JP2022522252A - テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法{a method for acidifying terephthalylidene dicamphor sulfonate} - Google Patents

テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法{a method for acidifying terephthalylidene dicamphor sulfonate} Download PDF

Info

Publication number
JP2022522252A
JP2022522252A JP2021507518A JP2021507518A JP2022522252A JP 2022522252 A JP2022522252 A JP 2022522252A JP 2021507518 A JP2021507518 A JP 2021507518A JP 2021507518 A JP2021507518 A JP 2021507518A JP 2022522252 A JP2022522252 A JP 2022522252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cation exchange
sulfonate
acidifying
sulfonic acid
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021507518A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7185017B2 (ja
Inventor
ドンスン リュ
Original Assignee
セラ・スー・カンパニー・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by セラ・スー・カンパニー・リミテッド filed Critical セラ・スー・カンパニー・リミテッド
Publication of JP2022522252A publication Critical patent/JP2022522252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7185017B2 publication Critical patent/JP7185017B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C303/00Preparation of esters or amides of sulfuric acids; Preparation of sulfonic acids or of their esters, halides, anhydrides or amides
    • C07C303/02Preparation of esters or amides of sulfuric acids; Preparation of sulfonic acids or of their esters, halides, anhydrides or amides of sulfonic acids or halides thereof
    • C07C303/22Preparation of esters or amides of sulfuric acids; Preparation of sulfonic acids or of their esters, halides, anhydrides or amides of sulfonic acids or halides thereof from sulfonic acids, by reactions not involving the formation of sulfo or halosulfonyl groups; from sulfonic halides by reactions not involving the formation of halosulfonyl groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C309/00Sulfonic acids; Halides, esters, or anhydrides thereof
    • C07C309/01Sulfonic acids
    • C07C309/02Sulfonic acids having sulfo groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C309/24Sulfonic acids having sulfo groups bound to acyclic carbon atoms of a carbon skeleton containing six-membered aromatic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C309/00Sulfonic acids; Halides, esters, or anhydrides thereof
    • C07C309/01Sulfonic acids
    • C07C309/28Sulfonic acids having sulfo groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton
    • C07C309/29Sulfonic acids having sulfo groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton of non-condensed six-membered aromatic rings
    • C07C309/32Sulfonic acids having sulfo groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton of non-condensed six-membered aromatic rings containing at least two non-condensed six-membered aromatic rings in the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C309/00Sulfonic acids; Halides, esters, or anhydrides thereof
    • C07C309/01Sulfonic acids
    • C07C309/28Sulfonic acids having sulfo groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton
    • C07C309/44Sulfonic acids having sulfo groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings of a carbon skeleton containing doubly-bound oxygen atoms bound to the carbon skeleton

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

本発明は、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法に関し、さらに詳しくは、陽イオン交換繊維を用いてテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩をテレフタリリデンジカンフルスルホン酸に転換する方法に関する。本発明は、製造工程が簡単で収率、純度及び酸転換率の高いテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法を提供することができる。本発明は、陽イオン交換繊維を用いてテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩をテレフタリリデンジカンフルスルホン酸に高い転換率で転換することができ、転換時生成される塩の除去も非常に容易である。

Description

本発明は、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法に関し、さらに詳しくは、陽イオン交換繊維を用いてテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩をテレフタリリデンジカンフルスルホン酸に転換する方法に関する。
太陽光に含まれた紫外線は、肌に過度に照射される場合、紅斑形成や肌細胞内のメラニン色素生成を促進させて肝斑やくすみ発生の原因になることがあり、表皮に分泌される皮脂と反応して過酸化脂質を生成することで肌のトラブルを発生させるだけでなく、ひどい場合、皮膚癌発生の原因になることがある。
紫外線は、波長によってUV-A(320~400nm)、UV-B(280~320nm)、UV-C(200~280nm)に分けられ、短波長であるUV-Cにいくほどエネルギーが大きいが、短波長の紫外線は大気中で大部分吸収されるので、人体に直接影響を与える紫外線は、UV-AとUV-Bが知られている。
紫外線による肌の損傷防止を目的に使用されている紫外線遮断剤は、大きく化学的紫外線遮断剤と物理的紫外線遮断剤に分類される。
紫外線の化学的吸収をメカニズムとする化学的紫外線遮断剤は、ケイ皮酸系、サリチル酸系、ベンゾフェノン系などがあり、紫外線の物理的散乱及び遮蔽をメカニズムとする物理的紫外線遮断剤は、二酸化チタン、酸化亜鉛などのような無機遮断剤がある。
一方、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸は、UV-Aと一部UV-Bの遮断が可能な有機紫外線遮断剤であって、水と空気を透過させず紫外線遮断効果及び抗酸化効果が卓越するものとして知られている。
テレフタリリデンジカンフルスルホン酸を製造するための多様な方法が知られているが、そのうち代表的な方法としては、塩酸を用いてテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩をテレフタリリデンジカンフルスルホン酸に酸性化する方法がある。
しかし、かかる方法は過量の塩酸を使用するため製造コストが上昇し、使用した酸を除去するための別の工程が必要となる。
また、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸の製造工程で発生する塩化ナトリウムのような塩を除去するための追加の工程が必要となる問題点がある。
したがって、製造工程が簡単で収率及び酸転換率に優れたテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法が求められている。
米国特許公報第4,585,597号
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためのものであって、製造工程が簡単で収率、純度及び酸転換率の高いテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法を提供することにその目的がある。
上記のような目的を達成するために、本発明は、(a)テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩を含む水溶液を製造する段階;
(b)前記水溶液及び陽イオン交換繊維を混合して混合液を製造する段階;及び
(c)前記混合液を濾過して得られた濾過液を乾燥してテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得る段階;を含むテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法を提供する。
また、本発明は、(a)テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩を含む水溶液を製造する段階;
(b)陽イオン交換繊維が充填されたカラムに前記水溶液を投入して溶出させる段階;及び
(c)前記溶出された水溶液を濾過して得られた濾過液を乾燥してテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得る段階;を含むテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法を提供する。
本発明の一実施例において、前記陽イオン交換繊維はスルホン酸基、カルボキシル基及びリン酸基から選択される一つ以上の交換基を含むことを特徴とする。
本発明の一実施例において、前記陽イオン交換繊維は交換基としてスルホン酸基及びカルボキシル基を共に含むことを特徴とする。
本発明の一実施例において、前記陽イオン交換繊維はスルホン酸基を含む陽イオン交換繊維及びカルボキシル基を含む陽イオン交換繊維を同時に使用することを特徴とする。
本発明の一実施例において、前記スルホン酸基を含む陽イオン交換繊維及びカルボキシル基を含む陽イオン交換繊維の重量比は60~90:10~40であることを特徴とする。
本発明は、製造工程が簡単で収率、純度及び酸転換率の高いテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法を提供することができる。
本発明は、陽イオン交換繊維を用いてテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩をテレフタリリデンジカンフルスルホン酸に高い転換率で転換することができ、転換時生成される塩の除去も非常に容易である。
以下、実施例に基づき本発明を詳しく説明する。本発明に使用された用語、実施例などは本発明をより具体的に説明して通常の技術者の理解を助けるために例示されたものに過ぎず、本発明の権利範囲などがこれに限定されて解釈されてはならない。
本発明に使用される技術用語及び科学用語は、他の定義がなければ本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が通常理解している意味を示す。
本発明は、(a)テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩を含む水溶液を製造する段階;
(b)前記水溶液及び陽イオン交換繊維を混合して混合液を製造する段階;及び
(c)前記混合液を濾過して得られた濾過液を乾燥してテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得る段階;を含むテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法に関する。
また、本発明は、(a)テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩を含む水溶液を製造する段階;
(b)陽イオン交換繊維が充填されたカラムに前記水溶液を投入して溶出させる段階;及び
(c)前記溶出された水溶液を濾過して得られた濾過液を乾燥してテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得る段階;を含むテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法に関する。
前記(a)段階は、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩を含む水溶液を製造する段階であって、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩100重量部に対して300~1,500重量部の水が使用されてもよい。
前記テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩は、下記化学式1で表される。
Figure 2022522252000001
前記化学式1でMはアルカリ金属またはN(R)(R)(R)(R)であり、RないしRは互いに独立的に水素または(C1-C7)アルキルであり、Rは(C1-C7)アルキルまたは(C1-C7)アルコキシであり、nは0または1ないし4の整数であり、nが2以上の場合、Rは互いに同一であっても、異なっていてもよい。
前記(b)段階は、前記水溶液及び陽イオン交換繊維を混合して混合液を製造する段階;または陽イオン交換繊維が充填されたカラムに前記水溶液を投入して溶出させる段階である。
前記陽イオン交換繊維の素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリアクリロニトリル、アクリル樹脂などが制限なく使用されてもよい。
前記陽イオン交換繊維は、繊維の集合体、すなわち、不織布、マット、ウェブ、織物、フィルタなども含む。
前記陽イオン交換繊維は、表面にスルホン酸基、カルボキシル基及びリン酸基から選択される一つ以上の交換基を含んでもよい。
スルホン酸基が導入された陽イオン交換繊維は、次の方法で製造されてもよい。
ポリプロピレン繊維をプラズマで処理してポリプロピレン繊維にラジカルを形成させた後、グリシジルアクリレートまたはグリシジルメタクリレートで処理してポリプロピレン繊維の表面にグリシジルアクリレートまたはグリシジルメタクリレートをグラフトさせてもよい。
この時、ポリプロピレン繊維100重量部に対してグリシジルアクリレートまたはグリシジルメタクリレート1~10重量部が使用されることが好ましい。
ここに、スルホン化溶液、例えば、NaHSO溶液を処理して繊維の表面にスルホン酸基を導入してもよい。
また、カルボキシル基が導入された陽イオン交換繊維は、次の方法で製造されてもよい。
ポリプロピレン繊維をプラズマで処理してポリプロピレン繊維にラジカルを形成させた後、アクリル酸またはメタクリル酸で処理してポリプロピレン繊維の表面にアクリル酸またはメタクリル酸をグラフトさせて繊維の表面にカルボキシル基を導入してもよい。
この時、ポリプロピレン繊維100重量部に対してアクリル酸またはメタクリル酸1~10重量部が使用されることが好ましい。
本発明の前記陽イオン交換繊維は、交換基としてスルホン酸基及びカルボキシル基を共に含んでもよい。
このために、ポリプロピレン繊維をプラズマで処理してポリプロピレン繊維にラジカルを形成させた後、グリシジルアクリレート(またはグリシジルメタクリレート)及びアクリル酸(またはメタクリル酸)で処理してポリプロピレン繊維の表面にグリシジルアクリレート及びアクリル酸をグラフトさせてもよい。
ここに、NaHSO溶液を処理して繊維の表面にスルホン酸基及びカルボキシル基を共に導入してもよい。
この時、グリシジルアクリレート及びアクリル酸の重量比は、60~90:10~40であることが好ましく、前記重量比が60:40未満の場合、陽イオン交換能が低下し、90:10を超過する場合、繊維の耐久性及び加工性が低下する。
また、前記陽イオン交換繊維は、スルホン酸基を含む陽イオン交換繊維及びカルボキシル基を含む陽イオン交換繊維を同時に使用してもよい。
前記スルホン酸基を含む陽イオン交換繊維及びカルボキシル基を含む陽イオン交換繊維の重量比は、60~90:10~40であることが好ましく、前記重量比が60:40未満の場合、陽イオン交換能が低下し、90:10を超過する場合、繊維の耐久性及び加工性が低下する。
また、本発明は陽イオン交換繊維及び陽イオン交換樹脂を同時に使用してもよい。
前記陽イオン交換樹脂は、高分子母体にスルホン酸基、カルボキシル基及びリン酸基から選択される一つ以上の交換基が結合されてもよい。
前記高分子母体としては、フェノールホルムアルデヒド縮合物、フェノール-ベンズアルデヒド縮合物、ポリスチレン、エチルスチレン重合体、ジビニルベンゼン重合体、スチレン-ジビニルベンゼン共重合体、メタクリル酸-ジビニルベンゼン共重合体、アクリル酸-ジビニルベンゼン共重合体、メタクリルレート-ジビニルベンゼン共重合体、アクリレート-ジビニルベンゼン共重合体などがある。
前記陽イオン交換繊維及び陽イオン交換樹脂の重量比は、70~90:10~30であることが好ましく、前記重量比が70:30未満の場合、陽イオン交換能が低下し、90:10を超過する場合、加工性及び取扱性が低下する。
前記(c)段階は、得られた濾過液を乾燥してテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得る段階であって、得られた濾過液を減圧蒸留して濃縮及び乾燥して固体相のテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を製造してもよい。
前記テレフタリリデンジカンフルスルホン酸は、下記化学式2で表される。
Figure 2022522252000002
前記化学式2でRは(C1-C7)アルキルまたは(C1-C7)アルコキシであり、nは0または1ないし4の整数であり、nが2以上の場合、Rは互いに同一であっても、異なっていてもよい。
以下、実施例及び比較例を通じて本発明を詳しく説明する。下記実施例は、本発明の実施のために例示されたものに過ぎず、本発明の内容が下記実施例によって限定されるものではない。
ポリプロピレン繊維100重量部をアルゴンプラズマで処理してポリプロピレン繊維にラジカルを形成させた後、グリシジルメタクリレート5重量部で処理してポリプロピレン繊維の表面にグリシジルメタクリレートをグラフトさせた。
ここに、NaHSO溶液を処理して繊維の表面にスルホン酸基を導入した。
10gのジナトリウムテレフタリリデンジカンフルスルホネートを100mlの水に溶かして水溶液を製造した。
スルホン酸基が導入されたポリプロピレン繊維100gを前記水溶液に添加した後、室温で5時間撹拌して混合液を製造した。
前記混合液を濾過して繊維を除去して得られた濾過液を50mlの水で洗浄した後、減圧蒸留して固体相のテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得た(収率93.8%)。
この固体1gを水50mlに入れて溶かし、指示薬としてフェノールフタレイン試液1mlを投入した後、0.1モル水酸化カリウム液によって滴定し、この時、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸の含量は94.7%だった。
H-NMR(DO)δ(ppm):0.85(s,6H),1.19(s,6H),1.61(m,2H),1.72(m,2H),2.32(m,2H),2.74(m,2H),2.99(d,2H),3.18(m,2H),3.49(d,2H),7.22(s,2H),7.59(s,4H)
ポリプロピレン繊維100重量部をアルゴンプラズマで処理してポリプロピレン繊維にラジカルを形成させた後、グリシジルメタクリレート4重量部及びメタクリル酸1重量部で処理した。
ここに、NaHSO溶液を処理して繊維の表面にスルホン酸基及びカルボキシル基を導入した。
10gのジナトリウムテレフタリリデンジカンフルスルホネートを100mlの水に溶かして水溶液を製造した。
スルホン酸基及びカルボキシル基が導入されたポリプロピレン繊維100gを前記水溶液に添加した後、室温で5時間撹拌して混合液を製造した。
前記混合液を濾過して繊維を除去して得られた濾過液を50mlの水で洗浄した後、減圧蒸留して固体相のテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得た(収率95.1%)。
この固体1gを水50mlに入れて溶かし、指示薬としてフェノールフタレイン試液1mlを投入した後、0.1モル水酸化カリウム液によって滴定し、この時、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸の含量は96.4%だった。
グリシジルメタクリレート2.5重量部及びメタクリル酸2.5重量部を使用したことを除き、実施例2と同一な方法で固体相のテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得た。
グリシジルメタクリレート6重量部及びメタクリル酸0.5重量部を使用したことを除き、実施例2と同一な方法で固体相のテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得た。
ポリプロピレン繊維100重量部をアルゴンプラズマで処理してポリプロピレン繊維にラジカルを形成させた後、グリシジルメタクリレート5重量部で処理してポリプロピレン繊維の表面にグリシジルメタクリレートをグラフトさせた。
ここに、NaHSO溶液を処理して繊維の表面にスルホン酸基を導入した。
ポリプロピレン繊維100重量部をアルゴンプラズマで処理してポリプロピレン繊維にラジカルを形成させた後、メタクリル酸5重量部で処理してカルボキシル基が導入されたポリプロピレン繊維を製造した。
10gのジナトリウムテレフタリリデンジカンフルスルホネートを100mlの水に溶かして水溶液を製造した。
スルホン酸基が導入されたポリプロピレン繊維80g及びカルボキシル基が導入されたポリプロピレン繊維20gを前記水溶液に添加した後、室温で5時間撹拌して混合液を製造した。
前記混合液を濾過して繊維を除去して得られた濾過液を50mlの水で洗浄した後、減圧蒸留して固体相のテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得た(収率94.7%)。
この固体1gを水50mlに入れて溶かし、指示薬としてフェノールフタレイン試液1mlを投入した後、0.1モル水酸化カリウム液によって滴定し、この時、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸の含量は96.8%だった。
ポリプロピレン繊維100重量部をアルゴンプラズマで処理してポリプロピレン繊維にラジカルを形成させた後、グリシジルメタクリレート5重量部で処理してポリプロピレン繊維の表面にグリシジルメタクリレートをグラフトさせた。
ここに、NaHSO溶液を処理して繊維の表面にスルホン酸基を導入した。
4kgのジナトリウムテレフタリリデンジカンフルスルホネートを24kgの水に溶かして水溶液を製造した。
スルホン酸基が導入されたポリプロピレン繊維5kgが充填されたカラムに前記水溶液を投入して溶出させた。
前記溶出された水溶液を濾過して得られた濾過液を減圧蒸留して固体相のテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得た(収率94.4%)。
この固体1gを水50mlに入れて溶かし、指示薬としてフェノールフタレイン試液1mlを投入した後、0.1モル水酸化カリウム液によって滴定し、この時、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸の含量は95.1%だった。
「比較例1」
10gのジナトリウムテレフタリリデンジカンフルスルホネートを30mlの水と30mlの濃塩酸に溶かした。1時間還流した後に濃縮し、冷却して生成された固体を濾過した。6N塩酸で洗浄し、80℃で減圧して乾燥し、100℃で減圧乾燥してテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得た。
「比較例2」
10gのジナトリウムテレフタリリデンジカンフルスルホネートを100mlの水に溶かして水溶液を製造した。
スルホン酸基が導入された陽イオン交換樹脂(スチレン-ジビニルベンゼン共重合体)100gを前記水溶液に添加した後、室温で5時間撹拌して混合液を製造した。
前記混合液を濾過して繊維を除去して得られた濾過液を50mlの水で洗浄した後、減圧蒸留して固体相のテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得た。
上記実施例及び比較例から製造されたテレフタリリデンジカンフルスルホン酸の収率及び転換率を測定してその結果を下の表1に示した。
Figure 2022522252000003
上記表1の結果から、実施例1ないし6は収率及び転換率に優れ、特に、実施例2及び5は前記特性が最も優れていることを確認することができる。
一方、比較例1及び2は、前記特性が実施例に比べて劣っていることが分かる。
本発明は、製造工程が簡単で収率、純度及び酸転換率の高いテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法を提供することができる。
本発明は、陽イオン交換繊維を用いてテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩をテレフタリリデンジカンフルスルホン酸に高い転換率で転換することができ、転換時生成される塩の除去も非常に容易である。

Claims (6)

  1. (a)テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩を含む水溶液を製造する段階;
    (b)前記水溶液及び陽イオン交換繊維を混合して混合液を製造する段階;及び
    (c)前記混合液を濾過して得られた濾過液を乾燥してテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得る段階;を含むテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法。
  2. (a)テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩を含む水溶液を製造する段階;
    (b)陽イオン交換繊維が充填されたカラムに前記水溶液を投入して溶出させる段階;及び
    (c)前記溶出された水溶液を濾過して得られた濾過液を乾燥してテレフタリリデンジカンフルスルホン酸を得る段階;を含むテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法。
  3. 前記陽イオン交換繊維は
    スルホン酸基、カルボキシル基及びリン酸基から選択される一つ以上の交換基を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法。
  4. 前記陽イオン交換繊維は
    交換基としてスルホン酸基及びカルボキシル基を共に含むことを特徴とする、請求項3に記載のテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法。
  5. 前記陽イオン交換繊維は
    スルホン酸基を含む陽イオン交換繊維及びカルボキシル基を含む陽イオン交換繊維を同時に使用することを特徴とする、請求項3に記載のテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法。
  6. 前記スルホン酸基を含む陽イオン交換繊維及びカルボキシル基を含む陽イオン交換繊維の重量比は60~90:10~40であることを特徴とする、請求項5に記載のテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法。

JP2021507518A 2020-01-29 2020-05-08 テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法{a method for acidifying terephthalylidene dicamphor sulfonate} Active JP7185017B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2020-0010594 2020-01-29
KR1020200010594A KR102099831B1 (ko) 2020-01-29 2020-01-29 테레프탈릴리덴 디캠퍼 설폰산염의 산성화 방법
PCT/KR2020/006134 WO2021153847A1 (ko) 2020-01-29 2020-05-08 테레프탈릴리덴 디캠퍼 설폰산염의 산성화 방법

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022522252A true JP2022522252A (ja) 2022-04-15
JP7185017B2 JP7185017B2 (ja) 2022-12-06

Family

ID=70292032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021507518A Active JP7185017B2 (ja) 2020-01-29 2020-05-08 テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法{a method for acidifying terephthalylidene dicamphor sulfonate}

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7185017B2 (ja)
KR (1) KR102099831B1 (ja)
WO (1) WO2021153847A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102099831B1 (ko) * 2020-01-29 2020-04-10 주식회사 세라수 테레프탈릴리덴 디캠퍼 설폰산염의 산성화 방법
KR102212527B1 (ko) * 2020-08-12 2021-02-04 (주)삼양정밀화학 테레프탈릴리덴 디캠퍼 설폰산염을 포함하는 필름 제조용 수용성 자외선 흡수제
KR102341174B1 (ko) * 2021-09-13 2021-12-20 주식회사 세라수 양이온교환 섬유를 사용한 테레프탈릴리덴 디캠퍼 설폰산염의 산성화 방법
KR20240051688A (ko) 2022-10-13 2024-04-22 신성소재 주식회사 전기투석을 이용한 테레프탈릴리덴 디캠퍼 설폰산의 제조방법
KR20240122081A (ko) 2023-02-03 2024-08-12 신성소재 주식회사 나노여과막을 이용한 농축 테레프탈릴리덴디캠퍼설폰산 수용액의 제조방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002363116A (ja) * 2001-06-07 2002-12-18 Nippon Steel Chem Co Ltd ビスフェノールaの製造方法
KR20090032803A (ko) * 2007-09-28 2009-04-01 광주과학기술원 이온교환섬유, 이의 제조방법 및 이를 이용하는 전기탈이온장치
JP2019507191A (ja) * 2016-03-11 2019-03-14 チロケム カンパニー, リミテッド テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2528420A1 (fr) 1982-06-15 1983-12-16 Oreal Nouveaux 3-benzylidene camphres, leur procede de preparation et leur utilisation pour la protection contre les rayons uv
KR101937332B1 (ko) * 2018-06-18 2019-01-11 신성소재 주식회사 테레프탈릴리덴 디캠퍼 설폰산의 정제방법
KR102099831B1 (ko) * 2020-01-29 2020-04-10 주식회사 세라수 테레프탈릴리덴 디캠퍼 설폰산염의 산성화 방법

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002363116A (ja) * 2001-06-07 2002-12-18 Nippon Steel Chem Co Ltd ビスフェノールaの製造方法
KR20090032803A (ko) * 2007-09-28 2009-04-01 광주과학기술원 이온교환섬유, 이의 제조방법 및 이를 이용하는 전기탈이온장치
JP2019507191A (ja) * 2016-03-11 2019-03-14 チロケム カンパニー, リミテッド テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7185017B2 (ja) 2022-12-06
WO2021153847A1 (ko) 2021-08-05
KR102099831B1 (ko) 2020-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7185017B2 (ja) テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法{a method for acidifying terephthalylidene dicamphor sulfonate}
JP7349757B2 (ja) カチオン交換繊維を用いたテレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法
KR101635291B1 (ko) 빠른 흡수 특성을 갖는 초-흡수성 중합체 및 이의 제조방법
JP6659876B2 (ja) テレフタリリデンジカンフルスルホン酸塩の酸性化方法
TWI303630B (en) A method for inhibiting polymerization of (meth)acrylic acid and its esters using an inhibitor and a process for making a compound useful as such an inhibitor
CN102304294B (zh) 具有杀菌作用的高水溶性荧光增白剂及其合成方法与用途
JPH049360A (ja) 5―アミノレブリン酸アルキルエステル又はその塩及びその製造方法並びにこれを有効成分とする除草剤
CN105367604B (zh) 一种含磷氮星型成炭剂及其制备方法
KR100726279B1 (ko) 골격 구조내에 금속원소가 치환된 중형기공성 분자체물질의 제조방법 및 그 분자체 물질
CN111018749A (zh) 酚磺乙胺和羟苯磺酸钙杂质及其制备方法与应用
CN105297428B (zh) 一种高吸水性复合体的制备方法
CN111995753B (zh) 一种刺激响应膜及其制备方法
KR20090056658A (ko) 기공 내 유기계자외선 차단제와 금속산화물을 함께 담지한유무기 복합분체 및 그 제조방법
CN106259389A (zh) 一种用于吡唑醚菌酯水基化的助剂及其制备方法
CN102558078A (zh) 三聚氯氰衍生物及其制备方法、其在抗皱整理剂中的应用和真丝绸织物的整理方法
CN103950893A (zh) 一种回收提纯碘的方法
KR100925746B1 (ko) 기공내 금속산화물을 담지한 중형기공성 무기 복합분체 및 그 제조방법
JP2021138695A (ja) カルコブトロールの製造方法
CN102906069A (zh) 二环己基二硫化物的制造方法
JPH03109350A (ja) メタクリル酸エステルの製造法
JP2012254922A (ja) 遷移金属化合物担持酸化チタンの製造方法
Sui et al. Preparation and properties of solid acid zirconium oligo (sulfostyrenyl) phosphonate hydrogen phosphate supported on TiO2
WO2021157230A1 (ja) 複合酸化物粒子、消臭剤、洗濯用組成物、洗浄剤組成物、繊維品及び樹脂成形品
CN108080031A (zh) 获得过氧化氢的方法和用于该方法的催化剂载体
JP2012254451A (ja) 遷移金属化合物担持酸化チタンにおける遷移金属化合物担持量の調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7185017

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150