JP2022107362A - 包装袋、包装袋の製造方法、及びシート包装体 - Google Patents

包装袋、包装袋の製造方法、及びシート包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】開封しやすい紙製の包装袋を提供すること。【解決手段】シートを収容する包装袋10であって、紙成分を含む紙層と、紙層に形成された開裂用切目線30と、を有し、開裂用切目線のカットCが紙層を貫通し、カットの長さが3mm以上8mm以下であり、開裂用切目線におけるカットの比率が60%以上95%以下であり、紙層の坪量が10g/m2以上40g/m2以下である包装袋であって、紙層がクラフト紙またはレーヨン紙で形成されている包装袋。【選択図】図1

Description

本発明は、包装袋、包装袋の製造方法、及びシート包装体に関する。
ペーパータオルやティシューペーパー等のシートが収容されたシート包装体は、樹脂フィルム製の包装袋に複数枚のシートが収容された状態で流通され、使用される。シート包装体の包装袋にはミシン目が形成されており、このミシン目を開裂させることで、包装体が開封される。また、包装袋が開封された部分は、シートの取出口を構成する(例えば、特許文献1、2)。
近年、CO排出に伴う地球温暖化やマイクロプラスチック等の海洋汚染等の環境負荷を抑制する観点から、シート包装体における包装袋の材質を樹脂製から紙製にシフトする動きがある。
特開2008-183034号公報 特開2018-177364号公報
しかしながら、紙製の包装袋は樹脂製の包装袋に比べて柔軟性がなく、表面が滑りやすいことから、シート包装体の包装袋を紙製にすると、ミシン目が開裂しづらく包装袋が開封しにくくなる。
本発明の課題は、開封しやすい紙製の包装袋を提供することである。
本発明に係る第1の態様は、シートを収容する包装袋であって、紙成分を含む紙層と、前記紙層に形成された開裂用切目線と、を有し、前記開裂用切目線のカットが前記紙層を貫通し、前記カットの長さが3mm以上8mm以下であり、前記開裂用切目線における前記カットの比率が60%以上95%以下である、包装袋である。
本明細書において、開裂用切目線は、カットとタイ(2つのカット間のカットされていない部分)が交互に配置され、タイが破断すると両隣のカットが連続したカットになる切目線を示す。紙層を貫通するとは、開裂用切目線のカットが、紙層を厚み方向に突き抜けることを示す。カットの長さは、開裂用切目線の各カットの長さを示す。カットの比率は、開裂用切目線中の隣り合うカットとタイの各長さ合計に対するカットの長さの割合を示す。
第1の態様では、開裂用切目線のカットが紙成分を含む紙層を貫通し、該カットの長さを3mm以上8mm以下にし、該カットの比率を60%以上95%以下にすることで、包装袋の材質を樹脂製から紙製にシフトした場合でも、開裂用切目線が開裂しやすくなる。これにより、第1の態様では、開封しやすい紙製の包装袋を提供することができる。
本発明に係る第2の態様は、前記紙層の坪量が10g/m以上40g/m以下である、包装袋である。第2の態様では、紙層の坪量を10g/m以上40g/m以下にすることで、包装袋の強度を維持することができる。そのため、第2の態様によれば、破断しにくい包装袋を提供することができる。
本発明に係る第3の態様は、前記紙層がクラフト紙またはレーヨン紙で形成されている、包装袋である。本明細書において、クラフト紙は、クラフトパルプを原料とする紙を示す。また、レーヨン紙は、木材パルプなどから化学合成して作られたレーヨン繊維をクラフトパルプに配合させたものを示す。なお、レーヨン紙は、包装袋の柔らかさと強度を両立させる観点から、レーヨン繊維の配合率が質量比で20%以下のものが好ましい。
第3の態様では、紙層をクラフト紙またはレーヨン紙で形成することで、包装袋のごわごわ感を抑制しながら包装袋の強度を維持することができる。
本発明に係る第4の態様は、前記紙層の少なくともいずれか一方の面に設けられた熱可塑性樹脂を含む樹脂層を有し、前記開裂用切目線のカットが前記紙層と前記樹脂層を貫通し、前記包装袋における前記紙成分の比率が50%以上である、包装袋である。
本明細書において、紙層の少なくともいずれか一方の面に設けられた樹脂層は、紙層の表面または裏面のいずれか片面に樹脂層が設けられた2層構造または紙層の表面及び裏面の両面に樹脂層が積層された3層構造のいずれかを示す。紙層と樹脂層を貫通するとは、開裂用切目線のカットが、積層された紙層と樹脂層を厚み方向に突き抜けることを示す。
第4の態様では、紙成分を含む紙層の少なくともいずれか一方の面に設けられた熱可塑性樹脂を含む樹脂層を有することで、包装袋を柔らかくすることができる。これにより、包装袋のごわごわ感をさらに抑制し、包装袋に追従性を付与することができる。そのため、包装袋の材質を樹脂製から紙製にシフトした場合でも、製造時や輸送時に破断しにくい包装袋を提供することができる。
また、第4の態様では、紙層の少なくともいずれか一方の面に設けられた樹脂層が熱可塑性樹脂を含むことで、包装袋をシール(または封止)する際に樹脂層を加熱することで、溶けた樹脂層が接着剤として機能し得る(接着機能を有する)ため、包装袋のシールが容易である。さらに、第4の態様では、包装袋における紙成分の比率が50%以上であるため、環境負荷を抑制することができる。
また、第4の態様では、上述のように、紙層に樹脂層が積層されていることで追従性が付与された包装袋に開裂用切目線が設けられているため、開裂用切目線の開裂が容易である。
本発明に係る第5の態様は、前記樹脂層の厚みが5μm以上40μm以下である、包装袋である。第5の態様では、樹脂層の厚みを5μm以上40μm以下にすることで、包装袋における紙成分の比率を50%以上に維持しやすくなる。また、包装袋のごわごわ感を抑制しながら、包装袋のシール時における樹脂層の接着機能を維持することができる。
本発明に係る第6の態様は、前記熱可塑性樹脂が低密度ポリエチレンである、包装袋である。第6の態様では、樹脂層に含まれる熱可塑性樹脂として低密度ポリエチレンを用いることにより、包装袋のごわごわ感をさらに抑制しながら、包装袋のシール時における樹脂層の接着機能を向上させることができる。
本発明に係る第7の態様は、前記樹脂層が前記包装袋の内側に配置された状態で包装されている、包装袋である。第7の態様では、樹脂層が包装袋の内側に配置された状態で包装袋が包装されることで、樹脂層同士を接着することができる。これにより、樹脂層の接着機能を有効に利用することができるので、シール性の高い包装袋が得られる。
本発明に係る第8の態様は、前記開裂用切目線が前記包装袋の天面に形成されている、包装袋である。第8の態様では、包装袋の天面に開裂用切目線を設けることで、開裂用切目線を開裂させることにより、包装袋の天面に取出口を構成することができる。
本発明に係る第9の態様は、第1乃至第8の態様に係る包装袋の製造方法であって、前記包装袋の一部に開裂用切目線を形成する工程を有し、前記工程で前記包装袋に対して前記開裂用切目線を貫通させる、包装袋の製造方法である。第9の態様では、包装袋の一部に開裂用切目線を形成する工程で包装袋に対して開裂用切目線を貫通させることで、包装袋の材質を紙製にシフトした場合でも、開封し易い紙製の包装袋を得ることができる。
本発明に係る第10の態様は、第1乃至第8の態様に係る包装袋と、前記包装袋に収容されたシートと、を有する、シート包装体である。第10の態様では、上述の包装袋にシートが収容されたシート包装体を構成することで、上述の包装袋と同様の効果が得られる。すなわち、第10の態様によれば、包装袋の材質を紙製にシフトした場合でも、開裂用切目線が開裂しやすく、包装袋が開封しやすいシート包装体を提供することができる。
本発明の一態様によれば、開封しやすい紙製の包装袋を提供することができる。
実施形態の包装袋にシートが収容されたシート包装体を示す図である。 実施形態の包装袋に収容されるシートを示す図である。 図1のシート包装体を天面側から見た図である。 図1のシート包装体を底面側から見た図である。 図1のシート包装体を正面側から見た図である。 図1のシート包装体を背面側から見た図である。 図1のシート包装体を左側面側から見た図である。 図1のシート包装体を右側面側から見た図である。 図3の領域R1における天面の部分断面図である。 図3の領域R1における天面の部分断面図(2層構造)である。 図3の領域R2の部分拡大図である。 図11の開裂用切目線に沿う断面図である。 図11の開裂用切目線に沿う断面図(2層構造)である。 本実施形態の包装袋の開裂用切目線を形成する器具の一例を示す図である。 図14の器具を用いて包装袋に開裂用切目線を形成する工程を示す図である。 図14の器具を用いて、包装袋に開裂用切目線を形成した後の状態を示す図である。 図3のシート包装体の開裂用切目線が開裂した状態を示す図である。 図1のシート包装体の使用時の状態を示す図である。
<包装体>
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、共通する部分は、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、各図において、各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。なお、各図では、3軸方向(X方向、Y方向、Z方向)の3次元直交座標系を用い、包装袋の長手方向をX方向とし、幅方向をY方向とし、高さ方向(上下方向または厚み方向)をZ方向とする。
図1は、実施形態の包装袋にシートが収容されたシート包装体を示す図である。図2は、実施形態の包装袋に収容されるシートを示す図である。図3、図4、図5、図6、図7、図8は、図1のシート包装体を天面側、底面側、正面側、背面側、左側面側、右側面側からそれぞれ見た図である。
シート包装体100は、図1に示すように、包装袋10、シート積層体20(複数枚のシートS)を有する。シート包装体100は、本実施形態に係るシート包装体の一例である。また、包装袋10は、本実施形態に係るシート包装体を構成する包装袋の一例である。シート積層体20は、本実施形態に係る包装袋に収容されるシートの一例である。
包装袋10には、図2に示すように、積層された複数枚(または複数組)のシートS(シート積層体20)が収容される。シート積層体20は、シートSの積層方向(SD方向)が高さ方向(Z方向)となるように包装袋10に収容されている。シート積層体20は、包装袋10に形成された後述の取出口30(開口OP)を通してシートSが1組ずつ引き出せるようになっている(図18参照)。
シートSの積層体SLの形態は、特に限定されず、例えば、シートSが折りたたまれた状態で積層されたもの、各シートSが折り込まれた状態で互い違いに積層されたもの(いわゆるポップアップ式のシート積層体)、複数枚のシートSが単に積層されたもの等を採用することができる。
また、シートS(シート積層体20)の寸法は、包装袋10の長手方向(X方向)の長さL2を150~250mm程度、包装袋10の長手方向(X方向)に直交する幅方向(Y方向)の幅W2を70~150mm程度、高さ方向(Z方向)の高さH2を20~100mm程度とすることができる。このような薄葉紙の積層体は、例えば、ロータリー式又はマルチスタンド式インタフォルダによって製造することができる。
シートSの態様は、特に限定されず、例えば、ペーパータオル、キッチンペーパー、ティシューペーパー、トイレットペーパー等の衛生薄葉紙に適用可能である。これらの衛生薄葉紙には、保湿成分を含んだ衛生薄葉紙(例えば、ローションティシュー等)も含まれる。
また、シートSの用途は、特に限定されず、産業用、家庭用、携帯用のいずれも適用できる。なお、本実施形態におけるシートとしては、これらの中でも、家庭用、携帯用のペーパータオルが好適に用いられる。
シートSのプライ数は、特に限定されないが、1プライ以上にすることができ、好ましくは1プライまたは2プライ(2枚重ね)である。また、シートSの形状は、特に限定されないが、例えば、2プライのシートが折りたたまれた状態で輪郭形状が四角形(長方形、正方形等)のものであることが好ましい。
シートSの材質は、特に限定されないが、例えば、紙、不織布または布等のシートを用いることができ、好ましくは紙(紙シート)である。なお、シートSが紙シートの場合、パルプを主原料とする原紙が用いられる。パルプ組成は、紙シートにおける公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を、50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。
また、シートS(紙シート)におけるパルプ組成は、特に限定されない。例えば、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)やNUKP(針葉樹未晒しパルプ)などの針葉樹パルプと、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)やLUKP(広葉樹未晒しパルプ)などの広葉樹パルプとを、任意の比率で使用することができる。なお、広葉樹パルプと針葉樹パルプの比は、限定されないが、好ましくは10:90~80:20であり、より好ましくは広葉樹パルプに対して針葉樹パルプの比率がより多いパルプ組成である。また、シートS(紙シート)に含まれるパルプには、古紙パルプを用いても良い。
シートSの坪量は、特に限定されないが、プライ数に応じて、紙の場合は5g/m以上80g/m以下であり、好ましくは10g/m以上60g/m以下、より好ましくは10g/m以上45g/m以下である。また、不織布の場合は20g/m以上100g/m以下のものが望ましい。なお、坪量は、JIS P 8124(2011)の規定に準拠して測定される。
また、シートS(紙シート)の厚み(紙厚)は、特に限定されず、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、シートSが紙の場合、紙厚は、2プライあたり、50μm以上600μm以下であり、好ましくは60μm以上550μm以下、より好ましくは130μm以上400μm以下である。
また、シートS(紙シート)には、エンボス加工が施されていてもよい。このようなエンボス加工は、公知のエンボス付与方法により実施することができる。
図9は、図3の領域R1における天面の部分断面図である。包装袋10は、図9に示すように、紙成分を含む紙層10Aを有する。なお、包装袋10は、このような紙層10Aのみで構成されていてもよいが、好ましくは、紙層10Aと該紙層10Aの少なくともいずれか一方の面に設けられた熱可塑性樹脂を含む樹脂層10Bとを有する(図10)。そして、包装袋10における紙成分の比率が50%以上となっている。
ここで、紙成分は、例えば、植物繊維を膠着させたもの(パルプ)である。紙成分におけるパルプ組成は、限定されず、例えば、広葉樹パルプと針葉樹パルプの比が0:100~70:30であり、好ましくは広葉樹パルプに対して針葉樹パルプの比率がより多いパルプ組成である。また、パルプには、古紙パルプを用いても良い。
本実施形態では、紙層10Aの少なくともいずれか一方の面に設けられた樹脂層は、例えば、紙層10Aの片面に樹脂層10Bが設けられた2層構造(図9)である。また、紙層10Aの少なくともいずれか一方の面に設けられた樹脂層は、紙層10Aの両面に樹脂層10Bが積層された3層構造(図示せず)でもよい。
包装袋10を構成する紙層10Aの材質は、特に限定されないが、例えば、クラフト紙またはレーヨン紙で形成することができる。ここで、クラフト紙は、クラフトパルプを原料とする紙である。また、レーヨン紙は、木材パルプなどから化学合成して作られたレーヨン繊維をクラフトパルプに配合させたものである。なお、レーヨン紙は、包装袋10の柔らかさと強度を両立させる観点から、レーヨン繊維の配合率が質量比で20%以下のものが好ましい。
包装袋10を構成する紙層10Aの坪量は、限定されないが、好ましくは10g/m以上40g/m以下であり、より好ましくは15g/m以上35g/m以下、さらに好ましくは20g/m以上30g/m以下である。なお、坪量は、JIS P 8124(2011)の規定に準拠して測定される。
包装袋10(紙層10A)の厚みは、限定されないが、例えば、好ましくは20μm以上100μm以下であり、より好ましくは25μm以上90μm以下、さらに好ましくは40μm以上75μm以下である。なお、厚みは、JIS P 8118(2014)の規定に準拠して測定される。
包装袋10が樹脂層10Bを有する場合、樹脂層10Bに含まれる熱可塑性樹脂の材質は、特に限定されないが、好ましくは低密度ポリエチレンである。なお、低密度ポリエチレンとしては高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)のいずれでもよい。
包装袋10を構成する樹脂層10Bの厚みは、限定されないが、好ましくは5μm以上40μm以下であり、より好ましくは7μm以上35μm以下であり、さらに好ましくは9μm以上30μm以下である。なお、紙厚は、JIS P 8118(2014)の規定に準拠して測定される。
包装袋10の坪量は、限定されないが、好ましくは20g/m以上70g/m以下であり、より好ましくは25g/m以上65g/m以下、さらに好ましくは30g/m以上60g/m以下である。なお、坪量は、JIS P 8124(2011)の規定に準拠して測定される。
包装袋10の厚みは、限定されないが、例えば、25μm以上105μm以下であり、好ましくは30μm以上95μm以下、より好ましくは45μm以上80μm以下である。なお、紙厚は、JIS P 8118(2014)の規定に準拠して測定される。
包装袋10の密度は、限定されないが、例えば、0.1g/m以上1.5g/m以下0.3g/m以上1.2g/m以下、より好ましくは0.5g/m以上0.9g/m以下である。なお、密度は、JIS P 8118(2014)の規定に準拠して測定される。
包装袋10の引張強度は、限定されないが、例えば、繊維の縦方向(流れ方向)に1kN/m以上6kN/m以下、好ましくは1.3kN/m以上5.5kN/m以下より好ましくは1.5kN/m以上5kN/m以下であり、横方向(流れ方向と直交する方向)に0.1kN/m以上2.5kN/m以下、好ましくは0.2kN/m以上2.4kN/m以下より好ましくは0.3kN/m以上2.3kN/m以下である。なお、引張強度は、JIS P 8113(2006)の規定に準拠して測定される。
包装袋10の引裂強度は、限定されないが、例えば、繊維の縦方向(流れ方向)に70mN以上350mN以下、好ましくは80mN以上340mN以下より好ましくは90mN以上330mN以下であり、横方向(流れ方向と直交する方向)に250mN以上950mN以下、好ましくは280mN以上930mN以下より好ましくは300mN以上920mN以下である。なお、引裂強度は、JIS P 8116(2000)の規定に準拠して測定される。
包装袋10は、天面11、底面12、側面13、側面14、妻面15、妻面16を有する。なお、包装袋10では、天面11と底面12が上下方向(Z方向)に対向し、側面13と側面14が幅方向(Y方向)に対向し、妻面15と妻面16が長手方向(X方向)に対向する。そして、妻面15、16は、天面11、底面12、側面13、および側面14のいずれにも連続する(図1、図3~図8)。
また、包装袋10の寸法は、包装袋10の長手方向(X方向)の長さL1を150~250mm程度、包装袋10の長手方向(X方向)に直交する幅方向(Y方向)の幅W1を70~150mm程度、高さ方向(Z方向)の高さH1を20~100mm程度とすることができる。なお、この包装袋10の寸法は、包装袋10にシート積層体20が収容された状態での寸法を示す。
包装袋10の天面11、妻面15の天面11側、妻面16の天面11側には、包装袋10の長手方向(X方向)に延びる取出口30が形成されている。具体的には、取出口30は、開裂用切目線30が形成されている。ここで、開裂用切目線30は、カットCとタイT(2つのカットC、C間のカットされていない部分)が交互に配置され、タイTが破断すると両隣のカットCが連続したカットになる切目線を示す(図1、図3、図11)。
図11は、図3の領域R2の部分拡大図である。開裂用切目線30は、カットCとタイTが交互に配置された直線状のミシン目Mで構成されている(図1、図3、図11)。開裂用切目線30は、包装袋10の天面11に形成されている。包装袋10では、このミシン目Mを開裂することで包装袋10の天面11に、シートSが引き出される開口OPとして形成される(図3、図17)。
開裂用切目線30の長さL3は、特に限定されず、例えば、本実施形態では、包装袋10の天面11の内側に納まる長さに調整されている(図3)。なお、開裂用切目線30は、本実施形態の包装袋における開裂用切目線の一例である。
本実施形態の包装袋10では、開裂用切目線30が紙層10Aに形成されている。そして、開裂用切目線30のカットCが紙層10Aを貫通している(図3、図11、図12)。ここで、紙層10Aを貫通するとは、開裂用切目線30のカットCが、紙層10Aを厚み方向に突き抜けることを示す(図12)。
包装袋10が樹脂層10Bを有する場合、開裂用切目線30のカットCが紙層10Aと樹脂層10Bを貫通している(図10、図13)。ここで、紙層10Aと樹脂層10Bを貫通するとは、開裂用切目線30のカットCが、積層された紙層10Aと樹脂層10Bを厚み方向に突き抜けることを示す(図13)。
本実施形態では、開裂用切目線30におけるカットCの長さD1が3mm以上8mm以下であり、好ましくは3mm以上7.5mm以下であり、より好ましくは3.5mm以上7.5mm以下である。ここで、カットの長さは、開裂用切目線30の各カットCの長さを示す。
また、開裂用切目線30におけるタイTの長さは、0.3mm以上2.5mm以下とすることができ、好ましくは0.5mm以上1.5mm以下であり、より好ましくは0.8mm以上1.2mm以下である。ここで、タイの長さは、開裂用切目線の各タイTの長さを示す。
本実施形態では、開裂用切目線30におけるカットCの比率が60%以上95%以下であり、好ましくは65%以上90%以下、より好ましくは70%以上90%以下である。カットの比率は、開裂用切目線30中の隣り合うカットCとタイTの各長さD1、D2の合計に対するカットCの長さD1の割合を示す。
なお、包装袋10では、通気孔(図示せず)を形成してもよい。通気孔は、包装袋10の空気穴として機能することができる。通気孔の作製方法は、任意であり、例えば、後述の開裂用切目線の作製方法と同様の方法を用いることができる。
通気孔の位置は、限定されず、例えば、包装袋10の側面13、14に通気孔を設けることができる。通気孔の数は、限定されず、複数の通気孔を設けることができる。通気孔の形状は、限定されず、例えば、平面視で円形にし得る。通気孔の寸法は、限定されず、例えば、約2mmの径寸法にし得る。
包装袋10の包装形態は、特に限定されず、例えば、包装袋10用シートが筒状に加工され、該筒状の包装袋用シートの開口端部がシール(封止)されたもの(ピロー包装袋)、または筒状の包装袋10用シートの両端部が折りたたまれてシール(封止)されたもの(キャラメル包装袋)、または、これらを組み合わせた包装袋等を採用することができる。なお、本実施形態においてピロー包装袋される筒状の包装袋用シートは、ガセット状に折り込まれていてもよい。
本実施形態では、包装袋10がシール部を有するピロー包装袋で構成されている。具体的には、包装袋10の妻面15、16にシール部(エンドシール)40、50が形成され、包装袋10の底面12にシール部(ボトムシール)60が形成されて、シートS(シート積層体20)がピロー包装されている。
シール部40、50、60の態様は、特に限定されない。例えば、包装袋10が紙層10Aのみで構成されている場合は、シール部40、50、60を接着剤(図示せず)で接着することができる(図9)。
また、包装袋10が樹脂層10Bを有する場合(2層構造の包装袋)は、樹脂層10Bが包装袋10の内側に配置された状態で、シール部40、50、60が熱溶着されている(図10)。ここで、熱溶着は、包装袋用シートの一部を加熱して包装袋用シートの一部同士を溶着することを示す。
熱溶着における加熱温度は、任意である。例えば、包装袋10が紙層10Aのみで構成されている場合は、接着剤が溶着する温度に調整すればよい。また、包装袋10が樹脂層10Bを有する場合(2層構造の包装袋)は、好ましくは140℃以上180℃以下、より好ましくは140℃以上170℃以下、さらに好ましくは140℃以上160℃以下に調整する。
本実施形態の包装袋10では、上述のように、開裂用切目線30のカットCが紙成分を含む紙層10Aを貫通し、カットCの長さを3mm以上8mm以下にし、カットCの比率を60%以上95%以下にすることで、包装袋10の材質を樹脂製から紙製にシフトした場合でも、開裂用切目線30が開裂しやすくなる。これにより、本実施形態では、開封しやすい紙製の包装袋10を提供することができる(図17)。
本実施形態では、上述のように、紙層10Aの坪量を10g/m以上40g/m以下にすることで、包装袋10の強度を維持することができる。そのため、本実施形態によれば、破断しにくい包装袋10を提供することができる。
本実施形態では、上述のように、紙層10Aをクラフト紙またはレーヨン紙で形成することで、包装袋10のごわごわ感を抑制しながら包装袋10の強度を維持することができる。
本実施形態では、上述のように、紙成分を含む紙層10Aの少なくともいずれか一方の面に設けられた熱可塑性樹脂を含む樹脂層10Bを有することで、包装袋10を柔らかくすることができる。これにより、包装袋10のごわごわ感をさらに抑制し、包装袋10に追従性を付与することができる。そのため、包装袋10の材質を樹脂製から紙製にシフトした場合でも、製造時や輸送時に破断しにくい包装袋10を提供することができる。
また、本実施形態では、紙層10Aの少なくともいずれか一方の面に設けられた樹脂層10Bが熱可塑性樹脂を含むことで、包装袋10をシール(または封止)する際に樹脂層10Bを加熱することで、溶けた樹脂層10Bが接着剤として機能し得る(接着機能を有する)ため、包装袋10のシールが容易である。さらに、本実施形態では、包装袋10における紙成分の比率が50%以上であるため、環境負荷を抑制することができる。
また、本実施形態では、上述のように、紙層10Aに樹脂層10Bが積層されていることで追従性が付与された包装袋10に開裂用切目線30が設けられているため、開裂用切目線30の開裂が容易である。
本実施形態では、上述のように、樹脂層10Bの厚みを5μm以上40μm以下にすることで、包装袋10における紙成分の比率を50%以上に維持しやすくなる。また、包装袋10のごわごわ感を抑制しながら、包装袋10のシール時における樹脂層10Bの接着機能を維持することができる。
本実施形態では、上述のように、樹脂層10Bに含まれる熱可塑性樹脂として低密度ポリエチレンを用いることにより、包装袋10のごわごわ感をさらに抑制しながら、包装袋10のシール時における樹脂層10Bの接着機能を向上させることができる。
本実施形態では、樹脂層10Bが包装袋10の内側に配置された状態で包装袋10が包装されることで、樹脂層10B同士を接着することができる。これにより、樹脂層10Bの接着機能を有効に利用することができるので、シール性の高い包装袋10が得られる。
本実施形態では、包装袋10の天面11に開裂用切目線30を設けることで、開裂用切目線30を開裂させることにより、包装袋10の天面11に取出口(開口OP)を構成することができる。
<包装袋の製造方法>
本実施形態に係る包装袋の製造方法は、上述の包装袋10を製造する方法である。例えば、包装袋10の一部に開裂用切目線30を形成する工程を有する。この開裂用切目線30を形成する工程では、包装袋10に対して開裂用切目線30を貫通させる。
開裂用切目線30の貫通は、図14に示す器具90を用いて行う。具体的には、器具90針部91と台部92の間に包装袋10(包装袋10用シート)を配置する(図14)。そして、針部91の先端91Aを台部92の受溝92Aに向けて降下させて包装袋10用シートに突き刺する(図15)。針部91の先端91Aを上昇させて、包装袋10用シートから抜き取ることで、開裂用切目線30のカットCが形成される(図16)。
なお、開裂用切目線30を形成する工程以外の工程については、従来の樹脂フィルムの包装袋を製造する方法で用いられる工程を採用することができる。
本実施形態では、包装袋10の一部に開裂用切目線30を形成する工程で包装袋10に対して開裂用切目線30を貫通させることで、包装袋10の材質を紙製にシフトした場合でも、開封し易い紙製の包装袋10を得ることができる。
また、本実施形態の製造方法を用いることで、例えば、器具90の針部91の先端91Aの角度が30°、60°、90°の場合、いずれの場合も開裂用切目線30を貫通させることができる。また、針部91の先端91Aを台部92の受溝92Aに対応させることで、針部91の先端91Aの角度がいずれの場合も針部91の先端91Aの摩耗を抑制することができる。
<シート包装体>
本実施形態に係るシート包装体は、上述の包装袋10と、包装袋10に収容されたシートSと、を有する。具体的には、本実施形態に係るシート包装体は、上述の包装袋10及びシート積層体20(複数枚のシートS)を有するシート包装体100で構成することができる。
本実施形態のシート包装体では、上述の包装袋10にシートS(シート積層体20)が収容されたシート包装体100を構成することで、上述の包装袋10と同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態によれば、包装袋の材質を樹脂製から紙製にシフトした場合でも、開裂用切目線が開裂しやすく、包装袋が開封しやすいシート包装体100を提供することができる。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
[試験体]
試験体として、複数枚のシートS(シート積層体20)が包装袋10にピロー包装されたシート包装体100を用意した(図1~図8)。シート積層体20は、シートSが折りたたまれた状態で積層されたペーパータオル(商品名「エルヴェール エコドライ(中判)」、大王製紙株式会社製、200組、高さH1:65mm、長さL1:210mm、幅(奥行)W1:115mm、坪量33g/m、紙厚180μm)を用いた。包装袋10の天面11にミシン目M(開裂用切目線30)を形成した。
[米坪]
試験体を構成する包装袋10の坪量(坪量)を、JIS P 8124(2011)の規定に準拠して測定した。米坪の単位は、g/mである。
[厚み]
試験体を構成する包装袋10の厚みを、JIS P 8118(2014)の規定に準拠して測定した。厚みの単位は、μmである。
[引張強度]
試験体を構成する包装袋10について、JIS P 8113(2006)の規定に準拠して、テンシロン万能試験機(A&D社製、RTG-1210)を使用し、縦方向(流れ方向)と横方向(流れ方向と直交する方向)の引張強度(mN)を測定した。
[引裂強度]
試験体を構成する包装袋10について、JIS P 8116(2000)の規定に準拠して、引裂強度試験機(熊谷理機工業社製、エルメンドルフ引裂度試験機(デジタル表示式))を使用し、繊維の縦方向(流れ方向)と横方向(流れ方向と直交する方向)の引裂強度を測定した。
[ミシン目開封性]
試験体を構成する包装袋10の天面11に形成されたミシン目M(開裂用切目線30)の開封のし易さを確認した。ミシン目の評価は、ユーザー10人のうち開封しづらいと回答した人数が0~3人の場合は〇(良好)、4人以上の場合は×(不良)と評価した。
以下、実施例及び比較例の用いる素材について、説明する。
[素材1]
紙層(外層)に坪量20g/mのレーヨン紙を用い、樹脂層(内層)に厚み11μmの低密度ポリエチレンを用いた素材1を構成した。素材1の性状(米坪、紙厚、密度、引張強度、引裂強度)を、表1に示す。
[素材2]
紙層(外層)に坪量30g/mのレーヨン紙を用いた以外は、素材1と同様に素材2を構成した。素材2の性状を、表1に示す。
[素材3]
樹脂層(内層)に厚み15μmのポリエチレンを用いた以外は、素材1と同様に素材3を構成した。素材3の性状を、表1に示す。
[素材4]
紙層(外層)のみ構成し、樹脂層(内層)を構成しなかった以外は、素材2と同様に素材4を構成した。素材4の性状を、表1に示す。
[素材5]
紙層(外層)にクラフト紙を用いた以外は、素材1と同様に素材5を構成した。素材5の性状を、表1に示す。
[素材6]
紙層(外層)のみ構成し、樹脂層(内層)を構成しなかった以外は、素材5と同様に素材6を構成した。素材6の性状を、表1に示す。
[素材7]
紙層(外層)に坪量52.3g/mの上質紙を用いた以外は、素材1と同様に素材7を構成した。素材6の性状を、表1に示す。
[素材8]
紙層(外層)を構成せず、樹脂層(内層)に厚み22μmのポリエチレンを用いた以外は、素材1と同様に素材8を構成した。素材8の性状を、表1に示す。
以下、実施例及び比較例について、説明する。
[実施例1]
包装袋10に素材1を用い、素材1に開裂用切目線30のカットCを貫通させ、開裂用切目線30のカットCを4mm、タイTを1mmとし、カットCとタイTの比を4:1(カット率80%)とした。結果を表2に示す。
[実施例2]
開裂用切目線30のカットCを5mmとし、カットCとタイTの比を5:1(カット率83%)とした以外は、実施例1と同様に作製、評価した。結果を表2に示す。
[実施例3]
開裂用切目線30のカットCを7mmとし、カットCとタイTの比を7:1(カット率88%)とした以外は、実施例1と同様に作製、評価した。結果を表2に示す。
[実施例4]
素材1の代わりに素材2を用いた以外は、実施例1と同様に測定、評価した。結果を表2に示す。
[実施例5]
素材1の代わりに素材2を用いた以外は、実施例2と同様に測定、評価した。結果を表2に示す。
[実施例6]
素材1の代わりに素材2を用いた以外は、実施例3と同様に測定、評価した。結果を表2に示す。
[実施例7]
素材1の代わりに素材3を用いた以外は、実施例1と同様に測定、評価した。結果を表2に示す。
[実施例8]
素材1の代わりに素材3を用いた以外は、実施例2と同様に測定、評価した。結果を表2に示す。
[実施例9]
素材1の代わりに素材3を用いた以外は、実施例3と同様に測定、評価した。結果を表2に示す。
[実施例10]
素材1の代わりに素材4を用いた以外は、実施例1と同様に測定、評価した。結果を表3に示す。
[実施例11]
素材1の代わりに素材4を用いた以外は、実施例2と同様に測定、評価した。結果を表3に示す。
[実施例12]
素材1の代わりに素材4を用いた以外は、実施例3と同様に測定、評価した。結果を表3に示す。
[実施例13]
素材1の代わりに素材5を用いた以外は、実施例1と同様に測定、評価した。結果を表3に示す。
[実施例14]
素材1の代わりに素材5を用いた以外は、実施例2と同様に測定、評価した。結果を表3に示す。
[実施例15]
素材1の代わりに素材5を用いた以外は、実施例3と同様に測定、評価した。結果を表3に示す。
[実施例16]
素材1の代わりに素材6を用いた以外は、実施例1と同様に測定、評価した。結果を表3に示す。
[実施例17]
素材1の代わりに素材6を用いた以外は、実施例2と同様に測定、評価した。結果を表3に示す。
[実施例18]
素材1の代わりに素材6を用いた以外は、実施例3と同様に測定、評価した。結果を表3に示す。
[実施例19]
素材1の代わりに素材7を用いた以外は、実施例1と同様に測定、評価した。結果を表3に示す。
[実施例20]
素材1の代わりに素材7を用いた以外は、実施例2と同様に測定、評価した。結果を表4に示す。
[実施例21]
素材1の代わりに素材7を用いた以外は、実施例3と同様に測定、評価した。結果を表4に示す。
[比較例1]
包装袋10に素材8を用い、素材8に開裂用切目線のカットを貫通させず、開裂用切目線のカットを1.5mm、タイTを1mmとし、カットCとタイTの比を1.5:1(カット率60%)とした。結果を表4に示す。
[比較例2]
素材8の代わりに素材1を用い、開裂用切目線のカットを9mm、タイTを1mmとし、カットCとタイTの比を9:1(カット率90%)とした以外は、比較例1と同様に測定、評価した。結果を表4に示す。
[比較例3]
開裂用切目線のカットを6mm、タイTを4mmとし、カットCとタイTの比を3:2(カット率60%)とした以外は、実施例1と同様に測定、評価した。結果を表4に示す。
[比較例4]
開裂用切目線のカットを2.5mm、タイTを1mmとし、カットCとタイTの比を2.5:1(カット率71%)とした以外は、実施例1と同様に測定、評価した。結果を表4に示す。
[比較例5]
素材1の代わりに素材2を用いた以外は、比較例2と同様に測定、評価した。結果を表4に示す。
[比較例6]
開裂用切目線のカットを2mm、タイTを2mmとし、カットCとタイTの比を1:1(カット率50%)とした以外は、実施例5と同様に測定、評価した。結果を表4に示す。
[比較例7]
素材1の代わりに素材2を用いた以外は、比較例3と同様に測定、評価した。結果を表4に示す。
[比較例8]
素材1の代わりに素材2を用いた以外は、比較例4と同様に測定、評価した。結果を表4に示す。
[比較例9]
素材1の代わりに素材3を用いた以外は、比較例2と同様に測定、評価した。結果を表5に示す。
[比較例10]
素材2の代わりに素材3を用いた以外は、比較例6と同様に測定、評価した。結果を表5に示す。
[比較例11]
素材1の代わりに素材3を用いた以外は、比較例3と同様に測定、評価した。結果を表5に示す。
[比較例12]
素材1の代わりに素材3を用いた以外は、比較例4と同様に測定、評価した。結果を表5に示す。
[比較例13]
素材1の代わりに素材4を用いた以外は、比較例2と同様に測定、評価した。結果を表5に示す。
[比較例14]
素材2の代わりに素材4を用いた以外は、比較例6と同様に測定、評価した。結果を表5に示す。
[比較例15]
素材1の代わりに素材4を用いた以外は、比較例3と同様に測定、評価した。結果を表5に示す。
[比較例16]
素材1の代わりに素材4を用いた以外は、比較例4と同様に測定、評価した。結果を表5に示す。
[比較例17]
素材1の代わりに素材5を用いた以外は、比較例2と同様に測定、評価した。結果を表5に示す。
[比較例18]
素材2の代わりに素材5を用いた以外は、比較例6と同様に測定、評価した。結果を表5に示す。
[比較例19]
素材1の代わりに素材5を用いた以外は、比較例3と同様に測定、評価した。結果を表6に示す。
[比較例20]
素材1の代わりに素材5を用いた以外は、比較例4と同様に測定、評価した。結果を表6に示す。
[比較例21]
素材1の代わりに素材6を用いた以外は、比較例2と同様に測定、評価した。結果を表6に示す。
[比較例22]
素材2の代わりに素材6を用いた以外は、比較例6と同様に測定、評価した。結果を表6に示す。
[比較例23]
素材1の代わりに素材6を用いた以外は、比較例3と同様に測定、評価した。結果を表6に示す。
[比較例24]
素材1の代わりに素材6を用いた以外は、比較例4と同様に測定、評価した。結果を表6に示す。
[比較例25]
素材1の代わりに素材7を用いた以外は、比較例2と同様に測定、評価した。結果を表6に示す。
[比較例26]
素材2の代わりに素材7を用いた以外は、比較例6と同様に測定、評価した。結果を表6に示す。
[比較例27]
素材1の代わりに素材7を用いた以外は、比較例3と同様に測定、評価した。結果を表6に示す。
[比較例28]
素材1の代わりに素材7を用いた以外は、比較例4と同様に測定、評価した。結果を表6に示す。
Figure 2022107362000002
Figure 2022107362000003
Figure 2022107362000004
Figure 2022107362000005
Figure 2022107362000006
Figure 2022107362000007
表1~4より、素材1~7に開裂用切目線30のカットCを貫通させ、カットCの長さを1.5mm以上8mm以下、カットCの比率を60%以上95%以下にした包装袋10を有する試験体は、ミシン目開封性が良好であった(実施例1~21)。
これに対して、素材1~8にかかわらず、開裂用切目線のカットを貫通させなかった包装袋を有する試験体、開裂用切目線のカットの長さを1.5mm以上8mm以下の範囲外に調整した包装袋を有する試験体、開裂用切目線のカットの比率を60%以上95%以下の範囲外に調整した包装袋を有する試験体は、いずれもミシン目開封性が良好ではなかった(比較例1~28)。
これらの結果から、シートを収容し、紙成分を含む紙層と、紙層に形成された開裂用切目線と、を有し、開裂用切目線のカットが紙層を貫通し、開裂用切目線のカットの長さが1.5mm以上8mm以下であり、開裂用切目線におけるカットの比率が60%以上95%以下である、包装袋は、紙化しても破断しにくい包装袋であることが判った。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 シート包装体
10 包装袋
10A 紙層
10B 樹脂層
11 天面
12 底面
13、14 側面
15、16 妻面
20 シート積層体
S シート
30 開裂用切目線(取出口)
M ミシン目
C カット
T タイ
D1、D2 長さ
OP 開口(取出口)
40、50 シール部(エンドシール)
60 シール部(ボトムシール)
90 器具
91 針部
91A 先端
92 台部
92A 受溝
L1、L2、L3 長さ
W1、W2 幅
H1、H2 高さ
R1、R2 領域

Claims (10)

  1. シートを収容する包装袋であって、
    紙成分を含む紙層と、
    前記紙層に形成された開裂用切目線と、を有し、
    前記開裂用切目線のカットが前記紙層を貫通し、
    前記カットの長さが3mm以上8mm以下であり、
    前記カットの比率が60%以上95%以下である、
    包装袋。
  2. 前記紙層の坪量が10g/m以上40g/m以下である、
    請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記紙層がクラフト紙またはレーヨン紙で形成されている、
    請求項1または2に記載の包装袋。
  4. 前記紙層の少なくともいずれか一方の面に設けられた熱可塑性樹脂を含む樹脂層を有し、
    前記開裂用切目線のカットが前記紙層と前記樹脂層を貫通し、
    前記包装袋における前記紙成分の比率が50%以上である、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装袋。
  5. 前記樹脂層の厚みが5μm以上40μm以下である、
    請求項4に記載の包装袋。
  6. 前記熱可塑性樹脂が低密度ポリエチレンである、
    請求項4または5に記載の包装袋。
  7. 前記樹脂層が前記包装袋の内側に配置された状態で包装されている、
    請求項4乃至6のいずれか一項に記載の包装袋。
  8. 前記開裂用切目線が前記包装袋の天面に形成されている、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の包装袋。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の包装袋の製造方法であって、
    前記包装袋の一部に開裂用切目線を形成する工程を有し、
    前記工程で前記包装袋に対して前記開裂用切目線を貫通させる、
    包装袋の製造方法。
  10. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の包装袋と、
    前記包装袋に収容されたシートと、を有する、
    シート包装体。
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