JP2022104020A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】セルアレイ領域をブロックに簡便に分割する。【解決手段】実施形態による半導体記憶装置は、積層体SK、板状部ST、壁部WPを備える。積層体SKは、導電層と絶縁層が交互に積層され、導電層及び絶縁層を貫通し、導電層と対向する部分にメモリセルMCが形成される柱状体MPを含む。板状部STは、第1の方向に延び積層体SKをブロックBLKに分割する。壁部WPは、絶縁材料で形成され、第1の方向と交差する第2の方向と導電層の積層方向とに延びる第1の部分WP2と第1の部分WP2の積層方向の上端と下端で接続する第2の部分WP1とを含む。第2の部分WP1は、第1の部分WP2における第2の方向及び積層方向に延びる側面と積層方向とにより規定される角度よりも大きい角度で積層方向に対して傾斜する傾斜側面を有する。【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
3次元構造を有する半導体記憶装置のなかには、複数の導電層と複数の絶縁層が交互に一層ずつ積層された積層体を有するものがある。積層体には、その積層方向に貫通する複数のメモリピラーが形成され、メモリピラーとワード線としての導電層が対向する部分にメモリセルが形成される。このようなメモリセルが配置されるセルアレイ領域は、複数の板状部により複数のブロックに分割されている。
ここで、導電層は、予め形成された複数の犠牲膜と複数の絶縁層が交互に一層ずつ積層された積層体における犠牲膜が置換されることにより形成される。このとき、板状部の端部を回り込むように犠牲膜が導電層へと置換されてしまう場合があり、これが生じると、セルアレイ領域をブロックに分割することができない事態となる。
一つの実施形態は半導体記憶装置を提供する。この半導体記憶装置は、実施形態による半導体記憶装置は、積層体、複数の板状部、及び壁部を備える。積層体は、導電層と絶縁層とが交互に一層ずつ積層され、これら複数の導電層及び複数の絶縁層を貫通し、導電層の少なくとも1つと対向する部分にそれぞれメモリセルが形成される柱状体を含む。複数の板状部は、第1の方向に延びて、積層体を複数のブロックに分割する。壁部は、絶縁材料で形成され、第1の方向と交差する第2の方向と複数の導電層の積層方向とに延びる第1の部分と、該第1の部分の積層方向の上端と下端で接続する第2の部分とを含む。第2の部分は、第1の部分における第2の方向及び積層方向に延びる側面と積層方向とにより規定される角度よりも大きい角度で積層方向に対して傾斜する傾斜側面を有する。
一つの実施形態によれば、セルアレイ領域をブロックに簡便に分割することが可能な半導体記憶装置が提供される。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の限定的でない例示の実施形態について説明する。添付の全図面中、同一または対応する部材または部品については、同一または対応する参照符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面は、部材もしくは部品間、または、種々の層の厚さの間の相対比を示すことを目的とせず、したがって、具体的な厚さや寸法は、以下の限定的でない実施形態に照らし、当業者により決定されてよい。
図1は、実施形態による半導体記憶装置1の一例を模式的に示す上面図である。図1に示すように、半導体記憶装置1は、チップ形状の基板Subと、基板Subの上に形成される周辺回路部(後述)と、周辺回路部の上に形成され、半導体記憶装置1の長手方向(x方向)に並ぶ2つのメモリ部10(プレーンとも言う)と、メモリ部10の周囲を囲む周囲部20とを有している。各メモリ部10には、壁部WP、セルアレイ領域CA、階段領域SA、セルアレイ領域CA、及び壁部WPがこの順にx方向に沿って配置されている。
また、メモリ部10内には複数の板状部STが設けられている。各板状部STはx方向に延びており、一方の端部は、メモリ部10の一方の壁部WPの内部に位置し、他方の端部は、他方の壁部WP内に位置する。板状部STは、セルアレイ領域CA、階段領域SA、及びセルアレイ領域CAを複数のブロックBLK(図2参照)へと分割する。また、板状部STは、z方向にも延びており、後に説明するようにメモリ部10を構成する積層体を貫通し、ソースライン内で終端している。板状部STは、本実施形態においては、例えば酸化シリコンなどの絶縁材料で形成されるライナー層LL(図2)と、その内側に例えばタングステンやモリブデンなどの金属で形成される導電部ECとを有している。導電部ECは、後述のソースラインと接続し、ソースコンタクトとして機能することができる。なお、板状部STは、全体として酸化シリコンなどの絶縁材料で形成されてもよい。
以下、セルアレイ領域CA及び階段領域SAについて、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、セルアレイ領域CA及び階段領域SAの一部拡大上面図であり、図1における領域EPに相当する。図3(a)は、図2中のL1-L1線に沿った断面図であり、図3(b)は、図2中のL2-L2線に沿った断面図である。なお、図3(a)においては、ソースラインSLの下方の構造と、層間絶縁膜IL1の上方の構造とを省略している。
図2を参照すると、階段領域SAは、板状部STにより分割された複数のブロックBLKの各々に一組の階段部SR及び貫通コンタクト部C4Aを有している。また、階段部SRと貫通コンタクト部C4Aは、y方向に沿って、交互に配置されている。また、セルアレイ領域CAには、積層体(後述)をz方向に貫通する複数のメモリピラーMPが設けられている。メモリピラーMPは、xy平面視で格子状に配列されている。
図3(a)を参照すると、セルアレイ領域CAには、複数の導電層WLと複数の絶縁層OLとが交互に一層ずつ積層された積層体SKが設けられている。複数のメモリピラーMPは、積層体SKの複数の導電層WL及び複数の絶縁層OLを貫通するとともに、積層体SKの下方に設けられるソースラインSL内で終端している。ソースラインSLは、例えば導電性の多結晶シリコンで形成され得る。
メモリピラーMPは、有底のほぼ円筒形の形状を有し、中心から外側に向かって順次形成されたコア層COR、チャネル層CHN、及びメモリ膜MEMを有している。ここで、コア層CORは例えば酸化シリコン等で形成されてよく、チャネル層CHNは例えば導電性の多結晶シリコン又はアモルファスシリコン等で形成されてよい。また、図3(a)に示すように、メモリ膜MEMは、メモリピラーMPの中心から外側に向かう方向に沿って順次形成されたトンネル絶縁層TN、電荷蓄積層CT、及びブロック絶縁層BKを有している。トンネル絶縁層TN及びブロック絶縁層BKは例えば酸化シリコン等で形成されてよく、電荷蓄積層CTは例えば窒化シリコン等で形成されてよい。なお、メモリ膜MEMは、ソースラインSL内において部分的に除去されており、そのため、メモリピラーMPの外側面としてのチャネル層CHNがソースラインSLに接している。これにより、メモリピラーMPとソースラインSLとが電気的に接続される。
積層体SKの導電層WLと絶縁層OLは、x方向に沿って階段領域SAにも延びており、階段領域SAにおいて階段状に加工されている。具体的には、一組の導電層WL及び絶縁層OLは、ソースラインSLから離れるほどx方向への延在長さが短くなるように加工されており、これにより、階段部SRが形成されている。一方、積層体SKの導電層WLと絶縁層OLは、階段部SRに対しy方向の少なくとも一方側の板状部STに沿った領域でx方向に連続して延びており、これにより、積層体SKの導電層WLは、階段領域SAのx方向両側に配置された2つのセルアレイ領域CAにおいて、共通のワード線として機能する。なお、積層体SKにおける最下層及び最上層の導電層WLは、それぞれ選択ゲート線として機能してもよい。階段部SRの上方には、層間絶縁膜IL1が形成されている。層間絶縁膜IL1は、絶縁層OLと同じ絶縁材料(例えば酸化シリコン)で形成され得る。これにより、層間絶縁膜IL1と絶縁層OLは実質的に一体化された絶縁膜となり、その中を、導電層WLが異なる長さでx方向に延在し、それぞれテラス面TRRが提供される。各テラス面TRRには、層間絶縁膜IL1(及び絶縁層OL)を貫通するコンタクトが接続される。
また、層間絶縁膜IL1の上には絶縁膜SO1が形成されている。絶縁膜SO1は例えば酸化シリコンで形成されてよい。
次に、図3(b)を参照すると、基板Subの表層には、素子分離部STIにより区画された領域にトランジスタTrが形成されている。基板Subの上には、層間絶縁膜IL2が形成され、この中にトランジスタTrの拡散層(不図示)などと接続するビアVや配線MLが形成されている。トランジスタTr、ビアV、配線ML、及び層間絶縁膜IL2により、周辺回路部PERが形成されている。周辺回路部PERは、例えば、動作対象のメモリセルが含まれる領域を特定するロウデコーダと、メモリセルが保持するデータを感知するセンスアンプ回路とを含み得る。
周辺回路部PERの上方には、ソースラインSLを挟んで、積層体SKが配置されている。板状部STは、絶縁膜SO1及び積層体SKを貫通し、ソースラインSL内で終端している。図示の例では、中央の板状部STと右側の板状部STの間に階段部SRが設けられ、中央の板状部STと左側の板状部STの間に貫通コンタクト部C4Aが設けられている。階段部SRでは、絶縁膜SO1及び層間絶縁膜IL1を貫通して導電層WLに接続するコンタクトCCが設けられている。コンタクトCCは、絶縁膜SO1の上に形成された絶縁膜SO2内に埋め込まれるプラグCCPを介して、絶縁膜SO2の上に形成された上部配線ULに接続される。
貫通コンタクト部C4Aは、2つの板状部OSTと、これらの間に設けられる積層体TSKと、積層体TSK及び積層体TSK上の絶縁膜SO1を貫通する貫通コンタクトC4とを有している。板状部OSTは、絶縁膜SO1及び積層体TSKを貫通して、ソースラインSL内に部分的に設けられた絶縁部IP内で終端している。また、板状部OSTは、図2に示すように、板状部STと同様にx方向に延びるが、板状部STに比べ短く、階段領域SAの貫通コンタクト部C4A内に留まる。また、板状部OSTは、酸化シリコンで形成される。
2つの板状部OSTの間の積層体TSKには、複数の窒化シリコン層SNと、例えば酸化シリコンで形成される絶縁層OLとが交互に一層ずつ積層されている。後に説明するように、積層体TSKの窒化シリコン層SNはいわゆる犠牲層であり、これらが導電層WLと置き換えられることにより、積層体SKが形成される。一方で、貫通コンタクト部C4Aでは、窒化シリコン層SNが導電層WLに置き換えられることなく、積層体TSKが残っている。このため、貫通コンタクトC4は、絶縁性の積層体TSKを貫通することとなり、導電層WLからは絶縁される。
貫通コンタクトC4は、例えばタングステンやモリブデンなどの金属で形成され、上端において、絶縁膜SO2に埋め込まれたプラグC4Pを介して上層配線ULに接続されている。また、貫通コンタクトC4の下端は、周辺回路部PER内の配線MLと接続している。これにより、周辺回路部PERと導電層WL(ワード線)とが、貫通コンタクトC4、プラグC4P、上層配線UL、プラグCCP、及びコンタクトCCを介して互いに電気的に接続される。
なお、図2及び図3では、6層の導電層WLが図示されているが、導電層WLの数はこれに限定されることなく、適宜決定されてよい。例えば48層の導電層や64層、96層の導電層が形成されてもよい。
次に、図4(a)及び図4(b)を参照しながら、壁部WPについて説明する。図4(a)は、図1のL-L線に沿った断面図であり、図4(b)は、図1の領域TPに対応する上面図である。なお、図4(a)において、壁部WP及び積層体SK,TSKの上方の構造は、便宜上、図示を省略している。また、積層体SK内の導電層WL及び絶縁層OLと、積層体TSK内の絶縁層OL及び窒化シリコン層SNとについても図示を省略する。
図4(a)に示すように、壁部WPは漏斗部WP1と立設部WP2を有している。立設部WP2は、ソースラインSLの上面から立ち上がり、z方向に延びている。漏斗部WP1は、立設部WP2の上に設けられ、下端において立設部WPのx方向の幅と同じ幅を有し、z方向に沿って拡幅する。これにより、漏斗部WP1は、立設部WP2のyz側面とz方向とで規定される角度よりも大きい角度で傾斜する傾斜側面(図5の階段RU,RD参照)を有している。より具体的には、漏斗部WP1は、互いに対向する2つの傾斜側面を有し、z方向に沿って対向距離が大きくなる。言い換えると、漏斗部WP1の下端のx方向の幅をWl(立設部WP2のx方向の幅)とし、上端のx方向の幅をWuとすると、Wu>Wlという関係が成り立つ。さらに、壁部WPのセルアレイ領域CA側の側面には、積層体SK内の絶縁層OL及び導電層WL(図4(a)にて不図示)の各々が接しており、周囲部20側の側面には積層体TSKが接している。また、壁部WPはy方向とz方向に延びるとともに、x方向に半導体記憶装置1のメモリ部10と周囲部20とを区分けしていると言うこともできる。
また、漏斗部WP1の図中左側の側面は、図3(a)を参照しながら説明した階段部SRと同様に、積層体SKの導電層WLがテラス面となった階段により規定されている。言い換えると、この階段のテラス面を構成する導電層WLは、立設部WP2からz方向に離れるほど、セルアレイ領域CAに近い位置で終端する。一方、漏斗部WP1の図中右側の側面は、積層体TSKの窒化シリコン層SNがテラス面となった階段により規定されている。この階段のテラス面を構成する窒化シリコン層SNは、立設部WP2からz方向に離れるほど、セルアレイ領域CAから遠い位置で終端する。このような構成により、漏斗部WP1のx方向の幅は、z方向に沿って段階的に変化することとなる。このような形状となるのは、壁部WPが、後に説明するように階段部SRと同じ工程により形成されるためである。
また、立設部WP2の高さをHとすると、H/Wl>0.5という関係が成り立つ。すなわち、立設部WP2の高さは、その幅(Wlに等しい)の半分よりも大きい。後に説明するように、立設部WP2は、立設部WP2のためのスリットGPW(後述)を例えば酸化シリコンで埋め込むことにより形成される。立設部WP2の高さと幅の比H/Wlが0.5以下の場合には、スリットGPWに埋め込まれた酸化シリコンにボイドなどが生じるおそれがある。このため、H/Wl>0.5という関係が成り立つことが望ましい。
また、立設部WP2の高さをHとすると、H/Wl>0.5という関係が成り立つ。すなわち、立設部WP2の高さは、その幅(Wlに等しい)の半分よりも大きい。後に説明するように、立設部WP2は、立設部WP2のためのスリットGPW(後述)を例えば酸化シリコンで埋め込むことにより形成される。立設部WP2の高さと幅の比H/Wlが0.5以下の場合には、スリットGPWに埋め込まれた酸化シリコンにボイドなどが生じるおそれがある。このため、H/Wl>0.5という関係が成り立つことが望ましい。
次に、図4(b)を参照すると、壁部WPの左側にはセルアレイ領域CAが配置され、積層体SKを貫通するメモリピラーMP(図3(a))がxy平面視で格子状に配置されている。また、セルアレイ領域CAをy方向に分割するスリットSTはx方向に延び、そのx方向端部が壁部WP内に位置する。より詳しくは、スリットSTのx方向端部は、壁部WPの立設部WP2内で終端する。ただし、スリットSTのx方向端部は、x方向に立設部WP2を超えた位置にあってもよい。言い換えると、スリットSTはx方向へ延び、その端部が、立設部WP2に少なくとも接していればよい。
なお、壁部WPと同じ工程により形成される階段部SRにおいて、その最下段におけるyz断面形状は、図4(a)に示した壁部WPの断面形状とほぼ同様となるように加工されてもよい。
続いて、図5及び図6を参照しながら、階段部SR及び壁部WPの形成方法について説明する。図5及び図6は、階段部SR及び壁部WPの形成方法を説明する一部断面図である。なお、これらの図において、(Aa)、(Ab)、・・・等は、階段部SRの一部断面を示し、(Ba)、(Bb)、・・・等は、壁部WPの一部断面を示す。また、階段部SRの一部断面は、図3(a)の階段領域SAに対応し、壁部WPの一部断面は、図4(a)に対応している。さらに、図示の便宜上、階段部SR及び壁部WPが形成される積層体TSKのすべての層は図示されていない場合があり、各工程を説明するうえで適当な層数を有する積層体TSKが図示されている。また、積層体TSK内の絶縁層OL及び窒化シリコン層SNについても図示を省略する。さらに、エッチングに使用されるレジスト膜については、その上面の位置を模式的に図示している。
図5(Aa)及び(Ba)を参照すると、ソースラインSL(不図示)の上に形成された積層体TSKの上面にレジスト膜RF1が形成されている。レジスト膜RF1は、階段部SRが形成されるべき位置に複数の開口OP1を有している。また、レジスト膜RF1は、壁部WPが形成されるべき位置に開口OPW1を有している。ここで、レジスト膜RF1を用いて積層体TSKの一組の絶縁層OL及び窒化シリコン層SNがエッチングされ、レジスト膜RF1がスリミングされ(すなわち、開口OP1,OPW1が拡大され)、そのレジスト膜RF1を用いて積層体TSKの更に一組の絶縁層OL及び窒化シリコン層SNがエッチングされるという工程が所定の回数繰り返され、図5(Aa)及び(Bb)に示す階段部SR1が形成される。ここで、エッチングには例えば反応性イオンエッチング(RIE)法を利用することができる。
階段部SR1は、上面USから底面LSに向かって降段する右下がり階段RDと、底面LSから他の上面USに向かって昇段する右上がり階段RUとを有している。階段RD及びRUでは、積層体TSK内の絶縁層OLがテラス面となって露出している。エッチングとスリミングが繰り返されることにより、階段RD及びRUは、xz平面内において、z方向を中心として互いに対称となる。なお、これまでの工程により形成された階段部SR1は、壁部WPでは、漏斗部WP1に対応し、したがって、漏斗部WP1もまた図4(a)中の左側の側面と右側の側面とがz方向に対し対称となる。
次いで、図5(Ab)及び(Bb)に示すように、レジスト膜RF1が除去され、レジスト膜RF2が形成される。レジスト膜RF2は開口OP2及びOPW2を有している。開口OP2からは、図5(Aa)に示した階段部SR1の底面LSのほぼ中央から、右下がり階段RDを経て、上面USのほぼ中央までが露出している。また、壁部WPのための開口OPW2は、レジスト膜RF1の初期の(スリミング前の)開口OPW1と同じ幅を有している。レジスト膜RF2を用いて積層体TSKを一括してエッチングすると、右下がり階段RDが、右上がり階段RUよりも全体的に低くなる。言い換えると、上述のエッチングとスリミングの繰り返しにより、一段ずつ形成された右下がり階段RDが、積層体TSKの下層に転写される。この場合であっても、階段RDでは絶縁層OLがテラス面として露出する。また、レジスト膜RF2の開口OPW2の下方には、その開口寸法にほぼ等しいスリットGPWが形成される。ただし、プロセス条件のばらつきや、使用するエッチング装置の特性により、スリットGPWの幅(x方向の長さ)が下端に向かって小さくなったり、部分的に大きくなったりすることがあり、また、スリットGPWが湾曲する場合もある。このような場合、スリットGPWに例えば酸化シリコンを埋め込むことにより形成される壁部WPの立設部WP2もまた、下端に向かって細くなったり、部分的に太くなったり、湾曲することとなる。それでも尚、壁部WPは、ソースラインSLの上面から立ち上がり、z方向に延びているということができる。
続けて、図5(Ac)及び(Bc)に示すように、レジスト膜RF2に代わりレジスト膜RF3が積層体TSK上に形成される。レジスト膜RF3は開口OP3及びOPW2を有している。開口OP3からは、一組の右下がり階段RD及び右上がり階段RUが一つ置きに露出している。一方、開口OPW2は、上述のレジスト膜RF2の開口OPW2と同じ寸法を有し、同じ位置に開口する。レジスト膜RF3を用いて積層体TSKを更にエッチングすると、図5(Ac)及び(Bc)に示すように、開口OP3から露出していた一組の右下がり階段RD及び右上がり階段RUが、隣接する他の一組の右下がり階段RD及び右上がり階段RUよりも全体的に低くなる。また、レジスト膜RF3の開口OPW2の下方では、スリットGPWがさらにエッチングされて深くなる。なお、レジスト膜RF3の開口OPW2と、先のエッチングに用いられたレジスト膜RF2(図5)の開口部OPW2との間に位置ずれが生じることがある。この場合、このエッチングにより形成されたスリットGPWの側面と、先のエッチングにより形成されたスリットGPWの側面とが連続的に繋がらずに、段差が生じてもよい。また、そのような位置ずれを考慮し、レジスト膜RF3の開口OPW2の幅(x方向の長さ)をレジスト膜RF2の開口OPW2の幅よりも小さく設定してもよい。この場合には、スリットGPWの幅は、エッチングの進行方向に沿って段が付くように狭くなってよい。また、後に説明するように、スリットGPWを絶縁材料(例えば酸化シリコン)で埋め込むことにより形成される壁部WPの立設部WP2においても側壁に段差が生じてよく、また、立設部WP2の幅は、下方に向かって(ソースラインSL(図4(a)に向かって)、段が付くように狭くなってよい。
次に、図5(Ad)及び(Bd)に示すように、レジスト膜RF3に代わりレジスト膜RF4が積層体TSK上に形成される。レジスト膜RF4は開口OP4及びOPW2を有している。開口OP4からは、隣接する四組の右下がり階段RD及び右上がり階段RUが露出している。一方、開口OPW2は、上述のレジスト膜RF3の開口OPW2と同じ寸法を有し、同じ位置に開口する。レジスト膜RF4を用いて積層体TSKを更にエッチングすると、図5(Ad)及び(Bd)に示すように、開口OP4から露出していた四組の右下がり階段RD及び右上がり階段RUが全体的に低くなる。また、レジスト膜RF4の開口OPW2の下方では、スリットGPWがさらにエッチングされて深くなる。この場合にも、このエッチングにより形成されたスリットGPWの側面と、先のエッチングにより形成されたスリットGPWの側面との間に段差が生じてもよい。また、スリットGPWひいては壁部WPの立設部WP2の幅が段階的に狭くなってもよい。
続けて、図6(Aa)及び(Ab)に示すように、レジスト膜RF4に代わりレジスト膜RF5が積層体TSK上に形成される。レジスト膜RF5は開口OP5及びOPW2を有している。開口OP5からは、先の四組の右下がり階段RD及び右上がり階段RUのうちの図中左側の二組の右下がり階段RD及び右上がり階段RUが露出している。一方、開口OPW2は、上述のレジスト膜RF4の開口OPW2と同じ寸法を有し、同じ位置に開口する。レジスト膜RF5を用いて積層体TSKを更にエッチングすると、図6(Aa)及び(Ba)に示すように、開口OP5から露出していた二組の右下がり階段RD及び右上がり階段RUが全体的に低くなる。ここで、図6(Aa)を参照すると、右上がり階段RUと右下がり階段RDがx方向に交互に配置され、右上がり階段RUは、概ね、同一の右上がりスロープを構成している。以上により、積層体TSK内のすべての絶縁層OLの一部がテラス面として露出することとなり、階段部TSRが得られる。また、レジスト膜RF4の開口OPW2の下方では、スリットGPWがさらにエッチングされて深くなり、積層体TSKの下面、すなわちソースラインSL(不図示)の上面まで到達している。
次いで、図6(Ab)及び(Bb)に示すように、階段部TSR及びスリットGPWが形成された積層体TSKの上方に絶縁膜SO3が形成される。絶縁膜SO3は、例えば酸化シリコンで形成されてよい。これにより、階段部TSRは絶縁膜SO3で埋め込まれ、スリットGPWもまた絶縁膜SO3で埋め込まれる。この後、積層体TSKの上面に形成される絶縁膜SO3を例えば化学機械研磨(CMP)法により除去すると、図6(Ac)及び(Bc)に示すように、階段部TSRを有する積層体TSKの上方に層間絶縁膜IL1が形成され、壁部WPの漏斗部WP1の上面が露出する。
引き続いて、積層体TSK、層間絶縁膜IL1、及び壁部WPの上に、絶縁膜SO1(図3(b))が形成された後、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術を利用して、メモリピラーMPのための複数のホール(不図示)がセルアレイ領域CA(図2)に形成される。これらのホール内に、メモリ膜MEM、チャネル層CHN、及びコア層CORを内側面から順次形成することによりメモリピラーMPが形成される(図3(a))。なお、このとき階段領域SAには、メモリピラーMPの形成と並行して、後述する犠牲層と導電層との置換工程の際に犠牲層が除去された積層体TSKの支えとなる支持柱(不図示)が形成されてもよい。
また、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術を利用して、板状部STのためのスリットGP(図7参照)と、板状部OSTのためのスリット(不図示)とが形成される。板状部OSTのためのスリットが例えば酸化シリコンで埋め込まれて、板状部OSTが得られる。続けて、スリットGPを通して積層体TSK内の窒化シリコン層SNをエッチングして除去し、窒化シリコン層SNの除去により形成された空間にタングステンやモリブデンなどの金属を埋め込むことにより、導電層WLが形成される。これにより、階段部SRを有する積層体SKが得られる(図3(a))。なお、貫通コンタクト部C4A内の2つの板状部OSTの間の領域では、酸化シリコンで形成された板状部OSTによりエッチングがブロックされ、したがって、窒化シリコン層SNはエッチングされることなく残る(図3(b))。この後、板状部STのためのスリットGPがライナー層LL及び導電部EC(図2)より埋め込まれて、板状部STが得られる。
さらに、絶縁膜SO1及び層間絶縁膜IL1を貫通し、積層体SKのテラス面である導電層WLに到達するコンタクトCC(図3(a))が形成され、絶縁膜SO1及び貫通コンタクト部C4Aに残る積層体TSKを貫通し、周辺回路部PERの所定の配線MLに到達する貫通コンタクト部C4Aが形成される。以上により得られた構造の上に絶縁膜SO2(図3(b))を形成し、コンタクトCCの上端と接続するプラグCCPと、貫通コンタクトC4の上端と接続するプラグC4Pとが絶縁膜SO2に埋め込まれ、これらのプラグCCP、C4Pと接続する上部配線ULが形成される。
なお、層間絶縁膜IL1が形成された後に、その上に再び積層体TSKを形成し、図5及び図6を参照しながら説明した工程を繰り返してもよい。図8は、このような工程の繰り返しにより、2段に構成された階段部を模式的に示す断面図である。図中の領域T1における階段部TSRt1は、図6(Ac)に示した階段部TSRとほぼ同じであり、その右上方に階段部TSRt1と連続して延びる階段部TSRt2と、これを埋め込む層間絶縁膜IL3が形成されている。また、これと並行して、上述の壁部WPと同様の壁部WPt1と、壁部WPt1とほぼ同一の形状を有し、その上に形成される壁部WPt2とが得られる。このように図5及び図6の工程を繰り返すことにより、階段部TSRt1,TSRt2を形成すれば、積層体TSKの窒化シリコン層SNを導電層WLに置換したとき、導電層WL(ワード線)の数をほぼ2倍とすることができるため、メモリセルの数も2倍とすることが可能となる。すなわち、半導体記憶装置1の記憶容量を増大することが可能となる。また、図5及び図6の工程を更に繰り返すことにより、層間絶縁膜IL3の上に、追加の階段部を設けることも可能である。
次に、比較例を参照しながら、実施形態による半導体記憶装置1により奏される効果について説明する。図7(a)は、比較例による半導体記憶装置のセルアレイ領域の端部における積層体の窒化シリコン層を模式的に示す上面図であり、図7(b)は、実施形態による半導体記憶装置1のセルアレイ領域CAの端部における積層体の窒化シリコン層を模式的に示す上面図である。
上述のとおり、導電層WLは、積層体TSKのうちの窒化シリコン層SNがエッチングされ、これにより生じた空間ES1にタングステンなどの金属が埋め込まれることにより形成される。窒化シリコン層SNのエッチングは、板状部STのためのスリットGPからエッチング液を注入することにより行われる。図7(a)では、エッチングは、矢印APで示すようにスリットGPの長手方向(x方向)と直交する方向だけでなく、矢印ARで示すように、スリットGPの端部EGPから概ね半円状にも進行する。このため、壁部WPが無い場合には、窒化シリコン層SNがエッチングされ除去されることにより生じた空間ES1は、x方向にスリットGPの端部EGPを超えて広がってしまう。この後、空間ES1に金属を埋め込むことにより、導電層WLを形成すると、導電層WLもまたスリットGPの端部EGPよりもx方向に延びることとなる。この場合、一つのブロックBLKにおいてスリットGPの端部EGPよりもx方向に延びた導電層WLは、隣接するブロックBLKにおいてスリットGPの端部EGPよりもx方向に延びた導電層WLと接合する。すなわち、両ブロックBLKの導電層WLが導通してしまい、板状部STにより、セルアレイ領域CAを複数のブロックBLKに分割することができなくなってしまう。言い換えると、ブロックBLKを電気的に分離するという板状部STの役割が損なわれてしまう。
一方、本実施形態によれば、図7(b)に示すように壁部WPがあり、板状部STのためのスリットGPがx方向に延び、その端部EGPが壁部WP(図示の例では、立設部WP2)内に位置している。また、壁部WPは、窒化シリコンのエッチング液に対してエッチング耐性を有する酸化シリコンで形成されている。したがって、窒化シリコン層SNが端部EGPを超えてx方向にまでエッチングされるのが防止される。すなわち、窒化シリコン層SNを除去することにより形成される空間ES2もまたx方向にスリットGPの端部EGPを超えることがない。したがって、導電層WLを形成しても、ブロックBLK間の電気的な分離が維持される。
なお、壁部WPを設けることなく、窒化シリコン層SNから置き換えられた導電層WLによりブロックBLK間で導通が起こらないようにするためには、例えば、スリットGP(板状部ST)の端部EGP近傍において積層体TSKを階段状に加工して階段部(ダミー階段部)を形成することが考えられる。これによれば、積層体TSK中の窒化シリコン層SNを端部EGPから段階的に遠ざけることができ、したがって、窒化シリコン層SNの除去後の空間が、端部EGPを超えてx方向に延びるのが防止される。よって、導電層WLを形成しても、ブロックBLK間での電気的な導通を防止することが可能である。しかしながら、これによれば、端部EGP近傍において積層体TSKの全層を階段状に加工し、その上方及び側方(すなわち、x方向に並ぶ2つのメモリ部の間など)の領域に例えば酸化シリコン膜を形成し、平坦化するといった工程が必要となる。このため、階段の段数(すなわち、積層体TSK中の窒化シリコン層SNの数)が多い場合には、相当の膜厚の酸化シリコン膜により広大な領域を埋め込む必要が生じ、材料コストの増加を招く。
しかし、本実施形態では、スリットGP(板状部ST)の端部EGP近傍において積層体TSKの全層を階段状に加工する必要はなく、積層体TSKの大部分の層に対しては高さと幅の比H/Wlが0.5を超える立設部WP2のためのスリットGPW(図6(Ba))を形成したうえで、このようにアスペクト比の大きいスリットGPW内を少量の絶縁材料により埋め込むだけでよい。したがって、広大な領域への酸化シリコン膜の形成や、その後の相当量の膜厚の酸化シリコン膜に対する平坦化工程も必要ない。すなわち、本実施形態によれば、材料コストが増大したり、余分な工程を追加したりすることなく、安価で簡便な工程により、ブロック間の電気的な分離を実現することが可能である。
また、壁部WPは、図4(a)に示すように、積層体TSKを貫通してソースラインSLの上面付近で終端する一方、板状部STは、図3(b)に示すように、ソースラインSL内で終端する。すなわち、板状部STのためのスリットGPの底面は、壁部WPのためのスリットGPW(図6(Ba))の底面よりも深く位置する。上述のとおり、板状部STのためのスリットGPは、階段部TSR及び壁部WPが形成された後に、層間絶縁膜IL1、積層体TSK、及び壁部WPを貫通するように形成される。すなわち、本実施形態による製造方法によれば、壁部WPは階段部SRと同工程で形成され、その後に板状部STのためのスリットGPが形成されるため、壁部WPと板状部STとの間にはそれぞれの底面の高低差が生じる。したがって、仮に板状部STの全体が、壁部WPと同一の酸化シリコンなどの絶縁材料により形成された場合であっても、本実施形態による半導体記憶装置1では、壁部WP及び板状部STと対応する各部分がそれぞれ個別に確実に識別され得る。
また、本実施形態においては、壁部WPは、階段部SRと同時に形成されるため、壁部WPを形成するための別途の工程は不要である。すなわち、製造コストの増加なしに壁部WPが形成され得る。
さらに、本実施形態による半導体記憶装置1では、複数の導電層WLと複数の絶縁層OLとが交互に一層ずつ積層される積層体SKのy方向に延びる端部は、積層体SKと壁部WPとの当接面により規定される。また、積層体SKのx方向に延びる端部は、板状部STのためのスリットGPを通して窒化シリコン層SNを除去する際に、y方向における両端のスリットGPから窒化シリコンのエッチング液が届かずに除去されずに残った窒化シリコン層SNと、当該両端のスリットGPを通して窒化シリコン層SNから置き換えられた導電層WLとの界面により規定される。これにより、メモリ部10(図1)を取り囲む周囲部20が、複数の窒化シリコン層SNと複数の絶縁層OLとが交互に一層ずつ積層された積層体TSKにより構成されることとなる。ここで、複数個の半導体記憶装置1が形成されたシリコンウエハなどの半導体基板から個々の半導体記憶装置1を切り出すためのスクライブラインは、周囲部20、すなわち積層体TSK内に設定することができる。すなわち、導電層WLを含む積層体SK内にスクライブラインを設定する必要がなく、したがって、スクライブ時のコンタミネーションが低減され得る。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
変更の一例として、壁部WP内に貫通ビアを形成することが考えられる。図9は、壁部WPを貫通してソースラインSL内で終端する貫通ビアを模式的に示す断面図である。図のとおり、貫通ビアTVは、壁部WPをz方向に貫通してソースラインSLに到達している。貫通ビアTVは、壁部WPを貫通し、ソースラインSL内で終端するホールを形成し、そのホールを例えばタングステンやモリブデンなどの金属で埋め込むことにより形成され得る。上述のとおり、壁部WPは例えば酸化シリコンなどの絶縁材料で形成されているため、そこを貫通する貫通ビアTVは周囲から絶縁される。そして、貫通ビアTVの上端に設けられるプラグ(不図示)を介して、上部配線等と接続される。これにより、貫通ビアTVはソースコンタクトとして機能することができる。
1…半導体記憶装置、10…メモリ部、20…周囲部、WP…壁部、WP1…漏斗部、WP2…立設部、CA…セルアレイ領域、SA…階段領域、ST,OST…板状部、BLK…ブロック、LL…ライナー層、EC…導電部、SR…階段部、TRR…テラス面、CC…コンタクト、C4A…貫通コンタクト部、C4…貫通コンタクト、MP…メモリピラー、COR…コア層、CHN…チャネル層、MEM…メモリ膜、TN…トンネル絶縁層、CT…電荷蓄積層、BK…ブロック絶縁層、WL…導電層、OL…絶縁層、SN…窒化シリコン層、SK,TSK…積層体、SL…ソースライン、IL1,IL2,IL3…層間絶縁膜、SO1,SO2,SO3…絶縁膜、Sub…基板、STI…素子分離部、Tr…トランジスタ、V…ビア、ML…配線、PER…周辺回路部、CCP,C4P…プラグ、RF1,RF2,RF3,RF4,RF5…レジスト膜、GP,GPW…スリット。
Claims (5)
- 複数の導電層と複数の絶縁層とが交互に一層ずつ積層され、これら複数の導電層及び複数の絶縁層を貫通し、前記複数の導電層の少なくとも1つと対向する部分にそれぞれメモリセルが形成される複数の柱状体を含む積層体と、
第1の方向に延びて、前記積層体を複数のブロックに分割する、絶縁材料を含む複数の板状部と、
絶縁材料で形成され、前記第1の方向と交差する第2の方向と前記複数の導電層の積層方向とに延びる第1の部分と、該第1の部分の前記積層方向の上端と下端で接続する第2の部分とを含み、当該第2の部分が、前記第1の部分における前記第2の方向及び前記積層方向に延びる側面と前記積層方向とにより規定される角度よりも大きい角度で前記積層方向に対して傾斜する傾斜側面を有する壁部と
を備える、半導体記憶装置。 - 前記第2の部分の前記第1の方向における寸法が、前記第1の部分から遠ざかるに従って、階段状に大きくなる、請求項1に記載の半導体記憶装置。
- 前記第1の部分の前記積層方向に沿った長さをHとし、
前記第1の部分の上端における前記第1の方向の寸法をWlとすると、
H/Wl>0.5という関係が成り立つ、請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。 - 複数の導電層と複数の第1の絶縁層とが交互に一層ずつ積層されこれら複数の導電層及び複数の第1の絶縁層を貫通し、前記複数の導電層の少なくとも1つと対向する部分にそれぞれメモリセルが形成される複数の柱状体、及び、第1の方向における前記メモリセルが形成される部分の間に前記複数の導電層が階段状に加工された階段部を含む第1の積層体と、
前記第1の方向に延びて、前記第1の積層体を複数のブロックに分割する、絶縁材料を含む複数の板状部と、
前記第1の方向と交差する第2の方向に延びる第1の面及び第2の面を有し、絶縁材料で形成される壁部であって、前記複数の導電層の各々が前記第1の面に当接し、前記複数の板状部の端部が前記第1の面に接続する当該壁部と、
複数の第2の絶縁層と複数の第3の絶縁層とが交互に一層ずつ積層され、前記壁部の前記第1の面に対向する前記第2の面に当接する第2の積層体と
を備える、半導体記憶装置。 - 前記複数の導電層の積層方向に沿って前記壁部を貫通する、導電材料で形成される配線部を更に備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
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