JP6311916B2 - 包装体 - Google Patents
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Description
図6に示すように、特許文献1に記載の包装体100は、気密性および液密性を有する柔軟なシートから形成され、内部にウェットティッシュ(図示省略)が封入される封入袋101を有する。
封入袋101は、ウェットティッシュを取出すための取出し口102およびこの取出し口102を覆う開閉ラベル103を有する。
開閉ラベル103は、両端にそれぞれ例えば半円状の摘み部104が設けられている。
また、ウェットティッシュを取り出した後は、開閉ラベル103で取出し口102を覆うように再封することにより、ウェットティッシュの乾燥を防止して保存することができる。これを繰り返すことにより、何度でもウェットティッシュを取り出して使用することが可能になる。
一般に、軟包装タイプのウェットティッシュでは、前述したようにフィルムを積層し、感圧接着剤を塗布した開閉ラベルが使用されているが、開閉ラベルの開け始めの際に、剥がし方向に対する幅方向の接着幅が広いため、剥がすのに力が必要である。
また、摘み部は開閉ラベルと一体的に形成されており、開閉ラベルは厚いものでも200〜300μm程度であり、薄いので摘み部が摘まみにくい場合がある。
さらに、デザインによっては、薄いことと相まって摘み部の視認性が悪く、一層摘まみにくい場合があり、改善が望まれていた。
ウェットティッシュを収納し、ウェットティッシュを取り出す開口部を有する包装袋と、
開口部を覆う開閉ラベルと、を備える包装体であって、
開閉ラベルは、長手方向の一端側に摘み部を有し、
摘み部の少なくとも一部の上面に、補強部材を設けたことを特徴とする包装体を提供する。
補強部材は、500μm以上2000μm以下の厚さを有するものであってもよい。
補強部材は、7mm以上の幅及び長さを有するものであってもよい。
補強部材は、摘み部の先端部と0mm以上3mm以下の間隔を有するものであってもよい。
開閉ラベルは、表面が凹凸状に形成されるものであってもよい。
補強部材は、開閉ラベルと異なる色を有するものであってもよい。
図1に示すように、本発明に係る実施形態の包装体10は、ウェットティッシュ(図示省略)を収納する包装袋20を有する。
包装袋20は、液密性および気密性等を有するシートから扁平な筒状に形成されており、長手方向両端において密に接合(接合部21)されている。なお、包装袋20の側面には、マチ部202が設けられており、包装袋20の厚さの変化に対応可能となっている。
開口部22は、初めから包装袋20の上面201を切欠いて設けることができるが、上面201に容易に切り取ることができる切り込み231を設けておいても良い。切り込み231を設けた場合には、後述する開閉ラベル30を最初に開けた際に蓋部23が切り離されて、開口部22が形成される(図3(B)参照)。そして、蓋部23は、開閉ラベル30と一体で開閉することになる。
開口部22の形状は特に限定するものではない。ここでは、幅の狭い長円形状の開口部22を設けている。
開閉ラベル30は、開口部22を覆う本体部31と、長手方向の一端側に設けた摘み部32と、長手方向の他端側に設けられ開閉時に開閉ラベル30を支持する基底部33とを有する。
なお、開閉ラベル30の上面(表面)301は、エンボス加工、梨地加工、シボ加工等により、凹凸状に形成されるのが望ましい。
補強部材34の形状は問わないが、例えば、楕円形,三角形、四角形、円形、不定形等が可能である。補強部材34は、合成樹脂製の板状部材、例えば、PET,PP,PE,アクリル,ポリ塩化ビニル等の単一又は複合素材で形成されている。補強部材34は、500μm以上2000μm以下の厚さT(図3(A)参照)を有する。
なお、補強部材34は、開閉ラベル30の上面301と異なる色や模様にするのが望ましい。
なお、補強部材34を摘み部32に接着する接着剤が強力なので、摘み部32の先端部以外の場所でも、補強部材34が接着剤で包装袋20の上面201(図2参照)に直接接着されないような間隔D2を確保するようにする。
この場合、補強部材34の摘み部32側の先端を力点P1として指で持ち上げると、補強部材34の開口部22側端部が支点P2となり、強度(剛性)の高い補強部材34の途中部分が作用点P3となる。テコの原理(第2テコの原理)により、作用点は力点よりも作用する力が大きいため、補強部材34に接着されている摘み部32を容易に剥がし始めることができる。
その後は、補強部材34をしっかりと指で把持することにより、開閉ラベル30を容易に開けることができる。
なお、補強部材34を開口部22の最大幅を有する位置を越えて設けることは、特に効果がなく、材料の無駄になるため、好ましくない。
包装体10に収容されているウェットティッシュを取り出す際には、包装袋20の開口部22を覆う開閉ラベル30を開ける。このとき、開閉ラベル30の長手方向一端側に設けられている摘み部32を指で摘まんで引き剥がして、開閉ラベル30を開ける。
そして、摘み部32の少なくとも一部の上面321に補強部材34を設けたので、摘み部32の厚さが増して強度が増し、摘まみやすくなるため開閉ラベル30を開けやすくなる。また、摘み部32の厚さが増すため、視認性が向上する。
また、補強部材34は剛性が高いので、剥がし始めたときに、容易に剥がすことができる。
すなわち、間隔D1が大きすぎると摘み易さの改善を図ることができず、小さすぎたりはみ出したりすると、補強部材34が直接包装袋20の上面201に強力に接着されるので、開閉が困難になる。
図5に示すように、本実施例及び比較例では、開閉ラベル30の全長LA1が70mmである。包装袋20に設けられている開口部22は長径RA1が35mm、短径RA2が15mmの楕円形であり、包装袋20の上面201の中央に設けられている。補強部材34の摘み部32側の先端から開口部22の最大幅までの距離L2は、35mmである。
摘み部32に貼付けられる補強部材34は、PETで形成されており、円形状ないし楕円形状をしている。
表1において、比較例1は、補強部材34の厚さTが300μmであり、好ましい厚さTの下限である500μmよりも薄い場合である。このため、摘み易さ及び最初の剥がしやすさが十分に改善されていない。
また、比較例2は、摘み部32の先端から補強部材34の先端までの間隔D1が、10mmであり、好ましい範囲である0〜3mmよりも大きい場合である。このため、摘み易さ及び最初の剥がしやすさが十分に改善されていない。
特に、実施例2は、補強部材34の長さL1が参考例1よりも長く、かつ、開口部22の最大幅までの距離L2よりも短いので、最初の剥がしやすさが一層向上することがわかる。
例えば、前述した実施形態においては、摘み部32を開閉ラベル30の長手方向一端側に設けた場合について例示したが、開閉ラベル30の長手方向両端に設けることも可能である。また、開閉ラベル30の短手方向に設けることも可能である。
20 包装袋
22 開口部
30 開閉ラベル
32 摘み部
321 上面
34 補強部材
D1 間隔
L1 長さ
T 厚さ
W1 幅
Claims (2)
- ウェットティッシュを収納し、前記ウェットティッシュを取り出す開口部を有する包装袋と、
前記開口部を覆う開閉ラベルと、を備える包装体であって、
前記開閉ラベルは、長手方向の一端側に摘み部を有し、
前記摘み部の少なくとも一部の上面に、補強部材を設け、
前記補強部材の形状は、剥がし方向における前記補強部材の長さが前記補強部材の幅よりも大きい楕円形であり、
前記補強部材は、500μm以上2000μm以下の厚さを有し、
前記補強部材の幅は、7mm以上であり、
前記補強部材の長さは、7mm以上であり、かつ、補強部材の摘み部側の先端から開口部の最大幅を有する位置に達する長さ以下であり、
前記補強部材は、前記摘み部の先端部と0mm以上3mm以下の間隔を有し、
前記開閉ラベルは、表面が凹凸状に形成され、
前記補強部材は、前記摘み部を剥がすために、前記摘み部側の先端を指で持ち上げられるものであることを特徴とする包装体。 - 請求項1に記載の包装体において、
前記補強部材は、前記開閉ラベルと異なる色を有することを特徴とする包装体。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2015123979A JP2015123979A (ja) | 2015-07-06 |
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Family
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Family Applications (1)
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JP2013268476A Active JP6311916B2 (ja) | 2013-12-26 | 2013-12-26 | 包装体 |
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