JP2022136777A - ソースの付着性向上剤、ソースの付着性向上方法、ソース付き食品の製造方法 - Google Patents

ソースの付着性向上剤、ソースの付着性向上方法、ソース付き食品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022136777A
JP2022136777A JP2021036555A JP2021036555A JP2022136777A JP 2022136777 A JP2022136777 A JP 2022136777A JP 2021036555 A JP2021036555 A JP 2021036555A JP 2021036555 A JP2021036555 A JP 2021036555A JP 2022136777 A JP2022136777 A JP 2022136777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sauce
mass
oil
food
fatty acids
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021036555A
Other languages
English (en)
Inventor
太一 渡邊
Taichi Watanabe
孝宏 岡田
Takahiro Okada
通雄 笠井
Michio Kasai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Oillio Group Ltd
Original Assignee
Nisshin Oillio Group Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Oillio Group Ltd filed Critical Nisshin Oillio Group Ltd
Priority to JP2021036555A priority Critical patent/JP2022136777A/ja
Priority to PCT/JP2021/043719 priority patent/WO2022190477A1/ja
Priority to TW111101554A priority patent/TW202235007A/zh
Publication of JP2022136777A publication Critical patent/JP2022136777A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23DEDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS, COOKING OILS
    • A23D9/00Other edible oils or fats, e.g. shortenings, cooking oils
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L23/00Soups; Sauces; Preparation or treatment thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L7/00Cereal-derived products; Malt products; Preparation or treatment thereof
    • A23L7/10Cereal-derived products
    • A23L7/109Types of pasta, e.g. macaroni or noodles

Abstract

【課題】本発明は、パスタなどの食品にソースを付着させる際に、ソースの付着性を向上させるためのソースの付着性向上剤を提供することである。【解決手段】油脂の含有量が80~100質量%であり、60~4000mPa・s(25℃)の粘度を有するソースの付着性向上剤を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、ソースの付着性向上剤、ソースの付着性向上方法、ソース付き食品の製造方法に関する。
家庭や店舗では、パスタなどの食品にソースを和えて提供することが行われており、そのためのソースが種々流通している。食品にソースを和える際、ソースが食品に十分に付着していることが、食品の外観や風味を良好にする点で重要である。
例えば、特許文献1では、パスタへの付着性を向上したパスタソースの提案がされている。同文献は、乾燥固形分中、澱粉を35重量%以上、カルシウム0.05~1.1重量%、マグネシウムを0.001~0.25重量%含み、嵩比重が0.15~0.5g/ML、粒径が0.1~4mmである粒状澱粉組成物を0.7~7重量%含有するパスタソースを開示している。
特開2016-47035号公報
特許文献1のパスタソースは、ソースの組成を工夫することにより食品への付着性を向上させようとするものである。しかし、このような方法によってソースの付着性を向上させる場合には、ソースが持つ本来の風味や食感を損なわないように、その組成や物性をソースに応じて個別に検討する必要がある。
本発明の課題は、ソースの付着性向上剤、ソースの付着性向上方法、及びソース付き食品の製造方法を提供することである。特に、種々のソースに汎用的に用いることができる手段を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、特定の粘度を有する油脂組成物が、ソースの付着性の向上作用を有し、上記の課題を解決することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記の[1]~[7]を提供する。
[1]油脂の含有量が80~100質量%であり、60~4000mPa・s(25℃)の粘度を有する、ソースの付着性向上剤。
[2]前記油脂が、融点15℃以下の植物性液状油を、油脂全量に対し50質量%以上含有する、[1]に記載のソースの付着性向上剤。
[3]前記油脂が、グリセリドを構成する脂肪酸の30質量%以上が飽和脂肪酸である油脂を含有する、[1]又は[2]のソースの付着性向上剤。
[4]構成脂肪酸の50質量%以上が不飽和脂肪酸である乳化剤を5~20質量%含有する、又は、構成脂肪酸の50質量%以上が飽和脂肪酸である乳化剤を0.1~20質量%含有する、[2]又は[3]のソースの付着性向上剤。
[5]澱粉含有食品へのソースの付着性向上用である、[1]~[4]のいずれかのソースの付着性向上剤。
[6]食品に、[1]~[5]のいずれかのソースの付着性向上剤を塗布した後、該ソースの付着性向上剤が塗布された食品にソースを付着させることを含む、ソース付き食品の製造方法。
[7]ソース付き食品の製造において、食品にソースを付着させる前に、食品に[1]~[5]のいずれかのソースの付着性向上剤を塗布する、ソースの付着性向上方法。
本発明によれば、食品へのソースの付着性を向上させることができる。また、本発明によれば、ソースが良好に付着したソース付き食品を提供することができる。
以下、本発明について詳細に例示説明する。なお、本発明の実施の形態において、A(数値)~B(数値)は、A以上B以下を意味する。また、以下で例示する好ましい態様やより好ましい態様等は、「好ましい」や「より好ましい」等の表現にかかわらず適宜相互に組み合わせて使用することができる。また、数値範囲の記載は例示であって、各範囲の上限と下限並びに実施例の数値とを適宜組み合わせた範囲も好ましく使用することができる。さらに、「含有する」又は「含む」等の用語は、「本質的になる」や「のみからなる」と読み替えてもよい。
[ソースの付着性向上剤]
本発明において、「ソースの付着性向上剤」とは、ソースの食品への付着性を相対的に高める機能を持ち、当該機能を発揮させる目的で用いられる組成物(単一の原料からなるものを含む)をいう。
本発明のソースの付着性向上剤は、油脂を80~100質量%含み、好ましくは85~100質量%、さらに好ましくは90~100質量%含む。
本発明のソースの付着性向上剤は、25℃で、60~4000mPa・sの粘度を有し、好ましくは60~2000mPa・s、さらに好ましくは60~1500mPa・s、より好ましくは60~1000mPa・s、ことさらに好ましくは60~500mPa・s、特に好ましくは60~200mPa・sの粘度を有する。
本発明において、粘度は、日本油化学会制定 基準油脂分析試験法(2.2.10.5-2013 粘度(ブルックフィールド法))に準拠して測定することができる。例えば、BM型粘度計を用い、回転開始後から1分後の粘度を用いることができる。なお、B形粘度計とデータ互換のある粘度計を用いて分析することもでき、例えば、東機産業株式会社製のTVB-10形粘度計、あるいはTVK-15型粘度計が挙げられる。
本発明で用いる油脂として、ソースの付着性向上剤の粘度が前記範囲となるように、動植物油脂、グリセリンと脂肪酸から合成した油脂及びそれらの分別油、水素添加油、エステル交換油などを単独で、あるいは組み合わせて用いることができる。
動植物油脂としては、例えば、大豆油、なたね油、ハイオレイックなたね油、ひまわり油、ハイオレイックひまわり油、オリーブ油、サフラワー油、ハイオレイックサフラワー油、コーン油、綿実油、米油、ゴマ油、エゴマ油、亜麻仁油、落花生油、グレープシード油、牛脂、乳脂、魚油、ヤシ油、パーム油、パーム核油などが挙げられる。
グリセリンと脂肪酸から合成した油脂としては、炭素数8~10の直鎖状飽和脂肪酸を含有する油脂、例えば中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)などが挙げられる。
分別油としては、パームオレイン、パームスーパーオレイン、パームステアリン、パームミッドフラクションなどのパーム油の分別油が挙げられる。
水素添加油は、動植物油、動植物油の分別油の水素添加油の他、エステル交換油の水素添加油などが挙げられる。
エステル交換油としては、パーム油あるいはパーム油の分別油と他の液状油脂のエステル交換油、水素添加油と他の液状油脂のエステル交換油、あるいはMCTと植物油などとのエステル交換油を用いることができる。
本発明で用いる油脂は、好ましくは、植物性液状油(25℃)を主体とすることができる。中でも、融点が、好ましくは15℃以下、さらに好ましくは-15~10℃の範囲にある油脂を主体とすることができる。このような油脂として、菜種油、オリーブオイル、大豆油等が好ましく挙げられる。
例えば、前記植物性液状油を、油脂全量に対して好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%、ことさらに好ましくは80質量%以上用いることができる。
また、前記植物性液状油は、本発明のソースの付着性向上剤に対しても、好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは60質量%以上、より好ましくは70質量%以上、最も好ましくは90質量%以上用いることができる。
本発明の一の実施形態では、ソースの付着性向上剤は、前記植物性液状油を主体とし、必要に応じて、他の油脂、及び脂肪酸を構成に含む乳化剤から選択される成分を組み合わせることで、前記範囲の粘度に調整することができる。
他の油脂として、好ましくは、グリセリドを構成する脂肪酸の30質量%以上が飽和脂肪酸である油脂が挙げられる。このような油脂は、ソースの付着性向上剤の粘度を高める方向に作用する。
グリセリドを構成する脂肪酸の30質量%以上が飽和脂肪酸である油脂としては、例えば、パーム油、パーム核油、ヤシ油、これらの分別油やエステル交換油等の加工油脂が挙げられる。
また、グリセリドを構成する脂肪酸の30質量%以上が飽和脂肪酸である油脂として、植物性液状油の水素添加油(硬化油)を用いることもできる。前記水素添加油としては、部分水素添加油、及び/又は極度硬化油を用いることもできる。
油脂全量におけるグリセリドを構成する脂肪酸の30質量%以上が飽和脂肪酸である油脂の含有量は、飽和脂肪酸の含有割合などに応じて、前記粘度範囲となるように適宜調整すればよく、好ましくは0.5~50質量%、より好ましくは0.5~30質量%、さらに好ましくは1~30質量%、あるいは5~20質量%の間で調整すればよい。
また、グリセリドを構成する脂肪酸の30質量%以上が飽和脂肪酸である油脂は、本発明のソースの付着性向上剤に対しても、好ましくは0.5~50質量%、より好ましくは0.5~40質量%、さらに好ましくは0.5~30質量%とすることができる。
例えば、複数の油脂を組み合わせる形態として、以下が好ましく挙げられる。
菜種油及びオリーブオイルから選ばれる油脂を油脂全量に対し60~99.5質量%、好ましくは70~99質量%、及びグリセリドを構成する脂肪酸の30質量%以上が飽和脂肪酸である油脂を、油脂全量に対し0.5~40質量%、好ましくは1~30質量%組み合わせる。
また、前記含有量の範囲は、ソースの付着性向上剤における含有量としても好ましい。
また、さらに具体的な形態として、グリセリドを構成する脂肪酸の30質量%以上が飽和脂肪酸である油脂の種類に応じて、以下の形態をとることが挙げられる。
パーム油、パーム核油、ヤシ油から選ばれる油脂の低融点部を用いる場合には、油脂全量に対し、好ましくは10~40質量%、さらに好ましくは20~30質量%;
植物性液状油の極度硬化油を用いる場合には、油脂全量に対し、好ましくは0.5~10質量%、さらに好ましくは0.5~5質量%。
また、前記含有量の範囲は、ソースの付着性向上剤における含有量としても好ましい。
また、油脂として、前述の植物性液状油(25℃)と他の油脂のエステル交換油を用いることも可能である。この場合の各油脂の種類の選択、混合比率については、適宜、前記複数の油脂を組み合わせる好ましい形態における各油脂の比率を参照することができる。
また、他の形態として、パーム油、パーム核油、ヤシ油から選ばれる油脂の低融点部を主体とし、ここに、必要に応じて前述の植物性液状油(25℃)を組み合わせてもよい。
この場合、パーム油、パーム核油、ヤシ油から選ばれる油脂の低融点部の含有量は、油脂全量に対して好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%、ことさらに好ましくは80質量%以上用いることができ、100質量%であってもよい。
このように、本発明においては、粘度を前記範囲に調整することができれば、その油脂構成は制限されるものではない。
本発明のソースの付着性向上剤は、乳化剤を含む形態とすることもできる。
この場合において、乳化剤の種類及び量は、前述した範囲の粘度となるように適宜選択することができる。
乳化剤としては、好ましくは脂肪酸エステルを好ましく用いることができ、脂肪酸グリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノール酸エステル、有機酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベート、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチンなどを用いることができる。
乳化剤における構成脂肪酸の飽和脂肪酸の割合が高いと油脂の粘度上昇効果が高い。そのため、本発明のソースの付着性向上剤における脂肪酸エステルである乳化剤の使用量は、脂肪酸組成に応じて、以下のいずれかの形態が好ましく挙げられる。
構成脂肪酸の50質量%以上が不飽和脂肪酸である乳化剤を、好ましくは5~20質量%、さらに好ましくは5~15質量%;
構成脂肪酸の50質量%以上が飽和脂肪酸である乳化剤を0.1~20質量%、好ましくは0.5~5質量%。
なお、粘度を前記範囲に調整し得る限りは、グリセリドを構成する脂肪酸の30質量%以上が飽和脂肪酸である油脂及び前記乳化剤を併用することも可能である。
<その他の成分>
本発明のソースの付着性向上剤は、上記成分以外にも、食品に一般的に配合される原材料を使用することができる。具体的には、例えば、エタノール、pH調整剤、調味剤、着色料、香料、酸化防止剤、糖類、糖アルコール類、安定剤等を使用することができる。これらの成分の量は、前記範囲の粘度に調整され、かつ本発明の効果を損なわない限り任意の量とすることができるが、例えば、ソースの付着性向上剤中に10質量%以下含有させることができ、好ましくは0~3質量%、より好ましくは0~1質量%含有させることができる。
本発明のソースの付着性向上剤は、ソースを付着させようとする任意の食品に対し、ソースを付着させる前に、塗布(コーティング)して用いる。
すなわち、食品に対し、本発明のソースの付着性向上剤を塗布した後に、その上からソースを付着させる。
付着させる対象である食品は特に制限されないが、澱粉含有食品が好ましく挙げられる。澱粉含有食品として、そば、うどん、中華麺、パスタ等の麺類、及び、ご飯、チャーハン、カレーライス、丼物等の飯類が挙げられる。
また、中でも茹でたのち、ソースを和えて提供されるような麺類に好ましく用いることができる。
ソースの付着性向上剤の塗布量は、食品100質量部に対して、0.1~7質量部となるように塗布することが好ましく、0.2~5.0質量部となるように塗布することがより好ましい。
[食品へのソースの付着性向上方法]
本発明のソースの付着性向上方法は、食品にソースを付着させる前に、前述のソースの付着性向上剤を食品に塗布することを含む。即ち、本発明は、油脂を80~100質量%含み、かつ粘度が60~2000mPa・sの組成物を、食品に塗布する、ソースの付着性向上方法である。該組成物の好ましい形態は、本発明のソースの付着性向上剤の好ましい形態と同じである。
食品への塗布は、食品へソースを付着させる直前に行うことが好ましい。例えば、麺類においては、ゆで上げた直後であって、ソースで和える直前に行うことが好ましい。
食品への本発明のソースの付着性向上剤の食品に塗布する方法は、特に限定するものではないが、浸漬、スプレー、和える等の方法がある。
[ソース付き食品の製造方法]
本発明のソース付き食品の製造方法は、前述のソースの付着性向上方法を用いて、食品にソースを付着させることを含む。
具体的には、食品に前述のソースの付着性向上剤を塗布した後、その上からソースを付着させる。食品にソースを付着させる方法は、常法により行うことができ、食品の上からソースをかけて和える等の方法が挙げられる。
次に、実施例、比較例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに何ら制限されるものではない。また。以下において「%」とは、特別な記載がない場合、質量%を示す。
[付着性向上剤]
表1~3の配合にて、各原料が溶解するまで加熱し、混合し、付着性向上剤1~10を得た。また、使用した原材料は以下の通りである。
付着性向上剤の粘度の測定、並びに以下の付着性の確認試験は、調製した付着性向上剤の測定条件における白濁の有無に関わらず、再度の加熱などはせずに行った。
菜種油(日清オイリオグループ株式会社製 精製キャノーラ油 商品名「日清キャノーラ油」、構成脂肪酸:パルミチン酸4質量%、ステアリン酸1.9質量%、オレイン酸61.4質量%、リノール酸19.9質量%、リノレン酸9質量%)
パームオレイン(日清オイリオグループ株式会社製 精製パームオレイン、ヨウ素価60、構成脂肪酸:パルミチン酸35質量%、ステアリン酸3.9質量%、オレイン酸45.5質量%、リノール酸11.5質量%)
オリーブオイル(日清オイリオグループ株式会社製 エキストラバージンオリーブオイル、構成脂肪酸:パルミチン酸10質量%、ステアリン酸3質量%、オレイン酸75質量%、リノール酸8.7質量%)
極度硬化油(菜種極度硬化油、構成脂肪酸:パルミチン酸5.4質量%、ステアリン酸91.2質量%)
有機酸モノグリセリド(太陽化学株式会社製 ジアセチル酒石酸モノステアリン酸グリセリン 商品名「サンソフト641D」、HLB9)
ポリグリセリンエステルA(阪本薬品工業株式会社製 商品名「THL-15」)
ポリグリセリンエステルB(三菱ケミカルフーズ株式会社製 デカグリセリンペンタオレイン酸エステル 商品名「リョートーポリグリエステルO-50D」:HLB 約7)
ポリグリセリンエステルC(デカグリセリンペンタオレイン酸エステル :HLB約7)
ポリグリセリンエステルD(ポリグリセリン脂肪酸エステル:ベヘン酸45%、ステアリン酸45%、オレイン酸6%、エステル化度84%)
ショ糖エステル(三菱ケミカルフーズ株式会社製 商品名「リョートーシュガーエステル POS-135」:HLB 約1、構成脂肪酸:オレイン酸約40質量%/パルミチン酸約30質量%/ステアリン酸約30質量%、モノエステル含量約0質量%)
[粘度]
各付着性向上剤の25℃での粘度を、ブルックフィールド粘度計(BM型粘度計、東機産業株式会社製 商品名「VISCOMETER TVB-15」)にて、回転開始後から1分後の粘度を測定した。
[試験1:参考パスタ]
乾麺(日清フーズ株式会社 商品名「マ・マー スパゲッティ 1.6mm」)100gを7分間茹で、その後、湯切り、冷水で冷却し、水をよく切り茹で麺を得た。茹で麺100質量部に対して、パスタソース(日清フーズ株式会社 商品名「マ・マー トマトの果肉たっぷりのナポリタン」)50質量部を加えて、混合し、参考パスタ(試験1)を得た。
[試験2~11:油脂塗布パスタ]
乾麺(日清フーズ株式会社 商品名「マ・マー スパゲッティ 1.6mm」)100gを7分間茹で、その後、湯切り、冷水で冷却し、水をよく切り茹で麺を得た。茹で麺100質量部に対して、2質量部のソースの付着性向上剤1~10を添加・混合した。その後、茹で麺100質量部に対して、パスタソース(日清フーズ株式会社 商品名「マ・マー トマトの果肉たっぷりのナポリタン」)50質量部を加えて、混合し、ソースの付着性向上剤塗布パスタを得た(試験2~11)。
[パスタの外観(ソースの付着性)]
各パスタ100gをトレーに盛り付け、20℃で静置した。静置により、パスタからソースが落ち、パスタのソースによる着色が減少する。静置3時間後の状態(パスタの色)を観察し、ソースの付着性をパスタの着色(ソースの残存量)として評価した。5人で合議の上、以下の判断基準で評価を行った。
(判断基準)
〇:試験1,2のパスタより色が濃い
(ソース残存量は試験1,2のパスタより多い)
△:試験1のパスタより色が濃く、試験2のパスタと同等の色
(ソース残存量は試験1のパスタより多く、試験2のパスタと同等)
×:試験1のパスタと同等の色
(ソース残存量は試験1のパスタと同等)
Figure 2022136777000001
Figure 2022136777000002
Figure 2022136777000003
表1~3に示されたように、粘度が60mPa・s以上の付着性向上剤を用いた試験3,4、7、9~11は、いずれも、試験1、2に比べて、良好なソースの付着性を有していた。
本発明は、家庭やレストラン等で提供される料理や、弁当、総菜等において、パスタ等の麺類を見た目よく、美味しく提供する技術として利用できる。

Claims (7)

  1. 油脂の含有量が80~100質量%であり、60~4000mPa・s(25℃)の粘度を有する、ソースの付着性向上剤。
  2. 前記油脂が、融点15℃以下の植物性液状油を、油脂全量に対し50質量%以上含有する、請求項1に記載のソースの付着性向上剤。
  3. 前記油脂が、グリセリドを構成する脂肪酸の30質量%以上が飽和脂肪酸である油脂を含有する、請求項1又は2に記載のソースの付着性向上剤。
  4. 構成脂肪酸の50質量%以上が不飽和脂肪酸である乳化剤を5~20質量%含有する、又は、構成脂肪酸の50質量%以上が飽和脂肪酸である乳化剤を0.1~20質量%含有する、請求項2又は3のソースの付着性向上剤。
  5. 澱粉含有食品へのソースの付着性向上用である、請求項1~4のいずれかのソースの付着性向上剤。
  6. 食品に、請求項1~5のいずれかのソースの付着性向上剤を塗布した後、該ソースの付着性向上剤が塗布された食品にソースを付着させることを含む、ソース付き食品の製造方法。
  7. ソース付き食品の製造において、食品にソースを付着させる前に、食品に請求項1~5のいずれかのソースの付着性向上剤を塗布する、ソースの付着性向上方法。


JP2021036555A 2021-03-08 2021-03-08 ソースの付着性向上剤、ソースの付着性向上方法、ソース付き食品の製造方法 Pending JP2022136777A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021036555A JP2022136777A (ja) 2021-03-08 2021-03-08 ソースの付着性向上剤、ソースの付着性向上方法、ソース付き食品の製造方法
PCT/JP2021/043719 WO2022190477A1 (ja) 2021-03-08 2021-11-30 ソースの付着性向上剤、ソースの付着性向上方法、ソース付き食品の製造方法
TW111101554A TW202235007A (zh) 2021-03-08 2022-01-13 佐料的附著性提高劑、佐料的附著性提高方法、帶佐料的食品的製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021036555A JP2022136777A (ja) 2021-03-08 2021-03-08 ソースの付着性向上剤、ソースの付着性向上方法、ソース付き食品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022136777A true JP2022136777A (ja) 2022-09-21

Family

ID=83226034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021036555A Pending JP2022136777A (ja) 2021-03-08 2021-03-08 ソースの付着性向上剤、ソースの付着性向上方法、ソース付き食品の製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2022136777A (ja)
TW (1) TW202235007A (ja)
WO (1) WO2022190477A1 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005278503A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Fuji Oil Co Ltd ソース被覆冷凍惣菜
JP2013202002A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Riken Vitamin Co Ltd 茹で麺または蒸し麺の吸水抑制方法
JP5662548B1 (ja) * 2013-11-27 2015-01-28 進弘 猪瀬 アルデンテスパゲティの製造方法
EP3159165B1 (en) * 2014-06-20 2020-10-07 Toyo Seikan Co., Ltd. Structure provided with liquid film formed on surface thereof and coating solution for forming liquid film
JP5779289B1 (ja) * 2015-02-20 2015-09-16 日本食研ホールディングス株式会社 食用オイルソース
JP2020048552A (ja) * 2018-09-20 2020-04-02 株式会社J−オイルミルズ 麺の粘り食感向上剤及び麺の粘り食感向上方法
WO2021025047A1 (ja) * 2019-08-05 2021-02-11 日清フーズ株式会社 炒め調理済み麺類の製造方法
CN112401010B (zh) * 2019-08-20 2024-04-09 日清奥利友集团株式会社 面用油脂组合物、面及面的制造方法
JP2021151224A (ja) * 2020-03-19 2021-09-30 日清オイリオグループ株式会社 艶だし剤及び食品の艶だし方法

Also Published As

Publication number Publication date
TW202235007A (zh) 2022-09-16
WO2022190477A1 (ja) 2022-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7376646B2 (ja) 乳化剤含有油脂組成物及び乳化剤含有油脂組成物中の乳化剤の分離抑制方法
KR100661780B1 (ko) 유지 조성물
JP6578095B2 (ja) 天ぷら用揚げ油及び該天ぷら用揚げ油の製造方法
JP2019141006A (ja) 麺用ほぐれ剤及び麺
JP5292169B2 (ja) ケーキ類の製造方法
JP2013226120A (ja) 食用油脂組成物及び該食用油脂組成物含有食品
WO2022190477A1 (ja) ソースの付着性向上剤、ソースの付着性向上方法、ソース付き食品の製造方法
JP2021151224A (ja) 艶だし剤及び食品の艶だし方法
JP6682375B2 (ja) 酸性水中油型乳化食品
JP6971541B2 (ja) マヨネーズ様食品
JP7356793B2 (ja) 風味付飯類及びその製造方法
WO2013027727A1 (ja) 油脂組成物
TW202108002A (zh) 麵用油脂組成物、麵及麵的製造方法
JP7034680B2 (ja) 油脂組成物
JP2015006130A (ja) 酸性水中油型乳化油脂組成物
JP7034679B2 (ja) 油脂組成物
TW201616973A (zh) 加熱烹飪用油脂組成物,該加熱烹飪用油脂組成物之製造方法,及殘留於加熱烹飪後之烹飪對象物之油份之減低方法
JP7358012B2 (ja) 高温炒め調理方法及び高温炒め調理用炒め油
JP6525564B2 (ja) 加熱調理用油脂組成物、該加熱調理用油脂組成物の製造方法及び加熱調理後の調理対象物に残存する油分を低減する方法
JP5812709B2 (ja) ほぐれ性改善用油脂組成物、ほぐれ性改善用油脂組成物を利用した非焼成食品、および非焼成食品の製造方法
JP2020048506A (ja) 澱粉含有食品用ほぐれ剤、澱粉含有食品及び澱粉含有食品の製造方法
JP2023184675A (ja) 澱粉含有食品用ほぐれ剤、及び澱粉含有食品
JP7221354B2 (ja) 炒め調理用油脂組成物、炒め調理品、及び炒め調理品の製造方法
WO2022131209A1 (ja) 澱粉含有食品用ほぐれ剤
JP6929719B2 (ja) 未精製オリーブ油を含有する油脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240130