JP2021155095A - シート包装体 - Google Patents

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祥子 高橋
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Abstract

【課題】シートの取り出しが容易なシート包装体を提供すること。【解決手段】積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、前記包装袋の天面の一部が開裂すると前記天面に開口する取出口と、開裂した前記天面の一部で形成され、前記取出口を再封可能に閉口する蓋体とを有し、前記蓋体は、一部の端縁が前記天面に接続され、前記蓋体には、前記蓋体の閉口動作を遅延させる加工部が設けられている、シート包装体。【選択図】図1

Description

本発明は、シート包装体に関する。
ポケットティシュー等のシート包装体では、ティシューペーパー等のシートが樹脂フィルム製の包装袋に収容されている。包装袋の天面には直線状のミシン目等が形成されており、このミシン目を開裂することで包装袋の天面に取出口が形成される。この取出口から包装袋内に指先を挿入し最上部にあるシートを摘むことで、シートが外部に引き出される(例えば、特許文献1)。
特開2015−47270号公報
本発明の課題は、シートの取り出しが容易なシート包装体を提供することである。
本発明に係る第1の態様は、積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、前記包装袋の天面の一部が開裂すると前記天面に開口する取出口と、開裂した前記天面の一部で形成され、前記取出口を再封可能に閉口する蓋体とを有し、前記蓋体は、一部の端縁が前記天面に接続され、前記蓋体には、前記蓋体の閉口動作を遅延させる加工部が設けられている、シート包装体である。
本明細書において、包装袋の天面の一部が開裂すると天面に開口するとは、取出口が天面に形成された開裂用切目線で形成され、この開裂用切目線が開裂すると、包装袋の天面に開口が形成され、この開口が取出口となることを示す。取出口を再封可能に閉口するとは、蓋体が開口した取出口を覆うことを示す。一部の端縁が天面に接続されるとは、取出口が開口した後も蓋体が一部の端縁を介して天面に固定されていることを示す。
蓋体の閉口動作を遅延させるとは、取出口を開口する方向に蓋体を展開したときに、蓋体が取出口を閉口する元の状態に戻ろうとする動きを遅くすることを示す。なお、蓋体が元の状態に戻ろうとする動きは、蓋体に加わった外力により蓋体の内部に生じる弾性応力(以下、応力という)による蓋体の動きであると考えられる。そして、蓋体の内部に生じた弾性応力分布が加工部により不連続ないし部分的に緩和される(以下、蓋体の応力が緩和されるという)ことが、蓋体の閉口動作が遅延する理由の一つと考えられる。
第1の態様では、取出口を再封可能に閉口する蓋体が、蓋体の閉口動作を遅延させる加工部を有することで、取出口を開口する方向に蓋体を展開したときに、展開した蓋体が取出口を閉口する元の状態に戻ろうとする蓋体の動きを遅くすることができる。これにより、取出口からシートを取り出す際に、展開された蓋体が取出口から離れた状態を維持することができる。
このような構成により、第1の態様では、取出口を覆う蓋体が設けられている場合でも、取出口からシートを取り出す際に、蓋体が邪魔になりにくい。そのため、第1の態様によれば、シートの取り出しが容易なシート包装体を提供することができる。
また、第1の態様では、開裂した天面の一部が取出口を再封可能に閉口する蓋体を構成することで、閉口された取出口から包装袋内にゴミや埃等(以下、塵埃という)が入りにくくなる。これにより、第1の態様では、シート包装体を衛生的に使用することができる。
さらに、第1の態様では、開裂した天面の一部が取出口を再封可能に閉口する蓋体となり、蓋体の一部の端縁が天面に接続されていることで、開裂した天面の一部を構成する蓋体が、包装袋から切り離されずに天面に接続した小片となる。そのため、第1の態様では、取出口の開封時に断片(包装袋から切り離された切れ端等)が発生しない。
本発明に係る第2の態様は、前記天面の第1方向の両端部の少なくとも一方の端部にピロー包装のシール部が形成され、前記取出口が、前記第1方向の前記少なくとも一方の端部側に形成され、前記蓋体は、前記シール部側の端縁が前記天面に接続され、前記加工部が、前記蓋体の前記シール部側に設けられている、シート包装体である。
本明細書において、第1方向は、包装袋の天面上の所定の一方向に沿う方向を示す。ピロー包装は、三つ折りされた筒状のフィルム、あるいは、ガセット状に折り込まれた筒状のフィルムの両端部またはいずれか一方の端部を封止する包装形態を示す。
第2の態様では、蓋体の加工部が蓋体のシール部側に設けられていることで、天面に接続された蓋体の端縁の近傍が蓋体の加工部となる。蓋体のシール部側の端縁の近傍は、取出口を開口するために蓋体を展開したときに応力が生じやすい部分であるため、この部分に蓋体の加工部を設けることで、蓋体の応力が緩和されやすくなる。そのため、第2の態様によれば、蓋体の閉口動作を遅延させる機能を高めることができる。
また、第2の態様では、取出口が天面の第1方向の少なくとも一方の端部側に形成されているため、取出口が天面全体に形成されることはない。そのため、取出口が開口した後も包装袋の形状が保たれやすく、包装袋内でシートの収容状態が乱れにくい。そのため、第2の態様によれば、シート包装体を最後まできれいに使用することができる。
また、第2の態様では、取出口を天面の第1方向の少なくとも一方の端部側に形成することで、取出口を天面のシール部側に開口させることができる。これにより、取出口からシートを取り出す際に、シートを天面側に引き出すことができ、また第1方向に沿ってシール部側にも引き出すこともできる。そのため、第2の態様によれば、使い勝手がよいシート包装体を提供することができる。
本発明に係る第3の態様は、前記加工部が、前記天面の前記第1方向と交差する第2方向に延びる、シート包装体である。本明細書において、天面の第1方向と交差する第2方向は、天面上で第1方向と直交する方向または筋かいに交わる方向に沿う方向を示す。
第3の態様では、蓋体の加工部が天面の第1方向と交差する第2方向に延びることで、天面に接続された蓋体の端縁に沿って加工部を設けることができる。これにより、第3の態様では、蓋体の応力がさらに緩和されやすくなり、蓋体の閉口動作を遅延させる機能をさらに高めることができる。
本発明に係る第4の態様は、前記加工部の前記第2方向の長さが、前記取出口の前記第2方向の幅と同じである、シート包装体である。第4の態様では、蓋体の加工部の第2方向の長さを取出口の第2方向の幅と同じ長さにすることで、蓋体のシール部側の端縁の近傍(取出口を開口するために蓋体を展開したときに応力が生じやすい部分)全体に加工部を設けることができる。そのため、第4の態様によれば、蓋体の応力がさらに緩和されやすくなり、蓋体の閉口動作を遅延させる機能をさらに高めることができる。
本発明に係る第5の態様は、前記加工部の前記第2方向の長さが、前記蓋体の前記第2方向の幅より短い、シート包装体である。第5の態様では、蓋体の加工部の第2方向の長さを蓋体の第2方向の幅より短い長さにすることで、蓋体の応力を緩和する機能を大きく低下させずに、蓋体における加工部の形成領域を小さくすることができる。そのため、第5の態様によれば、蓋体の閉口動作を遅延させる機能を付与しながら、蓋体の閉口動作を遅延させる時間を調節することができる。
本発明に係る第6の態様は、前記加工部が、ミシン目で形成されている、シート包装体である。本明細書において、ミシン目とは、カットとタイ(2つのカット間のカットされていない部分)が交互に配置されたものを示す。第6の態様では、蓋体の加工部をこのようなミシン目で構成することで、蓋体の加工部を形成する作業が容易になる。また、第6の態様では、蓋体のミシン目が設けられた部分により、蓋体の応力が緩和されるため、蓋体の閉口動作を遅延させる機能を付与することができる。
本発明に係る第7の態様は、前記加工部が、押圧されて形成されている、シート包装体である。本明細書において、押圧とは、型等を押し当てて加圧変形することを示す。第7の態様では、このような押圧により蓋体の加工部が形成されるため、蓋体の加工部を形成する作業が容易である。また、第7の態様では、蓋体の加圧変形した部分により、蓋体の応力が緩和されるため、蓋体の閉口動作を遅延させる機能を付与することができる。
本発明に係る第8の態様は、前記加工部が、加熱されて形成されている、シート包装体である。本明細書において、加熱とは、加熱した型を押し当てて熱変形させることを示す。第8の態様では、このような加熱により蓋体の加工部が形成されるため、蓋体の加工部を形成する作業が容易である。また、第8の態様では、蓋体の熱変形した部分が、蓋体の応力を緩和するため、蓋体の閉口動作を遅延させる機能を付与することができる。
本発明に係る第9の態様は、前記天面の第1方向の両端部にそれぞれピロー包装のシール部が形成され、前記取出口が、前記天面の前記第1方向と交差する第2方向の両端部の少なくとも一方の端部側に形成され、前記蓋体は、前記第2方向の前記少なくとも一方の端部側の端縁が前記天面に接続され、前記加工部が、前記蓋体の前記少なくとも一方の端縁側に設けられている、シート包装体である。
第9の態様では、蓋体の加工部が第2方向の少なくとも一方の端部側に設けられていることで、天面に接続された蓋体の端縁の近傍(取出口を開口するために蓋体を展開したときに応力が生じやすい部分)に蓋体の加工部を設けることができる。そのため、第9の態様によれば、蓋体の応力が緩和されやすくなり、蓋体の閉口動作を遅延させる機能を高めることができる。
また、第9の態様では、取出口が天面の第2方向の少なくとも一方の端部側に形成されているため、取出口が天面全体に形成されることはない。そのため、取出口が開口した後も包装袋の形状が保たれやすく、包装袋内でシートの収容状態が乱れにくい。そのため、第9の態様によれば、シート包装体を最後まできれいに使用することができる。
さらに、第9の態様では、取出口を天面の第2方向の少なくとも一方の端部側に形成することで、取出口を天面の第2方向の少なくとも一方の端部側に開口させることができる。これにより、取出口からシートを取り出す際に、シートを天面側に引き出すことができ、さらに第2方向に沿って第2方向の少なくとも一方の端部側に引き出すこともできる。そのため、第9の態様によれば、使い勝手がよいシート包装体を提供することができる。
本発明に係る第10の態様は、前記天面の第1方向の両端部にそれぞれピロー包装のシール部が形成され、前記取出口が、前記天面の中央部に形成され、前記蓋体は、前記天面の前記第1方向と交差する第2方向の少なくとも一方の端縁が前記天面に接続され、前記加工部が、前記蓋体の前記少なくとも一方の端縁側に設けられている、シート包装体である。
本明細書において、天面の中央部は、天面の中心(図心)を含み、天面全体の10分の1から5分の1程度の広さの領域を示す。
第10の態様では、蓋体の加工部が第2方向の少なくとも一方の端部側に設けられていることで、天面に接続された蓋体の端縁の近傍(取出口を開口するために蓋体を展開したときに応力が生じやすい部分)に蓋体の加工部を設けることができる。そのため、第10の態様によれば、蓋体の応力が緩和されやすくなり、蓋体の閉口動作を遅延させる機能を高めることができる。
また、第10の態様では、取出口が天面の中央部に形成されているため、取出口が天面全体に形成されることはない。そのため、取出口が開口した後も包装袋の形状が保たれやすく、包装袋内でシートの収容状態が乱れにくい。そのため、第10の態様によれば、シート包装体を最後まできれいに使用することができる。
さらに、第10の態様では、取出口を天面の中央部に形成することで、取出口を天面の中央部に開口させることができる。これにより、取出口からシートを取り出す際に、シートを天面の中央部から引き出すことができる。そのため、第10の態様によれば、取出口からのシートの取り出しが容易であり、また、取出口からシートを安定的に取り出すことができる。
本発明に係る第11の態様は、前記蓋体には、前記天面に接続された前記端縁と反対側の端縁に接着用シールが設けられている、シート包装体である。天面に接続された端縁と反対側の端縁は、天面に接続されていない自由端を示す。接着用シールは、蓋体に固定された状態で天面に接着するシールを示す。
第11の態様では、蓋体の前記天面に接続された端縁と反対側の端縁に接着用シールが設けられていることで、接着用シールが天面の一部を開裂するためのトリガーとしてつまむことができる。そして、このトリガーを上方に引っ張ると、天面の一部が開裂し、天面に開口する取出口が形成され、開裂した天面の一部が取出口を再封可能に閉口する蓋体を構成する。
このような構成では、包装袋の天面を押え付けずに取出口を開封できる。これにより、第11の態様では、取出口の開封時にシートが破れるのを防ぐことができる。
また、第11の態様では、蓋体にこのような接着用シールが設けられていることで、取出口を閉口した状態で蓋体を天面に接着することができる。これにより、蓋体による取出口の再封が容易である。また、取出口を閉口した状態で、包装袋の形状が保たれやすく、包装袋内でシートの収容状態が乱れにくい。また、蓋体を閉口した状態が維持されるため、閉口された取出口からの包装袋内に塵埃の進入を防ぐことができる。
なお、第11の態様では、蓋体にこのような接着用シールが設けられていることで、取出口からシートを取り出す際に、接着用シールにシートが貼り付くおそれがある。しかしながら、第11の態様では、上述のように、展開した蓋体が取出口を閉口する元の状態に戻ろうとする蓋体の動きを遅くすることができ、蓋体が邪魔になりにくい。そのため、第11の態様では、蓋体に接着用シールを設けた場合でも、接着用シールにシートが貼り付きにくい。
本発明の一態様によれば、シートの取り出しが容易なシート包装体を提供することができる。
第1実施形態に係るシート包装体を示す図である。 図1のシート包装体に収容されたシート積層体を示す図である。 図1のシート包装体を天面側から見た図である。 図1のシート包装体を底面側から見た図である。 図1のシート包装体を正面側から見た図である。 図1のシート包装体を左側面側から見た図である。 図1のシート包装体を右側面側から見た図である。 図3のシート包装体において取出口とシール部の一部を拡大した図である。 図1のシート包装体において取出口を開口した図である。 図8のシート包装体を正面側から見た図である。 図9のシート包装体において取出口を閉口した図である。 第1実施形態の第1変形例を示す図である。 第1実施形態の第2変形例を示す図である。 第1実施形態の第3変形例を示す図である。 第1実施形態の第4変形例を示す図である。 第2実施形態に係るシート包装体において取出口とシール部の一部を拡大した図である。 第3実施形態に係るシート包装体において取出口とシール部の一部を拡大した図である。 第4実施形態に係るシート包装体を示す図である。 第5実施形態に係るシート包装体を示す図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、各図では、各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。
なお、各図において、3軸方向(X方向、Y方向、Z方向)の3次元直交座標系を用い、シート包装体の長手方向をX方向とし、幅方向をY方向とし、高さ方向(上下方向)をZ方向とする。また、上方は、シート包装体の高さ方向(Z方向)において、包装袋の天面の上側を示し、下方は、シート包装体の高さ方向(Z方向)において、包装袋の天面の下側を示す。
図1は、第1実施形態に係るシート包装体を示す図である。図2は、図1のシート包装体に収容されたシート積層体を示す図である。図3は、図1のシート包装体を天面側から見た図である。図4は、図1のシート包装体を底面側から見た図である。図5は、図1のシート包装体を正面側から見た図である。図6は、図1のシート包装体を左側面側から見た図である。図7は、図1のシート包装体を右側面側から見た図である。
第1実施形態に係るシート包装体100は、図1に示すように、包装袋10、取出口20を有する。シート包装体100は、実施形態に係るシート包装体の一例である。包装袋10、取出口20は、実施形態に係るシート包装体を構成する包装袋、取出口の一例である。
包装袋10は、図1に示すように、積層された複数枚(または複数組)のシートS(以下、シート積層体SLという)が収容される。シート積層体SLは、シートSの積層方向(LD方向)が高さ方向(Z方向)となるように、包装袋10に収容されている(図1、図2)。シート積層体SLは、包装袋10に形成される取出口20(開口OP)を通してシートSが1枚ずつ(または1組ずつ)引き出せるようになっている(図9)。
シート積層体SLの形態は、特に限定されず、例えば、シートSの折目FがつまめるようにシートSが折りたたまれた状態で積層されたもの(図2)、各シートSが折り込まれた状態で互い違いに積層されたもの(いわゆるポップアップ式のシート積層体)、複数枚のシートSが単に積層されたもの等を採用することができる。
また、シート積層体SLの寸法は、シート包装体100の長手方向(X方向)の長さを80mm以上195mm以下、シート包装体100の長手方向(X方向)に直交する短手方向(Y方向)の幅を50mm以上145mm以下、高さ方向(Z方向)の高さを5mm以上80mm以下とすることができる(図2)。
なお、シート積層体SLの態様は、特に限定されない。例えば、シート積層体SLとして、1枚(または1組)のシートが、Z折りにされ、上下の折り返し縁部が各々半分に折り返され、さらに長手方向の中央で2つ折りに折り畳まれた状態で積層されたものを用いることができる。
シート積層体SLを構成するシートSの態様は、特に限定されず、例えば、ティシューペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパー、ペーパータオル等の衛生薄葉紙に適用可能である。これらの衛生薄葉紙には、保湿成分を含んだ衛生薄葉紙(例えば、ローションティシュー等)も含まれる。さらに、これらの衛生薄葉紙には、アルコールや次亜塩素酸ナトリウム等の水溶液、芳香剤等の香料、消臭剤等の薬剤等が含まれていてもよい。
また、シートSの用途は、特に限定されず、産業用、家庭用、携帯用のいずれも適用できる。なお、本実施形態におけるシートとしては、これらの中でも、家庭用、携帯用のローションティシューが好適に用いられる。
シートSのプライ数は、特に限定されず、1プライ以上にすることができ、好ましくは1プライであり、より好ましくは2プライ(2枚重ね)である。また、シートSの形状は、特に限定されず、例えば、2プライのシートが折り畳まれた状態の形状が平面視で四角形(長方形、正方形等)であることが好ましい。
シートSの材質は、特に限定されず、例えば、紙、不織布または布等のシートを用いることができ、好ましくは紙製のシート(以下、紙シートという)である。なお、シートSが紙シートの場合、パルプを主原料とする原紙が用いられる。パルプ組成は、紙シートにおける公知の組成を用いることができる。例えば、パルプの配合割合を、50質量%以上、好ましくは90質量%以上、より好ましくは100質量%とすることができる。
また、シートS(紙シート)におけるパルプ組成は、特に限定されない。例えば、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)やNUKP(針葉樹未晒しパルプ)などの針葉樹パルプと、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)やLUKP(広葉樹未晒しパルプ)などの広葉樹パルプとを、任意の比率で使用することができる。なお、針葉樹パルプと広葉樹パルプの比は、限定されず、好ましくは10:90〜80:20であり、より好ましくは広葉樹パルプに対して針葉樹パルプの比率がより多いパルプ組成である。また、シートS(紙シート)に含まれるパルプには、古紙パルプを用いてもよい。
シートSの坪量は、特に限定されないが、プライ数に応じて、紙の場合は5g/m以上80g/m以下、不織布の場合は20g/m以上100g/m以下のものが望ましい。なお、坪量は、JIS P 8124の規定に準拠して測定することができる。
また、シートS(紙シート)の厚みは、特に限定されず、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された紙厚を採用することができる。例えば、シートS(紙シートの紙厚は、2プライあたり、50μm以上500μm以下にすることができ、好ましくは60μm以上330μm以下、より好ましくは100μm以上200μm以下である。
また、シートS(紙シート)には、エンボス加工が施されていてもよい。このようなエンボス加工は、公知のエンボス付与方法により実施することができる。
本実施形態では、シートS(シート積層体SL)がピロー包装されている。なお、ピロー包装は、三つ折りされた筒状のフィルム、あるいは、ガセット状に折り込まれた筒状の可撓性フィルムの両端部またはいずれか一方の端部をシール(封止)する包装形態である。具体的には、シート包装体100において、包装袋10の第1方向(X方向)の両端部10A、10Bに、シート積層体SLがピロー包装されるようにシール部30、40がそれぞれ形成されている(図1、図3)。
そして、シール部30は、天面11と同一平面上で第1方向(X方向)と交差する第2方向(Y方向)に延びて、包装袋10の端部11Aを封止する包装袋10の一部を構成している。シール部40は、第2方向(Y方向)に延びて、包装袋10の端部11Bを封止する包装袋10の一部を構成している。なお、シール部40は、実施形態に係るシート包装体におけるシール部(天面の第1方向の両端部の少なくとも一方の端部に形成されるピロー包装のシール部)一例である。
なお、第1方向(X方向)は、包装袋10の天面11上の所定の一方向に沿う方向を示す(図1、図3)。また、天面11と同一平面上で第1方向(X方向)と交差する第2方向(Y方向)は、包装袋10の天面11上で第1方向(X方向)と直交する方向または筋かいに交わる方向に沿う方向を示す(図1、図3)。
包装袋10の材質は、特に限定されず、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリアミド(PA)等の樹脂を用いることができる。
なお、これらの樹脂の中でも、柔軟で取扱い性に優れ、シール性が高く、安価であること等の観点から、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等が好ましい。また、無臭であり、耐水性・耐薬品性に優れ、低コストで大量生産が可能である観点から、ポリエチレンが好ましい。ポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等を用いることができる。また、堅牢であり、成形しやすく、印刷時の発色がよく、また光沢を付与できること等の観点からは、ポリプロピレンが好ましい。
包装袋10の形態は、特に限定されず、上述の樹脂が単層で形成された単層フィルム、上述の樹脂を積層したラミネートフィルム、または、上述の2種類以上の樹脂の混合物で形成された混合フィルムであってもよい。
包装袋10の厚みは、特に限定されず、好ましくは10μm以上100μm以下、より好ましくは15μm以上70μm以下である。包装袋10の厚みを10μm以上とすることで、シートSが収容される包装袋10としての十分な強度を確保することができる。また、包装袋10の厚みを100μm以下とすることで、包装袋10の柔軟性及び軽量性を確保できるとともに、コストが抑えられる。
なお、包装袋10を形成する材質は、上述した可撓性フィルム等の樹脂材料に限定されず、紙材料(クラフト紙等)を用いてもよい。また、包装袋10を形成する材質には、生分解性材料(生分解性プラスチック、生分解性紙等)、バイオマス材料(バイオマスフィルム等の再生可能な生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの)を用いることができる。
また、包装袋10は、天面11、底面12を有する。シート包装体100では、天面11と底面12が上下方向(Z方向)に対向する(図1、図3〜図7)。なお、天面11は、本実施形態に係るシート包装体を構成する包装袋の天面の一例である。
天面11は、第1方向(X方向)の端部11A、11Bと第2方向(Y方向)の端部11C、11Dを有する。天面11の端部11A、11Bには、シール部30、40が形成されている(図3)。また、底面12は、第1方向(X方向)の端部12A、12Bと第2方向(Y方向)の端部12C、12Dを有する。底面12の端部12A、12Bには、天面11の端部11A、11Bとともに、シール部30、40が形成されている(図4)。
包装袋10の寸法は、シート包装体100の長手方向(X方向)の長さLを80mm以上200mm以下、シート包装体100の長手方向(X方向)に直交する短手方向(Y方向)の幅Wを50mm以上150mm以下、高さ方向(Z方向)の高さH1を5mm以上85mm以下とすることができる(図1、図4)。なお、この包装袋10の寸法は、包装袋10にシート積層体SLが収容された状態での寸法を示す(図1〜図7)。
取出口20は、天面11に形成されて、シートSが取り出される(図9)。取出口20は、包装袋10の天面11の一部BLが開裂すると天面11に開口する(図1、図9)。本実施形態では、取出口20が天面11に形成された開裂用切目線CL(例えば、ミシン目)で形成され、この開裂用切目線CLが開裂すると、包装袋10の天面11に開口OPが形成され、この開口OPが取出口20となる(図1、図3、図9)。
なお、開裂用切目線CLは、カットC1とタイT1(2つのカットC1間のカットされていない部分)が交互に配置され、タイT1が破断すると両隣のカットC1が連続したカットになる切目線である(図1、図3)。なお、開裂用切目線CLにおいて、カットC1の長さ、及びタイT1の長さは、任意である。
開裂用切目線CLにおいて、各カットC1の長さは、0.8mm以上5.0mm以下にすることができ、好ましくは1.5mm以上4.5mm以下、より好ましくは2.5mm以上3.5mm以下である。また、各タイT1の長さは、0.3mm以上5.0mm以下にすることができ、好ましくは0.4mm以上2.0mm以下、より好ましくは0.5mm以上1.5mm以下である。
取出口20の形状は、任意である。本実施形態では、取出口20の形状が、平面視で半楕円形状となっている。また、取出口20の形状は、天面の端部11A側の末端20Aから末端20Bに延び、天面の端部11Aから中央部11Eに向かって凸20Cとなるように形成されている(図1、図3、図8)。ここで、天面11の中央部11Eは、天面11の中心(図心)Gを含み、天面11全体の10分の1から5分の1程度の広さの領域を示す(図3)。
なお、第1方向(X方向)における取出口20の間隔L2は、包装袋10の長手方向(X方向)の長さL1に対して、20%以上60%以下であり、好ましくは30%以上55%以下、より好ましくは40%以上50%以下である。また、第2方向(Y方向)における取出口20の間隔W2は、包装袋10の幅方向(Y方向)の幅W1に対して、50%以上90%以下であり、好ましくは60%以上85%以下、より好ましくは70%以上80%以下である(図3)。
本実施形態のシート包装体100は、さらに蓋体50を有する。蓋体50は、開裂した天面11の一部BLで形成され、取出口20を再封可能に閉口する。ここで、取出口20を再封可能に閉口するとは、蓋体50が開口した取出口20(開口OP)を覆うことを示す(図9、図11)。
蓋体50は、一部の端縁51が天面11に接続されている。ここで、一部の端縁51が天面11に接続されるとは、取出口20(開口OP)が開口した後も蓋体50が一部の端縁51を介して天面11に固定されていることを示す(図9)。
本実施形態のシート包装体100では、蓋体50に、加工部60が設けられている(図1、図8)。加工部60は、蓋体50の閉口動作を遅延させる機能を有する。ここで、蓋体50の閉口動作を遅延させるとは、取出口20を開口する方向に蓋体50を展開したときに、蓋体50が取出口20を閉口する元の状態に戻ろうとする動きを遅くすることを示す。
なお、蓋体50が元の状態に戻ろうとする動きは、蓋体50に加わった外力により蓋体50の内部に生じる弾性応力(以下、応力という)による蓋体50の動きであると考えられる。そして、蓋体50の内部に生じた弾性応力分布が加工部60により不連続ないし部分的に緩和される(以下、蓋体の応力が緩和されるという)ことが、蓋体50の閉口動作が遅延する理由の一つと考えられる(図9、図10)。
本実施形態のシート包装体100では、取出口20が、第1方向(X方向)の端部11B側に形成されている。また、蓋体50は、シール部40側の端縁51が天面11に接続されている。そして、加工部60は、蓋体50のシール部40側に設けられている(図1、図3、図8)。
本実施形態のシート包装体100において、加工部60は、天面11の第1方向(X方向)と交差する第2方向(Y方向)に延びている。具体的には、加工部60は、シール部40から第1方向(X方向)に離れる距離L3が約1mmの位置で、第2方向(Y方向)に沿ってシール部40と平行に延びている(図3、図8)。
なお、第1方向(X方向)におけるシール部40と加工部60との距離L3は、本実施形態における距離に限定されない。例えば、シール部40と加工部60との距離L3は、第1方向(X方向)における取出口20の間隔L2に対して、0.5%以上20%以下であり、好ましくは1%以上15%以下、より好ましくは2%以上10%以下である。
なお、第2方向(Y方向)における加工部60の長さ(幅W3)は、本実施形態における距離に限定されない。例えば、加工部60の長さ(幅W3)は、第2方向(Y方向)における取出口20の間隔(幅W2)に対して、65%以上100%以下であり、好ましくは70%以上100%以下、より好ましくは75〜100%である(図3)。
本実施形態では、加工部60は、第2方向(Y方向)の長さ(幅W3)が、取出口20の第2方向(Y方向)の幅W2と同じである(図1、図3、図8)。すなわち、加工部60が第2方向(Y方向)に沿って、蓋体50の第2方向(Y方向)の端縁53から端縁54まで形成されている(図8)。
なお、加工部60を設ける際の位置決めを容易にする観点から、加工部60の第2方向(Y方向)の長さ(幅W3)が取出口20の第2方向(Y方向)の幅W2より長くなるように、加工部60を設けてもよい。
本実施形態のシート包装体100では、加工部60が、ミシン目PFで形成されている(図1、図3、図8)。ここで、ミシン目PFは、カットC2とタイT2(2つのカットC2、C2間のカットされていない部分)が交互に配置されたものである(図8)。本実施形態では、加工部60を構成するミシン目PFは、カットC2の長さとタイT2の長さとの比が1:1になっている。
なお、ミシン目PFにおいて、カットC2の長さ、及びタイT2の長さは、任意である。例えば、各カットC2の長さは、0.3mm以上5mm以下にすることができ、好ましくは0.5mm以上4.5mm以下、より好ましくは1mm以上3.5mm以下である。また、各タイT2の長さは、0.3mm以上5mm以下にすることができ、好ましくは0.5mm以上4.5mm以下、より好ましくは1mm以上3.5mm以下である。
本実施形態に係るシート包装体100では、蓋体50に、天面11に接続された端縁51と反対側の端縁52に接着用シール70が設けられている(図1、図3)。ここで、天面11に接続された端縁51と反対側の端縁52は、天面11に接続されていない自由端を構成する。
接着用シール70は、蓋体50に固定された状態で天面11に接着するシールである。接着用シール70は、蓋体50の端縁52に固定された固定部71と、天面11に剥離可能に接着する粘着部72とで構成されている。なお、接着用シール70の態様は、限定されず、例えば、基材(図示せず)に、接着剤が塗布された固定部71と、固定部71より接着力が弱い接着剤が塗布された粘着部72が形成されたものと用いることができる。
なお、基材の材質は、限定されないが、上述の包装袋10に用いられる可撓性フィルム等の樹脂材料、紙材料、生分解性材料、バイオマス材料等を用いることができる。また、基材の形態は、限定されず、上述の包装袋10に用いられる単層フィルム、ラミネートフィルム、混合フィルムを用いることができる。さらに、基材の厚みは、上述の包装袋10に用いられる可撓性フィルム厚みを採用することができる。
また、固定部71の接着剤の材質は、限定されないが、粘着力が9N/25mm以上30N/25mm以下の接着剤で構成することが好ましい。また、粘着部72の接着剤の材質は、限定されないが、粘着力が1N/25mm以上8N/25mm以下となる材質であることが好ましい。ここで、粘着力とは、JIS Z0237を参考にした粘着力試験法により測定した引きはがし抵抗値を示す。
第1実施形態のシート包装体100では、上述のように、取出口20を再封可能に閉口する蓋体50が、蓋体50の閉口動作を遅延させる加工部60を有することで、取出口20を開口する方向に蓋体50を展開したときに、展開した蓋体50が取出口20を閉口する元の状態に戻ろうとする蓋体50の動きを遅くすることができる。これにより、取出口20からシートSを取り出す際に、展開された蓋体50が取出口20から離れた状態を維持することができる(図9、図10)。
本実施形態では、このような構成により、取出口20を覆う蓋体50が設けられている場合でも、取出口20からシートSを取り出す際に、蓋体50が邪魔になりにくい(図9、図10)。そのため、本実施形態によれば、シートSの取り出しが容易なシート包装体100を提供することができる。
また、本実施形態では、開裂した天面11の一部BLが取出口20を再封可能に閉口する蓋体50を構成することで、閉口された取出口20から包装袋10内にゴミや埃等(以下、塵埃という)が入りにくくなる。これにより、本実施形態では、シート包装体100を衛生的に使用することができる(図11)。
さらに、本実施形態では、開裂した天面11の一部BLが取出口20を再封可能に閉口する蓋体50となり、蓋体50の一部の端縁51が天面11に接続されていることで、開裂した天面11の一部BLを構成する蓋体50が、包装袋10から切り離されずに天面11に接続した小片BLとなる。そのため、本実施形態では、取出口20の開封時に断片(包装袋10から切り離された切れ端等)が発生しない(図9〜図11)。
第1実施形態のシート包装体100では、上述のように、蓋体50の加工部60が蓋体50のシール部40側に設けられていることで、天面11に接続された蓋体50の端縁51の近傍51Aが蓋体50の加工部60となる。蓋体50のシール部40側の端縁51の近傍51Aは、取出口20を開口するために蓋体50を展開したときに応力が生じやすい部分であるため、この部分に蓋体50の加工部60を設けることで、蓋体50の応力が緩和されやすくなる。そのため、本実施形態によれば、蓋体50の閉口動作を遅延させる機能を高めることができる(図9、図10)。
また、本実施形態では、取出口20が天面11の第1方向(X方向)の一方の端部11B側に形成されているため、取出口20が天面11全体に形成されることはない。そのため、取出口20が開口した後も包装袋10の形状が保たれやすく、包装袋10内でシートS(シート積層体SL)の収容状態が乱れにくい。そのため、本実施形態によれば、シート包装体100を最後まできれいに使用することができる(図9、図10)。
また、本実施形態では、取出口20を天面11の第1方向(X方向)の一方の端部11B側に形成することで、取出口20を天面11のシール部40側に開口させることができる。これにより、取出口20からシートSを取り出す際に、シートSを天面11側に引き出すことができ、また第1方向(X方向)に沿ってシール部40側にも引き出すこともできる。そのため、本実施形態によれば、使い勝手がよいシート包装体100を提供することができる(図9、図10)。
第1実施形態のシート包装体100では、上述のように、蓋体50の加工部60が天面11の第1方向(X方向)と交差する第2方向(Y方向)に延びることで、天面11に接続された蓋体50の端縁51に沿って加工部60を設けることができる。これにより、本実施形態では、蓋体50の応力がさらに緩和されやすくなり、蓋体50の閉口動作を遅延させる機能をさらに高めることができる(図9、図10)。
本実施形態では、上述のように、蓋体50の加工部60の第2方向(Y方向)の長さ(幅W3)を取出口20の第2方向(Y方向)の幅W2と同じ長さにすることで、蓋体50のシール部40側の端縁51の近傍51A(取出口20を開口するために蓋体50を展開したときに応力が生じやすい部分)全体に加工部60を設けることができる。そのため、本実施形態によれば、蓋体50の応力がさらに緩和されやすくなり、蓋体50の閉口動作を遅延させる機能をさらに高めることができる(図9、図10)。
本実施形態では、上述のように、蓋体50の加工部60をミシン目PFで構成することで、蓋体50の加工部60を形成する作業が容易になる。また、本実施形態では、蓋体50のミシン目PFが設けられた部分(加工部60)により、蓋体50の応力が緩和されるため、蓋体50の閉口動作を遅延させる機能を付与することができる。
本実施形態では、上述のように、蓋体50の天面11に接続された端縁51と反対側の端縁52に接着用シール70が設けられていることで、接着用シール70が天面11の一部BLを開裂するためのトリガーTGとしてつまむことができる。そして、このトリガーTGを上方に引っ張ると、天面11の一部BLが開裂し、天面11に開口する取出口20が形成され、開裂した天面11の一部BLが取出口20を再封可能に閉口する蓋体50を構成する(図1、図9〜図11)。
本実施形態では、このような構成により、包装袋10の天面11を押え付けずに取出口20を開封できる。これにより、本実施形態では、取出口20の開封時にシートSが破れるのを防ぐことができる(図1、図3、図9、図10)。
また、本実施形態では、蓋体50にこのような接着用シール70が設けられていることで、取出口20を閉口した状態で蓋体50を天面11に接着することができる。これにより、蓋体50による取出口20の再封が容易である。また、取出口20を閉口した状態で、包装袋10の形状が保たれやすく、包装袋10内でシートS(シート積層体SL)の収容状態が乱れにくい。また、蓋体50を閉口した状態が維持されるため、閉口された取出口20からの包装袋10内に塵埃の進入を防ぐことができる(図1、図3、図9〜図11)。
なお、本実施形態では、蓋体50にこのような接着用シール70が設けられていることで、取出口20からシートSを取り出す際に、接着用シール70にシートSが貼り付くおそれがある。しかしながら、本実施形態では、上述のように、展開した蓋体50が取出口20を閉口する元の状態に戻ろうとする蓋体50の動きを遅くすることができ、蓋体50が邪魔になりにくい。そのため、本実施形態では、蓋体50に接着用シール70を設けた場合でも、接着用シール70にシートSが貼り付きにくい(図1、図3、図9、図10)。
図12は、第1実施形態の第1変形例を示す図である。なお、図12において、図8と共通する部分については、説明を省略する。第1実施形態の第1変形例に係るシート包装体100では、加工部60は、シール部40から第1方向(X方向)に離れる距離L3が約5mmの位置で、第2方向(Y方向)に沿ってシール部40と平行に延びている(図12)。
第1実施形態の第1変形例では、上述の第1実施形態(図8)と比べて、加工部60とシール部40との間隔が長くなっているが、蓋体50のシール部40側の端縁51に近い近傍51A(取出口20を開口するために蓋体50を展開したときに応力が生じやすい部分)全体に加工部60が設けられているため、蓋体50の応力が緩和され、蓋体50の閉口動作を遅延させる機能を維持することができる(図9、図10)。
図13は、第1実施形態の第2変形例を示す図である。なお、図13において、図8と共通する部分については、説明を省略する。第1実施形態の第2変形例に係るシート包装体100では、加工部60の第2方向(Y方向)の長さ(幅W3)が、蓋体50の第2方向(Y方向)の幅W2より短くなっている(図13)。
第1実施形態の第2変形例では、蓋体50の加工部60の第2方向(Y方向)の長さ(幅W3)を蓋体50の第2方向(Y方向)の幅W2より短い長さにすることで、蓋体50の応力を緩和する機能を大きく低下させずに、蓋体50における加工部60の形成領域を小さくすることができる。そのため、本実施形態によれば、蓋体50の閉口動作を遅延させる機能を付与しながら、蓋体50の閉口動作を遅延させる時間を調節することができる。
図14は、第1実施形態の第3変形例を示す図である。なお、図14において、図8と共通する部分については、説明を省略する。第1実施形態の第2変形例に係るシート包装体100では、加工部60が、蓋体50の第2方向(Y方向)の端縁53、54側にそれぞれ離れた一対の加工部60で構成されている(図14)。
第1実施形態の第3変形例では、加工部60の第2方向(Y方向)の長さ(幅W31とW32の合計)が、蓋体50の第2方向(Y方向)の幅W2より短くなっている(図14)。そのため、本実施形態では、第1実施形態の第2変形例(図13)と同様に、蓋体50の応力を緩和する機能を大きく低下させずに、蓋体50における加工部60の形成領域を小さくすることができる。
図15は、第1実施形態の第4変形例を示す図である。なお、図15において、図8と共通する部分については、説明を省略する。第1実施形態の第4変形例に係るシート包装体100では、加工部60を構成するミシン目PFは、カットC2の長さとタイT2の長さとの比が3:1になっている(図15)。
第1実施形態の第4変形例では、上述の第1実施形態(図8)と比べて、タイT2の長さに対してカットC2の長さが長くなるように、カットC2の長さとタイT2の長さとの比を変えても、蓋体50のシール部40側の端縁51に近い近傍51A(取出口20を開口するために蓋体50を展開したときに応力が生じやすい部分)全体に加工部60が設けられているため、本実施形態では、蓋体50の応力が緩和され、蓋体50の閉口動作を遅延させる機能を維持することができる(図15)。
図16は、第2実施形態に係るシート包装体において取出口とシール部の一部を拡大した図である。なお、図16において、図8と共通する部分については、説明を省略する。第2実施形態のシート包装体200では、加工部60が、押圧されて形成されている。ここで、押圧とは、型等を押し当てて加圧変形することを示す。本実施形態では、蓋体50の加工部60が設けられた部分が、加圧変形部PDで構成されている(図16)。
第2実施形態では、このような押圧により蓋体50の加工部60が形成されるため、蓋体50の加工部60を形成する作業が容易である。また、第2実施形態では、蓋体50の加圧変形した部分(加圧変形部PD)により、蓋体50の応力が緩和されるため、蓋体50の閉口動作を遅延させる機能を付与することができる(図16)。
図17は、第3実施形態に係るシート包装体において取出口とシール部の一部を拡大した図である。なお、図17において、図8と共通する部分については、説明を省略する。第3実施形態のシート包装体300では、加工部60が、加熱されて形成されている。ここで、加熱とは、加熱した型を押し当てて熱変形させることを示す。本実施形態では、蓋体50の加工部60が設けられた部分が、熱変形部HDで構成されている(図17)。
第3実施形態では、このような加熱により蓋体50の加工部60が形成されるため、蓋体50の加工部60を形成する作業が容易である。また、第3実施形態では、蓋体50の熱変形した部分(熱変形部HD)が、蓋体50の応力を緩和するため、蓋体50の閉口動作を遅延させる機能を付与することができる(図17)。
図18は、第4実施形態に係るシート包装体を示す図である。なお、図18において、図3と共通する部分については、説明を省略する。第4実施形態のシート包装体400では、取出口20が、天面11の第1方向(X方向)と交差する第2方向(Y方向)の両端部11C、11Dのうち一方の端部11C側に形成され、蓋体50は、第2方向(Y方向)のうち一方の端部11C側の端縁51が天面11に接続され、加工部60が、蓋体50の一方の端縁51側に設けられている(図18)。
第4実施形態では、蓋体50の加工部60が第2方向(Y方向)の一方の端部11C側に設けられていることで、天面11に接続された蓋体50の端縁51の近傍51A(取出口20を開口するために蓋体50を展開したときに応力が生じやすい部分)に蓋体50の加工部60を設けることができる。そのため、第4実施形態によれば、蓋体50の応力が緩和されやすくなり、蓋体50の閉口動作を遅延させる機能を高めることができる(図18)。
また、第4実施形態では、取出口20が天面11の第2方向(Y方向)の一方の端部11C側に形成されているため、取出口20が天面11全体に形成されることはない。そのため、取出口20が開口した後も包装袋10の形状が保たれやすく、包装袋10内でシートS(シート積層体SL)の収容状態が乱れにくい。そのため、第4実施形態によれば、シート包装体100を最後まできれいに使用することができる(図18)。
さらに、第4実施形態では、取出口20を天面11の第2方向(Y方向)の一方の端部11C側に形成することで、取出口20を天面11の第2方向(Y方向)の一方の端部11C側に開口させることができる。これにより、取出口20からシートSを取り出す際に、シートSを天面11側に引き出すことができ、さらに第2方向(Y方向)に沿って第2方向(Y方向)の一方の端部11C側に引き出すこともできる。そのため、第4実施形態によれば、使い勝手がよいシート包装体100を提供することができる(図18)。
図19は、第5実施形態に係るシート包装体を示す図である。なお、図19において、図3と共通する部分については、説明を省略する。第5実施形態のシート包装体500では、取出口20が、天面11の中央部11Eに形成され、蓋体50は、天面11の第1方向(X方向)と交差する第2方向(Y方向)の一方の端縁51が天面11に接続され、加工部60が、蓋体50の一方の端縁51側に設けられている(図19)。
第5実施形態では、蓋体50の加工部60が第2方向(Y方向)の一方の端部11C側に設けられていることで、天面11に接続された蓋体50の端縁51の近傍51A(取出口20を開口するために蓋体50を展開したときに応力が生じやすい部分)に蓋体50の加工部60を設けることができる。そのため、第5実施形態によれば、蓋体50の応力が緩和されやすくなり、蓋体50の閉口動作を遅延させる機能を高めることができる(図19)。
また、第5実施形態では、取出口20が天面11の中央部11Eに形成されているため、取出口20が天面11全体に形成されることはない。そのため、取出口20が開口した後も包装袋10の形状が保たれやすく、包装袋10内でシートS(シート積層体SL)の収容状態が乱れにくい。そのため、第5実施形態によれば、シート包装体100を最後まできれいに使用することができる(図19)。
さらに、第5実施形態では、取出口20を天面11の中央部11Eに形成することで、取出口20を天面11の中央部11Eに開口させることができる。これにより、取出口20からシートSを取り出す際に、シートSを天面11の中央部11Eから引き出すことができる。そのため、第5実施形態によれば、取出口20からのシートSの取り出しが容易であり、また、取出口20からシートSを安定的に取り出すことができる(図19)。
以下、本実施形態について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
[シート包装体(試験体)]
試験体として、複数枚のシート(積層体)が包装袋に包装されたシート包装体を用意した(図1〜図19)。シート積層体は、シートが折り畳まれた状態で積層された保湿成分を含んだティシューペーパー(商品名「エリエール贅沢保湿」、大王製紙株式会社製、2プライ、組数:14組(28枚)、寸法:長さ(横幅)約125mm、奥行(縦幅)約75mm)、高さ(嵩)約13mm、を用いた。シート積層体は、積層方向がシート包装体の高さ方向(Z方向)となるように包装袋に収容した。包装袋の材質は、厚み62μmのポリエチレン(PE)を用いた。包装袋の包装形態は、包装袋の長手方向の両端部を封止してシール部を形成するピロー包装とした。包装袋の寸法は、長手方向の長さを約134mm、幅方向の幅を約84mm、高さ方向の高さを約12mmとした。包装袋10の天面11に、包装袋の天面に開裂すると天面に開口する取出口が形成される開裂用切目線を設けた。また、開裂した天面の一部で形成され、取出口を再封可能に閉口する蓋体を、一部の端縁が天面に接続するように設けた。蓋体には、蓋体の閉口動作を遅延させる加工部を設けた。
[開封時のシートの破れ]
シート包装体の開封時のシートの破れとして、包装袋の天面の開裂用切目線を開裂して、取出口を開口したときに、シートの破れを確認した。開封時のシートの破れの評価は、開封時にシートが破れなかったときは〇(良好)とし、破れたときは×(不良)とした。
[蓋体の角度]
シート包装体における蓋体の角度として、包装袋の天面の開裂用切目線を開裂し、取出口を開口する方向に蓋体を約180°展開し、約3秒放置したときの、蓋体の角度を測定した。角度は、蓋体の天面に接続する端縁から取出口から先端(反対側の端縁)までの角度θとした(図10)。
[取出性]
シート包装体の取出性として、包装袋の天面の開裂用切目線を開裂して、取出口を開口する方向に蓋体を展開したときの、取出口からのシートの取り出しやすさを確認した。取出性の評価は、上述した開封性の確認で蓋体の角度が90°以上のときは〇(良好)とし、90°未満のときは×(不良)とした。
[シートの貼り付き]
シート包装体におけるシートの貼り付きとして、取出口を開口する方向に蓋体を展開して、取出口からシートを取り出す際に、蓋体の接着用シールに対するシートの貼り付きを確認した。蓋体の接着用シールにシートが貼り付かなかったときは〇(良好)とし、貼り付いたときは×(不良)とした。
[保管性]
シート包装体の保管性として、取出口を開口した後のシート(シート積層体)の乱れを確認した。保管性の評価は、取出口の閉口状態が維持され、包装袋内でシート(シート積層体)が崩れなかったときは◎(極めて良好)とし、包装袋内でシート(シート積層体)が崩れなかったときは〇(良好)とし、崩れたときは×(不良)とした。
[衛生性]
シート包装体の衛生性として、取出口を開口した後の取出口からの塵埃の進入しやすさを確認した。衛生性の評価は、取出口の閉口状態が維持され、取出口と蓋体との間の隙間の間隔が最大で1mm未満のときは◎(極めて良好)とし、取出口と蓋体との間の隙間の間隔が最大で1mm未満のときは〇(良好)とし、取出口と蓋体との間の隙間の間隔が最大で1mm以上のときは×(不良)とした。
以下、実施例及び比較例について、説明する。
[実施例1]
包装袋の幅方向(第2方向)の寸法が55mm、長手方向(第1方向)の寸法が40mmの半楕円形状の取出口(開裂用切目線)を包装袋の長手方向の端部に形成し、蓋体の加工部をミシン目で形成し、カットの長さとタイの長さの比を1:1とし、シール部から第1方向(X方向)に離れる距離が約1mmの位置に設け、包装袋の幅方向に約55mmの長さ(取出口の第2方向の幅と同じ長さ)にした(図8)。
[実施例2]
蓋体の加工部をシール部から第1方向(X方向)に離れる距離が約1mmの位置に設けた以外は(図12)、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[実施例3]
蓋体の加工部を包装袋の幅方向に約45mmの長さ(取出口の第2方向の幅より短い長さ)にした以外は(図13)、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[実施例4]
蓋体の加工部を蓋体50の第2方向の端部側にそれぞれ離れた一対の加工部(2か所)で構成した以外は(図14)、実施例3と同様に評価した。結果を表1に示す。
[実施例5]
蓋体の加工部のミシン目のカットの長さとタイの長さの比を3:1とした以外は(図15)、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[実施例6]
蓋体の加工部を押圧して加圧変形部を設けた以外は(図16)、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[実施例7]
蓋体の加工部を加熱して熱変形部を設けた以外は(図17)、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[実施例8]
蓋体の天面に接続された端縁と反対側の端縁に接着用シールを設けた以外は(図1)、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[実施例9]
包装袋の幅方向(第2方向)の寸法が25mm、長手方向(第1方向)の寸法が80mmの取出口を天面の第2方向の一方の端部側に形成し、蓋体の第2方向の一方の端部側の端縁を天面に接続し、加工部を蓋体の天面に接続された端縁側に設け、包装袋の幅方向に約80mmの長さ(取出口の第1方向の幅と同じ長さ)にした以外は(図18)、実施例8と同様に評価した。結果を表1に示す。
[実施例10]
取出口を天面の中央部に形成し、蓋体の第2方向の一方の端縁を天面に接続し、加工部を蓋体の天面に接続された端縁側に設けた以外は(図19)、実施例9と同様に評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
加工部を設けなかった以外は、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[比較例2]
蓋体の天面に接続された端縁と反対側の端縁に接着用シールを設けた以外は、比較例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
[比較例3]
第1方向に延びる直線形状の取出口(開裂用切目線)を包装袋の第2方向の中間に設け、蓋体および加工部のいずれも設けなかった以外は、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
Figure 2021155095
表1より、半楕円形状の取出口(開裂用切目線)が包装袋の長手方向の端部に設けられ、開裂用切目線が開裂すると一部の端縁が天面に接続する蓋体が形成され、蓋体に蓋体の閉口動作を遅延させる加工部が設けられたシート包装体は、取出性、保管性、衛生性のいずれも良好であった(実施例1〜10、図1〜図19)。
これに対して、蓋体の閉口動作を遅延させる加工部を蓋体に設けなかったシート包装体は、取出性が不良であった(比較例1)。また、直線形状の取出口(開裂用切目線)が包装袋の天面全体に設けられた従来のシート包装体は、保管性、衛生性が不良であった(比較例3)。
また、蓋体に接着用シールが設けられたシート包装体は、開封時のシートの破れ、シートの貼り付きは、いずれも良好であった(実施例8〜10、図1〜図7、図9〜図11)。
これに対して、蓋体に接着用シールが設けたが、蓋体の閉口動作を遅延させる加工部を蓋体に設けなかったシート包装体は、シートの貼り付きが不良であった(比較例2)。また、直線形状の取出口(開裂用切目線)を包装袋の天面全体に設けた従来のシート包装体は、開封時のシートの破れが不良であった(比較例3)。
これらの結果から、包装袋の天面の一部が開裂すると天面に開口する取出口と、開裂した天面の一部で形成されて取出口を再封可能に閉口する蓋体とを有し、蓋体の一部の端縁が天面に接続され、蓋体に蓋体の閉口動作を遅延させる加工部が設けられているシート包装体は、シートの取り出しが容易であり、保管性、衛生性に優れたるシート包装体であることが判った。
さらに、蓋体に、天面に接続された端縁と反対側の端縁に接着用シールが設けられている、シート包装体は、開封時にシートが破れにくく、取出口からシートを取り出す際にシートが貼り付きにくいるシート包装体であることが判った。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 シート包装体
S シート
F 折目
SL シート積層体
LD 積層方向
10 包装袋
10A、 10B 端部
11 天面
BL 一部(小片)
11A、11B、11C、11D 端部
11E 中央部
G 中心(図心)
12 底面
12A、12B、12C、12D 端部
20 取出口
CL 開裂用切目線
20A、20B 末端
20C 凸
C1 カット
T1 タイ
OP 開口
30 シール部
40 シール部
50 蓋体
51 端縁
51A 近傍
52 反対側の端縁
53、54 第2方向の端縁
60 加工部
PF ミシン目
C2 カット
T2 タイ
PD 加圧変形部
HD 熱変形部
70 接着用シール
TG トリガー
71 固定部
72 粘着部
L1、L2、L3 長さ
W1、W2、W3 幅

Claims (11)

  1. 積層された複数枚のシートを収容する包装袋と、
    前記包装袋の天面の一部が開裂すると前記天面に開口する取出口と、
    開裂した前記天面の一部で形成され、前記取出口を再封可能に閉口する蓋体とを有し、
    前記蓋体は、一部の端縁が前記天面に接続され、
    前記蓋体には、前記蓋体の閉口動作を遅延させる加工部が設けられている、シート包装体。
  2. 前記天面の第1方向の両端部の少なくとも一方の端部にピロー包装のシール部が形成され、
    前記取出口が、前記第1方向の前記少なくとも一方の端部側に形成され、
    前記蓋体は、前記シール部側の端縁が前記天面に接続され、
    前記加工部が、前記蓋体の前記シール部側に設けられている、請求項1に記載のシート包装体。
  3. 前記加工部が、前記天面の前記第1方向と交差する第2方向に延びる、請求項2に記載のシート包装体。
  4. 前記加工部の前記第2方向の長さが、前記取出口の前記第2方向の幅と同じである、請求項3に記載のシート包装体。
  5. 前記加工部の前記第2方向の長さが、前記蓋体の前記第2方向の幅より短い、請求項3に記載のシート包装体。
  6. 前記加工部が、ミシン目で形成されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシート包装体。
  7. 前記加工部が、押圧されて形成されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシート包装体。
  8. 前記加工部が、加熱されて形成されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシート包装体。
  9. 前記天面の第1方向の両端部にそれぞれピロー包装のシール部が形成され、
    前記取出口が、前記天面の前記第1方向と交差する第2方向の両端部の少なくとも一方の端部側に形成され、
    前記蓋体は、前記第2方向の前記少なくとも一方の端部側の端縁が前記天面に接続され、
    前記加工部が、前記蓋体の前記少なくとも一方の端縁側に設けられている、請求項1に記載のシート包装体。
  10. 前記天面の第1方向の両端部にそれぞれピロー包装のシール部が形成され、
    前記取出口が、前記天面の中央部に形成され、
    前記蓋体は、前記天面の前記第1方向と交差する第2方向の少なくとも一方の端縁が前記天面に接続され、
    前記加工部が、前記蓋体の前記少なくとも一方の端縁側に設けられている、請求項1に記載のシート包装体。
  11. 前記蓋体には、前記天面に接続された前記端縁と反対側の端縁に接着用シールが設けられている、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のシート包装体。
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