JP5878503B2 - 包装体、および包装体パッケージ - Google Patents

包装体、および包装体パッケージ Download PDF

Info

Publication number
JP5878503B2
JP5878503B2 JP2013196122A JP2013196122A JP5878503B2 JP 5878503 B2 JP5878503 B2 JP 5878503B2 JP 2013196122 A JP2013196122 A JP 2013196122A JP 2013196122 A JP2013196122 A JP 2013196122A JP 5878503 B2 JP5878503 B2 JP 5878503B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
region
main body
package
peeling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013196122A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014040278A (ja
Inventor
坂東 健司
健司 坂東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uni Charm Corp
Original Assignee
Uni Charm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Uni Charm Corp filed Critical Uni Charm Corp
Priority to JP2013196122A priority Critical patent/JP5878503B2/ja
Publication of JP2014040278A publication Critical patent/JP2014040278A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5878503B2 publication Critical patent/JP5878503B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、収容物を取り出し可能に収容する包装体、および収容物を収容した包装体からなる包装体パッケージに関する。
特開2010−13144号公報には、ウェットティッシュを収容した包装体が記載されている。この包装体の本体は、熱融着フィルムによって形成されている。そして、包装体の蓋が、本体の開口を覆うように本体に接着されている。この蓋は、本体に対して繰り返し剥離可能に、接着剤を介して接着されている。
特開2010−13144号公報
しかしながら、特開2010−13144号公報に記載された包装体は、蓋を本体から剥離させる際に、剥離させる力によって本体を構成するフィルムが変形する。特にフィルムのような薄いシート材料で構成されている場合には、剥離させる力によって本体に不可逆的な塑性変形等が生じてしまう。本体が変形したままの状態で、開口を再度蓋で覆うと、蓋が本体に密着することが困難になる。そのため、蓋が本体に密着しないと、本体に収容されているウェットティッシュが乾燥したり、本体の内部に異物が混入したりする可能性がある。そこで、本発明は、上記に鑑み、包装体において、蓋の本体に対する密着性に関する改良技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る包装体の好ましい形態によれば、外部に開放された開口部を有するシート部材からなり、開口部に連通した収容空間が内部に形成された本体部と、開口部を覆い、開口部を開閉可能な蓋体とを有する包装体が構成される。当該包装体は、収容空間に収容された収容体を開口部から取り出し可能に構成されている。本体部は、第1方向に延在して形成されている。当該本体部は、第1方向における一方の端部の領域に形成された当該本体部を保持するための保持部を有する。蓋体は、本体部に固着された固着部と、固着部に連接し本体部に対して第1接着剤を介して剥離可能に構成された剥離部とを有する。剥離部は、第1方向における固着部から一方の端部側に連接されている。そして、本体部には、固着部が固着された第1領域と、第1接着剤を介して剥離部が接着された第2領域と、第1領域と第2領域とで全領域を囲まれた第3領域とが形成されている。さらに、開口部は、第3領域内に形成されている。
本発明によれば、開口部は、蓋体が剥離されず固着された第1領域と蓋体が剥離される第2領域に囲まれた第3領域内に形成されている。すなわち、第1方向に関して、第3領域における開口部と第1領域の間の部分と、蓋体は、第1接着剤で接着されていない。そのため、当該部分が第1接着剤で接着されている場合に比べて、開口部に対する引張力の作用を抑制することができる。その結果、開口部の変形を抑制することができる。これにより、蓋体を剥離させた後に、再度蓋体で開口部を覆う場合に、蓋体と本体部の密着性が向上する。この場合、第3領域における開口部と第1領域の間の部分は、開口非形成領域として構成されていることが好ましい。
さらに、第2領域は、当該第2領域を構成する各箇所と保持部とを結ぶそれぞれの直線が、開口部と重ならない位置に配置されるように構成されている。
一般的な力の伝達を考慮すると、蓋体を剥離させる力によって発生する引張力は、保持部と剥離させる部分の間に直線的に作用する。そのため、保持部と剥離させる部分の間に開口部が設けられていると、当該引張力によって、開口部が変形してしまう。しかしながら、本発明によれば、第2領域の各箇所と保持部とを結ぶ直線上に、開口部が形成されていない。そのため、剥離部を剥離させる力により発生する引張力によって、開口部が変形することを抑制することができる。
本発明に係る包装体の更なる形態によれば、保持部は、本体部を吊下げるための吊下げ部として形成されている。この吊下げ部は、本体部を貫通した貫通穴であることが好ましい。なお、吊下げ部としては、本体部に取り付けられたフック等であってもよい。さらに、吊下げ部は、本体部が吊下げられた状態で、剥離部を本体部から剥離させたときに、吊下げ部が破壊されない強度を有することが好ましい。すなわち、吊下げ部は、剥離部を本体部から剥離させる際に、当該剥離によって生じる力と、収容物入り包装体の自重によって作用する力によっては、破壊されない断面係数を有している。なお、「破壊」とは、保持部が、本体部を保持する機能を果たせなくなるような態様だけでなく、保持部に不可逆的な変形(塑性変形)が生じる態様も含む概念である。
本形態によれば、包装体の保持部としての吊下げ部によって、包装体を吊下げた状態で使用することができる。そのため、ユーザが本体部を把持した状態で、蓋体を本体部から剥離する必要がない。すなわち、ユーザは、片手で蓋体を剥離させることができる。これにより、ユーザの操作の簡略化される。
本発明に係る包装体の更なる形態によれば、剥離部は、固着部と連接する連接部と、当該連接部以外の外縁部とで外形が形成されている。そして、接着剤は、外縁部のみに塗着されている。
本発明に係る包装体の更なる形態によれば、蓋体は、第1方向における剥離部の接着部と反対側において剥離部と連接された、ユーザに把持される把持部を有する。
本形態によれば、蓋体は、把持部を有するため、ユーザは把持部を把持することで、蓋体を本体シートから容易に剥離させることができる。すなわち、ユーザの操作が簡略化される。
本発明に係る包装体の更なる形態によれば、第3領域は、開口部が形成されているとともに、第1接着剤よりも剥離部を剥離させるために必要な力が小さい第2接着剤を介して剥離部に剥離可能に接着されている。
本形態によれば、第3領域は、第2接着剤により剥離部に接着されているため、開口部の密閉性を向上させることができる。また、第3領域は、第1接着剤よりも剥離部を剥離させるために必要な力が小さい第2接着剤で接着されているため、蓋体の剥離によって生じる引張力は、主に、剥離させるために必要な力が大きい第1領域と保持部の間に生じる。したがって、第2接着剤によって、開口部の密着性を向上させつつ、開口部の変形を抑制することができる。
本発明に係る包装体パッケージによれば、外部に開放された開口部を有するシート部材からなり、開口部に連通した収容空間が内部に形成された本体部と、開口部を覆い、開口部を開閉可能な蓋体とを有する包装体と、開口部から取り出し可能に収容空間に収容された収容体と、からなる包装体パッケージが構成される。本体部は、第1方向に延在して形成されている。当該本体部は、第1方向における一方の端部の領域に形成された当該本体部を保持するための保持部を有する。蓋体は、本体部に固着された固着部と、固着部に連接し本体部に対して第1接着剤を介して剥離可能に構成された剥離部とを有する。剥離部は、第1方向における固着部から一方の端部側に連接されている。そして、本体部には、固着部が固着された第1領域と、第1接着剤を介して剥離部が接着された第2領域と、第1領域と第2領域とで全領域を囲まれた第3領域とが形成されている。さらに、開口部は、第3領域内に形成されている。
本発明によれば、開口部は、蓋体が剥離されず固着された第1領域と蓋体が剥離される第2領域に囲まれた第3領域内に形成されている。すなわち、第1方向に関して、第3領域における開口部と第1領域の間の部分と、蓋体は、第1接着剤で接着されていない。そのため、当該部分が第1接着剤で接着されている場合に比べて、開口部に対する引張力の作用を抑制することができる。その結果、開口部の変形を抑制することができる。これにより、蓋体を剥離させた後に、再度蓋体で開口部を覆う場合に、蓋体と本体部の密着性が向上する。この場合、第3領域における開口部と第1領域の間の部分は、開口非形成領域として構成されていることが好ましい。
さらに、第2領域は、当該第2領域を構成する各箇所と保持部とを結ぶそれぞれの直線が、開口部と重ならない位置に配置されるように構成されている。
一般的な力の伝達を考慮すると、蓋体を剥離させる力によって発生する引張力は、保持部と剥離させる部分の間に直線的に作用する。そのため、保持部と剥離させる部分の間に開口部が設けられていると、当該引張力によって、開口部が変形してしまう。しかしながら、本発明によれば、第2領域の各箇所と保持部とを結ぶ直線上に、開口部が形成されていない。そのため、剥離部を剥離させる力により発生する引張力によって、開口部が変形することを抑制することができる。
本発明に係る収容物入り包装体の更なる形態によれば、保持部は、本体部を吊下げるための吊下げ部として形成されている。さらに、第3領域は、開口部が形成されているとともに、第1接着剤よりも剥離部を剥離させるために必要な力が小さい第2接着剤を介して剥離部に剥離可能に接着されている。
本形態によれば、本体部が吊下げられたときに生じる収容物の自重が作用した状態で、蓋体が本体部から剥離される際に、開口部に変形が生じることを抑制することができる。
本発明によれば、包装体において、蓋の本体に対する密着性に関する改良技術を提供することができる。
本発明の実施形態に係る包装体の全体構成を示す斜視図である。 包装体の平面図である。 包装体の側面図である。 図2の蓋を取り除いた平面図である。 図2のV−V線における断面図である。 包装体を吊下げた状態を示す正面図である。 本発明の第1変形例に係る包装体の図4相当の平面図である。 本発明の第1変形例に係る包装体の図5相当の断面図である。 本発明の第2変形例に係る包装体の図4相当の平面図である。 本発明の第2変形例に係る包装体の図5相当の断面図である。
以下に、ウェットティッシュ130を取り出し可能に収容する包装体100として構成した、本発明の一実施の形態を説明する。ウェットティッシュ130は、繊維材料をシート状に形成した基材(例えば、不織布、ガーゼ、コットンシート、ティッシュペーパー)に液体(例えば、アルコール、消毒液、化粧水)等を含浸させたものを意味する。ウェットティッシュ130が本発明の「収容物」に対応する。また、ウェットティッシュ130が収容された包装体100が、本発明における「包装体パッケージ」に対応する実施構成例である。
本実施の形態の包装体100の構成を、図1〜図6により説明する。図1に示すように、包装体100は、本体110と蓋120により構成されている。本体110が本発明の「本体部」に対応し、蓋120が本発明の「蓋体」に対応する実施構成例である。
図5に示すように、包装体100の本体110は、上壁110aと底壁110bにより形成され、ウェットティッシュ130を収容するウェットティッシュ収容空間110Hを有している。また、包装体100の本体110は、上壁110aに開口112が形成されている。ウェットティッシュ収容空間110Hが、本発明の「収容空間」に対応する実施構成例である。
ウェットティッシュ130は、開口112から順次取り出すことができるように、ウェットティッシュ収容空間110H内に収容される。好ましくは、開口112からウェットティッシュ130を取り出した時、次に取り出されるウェットティッシュ130の一部が開口112から飛び出した状態となるように収容される。例えば、折り返したウェットティッシュ130を、折り返し方向が交互に逆になるように積層する。この時、ウェットティッシュ130の下方側(積層体の下方側)の端部が、次に取り出されるウェットティッシュ130の上方側(積層体の上方側)の端部の下方に配置されるように積層する。
包装体100の本体110は、例えば、加熱することによって融着可能なフィルム(「熱融着フィルム」という)によって形成される。典型的には、包装体100の本体110は、熱融着フィルムによってウェットティッシュ130を包み、熱融着フィルムが重ねられている縦シール部(図示省略)および横シール部111a、111bを押圧および加熱し、縦シール部および横シール部111a、111bで熱融着フィルムを結合することによって形成される。縦シール部は、本体110の下部に、包装体100の製造時における熱融着フィルムの搬送方向に沿って形成される。また、横シール部111a、111bは、包装体100の製造時における熱融着フィルムの搬送方向に沿って離れた前後の箇所に、熱融着フィルムの搬送方向に直交する方向に沿って形成される。
図2に示すように、横シール部111aは、本体110の長辺方向(図2の左右方向)において、横シール部111bよりも長く形成されている。そして、横シール部111aの略中央部には、横シール部111aを貫通した円形状の吊下げ穴114が形成されている。この本体110の長辺方向が、本発明における「第1方向」に対応する実施構成例である。
包装体100の本体110を形成する熱融着フィルムとしては、加熱することによって融着可能な種々のフィルムを用いることができる。なお、本実施の形態では、ウェットティッシュ130を収容するため、熱融着フィルムとしては、ウェットティッシュ130の湿潤状態を保持可能(乾燥を防止可能)なフィルムを用いるのが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂により形成された保護層、アルミニウムにより形成された湿潤保持層(乾燥防止層)、二軸延伸ポリプロピレン樹脂により形成された熱融着層(ヒートシール層)が積層された積層フィルム(ラミネートフィルム)が用いられる。このような熱融着フィルムを用いて本体110を形成する場合には、縦シール部および横シール部において、熱融着層(二軸延伸ポリプロプレン樹脂層)が対向するように、熱融着フィルムを重ねる。これにより、縦シール部および横シール部が加熱されると、対向する熱融着層(二軸延伸ポリプロピレン樹脂層)が溶融して接合される。なお、保護層は省略することができる。また、湿潤保持層(乾燥防止層)は、ウェットティッシュ収容空間110Hに収容されているウェットティッシュ130の湿潤状態を維持する(乾燥を防止する)ことができればよく、アルミニウム層に限定されない。また、熱融着層は、加熱されることによって融着されればよく、二軸延伸ポリプロピレン樹脂層に限定されない。この熱融着フィルムが、本発明における「シート部材」に対応する実施構成例である。
開口112は、ウェットティッシュ130をウェットティッシュ収容空間110Hから取り出すことができる種々の形状に形成することができる。例えば、長軸と短軸を有する楕円形状、円形形状、四角形状に形成することができる。本実施の形態では、円形状を有する開口112が形成されている。この開口112が、本発明における「開口部」に対応する実施構成例である。
図2に示すように、蓋120は、開閉部120bと、開閉部120bから横シール部111b側に延びる基部120aと、開閉部120bから横シール部111a側(基部120aと反対側)に形成された摘み部120cを有している。開閉部120bは、開口112の面積より大きい面積を有している。そして、図3に示すように、蓋120は、一つの面に塗布された接着剤113a,113bによって、本体110の表面に接着されている。なお、摘み部120cには、接着剤が塗布されておらず、本体110に接着されていない。
基部120aは、接着剤115aによって、本体110に固着されている。一方、開閉部120bは、接着剤115bによって、本体110に対して剥離可能に接着されている。接着剤115bとしては、例えば、感圧接着剤が用いられている。摘み部120cは、開閉部120bを操作する摘みとして用いられる。この基部120a、開閉部120b、摘み部120cがそれぞれ、本発明における「固着部」、「剥離部」、「把持部」に対応する実施構成例である。また、接着剤115bが、本発明における「第1接着剤」に対応する実施構成例である。
接着剤115aは、基部120aの全面に塗布されている。これにより、基部120aは、図4に示す本体110の固着領域113aに固着されている。
一方、接着剤115bは、開閉部120bの一部の領域に塗布されている。すなわち、開閉部120bにおいて、図4に示す本体110の剥離領域113bに対応する領域にのみ接着剤115bが塗布されている。この剥離領域113bは、第1剥離領域113b1と、第2剥離領域113b2で構成されている。第1剥離領域113b1は、吊下げ穴114を通る開口112の接線L1,L2と、開閉部120bの外縁に対応する外形線とで囲まれた領域である。また、第2剥離領域113b2は、開口112の吊下げ穴114側の領域であって、接線L1,L2と開口112と開閉部120bの外縁に対応する外形線とで囲まれた領域である。
図4に示すように、開口形成領域113cは、固着領域113aと剥離領域113bに囲まれて形成されている。そして、開口112は、開口形成領域113cに配置されている。この固着領域113a、剥離領域113b、開口形成領域113cがそれぞれ、本発明における「第1領域」、「第2領域」、「第3領域」に対応する実施構成例である。
ウェットティッシュ130をウェットティッシュ収容空間110Hから取り出す時には、蓋120の摘み部120cを摘んで、開閉部120bを本体110の表面から剥がす。これにより、開閉部120bが本体110から剥離され、開口112が開けられる。通常状態では、ウェットティッシュ130の乾燥を防止するために、開閉部120bは本体110の表面に接着されている。
ウェットティッシュ収容空間110Hに収容されているウェットティッシュ130を開口112から取り出す操作を以下に説明する。
横シール部111aが保持された状態で、ユーザが蓋120の摘み部120cを引っ張る。すなわち、摘み部120cを、横シール部111aから横シール部111bに向かって矢印Aの方向に引っ張る。これにより、蓋120の開閉部120bが本体110から剥がされて、開口112が露出する。開口112を露出させることで、開口112からウェットティッシュ130を取り出すことができる。なお、横シール部111aの保持は、図6に示すように、吊下げ穴114に吊下げ用のロープ200を通し、ロープ200によって本体110を吊下げるように保持してもよい。本体110を吊下げて保持することで、矢印Aの方向に剥離された蓋120は、自重によって剥離された状態が保持される。この吊下げ穴114が、本発明における「保持部」、「吊下げ部」および「貫通穴」に対応する実施構成例である。
吊下げ穴114は、本体110を吊下げて保持した状態で、蓋120を剥離させても吊下げ穴114が破壊されないように、吊下げ穴114の穴径や、吊下げ穴114周辺の横シール部111aの強度が設定されている。具体的には、蓋120を剥離させる際に接着剤の剥離によって熱融着フィルムに生じる引張力と、包装体100の自重によって熱融着フィルムに生じる引張力に対して、吊下げ穴114が破壊されないように、吊下げ穴114の穴径と横シール部111aの断面係数が設定されている。一例として、包装体100の重量が5g、ウェットティッシュ130の重量が25g、吊下げ穴114の穴径を5mmであり、剥離速度100mm/minの時の蓋120の剥離強度が250gである包装体パッケージにおいては、これらを合計した280g以上の強度を有するように、横シール部111aのフィルム裂け強度が設定される。
ウェットティッシュ130を使用しない時には、ウェットティッシュ130の乾燥を防止するために、ユーザは、摘み部120cを開口112側に戻し、開閉部120bを本体110の表面に接着する。
以上の本実施形態によれば、本体110に吊下げ穴114が形成されているため、包装体100を吊下げた状態を保持することができる。そのため、包装体100を吊下げた状態で蓋120を本体110に対して剥離させることができる。したがって、ユーザは、片手で蓋120を剥離させることができる。すなわち、蓋120の剥離の操作性が簡略化される。
また、本実施形態によれば、蓋120は包装体100が吊下げられた状態で剥離されるため、蓋120は、自重により剥離された状態が保持される。したがって、ユーザは、片手で蓋120を本体110から剥離させた後、当該片手でウェットティッシュ130を開口から取り出すことができる。すなわち、ユーザは、すべての動作を片手のみで行うことができるため、操作性が簡略化される。
また、一般的な力の伝達を考慮すると、開閉部120bを剥離させる力によって発生する引張力は、吊下げ穴114と接着剤115bを剥離させる剥離領域113bとの間に直線的に作用する。そのため、吊下げ穴114と剥離領域113bの各箇所を結ぶ直線上に開口112が設けられていると、当該引張力によって、開口112が変形してしまう。しかしながら、本実施形態によれば、開口112は、吊下げ穴114と剥離領域113bの各箇所を結ぶ直線上に形成されていないため、開口112が本体110の長辺方向に直接的に引っ張られることがない。すなわち、当該引張力によって、開口112が変形することを抑制できる。これにより、蓋120を剥離させた後に、再度蓋120で開口112を覆う場合に、蓋120と本体110の密着性が向上する。したがって、ウェットティッシュ130の乾燥を抑制することができる。
(第1変形例)
次に、図7、図8を参照しつつ、上記本実施形態を変更した第1変形例について説明する。第1変更例においては、図7に示すように、剥離領域213bが構成されている。剥離領域213b以外の構成は、上記本実施形態と同様である。
剥離領域213bは、蓋120の開閉部120bの外縁に対応して本体110上に構成されている。この剥離領域213bは、上記本実施形態と異なり、開口112に当接することなく、開口112から離間して配置されている。図8に示すように、接着剤115bは、開閉部120bの外縁にのみ塗布されている。
第1変形例によれば、上記本実施形態と同様の効果のほかに、剥離領域213bが開口112から離間しているため、開閉部120bを本体110から剥離させる際に生じる引張力によって、開口112が変形することをさらに抑制することができる。
(第2変形例)
次に、図9、図10を参照しつつ、上記本実施形態を変更した第2変形例について説明する。第2変更例においては、蓋120が接着剤115cを介して開口形成領域113cに剥離可能に接着されている。接着剤115c以外の構成は、上記本実施形態と同様である。
図10に示すように、蓋120は、接着剤115a,115b,115cで本体110と接着されている。接着材115cは、開閉部120bと本体110の開口形成領域113cとを剥離可能に接着している。この接着剤115cは、接着剤115bに比べて接着力が弱い。すなわち、接着剤115bで接着された部分に比べて、接着剤115cで接着された部分を剥離させるために必要な力が小さい。図9に示される開口形成領域113cの開口112以外の斜線領域に対応して、開閉部120bに接着剤115cが塗布されている。この接着剤115cが、本発明における「第2接着剤」に対応する実施構成例である。
第2変形例によれば、開口形成領域113cが接着剤115cにより開閉部120bに接着されているため、開口112の密閉性を向上させることができる。このとき、開口形成領域は113c、接着剤115bよりも開閉部120bを剥離させるために必要な力が小さい接着剤115cで接着されている。そのため、開閉部120bの剥離によって生じる引張力は、主に、剥離させるために必要な力が大きい接着剤115bで接着された剥離領域113bと吊下げ穴114の間に生じる。したがって、接着剤115cによって、開口112の密着性を向上させつつ、開口112の変形を抑制することができる。
以上においては、吊下げ部として、本体110の横シール部111aに吊下げ穴114を設けたが、これには限られない。例えば、本体110にフック等を取り付けて、本体110を吊下げ可能に構成してもよい。また、本体110の横シール部111aに粘着テープが設けられていて、本体110を吊下げ可能に構成してもよい。また、以上においては、包装体100は、吊下げられた状態で使用されるように説明されていたが、これには限られない。例えば、横シール部111aを机や棚の上などの所定の固定箇所に固定させることで、包装体100を保持してもよい。
また、以上においては、蓋120に摘み部120cが形成されていたが、摘み部120cが形成されていなくてもよい。また、摘み部120cの形状として、例えば、蓋120の曲線部分と同じ曲率で一体に形成することなく、蓋120に対して、さらに横シール部111aの方向に突出するように構成してもよい。
また、以上においては、ウェットティッシュ130は、いわゆるポップアップ形式に折り畳まれて、包装体100に収容されていたが、これには限られない。例えば、ウェットティッシュ130は、Z折りの縁部がさらに折り返されたジグザグ折りにされた後に、それら折り線の中心を境にして半分に折り返された折り形状である、いわゆるポケット折りに折り畳まれていてもよい。
また、以上においては、ウェットティッシュ等のシート状物品に限定されず、種々の物品を収容する包装体として構成することができる。
以上の発明の趣旨に鑑み、本発明に係る包装体は、下記の態様が構成可能である。
(態様1)
「請求項1に記載の包装体であって、
前記第3領域は、前記開口部が形成されていない、開口非形成領域を有し、
前記開口非形成領域は、前記開口部と前記第1領域の間に配置されていることを特徴とする包装体。」
(態様2)
「請求項9に記載の包装体パッケージであって、
前記第3領域は、前記開口部が形成されていない、開口非形成領域を有し、
前記開口非形成領域は、前記開口部と前記第1領域の間に配置されていることを特徴とする包装体パッケージ。」
(態様3)
「請求項9または態様2に記載の包装体パッケージであって、
前記本体部は、前記第1方向における両方の端部領域に、シート部材を貼り合わせた接合部分が設けられており、
前記接合部分は、前記一方の端部側に形成された第1接合部分と、前記第1方向の他方の端部側に形成された第2接合部分とを有し、
前記第1接合部分は、前記第1方向において、前記第2接合部分よりも長く形成されていることを特徴とする包装体パッケージ。」
(態様4)
「態様3に記載の包装体パッケージであって、
前記第1接合部分に、前記本体部を吊下げるための吊下げ穴が形成されていることを特徴とする包装体パッケージ。」
100 包装体
110 本体
110a 上壁
110b 底壁
110H 収容空間
111a 横シール部
111b 横シール部
112 開口
112a 貫通穴
112b 貫通穴
113a 固着領域(第1領域)
113b 剥離領域(第2領域)
113b1 第1剥離領域
113b2 第2剥離領域
113c 開口形成領域(第3領域)
114 吊下げ穴
115a 接着剤
115b 接着剤(第1接着剤)
115c 接着剤(第2接着剤)
120 蓋
120a 基部
120b 開閉部
120c 摘み部
130 ウェットティッシュ
200 ロープ
213b 剥離領域
L1 接線
L2 接線

Claims (10)

  1. 外部に開放された開口部を有するシート部材からなり、前記開口部に連通した収容空間が内部に形成された本体部と、
    前記開口部を覆い、前記開口部を開閉可能な蓋体と、を有し、
    前記収容空間に収容された収容物を前記開口部から取り出し可能な包装体であって、
    前記本体部は、第1方向に延在して形成されており、前記第1方向における一方の端部の領域に形成された当該本体部を保持するための保持部を有し、
    前記蓋体は、前記本体部に固着された固着部と、前記固着部に連接し前記本体部に対して第1接着剤を介して剥離可能に構成された剥離部と、を有し、
    前記剥離部は、前記第1方向における前記固着部から前記一方の端部側に連接されており、
    前記本体部には、前記固着部が固着された第1領域と、前記第1接着剤を介して前記剥離部が接着された第2領域と、前記第1領域と前記第2領域とで全領域を囲まれた第3領域とが形成されており、
    前記開口部は、前記第3領域内に形成されており、
    前記第2領域は、当該第2領域を構成する各箇所と前記保持部とを結ぶそれぞれの直線が、前記開口部と重ならない位置に配置されるように構成されていることを特徴とする包装体。
  2. 請求項に記載の包装体であって、
    前記保持部は、前記本体部を吊下げるための吊下げ部として形成されていることを特徴とする包装体。
  3. 請求項に記載の包装体であって、
    前記吊下げ部は、前記本体部を貫通した貫通穴であることを特徴とする包装体。
  4. 請求項またはに記載の包装体であって、
    前記吊下げ部は、前記本体部が吊下げられた状態で、前記剥離部を前記本体部から剥離させたときに、前記吊下げ部が破壊されない強度を有することを特徴とする包装体。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の包装体であって、
    前記剥離部は、前記固着部と連接する連接部と、当該連接部以外の外縁部とで、当該剥離部の外形が形成されており、
    前記接着剤は、前記外縁部のみに塗着されていることを特徴とする包装体。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の包装体であって、
    前記蓋体は、前記第1方向における前記剥離部の前記固着部と反対側において前記剥離部と連接された、ユーザに把持される把持部を有することを特徴とする包装体。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の包装体であって、
    前記第3領域は、前記開口部が形成されているとともに、前記第1接着剤よりも前記剥離部を剥離させるために必要な力が小さい第2接着剤を介して前記剥離部に剥離可能に接着されていることを特徴とする包装体。
  8. 外部に開放された開口部を有するシート部材からなり、前記開口部に連通した収容空間が内部に形成された本体部と、
    前記開口部を覆い、前記開口部を開閉可能な蓋体と、を有する包装体と、
    前記開口部から取り出し可能に前記収容空間に収容された収容物と、からなる包装体パッケージであって、
    前記本体部は、第1方向に延在して形成されており、前記第1方向における一方の端部の領域に形成された当該本体部を保持するための保持部を有し、
    前記蓋体は、前記本体部に固着された固着部と、前記固着部に連接し前記本体部に対して第1接着剤を介して剥離可能に構成された剥離部と、を有し、
    前記剥離部は、前記第1方向における前記固着部から前記一方の端部側に連接されており、
    前記本体部には、前記固着部が固着された第1領域と、前記第1接着剤を介して前記剥離部が接着された第2領域と、前記第1領域と前記第2領域とで全領域を囲まれた第3領域とが形成されており、
    前記開口部は、前記第3領域内に形成されており、
    前記第2領域は、当該第2領域を構成する各箇所と前記保持部とを結ぶそれぞれの直線が、前記開口部と重ならない位置に配置されるように構成されていることを特徴とする包装体パッケージ。
  9. 請求項に記載の包装体パッケージであって、
    前記保持部は、前記本体部を吊下げるための吊下げ部として形成されていることを特徴とする包装体パッケージ。
  10. 請求項8または9に記載の包装体パッケージであって、
    前記第3領域は、前記開口部が形成されているとともに、前記第1接着剤よりも前記剥離部を剥離させるために必要な力が小さい第2接着剤を介して前記剥離部に剥離可能に接着されていることを特徴とする包装体パッケージ。

JP2013196122A 2013-09-20 2013-09-20 包装体、および包装体パッケージ Active JP5878503B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013196122A JP5878503B2 (ja) 2013-09-20 2013-09-20 包装体、および包装体パッケージ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013196122A JP5878503B2 (ja) 2013-09-20 2013-09-20 包装体、および包装体パッケージ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012081126A Division JP5416799B2 (ja) 2012-03-30 2012-03-30 包装体、および包装体パッケージ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014040278A JP2014040278A (ja) 2014-03-06
JP5878503B2 true JP5878503B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=50392908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013196122A Active JP5878503B2 (ja) 2013-09-20 2013-09-20 包装体、および包装体パッケージ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5878503B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0126633Y2 (ja) * 1985-06-24 1989-08-09
SE463666B (sv) * 1989-10-04 1991-01-07 Lars Andersson Aaterfoerslutbar dispenserfoerpackning
JPH11314686A (ja) * 1998-05-08 1999-11-16 Uni Charm Corp 包装体の開封構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014040278A (ja) 2014-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5416799B2 (ja) 包装体、および包装体パッケージ
JP5730819B2 (ja) 包装体
JP2013209136A5 (ja)
WO2010001904A1 (ja) 包装体
KR20110033232A (ko) 수용 장치
JP5878414B2 (ja) 包装体、および包装体パッケージ
JP4018067B2 (ja) 包装体
JP2012218767A (ja) 密閉ラベルおよび包装容器
JP3642949B2 (ja) 包装体の開封構造
JP2862476B2 (ja) シート状開閉蓋を有する包装体
JP5878503B2 (ja) 包装体、および包装体パッケージ
JP4169588B2 (ja) リシールラベル
JP6001868B2 (ja) 包装体及び包装体の開閉蓋
JP2014061948A (ja) 包装体
JP2012066864A (ja) 包装体
JP6041501B2 (ja) ウェットシート包装体
JP2008168935A (ja) ウエットティシュペーパー収納容器
JP5872232B2 (ja) ウェットシート包装体
JP2015189491A (ja) 包装体用蓋体及び包装体
JP2014031193A (ja) ウェットシートの包装体
JP2017114534A (ja) 包装容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150813

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5878503

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250