JP2022108650A - 給湯装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022108650000001
【課題】災害による停電が発生した場合において、使用者による操作が行われない場合においても、災害を想定した運転を行うことができる給湯装置を提供する。
【解決手段】給湯装置は、停電の発生および停電からの復帰を検出する制御手段と、使用者が操作可能な操作手段と、を備え、一時停電モードでの運転と、災害停電モードでの運転と、を実行可能に構成される。制御手段は、停電の発生の検出の後に当該停電からの復帰を検出すると、操作手段に対して、一時停電モードまたは災害停電モードのいずれかを選択するように促す報知を実行させる。操作手段による上記の報知が実行されてから一定時間経過後において、一時停電モードまたは災害停電モードの選択がされていない場合には、災害停電モードでの運転が行われる。
【選択図】図2

Description

本開示は、給湯装置に関するものである。
下記特許文献1では、災害発生時に、リモコンにて災害時モードを選択して沸き上げ目標温度を任意に設定できるようにして、低温沸上を可能とする貯湯式給湯装置が提案されている。
特開2009-162415号公報
特許文献1の技術は、災害発生時に使用者がリモコンで設定を行う前提のものである。特許文献1においては、使用者がリモコンを操作できない場合、あるいは、貯湯式給湯機の操作の優先度を下げられてしまう場合が想定されていない。
本開示は、上述のような課題を解決するためのものである。本開示の目的は、災害による停電が発生した場合において、使用者による操作が行われない場合においても、災害を想定した運転を行うことができる給湯装置を提供することを目的とする。
本開示に係る給湯装置は、停電の発生および停電からの復帰を検出する制御手段と、使用者が操作可能な操作手段と、を備える。本開示に係る給湯装置は、一時的な停電が発生した場合に当該停電前の運転状態を維持するように運転を行う一時停電モードでの運転と、災害発生による停電が発生した場合に当該停電前の運転状態とは異なる予め設定された運転状態による運転を行う災害停電モードでの運転と、を実行可能に構成される。制御手段は、停電の発生の検出の後に当該停電からの復帰を検出すると、操作手段に対して、一時停電モードまたは災害停電モードのいずれかを選択するように促す報知を実行させる。操作手段による上記の報知が実行されてから一定時間経過後において、一時停電モードまたは災害停電モードの選択がされていない場合には、災害停電モードでの運転が行われる。
本開示によれば、災害による停電が発生した場合において、使用者による操作が行われない場合においても、災害を想定した運転を行うことができる給湯装置を提供することができる。
実施の形態1による貯湯式給湯機を示す図である。 実施の形態1による貯湯式給湯機の動作フロー図である。
以下、図面を参照して、本開示に係る給湯装置の実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。以下の説明において、「湯」、「水」、あるいは「湯水」との記載は、原則として、液体の水を意味し、低温の水から高温の湯までが含まれうるものとする。なお、本開示に係る給湯装置は、以下の実施の形態によって説明するものに限定されるものではない。以下の実施の形態によって開示される構成は、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形および組み合わせが可能である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による貯湯式給湯機35を示す図である。貯湯式給湯機35は、住宅で利用される家庭用のものでもよいし、店舗、オフィス、施設などで利用される業務用のものでもよい。なお、本実施の形態では一例として貯湯式給湯機35について説明するが、本開示に係る給湯装置は、貯湯式給湯機35に限られるものではない。本開示に係る給湯装置は、例えば、貯湯式以外の形式のものであってもよい。
図1に示すように、実施の形態1による貯湯式給湯機35は、ヒートポンプサイクルを利用するHPユニット7と、貯湯タンク8を有するタンクユニット33と、を備えている。HPユニット7は、タンクユニット33が有する貯湯タンク8から導かれた低温の水を加熱するための加熱手段として機能する。なお、本開示に係る給湯装置は、HPユニット7を加熱手段として用いるものに限定されない。例えば、本開示に係る給湯装置は、タンクユニット33の内部に設けられた電熱ヒータ等を加熱手段として用いるものでもよい。
HPユニット7とタンクユニット33とは、HP往き配管14とHP戻り配管15と図示しない電気配線とを介して接続されている。図示の構成例においては、タンクユニット33には、制御部36が内蔵されている。タンクユニット33およびHPユニット7が備える弁類およびポンプ類等の各種のアクチュエータの作動は、これらと電気的に接続された制御部36により制御される。
制御部36は、本開示における制御手段に相当する。制御部36は、少なくとも一つのプロセッサと、少なくとも一つのメモリとを備える。また、制御部36は、年月日と、時刻とを管理するタイマー機能を有している。なお、本開示における制御手段の構成は、制御部36に限定されるものではない。例えば、本開示における制御手段の機能は、異なる場所に設置された複数の装置が連携することによって実現されてもよい。
HPユニット7は、圧縮機2、水冷媒熱交換器3、膨張弁4および空気熱交換器6を有する。圧縮機2、水冷媒熱交換器3、膨張弁4および空気熱交換器6は、冷媒配管5によって環状に接続され、ヒートポンプサイクルを構成している。水冷媒熱交換器3は、圧縮機2により圧縮されて冷媒配管5を流れる冷媒とタンクユニット33から導かれる低温の水との間で熱を交換する。
タンクユニット33には、以下の各種部品および配管等が内蔵されている。上述したように、タンクユニット33には、貯湯タンク8が内蔵されている。貯湯タンク8は、湯水を貯留するためのものである。貯湯タンク8内には、温度による水の密度の違いにより、上側が高温で下側が低温の温度成層が形成される。
貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aには、第三給水配管9cの一端が接続されている。上水道等の水源から供給される水は、減圧弁31で所定圧力に調圧された上で、第三給水配管9cを通って貯湯タンク8内に流入する。
貯湯タンク8の上部に設けられた温水導入出口8dには、給湯配管21と送湯配管13とが接続されている。給湯配管21は、貯湯タンク8内に貯留された湯を貯湯式給湯機35の外部へ供給するための配管である。送湯配管13は、高温の湯を貯湯式給湯機35の上部へ供給するための配管である。
HPユニット7によって加熱された高温の湯が温水導入出口8dから流入することで、貯湯タンク8内で上から下に向かって徐々に高温湯が蓄積されていく。また、貯湯タンク8内の下部には、第三給水配管9cからの低温水が水導入口8aから流入する。これにより、貯湯タンク8内には、上下で温度差が生じるように湯水が貯留される。
貯湯タンク8の表面には、複数の貯湯温度センサ42,43が高さを変えて取り付けられている。これらの複数の貯湯温度センサ42,43で貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検出することにより、貯湯タンク8内の貯湯量及び蓄熱量を検出することができる。制御部36は、検出された貯湯タンク8内の貯湯量または蓄熱量に応じて、HPユニット7による沸き上げ運転の開始および停止などを制御する。貯湯式給湯機35における沸き上げ運転とは、貯湯タンク8内の貯湯量が予め設定された貯湯量となるように、加熱手段の一例であるHPユニット7によって貯湯タンク8内の湯水を加熱する運転である。なお、図示の例では、2個の貯湯温度センサ42,43を設けているが、3個以上の貯湯温度センサを設けてもよい。
タンクユニット33内には、循環ポンプ12および風呂用熱交換器20が内蔵されている。循環ポンプ12は、タンクユニット33内の各種配管に湯水を循環させるためのポンプである。風呂用熱交換器20は、貯湯タンク8およびHPユニット7から供給される高温の湯を利用して、当該風呂用熱交換器20の二次側の流路を流れる加熱対象水を加熱する。風呂用熱交換器20の加熱対象水は、例えば、浴室80内に設置された浴槽30内の湯水である浴槽水および暖房用の湯水等である。風呂用熱交換器20は、貯湯タンク8内の湯水と浴槽30内の浴槽水との間での熱交換を行う熱交換手段である。
循環ポンプ12は、HP往き配管14上に設けられている。風呂用熱交換器20の二次側の流路は、風呂往き配管27および風呂戻り配管28を介して、浴槽30に接続されている。風呂用熱交換器20、浴槽30、風呂戻り配管28および風呂往き配管27は、浴槽水が循環する回路である風呂循環回路を構成している。
風呂循環回路の途中には、風呂循環ポンプ29と、風呂戻り温度センサ38と、風呂往き温度センサ37と、水流センサ46と、水位センサ47と、が設置されている。風呂循環ポンプ29は、浴槽水を循環させるポンプであり、図示の構成例では風呂戻り配管28に設置されている。風呂戻り温度センサ38は、浴槽30から出た浴槽水の温度を検出するセンサであり、風呂戻り配管28に設置されている。風呂往き温度センサ37は、風呂用熱交換器20から出た熱交換後の湯の温度を検出するためセンサであり、風呂往き配管27に設置されている。水流センサ46は、風呂循環回路における湯水の循環を検出する水流検出手段の一例であり、図示の構成例では風呂往き配管27に設置されている。水位センサ47は、浴槽30内の水位を検出するためのセンサであり、図示の構成例では風呂往き配管27に設置されている。
また、タンクユニット33には、三方弁11および四方弁18が内蔵されている。三方弁11は、湯水が流入するaポートおよびbポートと、湯水が流出するcポートと、を有する流路切替手段である。四方弁18は、湯水が流入するbポートおよびcポートと、湯水が流出するaポートおよびdポートと、を有する流路切替手段である。四方弁18は、a-b、a-c、b-d、c-dの4つの経路の間で流路切替可能に構成されている。
三方弁11のaポートは、水導出口配管10によって、貯湯タンク8の下部に設けられた水導出口8bに接続されている。三方弁11のbポートは、温水導出配管20bによって、風呂用熱交換器20の一次側流路の出口に接続されている。三方弁11のcポートは、HP往き配管14によって、HPユニット7の入口側に接続されている。
四方弁18のaポートは、第一バイパス配管16によって、貯湯タンク8の高さ方向中間部から下部の間に設けられた温水導入口8cに接続されている。四方弁18のbポートには、HP往き配管14における循環ポンプ12とHPユニット7の入口側との間から分岐した第二バイパス配管17が接続されている。四方弁18のcポートは、HP戻り配管15によって、HPユニット7の出口側に接続されている。四方弁18のdポートは、送湯配管13によって、温水導入出口8dに接続されている。
また、図示の構成例において、タンクユニット33には、熱回収切替弁19が内蔵されている。熱回収切替弁19は、湯水が流出するaポートと、湯水が流入するbポートおよびcポートと、を有する流路切替手段である。熱回収切替弁19のaポートは、温水導入配管20aによって、風呂用熱交換器20の一次側流路の入口に接続されている。熱回収切替弁19のbポートには、送湯配管13の途中から分岐した追い焚き接続配管20cが接続されている。熱回収切替弁19のcポートは、熱回収接続配管20dによって、貯湯タンク8の高さ方向中間部から下部の間に設けられた熱回収出口8eに接続されている。
上述した第三給水配管9cの他端には、減圧弁31を介して、第一給水配管9aの一端および第二給水配管9bの一端が接続されている。第一給水配管9aの他端は、上水道等の水源に接続されている。第一給水配管9a、第二給水配管9bおよび第三給水配管9cは、貯湯式給湯機35に水源からの水を供給するための給水管路を構成している。
タンクユニット33には、更に、給湯用混合弁22と風呂用混合弁23とが内蔵されている。第二給水配管9bの他端は、分岐して給湯用混合弁22と風呂用混合弁23とに接続されている。また、上述した給湯配管21は、分岐して給湯用混合弁22と風呂用混合弁23とに接続されている。給湯用混合弁22および風呂用混合弁23は、給湯配管21から供給される高温の湯と、第二給水配管9bから供給される低温の水との流量比を調整することにより、ユーザーが設定した温度の湯を生成する。
給湯用混合弁22は、生成した湯を第一給湯配管24に流入させる。給湯用混合弁22で温度調整された湯は、第一給湯配管24、給湯栓34および給湯外部配管81を経由して、使用者が使用するシャワー82およびカラン等の蛇口に供給される。給湯用混合弁22から供給される湯量である給湯流量は、第一給湯配管24に設けられた一般給湯用流量センサ32にて検出することができる。
風呂用混合弁23は、生成した湯を第二給湯配管25に流入させる。第二給湯配管25の途中には、第二給湯配管25を開閉する風呂用電磁弁26と、第二給湯配管25を通る湯の流量を検出する風呂用流量センサ45とが設けられている。風呂用混合弁23で温度調整された湯は、第二給湯配管25、風呂用電磁弁26、風呂往き配管27および風呂戻り配管28を経て浴槽30に供給される。
また、本実施の形態の貯湯式給湯機35は、非常用取水栓50,51を備える。災害などにより断水が発生した際には、ユーザーは、非常用取水栓50,51を開けることで、貯湯タンク8内の湯水を取り出して利用することができる。
本実施の形態における制御手段である制御部36は、停電の発生および停電からの復帰を検出可能に構成されている。停電発生時は、制御部36が有する機能である停電タイマーによって、停電時間をカウントすることができる。本実施の形態において、制御部36は、停電タイマーによるカウント時間が一定時間を経過した場合に、停電が発生したと判定し、停電の検出を行う。また、制御部36は、停電の検出の後に通電が再開することによって、停電からの復帰を検出する。
本実施の形態の貯湯式給湯機35は、台所リモコン48および浴室リモコン49を備える。制御部36と、台所リモコン48と、浴室リモコン49と、は相互通信可能に接続されている。台所リモコン48および浴室リモコン49は、使用者が操作可能な操作手段の一例である。台所リモコン48および浴室リモコン49は、どちらか一方のみが設置されていてもよいし、更に別のリモコン等の操作手段が設けられていてもよい。
それぞれのリモコンには、図示を省略するが、貯湯式給湯機35の状態等の情報を表示する表示部、使用者が操作するスイッチ等の操作部、スピーカおよびマイク等が搭載されている。リモコンの表示部およびスピーカは、情報を報知する報知手段としての機能を有する。表示部は、操作部の機能を兼ね備えるタッチスクリーン等であってもよい。操作手段の一例である台所リモコン48および浴室リモコン49は、各種の報知を実行可能に構成されている。
本実施の形態の貯湯式給湯機35は、家庭内のブレーカが一時的に落ちた場合のような一時的な停電を想定した「一時停電モード」での運転と、自然災害等による長時間の大規模な停電を想定した「災害停電モード」での運転と、を実行可能であることを特徴としている。一時停電モードは、一時的な停電が発生した場合に当該停電前の運転状態を維持するように運転を行う運転モードである。災害停電モードは、災害発生による停電が発生した場合に当該停電前の運転状態とは異なる予め設定された運転状態による運転を行う運転モードである。
災害停電モードにおける貯湯式給湯機35の運転としては、災害発生による停電からの復帰後における運転として適した各種の任意の運転が想定され得る。一例として、貯湯式給湯機35は、災害停電モードでは、貯湯タンク8内の湯温を低下させる低温貯湯運転を実施する。一例として、災害停電モードでの運転時における貯湯タンク8内の湯の温度は、一時停電モードでの運転時における貯湯タンク8内の湯の温度以下に低下する。これにより、貯湯タンク8内の湯を非常用取水栓50、51から直接取り出す際における使用者の火傷の防止を図ることができる。
貯湯タンク8内の湯温を下げる運転としては、例えば、貯湯タンク8内の湯水を撹拌する動作を行う撹拌運転が挙げられる。撹拌運転は、各種ポンプ類によって貯湯タンク8内に水流を生じさせることで実施することができる。また、貯湯タンク8内の湯温を下げる運転としては、熱交換手段である風呂用熱交換器20によって、貯湯タンク8内の湯水と浴槽水との間での熱交換を行う熱交換運転も挙げられる。その他、貯湯タンク8内の湯温を下げる運転としては、貯湯タンク8内の高温の湯を外部に供給しつつ当該貯湯タンク8内へ水源からの低温水を供給する運転等、各種の運転が挙げられる。
使用者は、停電からの復帰後に、当該停電が一時的な停電であるか災害発生による停電であるかの判断を行う。制御部36は、停電の発生の検出の後に当該停電からの復帰を検出すると、操作手段の一例である台所リモコン48に対して、一時停電モードまたは災害停電モードのいずれかを選択するように促す報知を実行させる。使用者は、一時的な停電であると判断した場合には、操作手段の一例である台所リモコン48によって一時停電モードを選択する。使用者は、災害発生による停電であると判断した場合には、操作手段の一例である台所リモコン48によって災害停電モードを選択する。貯湯式給湯機35は、停電の復帰後、使用者が選択した運転モードによる動作を行う。
また、台所リモコン48による上記の報知が実行されてから一定時間経過後において、一時停電モードまたは災害停電モードの選択がされていない場合には、貯湯式給湯機35は、災害停電モードでの運転を行う。このように構成された貯湯式給湯機35であれば、
災害による停電が発生して使用者が台所リモコン48を所定時間操作できない場合においても、災害を想定した運転を自動的に行うことができる。
停電の発生有無の判定を行うための停電タイマーによるカウント時間である第一時間は、例えば、台所リモコン48によって設定可能としてもよい。例えば、貯湯式給湯機35に電源が供給されなくなった1秒後に停電が発生したと判定してもよいし、10秒後に停電が発生したと判定してもよい。すなわち、制御部36は、停電の発生から復帰までの経過時間が予め設定された第一時間以上である場合に停電の発生を検出するように構成されていてもよい。本例では、制御部36は、停電の発生から復帰までの経過時間が予め設定された第一時間に達しない場合には、停電が発生したと判定しない。停電が発生したと判定されない場合には、貯湯式給湯機35は、停電前の動作状態を継続して運転する。例えば、こまめにブレーカが落ちる家庭等においては第一時間を長めに設定することで、停電発生時に一時停電モードを毎回選択する手間をなくすことができる。
また、制御部36は、貯湯式給湯機35への通電が開始されて貯湯式給湯機35の運転動作が開始してから一定期間経過するまでは停電の発生有無の判定を実施しないように構成されてもよい。この運転動作としては、例えば、貯湯タンク8内の貯湯量を予め設定された貯湯量とする運転である沸き上げ運転の完了までの動作が挙げられる。一定期間は、例えば、1週間である。換言すると、貯湯式給湯機35は、通電されて運転動作を開始してから一定期間経過後に制御部36による停電の検出動作を開始するように構成されてもよい。例えば、貯湯式給湯機35の設置工事後に使用者への引き渡しを行ってから、通常の生活での利用に慣れるまでの期間においては、不慣れなために不意に電源を落としたり点検したりすることが想定される。本例であれば、上記のような場合において、不必要に災害かどうかの判断を使用者に対して促すことを防止する効果が得られる。また、貯湯式給湯機35の設置直後における試運転の際の電源操作時における停電の誤検知を防止することができる。また、故障あるいは点検時における制御基板交換直後における停電の誤検知を防止することができる。
また、上述した第一時間とは別の第二時間を、停電タイマーによるカウント時間として台所リモコン48によって設定可能としてもよい。第二時間は、例えば、1ヶ月である。制御部36は、停電の発生から復帰までの経過時間が予め設定された第二時間を超える場合には停電の発生を検出しないように構成されていてもよい。例えば、貯湯式給湯機35の設置・補修工事から使用者への引き渡しまでの期間において、電源を落としておくことが想定される。また、海外旅行等で長期間不在となる場合においても電源を落としておくことが想定される。本例であれば、上記のような長期不使用時から電源を復帰させたときに、不必要に災害かどうかの判断を促すことを防止することができる。
図示の例のように、外部電源通信装置44が更に備えられていてもよい。外部電源通信装置44は、貯湯式給湯機35を蓄電池システムおよび無線機器と連携させて、電源供給および機器の動作指示に関する通信情報のやりとりを実施できるものである。外部電源通信装置44には、各リモコンと同様に、表示部および操作部等が搭載されている。また、外部電源通信装置44は、停電発生時など、普段使用している電源が供給されなくなった場合において、蓄電池システムからの電源供給を実施させることができる。例えば、自然災害のような長時間停電時にも、蓄電池システムからの電源供給が可能であれば、すぐに貯湯式給湯機35に電源供給を行うことができる。
また、外部電源通信装置44には、操作手段である台所リモコン48が有する各種の機能が備えられていてもよい。すなわち、外部電源通信装置44は、本開示に係る操作手段の一例を構成していてもよい。同様に、浴室リモコン49もまた、台所リモコン48が有する各種の機能を備えていてもよい。
上述したように、貯湯式給湯機35は、停電から復帰して台所リモコン48によって一時停電モードと災害停電モードとのいずれかの選択を促した後、一定時間経過後に災害停電モードへ移行して運転を実行する。ここで、制御部36は、災害停電モードに移行する前に、スマートフォンやタブレットのような使用者の保有する外部通信端末に対して、災害停電モードへの移行可否の照会を実行させてもよい。外部通信端末によって災害停電モードへの移行不可が選択された場合には、貯湯式給湯機35は、災害停電モードへ移行せずに一時停電モードでの運転を行うとよい。本例によれば、例えば、貯湯式給湯機35の設置された住宅に使用者が不在で停電に気づかない場合において、時間経過のみによって不必要に災害停電モードに移行することを防止することができる。
図2は、実施の形態1による貯湯式給湯機35の動作フロー図である。図2を参照して、停電発生時における貯湯式給湯機35の動作フローの一例について説明する。
図2のフロー図においては、貯湯式給湯機35を普段通り使用できている状況下において停電が発生した状態を初期状態とする(ステップS1)。停電の発生後には、やがて、停電状態からの復帰状態となる(ステップS2)。ステップS2の状態としては、一時的に落ちたブレーカを戻す場合と、蓄電池システムなどの非常用電源に切り替えられる場合との両方が想定される。
ステップS2において停電から復帰すると、台所リモコン48によって、一時停電モードあるいは災害停電モードのどちらかを選択する画面の表示が行われ、一定時間が経過するまで待機状態となる(ステップS3)。この待機中に使用者が、一時停電モードあるいは災害停電モードのどちらかを選択すると次ステップに進む(ステップS3-1)。一時停電モードが選択された場合は、貯湯式給湯機35は、一時停電モードへ移行する(ステップS4-1)。一時停電モードへ移行した貯湯式給湯機35は、停電前の状態において行われていた運転である通常運転を実施する(ステップS5-1)。
ステップS3-1において災害停電モードが選択された場合は、貯湯式給湯機35は、災害停電モードへ移行する(ステップS4-2)。災害停電モードへ移行した貯湯式給湯機35は、災害停電モードでの運転として、例えば、低温貯湯運転を実施する(ステップS5-2)。
ステップS3の状態で、運転モードの選択がされずに一定時間、例えば30分が経過した場合(ステップS3-2)には、貯湯式給湯機35は、自動的に災害停電モードへ移行する(ステップS4-2)。
低温貯湯運転とは、上述したように、貯湯タンク8内の湯温を低下させる運転である。低温貯湯運転では、例えば、貯湯タンク8の湯水の温度を、通常の沸き上げ運転における貯湯タンク8の湯水の目標温度(例えば80℃)よりも低い温度とする。低温貯湯運転では、貯湯タンク8内の湯温を、例えば、40℃といった火傷しない温度にすることができる。これにより、貯湯タンク8内の湯を非常用取水栓50、51から直接取り出す際における使用者の火傷の防止を図ることができる。なお、低温貯湯運転での沸き上げ運転における湯水の温度を、例えば、通常の沸き上げ運転における目標温度のうち、最も低い温度となるようにしてもよい。これにより、使用者の火傷の危険性の回避と、通常状態の使用に近い温度での湯を確保することでの利便性向上の両立を図ることができる。
低温貯湯運転時の機器の動作例としては、貯湯タンク8と配管の残水とを循環ポンプ12で循環させて上述したような撹拌運転を行ってもよいし、風呂用熱交換器20によって貯湯タンク8内の湯水と浴槽水との間での熱交換を行う熱交換運転を行っても良い。低温貯湯運転は、貯湯温度センサ42,43が任意の温度を検知した場合に停止する。
貯湯式給湯機35は、低温貯湯運転の実施を完了したあとは、災害停電モードを解除し、通常の運転モードに移行する。災害停電モードでの運転を行って貯湯タンク8内の湯温を下げた後、貯湯タンク8内の湯水を使い切ってしまった場合、断水することなく災害から復帰していれば、通常の運転モードに自動的に戻ることで必要な量の湯水を自動的に確保することができる。本例であれば、使用者が災害からの復帰を認識後に台所リモコン48等の操作手段を操作して通常の運転モードに戻す手間を削減することができる。
以上に説明した通り、本実施の形態の貯湯式給湯機35は、停電が発生して復帰した場合において、リモコンの画面で一時停電モードと災害停電モードとを選択できるように構成されている。所定時間リモコンが操作されずに運転モードが選択されなかった場合には、自動的に災害停電モードでの運転が実行される。本実施の形態の貯湯式給湯機35であれば、災害による停電が発生した場合において、使用者による操作が行われない場合においても、災害を想定した運転を行うことができる。
2 圧縮機、 3 水冷媒熱交換器、 4 膨張弁、 5 冷媒配管、 6 空気熱交換器、 7 HPユニット、 8 貯湯タンク、 8a 水導入口、 8b 水導出口、 8c 温水導入口、 8d 温水導入出口、 8e 熱回収出口、 9a 第一給水配管、 9b 第二給水配管、 9c 第三給水配管、 10 水導出口配管、 11 三方弁、 12 循環ポンプ、 13 送湯配管、 14 HP往き配管、 15 HP戻り配管、 16 第一バイパス配管、 17 第二バイパス配管、 18 四方弁、 19 熱回収切替弁、 20 風呂用熱交換器、 20a 温水導入配管、 20b 温水導出配管、 20c 追い焚き接続配管、 20d 熱回収接続配管、 21 給湯配管、 22 給湯用混合弁、 23 風呂用混合弁、 24 第一給湯配管、 25 第二給湯配管、 26 風呂用電磁弁、 27 風呂往き配管、 28 風呂戻り配管、 29 風呂循環ポンプ、 30 浴槽、 31 減圧弁、 32 一般給湯用流量センサ、 33 タンクユニット、 34 給湯栓、 35 貯湯式給湯機、 36 制御部、 37 風呂往き温度センサ、 38 風呂戻り温度センサ、 42,43 貯湯温度センサ、 45 風呂用流量センサ、 44 外部電源通信装置、 46 水流センサ、 47 水位センサ、 48 台所リモコン、 49 浴室リモコン、 50,51 非常用取水栓、 80 浴室、 81 給湯外部配管、 82 シャワー

Claims (12)

  1. 停電の発生および停電からの復帰を検出する制御手段と、
    使用者が操作可能な操作手段と、
    を備え、
    一時的な停電が発生した場合に当該停電前の運転状態を維持するように運転を行う一時停電モードでの運転と、災害発生による停電が発生した場合に当該停電前の運転状態とは異なる予め設定された運転状態による運転を行う災害停電モードでの運転と、を実行可能に構成され、
    前記制御手段は、停電の発生の検出の後に当該停電からの復帰を検出すると、前記操作手段に対して、前記一時停電モードまたは前記災害停電モードのいずれかを選択するように促す報知を実行させ、
    前記操作手段による前記報知が実行されてから一定時間経過後において、前記一時停電モードまたは前記災害停電モードの選択がされていない場合には、前記災害停電モードでの運転を行うことを特徴とする給湯装置。
  2. 前記制御手段は、前記一定時間経過後において前記災害停電モードに移行する前に、外部通信端末に対して、前記災害停電モードへの移行可否の照会を実行させ、
    前記外部通信端末によって前記災害停電モードへの移行不可が選択された場合には、前記一時停電モードでの運転を行うことを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
  3. 湯水を貯留する貯湯タンクを更に備え、
    前記災害停電モードでは、前記貯湯タンク内の湯温を前記一時停電モードでの運転時における前記貯湯タンク内の湯の温度以下に下げるように運転することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給湯装置。
  4. 前記貯湯タンク内の湯温を下げる運転として、前記貯湯タンク内の湯水を撹拌する運転を行うことを特徴とする請求項3に記載の給湯装置。
  5. 前記貯湯タンク内の湯水と、浴槽内の湯水である浴槽水との間での熱交換を行う熱交換手段を更に備え、
    前記貯湯タンク内の湯温を下げる運転として、前記貯湯タンク内の湯水と前記浴槽水との間での熱交換を行うことを特徴とする請求項3に記載の給湯装置。
  6. 前記貯湯タンク内の湯水を、目標温度まで加熱する加熱手段を更に備え、
    前記貯湯タンク内の湯温を下げる運転として、前記災害停電モードでの前記目標温度を、前記一時停電モードでの前記目標温度以下となるように前記加熱手段を運転することを特徴とする請求項3に記載の給湯装置。
  7. 前記災害停電モードでの前記目標温度を、前記一時停電モードでの最低温度に設定することを特徴とする請求項6に記載の給湯装置。
  8. 前記制御手段は、停電の発生から復帰までの時間が予め設定された第一時間以上である場合に停電の発生を検出するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の給湯装置。
  9. 前記制御手段は、停電の発生から復帰までの時間が予め設定された第二時間を超える場合には停電の発生を検出しないように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載の給湯装置。
  10. 通電されて運転動作を開始してから一定期間経過後に前記制御手段による停電の検出動作を開始するように構成されたことを特徴とする請求項1から請求項9の何れか1項に記載の給湯装置。
  11. 湯水を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱手段と、
    を更に備え、
    通電されて運転動作を開始してから一定期間経過後に前記制御手段による停電の検出動作を開始するように構成され、
    前記運転動作とは、前記貯湯タンク内の貯湯量が予め設定された貯湯量となるように前記加熱手段による加熱を行う沸き上げ運転の完了までの動作であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給湯装置。
  12. 前記貯湯タンク内の湯水の温度を下げる運転の実施を完了すると前記災害停電モードを解除して、通常の運転モードに移行することを特徴とする請求項3から請求項7の何れか1項に記載の給湯装置。
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