JP2022147446A - 工作機械、工作機械の制御方法、および工作機械の制御プログラム - Google Patents

工作機械、工作機械の制御方法、および工作機械の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ワークがワーク主軸から外れる前兆を検出するための技術を提供する。【解決手段】工作機械は、ワークを把持するためのチャックを有するワーク主軸を備える。ワーク主軸は、チャックでワークを固定した状態で、ワーク主軸の軸方向を中心として、ワークを回転可能に構成されている。チャックに対するワークの把持状態を表わす指標を検出するための検出部と、工作機械を制御するための制御部とを備える。制御部は、検出部によって検出された指標に基づいて、ワークがチャックから外れる前兆を検出する処理と、前兆が検出された場合に、予め定められた異常対処処理を実施する処理とを実行する。【選択図】図2

Description

本開示は、ワーク主軸を備える工作機械を制御するための技術に関する。
旋盤などの工作機械は、ワーク主軸を回転しながらワークに工具を当てることでワークを加工する。このとき、ワーク主軸によるワークのチャック圧が大きすぎるとワークが変形してしまう。一方で、ワーク主軸によるワークのチャック圧が小さすぎると、ワークがワーク主軸から外れてしまう。そのため、ワークのチャック圧は、適切に制御される必要がある。
チャック圧を制御するための技術に関し、特開平10-118892号公報(特許文献1)は、ワークの回転開始時には低い圧力でワークを保持し、ワークの切削時には高い圧力でワークを保持する工作機械を開示している。
特開平10-118892号公報
ワークが加工中にワーク主軸から外れることは、未然に防がれる必要がある。特許文献1に開示される工作機械は、ワークがワーク主軸から外れることを未然に防ぐことを目的とするものではない。このような点に鑑み、ワークがワーク主軸から外れる前兆を検出するための技術が望まれている。
本開示の一例では、工作機械は、ワークを把持するためのチャックを有するワーク主軸を備える。上記ワーク主軸は、上記チャックで上記ワークを固定した状態で、上記ワーク主軸の軸方向を中心として、上記ワークを回転可能に構成されている。上記工作機械は、は、上記チャックに対する上記ワークの把持状態を表わす指標を検出するための検出部と、上記工作機械を制御するための制御部とを備える。上記制御部は、上記検出部によって検出された上記指標に基づいて、上記ワークが上記チャックから外れる前兆を検出する処理と、上記前兆が検出された場合に、予め定められた異常対処処理を実施する処理とを実行する。
本開示の一例では、上記予め定められた異常対処処理は、上記チャックによる上記ワークの把持力を上記前兆が検出される前よりも強くする処理を含む。
本開示の一例では、上記予め定められた異常対処処理は、上記ワーク主軸の回転駆動を停止する処理を含む。
本開示の一例では、上記ワーク主軸と上記ワークとの接着面には、空気孔が設けられている。上記検出部は、上記空気孔に接続され給気路と、上記給気路内における空気圧を検出するための圧力センサとを含む。上記指標は、上記空気圧を含む。上記前兆を検出する処理は、上記圧力センサから順次得られた上記空気圧の時系列データに基づいて、上記前兆が生じているか否かを判断する処理を含む。
本開示の一例では、上記検出部は、上記チャックに把持されるワークを撮影するためのカメラを含む。上記指標は、上記カメラから得られる画像を含む。上記前兆を検出する処理は、上記ワーク主軸の回転周期と同周期で上記カメラに撮影指示を出力する処理と、上記撮影指示により得られた少なくとも2つの画像の比較結果に基づいて、上記前兆が生じているか否かを判断する処理とを含む。
本開示の一例では、上記チャックには、上記ワークを把持するための複数の爪が設けられている。上記検出部は、上記複数の爪の各々の位置に相関する物理量を検出する。上記指標は、上記物理量を含む。上記前兆を検出する処理は、上記物理量の時系列データに基づいて、上記前兆が生じているか否かを判断する処理を含む。
本開示の一例では、上記検出部は、上記ワーク主軸の回転駆動に関する制御値を取得するための取得部を含む。上記指標は、上記制御値を含む。上記前兆を検出する処理は、上記取得部から順次得られた上記制御値の時系列データに基づいて、上記前兆が生じているか否かを判断する処理を含む。
本開示の他の例では、工作機械の制御方法が提供される。上記工作機械は、ワークを把持するためのチャックを有するワーク主軸を備える。上記ワーク主軸は、上記チャックで上記ワークを固定した状態で、上記ワーク主軸の軸方向を中心として、上記ワークを回転可能に構成されている。上記制御方法は、上記チャックに対する上記ワークの把持状態を表わす指標を検出するステップと、上記指標に基づいて、上記ワークが上記チャックから外れる前兆を検出するステップと、上記前兆が検出された場合に、予め定められた異常対処処理を実施するステップとを実行する。
本開示の他の例では、工作機械の制御プログラムが提供される。上記工作機械は、ワークを把持するためのチャックを有するワーク主軸を備える。上記ワーク主軸は、上記チャックで上記ワークを固定した状態で、上記ワーク主軸の軸方向を中心として、上記ワークを回転可能に構成されている。上記制御プログラムは、上記工作機械に、上記チャックに対する上記ワークの把持状態を表わす指標を検出するステップと、上記指標に基づいて、上記ワークが上記チャックから外れる前兆を検出するステップと、上記前兆が検出された場合に、予め定められた異常対処処理を実施するステップとを実行する。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
工作機械の内部を示す図である。 工作機械の構成の一例を示す図である。 ワークがチャックから外れる前兆を検出する処理の具体例1を説明するための図である。 圧力センサによって正常時に出力される空気圧の時系列データを示す図である。 圧力センサによって異常時に出力される空気圧の時系列データを示す図である。 ワークがチャックから外れる前兆を検出する処理の具体例2を説明するための図である。 ワークがチャックから外れる前兆を検出する処理の具体例3を説明するための図である。 ウェッジプランジャをZ方向から表した図である。 ワークがチャックから外れる前兆を検出する処理の具体例4を説明するための図である。 CNC(Computerized Numerical Control)ユニットのハードウェア構成の一例を示す模式図である。 工作機械の制御部が実行する処理の一部を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<A.工作機械100>
まず、図1を参照して、工作機械100の内部構成について説明する。図1は、工作機械100の内部を示す図である。
工作機械100は、被加工物であるワークを回転させながら当該ワークに工具を当てることでワークを加工する。一例として、工作機械100は、旋盤であってもよいし、ターニングセンタであってもよい。
説明の便宜のために、以下では、重力方向を「X軸方向」とも称する。X軸に直交する水平面上の一方向を「Y軸方向」とも称する。X軸方向およびY軸方向の両方に直交する方向を「Z軸方向」と称する。図1の例では、Z軸方向は、紙面左右方向に相当する。
図1に示されるように、工作機械100は、ワーク主軸211と、対向ワーク主軸216と、工具主軸221と、刃物台231と、ベッド236とを有する。
ベッド236は、ワーク主軸211、対向ワーク主軸216、工具主軸221、および刃物台231などを支持するためのベース部材であり、工場などの床面に設置されている。ベッド236は、鋳鉄などの金属から形成されている。
ワーク主軸211および対向ワーク主軸216は、ワークWを保持可能なように構成されている。ワーク主軸211および対向ワーク主軸216は、Z軸方向において、互いに対向して設けられている。ワーク主軸211および対向ワーク主軸216は、主に、固定工具を用いた旋削加工時にワークWを回転させるために設けられている。ワーク主軸211は、Z軸に平行な中心軸201を中心に回転可能なように設けられている。対向ワーク主軸216は、Z軸に平行な中心軸202を中心に回転可能なように設けられている。ワーク主軸211および対向ワーク主軸216には、それぞれ、ワークWを着脱可能なように把持するためのチャック213,218が設けられている。
チャック213は、複数の爪213Aを有する。爪213Aの各々は、チャック213とワークWとの接続面において周方向に配列される。また、チャック213には、油圧シリンダ(図示しない)が接続される。工作機械100は、油圧弁を介して油圧シリンダを制御することで、油圧により縮径方向および拡径方向に爪213Aを一様に動作させる。これにより、チャック213は、ワークWを把持したり、解放したりする。
ワーク主軸211は、ベッド236上において固定されている。対向ワーク主軸216は、各種の送り機構、案内機構およびサーボモータなどによって、Z軸方向に移動可能なように設けられている。
チャック218は、複数の爪218Aを有する。爪218Aの各々は、チャック218とワークWとの接続面において周方向に配列される。また、チャック218には、油圧シリンダ(図示しない)が接続される。工作機械100は、油圧弁を介して油圧シリンダを制御することで、油圧により縮径方向および拡径方向に爪218Aを一様に動作させる。これにより、チャック218は、ワークWを把持したり、解放したりする。
工具主軸221および刃物台231は、ワークWを切削する工具を保持可能なように構成されている。工具主軸221は、刃物台231よりも上方に設けられている。
工具主軸221は、鉛直方向に延びるX軸方向に平行な中心軸203を中心に回転可能に設けられている。工具主軸221には、工具を着脱可能に保持するためのクランプ機構(不図示)が設けられている。
工具主軸221は、さらに、水平方向に延び、Z軸方向に直交するY軸に平行な中心軸204を中心に旋回可能に設けられている(B軸旋回)。工具主軸221の旋回範囲は、たとえば、工具主軸221の主軸端面223が下方を向く姿勢(図1中に示す姿勢)を基準にして±120°の範囲である。
工具主軸221は、図示しないコラムなどによりベッド236上に支持されている。工具主軸221は、コラムなどに設けられた各種の送り機構、案内機構およびサーボモータなどによって、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動可能に設けられている。
刃物台231は、いわゆるタレット形であり、複数の工具が放射状に取り付けられ、旋回割り出しを行なう。
より具体的には、刃物台231は、旋回部232を有する。旋回部232は、Z軸に平行な中心軸206を中心に旋回可能に設けられている。中心軸206を中心にその周方向に間隔を隔てた位置には、工具を保持するための工具ホルダが取り付けられている。旋回部232が中心軸206を中心に旋回することによって、工具ホルダに保持された工具が周方向に移動し、ワーク加工に用いられる工具が割り出される。
刃物台231は、図示しないサドルなどによりベッド236上に支持されている。刃物台231は、サドルなどに設けられた各種の送り機構、案内機構およびサーボモータなどによって、X軸方向とZ軸方向とに移動可能に設けられている。なお、刃物台231は、Z軸方向と、Z軸方向に直交し、鉛直方向成分を含む斜め上下方向とに移動可能に設けられてもよい。この場合に、刃物台231は、Y軸方向と、X軸方向とに同時に送られることによって、Z軸方向に直交し、鉛直方向成分を含む斜め上下方向に移動する構成であってもよい。
工具主軸221および刃物台231の各々には、回転工具が保持されてもよいし、固定工具が保持されてもよい。回転工具は、回転しながらワークWを加工する工具であり、ドリル、エンドミルまたはリーマなどである。刃物台231に回転工具を保持する場合、刃物台231には、回転を出力するモータと、モータから出力された回転を回転工具に伝達する動力伝達機構とが内蔵される。
工作機械100は、スプラッシュガード210をさらに有する。スプラッシュガード210は、工作機械100の外観をなすとともに、ワークWの加工エリア200を区画形成している。
<B.前兆検出処理の概要>
工作機械100は、ワークWの加工中においてワークWがチャック213から外れる前兆を検出する。以下では、図2を参照して、当該検出処理について説明する。
図2は、工作機械100の構成の一例を示す図である。工作機械100は、ハードウェア構成として、指標検出部40と、制御部50とを含む。
指標検出部40は、チャック213に対するワークWの把持状態を表わす指標(以下、「把持状態指標」ともいう。)を検出する。把持状態指標は、チャック213に対するワークWの把持状態に応じて変化する種々の指標を含み得る概念である。把持状態指標の具体例については後述する。
制御部50は、工作機械100を制御する。制御部50は、機能構成として、前兆検出部52と、異常処理部54とを含む。前兆検出部52は、指標検出部40によって検出された把持状態指標に基づいて、ワークWがチャック213から外れる前兆を検出する。
異常処理部54は、ワークWがチャック213から外れる前兆を前兆検出部52が検出した場合に、予め定められた異常対処処理を実施する。これにより、異常処理部54は、加工中にワークWがワーク主軸211から外れることを防止する。
ある局面において、異常処理部54は、ワークWがチャック213から外れる前兆が前兆検出部52によって検出された場合に、チャック213によるワークWの把持力を当該前兆が検出される前よりも強くする。ワークWの把持力の制御は、たとえば、チャック213の各々に接続されている油圧弁(図示しない)を介して実現される。当該把持力は、たとえば、設定可能範囲内の最大値に設定される。これにより、異常処理部54は、ワーク主軸211からワークWが飛ぶことを防止できる。
他の局面において、異常処理部54は、ワークWがチャック213から外れる前兆が前兆検出部52によって検出された場合に、ワーク主軸211の回転駆動を停止する。これにより、異常処理部54は、ワーク主軸211からワークWが飛ぶことを防止できる。
なお、異常処理部54は、上記前兆がされた際に、ワークWの把持力を強くする処理と、ワーク主軸211の回転駆動を停止する処理との両方を実行してもよいし、いずれか一方の処理を実行してもよい。
<C.前兆検出処理の具体例1>
図3は、ワークWがチャック213から外れる前兆を検出する処理の具体例1を説明するための図である。以下では、当該具体例1について説明する。
図3を参照して、指標検出部40は、たとえば、エアー機器141と、給気路142と、圧力センサ143とを含む。
エアー機器141は、たとえば、空気のコンプレッサおよびバルブなどで構成される。エアー機器141は、給気路142の一端に繋がれている。給気路142の他端は、ワーク主軸211に形成される空気孔214の一端に繋がれている。空気孔214の他端は、ワーク主軸211とワークWとの接着面SFに繋がっている。このように、接着面SFには、空気孔214が設けられる。これにより、エアー機器141から圧送された空気は、給気路142を通過して、空気孔214から出力される。
圧力センサ143は、給気路142に設けられ、給気路142内における空気圧を検出する。ワークWがワーク主軸211に正常に装着されている場合には、給気路142内の気圧が高くなる。一方で、ワークWがワーク主軸211から外れそうな場合には、空気がワークWとワーク主軸211との間から漏れ、給気路142内の気圧が低くなる。このように、圧力センサ143によって検出される空気圧は、チャック213に対するワークWの把持状態に応じて変わる。そこで、指標検出部40は、圧力センサ143によって検出された空気圧を把持状態指標として検出する。
一例として、前兆検出部52は、圧力センサ143から順次得られた空気圧の時系列データに基づいて、ワークWがチャック213から外れる前兆を検出する。
図4は、圧力センサ143によって正常時に出力される空気圧の時系列データD1(t)を示す図である。前兆検出部52は、空気圧の時系列データD1(t)が所定の閾値thを超えている場合に、ワークWがワーク主軸211に正常に把持されていると判断する。閾値thは、設計者などによって予め設定されていてもよいし、ユーザによって任意に設定されてもよい。
図5は、圧力センサ143によって異常時に出力される空気圧の時系列データD2(t)を示す図である。前兆検出部52は、空気圧の時系列データD2(t)が所定の閾値thを下回った場合に、ワークWがワーク主軸211から外れる前兆を検出し、異常と判断する。好ましくは、当該異常は、時系列データD2(t)が所定の閾値thを下回っている時間が所定時間以上継続したことに基づいて検出される。
なお、上述では、空気圧の時系列データD1(t),D2(t)と、閾値thとを比較する例について説明を行ったが、空気圧の時系列データD1(t),D2(t)は、予め準備されている正解の時系列データと比較されてもよい。この場合、前兆検出部52は、検出された時系列データと、正解の時系列データとの類似度を算出し、当該類似度が所定値よりも大きい場合に正常と判断する。一方で、前兆検出部52は、当該類似度が所定値以下である場合に把持異常と判断する。
<D.前兆検出処理の具体例2>
図6は、ワークWがチャック213から外れる前兆を検出する処理の具体例2を説明するための図である。以下では、当該具体例2について説明する。
図6を参照して、指標検出部40は、たとえば、カメラ145を含む。カメラ145は、ワーク主軸211を撮影視野に含むように工作機械100内に設けられ、ワークWの加工中においてワークWを撮影する。ワーク主軸211を撮影して得られた画像は、チャック213に対するワークWの把持状態に応じて変わる。そこで、指標検出部40は、ワーク主軸211を撮影して得られた画像を把持状態指標として検出する。
ワークWがワーク主軸211に対してずれた場合には、ワークWがずれる前後で画像内に写る工具の表示態様が変化する。そこで、前兆検出部52は、カメラ145から順次得られた画像の少なくとも2つを比較し、当該比較結果に基づいて、ワークWがチャック213から外れる前兆を検出する。このとき、より前に得られた画像(以下、「基準画像」ともいう。)が正解の基準となり、基準画像よりも後に得られた画像(以下、「入力画像」ともいう。)が把持異常の判断対象となる。
好ましくは、前兆検出部52は、ワーク主軸211の回転周期と同周期でカメラ145に撮影指示を出力する。あるいは、前兆検出部52は、ワーク主軸211の回転周期に正の整数倍を乗算した周期でカメラ145に撮影指示を出力する。これにより、ワーク主軸211およびワークWは、常に同じ方向から撮影される。ワーク主軸211の回転周期は、たとえば、ワークWの加工プログラムなどから取得される。
より具体的な処理として、前兆検出部52は、基準画像に対して所定の画像処理を実行し、ワーク部分をサーチする。当該ワーク部分のサーチ処理には、既存の種々の画像処理が用いられる。一例として、当該ワーク部分は、学習済みモデルを用いて認識される。学習済みモデルは、学習用データセットを用いた学習処理により予め生成されている。学習用データセットは、ワークが写っている複数の学習用画像を含む。各学習用画像には、ワークが写っているか否かを示すラベル(あるいは、ワークの種別を示すラベル)が関連付けられる。学習済みモデルの内部パラメータは、このような学習用データセットを用いた学習処理により予め最適化されている。
学習済みモデルを生成するための学習手法には、種々の機械学習アルゴリズムが採用され得る。一例として、当該機械学習アルゴリズムとして、ディープラーニング、コンボリューションニューラルネットワーク(CNN)、全層畳み込みニューラルネットワーク(FCN)、サポートベクターマシンなどが採用される。
前兆検出部52は、所定の矩形領域を基準画像上でずらしながら当該矩形領域内の部分画像を学習済モデルに順次入力する。その結果、当該学習済モデルは、入力された部分画像にワークが含まれている確率を出力する。前兆検出部52は、当該確率が所定値を超えた部分画像の位置を当該ワーク部分として認識する。
次に、前兆検出部52は、上述と同様の処理により、入力画像からワーク部分を認識する。その後、前兆検出部52は、基準画像内のワーク部分と、入力画像内のワーク部分との類似度を算出する。前兆検出部52は、当該類似度が所定値よりも大きい場合に正常と判断する。一方で、前兆検出部52は、当該類似度が所定値以下である場合に把持異常と判断する。
好ましくは、比較対象の時系列データは、正解値の時系列データの取得時と同じ条件下で取得される。当該条件は、たとえば、ワーク主軸211の位置、またはワーク主軸211の回転速度などを含む。これにより、画像内におけるワークWの位置が常に同じになり、上述のワーク部分を認識する処理が必要なくなる。この場合、前兆検出部52は、カメラ145から得られた画像同士をそのまま比較することが可能になる。
<E.前兆検出処理の具体例3>
図7は、ワークWがチャック213から外れる前兆を検出する処理の具体例3を説明するための図である。以下では、当該具体例3について説明する。
図7には、Y方向からチャック213を示す図が示されている。図7に示されるように、チャック213は、油圧ピストン207と、ドローバー208と、ウェッジプランジャ209と、マスタージョ212Aと、チャックボディ212Bと、爪213Aとを含む。
油圧ピストン207は、ドローバー208の一端に繋がっている。ドローバー208の他端にはウェッジプランジャ209が繋がっている。油圧ピストン207、ドローバー208、およびウェッジプランジャ209は、中心軸201上に配置されている。
図8は、ウェッジプランジャ209をZ方向から表した図である。図8に示されるように、ウェッジプランジャ209は、T字型のガイド部209Aを有する。図8の例では、3つのガイド部209Aがウェッジプランジャ209に設けられている。ガイド部209Aの各々は、中心軸201を中心とする周方向において等間隔に設けられている。ガイド部209Aの各々には、マスタージョ212Aが嵌められ得る。
チャックボディ212Bは、中空部分を有する。ウェッジプランジャ209は、チャックボディ212Bの中空部分に嵌められ得る。ウェッジプランジャ209は、チャックボディ212Bに対してZ方向に駆動可能に構成される。
油圧ピストン207は、ドローバー208を介してウェッジプランジャ209をZ方向に駆動する。これにより、マスタージョ212Aは、ウェッジプランジャ209から力を受けて、中心軸201を中心とする周方向において駆動する。すなわち、油圧ピストン207によってZ軸方向に加えられた力は、ウェッジプランジャ209を介して周方向に変えられる。その結果、マスタージョ212Aに固定される爪213Aは、縮径方向および拡径方向に一様に駆動される。これにより、爪213Aは、ワークを把持したり、ワークを解放したりする。
本具体例においては、指標検出部40は、爪213Aの各々の位置に相関する物理量を把持状態指標として検出する。当該物理量は、たとえば、中心軸201に平行な方向における油圧ピストン207の位置と、中心軸201に平行な方向におけるドローバー208の位置と、中心軸201に平行な方向におけるウェッジプランジャ209の位置と、中心軸201に直交する方向(すなわち、周方向)におけるマスタージョ212Aの位置と、中心軸201に直交する方向(すなわち、周方向)における爪213Aの位置との少なくとも1つを含む。これらの位置は、たとえば、スケールまたは近接センサなどの位置測定装置により検出される。
ワークWがワーク主軸211に対してずれた場合には、ワークWがずれる前後で上記物理量が変化する。そこで、前兆検出部52は、順次得られる上記物理量の時系列データを把持状態指標として取得し、当該把持状態指標に基づいて、ワークWがチャック213から外れる前兆が生じているか否かを判断する。
指標検出部40は、上記物理量の時系列データD3(t)を正解値として予め取得しておく。典型的には、時系列データD3(t)は、ワーク主軸211の回転中に取得される。
その後、指標検出部40は、上記物理量の時系列データD4(t’)を取得する。典型的には、時系列データD4(t’)は、ワーク主軸211の回転中に取得される。「t’」は、「t」よりも後の時刻を示す。
好ましくは、比較対象の時系列データD4(t’)は、正解値の時系列データD3(t)の取得時と同じ条件下で取得される。当該条件は、たとえば、ワーク主軸211の位置、またはワーク主軸211の回転速度などを含む。これにより、指標検出部40は、正解値の時系列データD3(t)と同じ条件下で比較対象の時系列データD4(t’)を取得することができる。
次に、前兆検出部52は、時系列データD4(t’)を時系列データD3(t)と比較する。一例として、前兆検出部52は、時系列データD3(t)と時系列データD4(t’)との類似度を算出する。前兆検出部52は、当該類似度が所定値よりも大きい場合に正常と判断する。一方で、前兆検出部52は、当該類似度が所定値以下である場合に把持異常と判断する。
<F.前兆検出処理の具体例4>
図9は、ワークWがチャック213から外れる前兆を検出する処理の具体例4を説明するための図である。以下では、当該具体例4について説明する。
指標検出部40は、たとえば、サーボドライバ111と、サーボモータ112と、エンコーダ113とを含む。
制御部50は、加工プログラムに従ってサーボドライバ111を制御する。サーボドライバ111は、制御部50から目標回転速度(または目標位置)の入力を逐次的に受け、サーボモータ112が目標回転速度で回転するようにサーボモータ112を制御する。これにより、制御部50は、ワーク主軸211の軸方向を中心としてワーク主軸211を回転する。
より具体的には、サーボドライバ111は、エンコーダ113のフィードバック信号からサーボモータ112の実回転速度(または実位置)を算出し、当該実回転速度が目標回転速度よりも小さい場合にはサーボモータ112の回転速度を上げ、当該実回転速度が目標回転速度よりも大きい場合にはサーボモータ112の回転速度を下げる。このように、サーボドライバ111は、サーボモータ112の回転速度のフィードバックを逐次的に受けながらサーボモータ112の回転速度を目標回転速度に近付ける。
ワークWがワーク主軸211に対してずれた場合には、ワークWがずれる前後で、ワーク主軸211の回転駆動に関する制御値が変化する。当該制御値は、各種センサー(取得部)によって取得される。当該センサは、エンコーダ113、サーボドライバ111から出力される電流値を検出するセンサなどを含む。前兆検出部52は、当該制御値の時系列データを把持状態指標として当該センサから取得し、当該把持状態指標に基づいて、ワークWがチャック213から外れる前兆が生じているか否かを判断する。
一例として、指標検出部40は、上記制御値の時系列データを正解値として予め取得しておく。典型的には、指標検出部40は、ワーク主軸211の回転中に当該正解値の時系列データを取得する。
その後、指標検出部40は、上記制御値の時系列データを比較対象として取得する。典型的には、指標検出部40は、ワーク主軸211の回転中に当該比較対象の時系列データを取得する。
好ましくは、比較対象の時系列データは、正解値の時系列データの取得時と同じ条件下で取得される。当該条件は、たとえば、ワーク主軸211の位置、またはワーク主軸211の回転速度などを含む。これにより、指標検出部40は、正解値の時系列データと同じ条件下で比較対象の時系列データを取得することができる。
次に、前兆検出部52は、比較対象の時系列データを正解値の時系列データと比較する。一例として、前兆検出部52は、上記制御値の正解値の時系列データと、上記制御値の比較対象の時系列データとの類似度を算出する。前兆検出部52は、当該類似度が所定値よりも大きい場合に正常と判断する。一方で、前兆検出部52は、当該類似度が所定値以下である場合に把持異常と判断する。
<G.CNCユニット100Aのハードウェア構成>
次に、図10を参照して、制御部50の一例であるCNCユニット100Aのハードウェア構成について説明する。図10は、CNCユニット100Aのハードウェア構成の一例を示す模式図である。
CNCユニット100Aは、制御回路101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、フィールドバスコントローラ105と、記憶装置120とを含む。これらのコンポーネントは、内部バス109に接続される。
制御回路101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのGPU(Graphics Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
制御回路101は、加工プログラム122および制御プログラム124などの各種プログラムを実行することでCNCユニット100Aの動作を制御する。制御回路101は、各種プログラムの実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置120またはROM102からRAM103にプログラムを読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、プログラムの実行に必要な各種データを一時的に格納する。
通信インターフェイス104には、LANやアンテナなどが接続される。CNCユニット100Aは、通信インターフェイス104を介して外部機器(たとえば、サーバー)とデータをやり取りする。CNCユニット100Aは、加工プログラム122および制御プログラム124を当該外部機器からダウンロードできるように構成されてもよい。
フィールドバスコントローラ105は、フィールドバスに接続される各種ユニットとの通信を実現するためのインターフェイスである。当該フィールドバスに接続されるユニットの一例として、PLCやI/Oユニットなどが挙げられる。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。記憶装置120は、加工プログラム122、制御プログラム124、および各種情報126などを格納する。
加工プログラム122は、ワークの加工を実現するための各種命令を規定している。制御プログラム124は、ワークがチャック213から外れる前兆を検出するためのプログラムである。各種情報126は、たとえば、正解値を表わす把持状態指標などを含む。
加工プログラム122、制御プログラム124、および各種情報126の格納場所は、記憶装置120に限定されず、制御回路101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
なお、制御プログラム124は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、制御プログラム124は、任意のプログラムと協働して、本実施の形態に従う各種処理を実現する。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム124の趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム124によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが制御プログラム124の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で工作機械100が構成されてもよい。
<H.工作機械100の制御フロー>
次に、図11を参照して、工作機械100の制御構造について説明する。図11は、工作機械100の制御部50が実行する処理の一部を示すフローチャートである。
図11に示される処理の一部または全部は、上述の制御プログラム222(図10参照)に実装される。他の局面において、図11に示される処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアに実装されてもよい。
ステップS110において、制御部50は、ワークの旋盤加工が開始されたか否かを判断する。ワークの旋盤加工が開始されたか否かは、たとえば、加工プログラム122に規定されるワーク主軸211の回転命令が実行されたか否かに基づいて判断される。制御部50は、ワークの旋盤加工が開始されたと判断した場合(ステップS110においてYES)、制御をステップS112に切り替える。そうでない場合には(ステップS110においてNO)、制御部50は、ステップS110の処理を再び実行する。
ステップS112において、制御部50は、上述の前兆検出部52(図2参照)として機能し、チャック213に対するワークWの把持状態を表わす指標(すなわち、把持状態指標)を検出する。把持状態指標については上述の通りであるので、その説明については繰り返さない。
ステップS120において、制御部50は、上述の前兆検出部52として機能し、ステップS112で取得した把持状態指標に基づいて、ワークがチャック213から外れる前兆が生じているか否かを判断する。当該前兆の検出方法については上述の通りであるので、その説明については繰り返さない。制御部50は、ワークがチャック213から外れる前兆が生じていると判断した場合(ステップS120においてYES)、制御をステップS122に切り替える。そうでない場合には(ステップS120においてNO)、制御部50は、制御をステップS112に戻す。
ステップS122において、制御部50は、上述の異常処理部54(図2参照)として機能し、予め定められた異常対処処理を実施する。一例として、制御部50は、チャック213によるワークの把持力を現在よりも強くする。あるいは、制御部50は、ワーク主軸211の回転駆動を停止する。あるいは、制御部50は、チャック213によるワークの把持力を現在よりも強くするとともに、ワーク主軸211の回転駆動を停止する。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
40 指標検出部、50 制御部、52 前兆検出部、54 異常処理部、100 工作機械、100A CNCユニット、101 制御回路、102 ROM、103 RAM、104 通信インターフェイス、105 フィールドバスコントローラ、109 内部バス、111 サーボドライバ、112 サーボモータ、113 エンコーダ、120 記憶装置、122 加工プログラム、124,222 制御プログラム、126 各種情報、141 エアー機器、142 給気路、143 圧力センサ、145 カメラ、146 距離センサ、200 加工エリア、201,202,203,204,206 中心軸、210 スプラッシュガード、211 ワーク主軸、213,218 チャック、213A,218A 爪、214 空気孔、216 対向ワーク主軸、221 工具主軸、223 主軸端面、231 刃物台、232 旋回部、236 ベッド。

Claims (9)

  1. 工作機械であって、
    ワークを把持するためのチャックを有するワーク主軸を備え、前記ワーク主軸は、前記チャックで前記ワークを固定した状態で、前記ワーク主軸の軸方向を中心として、前記ワークを回転可能に構成されており、
    前記チャックに対する前記ワークの把持状態を表わす指標を検出するための検出部と、
    前記工作機械を制御するための制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記検出部によって検出された前記指標に基づいて、前記ワークが前記チャックから外れる前兆を検出する処理と、
    前記前兆が検出された場合に、予め定められた異常対処処理を実施する処理とを実行する、工作機械。
  2. 前記予め定められた異常対処処理は、前記チャックによる前記ワークの把持力を前記前兆が検出される前よりも強くする処理を含む、請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記予め定められた異常対処処理は、前記ワーク主軸の回転駆動を停止する処理を含む、請求項1または2に記載の工作機械。
  4. 前記ワーク主軸と前記ワークとの接着面には、空気孔が設けられており、
    前記検出部は、
    前記空気孔に接続され給気路と、
    前記給気路内における空気圧を検出するための圧力センサとを含み、
    前記指標は、前記空気圧を含み、
    前記前兆を検出する処理は、前記圧力センサから順次得られた前記空気圧の時系列データに基づいて、前記前兆が生じているか否かを判断する処理を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の工作機械。
  5. 前記検出部は、前記チャックに把持されるワークを撮影するためのカメラを含み、
    前記指標は、前記カメラから得られる画像を含み、
    前記前兆を検出する処理は、
    前記ワーク主軸の回転周期と同周期で前記カメラに撮影指示を出力する処理と、
    前記撮影指示により得られた少なくとも2つの画像の比較結果に基づいて、前記前兆が生じているか否かを判断する処理とを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の工作機械。
  6. 前記チャックには、前記ワークを把持するための複数の爪が設けられており、
    前記検出部は、前記複数の爪の各々の位置に相関する物理量を検出し、
    前記指標は、前記物理量を含み、
    前記前兆を検出する処理は、前記物理量の時系列データに基づいて、前記前兆が生じているか否かを判断する処理を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の工作機械。
  7. 前記検出部は、前記ワーク主軸の回転駆動に関する制御値を取得するための取得部を含み、
    前記指標は、前記制御値を含み、
    前記前兆を検出する処理は、前記取得部から順次得られた前記制御値の時系列データに基づいて、前記前兆が生じているか否かを判断する処理を含む、請求項4~6のいずれか1項に記載の工作機械。
  8. 工作機械の制御方法であって、
    前記工作機械は、ワークを把持するためのチャックを有するワーク主軸を備え、前記ワーク主軸は、前記チャックで前記ワークを固定した状態で、前記ワーク主軸の軸方向を中心として、前記ワークを回転可能に構成されており、
    前記制御方法は、
    前記チャックに対する前記ワークの把持状態を表わす指標を検出するステップと、
    前記指標に基づいて、前記ワークが前記チャックから外れる前兆を検出するステップと、
    前記前兆が検出された場合に、予め定められた異常対処処理を実施するステップとを実行する、制御方法。
  9. 工作機械の制御プログラムであって、
    前記工作機械は、ワークを把持するためのチャックを有するワーク主軸を備え、前記ワーク主軸は、前記チャックで前記ワークを固定した状態で、前記ワーク主軸の軸方向を中心として、前記ワークを回転可能に構成されており、
    前記制御プログラムは、前記工作機械に、
    前記チャックに対する前記ワークの把持状態を表わす指標を検出するステップと、
    前記指標に基づいて、前記ワークが前記チャックから外れる前兆を検出するステップと、
    前記前兆が検出された場合に、予め定められた異常対処処理を実施するステップとを実行する、制御プログラム。
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