JP2022150841A - エレベータのリニューアル方法およびエレベータ - Google Patents

エレベータのリニューアル方法およびエレベータ Download PDF

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篤 大黒屋
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Abstract

【課題】昇降路内に制御装置を含むエレベータにおいて、制御装置についてリニューアル作業するための作業用建築物が設置されている状態であってもかごを運転し得るエレベータのリニューアル方法を提供する。【解決手段】制御装置についてリニューアル作業を開始する際、最下階よりも上方の所定の階に対してかごの行き過ぎた移動を感知する仮設リミットスイッチを設置し、かごが所定の階を行き過ぎたときの衝撃をやわらげるように緩衝器を上方に移動し、制御装置についてリニューアル作業するための作業用建築物を設置し、所定の階以上の階においてかごを運転するための設定を行い、制御装置についてリニューアル作業を終了する際、作業用建築物を撤去し、最下階と最上階との間においてかごを運転するための設定を行うようにした。【選択図】図4

Description

本発明は、概して、エレベータのリニューアル方法に関する。
従来の昇降路の上方に位置する機械室内で既設駆動システムを備えたエレベータのリニューアル方法が知られている(特許文献1参照)。第1期作業として、かごの既設制御装置を新設制御装置に取り替える。第2期作業として、機械室内の既設制御装置を新設制御装置に取り替える。第3期作業として、既設巻上機を新設巻上機に取り替えると共に、これに伴う既設制御装置の配線の変更を行う。第4期作業として、既設制御装置を撤去すると共に、新設制御装置の電動機制御回路を変更して既設駆動システムのリニューアルを完了させる。
特許文献1に記載の技術では、最上階(または最上階の直下階)の昇降路内に仮設機械室を作り、仮設機械室内に仮設巻上機を設置し、これを含む仮設駆動システムを構成し、仮設機械室より下方の昇降路でかごを運転する。この運転期間中に、既設駆動システムを、新設制御装置、新設巻上機を含む新設駆動システムに取り替える。その後、仮設駆動システムによるかごの運転を停止し、仮設駆動システム、仮設調速機および仮設機械室の構成部材を撤去し、新設駆動システムによってかごの運転を行うようにする。仮設機械室より下方でかごを運転するようにしたので、エレベータを連続して長期間停止させることなくリニューアルを実施できる。
特開平6-102509号公報
昇降路内に制御装置を含む駆動システムを備えたエレベータにおいて、制御装置は、昇降路の底部に設置されており、制御装置をリニューアルするためには、昇降路の底部に制御装置の高さまで足場を組んで作業ステージ(作業用建築物)を設ける必要がある。そのため、特許文献1に記載の技術では、作業用建築物が昇降路の底部に設置している間は、かごを運転することができないという問題点がある。
本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、昇降路内に制御装置を含むエレベータにおいて、制御装置についてリニューアル作業するための作業用建築物が設置されている状態であってもかごを運転し得るエレベータのリニューアル方法等を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、昇降路内に、かごと、前記かごを制御する制御装置と、前記かごが最下階を行き過ぎたときの衝撃をやわらげる緩衝器と、最下階に対して前記かごの行き過ぎた移動を感知するリミットスイッチと、を備えるエレベータのリニューアル方法であって、前記制御装置についてリニューアル作業を開始する際、最下階よりも上方の所定の階に対して前記かごの行き過ぎた移動を感知する仮設リミットスイッチを設置し、前記かごが前記所定の階を行き過ぎたときの衝撃をやわらげるように前記緩衝器を上方に移動し、前記制御装置についてリニューアル作業するための作業用建築物を設置し、前記所定の階以上の階において前記かごを運転するための設定を行い、前記制御装置についてリニューアル作業を終了する際、前記作業用建築物を撤去し、最下階と最上階との間において前記かごを運転するための設定を行うようにした。
上記構成では、仮設リミットスイッチが設置され、緩衝器が移動されるので、例えば、制御装置についてリニューアル作業するための作業用建築物が設置されている状態であっても、エレベータを安全に運転することができる。
本発明によれば、利便性の高いエレベータを実現することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施の形態の説明より明らかにされる。
第1の実施の形態によるエレベータの一例を示す図である。 第1の実施の形態によるエレベータの一例を示す図である。 第1の実施の形態による嵩上げ支持台に係る構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態によるエレベータの一例を示す図である。 第1の実施の形態によるエレベータの一例を示す図である。 第1の実施の形態による作業フローチャートの一例を示す図である。 第2の実施の形態によるエレベータの一例を示す図である。 第2の実施の形態による仮設ピット床に係る構成の一例を示す図である。 第2の実施の形態によるレール把持ブラケットに係る構成の一例を示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の一実施の形態を詳述する。ただし、本発明は、実施の形態に限定されるものではない。本実施の形態では、エレベータにおける既設の制御装置についてのリニューアル作業(エレベータのリニューアル方法)に関して説明する。リニューアル作業は、既設の制御装置の一部または全部を新設の制御装置に取り替える作業であってもよいし、既設の制御装置を改修する作業であってもよいし、既設の制御装置に対するその他の作業であってもよい。以下では、リニューアル作業として、既設の制御装置を新設の制御装置に取り替える作業を例に挙げて説明する。
本実施の形態に係るエレベータのリニューアル方法は、昇降路内に、かごと、釣合いおもりと、巻上機と、制御装置と、緩衝器と、リミットスイッチと、を備えたエレベータのリニューアル方法に関するものである。かごは、昇降路内を上下方向に移動(走行)する。釣合いおもりは、不平衡荷重を小さくするためのおもりであって、主ロープ(主索)と綱車との間の摩擦力を生み出すためのおもりであり、昇降路内を上下方向に移動する。巻上機は、かごおよび釣合いおもりを、主ロープを介して駆動する。制御装置は、巻上機を制御する。制御装置は、昇降路の底部に設置されている。緩衝器は、昇降路の底部に設定されている。リミットスイッチは、かごの行き過ぎた移動を感知する。
本エレベータのリニューアル方法の一態様は、昇降路の最下階から、かごおよび釣合いおもりを退避する工程と、緩衝器およびリミットスイッチを昇降路の上方に移動する工程と、制御装置を用いて最下階より上方階でかごを運転制御する工程と、制御装置についてリニューアル作業するための作業用建築物を設置する工程と、を備える。
より具体的には、本エレベータのリニューアル方法は、リミットスイッチより鉛直上方に仮設リミットスイッチを設置する設置行程と、設置工程の後に、昇降路の最下階から、かごと、釣合いおもりとを退避する退避工程と、退避工程の後に、緩衝器を昇降路の鉛直上方に移動する移動工程と、移動工程の後に、制御装置で最下階より上方階でかごを運転制御する最下階外運転工程と、移動工程の後に、制御装置を取り替えるための作業用建築物を設置する組立工程と、を含むことを特徴とする。
本エレベータのリニューアル方法によれば、昇降路内に制御装置を含むエレベータにおいて、エレベータのリニューアル中に作業用建築物が設定されていても、エレベータを運転することができる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。特に限定しない限り、各構成要素は、単数でも複数でも構わない。
なお、以下の説明では、図面において同一要素については、同じ番号を付し、説明を適宜省略する。また、同種の要素を区別しないで説明する場合には、枝番を含む参照符号のうちの共通部分(枝番を除く部分)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、枝番を含む参照符号を使用することがある。例えば、乗降口を特に区別しないで説明する場合には、「乗降口113」と記載し、個々の乗降口を区別して説明する場合には、「乗降口113-1」、「乗降口113-2」のように記載することがある。
本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」等の表記は、構成要素を識別するために付するものであり、必ずしも、数または順序を限定するものではない。また、構成要素の識別のための番号は、文脈毎に用いられ、1つの文脈で用いた番号が、他の文脈で必ずしも同一の構成を示すとは限らない。また、ある番号で識別された構成要素が、他の番号で識別された構成要素の機能を兼ねることを妨げるものではない。
図1において、100は、全体として第1の実施の形態によるエレベータを示す。以下、エレベータ100のリニューアル方法の一実施の形態を図1~図6を用いて説明する。
図1は、リニューアル前のエレベータ100の一例を示す図である。
エレベータ100では、昇降路101内で、かご102および釣合いおもり103は、主索104により連結されている。また、エレベータ100では、昇降路101の下部のピット105内に、既設制御装置106、リミットスイッチ107、緩衝器108、緩衝器設置土台109、および巻上機110が設置されている。
ピット105は、昇降路101の下部であり、例えば、最下階にかご102が停止したときの位置(例えば、かご102の床面)から昇降路101の底部までの部分であってもよい。既設制御装置106は、例えば、昇降路101(ピット105またはピット105付近)の側面である壁面111に設けられている。リミットスイッチ107は、例えば、後述のかご側レール302に設けられている。緩衝器108は、緩衝器設置土台109に設けられている。緩衝器設置土台109および巻上機110は、ピット105の底面(昇降路101の底面)であるピット床112に設けられている。
エレベータ100では、既設制御装置106により、巻上機110を駆動し、かご102および釣合いおもり103を昇降し、かご102を各階の乗降口113に停車できるようにしている。
図2は、仮設リミットスイッチ201の設置と緩衝器108の移動とが行われた状態(第1の作業後)のエレベータ100の一例を示す図である。
図2は、リミットスイッチ107の上方に仮設リミットスイッチ201が設置され、嵩上げ支持台202により緩衝器108が嵩上げされた状態を示す。嵩上げ支持台202は、緩衝器設置土台109の上部にかぶせるように設置され、ピット床112にアンカーボルトで固定されている。ここで、嵩上げ支持台202は、嵩上げ支持台202の上部からアーム203が伸びている。より具体的には、嵩上げ支持台202の上部には、水平に取付可能であり、水平方向に長さ調節可能である2つのアーム203(固定部の一例)が取り付けられる。また、嵩上げ支持台202は、例えば棒状であり、上下方向(長手方向)に調節可能な調整部を含んで構成されていてもよい。また、嵩上げ支持台202の底部には、緩衝器設置土台109に設置可能な設置部が設けられていてもよい。また、嵩上げ支持台202の上部(例えば、先端)には、緩衝器108を取付可能な取付部が設けられていてもよい。
図3は、嵩上げ支持台202に係る構成の一例を示す図(図2のI-I線に沿う拡大図)である。
嵩上げ支持台202の倒れ防止策として、嵩上げ支持台202から伸びているアーム203の先端に、キャッチ301を備える。キャッチ301は、かご102を案内するかご側レール302を挟み込むようにして固定される。また、アーム203は、水平方向(長手方向)に調節可能な構造であり、昇降路101内のかご側レール302のゲージ(距離)に、合わせられる構造である。なお、かご102は、かご側レール302に沿って昇降し、釣合いおもり103は、釣合いおもり側レール303に沿って昇降する。
付言するならば、嵩上げ支持台202は、アーム203およびキャッチ301を一体として備えてもよいし、アーム203およびキャッチ301の少なくとも1つが着脱可能に構成されていてもよい。
図4は、足場401および作業ステージ402の組み立てと、新設制御装置403の設置とが行われた状態(第2の作業後)のエレベータ100の一例を示す図である。
図4は、昇降路101内に、足場401と、足場401に固定される作業ステージ402とが組み立てられ、新設制御装置403が設置された状態を示す。ただし、嵩上げした緩衝器108と仮設リミットスイッチ201とによって、昇降路101内に足場401および作業ステージ402が組まれた状態であってもかご102を昇降することを可能としている。
図5は、リニューアル作業が終了して足場401等の撤去が行われた状態(第3の作業後)のエレベータ100の一例を示す図である。
図5は、新設制御装置403によって、エレベータ100を制御している状態を示している。
図6は、リニューアル作業に係る作業フローチャートの一例を示す図である。図6は、エレベータ100のリニューアル方法に含まれる工程を示したものである。各工程の作業は、一または複数の作業者(以下、作業者)により行われる。なお、各工程の作業については、任意の作業者により行われてよく、同一の作業者により行われることがあっても構わないし、異なる作業者により行われることがあっても構わない。
ステップS601(準備工程)
作業者は、1階のホールに、仮設リミットスイッチ201、嵩上げ支持台202、アーム203、キャッチ301、足場401、および作業ステージ402を準備する。
ステップS602(設定工程)
作業者は、かご102を低速モード(例えば、保守モード)に切り替え、かご102上に乗り、かご102を低速運転し、所定の階(例えば、2階)を特定の階(例えば、最下階)と見立てた位置に仮設リミットスイッチ201を設置する。そのとき、作業者は、仮設リミットスイッチ201の配線をピット105内の既設制御装置106付近に垂らしておく。
ステップS603(退避工程)
作業者は、かご102を中間階付近に停止し、通常運転を停止させる。
ステップS604(運搬工程)
作業者は、ピット105内に、嵩上げ支持台202、アーム203、キャッチ301、足場401、および作業ステージ402を搬入する。
ステップS605(移動工程)
作業者は、ピット105から緩衝器108を取り外し、嵩上げ支持台202とアーム203とを連結し、アーム203にキャッチ301を取り付け、嵩上げ支持台202の上部に緩衝器108を取り付けた状態で、嵩上げ支持台202を緩衝器設置土台109にかぶせるように設置する。このとき、作業者は、特定の階(例えば、最下階)の乗降口113の高さと同一になるように、嵩上げ支持台202の長手方向の長さを調節して固定する。そして、作業者は、ステップS602において敷設しておいた仮設リミットスイッチ201からの配線を既設制御装置106に接続する。
ステップS606(組立工程)
作業者は、既設制御装置106を取り替えるための足場401および作業ステージ402を組み立てる。なお、作業者は、ステップS604ではなく、ステップS606において、ピット105内に足場401および作業ステージ402を搬入してもよい。
ステップS607(取替工程)
作業者は、ピット105内に新設制御装置403を搬入し、ステップS606において組み立てた足場401および作業ステージ402を用いて、新設制御装置403を設置して配線を行う。作業者は、新設制御装置403を搬入していない、新設制御装置403を設置していない、または、配線を行っていない場合、ステップS608を行い、新設制御装置403の搬入、設置、および配線を行った場合、ステップS609を行う。
ステップS608(最下階外運転工程)
作業者は、ステップS606までの作業後、かご102を、最下階および最上階を除く階でエレベータ100を運転することを可能とする設定を行う。そのため、足場401および作業ステージ402が設置されている状態であっても、建屋使用者は、エレベータ100を使用できる。
付言するならば、例えば、主索104の長さが、かご102が最上階に位置するときに釣合いおもり103が最下階に到達しない長さである場合、最下階を除く階でエレベータ100を運転することを可能とする設定が可能である。
ステップS609(撤去工程)
作業者は、既設制御装置106を新設制御装置403に取り替える作業を完了した後、昇降路101内およびピット105内の、既設制御装置106、仮設リミットスイッチ201、嵩上げ支持台202、アーム203、キャッチ301、足場401、および作業ステージ402を撤去する。
ステップS610(通常運転工程)
作業者は、新設制御装置403で制御したエレベータ100にて通常運転を再開する(例えば、最下階と最上階との間においてかご102を運転するための設定を行う)。
ステップS611(完了工程)
作業者は、作業レポート等を作成し、エレベータ100のリニューアルを完了とする。
本実施の形態によれば、所定の階以上の階において動作可能に安全装置を移動することで、制御装置についてリニューアル作業を行うための作業用建築物がある状態であっても、所定の階以上の階においてエレベータを運転することができる。
(第2の実施の形態)
図7~図9を用いて第2の実施の形態を説明する。なお、図7~図9において、図1~図6と同一符号は、同一の構成を示し、再度の説明は省略する。
第1の実施の形態では、緩衝器108を鉛直上方に設置する方法として、嵩上げ支持台202を用いていたが、本実施の形態では、別の方法を説明する。以下では、第1の実施の形態と異なる工程について主に説明する。
図7は、仮設ピット床701の組み立てが行われた状態(第4の作業後)のエレベータ100の一例を示す図である。図7は、仮設ピット床701によって、仮設緩衝器702および仮設緩衝器設置土台703を鉛直上方に設置している状態を示す。
仮設ピット床701は、昇降路101の壁面111にアンカーボルトで固定された固定ブラケット704と、かご側レール302および釣合いおもり側レール303に固定されたレール把持ブラケット705とによって支えられている構造とする。図7に示すように、仮設ピット床701が設置されることにより、仮設機械室706が形成されている。
図8は、仮設ピット床701に係る構成の一例を示す図(図7のII-II線に沿う拡大図)である。
図8は、固定ブラケット704およびレール把持ブラケット705に仮設ピット床701が載置されて固定されている状態を示す。仮設ピット床701には、固定ブラケット704との取付用ボルト穴と、仮設緩衝器設置土台703の取付用ボルト穴とが設けられている。
図9は、レール把持ブラケット705に係る構成の一例を示す図(図7のIIIに沿う拡大図)である。
レール把持ブラケット705は、レール把持部に、ばねとゴムとを内蔵し、両側からばねで押してゴムの摩擦によって鉛直方向の荷重に耐えられる構造を備える。
次に、本実施の形態のリニューアル方法に含まれる工程について説明する。第1の実施の形態とは、以下に示す工程が異なる。
ステップS601(準備工程)
作業者は、1階のホールに、仮設リミットスイッチ201、足場401、作業ステージ402、仮設ピット床701、仮設緩衝器702、仮設緩衝器設置土台703、固定ブラケット704、およびレール把持ブラケット705を準備する。
ステップS604(運搬工程)
作業者は、ピット105内に、足場401、作業ステージ402、仮設ピット床701、仮設緩衝器702、仮設緩衝器設置土台703、固定ブラケット704、およびレール把持ブラケット705を搬入する。
ステップS605(移動工程)
作業者は、まず、ピット105内に脚立を設置し、固定ブラケット704およびレール把持ブラケット705を設置する。
続いて、作業者は、チェーンブロック等の楊重設備を用い、仮設ピット床701を固定ブラケット704およびレール把持ブラケット705の上にかぶせるように設置する。
続いて、作業者は、仮設ピット床701に、仮設緩衝器702および仮設緩衝器設置土台703を設置する。なお、作業者は、ステップS602において敷設しておいた仮設リミットスイッチ201からの配線を既設制御装置106に接続する。
ステップS609(撤去工程)
作業者は、既設制御装置106を新設制御装置403に取り替える作業を完了した後、昇降路101内の、既設制御装置106、仮設リミットスイッチ201、足場401、作業ステージ402、仮設ピット床701、仮設緩衝器702、仮設緩衝器設置土台703、固定ブラケット704、およびレール把持ブラケット705を撤去する。
本実施の形態では、第1の実施の形態と比べ、緩衝器を鉛直上方に設置するための部品点数および工数が増えてしまうが、仮設ピット床により、昇降路と仮設機械室とを空間的に分断することができるため、かご上作業と仮設機械室作業とを同時に実施することができる。
(付記)
上述の実施の形態には、例えば、以下のような内容が含まれる。
上述の実施の形態においては、本発明をエレベータに適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のシステム、装置、方法、プログラムに広く適用することができる。
また、上述の実施の形態においては、かご102用の緩衝器108を上方に移動する場合について述べたが、本発明はこれに限らない。例えば、釣合いおもり103用の緩衝器がある場合、かご102用の緩衝器108と同様に、釣合いおもり103用の緩衝器を上方に移動するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態においては、仮設ピット床701に仮設緩衝器702を設置する場合について述べたが、本発明はこれに限らない。例えば、ピット床112から緩衝器108を取り外し、取り外した緩衝器108を仮設ピット床701に設置するようにしてもよい。
上述した実施の形態は、例えば、以下の特徴的な構成を有する。
(1)
昇降路(例えば、昇降路101)内に、かご(例えば、かご102)と、上記かごを制御する制御装置(例えば、既設制御装置106)と、上記かごが最下階を行き過ぎたときの衝撃をやわらげる緩衝器(例えば、緩衝器108)と、最下階に対して上記かごの行き過ぎた移動を感知するリミットスイッチ(例えば、リミットスイッチ107)と、を備えるエレベータ(例えば、エレベータ100)のリニューアル方法であって、上記制御装置についてリニューアル作業を開始する際、最下階よりも上方の所定の階に対して上記かごの行き過ぎた移動を感知する仮設リミットスイッチ(例えば、仮設リミットスイッチ201)を設置し(例えば、ステップS602)、上記かごが上記所定の階を行き過ぎたときの衝撃をやわらげるように上記緩衝器を上方に移動し(例えば、ステップS605)、上記制御装置についてリニューアル作業するための作業用建築物(例えば、足場401および作業ステージ402、または、仮設ピット床701、仮設緩衝器702、仮設緩衝器設置土台703、固定ブラケット704、およびレール把持ブラケット705)を設置し(例えば、ステップS606)、上記所定の階以上の階において上記かごを運転するための設定を行い(例えば、ステップS609)、上記制御装置についてリニューアル作業を終了する際、上記作業用建築物を撤去し(例えば、ステップS609)、最下階と最上階との間において上記かごを運転するための設定を行う(例えば、ステップS610)。
上記構成では、仮設リミットスイッチが設置され、緩衝器が移動されるので、例えば、制御装置についてリニューアル作業するための作業用建築物が設置されている状態であっても、エレベータを安全に運転することができる。
(2)
上記緩衝器と、上記昇降路の底部との間に、嵩上げ支持台(例えば、嵩上げ支持台202)を設置し、上記嵩上げ支持台に上記緩衝器を設置する。
上記構成では、嵩上げ支持台により緩衝器を上方に移動するので、例えば、仮設ピット床を設置する場合に比べて、緩衝器を上方に移動するための部品点数および工数を削減することができる。
(3)
上記嵩上げ支持台は、上記昇降路内の構造物(例えば、かご側レール302)に固定するための固定部(例えば、アーム203)を備える。
上記構成では、嵩上げ支持台が固定部により昇降路内の構造物に固定されるので、例えば、緩衝器が倒れてしまう事態を回避することができる。
(4)
上記固定部は、上記かごを案内するかご側レール(例えば、かご側レール302)に固定可能なアームである。
上記構成では、固定部がかご側レールに固定可能なアームであるので、例えば、作業者が薄暗い昇降路内において固定に適した箇所を探さなければならない負担を低減することができる。
(5)
上記所定の階を仮設の最下階とするために上記昇降路に仮設ピット床(例えば、仮設ピット床701)を設置する。なお、上記仮設ピット床には、上記緩衝器または仮設緩衝器(例えば、仮設緩衝器702)が設置される。
上記構成によれば、仮設ピット床により、かごの走行が行われる空間と、制御装置についてリニューアル作業が行われる空間とが分離されるので、例えば、リニューアル作業が、かごの走行が行われる空間に及んでしまう事態を回避することができる。
(6)
上記仮設ピット床を、上記昇降路内の構造物(例えば、昇降路101の壁面111、かご側レール302、釣合いおもり側レール303)に固定された固定部(例えば、固定ブラケット704、レール把持ブラケット705)に載置する。
上記構成によれば、昇降路内の構造物に固定された固定部により仮設ピット床が載置されるので、例えば、仮設ピット床をより容易に設置することができる。
(7)
上記固定部は、上記かごを案内するためのかご側レール(例えば、かご側レール302)に固定されたレール把持ブラケット(例えば、レール把持ブラケット705)である。
上記構成では、レール把持ブラケットは、かご側レールに固定されるので、例えば、作業者が薄暗い昇降路内において固定に適した箇所を探さなければならない負担を低減することができる。
(8)
昇降路(例えば、昇降路101)内に、かご(例えば、かご102)と、上記かごを制御する制御装置(例えば、既設制御装置106)と、上記かごが最下階を行き過ぎたときの衝撃をやわらげる緩衝器(例えば、緩衝器108)と、最下階に対して上記かごの行き過ぎた移動を感知するリミットスイッチ(例えば、リミットスイッチ107)と、を備えるエレベータ(例えば、エレベータ100)は、上記緩衝器の土台に設置可能な設置部(例えば、設置部)と、上下方向に長さ調整可能な調整部(例えば、調整部)と、上記昇降路内の構造物に固定可能な固定部(例えば、固定部、アーム203)と、上記緩衝器を取付可能な取付部(例えば、取付部)と、を有する嵩上げ支持台(例えば、嵩上げ支持台202)を備える。
また上述した構成については、本発明の要旨を超えない範囲において、適宜に、変更したり、組み替えたり、組み合わせたり、省略したりしてもよい。
「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」という形式におけるリストに含まれる項目は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)または(A、B、およびC)を意味することができると理解されたい。同様に、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の形式においてリストされた項目は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)または(A、B、およびC)を意味することができる。
100……エレベータ、101……昇降路、102……かご。

Claims (8)

  1. 昇降路内に、かごと、前記かごを制御する制御装置と、前記かごが最下階を行き過ぎたときの衝撃をやわらげる緩衝器と、最下階に対して前記かごの行き過ぎた移動を感知するリミットスイッチと、を備えるエレベータのリニューアル方法であって、
    前記制御装置についてリニューアル作業を開始する際、
    最下階よりも上方の所定の階に対して前記かごの行き過ぎた移動を感知する仮設リミットスイッチを設置し、
    前記かごが前記所定の階を行き過ぎたときの衝撃をやわらげるように前記緩衝器を上方に移動し、
    前記制御装置についてリニューアル作業するための作業用建築物を設置し、
    前記所定の階以上の階において前記かごを運転するための設定を行い、
    前記制御装置についてリニューアル作業を終了する際、
    前記作業用建築物を撤去し、
    最下階と最上階との間において前記かごを運転するための設定を行う、
    エレベータのリニューアル方法。
  2. 前記緩衝器と、前記昇降路の底部との間に、嵩上げ支持台を設置し、前記嵩上げ支持台に前記緩衝器を設置する、
    請求項1に記載のエレベータのリニューアル方法。
  3. 前記嵩上げ支持台は、前記昇降路内の構造物に固定するための固定部を備える、
    請求項2に記載のエレベータのリニューアル方法。
  4. 前記固定部は、前記かごを案内するかご側レールに固定可能なアームである、
    請求項3に記載のエレベータのリニューアル方法。
  5. 前記所定の階を仮設の最下階とするために前記昇降路に仮設ピット床を設置する、
    請求項1に記載のエレベータのリニューアル方法。
  6. 前記仮設ピット床を、前記昇降路内の構造物に固定された固定部に載置する、
    請求項5に記載のエレベータのリニューアル方法。
  7. 前記固定部は、前記かごを案内するためのかご側レールに固定されたレール把持ブラケットである、
    請求項6に記載のエレベータのリニューアル方法。
  8. 昇降路内に、かごと、前記かごを制御する制御装置と、前記かごが最下階を行き過ぎたときの衝撃をやわらげる緩衝器と、最下階に対して前記かごの行き過ぎた移動を感知するリミットスイッチと、を備えるエレベータであって、
    前記緩衝器の土台に設置可能な設置部と、
    上下方向に長さ調整可能な調整部と、
    前記昇降路内の構造物に固定可能な固定部と、
    前記緩衝器を取付可能な取付部と、を有する嵩上げ支持台を備える、
    エレベータ。
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