JP2023127255A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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洋真 黒柳
Hiromasa Kuroyanagi
智史 栗田
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友香 渡邊
Yuka Watanabe
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Abstract

【課題】追い焚き運転の指示を受けたときに、貯湯タンクの湯切れが発生する可能性についての情報を迅速にユーザーに報知することが可能な貯湯式給湯機を提供する。【解決手段】本開示に係る貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、貯湯タンクに貯留された湯を用いて、浴槽に貯留された浴槽水を加熱可能な熱交換器と、熱交換器を浴槽につなぐふろ循環回路に浴槽水を流れさせるふろ循環ポンプと、熱交換器により浴槽水を加熱する追い焚き運転を実施可能な制御手段と、を備える。追い焚き運転の指示を受けたときに、貯湯タンクの湯を利用して浴槽へ湯を溜める動作である湯はりのときからの経過時間が所定時間に達している場合には、制御手段は、貯湯タンクの湯切れが発生する可能性があることをユーザーに報知する湯切れ注意報知をユーザーインターフェースにより実施可能である。【選択図】図2

Description

本開示は、貯湯式給湯機に関する。
下記特許文献1には、温水を貯湯する貯湯タンクと、貯湯タンクの貯湯温度を検出する貯湯温度センサと、ふろ循環回路途中に設けられ浴槽水を貯湯タンクに貯められた温水で加熱する熱交換器と、ふろ循環回路の熱交換器の上流側に設けられたふろ戻り温度センサとを備え、浴槽水を熱交換器に循環させて追い焚き運転するようにした貯湯式給湯装置において、追い焚き運転時に、ふろ戻り温度センサの検出するふろ温度に基づいて算出される追い焚きに要する熱量と、貯湯温度センサで検出する貯湯温度に基づいて算出される追い焚きに使用できる貯湯熱量とに基づいて追い焚き運転を行うか否かを判断することが開示されている。
特開2005-106440号公報
特許文献1に開示された技術においては、追い焚きに要する熱量を算出するために、ふろ循環ポンプを作動させて、浴槽内の湯を、ふろ戻り温度センサの位置まで引き込み、ふろ温度を検出する必要がある。このため、追い焚き運転を行うか否かを判断するまでに、数分間程度の時間がかかる。その間に、ユーザーがその場を離れてしまうと、追い焚き運転が中止されたことにユーザーが気づかない可能性がある。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、追い焚き運転の指示を受けたときに、貯湯タンクの湯切れが発生する可能性についての情報を迅速にユーザーに報知することが可能な貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
本開示に係る貯湯式給湯機は、貯湯タンクと、貯湯タンクに貯留された湯を用いて、浴槽に貯留された浴槽水を加熱可能な熱交換器と、熱交換器を浴槽につなぐふろ循環回路に浴槽水を流れさせるふろ循環ポンプと、熱交換器により浴槽水を加熱する追い焚き運転を実施可能な制御手段と、を備え、追い焚き運転の指示を受けたときに、貯湯タンクの湯を利用して浴槽へ湯を溜める動作である湯はりのときからの経過時間が所定時間に達している場合には、制御手段は、貯湯タンクの湯切れが発生する可能性があることをユーザーに報知する湯切れ注意報知をユーザーインターフェースにより実施可能であるものである。
本開示によれば、追い焚き運転の指示を受けたときに、貯湯タンクの湯切れが発生する可能性についての情報を迅速にユーザーに報知することが可能な貯湯式給湯機を提供することが可能となる。
実施の形態1による貯湯式給湯機を示す図である。 追い焚き運転の指示を受けた場合に制御部が実行する処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。以下の説明において、「水」、「湯」、「温水」、「湯水」等の記載は、原則として、液体の水を意味し、冷水から熱湯までもが含まれうるものとする。また、以下に示す実施の形態に示した構成は、本開示による技術的思想の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示に記載の複数の技術的思想を組み合わせることも可能である。また、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略または変更することも可能である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による貯湯式給湯機35を示す図である。本実施の形態1の貯湯式給湯機35は、タンクユニット33と、ヒートポンプサイクルを利用するHPユニット7と、運転動作指令あるいは設定値の変更などに関するユーザーの操作を受け付けるリモコン44とを備えている。HPユニット7とタンクユニット33とは、HP往き配管14とHP戻り配管15と図示しない電気配線とを介して接続されている。タンクユニット33には、制御部36が内蔵されている。タンクユニット33及びHPユニット7が備える各種弁類、ポンプ類等の作動は、これらと電気的に接続された制御部36により制御される。
制御部36は、例えば、少なくとも一つのメモリと少なくとも一つのプロセッサとを有するマイクロコンピュータを備える。制御部36は、貯湯式給湯機35の運転を制御する制御手段に相当する。制御部36は、日時を管理するタイマー機能を有していてもよい。なお、図示のように単一の制御部36により動作が制御される構成に限定されるものではなく、複数の制御装置が連携することで動作を制御する構成にしてもよい。
リモコン44は、ユーザーインターフェースの例である。制御部36とリモコン44の間は、有線または無線により、双方向にデータ通信可能に接続されている。図示を省略するが、リモコン44には、貯湯式給湯機35の状態等の情報を表示する表示部、ユーザーが操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、マイク等が搭載されている。リモコン44の表示部は、ユーザーに情報を報知する報知手段としての機能を有する。本実施の形態において、リモコン44等のユーザーインターフェースは、例えば音声案内装置のような他の報知手段を備えてもよい。
本実施の形態において、リモコン44は、例えば台所、リビング、浴室などの壁に設置されたものでもよい。複数のリモコン44が制御部36に対して通信可能でもよい。リモコン44に代えて、またはリモコン44に加えて、例えばスマートフォンなどモバイル機器、あるいはスマートスピーカなどの、他のユーザーインターフェースを報知手段として利用できるように構成してもよい。ユーザーインターフェースと制御部36とが、ホームネットワークあるいはインターネットを介して通信してもよい。
HPユニット7は、タンクユニット33が備える貯湯タンク8から導かれた水を加熱するための加熱手段として機能する。HPユニット7は、圧縮機1、水冷媒熱交換器3、膨張弁4、空気熱交換器6を冷媒配管5にて環状に接続し、ヒートポンプサイクルを構成している。水冷媒熱交換器3は、冷媒配管5を流れる冷媒とタンクユニット33から導かれた低温水との間で熱交換を行うためのものである。
本開示における加熱手段は、HPユニット7のようなヒートポンプに限定されない。本開示における加熱手段は、例えば、ガスエンジン、地熱、太陽熱、燃料電池の廃熱のうちの少なくとも一つを利用して水を加熱するものでもよい。
タンクユニット33には、以下の各種部品及び配管などが内蔵されている。貯湯タンク8は、湯水を貯留するためのものである。貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aには、第3給水配管9cが接続されている。水道等の水源から供給される水は、減圧弁31で所定圧力に調圧された上で、第3給水配管9cを通って貯湯タンク8内に流入する。貯湯タンク8の上部に設けられた温水導入出口8dには、貯湯タンク8内に貯留された湯を貯湯式給湯機35の外部へ供給するための給湯配管21と、送湯配管13とが接続されている。なお、貯湯タンク8には、HPユニット7を用いて加熱された高温湯が温水導入出口8dから流入するとともに、第3給水配管9cからの低温水が水導入口8aから流入することにより、上下部で温度差が生じるように湯水が貯留される。また、貯湯タンク8の表面には、複数の貯湯温度センサ42,43が高さを変えて取り付けられている。これら貯湯温度センサ42,43で貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検出することにより、貯湯タンク8内の残湯量が制御部36により把握され、HPユニット7による貯湯タンク8内の湯水の沸上運転の開始、停止などが制御部36により制御される。
タンクユニット33内には、熱源ポンプ12及びふろ用熱交換器20が内蔵されている。熱源ポンプ12は、貯湯式給湯機35が有する各種配管に湯水を循環させるためのポンプであり、HP往き配管14上に設けられている。ふろ用熱交換器20は、貯湯タンク8あるいはHPユニット7から供給される高温湯を利用して、2次側の加熱対象水である浴槽水を加熱するための熱交換器である。本開示では、浴槽30に貯留された湯水を「浴槽水」と称する。
本実施の形態では、ふろ用熱交換器20を浴槽30につなぐふろ循環回路が、ふろ往き配管27とふろ戻り配管28により形成されている。ふろ往き配管27には、ふろ用熱交換器20から出た、熱交換後の浴槽水の温度を検出するためのふろ往き温度センサ37が設置されている。ふろ戻り配管28には、浴槽30から出た浴槽水の温度を検出するためのふろ戻り温度センサ38と、ふろ循環ポンプ29とが設置されている。ふろ循環ポンプ29は、ふろ循環回路に浴槽水を流れさせる。
三方弁11は、湯水が流入するaポート及びbポートと、湯水が流出するcポートとを有する流路切替手段である。四方弁18は、湯水が流入するbポート及びcポートと、湯水が流出するaポート及びdポートとを有する流路切替手段であり、4つの経路、a-b、a-c、b-d、c-dの間で流路切替可能に構成されている。また、タンクユニット33は、水導出口配管10、温水導入配管20a、第1バイパス配管16、温水導出配管20b、及び第2バイパス配管17を有している。水導出口配管10は、貯湯タンク8の下部に設けられた水導出口8bと三方弁11のaポートとを接続する。HP往き配管14は、三方弁11のcポートとHPユニット7の入口側とを接続する。HP戻り配管15は、HPユニット7の出口側と四方弁18のcポートとを接続する。送湯配管13は、四方弁18のdポートと、貯湯タンク8上部の温水導入出口8dとを接続する。第1バイパス配管16は、四方弁18のaポートと、貯湯タンク8の中央部から下部の間に設けられた温水導入口8cとを接続する。温水導入配管20aは、送湯配管13の途中から分岐し、ふろ用熱交換器20の1次側入口に接続される。温水導出配管20bは、ふろ用熱交換器20の1次側出口と三方弁11のbポートとを接続する。第2バイパス配管17は、HP往き配管14における熱源ポンプ12とHPユニット7の入口側との間から分岐し、四方弁18のbポートに接続される。
更に、タンクユニット33は、第1給水配管9a、第2給水配管9b、給湯用混合弁22、ふろ用混合弁23、第1給湯配管24、及び第2給湯配管25を有している。第1給水配管9aの一端は水道等の水源に接続される。第1給水配管9aの他端には減圧弁31を介して第2給水配管9b及び第3給水配管9cが接続される。これらによって給水管路9が構成されている。第2給水配管9bは、途中から分岐してそれぞれ給湯用混合弁22とふろ用混合弁23とに接続されている。また、給湯配管21は、途中から分岐してそれぞれ給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23に接続されている。第2給湯配管25の途中には、第2給湯配管25を開閉するふろ用電磁弁26と、第2給湯配管25を通る湯の流量を検出するふろ用流量センサ45とが設けられている。
給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23は、給湯配管21から供給される高温湯と、第2給水配管9bから供給される低温水との流量比を調整することにより、ユーザーがリモコン44にて設定した設定温度の湯を生成し、第1給湯配管24及び第2給湯配管25にそれぞれ流入させる。給湯用混合弁22で温度調整された湯は、第1給湯配管24から給湯栓34を経由して、ユーザーが使用するシャワーあるいはカラン等の蛇口(図示しない)に供給される。一方、ふろ用混合弁23で設定温度に調整された湯は、第2給湯配管25からふろ用電磁弁26、ふろ用流量センサ45、ふろ往き配管27、ふろ戻り配管28を経て浴槽30に供給される。
三方弁11は、水導出口配管10とHP往き配管14とが連通する形態と、温水導出配管20bとHP往き配管14とが連通する形態、の2つの流路形態で、タンクユニット33内の湯水の流路を切り替えて使用する。四方弁18は、HP戻り配管15と送湯配管13とが連通する形態、HP戻り配管15と第1バイパス配管16とが連通する形態、第1バイパス配管16と第2バイパス配管17とが連通する形態、送湯配管13と第2バイパス配管17とが連通する形態、の4つの流路形態で、タンクユニット33内の湯水の流路を切り替えて使用する。
制御部36は、ふろ用熱交換器20により浴槽水を加熱する追い焚き運転を実施である。追い焚き運転のときには、以下のようになる。ふろ循環ポンプ29が駆動され、浴槽30から出た浴槽水が、ふろ戻り配管28、ふろ用熱交換器20、ふろ往き配管27を通って浴槽30に戻るように、循環する。熱源ポンプ12が駆動されることで、貯湯タンク8に貯留された湯が、温水導入出口8d、送湯配管13、温水導入配管20aを通って、ふろ用熱交換器20に流入する。ふろ用熱交換器20を通過した湯水は、温水導出配管20b、三方弁11、熱源ポンプ12、HP往き配管14、第2バイパス配管17、四方弁18、第1バイパス配管16を通って、温水導入口8cから貯湯タンク8内に戻る。
本開示では、貯湯式給湯機35が貯湯タンク8の湯を利用して浴槽30へ湯を溜める動作を「湯はり」と称する。また、湯はりのときからの経過時間を「湯はり経過時間」と称する。湯はり経過時間は、湯はりの開始時からの経過時間でもよいし、湯はりの終了時からの経過時間でもよい。また、貯湯式給湯機35が、湯はりの終了後に、浴槽30内の湯温と湯量を自動で保つふろ自動運転を実施する場合には、ふろ自動運転の終了時からの経過時間を湯はり経過時間としてもよい。なお、浴槽30内の湯の温度を以下「浴槽湯温」と称する。
本実施の形態において、制御部36は、ユーザーから追い焚き運転の指示を受けたときに、湯はり経過時間が所定時間に達している場合には、貯湯タンク8の湯切れが発生する可能性があることをユーザーに報知する湯切れ注意報知を、リモコン44等のユーザーインターフェースにより実施可能である。以下では、追い焚き運転の実施によって発生する貯湯タンク8の湯切れを「追い焚き湯切れ」と称する。
上記の所定時間は、一定の値(例えば8時間)でもよいし、条件によって変化する値でもよい。湯はり経過時間がまだ所定時間に達していない場合には、浴槽湯温が、湯はりしたときの温度からあまり低下していないと想定されるので、追い焚き運転によって多量の湯を使用する可能性は低いため、追い焚き湯切れが発生する可能性が小さい。これに対し、湯はり経過時間がすでに所定時間に達している場合には、浴槽湯温が、湯はりしたときの温度から大きく低下していると想定されるので、追い焚き運転によって多量の湯を使用する可能性があり、追い焚き湯切れが発生する可能性がある。このため、この場合には、制御部36は、湯切れ注意報知を実施する。
本実施の形態において、制御部36は、湯切れ注意報知を実施する場合、ふろ循環ポンプ29を作動させる前に、湯切れ注意報知を実施する。このため、ユーザーから追い焚き運転の指示を受けたときに、制御部36は、即座に、湯切れ注意報知を実施できる。このように、本実施の形態であれば、追い焚き湯切れが発生する可能性についての情報を迅速にユーザーに報知することができる。それゆえ、追い焚き運転の指示をしたユーザーが、その場から離れる前に、確実に湯切れ注意報知を実施できる。したがって、湯切れ注意報知にユーザーが気づかないという不具合が生じることを確実に防止できる。
ユーザーから追い焚き運転の指示を受け、湯切れ注意報知を実施するかどうかを判断するときに、制御部36は、実際の浴槽湯温の情報を必要としない。このため、ふろ循環ポンプ29を作動させる前に、湯切れ注意報知を実施可能である。
前日から浴槽30内に残っている残り湯を加熱する追い焚き運転を行う際には、多量の湯を使用する可能性が高いため、追い焚き湯切れが発生する可能性がある。このため、上記の所定時間の値を決める際には、前日から浴槽30内に残っている残り湯を加熱する追い焚き運転を行うような状況を想定し、そのような状況のときに、湯はり経過時間が所定時間を超えることになるようにすることが好ましい。
制御部36は、過去所定期間(例えば過去2週間)における、湯はりのときから、追い焚き運転の開始時までの時間のうちの最大時間または平均時間に等しい値、またはそれ以上の値になるように、湯はり経過時間と比較する所定時間の値を決めてもよい。これにより、普段ユーザーが追い焚き運転を利用する実態に応じて、所定時間の値を決めることが可能となる。
貯湯式給湯機35は、外気温度を検知する外気温度検知手段(図示省略)を備えていてもよい。外気温度検知手段は、例えば、HPユニット7に設けられた外気温度センサでもよい。あるいは、タンクユニット33に設けられた温度センサを外気温度センサとして代用してもよい。制御部36は、湯はり経過時間と比較する所定時間の値を決める際に、外気温度が比較的低いときの所定時間の値を、外気温度が比較的高いときの所定時間の値よりも短くするようにしてもよい。外気温度が低いほど、浴室内の温度も低いと考えられるので、浴槽30内の湯の放熱量も多くなり、浴槽湯温が低下しやすいと考えられる。このため、外気温度が低いほど、追い焚き湯切れが発生しやすいと言える。このため、外気温度が低い場合に、湯はり経過時間と比較する所定時間の値を短くすることで、湯切れ注意報知を、より適切に実施できる。
また、制御部36は、湯はり経過時間と比較する所定時間の値を、季節に応じて、決めてもよい。例えば、制御部36は、冬季における所定時間の値を、夏季における所定時間の値よりも短くするようにしてもよい。また、制御部36は、湯はり経過時間と比較する所定時間の値を、浴槽30へ湯はりを行う湯温の設定温度である浴槽設定温度に応じて、決めてもよい。例えば、制御部36は、浴槽設定温度が比較的高いときの所定時間の値を、浴槽設定温度が比較的低いときの所定時間の値よりも短くするようにしてもよい。
貯湯式給湯機35は、湯はりのときに浴槽30に溜める湯の量である湯はり量を設定可能な湯はり量設定手段を備える。ユーザーは、リモコン44にて、湯はり量を、例えば100L~400Lの範囲で、設定できる。制御部36は、設定された湯はり量が比較的多いときの所定時間の値を、設定された湯はり量が比較的少ないときの所定時間の値よりも短くしてもよい。湯はり量が大きいほど、追い焚き運転によって、貯湯タンク8の熱量を多く消費する。このため、上記のようにすることで、湯切れ注意報知を、より適切に実施できる。なお、制御部36は、湯はり量の設定がユーザーによって変更された場合には、それに応じて、湯はり経過時間と比較する所定時間の値を変更する。
以下、本実施の形態の貯湯式給湯機35が追い焚き運転の指示を受けた場合の動作についてさらに説明する。図2は、追い焚き運転の指示を受けた場合に制御部36が実行する処理のフローチャートである。
図2のステップS1では、制御部36は、追い焚き開始操作が行われたか否かを判定する。例えば、リモコン44の追い焚きスイッチが押下された場合には、制御部36は、追い焚き開始操作があったと判断する。追い焚き開始操作は、追い焚き運転の指示に相当する。追い焚き開始操作があった場合、すなわち、追い焚き運転の指示をユーザーから受けた場合には、制御部36は、ステップS2に遷移する。
ステップS2では、制御部36は、追い焚き湯切れの可能性を報知する湯切れ注意報知の設定が「入」であるか「切」であるかを判定する。本実施の形態では、湯切れ注意報知を実施するか実施しないかをユーザーが事前に設定可能である。これにより、利便性が向上する。例えば、リモコン44に、追い焚き湯切れに関する報知を入切可能な設定を搭載しておき、工場出荷時は「入」設定としておき、湯切れ注意報知が不要なユーザーは「切」に設定可能としておくとよい。湯切れ注意報知の設定が「入」に設定されている場合には処理はステップS3へ進み、湯切れ注意報知の設定が「切」に設定されている場合には処理はステップS7へ遷移する。
ステップS3では、制御部36は、現在の湯はり経過時間を所定時間と比較する。現在の湯はり経過時間がまだ所定時間に達していない場合には、処理はステップS4へ遷移する。これに対し、現在の湯はり経過時間がすでに所定時間に達している場合には、処理はステップS6へ遷移し、制御部36は、湯切れ注意報知を実施する。ステップS6の後、処理はステップS7へ遷移する。
貯湯温度センサ42,43は、貯湯タンク8の残湯量を検出する残湯量検出手段に相当する。貯湯タンク8の残湯量とは、貯湯タンク8内に残っている湯が持っている熱量である。あるいは、貯湯タンク8内に残っている湯が持っている熱量を、所定温度の湯の体積に換算した値を、貯湯タンク8内の残湯量としてもよい。
ステップS4で、制御部36は、貯湯タンク8内の残湯量が、一定量以上であるかどうかを判断する。この「一定量」の値は、例えば50Lでもよい。貯湯タンク8内の残湯量が一定量以上であれば、追い焚き湯切れが発生する心配はないと言える。このため、貯湯タンク8内の残湯量が一定量以上であれば、制御部36は、湯切れ注意報知を実施せず、ステップS5に進む。これに対し、貯湯タンク8内の残湯量が一定量未満であれば、追い焚き湯切れが発生する心配があると言える。このため、貯湯タンク8内の残湯量が一定量未満であれば、制御部36は、ステップS6に進み、湯切れ注意報知を実施する。
このように、本実施の形態では、追い焚き運転の指示を受けたときに、貯湯タンク8内の残湯量が基準に比べて少ない場合には、制御部36は、湯はり経過時間が所定時間に達していなくても、湯切れ注意報知を実施する。これにより、湯切れ注意報知を、より適切に実施できる。
貯湯タンク8内の残湯量と比較する基準の値は、1回の追い焚き運転で一般的に使用される使用熱量に応じた値でもよいし、当該使用熱量に対して余裕を持たせた値としてもよい。また、制御部36は、季節あるいは気温等に応じて、貯湯タンク8内の残湯量と比較する基準の値を変動させても良い。また、制御部36は、過去所定期間(例えば過去2週間)のうちの、1回あたりの追い焚き運転での使用熱量の最大値あるいは平均値に応じて、貯湯タンク8内の残湯量と比較する基準の値を決めてもよい。
本実施の形態では、貯湯式給湯機35は、通常追い焚き運転と、通常追い焚き運転よりも追い焚き加熱能力が高い急速追い焚き運転とを実施可能である。ステップS5では、制御部36は、今回の追い焚き運転の指示が、通常追い焚き運転の指示であるか急速追い焚き運転の指示であるかを判断する。今回が通常追い焚き運転の指示である場合には、貯湯タンク8内の湯を使用する量が比較的少ないので、追い焚き湯切れが発生する心配はないと言える。このため、今回が通常追い焚き運転の指示である場合には、制御部36は、湯切れ注意報知を実施せず、ステップS7に進む。
これに対し、ステップS5で、今回の追い焚き運転の指示が急速追い焚き運転の指示である場合には、制御部36は、過去所定期間(例えば過去2週間)の間に、急速追い焚き運転を使用した実績があるかどうかを判断する。そして、過去所定期間に急速追い焚き運転を使用した実績がない場合には、制御部36は、ステップS6に進み、湯切れ注意報知を実施する。その一方で、過去所定期間に急速追い焚き運転を使用した実績がある場合には、湯切れ注意報知を実施せず、ステップS7に進む。これにより、急速追い焚き運転を普段あまり利用しないユーザーが急速追い焚き運転を利用しようとしている場合に、湯切れ注意報知を報知することで、普段よりも追い焚き湯切れが発生しやすいことを当該ユーザーに知らせることができる。
以上のように、本実施の形態では、貯湯式給湯機35が、比較的高い追い焚き加熱能力の追い焚き運転と、比較的低い追い焚き加熱能力の追い焚き運転とを実施可能であり、比較的高い追い焚き加熱能力の追い焚き運転の指示を受けたときに、過去所定期間に比較的高い追い焚き加熱能力の追い焚き運転を実施したことがない場合には、制御部36は、湯はり経過時間が所定時間に達していなくても、湯切れ注意報知を実施する。これにより、湯切れ注意報知を、より適切に実施できる。
ステップS6では、追い焚き湯切れが発生する可能性があるため、追い焚き指示の操作をしたユーザーに対して、湯切れ注意報知を実施する。ステップS2からステップS5の判定について、制御部36は、ユーザーが追い焚き指示の操作をした時点の情報にて判定可能である。このため、ユーザーが追い焚き指示の操作をした直後に、湯切れ注意報知を実施可能である。湯切れ注意報知として、例えば、リモコン44等のユーザーインターフェースから報知音を出して注意喚起を行うことが好ましい。
図2のフローチャートでは、ステップS6で湯切れ注意報知を実施した後、制御部36は、ステップS7へ遷移し、ふろ循環ポンプ29の動作を開始させる。次いで、ステップS8にて、浴槽30内に水が有るか否かを、ふろ循環回路に設けられたフロースイッチ(図示省略)により確認する。浴槽30内に水が有る場合には、制御部36は、ステップS9へ遷移し、追い焚き運転を実施する。これに対し、浴槽30内に水が無い場合には、制御部36は、ステップS10へ遷移し、追い焚き運転を中止する。
図2のフローチャートでは、湯切れ注意報知を実施した後、制御部36は、追い焚き運転を実施する。これに対し、本開示では、湯切れ注意報知を実施した場合に、制御部36は、追い焚き運転を実施しないようにしてもよい。これにより、追い焚き湯切れが発生することを確実に防止できる。
あるいは、制御部36は、追い焚き運転の指示を受け、湯切れ注意報知を実施した後、追い焚き運転の指示を第一時間のうちに再び受けた場合には、追い焚き運転を実施するようにしてもよい。この第一時間は、湯切れ注意報知を受けたユーザーが、追い焚き運転について再検討して判断するまでの適宜の時間に相当する。第一時間は、例えば30秒間でもよい。上記のようにすることで、追い焚き湯切れが発生する可能性があることを承知したユーザーが追い焚き運転の実施を選択する場合の利便性が向上する。なお、湯切れ注意報知を実施した後、追い焚き運転の指示を第一時間のうちに再び受けた場合には、制御部36は、ステップS2~ステッS6の処理を行わずに、ステップS1からステップS7へ遷移する。
また、制御部36は、追い焚き運転の指示を受け、湯切れ注意報知を実施した後、リモコン44等のユーザーインターフェースを用いて、追い焚き運転を実施するかどうかをユーザーに選択させるようにしてもよい。例えば、図2のフローチャートにおいて、ステップS6からステップS7へ遷移する前に、制御部36は、リモコン44等のユーザーインターフェースを用いて、追い焚き運転を実施するかどうかをユーザーに選択させ、追い焚き運転の実施をユーザーが選択した場合に、ステップS8へ遷移するようにしてもよい。これにより、ユーザーの意向にすぐに対応できるので、利便性が向上する。
湯切れ注意報知を実施した場合には、制御部36は、翌日に貯湯タンク8に貯える蓄熱量を増やすようにしてもよい。すなわち、制御部36は、湯切れ注意報知を実施した日の翌日に貯湯タンク8に貯える蓄熱量が、湯切れ注意報知を実施しなかった日の翌日に貯湯タンク8に貯える蓄熱量よりも多くなるように、沸上運転を制御してもよい。これにより、湯切れ注意報知を実施した日の翌日に、貯湯タンク8内の湯切れが発生することをより確実に防止できる。
1 圧縮機、 3 水冷媒熱交換器、 4 膨張弁、 5 冷媒配管、 6 空気熱交換器、 7 HPユニット、 8 貯湯タンク、 8a 水導入口、 8b 水導出口、 8c 温水導入口、 8d 温水導入出口、 9 給水管路、 9a 第1給水配管、 9b 第2給水配管、 9c 第3給水配管、 10 水導出口配管、 11 三方弁、 12 熱源ポンプ、 13 送湯配管、 14 HP往き配管、 15 HP戻り配管、 16 第1バイパス配管、 17 第2バイパス配管、 18 四方弁、 20 ふろ用熱交換器、 20a 温水導入配管、 20b 温水導出配管、 21 給湯配管、 22 給湯用混合弁、 23 ふろ用混合弁、 24 第1給湯配管、 25 第2給湯配管、 26 ふろ用電磁弁、 27 ふろ往き配管、 28 ふろ戻り配管、 29 ふろ循環ポンプ、 30 浴槽、 31 減圧弁、 33 タンクユニット、 34 給湯栓、 35 貯湯式給湯機、 36 制御部、 37 ふろ往き温度センサ、 38 ふろ戻り温度センサ、 42,43 貯湯温度センサ、 44 リモコン、 45 ふろ用流量センサ

Claims (12)

  1. 貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクに貯留された湯を用いて、浴槽に貯留された浴槽水を加熱可能な熱交換器と、
    前記熱交換器を前記浴槽につなぐふろ循環回路に前記浴槽水を流れさせるふろ循環ポンプと、
    前記熱交換器により前記浴槽水を加熱する追い焚き運転を実施可能な制御手段と、
    を備え、
    前記追い焚き運転の指示を受けたときに、前記貯湯タンクの湯を利用して前記浴槽へ湯を溜める動作である湯はりのときからの経過時間が所定時間に達している場合には、前記制御手段は、前記貯湯タンクの湯切れが発生する可能性があることをユーザーに報知する湯切れ注意報知をユーザーインターフェースにより実施可能である貯湯式給湯機。
  2. 前記所定時間の値は、過去所定期間における、前記湯はりのときから、前記追い焚き運転の開始時までの時間のうちの最大時間以上または平均時間以上の値である請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記貯湯タンクの残湯量を検出する残湯量検出手段を備え、
    前記追い焚き運転の指示を受けたときに、前記残湯量が基準に比べて少ない場合には、前記制御手段は、前記経過時間が所定時間に達していなくても、前記湯切れ注意報知を実施する請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記湯切れ注意報知を実施するか実施しないかをユーザーが事前に設定可能である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  5. 比較的高い追い焚き加熱能力の前記追い焚き運転と、比較的低い追い焚き加熱能力の前記追い焚き運転とを実施可能であり、
    前記比較的高い追い焚き加熱能力の前記追い焚き運転の指示を受けたときに、過去所定期間に前記比較的高い追い焚き加熱能力の前記追い焚き運転を実施したことがない場合には、前記制御手段は、前記経過時間が所定時間に達していなくても、前記湯切れ注意報知を実施する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記湯切れ注意報知を実施した場合には、前記制御手段は、翌日に前記貯湯タンクに貯える蓄熱量を増やす請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記湯はりのときに前記浴槽に溜める湯の量である湯はり量を設定可能な湯はり量設定手段を備え、
    前記制御手段は、前記湯はり量が比較的多いときの前記所定時間の値を、前記湯はり量が比較的少ないときの前記所定時間の値よりも短くする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  8. 前記追い焚き運転の指示を受け、前記湯切れ注意報知を実施した後、前記ユーザーインターフェースを用いて、前記追い焚き運転を実施するかどうかをユーザーに選択させる請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  9. 前記追い焚き運転の指示を受け、前記湯切れ注意報知を実施した後、前記追い焚き運転の指示を第一時間のうちに再び受けた場合には、前記追い焚き運転を実施する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  10. 外気温度を検知する外気温度検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記外気温度が比較的低いときの前記所定時間の値を、前記外気温度が比較的高いときの前記所定時間の値よりも短くする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  11. 前記湯切れ注意報知を実施した場合、前記追い焚き運転を実施しない請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
  12. 前記制御手段は、前記ふろ循環ポンプを作動させる前に、前記湯切れ注意報知を実施する請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の貯湯式給湯機。
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