JP6212351B2 - 包装体 - Google Patents
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Description
図7に示すように、特許文献1に記載の包装体100は、気密性及び液密性を有する柔軟なシートから形成され、内部にウェットティッシュ(図示省略)が封入される封入袋101を有する。
封入袋101は、ウェットティッシュを取出すための取出し口102及びこの取出し口102を覆う開閉蓋103を有する。取出し口102は、封入袋101に形成された切離し用切込み106に沿って切り離すことにより形成される。
開閉蓋103は、両端にそれぞれ例えば半円状の摘み部104が設けられている。また、開閉蓋103における摘み部104の内側には、開閉蓋103の全幅にわたって切込み105が設けられている。
また、ウェットティッシュを取り出した後は、開閉蓋103で取出し口102を覆うように再封することにより、ウェットティッシュの乾燥を防止して保存することができる。これを繰り返すことにより、何度でもウェットティッシュを取り出して使用することが可能になる。
しかしながら、剛性の高い開閉蓋を用いた場合には、開閉蓋を開いた時の反発力が強く、開閉蓋が戻りやすい傾向がある。
このため、開いた後に摘み部から手を放すと、合成樹脂の反発力により開閉蓋が閉じてしまい、ウェットティッシュを取り出しにくいという問題があった。
前記本体部と前記摘み部を合わせた重量をW(g)、
接続部分の長さ(接続幅)をb(mm)、
前記表面樹脂層の厚さをh(mm)、
前記表面樹脂層の曲げ強さ(曲げモーメント/断面係数)をσ(MPa)、
前記切り込み線から前記摘み部の先端までの長さの1/2をL(mm)とした場合に、各数値の関係を下記式(1)で表すとき、式(1)中の係数aが10以上30以下であるものである。
W=a×b×h2×σ/L・・・(1)
図1及び図2に示すように、本発明に係る実施形態の包装体10は、ウェットティッシュ11を収納する包装袋20を有する。
包装袋20は、液密性及び気密性等を有するシートから扁平な筒状に形成されており、長手方向両端において密に接合(接合部21)されている。なお、包装袋20の側面には、マチ部202が設けられており、包装袋20の厚さの変化に対応可能となっている。
開口部22は、初めから包装袋20の上面201を切欠いて設けることができるが、上面201に容易に切り取ることができる切り込み221を設けておいても良い。切り込み221を設けた場合には、最初に後述する開閉ラベル30を開けた際に切り離されて、開口部22が形成される。
なお、包装袋20の上面201に、開口部22の周囲を補強するための補強ラベル23を設けることもできる。補強ラベル23には、包装袋20の上面201の開口部22に対応した開口部231が設けられている。補強ラベル23は、60μm以上150μm以下の厚さを有するPET(Polyethylene terephthalate)樹脂で形成するのが望ましい。
これにより、包装袋20の上面201における開口部22の周囲に、しわが発生するのを防止できる。
開閉ラベル30は、開口部22を覆う本体部31と、長手方向の一端側に設けた摘み部32と、長手方向の他端側に設けられ開閉時に開閉ラベル30を支持する基底部33とを有する。基底部33と本体部31との間には、開閉ラベル30の幅方向に切り込み線34が設けられている。
裏面樹脂層37の内面に塗布されている接着剤層381は、包装袋20の上面201に対して再剥離可能な接着剤で形成されている。これにより、開閉ラベル30は、包装体20の上面201に対して、再剥離可能に接着される。
基底部33と本体部31との間に設けられる切り込み線34は、表面樹脂層35を除いて設けられており、中間樹脂層36、裏面樹脂層37及び接着剤層38を貫通して設けられている。
接続部分の長さ(接続幅)、すなわち基底部33における開閉ラベル30の幅方向の長さbは、15mm以上60mm以下であることが望ましい。接続部分の長さ(接続幅)が15mmより狭いと強度的に弱く、60mmより広いと表面樹脂層35による反発が強すぎる。
なお、摘み部32に対応する裏面樹脂層37の内面には、接着剤層381は設けられていない。
中間樹脂層36のうちの少なくとも1層が、厚さ40μm以上のPET樹脂で形成されるのが望ましい。さらに、厚さ80μm以上150μm以下であることが一層望ましい。
開閉ラベル30が倒れないように抵抗するのは、切り込み線34が設けられていない表面樹脂層35のみなので、開閉ラベル30の抵抗力は表面樹脂層35の強度によると考える。
開閉ラベル30の根元に掛かるモーメントを、片持ち梁での曲げモーメントと考える。
曲げモーメント:M=P(N)×L(m) ・・・(式1)
P:作用力、L:腕の長さの1/2
開閉ラベル30の根元(すなわち、表面樹脂層35におけるの根元)に、表面樹脂層35の曲げ強度以上の重さ(曲げモーメント)が加わったとき、ラベルは倒れたままと考えられる。
曲げ強度(最大応力)σ=M/Z ・・・(式2)
Z:表面樹脂層35の断面係数。
表面樹脂層35の断面は長方形の為、
Z=b×h2/6 ・・・・・・(式3)
b:基底部33における開閉ラベル30の幅方向の長さ(接続幅)
h=表面樹脂層35の厚さ
(式1)及び(式3)を(式2)に代入すると、
σ=P×L/(b×h2/6) ・・(式4)
開閉ラベル30が倒れたままになる時の開閉ラベル30の重さをWとすると、P=W×gであることから、
σ=W×g×L/(b×h2/6)
従って、W=σ/(g×L/(b×h2/6))=σ×b×h2/(6×g×L)
ここで、a=1/(6×g)と置くと、本体部31と摘み部32を合わせた開閉ラベル30の重量をW(g)は、
W=a×b×h2×σ/L・・・(1)
となる。なお、aは定数となるが、樹脂の種類による相違を換算する係数を含むと考えて、樹脂の種類によって変化する係数とした。
a:係数
b(mm) :基底部における開閉ラベルの幅方向の長さ(接続幅)
h(mm) :表面樹脂層の厚さ
σ(MPa):表面樹脂層の曲げ強さ(曲げモーメント/断面係数)
L(mm) :切り込み線から摘み部の先端までの長さの1/2
そして、係数aが10以上30以下となるようにする。
本発明の包装体10は、ウェットティッシュ11を収納するとともにウェットティッシュ11を取り出す開口部22を有する包装袋20と、開口部22を覆う開閉ラベル30と、を有する。開閉ラベル30は、長手方向の一端側に設けた摘み部32と、本体部31と、長手方向の他端側で幅方向に設けた切り込み線34により包装袋20に固定される基底部33と、を有する。
従って、開閉ラベル30の一端側の摘み部32を摘まんで、開閉ラベル30を切り込み線34まで開くことにより、開口部22が露出するので、ウェットティッシュ11を取り出すことができる。
また、ウェットティッシュ11を取り出した後は、開閉ラベル30で開口部22を覆うように再封することにより、ウェットティッシュ11の乾燥を防止して保存することができる。これを繰り返すことにより、何度でもウェットティッシュ11を取り出して使用することが可能になる。
なお、W(g)は本体部31と摘み部32を合わせた重量、b(mm)は接続部分の長さ(接続幅)(すなわち、開閉ラベル30の幅方向の長さ)、h(mm)は表面樹脂層35の厚さ、σ(MPa)は表面樹脂層35の曲げ強さ(曲げモーメント/断面係数)、L(mm)は切り込み線34から摘み部32の先端までの長さの1/2(半分)である。
これにより、開閉ラベル30を開いた後に摘み部32から手を放したときに、開閉ラベル30の反発力により開閉ラベル30が閉じてしまうことがなく、かつ、再封した際に開閉ラベル30にしわが生じるのを防止できる。
これにより、開閉ラベル30を繰り返し開閉した時に、表面樹脂層35に破断が生じにくく、かつ、反発力が大きすぎないので、摘み部32から手を放したときに開閉ラベル30が戻るのを防止できる。
これにより、基底部33と包装袋20との間に十分な接続強さを保持でき、かつ、反発力が大きすぎないので、摘み部32から手を放したときに開閉ラベル30が戻るのを防止できる。
これにより、開閉ラベル30全体の剛性を十分に確保でき、開閉時によれるのを防止できる。また、厚すぎないので、材料の無駄を防止できる。
これにより、開閉ラベル30は、好適な剛性を確保することができる。
表1には、具体的な実施例を示した。
実施例1においては、表面樹脂層35に、厚さ40μmのPP(ポリプロピレン (polypropylene))樹脂を用いた。中間樹脂層36は2層であり、中間樹脂層1は厚さ110μmのPP樹脂、中間樹脂層2は厚さ25μmのPP樹脂を用いた。裏面樹脂層37には、厚さ25μmのPET(Polyethylene terephthalate)樹脂を用い、表面樹脂層、中間樹脂層1、中間樹脂層2、裏面樹脂層の順に積層した。
また、表面樹脂層35の幅bを40mm、表面樹脂層35の厚さhを0.04mm、表面樹脂層35の曲げ強度σを50MPa、切り込み線から摘み部の先端までの長さの1/2であるLを25mm、開閉ラベル30の重量Wを2.0gとした。
このため、開時において摘み部32から手を放したときの開閉ラベル30の戻りがなく、開状態を維持できた。また、無駄な材料を使用することがないので、コストの面でも問題がなかった。
また、実施例3においては、表1に示す材料及び寸法等を用いた。
さらに、実施例4においては、表1に示す材料及び寸法等を用いた。
このため、実施例2、実施例3及び実施例4においても、開閉ラベル30の戻りがなく、開状態を維持できた。また、無駄な材料を使用することがないので、コストの面でも問題がなかった。
すなわち、比較例1、比較例2及び比較例3においては、開時において摘み部32から手を放したときの開閉ラベル30の戻りが生じ、開状態を維持できなかった。
また、比較例4においては、開閉ラベル30の戻りは生じなかったものの、材料に無駄が生じ、コストの面で不利となった。
例えば、前述した実施形態においては、補強ラベル23を、包装袋20の上面201に設けた場合を例示したが、図4に示すように、補強ラベル23を、包装袋20の内面に設けることも可能である。
このようにしても、開閉ラベル30の開閉の際に、包装袋20の上面201における開口部22の周囲に、しわが発生するのを防止できる。
これにより、開閉ラベル30の開閉時に、包装袋20の上面201にしわが生じにくくなり、開閉ラベル30をスムーズに開閉できる。
図6(A)は前述した実施形態の包装体10においてストッパー41Aを設けた場合であり、切り込み線34に連続して本体部31に湾曲した切り込み42Aを設けた。
図6(B)は外枠部分39を設けた場合(図4参照)においてストッパー41Bを設けた場合であり、切り込み線34に連続して外枠部分39に湾曲した切り込み42Bを設けた。
これにより、開閉ラベル30を勢いよく開けたときでも、確実に切り込み線34に沿って折り返すことができる。
11 ウェットティッシュ
20 包装袋
22 開口部
30 開閉ラベル
31 本体部
32 摘み部
33 基底部
34 切り込み線
35 表面樹脂層
36 中間樹脂層
37 裏面樹脂層
38 接着剤層
a 係数
b 接続部分の長さ(接続幅)
h 表面樹脂層の厚さ
L 切り込み線から摘み部の先端までの長さの1/2
σ 表面樹脂層の曲げ強さ(曲げモーメント/断面係数)
W 本体部と摘み部を合わせた重量
Claims (2)
- ウェットティッシュを収納するとともに前記ウェットティッシュを取り出す開口部を有する包装袋と、
前記開口部を覆う開閉ラベルと、を有し、
前記開閉ラベルが、長手方向の一端側に設けた摘み部と、本体部と、長手方向の他端側で幅方向に設けた切り込み線により前記包装袋に固定される基底部と、を備える包装体であって、
前記開閉ラベルは、ポリプロピレン樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂からなる表面樹脂層、2層の中間樹脂層、裏面樹脂層、接着剤層がこの順に積層された構造を有し、
接続部分の長さ(接続幅)bが15mm以上60mm以下であり、
前記表面樹脂層の厚さhが0.02mm以上0.04mm以下であり、
前記切り込み線から前記摘み部の先端までの長さの1/2をL(mm)とするとき、前記Lが25mmであり、
前記中間樹脂層がポリプロピレン樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂から形成され、前記裏面樹脂層がポリエチレンテレフタレート樹脂から形成され、前記中間樹脂層と前記裏面樹脂層が、合計で150μm以上、300μm以下の厚さであることを特徴とする包装体。 - 前記中間樹脂層は、少なくとも1層が厚さ40μm以上のポリエチレンテレフタレート樹脂から形成されることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
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