JP2023064578A - シート包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装袋を紙製にした場合でも、取出口の形成が容易なシート包装体を提供する。【解決手段】積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、前記包装袋の天面に設けられて開裂すると前記天面に前記シートの取出口を形成する開裂用切目線と、を有するシート包装体であって、前記包装袋は、紙成分を含む基材で構成され、前記基材は、前記紙成分を含む基層と、前記基層の少なくともいずれか一方の面に設けられた熱可塑性樹脂を含む樹脂層と、を含み、前記開裂用切目線は、前記天面の幅方向に対向する一対のカットが前記幅方向と直交する前記天面の長手方向に所定の間隔をあけて複数並んでなり、前記一対のカットを構成する各カットは、前記長手方向に延びる基部と、前記基部の両端のうち少なくとも一端に連続し、且つ前記一端から前記幅方向に対向するカットに向かって延びる枝部と、を含む、シート包装体。【選択図】図1

Description

本発明は、シート包装体に関する。
ペーパータオルやティシューペーパー等のシートが収容されたシート包装体は、樹脂フィルム製の包装袋に複数枚のシートが収容された状態で流通され、使用される(例えば、特許文献1、2)。近年、CO排出に伴う地球温暖化やマイクロプラスチック等の海洋汚染等の環境負荷を抑制する等の観点から、シート包装体における包装袋の材質を樹脂製から紙製に変更する紙化が注目されている。
特開2008-183034号公報 特開2018-177364号公報
しかしながら、紙製の包装袋は、樹脂製の包装袋に比べて柔軟性がないため、開封用のミシン目を設けて天面に取出口を形成する場合に、ミシン目が開裂しづらく取出口が形成しにくい。
本発明の課題は、包装袋を紙製にした場合でも、取出口の形成が容易なシート包装体を提供することである。
本発明に係る第1の態様は、積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、前記包装袋の天面に設けられて開裂すると前記天面に前記シートの取出口を形成する開裂用切目線と、を有するシート包装体であって、前記包装袋は、紙成分を含む基材で構成され、前記基材は、前記紙成分を含む基層と、前記基層の少なくともいずれか一方の面に設けられた熱可塑性樹脂を含む樹脂層と、を含み、前記開裂用切目線は、前記天面の幅方向に対向する一対のカットが前記幅方向と直交する前記天面の長手方向に所定の間隔をあけて複数並んでなり、前記一対のカットを構成する各カットは、前記長手方向に延びる基部と、前記基部の両端のうち少なくとも一端に連続し、且つ前記一端から前記幅方向に対向するカットに向かって延びる枝部と、を含む、シート包装体を提供する。
本明細書において、紙成分は、植物繊維を膠着させたものである。基層の少なくともいずれか一方の面に設けられた樹脂層は、基層の片面に樹脂層が設けられた構造(2層構造)または紙層の両面に樹脂層が積層された構造(3層構造)のいずれかを示す。開裂用切目線は、カットとタイ(2つのカット間のカットされていない部分)が交互に配置され、タイが破断すると両隣のカットが連続したカットになる切目線(例えば、ミシン目)を示す。
第1の態様では、紙成分を含む基材で構成された包装袋の天面に取出口を形成するための開裂用切目線を構成するカットが、長手方向に延びる基部と、基部の一端から幅方向に対向するカットに向かって延びる枝部と、を含むことで、略L字形状のカットが構成される。
このような開裂用切目線では、枝部が連続する基部の一端側から長手方向に沿って開裂することで、開裂用切目線の一方の端部から他方の端部まで開裂することができる。そのため、第1の態様によれば、シート包装体を構成する包装袋を紙製にした場合でも、包装袋の天面に取出口を形成するための開裂用切目線が開裂しやすくなり、取出口の形成が容易になる。
本発明に係る第2の態様は、前記枝部が、前記基部と直交する方向に延びる、シート包装体を提供する。本明細書において、「枝部が基部と直交する」とは、基部が延びる方向と枝部が延びる方向とが交差する角度が90度であることを示す。
第2の態様では、枝部が、基部と直交する方向に延びることで、L字形状のカットが構成される。このようなカットを含む開裂用切目線では、枝部が連続する基部の一端側から長手方向に沿って開裂することで、開裂用切目線の一方の端部から他方の端部まできれいに開裂することができる。
本発明に係る第3の態様は、前記枝部が、前記枝部と前記基部との間の角度が鈍角となる方向に延びる、シート包装体を提供する。本明細書において、「枝部と基部との間の角度が鈍角となる」とは、基部が延びる方向と枝部が延びる方向とが交差する角度が90度より大きいことを示す。
第3の態様では、枝部と基部との間の角度が鈍角となる方向に枝部が延びることで、枝部が基部から離れる側に傾斜する変形型L字形状のカットが構成される。このようなカットを含む開裂用切目線では、枝部が連続する基部の一端側から長手方向に沿って開裂することで、開裂用切目線の一方の端部から他方の端部まできれいに開裂することができる。
本発明に係る第4の態様は、前記枝部が、前記枝部と前記基部との間の角度が鋭角となる方向に延びる、シート包装体を提供する。本明細書において、「枝部と基部との間の角度が鋭角となる」とは、基部が延びる方向と枝部が延びる方向とが交差する角度が90度より小さいことを示す。
第4の態様では、枝部が、前記枝部と前記基部との間の角度が鋭角となる方向に延びることで、枝部が基部側に傾斜する変形型L字形状のカットが構成される。このようなカットを含む開裂用切目線では、枝部が連続する基部の一端側から長手方向に沿って開裂した場合、及び枝部が連続しない基部の他端側から長手方向に沿って開裂した場合のいずれも、開裂用切目線の一方の端部から他方の端部まで開裂することができる。
本発明に係る第5の態様は、前記カットが、前記基部の一端に連続し、且つ前記一端から前記幅方向に対向するカットに向かって延びる第1枝部と、前記基部の他端に連続し、且つ前記他端から前記幅方向に対向するカットに向かって延びる第2枝部と、を含む、シート包装体を提供する。
第5の態様では、カットが、基部の一端から連続して幅方向に対向するカットに向かって延びる第1枝部と、基部の他端から連続して幅方向に対向するカットに向かって延びる第2枝部と、を含むことで、チャンネル形状のカットが構成される。
このような開裂用切目線では、第1枝部が連続する基部の一端側から長手方向に沿って開裂した場合、及び第2枝部が連続する基部の他端側から長手方向に沿って開裂した場合のいずれも、開裂用切目線の一方の端部から他方の端部まで開裂することができる。そのため、第5の態様によれば、シート包装体を構成する包装袋を紙製にした場合でも、包装袋の天面に取出口を形成するための開裂用切目線が開裂しやすくなり、取出口の形成が容易になる。
本発明に係る第6の態様は、第1枝部と第2枝部は、平行に延びる、シート包装体を提供する。第6の態様では、第1枝部と第2枝部が平行に延びることで、長手方向に隣り合う2つのカットでは、一方のカットの第2枝部と他方のカットの第1枝部とが長手方向に平行に並ぶカットが構成される。
このような開裂用切目線では、第1枝部が連続する基部の一端側から長手方向に沿って開裂した場合、及び第2枝部が連続する基部の他端側から長手方向に沿って開裂した場合のいずれも、開裂用切目線の一方の端部から他方の端部まできれいに開裂することができる。
本発明の一態様によれば、包装袋を紙製にした場合でも、取出口の形成が容易なシート包装体を提供することができる。
第1実施形態のシート包装体を示す図である。 包装袋に収容されるシートを示す図である。 図1のシート包装体を天面側から見た図である。 図1のシート包装体を底面側から見た図である。 図1のシート包装体を正面側から見た図である。 図1のシート包装体を背面側から見た図である。 図1のシート包装体を左側面側から見た図である。 図1のシート包装体を右側面側から見た図である。 包装袋の基材の断面の一例を示す図である。 図3の領域R1を拡大した図である。 図10の領域R2を拡大した図である。 シート包装体の包装袋が開封され、包装袋の天面に取出口が開口した状態を示す図である。 シート包装体の使用状態を示す図である。 第2実施形態のシート包装体を示す図(図10に対応する図)である。 図14の領域R2を拡大した図(図11に対応する図)である。 第3実施形態のシート包装体を示す図(図10に対応する図)である。 図16の領域R2を拡大した図(図11に対応する図)である。 第4実施形態のシート包装体を示す図(図10に対応する図)である。 図18の領域R2を拡大した図(図11に対応する図)である。 第5実施形態のシート包装体を示す図(図10に対応する図)である。 図20の領域R2を拡大した図(図11に対応する図)である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、共通する部分は、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、各図において、各部の縮尺は実際とは異なる場合がある。なお、各図では、3軸方向(X方向、Y方向、Z方向)の3次元直交座標系を用い、包装袋の長手方向をX方向とし、幅方向をY方向とし、高さ方向(上下方向または厚み方向)をZ方向とする。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態のシート包装体を示す図である。図2は、実施形態の包装袋に収容されるシートを示す図である。図3、図4、図5、図6、図7、図8は、図1のシート包装体を天面側、底面側、正面側、背面側、左側面側、右側面側からそれぞれ見た図である。図9は、包装袋の基材の断面の一例を示す図である。図10は、図3の領域R1を拡大した図であり、図11は、図10の領域R2を拡大した図である。
シート包装体100は、図1に示すように、包装袋10、シート積層体20(複数枚のシートS)を有する。シート包装体100は、本実施形態に係るシート包装体の一例である。また、包装袋10は、本実施形態に係るシート包装体を構成する包装袋の一例である。シート積層体20は、本実施形態に係る包装袋に収容されるシートの一例である。
包装袋10には、図2に示すように、積層された複数枚(または複数組)のシートS(シート積層体20)が収容される。シート積層体20は、シートSの積層方向(SD方向)が高さ方向(Z方向)となるように包装袋10に収容されている。シート積層体20は、包装袋10に形成された後述の取出口30(開口OP)を通してシートSが1組ずつ引き出せるようになっている(図12、図13参照)。
シート積層体20の形態は、特に限定されず、例えば、シートSが折りたたまれた状態で積層されたもの、各シートSが折り込まれた状態で互い違いに積層されたもの(いわゆるポップアップ式のシート積層体)、複数枚のシートSが単に積層されたもの等を採用することができる。
また、シートS(シート積層体20)の寸法は、包装袋10の長手方向(X方向)の長さL2を150~250mm程度、包装袋10の長手方向(X方向)に直交する幅方向(Y方向)の幅W2を70~150mm程度、高さ方向(Z方向)の高さH2を20~100mm程度とすることができる(図2、図3参照)。このような薄葉紙の積層体は、例えば、ロータリー式又はマルチスタンド式インタフォルダによって製造することができる。
シートSの態様は、特に限定されず、例えば、ペーパータオル、キッチンペーパー、ティシューペーパー、トイレットペーパー等の衛生薄葉紙に適用可能である。これらの衛生薄葉紙には、保湿成分を含んだ衛生薄葉紙(例えば、ローションティシュー等)も含まれる。
また、シートSの用途は、特に限定されず、産業用、家庭用、携帯用のいずれも適用できる。なお、本実施形態におけるシートとしては、これらの中でも、家庭用、携帯用のペーパータオルが好適に用いられる。
シートSのプライ数は、特に限定されないが、1プライ以上にすることができ、好ましくは1プライまたは2プライ(2枚重ね)である。また、シートSの形状は、特に限定されないが、例えば、2プライのシートが折りたたまれた状態で輪郭形状が四角形(長方形、正方形等)のものであることが好ましい。
シートSの材質は、特に限定されないが、例えば、紙、不織布または布等のシートを用いることができ、好ましくは紙(紙シート)である。なお、シートSが紙シートの場合、パルプを主原料とする原紙が用いられる。パルプ組成は、紙シートにおける公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を、50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。
また、シートS(紙シート)におけるパルプ組成は、特に限定されない。例えば、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)やNUKP(針葉樹未晒しパルプ)などの針葉樹パルプと、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)やLUKP(広葉樹未晒しパルプ)などの広葉樹パルプとを、任意の比率で使用することができる。
なお、シートS(紙シート)において、広葉樹パルプと針葉樹パルプの比は、限定されないが、好ましくは10:90~80:20であり、より好ましくは広葉樹パルプに対して針葉樹パルプの比率がより多いパルプ組成である。また、シートS(紙シート)に含まれるパルプには、古紙パルプを用いても良い。
シートSの坪量は、特に限定されないが、プライ数に応じて、紙の場合は5g/m以上80g/m以下であり、好ましくは10g/m以上60g/m以下、より好ましくは10g/m以上45g/m以下である。また、不織布の場合は20g/m以上100g/m以下のものが望ましい。なお、坪量は、JIS P 8124(2011)の規定に準拠して測定される。
また、シートS(紙シート)の厚みは、特に限定されず、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、シートSが紙の場合、紙厚は、2プライあたり、50μm以上600μm以下であり、好ましくは60μm以上500μm以下、より好ましくは130μm以上400μm以下である。
また、シートS(紙シート)には、エンボス加工が施されていてもよい。このようなエンボス加工は、公知のエンボス付与方法により実施することができる。
包装袋10の形態は、特に限定されない。本実施形態では、天面11、底面12、側面13、側面14、妻面15、妻面16を有する。なお、包装袋10では、天面11と底面12が上下方向(Z方向)に対向し、側面13と側面14が幅方向(Y方向)に対向し、妻面15と妻面16が長手方向(X方向)に対向する。また、妻面15、16は、天面11、底面12、側面13、および側面14のいずれにも連続する(図1、図3~図8)。
包装袋10の寸法は、特に限定されない。例えば、包装袋10の長手方向(X方向)の長さL1は150~250mm程度、包装袋10の長手方向(X方向)に直交する幅方向(Y方向)の幅W1は70~150mm程度、高さ方向(Z方向)の高さH1は20~100mm程度とすることができる(図1、図3)。なお、包装袋10の寸法は、包装袋10にシート積層体20が収容された状態での寸法を示す(図1、図2)。
包装袋10の天面11、妻面15の天面11側、妻面16の天面11側には、包装袋10の長手方向(X方向)に延びる取出口30が形成されている。具体的には、取出口30は、開裂用切目線Mで構成されている。開裂用切目線Mは、カットCとタイT(2つのカットC、C間のカットされていない部分)が交互に配置され、タイTが破断すると両隣のカットCが連続したカットになる切目線(ミシン目)である(図1、図3、図10、図11)。
本実施形態では、開裂用切目線Mは、カットCとタイTが交互に配置された直線状のミシン目Mを構成する(図1、図3、図10、図11)。包装袋10では、この開裂用切目線(ミシン目)Mが開裂することで、包装袋10の天面11にシートSが引き出される取出口30(開口OP)が形成される(図1、図12)。なお、開裂用切目線Mは、本実施形態のシート包装体における開裂用切目線の一例である。
取出口30の長さL3は、特に限定されないが、例えば、90mm以上250mm以下であり、好ましくは100mm以上250mm以下、より好ましくは110mm以上250mm以下である(図3)。なお、取出口30の長さL3は、最長で、妻面15のシール部40の天面11側の近傍から天面11を通って妻面16のシール部50の天面11側の近傍までの長さにすることができ、好ましくは包装袋10の長さL1と同じ長さである。
取出口30の幅W3は、特に限定されないが、シートSが通過し、落ち込み難い寸法に調整されていることが好ましい(図3)。取出口30の幅W3は、例えば、1mm以上20mm以下であり、好ましくは3mm以上15mm以下、より好ましくは5mm以上10mm以下である。
なお、開裂用切目線Mの作製方法は、任意である。例えば、図示しないが、針部と台部の間に、後述する包装袋10の基材BSを配置し、針部の先端を台部の受溝に向けて刺すことで、開裂用切目線Mを形成することができる。
包装袋10では、通気孔(図示せず)を形成してもよい。通気孔は、包装袋10の空気穴として機能することができる。通気孔の位置は、特に限定されず、本実施形態では、包装袋10の側面13、側面14、妻面15、16に、通気孔を設けることができる。通気孔の数は限定されない。また、通気孔の形状は、限定されず、例えば、平面視で円形である。さらに、通気孔の寸法は、限定されず、例えば、約2mmの径寸法である。
なお、通気孔の作製方法は、任意であり、例えば、上述の開裂用切目線Mと同様に、針部と台部の間に包装袋10の基材BSを配置し、針部の先端を台部の受溝に向けて刺すことで、通気孔を形成することができる。なお、通気孔を形成する場合は、台部に受溝が設けられていないものを用いてもよい。
このような通気孔を包装袋10に設けることで、シート包装体100の保管時や輸送時に包装袋が破裂しにくくなる。
包装袋10の包装形態は、特に限定されず、例えば、包装袋10の基材BSが筒状に加工され、該筒状の基材BSの開口端部がシール(封止)されたもの(ピロー包装袋)、筒状の包装袋10用シートの両端部が折りたたまれてシール(封止)されたもの(キャラメル包装袋)、または、これらを組み合わせたもの等を採用することができる。なお、ピロー包装袋の場合、筒状の基材BSは、ガセット状に折り込まれていてもよい。
本実施形態では、包装袋10が少なくとも1つのシール部を有するピロー包装袋で構成されている。具体的には、包装袋10の妻面15、16にシール部(エンドシール)40、50が形成され、包装袋10の底面12にシール部(ボトムシール)60が形成されて、シートS(シート積層体20)がピロー包装されている。
本実施形態では、包装袋10がピロー包装袋であり、内層(樹脂層)10Bが包装袋10の内側に配置された状態で、少なくとも1つのシール部が熱溶着されることで、樹脂層同士を接着することができる。これにより、内層(樹脂層)10Bの接着機能を有効に利用することができるので、シール性の高い包装袋10が得られる。
本実施形態の包装袋10では、シール部40、50、60が熱溶着されている。ここで、熱溶着は、基材BSの一部を加熱して包装袋用シートの一部同士を溶着することを示す
具体的には、後述する基材BSの内層(樹脂層)10Bが包装袋10の内側に配置された状態で、シール部40、50、60が熱溶着されている。
包装袋10では、シール部40の接合ピッチ、シール部50の接合ピッチ、シール部60の接合ピッチが、それぞれ好ましくは0.5mm以上2mm以下であり、より好ましくは0.8mm以上1.8mm以下、さらに好ましくは1.0mm以上1.5mm以下である。
ここで、接合ピッチは、シール部40、50、60の一方の側(例えば、包装袋10の底面12側)から見たときに凸状に接着される部分(図示せず)の所定方向(シール部40、50については包装袋10の幅方向(Y方向)、シール部60については包装袋10の長手方向(X方向))における間隔を示す。
本実施形態では、上述のように、シール部(シール部40、50、60)の接合ピッチを0.5mm以上2mm以下にすることで、基層(紙層)10Aに設けられた内層(樹脂層10B)の接着機能を高めることができ、よりシール性の高い包装袋10(ピロー包装袋)が得られる。
包装袋10は、紙成分を含む基材BSを有する。ここで、紙成分は、植物繊維を膠着させたもの(パルプ)である。紙成分におけるパルプ組成は、限定されず、例えば、広葉樹パルプと針葉樹パルプの比が0:100~70:30であり、好ましくは広葉樹パルプに対して針葉樹パルプの比率がより多いパルプ組成である。また、パルプには、古紙パルプを用いても良い。
包装袋10を構成する基材BSは、基層10A、内層10B、外層10Cで構成されている。基材BSは、紙層10Aの各面に内層10B、外層10Cが積層された3層構造を構成する(図9)。
基層10Aは、基材BSの基部を構成する。また、基層10Aは、上述の紙成分を含む紙層を構成する。
基層(紙層)10Aに含まれる紙成分の材質は、特に限定されないが、例えば、クラフト紙またはレーヨン紙で形成することができる。
ここで、クラフト紙は、クラフトパルプを原料とする紙である。また、レーヨン紙は、木材パルプなどから化学合成して作られたレーヨン繊維をクラフトパルプに配合させたものである。なお、レーヨン紙は、包装袋10の柔らかさと強度を両立させる観点から、レーヨン繊維の配合率が質量比で20%以下のものが好ましい。
基層(紙層)10Aの坪量は、限定されないが、好ましくは10g/m以上70g/m以下であり、より好ましくは15g/m以上60g/m以下、さらに好ましくは20g/m以上50g/m以下である。なお、坪量は、JIS P 8124(2011)の規定に準拠して測定される。
基層(紙層)10Aの厚みは、限定されないが、例えば、好ましくは20μm以上300μm以下であり、より好ましくは30μm以上200μm以下、さらに好ましくは40μm以上180μm以下である。なお、厚みは、JIS P 8118(2014)の規定に準拠して測定される。
基層(紙層)10Aの引張強度は、限定されないが、例えば、繊維の縦方向(流れ方向またはMD方向)に500cN/m以上20000cN/m以下、好ましくは1000cN/m以上15000cN/m以下より好ましくは1500cN/m以上12000cN/m以下である。
また、繊維の横方向(流れ方向と直交する方向またはCD方向)に100cN/m以上10000cN/m以下、好ましくは300cN/m以上5000cN/m以下より好ましくは500cN/m以上2500cN/m以下である。なお、引張強度は、JIS P 8113(2006)の規定に準拠して測定される。
基層(紙層)10Aの伸びは、限定されないが、例えば、繊維の縦方向(MD方向)に0.5%以上%30%以下、好ましくは1%以上25%以下、より好ましくは2%以上20%以下である。また、繊維の横方向(CD方向)に0.5%以上%20%以下、1%以上10%以下、2%以上5%以下である。なお、伸びは、JIS P 8113(2006)の規定に準拠して測定される。
基層(紙層)10Aの引裂強度は、限定されないが、例えば、繊維の縦方向(MD方向)に50mN以上500mN以下、好ましくは80mN以上480mN以下より好ましくは100mN以上450mN以下である。
また、繊維の横方向(CD方向)に200mN以上1000mN以下、好ましくは250mN以上900mN以下より好ましくは300mN以上800mN以下である。なお、引裂強度は、JIS P 8116(2000)の規定に準拠して測定される。
内層10Bは、紙層10Aのいずれか一方の面に設けられ、熱可塑性樹脂を含む樹脂層を構成する。内層(樹脂層)10Bには、包装袋10の内側に配置される基材BSの内面ISが構成される。なお、包装袋10の内側に配置される基材BSの内面ISは、包装袋10に収容されたシートSに接する側の面を構成する。
内層(樹脂層)10Bに含まれる熱可塑性樹脂の材質は、特に限定されないが、好ましくは低密度ポリエチレンである。なお、低密度ポリエチレンとしては高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)のいずれでもよい。
本実施形態では、内層(樹脂層)10Bに含まれる熱可塑性樹脂として低密度ポリエチレンを用いることにより、包装袋10のごわごわ感をさらに抑制しながら、包装袋10のシール時における内層(樹脂層)10Bの接着機能を向上させることができる。
内層(樹脂層)10Bの厚みは、限定されないが、好ましくは5μm以上40μm以下であり、より好ましくは7μm以上35μm以下であり、さらに好ましくは9μm以上30μm以下である。なお、紙厚は、JIS P 8118(2014)の規定に準拠して測定される。
本実施形態では、内層(樹脂層)10Bの厚みを5μm以上40μm以下にすることで、包装袋における紙成分の比率を50%以上に維持しやすくなる。また、包装袋のごわごわ感を抑制しながら、包装袋のシール時における内層(樹脂層)10Bの接着機能を維持することができる。
内層(樹脂層)10Bに含まれる熱可塑性樹脂には、スリップ剤が含まれている。ここで、スリップ剤は、内層10Bの表面(内面)の摩擦係数を低下させる剤である。スリップ剤は、本実施形態では、内層(樹脂層)10Bに含まれる熱可塑性樹脂に添加されているが、基材BSの内面ISに塗工されていてもよい。
スリップ剤の成分は、特に限定されないが、例えば、エチレンホモポリマー、脂肪酸アミド、植物性油等を主成分として用いることができる。なお、熱可塑性樹脂に対するスリップ剤の含有量は、特に限定されない。また、スリップ剤には、主成分の他に、スリップ剤の安定性を維持する等の目的に応じて添加剤が含まれていてもよい。
外層(印刷層)10Cは、紙層10Aのいずれか他方の面に設けられ、包装袋の表面に印刷される印刷層を構成する。外層(印刷層)10Cには、包装袋10の外側に配置される基材BSの外面OSが構成される。なお、包装袋10の外側に配置される基材BSの外面OSは、包装袋10に収容されたシートSに接しない側の面を構成する。
外層(印刷層)10Cには、グリップ剤が含まれている。ここで、グリップ剤は、外層10Cの表面(外面)の摩擦係数を増加させる剤である。グリップ剤は、本実施形態では、基材BSの外面OSに塗工されているが、外層(印刷層)10Cに含まれていてもよい。
グリップ剤の成分は、特に限定されないが、例えば、メジュームインキ(合成樹脂)、油性ニス等を主成分として用いることができる。なお、外層(印刷層)10Cに対するグリップ剤の使用量は、特に限定されない。また、グリップ剤には、主成分の他に、グリップ剤の安定性を維持する等の目的に応じて助剤、溶剤が含まれていてもよい。
本実施形態の包装袋10では、上述のように、紙成分を含む基層(紙層)10Aのいずれか一方の面に熱可塑性樹脂を含む内層(樹脂層)10Bが設けられていることで、包装袋10の質感が柔らかくなる。これにより、包装袋10のごわごわ感が抑制され、包装袋10に追従性を付与することができる。そのため、包装袋の材質を樹脂製から紙製に変更した場合でも、製造時や輸送時に破断しにくい包装袋10を提供することができる。
本実施形態では、包装袋10(基材BS)における紙成分の比率は、50%以上となっている。本実施形態では、包装袋10における紙成分の比率が50%以上であるため、環境負荷を抑制することができる。
包装袋10(基材BS)の坪量は、限定されないが、好ましくは20g/m以上100g/m以下であり、より好ましくは25g/m以上70g/m以下、さらに好ましくは30g/m以上60g/m以下である。なお、坪量は、JIS P 8124(2011)の規定に準拠して測定される。
包装袋10(基材BS)の厚み(紙厚)は、限定されないが、例えば、25μm以上350μm以下であり、好ましくは30μm以上250μm以下、より好ましくは45μm以上200μm以下である。なお、厚みは、JIS P 8118(2014)の規定に準拠して測定された厚みを採用することができる。
包装袋10(基材BS)の引張強度は、限定されないが、例えば、繊維の縦方向(MD方向)に1000cN/m以上20000cN/m以下、好ましくは1500cN/m以上18000cN/m以下より好ましくは2000cN/m以上15000cN/m以下である。
また、繊維の横方向(CD方向)に500cN/m以上10000cN/m以下、好ましくは1000cN/m以上8000cN/m以下より好ましくは1500cN/m以上5000cN/m以下である。なお、引張強度は、JIS P 8113(2006)の規定に準拠して測定される。
包装袋10の伸びは、限定されないが、例えば、繊維の縦方向(MD方向)に0.5%以上%30%以下、好ましくは1%以上25%以下、より好ましくは2%以上20%以下である。また、繊維の横方向(CD方向)に0.5%以上%20%以下、1%以上10%以下、2%以上5%以下である。なお、伸びは、JIS P 8113(2006)の規定に準拠して測定される。
包装袋10の引裂強度は、限定されないが、例えば、繊維の縦方向(MD方向)に50mN以上500mN以下、好ましくは80mN以上450mN以下より好ましくは100mN以上400mN以下である。
また、繊維の横方向(CD方向)に200mN以上1000mN以下、好ましくは250mN以上900mN以下より好ましくは300mN以上800mN以下である。なお、引裂強度は、JIS P 8116(2000)の規定に準拠して測定される。
包装袋10のテーバー剛度は、限定されないが、例えば、繊維の縦方向(MD方向)に0.01mN/m以上0.2mN/m以下、好ましくは0.02mN/m以上0.17以下、より好ましくは0.03mN/m以上0.15mN/m以下である。
また、繊維の横方向(CD方向)に0.001mN/m以上0.1mN/m以下、好ましくは0.01mN/m以上0.08mN/m以下、より好ましくは0.02mN/m以上0.07mN/m以下である。なお、テーバー剛度は、JIS P 8125(2000)の規定に準拠して測定される。
本実施形態のシート包装体100では、開裂用切目線Mは、天面11の幅方向(Y方向)に対向する一対のカットC1、C2が幅方向(Y方向)と直交する天面11の長手方向(X方向)に所定の間隔B1をあけて複数並んで構成されている。すなわち、天面11の長手方向(X方向)に隣り合う2つのカットCは、所定の間隔B1をあけて配置されている。
なお、長手方向(X方向)に隣り合う2つのカットC間の所定の間隔B1は、後述するカットCの基部の長さB2と、カットCの基部の一端と長手方向(X方向)に隣り合う他のカットCの基部の他端との間隔B3(タイT1、T2の長さ)と、の合計に対応する。
長手方向(X方向)に隣り合う2つのカットC間の所定の間隔B1は、特に限定されないが、例えば、好ましくは1mm以上15mm以下であり、より好ましくは1.5mm以上13mm以下、より好ましくは2mm以上10mm以下である。
天面11の側面13側に配置されたカットC1は、開裂用切目線Mが開裂すると、取出口30の側面13側の端縁31を構成する。また、天面11の側面14側に配置されたカットC2は、開裂用切目線Mが開裂すると、取出口30の側面14側の端縁32を構成する(図3、図10、図11)。
一対のカットC1、C2を構成する各カットのうちカットC1は、長手方向(X方向)に延びる基部C11と、基部C11の両端のうち一端に連続し、該一端から幅方向(Y方向)に対向するカットC2に向かって延びる枝部C12と、を含む。また、カットC2は、長手方向(X方向)に延びる基部C21と、基部C21の両端のうち一端に連続し、該一端から幅方向(Y方向)に対向するカットC1に向かって延びる枝部C22と、を含む。
ここで、基部C11、C21の両端のうちの一端は、包装袋10の妻面15側に位置する基部C11、C21の端を示す(図3、図10、図11)。また、後述する基部C11、C21の両端のうちの他端は、包装袋10の妻面16側に位置する基部C11、C21の端を示す(図3、図10、図11)。
カットC1において、基部C11の長さB2は、任意であるが、例えば、0.5mm以上10mm以下であり、好ましくは0.7mm以上8mm以下、より好ましくは1mm以上6mm以下である。また、カットC2において、基部C21の長さB2は、任意であるが、例えば、0.5mm以上10mm以下であり、好ましくは0.7mm以上8mm以下、より好ましくは1mm以上6mm以下である。
カットC1の基部C11の一端と長手方向(X方向)に隣り合う他のカットC1の基部C11の他端との間隔B3は、隣り合うカットC1間のタイT1の長さに対応する。また、カットC2の基部C21の一端と長手方向(X方向)に隣り合う他のカットC2の基部C21の他端との間隔B3は、隣り合うカットC2間のタイT2の長さに対応する(図11)。
カットC1、C2において、間隔B3は、特に限定されないが、例えば、好ましくは0.3mm以上5mm以下であり、より好ましくは0.5mm以上4mm以下、より好ましくは1mm以上3mm以下である。
カットC1において、タイT1とカットC1の比は、任意であるが、例えば、5:1~1:7とすることができ、好ましくは3:1~1:5、より好ましくは2:1~1:3である。また、カットC2において、タイT2とカットC2の比は、任意であるが、例えば、5:1~1:7とすることができ、好ましくは3:1~1:5、より好ましくは2:1~1:3である。
幅方向(Y方向)に対向する一対のカットC1、C2において、カットC1の基部C11とカットC2の基部C21との間隔D1は、特に限定されないが、取出口30の幅W3の寸法に調整されていることが好ましい。一対のカットC1、C2において、基部C11と基部C12の間隔D1は、例えば、1mm以上20mm以下であり、好ましくは3mm以上15mm以下、より好ましくは5mm以上10mm以下である。
カットC1において、枝部C12の長さD2は、任意であるが、例えば、0.1mm以上5mm以下であり、好ましくは0.3mm以上3mm以下、より好ましくは0.5mm以上2mm以下である。カットC2において、枝部C22の長さD2は、任意であるが、例えば、0.1mm以上5mm以下であり、好ましくは0.3mm以上3mm以下、より好ましくは0.5mm以上2mm以下である。
幅方向(Y方向)に対向する一対のカットC1、C2において、カットC1の枝部C12とカットC2の枝部C22との間隔D3は、特に限定されないが、取出口30(開口OP)を形成する開裂用切目線Mが開裂し得る寸法に調整されていることが好ましい。枝部と枝部C22の間隔D3は、例えば、1mm以上4.5mm以下であり、好ましくは2mm以上4.3mm以下、より好ましくは3mm以上4mm以下である。
本実施形態では、紙成分を含む基材BSで構成された包装袋10の天面11に取出口30を形成するための開裂用切目線Mを構成するカットC(カットC1、C2)が、長手方向(X方向)に延びる基部C11、C21と、基部C11、C21の一端から幅方向(Y方向)に対向するカットC(カットC2、C1)に向かって延びる枝部C12、C22と、を含むことで、カットC(カットC1、C2)の形状が略L字形状となる。
第1実施形態では、カットC(カットC2、C1)の枝部C12、C22が、基部C11、C21に対して直交する方向(Y方向)に延びる。すなわち、基部C11、C21が延びる方向と枝部C12、C22が延びる方向とが交差する角度は、90度である。
本実施形態では、このような開裂用切目線Mが設けられていることで、枝部C12、C22が連続する基部C11、C21の一端側から長手方向(X方向)に沿って一方向(OD方向)に開裂用切目線Mを開裂することで、開裂用切目線Mの一方の端部(包装袋10の妻面15側)から他方の端部(包装袋10の妻面16側)まで開裂することができる。
そのため、本実施形態によれば、シート包装体100を構成する包装袋10を紙製にした場合でも、包装袋10の天面11に取出口30を形成するための開裂用切目線Mが開裂しやすくなり、取出口30の形成が容易になる(図1、図12)。
また、第1実施形態では、カットC(カットC2、C1)の枝部C12、C22が、基部C11、C21に対して直交する方向(Y方向)に延びることで、基部C11、C21と枝部C12、C22とで構成されたカットC(カットC1、C2)の形状がL字形状となる。
このようなカットC(カットC2、C1)を含む開裂用切目線Mでは、枝部C12、C22が連続する基部C11、C21の一端側から長手方向(X方向)に沿って一方向(OD方向)に開裂することで、開裂用切目線Mの一方の端部(包装袋10の妻面15側)から他方の端部(包装袋10の妻面16側)まできれいに開裂することができる(図1、図12)。
<第2実施形態>
図14は、第2実施形態のシート包装体を示す図(図10に対応する図)である。図15は、図14の領域R2を拡大した図(図11に対応する図)である。なお、図14、図15において、第1実施形態と共通する部分は、図10、図11に付した符号を付して説明を省略する。
第2実施形態のシート包装体100では、カットC(カットC2、C1)の枝部C12、C22が、枝部C12、C22と基部C11、C21との間の角度が鈍角となる方向に延びる。すなわち、基部C11、C21が延びる方向と枝部C12、C22が延びる方向とが交差する角度は、90度より大きい。
枝部C12、C22と基部C11、C21との間の鈍角となる角度は、特に限定されないが、例えば、95度以上150度以下、好ましくは100度以上145度以下、より好ましくは105度以上140度以下である。
第2実施形態では、カットC(カットC2、C1)の枝部C12、C22と基部C11、C21との間の角度が鈍角となる方向に枝部C12、C22が延びることで、枝部C12、C22が基部C11、C21から離れる側に傾斜する変形型L字形状のカットC(カットC2、C1)が構成される(図14、図15)。
第2実施形態では、カットC(カットC2、C1)の枝部C12、C22が、基部C11、C21間の外側に配置されている。また、枝部C12、C22は、長手方向(X方向)の基部C11の長さB2よりも短い間隔B4内に配置されている(図15)。
このようなカットC(カットC2、C1)を含む開裂用切目線Mでは、枝部C12、C22が連続する基部C11、C21の一端側から長手方向(X方向)に沿って一方向(OD方向)に開裂することで、開裂用切目線Mの一方の端部(包装袋10の妻面15側)から他方の端部(包装袋10の妻面16側)まできれいに開裂することができる(図14、図15)。
<第3実施形態>
図16は、第3実施形態のシート包装体を示す図(図10に対応する図)である。図17は、図16の領域R2を拡大した図(図11に対応する図)である。なお、図16、図17において、第1実施形態と共通する部分は、図10、図11に付した符号を付して説明を省略する。
第3実施形態のシート包装体100では、カットC(カットC2、C1)の枝部C12、C22が、枝部C12、C22と基部C11、C21との間の角度が鋭角となる方向に延びる。すなわち、基部C11、C21が延びる方向と枝部C12、C22が延びる方向とが交差する角度は、90度より小さい。
枝部C12、C22と基部C11、C21との間の鋭角となる角度は、特に限定されないが、例えば、30度以上85度以下、好ましくは35度以上80度以下、より好ましくは40度以上75度以下である。
第3実施形態では、カットC(カットC2、C1)の枝部C12、C22が、枝部C12、C22と基部C11、C21との間の角度が鋭角となる方向に延びることで、枝部C12、C22が基部C11、C21側に傾斜する変形型L字形状のカットが構成される(図16、図17)。
第3実施形態では、カットC(カットC2、C1)の枝部C12、C22が、基部C11、C21間に配置されている。また、枝部C12、C22は、長手方向(X方向)の基部C11の長さB2よりも短い間隔B4内に配置されている(図17)。
このようなカットを含む開裂用切目線Mでは、枝部C12、C22が連続する基部C11、C21の一端側(包装袋10の妻面15側)から長手方向(X方向)に沿って一方向(OD1方向)に開裂した場合、及び枝部C12、C22が連続しない基部C11、C21の他端側(包装袋10の妻面16側)から長手方向(X方向)に沿って一方向(OD2方向)に開裂した場合のいずれも、開裂用切目線Mの一方の端部(包装袋10の妻面15側)から他方の端部(包装袋10の妻面16側)まで開裂することができる(図16、図17)。
<第4実施形態>
図18は、第4実施形態のシート包装体を示す図(図10に対応する図)である。図19は、図18の領域R2を拡大した図(図11に対応する図)である。なお、図18、図19において、第1実施形態と共通する部分は、図10、図11に付した符号を付して説明を省略する。
第4実施形態のシート包装体100では、カットC(カットC1、C2)が、基部C11、C21の一端に連続し、且つ一端から幅方向(Y方向)に対向するカットC(カットC2、C1)に向かって延びる第1枝部C12、C22と、基部C11、C21の他端に連続し、且つ他端から幅方向(Y方向)に対向するカットC(カットC2、C1)に向かって延びる第2枝部C13、C23と、を含む、シート包装体を提供する。
第4実施形態では、カットC(カットC1、C2)が、基部C11、C21の一端から連続して幅方向(Y方向)に対向するカットC(カットC2、C1)に向かって延びる第1枝部C12、C22と、基部C11、C21の他端から連続して幅方向(Y方向)に対向するカットC(カットC2、C1)に向かって延びる第2枝部C13、C23と、を含むことで、チャンネル形状のカットが構成される(図18、図19)。
このような開裂用切目線Mでは、第1枝部C12、C22が連続する基部C11、C21の一端側から長手方向(X方向)に沿って一方向(OD1方向)に開裂した場合、及び第2枝部C13、C23が連続する基部C11、C21の他端側から長手方向(X方向)に沿って一方向(OD2方向)に開裂した場合のいずれも、開裂用切目線Mの(包装袋10の妻面15側)から他方の端部(包装袋10の妻面16側)まで開裂することができる(図18、図19)。
そのため、第4実施形態によれば、シート包装体100を構成する包装袋10を紙製にした場合でも、包装袋10の天面11に取出口30を形成するための開裂用切目線Mが開裂しやすくなり、取出口30の形成が容易になる。
また、第4実施形態のシート包装体100では、第1枝部C12、C22と第2枝部C13、C23は、平行に延びる。第4実施形態では、第1枝部C12、C22と第2枝部C13、C23が平行に延びることで、長手方向(X方向)に隣り合う2つのカットC(カットC1、C2)では、一方のカットC(カットC1、C2)の第2枝部C13、C23と他方のカットC(カットC1、C2)の第1枝部C12、C22とが長手方向に平行に並ぶカットが構成される(図18、図19)。
このような開裂用切目線Mでは、第1枝部C12、C22が連続する基部C11、C21の一端側から長手方向(X方向)に沿って一方向(OD1方向)に開裂した場合、及び第2枝部C13、C23が連続する基部C11、C21の他端側から長手方向(X方向)に沿って一方向(OD2方向)に開裂した場合のいずれも、開裂用切目線Mの一方の端部(包装袋10の妻面15側)から他方の端部(包装袋10の妻面16側)まできれいに開裂することができる(図18、図19)。
<第5実施形態>
図20は、第5実施形態のシート包装体を示す図(図10に対応する図)である。図21は、図20の領域R2を拡大した図(図11に対応する図)である。なお、図20、図21において、第1実施形態と共通する部分は、図18、図19に付した符号を付して説明を省略する。
第5実施形態のシート包装体100では、第1枝部C12、C22が、第1枝部C12、C22と基部C11、C21との間の角度が鋭角となる方向に延びる。また、第2枝部C13、C23が、第2枝部C13、C23と基部C11、C21との間の角度が鈍角となる方向に延びる。
第1枝部C12、C22と基部C11、C21との間の鋭角となる角度は、特に限定されないが、例えば、30度以上85度以下、好ましくは35度以上80度以下、より好ましくは40度以上75度以下である。また、第2枝部C12、C22と基部C11、C21との間の鈍角となる角度は、特に限定されないが、例えば、95度以上150度以下、好ましくは100度以上145度以下、より好ましくは105度以上140度以下である。
これにより、第5実施形態では、第1枝部C12、C22が基部C11、C21側に傾斜し、第2枝部C13、C23が、基部C11、C21から離れる側に傾斜することで、第1枝部C12、C22と第2枝部C13、C23とが平行に延びる変形型チャンネル形状のカットが構成される(図20、図21)。
第5実施形態では、第1枝部C12、C22と第2枝部C13、C23とが、このように傾斜しながら平行に延びることで、長手方向(X方向)に隣り合う2つのカットC(カットC1、C2)では、一方のカットC(カットC1、C2)の第2枝部C13、C23と他方のカットC(カットC1、C2)の第1枝部C12、C22とが長手方向に傾斜しながら平行に並ぶカットが構成される(図20、図21)。
このような開裂用切目線Mでは、第1枝部C12、C22が連続する基部C11、C21の一端側から長手方向(X方向)に沿って一方向(OD1方向)に開裂した場合、及び第2枝部C13、C23が連続する基部C11、C21の他端側から長手方向(X方向)に沿って一方向(OD2方向)に開裂した場合のいずれも、開裂用切目線Mの一方の端部(包装袋10の妻面15側)から他方の端部(包装袋10の妻面16側)まできれいに開裂することができる(図20、図21)。
なお、第1乃至第5実施形態で採用したカットの枝部は、組み合わせて用いてもよい。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
[試験体]
試験体として、複数枚のシートS(シート積層体20)が紙製の包装袋10にピロー包装されたシート包装体100を用意した(図1~図8)。
包装袋10は、基材BSで構成され、基材BSは、基層10A、内層10B、外層10Cで構成した。内層10Bの材質は低密度ポリエチレン(PE)とした。外層10Cは、グラビアによる印刷層とした。基材BSは、表1に示す2種類の基材(基材1、2)を用いた。基材1、2の条件は、表1に示す。
Figure 2023064578000002
包装袋10の天面11に、包装袋10の天面11の長手方向(MD方向)に延びる取出口30を形成するための開裂用切目線(ミシン目)Mを形成した。開裂用切目線Mは、天面11の幅方向(Y方向)に対向する一対のカットC1、C2が天面11の長手方向(X方向)に所定の間隔B1をあけて複数並ぶ構成とした。
シート積層体20は、シートSが折りたたまれた状態で積層されたペーパータオルとして、シングル(1プライ)のペーパータオル(商品名「エルヴェールペーパータオル エコドライ(中判)、大王製紙株式会社製、200組、高さH1:65mm、長さL1:210mm、幅(奥行)W1:115mm、坪量33g/m、紙厚180μm)を用いた。
[米坪]
試験体(シート包装体100)における包装袋10の基材(全層)BS及び基層10Aの米坪(坪量)を、JIS P 8124(2011)の規定に準拠して測定した。米坪の単位は、g/mである。
[紙厚]
試験体(シート包装体100)における包装袋10の基材(全層)BS及び基層10Aの紙厚(厚み)を、JIS P 8118(2014)の規定に準拠した、ISO紙厚計(CITIZEN社製、MEI-11)を用いて測定した。厚みの単位は、μmである。
[引張強度]
試験体(シート包装体100)における包装袋10の基材(全層)BS及び基層10Aについて、JIS P 8113(2006)の規定に準拠した、テンシロン万能試験機(A&D社製、RTG-1210)を用いて、縦方向(MD方向)と横方向(CD方向)の25mm換算の引張強度(cN/25mm)を測定した。
[伸び]
試験体(シート包装体100)における包装袋10の基材(全層)BS及び基層10Aについて、JIS P 8113(2006)の規定に準拠した、テンシロン万能試験機(A&D社製、RTG-1210)を用いて、縦方向(MD方向)と横方向(CD方向)の伸び(%)を測定した。
[引裂強度]
試験体(シート包装体100)における包装袋10の基材(全層)BS及び基層10Aについて、JIS P 8116(2000)の規定に準拠して、引裂強度試験機(熊谷理機工業社製、エルメンドルフ引裂度試験機(デジタル表示式))を用いて、繊維の縦方向(MD方向)と横方向(CD方向)の引裂強度(mN)を測定した。
[開封性]
試験体(シート包装体100)における包装袋10の天面11に形成された開裂用切目線(ミシン目)Mの開けやすさ(開封性)を確認した。開封性の評価は、包装袋10の天面11に形成された開裂用切目線(ミシン目)Mの一方の端部(包装袋10の妻面15側)から他方の端部(包装袋10の妻面16側)までの一方向(OD1方向)および他方の端部(包装袋10の妻面16側)から一方の端部(包装袋10の妻面15側)までの一方向(OD2方向)に開裂用切目線(ミシン目)Mを開裂したときに、ミシン目Mが最後まで開裂するか否かにより行った。評価基準は、以下の通りである。
〔評価基準〕
優:ミシン目Mが両方向に最後まで開裂した
良:ミシン目Mが一方向に最後まで開裂した
不可:ミシン目が最後まで開裂しなかった
以下、実施例及び比較例について、説明する。
[実施例1]
表1の基材1を用い、取出口30の長さを120mm、幅を5mmとし、取出口30を構成するミシン目Mの形状をL字形状とし、ミシン目Mの各カットC(カットC1、C2)を基部C11、C21と枝部C12、C22とで構成し、基部C11、C21の長さB2を1mmとし、枝部C12、C22の長さD2を1mmとし、基部C11、C21に対する枝部C12、C22の角度を90度とし、カットC(カットC1、C2)間のタイT1、T2の長さB3を1mmとし、タイT1、T2と基部C11、C21の比を1:1とした(図1、図3、図10、図11)。実施例1の条件、及び評価結果を表2に示す。
[実施例2]
枝部C12、C22の長さD2を0.5mmとし、カットC(カットC1、C2)間のタイT1、T2の長さB3を2mmとし、タイT1、T2と基部C11、C21の比を2:1とした以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、評価した。実施例2の条件、及び評価結果を表2に示す。
[実施例3]
基部C11、C21の長さB2を2mmとし、枝部C12、C22の長さD2を0.5mmとし、タイT1、T2と基部C11、C21の比を1:2とした以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、評価した。実施例3の条件、及び評価結果を表2に示す。
[実施例4]
表1の基材2を用い、基部C11、C21の長さB2を6mmとし、カットC(カットC1、C2)間のタイT1、T2の長さB3を3mmとし、タイT1、T2と基部C11、C21の比を1:2とした以外は、実施例1と同様に試験体を作製し、評価した。実施例4の条件、及び評価結果を表2に示す。
[実施例5]
図14、図15に示すように、ミシン目Mの形状を変形L字形状とし、基部C11、C21に対する枝部C12、C22の角度を135度とした以外は、実施例4と同様に試験体を作製し、評価した。実施例5の条件、及び評価結果を表2に示す。
[実施例6]
表1の基材1を用い、図16、図17に示すように、ミシン目Mの形状を変形L字形状とし、枝部C12、C22の長さD2を2mmとし、基部C11、C21に対する枝部C12、C22の角度を45度とした以外は、実施例4と同様に試験体を作製し、評価した。実施例6の条件、及び評価結果を表2に示す。
[実施例7]
表1の基材2を用い、枝部C12、C22の長さD2を1mmとした以外は、実施例6と同様に試験体を作製し、評価した。実施例7の条件、及び評価結果を表2に示す。
[実施例8]
表1の基材1を用い、図18、図19に示すように、ミシン目Mの形状をチャンネル形状とし、ミシン目Mの各カットC(カットC1、C2)を基部C11、C21と第1枝部C12、C22と第2枝部C13、C23で構成し、基部C11、C21に対する第1枝部C12、C22の角度を90度とし、基部C11、C21に対する第2枝部C13、C23の角度を90度とした以外は、実施例4と同様に試験体を作製し、評価した。実施例8の条件、及び評価結果を表2に示す。
[実施例9]
図20、図21に示すように、ミシン目Mの形状を変形チャンネル形状とし、基部C11、C21に対する第1枝部C12、C22の角度を45度とし、基部C11、C21に対する第2枝部C13、C23の角度を135度とした以外は、実施例8と同様に試験体を作製し、評価した。実施例9の条件、及び評価結果を表2に示す。
[比較例1]
基材1を用い、取出口30の幅を10mmとし、取出口30を構成するミシン目Mを直線状とし、ミシン目Mの各カットC(カットC1、C2)を基部C11、C21のみで構成した(枝部C12、C22を設なかった)以外は、実施例4と同様に試験体を作製し、評価した。比較例1の条件、及び評価結果を、表2に示す。
[比較例2]
取出口30の幅を5mmとし、基部C11、C21の長さB2を2.5mmとし、カットC(カットC1、C2)間のタイT1、T2の長さB3を1mmとし、タイT1、T2と基部C11、C21の比を1:2.5とした以外は、比較例1と同様に試験体を作製し、評価した。比較例2の条件、及び評価結果を表2に示す。
[比較例3]
取出口30の幅を5mmとし、基部C11、C21の長さB2を4mmとし、カットC(カットC1、C2)間のタイT1、T2の長さB3を2mmとした以外は、比較例1と同様に試験体を作製し、評価した。比較例3の条件、及び評価結果を表2に示す。
[比較例4]
基部C11、C21の長さB2を6mmとし、カットC(カットC1、C2)間のタイT1、T2の長さB3を3mmとした以外は、比較例3と同様に試験体を作製し、評価した。比較例4の条件、及び評価結果を表2に示す。
[比較例5]
基材2を用いた以外は、比較例4と同様に試験体を作製し、評価した。比較例5の条件、及び評価結果を表2に示す。
Figure 2023064578000003
表1より、紙成分を含む基材BSで構成された包装袋10の天面11に取出口30を形成するための開裂用切目線Mを構成するカットC(カットC1、C2)が、長手方向(X方向)に延びる基部C11、C21と、基部C11、C21の一端から幅方向(Y方向)に対向するカットC(カットC2、C1)に向かって延びる枝部C12、C22と、を含む略L字形状のカットで構成された試験体は、枝部C12、C22が連続する基部C11、C21の一端側から長手方向(X方向)に沿って開裂することで、開裂用切目線Mの一方の端部から他方の端部まで開裂することができる。そのため、シート包装体100を構成する包装袋10を紙製にした場合でも、包装袋10の天面11に取出口30を形成するための開裂用切目線Mが開裂しやすくなり、取出口30の形成が容易になる(実施例1~9)。
これに対して、開裂用切目線Mを構成するカットが、基部のみの(枝部を含まない)構成では、開裂用切目線Mが開裂しにくく、取出口30の形成が困難であった(比較例1~5)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 シート包装体
10 包装袋
BS 基材
IS 内面
OS 外面
10A 基層(紙層)
10B 内層(樹脂層)
10C 外層(印刷層)
11 天面
12 底面
13、14 側面
15、16 妻面
20 シート積層体
S シート
30 取出口
M 開裂用切目線(ミシン目)
C、C1、C2 カット
C11、C21 基部
C12、C22 枝部(第1枝部)
C13、C23 第2枝部
T、T1、T2 タイ
OP 開口
40、50 シール部(エンドシール)
60 シール部(ボトムシール)
L1、L2 長さ
W1、W2、W3 幅
B1、B3、B4、B5 間隔
B2 長さ
D1、D3 間隔
D2 長さ
H1、H2 高さ

Claims (6)

  1. 積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、前記包装袋の天面に設けられて開裂すると前記天面に前記シートの取出口を形成する開裂用切目線と、を有するシート包装体であって、
    前記包装袋は、紙成分を含む基材で構成され、
    前記基材は、
    前記紙成分を含む基層と、
    前記基層の少なくともいずれか一方の面に設けられた熱可塑性樹脂を含む樹脂層と、を含み、
    前記開裂用切目線は、前記天面の幅方向に対向する一対のカットが前記幅方向と直交する前記天面の長手方向に所定の間隔をあけて複数並んでなり、
    前記一対のカットを構成する各カットは、
    前記長手方向に延びる基部と、
    前記基部の両端のうち少なくとも一端に連続し、且つ前記一端から前記幅方向に対向するカットに向かって延びる枝部と、を含む、
    シート包装体。
  2. 前記枝部が、前記基部と直交する方向に延びる、
    請求項1に記載のシート包装体。
  3. 前記枝部が、前記枝部と前記基部との間の角度が鈍角となる方向に延びる、
    請求項1に記載のシート包装体。
  4. 前記枝部が、前記枝部と前記基部との間の角度が鋭角となる方向に延びる、
    請求項1に記載のシート包装体。
  5. 前記カットが、
    前記基部の一端に連続し、且つ前記一端から前記幅方向に対向するカットに向かって延びる第1枝部と、
    前記基部の他端に連続し、且つ前記他端から前記幅方向に対向するカットに向かって延びる第2枝部と、を含む、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシート包装体。
  6. 第1枝部と第2枝部は、平行に延びる、
    請求項5に記載のシート包装体。
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