JP6565344B2 - 内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法 - Google Patents

内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガスケットを備えた内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法に関する。
自動車、コージェネレーション等における内燃機関は、該内燃機関に設けられた雌ネジ部に螺合された状態でスパークプラグが取り付けられる。内燃機関に対するスパークプラグの取付部には、取付部の気密性を確保するために、軸方向におけるスパークプラグと内燃機関との間に介在する環状のガスケットが配設されている。そして、内燃機関へのスパークプラグの取付作業性の観点から、内燃機関に取り付ける前の状態において、ガスケットが取り付けられたスパークプラグがある。
特許文献1に開示されたスパークプラグ用ガスケットは、スパークプラグから脱落しないように、取付ネジ部の基端部のネジ山にガスケットが係止された状態となっている。そして、ガスケットは、その内径を取付ネジ部の外径よりも大きくした状態で、スパークプラグに取り付け、その後、ガスケットの内径が取付ネジ部の外径よりも小さくなるようにガスケットを変形させる。これにより、スパークプラグからのガスケットの脱落を防止している。
上記のような変形を可能にすべく、上記ガスケットは、先端面に円周状の溝部を周設してなる。そして、溝部に治具を嵌合して押し込むことで、溝部の内周縁を内周側に曲げて、スパークプラグの取付ネジ部のネジ山に内周縁を係止させることができるよう構成されている。
特開平6−283249号公報
しかしながら、上記のようなガスケットの構成によると、治具を正確に溝部に嵌合させる必要がある。それゆえ、ガスケットの寸法精度と治具の寸法精度、さらには治具をガスケットに押し付ける際の位置精度において、高い精度が要求される。その結果、ガスケットの製造コストが高くなると共に、ガスケットをスパークプラグに組み付ける際の生産性が低いという問題がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、生産性に優れた低コストの内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、内燃機関に設けられた雌ネジ部に螺合される取付ネジ部と、
該取付ネジ部の基端側において上記取付ネジ部よりも外周側に突出して形成された環状の取付座部と、
該取付座部の先端面に沿って上記取付ネジ部の基端部の外周に配設された環状中実のガスケットと、を有する内燃機関用のスパークプラグであって、
上記ガスケットは、環状に形成された本体部と、該本体部における軸方向の一部から内側に突出すると共に軸方向における肉厚が上記本体部よりも小さい薄肉部とを有し、
該薄肉部の内径は、上記取付ネジ部の外径よりも小さく、上記本体部の内径は、上記取付ネジ部の外径よりも大きく、
上記薄肉部は、上記本体部の内周面における基端側の一部から内側に突出しており、
上記本体部の基端面と上記薄肉部の基端面との接続箇所に、切欠部が設けられていることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグにある。
本発明の他の態様は、内燃機関に設けられた雌ネジ部に螺合される取付ネジ部と、該取付ネジ部の基端側に形成された取付座部と、該取付座部の先端面に沿って上記取付ネジ部の基端部の外周に配設された環状中実のガスケットとを有する内燃機関用のスパークプラグを製造する方法であって、
上記ガスケットは、環状に形成された本体部と、該本体部における軸方向の一部から内側に突出すると共に軸方向における肉厚が上記本体部よりも小さい薄肉部とを有し、上記本体部の内径は、上記取付ネジ部の外径よりも大きく、
上記薄肉部は、上記本体部の内周面における基端側の一部から内側に突出しており、
上記本体部の基端面と上記薄肉部の基端面との接続箇所に、切欠部が設けられており、
上記ガスケットを上記取付座部の先端面に沿う位置に組み付けるにあたっては、
上記薄肉部を上記本体部に対して軸方向に傾斜させることにより、上記ガスケットを、上記薄肉部の内径が上記取付ネジ部の外径よりも大きい拡径状態とする準備工程と、
次いで、上記拡径状態とされた上記ガスケットの内側に、上記取付ネジ部を該取付ネジ部の先端側から挿通させるようにして、上記ガスケットを上記取付座部の先端面に沿う位置に配置する配置工程と、
次いで、上記取付座部に向かって上記ガスケットの一部を押圧することにより、上記本体部に対する上記薄肉部の傾斜角度を小さくして、上記薄肉部の内径が上記取付ネジ部の外径よりも小さくなるように塑性変形させる押圧工程と、
を行うことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグの製造方法にある。
上記内燃機関用のスパークプラグにおいて、上記ガスケットは、本体部と、該本体部における軸方向の一部から内側に突出する薄肉部とを有する。そして、薄肉部の内径は、取付ネジ部の外径よりも小さく、本体部の内径は、取付ネジ部の外径よりも大きい。そのため、ガスケットをスパークプラグに取り付ける際には、薄肉部を本体部に対して傾斜させて、薄肉部の内径を取付ネジ部の外径よりも大きくすることができる。この状態にて、ガスケットの内側に取付ネジ部を挿通させることで、取付座部の先端面にガスケットを配置することができる。その後、薄肉部の内周端が径方向内側に向かうように薄肉部を変形することで、取付ネジ部の基端部におけるネジ山に、ガスケットの薄肉部がネジ山の基端側から係止されるようにすることができる。このようにして、スパークプラグから脱落しないように、ガスケットをスパークプラグに取り付けることが可能となる。
ここで、上記のようなガスケットの変形にあたっては、本体部から内周側に突出した薄肉部を変形させるだけであるため、特に治具やガスケットの位置精度を高くする必要がない。これに伴い、治具やガスケットの寸法精度を高くする必要もない。その結果、スパークプラグの製造コストを低減することができると共に、生産性を向上させることができる。
また、上記内燃機関用のスパークプラグの製造方法は、上記準備工程と上記配置工程と上記押圧工程とを有する。これにより、上記のように、ガスケットを容易にスパークプラグに取り付けることができる。
以上のごとく、上記態様によれば、生産性に優れた低コストの内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法を提供することができる。
参考形態1における、スパークプラグの一部断面図。 参考形態1における、スパークプラグに取り付けられたガスケットの断面拡大図。 参考形態1における、ガスケットの平面図。 図3のIV−IV線矢視断面図。 参考形態1における、準備工程の説明図。 参考形態1における、配置工程の説明図。 参考形態1における、押圧工程の直前の説明図。 参考形態1における、押圧工程の説明図。 参考形態1における、配置工程を行った後の状態の説明図。 参考形態1における、内燃機関に取り付けられたスパークプラグの一部断面図。 参考形態2における、準備工程の説明図。 参考形態2における、配置工程の説明図。 参考形態2における、押圧工程の直前の説明図。 参考形態2における、押圧工程の説明図。 参考形態2における、配置工程を行った後の状態の説明図。 参考形態3における、ガスケットの平面図。 実施形態1における、(a)拡径状態にあるガスケットの一部の断面図、(b)縮径状態にあるガスケットの一部の断面図。 参考形態4における、(a)拡径状態にあるガスケットの一部の断面図、(b)縮径状態にあるガスケットの一部の断面図。 参考形態5における、(a)拡径状態にあるガスケットの一部の断面図、(b)縮径状態にあるガスケットの一部の断面図。
参考形態1
内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法の形態につき、図1〜図10を用いて説明する。
形態の内燃機関用のスパークプラグ1は、図1、図10に示すごとく、内燃機関に設けられた雌ネジ部61に螺合される取付ネジ部2と、取付ネジ部2の基端側において取付ネジ部2よりも外周側に突出して形成された環状の取付座部3とを有する。また、スパークプラグ1は、取付座部3の先端面31に沿って取付ネジ部2の基端部の外周に配設された環状中実のガスケット4を有する。
図3、図4に示すごとく、ガスケット4は、環状に形成された本体部41と、本体部41における軸方向Zの一部から内側に突出すると共に軸方向Zにおける肉厚が本体部41よりも小さい薄肉部42とを有する。
図1〜図4に示すごとく、薄肉部42の内径d1は、取付ネジ部2の外径d2よりも小さく、本体部41の内径d3は、取付ネジ部2の外径d2よりも大きい。
これにより、図1、図2に示すごとく、ガスケット4は、スパークプラグ1における取付ネジ部2の基端部に、脱落しないように取り付けられている。すなわち、取付ネジ部2の基端部には、ネジ山21のない根元部121が存在しており、この根元部121の周囲にガスケット4が配置される。根元部121の外径は、ガスケット4の薄肉部42の内径d1よりも小さい。そして、ガスケット4の薄肉部42が、取付ネジ部2の基端のネジ山21に引っ掛かることで、ガスケット4がスパークプラグ1の先端側へ抜けることが防止されている。
ここで、取付ネジ部2の外径d2は、ネジ山21の頂部における取付ネジ部2の直径を意味する。また、薄肉部42の内径d1は、軸方向Zから見たときの薄肉部42の内側端縁の内接円の直径を意味する。本体部41の内径d3も、軸方向Zから見たときの本体部41の内側端縁の内接円の直径を意味する。
図4に示すごとく、薄肉部42の軸方向Zの肉厚t2は、本体部41の軸方向Zの肉厚t1の半分以下である。
形態において、ガスケット4の本体部41は、図3に示すごとく、円環状に形成されていると共に、図4に示すごとく、周方向に直交する断面の形状が、長方形状となっている。また、本体部41の内周縁から、薄肉部42が内側へ突出している。本形態においては、図3に示すごとく、薄肉部42は、ガスケット4の全周にわたって円環状に設けられている。図4に示すごとく、ガスケット4の周方向に直交する平面による薄肉部42の断面の形状も、長方形状となっている。薄肉部42は、本体部41の内周面における基端側の一部から突出して形成されている。すなわち、薄肉部42の基端面は、本体部41の基端面と、略同一平面上に形成されている。
形態のスパークプラグ1は、例えば、自動車、コージェネレーション、ガス圧送用ポンプ等における内燃機関の着火手段として用いることができる。
スパークプラグ1は、図1に示すように、略円筒形状を有するハウジング12の外周に取付ネジ部2を形成している。ハウジング12は、例えば炭素鋼等の金属からなる。
この略円筒状のハウジング12の内側に、例えばアルミナ等のセラミックスからなる略円筒状の絶縁碍子13が挿通保持されており、絶縁碍子13の内側に略円柱状の中心電極14が挿通保持されている。
また、ハウジング12の先端面に、Ni合金等からなる接地電極15の一端が接合されている。そして、接地電極15の他端付近が中心電極14の先端と対向する位置に配されるよう、接地電極15は屈曲形成されている。これにより、中心電極14と接地電極15との間に火花放電ギャップ16が形成されている。なお、スパークプラグ1において、内燃機関の燃焼室に挿入される側を先端側、その反対側を基端側という。
ハウジング12は、取付ネジ部2の基端側に、取付座部3を円環状に形成してなる。すなわち、取付ネジ部2および取付座部3は、一体品であるハウジング12の一部として、一体的に形成されている。そして、図1、図2に示すごとく、ハウジング12とは別部品であるガスケット4が、取付座部3の先端面31に面するように配設されている。
ガスケット4は、一枚の金属板をプレス等によって、打ち抜き加工、プレス成型することにより、得ることができる。ガスケット4は、ハウジング12よりも硬度の低い金属材料からなる。ガスケット4のビッカース硬さは、40HV以上120HV以下とする。本形態において、ガスケット4は銅合金からなり、ビッカース硬さは例えば80HVである。また、ガスケット4は、アルミニウム合金によって構成してもよい。
次に、内燃機関用のスパークプラグ1を製造する方法につき、図5〜図9を用いて説明する。
ガスケット4を取付座部3の先端面31に沿う位置に組み付けるにあたっては、以下の準備工程と、配置工程と、押圧工程とを行う。
準備工程においては、図5に示すごとく、薄肉部42を本体部41に対して軸方向Zに傾斜させる。これにより、ガスケット4を、薄肉部42の内径d11が取付ネジ部2の外径d2よりも大きい拡径状態とする。
次いで、配置工程においては、図6、図7に示すごとく、拡径状態とされたガスケット4の内側に、取付ネジ部2を取付ネジ部2の先端側から挿通させるようにして、ガスケット4を取付座部3の先端面31に沿う位置に配置する。
次いで、押圧工程においては、図7、図8に示すごとく、取付座部3に向かってガスケット4の一部を押圧する。これにより、本体部41に対する薄肉部42の傾斜角度を小さくして、薄肉部42の内径d1が取付ネジ部2の外径d2よりも小さくなるように塑性変形させる。このガスケット4の状態を、以下において適宜、縮径状態という。
形態においては、図5に示すごとく、準備工程において、薄肉部42を本体部41に対して軸方向Zにおける先端側に傾斜させて、ガスケット4の拡径状態を形成する。この拡径状態においては、薄肉部42の内径d11が、取付ネジ部2の外径d2よりも大きくなっている。そのため、配置工程において、図6、図7に示すごとく、ガスケット4の内側に取付ネジ部2を挿通させるように、取付ネジ部2に対し、その先端側からガスケット4を組み付けることができる。
そして、押圧工程において、図7、図8に示すごとく、押圧治具5によって薄肉部42を基端側へ押圧することで、薄肉部42を、その突出方向が軸方向Zに直交する方向となるように塑性変形させる。押圧治具5は、円筒形状を有することが好ましい。これにより、ガスケット4を全周にわたって万遍なく押圧することができる。
また、押圧工程においては、ガスケット4が取付座部3の先端面31に配置された状態で、押圧治具5をガスケット4の薄肉部42のみに当接させて、先端面31に押し付ける。これにより、図7に示すごとく、本体部41に対して傾斜していた薄肉部42を、塑性変形させて、図8に示すごとく、薄肉部42が径方向に平行となるように、すなわち軸方向Zに直交する方向となるようにする。
その結果、図9に示すごとく、ガスケット4の内径d1が取付ネジ部2の外径d2よりも小さい状態で、取付ネジ部2の基端部における根元部121にガスケット4が取り付けられる。これにより、ガスケット4は、取付ネジ部2に対して先端側へ移動しようとしても、薄肉部42の内側端縁が取付ネジ部2のネジ山21に引っ掛かる。そのため、スパークプラグ1からガスケット4が脱落することがない。
また、図10に示すごとく、ガスケット4を備えたスパークプラグ1を、内燃機関に取り付けるにあたっては、取付ネジ部2を内燃機関の雌ネジ部61に螺合する。そして、取付ネジ部2を雌ネジ部61に締め付けることにより、取付座部3の先端面31と、内燃機関の雌ネジ部61の周囲における座面62との間に、ガスケット4が軸方向Zに挟持される。これにより、ガスケット4が、取付座部3の先端面31と座面62とにそれぞれ密着して、内燃機関へのスパークプラグ1の取付部における気密性が確保される。
次に、本形態の作用効果につき説明する。
内燃機関用のスパークプラグ1において、ガスケット4は、本体部41と、本体部41における軸方向Zの一部から内側に突出する薄肉部42とを有する。そして、薄肉部42の内径d1は、取付ネジ部2の外径d2よりも小さく、本体部41の内径d3は、取付ネジ部2の外径d2よりも大きい。そのため、ガスケット4をスパークプラグ1に取り付ける際には、薄肉部42を本体部42に対して傾斜させて、薄肉部42の内径d1を取付ネジ部2の外径d2よりも大きくすることができる。この状態にて、ガスケット4の内側に取付ネジ部2を挿通させることで、取付座部3の先端面31にガスケット4を配置することができる。その後、薄肉部42の内周端が径方向内側に向かうように薄肉部42を変形することで、取付ネジ部2の基端部におけるネジ山21に、ガスケット4の薄肉部42がネジ山21の基端側から係止されるようにすることができる。このようにして、スパークプラグ1から脱落しないように、ガスケット4をスパークプラグ1に取り付けることが可能となる。
ここで、上記のようなガスケット4の変形にあたっては、本体部41から内周側に突出した薄肉部42を変形させるだけであるため、特に押圧治具5やガスケット4の位置精度を高くする必要がない。これに伴い、押圧治具5やガスケット4の寸法精度を高くする必要もない。その結果、スパークプラグ1の製造コストを低減することができると共に、生産性を向上させることができる。
また、薄肉部42の肉厚t2は、本体部41の肉厚t1の半分以下である。そのため、本体部41において取付座部3と内燃機関の座面62との間のシール性を確保しつつ、薄肉部42の変形を容易に行うことができる。
また、ガスケット4は、ビッカース硬さが40HV以上120HV以下の銅合金からなるため、取付座部3と内燃機関の座面62との間に挟持されたときに、取付座部3の先端面31と内燃機関の座面62とに馴染むように変形しやすい。その結果、内燃機関におけるスパークプラグ1の取付部の気密性を向上させることができる。また、薄肉部42の変形を一層容易に行うことができる。なお、ガスケット4を同様のビッカース硬さのアルミニウム合金によって構成しても、同様の効果を得ることができる。
また、本形態のスパークプラグの製造方法においては、準備工程において、薄肉部42を本体部41に対して軸方向Zにおける先端側に傾斜させて、ガスケット4の拡径状態を形成する。そのため、配置工程において、ガスケット4の内側に取付ネジ部2を円滑に挿通することができる。
以上のごとく、本形態によれば、生産性に優れた低コストの内燃機関用のスパークプラグ及びその製造方法を提供することができる。
参考形態2)
形態は、図11〜図15に示すごとく、準備工程におけるガスケット4の拡径状態を、参考形態1の場合と異ならせて、ガスケット4をスパークプラグ1に組み付ける形態である。
すなわち、図11に示すごとく、準備工程において、薄肉部42を本体部41に対して軸方向Zにおける基端側に傾斜させて、ガスケット4の拡径状態を形成する。
そして、配置工程において、図12、図13に示すごとく、薄肉部42が傾斜した側から、取付ネジ部2をガスケット4の内側に挿通するようにして、ガスケット4を取付座部3の先端面31に沿う位置に配置する。
次いで、図13、図14に示すごとく、押圧工程において、押圧治具5によってガスケット4の本体部41を軸方向Zの基端側へ押圧する。これにより、押圧治具5と取付座部3との間の挟持力により、薄肉部42の突出方向が径方向に平行となるように、すなわち軸方向Zに直交する方向となるように塑性変形する。
これにより、図15に示すごとく、ガスケット4の内径d1が取付ネジ部2の外径d2よりも小さい状態で、取付ネジ部2の基端部における根元部121にガスケット4が取り付けられる。
その他は、参考形態1と同様である。なお、参考形態1における符号と同じ符号は、特に示さない限り、同様の構成要素等を示すものであって、先行する説明を参照する。
形態の場合には、押圧工程において、押圧治具5をガスケット4の本体部41に当接させることができる。そのため、ガスケット4に対する押圧治具5の位置精度を緩和することができる。その結果、スパークプラグ1の生産性をより向上させることができる。
その他、参考形態1と同様の作用効果を有する。
参考形態3
形態は、図16に示すごとく、ガスケット4の薄肉部42を複数箇所に分散配置した形態である。
すなわち、本体部41における周方向の複数箇所から、薄肉部42が内側へ突出している。本形態においては、薄肉部42は、ガスケット4における周方向の4箇所に等間隔に設けられている。薄肉部42の個数は特に限定されるものではないが、周方向の3箇所以上に設けられていることが好ましい。
薄肉部42の内周端縁は、薄肉部42の内接円に沿った円弧状となっている。ただし、薄肉部42の内周端縁の形状も、特に限定されるものではなく、例えば平面状となっていてもよい。
その他は、参考形態1と同様である。なお、参考形態1における符号と同じ符号は、特に示さない限り、同様の構成要素等を示すものであって、先行する説明を参照する。
形態においては、薄肉部42の変形を容易に行うことができる。これに伴い、拡径状態における本体部41に対する薄肉部42の傾斜角度を大きくしやすい。
その他、参考形態1と同様の作用効果を有する。
実施形態1
本実施形態は、図17に示すごとく、本体部41と薄肉部42との境界部分付近におけるガスケット4の基端面に、切欠部43を設けた実施形態である。
切欠部43は、本体部41と薄肉部42との境界に沿って、溝状に形成されている。
その他は、参考形態1と同様である。なお、参考形態1における符号と同じ符号は、特に示さない限り、同様の構成要素等を示すものであって、先行する説明を参照する。
本実施形態においては、薄肉部42の変形を容易に行うことができる。また、図17(a)に示す拡径状態から、図17(b)に示す縮径状態としたとき、ガスケット4の基端面に盛り上がり部分が形成されることを防ぐことができる。その結果、ガスケット4と取付座部3との間の密着性を確保することができる。
その他、参考形態1と同様の作用効果を有する。
参考形態4
形態は、図18に示すごとく、薄肉部42の形状を、外周側から内周側へ向かうにつれて薄肉部42の肉厚が徐々に小さくなるテーパ形状とした形態である。
その他は、参考形態1と同様である。なお、参考形態1における符号と同じ符号は、特に示さない限り、同様の構成要素等を示すものであって、先行する説明を参照する。
形態においても、図18(a)に示す拡径状態から、図18(b)に示す縮径状態としたとき、ガスケット4の基端面に盛り上がり部分が形成されることを防ぐことができる。その結果、ガスケット4と取付座部3との間の密着性を確保することができる。
その他、参考形態1と同様の作用効果を有する。
参考形態5
形態は、図19に示すごとく、ガスケット4の形状を、本体部41における軸方向Zの略中央部から薄肉部42が突出した形状とした形態である。すなわち、ガスケット4の先端面と基端面との双方において、本体部41と薄肉部42との間に段差が形成されている。
その他は、参考形態1と同様である。なお、参考形態1における符号と同じ符号は、特に示さない限り、同様の構成要素等を示すものであって、先行する説明を参照する。
形態においても、図19(a)に示す拡径状態から、図19(b)に示す縮径状態としたとき、ガスケット4の基端面に盛り上がり部分が形成されることを、より効果的に防ぐことができる。その結果、ガスケット4と取付座部3との間の密着性を確保することができる。
その他、参考形態1と同様の作用効果を有する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、参考形態1及び参考形態2のいずれに示した製造方法においても、実施形態1、参考形態3参考形態5に示す形状のガスケット4を用いることができる。
1 スパークプラグ
2 取付ネジ部
3 取付座部
31 (取付座部の)先端面
4 ガスケット
41 本体部
42 薄肉部
Z 軸方向

Claims (10)

  1. 内燃機関に設けられた雌ネジ部(62)に螺合される取付ネジ部(2)と、
    該取付ネジ部の基端側において上記取付ネジ部よりも外周側に突出して形成された環状の取付座部(3)と、
    該取付座部の先端面(31)に沿って上記取付ネジ部の基端部の外周に配設された環状中実のガスケット(4)と、を有する内燃機関用のスパークプラグ(1)であって、
    上記ガスケットは、環状に形成された本体部(41)と、該本体部における軸方向(Z)の一部から内側に突出すると共に軸方向における肉厚が上記本体部よりも小さい薄肉部(42)とを有し、
    該薄肉部の内径(d1)は、上記取付ネジ部の外径(d2)よりも小さく、上記本体部の内径(d3)は、上記取付ネジ部の外径よりも大きく、
    上記薄肉部は、上記本体部の内周面における基端側の一部から内側に突出しており、
    上記本体部の基端面と上記薄肉部の基端面との接続箇所に、切欠部(43)が設けられていることを特徴とする内燃機関用のスパークプラグ。
  2. 上記薄肉部の軸方向の肉厚(t2)は、上記本体部の軸方向の肉厚(t1)の半分以下であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  3. 上記ガスケットは、ビッカース硬さが40HV以上120HV以下の、銅合金またはアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  4. 上記薄肉部は、上記ガスケットの全周にわたって環状に形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  5. 内燃機関に設けられた雌ネジ部(62)に螺合される取付ネジ部(2)と、該取付ネジ部の基端側に形成された取付座部(3)と、該取付座部の先端面(31)に沿って上記取付ネジ部の基端部の外周に配設された環状中実のガスケット(4)とを有する内燃機関用のスパークプラグ(1)を製造する方法であって、
    上記ガスケットは、環状に形成された本体部(41)と、該本体部における軸方向(Z)の一部から内側に突出すると共に軸方向における肉厚が上記本体部よりも小さい薄肉部(42)とを有し、上記本体部の内径(d1)は、上記取付ネジ部の外径(d2)よりも大きく、
    上記薄肉部は、上記本体部の内周面における基端側の一部から内側に突出しており、
    上記本体部の基端面と上記薄肉部の基端面との接続箇所に、切欠部(43)が設けられており、
    上記ガスケットを上記取付座部の先端面に沿う位置に組み付けるにあたっては、
    上記薄肉部を上記本体部に対して軸方向に傾斜させることにより、上記ガスケットを、上記薄肉部の内径が上記取付ネジ部の外径よりも大きい拡径状態とする準備工程と、
    次いで、上記拡径状態とされた上記ガスケットの内側に、上記取付ネジ部を該取付ネジ部の先端側から挿通させるようにして、上記ガスケットを上記取付座部の先端面に沿う位置に配置する配置工程と、
    次いで、上記取付座部に向かって上記ガスケットの一部を押圧することにより、上記本体部に対する上記薄肉部の傾斜角度を小さくして、上記薄肉部の内径(d1)が上記取付ネジ部の外径よりも小さくなるように塑性変形させる押圧工程と、
    を行うことを特徴とする内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
  6. 上記準備工程において、上記薄肉部を上記本体部に対して軸方向における先端側に傾斜させて、上記ガスケットの上記拡径状態を形成することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
  7. 上記準備工程において、上記薄肉部を上記本体部に対して軸方向における基端側に傾斜させて、上記ガスケットの上記拡径状態を形成することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
  8. 上記薄肉部の軸方向の肉厚は、上記本体部の軸方向の肉厚の半分以下であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
  9. 上記ガスケットは、ビッカース硬さが40HV以上120HV以下の、銅合金またはアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法。
  10. 上記薄肉部は、上記ガスケットの全周にわたって環状に形成されている、請求項5〜9のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグの製造方法
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