JP2022175628A - 封止構造及びその製造方法 - Google Patents
封止構造及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022175628A JP2022175628A JP2021082210A JP2021082210A JP2022175628A JP 2022175628 A JP2022175628 A JP 2022175628A JP 2021082210 A JP2021082210 A JP 2021082210A JP 2021082210 A JP2021082210 A JP 2021082210A JP 2022175628 A JP2022175628 A JP 2022175628A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- sealing structure
- peripheral surface
- inner peripheral
- outward
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000007789 sealing Methods 0.000 title claims abstract description 77
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 21
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 51
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims description 26
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 16
- 238000005538 encapsulation Methods 0.000 claims description 6
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 2
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000012795 verification Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/06—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
- F16J15/08—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
- F16J15/0887—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing the sealing effect being obtained by elastic deformation of the packing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/04—Sealings between relatively-stationary surfaces without packing between the surfaces, e.g. with ground surfaces, with cutting edge
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J13/00—Covers or similar closure members for pressure vessels in general
- F16J13/02—Detachable closure members; Means for tightening closures
- F16J13/14—Detachable closure members; Means for tightening closures attached exclusively by spring action or elastic action
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/02—Gearboxes; Mounting gearing therein
- F16H57/029—Gearboxes; Mounting gearing therein characterised by means for sealing the gearboxes, e.g. to improve airtightness
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/021—Sealings between relatively-stationary surfaces with elastic packing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/06—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
- F16J15/08—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
- Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)
Abstract
【課題】貫通孔のシール性が十分に担保できること。【解決手段】封止構造は、貫通孔内に挿入され、第1厚さの薄板で形成された円筒形状の一方が開口し他方が塞がれた本体部と、本体部の開口側端に接続され、本体部から離れるに従って徐々に外側へ拡径するテーパ部と、テーパ部に接続され、第1厚さよりも薄い薄板で形成され、内側に屈曲することで外側に張り出した張出部が貫通孔の内周面に弾性的に当接する第1屈曲部と、を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、貫通孔を封止する封止構造及びその製造方法に関する。
貫通孔をプラグ栓で封止する封止構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記封止構造においては、プラグ栓に内圧がかかった場合に、プラグ栓が抜け、貫通孔のシール性を担保できない虞がある。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、貫通孔のシール性が十分に担保できる封止構造及びその製造方法を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
所定部材の貫通孔を封止する封止構造であって、
前記貫通孔内に挿入され、第1厚さの薄板で形成された円筒形状の一方が開口し他方が塞がれた本体部と、
前記本体部の開口側端に接続され、前記本体部から離れるに従って徐々に外側へ拡径するテーパ部と、
前記テーパ部に接続され、前記第1厚さよりも薄い薄板で形成され、内側に屈曲することで外側に張り出した張出部が前記貫通孔の内周面に弾性的に当接する第1屈曲部と、
を備える封止構造
である。
この一態様において、前記第1屈曲部に接続され、前記第1厚さよりも薄い薄板で形成され、外側に屈曲することで先端部が前記貫通孔の内周面に弾性的に当接する第2屈曲部を、更に備えていてもよい。
この一態様において、前記貫通孔の内周面に凹状の切欠け部が形成されており、前記第1屈曲部の張出部及び第2屈曲部の先端部うちの少なくとも一方が前記切欠け部に嵌っていてもよい。
この一態様において、前記第2屈曲部の先端部の厚さは、前記第1屈曲部の張出部の厚さよりも厚く形成されている、又は、前記第2屈曲部の先端部は、外側へ拡径するテーパ形状となっていてもよい。
この一態様において、前記本体部の内周面には、前記本体部を軸線方向へ引っ張るための引張り用治具に形成された雄ネジ山が噛み合う雌ネジ山が形成されていてもよい。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
所定部材の貫通孔を封止する封止構造の製造方法であって、
第1厚さの薄板で形成された円筒形状の一方が開口し他方が塞がれた本体部と、前記本体部の開口側端に一端が接続され前記本体部から離れるに従って徐々に外側へ拡径するテーパ部と、前記テーパ部の他端に接続され、前記第1厚さよりも薄い薄板で形成された円筒形状の円筒部と、を有する封止部材を前記貫通孔内に挿入するステップと、
前記貫通孔内の前記円筒部の先端側に押え用治具を配置するステップと、
前記本体部を前記円筒部側へ押圧しつつ又は引っ張りつつ、前記円筒部の先端を前記押え用治具で押さえることで、前記円筒部を外側に座屈させ、外側に張り出した張出部を前記貫通孔の内周面に弾性的に当接させるステップと、
を含む、封止構造の製造方法
であってもよい。
この一態様において、前記本体部を前記円筒部側へ押圧し又は引っ張り、前記円筒部の先端を前記押え用治具に当接させることで、該円筒部の先端を押さえてもよい。
この一態様において、前記押え用治具によって前記円筒部の先端を前記貫通孔の内周面に押し付けるように前記押え用治具を配置し、前記本体部を前記円筒部側へ押圧する又は引っ張ることで、前記円筒部を外側に座屈させ、外側に張り出した第1屈曲部の張出部を前記貫通孔の内周面に弾性的に当接させると共に、前記第1屈曲部の先端側を外側に屈曲させて第2屈曲部を形成してもよい。
この一態様において、前記本体部の内周面に形成された雌ネジ山に引張り用治具の雄ネジ山を螺合させて、あるいは、前記本体部の内周面に形成された凹部又は凸部に引張り用治具を引っ掛けて、前記引張り用治具を引っ張りつつ、前記円筒部の先端を前記押え用治具で押さえることで、前記円筒部を外側に座屈させ外側に張り出した張出部を前記貫通孔の内周面に弾性的に当接させてもよい。
所定部材の貫通孔を封止する封止構造であって、
前記貫通孔内に挿入され、第1厚さの薄板で形成された円筒形状の一方が開口し他方が塞がれた本体部と、
前記本体部の開口側端に接続され、前記本体部から離れるに従って徐々に外側へ拡径するテーパ部と、
前記テーパ部に接続され、前記第1厚さよりも薄い薄板で形成され、内側に屈曲することで外側に張り出した張出部が前記貫通孔の内周面に弾性的に当接する第1屈曲部と、
を備える封止構造
である。
この一態様において、前記第1屈曲部に接続され、前記第1厚さよりも薄い薄板で形成され、外側に屈曲することで先端部が前記貫通孔の内周面に弾性的に当接する第2屈曲部を、更に備えていてもよい。
この一態様において、前記貫通孔の内周面に凹状の切欠け部が形成されており、前記第1屈曲部の張出部及び第2屈曲部の先端部うちの少なくとも一方が前記切欠け部に嵌っていてもよい。
この一態様において、前記第2屈曲部の先端部の厚さは、前記第1屈曲部の張出部の厚さよりも厚く形成されている、又は、前記第2屈曲部の先端部は、外側へ拡径するテーパ形状となっていてもよい。
この一態様において、前記本体部の内周面には、前記本体部を軸線方向へ引っ張るための引張り用治具に形成された雄ネジ山が噛み合う雌ネジ山が形成されていてもよい。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
所定部材の貫通孔を封止する封止構造の製造方法であって、
第1厚さの薄板で形成された円筒形状の一方が開口し他方が塞がれた本体部と、前記本体部の開口側端に一端が接続され前記本体部から離れるに従って徐々に外側へ拡径するテーパ部と、前記テーパ部の他端に接続され、前記第1厚さよりも薄い薄板で形成された円筒形状の円筒部と、を有する封止部材を前記貫通孔内に挿入するステップと、
前記貫通孔内の前記円筒部の先端側に押え用治具を配置するステップと、
前記本体部を前記円筒部側へ押圧しつつ又は引っ張りつつ、前記円筒部の先端を前記押え用治具で押さえることで、前記円筒部を外側に座屈させ、外側に張り出した張出部を前記貫通孔の内周面に弾性的に当接させるステップと、
を含む、封止構造の製造方法
であってもよい。
この一態様において、前記本体部を前記円筒部側へ押圧し又は引っ張り、前記円筒部の先端を前記押え用治具に当接させることで、該円筒部の先端を押さえてもよい。
この一態様において、前記押え用治具によって前記円筒部の先端を前記貫通孔の内周面に押し付けるように前記押え用治具を配置し、前記本体部を前記円筒部側へ押圧する又は引っ張ることで、前記円筒部を外側に座屈させ、外側に張り出した第1屈曲部の張出部を前記貫通孔の内周面に弾性的に当接させると共に、前記第1屈曲部の先端側を外側に屈曲させて第2屈曲部を形成してもよい。
この一態様において、前記本体部の内周面に形成された雌ネジ山に引張り用治具の雄ネジ山を螺合させて、あるいは、前記本体部の内周面に形成された凹部又は凸部に引張り用治具を引っ掛けて、前記引張り用治具を引っ張りつつ、前記円筒部の先端を前記押え用治具で押さえることで、前記円筒部を外側に座屈させ外側に張り出した張出部を前記貫通孔の内周面に弾性的に当接させてもよい。
本発明によれば、貫通孔のシール性が十分に担保できる封止構造及びその製造方法を提供することができる。
実施形態1
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態1に係る封止構造の構成を示す断面図である。なお、図1及び後述の図2乃至図9において、構造を分かり易くするため、封止構造1、20の左側部分のみを示している。封止構造1、20の右側部分は、中心軸線を中心にして左側部分と対称の形状を有している。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態1に係る封止構造の構成を示す断面図である。なお、図1及び後述の図2乃至図9において、構造を分かり易くするため、封止構造1、20の左側部分のみを示している。封止構造1、20の右側部分は、中心軸線を中心にして左側部分と対称の形状を有している。
本実施形態1に係る封止構造1は、例えば、トランスアクスル用ケースの潤滑用穴などの所定部材の貫通孔5を封止する。
本実施形態1に係る封止構造1は、本体部2と、本体部2に接続されたテーパ部3と、テーパ部3に接続された第1屈曲部4と、を備えている。本体部2、テーパ部3、及び、第1屈曲部4は、金属で一体成形されている。本体部2、テーパ部3、及び、第1屈曲部4は、例えば、SUS410などのステンレス鋼で成形されている。貫通孔5を構成するケースなどの部材は、例えば、ADC12などのアルミニウム合金で形成されている。
本体部2は、貫通孔5内に挿入され、第1厚さの薄板で形成された円筒形状の部材である。円筒形状の一方は開口し、他方が塞がれている。本体部2の内周面には、後述の引張り用治具(引張り治具)の雄ネジ山が噛み合う雌ネジ山21が形成されていてもよい。
テーパ部3の一端は、本体部2の開口側端に接続されている。テーパ部3は、本体部2から離れるに従って徐々に外側へ拡径する。テーパ部3は、本体部2側から離れるに従って徐々に薄くなる薄板で形成されている。
第1屈曲部4は、テーパ部3の他端に接続されている。第1屈曲部4は、第1厚さよりも薄い薄板で形成されている。第1屈曲部4は、内側(中心軸線側)に屈曲することで外側(貫通孔5の内周面51側)に張り出した張出部41を有する。張出部41は、貫通孔5の内周面51に弾性的に当接している。
ところで、従来、例えば、貫通孔を塞ぐプラグ栓に圧力がかかった場合に、プラグ栓が抜け、貫通孔のシール性を担保できないという問題が生じていた。
これに対し、本実施形態1に係る封止構造1において、上述の如く、テーパ部3に接続され、第1厚さよりも薄い薄板で形成され、内側に屈曲することで外側に張り出した第1屈曲部4の張出部41が貫通孔5の内周面51に弾性的に当接する。
このように、第1屈曲部4の張出部41が貫通孔5の内周面51に弾性的に当接することで、封止構造1が貫通孔5から抜け出すのを防止できる。これにより、貫通孔5のシール性を十分に担保できる。また、第1屈曲部4の張出部41が貫通孔5の内周面51に弾性的に当接して、貫通孔5を塞ぐため、貫通孔5の公差の影響を受けない。
貫通孔5の内周面51において、図2に示す如く、第1屈曲部4の張出部41が当接する部分に凹状の切欠け部52が形成されていてもよい。切欠け部52は、貫通孔5の内周面51において、周方向に溝状に形成されている。第1屈曲部4の張出部41は、切欠け部52に嵌っている。これにより、封止構造1が貫通孔5から抜け出すのをより確実に防止できる。
続いて、本実施形態1に係る封止構造の製造方法について図3及び図4を参照して説明する。図3は、本実施形態1に係る封止構造の製造方法のフローを示すフローチャートである。図4は、本実施形態1に係る封止構造の製造工程を説明する図である。
図4(a)に示す如く、封止部材10は、本体部11と、テーパ部12と、円筒部13を有している。本体部11は、第1厚さの薄板で形成された円筒形状の部材である。その円筒形状の一方は開口し、他方が塞がれている。本体部11の開口側端に、テーパ部12の一端が接続されている。テーパ部12は、本体部11から離れるに従って徐々に外側へ拡径する。テーパ部12の他端に円筒部13が接続されている。円筒部13は、第1厚さよりも薄い薄板で形成された円筒形状の部材である。
最初に、図4(a)に示す如く、封止部材10の本体部11の内周面の雌ネジ山111に引張り用治具100の雄ネジ山を螺合させ、封止部材10及び引張り用治具100を貫通孔5内に挿入する(ステップS101)。
図4(b)に示す如く、貫通孔5内の円筒部13の先端側に押え用治具(押え治具)110を配置する(ステップS102)。
引張り用治具100で本体部11を引っ張りつつ、円筒部13の先端を押え用治具110で押さえることで、円筒部13を外側に座屈(塑性変形)させる(ステップS103)。 これにより、図4(c)に示す如く、外側に張り出した張出部41を貫通孔5の内周面51に弾性的に当接させる(ステップS104)。
円筒部13は、第1厚さよりも薄い薄板で形成されているため、引張り用治具100により本体部11を引っ張りつつ、円筒部13の先端を押え用治具110で押さえることで、上述の如く、円筒部13を座屈させることができる。
本体部11の内周面に、雌ネジ山111の代わりに、凹部又は凸部が形成されている構成であってもよい。本体部11の内周面の凹部又は凸部に引張り用治具を引っ掛け、上述の如く、引張ってもよい。このように、本体部11を容易に引張り、円筒部13を外側に座屈させ張出部41を貫通孔5の内周面51に弾性的に当接させることができる。
なお、本体部11を、開口の反対側から押圧することで、円筒部13を外側に座屈させ張出部41を貫通孔5の内周面51に弾性的に当接させてもよい。
図4(d)に示す如く、本体部2から引張り治具100を取り外し、第1屈曲部4の先端から押え用治具110を離間させる(ステップS105)。
第1屈曲部4の先端から押え用治具110を離間させると、第1屈曲部4の張出部41が貫通孔5の内周面51に弾性的に当接する力(以下、スプリングバック力)により、封止構造1は、貫通孔5内に固定される。さらに、このスプリングバック力を大きくすることにより、封止構造1が貫通孔5からより抜け出し難くなる。
ここで、スプリングバック力の調整方法について説明する。例えば、貫通孔5や第1屈曲部4における厚さ、ヤング率などを調整することで、スプリングバック力を大きくすることができる。
図5は、貫通孔の肉厚を変化させ、その耐圧を検証した結果を示す図である。図5に示す耐圧検証結果によれば、貫通孔5側をアルミニウム合金(ADC12:線膨張係数21×10-6)で構成して、貫通孔5の肉厚を薄くして、封止構造1を収縮し難いステンレス鋼(SUS410:線膨張係数9.9×10-6)で構成できる。これにより、上記スプリングバック力を大きくし、封止構造1のシール性を向上させることができる。なお、低温及び常温では、上記調整により、スプリングバック力を大きくすることができるが、高温時には線膨張差により締め代が減ってしまう為、全域でシール性を確保できるように調整を行うのが好ましい。
以上、本実施形態1に係る封止構造1は、貫通孔5内に挿入され、第1厚さの薄板で形成された円筒形状の一方が開口し他方が塞がれた本体部2と、本体部2の開口側端に接続され、本体部2から離れるに従って徐々に外側へ拡径するテーパ部3と、テーパ部3に接続され、第1厚さよりも薄い薄板で形成され、内側に屈曲することで外側に張り出した張出部41が貫通孔5の内周面51に弾性的に当接する第1屈曲部4と、を備える。これにより、第1屈曲部4の張出部41を貫通孔5の内周面51に弾性的に当接させ、封止構造1が貫通孔5から抜け出すのを防止できる。したがって、貫通孔5のシール性が十分に担保できる。
実施形態2
図6は、本実施形態2に係る封止構造の構成を示す断面図である。本実施形態2に係る封止構造20は、第1屈曲部4に接続され、第1厚さよりも薄い薄板で形成され、外側に屈曲することで先端部61が貫通孔5の内周面51に弾性的に当接する第2屈曲部6を、更に備えている。第1屈曲部4及び第2屈曲部6は一体的に成形されている。
図6は、本実施形態2に係る封止構造の構成を示す断面図である。本実施形態2に係る封止構造20は、第1屈曲部4に接続され、第1厚さよりも薄い薄板で形成され、外側に屈曲することで先端部61が貫通孔5の内周面51に弾性的に当接する第2屈曲部6を、更に備えている。第1屈曲部4及び第2屈曲部6は一体的に成形されている。
本実施形態2に係る封止構造20によれば、貫通孔5の内周面51に対し、第1屈曲部4の張出部41だけでなく、第2屈曲部6の先端部61も弾性的に当接する。したがって、封止構造20が貫通孔5から抜け出すのをより確実に防止でき、貫通孔5のシール性がより十分に担保できる。
ここで、本実施形態2に係る封止構造の製造方法について、図7を参照して説明する。
最初に、図7(a)に示す如く、封止部材10の本体部11の内周面の雌ネジ山111に引張り用治具100の雄ネジ山を螺合させ、封止部材10及び引張り用治具100を貫通孔5内に挿入する。このように、封止部材10を引張り用治具100と共に貫通孔5内に挿入し、容易に位置決めできるため、作業性が向上する。
最初に、図7(a)に示す如く、封止部材10の本体部11の内周面の雌ネジ山111に引張り用治具100の雄ネジ山を螺合させ、封止部材10及び引張り用治具100を貫通孔5内に挿入する。このように、封止部材10を引張り用治具100と共に貫通孔5内に挿入し、容易に位置決めできるため、作業性が向上する。
図7(b)に示す如く、押え用治具110によって円筒部13の先端を貫通孔5の内周面51に押し付ける。
なお、封止部材10の本体部11を貫通孔5内に挿入し、押え用治具110によって円筒部13の先端を貫通孔5の内周面51に押し付け固定した後、本体部11の内周面の雌ネジ山111に引張り用治具100の雄ネジ山を螺合させてもよい。
なお、封止部材10の本体部11を貫通孔5内に挿入し、押え用治具110によって円筒部13の先端を貫通孔5の内周面51に押し付け固定した後、本体部11の内周面の雌ネジ山111に引張り用治具100の雄ネジ山を螺合させてもよい。
図7(c)に示す如く、引張り用治具100を引っ張りつつ、円筒部13の先端を押え用治具110で押さえることで、円筒部13を外側に座屈させて、外側に張り出した第1屈曲部4の張出部41を貫通孔5の内周面51に弾性的に当接させると共に、第1屈曲部4の先端を外側に屈曲させて、第2屈曲部6を形成する。
円筒部13は、第1厚さよりも薄い薄板で形成されているため、引張り用治具100により本体部2を引っ張りつつ、円筒部13の先端を押え用治具110で押さえることで、上述の如く、円筒部13を座屈させて第1屈曲部4を形成することができる。さらに、押え用治具110によって円筒部13の先端を貫通孔5の内周面51に押し付けられているため、第1屈曲部4の先端を外側に屈曲させて第2屈曲部6を形成することができる。
図7(d)に示す如く、本体部2から引張り治具100を取り外し、第2屈曲部6の先端61から押え用治具110を離間させる。
なお、本実施形態2において、第2屈曲部6の先端部61の厚さを第1屈曲部4の張出部41の厚さよりも厚く形成されていてもよい。また、第2屈曲部6の先端部61は、外側へ拡径するテーパ形状となっていてもよい。
これにより、厚いあるいはテーパ形状の円筒部13の先端部を押え用治具110で押え、屈曲可能な部分を短くすることで、上記第1及び第2屈曲部4、6のスプリングバック力を大きくすることができる。
本実施形態2において、図8に示す如く、押え用治具110を円筒部13内のより深い位置に挿入し、円筒部13の先端を押え用治具110で押さえてもよい。この場合、引張り用治具100を引っ張りつつ、円筒部13の先端を押え用治具110で押さえることで、円筒部13を外側に座屈させて、外側に張り出した第1屈曲部4の張出部41を貫通孔5の内周面51により強く当接させると共に、第1屈曲部4の先端を貫通孔5の内周面51に当接させることができる。
本実施形態2において、図9に示す如く、貫通孔5の内周面51において、第1屈曲部4の張出部41が当接する部分に切欠け部52を形成すると共に、第2屈曲部6の先端部61が当接する部分に切欠け部53を形成してもよい。これにより、封止構造が貫通孔5から抜け出すのをより確実に防止できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 封止構造、2 本体部、3 テーパ部、4 第1屈曲部、5 貫通孔、6 第2屈曲部、10 封止部材、12 テーパ部、13 円筒部、20 封止構造、21 雌ネジ山、41 張出部、51 内周面、52 切欠け部、53 切欠け部、61 先端部、100 引張り用治具、110 押え用治具、111 雌ネジ山
Claims (9)
- 所定部材の貫通孔を封止する封止構造であって、
前記貫通孔内に挿入され、第1厚さの薄板で形成された円筒形状の一方が開口し他方が塞がれた本体部と、
前記本体部の開口側端に接続され、前記本体部から離れるに従って徐々に外側へ拡径するテーパ部と、
前記テーパ部に接続され、前記第1厚さよりも薄い薄板で形成され、内側に屈曲することで外側に張り出した張出部が前記貫通孔の内周面に弾性的に当接する第1屈曲部と、
を備える封止構造。 - 請求項1記載の封止構造であって、
前記第1屈曲部に接続され、前記第1厚さよりも薄い薄板で形成され、外側に屈曲することで先端部が前記貫通孔の内周面に弾性的に当接する第2屈曲部を、
更に備える封止構造。 - 請求項2記載の封止構造であって、
前記貫通孔の内周面に凹状の切欠け部が形成されており、
前記第1屈曲部の張出部及び第2屈曲部の先端部うちの少なくとも一方が前記切欠け部に嵌っている、封止構造。 - 請求項2又は3に記載の封止構造であって、
前記第2屈曲部の先端部の厚さは、前記第1屈曲部の張出部の厚さよりも厚く形成されている、又は、
前記第2屈曲部の先端部は、外側へ拡径するテーパ形状となっている、封止構造。 - 請求項1乃至4のうちのいずれか1項記載の封止構造であって、
前記本体部の内周面には、前記本体部を軸線方向へ引っ張るための引張り用治具に形成された雄ネジ山が噛み合う雌ネジ山が形成されている、封止構造。 - 所定部材の貫通孔を封止する封止構造の製造方法であって、
第1厚さの薄板で形成された円筒形状の一方が開口し他方が塞がれた本体部と、前記本体部の開口側端に一端が接続され前記本体部から離れるに従って徐々に外側へ拡径するテーパ部と、前記テーパ部の他端に接続され、前記第1厚さよりも薄い薄板で形成された円筒形状の円筒部と、を有する封止部材を前記貫通孔内に挿入するステップと、
前記貫通孔内の前記円筒部の先端側に押え用治具を配置するステップと、
前記本体部を前記円筒部側へ押圧しつつ又は引っ張りつつ、前記円筒部の先端を前記押え用治具で押さえることで、前記円筒部を外側に座屈させ、外側に張り出した張出部を前記貫通孔の内周面に弾性的に当接させるステップと、
を含む、封止構造の製造方法。 - 請求項6記載の封止構造の製造方法であって、
前記本体部を前記円筒部側へ押圧し又は引っ張り、前記円筒部の先端を前記押え用治具に当接させることで、該円筒部の先端を押さえる、
封止構造の製造方法。 - 請求項6記載の封止構造の製造方法であって、
前記押え用治具によって前記円筒部の先端を前記貫通孔の内周面に押し付けるように前記押え用治具を配置し、
前記本体部を前記円筒部側へ押圧する又は引っ張ることで、前記円筒部を外側に座屈させ、外側に張り出した第1屈曲部の張出部を前記貫通孔の内周面に弾性的に当接させると共に、前記第1屈曲部の先端側を外側に屈曲させて第2屈曲部を形成する、
封止構造の製造方法。 - 請求項6乃至8のうちのいずれか1項記載の封止構造の製造方法であって、
前記本体部の内周面に形成された雌ネジ山に引張り用治具の雄ネジ山を螺合させて、あるいは、前記本体部の内周面に形成された凹部又は凸部に引張り用治具を引っ掛けて、
前記引張り用治具を引っ張りつつ、前記円筒部の先端を前記押え用治具で押さえることで、前記円筒部を外側に座屈させ外側に張り出した張出部を前記貫通孔の内周面に弾性的に当接させる、
封止構造の製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021082210A JP2022175628A (ja) | 2021-05-14 | 2021-05-14 | 封止構造及びその製造方法 |
US17/720,666 US11906048B2 (en) | 2021-05-14 | 2022-04-14 | Sealing structure and method of manufacturing the same |
CN202210507304.1A CN115342189A (zh) | 2021-05-14 | 2022-05-10 | 密封构造及其制造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021082210A JP2022175628A (ja) | 2021-05-14 | 2021-05-14 | 封止構造及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022175628A true JP2022175628A (ja) | 2022-11-25 |
Family
ID=83947549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021082210A Pending JP2022175628A (ja) | 2021-05-14 | 2021-05-14 | 封止構造及びその製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11906048B2 (ja) |
JP (1) | JP2022175628A (ja) |
CN (1) | CN115342189A (ja) |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2701615A (en) * | 1951-03-16 | 1955-02-08 | Byron Jackson Co | Well bore packer and actuating means therefor |
USRE32831E (en) * | 1983-10-24 | 1989-01-17 | Schlumberger Technology Corporation | Apparatus for sealing a well casing |
JP2002089724A (ja) * | 2000-09-12 | 2002-03-27 | Kitz Corp | シール部材およびそれを用いたバルブ |
US7047619B2 (en) * | 2003-12-12 | 2006-05-23 | Spx Corporation | Seal installation tool and method |
US8109519B2 (en) * | 2009-09-17 | 2012-02-07 | Baumann Hans D | Tubular shaft seal |
JP5462716B2 (ja) | 2010-05-31 | 2014-04-02 | 株式会社アーレスティ | 非鉄金属構造物加工孔の栓封止構造及び栓封止方法、非鉄金属構造物加工孔の栓封止方法における工程管理装置 |
US9267353B2 (en) * | 2011-12-13 | 2016-02-23 | Baker Hughes Incorporated | Backup system for packer sealing element |
JP2014075202A (ja) * | 2012-10-02 | 2014-04-24 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ゴム栓及びゴム栓付き端子金具 |
JP2014175143A (ja) | 2013-03-08 | 2014-09-22 | Nippon Pop Rivets & Fasteners Ltd | 密閉二次電池の注液口の封止構造及び封止方法 |
CN106523705B (zh) * | 2016-12-07 | 2018-01-02 | 沈阳橡胶研究设计院有限公司 | 飞机发动机过渡段总成密封圈及制造、装配方法 |
JP6969942B6 (ja) | 2017-09-19 | 2021-12-22 | ハイリマレリジャパン株式会社 | 容器の封止構造 |
CN210194911U (zh) * | 2019-03-29 | 2020-03-27 | 深圳中天精装股份有限公司 | 一种装配式建筑外墙的密封构造 |
CN110469728B (zh) * | 2019-09-12 | 2024-05-03 | 廖忠烈 | 一种异形密封圈、环压式管件及安装方法 |
CN211224607U (zh) * | 2019-11-12 | 2020-08-11 | 江门市江海区红日玻璃制品有限公司 | 保鲜盒密封带扣的硅胶盖 |
-
2021
- 2021-05-14 JP JP2021082210A patent/JP2022175628A/ja active Pending
-
2022
- 2022-04-14 US US17/720,666 patent/US11906048B2/en active Active
- 2022-05-10 CN CN202210507304.1A patent/CN115342189A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US11906048B2 (en) | 2024-02-20 |
US20220364644A1 (en) | 2022-11-17 |
CN115342189A (zh) | 2022-11-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4928681B2 (ja) | メタルパッキン | |
US20190111869A1 (en) | Grommet | |
WO2017013797A1 (ja) | 留め具 | |
WO2018079530A1 (ja) | クイックコネクター | |
CN106537709A (zh) | 索环 | |
JPWO2018143071A1 (ja) | バネ組立体 | |
US11391373B2 (en) | Gasket | |
JP2011223747A (ja) | グロメット | |
JP5369805B2 (ja) | 防水コネクタ | |
JP2022175628A (ja) | 封止構造及びその製造方法 | |
JP6565344B2 (ja) | 内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法 | |
JP2014241666A (ja) | コルゲートクランプおよびコルゲートクランプ付きワイヤーハーネス | |
JP5074304B2 (ja) | 接栓の固定構造 | |
JP4789865B2 (ja) | ローラチェーン | |
JP2017158362A (ja) | グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス | |
JP6549795B2 (ja) | バネ組立体及びその製造方法 | |
WO2015092830A1 (ja) | コルゲートチューブの保持部材 | |
JP5865089B2 (ja) | バルブソケット | |
JP2021071149A (ja) | 留め具 | |
JP2015033219A (ja) | グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス | |
JP2013037989A (ja) | ソケット | |
WO2020031981A1 (ja) | ホースクランプ | |
US20210116064A1 (en) | Pipe connection structure | |
JP2007141706A (ja) | スリーブ部材と挿入部材との仮固定構造及び活線接続工法 | |
JP6740695B2 (ja) | スリーブ部材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20231205 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20240509 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240521 |