を有するFc領域を含む(Kabat付番を使用)。別の例では、アミノ酸位置238、239、248、249、252、254、255、256、258、265、267、268、269、270、272、276、278、280、283、285、286、289、290、292、294、295、296、298、301、303、305、307、309、312、315、320、322、324、326、327、329、330、331、333、334、335、337、338、340、360、373、376、378、382、388、389、398、414、416、419、430、434、435、437、438、および/または439(Kabat付番を使用)での(その変異体は、改変されたADCCまたはCDC活性に関連する受容体結合プロファイルを示す)、ヒトIgGのFc領域に少なくとも1つの突然変異を含む改変されたエフェクターおよび/またはFc-ガンマ-受容体結合を有するFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置238、265、269、270、327、および/または329(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIへの結合の低下を示すFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置238、265、269、270、292、294、295、298、303、324、327、329、333、335、338、373、376、414、416、419、435、438、および/または439(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIへの結合の低下を示すFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置255、256、258、267、268、272、276、280、283、285、286、290、301、305、307、309、312、315、320、322、326、330、331、337、340、378、398、および/または430(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIへの結合の増加を示すFc変異体が本明細書で提供される。
一例では、アミノ酸位置Arg255、Thr256、Glu258、His268、Ser267、Asp270、Asn276、Glu272、Asp280、His285、Asn286、Lys290、Arg292、Gln295、Ser298、Arg301、Thr307、Leu309、Asn315、Lys322、Lys326、Pro331、Ser337、Ala339、Ala378、および/またはLys414(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIへの結合の改変を呈するFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置A327Q、A327S、P329A、D265A、および/またはD270A(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIへの結合の低下を呈するFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置238、239、248、249、252、254、265、268、269、270、272、278、289、293、294、295、296、301、303、322、327、329、338、340、373、376、382、388、389、416、434、435、および/または437(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIIへの結合の低下を示すFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置T256Aおよび/またはK290A(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIおよびFcγRIIIAへの結合の改善を示すFc変異体が本明細書で提供される。
一例では、アミノ酸位置D270A、Q295A、および/またはA327S(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIおよびFcγRIIIAへの結合の低下を示すFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置Kabat付番)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIへの結合の改善を示し、FcγRIIIへの影響を示さないFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置S298A(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIへの結合の低下およびFcγRIIIAへの結合の改善を示すFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置H268A、R301A、および/またはK322A(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIへの結合の改善およびFcγRIIIAへの結合の低下を示すFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置R292Aおよび/またはK414A(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIへの結合の低下を示し、FcγRIIIAへの影響を示さないFc変異体が本明細書で提供される。
一例では、アミノ酸位置S239A、E269A、E293A、V296F、V303A、A327G、K338A、および/またはD376A(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIへの影響を示さず、FcγRIIIAへの結合の低下を示すFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置E333A、K334A、および/またはA339T(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIIAへの結合の増加を示すFc変異体が本明細書で提供される。
また、FcγRへの結合の改善を示すFc変異体が作製されてもよく、これは、アミノ酸位置255、256、258、267、268、272、276、280、283、285、286、290、298、301、305、307、309、312、315、320、322、326、330、331、333、334、337、340、360、378、398、および/または430(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含んでもよい。一例では、FcγRIIIへの結合の改善を示し、任意選択で、FcγRIIへの結合の低下をさらに示し得るFc変異体が本明細書で提供され、これの変異体は、Fc領域のアミノ酸位置298および/または333にアミノ酸修飾を含む(Kabat付番を利用)。一例では、アミノ酸位置255、256、258、267、268、272、276、280、283、285、286、290、301、305、307、309、312、315、320、322、326、330、331、337、340、378、398、および/または430(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIへの結合の改善を示すFc変異体が本明細書で提供される。そのような変異体は、アミノ酸位置268、272、298、301、322、または340(Kabat付番を利用)のうちのいずれか1つ以上にFc領域アミノ酸修飾を含む場合、FcγRIIIへの結合の低下をさらに示し得る。
一例では、本明細書に記載の変異体は、アミノ酸位置240、243、245、247、262、263、266、299、313、325、328、および/もしくは332(Kabat付番を使用)に、またはアミノ酸位置234、235、239、240、241、243、244、245、247、262、263、264、265、266、267、269、296、297、298、299、313、325、327、328、329、330、および/もしくは332(Kabat付番を使用)に突然変異を含み、そのうち、位置234、235、239、240、241、243、244、245、247、262、263、264、265、266、267、269、296、297、298、299、313、325、327、328、329、330、または332での突然変異は、ADCC活性を低下させ得るか、またはFcガンマ受容体への結合を低下させ得る。一例では、本明細書に記載のFc変異体は、ADCC活性を増加させる、アミノ酸位置234、235、239、240、243、264、266、328、330、332、および/または325(Kabat付番を使用)での突然変異を含み、Fc変異体は、234E、234Y、234I、235D、235S、235Y、235I、239D、239E、239N、239Q、239T、240I、240M、243L、264I、264T、264Y、266I、328M、328I、328Q、328D、328V、328T、330Y、330L、330I、332D、332E、332N、332Q、および325Tからなる群から選択される少なくとも1つの置換を含む。
一例では、アミノ酸位置Arg255、Thr256、Glu258、His268、Ser267、Asp270、Asn276、Glu272、Asp280、His285、Asn286、Lys290、Arg292、Gln295、Ser298、Arg301、Thr307、Leu309、Asn315、Lys322、Lys326、Pro331、Ser337、Ala339、Ala378、および/またはLys414(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIへの結合の改変を呈するFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置A327Q、A327S、P329A、D265A、および/またはD270A(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIへの結合の低下を呈するFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置Ser239、Ser267(Glyのみ)、His268、Glu293、Gln295、Tyr296、Arg301、Va1303、Lys338、および/またはAsp376(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIIAへの結合の低下を呈するFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置Lys414(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIAおよびFcγRIIBへの結合の低下を呈するFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置Arg416(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIAおよびFcγRIIIAへの結合の低下を呈するFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置Gln419(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIAおよびFcγRIIBへの結合の低下を呈するFc変異体が本明細書で提供される。
一例では、アミノ酸位置Lys360(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcγRIIIAへの結合の改善(増加)を呈するFc変異体が本明細書で提供される。Armourら(Mol Immunol.2003;40(9):585-93)は、野生型IgG1よりも少なくとも10倍低い効率で活性化受容体であるFcγRIIaと反応するが、抑制性受容体であるFcγRIIbへのその結合は4倍しか低くないIgG1変異体を同定した。突然変異は、アミノ酸233~236の領域および/またはアミノ酸位置327、330、および331で作製された。WO 99/58572も参照されたい。目的の分子のADCC活性を評価するためのインビトロアッセイの非限定的な例は、例えば、米国特許第5,500,362号および同第5,821,337号に記載されている。あるいは、非放射性アッセイ法を用いてもよい(例えば、ACTI(商標)およびCYTOTOX 96(登録商標)非放射性細胞傷害アッセイ)。そのようなアッセイに有用なエフェクター細胞には、末梢血単核細胞(PBMC)およびナチュラルキラー(NK)細胞が含まれる。あるいは、または加えて、目的の分子のADCC活性は、インビボで、例えば、動物モデルにおいて、評価してもよい(例えば、Clynes et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 95:652-656(1998)を参照されたい)。
C1q結合が減少したFc変異体
別の例では、Fc変異体はC1q結合の低下を呈する。抗体がC1qに結合することができるかできないか、よって、CDC活性を含むか欠くかを確認するために、C1q結合アッセイも実行することができる(Idusogie et al.,J.Immunol.164:4178-4184(2000))。補体活性化を評価するために、CDCアッセイを行ってもよい(例えば、Gazzano-Santoro et al.,J.Immunol.Methods 202:163(1996)、Cragg,M.S.et al.,Blood 101:1045-1052(2003)、およびCragg et al.,Blood 103:2738-2743(2004)を参照されたい)。
別の例では、抗体がClq結合を変化させ、かつ/または補体依存性細胞傷害(CDC)を減少させるもしくは無効にするように、1つ以上のアミノ酸を異なるアミノ酸残基で代置することができる。このアプローチは、Idusogieらによる米国特許第6,194,551号にさらに詳細に記載されている。別の例では、1つ以上のアミノ酸残基が改変され、それにより抗体が補体を固定する能力が改変される。このアプローチは、BodmerらによるPCT公開第WO 94/2935 1号にさらに記載されている。一例では、本明細書で提供されるFc変異体は、アミノ酸位置329、331、および/または322(Kabat付番を使用)に突然変異を含み得、Clq結合および/またはCDC活性の低下を呈する。いくつかの場合、抗体のClq結合活性および/またはCDC活性は、重鎖のアミノ酸残基318、320、および/または322(Kabat付番を使用)を突然変異させることにより低下させることができ、残基297(Asn)を代置することで、抗体の溶解活性が除去され得る。IgG1の細胞親和性活性は、その重鎖CH2ドメインの特性である。Fc変異体がIgGである一例では、アミノ酸残基234~237は、分子の細胞親和性活性を保つために野生型として維持される。ELLGGP配列全体(残基233~238)を含むIgG2抗体は、いくつかの場合、野生型IgG1よりも活性が高くてもよい。いくつかの場合、IgG1抗体のClq結合活性および/または溶解活性は、アミノ酸残基Pro331をSerに変異させることにより低下させることができる。他の例では、IgG4抗体のClq結合活性および/または溶解活性は、アミノ酸残基ProをSer331に変異させることにより低下させることができる(Xu et al.,J Biol Chem.1994;269(5):3469-74)。
鎖間ジスルフィド結合または二重Fc領域を有するFc変異体
さらに別の実施形態では、エフェクター機能に関して、例えば、がんの治療における抗体の有効性を高めるために、本発明の抗体を修飾することが望ましい場合がある。例えば、1つ以上のシステイン残基(複数可)をFc領域内に導入し、それによりこの領域における鎖内ジスルフィド結合形成を可能にしてもよい。このように生成されたホモダイマー抗体は、改善された内在化能力、増加した補体媒介性細胞殺滅、および/または抗体依存性細胞傷害性(ADCC)を有してもよい。Caron et al.,J.Exp Med.176:1191-1195(1992)、およびShapes,B.J.Immunol.148:2918-2922(1992)を参照されたい。増強した抗腫瘍活性を有するホモ二量体抗体はまた、Wolff et al.,Cancer Research 53:2560-2565(1993)に記載されるようにヘテロ二機能性架橋剤を使用して調製することができる。あるいは、二重Fc領域を有し、それにより増強した補体溶解および/またはADCC能力を有し得る抗体を操作することができる。Stevenson et al.,(Anti-Cancer Drug Design 3:219-230(1989))を参照されたい。
FcRn結合およびインビボ半減期が増加したFc変異体
新生児受容体(FcRn)に対する結合親和性が改変されたFc領域変異体も、本明細書で企図される。FcRnに対する親和性が改善されたFc領域変異体は、より長い血清半減期を有すると予想され、そのような変異体は、例えば、慢性疾患または障害を治療するために、投与されたポリペプチドの長い半減期が望まれる、対象の治療方法において有用である。反対に、FcRn結合親和性が減少したFc領域変異体は、より短い半減期を有すると予期され、そのような変異体は、例えば、インビボ画像診断のため、または長期間血流中を循環させたままにした場合に有毒な副作用を有する抗体のために、短縮された循環時間が好ましい場合に、対象に投与され得る。
FcRnに対する結合親和性が改変されたFc領域変異体には、アミノ酸位置238、252、253、254、255、256、265、272、286、288、303、305、307、309、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、386、388、400、413、415、424、433、434、435、436、439、および/または447(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含むものが含まれる。FcRn結合親和性が減少したFc領域変異体は、胎盤を通過する可能性が低いため、妊婦中の女性の疾患または障害の治療に利用されてもよい。一例では、アミノ酸位置252、253、254、255、288、309、386、388、400、415、433、435、436、439、および/または447(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcRnへの結合の低下を呈するFc変異体が本明細書で提供される。
一例では、アミノ酸位置238、256、265、272、286、303、305、307、311、312、317、340、356、360、362、376、378、380、382、413、424、および/または434(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcRnへの結合の増加を呈するFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置Pro238Ala、Thr256Ala、Thr307Ala、Gln311Ala、Asp312Ala、Glu380Ala、Glu382Ala、および/またはAsn434Ala(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcRnへの結合の増加を呈するFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置Glu233-Gly236、Arg255、Lys288、Ser415、および/またはHis433(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcRnへの結合の低下を呈するFc変異体が本明細書で提供される。一例では、アミノ酸位置Ile253、Ser254、His435、および/またはTyr436(Kabat付番を利用)にアミノ酸修飾を含む、FcRnへの結合の廃棄を呈するFc変異体が本明細書で提供される。全体が参照により本明細書に組み込まれるSchuurman et al.,Mol Immunol.2001;38(1):1-8は、重鎖間結合形成に関与するヒンジシステインのうちの1つであるCys226をセリンに変異させると、より安定した重鎖間連結が得られることを報告している。IgG4ヒンジ配列Cys-Pro-Ser-CysをIgG1ヒンジ配列Cys-Pro-Pro-Cysに変異させることで、重鎖間の共有結合相互作用も著しく安定する。全体が参照により本明細書に組み込まれるAngal et al.,Mol Immunol.1993;30(1):105-8は、IgG4中のアミノ酸位置241のセリンをプロリン(IgG1およびIgG2中のその位置に見られる)に変異させると、均一な抗体の産生と、元のキメラIgG4と比較した血清半減期の延長および組織分布の改善とがもたらされることを報告している。Fc領域変異体の他のそのような例も企図されている(例えば、Duncan&Winter,Nature 322:738-40(1988)、Chan CA and Carter PJ(2010)Nature Rev Immunol 10:301-316)、およびShields et al.,J.Biol.Chem.9(2):6591-6604(2001)を参照されたい)。FcRn結合およびインビボクリアランス/半減期の決定は、当技術分野で既知の方法を使用して行うことができる(例えば、Petkova,S.B.et al.,Int’l.Immunol.18(12):1759-1769(2006)を参照されたい)。
抗体断片およびサルベージ受容体結合エピトープの変異体
本発明のある特定の実施形態では、例えば、腫瘍浸潤を高めるために、無傷の抗体ではなく抗体断片の使用が望ましい場合がある。この場合、その血清半減期を増加させるために抗体断片を修飾すること、例えば半減期を増加させるために、抗体断片に、多糖類ポリマーを含むPEGまたは他の水溶性ポリマーなどの分子を加えることが望ましい場合がある。これはまた、例えば、サルベージ受容体結合エピトープを抗体断片に組み込むことによって(例えば、抗体断片中の適切な領域の突然変異による、または例えばDNAもしくはペプチド合成により後に末端または中間で抗体に融合されるペプチドタグにエピトープを組み込むことによる)達成されてもよい(例えば、WO96/32478を参照されたい)。サルベージ受容体結合エピトープは、好ましくは、Fcドメインの1つまたは2つのループからの任意の1つ以上のアミノ酸残基が抗体断片の類似した位置に導入されている領域を構成する。さらにより好ましくは、Fcドメインの1つまたは2つのループからの3つ以上の残基が転移される。さらにより好ましくは、エピトープは、(例えば、IgGの)Fc領域のCH2ドメインから取り出され、抗体のCHI、CH3、もしくはVH領域、または2つ以上のそのような領域に転移される。あるいは、エピトープは、Fc領域のCH2ドメインから取り出され、抗体断片のCL領域、もしくはVL領域、または両方に転移される。WO97/34631およびWO96/32478も参照されたい。
したがって、本発明の抗体は、ジスルフィド結合に関与するシステインが修飾または除去され、かつ/あるいはMetがN末端に付加されている、かつ/あるいは1つ以上のN末端の20個のアミノ酸が除去されている、かつ/あるいはClq結合部位などの補体と相互作用する領域が除去されている、変異体を含む、Fcサルベージ受容体と相互作用する能力を保持するヒトFc部分、ヒトコンセンサスFc部分、またはその変異体を含み得る。全体が参照により本明細書に組み込まれるIsaacs et al.,J Immunol.1998;161(8):3862-9は、FcγR結合に重要なモチーフ内の突然変異(グルタミン酸233からプラリネ、ロイシン/フェニルアラニン234からバリン、およびロイシン235からアラニン)により、標的細胞の枯渇が完全に防止されたことを報告している。グルタミン酸318のアラニンへの突然変異により、マウスIgG2bのエフェクター機能が排除され、ヒトIgG4の効力も低下した。
親和性成熟
親和性成熟には、親抗体のCDR内に置換を有する抗体変異体の調製およびスクリーニング、ならびに親抗体と比べて結合親和性などの生物学的特性が改善された変異体の選択が伴う。そのような置換変異体を生成するための簡便な方法は、ファージディスプレイを使用した親和性成熟である。端的には、いくつかの超可変領域部位(例えば、6~7部位)を変異させて、各部位ですべての可能なアミノ置換を生成する。このようにして生成された抗体変異体は、各粒子内にパッケージされたM13の遺伝子III産物への融合物として、線維状ファージ粒子から一価の様式で表示される。次に、ファージディスプレイされた変異体を、それらの生物学的活性(例えば、結合親和性)についてスクリーニングする。アラニンスキャニング突然変異誘発を行って、抗原結合に大きく寄与する超可変領域残基を同定することができる。あるいは、または加えて、抗体と抗原との間の接触点を同定するための抗原-抗体複合体の結晶構造を分析することが有益であり得る。そのような接触残基および近隣の残基は、本明細書で詳述する技術により、置換の候補である。そのような変異体を生成したら、変異体のパネルを、本明細書に記載されるようにスクリーニングに供し、1つ以上の関連するアッセイにおいて優れた特性を有する抗体を、さらなる開発のために選択し得る。
改変されたグリコシル化
加えてまたはあるいは、フコシル残基の量が減少した低フコシル化抗体または二分性GlcNac構造が増加した抗体など、改変された種類のグリコシル化を有する抗体を作製することができる。そのような改変されたグリコシル化パターンは、抗体のADCC能力を増加させることが実証されている。グリコシル化抗体またはその抗原結合断片を含む実施形態は、上の節に記載されている。そのような炭水化物修飾は、例えば、改変されたグリコシル化機構を有する宿主細胞において抗体を発現させることによって達成することができる。改変されたグリコシル化機構を有する細胞は、当技術分野で説明されており、本開示の少なくともいくつかの実施形態に従う組換え抗体を発現し、それにより改変されたグリコシル化を有する抗体を産生するための宿主細胞として使用することができる。例えば、細胞株Ms704、Ms705、およびMs709は、フコシルトランスフェラーゼ遺伝子FUT8(アルファ(1,6)フコシルトランスフェラーゼ)を欠いているため、Ms704、Ms705、およびMs709細胞株で発現される抗体はそれらの炭水化物にフコースを欠くようになる。Ms704、Ms705、およびMs709 FUT8.-/-細胞株は、2つの代置ベクターを使用したCHO/DG44細胞のFUT8遺伝子の標的化破壊により創出される(Yamaneらによる米国特許公開第20040110704号、およびYamane-Ohnuki et al.(2004)Biotechnol Bioeng 87:614-22を参照されたい)。別の例として、Hanaiらによる欧州特許第EP 1,176,195号は、フコシルトランスフェラーゼをコードする機能的に破壊されたFUT8遺伝子を有する細胞株を説明しており、その結果、そのような細胞株中で発現される抗体は、アルファ1,6結合関連酵素を減少させるまたは排除することにより低フコシル化を呈する。Hanaiらはまた、抗体のFc領域に結合するN-アセチルグルコサミンにフコースを付加するための酵素活性が低いか、または酵素活性を有しない細胞株、例えば、ラット骨髄腫細胞株YB2/0を説明している(ATCC CRL 1662)。PrestaによるPCT公開第WO 03/035835号は、Asn(297)連結炭水化物にフコースを結合させる能力が低下し、かつその宿主細胞中で発現される抗体の低フコシル化をもたらす変異型CHO細胞株であるLec13細胞を説明している(Shields,R.L.et al.(2002)J.Biol.Chem.277:26733-26740も参照されたい)。UmanaらによるPCT公開第WO 99/54342号は、糖タンパク質を修飾するグリコシルトランスフェラーゼ(例えば、ベータ(1,4)-N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼIII(GnTIII))を発現するように操作された細胞株を説明しており、その結果、操作された細胞株中で発現される抗体が抗体のADCC活性の増加をもたらす二分性GlcNac構造の増加を呈するようになる(Umana et al.(1999)Nat.Biotech.17:176-180も参照されたい)。あるいは、抗体のフコース残基は、フコシダーゼ酵素を使用して切断されてもよい。例えば、フコシダーゼアルファ-L-フコシダーゼは抗体からフコシル残基を除去する(Tarentino,A.L.et al.(1975)Biochem.14:5516-23)。
ペグ化
本開示により企図される本明細書の抗体の別の修飾は、ペグ化である。抗体は、例えば、抗体の生物学的(例えば、血清)半減期を増加させるためにペグ化することができる。抗体をペグ化するために、抗体またはその断片は、典型的には、1つ以上のPEG基が抗体または抗体断片に結合した状態になる条件下で、PEGの反応性エステルまたはアルデヒド誘導体などのポリエチレングリコール(PEG)と反応する。好ましくは、ペグ化は、反応性PEG分子(または類似の反応性水溶性ポリマー)とのアシル化反応またはアルキル化反応を介して実行される。本明細書で使用される場合、「ポリエチレングリコール」という用語は、モノ(C1-C10)アルコキシ-またはアリールオキシ-ポリエチレングリコールまたはポリエチレングリコール-マレイミドなどの他のタンパク質を誘導体化するために使用されているPEGの形態のうちのいずれかを包含することを意図する。ある特定の実施形態では、ペグ化される抗体は、非グリコシル化抗体である。タンパク質をペグ化するための方法は当技術分野で既知であり、本発明の少なくともいくつかの実施形態に従う抗体に適用することができる。例えば、Nishimuraらによる欧州特許第EP 0 154 316号およびIshikawaらによる欧州特許第EP 0 401 384号を参照されたい。
他の共有結合修飾
抗体の共有結合修飾も、本発明の範囲内に含まれる。該当する場合、それらは、化学的合成、または抗体の酵素切断もしくは化学的切断によって作製することができる。抗体の他の種類の共有結合修飾は、抗体の標的アミノ酸残基を、選択された側鎖またはNもしくはC末端残基と反応することができる有機誘導体化剤と、反応させることによって分子に導入される。
システイニル残基は、最も一般的には、クロロ酢酸またはクロロアセトアミドなどのハロアセテート(および対応するアミン)と反応して、カルボキシメチルまたはカルボキシアミドメチル誘導体を生じさせる。システイニル残基はまた、ブロモトリフルオロアセトン、アルファ-ブロモ-(5 イミドゾイル)プロピオン酸、クロロアセチルホスフェート、N-アルキルマレイミド、3-ニトロ-2-ピリジルジスルフィド、メチル2-ピリジルジスルフィド、p-クロロメルクリベンゾエート、2-クロロメルクリ-4-ニトロフェノール、またはクロロ-7-ニトロベンゾ-2-オキサ-1,3-ジアゾールとの反応により誘導体化される。
ヒスチジル残基はpH5.5~7.0でジエチルピロカーボネートとの反応により誘導体化され、これは、この薬剤がヒスチジル側鎖に比較的特異的であるためである。パラ-ブロモフェナシルブロミドもまた有用であり、反応は、pH6.0の0.1Mカコジル酸ナトリウム中で行うことが好ましい。リジニルおよびアミノ末端残基は、コハク酸または他のカルボン酸無水物と反応する。これらの薬剤による誘導体化は、リジニル残基の電荷を逆転させる効果を有する。アルファ-アミノ含有残基を誘導体化するための他の好適な試薬には、ピコリンイミン酸メチル、リン酸ピリドキサール、ピリドキサール、水素化ホウ素、トリニトロベンゼンスルホン酸、メチルイソ尿素、2,4-ペンタンジオン、およびグリオキシレートとのトランスアミナーゼ触媒反応などのイミドエステルが挙げられる。
アルギニル残基は、1つまたはいくつかの従来の試薬、その中でもフェニルグリ-オキサール、2,3-ブタンジオン、1,2-シクロヘキサンジオン、およびニンヒドリンとの反応により修飾される。アルギニン残基の誘導体化は、グアニジン官能基のpKaが高いため、反応をアルカリ性条件で実行する必要がある。さらに、これらの試薬は、リジンの基ならびにアルギニンイプシロン-アミノ基と反応し得る。
チロシル残基の特定の修飾は、芳香族ジアゾニウム化合物またはテトラニトロメタンとの反応によるチロシル残基へのスペクトル標識の導入に特に関心をもって行われ得る。最も一般的には、N-アセチルイミジゾールおよびテトラニトロメタンが、それぞれO-アセチルチロシル種および3-ニトロ誘導体を形成するために使用される。チロシル残基は、ラジオイムノアッセイで使用するための標識されたタンパク質を調製するために、125Iまたは131Iを使用してヨウ素化される。カルボキシル側基(アスパルチルまたはグルタミル)は、カルボジイミド(R-N=C=N-R’)との反応により選択的に修飾され、RおよびR’は、1-シクロヘキシル-3-(2-モルホリニル-4-エチル)カルボジイミドまたは1-エチル-3-(4-アゾニア-4,4-ジメチルペンチル)カルボジイミドなどの異なるアルキル基である。さらに、アスパルチルおよびグルタミル残基は、アンモニウムイオンとの反応によりアスパラギニルおよびグルタミニル残基に変換される。
グルタミニルおよびアスパラギニル残基は、それぞれ、対応するグルタミルおよびアスパルチル残基に脱アミド化されることが多い。これらの残基は、中性または塩基性条件下で脱アミド化される。これらの残基の脱アミド化形態は、本発明の範囲内にある。他の修飾には、プロリンおよびリジンの水酸化、セリルまたはトレオニル残基のヒドロキシル基のリン酸化、リジン、アルギニン、およびヒスチジン側鎖のアルファアミノ基のメチル化(T.E.Creighton,Proteins:Structure and Molecular Properties,W.H.Freeman&Co.,San Francisco,pp.79-86(1983))、N末端アミンのアセチル化、ならびに任意のC末端カルボキシル基のアミド化が含まれる。
別の種類の共有結合修飾は、グリコシドを抗体に化学的または酵素的に結合させることを伴う。これらの手順は、それらがN連結型またはO連結型糖鎖付加のための糖鎖付加能力を有する宿主細胞における抗体の山荘を必要としない点で有利である。使用される連結モードに応じて、糖は、(a)アルギニンおよびヒスチジン、(b)遊離カルボキシル基、(c)システインのものなどの遊離スルフヒドリル基、(d)セリン、トレオニン、もしくはヒドロキシプロリンのものなどの遊離ヒドロキシル基、(e)フェニルアラニン、チロシン、もしくはトリプトファンのものなどの芳香族残基、または(f)グルタミンのアミド基に結合してもよい。これらの方法は、1987年9月11日に公開されたWO 87/05330、およびAplin and Wriston,CRC Crit.Rev.Biochem.,pp.259-306(1981)に記載されている。
抗体上に存在する任意の炭水化物部分の除去は、化学的に達成されても酵素的に達成されてもよい。化学的糖鎖除去は、抗体を化合物トリフルオロメタンスルホン酸または同等の化合物に曝露することを必要とする。この処理により、抗体は無傷のまま残しながら、連結糖(N-アセチル-グルコサミンまたはN-アセチルガラクトサミン)以外の大部分またはすべての糖の切断が得られる。化学的脱グリコシル化は、Hakimuddin,et al.Arch.Biochem.Biophys.259:52(1987)、およびEdge et al.Anal.Biochem.,118:131(1981)により説明されている。抗体上の炭水化物部分の酵素的切断は、Thotakura et al.Meth.Enzymol.138:350(1987)により説明されているような様々なエンドおよびエキソグリコシダーゼを使用することにより達成することができる。抗体の別の種類の共有結合修飾は、抗体を、多様な非タンパク質性ポリマー、例えば、ポリエチレングリコール、ポリ-プロピレングリコール、ポリオキシエチル化ポリオール、ポリオキシエチル化ソルビトール、ポリオキシエチル化グルコース、ポリオキシエチル化グリセロール、ポリオキシアルキレン、またはデキストランなどの多糖類ポリマーのうちの1つに連結させることを含む。そのような方法は当技術分野で周知である。例えば、米国特許第4,640,835号、同第4,496,689号、同第4,301,144号、同第4,670,417号、同第4,791,192号、同第4,179,337号、同第4,766,106号、同第4,179,337号、同第4,495,285号、同第4,609,546号、または欧州特許第EP 315 456号を参照されたい。
コンピューターにより再構築された抗体
がん関連抗体のための再構築されたポリペプチドおよび核酸コンセンサス配列が本明細書で提供される。コンセンサス配列はインシリコで再構築される。本明細書で使用される「ポリペプチドコンセンサス配列」という用語は、任意の特定のサブクラスまたはサブユニット構造のすべての免疫グロブリンにおける各位置で最も頻繁に発生するアミノ酸残基を含むアミノ酸配列を指す。ポリペプチドコンセンサス配列は、特定の種の免疫グロブリンに基づいても多数の種の免疫グロブリンに基づいてもよい。ポリペプチド「コンセンサス」配列、「コンセンサス」構造、または「コンセンサス」抗体は、本明細書で提供されるある特定の実施形態に記載されるヒトポリペプチドコンセンサス配列を包含するものと理解され、任意の特定のサブクラスまたはサブユニット構造のすべてのヒト免疫グロブリンにおける各位置で最も頻繁に発生するアミノ酸残基を含むアミノ酸配列を指す。本明細書の実施形態は、コンセンサスヒト構造およびコンセンサス構造を提供し、これらは、ヒトに加えて他の種を考慮に入れる。
本明細書で使用される「核酸コンセンサス配列」という用語は、任意の特定のサブクラスまたはサブユニット構造のすべての免疫グロブリン核酸配列における各位置で最も頻繁に発生するヌクレオチド残基を含む核酸配列を指す。核酸コンセンサス配列は、特定の種の免疫グロブリンに基づいても多数の種の免疫グロブリンに基づいてもよい。核酸「コンセンサス」配列、「コンセンサス」構造、または「コンセンサス」抗体は、本発明のある特定の実施形態に記載されるヒト核酸コンセンサス配列を包含するものと理解され、任意の特定のサブクラスまたはサブユニット構造のすべてのヒト免疫グロブリン核酸における各位置で最も頻繁に発生するヌクレオチド残基を含む核酸配列を指す。
コンセンサスヒト構造、およびヒトに加えた他の種のコンセンサス構造が本明細書で提供される。RNA配列データからコンセンサス配列をコンピューターで再構築する方法は、本明細書の実施例に記載されている。全長抗体レパートリーを再構築するための当技術分野で既知のコンピューターツールの非限定的な例には、MIGEC(Shugayら、2014)、PRESTO(Vander Heidenら、2014)、MiXCR(Bolotinら、2015)、およびIGREPERTOIRECONSTRUCTOR(Safonovaら、2015)が含まれる。いくつかの実施形態では、StubbingtonおよびTeichmannによるTraCeRパイプラインが実装され、これは、International Immunogenetics Information System(IMGT)リポジトリ中のすべて既知であるヒトVおよびJ遺伝子セグメント/対立遺伝子のインシリコの組み合わせを含むカスタムデータベースに対する事前フィルタリングステップの後に、新生アセンブリを使用する。いくつかの実施形態では、TCR遺伝子によるマッピング、続くTrinityベースのアセンブリによって読み取りをフィルタリングする別のパイプラインであるVDJPuzleが実装されている。これにより、最初のマッピングステップで欠落した読み取りを引き出すために、全読み取りがアセンブリに戻ってマッピングされ、その後、Trinityを用いたアセンブリの別のラウンドが続く。コンセンサス配列をコンピューターで再構築するための例示的な方法は、体細胞配列同定、手動のIGV調査、および(必要な場合)体細胞vdj配列の補正、ならびに生殖細胞系列配列およびCDR領域の同定で構成され得る。
いくつかの実施形態では、患者、例えば、がん患者のために引き出されたRNA-seq FASTQファイルが記録され、分析される。いくつかの実施形態では、Kallisto、BWA、MiXCR、または他の既知のツールを使用して、サンプルに存在するレパートリーを同定するために、RNA-seqサンプルの第1のアラインメントを実行して、免疫グロブリンのV、D、およびJ遺伝子を参照し得る。さらなる実施形態では、同一のCDR3配列が同定され、クローン型でグループ化される(Bolotin DA et al.,Nature Methods,2015、Bolotin DA et al.Nature Biotechnology,2017)。いくつかの実施形態では、VDJツールを使用して(Shugay M.et al.PLoS Computational Biology,2015)、非機能的(非コーディング)クローン型を除外し、基本的多様性統計を計算する。さらなる実施形態では、非機能的クローン型は、それらの受容体配列に終止コドンまたはフレームシフトを含むものとして同定される。いくつかの実施形態では、Igレパートリーの多様性は、Shannon-Wiener Entropyインデックスの指数として計算される種の有効数に基づいて得られる(MacArthur RH.Biological reviews.1965)。
いくつかの実施形態では、サンプルに存在する免疫グロブリンセグメントに対するさらなるアラインメントを行って、結果を閲覧し、V、D、J遺伝子セグメントに沿った、特にCDR3領域の長さ統計における、配列ミスマッチの頻度分布を調査する。このアラインメントステップは、例えば、レパートリーの要約、および個々のクエリ配列の再配列および領域アラインメントの詳細な見解の提供に有用であり得る。アラインメントおよびアセンブリのための例示的な方法論は、本明細書の実施例に記載されている。
いくつかの実施形態では、サンプル中に存在する免疫グロブリンセグメントは、IMGT参照ファイルまたは同等のものを使用して同定する。いくつかの場合、重Dセグメントおよび軽V-J接合配列は、アセンブラを使用してアセンブルすることができる。当技術分野で既知のアセンブラの非限定的な例には、TrinityおよびV’DJerが含まれる。いくつかの実施形態では、補正された重Dおよび軽V-J接合配列を有するFASTAファイルを各サンプルについて生成することができる。アセンブルされたFASTAファイルに加えて、生殖細胞系列FASTAファイルを、例えば、IgBLAST v1.9.0[Ye J,et al Nucleic Acids Research,2013]およびIMGTデータベースを使用して生成することができる。さらなる実施形態では、体細胞FASTA配列をIgBLASTに入力して、重鎖および軽鎖に最も近いセグメントIDを取得することができる。生殖細胞系列FASTAは、IMGTデータベースからの対応するセグメント配列をマージすることにより生成することができる。最終的にアセンブルされたFASTA配列は、アラインメントおよび視覚化ステップの「参照」配列として機能し得る。
さらなる実施形態では、アセンブリステップから生成された参照ファイルを使用して、FASTQをBowTie2デフォルトモードでアラインメントすることができる。当技術分野で既知の他のアラインメントツール、例えば、STARまたはTopHat2を使用することもできる。出力されたBAMファイルはIGVの視覚化に使用することができ、患者の突然変異を観察することができる。
さらなる実施形態では、最終的にアセンブルされたFASTA配列からのCDR3領域ならびに対応するV、D、およびJ鎖の同定は、例えば、IgBLASTを用いて行うことができる。IgBLASTのバージョンv.1.9.0を使用した標準化された出力は、場合により、IgBLASTnをデフォルトのパラメーターでラップすることによってもたらすことができる。他の例では、IgBLASTサービスからの出力は、CDR1、CDR2、およびCDR3のヌクレオチドおよびアミノ酸配列を抽出するように設計された専用のパーサーツールを使用して抽出することができる。
例示的ながん関連抗体またはその抗原結合断片
本開示は、コンセンサス配列を含むがん関連抗体を提供する。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、がん細胞の溶解を誘導する。溶解は、任意の機序により、例えば、C1q結合および補体依存性細胞傷害(CDC)、Fc受容体結合、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)、食作用、または細胞アポトーシスの直接誘導などのエフェクター機能を媒介することにより、誘導され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示の抗体またはその抗原結合断片は、操作されていない親抗体またはその抗原結合断片と比較して、少なくとも1つのエフェクター機能の増加を有するように操作される。エフェクター機能は、抗体のFc領域に起因する生物活性であり、これは抗体のアイソタイプによって異なる。抗体エフェクター機能の例には、C1q結合および補体依存性細胞傷害(CDC)、Fc受容体結合、抗体依存性細胞媒介性傷害(ADCC)、食作用が含まれる。例えば、本明細書に開示の抗体またはその抗原結合断片は、糖鎖操作されていない親と比較して、少なくとも1つのエフェクター機能の増加を有するように糖鎖操作され得る。抗体依存性細胞傷害(ADCC)は、抗体のIgG Fab部分と細胞表面上のウイルスタンパク質との複合体の形成、およびエフェクター細胞上のFc受容体(FcγR)へのFc部分の結合の結果である。エフェクター機能の増加は、Fc受容体への結合親和性の増加、ADCCの増加、細胞媒介性免疫の増加、細胞傷害性CD8 T細胞への結合の増加、NK細胞への結合の増加、マクロファージへの結合の増加、多形核細胞への結合の増加、単球への結合の増加、マクロファージへの結合の増加、大型顆粒リンパ球への結合の増加、顆粒球への結合の増加、アポトーシスを誘導する直接シグナル伝達、樹状細胞の成熟の増加、またはT細胞プライミングの増加であり得る。
本開示の抗体およびその抗原結合断片の例示的な配列
一態様では、配列番号1~271のうちのいずれか1つのアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号1~271のうちのいずれか1つのアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号1~271のうちのいずれか1つのVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、(a)配列番号543~813のうちのいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR-H1、(b)配列番号1085~1355のうちのいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR-H2、および(c)配列番号1627~1897のうちのいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号272~542のうちのいずれか1つのアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号272~542のうちのいずれか1つのアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号272~542のうちのいずれか1つのVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、(a)配列番号814~1084のうちのいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR-L1、(b)配列番号1356~1626のうちのいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR-L2、および(c)配列番号1898~2168のうちのいずれか1つのアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、a.上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、b.上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供され、選択されたVHおよびVLは、表5に従ってペアリングされる。一態様では、a.表1のいずれかのCDR-H1から選択されたCDR-H1と、b.表1のいずれかのCDR-L1から選択されたCDR-L1とを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供され、選択されたCDR-H1およびCDR-L1は、表5に従ってペアリングされる。一態様では、a.表1のいずれかのCDR-H2から選択されたCDR-H2と、b.表1のいずれかのCDR-L2から選択されたCDR-L2とを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供され、選択されたCDR-H2およびCDR-L2は、表5に従ってペアリングされる。一態様では、a.表1のいずれかのCDR-H3から選択されたCDR-H3と、b.表1のいずれかのCDR-L3から選択されたCDR-L3とを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供され、選択されたCDR-H3およびCDR-L3は、表5に従ってペアリングされる。一態様では、a.表1のいずれかのCDR-H1、CDR-H2、およびCDR-H3から選択されたCDR-H1、CDR-H2、およびCDR-H3と、b.表1のいずれかのCDR-L1、CDR-L2、およびCDR-L3から選択されたCDR-L1、CDR-L2、およびCDR-L3とを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供され、選択されたCDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、およびCDR-L3は、表1に従ってペアリングされる。
TBLA1001
一態様では、本開示は、(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むVH、および(b)配列番号272のアミノ酸配列を含むVLからなる群から選択される少なくとも一方または両方の可変領域を含む抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、(a)配列番号543のアミノ酸配列を含むCDR-H1、(b)配列番号1085のアミノ酸配列を含むCDR-H2、(c)配列番号1627のアミノ酸配列を含むCDR-H3、(d)配列番号814のアミノ酸配列を含むCDR-L1、(e)配列番号1356のアミノ酸配列を含むCDR-L2、および(f)配列番号1898のアミノ酸配列を含むCDR-L3からなる群から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号543のアミノ酸配列を含むCDR-H1、(b)配列番号1085のアミノ酸配列を含むCDR-H2、(c)配列番号1627のアミノ酸配列を含むCDR-H3、(d)配列番号814のアミノ酸配列を含むCDR-L1、(e)配列番号1356のアミノ酸配列を含むCDR-L2、および(f)配列番号1898のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1627のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1898のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号543のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1085のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1627のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号272のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号814のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1356のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1898のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号1のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号1のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号1のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号1のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号543のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1085のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1627のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号272のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号272のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号272のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号814のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1356のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1898のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号1のVHアミノ酸配列、および配列番号272のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBLA1002
一態様では、本開示は、a.配列番号2のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号273のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号544のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1086のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1628のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号815のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1357のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1899のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号544のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1086のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1628のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号815のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1357のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1899のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1628のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1899のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号544のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1086のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1628のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号273のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号815のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1357のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1899のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号2のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号2のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号2のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号2のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号544のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1086のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1628のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号273のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号273のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号273のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号815のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1357のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1899のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号2のVHアミノ酸配列、および配列番号273のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBLA1003
一態様では、本開示は、a.配列番号3のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号274のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号545のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1087のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1629のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号816のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1358のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1900のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号545のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1087のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1629のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号816のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1358のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1900のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1629のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1900のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号545のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1087のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1629のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号274のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号816のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1358のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1900のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号3のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号3のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号3のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号3のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号545のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1087のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1629のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号274のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号274のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号274のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、配列番号816のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1358のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1900のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号3のVHアミノ酸配列、および配列番号274のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBLA1004
一態様では、本開示は、配列番号4のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号275のアミノ酸配列を含むVLから選択される少なくとも一方または両方の可変領域を含む抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号546のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1088のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1630のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号817のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1359のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1901のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1630のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号817のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1359のアミノ酸配列を含むCDR-L2、および配列番号1901のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、a.配列番号546のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1088のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1630のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号817のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1359のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1901のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号546のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1088のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1630のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号275のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号817のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1359のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1901のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号4のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号4のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号4のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号4のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a配列番号546のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b配列番号1088のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1630のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号275のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号275のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号275のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号817のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1359のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1901のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号4のVHアミノ酸配列、および配列番号275のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBLA1005
一態様では、本開示は、a.配列番号5のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号276のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号547のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1089のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1631のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号818のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1360のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1902のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号547のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1089のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1631のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号818のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1360のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1902のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1631のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1902のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号547のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1089のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1631のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号276のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号818のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1360のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1902のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号5のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号5のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号5のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号547のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1089のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1631のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号276のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号276のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号276のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号818のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1360のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1902のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号5のVHアミノ酸配列、および配列番号276のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBLA1006
一態様では、本開示は、a.配列番号6のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号277のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号548のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1090のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1632のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号819のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1361のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1903のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号548のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1090のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1632のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号819のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1361のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1903のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1632のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1903のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号548のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1090のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1632のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号277のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号819のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1361のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1903のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号6のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号6のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号6のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号6のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号548のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1090のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1632のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号277のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号277のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号277のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号819のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1361のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1903のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号6のVHアミノ酸配列、および配列番号277のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBLA1007
一態様では、本開示は、a.配列番号7のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号278のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号549のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1091のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1633のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号820のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1362のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1904のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号549のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1091のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1633のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号820のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1362のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1904のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1633のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1904のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号549のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1091のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1633のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号278のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号820のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1362のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1904のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号7のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号7のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号7のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号549のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1091のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1633のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号278のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号278のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号278のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号820のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1362のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1904のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号7のVHアミノ酸配列、および配列番号278のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBLA1008
一態様では、本開示は、a.配列番号8のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号279のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号550のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1092のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1634のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号821のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1363のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1905のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号550のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1092のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1634のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号821のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1363のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1905のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1634のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1905のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号550のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1092のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1634のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号279のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号821のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1363のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1905のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号8のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号8のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号8のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号550のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1092のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1634のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号279のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号279のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号279のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号821のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1363のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1905のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号8のVHアミノ酸配列、および配列番号279のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBLA1009
一態様では、本開示は、a.配列番号9のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号280のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号551のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1093のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1635のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号822のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1364のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1906のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号551のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1093のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1635のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号822のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1364のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1906のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1635のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1906のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号551のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1093のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1635のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号280のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号822のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1364のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1906のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号9のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号9のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号9のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号9のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号551のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1093のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1635のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号280のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号280のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号280のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号822のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1364のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1906のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号9のVHアミノ酸配列、および配列番号280のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBLA1010
一態様では、本開示は、a.配列番号10のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号281のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号552のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1094のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1636のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号823のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1365のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1907のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号552のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1094のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1636のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号823のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1365のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1907のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1636のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1907のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号552のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1094のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1636のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号281のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号823のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1365のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1907のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号10のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号10のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号10のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号10のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号552のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1094のアミノ酸配列を含むCDR-H2、および配列番号1636のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号281のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号281のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号281のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号823のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1365のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1907のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号10のVHアミノ酸配列、および配列番号281のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBLA1011
一態様では、本開示は、a.配列番号11のアミノ酸配列を含むVH、および配列番号282のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号553のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1095のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1637のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号824のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1366のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1908のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号553のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1095のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1637のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号824のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1366のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1908のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1637のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1908のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号553のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1095のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1637のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号282のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号824のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1366のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1908のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号11のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号11のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号11のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号11のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号553のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1095のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1637のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号282のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号282のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号282のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号824のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1366のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1908のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号11のVHアミノ酸配列、および配列番号282のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBLA1012
一態様では、本開示は、a.配列番号12のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号283のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号554のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1096のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1638のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号825のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1367のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1909のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号554のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1096のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1638のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号825のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1367のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1909のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1638のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1909のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号554のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1096のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1638のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号283のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a配列番号825のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b配列番号1367のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c配列番号1909のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号12のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号12のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号12のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号12のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号554のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1096のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1638のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号283のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号283のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号283のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号825のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1367のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1909のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号12のVHアミノ酸配列、および配列番号283のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBLA1013
一態様では、本開示は、a.配列番号13のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号284のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号555のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1097のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1639のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号826のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1368のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1910のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号555のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1097のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1639のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号826のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1368のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1910のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1639のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1910のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号555のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1097のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1639のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号284のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号826のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1368のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1910のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号13のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号13のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号13のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号13のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号555のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1097のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1639のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号284のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号284のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号284のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号826のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1368のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1910のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号13のVHアミノ酸配列、および配列番号284のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1001
一態様では、本開示は、a.配列番号14のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号285のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号556のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1098のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1640のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号827のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1369のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1911のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号556のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1098のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1640のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号827のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1369のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1911のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1640のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1911のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号556のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1098のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1640のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号285のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号827のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1369のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1911のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号14のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号14のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号14のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号14のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号556のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1098のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1640のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号285のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号285のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号285のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号827のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1369のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1911のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号14のVHアミノ酸配列、および配列番号285のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1002
一態様では、本開示は、a.配列番号15のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号286のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号557のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1099のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1641のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号828のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1370のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1912のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号557のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1099のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1641のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号828のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1370のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1912のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1641のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1912のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号557のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1099のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1641のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号286のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号828のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1370のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1912のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号15のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号15のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号15のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号15のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号557のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1099のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1641のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号286のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号286のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号286のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号828のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1370のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1912のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号15のVHアミノ酸配列、および配列番号286のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1003
一態様では、本開示は、a.配列番号16のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号287のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号558のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1100のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1642のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号829のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1371のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1913のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号558のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1100のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1642のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号829のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1371のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1913のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1642のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1913のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号558のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1100のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1642のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号287のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号829のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1371のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1913のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号16のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号16のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号16のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号16のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号558のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1100のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1642のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号287のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号287のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号287のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号829のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1371のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1913のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号16のVHアミノ酸配列、および配列番号287のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1004
一態様では、本開示は、a.配列番号17のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号288のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号559のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1101のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1643のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号830のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1372のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1914のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号559のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1101のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1643のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号830のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1372のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1914のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1643のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1914のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号559のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1101のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1643のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号288のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号830のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1372のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1914のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号17のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号17のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号17のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号17のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号559のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1101のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1643のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号288のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号288のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号288のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号830のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1372のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1914のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号17のVHアミノ酸配列、および配列番号288のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1005
一態様では、本開示は、a.配列番号18のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号289のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号560のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1102のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1644のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号831のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1373のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1915のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号560のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1102のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1644のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号831のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1373のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1915のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1644のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1915のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号560のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1102のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1644のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号289のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号831のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1373のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1915のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号18のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号18のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号18のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号18のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号560のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1102のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1644のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号289のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号289のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号289のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号831のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1373のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1915のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号18のVHアミノ酸配列、および配列番号289のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1006
一態様では、本開示は、a.配列番号19のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号290のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号561のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1103のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1645のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号832のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1374のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1916のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号561のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1103のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1645のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号832のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1374のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1916のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1645のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1916のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号561のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1103のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1645のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号290のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号832のアミノ酸配列を含むCDR-L1、c.配列番号1374のアミノ酸配列を含むCDR-L2、b.配列番号1916のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号19のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号19のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号19のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号19のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号561のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1103のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1645のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号290のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号290のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号290のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号832のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1374のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1916のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号19のVHアミノ酸配列、および配列番号290のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1007
一態様では、本開示は、a.配列番号20のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号291のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号562のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1104のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1646のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号833のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1375のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1917のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号562のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1104のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1646のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号833のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1375のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1917のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1646のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1917のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号562のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1104のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1646のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号291のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号833のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1375のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1917のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号20のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号20のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号20のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号20のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号562のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1104のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1646のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号291のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号291のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号291のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号833のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1375のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1917のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号20のVHアミノ酸配列、および配列番号291のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1008
一態様では、本開示は、a.配列番号21のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号292のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号563のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1105のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1647のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号834のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1376のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1918のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号563のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1105のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1647のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号834のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1376のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1918のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1647のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1918のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号563のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1105のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1647のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号292のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号834のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1376のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1918のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号21のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号21のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号21のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号21のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号563のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1105のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1647のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号292のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号292のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号292のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号834のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1376のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1918のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号21のVHアミノ酸配列、および配列番号292のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1009
一態様では、本開示は、a.配列番号22のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号293のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号564のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1106のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1648のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号835のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1377のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1919のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号564のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1106のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1648のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号835のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1377のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1919のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1648のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1919のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号564のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1106のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1648のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号293のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号835のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1377のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1919のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号22のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号22のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号22のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号22のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号564のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1106のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1648のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号293のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号293のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号293のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号835のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1377のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1919のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号22のVHアミノ酸配列、および配列番号293のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1010
一態様では、本開示は、a.配列番号23のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号294のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号565のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1107のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1649のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号836のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1378のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1920のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号565のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1107のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1649のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号836のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1378のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1920のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1649のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1920のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号565のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1107のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1649のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号294のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号836のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1378のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1920のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号23のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号23のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号23のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号23のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号565のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1107のアミノ酸配列を含むCDR-H2、a.配列番号1649のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号294のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号294のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号294のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号836のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1378のアミノ酸配列を含むCDR-L2、a.配列番号1920のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号23のVHアミノ酸配列、および配列番号294のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1011
一態様では、本開示は、a.配列番号24のアミノ酸配列を含むVH、およびa.配列番号295のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号566のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1108のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1650のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号837のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1379のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1921のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号566のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1108のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1650のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号837のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1379のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1921のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1650のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1921のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号566のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1108のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1650のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号295のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号837のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1379のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1921のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号24のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号24のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号24のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号24のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号566のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1108のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1650のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号295のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号295のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号295のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号837のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1379のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1921のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号24のVHアミノ酸配列、および配列番号295のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1012
一態様では、本開示は、a.配列番号25のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号296のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号567のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1109のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1651のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号838のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1380のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1922のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号567のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1109のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1651のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号838のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1380のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1922のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1651のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1922のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号567のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1109のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1651のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号296のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号838のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1380のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1922のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号25のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号25のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号25のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号25のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号567のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1109のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1651のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号296のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号296のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号296のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号838のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1380のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1922のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号25のVHアミノ酸配列、および配列番号296のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1013
一態様では、本開示は、a.配列番号26のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号297のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号568のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1110のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1652のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号839のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1381のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1923のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号568のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1110のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1652のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号839のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1381のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1923のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1652のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1923のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号568のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1110のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1652のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号297のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号839のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1381のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1923のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号26のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号26のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号26のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号26のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号568のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1110のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1652のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号297のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号297のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号297のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号839のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1381のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1923のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号26のVHアミノ酸配列、および配列番号297のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1014
一態様では、本開示は、a.配列番号27のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号298のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号569のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1111のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1653のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号840のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1382のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1924のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号569のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1111のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1653のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号840のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1382のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1924のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1653のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1924のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号569のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1111のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1653のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号298のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号840のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1382のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1924のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号27のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号27のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号27のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号27のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号569のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1111のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1653のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号298のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号298のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号298のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号840のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1382のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1924のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号27のVHアミノ酸配列、および配列番号298のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1015
一態様では、本開示は、a.配列番号28のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号299のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号570のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1112のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1654のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号841のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1383のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1925のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号570のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1112のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1654のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号841のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1383のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1925のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1654のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1925のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号570のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1112のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1654のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号299のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号841のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1383のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1925のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号28のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号28のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号28のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号28のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号570のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1112のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1654のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号299のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号299のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号299のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号841のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1383のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1925のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号28のVHアミノ酸配列、および配列番号299のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1016
一態様では、本開示は、a.配列番号29のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号300のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号571のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1113のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1655のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号842のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1384のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1926のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号571のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1113のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1655のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号842のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1384のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1926のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1655のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1926のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号571のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1113のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1655のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号300のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号842のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1384のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1926のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号29のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号29のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号29のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号29のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号571のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1113のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1655のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号300のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号300のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号300のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号842のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1384のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1926のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号29のVHアミノ酸配列、および配列番号300のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1017
一態様では、本開示は、a.配列番号30のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号301のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号572のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1114のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1656のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号843のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1385のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1927のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号572のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1114のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1656のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号843のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1385のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1927のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1656のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1927のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号572のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1114のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1656のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号301のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号843のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1385のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1927のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号30のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号30のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号30のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号30のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号572のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1114のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1656のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号301のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号301のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号301のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号843のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1385のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1927のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号30のVHアミノ酸配列、および配列番号301のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1018
一態様では、本開示は、a.配列番号31のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号302のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号573のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1115のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1657のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号844のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1386のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1928のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号573のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1115のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1657のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号844のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1386のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1928のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1657のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1928のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号573のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1115のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1657のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号302のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号844のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1386のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1928のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号31のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号31のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号31のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号31のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号573のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1115のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1657のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号302のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号302のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号302のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号844のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1386のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1928のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号31のVHアミノ酸配列、および配列番号302のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1019
一態様では、本開示は、a.配列番号32のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号303のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号574のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1116のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1658のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号845のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1387のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1929のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号574のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1116のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1658のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号845のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1387のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1929のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1658のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1929のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号574のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1116のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1658のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号303のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号845のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1387のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1929のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号32のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号32のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号32のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号32のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号574のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1116のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1658のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号303のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号303のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号303のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号845のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1387のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1929のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号32のVHアミノ酸配列、および配列番号303のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1020
一態様では、本開示は、a.配列番号33のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号304のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号575のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1117のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1659のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号846のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1388のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1930のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号575のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1117のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1659のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号846のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1388のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1930のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1659のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号11930のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号575のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1117のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1659のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号304のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号846のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1388のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1930のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号33のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号33のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号33のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号33のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号575のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1117のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1659のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号304のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号304のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号304のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号846のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1388のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1930のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号33のVHアミノ酸配列、および配列番号304のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1021
一態様では、本開示は、a.配列番号34のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号305のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号576のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1118のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1660のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号847のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1389のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1931のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号576のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1118のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1660のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号847のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1389のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1931のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1660のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1931のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号576のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1118のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1660のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号305のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号847のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1389のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1931のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号34のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号34のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号34のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号34のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号576のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1118のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1660のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号305のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号305のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号305のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号847のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1389のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1931のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号34のVHアミノ酸配列、および配列番号305のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1022
一態様では、本開示は、a.配列番号35のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号306のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号577のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1119のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1661のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号848のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1390のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1932のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号577のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1119のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1661のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号848のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1390のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1932のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1661のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1932のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号577のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1119のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1661のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、a.配列番号306のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号848のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1390のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1932のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号35のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号35のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号35のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号35のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号577のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1119のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1661のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号306のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号306のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号306のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号848のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1390のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1932のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号35のVHアミノ酸配列、および配列番号306のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1023
一態様では、本開示は、a.配列番号36のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号307のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号578のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1120のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1662のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号849のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1391のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1933のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号578のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1120のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1662のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号849のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1391のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1933のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1662のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1933のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号578のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1120のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1662のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号307のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号849のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1391のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1933のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号36のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号36のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号36のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号36のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号578のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1120のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1662のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号307のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号307のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号307のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号849のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1391のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1933のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号36のVHアミノ酸配列、および配列番号307のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1024
一態様では、本開示は、a.配列番号37のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号308のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号579のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1121のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1663のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号850のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1392のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1934のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号579のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1121のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1663のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号850のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1392のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1934のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1663のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1934のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号579のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1121のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1663のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号308のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号850のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1392のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1934のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号37のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号37のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号37のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号37のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号579のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1121のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1663のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号308のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号308のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号308のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号850のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1392のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1934のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号37のVHアミノ酸配列、および配列番号308のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1025
一態様では、本開示は、a.配列番号38のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号309のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号580のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1122のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1664のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号851のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1393のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1935のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号580のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1122のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1664のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号851のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1393のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1935のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1664のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1935のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号580のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1122のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1664のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号309のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号851のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1393のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1935のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号38のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号38のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号38のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号38のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号580のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1122のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1664のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号309のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号309のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号309のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号851のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1393のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1935のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号38のVHアミノ酸配列、および配列番号309のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1026
一態様では、本開示は、a.配列番号39のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号310のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号581のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1123のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1665のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号852のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1394のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1936のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号581のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1123のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1665のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号852のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1394のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1936のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1665のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1936のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号581のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1123のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1665のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号310のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号852のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1394のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1936のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号39のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号39のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号39のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号39のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号581のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1123のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1665のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号310のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号310のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号310のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号852のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1394のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1936のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号39のVHアミノ酸配列、および配列番号310のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1027
一態様では、本開示は、a.配列番号40のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号311のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号582のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1124のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1666のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号853のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1395のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1937のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号582のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1124のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1666のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号853のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1395のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1937のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1666のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1937のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号582のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1124のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1666のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、a.配列番号311のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号853のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1395のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1937のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号40のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号40のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号40のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号40のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号582のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1124のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1666のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号311のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号311のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号311のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号853のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1395のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1937のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号40のVHアミノ酸配列、および配列番号311のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1028
一態様では、本開示は、a.配列番号41のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号312のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号583のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1125のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1667のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号854のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1396のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1938のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号583のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1125のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1667のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号854のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1396のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1938のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1667のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1938のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号583のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1125のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1667のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号312のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号854のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1396のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1938のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号41のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号41のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号41のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号41のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号583のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1125のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1667のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号312のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1から10個のアミノ酸が、配列番号312のアミノ酸配列において置換、挿入、および/または削除されている。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号312のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号854のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1396のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1938のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号41のVHアミノ酸配列、および配列番号312のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1029
一態様では、本開示は、a.配列番号42のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号313のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号584のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1126のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1668のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号855のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1397のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1939のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号584のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1126のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1668のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号855のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1397のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1939のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1668のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1939のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号584のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1126のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1668のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号313のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号855のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1397のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1939のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号42のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号42のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号42のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号42のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号584のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1126のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1668のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号313のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号313のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号313のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号855のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1397のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1939のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号42のVHアミノ酸配列、および配列番号313のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1030
一態様では、本開示は、a.配列番号43のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号314のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号585のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1127のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1669のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号856のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1398のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1940のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号585のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1127のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1669のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号856のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1398のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1940のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1669のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1940のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号585のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1127のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1669のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号314のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号856のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1398のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1940のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号43のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号43のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号43のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号43のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号585のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1127のアミノ酸配列を含むCDR-H2、および配列番号1669のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号314のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号314のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号314のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号856のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1398のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1940のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号43のVHアミノ酸配列、および配列番号314のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1031
一態様では、本開示は、a.配列番号44のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号315のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号586のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1128のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1670のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号857のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1399のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1941のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号586のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1128のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1670のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号857のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1399のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1941のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1670のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1941のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号586のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1128のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1670のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号315のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号857のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1399のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1941のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号44のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号44のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号44アミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号44のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号586のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1128のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1670のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号315のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号315のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号315のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号857のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1399のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1941のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号44のVHアミノ酸配列、および配列番号315のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1032
一態様では、本開示は、a.配列番号45のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号316のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号587のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1129のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1671のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号858のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1400のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1942のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号587のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1129のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1671のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号858のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1400のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1942のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1671のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1942のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号587のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1129のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1671のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号316のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号858のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1400のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1942のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号45のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号45のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号45のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号45のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号587のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1129のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1671のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号316のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号316のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号316のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号858のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1400のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1942のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号45のVHアミノ酸配列、および配列番号316のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1033
一態様では、本開示は、a.配列番号46のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号317のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号588のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1130のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1672のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号859のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1401のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1943のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号588のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1130のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1672のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号859のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1401のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1943のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1672のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1943のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号588のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1130のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1672のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号317のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号859のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1401のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1943のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号46のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号46のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号46のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号46のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号588のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1130のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1672のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号317のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号317のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号317のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号859のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1401のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1943のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号46のVHアミノ酸配列、および配列番号317のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1034
一態様では、本開示は、a.配列番号47のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号318のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号589のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1131のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1673のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号860のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1402のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1944のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号589のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1131のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1673のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号860のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1402のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1944のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1673のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1944のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号589のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1131のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1673のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号318のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号860のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1402のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1944のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号47のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号47のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号47のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号47のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号589のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1131のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1673のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号318のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号318のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号318のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号860のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1402のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1944のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号47のVHアミノ酸配列、および配列番号318のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1035
一態様では、本開示は、a.配列番号48のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号319のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号590のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1132のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1674のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号861のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1403のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1945のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号590のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1132のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1674のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号861のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1403のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1945のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1674のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1945のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号590のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1132のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1674のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号319のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号861のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1403のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1945のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号48のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号48のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号48のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号48のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号590のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1132のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1674のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号319のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号319のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号319のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号861のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1403のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1945のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号48のVHアミノ酸配列、および配列番号319のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1036
一態様では、本開示は、a.配列番号49のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号320のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号591のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1133のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1675のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号862のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1404のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1946のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号591のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1133のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1675のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号862のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1404のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1946のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1675のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1946のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号591のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1133のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1675のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号320のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号862のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1404のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1946のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号49のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号49のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号49のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号49のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号591のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1133のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1675のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号320のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号320のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号320のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号862のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1404のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1946のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号49のVHアミノ酸配列、および配列番号320のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1037
一態様では、本開示は、a.配列番号50のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号321のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号592のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1134のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1676のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号863のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1405のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1947のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号592のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1134のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1676のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号863のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1405のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1947のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1676のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1947のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号592のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1134のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1676のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号321のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号863のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1405のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1947のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号50のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号50のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号50のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号50のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号592のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1134のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1676のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号321のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号321のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号321のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号863のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1405のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1947のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号50のVHアミノ酸配列、および配列番号321のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1038
一態様では、本開示は、a.配列番号51のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号322のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号593のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1135のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1677のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号864のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1406のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1948のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号593のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1135のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1677のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号864のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1406のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1948のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1677のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1948のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号593のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1135のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1677のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号322のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号864のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1406のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1948のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号51のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号51のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号51のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号51のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号593のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1135のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1677のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号322のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号322のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号322のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号864のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1406のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1948のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号51のVHアミノ酸配列、および配列番号322のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1039
一態様では、本開示は、a.配列番号52のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号323のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号594のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1136のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1678のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号865のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1407のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1949のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、a.配列番号594のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1136のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1678のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号865のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1407のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1949のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1678のアミノ酸配列を含むCDR-H3、およびf.配列番号1949のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号594のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1136のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1678のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号323のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号865のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1407のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1949のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号52のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号52のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号52のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号52のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号594のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1136のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1678のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号323のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号323のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号323のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号865のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1407アミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1949のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号52のVHアミノ酸配列、および配列番号323のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1040
一態様では、本開示は、a.配列番号53のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号324のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号595のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1137のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1679のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号866のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1408のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1950のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号595のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1137のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1679のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号866のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1408のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1950のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1679のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1950のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号595のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1137のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1679のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号324のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号866のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1408のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1950のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号53のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号53のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号53のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号53のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号595のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1137のアミノ酸配列を含むCDR-H2、および配列番号1679のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号324のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号324のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号324のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号866のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1408のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1950のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号53のVHアミノ酸配列、および配列番号324のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1041
一態様では、本開示は、a.配列番号54のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号325のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号596のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1138のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1680のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号867のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1409のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1951のアミノ酸配列を含むCDR-L3から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号596のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1138のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1680のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号867のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1409のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1951のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1680のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1951のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号596のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1138のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1680のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号325のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号867のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1409のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1951のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号54のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号54のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号54のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号54のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a配列番号596のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1138のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1680のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号325のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号325のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号325のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号867のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1409のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1951のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号54のVHアミノ酸配列、および配列番号325のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1042
一態様では、本開示は、a.配列番号55のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号326のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号597のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1139のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1681のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号868のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1410のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1952のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号597のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1139のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1681のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号868のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1410のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1952のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1681のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1952のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号597のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1139のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1681のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号326のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号868のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1410のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1952のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号55のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号55のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号55のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号55のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号597のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1139のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1681のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号326のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号326のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号326のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号868のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1410のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1952のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号55のVHアミノ酸配列、および配列番号326のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1043
一態様では、本開示は、a.配列番号56のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号327のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号598のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1140のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1682のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号869のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1411のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1953のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号598のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1140のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1682のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号869のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1411のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1953のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1682のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1953のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号598のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1140のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1682のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号327のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号869のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1411のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1953のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号56のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号56のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号56のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号56のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号598のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1140のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1682のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号327のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号327のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号327のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号869のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1411のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1953のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号56のVHアミノ酸配列、および配列番号327のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1044
一態様では、本開示は、a.配列番号57のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号328のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号599のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1411のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1683のアミノ酸配列を含むCDR-H3、c.配列番号870のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1412のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1954のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、a.配列番号599のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1411のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1683のアミノ酸配列を含むCDR-H3、c.配列番号870のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1412のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1954のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1683のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1954のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号599のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1411のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1683のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号328のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号870のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1412のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1954のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号57のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号57のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号57のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号57のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号599のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1141のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1683のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号328のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号328のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号328のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号870のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1412のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1954のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号57のVHアミノ酸配列、および配列番号328のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1045
一態様では、本開示は、a.配列番号58のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号329のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号600のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1142のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1684のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号871のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1413のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1955のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号600のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1142のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1684のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号871のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1413のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1955のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1684のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1955のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号600のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1142のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1684のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号329のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号871のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1413のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1955のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号58のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号58のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号58のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号58のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号600のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1142のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1684のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号329のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号329のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号329のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号871のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1413のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1955のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号58のVHアミノ酸配列、および配列番号329のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1046
一態様では、本開示は、a.配列番号59のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号330のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号601のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1143のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1685のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号872のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1414のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1956のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号601のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1143のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1685のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号330のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号872のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1414のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1956のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号59のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号59のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号59のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号59のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号601のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1143のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1685のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号330のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号330のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号330のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号872のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1414のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1956のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号59のVHアミノ酸配列、および配列番号330のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1047
一態様では、本開示は、a.配列番号60のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号331のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号602のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1144のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1686のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号873のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1415のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1957のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1686のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1957のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1686のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1957のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号602のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1144のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1686のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号331のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号873のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1415のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1957のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号60のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号60のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号60のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号60のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号602のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1144のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1686のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号331のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号331のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号331のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号873のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1415のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1957のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号60のVHアミノ酸配列、および配列番号331のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1048
一態様では、本開示は、a.配列番号61のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号332のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号603のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1145のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1687のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号874のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1416のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1958のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1687のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1958のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号603のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1145のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1687のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号332のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号874のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1416のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1958のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号61のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号61のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号61のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号61のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号603のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1145のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1687のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号332のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号332のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号332のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号874のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1416のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1958のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号61のVHアミノ酸配列、および配列番号332のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1049
一態様では、本開示は、a.配列番号62のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号333のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号604のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1146のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1688のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号875のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1417のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1959のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号604のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1146のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1688のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号875のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1417のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1959のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1688のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1959のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号604のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1146のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1688のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号333のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号875のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1417のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1959のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号62のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号62のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号62のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号62のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号604のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1146のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1688のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号333のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号333のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号333のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号875のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1417のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1959のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号62のVHアミノ酸配列、および配列番号333のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1050
一態様では、本開示は、a.配列番号63のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号334のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号605のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1147のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1689のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号876のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1418のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1960のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号605のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1147のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1689のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号876のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1418のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1960のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1689のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1960のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号605のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1147のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1689のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号334のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号876のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1418のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1960のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号63のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号63のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号63のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号63のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号605のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1147のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1689のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号334のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号334のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号334のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号876のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1418のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1960のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号63のVHアミノ酸配列、および配列番号334のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1051
一態様では、本開示は、a.配列番号64のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号335のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号606のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1148のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1690のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号877のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1419のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1961のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1690のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1961のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、a.配列番号606のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1148のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1690のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号877のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1419のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1961のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号606のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1148のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1690のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号335のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号877のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1419のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1961のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号64のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号64のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号64のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号64のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号606のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1148のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1690のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号335のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号335のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号335のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号877のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1419のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1961のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号64のVHアミノ酸配列、および配列番号335のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1052
一態様では、本開示は、a.配列番号65のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号336のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号607のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1149のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1691のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号878のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1420のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1962のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1691のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1962のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号607のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1149のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1691のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号878のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1420のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1962のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号607のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1149のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1691のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号336のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号878のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1420のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1962のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号65のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号65のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号65のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号65のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号607のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1149のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1691のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号336のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号336のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号336のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号878のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1420のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1962のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号65のVHアミノ酸配列、および配列番号336のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1053
一態様では、本開示は、a.配列番号66のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号337のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号608のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1150のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1692のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号879のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1421のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1963のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1692のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1963のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号608のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1150のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1692のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号879のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1421のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1963のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号608のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1150のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1692のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号337のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号879のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1421のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1963のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号66のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号66のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号66のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号66のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号608のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1150のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびa.配列番号1692のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号337のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号337のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号337のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号879のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1421のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1963のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号66のVHアミノ酸配列、および配列番号337のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1054
一態様では、本開示は、a.配列番号67のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号338のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号609のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1151のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1693のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号880のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1422のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1964のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1693のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1964のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号609のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1151のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1693のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号880のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1422のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1964のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号609のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1151のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1693のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号338のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号880のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1422のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1964のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号67のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号67のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号67のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号67のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号609のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1151のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1693のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号338のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号338のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号338のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号880のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1422のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1964のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号67のVHアミノ酸配列、および配列番号338のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1055
一態様では、本開示は、a.配列番号68のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号339のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号610のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1152のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1694のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号881のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1423のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1965のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1694のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1965のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号610のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1152のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1694のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号881のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1423のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1965のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号610のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1152のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1694のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号339のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号881のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1423のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1965のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号68のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号68のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号68のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号68のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号610のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1152のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1694のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号339のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号339のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号339のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号881のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1423のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1965のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号68のVHアミノ酸配列、および配列番号339のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1056
一態様では、本開示は、a.配列番号69のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号340のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1695のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1966のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号611のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1153のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1695のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号882のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1424のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1966のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号611のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1153のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1695のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号882のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1424のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1966のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号611のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1153のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1695のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号340のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号882のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1424のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1966のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号69のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号69のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号69のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号69のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号611のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1153のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1695のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号340のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号340のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号340のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号882のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1424のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1966のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号69のVHアミノ酸配列、および配列番号340のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1057
一態様では、本開示は、a.配列番号70のアミノ酸配列を含むV、およびb.配列番号341のアミノ酸配列を含むV、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号612のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1154のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1696のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号883のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1425のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1967のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1696のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1967のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1696のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1967のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号612のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1154のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1696のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号341のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号883のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1425のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1967のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号70のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号70のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号70のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号70のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号612のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1154のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1696のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号341のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号341のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号341のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号883のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1425のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1967のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号70のVHアミノ酸配列、および配列番号341のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TBRE1058
一態様では、本開示は、a.配列番号71のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号342のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号613のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1155のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1697のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号884のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1426のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1968のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1697のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1968のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号613のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1155のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1697のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号884のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1426のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1968のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号613のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1155のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1697のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号342のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号884のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1426のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1968のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号71のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号71のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号71のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号71のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号613のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1155のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1697のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号342のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号342のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号342のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号884のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1426のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1968のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号71のVHアミノ酸配列、および配列番号342のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCER1001
一態様では、本開示は、配列番号72のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号343のアミノ酸配列を含むVLから選択される少なくとも一方または両方の可変領域を含む抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号614のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1156のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1698のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号885のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1427のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1969のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1698のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1969のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号614のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1156のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1698のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号885のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1427のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1969のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号614のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1156のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1698のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号343のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号885のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1427のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1969のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号72のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号72のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号72のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号72のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号614のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1156のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1698のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号343のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号343のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号343のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号885のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1427のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1969のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号72のVHアミノ酸配列、および配列番号343のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCER1002
一態様では、本開示は、a.配列番号73のアミノ酸配列を含むV、およびb.配列番号344のアミノ酸配列を含むV、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号615のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1157のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1699のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号886のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1428のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1970のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1699のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1970のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号615のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1157のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1699のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号886のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1428のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1970のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号615のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1157のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1699のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号344のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号886のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1428のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1970のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号73のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号73のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号73のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号73のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号615のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1157のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1699のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号344のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号344のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号344のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号886のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1428のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1970のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号73のVHアミノ酸配列、および配列番号344のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCER1003
一態様では、本開示は、a.配列番号74のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号345のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号616のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1158のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1700のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号887のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1429のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1971のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1700のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1971のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号616のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1158のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1700のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号887のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1429のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1971のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号616のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1158のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1700のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号345のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号887のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1429のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1971のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号74のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号74のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号74のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号74のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号616のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1158のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1700のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号345のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号345のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号345のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号887のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1429のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1971のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号74のVHアミノ酸配列、および配列番号345のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCER1004
一態様では、本開示は、a.配列番号75のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号346のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号617のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1159のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1701のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号888のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1430のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1972のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1701のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1972のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号617のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1159のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1701のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号888のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1430のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1972のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号617のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1159のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1701のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号346のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号888のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1430のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1972のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号75のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号75のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号75のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号75のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号617のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1159のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1701のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号346のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号346のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号346のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、配列番号888のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1430のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1972のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号75のVHアミノ酸配列、および配列番号346のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCER1005
一態様では、本開示は、a.配列番号76のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号347のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号618のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1160のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1702のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号889のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1431のアミノ酸配列を含むCDR-L2、f.配列番号1973のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1702のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1973のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号618のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1160のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1702のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号889のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1431のアミノ酸配列を含むCDR-L2、f.配列番号1973のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号618のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1160のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1702のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号347のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号889のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1431のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1973のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号76のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号76のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号76のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号76のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号618のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1160のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1702のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号347のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号347のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号347のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号889のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1431のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1973のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号76のVHアミノ酸配列、および配列番号347のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCER1006
一態様では、本開示は、a.配列番号77のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号348のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号619のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1161のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1703のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号890のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1432のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1974のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1703のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1974のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号619のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1161のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1703のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号890のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1432のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1974のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号619のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1161のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1703のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号348のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号890のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1432のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1974のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号77のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号77のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号77のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号77のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号619のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1161のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1703のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号348のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号348のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号348のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号890のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1432のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1974のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号77のVHアミノ酸配列、および配列番号348のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCER1007
一態様では、本開示は、a.配列番号78のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号349のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号620のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1162のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1704のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号891のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1433のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1975のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1704のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1975のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号620のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1162のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1704のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号891のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1433のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1975のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号620のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1162のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1704のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号349のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号891のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1433のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1975のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号78のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号78のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号78のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号78のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号620のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1162のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1704のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号349のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号349のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号349のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号891のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1433のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1975のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号78のVHアミノ酸配列、および配列番号349のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCHO1001
一態様では、本開示は、a.配列番号79のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号350のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号621のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1163のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1705のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号892のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1434のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1976のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1705のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1976のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号621のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1163のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1705のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号892のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1434のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1976のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号621のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1163のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1705のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号350のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号892のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1434のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1976のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号79のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号79のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号79のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号621のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1163のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1705のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号350のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号350のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号350のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号892のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1434のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1976のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号79のVHアミノ酸配列、および配列番号350のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCOL1001
一態様では、本開示は、a.配列番号80のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号351のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号622のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1164のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1706のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号893のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1435のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1977のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1706のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1977のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号622のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1164のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1706のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号351のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号893のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1435のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1977のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号80のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号80のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号80のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号80のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a配列番号622のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1164のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1706のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号351のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号351のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号351のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号893のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1435のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1977のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号80のVHアミノ酸配列、および配列番号351のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCOL1002
一態様では、本開示は、a.配列番号81のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号352のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号623のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1165のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1707のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号894のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1436のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1978のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1707のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1978のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号623のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1165のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1707のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号352のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号894のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1436のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1978のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号81のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号81のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号81のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号623のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1165のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1707のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号352のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号352のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号352のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号894のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1436のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1978のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号81のVHアミノ酸配列、および配列番号352のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCOL1003
一態様では、本開示は、a.配列番号82のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号353のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号624のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1166のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1708のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号895のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1437のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1979のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1708のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1979のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号624のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1166のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1708のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号353のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号895のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1437のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1979のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号82のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号82のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号82のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号82のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号624のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1166のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1708のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号353のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号353のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号353のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号895のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1437のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1979のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号82のVHアミノ酸配列、および配列番号353のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCOL1004
一態様では、本開示は、a.配列番号83のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号354のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号625のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1167のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1709のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号896のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1438のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1980のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1709のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1980のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号625のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1167のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1709のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号354のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号896のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1438のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1980のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号83のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号83のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号83のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号83のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号625のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1167のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1709のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号354のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号354のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号354のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号896のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1438のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1980のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号83のVHアミノ酸配列、および配列番号354のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCOL1005
一態様では、本開示は、a.配列番号84のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号355のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号626のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1168のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1710のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号897のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1439のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1981のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1710のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1981のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号626のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1168のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1710のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号355のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号897のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1439のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1981のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号84のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号84のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号84のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号84のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号626のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1168のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1710のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号355のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号355のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号355のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号897のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1439のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1981のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号84のVHアミノ酸配列、および配列番号355のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCOL1006
一態様では、本開示は、a.配列番号85のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号356のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号627のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1169のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1711のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号898のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1440のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1982のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1711のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1982のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号627のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1169のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1711のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号356のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号898のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1440のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1982のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号85のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号85のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号85のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号85のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号627のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1169のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1711のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号356のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号356のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号356のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号898のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1440のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1982のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号85のVHアミノ酸配列、および配列番号356のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCOL1007
一態様では、本開示は、a.配列番号86のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号357のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号628のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1170のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1712のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号899のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1441のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1983のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1712のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1983のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号628のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1170のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1712のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号357のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号899のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1441のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1983のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号86のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号86のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号86のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号86のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号628のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1170のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1712のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号357のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号357のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号357のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号899のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1441のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1983のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号86のVHアミノ酸配列、および配列番号357のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCOL1008
一態様では、本開示は、a.配列番号87のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号358のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号629のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1171のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1713のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号900のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1442のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1984のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1713のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1984のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号629のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1171のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1713のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号358のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号900のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1442のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1984のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号87のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号87のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号87のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号87のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号629のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1171のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1713のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号358のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号358のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号358のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号900のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1442のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1984のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号87のVHアミノ酸配列、および配列番号358のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TCOL1009
一態様では、本開示は、a.配列番号88のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号359のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号630のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1172のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1714のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号901のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1443のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1985のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1714のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1985のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号630のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1172のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1714のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号359のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号901のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1443のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1985のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号88のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号88のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号88のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号88のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号630のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1172のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1714のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号359のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号359のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号359のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号901のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1443のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1985のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号88のVHアミノ酸配列、および配列番号359のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TESO1001
一態様では、本開示は、a.配列番号89のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号360のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号631のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1173のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1715のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号902のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1444のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1986のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1715のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1986のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号631のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1173のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1715のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号360のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号902のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1444のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1986のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号89のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号89のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号89のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号89のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号631のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1173のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1715のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号360のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号360のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号360のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号902のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1444のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1986のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号89のVHアミノ酸配列、および配列番号360のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TESO1002
一態様では、本開示は、a.配列番号90のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号361のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号632のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1174のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1716のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号903のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1445のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1987のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。一態様では、本開示は、配列番号1716のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1987のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号632のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1174のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1716のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号361のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号903のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1445のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1987のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号90のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号90のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号90のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号90のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号632のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1174のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1716のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号361のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号316のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号361のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号903のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1445のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1987のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号90のVHアミノ酸配列、および配列番号361のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TESO1003
一態様では、本開示は、a.配列番号91のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号362のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号633のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1175のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1717のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号904のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1446のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1988のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1717のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1988のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号633のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1175のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1717のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号362のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号904のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1446のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1988のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号91のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号91のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号91のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号91のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号633のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1175のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1717のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号362のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号362のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号362のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号904のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1446のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1988のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号91のVHアミノ酸配列、および配列番号362のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TESO1004
一態様では、本開示は、a.配列番号92のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号363のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号634のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1176のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1718のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号905のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1447のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1989のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1718のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1989のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号634のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1176のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1718のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号363のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号905のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1447のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1989のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号92のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号92のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号92のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号92のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号634のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1176のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1718のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号363のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号363のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号363のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号905のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1447のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1989のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号92のVHアミノ酸配列、および配列番号363のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TESO1005
一態様では、本開示は、配列番号93のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号364のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号635のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1177のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1719のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号906のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1448のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1990のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1719のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1990のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号635のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1177のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1719のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号364のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号906のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1448のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1990のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号93のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号93のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号93のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号93のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号635のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1177のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1719のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号364のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号364のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号364のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号906のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1448のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1990のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号93のVHアミノ酸配列、および配列番号364のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TESO1006
一態様では、本開示は、a.配列番号94のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号365のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号636のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1178のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1720のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号907のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1449のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1991のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号636のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1178のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1720のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号365のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号907のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1449のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1991のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号94のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号94のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号94のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。場合により、抗体またはその抗原結合断片は、その配列の1つまたは複数の翻訳後修飾を含む、配列番号94のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号636のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1178のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1720のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号365のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号365のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号365のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号907のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1449のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1991のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号94のVHアミノ酸配列、および配列番号365のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TESO1007
一態様では、本開示は、配列番号95のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号366のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号637のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1179のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1721のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号908のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1450のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1992のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1721のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1992のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号637のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1179のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1721のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号366のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号908のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1450のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1992のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号95のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号95のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号95のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号95のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号637のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1179のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1721のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号366のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号366のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号366のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号908のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1450のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1992のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号95のVHアミノ酸配列、および配列番号366のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1001
一態様では、本開示は、a.配列番号96のアミノ酸配列を含むVH、および配列番号367のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号638のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1180のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1722のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号909のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1451のアミノ酸配列を含むCDR-L2、f.配列番号1993のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1722のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1993のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号638のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1180のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1722のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号367のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号909のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1451のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1993のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号96のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号96のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号96のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。場合により、抗体またはその抗原結合断片は、その配列の1つまたは複数の翻訳後修飾を含む、配列番号96のVH配列を含む。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号638のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1180のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1722のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号367のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号367のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号367のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号909のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1451のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1993のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号96のVHアミノ酸配列、および配列番号367のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1002
一態様では、本開示は、a.配列番号97のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号368のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号639のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1181のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1723のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号910のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1452のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1994のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1723のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1994のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号639のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1181のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1723のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号368のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号910のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1452のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1994のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号97のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号97のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号97のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号97のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号639のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1181のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1723のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号368のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号368のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号368のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号910のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1452のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1994のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号97のVHアミノ酸配列、および配列番号368のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1003
一態様では、本開示は、a.配列番号98のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号369のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号640のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1182のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1724のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号911のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1453のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1995のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1724のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1995のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号640のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1182のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1724のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号369のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号911のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1453のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1995のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号98のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号98のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号98のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号640のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1182のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1724のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号369のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号369のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号369のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号911のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1453のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1995のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号98のVHアミノ酸配列、および配列番号369のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1004
一態様では、本開示は、a.配列番号99のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号370のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号641のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1183のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1725のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号912のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1454のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1996のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1725のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1996のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号641のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1183のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1725のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号370のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号912のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1454のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1996のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号99のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号99のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号99のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号99のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号641のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1183のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1725のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号370のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号370のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号370のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号912のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1454のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1996のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号99のVHアミノ酸配列、および配列番号370のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1005
一態様では、本開示は、a.配列番号100のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号371のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号642のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1184のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1726のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号913のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1455のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1997のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1726のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1997のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号642のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1184のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1726のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号371のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号913のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1455のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1997のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号100のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号100のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号100のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号100のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号642のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1184のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1726のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号371のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号371のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号371のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号913のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1455のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1997のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号100のVHアミノ酸配列、および配列番号371のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1006
一態様では、本開示は、a.配列番号101のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号372のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号643のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1185のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1727のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号914のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1456のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1998のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1727のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1998のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号643のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1185のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1727のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号372のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号914のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1456のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1998のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号101のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号101のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号101のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号101のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号643のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1185のアミノ酸配列を含むCDR-H2、および配列番号1727のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号372のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号372のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号372のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号914のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1456のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1998のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号101のVHアミノ酸配列、および配列番号372のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1007
一態様では、本開示は、a.配列番号102のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号373のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号644のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1186のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1728のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号915のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1457のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号1999のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1728のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号1999のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号644のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1186のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1728のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号373のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号915のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1457のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号1999のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号102のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号102のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号102のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号102のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号644のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1186のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1728のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号373のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号373のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号373のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号915のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1457のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号1999のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号102のVHアミノ酸配列、および配列番号373のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1008
一態様では、本開示は、a.配列番号103のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号374のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号645のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1187のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1729のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号916のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1458のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2000のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.を含むCDR-H1、配列番号1729のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2000のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号645のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1187のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1729のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号374のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号916のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1458のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2000のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号103のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号103のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号103のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号103のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号645のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1187のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1729のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号374のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号374のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号374のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号916のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1458のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2000のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号103のVHアミノ酸配列、および配列番号374のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1009
一態様では、本開示は、a.配列番号104のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号375のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号646のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1188のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1730のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号917のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1459のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2001のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1730のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2001のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号646のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1188のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1730のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号375のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号917のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1459のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2001のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号104のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号104のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号104のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号104のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号646のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1188のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1730のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号375のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号375のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号375のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号917のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1459のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2001のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号104のVHアミノ酸配列、および配列番号375のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1010
一態様では、本開示は、a.配列番号105のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号376のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号647のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1189のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1731のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号918のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1460のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2002のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1731のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2002のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号647のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1189のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1731のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号376のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号918のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1460のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2002のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号105のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号105のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号105のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号105のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号647のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1189のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1731のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号376のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号376のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号376のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号918のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1460のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2002のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号105のVHアミノ酸配列、および配列番号376のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1011
一態様では、本開示は、a.配列番号106のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号377のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号648のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1190のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1732のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号919のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1461のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2003のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1732のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2003のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号648のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1190のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1732のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号377のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号919のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1461のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2003のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号106のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号106のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号106のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号106のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号648のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1190のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1732のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号377のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号377のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号377のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号919のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1461のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2003のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号106のVHアミノ酸配列、および配列番号377のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1012
一態様では、本開示は、a.配列番号107のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号378のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号649のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1191のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1733のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号920のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1462のアミノ酸配列を含むCDR-L2、f.配列番号2004のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1733のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2004のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号649のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1191のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1733のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号378のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号920のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1462のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2004のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号107のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号107のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号107のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号107のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号649のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1191のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1733のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号378のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号378のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号378のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号920のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1462のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2004のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号107のVHアミノ酸配列、および配列番号378のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1013
一態様では、本開示は、a.配列番号108のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号379のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号650のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1192のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1734のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号921のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1463のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2005のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1734のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2005のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号650のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1192のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1734のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号379のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号921のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1463のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2005のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号108のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号108のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号108のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号108のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号650のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1192のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1734のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号379のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号379のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号379のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号921のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1463のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2005のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号108のVHアミノ酸配列、および配列番号379のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
THNS1014
一態様では、本開示は、a.配列番号109のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号380のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号651のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1193のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1735のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号922のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1464のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2006のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1735のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2006のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号651のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1193のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1735のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号380のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号922のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1464のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2006のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号109のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号109のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号109のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号109のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号651のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1193のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1735のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号380のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号380のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号380のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号922のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1464のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2006のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号109のVHアミノ酸配列、および配列番号380のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1001
一態様では、本開示は、a.配列番号110のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号381のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号652のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1194のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1736のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号923のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1465のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2007のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1736のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2007のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号652のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1194のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1736のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号381のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号923のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1465のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2007のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号110のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号110のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号110のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号110のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号652のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1194のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1736のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号381のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号381のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号381のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号923のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1465のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2007のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号110のVHアミノ酸配列、および配列番号381のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1002
一態様では、本開示は、a.配列番号111のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号382のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号653のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1195のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1737のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号924のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1466のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2008のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1737のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2008のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号653のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1195のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1737のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号382のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号924のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1466のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2008のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号111のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号111のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号111のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号111のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号653のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1195のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1737のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号382のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号382のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号382のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号924のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1466のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2008のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号111のVHアミノ酸配列、および配列番号382のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1003
一態様では、本開示は、a.配列番号112アミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号383のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号654のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1196のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1738のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号925のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1467のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2009のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1738のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2009のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号654のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1196のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1738のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号383のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号925のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1467のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2009のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号112のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号112のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号112のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号112のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号654のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1196のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1738のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号383のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号383のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号383のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号925のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1467のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2009のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号112のVHアミノ酸配列、および配列番号383のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1004
一態様では、本開示は、a.配列番号113のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号384のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号655のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1197のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1739のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号926のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1468のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2010のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1739のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2010のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号655のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1197のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1739のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号384のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号926のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1468のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2010のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号113のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号113のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号113のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号113のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号655のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1197のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1739のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号384のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号384のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号384のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号926のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1468のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2010のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号113のVHアミノ酸配列、および配列番号384のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1005
一態様では、本開示は、a.配列番号114のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号385のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号656のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1198のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1740のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号927のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1469のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2011のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1740のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2011のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号656のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1198のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1740のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号385のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号927のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1469のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2011のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号114のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号114のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号114のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号114のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号656のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1198のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1740のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号385のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号385のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号385のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号927のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1469のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2011のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号114のVHアミノ酸配列、および配列番号385のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1006
一態様では、本開示は、a.配列番号115のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号386のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号657のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1199のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1741のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号928のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1470のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2012のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1741のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2012のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号657のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1199のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1741のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号386のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号928のアミノ酸配列を含むCDR-L1、c.配列番号1470のアミノ酸配列を含むCDR-L2、d.配列番号2012のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号115のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号115のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号115のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号115のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号657のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1199のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1741のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号386のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号386のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号386のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号928のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1470のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2012のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号115のVHアミノ酸配列、および配列番号386のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1007
一態様では、本開示は、a.配列番号21116のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号387のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号658のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1200のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1742のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号929のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1471のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2013のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1742のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2013のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号658のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1200のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1742のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号387のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号929のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1471のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2013のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号116のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号116のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号116のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号116のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号658のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1200のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1742のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号387のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号387のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号387のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号929のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1471のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2013のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号116のVHアミノ酸配列、および配列番号387のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1008
一態様では、本開示は、a.配列番号117のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号388のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号659のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1201のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1743のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号930のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1472のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2014のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1743のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2014のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号659のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1201のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1743のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号388のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号930のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1472のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2014のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号117のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号117のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号117のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号117のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号659のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1201のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1743のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号388のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号388のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号388のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号930のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1472のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2014のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号117のVHアミノ酸配列、および配列番号388のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1009
一態様では、本開示は、a.配列番号118のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号389のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号660のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1202のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1744のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号931のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1473のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2015のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1744のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2015のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号660のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1202のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1744のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号389のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号931のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1473のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2015のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号118のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号118のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号118のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号118のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号660のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1202のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1744のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号389のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号389のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号389のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号931のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1473のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2015のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号118のVHアミノ酸配列、および配列番号389のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1010
一態様では、本開示は、a.配列番号119のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号390のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号661のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1203のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1745のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号932のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1474のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2016のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1745のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2016のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号661のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1203のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1745のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号390のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号932のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1474のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2016のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、d.配列番号119のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号119のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号119のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号119のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号661のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1203のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1745のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号390のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号390のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号390のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号932のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1474のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2016のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号119のVHアミノ酸配列、および配列番号390のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1011
一態様では、本開示は、a.配列番号120のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号391のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号662のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1204のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1746のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.列番号933のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1475のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2017のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1746のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2017のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号662のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1204のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1746のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号391のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.列番号933のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1475のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2017のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号120のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号120のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号120のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号120のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号662のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1204のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1746のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号391のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号391のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号391のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.列番号933のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1475のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2017のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号120のVHアミノ酸配列、および配列番号391のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1012
一態様では、本開示は、a.配列番号121のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号392のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号663のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1205のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1747のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号934のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1476のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2018のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1747のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2018のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号663のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1205のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1747のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号392のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号934のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1476のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2018のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号121のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号121のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号121のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号121のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号663のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1205のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1747のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号392のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号392のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号392のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号934のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1476のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2018のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号121のVHアミノ酸配列、および配列番号392のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1013
一態様では、本開示は、a.配列番号122のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号393のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号664のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1206のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1748のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号935のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1477のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2019のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1748のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2019のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号664のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1206のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1748のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号393のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号935のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1477のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2019のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号122のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号122のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号122のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号122のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号664のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1206のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1748のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号393のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号393のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号393のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号935のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1477のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2019のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号122のVHアミノ酸配列、および配列番号393のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1014
一態様では、本開示は、a.配列番号123のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号394のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号665のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1207のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1749のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号936のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1478のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2020のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1749のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2020のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号665のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1207のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1749のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号394のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号936のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1478のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2020のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号123のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号123のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号123のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号123のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号665のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1207のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1749のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号394のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号394のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号394のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号936のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1478のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2020のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号123のVHアミノ酸配列、および配列番号394のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1015
一態様では、本開示は、a.配列番号124のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号395のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号666のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1208のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1750のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号937のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1479のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2021のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1750のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2021のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号666のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1208のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1750のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号395のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号937のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1479のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2021のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号124のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号124のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号124のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号124のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号666のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1208のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1750のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号395のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号395のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号395のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号937のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1479のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2021のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号124のVHアミノ酸配列、および配列番号395のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1016
一態様では、本開示は、a.配列番号125のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号396のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号667のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1209のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1751のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号938のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1480のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2022のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1751のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2022のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号667のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1209のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1751のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号396のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号938のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1480のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2022のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号125のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号125のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号125のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号125のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号667のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1209のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1751のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号396のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号396のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号396のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号938のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1480のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2022のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号125のVHアミノ酸配列、および配列番号396のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1017
一態様では、本開示は、a.配列番号126のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号397のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号668のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1210のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1752のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号939のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1481のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2023のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1752のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2023のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号668のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1210のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1752のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号397のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号939のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1481のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2023のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号126のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号126のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号126のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号126のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号668のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.アミノ酸配列配列番号1210を含むCDR-H2、およびc.配列番号1752のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号397のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号397のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号397のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号939のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1481のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびb.配列番号2023のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号126のVHアミノ酸配列、および配列番号397のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1018
一態様では、本開示は、a.配列番号127のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号398のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号669のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1211のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1753のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号940のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1482のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2024のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1753のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2024のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号669のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1211のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1753のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号398のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号940のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1482のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2024のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号127のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号127のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号127のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号127のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号669のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1211のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1753のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号398のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号398のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号398のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号940のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1482のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2024のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号127のVHアミノ酸配列、および配列番号398のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1019
一態様では、本開示は、a.配列番号128のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号399のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号670のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1212のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1754のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号941のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1483のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2025のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1754のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2025のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号670のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1212のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1754のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号399のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号941のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1483のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2025のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号128のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号128のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号128のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号128のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号670のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1212のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1754のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号399のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号399のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号399のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号941のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1483のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2025のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号128のVHアミノ酸配列、および配列番号399のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIC1020
一態様では、本開示は、a.配列番号129のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号400のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号671のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1213のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1755のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号942のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1484のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2026のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1755のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2026のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号671のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1213のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1755のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号400のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号942のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1484のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2026のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号129のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号129のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号129のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号129のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号671のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1213のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1755のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号400のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号400のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号400のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号942のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1484のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2026のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号129のVHアミノ酸配列、および配列番号400のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIP1001
一態様では、本開示は、a.配列番号130のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号401のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号672のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1214のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1756のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号943のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1485のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2027のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1756のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2027のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号672のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1214のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1756のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号401のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号943のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1485のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2027のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号130のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号130のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号130のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号130のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号672のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1214のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1756のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号401のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号401のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号401のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号943のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1485のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2027のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号130のVHアミノ酸配列、および配列番号401のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIP1002
一態様では、本開示は、a.配列番号131のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号402のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号673のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1215のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1757のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号944のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1486のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2028のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号673のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1215のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1757のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号402のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号944のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1486のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2028のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号131のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号131のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号131のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号131のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号673のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1215のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1757のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号402のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号402のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号402のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号944のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1486のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2028のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号131のVHアミノ酸配列、および配列番号402のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIP1003
一態様では、本開示は、a.配列番号132のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号403のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号674のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1216のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1758のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号945のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1487のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2029のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1758のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2029のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号674のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1216のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1758のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号403のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号945のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1487のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2029のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号132のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号132のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号132のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号132のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号674のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1216のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1758のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号403のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号403のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号403のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号945のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1487のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2029のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号132のVHアミノ酸配列、および配列番号403のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIP1004
一態様では、本開示は、a.配列番号133のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号404のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号675のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1217のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1759のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号946のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1488のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2030のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1759のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2030のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号675のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1217のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1759のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号404のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号946のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1488のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2030のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号133のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号133のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号133のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号133のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a配列番号675のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1217のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1759のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号404のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号404のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号404のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号946のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1488のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2030のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号133のVHアミノ酸配列、および配列番号404のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIP1005
一態様では、本開示は、a.配列番号134のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号405のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号676のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1218のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1760のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号947のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1489のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2031のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1760のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2031のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号676のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1218のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1760のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号405のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号947のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1489のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2031のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号134のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号134のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号134のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号134のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号676のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1218のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1760のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号405のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号405のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号405のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号947のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1489のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2031のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号134のVHアミノ酸配列、および配列番号405のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TKIP1006
一態様では、本開示は、a.配列番号135のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号406のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号677のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1219のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1761のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号948のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1490のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2032のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1761のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2032のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号677のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1219のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1761のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号406のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号948のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1490のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2032のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号135のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号135のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号135のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号135のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号677のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1219のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1761のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号406のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号406のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号406のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号948のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1490のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2032のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号135のVHアミノ酸配列、および配列番号406のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLGG1001
一態様では、本開示は、a.配列番号136のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号407のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号678のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1220のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1762のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号949のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1491のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2033のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1762のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2033のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号678のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1220のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1762のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号407のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号949のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1491のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2033のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号136のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号136のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号136のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号136のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号678のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1220のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1762のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号407のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号407のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号407のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号949のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1491のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2033のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号136のVHアミノ酸配列、および配列番号407のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLIV1001
一態様では、本開示は、a.配列番号137のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号408のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号679のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1221のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1763のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号950のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1492のアミノ酸配列を含むCDR-L2、f.配列番号2034のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1763のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2034のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号679のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1221のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1763のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号408のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号950のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1492のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2034のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号137のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号137のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号137のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号137のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号679のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1221のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1763のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号408のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号408のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号408のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号950のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1492のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2034のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号137のVHアミノ酸配列、および配列番号408のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLIV1002
一態様では、本開示は、a.配列番号138のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号409のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号680のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1222のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1764のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号951のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1493のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2035のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1764のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2035のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号680のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1222のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1764のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号409のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号951のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1493のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2035のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号138のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号138のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号138のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号138のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号680のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1222のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1764のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号409のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号409のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号409のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号951のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1493のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2035のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号138のVHアミノ酸配列、および配列番号409のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLIV1003
一態様では、本開示は、a.配列番号139のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号410のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号681のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1223のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1765のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号952のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1494のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2036のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、CDR-H3、および配列番号2036のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号681のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1223のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1765のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号410のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号952のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1494のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2036のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号139のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号139のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号139のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号139のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号681のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1223のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1765のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号410のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号410のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号410のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号952のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1494のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2036のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号139のVHアミノ酸配列、および配列番号410のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLIV1004
一態様では、本開示は、a.配列番号140のアミノ酸配列を含むVH、および配列番号411のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号682のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1224のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1766のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号953のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1495のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2037のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1766のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2037のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号682のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1224のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1766のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号411のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号953のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1495のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2037のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号140のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号140のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号140のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号140のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号682のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1224のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1766のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号411のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号411のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号411のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号953のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1495のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2037のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号140のVHアミノ酸配列、および配列番号411のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1001
一態様では、本開示は、a.配列番号141のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号412のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号683のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1225のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1767のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号954のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1496のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2038のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1767のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2038のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号683のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1225のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1767のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号412のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号954のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1496のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2038のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号141のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号141のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号141のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号141のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号683のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1225のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1767のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号412のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号412のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号412のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号954のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1496のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2038のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号141のVHアミノ酸配列、および配列番号412のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1002
一態様では、本開示は、a.配列番号142のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号413のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号684のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1226のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1768のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号955のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1497のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2039のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1768のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2039のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号684のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1226のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1768のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号413のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号955のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1497のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2039のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号142のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号142のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号142のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号142のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号684のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1226のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1768のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号413のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号413のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号413のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号955のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1497のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2039のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号142のVHアミノ酸配列、および配列番号413のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1003
一態様では、本開示は、a.配列番号143のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号414のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号685のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1227のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1769のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号956のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1498のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2040のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1769のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2040のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号685のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1227のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1769のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号414のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号956のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1498のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2040のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号143のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号143のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号143のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号143のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号685のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1227のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1769のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号414のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号414のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号414のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号956のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1498のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2040のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号143のVHアミノ酸配列、および配列番号414のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1004
一態様では、本開示は、a.配列番号144のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号415のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号686のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1228のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1770のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号957のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1499のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2041のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1770のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2041のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号686のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1228のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1770のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号415のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号957のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1499のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2041のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号144のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号144のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号144のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号144のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号686のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1228のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1770のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号415のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号415のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号415のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号957のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1499のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2041のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号144のVHアミノ酸配列、および配列番号415のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1005
一態様では、本開示は、a.配列番号145のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号416のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号687のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1229のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1771のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号958のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1500のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2042のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1771のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2042のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号687のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1229のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1771のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号416のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号958のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1500のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2042のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号145のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号145のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号145のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号145のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号687のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1229のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1771のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号416のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号416のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号416のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号958のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1500のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2042のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号145のVHアミノ酸配列、および配列番号416のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1006
一態様では、本開示は、a.配列番号146のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号417のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号688のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1230のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1772のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号959のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1501のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2043のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1772のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2043のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号688のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1230のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1772のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号417のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号959のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1501のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2043のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号146のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号146のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号146のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号146のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号688のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1230のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1772のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号417のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号417のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号417のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号959のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1501のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2043のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号146のVHアミノ酸配列、および配列番号417のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1007
一態様では、本開示は、a.配列番号147のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号418のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号689のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1231のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1773のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号960のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1502のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2044のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1773のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2044のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号689のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1231のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1773のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号418のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号960のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1502のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2044のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号147のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号147のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号147のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号147のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号689のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1231のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1773のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号418のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号418のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号418のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号960のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1502のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2044のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号147のVHアミノ酸配列、および配列番号418のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1008
一態様では、本開示は、a.配列番号148のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号419のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号690のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1232のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1774のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号961のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1503のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2045のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1774のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2045のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号690のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1232のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1774のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号419のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号961のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1503のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2045のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号148のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号148のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号148のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号148のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号690のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1232のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1774のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号419のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号419のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号419のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号961のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1503のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2045のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号148のVHアミノ酸配列、および配列番号419のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1009
一態様では、本開示は、a.配列番号149のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号420のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号691のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1233のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1775のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号962のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1504のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2046のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1775のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2046のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号691のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1233のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1775のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号420のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号962のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1504のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2046のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号149のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号149のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号149のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号149のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号691のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1233のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1775のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号420のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号420のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号420のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号962のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1504のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2046のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号149のVHアミノ酸配列、および配列番号420のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1010
一態様では、本開示は、a.配列番号150のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号421のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号692のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1234のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1776のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号963のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1505のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2047のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1776のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2047のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号692のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1234のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1776のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号421のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号963のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1505のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2047のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号150のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号150のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号150のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号150のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号692のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1234のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1776のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号421のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号421のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号421のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号963のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1505のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2047のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号150のVHアミノ酸配列、および配列番号421のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1011
一態様では、本開示は、a.配列番号151のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号422のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号693のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1235のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1777のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号964のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1506のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2048のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1777のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2048のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号693のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1235のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1777のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号422のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号964のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1506のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2048のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、d.配列番号151のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号151のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号151のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号151のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号693のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1235のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびa.配列番号1777のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号422のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号422のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号422のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号964のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1506のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2048のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号151のVHアミノ酸配列、および配列番号422のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1012
一態様では、本開示は、a.配列番号152のアミノ酸配列を含むVH、および配列番号423のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号694のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1236のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1778のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号965のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1507のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2049のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1778のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2049のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号694のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1236のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1778のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号423のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号965のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1507のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2049のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号152のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号152のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号152のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号152のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号694のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1236のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1778のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号423のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号423のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号423のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号965のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1507のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2049のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号152のVHアミノ酸配列、および配列番号423のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1013
一態様では、本開示は、a.配列番号153のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号424のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号695のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1237のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1779のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号966のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1508のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2050のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1779のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2050のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号695のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1237のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1779のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号424のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号966のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1508のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2050のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号153のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号153のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号153のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号153のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号695のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1237のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1779のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号424のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号424のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号424のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号966のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1508のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2050のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号153のVHアミノ酸配列、および配列番号424のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1014
一態様では、本開示は、a.配列番号154のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号425のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号696のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1238のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1780のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号967のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1509のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2051のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1780のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2051のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号696のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1238のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1780のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号425のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号967のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1509のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2051のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号154のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号154のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号154のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号154のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号696のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1238のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1780のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号425のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号425のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号425のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号967のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1509のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2051のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号154のVHアミノ酸配列、および配列番号425のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1015
一態様では、本開示は、a.配列番号155のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号426のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号697のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1239のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1781のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号968のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1510のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2052のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1781のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2052のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号697のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1239のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1781のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号426のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号968のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1510のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2052のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号155のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号155のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号155のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号155のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号697のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1239のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1781のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号426のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号426のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号426のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号968のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1510のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2052のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号155のVHアミノ酸配列、および配列番号426のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1016
一態様では、本開示は、a.配列番号156のアミノ酸配列を含むV、およびb.配列番号427のアミノ酸配列を含むV、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号698のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1240のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1782のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号969のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1511のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2053のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1782のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2053のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号698のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1240のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1782のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号427のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号969のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1511のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2053のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号156のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号156のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号156のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号156のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号698のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1240のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1782のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号427のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号427のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号427のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号969のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1511のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2053のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号156のVHアミノ酸配列、および配列番号427のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1017
一態様では、本開示は、a.配列番号157のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号428のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号699のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1241のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1783のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号970のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1512のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2054のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1783のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2054のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号699のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1241のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1783のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号428のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号970のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1512のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2054のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号157のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号157のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号157のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号157のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号699のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1241のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1783のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号428のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号428のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号428のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号970のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1512のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2054のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号157のVHアミノ酸配列、および配列番号428のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUA1018
一態様では、本開示は、a.配列番号158のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号429のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号700のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1242のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1784のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号971のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1513のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2055のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1784のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2055のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号700のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1242のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1784のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号429のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号971のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1513のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2055のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号158のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号158のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号158のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号158のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号700のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1242のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1784のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号429のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号429のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号429のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号971のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1513のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2055のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号158のVHアミノ酸配列、および配列番号429のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUS1001
一態様では、本開示は、a.配列番号159のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号430のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号701のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1243のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1785のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号972のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1514のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2056のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1785のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2056のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号701のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1243のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1785のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号430のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号972のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1514のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2056のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号159のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号159のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号159のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号159のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号701のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1243のアミノ酸配列を含むCDR-H2、および配列番号1785のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号430のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号430のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号430のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号972のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1514のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2056のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号159のVHアミノ酸配列、および配列番号430のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUS1002
一態様では、本開示は、配列番号160のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号431のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号702のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1244のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1786のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号973のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1515のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2057のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1786のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2057のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号702のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1244のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1786のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号431のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号973のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1515のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2057のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号160のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号160のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号160のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号160のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号702のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1244のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1786のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号431のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号431のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号431のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号973のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1515のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2057のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号160のVHアミノ酸配列、および配列番号431のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUS1003
一態様では、本開示は、a.配列番号161のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号432のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号703のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1245のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1787のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号974のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1516のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2058のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1787のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2058のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号703のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1245のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1787のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号432のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号974のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1516のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2058のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号161のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号161のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号161のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号161のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号703のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1245のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1787のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号432のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号432のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号432のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号974のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1516のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2058のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号161のVHアミノ酸配列、および配列番号432のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUS1004
一態様では、本開示は、a.配列番号162のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号433のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号704のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1246のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1788のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号975のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1517のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2059のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1788のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2059のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号704のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1246のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1788のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号433のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号975のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1517のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2059のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号162のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号162のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号162のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号162のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号704のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1246のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1788のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号433のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号433のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号433のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号975のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1517のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2059のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号162のVHアミノ酸配列、および配列番号433のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUS1005
一態様では、本開示は、a.配列番号163のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号434のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号705のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1247のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1789のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号976のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1518のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2060のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1789のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2060のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号705のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1247のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1789のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号434のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号976のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1518のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2060のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号163のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号163のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号163のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号163のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号705のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1247のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1789のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号434のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号434のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号434のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号976のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1518のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2060のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号163のVHアミノ酸配列、および配列番号434のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUS1006
一態様では、本開示は、a.配列番号164のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号435のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号706のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1248のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1790のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号977のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1519のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2061のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1790のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2061のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号706のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1248のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1790のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号435のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号977のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1519のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2061のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号164のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号164のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号164のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号164のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号706のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1248のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1790のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号435のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号435のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号435のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号977のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1519のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2061のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号164のVHアミノ酸配列、および配列番号435のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUS1007
一態様では、本開示は、a.配列番号165のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号436のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号707のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1249のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1791のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号978のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1520のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2062のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1791のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2062のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号707のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1249のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1791のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号436のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号978のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1520のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2062のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号165のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号165のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号165のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号165のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号707のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1249のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1791のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号436のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号436のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号436のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号978のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1520のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2062のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号165のVHアミノ酸配列、および配列番号436のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUS1008
一態様では、本開示は、a.配列番号166のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号437のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号708のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1250のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1792のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号979のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1521のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2063のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1792のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2063のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号708のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1250のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1792のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号437のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号979のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1521のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2063のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号166のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号166のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号166のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号166のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号708のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1250のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1792のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号437のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号437のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号437のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号979のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1521のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2063のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号166のVHアミノ酸配列、および配列番号437のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUS1009
一態様では、本開示は、a.配列番号167のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号438のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号709のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1251のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1793のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号980のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1522のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2064のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1793のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2064のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号709のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1251のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1793のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号438のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号980のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1522のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2064のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号167のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号167のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号167のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号167のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号709のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1251のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1793のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号438のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号438のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号438のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号980のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1522のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2064のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号167のVHアミノ酸配列、および配列番号438のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUS1010
一態様では、本開示は、a.配列番号168のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号439のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号710のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1252のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1794のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号981のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1523のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2065のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1794のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2065のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号710のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1252のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1794のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号439のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号981のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1523のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2065のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号168のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号168のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号168のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号168のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号710のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1252のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1794のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号439のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号439のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号439のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号981のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1523のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2065のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号168のVHアミノ酸配列、および配列番号439のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TLUS1011
一態様では、本開示は、a.配列番号169のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号440のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号711のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1253アミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1795のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号982のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1524のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2066のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1795のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2066のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号711のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1253アミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1795のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号440のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号982のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1524のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2066のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号169のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号169のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号169のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号169のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号711のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1253のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1795のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号440のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号440のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号440のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号982のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1524のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2066のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号169のVHアミノ酸配列、および配列番号440のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1015
一態様では、本開示は、a.配列番号170のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号441のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号712のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1254のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1796のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号983のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1525のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2067のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1796のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2067のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号712のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1254のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1796のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号441のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号983のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1525のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2067のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号170のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号170のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号170のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号170のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号712のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1254のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1796のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号441のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号441のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号441のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号983のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1525のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2067のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号170のVHアミノ酸配列、および配列番号441のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1016
一態様では、本開示は、a.配列番号171のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号442のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号713のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1255のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1797のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号984のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1526のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2068のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1797のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2068のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号713のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1255のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1797のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号442のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号984のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1526のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2068のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号171のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号171のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号171のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号171のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号713のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1255のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1797のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号442のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号442のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号442のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号984のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1526のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2068のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号171のVHアミノ酸配列、および配列番号442のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1017
一態様では、本開示は、a.配列番号172のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号443のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号714のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1256のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1798のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号985のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1527のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2069のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1798のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2069のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号714のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1256のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1798のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号443のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号985のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1527のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2069のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号19のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号172のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号172のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号172のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号714のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1256のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1798のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号443のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号443のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号443のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号985のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1527のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2069のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号172のVHアミノ酸配列、および配列番号443のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1018
一態様では、本開示は、a.配列番号173のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号444のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号715のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1257のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1799のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号986のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1528のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2070のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1799のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2070のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号715のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1257のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1799のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号444のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号986のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1528のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2070のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号173のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号173のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号173のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号173のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号715のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1257のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1799のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号444のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号444のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号444のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号986のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1528のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2070のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号173のVHアミノ酸配列、および配列番号444のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1019
一態様では、本開示は、a.配列番号174のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号445のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号716のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1258のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1800のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号987のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1529のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2071のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1800のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2071のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号716のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1258のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1800のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号445のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号987のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1529のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2071のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号174のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号174のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号174のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号174のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号716のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1258のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1800のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号445のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号445のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号445のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号987のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1529のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2071のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号174のVHアミノ酸配列、および配列番号445のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1020
一態様では、本開示は、a.配列番号175のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号446のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号717のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1259のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1801のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号988のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1530のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2072のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1801のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2072のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号717のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1259のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1801のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号446のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号988のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1530のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2072のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号175のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号175のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号175のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号175のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号717のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1259のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1801のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号446のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号446のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号446のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号988のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1530のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2072のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号175のVHアミノ酸配列、および配列番号446のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1021
一態様では、本開示は、a.配列番号176のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号447のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号718のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1260のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1802のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号989のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1531のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2073のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1802のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2073のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号718のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1260のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1802のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号447のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号989のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1531のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2073のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号176のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号176のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号176のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号176のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号718のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1260のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1802のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号447のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号447のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号447のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号989のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1531のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2073のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号176のVHアミノ酸配列、および配列番号447のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1022
一態様では、本開示は、a.配列番号177のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号448のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号719のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1261のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1803のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号990のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1532のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2074のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1803のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2074のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号719のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1261のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1803のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号448のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号990のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1532のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2074のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号177のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号177のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号177のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号177のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号719のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1261のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1803のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号448のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号448のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号448のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号990のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1532のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2074のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号177のVHアミノ酸配列、および配列番号448のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1023
一態様では、本開示は、a.配列番号178のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号449のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号720のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1262のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1804のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号991のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1533のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2075のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1804のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2075のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号720のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1262のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1804のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号449のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号991のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1533のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2075のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号178のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号178のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号178のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号178のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号720のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1262のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1804のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号449のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号449のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号449のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号991のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1533のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2075のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号178のVHアミノ酸配列、および配列番号449のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1024
一態様では、本開示は、a.配列番号179のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号450のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号721のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1263のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1805のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号992のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1534のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2076のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1805のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2076のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号721のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1263のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1805のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号450のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号992のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1534のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2076のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号179のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号179のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号179のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号179のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号721のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1263のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1805のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号450のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号450のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号450のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号992のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1534のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2076のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号179のVHアミノ酸配列、および配列番号450のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1025
一態様では、本開示は、a.配列番号180のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号451のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号722のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1264のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1806のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号993のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1535のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2077のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1806のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2077のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号722のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1264のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1806のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号451のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号993のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1535のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2077のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号180のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号180のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号180のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号180のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号722のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1264のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1806のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号451のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号451のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号451のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号993のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1535のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2077のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号180のVHアミノ酸配列、および配列番号451のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1026
一態様では、本開示は、a.配列番号181のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号452のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号723のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1265のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1807のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号994のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1536のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2078のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1807のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2078のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号723のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1265のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1807のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号452のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号994のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1536のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2078のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号181のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号181のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号181のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号181のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号723のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1265のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1807のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号452のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号452のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号452のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号994のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1536のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2078のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号181のVHアミノ酸配列、および配列番号452のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1027
一態様では、本開示は、a.配列番号182のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号453のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号724のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1266のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1808のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号995のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1537のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2079のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1808のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2079のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号724のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1266のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1808のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号453のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号995のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1537のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2079のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号182のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号182のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号182のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号182のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号724のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1266のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1808のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号453のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号453のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号453のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号995のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1537のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2079のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号182のVHアミノ酸配列、および配列番号453のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1028
一態様では、本開示は、a.配列番号183のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号454のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号725のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1267のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1809のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号996のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1538のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2080のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1809のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2080のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号725のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1267のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1809のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号454のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号996のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1538のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2080のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号183のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号183のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号183のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号183のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号725のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1267のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1809のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号454のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号454のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号454のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号996のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1538のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2080のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号183のVHアミノ酸配列、および配列番号454のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1029
一態様では、本開示は、a.配列番号184のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号455のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号726のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1268のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1810のアミノ酸配列を含むCDR-H3、c.配列番号997のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1539のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2081のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1810のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2081のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号726のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1268のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1810のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号455のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号997のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1539のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2081のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号184のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号184のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号184のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号184のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号726のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1268のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1810のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号455のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号455のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号455のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号997のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1539のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2081のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号184のVHアミノ酸配列、および配列番号455のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1030
一態様では、本開示は、a.配列番号185のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号456のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号727のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1269のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1811のアミノ酸配列を含むCDR-H3、c.配列番号998のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1540のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2082のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1811のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2082のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号727のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1269のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1811のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号456のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号998のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1540のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2082のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号185のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号185のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号185のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号185のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号727のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1269のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1811のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号456のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号456のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号456のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号998のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1540のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2082のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号185のVHアミノ酸配列、および配列番号456のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1031
一態様では、本開示は、a.配列番号186のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号457のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号728のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1270のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1812のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号999のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1541のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2083のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1812のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2083のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号728のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1270のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1812のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号457のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号999のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1541のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2083のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号186のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号186のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号186のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号186のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号728のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1270のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1812のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号457のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号457のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号457のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号999のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1541のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2083のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号186のVHアミノ酸配列、および配列番号457のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1032
一態様では、本開示は、a.配列番号187のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号458のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号729のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1271のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1813のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1000のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1542のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2084のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1813のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1000のアミノ酸配列を含むCDR-L1、および配列番号2084のアミノ酸配列を含むCDR-L3、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号729のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1271のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1813のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号458のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1000のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1542のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2084のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号187のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号187のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号187のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号187のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号729のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1271のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1813のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号458のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号458のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号458のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1000のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1542のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2084のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号187のVHアミノ酸配列、および配列番号458のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1033
一態様では、本開示は、a.配列番号188のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号459のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号730のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1272のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1814のアミノ酸配列を含むCDR-H2、d.配列番号1001のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1543のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2085のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1814のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2085のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号730のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1272のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1814のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号459のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1001のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1543のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2085のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号188のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号188のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号188のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号188のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号730のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1272のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1814のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号459のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号459のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号459のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1001のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1543のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2085のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号188のVHアミノ酸配列、および配列番号459のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1034
一態様では、本開示は、a.配列番号189のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号460のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号731のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1273のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1815のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1002のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1544のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2086のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1815のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2086のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号731のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1273のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1815のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号460のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1002のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1544のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2086のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号189のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号189のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号189のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号189のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号731のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1273のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1815のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号460のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号460のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号460のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1002のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1544のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2086のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号189のVHアミノ酸配列、および配列番号460のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1035
一態様では、本開示は、a.配列番号190のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号461のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号732のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1274のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1816のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1003のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1545のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2087のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1816のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2087のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号732のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1274のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1816のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号461のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1003のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1545のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2087のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号190のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号190のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号190のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号190のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号732のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1274のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1816のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号461のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号461のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号461のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1003のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1545のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2087のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号190のVHアミノ酸配列、および配列番号461のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1036
一態様では、本開示は、a.配列番号191のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号462のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号733のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1275のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1817のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1004のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1546のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2088のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1817のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2088のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号733のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1275のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1817のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号462のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1004のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1546のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2088のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号191のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号191のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号191のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号191のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号733のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1275のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1817のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号462のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号462のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号462のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1004のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1546のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2088のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号191のVHアミノ酸配列、および配列番号462のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1037
一態様では、本開示は、a.配列番号192のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号463のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号734のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1276のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1818のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1005のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1547のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2089のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1818のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2089のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号734のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1276のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1818のアミノ酸配列を含むCDR-H3、およびd.配列番号463のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1005のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1547のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2089のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号192のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号192のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号192のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号192のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号734のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1276のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1818のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号463のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号463のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号463のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1005のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1547のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2089のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号192のVHアミノ酸配列、および配列番号463のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1038
一態様では、本開示は、a.配列番号193のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号464のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号735のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1277のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1819のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1006のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1548のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2090のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1819のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2090のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号735のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1277のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1819のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号464のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1006のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1548のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2090のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号193のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号193のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号193のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号193のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号735のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1277のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1819のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号464のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号464のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号464のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1006のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1548のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2090のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号193のVHアミノ酸配列、および配列番号464のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1039
一態様では、本開示は、a.配列番号194のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号465のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号736のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1278のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1820のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1007のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1549のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2091のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1820のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2091のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号736のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1278のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1820のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号465のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1007のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1549のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2091のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号194のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号194のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号194のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号194のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号736のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1278のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1820のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号465のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号465のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号465のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1007のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1549のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2091のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号194のVHアミノ酸配列、および配列番号465のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1040
一態様では、本開示は、a.配列番号195のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号466のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号737のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1279のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1821のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1008のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1550のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2092のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1821のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2092のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号737のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1279のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1821のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号466のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1008のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1550のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2092のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号195のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号195のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号195のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号195のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号737のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1279のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1821のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号466のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号466のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号466のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1008のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1550のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2092のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号195のVHアミノ酸配列、および配列番号466のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMEL1041
一態様では、本開示は、a.配列番号196のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号467のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号738のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1280のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1822のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1009のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1551のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2093のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1822のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2093のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号738のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1280のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1822のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号467のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1009のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1551のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2093のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号196のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号196のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号196のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号196のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号738のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1280のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1822のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号467のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号467のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号467のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1009のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1551のアミノ酸配列を含むCDR-L2、a.配列番号2093のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号196のVHアミノ酸配列、および配列番号467のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMES1001
一態様では、本開示は、a.配列番号197のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号468のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号739のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1281のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1823のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1010のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1552のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2094のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1823のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2094のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号739のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1281のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1823のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号468のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1010のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1552のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2094のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号197のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号197のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号197のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号197のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号739のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1281のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1823のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号468のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号468のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号468のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1010のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1552のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2094のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号197のVHアミノ酸配列、および配列番号468のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMES1002
一態様では、本開示は、a.配列番号198のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号469のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号740のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1282のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1824のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1011のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1553のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2095のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1824のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2095のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号740のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1282のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1824のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号469のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1011のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1553のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2095のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号198のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号198のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号198のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号198のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号740のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1282のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1824のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号469のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号469のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号469のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1011のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1553のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2095のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号198のVHアミノ酸配列、および配列番号469のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMES1003
一態様では、本開示は、a.配列番号199のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号470のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号741のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1283のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1825のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1012のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1554のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2096のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1825のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2096のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号741のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1283のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1825のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号470のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1012のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1554のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2096のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号199のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号199のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号199のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号199のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号741のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1283のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1825のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号470のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号470のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号470のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1012のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1554のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2096のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号199のVHアミノ酸配列、および配列番号470のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TMES1004
一態様では、本開示は、a.配列番号200のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号471のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号742のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1284のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1826のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1013のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1555のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2097のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1826のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2097のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号742のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1284のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1826のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号471のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1013のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1555のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2097のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号200のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号200のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号200のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号200のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号742のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1284のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1826のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号471のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号471のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号471のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1013のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1555のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2097のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号200のVHアミノ酸配列、および配列番号471のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TOVA1001
一態様では、本開示は、a.配列番号201のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号472のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号743のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1285のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1827のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1014のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1556のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2098のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1827のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2098のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号743のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1285のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1827のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号472のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1014のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1556のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2098のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号201のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号201のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号201のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号201のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号743のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1285のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1827のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号472のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号472のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号472のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1014のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1556のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2098のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号201のVHアミノ酸配列、および配列番号472のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TOVA1002
一態様では、本開示は、a.配列番号202のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号473のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号744のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1286のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1828のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1015のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1557のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2099のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1828のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2099のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号744のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1286のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1828のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号473のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1015のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1557のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2099のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号202のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号202のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号202のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号202のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号744のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1286のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1828のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号473のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号473のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号473のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1015のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1557のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2099のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号202のVHアミノ酸配列、および配列番号473のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TOVA1003
一態様では、本開示は、a.配列番号203のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号474のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号745のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1287のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1829のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1016のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1558のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2100のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1829のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2100のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号745のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1287のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1829のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号474のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1016のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1558のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2100のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号203のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号203のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号203のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号203のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号745のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1287のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1829のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号474のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号474のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号474のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1016のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1558のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2100のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号203のVHアミノ酸配列、および配列番号474のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TOVA1004
一態様では、本開示は、a.配列番号204のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号475のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号746のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1288のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1830のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1017のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1559のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2101のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1830のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2101のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号746のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1288のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1830のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号475のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1017のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1559のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2101のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号204のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号204のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号204のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号204のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号746のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1288のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1830のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号475のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号475のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号475のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1017のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1559のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2101のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号204のVHアミノ酸配列、および配列番号475のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TOVA1005
一態様では、本開示は、a.配列番号205のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号476のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号747のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1289のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1831のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1018のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1560のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2102のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1831のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2102のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号747のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1289のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1831のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号476のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1018のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1560のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2102のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、d.配列番号205のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号205のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号205のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号205のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号747のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1289のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1831のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号476のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号476のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号476のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1018のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1560のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2102のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号205のVHアミノ酸配列、および配列番号476のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TOVA1006
一態様では、本開示は、a.配列番号206のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号477のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号748のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1290のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1832のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1019のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1561のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2103のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1832のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2103のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号748のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1290のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1832のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号477のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号748のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1290のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1832のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号477のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1019のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1561のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2103のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号206のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号206のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号206のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号206のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号748のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1290のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1832のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号477のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号477のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号477のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1019のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1561のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2103のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号206のVHアミノ酸配列、および配列番号477のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TOVA1007
一態様では、本開示は、a.配列番号207のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号478のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号749のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1291のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1833のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1020のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1562のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2104のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、CDR-H3、および配列番号2104のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号749のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1291のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1833のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号478のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1020のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1562のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2104のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号207のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号207のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号207のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号207のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号749のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1291のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1833のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号478のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号478のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号478のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1020のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1562のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2104のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号207のVHアミノ酸配列、および配列番号478のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TOVA1008
一態様では、本開示は、a.配列番号208のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号479のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号750のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1292のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1834のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1021のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1563のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2105のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1834のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2105のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号750のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1292のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1834のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号479のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1021のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1563のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2105のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号208のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号208のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号208のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号208のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号750のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1292のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1834のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号479のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号479のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号479のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1021のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1563のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2105のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号208のVHアミノ酸配列、および配列番号479のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TPAN1001
一態様では、本開示は、a.配列番号209のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号480のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号751のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1293のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1835のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1022のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1564のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2106のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1835のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2106のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号751のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1293のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1835のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号480のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1022のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1564のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2106のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号209のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号209のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号209のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号209のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号751のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1293のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1835のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号480のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号480のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号480のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1022のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1564のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2106のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号209のVHアミノ酸配列、および配列番号480のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TPAN1002
一態様では、本開示は、a.配列番号210のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号481のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号752のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1294のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1836のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1023のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1565のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2107のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1836のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2107のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号752のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1294のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1836のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号481のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1023のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1565のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2107のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号210のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号210のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号210のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号210のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号752のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1294のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1836のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号481のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号481のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号481のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1023のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1565のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2107のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号210のVHアミノ酸配列、および配列番号481のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TPAN1003
一態様では、本開示は、a.配列番号211のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号482のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号753のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1295のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1837のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1024のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1566のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2108のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1837のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2108のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号753のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1295のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1837のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号482のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1024のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1566のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2108のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号211のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号211のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号211のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号211のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号753のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1295のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1837のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号482のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号482のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号482のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1024のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1566のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2108のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号211のVHアミノ酸配列、および配列番号482のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TPAN1004
一態様では、本開示は、a.配列番号212のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号483のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号754のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1296のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1838のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1025のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1567のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2109のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1838のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2109のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号754のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1296のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1838のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号483のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1025のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1567のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2109のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号212のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号212のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号212のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号212のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号754のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1296のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1838のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号483のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号483のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号483のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1025のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1567のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2109のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号212のVHアミノ酸配列、および配列番号483のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TPAN1005
一態様では、本開示は、a.配列番号213のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号484のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号755のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1297のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1839のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1026のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1568のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2110のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1839のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2110のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号755のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1297のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1839のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号484のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1026のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1568のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2110のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号213のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号213のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号213のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号213のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号755のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1297のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1839のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号484のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号484のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号484のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1026のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1568のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2110のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号213のVHアミノ酸配列、および配列番号484のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TPAN1006
一態様では、本開示は、a.配列番号214のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号485のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号756のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1298のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1840のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1027のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1569のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2111のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1840のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2111のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号756のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1298のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1840のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号485のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1027のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1569のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2111のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号214のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号214のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号214のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号214のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号756のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1298のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1840のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号485のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号485のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号485のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1027のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1569のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2111のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号214のVHアミノ酸配列、および配列番号485のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TPAN1007
一態様では、本開示は、a.配列番号215のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号486のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号757のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1299のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1841のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1028のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1570のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2112のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1841のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2112のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号757のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1299のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1841のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号486のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1028のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1570のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2112のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号215のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号215のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号215のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号215のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号757のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1299のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1841のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号486のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号486のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号486のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1028のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1570のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2112のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号215のVHアミノ酸配列、および配列番号486のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TPHE1001
一態様では、本開示は、a.配列番号216のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号487のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号758のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1300のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1842のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1029のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1571のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2113のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1842のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2113のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号758のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1300のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1842のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号487のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1029のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1571のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2113のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号216のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号216のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号216のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号216のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号758のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1300のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1842のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号487のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号487のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号487のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1029のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1571のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2113のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号216のVHアミノ酸配列、および配列番号487のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TPRO1001
一態様では、本開示は、a.配列番号217のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号488のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号759のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1301のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1843のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1030のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1572のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2114のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1843のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2114のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号759のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1301のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1843のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号488のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1030のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1572のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2114のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号217のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号217のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号217のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号217のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号759のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1301のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1843のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号488のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号488のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号488のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1030のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1572のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2114のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号217のVHアミノ酸配列、および配列番号488のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TPRO1002
一態様では、本開示は、a.配列番号218のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号489のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号760のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1302のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1844のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1031のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1573のアミノ酸配列を含むCDR-L2、f.配列番号2115のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1844のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2115のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号760のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1302のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1844のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDRと、d.配列番号489のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1031のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1573のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2115のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号218のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号218のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号218のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号218のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号760のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1302のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1844のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号489のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号489のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号489のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1031のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1573のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2115のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号218のVHアミノ酸配列、および配列番号489のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TPRO1003
一態様では、本開示は、a.配列番号219のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号490のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号761のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1303のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1845のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1032のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1574のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2116のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1845のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2116のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号761のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1303のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1845のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号490のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1032のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1574のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2116のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号219のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号219のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号219のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号219のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号761のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1303のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1845のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号490のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号490のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号490のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1032のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1574のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2116のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号219のVHアミノ酸配列、および配列番号490のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TREC1001
一態様では、本開示は、a.配列番号220のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号491のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号762のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1304のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1846のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1033のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1575のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2117のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1846のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2117のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号762のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1304のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1846のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号491のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1033のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1575のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2117のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号220のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号220のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号220のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号220のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号762のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1304のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1846のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号491のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号491のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号491のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1033のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1575のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2117のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号220のVHアミノ酸配列、および配列番号491のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TREC1002
一態様では、本開示は、a.配列番号221のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号492のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号763のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1305のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1847のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1034のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1576のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2118のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1847のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2118のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号763のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1305のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1847のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDRと、d.配列番号492のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1034のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1576のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2118のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号221のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号221のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号221のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号221のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号763のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1305のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1847のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号492のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号492のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号492のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1034のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1576のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2118のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号221のVHアミノ酸配列、および配列番号492のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TREC1003
一態様では、本開示は、a.配列番号222のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号493のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号764のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1306のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1848のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1035のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1577のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2119のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1848のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2119のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号764のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1306のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1848のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号493のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1035のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1577のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2119のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号222のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号222のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号222のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号222のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号764のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1306のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1848のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号493のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号493のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号493のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1035のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1577のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2119のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号222のVHアミノ酸配列、および配列番号493のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSAR1001
一態様では、本開示は、a.配列番号223のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号494のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号765のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1307のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1849のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1036のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1578のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2120のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1849のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2120のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号765のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1307のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1849のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号494のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1036のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1578のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2120のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号223のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号223のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号223のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号223のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号765のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1307のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1849のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号494のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号494のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号494のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1036のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1578のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2120のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号223のVHアミノ酸配列、および配列番号494のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSAR1002
一態様では、本開示は、a.配列番号224のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号495のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号766のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1308のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1850のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1037のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1579のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2121のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1850のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2121のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号766のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1308のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1850のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号495のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1037のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1579のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2121のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号224のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号224のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号224のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号224のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号766のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1308のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1850のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号495のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号495のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号495のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1037のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1579のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2121のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号224のVHアミノ酸配列、および配列番号495のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSAR1003
一態様では、本開示は、a.配列番号225のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号496のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号767のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1309のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1851のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1038のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1580のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2122のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1851のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2122のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号767のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1309のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1851のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号496のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1038のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1580のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2122のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号225のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号225のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号225のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号225のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号767のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1309のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1851のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号496のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号496のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号496のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1038のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1580のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2122のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号225のVHアミノ酸配列、および配列番号496のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSAR1004
一態様では、本開示は、a.配列番号226のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号497のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号768のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1310のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1852のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1039のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1581のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2123のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1852のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2123のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号768のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1310のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1852のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号497のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1039のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1581のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2123のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号226のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号226のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号226のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号226のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号768のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1310のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1852のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号497のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号497のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号497のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1039のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1581のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2123のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号226のVHアミノ酸配列、および配列番号497のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSAR1005
一態様では、本開示は、a.配列番号227のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号498のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号769のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1311のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1853のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1040のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1582のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2124のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1853のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2124のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号769のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1311のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1853のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号498のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1040のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1582のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2124のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号227のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号227のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号227のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号227のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号769のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1311のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1853のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号498のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号498のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号498のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1040のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1582のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2124のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号227のVHアミノ酸配列、および配列番号498のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSAR1006
一態様では、本開示は、a.配列番号228のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号499のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号770のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1312のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1854のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1041のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1583のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2125のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1854のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2125のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号770のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1312のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1854のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号499のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1041のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1583のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2125のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号228のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号228のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号228のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号228のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号770のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1312のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1854のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号499のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号499のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号499のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1041のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1583のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2125のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号228のVHアミノ酸配列、および配列番号499のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSAR1007
一態様では、本開示は、a.配列番号229のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号500のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号771のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1313のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1855のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1042のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1584のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2126のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1855のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2126のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号771のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1313のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1855のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号500のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1042のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1584のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2126のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号229のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号229のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号229のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号229のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号771のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1313のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1855のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号500のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号500のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号500のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1042のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1584のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2126のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号229のVHアミノ酸配列、および配列番号500のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSAR1008
一態様では、本開示は、a.配列番号230のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号501のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号772のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1314のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1856のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1043のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1585のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2127のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1856のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2127のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号772のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1314のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1856のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号501のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1043のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1585のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2127のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号230のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号230のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号230のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号230のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号772のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1314のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1856のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号501のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号501のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号501のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1043のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1585のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2127のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号230のVHアミノ酸配列、および配列番号501のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSTO1001
一態様では、本開示は、a.配列番号231のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号502のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号773のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1315のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1857のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1044のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1586のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2128のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1857のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2128のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号773のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1315のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1857のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号502のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1044のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1586のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2128のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号231のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号231のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号231のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号231のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号773のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1315のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1857のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号502のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号502のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号502のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1044のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1586のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2128のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号231のVHアミノ酸配列、および配列番号502のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSTO1002
一態様では、本開示は、a.配列番号232のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号503のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号774のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1316のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1858のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1045のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1587のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2129のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1858のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2129のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号774のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1316のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1858のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号503のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1045のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1587のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2129のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号232のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号232のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号232のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号232のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号774のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1316のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1858のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号503のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号503のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号503のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1045のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1587のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2129のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号232のVHアミノ酸配列、および配列番号503のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSTO1003
一態様では、本開示は、a.配列番号233のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号504のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号775のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1317のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1859のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1046のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1588のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2130のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1859のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2130のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号775のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1317のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1859のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号504のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1046のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1588のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2130のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号233のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号233のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号233のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号233のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号775のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1317のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1859のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号504のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号504のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号504のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1046のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1588のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2130のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号233のVHアミノ酸配列、および配列番号504のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSTO1004
一態様では、本開示は、a.配列番号234のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号505のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号776のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1318のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1860のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1047のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1589のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2131のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1860のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2131のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号776のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1318のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1860のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号505のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号104のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1589のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2131のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号234のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号234のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号234のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号234のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号776のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1318のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1860のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号505のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号505のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号505のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1047のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1589のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2131のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号234のVHアミノ酸配列、および配列番号505のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSTO1005
一態様では、本開示は、a.配列番号235のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号506のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号777のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1319のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1861のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1048のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1590のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2132のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1861のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2132のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号777のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1319のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1861のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号506のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1048のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1590のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2132のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号235のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号235のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号235のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号235のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号777のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1319のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1861のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号506のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号506のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号506のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1048のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1590のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2132のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号235のVHアミノ酸配列、および配列番号506のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSTO1006
一態様では、本開示は、a.配列番号236のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号507のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号778のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1320のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1862のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1049のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1591のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2133のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1862のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2133のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号778のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1320のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1862のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号507のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1049のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1591のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2133のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号236のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号236のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号236のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号236のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号778のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1320のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1862のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号507のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号507のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号507のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1049のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1591のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2133のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号236のVHアミノ酸配列、および配列番号507のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSTO1007
一態様では、本開示は、a.配列番号237のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号508のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号779のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1321のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1863のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1050のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1592のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2134のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1863のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2134のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号779のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1321のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1863のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号508のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1050のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1592のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2134のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号237のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号237のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号237のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号237のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号779のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1321のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1863のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号508のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号508のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号508のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1050のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1592のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2134のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号237のVHアミノ酸配列、および配列番号508のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSTO1008
一態様では、本開示は、a.配列番号238のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号509のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号780のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1322のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1864のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1051のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1593のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2135のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1864のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2135のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号780のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1322のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1864のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号509のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1051のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1593のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2135のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号238のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号238のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号238のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号238のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号780のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1322のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1864のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号509のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号509のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号509のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1051のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1593のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2135のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号238のVHアミノ酸配列、および配列番号509のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSTO1009
一態様では、本開示は、a.配列番号239のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号510のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号781のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1323のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1865のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1052のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1594のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2136のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1865のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2136のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号781のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1323のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1865のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号510のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1052のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1594のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2136のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号239のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号239のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号239のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号239のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号781のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1323のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1865のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号510のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号510のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号510のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1052のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1594のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2136のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号239のVHアミノ酸配列、および配列番号510のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TSTO1010
一態様では、本開示は、a.配列番号240のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号511のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号782のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1324のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1866のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1053のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1595のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2137のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1866のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2137のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号782のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1324のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1866のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号511のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1053のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1595のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2137のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号240のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号240のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号240のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号240のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号782のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1324のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1866のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号511のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号511のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号511のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1053のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1595のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2137のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号240のVHアミノ酸配列、および配列番号511のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTES1001
一態様では、本開示は、a.配列番号241のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号512のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号783のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1325のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1867のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1054のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1596のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2138のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1867のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2138のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号783のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1325のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1867のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号512のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1054のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1596のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2138のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号241のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号241のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号241のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号241のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号783のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1325のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1867のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号512のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号512のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号512のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1054のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1596のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2138のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号241のVHアミノ酸配列、および配列番号512のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTES1002
一態様では、本開示は、a.配列番号242のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号513のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号784のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1326のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1868のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1055のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1597のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2139のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1868のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2139のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号784のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1326のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1868のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、a.配列番号513のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1055のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1597のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2139のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDRと、a.配列番号242のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号242のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号242のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号242のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号784のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1326のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1868のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号513のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号513のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号513のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1055のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1597のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2139のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号242のVHアミノ酸配列、および配列番号513のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTES1003
一態様では、本開示は、a.配列番号243のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号514のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号785のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1327のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1869のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1056のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1598のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2140のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1869のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2140のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号785のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1327のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1869のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号514のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1056のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1598のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2140のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号243のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号243のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号243のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号243のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号785のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1327のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1869のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号514のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号514のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号514のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1056のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1598のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2140のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号243のVHアミノ酸配列、および配列番号514のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTES1004
一態様では、本開示は、a.配列番号244のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号515のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号786のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1328のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1870のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1057のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1599のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2141のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1870のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2141のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号786のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1328のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1870のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、a.配列番号515のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1057のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1599のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2141のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、d.配列番号244のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号244のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号244のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号244のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号786のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1328のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1870のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号515のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号515のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号515のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1057のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1599のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2141のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号244のVHアミノ酸配列、および配列番号515のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTES1005
一態様では、本開示は、a.配列番号245のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号516のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号787のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1329のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1871のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1058のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1600のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2142のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1871のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2142のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号787のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1329のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1871のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDRと、d.配列番号516のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1058のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1600のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2142のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号245のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号245のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号245のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号245のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号787のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1329のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1871のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号516のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号516のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号516のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1058のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1600のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2142のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号245のVHアミノ酸配列、および配列番号516のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTES1006
一態様では、本開示は、a.配列番号246のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号517のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号788のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1330のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1872のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1059のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1601のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2143のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1872のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2143のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号788のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1330のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1872のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号517のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1059のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1601のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2143のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号246のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号246のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号246のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号246のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号788のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1330のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1872のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号517のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号517のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号517のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1059のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1601のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2143のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号246のVHアミノ酸配列、および配列番号517のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTES1007
一態様では、本開示は、a.配列番号247のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号518のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号789のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1331のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1873のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1060のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1602のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2144のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1873のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2144のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号789のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1331のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1873のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号518のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1060のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1602のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2144のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号247のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号247のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号247のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号247のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号789のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1331のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1873のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号518のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号518のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号518のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1060のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1602のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2144のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号247のVHアミノ酸配列、および配列番号518のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTES1008
一態様では、本開示は、a.配列番号248のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号519のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号790のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1332のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1874のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1061のアミノ酸配列を含むCDR-L1、.配列番号1603のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2145のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1874のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2145のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号790のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1332のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1874のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号519のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1061のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1603のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2145のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号248のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号248のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号248のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号248のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号790のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1332のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1874のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号519のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号519のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号519のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1061のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1603のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2145のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号248のVHアミノ酸配列、および配列番号519のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTES1009
一態様では、本開示は、a.配列番号249のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号520のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号791のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1333のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1875のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1062のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1604のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2146のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1875のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2146のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号791のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1333のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1875のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号520のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1062のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1604のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2146のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号249のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号249のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号249のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号249のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号791のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1333のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1875のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号520のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号520のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号520のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1062のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1604のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2146のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号249のVHアミノ酸配列、および配列番号520のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTES1010
一態様では、本開示は、a.配列番号250のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号521のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号792のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1334のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1876のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1063のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1605のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2147のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1876のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2147のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号792のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1334のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1876のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号521のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1063のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1605のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2147のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号250のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号250のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号250のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号250のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号792のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1334のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1876のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号521のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号521のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号521のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1063のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1605のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2147のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号250のVHアミノ酸配列、および配列番号521のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTES1011
一態様では、本開示は、a.配列番号251のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号522のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号793のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1335のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1877のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1064のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1606のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2148のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1877のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2148のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号793のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1335のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1877のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号522のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1064のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1606のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2148のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号251のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号251のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号251のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号251のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号793のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1335のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1877のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号522のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号522のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号522のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1064のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1606のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2148のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号251のVHアミノ酸配列、および配列番号522のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTES1012
一態様では、本開示は、a.配列番号252のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号523のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号794のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1336のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1878のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1065のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1607のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2149のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1878のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2149のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号794のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1336のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1878のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号523のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1065のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1607のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2149のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号252のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号252のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号252のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号252のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号794のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1336のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1878のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号523のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号523のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号523のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1065のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1607のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2149のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号252のVHアミノ酸配列、および配列番号523のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTHY1001
一態様では、本開示は、a.配列番号253のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号524のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号795のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1337のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1879のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1066のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1608のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2150のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1879のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2150のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号795のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1337のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1879のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号524のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1066のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1608のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2150のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号253のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号253のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号253のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号253のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号795のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1337のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1879のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号524のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号524のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号524のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1066のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1608のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2150のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号253のVHアミノ酸配列、および配列番号524のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTHY1002
一態様では、本開示は、a.配列番号254のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号525のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号796のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1338のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1880のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1067のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1609のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2151のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1880のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2151のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号796のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1338のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1880のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号525のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1067のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1609のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2151のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号254のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号254のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号254のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号254のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号796のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1338のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1880のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号525のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号525のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号525のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1067のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1609のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2151のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号254のVHアミノ酸配列、および配列番号525のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTHY1003
一態様では、本開示は、a.配列番号255のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号526のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号797のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1339のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1881のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1068のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1610のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2152のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1881のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2152のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号797のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1339のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1881のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号526のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1068のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1610のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2152のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号255のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号255のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号255のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号255のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号797のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1339のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1881のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号526のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号526のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号526のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1068のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1610のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2152のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号255のVHアミノ酸配列、および配列番号526のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TTHY1004
一態様では、本開示は、a.配列番号256のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号527のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号798のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1340のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1882のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1069のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1611のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2153のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1882のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2153のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号798のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1340のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1882のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号527のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1069のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1611のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2153のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号256のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号256のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号256のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号256のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号798のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1340のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1882のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号527のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号527のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号527のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1069のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1611のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2153のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号256のVHアミノ酸配列、および配列番号527のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUCE1001
一態様では、本開示は、a.配列番号257のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号528のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号799のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1341のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1883のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1070のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1612のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2154のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号799のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1341のアミノ酸配列を含むCDR-H2、b.配列番号1883のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号528のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1070のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1612のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2154のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号257のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号257のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号257のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号257のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号799のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1341のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1883のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号528のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号528のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号528のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1070のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1612のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2154のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号257のVHアミノ酸配列、および配列番号528のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUCE1002
一態様では、本開示は、a.配列番号258のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号529のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号800のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1342のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1884のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1071のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1613のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2155のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1884のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2155のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号800のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1342のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1884のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号529のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1071のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1613のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2155のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号258のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号258のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号258のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号258のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号800のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1342のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1884のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号529のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号529のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号529のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1071のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1613のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2155のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号258のVHアミノ酸配列、および配列番号529のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUCE1003
一態様では、本開示は、a.配列番号259のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号530のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号801のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1343のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1885のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1072のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1614のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2156のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1885のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2156のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号801のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1343のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1885のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号530のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1072のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1614のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2156のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号259のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号259のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号259のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号259のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号801のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1343のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1885のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号530のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号530のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号530のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1072のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1614のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2156のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号259のVHアミノ酸配列、および配列番号530のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUCE1004
一態様では、本開示は、a.配列番号260のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号531のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号802のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1344のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1886のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1073のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1615のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2157のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1886のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2157のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号802のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1344のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1886のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号531のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1073のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1615のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2157のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号260のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号260のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号260のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号260のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号802のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1344のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1886のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号531のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号531のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号531のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1073のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1615のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2157のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号260のVHアミノ酸配列、および配列番号531のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUCE1005
一態様では、本開示は、a.配列番号261のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号532のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号803のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1345のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1887のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1074のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1616のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2158のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1887のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2158のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号803のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1345のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1887のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号532のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1074のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1616のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2158のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号261のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号261のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号261のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号261のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号803のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1345のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1887のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号532のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号532のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号532のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1074のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1616のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2158のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号261のVHアミノ酸配列、および配列番号532のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUCE1006
一態様では、本開示は、a.配列番号262のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号533のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号804のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1346のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1888のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1075のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1617のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2159のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1888のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2159のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号804のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1346のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1888のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号533のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1075のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1617のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2159のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号262のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号262のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号262のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号262のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号804のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1346のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1888のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号533のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号533のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号533のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1075のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1617のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2159のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号262のVHアミノ酸配列、および配列番号533のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUCE1007
一態様では、本開示は、a.配列番号263のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号534のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、以下から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む抗体またはその抗原結合断片を提供する。配列番号805のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1347のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1889のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1076のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1618のアミノ酸配列を含むCDR-L2、f.配列番号2160のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1889のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2160のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号805のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1347のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1889のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号534のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1076のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1618のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2160のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号263のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号263のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号263のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号263のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号805のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1347のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1889のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号534のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号534のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号534のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1076のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1618のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2160のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号263のVHアミノ酸配列、および配列番号534のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUCE1008
一態様では、本開示は、a.配列番号264のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号535のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、以下から選択される少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む抗体またはその抗原結合断片を提供する。配列番号806のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1348のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1890のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1077のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1619のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2161のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1890のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2161のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号806のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1348のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1890のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号535のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1077のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1619のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2161のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号264のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号264のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号264のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号264のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号806のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1348のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1890のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号535のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号535のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号535のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1077のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1619のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2161のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号264のVHアミノ酸配列、および配列番号535のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUCE1009
一態様では、本開示は、a.配列番号265のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号536のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号807のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1349のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1891のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1078のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1620のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2162のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1891のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2162のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号807のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1349のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1891のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号536のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1078のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1620のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2162のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号265のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号265のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号265のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号265のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号807のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1349のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1891のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号536のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号536のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号536のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1078のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1620のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2162のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号265のVHアミノ酸配列、および配列番号536のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUCE1010
一態様では、本開示は、a.配列番号266のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号537のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号808のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1350のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1892のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1079のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1621のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2163のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1892のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2163のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号808のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1350のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1892のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号537のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1079のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1621のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2163のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号266のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号266のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号266のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号266のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号808のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1350のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1892のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号537のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号537のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号537のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1079のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1621のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2163のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号266のVHアミノ酸配列、および配列番号537のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUCS1001
一態様では、本開示は、a.配列番号267のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号538のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号809のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1351のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1893のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1080のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1622のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2164のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1893のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2164のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号809のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1351のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1893のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号538のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1080のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1622のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2164のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号267のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号267のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号267のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号267のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号809のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1351のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1893のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号538のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号538のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号538のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1080のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1622のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2164のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号267のVHアミノ酸配列、および配列番号538のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUCS1002
一態様では、本開示は、a.配列番号268のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号539のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号810のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1352のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1894のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1081のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1623のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2165のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1894のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2165のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号810のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1352のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1894のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号539のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1081のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1623のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2165のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号268のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号268のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号268のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号268のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号810のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1352のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1894のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号539のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号539のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号539のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1081のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1623のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2165のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号268のVHアミノ酸配列、および配列番号539のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUCS1003
一態様では、本開示は、a.配列番号269のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号540のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号811のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1353のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1895のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1082のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1624のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2166のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1895のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2166のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号811のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1353のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1895のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号540のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1082のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1624のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2166のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号269のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号269のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号269のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号269のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号811のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1353のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1895のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号540のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号540のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号540のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1082のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1624のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2166のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号269のVHアミノ酸配列、および配列番号540のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUVM1001
一態様では、本開示は、a.配列番号270のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号541のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号812のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1354のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1896のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1083のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1625のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2167のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1896のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2167のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号812のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1354のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1896のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号541のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1083のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1625のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2167のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号270のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号270のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号270のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号270のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号812のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1354のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびc.配列番号1896のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号541のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号541のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号541のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1083のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1625のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2167のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号270のVHアミノ酸配列、および配列番号541のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
TUVM1002
一態様では、本開示は、a.配列番号271のアミノ酸配列を含むVH、およびb.配列番号542のアミノ酸配列を含むVL、から選択される、少なくとも一方または両方の可変領域を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号813のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1355のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1897のアミノ酸配列を含むCDR-H3、d.配列番号1084のアミノ酸配列を含むCDR-L1、e.配列番号1626のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびf.配列番号2168のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つのCDRを含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、配列番号1897のアミノ酸配列を含むCDR-H3、および配列番号2168のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号813のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1355のアミノ酸配列を含むCDR-H2、c.配列番号1897のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVH CDR配列と、配列番号542のアミノ酸配列を含むVLと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、本開示は、a.配列番号1084のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1626のアミノ酸配列を含むCDR-L2、c.配列番号2168のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、または3つすべてのVL CDR配列と、配列番号271のアミノ酸配列を含むVHと、を含む、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
一態様では、配列番号271のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する重鎖可変ドメイン(VH)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVH配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親のものと同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号271のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号271のVH配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VHは、a.配列番号813のアミノ酸配列を含むCDR-H1、b.配列番号1355のアミノ酸配列を含むCDR-H2、およびa.配列番号1897のアミノ酸配列を含むCDR-H3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、配列番号542のアミノ酸配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を有する軽鎖可変ドメイン(VL)を含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するVL配列は、参照配列と比べて、置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含むが、その配列を含む抗体またはその抗原結合断片は、親と同じ抗原(例えば、がん関連抗原)に結合する能力を保持する。いくつかの実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号542のアミノ酸配列中で、置換されている、挿入されている、および/または欠失している。いくつかの実施形態では、置換、挿入、または欠失は、CDRの外側の領域で(例えば、FRで)生じる。任意選択で、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号542のVL配列を含み、これには、その配列の1つ以上の翻訳後修飾が含まれる。特定の実施形態では、VLは、a.配列番号1084のアミノ酸配列を含むCDR-L1、b.配列番号1626のアミノ酸配列を含むCDR-L2、およびc.配列番号2168のアミノ酸配列を含むCDR-L3、から選択される、1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
一態様では、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVHと、上で提供した実施形態のうちのいずれかにあるようなVLとを含む、抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、配列番号271のVHアミノ酸配列、および配列番号542のVLアミノ酸配列を含み、これらには、任意選択で、これらの配列の翻訳後修飾が含まれる。
突然変異頻度
本開示の抗体またはその抗原結合断片は、生殖細胞系列配列から少なくとも約5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、または20%以上の突然変異頻度を有する重鎖配列を含み得る。本開示の抗体は、生殖細胞系列配列から少なくとも約5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、または20%以上の突然変異頻度を有する軽鎖配列であるCDR3を含み得る。本発明の抗体またはその抗原結合断片は、生殖細胞系列配列から少なくとも約5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、または20%以上の突然変異頻度を有する重鎖配列および軽鎖配列を含み得る。本発明の抗体またはその抗原結合断片は、VHファミリー4~59のうちのいずれか1つからなる群から選択されるVHファミリーからのVH領域を含み得る。
競合抗体
いくつかの実施形態では、特定の抗原(例えば、表3および表4の抗原)への結合について本明細書で提供される抗体と競合する抗体が提供される。いくつかの実施形態では、抗体は、特定の抗原上のエピトープへの結合について、本明細書で提供される抗体と競合する。
いくつかの実施形態では、競合アッセイを使用して、本明細書に記載の抗体と競合するモノクローナル抗体を同定してもよい。競合アッセイは、同一または立体的に重複するエピトープを認識することによって2つの抗体が同じエピトープに結合するかどうか、またはある抗体が抗原への別の抗体の結合を競合的に阻害するかどうかを決定するために使用することができる。いくつかの実施形態では、そのような競合する抗体は、本明細書に記載の抗体が結合するエピトープと同じエピトープに結合する。例示的な競合アッセイには、日常的なアッセイ、例えば、Harlow and Lane(1988)Antibodies:A Laboratory Manual ch.14(Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,N.Y.)に提供されているものが含まれるが、これらに限定されない。抗体が結合するエピトープをマッピングするための詳細な例示的な方法は、Morris(1996)「Epitope Mapping Protocols,」in Methods in Molecular Biology vol.66(Humana Press,Totowa,N.J.)に提供されている。いくつかの実施形態では、2つの抗体は、各々が他方の結合を50%以上遮断する場合、同じエピトープに結合すると言われる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗体と競合する抗体は、キメラ、ヒト化、またはヒト抗体である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるようなキメラ、ヒト化、またはヒト抗体と競合する抗体が提供される。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体が提供されるエピトープのうちのいずれか1つ以上に結合する抗体が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体が結合するエピトープに結合し、重複する抗体が提供される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体のうちの少なくとも1つと競合する抗体が提供される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体のうちの少なくとも2つと競合する抗体が提供される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される抗体のうちの少なくとも3つと競合する抗体が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体は、本明細書の実施例に記載される抗体として、重複するエピトープに結合する。いくつかの実施形態では、エピトープ全体は、競合する抗体によって結合および/または妨害される。いくつかの実施形態では、エピトープの一部は、競合する抗体によって結合および/または妨害される。いくつかの実施形態では、競合する抗体のパラトープは、本明細書で提供される抗体のエピトープの少なくとも一部に結合する。いくつかの実施形態では、競合する抗体のパラトープは標的に結合し、競合する抗体の構造の異なるセクションが、本明細書で提供される抗体のエピトープの少なくとも一部を妨害する。
「競合」または「交差競合」という用語は、抗体分子、例えば、本発明の抗体の標的、例えば、表3および表4の抗原への結合に干渉する抗体分子の能力を指し、これらは、本明細書では交換可能に使用される。結合への干渉は、直接的であっても間接的(例えば、抗体分子または標的のアロステリック調節を介して)であってもよい。抗体分子が他の抗体分子の標的への結合に干渉し得る程度、したがってそれらが競合できるかどうかは、FACS分析、ELISAまたはBIACORE分析などの競合結合アッセイを使用して決定することができる。いくつかの実施形態では、競合結合アッセイは、定量的競合アッセイである。いくつかの実施形態では、第1の抗体分子は、第2の抗体分子の抗体と比較して、10%以上、例えば、20%以上(例えば、10%以上、30%以上、40%以上、50%以上、55%以上、60%以上、65%以上、70%以上、75%以上、80%以上、85%以上、90%%、99%超)である第1の抗体分子の標的への結合を有する。
抗体の作製方法
本開示の抗体またはその抗原結合断片は、本明細書に開示のがん関連抗体またはその抗原結合断片のインシリコで再構築された完全な核酸配列およびアミノ酸配列を使用して得ることができる。いくつかの実施形態では、以下に記載の方法によって調製された抗体またはその抗原結合断片が提供される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、宿主細胞中で調製される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、宿主細胞から単離される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、無細胞系中で調製される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、精製される。本発明はまた、本発明の抗体分子を産生する方法を提供し、該方法は、概して、本発明の抗体分子をコードする核酸を含む発現ベクターを含む宿主細胞を、本発明の抗体の形成を可能にする条件下で培養するステップと、宿主細胞によって発現された抗体分子を培養物から単離するステップと、任意選択で、本発明の抗体分子をさらに精製および/または修飾および/または製剤化するステップと、を含む。
本開示の抗体またはその抗原結合断片をコードする核酸分子は、例えば、成熟哺乳動物Bリンパ球から、またはハイブリドーマ培養の一部として不死化細胞と融合させた場合、従来の手順を使用して(例えば、所望の抗体の重鎖および軽鎖をコードする遺伝子に特異的に結合することができるオリゴヌクレオチドプローブを使用することにより)単離することができる。本開示は、抗体ポリペプチドまたはその抗原結合断片をコードする核酸配列を含む単離された核酸分子を提供する。本明細書に開示の配列を含む単離された核酸分子は、当技術分野で周知であり、以下で考察するように、(a)組換え法、(b)合成技術、(c)精製技術、および/または(d)それらの組み合わせを使用して調製することができる。抗体またはその抗原結合断片(例えば、重鎖または軽鎖)をコードするメッセンジャーRNAは、RNA単離の標準的な技術、およびポリA mRNAを隔離するためのオリゴdTセルロースクロマトグラフィーの使用を用いて、成熟B細胞またはハイブリドーマ培養のいずれかである好適な供給源から単離され得る。ポリA mRNAはさらに、場合によっては、所望の抗体の軽鎖または重鎖中のアミノ酸配列をコードするのに十分なサイズの配列を得るために分画されてもよい。
例えば、cDNAライブラリーは、ポリA+mRNA、好ましくは膜結合mRNAの逆転写によって構築されてもよく、ライブラリーは、好適なプライマー、好ましくは所望のcDNAに特徴的な核酸配列を使用してスクリーニングされてもよい。そのようなプライマーは、配列が既知である場合、抗体のcDNAまたはアミノ酸配列に基づいて容易に仮定および合成することができ、例えば、プライマーは、本明細書で提供されるに開示の抗体の核酸配列またはアミノ酸配列に基づいて合成することができる。
しかしながら、いくつかの実施形態では、上記のプライマーを使用するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用して、目的の1つ以上の免疫グロブリン遺伝子セグメント(例えば、軽鎖可変セグメント)をコードするcDNA(または全長cDNAの一部)を増幅する。増幅された配列は、任意の好適なベクター、例えば、発現ベクター、ミニ遺伝子ベクター、またはファージディスプレイベクターに容易にクローニングすることができる。いくつかの実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合断片の核酸配列は、任意の好適なベクター、例えば、発現ベクター、ミニ遺伝子ベクター、またはファージディスプレイベクターに容易にクローニングすることができる。クローニングは、標準的な技術を使用して実行される(例えば、参照により本明細書に組み込まれる、Sambrook et al.(1989)Molecular Cloning:A Laboratory Guide,Vols 1-3,Cold Spring Harbor Pressを参照されたい)。目的の免疫グロブリンポリペプチドのある部分の配列を決定することが可能である限り、使用される特定のクローニング方法は重要ではないことが理解される。
所望の抗体またはその抗原結合断片をコードする核酸配列をクローニングおよび単離するために使用されるRNAの1つの供給源は、抗体を産生するB細胞を不死細胞に融合させることによって産生されるハイブリドーマである。ハイブリドーマを使用する利点は、それらのスクリーニングが容易であり、目的の抗体を産生するハイブリドーマを選択できることである。あるいは、RNAは、対象(例えば、ヒトまたは他の好適な動物)の末梢血、または好ましくは脾臓もしくはリンパ節、または脾臓全体に由来する抗体産生細胞(例えば、B細胞)から単離することができる。いくつかの実施形態では、ヒトまたは好適な動物は、標的抗原に対して免疫化されている。組換え抗原またはその断片を使用して、マウスを免疫化し、本開示の抗体を産生するハイブリドーマを生成することができる。いくつかの実施形態では、本開示の抗体を生成するハイブリドーマが本明細書で提供される。抗原は、抗原性ポリペプチド、融合タンパク質、またはそれらの変異体を含んでもよい。ポリペプチドの性質(すなわち、疎水性パーセント、親水性パーセント、安定性、正味電荷、等電点など)に応じて、免疫化する哺乳動物において免疫原性であることが分かっているタンパク質に抗原を抱合させることが有用であってもよい。それが本開示に関係する場合、対象は、がんに罹患している対象であり得る。
がん関連抗体のインシリコで再構築された核酸およびアミノ酸配列に基づいて、がん関連抗体またはその抗原結合断片をコードする単離された核酸分子は、既知の方法による直接化学合成によって調製することもできる(例えば、Ausubelらの上記WO1999014318A1を参照されたい)。化学合成は、概して、一本鎖オリゴヌクレオチドを生成し、これは相補的配列とのハイブリダイゼーションによって、または一本鎖をテンプレートとして使用するDNAポリメラーゼとの重合によって、dsDNAになることができる。当業者であれば、DNAの化学合成が約100塩基以上の配列に限定され得るが、より短い配列のライゲーションによってより長い配列を得てもよいことを認識するであろう。
本開示は、抗体ポリペプチドまたはその抗原結合断片をコードする核酸配列を含む単離された核酸分子を提供する。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、抗体の重鎖ポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、重鎖ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号2169~2439のうちのいずれか1つから選択される。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、抗体の軽鎖ポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、軽鎖ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号2440~2710のうちのいずれか1つから選択される。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、可変重鎖のCDR1、CDR2、またはCDR3ポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、可変軽鎖のCDR1、CDR2、またはCDR3ポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、可変重鎖のCDR1ポリペプチド(CDR-H1)をコードする核酸配列は、配列番号2711~2981のうちのいずれか1つから選択される。いくつかの実施形態では、可変重鎖のCDR2ポリペプチド(CDR-H2)をコードする核酸配列は、配列番号3253~3523のうちのいずれか1つから選択される。いくつかの実施形態では、可変重鎖のCDR3ポリペプチド(CDR-H3)をコードする核酸配列核酸配列は、配列番号3795~4065のうちのいずれか1つから選択される。いくつかの実施形態では、単離された核酸は、可変軽鎖のCDR1、CDR2、またはCDR3ポリペプチドをコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、可変軽鎖ポリペプチドのCDR1領域(CDR-L1)をコードする核酸配列は、配列番号2982~3252のうちのいずれか1つから選択される。いくつかの実施形態では、可変軽鎖ポリペプチドのCDR2領域(CDR-L2)をコードする核酸配列は、配列番号3524~3794のうちのいずれか1つから選択される。いくつかの実施形態では、可変軽鎖ポリペプチドのCDR3領域(CDR-L3)をコードする核酸配列は、配列番号4066~4336のうちのいずれか1つから選択される。
「核酸分子」、「核酸」、および「ポリヌクレオチド」という用語は交換可能に使用されてもよく、ヌクレオチドのポリマーを指す。そのようなヌクレオチドのポリマーは、天然および/または非天然ヌクレオチドを含んでもよく、DNA、RNA、およびPNAを含むが、これらに限定されない。「核酸配列」は、ヌクレオチドの線形配列を指す。
本明細書で使用される場合、「単離された」核酸分子または「単離された」核酸配列は、(1)核酸の天然源において通常関連付けられる少なくとも1つの汚染核酸分子から同定および分離された核酸分子、または(2)目的の核酸の配列を決定できるように、クローニングされた、増幅された、タグ付けされた、またはバックグラウンド核酸と区別された核酸のいずれかであり、単離されているとみなされる。単離された核酸分子は、それが自然界に見られる形態または設定にないものである。したがって、単離された核酸分子は、天然細胞に存在する核酸分子とは区別される。しかしながら、単離された核酸分子は、例えば核酸分子が天然細胞の核酸分子とは異なる染色体位置にある、抗体を通常発現する細胞に含まれる核酸分子を含む。本明細書で使用される「単離された核酸」は、他のゲノムDNA配列、ならびに天然配列に自然に付随するタンパク質または複合体、例えば、リボソームおよびポリメラーゼから実質的に分離されている核酸である。この用語は、天然に存在する環境から除去された核酸配列を包含し、組換えまたはクローニングされたDNA単離物、および化学的に合成された類似体または異種系によって生物学的に合成された類似体を含む。実質的に純粋な核酸には、核酸の単離された形態が含まれる。言うまでもなく、これは最初に単離された核酸を指し、後に人の手によって単離された核酸に追加された遺伝子または配列を除外するものではない。「ポリペプチド」という用語は、その従来の意味で、すなわち、アミノ酸の配列として使用される。
本開示の抗体、部分、またはポリペプチドをコードする単離された核酸分子は、ライゲーションのための平滑末端または千鳥末端、適切な末端を提供するための制限酵素消化、必要に応じた付着末端の穴埋め、望ましくない接合を避けるためのアルカリホスファターゼ処理、および適切なリガーゼによるライゲーションを含む従来の技術に従って、ベクターDNA(例えば、発現ベクター)と組み合わせることができる。そのような操作のための技術は、例えば、Maniatis et al.,Molecular Cloning,Lab.Manual(Cold Spring Harbor Lab.Press,NY,1982 and 1989)、およびAusubel,1987,1993により開示されており、抗体分子またはその抗原結合領域をコードする核酸配列を構築するために使用することができる。したがって、本開示は、本明細書に示される単離された核酸を含むベクターまたは発現ベクターを提供する。一実施形態では、軽鎖をコードする核酸および重鎖をコードする核酸は、上で概説した手順によって別々に単離される。一実施形態では、軽鎖をコードする単離された核酸および重鎖をコードする単離された核酸は、各々が好適なプロモーターおよび翻訳制御下にある限り、別々の発現プラスミドに挿入されても、同じプラスミドに一緒に挿入されてもよい。
単離後、核酸を発現ベクターに入れ、次いでこれらを、免疫グロブリンタンパク質を他の方法で産生しない、大腸菌細胞、サルCOS細胞、ヒト胎児腎臓293細胞(例えば、293E細胞)、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、またはミエローマ細胞などの宿主細胞にトランスフェクトし、組換え宿主細胞中で本抗体またはその抗原結合断片を合成することができる。抗体の組換え産生は、当技術分野で周知である。多くのベクターが利用可能である。ベクター成分には、概して、シグナル配列、複製開始点、1つ以上の選択的マーカー遺伝子、エンハンサー要素、プロモーター、および転写終結配列のうちの1つ以上が含まれるが、これらに限定されない。
単離された核酸分子は、ベクターDNA中の発現制御配列に作動可能に連結する。発現制御配列は、特定の宿主生物において作動可能に連結したコード配列の発現に必要なDNA配列を指す。例えば、原核生物に好適な制御配列には、プロモーター、任意選択でオペレーター配列、およびリボソーム結合部位が含まれる。真核細胞は、プロモーター、ポリアデニル化シグナル、およびエンハンサーを利用することが分かっている。「作動可能に連結した」または「転写制御」という用語は、調節配列と異種核酸配列との間の機能的連結を指し、この連結により後者の発現が生じる。例えば、第1の核酸配列が第2の核酸配列と機能的関係に置かれると、第1の核酸配列は第2の核酸配列と作動可能に連結する。例えば、プロモーターがコード配列の転写または発現に影響を与える場合、プロモーターはコード配列に作動可能に連結する。作動可能に連結したDNA配列は、互いに近接することができ、例えば、2つのタンパク質コード領域を接合するために必要な場合、これらは同じリーディングフレーム内にある。
核酸は、別の核酸配列と機能的関係に置かれると、作動可能に連結する。例えば、プロモーターまたはエンハンサーは、配列の転写に影響を与える場合、コード配列に作動可能に連結し、あるいは、リボソーム結合部位は、翻訳を容易にするように配置さる場合、コード配列に作動可能に連結する。概して、作動可能に連結するとは、連結するDNA配列が近接していること、および/または近接して読み取り段階にあることができることを意味する。しかしながら、エンハンサーは近接している必要はない。連結は、簡便な制限部位でのライゲーションにより達成される。そのような部位が存在しない場合、合成オリゴヌクレオチドアダプターまたはリンカーが従来の慣行に従って使用される。
細胞、細胞株、および細胞培養は、交換可能に使用されることが多く、本明細書におけるすべてのそのような呼称は子孫を含む。形質転換体および形質転換細胞には、移入の数に関係なく、主要な対象細胞およびそれから導出される培養物が含まれる。また、意図的なまたは不注意による突然変異に起因して、すべての子孫のDNA含有量が正確に同一でない場合があることも理解される。最初に形質転換された細胞でスクリーニングされたものと同じ機能または生物学的活性を有する突然変異体の子孫が含まれる。明確な指定が意図される場合、これは文脈から明らかとなる。代替的実施形態では、好適なコード核酸配列は、目的の免疫グロブリンの既知のアミノ酸配列に基づいて、普遍的遺伝暗号表に従って設計され得る。
所望の抗体のアミノ酸配列変異体は、適切なヌクレオチド変化をコードDNAに導入することによって、またはペプチド合成によって調製してもよい。そのような変異体は、例えば、抗体のアミノ酸配列内の残基からの欠失、および/またはそれへの挿入、および/またはその置換を含む。最終構築物が所望の特性を保有することを条件に、欠失、挿入、および置換の任意の組み合わせを行って、最終構築物を入手する。アミノ酸の変化はまた、グリコシル化部位の数または位置の変化など、モノクローナル、ヒト、ヒト化、または変異体抗体の翻訳後プロセスを改変し得る。
抗体のアミノ酸配列変異体をコードする核酸分子は、様々な方法で調製される。これらの方法には、天然源からの単離(天然に存在するアミノ酸配列変異体の場合)、またはオリゴヌクレオチド媒介性(または部位特異的)突然変異誘発、PCR突然変異誘発、および抗体の先に調製された変異体もしくは非変異体バージョンのカセット突然変異誘発による調製が含まれるが、これらに限定されない。本開示はまた、任意選択で宿主細胞、ベクター、および核酸を含む宿主細胞によって認識される調節制御配列に作動可能に連結した、抗体またはその抗原結合断片をコードする単離された核酸分子と、核酸が発現されるように宿主細胞を培養すること、および任意選択で抗体を宿主細胞培養または培養培地から回収することを含んでもよい、抗体の産生のための組換え技術とを提供する。抗体またはその抗原結合断片の組換え産生のために、それをコードする核酸は、単離され、さらなるクローニング(DNAの増幅)のためまたは発現のために複製可能なベクター内に挿入される。したがって、単離された抗体またはその抗原結合断片が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合断片は、組換え抗体であり得る。「組換え抗体」という用語は、抗体のコード配列を含む発現ベクター(または場合により2つ以上の発現ベクター、典型的には2つの発現ベクター)でトランスフェクトされた細胞または細胞株から発現される抗体を指し、該コード配列は天然には細胞と関連していない。一実施形態では、組換え抗体は、それが自然界に存在する場合に同じ配列を有する抗体のグリコシル化パターンとは異なるグリコシル化パターンを有する。一実施形態では、組換え抗体は、ヒト宿主細胞ではない哺乳動物宿主細胞中で発現される。とりわけ、個々の哺乳類宿主細胞は固有のグリコシル化パターンを有する。
いくつかの実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合断片は単離される。単離された抗体ポリペプチドまたは抗原結合断片ポリペプチドに関して、「単離された」は、ポリペプチドが、それが産生された細胞(例えば、宿主細胞)の成分の少なくともいくつかから分離される場合を指す。ポリペプチドが発現後に宿主細胞によって分泌される場合、ポリペプチドを含む上清を、それを産生した宿主細胞から物理的に分離することは、ポリペプチドを「単離する」とみなされる。「単離された」という用語は、他の細胞物質および/または化学物質を実質的に含まないタンパク質(例えば、抗体)を指す。一実施形態では、単離された抗体は、同じ種に由来する他のタンパク質を実質的に含まない。一実施形態では、単離された抗体は、異なる種に由来する細胞によって発現され、異なる種に由来する他のタンパク質を実質的に含まない。タンパク質は、当技術分野で周知のタンパク質精製技術を使用して単離することにより、天然に関連する成分(または抗体の産生に使用される細胞発現系に関連する成分)を実質的に含まない状態にしてもよい。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示の抗体またはその抗原結合断片は、無細胞系で産生される。非限定的な例示的無細胞系は、例えば、Sitaraman et al.,Methods Mol.Biol.498:229-44(2009)、Spirin,Trends Biotechnol.22:538-45(2004)、Endo et al.,Biotechnol.Adv.21:695-713(2003)で説明されている。そのような目的には、インビトロ転写を可能にしてmRNAを生成するため、および利用される特定の無細胞系(哺乳動物もしくは酵母無細胞翻訳系などの真核性、または細菌無細胞翻訳系などの原核性)におけるmRNAの無細胞翻訳を可能にするために、ポリペプチドをコードする核酸を修飾する必要がる。抗体ポリペプチドはまた、化学合成によって(例えば、Solid Phase Peptide Synthesis,2nd ed.,1984,The Pierce Chemical Co.,Rockford,Ill.)に記載されている方法によって)生成することができる。タンパク質への修飾は、化学合成によっても生成することができる。いくつかの実施形態では、本開示の抗体または抗原結合断片は合成である。本開示のポリペプチドは、タンパク質化学の分野で一般的に知られているタンパク質の単離/精製方法によって精製することができる。
ハイブリドーマ以外の供給源を使用して抗体を得る場合、特異的結合特性を有する免疫グロブリンまたは免疫グロブリンポリペプチドをコードする配列をスクリーニングすることが望ましい場合がある。そのようなスクリーニングのための1つの方法は、ファージディスプレイ技術の使用である。ファージディスプレイは、例えば、Dower et al.,McCafferty et al.,およびCaton and Koprowski,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,87:6450-6454(1990)に記載されており、これらの各々は、参照により本明細書に組み込まれる。ファージディスプレイ技術を使用する一実施形態では、免疫化されたトランスジェニックマウス由来のcDNA(例えば、全脾臓cDNA)を単離し、ポリメラーゼ連鎖反応を使用して、免疫グロブリンポリペプチドの一部、例えば、CDR領域をコードするcDNA配列を増幅し、増幅された配列をファージベクターに挿入する。目的のペプチド、例えば、所望の結合特性を有する可変領域ペプチドをコードするcDNAは、パニングなどの標準的な技術によって同定する。次に、増幅またはクローニングされた核酸の配列を決定する。典型的には、免疫グロブリンポリペプチドの可変領域全体をコードする配列が決定されるが、可変領域の一部、例えば、CDRをコードする部分のみの配列決定が十分である場合もある。典型的には、配列決定される部分は、長さが少なくとも30塩基であり、より多くの場合、可変領域の長さの少なくとも約3分の1または少なくとも約2分の1のベースコーディングが配列決定される。
配列決定は、cDNAライブラリーから単離されたクローンに対して、またはPCRを使用する場合は、増幅された配列をサブクローニングした後で、もしくは増幅されたセグメントの直接PCR配列決定によって実行することができる。配列決定は、標準的な技術を使用して実行される(例えば、参照により本明細書に組み込まれる、Sambrook et al.(1989)Molecular Cloning:A Laboratory Guide,Vols 1-3,Cold Spring Harbor Press、およびSanger,F.et al.(1977)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 74:5463-5467を参照されたい)。クローニングした核酸の配列を、ヒト免疫グロブリン遺伝子およびcDNAの公開されている配列と比較することにより、当業者であれば、配列決定された領域に応じて、(i)ハイブリドーマ免疫グロブリンポリペプチド(重鎖のアイソタイプを含む)の生殖細胞系列セグメント利用、ならびに(ii)N領域付加および体細胞変異のプロセスから得られた配列を含む、重鎖および軽鎖可変領域の配列を決定することができる。免疫グロブリン遺伝子配列情報の1つの情報源は、National Institutes of HealthのNational Library of MedicineのNational Center for Biotechnology Information(Bethesda,Md)である。
宿主細胞の選択および形質転換
一態様では、上記の単離された核酸を含む宿主細胞、または該上記の単離された核酸を含むベクターである。ベクターは、クローニングベクターまたは発現ベクターであり得る。本明細書のベクターにおけるDNAのクローニングまたは発現に好適な宿主細胞は、上記の原核細胞、酵母細胞、または高等真核細胞である。この目的のための好適な原核細胞には、真正細菌、例えば、グラム陰性またはグラム陽性生物、例えば、EscherichiaなどのEnterobacteriaceae、例えばE.coli、Enterobacter、Erwinia、Klebsiella、Proteus、Salmonella、例えばSalmonella typhimurium、Serratia、例えばSerratia marcescens、およびShigella、ならびにB.subtilisおよびB.licheniformis(例えば、1989年4月12日公開のDD 266,710に開示されるB.licheniformis 41 P)などのBacilli、P.aeruginosaなどのPseudomonas、およびStreptomycesが含まれる。1つの好ましい大腸菌クローニング宿主は、大腸菌294(ATCC31,446)であるが、大腸菌B、大腸菌X1776(ATCC31,537)、および大腸菌W3110(ATCC27,325)のような他の株も適している。これらの例は、限定的ではなく例示的である。
原核細胞に加えて、糸状菌または酵母などの真核微生物が、抗体をコードするベクターのための好適なクローニングまたは発現宿主である。Saccharomyces cerevisiaeまたは一般的なパン酵母は、下等真核宿主微生物の中でも最も一般的に使用されている。しかしながら、Schizosaccharomyces pombe;例えばK.lactis、K.fragilis(ATCC 12,424)、K.bulgaricus(ATCC 16,045)、K.wickeramii(ATCC 24,178)、K.waltii(ATCC 56,500)、K.drosophilarum(ATCC 36,906)、K.thermotolerans、およびK.marxianusなどのKluyveromyces宿主;yarrowia(EP 402,226);Pichia pastors(EP 183,070);Candida;Trichoderma reesia(EP 244,234);Neurospora crassa;Schwanniomyces occidentalisなどのSchwanniomyces;ならびに例えば、Neurospora、Penicillium、Tolypocladium、およびAspergillus宿主(A.nidulansおよびA.nigerなど)などのSchwanniomycesなどのいくつかの他の属、種、および株が一般的に利用可能あり、本明細書において有用である。
糖鎖付加された抗体の発現に好適な宿主細胞は、多細胞生物に由来する。脊椎動物細胞の例としては、植物および昆虫細胞が挙げられる。多数のバキュロウイルス株およびバリアント、ならびにSpodoptera frugiperda(ケムシ)、Aedes aegypti(蚊)、Aedes albopictus(蚊)、Drosophila melanogaster(ショウジョウバエ)、およびBombyx moriなどの宿主由来の対応する許容昆虫宿主細胞が同定されている。トランスフェクションのための多様なウイルス株、例えば、Autographa californica NPVのL-1バリアントおよびBombyx mori NPVのBm-5株が公的に利用可能であり、かかるウイルスを、本発明に従い、特にSpodoptera frugiperda細胞のトランスフェクションのための本明細書におけるウイルスとして使用することができる。
綿、トウモロコシ、ジャガイモ、大豆、ペチュニア、トマト、タバコ、アオウキクサ、および他の植物細胞の植物細胞培養物も宿主として利用することができる。しかしながら、脊椎動物細胞への関心が最も高く、培養(組織培養)における脊椎動物細胞の増殖が日常的な手順となっている。有用な哺乳動物宿主細胞株の例は、CHOK1細胞(ATCC CCL61)、DXB-11、DG-44を含むチャイニーズハムスター卵巣細胞、およびチャイニーズハムスター卵巣細胞/-DHFR(CHO,Urlaub et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77:4216(1980))、SV40(COS-7,ATCC CRL 1651)により形質転換されたサル腎臓CV1系、ヒト胎児腎臓系(懸濁培養中で増殖のためにサブクローニングされた293または293細胞、[Graham et al.,J.Gen Viral.36:59(1977)]、ベビーハムスター腎臓細胞(BHK,ATCC CCL10)、マウスセルトリ細胞(TM4,Mather、Biol.Reprod.23:243-251(1980))、サル腎臓細胞(CV1 ATCC CCL70)、アフリカミドリザル腎臓細胞(VERO-76,ATCC CRL-1587)、ヒト子宮頸癌細胞(HELA,ATCC CCL2)、イヌ腎臓細胞(MDCK,ATCC CCL 34)、バッファローラット肝細胞(BRL 3A,ATCC CCL1442)、ヒト肺細胞(W138,ATCC CCL75)、ヒト肝細胞(Hep G2,HB 8065)、マウス乳房腫瘍(MMT 060562,ATCC CCL51)、TRI細胞(Mather et al.,Annals N.Y.Acad.Sci.383:44-68(1982))、MRC5細胞、FS4細胞、およびヒト肝細胞癌細胞株(Hep G2)である。宿主細胞は、抗体産生のために上記の発現またはクローニングベクターで形質転換またはトランスフェクトされ、プロモーターの誘導、形質転換体の選択、または所望の配列をコードする遺伝子の増幅のために適切に修飾された従来の栄養培地中に培養される。加えて、新規のベクター、および選択的マーカーによって分離された転写単位の複数のコピーでトランスフェクトされた細胞株は、本明細書に記載の抗体の発現のために特に有用であり、好ましい。
発現ベクターのトランスフェクションおよび本明細書に記載のキメラ、ヒト化、または複合ヒト抗体の産生には、レシピエント細胞株は骨髄腫細胞であり得る。骨髄腫細胞は、トランスフェクトされた免疫グロブリン核酸配列によってコードされる免疫グロブリンを合成し、アセンブルし、分泌することができ、免疫グロブリンのグリコシル化の機序を保有する。例えば、いくつかの実施形態では、レシピエント細胞は、組換えIg産生骨髄腫細胞SP2/0(ATCC#CRL 8287)である。SP2/0細胞は、トランスフェクトされた遺伝子によってコードされる免疫グロブリンのみを産生する。骨髄腫細胞は、培養またはマウスの腹腔内で増殖させることができ、ここで、腹水から分泌された免疫グロブリンを得ることができる。他の好適なレシピエント細胞には、ヒトまたは非ヒト起源のBリンパ球などのリンパ系細胞、ヒトまたは非ヒト起源のハイブリドーマ細胞、または種間ヘテロハイブリドーマ細胞が含まれる。本明細書に記載のキメラ、ヒト化、または複合ヒト抗体構築物または抗体ポリペプチドを担持する発現ベクターは、形質転換、トランスフェクション、抱合、原形質融合、リン酸カルシウム沈殿、およびジエチルアミノエチル(DEAE)デキストランなどのポリカチオンによる適用などの生化学的手段、ならびにエレクトロポレーション、直接微量注入、およびマイクロプロジェクタイルボンバードメントなどの機械的手段を含む、様々な好適な手段のうちのいずれかによって適切な宿主細胞に導入することができる。当業者には既知である、Johnston et al.,240 Science 1538(1988)。
酵母は、免疫グロブリンHおよびL鎖の産生に関して、細菌と比べてある特定の利点を提供する。酵母は、グリコシル化を含む翻訳後ペプチド修飾を実行する。酵母中の目的のタンパク質の産生に使用され得る強力なプロモーター配列および高コピー数プラスミドを利用する、ある数の組換えDNA戦略が存在する。酵母は、クローニングされた哺乳動物遺伝子産物のリーダー配列を認識し、リーダー配列を保有するペプチド(すなわち、プレペプチド)を分泌する。Hitzman et al.,11th Intl.Conf.Yeast,Genetics&Molec.Biol.(Montpelier,France,1982)。酵母遺伝子発現系は、抗体ポリペプチドまたはその抗原結合断片ペプチド、ならびにアセンブルされたキメラ、ヒト化、または複合ヒト抗体、その断片および領域の産生、分泌、および安定性のレベルについて通常のように評価され得る。酵母がグルコースに富む培地で増殖するときに大量に産生される解糖系酵素をコードする活発に発現される遺伝子からのプロモーターおよび終結要素を組み込んだ一連の酵母遺伝子発現システムのいずれかを利用することができる。既知の解糖系遺伝子は、非常に効率的な転写制御シグナルを提供することもできる。例えば、ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)遺伝子のプロモーターおよびターミネーターシグナルを利用することができる。酵母におけるクローニングされた免疫グロブリンcDNAの発現に最適な発現プラスミドを評価するために、ある数のアプローチをとることができる。
細菌株も、本明細書に記載の抗体分子またはその断片の産生のための宿主として利用することができ、E.coli W3110(ATCC 27325)、Bacillus種などのE.coli K12株、Salmonella typhimuriumまたはSerratia marcescensなどの腸内細菌、および様々なPseudomonas種を使用することができる。宿主細胞と適合性のある種から導出されるレプリコンおよび制御配列を含むプラスミドベクターが、これらの細菌宿主に関連して使用される。ベクターは、複製部位と、形質転換細胞で表現型選択を提供することが可能な特定の遺伝子とを担持する。細菌内のクローニングされた免疫グロブリンcDNAまたはCDRによってコードされるキメラ、ヒト化、または複合ヒト化抗体およびその断片の産生のための発現プラスミドを評価するために、ある数のアプローチをとることができる(Glover,1985、Ausubel,1987,1993、Sambrook,1989、Colligan,1992-1996を参照されたい)。
宿主哺乳類細胞は、インビトロまたはインビボで増殖させることができる。哺乳動物細胞は、リーダーペプチドの除去、H鎖およびL鎖の折り畳みおよびアセンブル、抗体分子のグリコシル化、ならびに機能的な抗体タンパク質の分泌を含む、免疫グロブリンタンパク質分子に翻訳後修飾を提供する。抗体タンパク質の産生のための宿主として有用であり得る哺乳動物細胞には、上記のリンパ系由来の細胞に加えて、Vero(ATCC CRL 81)またはCHO-K1(ATCC CRL 61)細胞などの線維芽細胞起源の細胞が含まれる。ポリペプチドを発現するために使用することができる例示的な真核細胞には、COS7細胞を含むCOS細胞、293-6E細胞を含む293細胞、CHO-SおよびDG44細胞を含むCHO細胞、PER.C6(登録商標)細胞(Crucell)、ならびにNSO細胞が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、特定の真核生物宿主細胞は、可変重鎖および/または可変軽鎖に対して所望の翻訳後修飾を行うその能力に基づいて選択される。例えば、いくつかの実施形態では、CHO細胞は、293細胞で産生される同じポリペプチドよりも高いレベルのシアリル化を有するポリペプチドを産生する。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示の抗体またはその抗原結合断片のポリペプチドは、任意の好適な方法に従って、ポリペプチドをコードする1つ以上の核酸分子で操作またはトランスフェクトされた動物においてインビボで産生され得る。いくつかの実施形態では、抗体またはその抗原結合断片は、無細胞系中で産生される。非限定的な例示的無細胞系は、例えば、Sitaraman et al.,Methods Mol.Biol.498:229-44(2009)、Spirin,Trends Biotechnol.22:538-45(2004)、およびEndo et al.,Biotechnol.Adv.21:695-713(2003)で説明されている。
哺乳動物細胞におけるHおよびL鎖核酸配列の発現には多くのベクター系が利用可能である(Glover,1985を参照されたい)。完全なH2L2抗体を得るには、様々なアプローチに従うことができる。上で考察したように、同じ細胞内でH鎖とL鎖とを共発現させて、H鎖とL鎖とを会合させ連結させて、完全な四量体H2L2抗体および/または抗原結合断片ペプチドをもたらすことが可能である。共発現は、同じ宿主中で同じまたは異なるプラスミドを使用することによって生じさせることができる。H鎖とL鎖との両方の遺伝子および/またはCDR3領域ペプチドを同じプラスミドに配置し、次にそれを細胞にトランスフェクトすることで、両方の鎖を発現する細胞を直接選択することができる。あるいは、細胞を、まず1つの鎖、例えばL鎖をコードするプラスミドでトランスフェクトし、続いて得られた細胞株を第2の選択可能なマーカーを含むH鎖プラスミドでトランスフェクトすることができる。いずれかの経路を介して抗原結合ペプチド断片および/またはH2L2分子を産生する細胞株を、追加の選択可能なマーカーと組み合わせて、ペプチド、H鎖、L鎖、またはH鎖およびL鎖の追加コピーをコードするプラスミドでトランスフェクトして、特性が強化された、例えば、アセンブルされたH2L2抗体分子の産生がより高くなった、またはトランスフェクトされた細胞株の安定性が強化された細胞株を生成し得る。
加えて、微生物または動物細胞の大規模培養に基づく、組換え抗体生産のための簡便で安全かつ経済的な代替の主流発現系として、植物が浮上してきた。抗体は、植物細胞培養、または従来の方法で育成された植物中で発現させることができる。植物における発現は、全体的であっても、細胞内色素体に限定されても、種子(胚乳)に限定されてもよい。いくつかの植物から導出される抗体は、開発の進んだ段階に達している(例えば、Biolex,NCを参照されたい)。
いくつかの態様では、各鎖が発現されるような条件下でヒト化抗体の軽鎖をコードする第1の発現ベクターおよびヒト化抗体の重鎖をコードする第2の発現ベクターで形質転換された宿主を維持することと、そのようにして発現された鎖のアセンブルによって形成されるヒト化抗体を単離することと、を含むプロセスによって調製されるヒト化抗体の産生のための方法およびシステムが本明細書で提供される。第1および第2の発現ベクターは同じベクターであり得る。ヒト化抗体の軽鎖または重鎖をコードするDNA配列、該DNA配列を組み込んだ発現ベクター、および該発現ベクターで形質転換された宿主も本明細書で提供される。本明細書で提供される配列および情報からヒト化抗体を生成することは、当業者であれば、必要以上の実験を行うことなく実施することができる。1つのアプローチでは、モノクローナル抗体をヒト化するために、4つの一般的なステップが用いられる。これらは、(1)開始抗体の軽可変ドメインおよび重可変ドメインのヌクレオチドおよび予測アミノ酸配列の決定、(2)ヒト化抗体の設計、すなわち、ヒト化プロセス中に使用する抗体フレームワーク領域の決定、(3)実際の人間化の方法論/技術、ならびに(4)ヒト化抗体のトランスフェクションおよび発現、である。
ライブラリー導出
本開示の抗体またはその抗原結合断片は、所望の活性(単数または複数)を有する抗体についてコンビナトリアルライブラリーをスクリーニングすることによって単離してもよい。(例えば、Hoogenboom et al.,Methods in Molecular Biology 178:1-37(2001)、McCafferty et al.,Nature 348:552-554、Clackson et al.,Nature 352:624-628(1991)、Marks et al.,J.Mol.Biol.222:581-597(1992)、Marks and Bradbury,Methods in Molecular Biology 248:161-175(2003)、Sidhu et al.,J.Mol.Biol.338(2):299-310(2004)、Lee et al.,J.Mol.Biol.340(5):1073-1093(2004)、Fellouse,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 101(34):12467-12472(2004)、およびLee et al.,J.Immunol.Methods 284(1-2):119-132(2004)を参照されたい)。VHおよびVL遺伝子のレパートリーは、別々にクローニングし(例えば、PCRによって)、ライブラリー(例えば、ファージライブラリー)でランダムに組換え、スクリーニングすることができる(例えば、Winter et al.,Ann.Rev.Immunol.,12:433-455(1994)を参照されたい)。あるいは、天然レパートリーを(例えば、ヒトから)クローニングして、一切の免疫化なしで、幅広い非自己および自己抗原に対する抗体の単一の供給源を提供することができる(例えば、Griffiths et al.,EMBO J,12:725-734(1993)を参照されたい)。あるいは、天然ライブラリーは、幹細胞から再配列されていないV遺伝子セグメントをクローニングし、ランダムプライマーを使用してCDR3領域をコードするか、インビトロでV遺伝子セグメントを再配列することによって、合成により作製することができる(例えば、Hoogenboom and Winter,J.Mol.Biol.,227:381-388(1992)を参照されたい)。ヒト抗体ライブラリーから単離された抗体または抗体断片は、本明細書ではヒト抗体またはヒト抗体断片とみなされる。
融合タンパク質
一態様では、本明細書で開示の抗体または抗原結合断片を含む融合タンパク質が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、融合タンパク質は、本明細書に開示の1つ以上の抗体またはその抗原結合断片、ならびに免疫調節剤または毒素部分を含む。抗体融合タンパク質を作製する方法は既知である。インターロイキン2部分を含む抗体融合タンパク質は、Boleti et al.,Ann.Oneal.6:945(1995)、Nicolet et al.,Cancer Gene Ther.2:161(1995)、Becker et al.,Proc.Natl Acad.Sci.USA 93:7826(1996)、Hank et al.,Clin.Cancer Res.2:1951(1996)、およびHu et al.,Cancer Res.56:4998(1996)により説明されている。加えて、Yang et al.,Hum.Antibodies Hybridomas 6:129(1995)は、F(ab’)2断片および腫瘍壊死因子アルファ部分を含む融合タンパク質について説明している。
組換え分子が1つ以上の抗体成分および毒素または化学療法剤を含む抗体毒素融合タンパク質を作製する方法も、当業者に既知である。例えば、抗体シュードモナス外毒素A融合タンパク質は、Chaudhary et al.,Nature 339:394(1989)、Brinkmann et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.USA 88:8616(1991)、Batra et al.,Proc.Natl Acad.Sci.USA 89:5867(1992)、Friedman et al.,J.Immunol.150:3054(1993)、Weis et al.,Int.J.Can.60:137(1995)、Fominaya et al.,J.Biol.Chem.271:10560(1996)、Kuan et al.,Biochemistry 35:2872(1996)、およびSchmidt et al.,Int.J.Can.65:538(1996)により説明されている。ジフテリア毒素部分を含有する抗体毒素融合タンパク質は、Kreitman et al.,Leukemia 7:553(1993)、Nicholls et al.,J.Biol.Chem.268:5302(1993)、Thompson et al.,J.Biol.Chem.270:28037(1995)、およびVallera et al.,Blood 88:2342(1996)に記載される。Deonarain et al.,Tumor Targeting 1:177(1995)は、Rnase部分を有する抗体毒素融合タンパク質を記載しており、一方、Linardou et al.,(Cell Biophys.24-25:243(1994))は、DNase I成分を含む抗体毒素融合タンパク質を生成した。Wang et al.,Abstracts of the 209th ACS National Meeting,Anaheim,Calif.,Apr.2-6,1995,Part 1,BIOT005の抗体毒素融合タンパク質中の毒素部分としてゲロニンが使用された。さらなる例として、Dohlsten et al.,Proc.Natl Acad.Sci.USA 91:8945(1994)は、ブドウ球菌エンテロトキシンAを含む抗体毒素融合タンパク質を報告した。
そのような抱合体の調製に好適に用いられる例示的な毒素は、リシン、アブリン、リボヌクレアーゼ、DNase I、ブドウ球菌エンテロトキシンA、ヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質、ゲロニン、ジフテリア毒素、シュードモナス外毒素、およびシュードモナス内毒素である。例えば、Pastan et al.,Cell 47:641(1986)、およびGoldenberg,C A-A Cancer Journal for Clinicians 44:43(1994)を参照されたい。他の好適な毒素は、当業者に既知である。
本明細書に開示の抗体またはその抗原結合断片はまた、プロドラッグ(例えば、ペプチジル化学療法剤、WO 81/01145を参照されたい)を活性抗がん薬に変換するプロドラッグ活性化酵素に、抗体を抱合させることによってADEPTで使用されてもよい。例えば、WO 88/07378および米国特許第4,975,278号を参照されたい。ADEPTに有用な免疫抱合体の酵素成分には、プロドラッグをより活性なその細胞傷害性形態に変換するような方法で、プロドラッグに作用することが可能な任意の酵素を含む。
本発明の方法に有用な酵素としては、リン酸含有プロドラッグを遊離薬物に変換するのに有用なアルカリホスファターゼ、サルフェート含有プロドラッグを遊離薬物に変換するのに有用なアリールスルファターゼ、無毒の5-フルオロシトシンを抗癌剤に変換するのに有用なシトシンデアミナーゼ、5-フルオロウラシル、ペプチド含有プロドラッグを遊離薬物に変換するのに有用なセラチアプロテアーゼ、サーモリシン、ズブチリシン、カルボキシペプチダーゼ、ならびにカテプシン(カテプシンBおよびLなど)などのプロテアーゼ、D-アミノ酸置換基を含有するプロドラッグを変換するのに有用なD-アラニルカルボキシペプチダーゼ、グリコシル化プロドラッグを遊離薬物に変換するのに有用なガラクトシダーゼおよびノイラミニダーゼなどの炭水化物切断酵素、ラクタムで誘導体化された薬物を遊離薬物に変換するのに有用なラクタマーゼ、かつアミン窒素においてフェノキシアセチル基またはフェニルアセチル基でそれぞれ誘導体化された薬物を遊離薬物に変換するのに有用なペニシリンVアミダーゼまたはペニシリンGアミダーゼなどのペニシリンアミダーゼが挙げられるが、これらに限定されない。あるいは、当技術分野ではアブザイムとしても知られている酵素活性を有する抗体を使用して、本発明のプロドラッグを遊離活性薬物に変換することができる(例えば、Massey,Nature 328:457-458(1987)を参照されたい)。抗体アブザイム抱合体は、アブザイムの腫瘍細胞集団への送達に関して本明細書において記載されるように調製することができる。
本発明の酵素は、上で考察したヘテロ二官能性架橋試薬の使用などの、当技術分野において周知の技術によって抗体に共有結合させることができる。あるいは、本発明の酵素の少なくとも機能的に活性な部分に連結した、本発明の抗体の少なくとも抗原結合領域を含む融合タンパク質は、当技術分野において周知の組換えDNA技術を用いて構築することができる(例えば、Neuberger et al.,Nature 312:604-608(1984)を参照されたい)。
キメラ抗原受容体
一態様では、本明細書の開示は、本明細書に開示の抗原結合断片、膜貫通ドメイン、および細胞内シグナル伝達ドメインを含むキメラ抗原受容体を提供する。本明細書で使用される「キメラ抗原受容体」(CAR)、「人工T細胞受容体」、「キメラT細胞受容体」、または「キメラ免疫受容体」という用語は、免疫エフェクター細胞に任意の特異性を移植する操作された受容体を指す。CARは、典型的には、抗原結合ドメイン、膜貫通ドメイン、および細胞内(内部ドメイン)ドメインを含む細胞外ドメイン(外部ドメイン)を有する。「シグナル伝達ドメイン」という用語は、第2のメッセンジャーを生成することによって、またはそのようなメッセンジャーに応答することでエフェクターとして機能することによって、定義されたシグナル伝達経路を介して細胞活性を調節するために、細胞内で情報を伝達することによって作用するタンパク質の機能的部分を指す。
本明細書で使用される用語としての「細胞内シグナル伝達ドメイン」は、分子の細胞内部分を指す。細胞内シグナル伝達ドメインは、CAR含有細胞、例えばCART細胞の免疫エフェクター機能を促進するシグナルを生成する。例えば、CART細胞における免疫エフェクター機能の例には、サイトカインの分泌を含む、細胞溶解活性およびヘルパー活性が含まれる。一実施形態では、細胞内シグナル伝達ドメインは、一次細胞内シグナル伝達ドメインを含み得る。例示的な一次細胞内シグナル伝達ドメインには、一次刺激または抗原依存性刺激に貢献する分子から導出されるものが含まれる。一実施形態では、細胞内シグナル伝達ドメインは、共刺激細胞内ドメインを含み得る。例示的な共刺激細胞内シグナル伝達ドメインには、共刺激シグナルまたは抗原非依存性刺激に貢献する分子から導出されるものが含まれる。例えば、CARTの場合、一次細胞内シグナル伝達ドメインは、T細胞受容体の細胞質配列を含み得、共刺激細胞内シグナル伝達ドメインは、補助受容体または共刺激分子からの細胞質配列を含み得る。
一次細胞内シグナル伝達ドメインは、免疫受容体チロシンベース活性化モチーフまたはITAMとして知られるシグナル伝達モチーフを含み得る。ITAM含有一次細胞質シグナル伝達配列の例には、CD3ゼータ、FcRガンマ、FcRベータ、CD3ガンマ、CD3デルタ、CD3イプシロン、CD5、CD22、CD79a、CD79b、ならびにCD66d DAP10およびDAP12から導出されるものが含まれるが、これらに限定されない。
「ゼータ」または代替的に「ゼータ鎖」、「CD3-ゼータ」、または「TCR-ゼータ」という用語は、GenBank受託番号BAG36664.1として提供されるタンパク質、または非ヒト種、例えば、マウス、齧歯類、サル、類人猿などに由来する同等の残基として定義され、「ゼータ刺激ドメイン」または代替的に「CD3-ゼータ刺激ドメイン」または「TCR-ゼータ刺激ドメイン」は、T細胞活性化に必要な初期シグナルを機能的に伝達するのに十分なゼータ鎖の細胞質ドメインに由来するアミノ酸残基として定義される。一態様では、ゼータの細胞質ドメインは、GenBank受託番号BAG36664.1の残基52~164、またはそれらの機能的オルソログである、非ヒト種、例えば、マウス、齧歯類、サル、類人猿などに由来する同等の残基を含む。
「共刺激分子」という用語は、共刺激リガンドと特異的に結合することで、増殖などであるがこれに限定されないT細胞による共刺激応答を媒介する、T細胞上の同族結合パートナーを指す。共刺激分子は、効率的な免疫応答に必要な抗原受容体またはそれらのリガンド以外の細胞表面分子である。共刺激分子には、MHCクラスI分子、BTLA、およびTollリガンド受容体、ならびにOX40、CD2、CD27、CD28、CD5、ICAM-1、LFA-1(CD11a/CD18)、および4-1BB(CD137)が含まれるが、これらに限定されない。共刺激細胞内シグナル伝達ドメインは、共刺激分子の細胞内部分から導出され得る。共刺激分子は、次のタンパク質ファミリー:TNF受容体タンパク質、免疫グロブリン様タンパク質、サイトカイン受容体、インテグリン、シグナル伝達リンパ球活性化分子(SLAMタンパク質)、および活性化NK細胞受容体で表され得る。そのような分子の例には、CD27、CD28、4-1BB(CD137)、OX40、GITR、CD30、CD40、ICOS、BAFFR、HVEM、リンパ球機能関連抗原-1(LFA-1)、CD2、CD7、LIGHT、NKG2C、SLAMF7、NKp80、CD160、B7-H3、およびCD83と特異的に結合するリガンドなどが挙げられる。細胞内シグナル伝達ドメインは、それが導出される分子の細胞内部分全体もしくは天然細胞内シグナル伝達ドメイン全体、またはその機能的断片を含み得る。
別の態様では、抗原結合断片は、ヒト化抗体または抗体断片を含む。一実施形態では、抗原結合断片は、本明細書に記載の抗体の1つ以上(例えば、1つ、2つ、または3つすべて)の軽鎖相補性決定領域1(CDR-L1)、軽鎖相補性決定領域2(CDR-L2)、および軽鎖相補性決定領域3(CDR-L3)、ならびに本明細書に記載の抗体の1つ以上(例えば、1つ、2つ、または3つすべて)の重鎖相補性決定領域1(CDR-H1)、重鎖相補性決定領域2(CDR-H2)、および重鎖相補性決定領域3(CDR-H3)を含む。一実施形態では、CDR-L1は、配列番号814~1084のいずれか1つから選択される配列を含む。一実施形態では、CDR-L2は、配列番号1356~1626のいずれか1つから選択される配列を含む。一実施形態では、CDR-L3は、配列番号1898~2168のいずれか1つから選択される配列を含む。一実施形態では、CDR-H1は、配列番号543~813のいずれか1つから選択される配列を含む。一実施形態では、CDR-H2は、配列番号1085~1355のいずれか1つから選択される配列を含む。一実施形態では、CDR-H3は、配列番号1627~1897のいずれか1つから選択される配列を含む。一実施形態では、抗原結合断片は、本明細書に記載の軽鎖可変領域および/または本明細書に記載の重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、軽鎖可変領域は、配列番号272~542のいずれか1つから選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、重鎖可変領域は、配列番号1~271のいずれか1つから選択される配列を含む。一実施形態では、抗原結合断片は、アミノ酸配列の軽鎖可変領域および重鎖可変領域、例えば、本明細書に記載の軽鎖可変領域および重鎖可変領域を含むscFvである。一実施形態では、抗原結合断片(例えば、scFv)は、本明細書で提供される軽鎖可変領域のアミノ酸配列の修飾(例えば、置換)が少なくとも1個、2個、もしくは3個であるが、30個、20個、もしくは10個以下であるアミノ酸配列、または本明細書で提供されるアミノ酸配列と85~99%(例えば、90~99%または95~99%)の同一性を有する配列を含む、軽鎖可変領域、および/または本明細書で提供される重鎖可変領域のアミノ酸配列の修飾(例えば、置換)が少なくとも1個、2個、もしくは3個であるが、30個、20個、もしくは10個以下であるアミノ酸配列、または本明細書で提供されるアミノ酸配列と85~99%(例えば、90~99%または95~99%)の同一性を有する配列を含む、重鎖可変領域、を含む。
膜貫通ドメイン
膜貫通ドメインに関して、様々な実施形態では、CARは、CARの細胞外ドメインに結合している膜貫通ドメインを含むように設計され得る。膜貫通ドメインは、膜貫通領域に隣接する1つ以上の追加のアミノ酸、例えば、膜貫通ドメインが導出されるタンパク質の細胞外領域に関連する1つ以上のアミノ酸(例えば、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、最大15個までの細胞外領域のアミノ酸)および/または膜貫通タンパク質が導出されるタンパク質の細胞内領域に関連する1つ以上の追加のアミノ酸(例えば、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、最大15個の細胞内領域のアミノ酸)を含み得る。一態様では、膜貫通ドメインは、使用されるCARの他のドメインのうちの1つに関連するものである。いくつかの場合、膜貫通ドメインは、同じまたは異なる表面膜タンパク質の膜貫通ドメインへのそのようなドメインの結合を回避するために、例えば、受容体複合体の他のメンバーとの相互作用を最小限にするために、アミノ酸置換によって選択または修飾され得る。一態様では、膜貫通ドメインは、CART細胞表面上の別のCARとのホモダイマー化が可能である。異なる態様では、膜貫通ドメインのアミノ酸配列は、同じCAR Tに存在する天然の結合パートナーの結合ドメインとの相互作用を最小限にするように修飾または置換されてもよい。
膜貫通ドメインは、天然の供給源または組換えの供給源のいずれかから導出され得る。供給源が天然である場合、ドメインはいずれの膜結合タンパク質または膜貫通タンパク質から導出されてもよい。一態様では、膜貫通ドメインは、CARが標的に結合したときには必ず、細胞内ドメイン(複数可)にシグナル伝達することが可能である。例えば、膜貫通ドメインは、少なくとも、例えば、T細胞受容体のアルファ、ベータ、またはゼータ鎖、CD28、CD3イプシロン、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137、CD154の膜貫通領域(複数可)を含み得る。いくつかの場合、膜貫通ドメインは、ヒンジ、例えば、ヒトタンパク質からのヒンジを介して、CARの細胞外領域、例えば、CARの抗原結合ドメインに結合させることができる。例えば、一実施形態では、ヒンジは、ヒトIg(免疫グロブリン)ヒンジ、例えば、IgG4ヒンジ、またはCD8aヒンジであり得る。一態様では、ヒンジまたはスペーサーは、IgG4ヒンジを含む。
細胞質ドメイン
CARの細胞質ドメインまたは領域には、細胞内シグナル伝達ドメインが含まれる。細胞内シグナル伝達ドメインは、概して、CARが導入された免疫細胞の正常なエフェクター機能のうちの少なくとも1つの活性化に貢献する。「エフェクター機能」という用語は、細胞の特殊な機能を指す。T細胞のエフェクター機能は、例えば、細胞溶解活性であっても、サイトカインの分泌を含むヘルパー活性であってもよいこのため、「細胞内シグナル伝達ドメイン」という用語は、エフェクター機能シグナルを伝達し、細胞に特殊な機能を実行するように指示するタンパク質の部分を指す。通常は細胞内シグナル伝達ドメイン全体を用いることができるが、多くの場合、鎖全体を使用する必要はない。細胞内シグナル伝達ドメインの短縮部分が使用される範囲では、そのような短縮部分は、それがエフェクター機能シグナルを伝達する限り、無傷の鎖の代わりに使用され得る。このため、細胞内シグナル伝達ドメインという用語は、エフェクター機能シグナルを伝達するのに十分な細胞内シグナル伝達ドメインの任意の短縮部分を含むことを意味する。本発明のCARで使用するための細胞内シグナル伝達ドメインの例には、T細胞受容体(TCR)の細胞質配列、および抗原受容体係合に続いてシグナル伝達を開始するために協調して作用する補助受容体、ならびにこれらの配列および同じ機能的能力を有する任意の組換え配列の任意の誘導体または変異体が含まれる。
TCRのみを介して生成されたシグナルは、T細胞の完全な活性化には不十分であり、二次および/または共刺激シグナルも必要であることが分かっている。このため、T細胞の活性化は、TCRを介して抗原依存性の一次活性化を開始するもの(一次細胞内シグナル伝達ドメイン)と、抗原非依存的に作用して二次または共刺激シグナルを提供するもの(二次細胞質シグナル伝達ドメイン、例えば、共刺激ドメイン)との2つの異なるクラスの細胞質シグナル伝達配列によって媒介されると言える。一次シグナル伝達ドメインは、刺激性にまたは抑制性にTCR複合体の一次活性化を調節する。刺激性の様式で作用する一次細胞内シグナル伝達ドメインは、免疫受容体チロシンベース活性化モチーフまたはITAMとして知られるシグナル伝達モチーフを含んでもよい。
本発明で特に役立つ一次細胞内シグナル伝達ドメインを含むITAMの例には、TCRゼータ、FcRガンマ、FcRベータ、CD3ガンマ、CD3デルタ、CD3イプシロン、CD5、CD22、CD79a、CD79b、およびCD66dのものが挙げられる。一実施形態では、本発明のCAR、例えば、CARは、CD3-ゼータの細胞内シグナル伝達ドメイン、例えば、一次シグナル伝達ドメインを含む。一実施形態では、一次シグナル伝達ドメインは、修飾されたITAMドメイン、例えば、天然ITAMドメインと比較して活性が改変された(例えば、増加または減少した)突然変異したITAMドメインを含む。一実施形態では、一次シグナル伝達ドメインは、修飾されたITAM含有一次細胞内シグナル伝達ドメイン、例えば、最適化および/または短縮されたITAM含有一次細胞内シグナル伝達ドメインを含む。一実施形態では、一次シグナル伝達ドメインは、1つ、2つ、3つ、4つ、またはそれ以上のITAMモチーフを含む。
CARの細胞内シグナル伝達ドメインは、それ自体でCD3-ゼータシグナル伝達ドメインを含むことができるか、または本発明のCARの文脈において有用な任意の他の所望の細胞内シグナル伝達ドメイン(複数可)と組み合わせることができる。例えば、CARの細胞内シグナル伝達ドメインは、CD3ゼータ鎖部分および共刺激シグナル伝達ドメインを含み得る。共刺激シグナル伝達ドメインは、共刺激分子の細胞内ドメインを含むCARの一部を指す。共刺激分子は、抗原に対するリンパ球の効率的な応答に必要な、抗原受容体またはそのリガンド以外の細胞表面分子である。そのような分子の例には、CD27、CD28、4-1BB(CD137)、OX40、CD30、CD40、PD-1、ICOS、リンパ球機能関連抗原-1(LFA-1)、CD2、CD7、LIGHT、NKG2C、B7-H3、およびCD83と特異的に結合するリガンドなどが挙げられる。例えば、CD27共刺激は、インビトロでヒトCART細胞の増殖、エフェクター機能、および生存を増強し、インビボでヒトT細胞の持続性および抗腫瘍活性を補強することが実証されている(Song et al.Blood.2012;119(3):696-706)。本発明のCARの細胞質部分内の細胞内シグナル伝達配列は、ランダムまたは特定の順序で互いに連結してもよい。任意選択で、例えば、長さが2~10アミノ酸(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10アミノ酸)である短いオリゴまたはポリペプチドリンカーが、細胞内シグナル伝達配列間の連結を形成してもよい。一実施形態では、グリシン-セリンダブレットを好適なリンカーとして使用することができる。一実施形態では、単一のアミノ酸、例えば、アラニン、グリシンを、好適なリンカーとして使用することができる。
一態様では、細胞内シグナル伝達ドメインは、2つ以上、例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上の共刺激シグナル伝達ドメインを含むように設計される。一実施形態では、2つ以上、例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上の共刺激シグナル伝達ドメインは、リンカー分子、例えば、本明細書に記載のリンカー分子によって分離している。一実施形態では、細胞内シグナル伝達ドメインは、2つの共刺激シグナル伝達ドメインを含む。いくつかの実施形態では、リンカー分子はグリシン残基である。いくつかの実施形態では、リンカーはアラニン残基である。いくつかの実施形態では、CARは実際には抗原全体を認識せず、代わりに、抗原の表面の一部、つまり抗原決定基またはエピトープと呼ばれる領域にのみ結合する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のCARには、(その機能的部分および機能的変異体を含む)グリコシル化、アミド化、カルボキシル化、リン酸化、エステル化、N-アシル化、例えばジスルフィド架橋を介して環化、または酸付加塩に変換、かつ/あるいは任意選択で二量体化もしくは重合、または抱合されたものが含まれる。
T細胞受容体融合タンパク質(TFP)
本明細書で使用される場合、「T細胞受容体(TCR)融合タンパク質」または「TFP」は、i)標的細胞上の表面抗原に結合すること、およびii)T細胞内またはT細胞の表面上の同じ場所にある場合、無傷のTCR複合体の他のポリペプチド成分と相互作用することが概して可能であるTCRを含む様々なポリペプチドから導出される組換えポリペプチドを含む。TFPの非限定的な例は、図9~12に例示されている。
一態様では、ヒトまたはヒト化抗がん抗原(抗Cag)結合ドメイン、TCR細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、および細胞内シグナル伝達ドメインを含む、単離されたTFP分子が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、TFP分子は、内因性TCR複合体および/または少なくとも1つの内因性TCRポリペプチドと機能的に相互作用することが可能である。いくつかの場合、抗CAg結合ドメインはscFvまたはVHドメインである。いくつかの場合、抗CAg結合ドメインは、配列番号1~271のアミノ酸配列、その機能的断片、または少なくとも1個であるが30個以下の修飾を有するそのアミノ酸配列に対して95~100%の同一性を有する重鎖を含む。いくつかの場合、抗CAg結合ドメインは、配列番号272~542のアミノ酸配列、その機能的断片、または少なくとも1個であるが30個以下の修飾を有するそのアミノ酸配列に対して95~100%の同一性を有する軽鎖を含む。いくつかの場合、単離されたTFP分子は、TCRアルファ鎖、TCRベータ鎖、CD3イプシロンTCRサブユニット、CD3ガンマTCRサブユニット、CD3デルタTCRサブユニット、それらの機能的断片、および少なくとも1個であるが20個以下の修飾を有するそのアミノ酸配列からなる群から選択されるタンパク質の細胞外ドメインまたはその一部を含むTCR細胞外ドメインを含む。いくつかの場合、抗CAg結合ドメインは、リンカー配列によってTCR細胞外ドメインに接続する。いくつかの場合、リンカー領域は、(G4S)nを含み、ここで、n=1~4である。
一態様では、本明細書で提供されるTFPをコードする核酸分子を含むベクターが本明細書で提供される。いくつかの場合、ベクターは、DNA、RNA、プラスミド、レンチウイルスベクター、アデノウイルスベクター、ラウス肉腫ウイルス(RSV)ベクター、またはレトロウイルスベクターからなる群から選択される。いくつかの場合、ベクターはプロモーターをさらに含む。いくつかの場合、ベクターは、インビトロで転写されたベクターである。いくつかの場合、ベクター中の核酸配列は、ポリ(A)尾部をさらに含む。いくつかの場合、ベクター中の核酸配列は、3’UTRをさらに含む。
一態様では、本明細書で提供されるベクターを含む細胞が本明細書で提供される。いくつかの場合、本細胞はヒトT細胞である。いくつかの場合、T細胞は、CD8+またはCD4+ T細胞である。いくつかの場合、本細胞は、細胞内シグナル伝達ドメインからの陽性シグナルを含む第2のポリペプチドに関連する、抑制性分子の少なくとも一部を含む第1のポリペプチドを含む阻害性分子をコードする核酸をさらに含む。いくつかの場合、阻害性分子は、PD1の少なくとも一部を含む第1のポリペプチドと、共刺激ドメインおよび一次シグナル伝達ドメインを含む第2のポリペプチドとを含む。
一態様では、少なくとも2つのTFP分子を含むヒトCD8+またはCD4+ T細胞が本明細書で提供され、TFP分子は、ヒトまたはヒト化抗CAg結合ドメイン、TCR細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、および細胞内ドメインを含み、ここで、TFP分子は、ヒトCD8+またはCD4+ T細胞内、細胞にて、および/または細胞表面上で、内因性TCR複合体および/または少なくとも1つの内因性TCRポリペプチドと機能的に相互作用することが可能である。
一態様では、ヒトまたはヒト化抗CAg結合ドメイン、TCR細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、および細胞内ドメインを含むTFP分子と、少なくとも1つの内因性TCR複合体とを含むタンパク質複合体が本明細書で提供される。
いくつかの場合、TCRは、TCRアルファ鎖、TCRベータ鎖、CD3イプシロンTCRサブユニット、CD3ガンマTCRサブユニット、およびCD3デルタTCRサブユニットからなる群から選択されるタンパク質の細胞外ドメインまたはその一部を含む。いくつかの場合、抗CAg結合ドメインは、リンカー配列によってTCR細胞外ドメインに接続する。いくつかの場合、リンカー領域は、(G4S)nを含み、ここで、n=1~4である。いくつかの場合、がん抗原発現と関連付けられる疾患は、増殖性疾患、がん、悪性腫瘍、骨髄異形成、骨髄異形成症候群、前白血病、がん抗原の発現と関連付けられる非がん関連の適応症からなる群から選択される。いくつかの場合、疾患は、がんまたはその転移である。いくつかの場合、TFP分子を発現する細胞は、TFP分子を発現する細胞の有効性を増加させる薬剤と組み合わせて投与される。
一態様では、本明細書で提供される単離された核酸分子、本明細書で提供される単離されたポリペプチド分子、本明細書で提供される単離されたTFP、本明細書で提供される複合体、本明細書で提供されるベクター、または本明細書で提供される細胞は、医薬品として使用するためのものである。
「刺激」という用語は、刺激ドメインまたは刺激分子(例えば、TCR/CD3複合体)がその同族リガンドと結合することで、TCR/CD3複合体を介したシグナル伝達などであるがこれに限定されないシグナル伝達事象を媒介することにより誘導される一次応答を指す。刺激により、ある特定の分子の発現の改変、および/または細胞骨格構造の再編成などが媒介され得る。TFPの作製、発現、および単離の方法は、当技術分野、例えば、米国付与前公開第2017/016662 A1号において知られており、これの方法は、参照により本明細書に組み込まれる。
抗原結合ドメイン
一態様では、本発明のTFPは、抗原結合ドメインとも称される標的特異的結合要素を含む。部分の選択は、標的細胞の表面を定義する標的抗原の種類および数に依存する。例えば、抗原結合ドメインは、特定の疾患状態と関連付けられる標的細胞上の細胞表面マーカーとして作用する標的抗原を認識するように選択されてもよい。このため、本発明のTFPにおいて抗原結合ドメインの標的抗原として作用し得る細胞表面マーカーの例には、がん性疾患(例えば、悪性疾患)と関連付けられるマーカーが挙げられる。
一態様では、TFP媒介性T細胞応答は、所望の抗原に特異的に結合するTFPに抗原結合ドメインを操作することによって、目的の抗原に向けることができる。一態様では、抗原結合ドメインを含むTFPの部分は、がん抗原(CAg)を標的とする抗原結合ドメインを含む。一態様では、抗原結合ドメインは、ヒトCAgを標的とする。抗原結合ドメインは、CAgに結合する任意のドメインであることができ、これには、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、組換え抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、およびその機能的断片が含まれるがこれらに限定されず、これには、ラクダ科から導出されるナノボディの重鎖可変ドメイン(VH)、軽鎖可変ドメイン(VL)、および可変ドメイン(VHH)などの単一ドメイン抗体、ならびに組換えフィブロネクチンドメイン、アンチカリン、DARPIN、および同様のものなどの抗原結合ドメインとして機能する当技術分野で既知の代替的な足場が含まれるがこれらに限定されない。同様に、標的CAgを特異的に認識してそれに結合する天然または合成リガンドを、TFPの抗原結合ドメインとして使用することができる。いくつかの場合、TFPが最終的に使用されるのと同じ種から抗原結合ドメインを導出することが有益である。例えば、ヒトに使用する場合、TFPの抗原結合ドメインが抗体または抗体断片の抗原結合ドメインのヒトまたはヒト化残基を含むことが有益であり得る。
抗体またはその抗体断片を含む本発明のTFP組成物の部分は、抗原結合ドメインが、例えば、単一ドメイン抗体断片(sdAb)、マウス、ヒト化、またはヒト抗体から導出される単鎖抗体(scFv)を含む、近接するポリペプチド鎖の一部として発現される、様々な形態で存在し得る(Harlow et al.,1999,In:Using Antibodies:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,N.Y.、Harlow et al.,1989,In:Antibodies:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor,N.Y.、Houston et al.,1988,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:5879-5883、Bird et al.,1988,Science 242:423-426)。一態様では、本発明のTFP組成物の抗原結合ドメインは抗体断片を含む。さらなる態様では、TFPは、scFvまたはsdAbを含む抗体断片を含む。
別の態様では、抗原結合ドメインは、ヒト化抗体または抗原結合ドメインを含む。一実施形態では、抗原結合ドメインは、本明細書に記載の抗体の1つ以上(例えば、1つ、2つ、または3つすべて)の軽鎖相補性決定領域1(CDR-L1)、軽鎖相補性決定領域2(CDR-L2)、および軽鎖相補性決定領域3(CDR-L3)、ならびに本明細書に記載の抗体の1つ以上(例えば、1つ、2つ、または3つすべて)の重鎖相補性決定領域1(CDR-H1)、重鎖相補性決定領域2(CDR-H2)、および重鎖相補性決定領域3(CDR-H3)を含む。いくつかの実施形態では、CDR-H1は、配列番号543~813のいずれか1つから選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、CDR-H2は、配列番号1085~1355のいずれか1つから選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、CDR-H3は、配列番号1627~1897のいずれか1つから選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、CDR-L1は、配列番号814~1084のいずれか1つから選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、CDR-L2は、配列番号1356~1626のいずれか1つから選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、CDR-L3は、配列番号1898~2168のいずれか1つから選択される配列を含む。一実施形態では、抗原結合断片は、本明細書に記載の重鎖可変領域および/または本明細書に記載の軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、重鎖可変領域は、配列番号1~271のいずれか1つから選択される配列を含む。いくつかの実施形態では、軽鎖可変領域は、配列番号272~542のいずれか1つから選択される配列を含む。
いくつかの実施形態では、抗原結合ドメインは、アミノ酸配列の重鎖可変領域および軽鎖可変領域、例えば、本明細書に記載の重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含むscFvである。いくつかの実施形態では、抗原結合ドメイン(例えば、scFv)は、本明細書で提供される重鎖可変領域のアミノ酸配列の修飾(例えば、置換)が少なくとも1個、2個、もしくは3個であるが、30個、20個、もしくは10個以下であるアミノ酸配列、または本明細書で提供されるアミノ酸配列と85~99%(例えば、90~99%または95~99%)の同一性を有する配列を含む、重鎖可変領域、および/または本明細書で提供される軽鎖可変領域のアミノ酸配列の修飾(例えば、置換)が少なくとも1個、2個、もしくは3個であるが、30個、20個、もしくは10個以下であるアミノ酸配列、または本明細書で提供されるアミノ酸配列と85~99%(例えば、90~99%または95~99%)の同一性を有する配列を含む、軽鎖可変領域、を含む。および/または
「刺激分子」または「刺激ドメイン」という用語は、T細胞シグナル伝達経路の少なくとも一部の局面について刺激性にTCR配列複合体の一次活性化を調節する一次細胞質シグナル伝達配列(複数可)を提供するT細胞によって発現される分子またはその一部を指す。一態様では、一次シグナルは、例えば、ペプチドがロードされ、増殖、活性化、分化などを含むがこれらに限定されないT細胞応答の媒介をもたらす、MHC分子とのTCR/CD3複合体の結合によって開始される。刺激性の様式で作用する一次細胞質シグナル伝達配列(「一次シグナル伝達ドメイン」とも称される)は、免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ(ITAM)として知られるシグナル伝達モチーフを含んでもよい。本発明で特に役立つ一次細胞質シグナル伝達配列を含むITAMの例には、TCRゼータ、FcRガンマ、FcRベータ、CD3ガンマ、CD3デルタ、CD3イプシロン、CD5、CD22、CD79a、CD79b、CD278(「ICOS」としても知られる)、およびCD66dから導出されるものが挙げられるが、これらに限定されない。
「抗原提示細胞」または「APC」という用語は、表面に主要組織適合遺伝子複合体(MHC)と複合体化した外来抗原を表示するアクセサリー細胞(例えば、B細胞、樹状細胞など)などの免疫系細胞を指す。T細胞は、それらのT細胞受容体(TCR)を使用してこれらの複合体を認識し得る。APCは抗原を処理し、それらをT細胞に提示する。
本明細書で使用される用語としての「細胞内シグナル伝達ドメイン」は、分子の細胞内部分を指す。細胞内シグナル伝達ドメインは、TFP含有細胞、例えばTFP発現T細胞の免疫エフェクター機能を促進するシグナルを生成する。例えば、TFP発現T細胞における免疫エフェクター機能の例には、サイトカインの分泌を含む、細胞溶解活性およびTヘルパー細胞活性が含まれる。一実施形態では、細胞内シグナル伝達ドメインは、一次細胞内シグナル伝達ドメインを含み得る。例示的な一次細胞内シグナル伝達ドメインには、一次刺激または抗原依存性刺激に貢献する分子から導出されるものが含まれる。一実施形態では、細胞内シグナル伝達ドメインは、共刺激細胞内ドメインを含み得る。例示的な共刺激細胞内シグナル伝達ドメインには、共刺激シグナルまたは抗原非依存性刺激に貢献する分子から導出されるものが含まれる。
一次細胞内シグナル伝達ドメインは、ITAM(「免疫受容体チロシンベース活性化モチーフ」)を含み得る。ITAM含有一次細胞質シグナル伝達配列の例には、CD3ゼータ、FcRガンマ、FcRベータ、CD3ガンマ、CD3デルタ、CD3イプシロン、CD5、CD22、CD79a、CD79b、ならびにCD66d DAP10およびDAP12から導出されるものが含まれるが、これらに限定されない。
「共刺激分子」という用語は、共刺激リガンドと特異的に結合することで、増殖などであるがこれに限定されないT細胞による共刺激応答を媒介する、T細胞上の同族結合パートナーを指す。共刺激分子は、効率的な免疫応答に必要な抗原受容体またはそれらのリガンド以外の細胞表面分子である。共刺激分子には、MHCクラス1分子、BTLA、およびTollリガンド受容体、ならびにOX40、CD2、CD27、CD28、CD5、ICAM-1、LFA-1(CD11a/CD18)、および4-1BB(CD137)が含まれるが、これらに限定されない。共刺激細胞内シグナル伝達ドメインは、共刺激分子の細胞内部分であり得る。共刺激分子は、次のタンパク質ファミリー:TNF受容体タンパク質、免疫グロブリン様タンパク質、サイトカイン受容体、インテグリン、シグナル伝達リンパ球活性化分子(SLAMタンパク質)、および活性化NK細胞受容体で表され得る。そのような分子の例には、CD27、CD28、4-1BB(CD137)、OX40、GITR、CD30、CD40、ICOS、BAFFR、HVEM、リンパ球機能関連抗原-1(LFA-1)、CD2、CD7、LIGHT、NKG2C、SLAMF7、NKp80、CD160、B7-H3、およびCD83と特異的に結合するリガンドなどが挙げられる。細胞内シグナル伝達ドメインは、それが導出される分子の細胞内部分全体もしくは天然細胞内シグナル伝達ドメイン全体、またはその機能的断片を含み得る。「4-1BB」という用語は、GenBank受託番号AAA62478.2として提供されるアミノ酸配列、または非ヒト種、例えば、マウス、齧歯類、サル、類人猿などに由来する同等の残基を有するTNFRスーパーファミリーのメンバーを指し、「4-1BB共刺激ドメイン」は、GenBank受託番号AAA62478.2のアミノ酸残基214~255、または非ヒト種、例えば、マウス、齧歯類、サル、類人猿などに由来する同等の残基として定義される。
細胞外ドメイン
細胞外ドメインは、天然の供給源または組換えの供給源のいずれかから導出され得る。供給源が天然である場合、ドメインは、いずれのタンパク質でもよいが、特に膜結合タンパク質または膜貫通タンパク質から導出され得る。一態様では、細胞外ドメインは、膜貫通ドメインと会合することができる。本発明で特に役立つ細胞外ドメインは、少なくとも、例えば、T細胞受容体のアルファ、ベータ、もしくはゼータ鎖、またはCD3イプシロン、CD3ガンマ、もしくはCD3デルタ、あるいは代替の実施形態では、CD28、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137、CD154の細胞外領域(複数可)を含んでもよい。
膜貫通ドメイン
概して、TFP配列には、単一のゲノム配列によってコードされる細胞外ドメインと膜貫通ドメインとが含まれる。代替の実施形態では、TFPは、TFPの細胞外ドメインと異種である膜貫通ドメインを含むように設計することができる。膜貫通ドメインは、膜貫通領域に隣接する1つ以上の追加のアミノ酸、例えば、膜貫通ドメインが導出されるタンパク質の細胞外領域に関連する1つ以上のアミノ酸(例えば、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または最大15個までの細胞外領域のアミノ酸)および/または膜貫通タンパク質が導出されるタンパク質の細胞内領域に関連する1つ以上の追加のアミノ酸(例えば、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、または最大15個の細胞内領域のアミノ酸)を含み得る。一態様では、膜貫通ドメインは、使用されるTFPの他のドメインのうちの1つに関連するものである。いくつかの場合、膜貫通ドメインは、同じまたは異なる表面膜タンパク質の膜貫通ドメインへのそのようなドメインの結合を回避するために、例えば、受容体複合体の他のメンバーとの相互作用を最小限にするために、アミノ酸置換によって選択または修飾され得る。一態様では、膜貫通ドメインは、TFP-T細胞表面上の別のTFPとのホモダイマー化が可能である。異なる態様では、膜貫通ドメインのアミノ酸配列は、同じTFPに存在する天然の結合パートナーの結合ドメインとの相互作用を最小限にするように修飾または置換されてもよい。
膜貫通ドメインは、天然の供給源または組換えの供給源のいずれかから導出され得る。供給源が天然である場合、ドメインはいずれの膜結合タンパク質または膜貫通タンパク質から導出されてもよい。一態様では、膜貫通ドメインは、TFPが標的に結合したときには必ず、細胞内ドメイン(複数可)にシグナル伝達することが可能である。本発明で特に役立つ膜貫通ドメインは、少なくとも、例えば、T細胞受容体のアルファ、ベータ、またはゼータ鎖、CD28、CD3イプシロン、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137、CD154の膜貫通領域(複数可)を含み得る。いくつかの場合、膜貫通ドメインは、ヒンジ、例えば、ヒトタンパク質からのヒンジを介して、TFPの細胞外領域、例えば、TFPの抗原結合ドメインに結合させることができる。例えば、一実施形態では、ヒンジは、ヒト免疫グロブリン(Ig)ヒンジ、例えば、IgG4ヒンジ、またはCD8aヒンジであり得る。
リンカー
任意選択で、リンカーがTFPの膜貫通ドメインと細胞質領域との間の連結を形成し得る。リンカーの配向およびサイズの例については、例えば、参照により本明細書に組み込まれる、Hollinger et al.1993 Proc Natl Acad.Sci.U.S.A.90:6444-6448、米国特許出願公開第2005/0100543号、同第2005/0175606号、同第2007/0014794号、ならびにPCT公開第WO2006/020258号および同第WO2007/024715号を参照されたい。例えば、長さが2~10アミノ酸である短いオリゴまたはポリペプチドリンカーが、TFPの膜貫通ドメインと細胞質領域との間の連結を形成してもよい。いくつかの場合、リンカーは、VL領域とVH領域との間で、約10残基、11残基、12残基、13残基、14残基、15残基、または15残基超であり得る。リンカー配列は、任意の天然に存在するアミノ酸を含んでもよい。リンカーの長さの変化により、活性が保持または増強されてもよく、その結果、活性研究において優れた有効性がもたらされる。一態様では、リンカーは、長さおよび/またはアミノ酸組成が最適化されたアミノ酸グリシンおよびセリンを含む。リンカーの長さは、ポリペプチドの可変領域がどのように折り畳まれて相互作用するのかに大きく影響し得る。実際に、短いポリペプチドリンカーを用いると(例えば、5~10アミノ酸)、鎖内折り畳みが防止される。2つの可変領域をまとめて機能的なエピトープ結合部位を形成するには、鎖間折り畳みも必要とされる。いくつかの実施形態では、リンカー配列は、(Gly4Ser)nなどのグリシンおよびセリン反復のセットを含み、ここで、nは1以上の正の整数である。いくつかの場合、リンカー配列は、長リンカー(LL)配列を含む。いくつかの場合、長リンカー配列は(G4S)nを含み、ここで、n=2~4である。いくつかの場合、リンカー配列は、短リンカー(SL)配列を含む。いくつかの場合、短リンカー配列は(G4S)nを含み、ここで、n=1~3である。グリシン-セリンダブレットは、特に好適なリンカーを提供する。例えば、一態様では、リンカーは、GGGGSGGGGSのアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、リンカーは、GGTGGCGGAGGTTCTGGAGGTGGAGGTTCCのヌクレオチド配列によってコードされる。一実施形態では、リンカーは、(Gly4Ser)4または(Gly4Ser)3であり得る。
精製
「単離された」という用語は、自然の状態から改変または除去されたことを意味する。例えば、生きている動物に天然に存在する核酸またはポリペプチドは「単離」されていないが、その天然状態の共存物質から部分的または完全に分離した同じ核酸またはポリペプチドは「単離」されている。単離された核酸またはポリペプチドは、実質的に精製された形態で存在することができ、または、例えば、宿主細胞などの非天然環境に存在することができる。単離されたポリペプチドは、その天然環境の成分から分離および/または回収されたものである。その天然環境の混入成分は、ポリペプチドの診断的または治療的使用に干渉する物質であり、これには、酵素、ホルモン、および他のタンパク質性または非タンパク質性成分が含まれ得る。好ましい実施形態において、ポリペプチドは、(1)ローリー法によって決定されるポリペプチドの95重量%超、最も好ましくは99重量%超に、(2)スピニングカップシークエンテーターの使用によりN末端または内部アミノ酸配列の少なくとも15残基を得るのに十分な程度まで、あるいは(3)還元条件下もしくは非還元条件下でクマシーブルーまたは好ましくは銀染色を使用してSDS-PAGEにより示される均一状態まで、精製される。単離された抗体には、組換え細胞内の原位置のポリペプチドが含まれ、これはポリペプチドの天然環境の少なくとも1つの成分が存在しなくなるためである。しかしながら、通常、単離されたポリペプチドは、少なくとも1つの精製ステップによって調製されることになる。
一態様では、本明細書で提供される精製された抗体または抗原結合断片が、本明細書で開示される。発現させた後、抗体全体、それらのダイマー、個々の軽鎖および重鎖、または本発明の他の免疫グロブリン形態は、既知の技術、例えば、免疫吸着または免疫アフィニティークロマトグラフィー、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)などのクロマトグラフィー法、硫酸アンモニウム沈殿、ゲル電気泳動、またはこれらの任意の組み合わせによって回収および精製することができる。概して、スコープ、Scopes,PROTEIN PURIF.(Springer-Verlag,NY,1982)を参照されたい。
少なくとも約90%~95%の均一性の実質的に純粋な免疫グロブリンは、98%~99%以上の均一性を有するものと同様に、特に医薬用途に対して有利である。組換え技術を使用する場合、抗体は、細胞膜周辺腔において細胞内で産生され得るか、または微生物培養物由来のものを含む培地に直接分泌され得る。抗体が細胞内で産生される場合、第1のステップとして、宿主細胞または溶解断片のいずれかである微粒子片が、例えば、遠心分離または限外濾過によって除去される。Better et al.Science 240:1041-1043(1988)、ICSU Short Reports 10:105(1990)、およびProc.Natl.Acad.Sci.USA 90:457-461(1993))は、大腸菌の周辺腔に分泌される抗体を単離する手順を記載している([Carter et al.,Bio/Technology 10:163-167(1992)]も参照されたい)。
微生物または哺乳動物細胞から調製された抗体組成物は、例えば、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィーカチオンまたはトリ交換クロマトグラフィー、およびアフィニティークロマトグラフィーを用いて精製することができ、アフィニティークロマトグラフィーが好ましい精製技術である。親和性リガンドとしてのタンパク質Aの好適性は、抗体に存在する任意の免疫グロブリンFcドメインの種およびアイソタイプに依拠する。タンパク質Aを使用して、ヒトγ1、γ2、またはγ4重鎖に基づく抗体を精製することができる(Lindmark et al.,J.Immunol.Meth.62:1-13(1983))。タンパク質Gが、すべてのマウスアイソタイプについて、およびヒトγ3について推奨される(Guss et al.,EMBO J.5:15671575(1986))。親和性リガンドが結合するマトリックスは、最も多くの場合ではアガロースであるが、他のマトリックスも利用可能である。制御細孔ガラスまたはポリ(スチレンジビニル)ベンゼンなどの機械的に安定なマトリックスは、アガロースで達成され得るよりも速い流速および短い処理時間を可能にする。抗体がCH3ドメインを含む場合、Bakerbond ABX(商標)樹脂(J.T.Baker,Phillipsburg,N.J.)が精製に有用である。回収される抗体に応じて、タンパク質精製のための他の技術、例えば、イオン交換カラムでの分画、エタノール沈殿、逆相HPLC、シリカでのクロマトグラフィー、ヘパリンSEPHAROSE(登録商標)でのクロマトグラフィー、陰イオンまたは陽イオン交換樹脂(ポリアスパラギン酸カラムなど)でのクロマトグラフィー、等電点電気泳動、SDS-PAGE、および硫酸アンモニウム沈殿法も利用可能である。所望により部分的にまたは均一に精製したら、その後、ヒト化または複合ヒト抗体を、治療的に、またはアッセイ手順、免疫蛍光染色などの開発および実施に、使用することができる。概して、Vols.I&II Immunol.Meth.(Lefkovits&Pernis,eds.,Acad.Press,NY,1979および1981)を参照されたい。
本明細書に開示の抗体または抗原結合断片の機能的活性には、生物学的活性およびがん細胞抗原に結合する能力が含まれるが、これらに限定されない。加えて、機能的活性を有するポリペプチドは、ポリペプチドが、用量に依存してまたは依存せずに、例えば生物学的アッセイなどの特定のアッセイで測定して、成熟形態を含む、本明細書に記載の抗体の活性と類似しているが必ずしも同一ではない活性を呈することを意味する。用量依存性が存在する場合、これは、本開示の抗体の用量依存性と同一である必要はないが、本明細書に示される抗体と比較して、所与の活性における用量依存性と実質的に類似する(すなわち、候補ポリペプチドは、本明細書に記載の抗体と比べて、より大きな活性、または約25分の1以下、約10分の1、または約3分の1以下の活性を示すことになる)。
抗体を操作する方法
上で考察したとおり、本明細書に開示のVHおよびVL配列を有する抗体は、VHおよび/またはVL配列、またはそれに結合した定常領域を修飾することによって、それぞれ新しい抗体を創出するために使用することができる。このため、本開示の少なくともいくつかの実施形態による別の態様では、本開示の少なくともいくつかの実施形態による本明細書に開示の抗体の構造的特徴を使用して、それぞれ、ヒトがん細胞抗原への結合など、本明細書の開示の少なくともいくつかの実施形態による親抗体の少なくとも1つの機能的特性を保持する、構造において関係した抗体を創出する。例えば、本明細書に開示の1つの抗体の1つ以上のCDR領域またはその突然変異は、上で考察したとおり、既知のフレームワーク領域および/または他のCDRと組換えにより組み合わせて、本開示の少なくともいくつかの実施形態による追加の組換え操作された抗体を作成することができる。他の種類の修飾には、前節に記載したものが含まれる。操作方法のための出発材料は、本明細書で提供されるVHおよび/またはVL配列のうちの1つ以上、もしくはその1つ以上のCDR領域、または本明細書で提供されるCDR3領域配列のうちの1つ以上である。操作された抗体を創出するためには、本明細書で提供されるVHおよび/またはVL配列のうちの1つ以上、またはその1つ以上のCDR領域を有する抗体を実際に調製する(すなわち、タンパク質として発現させる)必要はない。むしろ、配列に含まれる情報を出発物質として使用して、元の配列から導出された「第2世代」配列を創出し、次にこの「第2世代」配列を調製し、タンパク質として発現させる。
標準的な分子生物学技術を使用して、改変された抗体配列を調製し発現させることができる。好ましくは、改変された抗体配列によってコードされる抗体は、それぞれ本明細書に提供される方法および配列により生成される本明細書に開示の抗体の機能的特性のうちの1つ、いくつか、またはすべてを保持し、その機能的特性は、例えば、特定のKレベル以下でのがん細胞抗原への結合、および/または免疫刺激の調節、および/または、例えばがん関連抗原を発現するものなどの所望の標的細胞への選択的結合が含まれる。
改変された抗体の機能的特性は、当技術分野で利用可能なおよび/または本明細書に記載されている標準的なアッセイを使用して評価することができる。いくつかの実施形態では、突然変異は、本明細書に開示の抗体コード配列の全部または一部に沿ってランダムにまたは選択的に導入することができ、得られた修飾抗体は、結合活性および/または他の所望の機能的特性についてスクリーニングすることができる。突然変異法は当技術分野で説明されている。例えば、ShortによるPCT公開第WO 02/092780号では、飽和突然変異誘発、合成ライゲーションアセンブリ、またはそれらの組み合わせを使用して抗体突然変異を創出およびスクリーニングするための方法が説明されている。あるいは、LazarらによるPCT公開第WO 03/074679号では、コンピュータースクリーニング法を使用して抗体の物理化学的特性を最適化する方法が説明されている。
抗体をコードする核酸分子
本明細書で提供される情報を使用して、例えば、本明細書に開示の核酸およびアミノ酸配列、抗体またはその抗原結合断片をコードする核酸分子を得ることができる。そのような核酸分子は、例えば、当技術分野で開示されている従来の方法を使用して得ることができる。本開示の核酸分子は、mRNA、hnRNA、tRNA、または他の形態などのRNAの形態であっても、クローニングによって得られるかまたは合成により産生されるcDNAおよびゲノムDNAを含むがこれらに限定されないDNAの形態であっても、それらの任意の組み合わせであってもよい。DNAは、三本鎖であっても、二本鎖であっても、一本鎖であっても、それらの任意の組み合わせであってもよい。DNAまたはRNAの少なくとも1つの鎖の任意の部分は、センス鎖としても知られているコード鎖であってもよく、またはアンチセンス鎖としても知られているアンチセンス鎖であり得る。
本明細書で交換可能に使用される「ポリヌクレオチド」または「核酸」または「核酸分子」は、任意の長さのヌクレオチドのポリマーを指し、DNAおよびRNAを含む。ヌクレオチドは、デオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチド、修飾ヌクレオチドもしくは塩基、および/またはそれらの類似体、あるいはDNAまたはRNAポリメラーゼによってポリマーに組み込むことができる任意の基質であり得る。ポリヌクレオチドは、メチル化ヌクレオチドおよびそれらの類似体などの修飾ヌクレオチドを含んでもよい。存在する場合、ヌクレオチド構造への修飾は、ポリマーのアセンブリの前に与えられても、後に与えられてもよい。ヌクレオチドの配列は、非ヌクレオチド成分によって中断されてもよい。ポリヌクレオチドは、標識成分との抱合などによって、重合後にさらに修飾されてもよい。他の種類の修飾には、例えば、「キャップ」、類似体による天然に存在するヌクレオチドのうちの1つ以上の置換、例えば非荷電連結を有するもの(例えば、メチルホスホネート、ホスホトリエステル、ホスホアミデート、カルバメートなど)および荷電連結を有するもの(例えば、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエートなど)などのヌクレオチド間修飾、例えばタンパク質などのペンダント部分を含むもの(例えば、ヌクレアーゼ、毒素、抗体、シグナルペプチド、ポリ-L-リジンなど)、インターカレーターを有するもの(例えば、アクリジン、ソラレンなど)、キレート剤を含むもの(例えば、金属、放射性金属、ホウ素、酸化金属など)、アルキル化剤を含むもの、修飾された連結を有するもの(例えば、アルファアノマー核酸など)、ならびに非修飾形態のポリヌクレオチド(複数可)が含まれる。さらに、糖に通常存在するヒドロキシル基のうちのいずれかを、例えば、ホスホン酸基、リン酸基で置き換えるか、標準的な保護基で保護するか、または活性化して追加のヌクレオチドへの追加の連結を調製するか、または固体支持体に抱合させてもよい。5’および3’末端OHは、リン酸化するか、またはアミンもしくは1~20個の炭素原子の有機キャッピング基部分で置換することができる。他のヒドロキシルも、標準的な保護基に誘導体化することができる。ポリヌクレオチドはまた、例えば、2’-O-メチル-、2’-O-アリル、2’-フルオロ-または2’-アジド-リボース、炭素環式糖類似体、α-アノマー糖、アラビノース、キシロース、またはリキソースなどのエピマー糖、ピラノース糖、フラノース糖、セドヘプツロース、非環式類似体、およびメチルリボシドなどの脱塩基ヌクレオシド類似体を含む、当技術分野で一般に既知であるリボースまたはデオキシリボースの類似体形態を含み得る。1つ以上のホスホジエステル連結は、代替の連結基によって代置されてもよい。これらの代替の連結基には、リン酸がP(O)S(「チオエート」)、P(S)S(「ジチオエート」)、「(O)NR2(「アミデート」)、P(O)R、P(O)OR’、COまたはCH2(「ホルムアセタール」)で代置される実施形態が含まれるがこれらに限定されず、ここで、各RまたはR’は、独立して、Hであるか、または任意選択でエーテル(-O-)連結を含む置換または非置換アルキル(1~20C)、アリール、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、またはアラルジルである。ポリヌクレオチド中のすべての連結が同一である必要はない。前述の説明は、RNAおよびDNAを含む、本明細書で言及されるすべてのポリヌクレオチドに適用される。
本発明の文脈において、一般的に生じる核酸塩基について、以下の略語が使用される。「A」はアデノシンを指し、「C」はシトシンを指し、「G」はグアノシンを指し、「T」はチミジンを指し、「U」はウリジンを指す。いくつかの実施形態では、核酸分子は、単離された核酸を含む。いくつかの実施形態では、核酸分子は、互いに作動可能に連結した1つ以上の核酸配列を含む。「作動可能に連結した」または「転写制御」という用語は、調節配列と異種核酸配列との間の機能的連結を指し、この連結により後者の発現が生じる。例えば、第1の核酸配列が第2の核酸配列と機能的関係に置かれると、第1の核酸配列は第2の核酸配列と作動可能に連結する。例えば、プロモーターがコード配列の転写または発現に影響を与える場合、プロモーターはコード配列に作動可能に連結する。作動可能に連結したDNA配列は、互いに近接することができ、例えば、2つのタンパク質コード領域を接合するために必要な場合、これらは同じリーディングフレーム内にある。
本明細書で使用される「単離された核酸」は、他のゲノムDNA配列、ならびに天然配列に自然に付随するタンパク質または複合体、例えば、リボソームおよびポリメラーゼから実質的に分離されている核酸である。この用語は、天然に存在する環境から除去された核酸配列を包含し、組換えまたはクローニングされたDNA単離物、および化学的に合成された類似体または異種系によって生物学的に合成された類似体を含む。実質的に純粋な核酸には、核酸の単離された形態が含まれる。言うまでもなく、これは最初に単離された核酸を指し、後に人の手によって単離された核酸に追加された遺伝子または配列を除外するものではない。
本開示の別の態様は、本明細書に記載の抗体ポリペプチドをコードする核酸配列を含む核酸分子またはその抗原結合断片に関する。いくつかの実施形態では、重鎖ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号2169~2439のうちのいずれか1つから選択される。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、抗体の軽鎖ポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、軽鎖ポリペプチドをコードする核酸配列は、配列番号2440~2710のうちのいずれか1つから選択される。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、可変重鎖のCDR1、CDR2、またはCDR3ポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、可変軽鎖のCDR1、CDR2、またはCDR3ポリペプチドをコードする核酸配列を含む。いくつかの実施形態では、可変重鎖のCDR1ポリペプチド(CDR-H1)をコードする核酸配列は、配列番号2711~2981のうちのいずれか1つから選択される。いくつかの実施形態では、可変重鎖のCDR2ポリペプチド(CDR-H2)をコードする核酸配列は、配列番号3253~3523のうちのいずれか1つから選択される。いくつかの実施形態では、可変重鎖のCDR3ポリペプチド(CDR-H3)をコードする核酸配列は、配列番号3795~4065のうちのいずれか1つから選択される。
いくつかの実施形態では、核酸分子は、可変軽鎖のCDR1、CDR2、またはCDR3ポリペプチドをコードする配列を含む。いくつかの実施形態では、可変軽鎖ポリペプチドのCDR1領域をコードする核酸配列は、配列番号2982~3252のうちのいずれか1つから選択される。いくつかの実施形態では、可変軽鎖ポリペプチドのCDR2領域をコードする核酸配列は、配列番号3524~3794のうちのいずれか1つから選択される。いくつかの実施形態では、可変軽鎖ポリペプチドのCDR3領域をコードする核酸配列は、配列番号4056~4336のうちのいずれか1つから選択される。核酸は、細胞全体に、細胞溶解物に、または部分的に精製された形態もしくは実質的に純粋な形態で存在することができる。核酸は、アルカリ/SDS処理、CsClバンディング、カラムクロマトグラフィー、アガロースゲル電気泳動、および当技術分野で周知の他のものを含む標準的な技術によって、他の細胞成分または他の汚染物質、例えば、他の細胞核酸またはタンパク質から精製されると、「単離される」または「実質的に純粋になる」。F.Ausubel,et al.,ed.(1987)Current Protocols in Molecular Biology,Greene Publishing and Wiley Interscience,New Yorkを参照されたい。本開示の少なくともいくつかの実施形態による核酸は、例えば、DNAまたはRNAであり得、イントロン配列を含む場合も含まない場合もある。好ましい実施形態では、核酸はcDNA分子である。
本開示の少なくともいくつかの実施形態による核酸は、標準的な分子生物学技術を使用して得ることができる。ハイブリドーマによって発現される抗体(例えば、以下でさらに説明する、ヒト免疫グロブリン遺伝子を担持するトランスジェニックマウスから調製されたハイブリドーマ)の場合、ハイブリドーマによって作製された抗体の軽鎖および重鎖をコードするcDNAは、標準的なPCR増幅またはcDNAクローニング技術によって得ることができる。免疫グロブリン遺伝子ライブラリーから(例えば、ファージディスプレイ技術を使用して)得られた抗体の場合、抗体をコードする核酸をライブラリーから回収することができる。
VHおよびVLセグメントをコードするDNA断片を得たら、これらのDNA断片を、標準的な組換えDNA技術によってさらに操作して、例えば、可変領域遺伝子を、全長抗体鎖遺伝子、Fab断片遺伝子、またはscFv遺伝子に変換することができる。これらの操作では、VLまたはVHをコードするDNA断片は、抗体定常領域または柔軟性リンカーなど、別のタンパク質をコードする別のDNA断片に作動可能に連結する。この文脈で使用される「作動可能に連結した」という用語は、2つのDNA断片によってコードされるアミノ酸配列がインフレームのままであるように、2つのDNA断片が接合されることを意味することが意図される。VH領域をコードする単離されたDNAは、VHをコードするDNAを重鎖定常領域(CH1、CH2、およびCH3)をコードする別のDNA分子に作動可能に連結させることにより、全長重鎖遺伝子に変換することができる。ヒト重鎖定常領域遺伝子の配列は当技術分野で既知であり(例えば、Kabat,E.A.,et al.(1991)Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,U.S.Department of Health and Human Services,NIH Publication No.91-3242参照)、これらの領域を含むDNA断片は、標準的なPCR増幅によって得ることができる。重鎖定常領域は、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、IgE、IgM、またはIgD定常領域であり得るが、最も好ましくは、IgG1またはIgG4定常領域である。Fab断片重鎖遺伝子の場合、VHをコードするDNAは、重鎖CH1定常領域のみをコードする別のDNA分子に作動可能に連結することができる。
VL領域をコードする単離されたDNAは、VLをコードするDNAを軽鎖定常領域CLをコードする別のDNA分子に作動可能に連結させることにより、全長軽鎖遺伝子(およびFab軽鎖遺伝子)に変換することができる。ヒト軽鎖定常領域遺伝子の配列は当技術分野で既知であり(例えば、Kabat,E.A.,et al.(1991)Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,U.S.Department of Health and Human Services,NIH Publication No.91-3242参照)、これらの領域を含むDNA断片は、標準的なPCR増幅によって得ることができる。軽鎖定常領域は、カッパまたはラムダ定常領域であり得るが、最も好ましくは、カッパ定常領域である。
scFv遺伝子を創出するために、柔軟性リンカーをコードする、例えば、VL領域とVH領域とが柔軟性リンカーにより接合したVHおよびVL配列が近接一本鎖タンパク質として発現され得るようにアミノ酸配列(Gly-Gly-Gly-Gly-Ser)3をコードする別の断片に、VHおよびVLをコードするDNA断片を作動可能に連結する(例えば、Bird et al.(1988)Science 242:423-426、Huston et al.(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:5879-5883、McCafferty et al.,(1990)Nature 348:552-554)。
一態様では、本開示は、核酸分子を投与することを含むがんの治療または予防のための方法を提供し、ここで、核酸分子は、VH、VL、VHのCDR3領域、またはVLのCDR3領域、またはその抗原結合断片をコードし、ここで、核酸分子は、遺伝子療法の目的で本明細書に開示の配列(例えば、表2)を含む。遺伝子療法は、発現されたまたは発現可能な核酸の対象への投与によって行われる療法を指す。本発明のこの実施形態では、核酸は、予防的または治療的効果を媒介するそれらのコードされたタンパク質を産生する。当技術分野で利用可能な遺伝子療法のための方法のいずれも、本明細書の実施形態に従って使用することができる。
遺伝子療法の方法の一般的な総括については、Goldspiel et al.,1993,Clinical Pharmacy 12:488-505、Wu and Wu,1991,Biotherapy 3:87-95、Tolstoshev,1993,Ann.Rev.Pharmacol.Toxicol.32:573-596、Mulligan,1993,Science 260:926-932、およびMorgan and Anderson,1993,Ann.Rev.Biochem.62:191-217;May,1993,TIBTECH 11(5):155-215.Methodsを参照されたい。使用することができる組換えDNA技術の分野で一般に知られているものは、Ausubel et al.(eds.),1993,Current Protocols in Molecular Biology,John Wiley&Sons,NY、およびKriegler,1990,Gene Transfer and Expression,A Laboratory Manual,Stockton Press,NYに記載されている。適切な細胞への治療用抗体の送達は、物理的DNA移入法(例えば、リポソームまたは化学処理)の使用、またはウイルスベクター(例えば、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、またはレトロウイルス)の使用を含む、当技術分野で既知の任意の適切なアプローチの使用によって、エクスビボ、インサイチュ、またはインビボで、遺伝子療法を介して行うことができる。例えば、インビボ療法の場合、単独の、またはベクター、リポソーム、もしくは沈殿物と組み合わせた所望の抗体をコードする核酸を対象に直接注射してもよく、いくつかの実施形態では、抗体化合物の発現が所望される部位に注射されてもよい。エクスビボ治療の場合、対象の細胞を除去し、これらの細胞に核酸を導入し、修飾された細胞を、直接、または例えば患者に移植される多孔質膜内にカプセル化して、対象に戻す。例えば、米国特許第4,892,538号および同第5,283,187号を参照されたい。生細胞に核酸を導入するために利用可能な技術は様々ある。これらの技術は、核酸がインビトロで培養細胞に移入されるか、または意図された宿主の細胞においてインビボで移入されるかによって異なる。インビトロでの哺乳動物細胞への核酸の移入に好適な技術には、リポソーム、エレクトロポレーション、微量注入、細胞融合、DEAE-デキストラン、およびリン酸カルシウム沈殿の使用が含まれる。核酸のエクスビボ送達に一般に使用されるベクターはレトロウイルスである。
本明細書で使用される「宿主細胞」という用語は、核酸分子でトランスフェクトされた特定の対象細胞、およびそのような細胞の子孫または可能性のある子孫を指す。そのような細胞の子孫は、次の世代または宿主細胞ゲノムへの核酸分子の組み込みにおいて生じ得る突然変異または環境の影響に起因して、核酸分子でトランスフェクトされた親細胞と同一ではない場合がある。
他のインビボ核酸移入技術には、ウイルスベクター(アデノウイルス、単純ヘルペスIウイルス、またはアデノ随伴ウイルスなど)および脂質ベース系を用いたトランスフェクションが含まれる。核酸およびトランスフェクション剤は、任意選択で微粒子と会合する。例示的なトランスフェクション剤には、リン酸カルシウムまたは塩化カルシウムの共沈、DEAE-デキストラン媒介性トランスフェクション、第四級アンモニウム両親媒性物質DOTMA((ジオレオイルオキシプロピル)トリメチルアンモニウムブロミド、GIBCO-BRLによってLipofectinとして商品化))(Felgner et al.,(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84,7413-7417、Malone et al.(1989)Proc.Natl Acad.Sci.USA 86 6077-6081)、ペンダントトリメチルアンモニウムヘッドを有する親油性グルタミン酸ジエステル(Ito et al.(1990)Biochem.Biophys.Acta 1023,124-132)、カチオン性脂質ジオクタデシルアミドグリシルスペルミン(DOGS、Transfectam、Promega)およびジパルミトイルホスファチジルエタノールアミルスペルミン(DPPES)などの代謝可能な親脂質(J.P.Behr(1986)Tetrahedron Lett.27,5861-5864、J.P.Behr et al.(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86,6982-6986)、代謝可能な第四級アンモニウム塩(DOTB、N-(1-[2,3-ジオレオイルオキシ]プロピル)-N,N,N-トリメチルアンモニウムメチル硫酸塩(DOTAP)(Boehringer Mannheim)、ポリエチレンイミン(PEI)、ジオレオイルエステル、ChoTB、ChoSC、DOSC)(Leventis et al.(1990)Biochim.Inter.22,235-241)、3ベータ[N-(N’,N’-ジメチルアミノエタン)-カルバモイル]コレステロール(DC-Chol)、1体1の混合物のジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)/3ベータ[N-(N’,N’ジメチルアミノエタン)-カルバモイル]コレステロールDC-Chol(Gao et al.,(1991)Biochim.Biophys.Acta 1065,8-14)、スペルミン、スペルミジン、リポポリアミン(Behr et al.,Bioconjugate Chem,1994,5:382-389)、親油性ポリリジン(LPLL)(Zhou et al.,(1991)Biochim.Biophys.Acta 939,8-18)、過剰のホスファチジルコリン/コレステロールを有する[[(1,1,3,3テトラメチルブチル)クレソキシ]エトキシ]エチル]ジメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド(DEBDAヒドロキシド)(Ballas et al.,(1988)Biochim.Biophys.Acta 939,8-18)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)/DOPE混合物(Pinnaduwage et al.,(1989)Biochim.Biophys.Acta 985,33-37)、ホスファチジルエタノールアミンと混合したDOPE、CTAB、DEBDA、ジドデシルアンモニウムブロミド(DDAB)、およびステアリルアミンを有するグルタミン酸の親油性ジエステル(TMAG)(Rose et al.(1991)Biotechnique 10,520-525)、DDAB/DOPE(TransfectACE、GIBCO BRL)、ならびにオリゴガラクトースを担持する脂質が含まれる。移入の効率を増大させる例示的なトランスフェクション促進剤には、例えば、DEAE-デキストラン、ポリブレン、リソソーム破壊ペプチド(Ohmori N I et al.,Biochem Biophys Res Commun Jun.27,1997;235(3):726-9)、コンドロイタン系プロテオグリカン、硫酸化プロテオグリカン、ポリエチレンイミン、ポリリジン(Pollard H et al.J Biol Chem,1998 273(13):7507-11)、インテグリン結合ペプチドCYGGRGDTP、線状デキストランノナサッカライド、グリセロール、オリゴヌクレオチドの3’末端ヌクレオシド間連結で係留されたコレステリル基(Letsinger,R.L.1989 Proc Natl Acad Sci USA 86:(17):6553-6)、リゾホスファチド、リゾホスファチジルコリン、リゾホスファチジルエタノールアミン、および1-オレオイルリゾホスファチジルコリンが含まれる。
いくつかの状況において、ベクターを含む核酸を標的細胞に向ける薬剤とともに核酸を送達することが望ましい場合がある。そのような「標的化」分子には、標的細胞上の細胞表面膜タンパク質に特異的な抗体、または標的細胞上の受容体に対するリガンドが含まれる。リポソームが用いられる場合、エンドサイトーシスに関連する細胞表面膜タンパク質に結合するタンパク質が、標的化のためおよび/または取り込みを容易にするために使用されてもよい。そのようなタンパク質の例には、特定の細胞型に対して向性のキャプシドタンパク質およびその断片、環化中に内在化を受けるタンパク質に対する抗体、ならびに細胞内局在を標的とし、細胞内半減期を増強するタンパク質が含まれる。他の実施形態では、受容体媒介性エンドサイトーシスを使用することができる。そのような方法は、例えば、Wuら、1987またはWagnerら、1990に記載されている。現在知られている遺伝子マーキングおよび遺伝子療法プロトコルの総括については、Anderson 1992を参照されたい。WO93/25673およびそこに引用されている参考文献も参照されたい。
標的抗原を同定するためのスクリーニング方法
結合親和性
抗体は、当技術分野で既知の方法によって結合親和性についてスクリーニングされ得る。例えば、ゲルシフトアッセイ、ウエスタンブロット、放射性標識競合アッセイ、クロマトグラフィーによる共分画、共沈殿、架橋、ELISAなどを使用することができ、これらは、例えば、Current Protocols in Molecular Biology(1999)John Wiley&Sons,NYに記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
抗原(例えば、がん関連抗原)上の所望のエピトープと結合する抗体を最初にスクリーニングするために、Antibodies,A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,Ed Harlow and David Lane(1988)に記載されるような日常的な架橋ブロッキングアッセイを実行することができる。未知の抗体が、本発明の抗原特異的抗体との抗原の結合を阻害するその能力によって特徴付けられる、日常的な競合的結合アッセイも使用され得る。無傷の抗原、その断片、または線状エピトープを使用することができる。エピトープマッピングは、Champe et al.,J.Biol.Chem.270:1388-1394(1995)に記載される。
本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片はまた、がんの予防または治療に有用であり得る。がん転移の予防または治療における候補抗体またはその抗原結合断片の有効性は、Filderman et al.,Cancer Res 52:36616,1992に記載されるように、ヒト羊膜基底膜浸潤モデルを使用してスクリーニングすることができる。さらに、様々な種類がんの転移のための動物モデルシステムのいずれかを使用することもできる。そのようなモデルシステムには、Wenger et al.,Clin.Exp.Metastasis 19:169 73,2002、Yi et al.,Cancer Res.62:917 23,2002、Tsutsumi et al.,Cancer Lett.,169:77-85,2001、Tsingotjidou et al.,Anticancer Res.21:971 8,2001、Wakabayashi et al.,Oncology 59:75 80,2000、Culp and Kogerman,Front Biosci.3:D672 83,1998、Runge et al.,Invest Radiol.32:212 7、Shioda et al.,J.Surg.Oneal.64:122 6,1997、Ma et al.,Invest Ophthalmol Vis Sci.37:2293 301,1996、Kuruppu et al.,J Gastroenterol Hepatol.11:26 32,1996に記載されているものが含まれるが、これらに限定されない。有効な抗体の存在下では、がんの転移を予防または阻害して、転移をより少なくおよび/またはより小さくすることができる。
特定の抗体、または抗体の組み合わせ、またはその断片の抗腫瘍活性は、好適な動物モデルを使用してインビボで評価することができる。例えば、ヒトリンパ腫細胞である異種リンパ腫がんモデルがヌードおよびSCIDマウスなどの免疫不全動物に導入される。有効性は、腫瘍形成、腫瘍退縮、または転移などの阻害を測定するアッセイを使用して予測することができる。
インビトロアッセイの1つの変形において、本開示は、(a)固定化された抗原を候補抗体と接触させるステップと、(b)候補抗体の抗原との結合を検出するステップと、を含む、方法が提供される。代替の実施形態では、候補抗体は固定化され、抗原の結合が検出される。固定化は、支持体、ビーズ、またはクロマトグラフィー樹脂との共有結合、ならびに抗体結合、または固定化された化合物がビオチン部分を含むストレプトアビジン/ビオチン結合の使用などの非共有高親和性相互作用を含む、当技術分野で周知の方法のいずれかを使用して達成される。結合の検出は、(i)固定化されていない化合物に対して放射性標識を使用すること、(ii)固定化されていない化合物に対して蛍光標識を使用すること、(iii)固定化されていない化合物に対して免疫特異的な抗体を使用すること、(iv)固定化された化合物が付着している蛍光支持体を励起する非固定化化合物のラベルを使用すること、ならびに当技術分野で周知の日常的に実施される他の技術を使用することによって達成することができる。
調節因子活性
所望の標的の活性または発現を調節する(すなわち、増加、減少、または遮断する)抗体は、推定調節因子を所望の標的を発現する細胞とインキュベートし、標的の活性または発現に対する推定調節因子の効果を決定することによって同定することができる。標的ポリペプチドまたはポリヌクレオチドの活性を調節する抗体の選択性は、標的ポリペプチドまたはポリヌクレオチドに対するその効果を他の関連化合物に対するその効果と比較することによって評価することができる。選択的調節因子には、例えば、標的ポリペプチドまたは標的ポリペプチドをコードする核酸と特異的に結合する抗体および他のタンパク質、ペプチド、または有機分子が含まれ得る。標的活性の調節因子は、標的ポリペプチドの正常または異常な活性が関与する疾患および生理学的状態の治療において治療的に有用であろう。標的は、例えば、がん関連抗原であり得るが、これに限定されない。
本発明はまた、抗原の生物学的活性と相互作用するかまたはそれを阻害する(すなわち、酵素活性、結合活性などを阻害する)抗体を同定するためのハイスループットスクリーニング(HTS)アッセイを包含する。HTSアッセイは、効率的な方法で多数の化合物のスクリーニングを可能とする。細胞系HTSシステムは、抗体とそれらの標的抗原およびそれらの結合パートナーとの間の相互作用を調査するために企図されている。HTSアッセイは、所望の特性を有する「ヒット」または「リード化合物」を特定するように設計されており、そこから所望の特性を改善するための変更を設計できる。「ヒット」または「リード化合物」の化学修飾は、多くの場合、「ヒット」と標的抗原との間の識別可能な構造/活性相関に基づく。
本発明の別の態様は、標的抗原を抗体と接触させることを含む、標的抗原の活性を調節する(すなわち、減少させる)抗体を同定する方法、および抗体が抗原の活性を修飾するかを決定する方法に関する。試験抗体の存在下での活性は、試験抗体の非存在下での活性と比較される。試験抗体を含む試料の活性が試験抗体を欠く試料の活性よりも低い場合、抗体は活性を阻害しているであろう。
当業者に周知である組換えポリペプチドの機能的発現のために、様々な異種システムが利用可能である。このようなシステムには、細菌(Strosberg,et al.,Trends in Pharmacological Sciences(1992)13:95-98)、酵母(Pausch,Trends in Biotechnology(1997)15:487-494)、数種類の昆虫細胞(Vanden Broeck,Int.Rev.Cytology(1996)164:189-268)、両生類細胞(Jayawickreme et al.,Current Opinion in Biotechnology(1997)8:629-634)、およびいくつかの哺乳動物細胞株(CHO、HEK293、COSなど、Gerhardt,et al.,Eur.J.Pharmacology(1997)334:1-23)が含まれる。これらの例は、線虫から得られた細胞株を含む、他の可能な細胞発現系の使用を排除するものではない(PCT出願第WO98/37177号を参照されたい)。
本発明の一実施形態では、標的抗原の活性を調節する抗体をスクリーニングする方法は、抗体を標的抗原ポリペプチドと接触させることと、抗体と標的抗原との間の複合体の存在についてアッセイすることと、を含む。そのようなアッセイでは、リガンドは典型的に標識される。好適なインキュベーション後、遊離リガンドは結合形態で存在するものから分離され、遊離または非複合化標識の量は、標的抗原と結合する特定の抗体の能力の尺度である。
ハイスループットスクリーニング
本開示は、標的抗原を同定および特徴付けるためのHTSの使用を包含する。HTSは、タンパク質アレイ(例えば、抗体アレイ、抗体マイクロアレイ、タンパク質マイクロアレイ)であり得る。アレイは、固体支持体上に固定化された、本明細書に開示される1つ以上の抗体またはその抗原結合断片を含むことができる。そのようなアレイの製造および使用の方法は、当技術分野で周知である(例えば、(Buessow et al.,Nucleic Acids Res.1998、Lueking et al.,Mol Cell Proteomics.,2003、Angenendt et al.,Mol Cell Proteomics.,2006)いくつかの実施形態では、非常に少量(例えば、1~500μg)の抗体またはその抗原結合断片が、固定化される。いくつかの実施形態では、単一試料中に1μg~100μg、1μg~50μg、1μg~20μg、3μg~100μg、3μg~50μg、3μg~20、5μg~100μg、5μg~50μg、5μg~20μgの抗体が存在するであろう。一態様では、複数の試料中の少なくとも1つの試料は、1μg~100μg、1μg~50μg、1μg~20μg、3μg~100μg、3μg~50μg、3μg~20、5μg~100μg、5μg~50μg、5μg~20μgの抗体が存在するであろう。固体支持体とは、抗体を直接的または間接的のいずれかで可逆的に付着させ、例えば、過剰な試薬、汚染物質、および溶媒などの不要な物質からそれらを分離できる、不溶性の機能化された物質を指す。固体支持体の例には、例えば、官能化ポリマー材料、例えば、アガロース、またはそのビーズ形態のセファロース(登録商標)、デキストラン、ポリスチレン、およびポリプロピレン、またはそれらの混合物;マイクロ流体チャネル構造を含む小型ディスク;タンパク質アレイチップ;ピペットチップ;膜、例えば、ニトロセルロースまたはPVDF膜;ならびに微粒子、例えば、常磁性または非常磁性ビーズが含まれる。いくつかの実施形態では、親和性媒体は、固体支持体と結合し、抗体は、親和性媒体を介して固体支持体と間接的に付着するであろう。一態様では、固体支持体は、プロテインA親和性培地またはプロテインG親和性培地を含む。「プロテインA親和性培地」および「プロテインG親和性培地」はそれぞれ、それぞれプロテインAもしくはプロテインGのFc結合ドメイン、またはそれぞれプロテインAもしくはプロテインGのFc結合ドメインの変異バリアントまたは断片を含む天然あるいは合成タンパク質と結合する固相を指し、バリアントまたは断片は、抗体のFc部分に対する親和性を保持する。抗体アレイは、組織化された高密度形式で固体表面に抗体を転写した後、化学的固定化によって製造することができる。アレイを製造するための代表的な技術には、フォトリソグラフィー、インクジェットおよびコンタクトプリント、液体分配および圧電が含まれる。抗体アレイのパターンと寸法は、特定のアプリケーションごとに決定される。各抗体スポットのサイズは、使用者が容易に制御できる。抗体は、拡散、吸着/吸収、または共有結合による架橋および親和性を介して、様々な種類の表面と付着し得る。抗体は、簡素ガラス表面上に直接的にスポットすることができる。プリントプロセス中に抗体を湿潤環境に保つために、高いパーセントのグリセロール(例えば、30~40%)を試料緩衝液に使用することができ、スポッティングは湿度が制御された環境で実行される。
抗体アレイ
基質の表面は、より良い結合能力を達成するために修飾することができる。例えば、ガラス表面は、抗体が非特異的相互作用を介して修飾表面に受動的に吸着され得るように、薄いニトロセルロース膜またはポリ-L-リジンでコーティングされ得る。抗体は、共有結合または非共有結合を介した化学ライゲーションのいずれかによって、支持体表面に固定化することができる。抗体を固体支持体に共有結合で固定化するための多くの既知の方法が存在する。例えば、MacBeath et al.,(1999)J.Am.Chem.Soc.121:7967-7968)は、マイケル付加を使用して、チオール含有化合物をマレイミド誘導体化ガラススライドと結合させ、低分子のマイクロアレイを形成させる。Lam&Renil(2002)Current Opin.Chemical Biol.6:353-358も参照されたい。場合によっては、潜在的な抗原が特定の種類のがんと関連している場合、さらなるバイオマーカーと特異的な抗体が抗体アレイに含まれ得る。バイオマーカーの代表的な例には、TROP/TNFRSF19、IL-1 sRI、uPAR、IL-10、VCAM-1(CD106)、IL-10受容体-β、VE-カドヘリン、IL-13受容体-α1、VEGF、IL-13受容体-α2、VEGF R2(KDR)、IL-17、VEGF R3が含まれる。
アレイは、単一抗体(標識系)検出または2抗体(サンドイッチ系)検出を採用できます。いくつかの実施形態では、ELISA(抗体サンドイッチアッセイとしても知られている)は、以下のような標準的な技術に従って実施され得る。固体支持体上に配置された(例えば、コーティングされた)抗原の捕捉抗体として使用される抗体は、その後、少なくとも1回(例えば、水および/またはPBS-tなどの緩衝液で)洗浄され、続いて標準的なブロッキング緩衝液で洗浄し、次に少なくとももう1回洗浄され得る。次に、固体支持体は、抗体-抗原複合体を形成させる条件下で試料/生体試料と接触させることができる(例えば、約4℃から約室温までの温度で1時間~約24時間インキュベートする)。本明細書で使用される場合、「生体試料」および「試料」は交換可能に使用され、流体(本明細書では流体試料および生体流体とも呼ばれる)および対象から得られた組織の両方を包含する。本明細書で使用される「生体流体」という用語は、血液試料、脳脊髄液(CSF)、尿、および対象から得られる他の液体などの生体流体試料、または細胞成分を溶解して細胞内内容物を緩衝液もしくは他の液体培地に放出するような流体の可溶化調製物を指す。この定義には、試薬による処理、またはタンパク質もしくはポリヌクレオチドなどの特定の成分の濃縮など、それらの調達後に任意の方法で操作された試料も含まれる。「血液試料」という用語は、全血、血漿、および血清を包括する。固形組織試料には、生検標本および組織培養物またはそれに由来する細胞、ならびにそれらの子孫が含まれる。試料は、単一細胞または複数の単一細胞を含み得る。生体試料はまた、対象のヒトまたは動物に由来する細胞の培養集団であり得る。しかしながら、生体試料が細胞の集団を含む場合はいつでも、方法は、最初に、細胞を溶解し、固体細胞破片を除去することによって細胞の成分を可溶化することを必要とし、それによってバイオマーカーの溶液を提供する。試料は、溶解、分画、アフィニティ精製を含む精製、FACS、レーザー捕捉マイクロダイセクション、または等密度遠心法などの当技術分野で即知の方法によって調製することができる。次に、支持体は、少なくとも1回洗浄され得る(例えば、PBS-tなどの緩衝液で)。捕捉抗体と試料中に存在し得る抗原との間の複合体形成を検出するために、二次抗体とそれぞれのバイオマーカーとの間の複合体形成を可能にする条件下で(例えば、室温で少なくとも1時間)、二次または「検出」抗体を固体支持体(例えば、ブロッキング緩衝液中で希釈された)に適用する。二次抗体は、捕捉抗体とは異なる抗原上のエピトープと結合するように選択される。捕捉および検出抗体の最適濃度は、「十字交差」希釈法などの標準的な手法を使用して決定される。検出抗体は、直接的または間接的に、検出可能な標識と抱合され得る。
本明細書で使用される「検出可能な標識」という用語は、当技術分野で即知の標識部分を指す。該部分は、例えば、放射性標識(例えば、3H、125I、35S、14C、32Pなど)、検出可能な酵素(例えば、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)、アルカリホスファターゼなど)、色素(例えば、蛍光色素)、比色ラベル、例えば、コロイド金、もしくは着色ガラス、もしくはプラスチック(例えば、ポリスチレン、ポリプロピレン、ラテックスなど)、ビーズ、または検出可能なシグナルを生成できる任意の他の部分、例えば、比色、蛍光、化学発光またはエレクトロケミルミネッセンス(ECL)シグナルであり得る。本明細書で使用される「色素」という用語は、その存在がその光吸収または発光特性によって検出され得る任意のレポーター群を指す。例えば、Cy5はシアニン色素ファミリーの反応性水溶性蛍光色素である。Cy5は、赤色領域(約650~約670nm)で蛍光する。それは、窒素側鎖のいずれか一方または両方に反応性基を有するように合成され得、その結果、それらは、核酸またはタンパク質分子のいずれかと化学的に結合され得る。標識は、視覚化および定量化の目的で行われる。Cy5は、スペクトルの遠赤色部分で、約649nmで最大に励起され、約670nmで最大に発光し、量子収率は、0.28(FW=792)である。本開示のプローブに好適なフルオロフォア(クロム)は、フルオレセインイソチオシアネート(FITC、緑色)、シアニン色素Cy2、Cy3、Cy3.5、Cy5、Cy5.5 Cy7、Cy7.5(緑から近赤外線までの範囲)、テキサスレッドなどから選択することができるが、これらに限定されることを意図するものではない。本開示の実施形態で使用するためのこれらの色素の誘導体は、Cy色素(Amersham Bioscience)、アレキサ蛍光(Molecular Probes Inc.)、HILYTE(商標)蛍光(AnaSpec)、およびDYLITE(商標)蛍光(Pierce,Inc)であり得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、検出可能な標識は、ビオチンなどの発色性標識であり、その場合、検出抗体-ビオチン抱合体は、ストレプトアビジン/西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)または同等物を使用して検出される。ストレプトアビジンは適切なブロッキングで希釈し、室温で30分間インキュベートされ得る。本発明での使用に好適な他の検出可能な標識には、蛍光標識および化学発光標識が含まれる。
次に、支持体を洗浄し、発色システム(SIGMA FAST(商標)OPDシステム)、蛍光システム、または化学発光システムなどの標準的なプロトコルを使用して、標識(例えば、ストレプトアビジン上のHRP酵素抱合体)を検出する。次に、試料中に存在する抗原の量を、ELISAプレートリーダー(例えば、SpectraMax 384または同等のもの)で読み取ることができる。次に、各抗原の濃度を逆算し(例えば、精製抗原から生成され、標準的なカーブフィッティング法に従って希釈係数を掛けた標準曲線を使用することによって)、対照(健康な対照から得られた組織試料から生成される)と比較され得る。
一実施形態では、生体試料、例えば、生体流体は、ビオチン部分を試料の成分の一部またはすべてに、特にバイオマーカーを含むそのタンパク質またはペプチド成分と結合させることができる、当技術分野で周知の試薬のシステムと接触させる。このビオチン化ステップに続いて、ビオチン化生体試料は、各抗原に特異的な抗体のアレイを含む抗体アレイと接触され得る。
試料中の任意の抗原がアレイの対応する抗体と結合できるように容易に選択された適切なインキュベーション期間の後、流体試料はアレイから洗浄される。次に、アレイは、検出可能な標識と抱合したアビジンまたはストレプトアビジンなどのビオチン結合ポリペプチドと接触させる(ELISAに関連して上記のように)。アレイ上の標識の検出(対照と比較して)は、それぞれの抗体によって捕捉されたバイオマーカーのどれが試料中に存在するかを示す。
特定のアッセイ形式に関係なく、ビオチン標識系アレイ法は、いくつかの観点から比較的有利である。ビオチン標識は、シグナル増幅として使用できる。ビオチンは、タンパク質を標識するための最も一般的な方法であり、標識プロセス、は非常に効率的である。さらに、ビオチンは蛍光ストレプトアビジンを使用して検出できるため、レーザースキャナ、または化学発光を使用したHRP-ストレプトアビジンで視覚化することができる。ビオチン標識系抗体アレイを使用すると、大部分の標的タンパク質は、pg/mlレベルで検出することができる。本発明の方法の検出感度は、3-DNA検出技術またはローリングサークル増幅を使用することによってさらに増強することができる(Schweitzer et al.,(2000)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.97:10113-10119、Horie et al.,(1996)Int.J.Hematol.63:303-309)。
本開示とのその関連物として、試料は、疾患(例えば、がん)を有する対象および健康な対象から得ることができる。
タンパク質アレイ
いくつかの実施形態では、既知の同一性を有するタンパク質抗原が捕捉分子として固体支持体上に固定化され、既知の抗原が候補抗体と結合するかを決定するタンパク質アレイを使用することができる。抗原は、固定化された抗体による捕捉後に検出または免疫沈降を可能にするタグで標識することができる。タンパク質抗原は、例えば、がん患者またはがん細胞から得ることができる。PROTOARRAY(登録商標)、KINEX(商標)、RAYBIO(登録商標)ヒトRTKリン酸化抗体アレイなど、多くの市販のタンパク質アレイが利用可能である。抗体-抗原複合体は、当技術分野で即知の方法(例えば、免疫沈降またはウエスタンブロット)によって得ることができる。この研究で関心のあるタンパク質アレイおよび抗体アレイの総説については、Reymond Sutandy,et al..2013、Liu,B.C.-S.,et al.2012;Haab BB,2005を参照されたい。
例示的な免疫沈降法では、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片を最初に抗原を含む試料に添加し、インキュベートして抗原-抗体複合体を形成させる。続いて、抗原-抗体複合体は、プロテインA/Gでコーティングされたビーズと一緒になって、複合体を吸収できるようにする。修正されたアプローチでは、抗体またはその抗原結合断片は、組換えDNA技術によってHisタグまたは他のタグ(例えば、FLAGタグ、ビオチンタグ)と融合され、タグに対する抗体を使用して免疫沈降される(プルダウンアッセイ)。次にビーズを完全に洗浄し、酸性溶液またはSDSによってビーズから抗原を溶出する。溶出された試料は、質量分析またはSDSページを使用して分析し、抗原を特定および確認することができる。タンパク質マイクロアレイ上に形成された抗体-抗原複合体を分析し、質量分析によって抗原を同定する方法が即知である。
ADCCおよびCDCアッセイ
一態様では、本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片は、がんの治療のための治療用抗体として企図される。したがって、抗体またはその抗原結合断片は、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害性(ADCC)アッセイおよび/または補体依存性細胞傷害性(CDC)アッセイでさらにスクリーニングすることができる。「ADCC活性」は、ADCC反応を誘発する抗体の能力を指す。ADCCは、FcRを発現する抗原非特異的細胞傷害性細胞(例えば、ナチュラルキラー(NK)細胞、好中球、マクロファージ)が標的細胞の表面と結合した抗体を認識し、続いて標的細胞(例えば、がん細胞)の溶解(すなわち「殺滅」)を引き起こす細胞媒介性反応である。主要なメディエータ細胞は、ナチュラルキラー(NK)細胞である。NK細胞はFcγRIIIのみを発現し、FcγRIIIAは活性化受容体であり、FcγRIIIBは阻害受容体であり、単球は、FcγRI、FcγRII、およびFcγRIIIを発現する(Ravetch et al.(1991)Annu.Rev.Immunol.,9:457-92)。ADCC活性は、インビトロアッセイ、例えば、実施例およびShields et al.(2001)J.Biol.Chem.,276:6591-6604に記載されるように、または当技術分野で即知の別の好適な方法などのように、末梢血単核細胞(PBMC)および/またはNKエフェクター細胞を使用する51Cr放出アッセイを使用して直接評価することができる。ADCC活性は、標的細胞の溶解が最大の半分になる抗体の濃度として表すことができる。したがって、いくつかの実施形態では、溶解レベルが野生型対照による最大溶解レベルの半分と同じである、本開示の抗体またはその抗原結合断片の濃度は、野生型対照自体の濃度よりも少なくとも2、3、5、10、20、50、100倍低い。
さらに、いくつかの実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合断片は、野生型対照と比較して、より高い最大標的細胞溶解を示し得る。例えば、本発明の抗体またはFc融合タンパク質の最大標的細胞溶解は、野生型対照のそれよりも10%、15%、20%、25%またはそれ以上高くあり得る。「補体依存性細胞傷害性」または「CDC」は、補体の存在下で標的(例えば、がん細胞)を溶解する分子の能力を指す。補体活性化経路は、補体系の第1の成分(C1q)が同族の抗原と複合体を形成した分子(例えば、抗体)と結合することによって開始される。補体活性化を評価するために、例えば、Gazzano-Santoro et al.,J.Immunol.Methods 202:163(1996)に記載されるようなCDCアッセイが実施され得る。
エピトープマッピング
本明細書で使用される「エピトープ」という用語は、パラトープとして知られる抗体分子の可変領域内の特定の抗原結合部位と相互作用する抗原決定基を指す。単一抗原は、1つを超えるエピトープを有し得る。したがって、異なる抗体は、抗原上の異なる領域と結合し得、異なる生物学的効果を有し得る。エピトープは、立体構造または線状のいずれかであり得る。立体構造エピトープは、線状ポリペプチド鎖の異なるセグメントからの空間的に並置されたアミノ酸によって産生される。線状エピトープは、ポリペプチド鎖の隣接するアミノ酸残基によって産生されるものである。特定の状況では、エピトープは、抗原上の糖類、ホスホリル基、またはスルホニル基の部分を含み得る。
当業者に知られている様々な技術を使用して、抗体の抗原結合ドメインがポリペプチドまたはタンパク質内の「1つ以上のアミノ酸と相互作用する」かを決定することができる。例示的な技術には、例えば、Antibodies,Harlow and Lane(Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harb.,NY)記載されているような日常的な架橋ブロッキングアッセイ、アラニンスキャニング変異分析、ペプチドブロット分析(Reineke,2004,Methods Mol Biol 248:443-463)、ペプチド切断分析が含まれる。さらに、エピトープ切除、エピトープ抽出、および抗原の化学修飾などの方法を使用することができる(Tomer,2000,Protein Science 9:487-496)。抗体の抗原結合ドメインが相互作用するポリペプチド内のアミノ酸を同定するために使用できる別の方法は、質量分析によって検出される水素/重水素交換である。一般的に、水素/重水素交換法は、目的のタンパク質を重水素標識した後、抗体を重水素標識タンパク質と結合させることを伴う。次に、タンパク質/抗体複合体を水に移行させ、抗体によって保護されている残基(重水素標識されたまま)を除くすべての残基で水素-重水素交換が発生するようにする。抗体の解離後、標的タンパク質はプロテアーゼ切断および質量分析に供され、それにより、抗体が相互作用する特定のアミノ酸に対応する重水素標識残基が明らかとなる。例えば、Ehring(1999)Analytical Biochemistry 267(2):252-259、Engen and Smith(2001)Anal.Chem.73:256A-265Aを参照されたい。抗原/抗体複合体のX線結晶学もエピトープマッピングの目的で使用することができる。
本明細書に開示される抗体または抗原結合断片が結合する抗原上のエピトープは、抗原の3つ以上(例えば、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20個以上)のアミノ酸の単一の連続した配列からなり得る。あるいは、エピトープは、抗原の複数の非隣接アミノ酸(またはアミノ酸配列)からなり得る。
抗原
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片は、がん関連抗原を対象とする。いくつかの実施形態では、がん関連抗原は、腫瘍抗原、すなわち、細胞質、細胞表面または細胞核に由来し得る腫瘍細胞で発現され得るタンパク質またはペプチドなどの腫瘍細胞の一部、特に主に細胞内にまたは腫瘍細胞の表面抗原として存在するものである。例えば、腫瘍抗原には、がん胚性抗原、α1-フェトプロテイン、イソフェリチン、および胎児性スルホ糖タンパク質、α2-H-フェロタンパク質およびγ-フェトタンパク質が含まれる。本明細書で使用される「がん関連抗原」という用語は、当技術分野で即知のがんに関連し得る任意の種類のがん抗原であり得、腫瘍細胞、および可溶性がん抗原を含む細胞表面に見出される抗原を含む。腫瘍および正常細胞上のいくつかの細胞表面抗原は、可溶性対応物を有する。がん関連抗原は、腫瘍微小環境に位置するか、そうでなければ治療される腫瘍に近接して位置する細胞表面抗原または可溶性がん抗原であり得る。そのような抗原には、がん関連線維芽細胞(CAF)、腫瘍内皮細胞(TEC)、および腫瘍関連マクロファージ(TAM)に見られる抗原が含まれるが、これらに限定されない。がん関連線維芽細胞(CAF)標的抗原の例には、炭酸脱水酵素IX(CAIX)、線維芽細胞活性化タンパク質アルファ(FAPα)、ならびにMMP-2およびMMP-9を含むマトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)が含まれるが、これらに限定されない。腫瘍内皮細胞(TEC)標的抗原の例には、VEGFR-1、2、および3を含む血管内皮増殖因子(VEGF)、CD-105(エンドグリン)、TEM1およびTEM8を含む腫瘍内皮マーカー(TEM)、MMP-2、サバイビン、ならびに前立腺特異的膜抗原(PMSA)が含まれるが、これらに限定されない。腫瘍関連マクロファージ抗原の例には、CD105、MMP-9、VEGFR-1、2、3、およびTEM8が含まれるが、これらに限定されない。一実施形態では、がん関連抗原に特異的ながん関連抗体は、非腫瘍細胞に位置するがん抗原、例えば、VEGFR-2、MMP、サバイビン、TEM8、およびPMSAに特異的であり得る。がん関連抗原は、上皮がん抗原(例えば、乳房、胃腸、肺)、前立腺特異的がん抗原(PSA)もしくは前立腺特異的膜抗原(PSMA)、膀胱がん抗原、肺(例えば、小細胞肺)がん抗原、結腸がん抗原、卵巣がん抗原、脳がん抗原、胃がん抗原、腎細胞がん抗原、膵臓がん抗原、肝臓がん抗原、食道がん抗原、または頭頸部がん抗原であり得る。がん抗原はまた、リンパ腫抗原(例えば、非ホジキンリンパ腫またはホジキンリンパ腫)、B細胞リンパ腫がん抗原、白血病抗原、骨髄腫(すなわち、多発性骨髄腫または形質細胞骨髄腫)抗原、急性リンパ芽球性白血病抗原、慢性骨髄性白血病抗原、または急性骨髄性白血病抗原であり得る。
本発明によれば、がん関連抗原は、好ましくは、腫瘍またはがんならびに腫瘍またはがん細胞の種類および/または発現レベルに関して表され、任意で特徴的な任意の抗原を含む。一実施形態では、「腫瘍抗原」または「腫瘍関連抗原」または「がん抗原」または「がん関連抗原」という用語は、限られた数の組織および/もしくは器官で、または特定の発達段階で特異的に発現される正常な条件下にあるタンパク質、例えば、がん関連抗原が、胃組織で特異的に発現される正常な条件下、好ましくは、胃粘膜、生殖器官、例えば、精巣、栄養膜組織において、例えば、胎盤または生殖系列細胞において特異的に発現される正常な条件下にあり得、1つ以上の腫瘍またはがん組織で発現または異常に発現しているタンパク質に関する。この文脈において、「限られた数」は、好ましくは3以下、より好ましくは2以下を意味する。本発明の文脈におけるがん関連抗原には、例えば、分化抗原、好ましくは、細胞型特異的分化抗原、すなわち、特定の分化段階で特定の細胞型で特異的に発現される正常な条件下にあるタンパク質、がん/精巣抗原、すなわち、正常な条件下で精巣および時には胎盤で特異的に発現されるタンパク質、ならびに生殖細胞系列特異的抗原が含まれる。好ましくは、がん関連抗原またはがん関連抗原の異常な発現は、がん細胞を同定する。本発明の文脈において、対象、例えば、がん疾患に罹患する患者のがん細胞で発現されるがん関連抗原は、好ましくは、該対象の自己タンパク質である。好ましい実施形態では、本発明の文脈におけるがん関連抗原は、正常な条件下で、特に必須ではない組織または器官、すなわち、免疫系によって損傷を受けた場合に対象の死をもたらさない組織もしくは器官、または免疫系によってアクセスできないかもしくはほとんどアクセスできない身体の器官または構造で発現される。本明細書で使用される「がん関連抗原」は、腫瘍細胞で産生または過剰発現される任意の抗原性物質(抗原)であり得る。例えば、宿主において免疫応答を誘発することができる。あるいは、本開示の目的のために、がん関連抗原は、健康な細胞および腫瘍細胞の両方で発現されるタンパク質であり得るが、それらは特定の腫瘍型を識別するため、それらは好適な治療標的となり得る。がん関連抗原の非限定的な例には、CD19、CD20、CD30、CD33、CD38、Her2/neu、ERBB2、CA125、MUC-1、前立腺特異的膜抗原(PSMA)、CD44表面接着分子、メソセリン、がん胎児性抗原(CEA)、上皮成長因子受容体(EGFR)、EGFRvIII、血管内皮増殖因子受容体-2(VEGFR2)、高分子量黒色腫関連抗原(HMW-MAA)、MAGE-A1、IL-13R-a2、GD2、またはそれらの任意の組み合わせが含まれる。
いくつかの実施形態では、がん関連抗原は、1p19q、ABL1、AKT1、ALK、APC、AR、ATM、BRAF、BRCA1、BRCA2、cKIT、cMET、CSF1R、CTNNB1、EGFR、EGFRvIII、ER、ERBB2(HER2)、FGFR1、FGFR2、FLT3、GNA11、GNAQ、GNAS、HER2、HRAS、IDH1、IDH2、JAK2、KDR(VEGFR2)、KRAS、MGMT、MGMT-Me、MLH1、MPL、NOTCH1、NRAS、PDGFRA、Pgp、PIK3CA、PR、PTEN、RET、RRM1、SMO、SPARC、TLE3、TOP2A、TOPO1、TP53、TS、TUBB3、VHL、CDH1、ERBB4、FBXW7、HNF1A、JAK3、NPM1、PTPN11、RB1、SMAD4、SMARCB1、STK1、MLH1、MSH2、MSH6、PMS2、マイクロサテライト不安定性(MSI)、ROS1、ERCC1、またはそれらの任意の組み合わせである。本発明によれば、「がん関連抗原」、「腫瘍抗原」、「腫瘍発現抗原」、「がん抗原」、「がん関連抗原」、および「がん発現抗原」という用語は同等であり、本明細書では交換可能に使用される。いくつかの実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合断片は、表3および表4に提供される抗原と結合する。
免疫療法
本開示の一態様では、本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片は、腫瘍に対する強力な免疫応答を開始することができ、および/または直接的な細胞傷害性が可能である。これに関して、本明細書の抗体またはその抗原結合断片は、補体媒介性または抗体依存性細胞傷害性(ADCC)機構のいずれかによって腫瘍細胞溶解を誘発し得、そのどちらもエフェクター細胞のFe受容体部位または補体タンパク質との相互作用のために免疫グロブリン分子の無傷のFe部分を必要とする。さらに、腫瘍増殖に直接的な生物学的効果を及ぼす抗体は、本開示の実施において有用である。そのような直接的な細胞傷害性抗体が作用し得る潜在的な機構には、細胞増殖の阻害、細胞分化の調節、腫瘍血管新生因子プロファイルの調節、およびアポトーシスの誘導が含まれる。本明細書に開示される特定の抗体またはその抗原結合断片が抗腫瘍効果を発揮する機構は、当技術分野で一般的に知られているように、ADCC、ADMMC、補体媒介性細胞溶解などを決定するように設計された任意の数のインビトロアッセイを使用して評価することができる。
免疫抱合体
本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片は、それらの「ネイキッド」または非抱合形態で投与され得るか、またはそれらと抱合した治療剤を有し得る。一実施形態では、抗体またはその抗原結合断片は、放射線増感剤として使用される。そのような実施形態では、抗体または抗原結合断片は、放射線増感剤と抱合される。本明細書で使用される「放射線増感剤」という用語は、電磁放射線に対して放射線増感される細胞の感受性を増加させるため、および/または電磁放射線で治療可能な疾患の治療を促進するために、治療有効量で動物に投与される分子、好ましくは低分子量分子として定義される。電磁放射線で治療可能な疾患には、腫瘍性疾患、良性および悪性腫瘍、ならびにがん細胞が含まれる。
放射線増感剤との抱合
本明細書で使用される「電磁放射線」および「放射線」という用語には、10-20~100メートルの波長を有する放射線が含まれるが、これらに限定されない。本開示の好ましい実施形態は、例えば、ガンマ放射線(c10-20~10-13m)、X線放射線(10-12~10-9m)、紫外線光(10nm~400nm)、可視光線(400nm~700nm)、赤外線(700nm~1mm)、およびマイクロ波放射線(1mm~30cm)の電磁放射線を用いることができる。
放射線増感剤は、電磁放射線の毒性作用に対するがん細胞の感受性を増加させることが知られている。多くのがん治療プロトコルは、X線の電磁放射線によって活性化される放射線増感剤を現在採用している。X線活性化放射線増感剤の例としては、メトロニダゾール、ミソニダゾール、デスメチルミソニダゾール、ピモニダゾール、エタニダゾール、ニモラゾール、マイトマイシンC、RSU1069、SR4233、EO9、RB6145、ニコチンアミド、5-ブロモデオキシウリジン(BUdR)、5-ヨードデオキシウリジン(IUdR)、ブロモデオキシシチジン、フルオロデオキシウリジン(FUdR)、ヒドロキシ尿素、シスプラチン、ならびにこれらの治療的に有効な類似体および誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
がんの光線力学的療法(PDT)は、増感剤の放射線活性化因子として可視光線を採用している。光線力学的放射線増感剤の例としては、ヘマトポルフィリン誘導体、PHOTOFRIN(登録商標)、ベンゾポルフィリン誘導体、NPe6、スズエチオポルフィリン(SnET2)、フェオボルビド-a、バクテリオクロロフィル-a、ナフタロシアニン、フタロシアニン、亜鉛フタロシアニン、ならびにこれらの治療的に有効な類似体および誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
別の実施形態では、抗体は、腫瘍プレ標的化における利用のために受容体(そのようなストレプトアビジン)に抱合されてもよく、抗体-受容体抱合体は、患者に投与され、続いて、清澄剤の使用により循環から非結合抱合体が除去され、次いで、細胞毒性剤(例えば、放射性核種)に抱合しているリガンド(例えば、アビジン)が投与される。
検出可能な標識との抱合
本開示は、検出可能に標識された形態で上記の抗体またはその抗原結合をさらに提供する。抗体は、放射性同位体、親和性標識(ビオチン、アビジンなど)、酵素標識(西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼなど)、蛍光または発光または生物発光標識(FITCまたはローダミンなど)、常磁性原子などの使用を介して検出可能に標識され得る。そのような標識化を達成するための手順は、当技術分野で周知であり、例えば、(Sternberger,L.A.et al.,J.Histochem.Cytochem.18:315(1970)、Bayer,E.A.et al.,Meth.Enzym.62:308(1979)、Engval,E.et al.,Immunol.109:129(1972)、Goding,J.W.J.Immunol.Meth.13:215(1976))を参照されたい。
「標識」は、抗体に直接的または間接的に抱合している検出可能な化合物または組成物を指す。標識それ自体は、それ自体により検出可能であり得(例えば、放射性同位体標識または蛍光標識)、または酵素標識の場合、検出可能な基質化合物または組成物の化学的変化を触媒し得る。あるいは、標識はそれ自体では検出可能ではない場合があるが、検出可能な別の薬剤(例えば、エピトープタグまたはビオチン-アビジンなどの結合パートナー対のうちの1つなど)によって結合される要素であり得る。したがって、抗体は、その単離を容易にする標識またはタグを含み得、抗体を同定するための本発明の方法は、標識またはタグとの相互作用を介して抗原/抗体を単離するステップを含む。
例示的な治療用免疫抱合体は、化学療法剤、毒素(例えば、細菌、真菌、植物、もしくは動物起源の酵素的に活性な毒素、またはそれらの断片)などの細胞傷害剤、または放射性同位体(すなわち、放射性抱合体)に抱合された本明細書に記載される抗体を含む。融合タンパク質は、以下でさらに詳細に説明される。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される抗体およびその抗原結合断片は、細胞増殖抑制または細胞殺傷剤(例えば、パクリタキソール、サイトカラシンB、またはジフテリア毒素、タキソール、サイトカラシンB、グラミシジンD、臭化エチジウム、エメチン、マイトマイシン、エトポシド、テノポシド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、コルヒチン、ドキソルビシン、ダウノルビシン、ジヒドロキシアントラシンジオン、ミトキサントロン、ミトラマイシン、アクチノマイシンD、1-デヒドロテストステロン、グルココルチコイド、プロカイン、テトラカイン、リドカイン、プロプラノロール、およびピューロマイシン、ならびにその類似体および相同体。)、代謝拮抗剤(例えば、メトトレキサート、6-メルカプトプリン、6-チオグアニン、シタラビン、フルダラビン、5-フルオロウラシルデカルバジン)、アルキル化剤(例えば、メクロレタミン、チオエパクロラムブシル、メルファラン、カルムスチン(BSNU)およびロムスチン(CCNU)、シクロホスファミド、ブスルファン、ジブロモマンニトール、ストレプトゾトシン、マイトマイシンC、ならびにシス-ジクロロジアミン白金(II)(DDP)シスプラチン)、アントラサイクリン(例えば、ダウノルビシン(以前はダウノマイシン)およびドキソルビシン)、抗生物質(例えば、ダクチノマイシン(以前はアクチノマイシン)、ブレオマイシン、ミトラマイシン、およびアントラマイシン(AMC)、ならびに抗有糸分裂剤、血栓性または抗血管新生剤または放射性標識など、化学療法細胞毒素などの治療薬に抱合され得る。免疫抱合体を形成するための好適な細胞毒性剤および化学療法剤の例は、当技術分野で知られており、例えば、WO05/103081を参照されたい。別の実施形態では、本明細書に開示される抗体およびその抗原結合断片は、例えば、酵素、蛍光マーカー、化学発光マーカー、生物発光物質、または放射性物質などの検出可能な基質に抱合している。本明細書に記載される態様のいくつかの実施形態では、本明細書に開示される抗体およびその抗体断片は、毒素(例えば、細菌、真菌、植物、もしくは動物起源の酵素的に活性な毒素、またはそれらの断片)、小分子、siRNA、ナノ粒子、標的化剤(例えば、マイクロバブル)、または放射性同位体(すなわち、放射性抱合体)に抱合している。このような複合体は、本明細書では「免疫抱合体」と呼ばれる。そのような免疫抱合体は、例えば、診断、治療、または標的化の方法で使用することができる。
使用され得る酵素的に活性な毒素およびその断片には、ジフテリアA鎖、ジフテリア毒素の非結合活性断片、外毒素A鎖(Pseudomonas aeruginosa由来)、リシンA鎖、アブリンA鎖、モデシンA鎖、α-サルシン、Aleurites fordiiタンパク質、ジアンチンタンパク質、Phytolacca americanaタンパク質(PAPI、PAPII、およびPAP-S)、momordica charantia阻害剤、クルシン、クロチン、sapaonaria officinalis阻害剤、ゲロニン、ミトゲリン、レストリクトシン、フェノマイシン、エノマイシン、およびトリコテセンが含まれる。放射性抱合体抗体の産生には、様々な放射性同位体が利用可能である。例には、212Bi、131I、131In、90Y、および186Reが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書に記載される抗体またはその抗原結合断片および細胞毒性剤の抱合体は、N-スクシンイミジル-3-(2-ピリジルジチオール)プロピオネート(SPDP)、イミノチオラン(IT)、イミドエステルの二官能性誘導体(ジメチルアジピミデートHCLなど)、活性エステル(ジスクシンイミジルスベレートなど)、アルデヒド(グルタルエルデヒド(glutareldehyde)など)、ビス-アジド化合物(ビス(p-アジドベンゾイル)ヘキサンジアミンなど)、ビス-ジアゾニウム誘導体(、ビス-(p-ジアゾニウムベンゾイル)-エチレンジアミンなど)、ジイソシアネート(トリエン(tolyene)2,6-ジイソシアネートなど)、およびビス-活性フッ素化合物(1,5-ジフルオロ-2,4-ジニトロベンゼンなど)などの様々なニ官能性タンパク質結合剤のうちのいずれかを使用して作製され得る。例えば、リシン免疫毒素は、Vitetta et al.,238 Science 1098(1987)に記載されるように調製することができる。炭素-14標識1-イソチオシアナトベンジル-3-メチルジエチレントリアミン五酢酸(MX-DTPA)は、放射性ヌクレオチドを抗体に抱合させるための例示的なキレート剤である。WO94/11026を参照されたい。
他の実施形態では、抗体またはその一部は、腫瘍プレ標的化における利用のために「受容体」(例えば、ストレプトアビジン)に抱合されてもよく、抗体-受容体抱合体は、対象に投与され、続いて、清澄剤の使用により循環から非結合抱合体が除去され、次いで、細胞毒性剤(例えば、放射性ヌクレオチド)に抱合されている「リガンド」(例えば、アビジン)が投与される。いくつかの実施形態では、抗体またはその抗体断片は、ビオチンに抱合され得、ビオチン抱合抗体またはその抗体断片は、例えば、血管新生の分子イメージングで使用するための、ストレプトアビジンコーティングマイクロバブルなど、ストレプトアビジン結合またはコーティング剤にさらに抱合または連結され得る。
免疫抱合体の産生技術
そのような治療部分を抗体に抱合させるための技術は周知であり、例えば、Monoclonal Antibodies And Cancer Therapy,Reisfeld et al.(eds.),pp.243-56(Alan R.Liss,Inc.1985)のAmon et al.,“Monoclonal Antibodies For Immunotargeting Of Drugs In Cancer Therapy”、Controlled Drug Delivery(2nd Ed.),Robinson et al.(eds.),pp.623-53(Marcel Dekker,Inc.1987)のHellstrom et al.,“Antibodies For Drug Delivery”、Monoclonal Antibodies’84:Biological And Clinical Applications,Pinchera et al.(eds.),pp.475-506(1985)のThorpe,“Antibody Carriers Of Cytotoxic Agents In Cancer Therapy:A Review”、Monoclonal Antibodies For Cancer Detection And Therapy,Baldwin et al.(eds.),pp.303-16(Academic Press 1985)の“Analysis,Results,And Future Prospective Of The Therapeutic Use Of Radiolabeled Antibody In Cancer Therapy”、およびThorpe et al.,“The Preparation And Cytotoxic Properties Of Antibody-Toxin Conjugates”,Immunol.Rev.,62:119-58(1982)を参照されたい。
免疫抱合体の産生は、例えば、米国特許第6,306,393号に記載されている。免疫抱合体は、治療薬を抗体成分に間接的に抱合させることによって調製することができる。一般的な技術は、Shih et al.,Int.J.Cancer 41:832-839(1988)、Shih et al.,Int.J.Cancer 46:1101-1106(1990)、およびShihらの米国特許第5,057,313号に記載されている。一般的な方法は、酸化炭水化物部分を有する抗体成分を、少なくとも1つの遊離アミン機能を有し、かつ複数の薬物、毒素、キレート剤、ホウ素付加物(boron addend)、または他の治療薬を充填した担体ポリマーと反応させることを含む。この反応は、最初のシッフ塩基(イミン)連結をもたらし、これは二級アミンへの還元によって安定化され、最終抱合体を形成することができる。
担体ポリマーは、好ましくは、少なくとも50個のアミノ酸残基のアミノデキストランまたはポリペプチドであるが、他の実質的に同等のポリマー担体も使用することができる。好ましくは、最終免疫抱合体は、投与の容易さおよび治療で使用するための効果的な標的化のために、哺乳動物血清などの水溶液に可溶性である。したがって、担体ポリマーの可溶化機能は、最終免疫抱合体の血清溶解性を高めるであろう。特に、アミノデキストランが好ましいであろう。
アミノデキストラン担体との免疫抱合体を調製するためのプロセスは、典型的には、デキストランポリマー、有利には、約10,000~100,000の平均分子量のデキストランから始まる。デキストランは酸化剤と反応して、その炭水化物環の一部の制御された酸化に影響を与え、アルデヒド基を生成する。酸化は、従来の手順に従って、NaIO4などの解糖系化学試薬で好都合に影響を受ける。
次に、酸化されたデキストランは、ポリアミン、好ましくはジアミン、より好ましくはモノまたはポリヒドロキシジアミンと反応する。好適なアミンには、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、もしくは他の同様のポリメチレンジアミン、ジエチレントリアミンもしくは同様のポリアミン、1,3-ジアミノ-2-ヒドロキシプロパン、または他の同様のヒドロキシル化ジアミンもしくはポリアミンなどが含まれる。デキストランのアルデヒド基に対して過剰なアミンを使用して、アルデヒド官能基のシッフ塩基基への実質的に完全な変換を確実にする。
NaBH4、NaBH3CNなどの還元剤を使用して、得られるシッフ塩基中間体の還元的安定化をもたらす。得られた付加物は、従来のサイジングカラムを通過させて架橋デキストランを除去することにより精製することができる。デキストランを誘導体化してアミン官能基を導入する他の従来の方法、例えば、臭化シアンとの反応、続いてジアミンとの反応もまた使用することができる。次に、アミノデキストランを、従来の手段、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)またはその水溶性変異体を使用することによって調製された、活性化形態の、充填される特定の薬物、毒素、キレート剤、免疫調節剤、ホウ素付加物、または他の治療薬の誘導体、好ましくは、カルボキシル活性化誘導体と反応させて、中間体付加物を形成する。
あるいは、ヨウシュヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質またはリシンA鎖などのポリペプチド毒素は、グルタルアルデヒド縮合によって、またはタンパク質上の活性化されたカルボキシル基とアミノデキストラン上のアミンとの反応によって、アミノデキストランに共役され得る。放射性金属または磁気共鳴増強剤用のキレート剤は、当技術分野で周知である。典型的なものは、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびジエチレン-エトリアミン五酢酸(DTPA)の誘導体である。これらのキレート剤は、典型的には、キレート剤を担体に結合することができる側鎖に基を有する。そのような基には、例えば、DTPAまたはEDTAを担体のアミン基に結合することができるベンジルイソチオシアネートが含まれる。あるいは、キレート剤上のカルボキシル基またはアミン基は、すべて周知の手段によって、活性化または事前の誘導体化およびその後のカップリングによって担体にカップリングされ得る。
カルボランなどのホウ素付加物は、従来の方法による抗体成分に結合され得る。例えば、カルボランは、当技術分野で周知であるように、ペンダント側鎖のカルボキシル官能基で調製することができる。そのようなカルボランの担体、例えば、アミノデキストランへの結合は、カルボランのカルボキシル基の活性化、および担体上のアミンとの縮合によって達成され、中間体抱合体を産生することができる。次に、そのような中間体抱合体は、抗体成分に結合され、以下に記載されるように、治療上有用な免疫抱合体を産生する。
アミノデキストランの代わりにポリペプチド担体を使用することができるが、ポリペプチド担体は、鎖中に少なくとも50個のアミノ酸残基、好ましくは100~5000個のアミノ酸残基を有するべきである。少なくともいくつかのアミノ酸は、リジン残基、またはグルタメートもしくはアスパラギン酸残基であるべきである。リジン残基のペンダントアミン、ならびにグルタミンおよびアスパラギン酸塩のペンダントカルボキシレートは、薬物、毒素、免疫調節剤、キレート剤、ホウ素付加物、または他の治療薬を結合するのに好都合である。好適なポリペプチド担体の例としては、得られた充填された担体および免疫抱合体に望ましい可溶性特性を付与するための、ポリリジン、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、これらのコポリマー、ならびにこれらのアミノ酸および他のアミノ酸(例えば、セリン)の混合ポリマーが挙げられる。
中間体抱合体と抗体成分との抱合は、抗体成分の炭水化物部分を酸化し、得られたアルデヒド(およびケトン)カルボニルを、薬物、毒素、キレート剤、免疫調節剤、ホウ素付加物、または他の治療薬を充填した後に担体に残っているアミン基と反応させることによってもたらされる。あるいは、中間体抱合体は、治療薬を充填した後に中間体抱合体に導入されたアミン基を介して、酸化された抗体成分に結合され得る。酸化は、化学的に、例えば、NaIO4もしくは他の解糖系試薬を用いて、または酵素的に、例えば、ノイラミニダーゼおよびガラクトースオキシダーゼを用いてのいずれかで、好都合にもたらされる。アミノデキストラン担体の場合、アミノデキストランのすべてのアミンが典型的には、治療薬の装填に使用されるわけではない。アミノデキストランの残りのアミンは、酸化された抗体成分と縮合してシッフ塩基付加物を形成し、その後、通常は水素化ホウ素還元剤で還元的に安定化される。
類似の手順を使用して、本発明による他の免疫抱合体を産生する。充填されたポリペプチド担体は、好ましくは、抗体成分の酸化された炭水化物部分との縮合のために残っている遊離リジン残基を有する。ポリペプチド担体上のカルボキシルは、必要な場合、例えば、DCCでの活性化および過剰なジアミンとの反応によってアミンに変換され得る。
最終免疫抱合体は、Sephacryl S-300でのサイジングクロマトグラフィーまたは1つ以上のCD84Hyエピトープを使用するアフィニティークロマトグラフィーなどの従来の技術を使用して精製される。代替的には、免疫抱合体は、抗体成分を治療薬と直接的に抱合させることによって調製することができる。一般的な手順は、治療薬が酸化した抗体成分に直接結合することを除き、抱合の間接的方法と類似している。他の治療薬が本明細書に記載されるキレート剤の代わりになり得ることが理解されよう。当業者は、過度の実験なしに抱合スキームを考案することができるであろう。
さらなる説明として、治療薬は、ジスルフィド結合形成を介して、還元された抗体成分のヒンジ領域で結合され得る。例えば、破傷風トキソイドペプチドは、ペプチドを抗体成分に結合するために使用される単一のシステイン残基で構築され得る。代わりとして、そのようなペプチドは、N-スクシニル3-(2-ピリジルジチオ)プロピオネート(SPDP)などのヘテロ二官能性架橋剤を使用して抗体成分に結合され得る。Yu et al.,Int.J.Cancer 56:244(1994).そのような抱合のための一般的な技術は、当技術分野で周知である。例えば、Wong,Chemistry Of Protein Conjugation and Cross-Linking(CRC Press 1991)、Monoclonal Antibodies:Principles and Applications,Birch et al.(eds.),pages 187-230(Wiley-Liss,Inc.1995)のUpeslacis et al.,“Modification of Antibodies by Chemical Methods”、Monoclonal Antibodies:Production,Engineering and Clinical Application,Ritter et al.(eds.),pages 60-84(Cambridge University Press 1995)のPrice,“Production and Characterization of Synthetic Peptide-De-rived Antibodies”を参照されたい。
抗体および細胞毒性剤の抱合体は、N-スクシンイミジル-3-(2-ピリジルジチオール)プロピオネート(SPDP)、イミノチオラン(IT)、イミドエステルの二官能性誘導体(ジメチルアジピミデートHCLなど)、活性エステル(ジスクシンイミジルスベレートなど)、アルデヒド(グルタルエルデヒドなど)、ビス-アジド化合物(ビス(p-アジド-ベンゾイル)ヘキサンジアミンなど)、ビス-ジアゾニウム誘導体(、ビス-(p-ジアゾニウムベンゾイル)-エチレンジアミンなど)、ジイソシアネート(トリエン2,6-ジイソシアネートなど)、およびビス-活性フッ素化合物(1,5-ジフルオロ-2,4-ジニトロベンゼンなど)などの様々なニ官能性タンパク質結合剤を使用して作製され得る。例えば、リシン免疫毒素は、Vitetta et al.,Science 238:1098(1987)に記載されるように調製することができる。炭素-14標識1-イソチオシアナトベンジル-3-メチルジエチレントリアミン五酢酸(MX-DTPA)は、放射性核種を抗体に抱合させるための例示的なキレート剤である(例えば、WO94/11026を参照されたい)。
上記のように、抗体のFe領域の炭水化物部分を使用して、治療薬を抱合させることができる。しかしながら、免疫抱合体の抗体成分として抗体断片を使用する場合は、Fe領域が不在であり得る。それにもかかわらず、炭水化物部分を抗体または抗体断片の軽鎖可変領域に導入することは可能である。例えば、Leung et al.,J.Immunol.154:5919(1995)、Hansenらの米国特許第5,443,953号を参照されたい。次に、操作された炭水化物部分を使用して、治療薬を結合する。加えて、当業者は、抱合方法の多くの可能な変形を認識するであろう。例えば、炭水化物部分を使用して、血液、リンパ、または他の細胞外液中の無傷の抗体またはその抗原結合断片の半減期を延長するために、ポリエチレングリコールを結合することができる。さらに、治療薬を炭水化物部分および遊離スルフヒドリル基に結合させることにより、「二価免疫複合体」を構築することが可能である。そのような遊離スルフヒドリル基は、抗体成分のヒンジ領域に位置し得る。
医薬組成物および薬剤
本明細書に記載される抗体もしくはその抗原結合断片、または組成物は、疾患のスクリーニング、疾患の存在もしくは重症度の検出、疾患の予後の提供、疾患の進行もしくは再発のモニタリング、ならびに疾患、障害、もしくは状態の治療の有効性および/または再発の評価、ならびに疾患の療法および/もしくは治療の選択、疾患に対する所与の療法の最適化、疾患の治療のモニタリング、ならびに/あるいは特定の患者または亜集団の療法の適合性の予測または患者もしくは亜集団における治療薬の適切な投与の決定をして使用され得る。いくつかの実施形態では、疾患は、がんである。
本明細書に記載される方法の臨床使用のために、本開示の抗体またはその抗原結合断片の投与は、例えば、皮下、静脈内、皮内、腹腔内、経口、筋肉内、頭蓋内、または他の投与経路の投与ための、医薬組成物、医薬製剤、または薬剤への製剤化を含み得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される抗体またはその抗原結合断片は、任意の薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と共に投与することができ、これは、対象において効果的な治療をもたらす。したがって、一態様では、本開示は、1つ以上の薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と組み合わせて、本明細書に記載される1つ以上の抗体またはその抗原結合断片を含む医薬組成物を提供する。
「薬学的に許容される」という句は、健全な医学的判断の範囲において、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症のない、合理的な利益/リスク比に見合った、人間および動物の組織と接触させて使用するのに好適な化合物、物質、組成物、および/または剤形を指す。本明細書で使用される「薬学的に許容される担体」という句は、液体または固体の充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒、媒体、封入材料、製造助剤(例えば、潤滑剤、タルクマグネシウム、カルシウムもしくはステアリン酸亜鉛、またはステアリン酸)、または本開示の抗体もしくはその抗原結合断片の安定性、溶解性、または活性の維持に関与する溶媒封入物質などの、薬学的に許容される物質、組成物、またはビヒクルを意味する。例には、滅菌リン酸緩衝生理食塩水溶液、静菌水などのいくつかの標準的な医薬担体のうちのいずれかが含まれるが、これらに限定されない。様々な水性担体、例えば、水、緩衝水、0.4%生理食塩水、0.3%グリシンなどが使用されてもよく、これには、穏やかな化学修飾などに供した、アルブミン、リポタンパク質、グロブリンなど、安定性の増強のための他のタンパク質が含まれ得る。各担体は、製剤の他の成分と適合し、かつ患者に有害ではないという意味で「許容される」ものでなければならない。「賦形剤」、「担体」、「薬学的に許容される担体」などの用語は、本明細書では交換可能に使用される。本開示の組成物は、改善された移送、送達、耐性などを提供するために製剤に組み込まれる1つ以上の薬学的に許容される担体、賦形剤、および他の薬剤(本明細書では総称して「薬学的に許容される担体または希釈剤」と称される)をさらに含み得る。多数の適切な製剤が、すべての薬剤師に知られている処方集に見出される(Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Company、Easton,Pa)これらの製剤には、例えば、粉末、ペースト、軟膏、ゼリー、ワックス、油、脂質、脂質(カチオン性またはアニオン性)含有ベシクル(LIPOFECTIN(商標)など)、DNA抱合体、無水吸収ペースト、水中油型および油中水型エマルション、エマルションカーボワックス(様々な分子量のポリエチレングリコール)、半固体ゲル、およびカーボワックスを含む半固体混合物が含まれる。Powell et al.“Compendium of excipients for parenteral formulations”PDA,1998,J Pharm Sci Technol 52:238-311もまた参照されたい。
許容される担体、賦形剤、または安定剤は、用いられる投与量および濃度でレシピエントに対して無毒性であり、これには、リン酸、クエン酸、および他の有機酸などの緩衝液;アスコルビン酸およびメチオニンを含む抗酸化剤;防腐剤(オクタデシルジメチルベンジル塩化アンモニウム;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチルもしくはベンジルアルコール;メチルもしくはプロピルパラベンなどのアルキルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3-ペンタノール;およびm-クレゾール);低分子量(約10個未満の残基)のポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチン、もしくは免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、もしくはリジンなどのアミノ酸;単糖類、二糖類、およびグルコース、マンノース、もしくはデキストリンを含む他の炭水化物;EDTAなどのキレート剤;スクロース、マンニトール、トレハロース、もしくはソルビトールなどの糖;ナトリウムなどの塩形成対イオン;金属錯体(例えば、Zn-タンパク質錯体);ならびに/またはTWEEN(登録商標)、PLURONIC(登録商標)、もしくはポリエチレングリコール(PEG)などの非イオン性界面活性剤が含まれる。
任意選択で、本明細書に記載される組成物を含む製剤は、薬学的に許容される塩、典型的には、例えば、塩化ナトリウムを、好ましくはほぼ生理学的濃度で含む。任意選択で、本発明の製剤は、薬学的に許容される防腐剤を含み得る。いくつかの実施形態では、防腐剤濃度は、0.1~2.0%、典型的にはv/vの範囲である。好適な防腐剤には、製薬分野で既知であるものが含まれる。ベンジルアルコール、フェノール、m-クレゾール、メチルパラベン、およびプロピルパラベンは、防腐剤の例である。任意選択で、本発明の製剤は、0.005~0.02%の濃度で薬学的に許容される界面活性剤を含み得る。
本明細書に記載される組成物は、抗体またはその抗原結合断片を、固体、液体、またはゲルの形態で対象に投与するために特別に製剤化することができ、以下に適合されるものを含む:(1)例えば、滅菌溶液もしくは懸濁液、または徐放性製剤として、非経口投与、例えば、皮下、筋肉内、静脈内、もしくは硬膜外注射、(2)例えば、皮膚に塗布されるクリーム、軟膏、または徐放性パッチもしくはスプレーとして、局所塗布、(3)例えば、ペッサリー、クリーム、またはフォームとして、膣内もしくは直腸内、(4)眼、(5)経皮、(6)経粘膜、または(7)経鼻。さらに、本開示の抗体もしくはその抗原結合断片、または組成物は、患者に移植するか、または薬物送達システムを使用して注射することができる。例えば、Urquhart et al.,24 Ann.Rev.Pharmacol.Toxicol.199(1984)、Controlled Release of Pesticides&Pharmaceuticals(Lewis,ed.,Plenum Press,New York,1981)、米国特許第3,773,919号、第3,270,960号を参照されたい。
本明細書に記載される抗体もしくは抗原結合断片を含む、本明細書に開示される組成物はまた、治療される特定の適応症のために、必要に応じて、2つ以上の活性化合物、好ましくは互いに悪影響を及ぼさない相補的活性を有するものを含み得る。例えば、組成物は、細胞毒性剤、サイトカイン、成長阻害剤、および/またはVEGFRアンタゴニストなどの血管新生阻害剤をさらに含み得る。そのような分子は、好適には、意図される目的のために有効な量の組み合わせで存在する。本明細書に記載される抗体またはその抗原結合断片を含む組成物の活性成分はまた、コアセルベーション技術によってまたは界面重合によって調製されたマイクロカプセル、例えば、コロイド状薬物送達系(例えば、リポソーム、アルブミンマイクロスフェア、マイクロ粒子、マイクロエマルション、ナノ粒子、およびナノカプセル)における、それぞれヒドロキシメチルセルロースもしくはゼラチンマイクロカプセル、およびポリ-(メチルメタシレート(methylmethacylate))マイクロカプセル、またはマクロエマルション中に封入され得る。そのような技術は、Remington’s Pharmaceutical Sciences(16th ed.,Osol,ed.,1980)に開示されている。医薬組成物は、ベシクル、特にリポソームで送達することもできる(Langer 1990 Science 249:1527-1533、Treat et al.(1989)in Liposomes in the Therapy of Infectious Disease and Cancer,Lopez-Berestein and Fidler(eds.),Liss,New York,pp.353-365、同上のLopez-Berestein,pp.317-327を参照されたい;一般的に同上を参照されたい)リポソームには、エマルション、発泡体、ミセル、不溶性単層、リン脂質分散液、ラメラ層などが含まれ、M-CSF抗体を特定の組織に標的化するため、ならびに組成物の半減期を増加するためのビヒクルとして機能し得る。例えば、米国特許第4,837,028号および第5,019,369号に記載されているように、リポソームを調製するための様々な方法が利用可能であり、これらの特許は参照により本明細書に組み込まれる。
抗体を含むリポソームは、Epstein et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:3688(1985)、Hwang et al.,Proc.Natl Acad.Sci.USA77:4030(1980)、ならびに米国特許第4,485,045号および第4,544,545号に記載されているような当技術分野で既知である方法によって調製される。循環時間が延長されたリポソームは、米国特許第5,013,556号に開示されている。特に有用なリポソームは、ホスファチジルコリン、コレステロール、およびPEG誘導体化ホスファチジルエタノールアミン(PEG-PE)を含む脂質組成物を用いた逆相蒸発法によって生成することができる。リポソームは、定義された孔径のフィルターを通して押し出され、所望の直径を有するリポソームが得られる。本発明の抗体のFab’断片は、Martin et al.,J.Biol.Chem.257:286-288(1982)に記載されているように、ジスルフィド交換反応を介して、リポソームに抱合され得る。化学療法剤(ドキソルビシンなど)は、任意選択で、リポソーム内に含まれる[例えば、Gabizon et al.,J.National Cancer Inst.81(19):1484(1989)を参照されたい]。
いくつかの実施形態では、徐放性調製物を使用することができる。徐放性調製物の好適な例には、本開示の抗体または抗原結合断片を含む固体疎水性ポリマーの半透性マトリックスが含まれ、そこでマトリックスは、成形品、例えば、フィルム、またはマイクロカプセルの形態である。徐放性マトリックスの例には、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2-ヒドロキシエチル-メタアクリレート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3,773,919号)、L-グルタミン酸およびyエチル-L-グルタミン酸のコポリマー、非分解性エチレン-酢酸ビニル、LUPRONDEPOT(商標)(乳酸-グリコール酸コポリマーおよび酢酸リュープロリドからなる注射可能なミクロスフェア)などの分解性乳酸-グリコール酸コポリマー、ならびにポリ-D-(-)-3-ヒドロキシ酪酸が挙げられる。エチレン酢酸ビニルおよび乳酸-グリコール酸などのポリマーは、100日を超える分子の放出を可能にするが、一方で、ある特定のヒドロゲルはより短い時間の間タンパク質を放出する。カプセル化された抗体が体内に長時間とどまると、それらは37℃の水分に晒された結果として変性または凝集し、生物学的活性の損失、および免疫原性の可能な変化をもたらし得る。関与する機序に応じて、安定化のための合理的な戦略が考案され得る。例えば、凝集機序がチオ-ジスルフィド交換による分子間S-S結合形成であることが判明した場合、安定化は、スルフヒドリル残基の修飾、酸性溶液からの凍結乾燥、水分含有量の制御、適切な添加剤の使用、および特定のポリマーマトリックス組成物の開発によって達成され得る。ある特定の状況では、医薬組成物は、制御放出系で送達することができる。一実施形態では、ポンプを使用してもよい(上記のLanger;Sefton 1987 CRC Crit.Ref.Biomed.Eng.14:201を参照されたい)。別の実施形態では、ポリマー材料を使用することができる。さらに別の実施形態では、制御放出系は、組成物の標的の近くに配置することができ、したがって、全身用量のほんの一部しか必要としない(例えば、上記のMedical Applications of Controlled Release,vol.2,pp.115-138のGoodson,1984を参照されたい)。
本開示の医薬組成物は、例えば、標準的な針および注射器を用いて皮下または静脈内に送達され得る。さらに、皮下送達に関して、ペン送達デバイスは、本発明の医薬組成物の送達における用途を容易に有する。そのようなペン送達デバイスは、再利用可能または使い捨てであり得る。再利用可能なペン送達デバイスは、一般に、医薬組成物を含む交換可能なカートリッジを利用する。カートリッジ内のすべての医薬組成物が投与され、カートリッジが空になると、空のカートリッジを容易に廃棄して、医薬組成物を含む新しいカートリッジと交換することができる。次に、ペン送達デバイスを再利用することができる。使い捨てペン送達デバイスには、交換可能なカートリッジは存在しない。むしろ、使い捨てペン送達デバイスは、デバイス内のリザーバーに保持された医薬組成物が事前に充填されている。リザーバーから医薬組成物が空になると、デバイス全体が廃棄される。多数の再利用可能なペンおよび自動注射器送達デバイスは、本発明の医薬組成物の皮下送達における用途を有する。例としては、いくつかのみを挙げると、AUTOPEN(商標)(Owen Mumford,Inc.、Woodstock,UK)、DISETRONIC(商標)ペン(Disetronic Medical Systems、Burghdorf,Switzerland)、HUMALOG MIX 75/25(商標)ペン、HUMALOG(商標)ペン、HUMALIN70130(商標)ペン(Eli Lilly and Co.、Indianapolis,Ind.)、NOVOPEN(商標)I、II、およびIII(Novo Nordisk、Copenhagen,Denmark)、NOVOPEN JUNIOR(商標)(Novo Nordisk、Copenhagen,Denmark)、BD(商標)ペン(Becton Dickinson、Franklin Lakes,N.J.)、OPTIPEN(商標)、OPTIPEN PRO(商標)、OPTIPEN STARLET(商標)、ならびにOPTICLIK(商標)(Sanofi-Aventis、Frankfurt,Germany)が挙げられるが、確かにこれらに限定されない。医薬組成物の皮下送達における用途を有する使い捨てペン送達デバイスの例には、SOLOSTAR(商標)ペン(Sanofi-Aventis)、FLEXPEN(商標)(Novo Nordisk)、およびKWIKPEN(商標)(Eli Lilly)が含まれるが、これらに限定されない。
注射可能な調製物は、静脈内、皮下、皮内、および筋肉内注射、点滴注入などのための剤形を含み得る。これらの注射可能な調製物は、公に知られている方法によって調製され得る。例えば、注射可能な調製物は、例えば、上記の抗体またはその塩を、注射に従来使用されている滅菌水性媒体または油性媒体に溶解、懸濁、または乳化することによって調製され得る。注射用の水性媒体として、例えば、生理食塩水、グルコースおよび他の補助剤を含む等張溶液などがあり、これらは、アルコール(例えば、エタノール)、ポリアルコール(例えば、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール)、非イオン性界面活性剤[例えば、ポリソルベート80、HCO-50(水素化ヒマシ油のポリオキシエチレン(50mol)付加物)]などの適切な可溶化剤と組み合わせて使用され得る。油性媒体として、例えば、ゴマ油、大豆油などが用いられ、これらは、安息香酸ベンジル、ベンジルアルコールなどの可溶化剤と組み合わせて使用され得る。このようにして調製された注射剤は、好ましくは、適切なアンプルに充填される。
本開示の組成物は、例えば、顆粒、粉末、錠剤、カプセル、シロップ、坐剤、注射剤、エマルション、エリキシル剤、懸濁液、または溶液の形態であり得る。含まれる前述の抗体の量は、単位用量において剤形あたり約5~約500mgであり得、特に注射の形態では、前述の抗体が、約5~約100mg、他の剤形では約10~約250mgで含まれることが好ましい。
経口、頬側、および舌下投与の場合、粉末、懸濁液、顆粒、錠剤、ピル、カプセル、ゲルキャップ、およびカプレットが固体剤形として許容される。これらは、例えば、本発明の1つ以上の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を、デンプンまたは他の添加剤などの少なくとも1つの添加剤と混合することによって調製することができる。好適な添加物は、スクロース、ラクトース、セルロース糖、マンニトール、マルチトール、デキストラン、デンプン、アガー、アルギネート、キチン、キトサン、ペクチン、トラガカンスガム、アラビアガム、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、合成もしくは半合成ポリマー、またはグリセリドである。任意選択で、経口剤形は、不活性希釈剤、またはステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、またはパラベンもしくはソルビン酸などの防腐剤、またはアスコルビン酸、トコフェロール、もしくはシステインなどの抗酸化剤、崩壊剤、結合剤、増粘剤、緩衝剤、甘味料、香料、または芳香剤など、投与を助ける他の成分を含み得る。錠剤およびピルは、当技術分野で既知の好適なコーティング材料でさらに処理され得る。
経口投与用の液体剤形は、水などの不活性希釈剤を含み得る、薬学的に許容されるエマルション、シロップ、エリキシル剤、懸濁液、および溶液の形態であり得る。医薬製剤および薬剤は、油、水、アルコール、およびこれらの組み合わせなどであるがこれらに限定されない、滅菌液体を使用して、液体懸濁液または溶液として調製することができる。経口または非経口投与のために、薬学的に好適な界面活性剤、懸濁剤、乳化剤が添加され得る。
上記のように、懸濁液は油を含み得る。そのような油には、ピーナッツ油、ゴマ油、綿実油、コーン油、およびオリーブ油が含まれるが、これらに限定されない。懸濁液調製物はまた、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、脂肪酸グリセリド、およびアセチル化脂肪酸グリセリドなどの脂肪酸のエステルを含み得る。懸濁液製剤は、エタノール、イソ-プロピルアルコール、ヘキサデシルアルコール、グリセロール、およびプロピレングリコールなどのアルコールを含み得るが、これらに限定されない。ポリ(エチレングリコール)、鉱物油およびワセリンなどの石油炭化水素などのエーテル、および水もまた懸濁液製剤に使用され得る。
経鼻投与の場合、医薬製剤および薬剤は、適切な溶媒(複数可)、および任意選択で、安定剤、抗菌剤、抗酸化剤、pH調整剤、界面活性剤、生物学的利用能調整剤、およびこれらの組み合わせなどであるがこれらに限定されない、他の化合物を含むスプレーまたはエアロゾルであり得る。エアロゾル製剤の噴射剤には、圧縮空気、窒素、二酸化炭素、または炭化水素ベースの低沸点溶媒が含まれ得る。
注射可能な剤形は、一般に、好適な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用して調製され得る水性懸濁液または油懸濁液を含む。注射可能な形態は、溶液相であり得るか、または溶媒もしくは希釈剤で調製される懸濁液の形態であり得る。許容される溶媒またはビヒクルには、滅菌水、リンゲル液、または等張食塩水溶液が含まれる。あるいは、滅菌油を溶媒または懸濁剤として用いることができる。好ましくは、油または脂肪酸は、天然もしくは合成油、脂肪酸、モノグリセリド、ジグリセリド、またはトリグリセリドを含む不揮発性である。
注射の場合、医薬製剤および/または薬剤は、上記のような適切な溶液での再構成に好適な粉末であり得る。これらの例には、凍結乾燥、回転乾燥、もしくは噴霧乾燥粉末、非晶質粉末、顆粒、沈殿物、または粒子が含まれるが、これらに限定されない。注射の場合、製剤は、任意選択で、安定剤、pH調整剤、界面活性剤、生物学的利用能調整剤、およびこれらの組み合わせを含み得る。
直腸投与の場合、医薬製剤および薬剤は、腸、S状結腸屈曲部、および/または直腸における化合物の放出のための坐剤、軟膏、浣腸、錠剤、またはクリームの形態であり得る。直腸坐剤は、本発明の1つ以上の化合物、または化合物の薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を、許容されるビヒクル、例えば、通常の貯蔵温度で固相に存在し、かつ直腸などの体内で薬物を放出するのに好適な温度で液相に存在する、カカオバターまたはポリエチレングリコールと混合することによって調製される。油はまた、ソフトゼラチンタイプおよび坐剤の製剤の調製に用いられ得る。水、生理食塩水、水性デキストロースおよび関連する糖溶液、ならびにグリセロールは、ペクチン、カルボマー、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、またはカルボキシメチルセルロースなどの懸濁化剤、ならびに緩衝液および防腐剤も含み得る懸濁製剤の調製に用いられ得る。
これらの組成物中の抗体またはその抗原結合断片の濃度は、大きく変動してもよく、すなわち、約10重量%未満、通常は少なくとも約25重量%~最大75重量%または90重量%まで変動してもよく、選択した特定の投与様式に従って、主に液量、粘度などにより選択される。経口、局所、および非経口投与可能な組成物を調製するための実際の方法は、当業者に既知または明白であり、例えば、Remington’s Pharmaceutical Science,19th ed.,Mack Publishing Co.,Easton,Pa.(1995)に詳細に記載されており、それは参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の別の実施形態では、がんの治療を含む、上記の疾患、障害、または状態の治療に有用な物質を含む製品が提供される。製品は、容器およびラベルからなる。好適な容器には、例えば、ボトル、バイアル、注射器、および試験管が含まれる。容器は、ガラスまたはプラスチックなどの様々な材料から形成され得る。容器は、状態を治療するのに有効であり、かつ滅菌アクセスポートを有し得る組成物を保持する(例えば、容器は、皮下注射針によって貫通可能なストッパーを有する静脈内溶液バッグまたはバイアルであり得る)。組成物中の活性剤は、本発明の抗体である。容器上のまたは容器に関連するラベルは、組成物が選択された状態を治療するために使用されることを示す。製品は、リン酸緩衝生理食塩水、リンゲル液、およびデキストロース溶液などの薬学的に許容される緩衝液を含む第2の容器をさらに含み得る。それはさらに、他の緩衝液、希釈剤、充填剤、針、注射器、および使用のための指示書を含む添付文書を含む、商業的およびユーザーの観点から望ましい他の材料を含み得る。
本明細書に記載される医薬組成物および薬剤は、がん性疾患の治療に有用である。
治療の方法
本開示は、患者を治療するのに有効な量の、本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片の患者への投与による、新生物、腫瘍、転移、または制御されていない細胞増殖によって特徴付けられる任意の疾患もしくは障害を含むがこれらに限定されない、がんの治療または予防のための方法を提供する。
治療用語
本明細書で使用される場合、「対象」、「患者」、「個体」などの用語は交換可能に使用され、脊椎動物、哺乳動物、霊長類、またはヒトを指す。哺乳動物には、ヒト、霊長類、齧歯類、野生動物または家畜化された動物(野生化した動物、農場動物、スポーツ動物、およびペットを含む)が含まれるが、これらに限定されない。霊長類には、例えば、チンパンジー、カニクイザル、クモザル、およびマカク、例えば、アカゲザルが含まれる。齧歯類には、例えば、マウス、ラット、ウッドチャック、フェレット、ウサギ、およびハムスターが含まれる。家畜および狩猟動物には、例えば、ウシ、ウマ、ブタ、シカ、バイソン、バッファロー、ネコ種、例えば、飼い猫、およびイヌ種、例えば、イヌ、キツネ、オオカミ、鳥種、例えば、鶏、エミュー、ダチョウ、ならびに魚、例えば、マス、ナマズ、およびサーモンが含まれる。「個体」、「患者」、および「対象」という用語は、本明細書では交換可能に使用される。対象は、男性でも女性であり得る。
治療的または予防的治療の文脈で使用される場合の「それを必要とする」という用語は、例えば、疾患を発症するリスクがある人について、疾患を有する、疾患と診断される、または疾患を予防する必要があることを意味する。したがって、それを必要とする対象は、疾患を治療または予防する必要のある対象であり得る。
本明細書で使用される場合、「投与する」という用語は、化合物(例えば、本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片)の、所望の部位で薬剤の少なくとも部分的な送達をもたらす方法または経路による対象への配置を指す。本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片を含む医薬組成物は、静脈内、動脈内の、柔組織への直接的な注射または注入などを含むがこれらに限定されない、対象において効果的な治療をもたらす任意の適切な経路によって投与され得る。必要または所望である場合、投与には、例えば、脳室内(「icv」)投与、鼻腔内投与、頭蓋内投与、腔内(intracelial)投与、小脳内投与、または髄腔内投与が含まれ得る。
いくつかの実施形態では、対象は、哺乳動物である。哺乳動物は、ヒト、非ヒト霊長類、マウス、ラット、イヌ、ネコ、ウマ、またはウシであり得るが、これらの例に限定されない。ヒト以外の哺乳動物は、制御されていない細胞増殖(例えば、がん)に関連する状態または障害の動物モデルを表す対象として有利に使用され得る。非限定的な例には、マウス腫瘍モデルが含まれる。さらに、本明細書に記載される組成物および方法は、家畜化された動物および/またはペットを治療するために使用され得る。対象は、以前にがんと診断された、またはがんを患っていると同定された対象であり得る。対象は、診断され、現在治療されているか、または既存の治療的処置の治療、モニタリング、調整、もしくは変更を求めているか、あるいは所与の障害(例えば、がん)を発症するリスクがある対象であり得る。
「疾患」、「障害」、または「状態」という用語は、本明細書で交換可能に使用され、機能の実行を中断もしくは妨害する、および/または苦しんでいる人もしくは人と接触している人に不快感、機能不全、苦痛などの症状、もしくはさらには死を引き起こす、体または器官のうちのいくつかの状態の任意の変化を指す。疾患または障害はまた、ジステンパー、病的な状態、病気(ailment)、病弊、障害、病気(sickness)、病気(illness)、愁訴、または虚飾に関連し得る。
「がん」という用語は、異常な細胞の急速で制御されていない成長によって特徴付けられる疾患を指す。がん細胞は、局所的に、または血流およびリンパ系を介して体の他の部分に広がり得る。「抗腫瘍効果」という用語は、例えば、腫瘍体積の減少、腫瘍細胞の数の減少、転移の数の減少、平均余命の増加、腫瘍細胞増殖の減少、腫瘍細胞生存の減少、またはがん性状態に関連する様々な生理学的症状の改善を含むがこれらに限定されない、様々な手段によって明らかにされ得る生物学的効果を指す。「抗腫瘍効果」はまた、そもそも腫瘍の発生の予防における本発明のペプチド、ポリヌクレオチド、細胞、および抗体の能力によって明らかにされ得る。
例示的ながん
いくつかの実施形態では、がんは、がん腫、肉腫、リンパ腫、白血病、胚細胞腫瘍、芽細胞腫、または黒色腫であり得る。いくつかの実施形態では、がんは、膀胱、血液、骨、骨髄、脳、乳房、結腸、食道、胃腸、歯肉、頭、腎臓、肝臓、肺、鼻咽頭、首、卵巣、前立腺、皮膚、胃、精巣、舌、または子宮からのがんであり得る。いくつかの実施形態では、がんは、新生物、悪性がん腫、がん腫、未分化、巨細胞および紡錘細胞がん、小細胞がん、乳頭がん、扁平上皮がん、リンパ上皮がん、基底細胞がん、毛母がん、移行細胞がん、乳頭状移行細胞がん、腺がん;ガストリノーマ、胆管がん、肝細胞がん、肝細胞がんと胆管がんの複合、索状腺がん、腺様嚢胞がん、腺腫性ポリープの腺がん、腺がん、家族性腺腫性ポリポーシス、固形がん、カルチノイド腫瘍、細気管支肺胞がん、乳頭状腺がん、嫌色素性がん、好酸性がん、好酸性腺がん、好塩基性がん、明細胞腺がん、顆粒細胞がん、濾胞性線がん、乳頭状および濾胞性腺がん、非被包性硬化性がん、副腎皮質がん、類内膜がん、皮膚附属器がん、アポクリン腺がん、脂腺がん、耳垢腺がん、粘表皮がん、嚢胞腺がん、乳頭状嚢胞腺がん、乳頭状漿液性嚢胞腺がん、粘液性嚢胞腺がん、粘液性腺がん、印環細胞がん、浸潤性乳管がん、髄様がん、小葉がん、炎症性がん、パジェット病、乳房腺房細胞がん、腺扁平上皮がん、扁平上皮化生を伴う腺がん、胸腺腫、卵巣間質性腫瘍、莢膜細胞種、顆粒膜細胞腫、男性胚細胞腫、セルトリ細胞腫、ライディッヒ細胞腫、脂質細胞腫瘍、傍神経節腫、乳房外傍神経節腫、褐色細胞腫、グロムス腫瘍、黒色腫、悪性黒子、悪性黒子型黒色腫、端黒子型黒色腫、粘膜黒色腫、結節型黒色腫、ポリープ状黒色腫、線維形成性黒色腫、皮膚黒色腫、無色素性黒色腫、表在拡大型黒色腫、巨大色素性母斑の黒色腫、上皮細胞黒色腫、青色母斑、肉腫、線維肉腫、線維性組織球腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、胎児性横紋筋肉腫、胞巣状横紋筋肉腫、間質肉腫、混合腫瘍、ミュラー管混合腫瘍、腎芽腫、肝芽腫、がん肉腫、間葉腫、ブレンナー腫瘍、葉状腫瘍、滑膜肉腫、中皮腫、未分化胚細胞腫、胎児性がん、奇形腫、卵巣甲状腺腫、絨毛がん、中腎腫、血管肉腫、血管内皮腫、カポジ肉腫、血管外皮腫、リンパ管肉腫、骨肉腫、傍骨性骨肉腫、軟骨肉腫、軟骨芽細胞腫、間葉性軟骨肉腫、骨巨細胞腫、ユーイング肉腫、歯原性腫瘍、エナメル上皮歯牙肉腫、エナメル上皮腫、エナメル上皮線維肉腫、松果体腫、脊索腫様膠腫、上衣腫、星細胞腫、原形質性星細胞腫、原線維性星細胞腫、星芽腫、膠芽腫、乏突起膠腫、乏突起膠芽腫、原始神経外胚葉性、小脳肉腫、神経節芽腫、神経芽腫、網膜芽細胞腫、嗅神経芽細胞腫、髄膜腫、神経線維肉腫、神経鞘腫、顆粒細胞腫、悪性リンパ腫、ホジキン病、ホジキン側肉芽腫、リンパ腫、小リンパ球性、悪性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、濾胞性リンパ腫、菌状息肉症、他の特定の非ホジキンリンパ腫、組織球症、多発性骨髄腫、肥満細胞肉腫、免疫増殖性小腸疾患、白血病、リンパ性白血病、形質細胞白血病、赤白血病、リンパ肉腫細胞性白血病、骨髄性白血病、好塩基球性白血病、好酸球性白血病、単球性白血病、肥満細胞性白血病、巨核芽球性白血病、骨髄性肉腫、有毛細胞性白血病、またはそれらの組み合わせであり得る。別の実施形態では、がんは、肺がんである。いくつかの実施形態では、肺がんは、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、肺腺がん、肺扁平上皮がん、大細胞がん、カルチノイド腫瘍、気管支腺がん、がん肉腫、肺芽細胞腫、巨細胞および紡錘細胞がん、ならびに肉腫様がんである。いくつかの実施形態では、肺がんは、ステージ0、IA、IB、IIA、IIB、IIIA、IIIB、またはIVである。いくつかの実施形態では、肺がんは、限定されたステージまたは広範なステージのがんである。いくつかの実施形態では、がんは、T1a、T1b、T1c、T2a、T2v、T3 size、T3 inv、T3 centr、T3 satell、T4 inv、T4 ipis、N1、またはN2である。
第2の治療薬との併用治療
本開示の抗体は、疾患、例えば、がんの治療または予防のために、それ自体、または本明細書に開示される医薬組成物の形態で対象に投与され得る。本明細書に記載される抗体もしくはその抗原結合断片または組成物は、単独で、またはがんの治療に有用な第2の治療薬もしくは治療法と組み合わせて投与され得る。がんの治療に有用な第2の療法の例には、放射線療法、凍結療法、抗体療法、化学療法、光線力学的療法、手術、ホルモン療法、免疫療法、サイトカイン療法、または従来の薬物との併用療法が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、第2の治療薬は、細胞毒性薬物、腫瘍ワクチン、ペプチド、ペプチ体(pepti-body)、小分子、細胞毒性剤、細胞増殖抑制剤、免疫学的修飾剤、インターフェロン、インターロイキン、免疫刺激性成長ホルモン、サイトカイン、ビタミン、ミネラル、アロマターゼ阻害剤、RNAi、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、プロテアソーム阻害剤、がん化学療法剤、Treg標的化剤、別の抗体、免疫刺激性抗体、NSAID、コルチコステロイド、抗酸化剤などの栄養補助食品、シスプラチン、イホスファミド、パクリタキセル、タキサン、トポイソメラーゼI阻害剤(例えば、CPT-11、トポテカン、9-AC、およびGG-211)、ゲムシタビン、ビノレルビン、オキサリプラチン、5-フルオロウラシル(5-FU)、ロイコボリン、ビノレルビン、テモーダル、およびタキソールであり得る。いくつかの実施形態では、第2の治療薬は、白金ベースの化合物、抗がん活性を有する抗生物質、アントラサイクリン、アントラセンジオン、アルキル化剤、代謝拮抗剤、抗有糸分裂剤、タキサン、タキソイド、微小管阻害剤、ビンカアルカロイド、葉酸アンタゴニスト、トポイソメラーゼ阻害剤、抗エストロゲン、抗アンドロゲン、アロマターゼ阻害剤、GnRh類似体、および5α-還元酵素の阻害剤、ビホスホネートからなる群から選択される化学療法剤である。
「細胞毒性剤」は、細胞に対して細胞毒性および/または細胞増殖抑制効果を有する薬剤を指す。「細胞毒性効果」は、標的細胞(複数可)の枯渇、排除、および/または殺傷を指す。「細胞増殖抑制効果」は、細胞増殖の阻害を指す。
いくつかの実施形態では、第2の治療薬は、PD-1阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、プロテアソーム阻害剤、mTOR経路阻害剤、JAK2阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)、PI3K阻害剤、プロテインキナーゼ阻害剤、セリン/スレオニンキナーゼの阻害剤、細胞内シグナル伝達の阻害剤、Ras/Rafシグナル伝達の阻害剤、MEK阻害剤、AKT阻害剤、生存シグナル伝達タンパク質の阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、治療用モノクローナル抗体、TRAIL経路アゴニスト、抗血管新生剤、メタロプロテイナーゼ阻害剤、カテプシン阻害剤、ウロキナーゼプラスミノーゲンアクチベーター受容体機能の阻害剤、免疫抱合体、抗体薬物抱合体、抗体断片、二重特異性抗体、二重特異性T細胞誘導(BiTE)であり得る。いくつかの実施形態では、別の抗体は、セツキシマブ、パニツムマブ、ニモツズマブ、トラスツズマブ、ペルツズマブ、リツキシマブ、オファツムマブ、ベルツズマブ、アレムツズマブ、ラベツズマブ、アデカツムマブ(adecatumumab)、オレゴボマブ、オナルツズマブ、アポマブ、マパツムマブ、レキサツムマブ、コナツムマブ、チガツズマブ、カツマキソマブ、ブリナツモマブ、イブリツモマブトリウキセタン(ibritumomab triuxetan)、トシツモマブ、ブレンツキシマブベドチン、ゲムツズマブオゾガミシン、クリバツズマブテトラキセタン、ペムツモマブ、トラスツズマブエムタンシン、ベバシズマブ、エタラシズマブ、ボロシキシマブ、ラムシルマブ、アフリベルセプトから選択される。さらに別の実施形態では、第2の治療薬は、がんの治療に現在使用されている抗体であり得る。そのような抗体の例には、HERCEPTIN(登録商標)、RETUXAN(登録商標)、OvaRex、Panorex、BEC2、IMC-C225、Vitaxin、Campath I/H、Smart MI95、LymphoCide、Smart I D10、およびOncolymが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、別の抗体は、CTLA4、PD-1、PDL-1、LAG-3、TIM-3、BTLA、B7-H4、B7-H3、VISTAのうちの1つ以上を標的化するアンタゴニスト抗体、および/またはCD40、CD137、OX40、GITR、CD27、CD28、ICOS、もしくはそれらの組み合わせのうちの1つ以上を標的化するアゴニスト抗体から選択される。いくつかの実施形態では、免疫抑制細胞Tregおよび/またはMDSCを標的化する第2の治療薬は、抗有糸分裂薬、シクロホスファミド、ゲムシタビン、ミトキサントロン、フルダラビン、サリドマイド、サリドマイド誘導体、COX-2阻害剤、Treg細胞表面受容体の認識を通じてTregを直接標的とする枯渇または殺傷抗体、抗CD25ダクリズマブ、バシリキシマブ、リガンド指向性毒素、ヒトIL-2およびジフテリア毒素の融合タンパク質であるデニロイキンジフチトクス(ONTAK(登録商標))、またはCD25に対するscFvとシュードモナスエキソトキシンとの間の融合であるLMB-2、Treg細胞表面受容体を標的化する抗体、TLRモジュレーター、アデノシン作動性経路を妨害する薬剤、エクトヌクレオチダーゼ阻害剤、またはA2Aアデノシン受容体の阻害剤、TGF-β阻害剤、ケモカイン受容体阻害剤、レチノイン酸、オールトランスレチノイン酸(ATRA)、ビタミンD3、ホスホジエステラーゼ5阻害剤、シルデナフィル、ROS阻害剤、ならびにニトロアスピリンから選択される。いくつかの実施形態では、第2の治療薬は、IL-2、IL-7、IL-12、IL-15、IL-17、IL-18およびIL-21、IL23、IL-27、GM-CSF、IFNα(インターフェロンアルファ)、IFNα-2b、IFNβ、IFNγ、ならびにそれらの異なる送達戦略などのサイトカインのうちの1つ以上から選択されるサイトカイン療法である。いくつかの実施形態では、第2の治療薬は、腫瘍抗原に対する免疫原性応答を開始するために使用されるタンパク質またはペプチドを含む外因性がんワクチン、腫瘍抗原をコードする組換えウイルスおよび細菌ベクター、腫瘍抗原をコードするDNAベースのワクチン、樹状細胞ベースのワクチンに標的化されるタンパク質、全腫瘍細胞ワクチン、GM-CSF、ICOS、および/またはFlt3-リガンドを発現する遺伝子修飾腫瘍細胞、腫瘍溶解性ウイルスワクチンからなる群から選択される治療用がんワクチンである。
いくつかの実施形態では、第2の治療薬には、EPO、G-CSF、ガンシクロビル;抗生物質、ロイプロリド;メペリジン;ジドブジン(AZT);変異体および類似体を含むインターロイキン1~18;黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)および類似体などのインターフェロンa’およびyホルモン、ならびにゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)などのインターフェロンまたはサイトカイン;形質転換成長因子、線維芽細胞成長因子(FGF)、神経成長因子(NGF)、成長ホルモン放出因子(GHRF)、上皮成長因子(EGF)、線維芽細胞成長因子相同因子(FGFHF)、肝細胞成長因子(HGF)、およびインスリン成長因子(IGF)などの成長因子;腫瘍壊死因子-アルファ(TNF-α);侵入阻害因子-2(IIF-2);骨形成タンパク質1~7(BMP1~7);ソマトスタチン;チモシン-a-1;y-グロブリン;スーパーオキシドジスムターゼ(SOD);補体因子;抗血管新生因子;抗原性物質;ならびにプロドラッグが含まれる。
プロドラッグは、親薬物と比較して腫瘍細胞に対してあまり細胞毒性でないか、または非細胞毒性であり、かつ酵素的に活性化されるか、または活性もしくはより活性な親形態に変換される、薬学的に活性な物質の前駆体または誘導体形態を指す。例えば、Wilman,“Prodrugs in Cancer Chemotherapy”Biochemical Society Transactions,14,pp.375-382,615th Meeting Belfast(1986)およびStella et al.,“Prodrugs:A Chemical Approach to Targeted Drug Delivery,”Directed Drug Delivery,Borchardt et al.,(ed.),pp.247-267,Humana Press(1985)を参照されたい。プロドラッグには、リン酸含有プロドラッグ、チオリン酸含有プロドラッグ、硫酸塩含有プロドラッグ、ペプチド含有プロドラッグ、D-アミノ酸修飾プロドラッグ、グリコシル化プロドラッグ、ラクタム含有プロドラッグ、任意選択で置換されたフェノキシアセトアミド含有プロドラッグ、任意選択で置換されたフェニルアセトアミド含有プロドラッグ、5-フルオロシトシンおよび他の5-フルオロウリジンプロドラッグが含まれるが、これらに限定されず、これらは、より活性な細胞毒性を含まない薬物に変換され得る。本明細書で使用するためにプロドラッグ形態に誘導体化され得る細胞毒性薬物の例には、上記の化学療法剤が含まれるが、これらに限定されない。
別の実施形態では、本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片は、がんの予防または治療のために、第2の治療薬の前(例えば、1分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、8時間、12時間、24時間、2日、または1週間前)、その後(例えば、1分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、8時間、12時間、24時間、2日、または1週間後)、またはそれと併用して投与される。別の実施形態では、第2の治療薬は、1つ以上のがん細胞抗原に対して免疫特異的な抗体であり得る。いくつかの実施形態では、がんは、他の抗がん治療または第2の治療薬に対して抵抗性である。いくつかの実施形態では、がんは、寛解である。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される1つ以上の抗体またはその抗原結合断片は、動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトに投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片は、がんの外科的切除後に投与される。本開示の方法および組成物は、本明細書に開示される単一の抗体またはその抗原結合断片、ならびに本明細書に開示される2つ以上の抗体もしくはその抗原結合断片の組み合わせまたは「カクテル」を企図する。いくつかの実施形態では、2つ以上の抗体は、本明細書に開示される、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、5つすべての抗体またはその抗原結合断片を含む。そのような抗体カクテルは、異なるエフェクター機序を利用する抗体を含むか、または免疫エフェクター機能に依存する抗体と直接細胞傷害性抗体を組み合わせる限り、ある特定の利点を有し得る。
抗体ベースの遺伝子療法
本開示の別の態様では、抗体またはその抗原結合断片をコードする配列を含む核酸分子は、遺伝子療法によって疾患または障害を治療、阻害、または予防するために投与される。いくつかの実施形態では、疾患は、がんである。いくつかの実施形態では、疾患は、皮膚がんである。いくつかの実施形態では、疾患は、皮膚黒色腫である。いくつかの実施形態では、疾患は、抗体が結合する抗原の異常な発現および/または活性に関連している。遺伝子療法とは、発現されるまたは発現可能な核酸分子の対象への投与によって行われる治療を指す。本開示のこの実施形態では、核酸分子は、治療効果を媒介するそれらのコードされたタンパク質(例えば、本明細書に開示される抗体または抗原結合断片)を産生する。利用可能な遺伝子療法のための方法のうちのいずれかを、本発明に従って使用することができる。例示的な方法を以下に説明する。遺伝子療法の方法の一般的な概説については、Goldspiel et al.,Clinical Pharmacy 12:488-505(1993)、Wu and Wu,Biotherapy 3:87-95(1991)を参照されたい。
一態様では、抗体をコードする核酸配列を含む核酸分子であって、該核酸分子は、好適な宿主において抗体またはその断片もしくはキメラタンパク質またはその重鎖もしくは軽鎖を発現する発現ベクターの一部である。特に、そのような核酸配列は、抗体コード領域に作動可能に連結したプロモーターを有し、該プロモーターは、誘導性または構成的であり、任意選択で、組織特異的である。
別の特定の実施形態では、抗体コード配列および任意の他の所望の配列が、ゲノムの所望の部位で相同組換えを促進する領域に隣接し、したがって、核酸をコードする抗体の染色体内発現を提供する核酸分子が使用される(Koller and Smithies,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:8932-8935(1989)、Zijistra et al.,Nature 342:435-438(1989))。いくつかの実施形態では、発現された抗体は、一本鎖抗体であり、あるいは、核酸配列は、抗体の重鎖および軽鎖の両方、またはその断片をコードする配列を含む。
患者への核酸分子の送達は、直接的(その場合、患者が核酸または核酸運搬ベクターに直接曝露される)、または間接的(その場合、細胞が最初にインビトロで、核酸で形質転換される)のいずれかであり、その後、患者に移植され得る。これらの2つのアプローチは、それぞれインビボまたはエクスビボ遺伝子療法として既知である。
特定の実施形態では、核酸分子は、インビボで直接投与され、そこで発現されて、コードされた産物を産生する。これは、例えば、適切な核酸発現ベクターの一部としてそれらを構築し、それらが細胞内になるようにそれを投与することによって、例えば、欠陥のあるもしくは弱毒化されたレトロウイルスまたは他のウイルスベクターを使用する感染によって(米国特許第4,980,286号を参照されたい)、または裸のDNAの直接注入によって、または微粒子銃の使用によって(例えば、遺伝子銃;Biolistic、Dupont)の使用によって、または脂質もしくは細胞表面受容体またはトランスフェクション剤によるコーティング、リポソーム、微粒子、もしくはマイクロカプセルへカプセル化、または核に入ることが知られているペプチドに連結してそれらを投与することによって、受容体媒介エンドサイトーシスの対象となるリガンドに連結してそれを投与することなどによって(例えば、Wu and Wu,J.Biol.Chem.262:4429-4432(1987)を参照されたい)(受容体を特異的に発現する細胞型を標的とするために使用され得る)、当技術分野で既知の多数の方法のうちのいずれかによって達成され得る。別の実施形態では、リガンドが融合性ウイルスペプチドを含み、エンドソームを破壊する核酸-リガンド複合体を形成することができ、核酸がリソソームの分解を回避することを可能にする。さらに別の実施形態では、核酸は、特定の受容体を標的化することによって、細胞特異的取り込みおよび発現についてインビボで標的化され得る(例えば、PCT公開第92/06180号、第92/22635号、第92/20316号、第93/14188号、第93/20221号を参照されたい)。あるいは、核酸は、相同組換えによって、細胞内に導入され、発現のために宿主細胞DNA内に組み込まれ得る(Koller and Smithies,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:8932-8935(1989)、Zijistra et al.,Nature 342:435-438(1989))。
特定の実施形態では、本発明の抗体をコードする核酸配列を含むウイルスベクターが使用される。例えば、レトロウイルスベクターが使用され得る(Miller et al.,Meth.Enzymol.217:581-599(1993)を参照されたい)。これらのレトロウイルスベクターには、ウイルスゲノムの正しいパッケージングおよび宿主細胞DNAへの統合に必要な構成成分が含まれる。遺伝子療法で使用される抗体をコードする核酸分子は、患者への遺伝子の送達を容易にする1つ以上のベクターにクローニングされる。レトロウイルスベクターのさらなる詳細は、Boesen et al.,Biotherapy 6:291-302(1994)に見出され得る。
アデノウイルスもまた、本発明において使用され得る。遺伝子療法への別のアプローチは、電気穿孔法、リポフェクション、リン酸カルシウム媒介トランスフェクション、またはウイルス感染などの方法によって組織培養中の細胞に遺伝子を移送することを含む。通常、移送の方法には、選択可能なマーカーの細胞への移送が含まれる。次に、細胞を選択下に置き、移送された遺伝子を取り込んでそれを発現している細胞を単離する。次に、それらの細胞は患者に送達される。
この実施形態では、核酸分子は、得られた組換え細胞のインビボでの投与の前に細胞に導入される。そのような導入は、トランスフェクション、電気穿孔法、微量注入、核酸配列を含むウイルスまたはバクテリオファージベクターによる感染、細胞融合、染色体媒介遺伝子導入、マイクロセル媒介遺伝子導入、スフェロプラスト融合などを含むがこれらに限定されない、当技術分野で既知の任意の方法によって実施することができる。外来遺伝子を細胞に導入するための多くの技術が当技術分野で既知であり(例えば、Loeffler and Behr,Meth.Enzymol.217:599-618(1993)を参照されたい)、レシピエント細胞の必要な発達的および生理学的機能が破壊されないという条件で、本発明に従って使用され得る。この技術は、核酸の細胞への安定した移送を提供するべきであり、その結果、核酸は、細胞によって発現可能であり、好ましくは、その細胞子孫によって遺伝性および発現可能である。得られた組換え細胞は、当技術分野で既知の様々な方法によって患者に送達され得る。組換え血液細胞(例えば、造血幹細胞または前駆細胞)は、好ましくは静脈内投与される。使用が想定される細胞の量は、所望の効果、患者の状態などに依存し、当業者によって決定され得る。
遺伝子療法の目的のために核酸を導入することができる細胞には、任意の所望の利用可能な細胞型を包含し、上皮細胞、内皮細胞、角化細胞、線維芽細胞、筋細胞、肝細胞;Tリンパ球、Bリンパ球、単球、マクロファージ、好中球、好酸球、巨核球、顆粒球などの血球;様々な幹細胞または前駆細胞、特に造血幹細胞または前駆細胞、例えば、骨髄、臍帯血、末梢血、胎児肝臓などから得られるものを含むが、これらに限定されない。
一実施形態では、遺伝子療法に使用される細胞は、患者にとって自己由来である。本発明の抗体をコードする核酸配列は、それらが細胞またはそれらの子孫によって発現可能であるように細胞に導入され、次に、組換え細胞は、治療効果のためにインビボで投与される。特定の実施形態では、幹細胞または前駆細胞が使用される。インビトロで単離および維持され得る任意の幹細胞および/または前駆細胞は、本発明のこの実施形態に従って潜在的に使用され得る(例えば、PCT公開第94/08598号、Stemple and Anderson,Cell 71:973-985(1992)、Rheinwald,Meth.Cell Bio.21A:229(1980)、およびPittelkow and Scott,Mayo Clinic Proc.61:771(1986)を参照されたい)。
投薬量
本組成物は、非経口投与などの任意の利用可能な手段による対象へのインビボ投与に使用することができる。対象への投与のために、本明細書に記載の組成物または薬剤は滅菌であり得、これは、滅菌濾過膜による濾過、または当業者に既知の他の方法によって容易に達成することができる。一実施形態では、薬剤の組成物は、パイロジェンまたはエンドトキシンを含まないように処理されている。パイロジェンまたはエンドトキシンについて医薬組成物または薬剤を試験し、パイロジェンまたはエンドトキシンを含まない医薬組成物または薬剤を調製すること、または臨床的に許容可能なレベルでエンドトキシンを有する医薬組成物または薬剤を調製することは、当業者に十分に理解されている。パイロジェンまたはエンドトキシンについて医薬組成物または薬剤を試験するために市販のキットが利用可能である。
本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片は、良好な医療行為と一致する様式で製剤化され、用量決定され、投与される。この文脈で考慮すべき要因には、治療される特定の障害、治療される特定の対象、個々の対象の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与のスケジューリング、および医師に知られている他の要因が含まれる。投与される「治療有効量」は、かかる考慮すべき事項に準拠し、がんを改善する、治療する、もしくは安定させるか、無増悪期間(無増悪生存期間)を延長するか、または腫瘍、休眠腫瘍、もしくは微小転移の発生もしくは再発を治療もしくは予防するのに必要な最小量を指す。本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片は、任意選択的に、がんまたはがんを発症するリスクを予防または治療するために現在使用されている1つ以上の追加の治療薬とともに製剤化される。かかる他の薬剤の有効量は、製剤中に存在する抗体またはその抗原結合断片の量、障害または治療の種類、および上記の他の要因に依存する。これらは、一般に、本明細書の上文で使用される投薬量および投与経路と同じ投薬量および投与経路で使用されるか、または前述の用いられる投薬量の約1~99%で使用される。
抗体の用量は、投与される対象の年齢およびサイズ、標的疾患、状態、投与経路などによって異なり得る。好ましい用量は、典型的には、体重または体表面積に従って計算される。本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片が成人患者における状態または疾患を治療するために使用される場合、本発明の抗体を、通常、約0.01~約20mg/kg体重、より好ましくは、約0.02~約7、約0.03~約5、または約0.05~約3mg/kg、約5mg/kg、約7.5mg/kg、約10mg/kg、または約15mg/kg体重の単回用量で投与することが有利であり得る。状態の重症度に応じて、治療の頻度および期間が調整され得る。投与に効果的な投与量およびスケジュールが経験的に決定されてもよく、例えば、患者の増悪を定期的な評価によって監視することができ、それに応じて用量が調整される。さらに、投薬量の種間スケーリングは、当技術分野で周知の方法を使用して行うことができる(例えば、Mordenti et al.,1991,Pharmaceut.Res.8:1351)。
有利には、上記の経口または非経口使用のための医薬組成物は、有効成分の用量に合わせるのに適した単位用量で剤形に調製される。単位用量でのかかる剤形には、例えば、錠剤、丸剤、カプセル剤、注射剤(アンプル)、坐剤などが含まれる。
投与は、例えば、1つ以上の別個の投与によるか、または持続注入によるものであり得る。状態に応じて、数日以上にわたる反復投与の場合、例えば、当技術分野で既知の方法によって測定された場合に、がんが治療されるまで、治療が持続される。しかしながら、他の投薬レジメンが有用である可能性がある。1つの非限定的な例では、本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片は、5mg/kg、7.5mg/kg、10mg/kg、または15mg/kgを含むが、これらに限定されない、約5mg/kg~約15mg/kgの用量範囲で、週1回、2週間に1回、または3週間に1回投与される。本明細書に記載の方法の使用の進展は、従来の技法およびアッセイによって容易に監視することができる。本明細書に記載の方法を使用する治療の期間は、医学的に指示される限り、または所望の治療効果(例えば、本明細書に記載のもの)が達成されるまで続くであろう。ある特定の実施形態では、本明細書に記載の1つ以上の抗体もしくはその抗原結合断片または組成物の投与は、1ヶ月、2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月、8ヶ月、10ヶ月、1年、2年、3年、4年、5年、10年、20年、または対象の生存期間までの数年間にわたって持続される。
治療の有効性
本開示の抗体もしくはその抗原結合断片または医薬組成物の投与を含むがんの治療方法の有効性は、腫瘍退縮、腫瘍重量またはサイズ縮小、無増悪期間、生存期間、無増悪生存期間、全奏効率、奏効期間、および生活の質を含むが、これらに限定されない、がん治療を評価する際に一般に使用されている様々なエンドポイントによって測定することができる。本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片は、薬物に対する臨床応答の独自の尺度および定義を必要とし得る。がんの場合、本明細書に開示される抗体もしくはその抗原結合断片またはそれを含む組成物の治療有効量は、がん細胞の数を減少させる、腫瘍サイズを縮小させる、末梢器官へのがん細胞浸潤を抑制する(すなわち、ある程度減速させ、好ましくは止める)、腫瘍転移を抑制する(すなわち、ある程度減速させ、好ましくは止める)、腫瘍成長をある程度抑制する、および/またはその障害に関連する症状のうちの1つ以上をある程度軽減することができる。本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片が既存のがん細胞の成長を防止するおよび/またはそれを死滅させるように作用する範囲で、それは細胞増殖抑制性および/または細胞傷害性であり得る。がん療法の場合、インビボでの有効性は、例えば、生存期間、無増悪生存期間(PFS)、奏効率(RR)、奏効期間、および/または生活の質を評価することによって測定することができる。
膀胱がん(例えば、膀胱尿路上皮がん)の治療または予防に関連する実施形態では、膀胱がんに関連する症状には、腰痛、血尿、痛みを伴う排尿または頻尿、および体重減少が含まれるが、これらに限定されない。
脳がん(例えば、低悪性度神経膠腫)の治療または予防に関連する実施形態では、脳がんに関連する症状には、頭痛、嘔吐、および発作が含まれるが、これらに限定されない。視神経膠腫によって視力喪失が引き起こされる可能性がある。脊髄神経膠腫によって四肢の痛み、脱力感、またはしびれが引き起こされる可能性がある。例えば、前頭葉の腫瘍により、不十分な推論、不適切な社会的行動、人格変化、不十分な計画、より低い抑制、および発語量の減少が生じる可能性がある。例えば、側頭葉の腫瘍により、記憶力の低下、難聴、言語理解の困難が生じる可能性がある。例えば、頭頂葉の腫瘍により、言語解釈の低下、および発話困難、書くこと、描くこと、名前を挙げること、および認識することの困難、ならびに空間的および視覚的知覚の低下が生じる可能性がある。小脳の腫瘍により、不良なバランス、筋肉の動き、姿勢が生じる可能性がある。例えば、脳幹腫瘍により、発作、内分泌障害、呼吸変化、視覚変化、頭痛、および部分麻痺が生じる可能性がある。
乳がんの治療または予防に関連する実施形態では、乳がんに関連する症状には、乳房または脇の下(腋窩)の新たなしこり、乳房、腋窩、または鎖骨の全部または一部の腫れ(はっきりとしたしこりが感じられない場合でも)、皮膚の炎症またはくぼみ形成(オレンジの皮のように見えることもある)、乳房痛または乳頭痛、乳頭退縮(内側に向かう)、乳頭または乳房皮膚の発赤、変色、鱗屑、剥離、または肥厚、乳頭分泌(母乳以外)、乳房または乳頭のうずき、かゆみ、感受性増加、灼熱感、痛み、圧痛、および線維腺腫が含まれるが、これらに限定されない。
子宮頸がんの治療または予防に関連する実施形態では、子宮頸がんに関連する症状には、月経中間期または月経後の血斑または軽い出血、通常より長くて重い月経出血、性交、圧注、または婦人科内診後の出血、膣排せつ物の増加、性交中の痛み、閉経後の出血、原因不明の持続性の骨盤痛および/または背痛が含まれるが、これらに限定されない。
胆管がんの治療または予防に関連する実施形態では、胆管がんに関連する症状には、腹痛、皮膚および白目の黄変(黄疸)、激しいかゆみを伴う皮膚、白色便、疲労、意図しない体重減少が含まれるが、これらに限定されない。
結腸直腸がんの治療または予防に関連する実施形態では、結腸直腸がんに関連する症状には、数日以上続く下痢、便秘、または便の狭小化などの排便習慣の変化、直腸出血、暗色便、または血便、腹部けいれん痛または鈍痛、食欲減退、嘔吐、体重減少、脱力感および疲労、黄疸による皮膚および目の黄変、排便後に腸がきちんと空にならない感覚、便を黒色に見せる血糞便、直腸からの鮮紅色の血液、腹部痛および腹部膨満、腹部膨満感(しばらく食事を中断した後であっても)、医師によって触知される腹部または直腸のしこり、および男性または閉経後の女性における原因不明の鉄欠乏症が含まれるが、これらに限定されない。
食道がんの治療または予防に関連する実施形態では、食道がんに関連する症状には、嚥下障害、嘔吐、体重減少、咳、声変わり、痛みおよび不快感、酸逆流、胸痛、嚥下困難および嚥下時痛、鎖骨周囲のリンパ節の腫大、胸骨の後ろの痛みまたは咽頭痛、嘔気、食物の逆流、および血液の嘔吐が含まれるが、これらに限定されない。
頭頸部扁平上皮がんの治療または予防に関連する実施形態では、頭頸部扁平上皮がんに関連する症状には、最も一般的な症状である治癒しない腫れまたは痛み、口内の紅斑または白斑、痛みの有無にかかわらず頭部または頸部領域のしこり、隆起、または腫瘤、持続的な咽頭痛、衛生状態では説明できない口の悪臭、嗄声または声変わり、鼻閉塞または持続的な鼻づまり、頻繁な鼻血および/または異常な鼻汁、呼吸困難、複視、頭頸部領域の身体部分のしびれまたは脱力感、咀嚼、嚥下、または顎もしくは舌運動時痛または困難、顎痛、呼吸経路から口内に排出される粘液である血唾液または血痰、歯の緩み、もはやフィットしない義歯、原因不明の体重減少、疲労、および耳痛または耳感染症が含まれるが、これらに限定されない。
腎臓がんの治療または予防に関連する実施形態では、腎臓がんに関連する症状には、血尿、腹部のしこり、食欲不振および/または予期せぬ体重減少、貧血、疲労、高温、多量の発汗、血中カルシウム値の上昇、および高血圧が含まれるが、これらに限定されない。
肝臓がんの治療または予防に関連する実施形態では、肝臓がんに関連する症状には、腹部不快感、腹痛、および腹部圧痛、黄疸と呼ばれる皮膚および白目の黄変、白色のチョーク状の便、嘔気、嘔吐、打撲または出血し易さ、脱力感、疲労、肝臓腫大、そう痒、腹部腫瘤、発熱、貧血、嘔吐、背痛、脾臓腫大、下肢腫脹が含まれるが、これらに限定されない。
肺がんの治療または予防に関連する実施形態では、肺がんに関連する症状には、咳嗽(特に持続するか激しくなる場合)、咳嗽による痛みとは無関係の胸痛、肩痛、または背痛、唾液の色および量の変化、息切れ、声変わりまたは嗄声、呼吸毎の耳障りな音(喘鳴)、気管支炎または肺炎などの再発する肺障害(特に血液が混じっている場合)、喀血、食欲不振、または原因不明の体重減少、筋肉消耗(別名、悪液質)、疲労、頭痛、骨痛または関節痛、偶発的な損傷とは無関係の骨折、歩行不安定または記憶喪失などの神経学的症状、頸部または顔の腫れ、全身の脱力感、出血、凝血、胸痛、骨痛、上大静脈閉塞、および嚥下困難が含まれるが、これらに限定されない。
中皮腫の治療または予防に関連する実施形態では、中皮腫に関連する症状には、貧血、血液凝固障害、腸閉塞、胸痛、持続性の乾性咳、持続性の耳障りな咳、喀血(coughing up blood)(喀血(hemoptysis))、息切れ(呼吸困難)、腰または肋骨領域の痛み、胸壁痛、痛みを伴う呼吸、胸部の皮膚下のしこりの発生、嚥下困難(嚥下障害)、寝汗、発熱、嘔気、原因不明の体重減少、疲労、腹部の腫れ、腹部滲出液、心膜滲出液、腹膜滲出液、胸膜滲出液、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
嚢胞腺がんの治療に関連するいくつかの実施形態では、がんは、例えば、卵巣漿液性嚢胞腺がんなどの漿液性嚢胞腺がんを含む。卵巣漿液性嚢胞腺がんの治療または予防に関連する実施形態では、嚢胞腺がんに関連する症状には、腹痛、腹部膨満、腹囲の増加、膨満感、腹水、嘔気、嘔吐、異常な排便、食欲不振、体重減少、疲労、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
例えば、膵臓腺がん(PAAD)などの膵臓がんの治療または予防に関連する実施形態では、膵臓がんに関連する症状には、腹痛、中背痛、膨満感、便秘、下痢、食欲不振、食物消化困難、嘔気、嘔吐、胆嚢肥大、肝臓腫大、凝血、黄疸(例えば、暗色尿、淡色の油っぽい便、皮膚そう痒、またはそれらの組み合わせ)、体重減少、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。体重減少は、食欲不振、膵管閉塞による消化不良、および悪液質から生じる可能性がある。時折、膵管閉塞は、膵炎の発作を引き起こす可能性がある。いくつかの実施形態では、深部および表在性静脈血栓症も膵臓がんの症状であり、悪性疾患の兆候である可能性がある。嘔気および嘔吐を伴う胃排出路閉塞は、より進行した疾患で起こることがある。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物および方法を使用して抑制または治療される膵臓がんの症状には、脂肪織炎および抑うつが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の組成物および方法を使用して抑制または治療される膵臓がんの症状には、糖尿病および/または耐糖能異常が含まれるが、これらに限定されない。
褐色細胞腫、傍神経節腫、またはそれらの組み合わせの治療または予防に関連する実施形態では、褐色細胞腫、傍神経節腫、またはそれらの組み合わせに関連する症状には、高血圧、多量の発汗、頭痛、速い心拍(頻脈)、振戦、顔面蒼白(蒼白)、息切れ(呼吸困難)、不安または破滅感、便秘、体重減少、皮膚の紅潮、発汗、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
前立腺腺がんの治療または予防に関連する実施形態では、前立腺腺がんに関連する症状には、排尿困難、尿流の力の低下またはその流れの中断、頻繁に、特に夜間に、時には緊急に排尿する必要性、排尿の開始または制止困難、血精液、血尿、骨盤領域の不快感、骨痛(例えば、背中、腰、大腿、骨盤、肩、または他の骨の痛み)、勃起不全、痛みを伴うまたは灼熱感のある排尿、射精液の量の減少、痛みを伴う射精、下肢または脚の腫れまたは体液蓄積、原因不明の体重減少、疲労、排便習慣の変化、直腸圧または直腸痛、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
肉腫の治療または予防に関連する実施形態では、肉腫に関連する症状には、新たなしこりまたは対象の身体のどこかで成長しているしこり、腹痛、血便または血嘔吐物、黒色のタール状の便、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。肉腫が腹部の後ろ(後腹膜)で成長する場合、症状には、胃もしくは腸の閉塞もしくは出血、神経、血管、もしくは近隣器官を圧迫する肉腫による痛み、またはそれらの組み合わせも含まれ得るか、またはそれらが代わりに含まれ得るが、これらに限定されない。
黒色腫の治療または予防に関連する実施形態では、皮膚黒色腫などの黒色腫に関連する症状には、既存のほくろの変化(例えば、非対称形状を有するほくろ、不規則境界、色の変化、直径の変化、進化するほくろ、そう痒、出血、またはそれらの組み合わせ)、対象の皮膚上での新たに色素沈着したまたは珍しい外観の成長の発生、治癒しない痛み、しみの境界から周囲の皮膚への色素の広がり、ほくろの境界を越えた発赤または新たな腫れ、そう痒、圧痛、痛みなどの感覚の変化、ほくろの表面の変化(例えば、鱗屑、滲出、出血、またはしこりもしくは隆起の出現)、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
例えば、胃腺がんなどの腺がんの治療または予防に関連する実施形態では、腺がんに関連する症状には、疲労、食後の膨満感、少ない量の食事をした後の満腹感、食事中に非常に満腹であるという感覚、嚥下困難(嚥下障害)、頻繁なげっぷ、持続性および/または重度の胸焼け、持続性および/または重度の消化不良、原因不明および/または持続性の嘔気、胃痛、胸骨痛、持続性の嘔吐、血液を含む嘔吐、意図しないまたは予期しない体重減少、息切れ、胃炎、胃の内膜の炎症、貧血、胃潰瘍の病歴、胃にごつごつ感を引き起こし得る胃内での体液蓄積、血液を含む黒色便、食欲不振、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
精巣がんの治療または予防に関連する実施形態では、精巣がんに関連する症状には、精巣の一方または両方におけるしこりまたはその腫大、陰嚢が重いという感覚、腹部鈍痛、腹部圧痛、腹部痛、鼠径部鈍痛、陰嚢内での突然の体液貯留、睾丸の痛みまたは不快感、陰嚢の痛みまたは不快感、乳房組織の肥大、乳房組織圧痛、背痛、男児早熟、呼吸困難、胸痛、咳、頭痛、混乱、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
甲状腺がんなどのがんの治療または予防に関連する実施形態では、がんに関連する症状には、頸部のしこり、頸部の腫れ、耳にまで届くこともある頸部痛、咽頭痛、消えない嗄声、消えない声変わり、嚥下困難、呼吸困難、風邪によるものではない絶えず続く咳、頸部のリンパ節の腫れ、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
子宮がんの治療または予防に関連する実施形態では、子宮がん肉腫(UCS)、子宮体子宮内膜がん(UCEC)、またはそれらの組み合わせなどの子宮がんに関連する症状には、異常な出血(bleeding)または斑点(spotting)、膣排せつ物、閉経後の膣からの出血、月経中間期の出血、骨盤痛、骨盤内腫瘤、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
ブドウ膜黒色腫の治療または予防に関連する実施形態では、ブドウ膜黒色腫に関連する症状には、視界に閃光またはほこりの小片が見えるという感覚(飛蚊症)、虹彩に成長する暗色スポット、目の中心にある黒目(瞳孔)の形状の変化、視力低下またはかすみ目、周辺視野の喪失、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、がんの1つ以上の症状は、本明細書に記載の組成物および方法を使用して抑制または治療することができる。他の実施形態では、がんに罹り易いか、またはがんと診断されたヒト対象の無増悪生存期間を延長するための方法が本明細書に記載される。疾患進行までの期間は、薬物の投与から疾患進行または死亡までの時間として定義される。好ましい実施形態では、本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片と、1つ以上の化学療法剤とを使用する本発明の併用治療は、化学療法単独での治療と比較して、無増悪生存期間を少なくとも約1ヶ月、1.2ヶ月、2ヶ月、2.4ヶ月、2.9ヶ月、3.5ヶ月、例えば、約1~約5ヶ月有意に延長し得る。別の実施形態では、本明細書に記載の方法は、様々な治療薬で治療されるがんに罹り易いか、またはがんと診断されたヒト対象群における奏効率を有意に増加させ得る。奏効率は、治療に応答した治療された対象のパーセンテージとして定義される。一実施形態では、組換え抗体またはその抗原結合断片などの本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片と、1つ以上の化学療法剤とを使用する本明細書に記載の併用治療は、化学療法単独で治療された群と比較して、治療された対象群における奏効率を有意に増加させる。
例えば、膵臓がん療法の場合、CTは、腫瘍量を測定するための標準方法であり、臨床試験では、通常、RECIST基準(固形腫瘍の応答評価基準)を使用して腫瘍応答を計測する。治療に関連するいくつかの実施形態では、治療応答または疾患再発を予測するために使用することができる。
本明細書で使用される場合、「治療する」、「治療」、「治療すること」、または「改善」という用語は、治療的治療を指し、疾患または障害に関連する状態の進行または重症度を逆転させる、緩和する、改善する、抑制する、減速させる、または止めることが目的である。「治療すること」という用語は、慢性感染症またはがんなどであるが、これらに限定されない、慢性免疫状態に関連する状態、疾患、または障害の少なくとも1つの有害作用または症状を軽減または緩和することを含む。1つ以上の症状が軽減した場合または臨床マーカーが減少した場合、治療は一般に「効果的」である。あるいは、疾患の進行が軽減された場合または食い止められた場合、治療は「効果的」である。すなわち、「治療」には、症状またはマーカーの改善のみならず、治療の不在下で予想されるであろう症状の進行または悪化の停止または少なくとも減速も含まれる。有益なまたは所望の臨床結果には、検出可能であるか検出不能であるかにかかわらず、1つ以上の症状の緩和、疾患の程度の軽減、疾患状態の安定化(すなわち、悪化しない)、疾患進行の遅延または減速、疾患状態の改善または緩和、および寛解(部分的であるか全体的であるかにかかわらず)が含まれるが、これらに限定されない。疾患の「治療」という用語は、疾患の症状または副作用の軽減(緩和治療を含む)を提供することも含む。
例えば、いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片の有効量を対象に投与して、がんの症状を緩和することを含む。本明細書で使用される場合、「がんの症状を緩和すること」は、がんに関連する任意の状態または症状を改善または軽減することである。同等の未処理対照と比較して、かかる軽減または予防の程度は、任意の標準技法によって測定された場合、少なくとも5%、10%、20%、40%、50%、60%、80%、90%、95%、または100%である。理想的には、当技術分野で既知の任意の標準方法によって検出された場合、がんは完全に除去され、その場合、がんは治療されたとみなされる。がんの治療を受けている患者は、医師がかかる状態を有すると診断した患者である。診断は、任意の好適な手段によって行うことができる。診断および監視は、例えば、生体試料中のがん細胞のレベルを検出すること(例えば、組織もしくはリンパ節生検、血液検査、または尿検査)、生体試料中のがんの代理マーカーのレベルを検出すること、その特定のがんに関連する症状を検出すること、またはかかるがんに典型的な免疫応答に関与する免疫細胞を検出することを含み得る。
本明細書で使用される「有効量」という用語は、疾患または障害の少なくとも1つ以上の症状を緩和するのに必要な抗体もしくはその抗原結合断片またはそれを含む組成物の量を指し、所望の効果を提供するのに十分な量の薬理学的組成物に関連する。したがって、「治療有効量」という用語は、典型的な対象に投与されたときに特定の効果をもたらすのに十分な、本明細書に開示される方法を使用する組換え抗体またはその抗原結合断片の量を指す。本明細書で使用される有効量には、疾患の症状の発症を遅延させる、疾患の症状の経過を変化させる(例えば、疾患の症状の進行を減速させることであるが、これに限定されない)、または疾患の症状を逆転させるのに十分な量も含まれるであろう。したがって、正確な「有効量」を特定することは不可能である。いかなる場合でも、適切な「有効量」は、通常の実験のみを使用して当業者によって決定され得る。
有効量、毒性、および治療有効性は、例えば、LD50(集団の50%に対して致死的な用量)およびED50(集団の50%において治療的に有効な用量)を決定するための細胞培養物または実験動物における標準の医薬手順によって決定され得る。投薬量は、用いられる剤形および利用される投与経路によって異なり得る。毒性効果と治療効果との間の用量比が治療指数であり、LD50/ED50比として表すことができ、大きい治療指数を呈する組成物および方法が好ましい。治療有効用量は、最初に細胞培養アッセイから推定することができる。また、細胞培養下でまたは適切な動物モデルで決定された症状の半最大抑制を達成するIC50(すなわち、抗体またはその抗原結合断片の濃度)を含む循環血漿濃度範囲を達成するための用量を動物モデルに処方することができる。血漿中のレベルは、例えば、高速液体クロマトグラフィーによって測定することができる。特定の投薬量の効果は、好適なバイオアッセイによって監視することができる。投薬量は医師によって決定され、必要に応じて、観察された治療効果に合うように調整することができる。
がんの治療および/または予防には、がんに関連する症状を緩和すること、がんの進行の抑制、がんの退縮の促進、免疫応答の促進、腫瘍成長の抑制、腫瘍サイズの抑制、転移の抑制、がん細胞成長の抑制、がん細胞増殖の抑制、またはがん細胞死を引き起こすことが含まれるが、これらに限定されない。
「増加された」、「増加する」、または「増強する」という用語はすべて、概して静的に有意な量の増加を意味するために本明細書で使用され、誤解を避けるために、「増加された」、「増加する」、または「増強する」という用語は、参照レベルと比較して少なくとも10%の増加、例えば、参照レベルと比較して少なくとも約10%、少なくとも約20%、もしくは少なくとも約30%、もしくは少なくとも約40%、もしくは少なくとも約50%、もしくは少なくとも約60%、もしくは少なくとも約70%、もしくは少なくとも約80%、もしくは少なくとも約90%、もしくは100%を含む最大100%の増加、または10~100%の任意の増加、または参照レベルと比較して少なくとも約2倍、もしくは少なくとも約3倍、もしくは少なくとも約4倍、もしくは少なくとも約5倍、もしくは少なくとも約10倍の増加、または2倍~10倍またはそれ以上の任意の増加を意味する。
「減少する」、「低減する」、「減少」、「低下する」もしくは「低下すること」、または「抑制する」という用語はすべて、概して統計的に有意な量の減少を意味するために本明細書で使用される。例えば、「減少する」、「低減する」、「減少」、または「抑制する」とは、参照レベルと比較して少なくとも10%の減少、例えば、参照レベルと比較して少なくとも約20%、もしくは少なくとも約30%、もしくは少なくとも約40%、もしくは少なくとも約50%、もしくは少なくとも約60%、もしくは少なくとも約70%、もしくは少なくとも約80%、もしくは少なくとも約90%、もしくは100%を含む最大100%の減少(例えば、治療前の参照レベルと比較した治療前の腫瘍サイズ)、または参照レベルと比較して10~100%の任意の減少を意味する。マーカーまたは症状との関連で、これらの用語は、かかるレベルの統計的に有意な減少を意味する。減少は、例えば、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、またはそれ以上であることができ、好ましくは、所与の疾患を有しない個体の正常範囲内であると認められるレベルまでの減少である。減少または抑制は、例えば、治療されている障害の症状、転移または微小転移の存在またはサイズ、原発腫瘍のサイズ、休眠腫瘍の存在またはサイズを指すことができる。
投与方法
本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片は、それを必要とする対象に、対象に効果的な治療をもたらす任意の適切な経路によって投与することができる。本明細書で使用される場合、「投与すること」および「導入すること」という用語は交換可能に使用され、所望の効果が生じるように炎症またはがんの部位などの所望の部位でかかる薬剤の少なくとも部分的な局在化をもたらす方法または経路により抗体またはその抗体部分を対象に配置することを指す。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗体もしくはその抗原結合断片またはそれを含む組成物は、注射、注入、滴下注入、および吸入投与が含まれ得るが、これらに限定されない、薬剤を全身にまたは所望の表面もしくは標的に送達する任意の投与方法によって抑制されるがんを有する対象に投与される。経口投与形態も本明細書で企図される。「注射」には、静脈内、筋肉内、動脈内、髄腔内、脳室内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、くも膜下、脊髄内、脳脊髄内、および胸骨内注射および注入が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「非経口投与」および「非経口投与される」という語句は、通常は注射による腸内投与および局所投与以外の投与方法を指す。本明細書で使用される「全身投与」、「全身投与される」、「末梢投与」、および「末梢投与される」という語句は、腫瘍部位などの標的部位、組織、または臓器への直接投与以外の二重特異性または多重特異性ポリペプチド剤の投与を指し、これにより、それが対象の循環系に入り、それ故に、代謝および他の同様のプロセスの影響を受けるようになる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗体もしくはその抗原結合断片またはそれを含む組成物は、ボーラスとして静脈内投与により、またはある期間にわたる持続注入により、筋肉内、腹腔内、脳脊髄内、皮下、関節内、滑液嚢内、髄腔内、経口、局所、または吸入経路により投与することができる。広範な副作用または毒性が本明細書に記載の抗体もしくはその抗原結合断片またはそれを含む組成物の使用に関連する場合、例えば、血管新生が生じる腫瘍またはがん部位への局所投与が特に望ましい。いくつかの実施形態ではエクスビボ戦略も治療用途に使用することができる。エクスビボ戦略は、本明細書に開示される、対象から得られた細胞を核酸配列でトランスフェクトまたは形質導入することを含む。その後、トランスフェクトまたは形質導入された細胞が対象に戻される。細胞は、造血細胞(例えば、骨髄細胞、マクロファージ、単球、樹状細胞、T細胞、またはB細胞)、線維芽細胞、上皮細胞、内皮細胞、ケラチノサイト、または筋肉細胞を含むが、これらに限定されない広範囲の細胞型のうちのいずれかであり得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される抗体もしくはその抗原結合断片またはそれを含む組成物は、非経口、皮下、腹腔内、肺内、および鼻腔内投与、ならびに局所免疫抑制治療に望ましい場合、病巣内投与を含む任意の好適な手段によって投与される。非経口注入には、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、または皮下投与が含まれる。いくつかの実施形態では、本開示の抗体もしくはその抗原結合断片または組成物は、特に抗体の用量を減少させて、パルス注入によって好適に投与される。好ましくは、投薬は、投与が短期間であるか長期間であるかに部分的に応じて、注射により、最も好ましくは静脈内または皮下注射により与えられる。いくつかの実施形態では、本開示の抗体もしくはその抗原結合断片または組成物は、障害または腫瘍の位置が許す場合、例えば直接注射によって局所的に投与され、注射は定期的に繰り返され得る。いくつかの実施形態では、本開示の抗体もしくはその抗原結合断片または組成物は、対象に全身的に、または腫瘍細胞に、例えば、腫瘍もしくは腫瘍の外科的切除後の腫瘍床に直接送達して、例えば、休眠腫瘍の局所再発もしくは転移、または微小転移を予防または軽減することもできる。
抗体を標的とするソノポレーション法は、本明細書に提供される抗体およびその抗原結合断片を含む治療組成物の有効性および効力を増強するために、本明細書に記載の腫瘍を抑制するための方法のいくつかの実施形態での使用に企図される。本明細書で使用される場合、「ソノポレーション」とは、細胞原形質膜の透過性を一時的に改変し、それ故に、治療薬などの大きい分子の取り込みを可能にするための、好ましくは超音波周波数での音の使用、または超音波と造影剤(例えば、安定化マイクロバブル)との相互作用を指す。ソノポレーションによって引き起こされる膜透過性は一過性であり、超音波照射後に薬剤が細胞内に閉じ込められたままにする。ソノポレーションは、マイクロバブルの音響キャビテーションを用いて、大きい分子の送達を増強する。
したがって、本方法のいくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片は、マイクロバブルなどの超音波造影剤と混合されて、がんの治療を必要とする対象に局所的または全身的に注射することができ、超音波が結合され、さらに規定の領域、例えば、腫瘍部位に集束されて、標的送達を達成することができる。いくつかの実施形態では、本方法は、集束超音波法を使用して、標的送達を達成する。本明細書で使用される場合、HIFUまたは「高強度集束超音波」とは、高強度超音波を使用して、覆っているまたは周囲の健常組織に損傷を与えることなく、悪性または病原性組織を加熱して破壊する非侵襲的治療法を指す。Khaibullina et al.,49 J.Nucl.Med.295(2008)およびWO2010/127369に記載されているように、HIFUは、抗体またはその抗体断片などの治療薬の送達手段として使用することもできる。
造影増強超音波(CEUS)を使用する方法も、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片との使用に企図される。造影増強超音波(CEUS)とは、超音波造影媒体および超音波造影剤を伝統的な医療用超音波検査に適用することを指す。超音波造影剤とは、音波が物質間の界面から反射される様々な方法に依存する薬剤を指す。様々なマイクロバブル造影剤が、本明細書に記載の組成物および方法との使用に利用可能である。マイクロバブルは、シェル構成、ガスコア構成、およびそれらが標的とされるか否かの点で異なる可能性がある。血管新生障害の特徴を示す受容体に結合する標的リガンドは、マイクロバブルに抱合させることができ、マイクロバブル複合体が罹患組織または異常組織などの目的とする領域に選択的に蓄積することを可能にする。標的造影増強超音波として知られるこの形式の分子イメージングは、標的マイクロバブルが目的とする領域に結合した場合にのみ強力な超音波信号を生成する。標的造影増強超音波は、医療診断および医療治療の両方において多くの用途がある。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片は、標的超音波送達を使用して、がんまたは腫瘍の治療を必要とする対象に投与される。
診断用途
抗原発現(正常試料と比較して増加または減少のいずれか、および/または通常エピトープ発現を欠く組織および/または細胞内での発現の存在などの不適切な発現)に関連する疾患、障害、または状態を検出、診断、および監視するために本抗体を使用する方法が本明細書に提供される。患者が抗体療法に応答するかを決定する方法が本明細書に提供される。
いくつかの実施形態では、本方法は、本明細書に開示される抗体を使用して、患者が標的抗原を発現する細胞を有するかを検出することを含む。いくつかの実施形態では、この検出方法は、試料を本開示の抗体またはその抗原結合断片と接触させることと、結合レベルが参照または比較試料(対照など)のレベルと異なるかを決定することとを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、本明細書に記載の抗体またはポリペプチドが対象にとって適切な治療であるかを決定するために有用であり得る。いくつかの実施形態では、細胞または細胞/組織溶解物を抗体と接触させ、抗体と細胞との間の結合が決定される。試験細胞が同じ組織型の参照細胞と比較して結合活性を示す場合、それは、対象が抗体での治療の恩恵を受けるであろうことを示し得る。いくつかの実施形態では、試験細胞は、ヒト組織由来である。いくつかの実施形態では、試験細胞は、ヒト血液由来である。
特定の抗体-抗原結合を検出するための当技術分野で既知の様々な方法を使用することができる。遂行することができる例示的なイムノアッセイには、蛍光偏光イムノアッセイ(FPIA)、蛍光イムノアッセイ(FIA)、酵素イムノアッセイ(EIA)、比濁分析阻害イムノアッセイ(NIA)、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)、およびラジオイムノアッセイ(RIA)が含まれる。指示薬部分または標識基は、対象の抗体に結合することができ、多くの場合アッセイ装置および互換性のあるイムノアッセイ手順の利用可能性によって決定される方法の様々な使用の必要性を満たすように選択される。適切な標識には、放射性核種(例えば、125I、131I、35S、3H、または32P)、酵素(例えば、アルカリホスファターゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、ルシフェラーゼ、またはβ-グラクトシダーゼ)、蛍光部分もしくはタンパク質(例えば、フルオレセイン、ローダミン、フィコエリトリン、GFP、またはBFP)、または発光部分(例えば、Quantum Dot Corporation,Palo Alto,Calif.から供給されるQdot(商標)ナノ粒子)が含まれるが、これらに限定されない。上記の様々なイムノアッセイを行う際に使用される一般的な技法は当業者に知られている。
診断目的のために、本抗体またはその抗原結合断片は、放射性同位体、蛍光標識、および当技術分野で既知の様々な酵素基質標識を含むが、これらに限定されない検出可能な部分で標識することができる。標識を抗体に抱合させる方法は当技術分野で知られている。いくつかの実施形態では、本抗体は標識される必要はなく、その存在は、第1の抗体に結合する第2の標識された抗体を使用して検出することができる。本発明の抗体またはその抗原結合断片は、がん関連抗原の親和性精製剤として、またはがん関連抗原タンパク質の診断アッセイ、例えば、特定の細胞、組織、または血清におけるその発現の検出に使用され得る。本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片は、インビボ診断アッセイにも使用され得る。一般に、これらの目的のために、本抗体は、放射性核種(u1In、99Tc、14C、131I、12sI、3H、32p、または3sSなど)で標識され、これにより、免疫シンチグラフィーを使用して腫瘍を局在化することができるようになる。
本発明の抗体は、競合的結合アッセイ、ELISAなどの直接および間接的サンドイッチアッセイ、ならびに免疫沈降アッセイなどの任意の既知のアッセイ方法で用いられ得る。Zola,Monoclonal Antibodies:A Manual of Techniques,pp.147-158(CRC Press,Inc.1987)。当技術分野で既知の方法を使用して腫瘍試料を標識するために、本抗体は免疫組織化学にも使用され得る。便宜上、本発明の抗体は、診断アッセイを行うための説明書とともに、所定量でキット、すなわち、パッケージングされた試薬の組み合わせ中に提供され得る。本抗体が酵素で標識されている場合、キットには、酵素に必要な基質および補因子(例えば、検出可能な発色団またはフルオロフォアを提供する基質前駆体)が含まれる。加えて、安定剤、緩衝液(例えば、ブロック緩衝液または溶解緩衝液)などの他の添加物が含まれ得る。様々な試薬の相対量は、アッセイの感度を実質的に最適化する試薬の溶液中の濃度を提供するために大きく異なり得る。具体的には、これらの試薬は、溶解時に適切な濃度を有する試薬溶液を提供する賦形剤を含む、通常は凍結乾燥された乾燥粉末として提供され得る。
キット
本明細書に記載の方法のうちのいずれかに使用するためのキット、医薬品、組成物、および単位剤形も本明細書に提供される。本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片のうちの少なくとも1つの治療有効量を含むキットが本明細書に提供される。いくつかの実施形態では、本キットは、第2の治療薬(例えば、化学療法剤)をさらに含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、水性形態または凍結乾燥形態である。本キットは、希釈剤または再構成溶液をさらに含む。
キットは、抗体(または単位剤形および/または製品)を含む1つ以上の容器を含むことができる。いくつかの実施形態では、単位投薬量であって、1つ以上の追加の薬剤とともにまたはそれなしで、抗体を含む組成物の所定量(例えば、治療有効量)を含む、単位投薬量が提供される。いくつかの実施形態では、かかる単位投薬量は、注射用の使い捨てプレフィルドシリンジ中に供給される。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片を含む本組成物は、生理食塩水、スクロースなど、リン酸緩衝液などの緩衝液などを含むことができ、かつ/または安定した有効なpH範囲内で製剤化することができる。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、適切な液体、例えば、滅菌水の添加時に再構成され得る凍結乾燥粉末として提供することができる。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、スクロースおよびアルギニンを含むが、これらに限定されない、タンパク質凝集を阻害する1つ以上の物質をさらに含む。いくつかの実施形態では、本抗体またはその抗原結合断片は、ヘパリンおよび/またはプロテオグリカンをさらに含む。
いくつかの実施形態では、キットは、本明細書に記載の方法のうちのいずれかによるがんの治療に使用するための説明書をさらに含む。本キットは、個々の好適なまたは治療の選択の説明をさらに含み得る。本キットに提供される説明書は、典型的には、ラベルまたは添付文書(例えば、キットに含まれる紙シート)に書かれた説明書であるが、機械可読説明書(例えば、磁気または光学記憶ディスクで配信される説明書)も許容される。いくつかの実施形態では、本キットは、別の治療薬(例えば、抗がん抗体または化学療法剤)をさらに含む。
本キットは、好適なパッケージング中に入っている。好適なパッケージングには、バイアル、ボトル、ジャー、可撓性パッケージング(例えば、密封マイラーまたはプラスチック袋)などが含まれるが、これらに限定されない。キットは、任意選択的に、緩衝液および解釈情報などの追加の構成要素を提供し得る。したがって、本出願は、バイアル(密封バイアルなど)、ボトル、ジャー、可撓性パッケージングなどを含む製品も提供する。
本出願のある特定の実施形態が本明細書に示され、記載されているが、かかる実施形態がほんの一例として提供されていることは明らかであろう。当業者であれば、それらの実施形態から逸脱することなく、多数の変形、変更、および置き換えを思いつくことができ、本明細書に記載の方法を実施する際に、本明細書に記載の実施形態の様々な代替案が使用され得ることを理解されたい。
がん関連抗体のコンセンサス配列のインシリコ再構築のための例示的な方法を以下に提供する。免疫グロブリンレパートリー多様性を推定し、かつそのレパートリー中に存在するクローン再編成免疫グロブリンCDR3配列を同定するための計算分析アプローチも本明細書に記載する。このアプローチは、可変重鎖、可変軽鎖、および該免疫グロブリンのそれぞれのCDR3の完全なコンセンサス配列の再構築のために企図される。
実施例1:免疫グロブリンレパートリー多様性の推定
TCGAコンソーシアム(The Cancer Genome Atlas、NCI、およびNHGRI)によって収集された30のがん型を代表する10177名のTCGA患者のRNA-seq FASTQファイルを記録し、分析した。RNA-seq試料(n=10177)を免疫グロブリンの参照V、D、およびJ遺伝子にアラインメントして、試料中に存在するレパートリーを同定した。その後、同一のCDR3配列を同定し、クロノタイプに分類した。情報を理解可能なタブ区切りテキストファイルにエクスポートした(図1)。最初の10177個の試料から、免疫グロブリン重鎖遺伝子にアラインメントするリードがないか、またはリード数がダウンサンプリング閾値よりも少ない4782個の試料を除外した。合計で、5395個の試料から免疫グロブリン(Ig)多様性に関する情報を収集し、分析した。
VDJtoolsを使用して、非機能的(非コード)クロノタイプを除外し、基本的な多様性統計を計算した。非機能的クロノタイプを、それらの受容体配列に終止コドンまたはフレームシフトを含むものとして同定した。Igレパートリーの多様性は、Chao et al.,2013,Methods in Ecology and Evolution,Volume 4,Issue 11に基づいて計算された修正された有効種数に基づいた。ここで、有効種数とは、S種のコミュニティが種の頻度p1、…pi、…psを有するようなシャノン-ウィーナーエントロピー指数を指し、多様性(D)は、以下によってもたらされるシャノン・ウィナーエントロピー指数(H)である。
Figure 2022530667000003
実施例2:クローン免疫グロブリン配列の同定
Rソフトウェアを第1のアラインメントステップから取得したファイルに使用して、どの試料がクローン性閾値(eHbc<20)を通過するかを分析した。5395個の試料のうち、598個がこの閾値を通過した。次に、容易に同定することができる上位2つのクローン鎖として重鎖と軽鎖の正しいペアリングを有する試料を選択した。さらなる抗体再構築のために271個の試料を選択した。
実施例3:VDJ配列のアラインメントおよびアセンブリ
結果を表示するために第1のアラインメントステップによって同定された免疫グロブリンセグメントに対してアラインメントを行い、V、D、J遺伝子セグメントに沿った配列ミスマッチの頻度分布、特にCDR3領域の長さの統計の調査を可能にした。このアラインメントステップは、レパートリーの要約のみならず、個々の問い合わせ配列の再編成および領域アラインメントの詳細な表示の提供にも有用であった。アラインメントおよびアセンブリ方法論についてのさらなる詳細を以下の実施例5に提供する。
簡潔には、BraCeRツールに提供された参照ファイルを使用して、IMGTからの第1のアラインメントステップによって同定されたセグメントを最初に提供した。その後、重鎖Dセグメントおよび軽鎖V-J接合部配列を、社内で構築したアセンブラを使用して再構築した(詳細な説明については実施例5を参照されたい)。修正された重鎖Dおよび軽鎖V-J接合部配列を有するFASTAファイルを試料毎に生成した。IgBLAST v1.9.0およびIMGTデータベースを使用してアセンブリしたFASTAファイルに加えて、も生成した。体細胞FASTA配列をIgBLASTに入力し、重鎖および軽鎖に最も近いセグメントIDを取得した。アセンブリされた最終FASTA配列は、以下に説明するアラインメントステップおよび視覚化ステップの「参照」配列として機能した。がんに関連する抗体の最終「再構築」ヌクレオチドおよびアミノ酸コンセンサス配列を本明細書に提供する。
アラインメントの品質管理および視覚的確認
アセンブリステップから生成された参照ファイルを使用して、FASTQをBowTie2デフォルトモードでアラインメントした。出力されたBAMファイルをIGV視覚化に使用することができ、患者における変異を観察することができる。
3名の例示的な患者のデフォルトパラメータを用いたBowTie2を使用したアラインメントおよび対応する超変異の例を図2A~2Fに示す。カスタムローカルアセンブリツールを使用して重鎖のDセグメントを同定し、FASTAファイルの対応する部分を編集したため、IGVプロットのDセグメントに変異は示されていない。
実施例4:再編成された免疫グロブリンCDR3アミノ酸配列の同定
アセンブリされた最終FASTA配列からのCDR3領域ならびに対応するV、D、およびJ鎖の同定を、IgBLASTを用いて達成した。IgBLASTnをデフォルトパラメータでラップすることにより、IgBLASTのバージョンv.1.9.0を使用した標準化した出力を得た。IgBLASTサービスからの出力を、CDR1、CDR2、およびCDR3のヌクレオチドおよびアミノ酸配列を抽出するように設計された専用のパーサーツールを使用して抽出する。選択された腫瘍試料のCDR3について同定されたヌクレオチドおよびアミノ酸コンセンサス配列の要約を本明細書に提供する。
実施例5:VDJ配列同定ワークフロー
VDJ配列同定ワークフローを使用して、所与の患者の体細胞配列ならびにCDR領域および変異率などの情報を決定した。例示的なパイプラインは3つのステップから成った(図3):ステップ1:パイプラインP1:体細胞配列同定、ステップ2:手動IGV調査および(必要に応じて)体細胞VDJ配列の修正、ステップ3:パイプラインP2:CDR領域同定およびアミノ酸翻訳。
ワークフローは、対象患者毎に2つの入力を受け入れた:(1)TCGAアーカイブファイル(患者のTCGAアーカイブファイルであり、すべての出力ファイルのプレフィックスを患者のアーカイブファイルのメタデータ(すなわち、アリコートID)に基づいて決定した)、および(2)予備アラインメント出力ファイル(予備アラインメントのIGクローン出力を使用して初期セグメントID予測を取得し、このテキストファイルには重鎖と軽鎖の両方の結果が含まれた)。
パイプラインの3つすべてのステップを完了することにより、以下の出力ファイルを取得した:体細胞配列:所与の患者の同定されたVDJ配列のFASTAファイル;体細胞FASTAファイルのアミノ酸翻訳;体細胞FASTAファイルのIgBLAST出力ログ:CDR領域を含む;アラインメントログ:体細胞配列の重鎖D領域および軽鎖V-J接合部の視覚的テキスト表現(検証目的);およびパイルアップログ:セグメントの体細胞変異率および重鎖と軽鎖のV-Cセグメントカバレッジ比を含む(我々はこれを内部品質管理測定基準として使用する)。
ステップ1:体細胞配列の同定
VDJ配列特定ワークフローの最初のステップは、体細胞配列特定であった。この目的のために、第1のアラインメントステップ中に同定されたIGセグメントIDおよび患者のFASTQファイルである2つの入力を最初に取得した。体細胞配列の同定を3つのサブステージで行った(図4)。
アセンブリ段階
予備アラインメントステップ中、VDJCセグメントIDを重鎖と軽鎖の両方で同定した。その後、セグメントIDおよびIMGTデータベースを使用して、セグメント配列を付加してV(D)JC構造を形成することにより、重鎖配列および軽鎖配列を生成した。
患者のFASTQを第1のアラインメントステップによって生成された参照FASTAとアラインメントしたときに、重鎖のDセグメント(図5)が適切にアラインメントしていないことがしばしば観察された。これらの領域で低いカバレッジが観察される理由の1つは、抗体構築の高い変異率である可能性があった。これらの2つの領域における体細胞変異が十分に高いため、IMGT参照に対するアラインメント中に多くのリードを除去した。加えて、リードサイズは、困難な(変異した)領域にアラインメントするのがより難しいTCGA患者(すなわち、約50bp)では通常小さかった。
重鎖Dおよび軽鎖V-J接合部における正しい配列を同定するために、カスタムアセンブリベースのアルゴリズムを実行した。第1のアラインメントステップ中に同定されたVDJセグメントから、22bpのシード配列をVセグメントの末尾から選択した。Vセグメントの末尾から、リードの長さを逆方向に読み取った。そのインデックスから、次の22bpを初期シードとして選択した。
シード配列を選択した時点で、FASTQファイルを、このシード配列を含むリードについて検索した。体細胞変異が生じ可能性があったため、最大4つの編集距離ペナルティの一致を許可することにより、ファジーパターン検索アルゴリズム(すなわち、bitapアルゴリズム)を使用した。
最初の反復でリードを選択した後、全リードをVセグメントと比較することにより、無関係なリードを除去した。リードと第1のアラインメントステップ中に同定されたVセグメントとの交差の一致率をチェックした。一致率が0.84未満の場合、リードを削除した。無関係なリードを削除した時点で、リードをそれらの一致率により降順で選別し、パイルアップ処理のためにリードの前半を選択した。
選択したリードを使用して、塩基をパイルアップし、単一の配列を形成した。生成した配列から、別の22bpのシードを選択し、新たな反復を開始した。次の反復では、最初の反復とは対照的に、最大編集距離ペナルティが1に減少し、リード除去は行われなかった。Jセグメントの半分以上をカバーする十分に長いアセンブリされた最終配列が得られるまでこの反復を続けた(図6)。
アセンブリされた重鎖D領域および軽鎖V-J接合部が得られた時点で、参照の対応する部分を編集し、アラインメント段階の中間FASTAファイルを生成した。
アラインメント段階
カスタムアセンブリ法を使用して困難な領域(すなわち、重鎖Dおよび軽鎖V-J接合部)を同定した後、リードをアラインメントし、その後、バリアントコール操作を行うことを含む標準のバリアントコールパイプラインを使用して、残りのバリアント(すなわち、図7に見られるバリアント)を修正することが目的であった。この目的のために、BowTie2 2.2.6をデフォルトパラメータで使用した。出力BAMファイルのサイズを小さくするために、アラインメントしていないリードをBAMファイルから除去した。その後、Sambamba 0.5.9を使用して、出力BAMファイルを選別した。
パイルアップ段階
この第3の段階では、バリアントコーラーを使用するのではなく、アラインメント段階からのBAMファイルを使用してパイルアップ処理を行い、参照ファイル内のバリアントを同定および修正した。アラインメント中の各位置について、SNPおよびINDELをチェックした。20品質閾値未満のリードを無視した。特定の位置にあるバリアントを同定するために、最小比率として0.5を適用し、これは、全リードの少なくとも半分にその位置のバリアントが含まれているべきであることを意味する。全カバレッジが200リード未満の場合、その位置のバリアントも無視した。主に、Vセグメントの最初の数塩基対およびCセグメントの最後の数塩基対で低いカバレッジ値が観察された。
変異率の計算
最終配列が取得された時点で、その配列を、BAMファイルにより生成された初期参照ファイルと比較した。変異率を、セグメント間のレーベンシュタイン距離をセグメントのアラインメント長で割ったものとして計算した(すなわち、パイソン・レーベンシュタイン比(配列1、配列2))。
VセグメントとCセグメントとの間のカバレッジ比
患者が高クローン性であることを確実にするための内部品質管理ステップとして、両方の鎖のVセグメントとCセグメントとの間の平均カバレッジをチェックした。パイルアップログファイルでは、カバレッジ比が0.3を超えた場合、これは、高クローン性を示唆した。高いV/C比は、必ずしも患者が高度にクローン性であることを意味するわけではない可能性があった。しかしながら、低いV/C比は、低いクローン性を示す強力なサインである可能性があった。
ステップ2:手動IGV検査および体細胞配列修正
ステップ1から体細胞FASTAファイルを取得した時点で、IGVブラウザを使用してFASTAファイルを手動で検査した。IGVブラウザは、それが我々の体細胞参照ファイルにバリアントを示したかをチェックした。ステップ1のパイルアップ段階でのリード数が少なかったため以前はスキップした塩基の大半を修正した。
ステップ3:最終CDR領域同定およびアミノ酸翻訳
図8は、CDR配列同定およびアミノ酸翻訳ワークフローの詳細なスキーマを説明する。最初の2つのステップで最終体細胞配列を同定した時点で、参照をIgBLASTツールに入力して、IMGTデータベースから最も近いセグメントIDを同定した。IgBLASTは、例示的な抗体のCDR1、CDR2、およびCDR3配列の位置も報告した。これらの位置を使用して、体細胞配列をクリップし、CDR領域をアミノ酸翻訳とともに戻した。最終ステップとして、再構築された完全な体細胞VDJコンセンサス配列のアミノ酸翻訳をもたらした。
可変重鎖、可変軽鎖、およびそれらの対応するCDR3の例示的な再構築されたアミノ酸および核酸コンセンサス配列を本明細書に提供する。
実施例6:標的がん抗原の同定
標的抗原ならびに同定された標的抗原に対する特異性および親和性を決定するために、本明細書に記載の抗体を、単一アレイ上に最も大きいヒトタンパク質コレクションを含むHUPROT(商標)ヒトプロテオームアレイ上でHigh-Spec(登録商標)交差反応性アッセイを使用して分析する。HUPROT(商標)ヒトプロテオームマイクロアレイにより、抗体と候補抗原タンパク質との間の相互作用をハイスループット様式でプロファイリングすることができる。全長の組換え候補抗原タンパク質を酵母S.cerevisiaeで発現させ、精製し、一連の対照タンパク質(GST、BSA、ヒストン、IgGなど)とともにスライドガラス上に二連でプリントした。HUPROT(商標)マイクロアレイは特定の種類の表面コーティングに限定されていないが、デフォルトは、非共有結合的であるが不可逆的な表面への活性タンパク質の捕捉のために、極薄ニトロセルロース膜でガラスコーティングされている。
抗体試料を、そのままの(native)HUPROT(商標)アレイ上で1μg/mlでプローブし、室温で1時間インキュベートする。プローブした後、アレイを標準プロトコルに従って洗浄し、シグナル検出のために最適化された条件下で、Alexa-647-抗ヒトIgG Fcガンマ特異的二次抗体でプローブする。
データ分析
二次抗体に直接結合する非特異的ヒットを試料の分析から除外する。アレイ上の特異的標的抗原タンパク質に対する各々の個々の抗体試料の特異性をZスコアに基づいて定量化する。
Zスコアは、所与のタンパク質の重複スポットの平均Zスコアである(各タンパク質はHuProt(商標)アレイに二連でプリントされている)。所与のアレイ上の各スポットのZスコアを以下のアルゴリズムに従って計算する:Z=[F635-F635(avg)]/F635(std)。
F635(avg)およびF635(std)は、それぞれ、アレイ上のすべてのスポットのF635値の平均および標準偏差である。Sスコアは、所与のタンパク質のZスコアとその隣にランク付けされたタンパク質のZスコアの差である。トップヒットのSスコアが3超の場合、抗体はトップヒットに対して高度に特異性であるとみなされる。
F635は、検出チャネル内の所与のタンパク質の2つの複製スポットの平均フォアグラウンドシグナル強度である(635nm)。B635は、検出チャネル内の所与のタンパク質の2つの複製スポットの平均バックグラウンドシグナル強度である(635nm)。範囲には、3つの数値、2つの複製スポットのF635値、およびそれらの間の差が含まれる。差が大きすぎる場合(F635値と比較して)、それは、それらの2つのスポットが一致しておらず、ヒットの信頼性が低い可能性があることを示す。二次抗体によって結合された非特異的ヒットを試料の分析から取り除く。
可変重鎖、可変軽鎖、およびそれらの対応するCDR3の例示的な再構築アミノ酸および核酸コンセンサス配列を以下に提供する。
Figure 2022530667000004
Figure 2022530667000005
Figure 2022530667000006
Figure 2022530667000007
Figure 2022530667000008
Figure 2022530667000009
Figure 2022530667000010
Figure 2022530667000011
Figure 2022530667000012
Figure 2022530667000013
Figure 2022530667000014
Figure 2022530667000015
Figure 2022530667000016
Figure 2022530667000017
Figure 2022530667000018
Figure 2022530667000019
Figure 2022530667000020
Figure 2022530667000021
Figure 2022530667000022
Figure 2022530667000023
Figure 2022530667000024
Figure 2022530667000025
Figure 2022530667000026
Figure 2022530667000027
Figure 2022530667000028
Figure 2022530667000029
Figure 2022530667000030
Figure 2022530667000031
Figure 2022530667000032

Claims (106)

  1. 可変重鎖相補性決定領域1(CDR-H1)、CDR-H2、およびCDR-H3のうちの少なくとも1つを含む抗体またはその抗原結合断片であって、
    (a)前記CDR-H1が、配列番号543~813のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、
    (a)前記CDR-H2が、配列番号1085~1355のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、
    (c)前記CDR-H3が、配列番号1627~1897のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含む、抗体またはその抗原結合断片。
  2. 可変軽鎖相補性決定領域1(CDR-L1)、CDR-L2、およびCDR-L3のうちの少なくとも1つを含む抗体またはその抗原結合断片であって、
    (a)前記CDR-L1が、配列番号814~1084のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、
    (b)前記CDR-L2が、配列番号1356~1626のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、
    (c)前記CDR-L3が、配列番号1898~2168のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含む、抗体またはその抗原結合断片。
  3. (a)可変重鎖相補性決定領域1(CDR-H1)、CDR-H2、およびCDR-H3であって、
    (i)前記CDR-H1が、配列番号543~813のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、
    (ii)前記CDR-H2が、配列番号1085~1355のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、
    (iii)前記CDR-H3が、配列番号1627~1897のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含む、可変重鎖相補性決定領域1(CDR-H1)、CDR-H2、およびCDR-H3と、
    (b)可変軽鎖相補性決定領域1(CDR-L1)、CDR-L2、およびCDR-L3であって、
    (i)前記CDR-L1が、配列番号814~1084のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、
    (ii)前記CDR-L2が、配列番号1356~1626のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含み、
    (iii)前記CDR-L3が、配列番号1898~2168のうちのいずれか1つから選択される再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含む、可変軽鎖相補性決定領域1(CDR-L1)、CDR-L2、およびCDR-L3と、を含む、抗体またはその抗原結合断片。
  4. 前記抗体が、IgG、IgA、またはIgM抗体を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  5. 前記IgGが、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgGA1、またはIgGA2を含む、請求項4に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  6. 前記抗体が、キメラ抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、モノクローナル抗体、脱免疫化抗体、二重特異性抗体、多重特異性抗体、多価抗体、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1~5のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合断片。
  7. 前記抗原結合断片が、Fab、Fab’、Fab’-SH、Fv、scFv、F(ab’)2、ダイアボディ、線状抗体、単一ドメイン抗体(sdAb)、ラクダVHHドメイン、または抗体断片から形成された多重特異性抗体を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  8. 前記抗体またはその抗原結合断片が、組換えまたは合成である、請求項1~7のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  9. 前記抗体またはその抗原結合断片が、酵素、基質、補因子、蛍光マーカー、化学発光マーカー、ペプチドタグ、磁気粒子、薬物、毒素、またはそれらの組み合わせをさらに含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  10. 前記抗体またはその抗原結合断片が、腫瘍細胞またはがん細胞に対して細胞溶解性である、請求項1~9のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  11. 前記抗体またはその抗原結合断片が、腫瘍増殖またはがん細胞増殖を阻害する、請求項1~10のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  12. 膀胱がんの治療に有用であり、前記膀胱がんが、膀胱尿路上皮がん、膀胱の扁平上皮がん、膀胱の腺がん、または膀胱の小細胞がんである、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  13. 脳腫瘍の治療に有用であり、前記脳腫瘍が、神経膠腫、髄膜腫、下垂体腺腫、前庭神経鞘腫、神経鞘腫瘍、未分化神経外胚葉性腫瘍(髄芽腫)、上衣腫、星状細胞腫、乏突起膠腫、脳幹神経膠腫、視神経膠腫、混合性神経膠腫(例えば、乏突起星細胞腫)、高悪性度神経膠腫、または低悪性度神経膠腫である、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  14. 乳がんまたは乳がん腫の治療に有用であり、前記乳がんまたは乳がん腫が、浸潤性乳管がん、非浸潤性乳管がん、浸潤性小葉がん、非浸潤性小葉がん、炎症性乳がん、男性乳がん、乳房の葉状腫瘍、乳頭のパジェット病、血管肉腫、または転移性乳がんである、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  15. 子宮頸がんの治療に有用であり、前記子宮頸がんが、子宮頸部扁平上皮がん、腺がん、腺扁平上皮がん、小細胞がん、神経内分泌腫瘍、すりガラス細胞がん、絨毛腺腺がん、内頸部(NOS)型腺がん、粘液性腺がん、最小偏倚腺がん(粘液性および類内膜型)、腸/GI型腺がん、類内膜型腺がん、明細胞腺がん、漿液性腺がん、中腎性腺がん、腺様基底細胞がん、または腺様嚢胞がんである、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  16. 胆管がんの治療に有用であり、前記胆管がんが、肝内胆管がん、門胆管がん、または遠位胆管がんである、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  17. 結腸または直腸がんの治療に有用であり、前記結腸または直腸がんが、結腸腺がん、直腸腺がん、消化管カルチノイド腫瘍、原発性大腸リンパ腫、消化管間質腫瘍、平滑筋肉腫、黒色腫、肉腫、ターコット症候群、ポイツ・ジェガース症候群、家族性大腸がん、または若年性大腸ポリポーシスである、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  18. 食道がんの治療に有用であり、前記食道がんが、扁平上皮がん、腺がん、絨毛がん、リンパ腫、黒色腫、または肉腫である、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  19. 頭部または頸部扁平上皮がんの治療に有用であり、前記頭部または頸部扁平上皮がんが、従来型の扁平上皮がん、疣贅性がん、類基底細胞扁平上皮がん、乳頭扁平上皮がん、紡錘細胞がん、棘融解扁平上皮がん、腺扁平上皮がん、孔道がん、上咽頭がん、リンパ上皮がん、喉頭または下咽頭がん、鼻腔または副鼻腔がん、鼻咽頭がん、口腔および口腔咽頭がん、唾液腺がん、HPV陰性扁平上皮がん、またはHPV誘発扁平上皮がんである、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  20. 腎臓がんの治療に有用であり、前記腎臓がんが、腎細胞がん、腎盂がん、移行上皮がん、扁平上皮がん、傍糸球体細胞腫(腎腫)、血管筋脂肪腫、ベリニ管がん、腎臓の明細胞肉腫、中胚葉性腎腫、ウィルムス腫瘍、混合型上皮間質性腫瘍、明細胞腺がん、内反乳頭腫、腎リンパ腫、奇形腫、がん肉腫、腎盂のカルチノイド腫瘍、腎臓の腎明細胞がん、腎臓の乳頭状腎細胞がん、肉腫様腎細胞がん、嫌色素細胞性腎がん、腎髄様がん、集合管腎細胞がん、未分類腎細胞がん、腎膨大細胞腫、血管筋脂肪腫、または明細胞乳頭がんである、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  21. 肝臓がんの治療に有用であり、前記肝臓がんが、肝細胞がん、線維層板型肝細胞がん、胆管がん、粘液性嚢胞性腫瘍、管内乳頭胆管腫瘍、肝芽腫、胆管細胞嚢胞腺がん、血管肉腫、血管内皮腫、胎児性肉腫、線維肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、がん肉腫、奇形腫、卵黄嚢腫瘍、カルチノイド腫瘍、リンパ腫、または肝転移である、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  22. 肺がんの治療に有用であり、前記肺がんが、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、肺腺がん、肺扁平上皮がん、大細胞がん、カルチノイド腫瘍、気管支腺がん、がん肉腫、肺芽細胞腫、巨細胞もしくは紡錘細胞がん、または肉腫様がんである、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  23. 中皮腫の治療に有用であり、前記中皮腫が、悪性中皮腫または悪性胸膜中皮腫である、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  24. 嚢胞腺がんの治療に有用であり、前記嚢胞腺がんが卵巣漿液性嚢胞腺がんである、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  25. 腺がんの治療に有用であり、前記腺がんが膵臓腺がんである、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  26. 褐色細胞腫または傍神経節腫の治療に有用である、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  27. 前立腺腺がんの治療に有用である、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  28. 肉腫の治療に有用である、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  29. 皮膚黒色腫の治療に有用である、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  30. 胃腺がんの治療に有用である、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  31. 精巣胚細胞がんの治療に有用である、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  32. 甲状腺がんの治療に有用である、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  33. 子宮がんの治療に有用であり、前記子宮がんが、子宮がん肉腫または子宮体子宮内膜がんである、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  34. ブドウ膜黒色腫の治療に有用である、請求項10または請求項11に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  35. (a)可変重鎖であって、配列1~271のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有する再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含む、可変重鎖、および/または
    (b)可変軽鎖であって、配列272~542のうちのいずれか1つから選択されるアミノ酸配列と少なくとも95%の配列同一性を有する再構築ポリペプチドコンセンサス配列を含む、可変軽鎖、を含む、抗体またはその抗原結合断片。
  36. 請求項1~35のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片を産生する、ハイブリドーマ。
  37. 請求項1~35のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片を含む、融合タンパク質。
  38. (a)請求項1~35のいずれか一項に記載の抗原結合断片と、
    (b)膜貫通ドメインと、
    (c)細胞内シグナル伝達ドメインと、を含む、キメラ抗原受容体またはT細胞受容体融合タンパク質。
  39. (a)請求項1~35のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片と、
    (b)T細胞受容体(TCR)サブユニットと、を含む、T細胞受容体融合タンパク質。
  40. 前記抗体またはその抗原結合断片が、ヒトまたはヒト化抗がん抗原結合ドメインを含む、請求項39に記載のT細胞受容体融合タンパク質。
  41. 前記TCRサブユニットが、
    (a)TCR細胞外ドメインの少なくとも一部分と、
    (b)膜貫通ドメインと、
    (c)細胞内シグナル伝達ドメインからの刺激ドメインを含むTCR細胞内ドメインと、を含む、請求項39または請求項40に記載のT細胞受容体融合タンパク質。
  42. 前記TCRサブユニットの前記細胞外、膜貫通、および細胞内シグナル伝達ドメインが、CD3イプシロンのみまたはCD3ガンマのみのいずれかに由来する、請求項41に記載のT細胞受容体融合タンパク質。
  43. 前記抗体またはその抗原結合断片とTCR細胞外ドメインとが、リンカー配列により接続する、請求項41または請求項42に記載のT細胞受容体融合タンパク質。
  44. 前記リンカー配列が(GS)の配列を含み、前記配列中、Gがグリシンであり、Sがセリンであり、n=1~4である、請求項43に記載のT細胞受容体融合タンパク質。
  45. 請求項41~44のいずれか一項に記載のT細胞受容体融合タンパク質をコードする、単離された組換え核酸分子。
  46. 請求項45に記載の単離された組換え核酸分子を含む、ベクター。
  47. 請求項45に記載の単離された組換え核酸または請求項46に記載のベクターを含む、宿主細胞。
  48. 前記宿主細胞がT細胞である、請求項47に記載の宿主細胞。
  49. 請求項38~44のいずれか一項に記載のT細胞受容体融合タンパク質を発現する、T細胞。
  50. 前記T細胞受容体融合タンパク質が、内因性T細胞受容体と機能的に統合されている、請求項49に記載のT細胞。
  51. 前記T細胞が、CD8+またはCD4+ T細胞である、請求項49または請求項50に記載のT細胞。
  52. 請求項1~35のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片と、治療薬と、を含む、免疫複合体。
  53. 請求項1~35のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片と、薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と、を含む、医薬組成物または薬剤。
  54. 第2の治療薬をさらに含む、請求項53に記載の医薬組成物。
  55. 前記第2の治療薬が、がん化学療法剤、放射線療法、細胞毒性剤、別の抗体、NSAID、コルチコステロイド、抗酸化剤などの栄養補助食品、またはそれらの組み合わせを含む、請求項54に記載の医薬組成物。
  56. 前記第2の治療薬ががん化学療法剤を含む、請求項53~55のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  57. 皮下、静脈内、皮内、腹腔内、筋肉内、脳室内、頭蓋内、腔内、または小脳内投与経路を介した投与のために製剤化された、請求項53~56のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  58. 水性形態または凍結乾燥形態にある、請求項53~57のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  59. 注射器、鈍針注射器、カテーテル、および埋込ポンプからなる群から選択される送達デバイス内に収容される、請求項53~58のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  60. がんを治療するための、請求項1~35のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片。
  61. 薬剤の製造における、請求項1~35のいずれか一項に記載の抗体もしくはその抗原結合断片または請求項52に記載の免疫複合体の使用。
  62. 前記薬剤ががんの治療用である、請求項61に記載の使用。
  63. がんを患っている対象を治療するための方法であって、請求項1~35のいずれか一項に記載の治療有効量の抗体またはその抗原結合断片を前記対象に投与することを含む、方法。
  64. 前記抗体またはその抗原結合断片が、腫瘍細胞に対して細胞溶解性である、請求項63に記載の方法。
  65. 前記抗体またはその抗原結合断片が腫瘍増殖を阻害する、請求項63または請求項64に記載の方法。
  66. 前記がんが膀胱がんであり、前記膀胱がんが、膀胱尿路上皮がん、膀胱の扁平上皮がん、膀胱の腺がん、または膀胱の小細胞がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  67. 前記がんが脳腫瘍であり、前記脳腫瘍が、神経膠腫、髄膜腫、下垂体腺腫、前庭神経鞘腫、神経鞘腫瘍、未分化神経外胚葉性腫瘍(髄芽腫)、上衣腫、星状細胞腫、乏突起膠腫、脳幹神経膠腫、視神経膠腫、混合性神経膠腫(例えば、乏突起星細胞腫)、高悪性度神経膠腫、または低悪性度神経膠腫である、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  68. 前記がんが乳がんまたは乳がん腫であり、前記乳がんまたは乳がん腫が、浸潤性乳管がん、非浸潤性乳管がん、浸潤性小葉がん、非浸潤性小葉がん、炎症性乳がん、男性乳がん、乳房の葉状腫瘍、乳頭のパジェット病、血管肉腫、または転移性乳がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  69. 前記がんが子宮頸がんであり、前記子宮頸がんが、子宮頸部扁平上皮がん、腺がん、腺扁平上皮がん、小細胞がん、神経内分泌腫瘍、すりガラス細胞がん、絨毛腺腺がん、内頸部(NOS)型腺がん、粘液性腺がん、最小偏倚腺がん(粘液性および類内膜型)、腸/GI型腺がん、類内膜型腺がん、明細胞腺がん、漿液性腺がん、中腎性腺がん、腺様基底細胞がん、または腺様嚢胞がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  70. 前記がんが胆管がんであり、前記胆管がんが、肝内胆管がん、門胆管がん、または遠位胆管がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  71. 前記がんが結腸または直腸がんであり、前記結腸または直腸がんが、結腸腺がん、直腸腺がん、消化管カルチノイド腫瘍、原発性大腸リンパ腫、消化管間質腫瘍、平滑筋肉腫、黒色腫、肉腫、ターコット症候群、ポイツ・ジェガース症候群、家族性大腸がん、または若年性大腸ポリポーシスである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  72. 前記がんが食道がんであり、前記食道がんが、扁平上皮がん、腺がん、絨毛がん、リンパ腫、黒色腫、または肉腫である、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  73. 前記がんが頭部または頸部扁平上皮がんであり、前記頭部または頸部扁平上皮がんが、従来型の扁平上皮がん、疣贅性がん、類基底細胞扁平上皮がん、乳頭扁平上皮がん、紡錘細胞がん、棘融解扁平上皮がん、腺扁平上皮がん、孔道がん、上咽頭がん、リンパ上皮がん、喉頭または下咽頭がん、鼻腔または副鼻腔がん、鼻咽頭がん、口腔および口腔咽頭がん、唾液腺がん、HPV陰性扁平上皮がん、またはHPV誘発扁平上皮がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  74. 前記がんが腎臓がんであり、前記腎臓がんが、腎細胞がん、腎盂がん、移行上皮がん、扁平上皮がん、傍糸球体細胞腫(腎腫)、血管筋脂肪腫、ベリニ管がん、腎臓の明細胞肉腫、中胚葉性腎腫、ウィルムス腫瘍、混合型上皮間質性腫瘍、明細胞腺がん、内反乳頭腫、腎リンパ腫、奇形腫、がん肉腫、腎盂のカルチノイド腫瘍、腎臓の腎明細胞がん、腎臓の乳頭状腎細胞がん、肉腫様腎細胞がん、嫌色素細胞性腎がん、腎髄様がん、集合管腎細胞がん、未分類腎細胞がん、腎膨大細胞腫、血管筋脂肪腫、または明細胞乳頭がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  75. 前記がんが肝臓がんであり、前記肝臓がんが、肝細胞がん、線維層板型肝細胞がん、胆管がん、粘液性嚢胞性腫瘍、管内乳頭胆管腫瘍、肝芽腫、胆管細胞嚢胞腺がん、血管肉腫、血管内皮腫、胎児性肉腫、線維肉腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、がん肉腫、奇形腫、卵黄嚢腫瘍、カルチノイド腫瘍、リンパ腫、または肝転移である、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  76. 前記がんが肺がんであり、前記肺がんが、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、肺腺がん、肺扁平上皮がん、大細胞がん、カルチノイド腫瘍、気管支腺がん、がん肉腫、肺芽細胞腫、巨細胞もしくは紡錘細胞がん、または肉腫様がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  77. 前記がんが中皮腫であり、前記中皮腫が、悪性中皮腫または悪性胸膜中皮腫である、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  78. 前記がんが嚢胞腺がんであり、前記嚢胞腺がんが卵巣漿液性嚢胞腺がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  79. 前記がんが腺がんであり、前記腺がんが膵臓腺がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  80. 前記がんが褐色細胞腫または傍神経節腫である、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  81. 前記がんが前立腺腺がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  82. 前記がんが肉腫である、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  83. 前記がんが皮膚黒色腫である、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  84. 前記がんが胃腺がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  85. 前記がんが精巣胚細胞がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  86. 前記がんが甲状腺がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  87. 前記がんが子宮がんであり、前記子宮がんが、子宮がん肉腫または子宮体子宮内膜がんである、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  88. 前記がんがブドウ膜黒色腫である、請求項63~65のいずれか一項に記載の方法。
  89. 前記抗体またはその抗原結合断片が、皮下、静脈内、皮内、腹腔内、経口、筋肉内、または頭蓋内投与される、請求項63~88のいずれか一項に記載の方法。
  90. 前記抗体またはその抗原結合断片が、第2の治療薬と組み合わせて前記対象に投与される、請求項63~89のいずれか一項に記載の方法。
  91. 前記第2の治療薬が、がん化学療法剤、放射線療法、細胞毒性剤、別の抗体、NSAID、コルチコステロイド、抗酸化剤などの栄養補助食品、またはそれらの組み合わせを含む、請求項90に記載の方法。
  92. 前記抗がん剤が抗がん抗体または化学療法剤である、請求項91に記載の方法。
  93. 前記抗体またはその抗原結合断片の投与の前に、投与と同時に、または投与の後に、前記第2の治療薬が投与される、請求項90~92のいずれか一項に記載の方法。
  94. (a)CDR-H1をコードする核酸配列であって、配列番号2711~2981から選択される、核酸配列、
    (b)CDR-H2をコードする核酸配列であって、配列番号3253~3523から選択される、核酸配列、
    (c)CDR-H3をコードする核酸配列であって、配列番号3795~4065から選択される、核酸配列、
    (d)CDR-L1をコードする核酸配列であって、配列番号2982~3252から選択される、核酸配列、
    (e)CDR-L2をコードする核酸配列であって、配列番号3524~3794から選択される、核酸配列、または
    (f)CDR-L3をコードする核酸配列であって、配列番号4066~4336から選択される、核酸配列、のうちの少なくとも1つを含む、単離された核酸分子。
  95. 抗体の重鎖ポリペプチドをコードする核酸配列を含む単離された核酸分子であって、前記核酸配列が、配列番号2169~2439のうちのいずれか1つから選択される、単離された核酸分子。
  96. 抗体の軽鎖ポリペプチドをコードする核酸配列を含む単離された核酸分子であって、前記核酸配列が、配列番号2440~2710のうちのいずれか1つから選択される、単離された核酸分子。
  97. 請求項94~96のいずれか一項に記載の単離された核酸分子を含む、ベクター。
  98. 前記単離された核酸が、調節制御配列に作動可能に連結している、請求項97に記載のベクター。
  99. 請求項97もしくは請求項98に記載のベクターまたは請求項94~96のいずれか一項に記載の単離された核酸分子を含む、宿主細胞。
  100. 抗体またはその抗原結合断片を産生する方法であって、
    (a)前記単離された核酸分子によってコードされるポリペプチドを発現させ、前記抗体またはその抗原結合断片を組み立てることを可能にする条件下の培地中で、請求項99に記載の宿主細胞を培養することと、
    (b)前記抗体またはその抗原結合断片を、前記培養細胞または前記細胞の前記培地から精製することと、を含む、方法。
  101. 治療有効量の請求項1~35のいずれか一項に記載の抗体またはその抗原結合断片のうちの少なくとも1つを含む、キット。
  102. 治療有効量の第2の治療薬をさらに含む、請求項101に記載のキット。
  103. 前記第2の治療薬が、抗がん剤、放射線療法、細胞毒性剤、NSAID、コルチコステロイド、抗酸化剤などの栄養補助食品、またはそれらの組み合わせである、請求項102に記載のキット。
  104. 前記抗がん剤が抗がん抗体または化学療法剤である、請求項103に記載のキット。
  105. 前記抗体またはその抗原結合断片が凍結乾燥形態または水性形態にある、請求項101~104のいずれか一項に記載のキット。
  106. 再構成溶液または希釈剤をさらに含む、請求項101~105のいずれか一項に記載のキット。
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