JP2022151630A - 商品搬出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オペレータにおけるセパレータに関する作業負荷を低減する。【解決手段】無端状部材52と、それぞれが無端状部材52に対して起伏可能に無端状部材52に連結された複数のセパレータ53とを有するコンベア5を含み、無端状部材52の上側走行部52aに載置された商品Pを前方に搬出する商品搬出装置7が提供される。コンベア5は起立部材54を含む。起立部材54は、後側スプロケット57の近傍に配置され、倒伏姿勢で後側スプロケット57の近傍を移動するセパレータ53に当接することにより当該セパレータ53を起立姿勢の方向に回動させて起立させる。【選択図】図7
Description
本発明は、容器入り飲料や袋入りの菓子等の様々な形状及び大きさの複数の商品を販売可能な自動販売機等に設けられる商品搬出装置に関する。
この種の商品搬出装置を有する自動販売機としては、特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1に記載された自動販売機は、前面下部に商品取出口を有する自動販売機本体と、自動販売機本体内に幅方向及び上下方向に間隔をあけて配列された複数の商品コラムと、商品を受容可能なバケットと、バケットを自動販売機本体内で幅方向及び上下方向に移送可能なバケット移送機構と、を有している。商品搬出装置は各商品コラムに設けられている。この商品搬出装置には、複数の商品が前後方向に一列に載置され、商品搬出装置は自身に載置された複数の商品を前方に移動させることにより商品を前方に搬出するようになっている。この商品搬出装置によって搬出された商品はバケット内に受け入れられ、このバケットがバケット移送機構によって商品取出口に相対する位置まで移送される。そして、利用者は商品取出口から商品を取り出すことができるようになっている。
また、前記商品搬出装置は、前後に一対の回転部材に巻き掛けられた無端状部材(詳しくは互いに回動自在に連結された多数のコンベアチェーンからなるコンベア)と、無端状部材に互いに間隔をあけて設けられた複数の商品支持部材(以下では、セパレータという)とを備えている。そして、前記商品搬出装置では、回転部材を回転させて無端状部材を所定方向に走行させることにより、各セパレータの間に収納された商品を商品コラム(商品搬出装置)の前端側から搬出するようになっている。そして、この商品搬出装置のセパレータは、無端状部材に対して起倒自在に無端状部材に連結されている。
しかしながら、特許文献1に記載された商品搬出装置では、無端状部材の上側走行部にある各セパレータを起立させるためには、各セパレータを手動で回動させなければならず、例えば、商品の補充の際等における自動販売機のオペレータ等の作業の負荷が高くなり、その工夫が求められ得る。
そこで、本発明は、オペレータ等のセパレータに関する作業負荷を低減可能な商品搬出装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、商品搬出装置が提供される。この商品搬出装置は、前側回転部材及び後側回転部材に巻き掛けられた無端状部材と、それぞれが前記無端状部材に対して起立した起立姿勢と倒伏した倒伏姿勢との間で回動可能に前記無端状部材に互いに間隔をあけて連結された複数のセパレータとを有するコンベアを含む。そして、前記商品搬出装置は、前記無端状部材の上側走行部を前方に向かって走行させることにより、前記上側走行部に載置された商品を前方に搬出する。前記商品搬出装置の前記コンベアは、起立部材を含む。前記起立部材は、前記後側回転部材の近傍に配置され、前記複数のセパレータのうちの前記倒伏姿勢で前記後側回転部材の近傍を移動するセパレータに当接することにより当該セパレータを前記起立姿勢の方向に回動させて起立させる。
前記商品搬出装置は、前記後側回転部材の近傍に配置され、前記複数のセパレータのうちの前記倒伏姿勢で前記後側回転部材の近傍を移動するセパレータに当接することにより当該セパレータを前記起立姿勢の方向に回動させて起立させる起立部材を含んでいる。したがって、前記無端状部材がその上側走行部を前方に向かって走行させる方向に駆動されると、前記倒伏姿勢で前記後側回転部材の近傍を移動する各セパレータは、前記起立部材によって前記起立姿勢の方向に回動され、前記倒伏姿勢から前記起立姿勢に次々に姿勢変化する。その結果、オペレータ等は商品の補充の際等に各セパレータを手動で起立方向に回動させるといった作業をすることなく商品を補充することができる。
このようにして、本発明の前記一側面によると、オペレータ等のセパレータに関する作業負荷を低減可能な商品搬出装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係る商品搬出装置7を有する自動販売機1の正面図であり、図2は自動販売機1の内部構造を説明するための概略の縦断面図である。なお、説明の便宜のため、前後、左右及び上下のそれぞれの方向が適宜に図面に示されている。左右の方向は自動販売機1の前方において自動販売機1の正面に向いている利用者側から視た方向で示されている。前後方向については、自動販売機1における利用者側の方向を前側とする。
図1及び図2に示すように、自動販売機1は、利用者等により操作される操作ユニット2と、商品を収納する本体ユニット3を有する。
操作ユニット2は、縦長の箱型に形成され、本体ユニット3の側方に隣接して配置されている。操作ユニット2の前面には、紙幣投入部2a、硬貨投入部2b、電子マネーによる決済を行うための非接触式のカードリーダ部2c、硬貨返却口2e及び金額表示兼商品選択部2f等が設けられる。操作ユニット2は、紙幣、硬貨あるいは電子マネーにより料金の支払いが行われると、商品選択部2fを介して選択された商品の販売指令を本体ユニット3に送信するように構成されている。
本体ユニット3は、筐体4と、コンベア5及び駆動部6を有する商品搬出装置7と、バケット8と、バケット移送装置9と、を有する。
筐体4は、前面が開口された箱型に形成されている。筐体4の前面開口は本体扉4aにより開閉自在に覆われている。本体扉4aの前面の上側の大半の部分は、透明板4bよって形成されており、利用者等が本体ユニット3内を視認可能に構成されている。また、本体扉4aにおける透明板4bの下方の部分には、利用者が商品Pを取出し可能な商品取出口4cが設けられている。この商品取出口4cの開口は、矩形状の商品取出扉4dによって開閉される。商品取出扉4dは、本体扉4aの背面側において商品取出口4cの上縁部に前後方向に回動可能に支持されており、正面側から後方に押されることによって商品取出口4cを開放するようになっている。
筐体4の内部には、上下方向に複数段(ここでは6段)の棚4eが設けられている。棚4eの幅方向(左右方向)の各端部は筐体4を構成する側壁における上下方向の所定位置にそれぞれ固定されている。筐体4の内部は、区画壁4fにより上側の領域と下側の領域とに区画されており、上側の領域には、本体ユニット3を構成する主要な要素が配置されている。区画壁4fは、棚4eの前端よりも後方で且つ棚4eの下方に位置する棚下方部4f1と、棚4eの前端よりも前方の張り出し且つ棚下方部4f1よりも下方に位置する張出部4f2と、棚下方部4f1の前端と張出部4f2の後端とを接続する接続部4f3とを有している。また、各棚4eは筐体4の背面側に寄せて配置されており、各棚4eの前端と本体扉4aとの間及び区画壁4fの接続部4f3と本体扉4aとの間には、バケット8の移動用のバケット移動空間Sが設けられている。
筐体4において、区画壁4fの下側の領域は機械室を構成している。筐体4内には、棚4eの周囲を周回するようにダクトDが設けられており、冷気がこのダクトDを適宜に循環することにより、筐体4内を冷却するようになっている。なお、図示を省略したが、前記機械室及びダクトDに冷気生成用の冷却ユニットが設けられている。
商品搬出装置7は、自身に載置された商品Pを前方に搬出する(払い出す)ものであり、各棚4eの上に配置されている。前述したように、商品搬出装置7は、コンベア5と駆動部6とを有する。
本実施形態では、商品搬出装置7は、複数(図では6個)のコンベア5を有している。つまり、商品搬出装置7において、複数のコンベア5が互いに並列するように設けられている。換言すると、複数のコンベア5を有する商品搬出装置7が棚4e毎に設けられている。また、本実施形態では、駆動部6は、一つのコンベア5毎に設けられている。つまり、各段の棚4eの商品搬出装置7において、コンベア5と駆動部6は一対一の関係で設けられている。なお、この商品搬出装置7については後に詳述する。
バケット8は、商品搬出装置7の前方に搬出された(払い出された)商品Pを受け入れるものであり、バケット移動空間Sをバケット移送装置9によって移動可能に形成されている。バケット8は、上方から視た平面視で自動販売機1の左右方向に長い概ね矩形状の外形を有している。本実施形態では、バケット8は、上方から視た平面視で、棚4eの左右方向の幅と同程度の幅を有している。
具体的には、バケット8は、例えば、それぞれ矩形板状の、基台81、左右の各側壁82、天板部83、前端下壁84、後端下壁85及び商品スライドプレート86により構成されている。基台81、天板部83及び商品スライドプレート86は、それぞれ棚4eの左右方向の幅と同程度の幅を有している。基台81、各側壁82及び天板部83によって前後方向に貫通した角筒状のフレーム体が構成されている。そして、バケット8において、商品搬出装置7から搬出された商品Pを受け入れる商品受容室が各側壁82、天板部83、前端下壁84及び商品スライドプレート86により形成されている。
基台81は、バケット8の底部を構成するものであり、自動販売機1の左右方向に水平に延在している。基台81の底面には、バケット移送装置9の後述するバケット載置部91が固定される。各側壁82(図2では左側の側壁82が表されている)は、それぞれ、基台81の幅方向の端部から上方に延びている。基台81及び各側壁82は、区画壁4fの張出部4f2における前後方向の長さ(換言すると、筐体4の前端から棚4eの前端までの距離)より僅かに短い前後方向の長さを有している。天板部83は、左側の側壁82の上端と右側の側壁82の上端との間を接続し、バケット8の天板を構成するものである。前端下壁84は、前記フレーム体の前端開口の下端側の部分において左右方向の全体に亘って設けられ、商品Pのストッパ部を構成している。後端下壁85は、前記フレーム体の後端開口の下端側の部分において左右方向の全体に亘って設けられている。商品スライドプレート86は、商品搬出装置7から搬出された商品Pが前方に向かって滑り落ちる滑動面を有するものである。商品スライドプレート86は、後端下壁85の上端と前端下壁84の他端側の部分との間を接続し、前側ほど基台81に近づくように傾斜している。
バケット移送装置9は、商品搬出装置7と商品取出口4cとの間で商品Pを移送可能な装置であり、筐体4内におけるバケット移動空間Sでバケット8を上下方向に移動させるように構成されている。バケット移送装置9は、棚4eの幅と同程度の左右方向の幅を有し、バケット8が載置されるバケット載置部91と、バケット載置部91を水平に支持する支持プレート92と、支持プレート92を上下方向に移動させるための図示省略の昇降アクチュエータとを有している。前記昇降アクチュエータは、例えば、上下一対のプーリと、前記上下のプーリに巻き掛けられたプーリベルトと、前記プーリを回転駆動する昇降モータと、を有する。前記支持プレートの端部が前記プーリベルトの周方向における所定位置に固定されている。バケット移送装置9は、前記昇降アクチュエータの前記昇降モータによって前記プーリを回転駆動することでバケット移動空間Sにおいてバケット8を上下に移動させる(昇降させる)。なお、本実施形態において、バケット移送装置9が本発明に係る「商品移送装置」に相当する。
本実施形態において、バケット移送装置9は、バケット8を各段の棚4eの前端部に相対する位置と商品取出口4cに相対する位置とに移動させることが可能である。具体的には、バケット8が棚4eの前端部に相対する位置では、バケット8の商品スライドプレート86の後端部が当該棚4eに配置された商品搬出装置7のコンベア5の上面よりも僅かに下方の高さ位置に位置するように、前記昇降モータの駆動が制御されている。また、バケット8が商品取出口4cと相対する位置は最下段の棚4eよりも下方に位置しており、この位置がバケット8の待機位置であり且つ商品Pの取出位置でもある。そして、待機位置及び取出位置において、バケット8の前方に商品取出口4cが位置し、利用者等が商品取出扉4dを開けて手をバケット8内に入れることができるようになっている。このように、バケット8を移送することにより、バケット移送装置9は商品搬出装置7と商品取出口4cとの間で商品Pを移送可能になっている。なお、ここで説明したバケット移送装置9は一例にすぎず、バケット8を上下に移動させることのできる種々の構成の機構が用いられ得る。
次に、商品搬出装置7について、詳述する。
本実施形態では、商品搬出装置7は、互いに棚4e(本体ユニット3)の幅方向(左右方向)に間隔をあけて配置される複数のコンベア5と、コンベア5毎に設けられる駆動部6とを有している。つまり、本実施形態では、コンベア5と駆動部6は一対一の関係で設けられており、これらが一体に組み立てられることにより一つのコンベアユニット7aが構成されている。したがって、商品搬出装置7は、複数組(図1では6組)のコンベアユニット7aを有している。換言すると、複数(図では6個)のコンベアユニット7aが、各棚4eにおいて、左右方向に並べて配置されている。
図3は商品搬出装置7のコンベアユニット7aを右斜め前上方から見た斜視図である。図4はコンベアユニット7aのコンベア5の後述するコンベアフレーム51の斜視図であり、図5は図4に示すA-A線で切断されたコンベアフレーム51のカットモデル図である。図6はコンベアユニット7aの左側面図であり、図7はコンベアユニット7aの右側面図である。図8(a)はコンベアユニット7aの後側の部分の拡大上面図であり、図8(b)はコンベアユニット7aの前側の部分の拡大上面図である。なお、図6及び図7では、コンベアフレーム51の後述する左フレーム512、中間上フレーム513b及び前カバー514(図3~図5参照)や、駆動部6のギアカバー6a等が(図3参照)が取り外されている。また、図8(a)では、ギアカバー6aが取り外されている。
商品搬出装置7のコンベアユニット7aは、棚4eの前後方向の長さと同程度の長さを有しており、上方から視た平面視で前後方向に長い概ね矩形状の外形を有している。具体的には、図2に示すように、コンベアユニット7aは、その前端が棚4eの前端よりも前方に僅かに張り出すように棚4eの上に配置されている。
[コンベア]
図3~図8に示すように、コンベアユニット7aのコンベア5は、コンベアフレーム51と、商品Pが一列に載置されるとともに載置された商品Pを前方に搬出するための無端状部材52と、それぞれが無端状部材52に対して起立した起立姿勢と倒伏した倒伏姿勢との間で回動可能に無端状部材52に互いに間隔をあけて連結された複数のセパレータ53と、セパレータ用の起立部材54と、セパレータ用の倒伏部材55(図7及び図8(b)参照、図3ではコンベアフレーム51の後ろに隠れて現れていない。)と、を有する。
図3~図8に示すように、コンベアユニット7aのコンベア5は、コンベアフレーム51と、商品Pが一列に載置されるとともに載置された商品Pを前方に搬出するための無端状部材52と、それぞれが無端状部材52に対して起立した起立姿勢と倒伏した倒伏姿勢との間で回動可能に無端状部材52に互いに間隔をあけて連結された複数のセパレータ53と、セパレータ用の起立部材54と、セパレータ用の倒伏部材55(図7及び図8(b)参照、図3ではコンベアフレーム51の後ろに隠れて現れていない。)と、を有する。
[コンベアフレーム]
図4及び図5に示すように、コンベアフレーム51は、コンベア5の構造部材であり、例えば、下フレーム511と、下フレーム511の左縁部に沿って延在する左フレーム512と、下フレーム511の上方に位置する中間フレーム513と、前カバー部514とを有し、これらが一体に組み立てられている。下フレーム511は、上方から視た平面視で前後方向に長い概ね矩形状の底壁511aと底壁511aの右縁部から上方に突出した右突出壁511bとを有する。左フレーム512は、下フレーム511の底壁511aの左縁部に沿って延在するとともに、中間フレーム513の左端部が嵌まり込む凹部512aを有している。また、左フレーム512の内側面には、凹部512aを囲むように形成された環状チェーンガイド溝部512bが形成されている。この環状チェーンガイド溝部512b内には、無端状部材52の後述するコンベアチェーン521のチェーン突起521h(後述する図9参照)が挿入される。これにより、無端状部材52が安定して走行するようになっている。中間フレーム513は前後方向に延伸する概ね角筒状に形成されており、その幅方向の左端部が左フレーム512の凹部512aに嵌入し、その右端部が下フレーム511の右突出壁511bの上方に位置している。また、中間フレーム513は、下側の中間下フレーム513aと上側の中間上フレーム513bとに上下に二つに分割されており、これらが一体に組み立てられている。そして、中間上フレーム513bは、その上面における右端側の部分が上方に突出してなる右上側壁513b1を有する。前カバー部514は、コンベアフレーム51の前端部を構成し、下フレーム511の前端部、左フレーム512の前端部及び中間フレーム513の前端部の右側の部分を前方から覆うように設けられている。
図4及び図5に示すように、コンベアフレーム51は、コンベア5の構造部材であり、例えば、下フレーム511と、下フレーム511の左縁部に沿って延在する左フレーム512と、下フレーム511の上方に位置する中間フレーム513と、前カバー部514とを有し、これらが一体に組み立てられている。下フレーム511は、上方から視た平面視で前後方向に長い概ね矩形状の底壁511aと底壁511aの右縁部から上方に突出した右突出壁511bとを有する。左フレーム512は、下フレーム511の底壁511aの左縁部に沿って延在するとともに、中間フレーム513の左端部が嵌まり込む凹部512aを有している。また、左フレーム512の内側面には、凹部512aを囲むように形成された環状チェーンガイド溝部512bが形成されている。この環状チェーンガイド溝部512b内には、無端状部材52の後述するコンベアチェーン521のチェーン突起521h(後述する図9参照)が挿入される。これにより、無端状部材52が安定して走行するようになっている。中間フレーム513は前後方向に延伸する概ね角筒状に形成されており、その幅方向の左端部が左フレーム512の凹部512aに嵌入し、その右端部が下フレーム511の右突出壁511bの上方に位置している。また、中間フレーム513は、下側の中間下フレーム513aと上側の中間上フレーム513bとに上下に二つに分割されており、これらが一体に組み立てられている。そして、中間上フレーム513bは、その上面における右端側の部分が上方に突出してなる右上側壁513b1を有する。前カバー部514は、コンベアフレーム51の前端部を構成し、下フレーム511の前端部、左フレーム512の前端部及び中間フレーム513の前端部の右側の部分を前方から覆うように設けられている。
中間上フレーム513bと左フレーム512における凹部512aより上側の部分とにより、上方開口の概ねコ字状断面を有して前後方向に延びる上コンベアガイド部515が構成される。無端状部材52の後述する上側走行部52aは、上コンベアガイド部515にガイドされる。また、下フレーム511と左フレーム512における凹部512aより下側の部分と中間下フレーム513aとにより、下コンベアガイド部516が構成される。無端状部材52の後述する下側走行部52bは、下コンベアガイド部516にガイドされる。
[無端状部材]
図6~図8に示すように、無端状部材52は、互いに回動可能に無端状に連結される複数のコンベアチェーン521からなるものである。無端状部材52は、コンベアフレーム51の前端側に回転自在に支持された前側スプロケット56と、コンベアフレーム51の後端側に回転自在に支持された後側スプロケット57と、に巻き掛けられている。すなわち、無端状部材52は、コンベアフレーム51内において前後方向に延在している。また、本実施形態では、各スプロケット(56、57)はそれぞれ幅方向に間隔をあけて二つずつ設けられており、二つの前側スプロケット56が前側の回転軸56a(図6及び図7参照)を介して連結されるとともに、二つの後側スプロケット57が後側の回転軸57a(図6及び図7参照)を介して連結されている。そして、各回転軸(56a、57a)はコンベアフレーム51に回転自在に支持されている。なお、各スプロケット(56、57)は、それぞれ二つずつに限らず、幅方向の左右のいずれか一方、又は、幅方向の中央に、それぞれ一つずつ設けられてもよい。
図6~図8に示すように、無端状部材52は、互いに回動可能に無端状に連結される複数のコンベアチェーン521からなるものである。無端状部材52は、コンベアフレーム51の前端側に回転自在に支持された前側スプロケット56と、コンベアフレーム51の後端側に回転自在に支持された後側スプロケット57と、に巻き掛けられている。すなわち、無端状部材52は、コンベアフレーム51内において前後方向に延在している。また、本実施形態では、各スプロケット(56、57)はそれぞれ幅方向に間隔をあけて二つずつ設けられており、二つの前側スプロケット56が前側の回転軸56a(図6及び図7参照)を介して連結されるとともに、二つの後側スプロケット57が後側の回転軸57a(図6及び図7参照)を介して連結されている。そして、各回転軸(56a、57a)はコンベアフレーム51に回転自在に支持されている。なお、各スプロケット(56、57)は、それぞれ二つずつに限らず、幅方向の左右のいずれか一方、又は、幅方向の中央に、それぞれ一つずつ設けられてもよい。
本実施形態において、無端状部材52は、後側スプロケット57の回転軸57aである駆動側回転軸57Aが駆動部6によって回転駆動されて矢印B方向に走行するように構成されている。すなわち、無端状部材52は、駆動部6に駆動されることによって、上側走行部52aが上コンベアガイド部515(図4及び図5参照)に沿って前方に向かって走行し、下側走行部52bが下コンベアガイド部516(図5参照)に沿って後方に向かって走行するように構成されている。また、商品搬出装置7の使用時において、無端状部材52の上側走行部52aの上には、複数の商品Pが前後方向(自身の長手方向)に一列に並んで載置される。
したがって、商品搬出装置7(各コンベアユニット7a)は、無端状部材52の上側走行部52aを前方に向かって走行させることにより、上側走行部52aに載置された商品Pを前方に搬出するようになっている。なお、本実施形態において、上側走行部52aとは、無端状部材52における後側スプロケット57との噛み合いが解除された直後の部位から前側スプロケット56と噛み合う直前の部位までのことをいい、下側走行部52bとは、無端状部材における前側スプロケット56との噛み合いが解除された直後の部位から後側スプロケット57と噛み合う直前の部位までのことをいう。なお、本実施形態では前側スプロケット56が本発明に係る「前側回転部材」に相当し、後側スプロケット57が本発明に係る「後側回転部材」に相当する。
図9は無端状部材52のコンベアチェーン521の形状を説明するための図である。図9(a)及び図9(b)にはそれぞれ一個のコンベアチェーン521が示されており、図9(a)は斜視図、図9(b)は図9(a)の矢印C方向から視た平面図である。図9(c)及び図9(d)はそれぞれ三個のコンベアチェーン521が連結された状態を示した図であり、図9(c)は斜視図、図9(d)は図9(c)の矢印D方向から視た平面図である。また、図9では、コンベアチェーン521における商品Pが載置される載置面521aが視えている。
コンベアチェーン521は、コンベア5の幅方向に長いブロック状の例えば樹脂製部材からなり、平面視で概ね横長の矩形状に形成されている。コンベアチェーン521の一方の長辺部には三つの凸部521bが設けられ、コンベアチェーン521の他方の長辺部には、隣接する他のコンベアチェーン521の凸部521bを受容する三つの連結用凹部521cが設けられている。そして、各コンベアチェーン521は、各凸部521bの幅方向の両側面から突出したチェーン連結軸部521dが他のコンベアチェーン521の連結用凹部521cの側壁に形成された軸嵌合溝部521e内に押し込まれて支持されることによって、他のコンベアチェーン521に対して回動自在に連結される。ここでは、コンベアチェーン521は、その前記一方の長辺部が走行方向の後側に向けられた状態で、他のコンベアチェーン521に連結されている。換言すると、コンベアチェーン521の前記他方の長辺部が走行方向の前側に向けられている。
三つの凸部521bのうちの幅方向の両側の二つの凸部521bには、幅方向に貫通するセパレータ連結用孔521fが開口されている。セパレータ連結用孔521fに、セパレータ53の後述するセパレータ連結軸部536が嵌合することにより、セパレータ53がコンベアチェーン521(無端状部材52)に対して起倒可能に連結されている。なお、本実施形態では、コンベアチェーン521の短辺方向(走行方向)の長さは、セパレータ53の高さ方向の寸法よりも短い。そして、互いに連結された複数のコンベアチェーン521において、一つ飛ばしで前後方向に等間隔にセパレータ53が連結されている。
また、コンベアチェーン521の凸部521b側の長辺部における互いに隣り合う二つの凸部521b間の各部位には、各スプロケット(56、57)との係合用の係合スリット部521gがそれぞれ切り欠かれている。そして、コンベアチェーン521の一方の短辺部(図では左端面)には、左フレーム512の環状チェーンガイド溝部512b(図4及び図5参照)にガイドされるチェーン突起521hが突出している。
本実施形態では、無端状部材52(コンベアチェーン521)は、複数のセパレータ53のうちの倒伏姿勢にあるセパレータ53を収容可能に形成されたセパレータ収容用凹部522を有する。特に限定されるものではないが、セパレータ収容用凹部522の載置面521aからの深さは、例えば、セパレータ53の厚みと同等に設定されている。したがって、セパレータ53は、倒伏姿勢において、コンベアチェーン521の載置面521aと略水平な平坦面を構成するようになっている(後述する図11(b)参照)。なお、本実施形態において、セパレータ収容用凹部522が本発明に係る「凹部」に相当する。
本実施形態では、無端状部材52(コンベアチェーン521)は、複数のセパレータ53のうちの倒伏姿勢にあるセパレータ53の後述する貫通孔53aに嵌まり込む嵌入部521iを有する。嵌入部521iの先端面は、コンベアチェーン521の載置面521aの一部をなす。
また、コンベアチェーン521の前記他方(走行方向の前側)の長辺部における幅方向の一方(ここでは右側)の角部には、セパレータ53の回動用に逃がし部521jが切り欠かれている。
[セパレータ]
図10はセパレータ53の斜視図である。図11はセパレータ53が無端状部材52(コンベアチェーン521)に連結された状態を示した図である。図11(a)では、セパレータ53は無端状部材52(コンベアチェーン521)に対して起立した起立姿勢をとっており、図11(b)では、セパレータ53は無端状部材52(コンベアチェーン521)に対して前方に回動して倒伏した倒伏姿勢をとっている。
図10はセパレータ53の斜視図である。図11はセパレータ53が無端状部材52(コンベアチェーン521)に連結された状態を示した図である。図11(a)では、セパレータ53は無端状部材52(コンベアチェーン521)に対して起立した起立姿勢をとっており、図11(b)では、セパレータ53は無端状部材52(コンベアチェーン521)に対して前方に回動して倒伏した倒伏姿勢をとっている。
セパレータ53は、コンベアチェーン521と同程度の幅を有し、前述したように、コンベアチェーン521に対して起倒自在に連結される部材であり、例えば、樹脂材からなる。本実施形態では、セパレータ53は、コンベアチェーン521における走行方向の後側(前記一方の長辺部側)の部分(凸部521b)に連結されている。
セパレータ53は、平面視でコンベア5の幅方向に短い概ね矩形状の外形をそれぞれ有する左プレート部531及び右プレート部532と、左プレート部531と右プレート部532との間を接続する中間プレート533とを有する。
本実施形態では、セパレータ53には、自身の厚み方向に貫通する貫通孔53aが形成されている。具体的には、貫通孔53aは、左プレート部531及び右プレート部532にそれぞれ開口されており、平面視で前後方向に長い矩形孔状に形成されている。本実施形態では、前方に回動して倒伏姿勢にあるセパレータ53の貫通孔53aには、当該セパレータ53が連結されているコンベアチェーン521の嵌入部521i、及び、当該セパレータ53が連結されているコンベアチェーン521の前方のコンベアチェーン521の左右の凸部521bが嵌入するようになっている。
左プレート部531のコンベアチェーン521側の短辺部における右端には、左連結アーム534が突出しており、右プレート部532のコンベアチェーン521側の短辺部における左端には、右連結アーム535が突出している。左連結アーム534の左側面及び右連結アーム535の右側面には、それぞれ、コンベアチェーン521における対応するセパレータ連結用孔521fに嵌合するセパレータ連結軸部536が突出している。例えば、セパレータ53はオペレータ等により幅方向内側に押圧されて弾性変形する。そして、二つのセパレータ連結軸部536の間の間隔がセパレータ連結用孔521fを有する二つの凸部521bの内側面間の間隔よりも狭くなった状態で挿入され、その後、押圧が解除されることで、各セパレータ連結軸部536がセパレータ連結用孔521fに嵌合する。これにより、セパレータ53がコンベアチェーン521に起倒自在に連結される。
本実施形態では、セパレータ53は、起立姿勢において自身のコンベアチェーン521(無端状部材52)への連結部位よりも上方に位置し且つコンベアチェーン521の幅方向の一端面よりも外側に突出した上側突起537を有する。さらに、セパレータ53は、起立姿勢において自身のコンベアチェーン521への連結部位よりも下方に位置し且つコンベアチェーン521の幅方向の一端面よりも外側に突出した下側突起538を有する。特に限定されるものではないが、本実施形態では、上側突起537及び下側突起538はセパレータ53の右端面に設けられている。
具体的には、右プレート部532のコンベアチェーン521側の短辺部における右端には、右プレート部532の右端面と連続した右端面を有するとともに右連結アーム535より長い突起形成用アーム539が突出している。そして、上側突起537は右プレート部532の右端面の上端側に設けられ、下側突起538は突起形成用アーム539の右端面における下端側に設けられている。また、セパレータ53の回動の中心軸であるセパレータ連結軸部536は、セパレータ53の側面視で、上側突起537と下側突起538との間に位置しており、起立姿勢では、上側突起537はセパレータ連結軸部536(つまり前記連結部位)よりも上方に位置し、下側突起538はセパレータ連結軸部536(前記連結部位)よりも下方に位置している。また、倒伏姿勢から起立方向への回動の際に、突起形成用アーム539の先端部はコンベアチェーン521の逃がし部521jを介してコンベアチェーン521のセパレータ収容用凹部522における底面よりも下方に入り込むことができる。これにより、セパレータ53が起立姿勢まで回動できるようになっている。
また、倒伏姿勢で上コンベアガイド部515内にあるセパレータ53において、上側突起537の先端面及び下側突起538の先端面と中間上フレーム513bの内側面との間には隙間が設けられている。そして、倒伏姿勢で下コンベアガイド部516内にあるセパレータ53において、上側突起537の先端面及び下側突起538の先端面と下フレーム511の右突出壁511bとの間にも隙間が設けられている。
また、セパレータ53には、起立姿勢を維持するための起立ロック部539aが設けられている。起立ロック部539aは、起立姿勢において弾性変形し、この弾性変形により生ずる復元力を利用して起立姿勢を維持するようになっている。そして、起立姿勢のセパレータ53に、倒伏方向への外力(つまり、起立ロック部539aの前記復元力に抗する外力)が加えられることにより、起立姿勢の維持が解除され、その結果、セパレータ53が倒伏方向に回動可能になっている。
具体的には、起立ロック部539aは、例えば、突起形成用アーム539の左端面における基端側の部分から凸部521b側に向かって突出しており、当該起立ロック部539aの先端部の倒伏姿勢から起立姿勢に亘る移動軌跡における起立姿勢の直前の領域に、コンベアチェーン521の右端の凸部521bの先端部が位置するようになっている。そして、起立ロック部539aは、前記移動軌跡における起立姿勢の直前の領域において、その先端部が右端の凸部521bの先端部の表面に沿って摺動しつつ弾性変形する。また、凸部521bの先端部には、載置面521aと平行な平坦面が形成されている。したがって、起立ロック部539aは、起立姿勢において大きく弾性変形し、起立姿勢における復元力により凸部521bの先端部の前記平坦面を押圧することにより、セパレータ53の起立姿勢を維持するようになっている。
[起立部材及び倒伏部材]
図12は起立部材54の斜視図であり、図13はセパレータ53が起立部材54によって起立方向に回動する状態を示した概念図である。図14(a)は倒伏部材55を含む部品の斜視図であり、図14(b)は倒伏部材55を含む部品の側面図であり、図15はセパレータ53が倒伏部材55によって倒伏方向に回動する状態を示した概念図である。
図12は起立部材54の斜視図であり、図13はセパレータ53が起立部材54によって起立方向に回動する状態を示した概念図である。図14(a)は倒伏部材55を含む部品の斜視図であり、図14(b)は倒伏部材55を含む部品の側面図であり、図15はセパレータ53が倒伏部材55によって倒伏方向に回動する状態を示した概念図である。
起立部材54は、後側スプロケット57の近傍に配置され、複数のセパレータ53のうちの倒伏姿勢で後側スプロケット57の近傍を移動するセパレータ53に当接することにより当該セパレータ53を起立姿勢の方向に回動させて起立させる部材である。
本実施形態では、起立部材54は、後側スプロケット57の側方における当該後側スプロケット57の回転軸57aよりも上方に配置されている。ここでは、起立部材54は、図3に示すように、コンベアフレーム51の右後部上、具体的には、中間上フレーム513bの右上側壁513b1の上面における後側スプロケット57に対応する部分に固定されている。
図12及び図13に示すように、起立部材54は、例えば、コンベア5の幅方向に所定の厚みを有した平面視で概ね扇状に形成された起立本体部54aと、起立本体部54aと一体に形成され中間上フレーム513bの右上側壁513b1に固定される固定部54bとからなる。起立本体部54aは、図8(a)に示すように、上方から視た平面視で、右上側壁513b1の内側面よりもコンベア5の幅方向の内側に張り出し、右上側壁513b1とコンベアチェーン521の右端面との間の領域の直上に位置している。
本実施形態では、起立部材54は、複数のセパレータ53のうちの後側スプロケット57の周囲を移動するセパレータ53の上側突起537を受け入れるとともに、当該セパレータ53を起立姿勢の方向に回動させるガイド溝部54cを有する。ガイド溝部54cは、起立本体部54aに形成されており、平面視で円弧状の溝として形成されている。ガイド溝部54cは、上側突起537の入口側開口54c1と出口側開口54c2とを有しており、入口側開口54c1は下方に開口し、出口側開口54c2は前方に開口している。そして、ガイド溝部54cは、入口側開口54c1から出口側開口54c2の間を円弧状に接続するように形成されている。
セパレータ53は、下コンベアガイド部516内において無端状部材52(コンベアチェーン521)の下側走行部52bと一緒に走行する。この下コンベアガイド部516内において、セパレータ53は下コンベアガイド部516の内面にガイドされることにより倒伏姿勢を維持した状態で下コンベアガイド部516内を無端状部材52と一緒に移動する。また、図13に示すように、下フレーム511の後端部は湾曲するように形成されており、後側スプロケット57の下側の部分に巻き掛けられた無端状部材52を覆ってガイドする後下コンベアガイド部517を構成している。そして、セパレータ53が後側スプロケット57の周囲を移動する際に、セパレータ53における上側突起537が走行方向の前側に向いた状態で、セパレータ53の走行方向の前側の部分が前方のコンベアチェーン521(無端状部材52)から離れる(図13参照)。そして、後下コンベアガイド部517を通過してさらに進むと、上側突起537は、ガイド溝部54cの入口側開口54c1を通じてガイド溝部54c内に受け入れられ、その後、ガイド溝部54cの図中上側の円弧状の内側面に沿って滑動する。つまり、起立部材54のガイド溝部54cの内側面が上側突起537に当接している。これにより、セパレータ53は、倒伏姿勢から起立姿勢の方向に回動し始め、上側突起537が出口側開口54c2に到達したところで、起立姿勢をとる。この状態で、セパレータ53は自身の起立ロック部539a(図10、図11(a)参照)を介して起立姿勢を維持するようになっている。
このように、起立部材54は、後側スプロケット57の近傍に配置され、複数のセパレータ53のうちの倒伏姿勢で後側スプロケット57の近傍を移動するセパレータ53に当接することにより当該セパレータ53を起立姿勢の方向に回動させて起立させている。
倒伏部材55は、前側スプロケット56の近傍に配置され、複数のセパレータ53のうちの起立姿勢で前側スプロケット56の近傍を移動するセパレータ53に当接することにより当該セパレータ53を倒伏姿勢の方向に回動させて倒伏させる部材である。
本実施形態では、倒伏部材55は、前側スプロケット56の側方における当該前側スプロケット56の回転軸56aよりも上方に配置されている。ここでは、倒伏部材55は、図8(b)に示すように、コンベアフレーム51の右前部、具体的には、前カバー部514の前右カバー部514aの内側面に、支持部58を介して固定されている。そして、倒伏部材55及び支持部58は、図8(b)に示すように、前右カバー部514aとコンベアチェーン521の右端面との間の隙間に位置している。
図14及び図15に示すように、本実施形態では、倒伏部材55は、下側突起538の移動軌跡上に位置するように設けられた先端部55aと、セパレータ53の起倒方向(換言するとコンベア5の走行方向)に回動自在に支持部58を介して支持された基端部55bとを有し、例えば、概ね角柱状に形成される。
支持部58は、前右カバー部514aの内側面に固定されている。本実施形態では、支持部58内には、倒伏部材55をコンベア5の走行方向と反対の回転方向に付勢する付勢部材(図示省略)が設けられている。したがって、無端状部材52が駆動され、倒伏部材55の先端部55aが自身に近づくセパレータ53の下側突起538に当接すると、倒伏部材55は下側突起538に押圧され、その結果、倒伏部材55は前記付勢部材の付勢力に抗して走行方向の所定角度まで回動可能になっている。そして、倒伏部材55が前記所定角度まで回動したところで、それ以上の回動は阻止される。そして、下側突起538が、倒伏部材55の先端部55aに当接した状態で、更に走行方向の前方に移動すると、下側突起538は後方に移動する。その結果、セパレータ53は、前側スプロケット56の上方において、起立姿勢から倒伏姿勢の方向に回動し始める。そして、セパレータ53の起立ロック部539a(図10及び図11参照)による起立姿勢の維持が解除され、その後、セパレータ53は、その下側突起538が概ね倒伏部材55の先端部55aを乗り越えたところで、倒伏姿勢をとる。このとき、倒伏部材55は、前記付勢部材の付勢力によりコンベア5の走行方向と反対の回転方向に回動し、図14及び図15に実線で示す初期状態に戻る。
また、図15に示すように、下フレーム511の前端部は湾曲するように形成されており、前側スプロケット56の下側の部分に巻き掛けられた無端状部材52を覆ってガイドする前下コンベアガイド部518を構成している。そして、前側スプロケット56の上方で倒伏姿勢をとったセパレータ53は、前下コンベアガイド部518にガイドされることにより、倒伏姿勢を維持する。そして、セパレータ53は、下コンベアガイド部516の内面にガイドされることにより倒伏姿勢を維持した状態で下コンベアガイド部516内を無端状部材52と一緒に移動する。
本実施形態では、支持部58内には、セパレータ53の通過を検知するセパレータ通過検知センサが設けられている。前記セパレータ通過検知センサは、例えば、初期状態では信号を出力せず(ノーマルOFF、OFF状態)、倒伏部材55が前記所定角度まで回動したところでON信号を出力し、その後、倒伏部材55が前記付勢部材の付勢力によりコンベア5の走行方向と反対の回転方向に回動し始めると、ON信号の出力を停止し、OFF状態に戻る。つまり、前記セパレータ通過検知センサは、セパレータ53が通過することで、信号出力状態がOFF、ON、OFFの順で切り替わる。前記セパレータ通過検知センサからの信号は、図示を省略した制御部に出力される。前記セパレータ通過検知センサからの信号がOFF、ON、OFFの順で切り替わると、前記制御部は、最前列のセパレータ53が通過し且つ商品Pの搬出が完了した状態(商品搬出完了)であるとみなす。そして、前記制御部は、コンベア5の駆動を、前記セパレータ通過検知センサからの信号がONからOFFに切り替わった時から所定時間経過後に停止させ、後続のセパレータ53の下側突起538が倒伏部材55の後方近傍に位置するところまで、後続のセパレータ53を前進させるように構成されている。
[駆動部]
駆動部6は、コンベア5を駆動させる駆動部であり、図3、図6~図8に示すように、コンベア5の後端部に配置されている。
駆動部6は、コンベア5を駆動させる駆動部であり、図3、図6~図8に示すように、コンベア5の後端部に配置されている。
駆動部6は、ギアカバー6aを有する駆動部フレーム61と、駆動部フレーム61内に設けられたコンベア駆動機構62と、コンベア駆動機構62を介して回転軸57aを回転駆動させる図示省略のコンベアモータとを有する。
駆動部フレーム61は、コンベア5のコンベアフレーム51の後端部に固定され、コンベア5の幅方向と同程度の幅を有している。
コンベア駆動機構62は、複数のかさ歯車及びギアを有し、コンベア5の幅と同程度の幅の駆動部フレーム61内に収納可能に構成されている。例えば、コンベア駆動機構62は、前記コンベアモータの回転軸(図示省略)から順に、コンベア5の走行方向に延伸した軸回りに回転可能に支持された第1かさ歯車621、第1かさ歯車621と噛み合いコンベア5の幅方向に延伸した軸回りに回転可能に支持された第2かさ歯車622、第2かさ歯車622の背面に取り付けられた第1ギア623、第1ギア623と噛み合うとともに後側スプロケット57の回転軸57aである駆動側回転軸57Aの右端部に取り付けられるコンベアギア57bに噛み合う第2ギア624と、を有している。前記コンベアモータが作動することにより、後側スプロケット57の回転軸57a(駆動側回転軸57A)がコンベア駆動機構62を介して回転駆動する。これにより、コンベア5の無端状部材52が駆動される。
次に、自動販売機1の動作の一例について、簡単に説明する。
図16は、コンベア5の上に商品Pが載置されるとき(商品Pの補充の際)の各セパレータ53の初期状態の例を説明するための概念図である。図17は、各コンベアユニット7a(商品搬出装置7)における商品Pの搬出動作を説明するための概念図である。本実施形態では、図16(a)~図16(d)に示すように、互いに連結された複数のコンベアチェーン521において、一つ飛ばしで前後方向に等間隔にセパレータ53が連結されている。
自動販売機1の各棚4eの商品搬出装置7の各コンベアユニット7aには、それぞれ複数の商品Pが載置されている。そして、自動販売機1のオペレータ等は、例えば、各コンベアユニット7aに載置する商品Pのサイズに応じて、無端状部材52の上側走行部52aにおける互いに隣り合う起立姿勢のセパレータ53同士の間隔を調整する。例えば、図16(a)に示すコンベアユニット7aは小サイズの商品用に利用され、図16(b)に示すコンベアユニット7aは中サイズの商品用に利用され、図16(c)に示すコンベアユニット7aは大サイズの商品用に利用されるものとする。この場合、小サイズの商品用のコンベアユニット7aでは、例えば、図16(a)に示すように、無端状部材52の上側走行部52aに連結された全てのセパレータ53は起立姿勢のままになっており、オペレータはこの状態で商品Pをセパレータ53の間に載置する。また、オペレータは、例えば、中サイズ用のコンベアユニット7aでは、図16(b)に示すように、セパレータ53を一つ飛ばしで倒伏方向に回動させる。これにより、上側走行部52aにおける互いに隣り合う起立姿勢のセパレータ53同士の間隔が簡単に広げられる。そして、オペレータは、例えば、大サイズ用のコンベアユニット7aでは、商品Pのサイズに応じた個数(図では2個)のセパレータ53を連続して倒伏方向に回動させる。これにより、上側走行部52aにおける互いに隣り合う起立姿勢のセパレータ53同士の間隔が大サイズ商品に応じた間隔まで大きく広げられる。
また、商品Pは、互いに隣り合う起立姿勢の二つのセパレータ53の間において、図16(a)~図16(c)に示すように、単に、コンベアチェーン521の載置面521a上に載置されてもよいし、例えば、図16(d)に示すように、商品Pの正面が斜め上方に向くように載置されてもよい。図16(d)の場合、商品Pの背面の上端側の部分が後方のセパレータ53の上端部に支持されている。なお、例えば、図17(a)に示すように、初期状態では、各コンベアユニット7aの無端状部材52の上側走行部52aにおける最前列のセパレータ531(53)の前方には、商品Pは載置されていないものとし、最前列の商品P1(P)は、最前列のセパレータ531(53)と前から二番目のセパレータ532(53)との間に載置されているものとする。
以下では、例えば、利用者が操作ユニット2を介して図16(a)に示すコンベアユニット7aに載置された商品Pを選択し、その商品Pに対する料金の支払いが行われた場合を一例に挙げて、説明する。
図1及び図2に戻って、当該商品Pに対する料金の支払いが行われると、この商品Pについての販売指令が操作ユニット2から本体ユニット3に送信される。そして、本体ユニット3では、バケット移送装置9は、商品取出口4cの後方で待機するバケット8を、選択された商品Pが載置された棚4eに対応する高さ位置まで上昇させる。その後、当該棚4eの商品搬出装置7における選択された商品Pに対応するコンベアユニット7aにおいて、駆動部6が駆動し、コンベア5の無端状部材52の上側走行部52aが前方に移動し始める(図17(b)参照)。
そして、図17(b)に示すように、最前列のセパレータ531(53)の後方の商品P(つまり、最前列の商品P1)がコンベア5の前端部から落下して、バケット8内に搬出される。この時、最前列のセパレータ531(53)は、倒伏部材55によって倒伏姿勢の方向に回動させられ、前下コンベアガイド部518にガイドされることにより、倒伏姿勢を維持する。一方、初期状態において、起立部材54を介して起立方向に回動途中であったセパレータ53(図13参照)は、起立姿勢まで回動するとともに起立部材54の前方の位置まで移動し、起立ロック部539aを介して起立姿勢を維持する。
また、最前列のセパレータ531(53)が倒伏方向に回動し、支持部58内の前記セパレータ通過検知センサからの信号がOFF、ON、OFFの順で切り替わると、前記制御部は、商品搬出完了とみなし、駆動部6の駆動を上述のように停止させる。つまり、図16(a)に示すコンベアユニット7aでは、無端状部材52の上側走行部52aは一個の商品Pの搬出毎に、2個のコンベアチェーン521に相当する分だけ前方に走行するように、前記制御部によって制御されている。そして、初期状態において前から二番目にあったセパレータ532(53)は、図17(c)に示すように、最前列に位置し、初期状態において前から二番目にあった商品P2は二番目のセパレータ532(53)と三番目のセパレータ533(53)との間に位置する。
なお、図16(b)や図16(c)のように、初期状態において、上側走行部52aにおいて倒伏させられたセパレータ53がある場合には、倒伏姿勢にあるセパレータ53が倒伏部材55に対応する位置を通過しても、前記制御部には、前記セパレータ回動検知センサからの回動有りを示す信号が入力されない。この場合は、前記制御部は、商品搬出未完了とみなし、例えば、回動有りを示す信号が入力されるまで駆動部6を駆動させる。つまり、図16(b)に示すコンベアユニット7aでは、上側走行部52aは一個の商品Pの搬出毎に4個のコンベアチェーン521に相当する分だけ前方に走行するように、前記制御部によって制御されている。また、図16(c)に示すコンベアユニット7aでは、上側走行部52aは一個の商品Pの搬出毎に6個のコンベアチェーン521に相当する分だけ前方に走行するように、前記制御部によって制御されている。
そして、最前列の商品P1を受け入れたバケット8(図2参照)は、バケット移送装置9により商品取出口4cに対応する高さ位置(つまり取出位置)まで下降する。これにより、利用者等は商品取出扉4dを開けて手をバケット8内に入れ、商品P1を受け取ることができる。
本実施形態に係る自動販売機1(商品搬出装置7)によれば、商品搬出装置7は、後側スプロケット57の近傍に配置され、複数のセパレータ53のうちの倒伏姿勢で後側スプロケット57の近傍を移動するセパレータ53に当接することにより当該セパレータ53を起立姿勢の方向に回動させて起立させる起立部材54を含んでいる。したがって、無端状部材52がその上側走行部52aを前方に向かって走行させる方向に駆動されると、倒伏姿勢で後側スプロケット57の近傍を移動する各セパレータ53は、起立部材54によって起立姿勢の方向に回動され、倒伏姿勢から起立姿勢に次々に姿勢変化する。その結果、オペレータ等は商品Pの補充の際等に各セパレータ53を手動で起立方向に回動させるといった作業をすることなく商品Pを補充することができる。
このようにして、オペレータ等のセパレータに関する作業負荷を低減可能な自動販売機1及び商品搬出装置7を提供することができる。
本実施形態では、起立部材54は、後側スプロケット57の側方における当該後側スプロケット57の回転軸57aよりも上方に配置されている。これにより、セパレータ53が後側スプロケット57の上方において確実に起立姿勢をとることになり、起立姿勢のセパレータ53により前後を仕切られた領域が無端状部材52の上側走行部52aの最後部まで設けられることになる。その結果、無端状部材52の上側走行部52aにおける商品Pを載置可能な有効面積を、後側に効果的に広げることができる。
本実施形態では、起立部材54は、セパレータ53の上側突起537を受け入れるとともに、当該セパレータ53を起立姿勢の方向に回動させるガイド溝部54cを有する。これにより、セパレータ53を起立姿勢の方向に確実に回動させることが可能な構造が後側スプロケット57の近傍に構築される。
本実施形態では、倒伏部材55は、前側スプロケット56の側方における当該前側スプロケット56の回転軸56aよりも上方に配置されている。これにより、セパレータ53が前側スプロケット56の上方で倒伏方向に回動し始めることになり、起立姿勢のセパレータ53により前後を仕切られた領域が無端状部材52の上側走行部52aの最前部まで設けられることになる。その結果、無端状部材52の上側走行部52aにおける商品Pを載置可能な有効面積を、前側に効果的に広げることができる。
本実施形態では、倒伏部材55は、下側突起538の移動軌跡上に位置するように設けられた先端部55aと、セパレータ53の起倒方向(換言するとコンベア5の走行方向)に回動自在に支持された基端部55bとを有している。これにより、セパレータ53を倒伏姿勢の方向に確実に回動させることが可能な構造が前側スプロケット56の近傍に構築される。
本実施形態では、無端状部材52(コンベアチェーン521)は、複数のセパレータ53のうちの倒伏姿勢にあるセパレータ53を収容可能に形成されたセパレータ収容用凹部522を有している。これにより、例えば、図16(b)や図16(c)に示すように、互いに隣り合う起立姿勢のセパレータ53の間に倒伏姿勢のセパレータ53があったとしても、倒伏姿勢のセパレータ53に邪魔されることなく、商品Pが無端状部材52の載置面521a上に安定して載置される。
本実施形態では、無端状部材52(コンベアチェーン521)は、複数のセパレータ53のうちの倒伏姿勢にあるセパレータ53の貫通孔53aに嵌まり込む嵌入部521iを有する。これにより、コンベアチェーン521におけるセパレータ収容用凹部522により凹んだ部分に、嵌入部521iを設けることができる。その結果、コンベアチェーン521における商品Pの実質的な載置面の範囲を広げることができ、商品Pをより安定して無端状部材52の上に載置させることができる。
なお、本実施形態では、各段の棚4eの商品搬出装置7において、各コンベア5は自身の後端部に配置された駆動部6により直接的に駆動されるものとしたが、駆動系の構造はこれに限定されるものではない。
図18及び図19は、商品搬出装置7の駆動系の変形例を説明するための概念図である。図18は後述する仕切板11が取り付けられたときの状態(後述する第2状態)を示し、図19は仕切板11が取り外されたときの状態(後述する第1状態)を示している。図20は後述する仕切板11の側面図である。なお、図18及び図19は、商品搬出装置7を後方から視た部分拡大概念図であり、左側の二つのコンベアユニット7aを示している。また、図18及び図19では、コンベアフレーム51、セパレータ53、駆動部6の駆動部フレーム61等は省略されている。
本変形例に係る商品搬出装置7では、クラッチ10と仕切板11とを更に含んでいる。クラッチ10は、互いに隣り合う二つのコンベア5のうちの一方の駆動側回転軸57A(つまり、後側スプロケット57の回転軸57a)と互いに隣り合う二つのコンベア5の他方の駆動側回転軸57A(つまり、後側スプロケット57の回転軸57a)との間に設けられ、前記一方の駆動側回転軸57Aと前記他方の駆動側回転軸57Aとを断続的に接続するものである。
商品搬出装置7は互いに並列して設けられた6個のコンベアユニット7aを有しているため、商品搬出装置7はクラッチ10及び仕切板11をそれぞれ5個有している。クラッチ10は、第1クラッチ部10aと、第1クラッチ部10aと対向するように配置され且つ第1クラッチ部10aと噛合可能な第2クラッチ部10bと、第1クラッチ部10aを第2クラッチ部10b側に向けて付勢する第1クラッチ付勢部10cと、第2クラッチ部10bを第1クラッチ部10a側に向けて付勢する第2クラッチ付勢部10dと、を有する。
例えば、図18及び図19において、第1クラッチ部10aは左側のコンベア5の駆動側回転軸57Aの右端に取り付けられ、第2クラッチ部10bは右側のコンベア5の駆動側回転軸57Aの左端に取り付けられ、各クラッチ付勢部(10c、10d)は巻きバネからなる。
仕切板11は、互いに隣り合う二つのコンベア5の間を仕切る板である。仕切板11は、互いに隣り合う二つのコンベア5の間に設けられる支持台12に着脱自在に取り付けられている。支持台12は、互いに隣り合う二つのコンベア5の間において例えば、下方を開口したコ字状断面を有してコンベア5の前後方向の全体に亘って延在しており、クラッチ10を覆うように設けられている。なお、本実施形態では、支持台12が本発明に係る「支持部材」に相当する。
クラッチ10は、仕切板11が支持台12から取り外されると、前記一方の駆動側回転軸57Aと前記他方の駆動側回転軸57Aとの間で回転動力を伝達する第1状態(図19参照)になり、仕切板11が支持台12に取り付けられると、前記第1状態から回転動力の伝達を遮断する第2状態(図18参照)に切り替わるように構成されている。
具体的には、図20に示すように、仕切板11は、前後方向に長い概ね矩形の板状に形成されている。仕切板11の下端部には、複数の取り付け用の取付用爪部11aが突出しており、この取付用爪部11aが支持台12の上端面に開口された図示省略の開口部に係止することにより、仕切板11が支持台12に取り付けられるようになっている。また、仕切板11の下端部におけるクラッチ10に対応する部分には、クラッチ10の解除用のクラッチ解除用爪部11bが突出している。そして、図18に示すように、仕切板11が支持台12に取り付けられると、クラッチ解除用爪部11bが支持台12に開口された開口部12aを通過するとともに、第1クラッチ部10aと第2クラッチ部10bとの間に各クラッチ付勢部(10c、10d)の付勢力に抗して挿入される。これにより、クラッチ10は前記第1状態(図19参照)から前記第2状態(図18参照)に切り替わる。また、図19に示すように、仕切板11が支持台12から取り外されると、第1クラッチ部10a及び第2クラッチ部10bは、各クラッチ付勢部(10c、10d)の付勢力により互いに近づく方向に移動し、その結果、互いに噛合する。これにより、クラッチ10は前記第2状態(図18参照)から前記第1状態(図19参照)に切り替わる。
本変形例では、図示を省略したが、仕切板11の有無を検知する仕切板検知センサが、例えば、各支持台12の内面における開口部12aの近傍等に設けられている。そして、前記制御部は、例えば、前記仕切板検知センサから仕切板(クラッチ解除用爪部)無しを示す信号が入力されると、当該仕切板11で仕切られた互いに隣り合う二つのコンベア5を一つのコンベアとみなし、一方のコンベア5の後部の駆動部6の前記コンベアモータ(図示省略)のみを駆動させる。これにより、一方のコンベア5が駆動するとともに、回転動力が他方のコンベア5にクラッチ10を介して伝達される。その結果、互いに隣合う二つのコンベア5が一つの駆動部6の前記コンベアモータにより駆動される。また、例えば、全ての仕切板11が取り外されて、各クラッチ10が前記第1状態になっている場合には、前記制御部は、商品搬出装置7において、一つの駆動部6の前記コンベアモータだけを駆動するように制御すればよい。この場合、各クラッチ10において、回転動力が次々に伝達され、商品搬出装置7における全てのコンベア5が一つの駆動部6の前記コンベアモータにより駆動される。
本変形例による商品搬出装置7では、例えば、お弁当等のように、一列のコンベア5上に載置できないような幅広の商品Pが複数のコンベア5の上に載置された場合、商品Pは複数のコンベア5により前方に搬出され得る。例えば、商品搬出装置7における複数のコンベア5のうちの互いに隣り合う一対のコンベア5だけを幅広商品用コンベア対として用いる場合には、当該幅広商品用コンベア対の間の仕切板11だけが取り外され、前記制御部は、当該幅広商品用コンベア対については、一方の駆動部6の前記コンベアモータにより駆動させ、当該幅広商品用コンベア対以外のコンベア5については、それぞれの後部の駆動部6の前記コンベアモータにより個別に駆動させればよい。
また、本実施形態及び上記変形例では、コンベア5の後側スプロケット57が駆動部6により駆動されるものとしたが、これに限らず、前側スプロケット56が駆動部6により駆動されてもよい。つまり、前側スプロケット56の回転軸56aが駆動側回転軸をなし、コンベア5は前駆動でもよい。この場合、図示を省略するが、駆動部6は、コンベア5の前端側に設けられる。具体的には、駆動部6は、例えば、前側スプロケット56の回転軸56aである駆動側回転軸に接続されるスプロケット側歯車と、バケット移送装置9に設けられ前記スプロケット側歯車に噛合可能なバケット側歯車と、前記スプロケット側歯車に噛合した前記バケット側歯車を駆動させることにより回転軸56a(駆動側回転軸)を回転駆動させるコンベアモータとを含んで構成される。つまり、前記バケット側歯車及び前記コンベアモータは、自動販売機1において一組だけ設けられ、前記スプロケット側歯車はコンベア5毎に設けられる。
また、前駆動の場合において、上記のように、前記スプロケット側歯車と前記バケット側歯車との歯車噛合式による動力の伝達構造に限らず、プッシュ式による動力の伝達構造を採用してもよい。この場合、例えば、駆動部6は、図示を省略するが、バケット移送装置9に設けられる駆動源及び当該駆動源により前後方向に移動するように駆動されるプッシュ部と、コンベア5の前端部における前記プッシュ部に相対する位置においてコンベア5のコンベアフレーム51に対して前後方向にスライド移動可能に取り付けられ前記プッシュ部により押圧される操作部と、前側スプロケット56の回転軸56aに接続され且つ前記操作部の前後方向の変位を回転軸56a(駆動側回転軸)の回転方向の変位に変換する変換部(例えば、ラック&ピニオン構造)と、前記変換部内に設けられ上側走行部52aの走行方向の回転動力のみを回転軸56aに伝達可能なワンウェイクラッチと、を含んで構成される。このように、プッシュ式の動力の伝達構造が採用されることにより、前述した歯車噛合式の動力の伝達構造の場合と比較すると、動力伝達の構成要素の位置決めの精度を高めることなく、コンベア5を駆動させることができるようになる。
また、本実施形態及び上記変形例では、コンベア5と駆動部6は一対一の関係で設けられているが、これに限らず、駆動部6をコンベア5毎に設けなくてもよい。例えば、各商品搬出装置7は、クラッチ10を介して全てのコンベア5を駆動させる一つの駆動部6を備えてもよいし、クラッチ10を介して複数のコンベア5を駆動させる一つの駆動部6を複数個備えてもよい。
また、商品搬出装置7において、複数のコンベア5が互いに並列するように設けられるものとしたが、これに限らず、コンベア5は一列でもよい。
ところで、上述の図16(d)に示されるように商品Pの正面が前方斜め上方に向くように、商品Pが予め傾斜した姿勢でコンベア5の無端状部材52(コンベアチェーン521)の上に載置される場合がある。また、載置された状態において、商品Pとセパレータ53との間の隙間が比較的に広く、商品Pが当初はコンベアチェーン521上に図16(a)等に示されているように起立した姿勢で載置されていても、商品Pが搬送時の振動などによって後方に転倒して図16(d)に示されたように傾いてしまう場合もある。これらの場合において、傾斜した又は起立した姿勢における商品Pの重心位置がセパレータ53の上端よりも下方にある場合(図16(d)に示された商品Pのような場合など)には、商品Pは傾斜した姿勢で安定して搬送され得る。
しかし、傾斜した又は起立した姿勢における商品Pの重心位置がセパレータ53の上端付近や当該上端よりも上方に位置してしまう場合もあり得る。この場合には、搬送時の振動などによって、商品Pの下側前部(つまり下側前角部)が当該商品Pの前方にある起立した姿勢のセパレータ53の走行方向後側の面である背面Bに対して滑るとともに、商品Pがセパレータ53の上端を支点として後方に回動し、転倒してしまうおそれがある。このような商品Pの予期せぬ回動が生じると、当該商品Pが商品搬出装置7から搬出(払い出し)されなかったり、当該商品Pが周辺要素(例えば左右の仕切板11など)に引っ掛かって前方に搬送されなかったりしてしまい、商品Pの搬出不良や搬送不良といった問題が発生するおそれがある。また、転倒した商品Pの後続の商品Pがさらに転倒し、後続の商品Pについても同様の問題が発生するおそれがある。このような転倒が発生し得る場合には、以下に説明する構造が採用されるとよい。
図21~図23はコンベア5(コンベアチェーン521)の上に載置された商品Pが転倒することを抑制するための構造(転倒抑制部)の一例を説明するための図である。図21は転倒抑制部の一例を説明するための概念図であり、図22は図21に示されたセパレータ53の背面図であり、図23は図21に示されたセパレータ53の側面図(右側面図)である。
図21~図23を参照すると、複数のセパレータ53のそれぞれの背面Bにおける所定の領域には、商品Pの端部が背面Bに対して滑動することを抑制する滑動抑制部53bが設けられている。セパレータ53の背面Bとは、コンベアチェーン521に対して起立姿勢をとったセパレータ53における走行方向後側の面であり、換言すると、コンベアチェーン521に対して前方に回動して倒伏した倒伏姿勢をとったセパレータ53の上側の面である。
このように、滑動抑制部53bがセパレータ53の背面Bに設けられているため、図21に示されるように、商品Pの重心位置がセパレータ53の上端よりも高い場合であっても、商品Pの端部(図では、下側前角部)が背面Bに対して滑動することが効果的に抑制され、商品Pがセパレータ53の上端を支点として後方に転倒することが防止される。その結果、商品Pの搬出不良や搬送不良の発生が防止される。また、商品Pの転倒に起因する、機器の故障や破損の発生も防止される。
図21~図23に示された例(以下では、本変形例という)では、滑動抑制部53bは、互いに離隔して並ぶ複数の突出部53b1(図23における丸枠で囲まれた部分の拡大図参照)である。これにより、傾斜した商品Pの端部が複数の突出部53b1に引っ掛かって係止され、それ以上の商品Pの回動が阻止され、その結果、商品Pがセパレータ53の上端を支点として後方に転倒してしまうことが、確実に防止される。
具体的には、本変形例では、複数の突出部53b1は互いに上下方向に離隔し、複数の突出部53b1のそれぞれは背面Bにおけるセパレータ幅方向に延びる凸条である。つまり、複数の突出部53b1は起立した姿勢のセパレータ53の背面Bにおいて互いに上下方向に離隔しており、各突出部53b1はセパレータ幅方向(左右方向)に延び且つ後方に突出した凸条である。これにより、セパレータ53の背面Bに対する商品Pの端部の上下方向の滑動がより確実に抑制されると共に、商品Pの端部がセパレータ幅方向に所定の係止幅で係止されることになり、商品Pの後方への転倒がより確実に防止される。
本変形例では、滑動抑制部53bが設けられる背面Bにおける前記所定の領域は、背面Bの一部に設定されている。具体的には、特に限定されるものではないが、前記所定の領域である背面Bの一部は、背面Bにおけるセパレータ幅方向の少なくとも一方の縁部に沿う部分、図では両方の縁部に沿う部分であり、左右の二箇所に分けて設定されている。つまり、本変形例では、滑動抑制部53bは、セパレータ53の背面Bにおけるセパレータ幅方向の一方の縁部に沿い所定の幅を有した部分と、セパレータ53の背面Bにおけるセパレータ幅方向の他方の縁部に沿い所定の幅を有した部分とに設けられている。つまり、前記所定の領域は、セパレータ53の背面Bにおける左右方向(幅方向)に分離された二箇所の領域に設定されており、滑動抑制部53bがセパレータ53の幅方向の中央部を避けた両側の部分に設けられている。このように、滑動抑制部53bが背面Bの全体ではなく一部に設けられることにより、滑動抑制部53bの形成コストが低減される。また、滑動抑制部53bがセパレータ53の背面Bの幅方向の両側に設けられることにより、商品Pの下側前角部におけるセパレータ幅方向の両端部において、滑動が防止されることになり、商品Pの左右方向の転倒についてもより確実に防止される。
具体的には、本変形例では、特に限定されるものではないが、背面Bにおけるセパレータ幅方向の右縁に沿う部分では、滑動抑制部53bは突起形成用アーム539より上方の範囲で形成され、背面Bにおけるセパレータ幅方向の左縁に沿う部分では、滑動抑制部53bは上下の全範囲で形成されている。なお、滑動抑制部53bが設けられる背面Bにおける前記所定の領域は、左右の二箇所の領域に限らず、適宜に設定され得る。前記所定の領域の変形例については、後述する。
本変形例では、凸条からなる各突出部53b1は、上下方向に等間隔のピッチで設けられている。なお、図示を省略するが、各突出部53b1は、不等間隔、つまり不規則なピッチで設けられていもよいし、上下方向の途中においてピッチが変わるように設けられてもよい。
本変形例では、凸条からなる各突出部53b1は、起立した姿勢のセパレータ53についての垂直断面視でおいて、下側の部分が略水平に延びた三角形の断面形状(換言すると、図23における拡大図に示されるように、斜辺を上方に向けた略直角三角形の断面形状)を有して幅方向に延びている。これにより、商品Pの端部がより確実に突出部53b1に係止される。なお、図示を省略するが、各突出部53b1の断面形状としては、これに限らず、下側の部分が後方に向かうほど載置面521aに近づくように傾斜した三角形の断面形状でもよく、これにより、係止性がさらに良好になる。また、各突出部53b1の断面形状としては、斜辺を下方に向けた略直角三角形、二等辺三角形、正三角形などを含む適宜の三角形(山形)、矩形など、又は、これらの組み合わせからなる適宜の断面形状が採用され得る。また、突出部53b1の先端は、商品Pに対する主な接触箇所であるため、丸められているとよい。
本変形例では、各突出部53b1のセパレータ板厚方向の突出長は所定の長さに設定されている。つまり、複数の突出部53b1は、互いに同じ突出長で一様に突出している。なお、図示を省略するが、複数の突出部53b1は、一様に(一定の突出長で)突出していなくてもよく、突出長の長い突出部53b1と突出長の短い突出部53b1が、混在していてもよい。
本変形例では、滑動抑制部53bは、セパレータ53と一体に形成されている。具体的には、セパレータ53は前述のように樹脂材からなるものであるため、例えば、滑動抑制部53bは射出成形などによりセパレータ53と一体に成形され、セパレータ53と滑動抑制部53bとの一体成形品が用いられる。また、滑動抑制部53bの突出長に相当する分だけ厚みを増したセパレータ成形品が作製され、その後、このセパレータ成形品に対して、溝加工が施されることによって、滑動抑制部53bがセパレータ53の背面Bに形成されてもよい。つまり、滑動抑制部形成用の加工代を有したセパレータ成形品に対して溝加工(凹部加工)が施されることによって、セパレータ53と滑動抑制部53bとの一体品が形成されてもよい。
本変形例では、複数のセパレータ53及び各セパレータ53の滑動抑制部53bは、透明部材からなる。具体的には、セパレータ53と滑動抑制部53bとの前記一体成形品又は前記一体品は、透明な樹脂材からなる。これにより、最前列のセパレータ53の後方に載置され、次に搬出され得る販売商品である最前列の商品P(詳しくは図17に示される最前列の商品P1(P)参照)が、自動販売機1の正面側から最前列のセパレータ53及び滑動抑制部53b越しに視認される。特に、本変形例のように、滑動抑制部53bがセパレータ53の両縁部の領域にのみ設けられることで、前記販売商品の見栄えを極力阻害しない状態で、転倒防止が図られる。
図24は、滑動抑制部53bが設けられる範囲の変形例を説明するための概念図である。図21~図23では、滑動抑制部53bはセパレータ53の背面Bにおける左右の二箇所の領域に設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、滑動抑制部53bは、セパレータ53の背面Bにおいて、図24(a)に示されるように、左右の二箇所の間の少なくとも一つの領域(図では二箇所)にさらに設けられてもよいし、図24(b)に示されるように、左右の二箇所において、さらに上下に分離した複数の領域(図では二箇所)に設けられてもよい。
また、滑動抑制部53bは、図24(c)に示されるように、背面Bの全体に設けられてもよい。つまり、前記所定の領域は、セパレータ53の背面Bの全体に設定されてもよい。これにより、箱状の定形の商品だけでなく、薄い袋に入れられた不定形の商品に対しても、転倒防止が効果的に図られる。また、セパレータ53には、貫通孔53aが形成されているが、図24(d)に示されるように、貫通孔53aは形成されなくてもよく、さらに、中間プレート533は左右のプレート部(531、532)の下端まで延長されていてもよい。この場合(図24(d)の場合)、セパレータ53の背面Bの全体の面積が増大し、滑動抑制部53bが広い背面Bの全体に設けられることで、転倒防止がより効果的に図られる。なお、セパレータ53に貫通孔53aが形成されない場合には、コンベアチェーン521は、後述の図26に示されるように、セパレータ53が連結されるものと、セパレータ53が連結されないものとの二種類に分けられる。また、図24(d)に示されるセパレータ53の場合、図示を省略するが、滑動抑制部53bは、上下に分離した複数の領域に設けられてもよい。また、上記の例(図22~図24参照)において、突出部53b1の一例としての凸条は、設定された前記所定の領域の範囲の中で、セパレータ幅方向(左右方向)に途切れることなく連続的に延びているが、これに限らず、設定された前記所定の領域の範囲(図22~図24の各範囲)の中でセパレータ幅方向について断続的設けられてもよい(換言すると点在するように設けられてもよい。
図25は滑動抑制部53bの変形例を説明するための拡大断面図である。上述の滑動抑制部53bは、セパレータ53と一体に形成された複数の突出部53b1であるが、これに限らない。滑動抑制部53bは、前記所定の領域に貼り付けられるシート状部材53b2でもよい。この滑動抑制部53bとしてのシート状部材53b2は、少なくとも前記所定の領域への貼付け面と反対側の面においてセパレータ53の背面Bの摩擦係数よりも高い摩擦係数を有する。シート状部材53b2は、例えば、ゲル状のシリコン素材などの粘着性素材からなるシート状に形成された部材であり、シート状部材53b2の少なくとも前記貼付け面と反対側の面(つまり、起立した姿勢のセパレータ53に貼り付けられた状態において、商品Pに相対する面)の摩擦係数がセパレータ53の背面Bの摩擦係数よりも高い。シート状部材53b2の前記貼付け面と反対側の面は、例えば、図25に示されるように平坦な面である。これにより、複数の突出部53b1と同様に、商品Pの転倒防止が図られる。なお、前記貼付け面と反対側の面に、微細の凹凸が形成されていてもよい。つまり、滑動抑制部53bとしてのシート状部材53b2は、前記貼付け面と反対側の面に微細な凹凸を有する滑り止めシート(例えば、紙やすりシートや微細なサメ肌状の表面を有するシート)であってもよい。
図26はセパレータ53に補助セパレータ53cが設けられた例を説明するための概念図である。図26に示されるような重心位置が高い商品Pの転倒防止をより確実に防止するための補助セパレータ53cがセパレータ53に設けられてもよい。補助セパレータ53cは、セパレータ53の上部に設けられる幅方向に延びる軸部53c1を中心に回動可能に、その端部がセパレータ53に支持される。この場合、セパレータ53には、貫通孔53aが形成されず、その替わりに、セパレータ53の背面Bと反対側の面に、補助セパレータ53cを収容可能な凹部53dが設けられている。また、補助セパレータ53cは、図示を省略した巻きバネなどの付勢部材によって、セパレータ53の凹部53dに収容される回動方向に付勢されている。したがって、補助セパレータ53cに外力が加えられない限り、補助セパレータ53cは前記付勢部材の付勢力によって、図26の右端の補助セパレータ53cのように、セパレータ53の凹部53dに収容されている。背の高い商品を載置する場合などには、補助セパレータ53cは必要に応じてオペレータなどによって手動で回動起立され、この状態で、商品Pが補助セパレータ53cの上端を用いて立てかけられる(図26の左端及び中央の補助セパレータ53c参照)。起立した補助セパレータ53cは前方に回動する方向(凹部53dへの収容方向)に付勢されている。したがって、前記付勢部材による付勢力は、商品Pを搬出する時に、商品Pを自然(自重)落下とともに後方から押し出すための補助力として、商品Pに作用する。
また、図26に示された例では、コンベアチェーン521は嵌入部521i及びセパレータ収容用凹部522を有さず、コンベアチェーン521の上面は平坦な面として形成される。そして、コンベアチェーン521は、セパレータ53が連結されるものと、セパレータ53が連結されないものとの二種類に分けられる。セパレータ53が連結されるコンベアチェーン521の凸部521bは、コンベアチェーン521の上面よりも上方に突出し、セパレータ53が連結されないコンベアチェーン521の凸部521bは、コンベアチェーン521の上面よりも上方に突出しない。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は、上述の実施形態や変形例に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいてさらなる変形及び変更が可能であることはもちろんである。
また、滑動抑制に対する対策に着目した場合には、商品搬出装置7は起立部材54を有さなくてもよく、少なくとも滑動抑制部53bを含んでいればよい。つまり、前側スプロケット(前側回転部材)56及び後側スプロケット(後側回転部材)57に巻き掛けられた無端状部材52と、それぞれが無端状部材52に対して起立した起立姿勢と倒伏した倒伏姿勢との間で回動可能に無端状部材52に互いに間隔をあけて連結された複数のセパレータ53とを有するコンベア5を含み、無端状部材52の上側走行部52aを前方に向かって走行させることにより、上側走行部52aに載置された商品Pを前方に搬出する商品搬出装置7であって、複数のセパレータ53のそれぞれの背面Bにおける所定の領域には、商品Pの端部が背面Bに対して滑動することを抑制する滑動抑制部53bが設けられている、商品搬出装置7によれば、商品Pの滑動が効果的に抑制される。
1…自動販売機、4c…商品取出口、5…コンベア、52…無端状部材、52a…上側走行部、521i…嵌入部、522…セパレータ収容用凹部(凹部)、53…セパレータ、53a…貫通孔、53b…滑動抑制部、53b1…突出部、53b2…シート状部材、537…上側突起、538…下側突起、54…起立部材、54c…ガイド溝部、55…倒伏部材、55a…先端部、55b…基端部、56…前側スプロケット(前側回転部材)、56a…回転軸、57…後側スプロケット(後側回転部材)、57a…回転軸、57A…駆動側回転軸、7…商品搬出装置、9…バケット移送装置(商品移送装置)、10…クラッチ、11…仕切板、B…背面、P…商品
Claims (17)
- 前側回転部材及び後側回転部材に巻き掛けられた無端状部材と、それぞれが前記無端状部材に対して起立した起立姿勢と倒伏した倒伏姿勢との間で回動可能に前記無端状部材に互いに間隔をあけて連結された複数のセパレータとを有するコンベアを含み、前記無端状部材の上側走行部を前方に向かって走行させることにより、前記上側走行部に載置された商品を前方に搬出する商品搬出装置において、
前記コンベアは、前記後側回転部材の近傍に配置され、前記複数のセパレータのうちの前記倒伏姿勢で前記後側回転部材の近傍を移動するセパレータに当接することにより当該セパレータを前記起立姿勢の方向に回動させて起立させる起立部材を含む、
商品搬出装置。 - 前記コンベアは、前記前側回転部材の近傍に配置され、前記複数のセパレータのうちの前記起立姿勢で前記前側回転部材の近傍を移動するセパレータに当接することにより当該セパレータを前記倒伏姿勢の方向に回動させて倒伏させる倒伏部材を含む、
請求項1に記載の商品搬出装置。 - 前記倒伏部材は、前記前側回転部材の側方における当該前側回転部材の回転軸よりも上方に配置されている、請求項2に記載の商品搬出装置。
- 前記複数のセパレータは、それぞれ、前記起立姿勢において自身の前記無端状部材への連結部位よりも下方に位置し且つ前記無端状部材の幅方向の一端面よりも外側に突出した下側突起を有し、
前記倒伏部材は、前記下側突起の移動軌跡上に位置するように設けられた先端部と前記セパレータの起伏方向に回動自在に支持された基端部とを有する、請求項3に記載の商品搬出装置。 - 前記起立部材は、前記後側回転部材の側方における当該後側回転部材の回転軸よりも上方に配置されている、請求項1~4のいずれか一つに記載の商品搬出装置。
- 前記複数のセパレータは、それぞれ、前記起立姿勢において自身の前記無端状部材への連結部位よりも上方に位置し且つ前記無端状部材の幅方向の一端面よりも外側に突出した上側突起を有し、
前記起立部材は、前記複数のセパレータのうちの前記後側回転部材の周囲を移動するセパレータの前記上側突起を受け入れるとともに、当該セパレータを前記起立姿勢の方向に回動させるガイド溝部を有する、請求項5に記載の商品搬出装置。 - 前記無端状部材は、前記複数のセパレータのうちの前記倒伏姿勢にあるセパレータを収容可能に形成された凹部を有する、請求項1~6のいずれか一つに記載の商品搬出装置。
- 前記複数のセパレータのそれぞれには、自身の厚み方向に貫通する貫通孔が形成されており、
前記無端状部材は、前記複数のセパレータのうちの前記倒伏姿勢にあるセパレータの前記貫通孔に嵌まり込む嵌入部を有する、請求項1~7のいずれか一つに記載の商品搬出装置。 - 前記複数のセパレータのそれぞれの背面における所定の領域には、前記商品の端部が前記背面に対して滑動することを抑制する滑動抑制部が設けられている、請求項1~8のいずれか一つに記載の商品搬出装置。
- 前記所定の領域は、前記背面におけるセパレータ幅方向の少なくとも一方の縁部に沿う部分に設定される、請求項9に記載の商品搬出装置。
- 前記滑動抑制部は、互いに離隔して並ぶ複数の突出部である、請求項9又は10に記載の商品搬出装置。
- 前記複数の突出部は互いに上下方向に離隔し、前記複数の突出部のそれぞれは前記背面におけるセパレータ幅方向に延びる凸条である、請求項11に記載の商品搬出装置。
- 前記滑動抑制部は、前記所定の領域に貼り付けられるシート状部材であり、
前記シート状部材は、少なくとも前記所定の領域への貼付け面と反対側の面において前記背面の摩擦係数よりも高い摩擦係数を有する、請求項9~12のいずれか一つに記載の商品搬出装置。 - 前記複数のセパレータ及び前記滑動抑制部は、透明部材からなる、請求項9~13のいずれか一つに記載の商品搬出装置。
- 複数の前記コンベアが互いに並列するように設けられており、
前記前側回転部材及び前記後側回転部材のいずれか一方の回転軸である駆動側回転軸が回転駆動されている、請求項1~14のいずれか一つに記載の商品搬出装置。 - 互いに隣り合う二つの前記コンベアのうちの一方の前記駆動側回転軸と前記互いに隣り合う二つのコンベアの他方の前記駆動側回転軸との間に設けられ、前記一方の前記駆動側回転軸と前記他方の前記駆動側回転軸とを断続的に接続するクラッチと、
前記互いに隣り合う二つのコンベアの間を仕切り、前記互いに隣り合う二つのコンベアの間に設けられる支持部材に着脱自在に取り付けられる仕切板と、
を含み、
前記クラッチは、前記仕切板が前記支持部材から取り外されると前記一方の前記駆動側回転軸と前記他方の前記駆動側回転軸との間で回転動力を伝達する第1状態になり、前記仕切板が前記支持部材に取り付けられると前記第1状態から前記回転動力の伝達を遮断する第2状態に切り替わるように構成されている、
請求項15に記載の商品搬出装置。 - 請求項1~16のいずれか一つに記載の前記商品搬出装置と、
利用者が前記商品を取出し可能な商品取出口と、
前記商品搬出装置と前記商品取出口との間で前記商品を移送可能な商品移送装置と、
を含む、
自動販売機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2022/008549 WO2022202143A1 (ja) | 2021-03-23 | 2022-03-01 | 商品搬出装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021048818 | 2021-03-23 | ||
JP2021048818 | 2021-03-23 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022151630A true JP2022151630A (ja) | 2022-10-07 |
Family
ID=83465283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022020540A Pending JP2022151630A (ja) | 2021-03-23 | 2022-02-14 | 商品搬出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022151630A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117360975A (zh) * | 2023-12-05 | 2024-01-09 | 陕汽大同专用汽车有限公司 | 一种使用链板输送机构的撒布机 |
-
2022
- 2022-02-14 JP JP2022020540A patent/JP2022151630A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117360975A (zh) * | 2023-12-05 | 2024-01-09 | 陕汽大同专用汽车有限公司 | 一种使用链板输送机构的撒布机 |
CN117360975B (zh) * | 2023-12-05 | 2024-03-15 | 陕汽大同专用汽车有限公司 | 一种使用链板输送机构的撒布机 |
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