JP2022101038A - 磁気ディスク装置、及びサーボデータの復調方法 - Google Patents

磁気ディスク装置、及びサーボデータの復調方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022101038000001
【課題】 フォーマット効率を改善可能な磁気ディスク装置、及びサーボリード処理方法を提供することである。
【解決手段】 本実施形態に係る磁気ディスク装置は、第1プリアンブル、第1サーボマーク、第1グレイコード、第1バーストデータ、及び第1バーストデータの後にライトされた第2バーストデータを含む第1サーボデータを有するディスクと、前記ディスクに対してデータをライトするライトヘッドと前記ディスクからデータをリードする第1リードヘッド及び第2リードヘッドとを有するヘッドと、前記第1プリアンブル、前記第1サーボマーク、及び前記第1グレイコードをリードしないショートサーボモードで、前記第1バーストデータをリードしないで前記第1サーボデータをサーボリードする場合に前記第1リードヘッド及び前記第2リードヘッドで前記第2バーストデータをリードしてサーボ復調位置を算出するコントローラと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気ディスク装置及びサーボデータの復調方法に関する。
磁気ディスク(以下、単に、ディスクと称する)におけるデータフォーマット効率を改善し、データをライト可能な領域を増加させる技術が開発されている。データフォーマット効率を改善し、データをライト可能な領域を増加させる技術として、通常のリード処理でリードするサーボセクタのディスクの円周方向の長さよりも短いディスクの円周方向の長さでサーボセクタをリードするリード処理技術(ショートサーボモード)や、ディスクにデータをライト中にサーボセクタのリード処理を許可する技術などがある。ショートサーボモードでサーボセクタをリードするリード処理技術を有する磁気ディスクは、ディスクの円周方向に並んでいる複数のサーボセクタの内の幾つかのサーボセクタで、プリアンブル(preamble)、サーボマーク(Servo Mark)、グレイコード(Gray Code)、及びポストコード(Post Code)等のサーボデータをリードせずに、バーストデータ(Burst data)のみをリードしてヘッドを位置決めしてライト処理及びリード処理を実行する。ディスクにデータをライト中にサーボセクタのリード処理を許可する技術を有する磁気ディスク装置は、ディスクにデータをライト中にサーボセクタのリード処理を許可することで、ライト処理を停止する前にプリアンブル(preamble)、サーボマーク(Servo Mark)、グレイコード(Gray Code)、及びポストコード(Post Code)等のサーボデータの一部のリード処理を実行する。
また、近年、複数のリードヘッドを有する2次元記録(Two-Dimensional Magnetic Recording :TDMR)方式の磁気ディスク装置が開発されている。TDMR方式の磁気ディスク装置では、ヘッドのスキュー角に応じて複数のリードヘッドのトラックに交差する方向の間隔(クロストラック間隔:CTS)が変化する。そのため、TDMR方式の磁気ディスク装置では、ディスクにライトされたデータをリードするためのヘッドを適切に位置決めする必要がある。
米国特許第9792939号明細書 米国特許第10360930号明細書 米国特許第9761258号明細書
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、フォーマット効率を改善可能な磁気ディスク装置及びサーボデータの復調方法を提供することである。
本実施形態に係る磁気ディスク装置は、第1プリアンブル、第1サーボマーク、第1グレイコード、第1バーストデータ、及び第1バーストデータの後にライトされた第2バーストデータを含む第1サーボデータを有するディスクと、前記ディスクに対してデータをライトするライトヘッドと前記ディスクからデータをリードする第1リードヘッド及び第2リードヘッドとを有するヘッドと、前記第1プリアンブル、前記第1サーボマーク、及び前記第1グレイコードをリードしないショートサーボモードで、前記第1バーストデータをリードしないで前記第1サーボデータをサーボリードする場合に、前記第1リードヘッド及び前記第2リードヘッドで前記第2バーストデータをリードしてサーボ復調位置を算出するコントローラと、を備える。
図1は、第1実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態に係るディスクに対するヘッドの配置の一例を示す模式図である。 図3は、第1実施形態に係るノーマルサーボデータ及びショートサーボデータの構成の一例を示す模式図である。 図4は、リードヘッドを基準位置に位置決めした場合のライトヘッド15Wと2つのリードヘッドとの幾何学的配置の一例を示す模式図である。 図5は、リードヘッドを半径位置に位置決めした場合のライトヘッド15Wと2つのリードヘッドとの幾何学的配置の一例を示す図である。 図6は、リードヘッドを半径位置に位置決めした場合のライトヘッド15Wと2つのリードヘッドとの幾何学的配置の一例を示す図である。 図7は、第1実施形態に係るR/Wチャネルの一構成例を示すブロック図である。 図8は、各種ゲートとヘッドの配置との一例を示す模式図である。 図9は、各種ゲートとヘッドの配置との一例を示す模式図である。 図10は、Nバーストデータ及びQバーストデータをリードするための各種ゲートとヘッドの配置との一例を示す模式図である。 図11は、Qバーストデータをリードするための各種ゲートとヘッド15の配置との一例を示す模式図である。 図12は、Seek中にNバーストデータ及びQバーストデータをリードするための各種ゲートとヘッドの配置との一例を示す模式図である。 図13は、Nバーストデータ及びQバーストデータをリードするための各種ゲートとヘッドの配置との一例を示す模式図である。 図14は、半径位置に対する時間単位のリード/ライトギャップの変化を示す図である。 図15は、半径位置に対するdibit長に換算したリード/ライトギャップの変化を示す図である。 図16は、半径位置に対するクロストラック間隔の変化を示す図である。 図17は、第1実施形態に係るサーボデータの復調方法の一例を示すフローチャートである。 図18は、第2実施形態に係るノーマルサーボデータ及びショートサーボデータの構成の一例を示す模式図である。 図19は、Nバーストデータをリードするための各種ゲートとヘッドの配置との一例を示す模式図である。 図20は、変形例1に係るサーボデータの復調方法の一例を示すフローチャートである。 図21は、変形例2に係るノーマルサーボデータ及びショートサーボデータの構成の一例を示す模式図である。 図22は、変形例2に係るサーボデータの復調方法の一例を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図面は、一例であって、発明の範囲を限定するものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る磁気ディスク装置1の構成を示すブロック図である。
磁気ディスク装置1は、後述するヘッドディスクアセンブリ(HDA)と、ドライバIC20と、ヘッドアンプ集積回路(以下、ヘッドアンプIC、又はプリアンプ)30と、揮発性メモリ70と、不揮発性メモリ80と、バッファメモリ(バッファ)90と、1チップの集積回路であるシステムコントローラ130とを備える。また、磁気ディスク装置1は、ホストシステム(ホスト)100と接続される。磁気ディスク装置1は、例えば、2次元記録(Two-Dimensional Magnetic Recording : TDMR)方式の磁気ディスク装置である。
HDAは、磁気ディスク(以下、ディスクと称する場合もある)10と、スピンドルモータ(SPM)12と、ヘッド15を搭載しているアーム13と、ボイスコイルモータ(VCM)14とを有する。ディスク10は、スピンドルモータ12に取り付けられ、スピンドルモータ12の駆動により回転する。アーム13及びVCM14は、アクチュエータを構成している。アクチュエータは、VCM14の駆動により、アーム13に搭載されているヘッド15をディスク10の所定の位置まで移動制御する。ディスク10およびヘッド15は、2つ以上の数が設けられてもよい。
ディスク10には、データをライト可能な領域に、ユーザから利用可能なユーザデータ領域10aと、システム管理に必要な情報を記録するシステムエリア10bとが割り当てられている。なお、ディスク10には、ユーザデータ領域10a及びシステムエリア10bとは別の領域として、ホスト100等から転送されたデータ(又はコマンド)をユーザデータ領域10aの所定の領域にライトする前に一時的に保持するメディアキャッシュ(メディアキャッシュ領域と称する場合もある)が割り当てられていてもよい。以下、ディスク10の内周から外周へ向かう方向、又はディスク10の外周から内周に向かう方向を半径方向と称する。ディスク10の半径方向に直交する方向を円周方向と称する。すなわち、円周方向は、ディスク10の円周に沿った方向に相当する。また、ディスク10の半径方向の所定の位置を半径位置と称し、ディスク10の円周方向の所定の位置を円周位置と称する場合もある。半径位置及び円周位置をそれぞれ単に位置と称する場合もある。ディスク10は、半径方向の所定の範囲毎に複数の領域(以下、ゾーン、又はゾーン領域と称する場合もある)に区分される。ゾーンは、半径方向に並ぶ複数のトラックを含み得る。トラックは、円周方向に並ぶ複数のセクタを含み得る。なお、“トラック”は、ディスク10を半径方向に所定の範囲毎に区分した複数の領域の内の1つの領域、ディスク10の所定の半径位置に対応するヘッド15の経路、ディスク10の所定の半径方向で円周方向に延出するデータ、ディスク10の所定のトラックにライトされた1周分のデータ、ディスク10の所定のトラックにライトされたデータや、その他の種々の意味で用いる。“セクタ”は、ディスク10の所定のトラックを円周方向で区分した複数の領域の内の1つの領域、ディスク10の所定の半径位置における所定の円周位置にライトされたデータ、ディスク10の所定のセクタにライトされたデータや、その他の種々の意味で用いる。“トラックの半径方向の幅”を“トラック幅”と称する場合もある。また、“セクタの半径方向の幅”を“セクタ幅”と称する場合もある。
ヘッド15は、スライダを本体として、当該スライダに実装されているライトヘッド15Wとリードヘッド15Rとを備える。ライトヘッド15Wは、ディスク10にデータをライトする。リードヘッド15Rは、ディスク10に記録されているデータをリードする。リードヘッド15Rは、複数のリードヘッド、例えば、2つのリードヘッド15R1、15R2を有している。リードヘッド15R1は、例えば、ライトヘッド15Wから最も離れた位置に設けられている。リードヘッド15R2は、例えば、ライトヘッド15Wからリードヘッド15R1の次に離れた位置に設けられている。言い換えると、リードヘッド15R2は、ライトヘッド15W及びリードヘッド15R1の間に位置している。なお、リードヘッド15Rは、3つ以上のリードヘッドを有していてもよい。以下、複数のリードヘッド、例えば、2つのリードヘッド15R1、15R2をまとめてリードヘッド15Rと称する場合もあるし、複数のリードヘッド、例えば、リードヘッド15R1及び15R2のいずれか1つを単にリードヘッド15Rと称する場合もある。
図2は、本実施形態に係るディスク10に対するヘッド15の配置の一例を示す模式図である。図2に示すように、半径方向においてディスク10の外周に向かう方向を外方向(外側)と称し、外方向と反対方向を内方向(内側)と称する。また、図2に示すように、円周方向において、ディスク10の回転する方向を回転方向と称する。なお、図2に示した例では、回転方向は、時計回りで示しているが、逆向き(反時計回り)であってもよい。図2において、ユーザデータ領域10aは、内方向に位置する内周領域IRと、外方向に位置する外周領域ORと、内周領域IRと外周領域ORとの間に位置する中周領域MRとに区分されている。図2に示した例では、半径位置IRP、半径位置BRP、及び半径位置ORPを示している。半径位置IRPは、半径位置BRPよりも内方向の位置であり、半径位置ORPは、半径位置BRPよりも外方向の位置である。図2に示した例では、半径位置BRPは、中周領域MRに含まれ、半径位置ORPは、外周領域ORに含まれ、半径位置IRPは、内周領域IRに含まれている。なお、半径位置BRPは、外周領域ORに含まれていてもよいし、内周領域IRに含まれていてもよい。半径位置IRP及びORPは、それぞれ、中周領域MRに含まれていてもよい。
ディスク10は、複数のサーボ領域SVと複数のデータ領域UDとを有している。複数のサーボ領域SVは、例えば、ディスク10の半径方向に放射状に延出して円周方向に所定の間隔を空けて離散的に配置されていてもよい。複数のサーボ領域SVは、例えば、内周から外周にかけてスパイラル状に延出して円周方向に所定の間隔を空けて離散的に配置されていてもよい。また、複数のサーボ領域SVは、例えば、半径方向に島状に配置され、且つ円周方向に所定の間隔を変えて離散的に配置されていてもよい。また、半径方向に島状に配置された場合、各島状サーボ領域のサーボ周波数は内周から外周にかけて高くなるようにしてもよい(ゾーンサーボフォーマット)。以下、所定のトラックにおける1つのサーボ領域SVを“サーボセクタ”と称する場合もある。なお、“サーボ領域SV”を“サーボセクタSV”と称する場合もある。サーボセクタは、サーボデータを含んでいる。サーボデータを構成するデータパターンをサーボパターンと称する場合もある。なお、“サーボセクタ”及び“サーボセクタにライトされたサーボデータ”を“サーボデータSV”、“サーボセクタSV”、又は“サーボパターンSV”と称する場合もある。
複数のデータ領域UDは、それぞれ、ユーザデータ領域10aにおいて複数のサーボ領域SVの間に配置されている。例えば、データ領域UDは、円周方向において、2つの連続するサーボ領域SVの間の領域に相当する。以下、所定のトラックにおける1つのデータ領域UDを“データセクタ”と称する場合もある。なお、“データ領域UD”を“データセクタUD”と称する場合もある。データセクタは、ユーザデータを含んでいる。ユーザデータを構成するデータパターンをユーザデータパターンと称する場合もある。なお、“データセクタ”及び“データセクタにライトされたユーザデータ”を“ユーザデータUD”、“データセクタUD”、又は“ユーザデータパターンUD”と称する場合もある。
サーボ領域SVは、例えば、サーボ領域(以下、ノーマルサーボ領域と称する)NSVと、サーボ領域NSVと異なるサーボ領域(以下、ショートサーボ領域と称する)SSVとを有している。以下、所定のトラックにおける1つのノーマルサーボ領域NSVを“ノーマルサーボセクタ”と称する場合もあるし、所定のトラックにおける1つのショートサーボ領域SSVを“ショートサーボセクタSSV”と称する場合もある。ノーマルサーボセクタは、ノーマルサーボデータ又はサーボデータを含み、ショートサーボデータは、ノーマルサーボセクタと異なるショートサーボデータ又はサーボデータを含んでいる。なお、“ノーマルサーボセクタ”及び“ノーマルサーボセクタにライトされたノーマルサーボデータ又はサーボデータ”を“サーボデータNSV”、“ノーマルサーボデータNSV”、“サーボセクタNSV”、又は“ノーマルサーボセクタNSV”と称する場合もある。また、“ショートサーボセクタ”及び“ショートサーボセクタにライトされたショートサーボデータ又はサーボデータ”を“サーボデータSSV”、“ショートサーボデータSSV”、“サーボセクタSSV”、又は“ショートサーボセクタSSV”と称する場合もある。ノーマルサーボデータNSVは、ショートサーボデータSSVと同じであってもよいし、異なっていてもよい。“同じ”、“同一”、“一致”、及び“同等”などの用語は、全く同じという意味はもちろん、実質的に同じであると見做せる程度に異なるという意味を含む。例えば、ショートサーボデータSSVの円周方向の長さは、ノーマルサーボデータNSVの円周方向の長さよりも短い。以下、“円周方向の長さ”を単に“長さ”と称する場合もある。なお、ショートサーボデータSSVの長さは、例えば、ノーマルサーボデータNSVの長さと同じであってもよいし、ノーマルサーボデータNSVの長さよりも長くてもよい。
図2に示した例では、ノーマルサーボデータNSVとショートサーボデータSSVとは、円周方向において交互に配置されている。言い換えると、円周方向において、間隔を置いて連続して並んでいる2つのノーマルサーボデータNSVの間に、1つのショートサーボデータSSVが配置されている。例えば、ディスク10の全てのサーボ領域SVに順番に連続する番号を付与した場合、ノーマルサーボデータNSVは、奇数番目のサーボデータSVに相当し、ショートサーボデータSSVは、偶数番目のサーボデータSVに相当する。なお、円周方向において、間隔を置いて連続して並んでいる2つのノーマルサーボデータNSVの間に、2つ以上のショートサーボデータSSVが配置されていてもよい。
図2に示した例では、ヘッド15は、半径位置BRPに配置されている。ヘッド15が半径位置BRPに位置する場合、スキュー角は、例えば、0°である。以下、半径位置BRPを基準位置BRPと称する場合もある。
図3は、本実施形態に係るノーマルサーボデータNSV及びショートサーボデータSSVの構成の一例を示す模式図である。図3には、所定のトラックTRnにライトされた所定のノーマルサーボデータNSV及び所定のショートサーボデータSSVを示している。所定のトラックTRnにおいて、データは、円周方向の前方向から前方向と反対方向の後方向にライトされる。例えば、前方向は、円周方向において時間的又は物理的に前の方向に相当し、後方向は、円周方向において時間的又は物理的に後の方向に相当する。以下、前方向を前、前方、先又は先方向と称し、後方向を後、又は後方と称する場合もある。図3には、ノーマルサーボデータNSVの長さASL1と、ショートサーボデータSSVの長さSTL1とを示している。
ノーマルサーボデータNSVは、例えば、プリアンブル(Preamble)PRB、サーボマーク(Servo Mark)SM、グレイコード(Gray Code)GC、PAD PD、バーストデータ、及びポストコード(Post Code)PCを含んでいる。なお、ノーマルサーボデータNSVは、ポストコードPCを含んでいなくともよい。プリアンブルPRB、サーボマークSM、グレイコードGC、PAD PD、バーストデータ、及びポストコードPCは、これらの順番で、円周方向の前方向から後方向に連続して配置されている。プリアンブルPRBは、サーボマークSM及びグレイコードGCなどで構成されるサーボパターンの再生信号に同期するためのプリアンブル情報を含む。サーボマークSMは、サーボパターンの開始を示すサーボマーク情報を含む。グレイコードGCは、所定のトラックのアドレス(シリンダアドレス)と、所定のトラックのサーボセクタのアドレスとから構成される。図3に示した例では、プリアンブルPRB、サーボマークSM、及びグレイコードGCを合わせた長さSVLは、ノーマルサーボデータNSVよりも小さい。バーストデータは、所定のトラックのトラックセンタに対するヘッド15の半径方向及び/又は円周方向の位置ずれ(位置誤差)を検出するために使用されるデータ(相対位置データ)であり、所定の周期の繰り返しパターンから構成される。以下、バーストデータを用いて検出した所定のトラックのトラックセンタに対するヘッド15の半径方向の位置ずれ(位置誤差)を、サーボ復調位置、サーボオフトラック位置、または、復調位置と称する場合もある。PADは、ギャップ及びサーボAGCなどの同期信号のPAD情報を含む。バーストデータは、ディスク10の半径方向に1サーボトラック周期でバーストデータの位相が180°反転するデータパターンでライトされている。言い換えると、所定のバーストデータを、例えば、ディスクリートフーリエ変換(Discrete Fourier Transform:DFT)等により復調して算出したバーストデータの波形の位相は、このバーストデータの半径方向に隣接する所定のバーストデータ(以下、隣接バーストデータと称する)を復調して算出した隣接バーストデータの位相に対して180°反転している。サーボトラック(サーボシリンダ)とは、ホスト100等からのコマンドによりライト処理又はリード処理の対象とするトラックに相当する。以下、説明の便宜上、“所定のデータを、例えば、ディスクリートフーリエ変換等により復調して算出したこの所定のデータの波形の位相”を単に“所定のデータの位相”と称する。バーストデータは、例えば、ディスク10におけるヘッド15の半径方向及び/又は円周方向の位置(以下、ヘッド位置と称する場合もある)を取得するために使用される。バーストデータは、例えば、Nバースト(N Burst)データNB及びQバースト(Q Burst)データQBを含む。NバーストデータNBとQバーストデータQBとは、互いにディスク10の半径方向に位相が90°ずれるデータパターンでライトされている。言い換えると、NバーストデータNBの位相とQバーストデータQBの位相とは、例えば、互いに半径方向に90°(0.5サーボトラック)ずれている。ポストコードPCは、サーボデータをディスクにライトをしたときのディスク10の回転に同期したブレ(繰り返しランナウト:RRO)によって生じるディスク10と同心円状のトラックセンタ(目標経路)に対するトラックの歪みに起因する誤差を補正するためのデータ(以下、RRO補正データと称する)等を含む。以下、説明の便宜上、RROによって生じるトラックセンタに対するトラックの歪みに起因する誤差を単にRROと称する場合もある。また、ポストコードPCは、ショートサーボデータSSVに対応するポストコードPCも含んでもよい。所定のポストコードPCを、例えば、ディスクリートフーリエ変換等により復調して算出した所定のポストコードPCの波形の周波数は、所定のプリアンブルPRBを、例えば、ディスクリートフーリエ変換等により復調して算出した所定のプリアンブルPRBの波形の周波数と同等である。以下、説明の便宜上、“所定のデータを、ディスクリートフーリエ変換等により復調して算出した所定のデータの波形の周波数”を単に“データの周波数”と称する。ポストコードPCの位相は、円周方向に不規則に変化する。ポストコードPCの長さPCLは、例えば、数十dibitである。ポストコードPCの長さPCLは、ノーマルサーボデータNSVの長さASL1よりも短い。ここで、1dibitは、例えば、プリアンブル(サーボプリアンブル)PRBの周波数の逆数である。言い換えると、1dibitは、プリアンブルPRBを、例えば、ディスクリートフーリエ変換等により復調して算出した所定のプリアンブルPRBの波形の周期に相当する。以下、説明の便宜上、“所定のデータを、ディスクリートフーリエ変換等により復調して算出した所定のデータの波形の周期”を単に“データの周期”と称する。プリアンブルPRBの周波数をFPとすると、1dibitは、1/FPで表される。また、例えば、1dibit=1e9/ServoFreq[ns]で表される。
ショートサーボSSVは、例えば、プリアンブルPRB、サーボマークSM、グレイコードGC、PAD PD、バーストデータ(NバーストデータNB及びQバーストデータQB)、及び追加パターン(Additional Pattern)APを含んでいる。プリアンブルPRB、サーボマークSM、グレイコードGC、PAD PD、バーストデータ、及び追加パターンAPは、これらの順番で、円周方向の前方向から後方向に連続して配置されている。ショートサーボSSVのプリアンブルPRBの長さは、例えば、ノーマルサーボデータNSVのプリアンブルPRBの長さと同等である。なお、ショートサーボSSVのプリアンブルPRBの長さは、ノーマルサーボデータNSVのプリアンブルPRBの長さと異なっていてもよい。ショートサーボSSVのサーボマークSMの長さは、例えば、ノーマルサーボデータNSVのサーボマークSMの長さと同等である。なお、ショートサーボSSVのサーボマークSMの長さは、ノーマルサーボデータNSVのサーボマークSMの長さと異なっていてもよい。ショートサーボSSVのグレイコードGCの長さは、例えば、ノーマルサーボデータNSVのグレイコードGCの長さと同等である。なお、ショートサーボSSVのグレイコードGCの長さは、ノーマルサーボデータNSVのグレイコードGCの長さと異なっていてもよい。ショートサーボSSVのPAD PDの長さは、例えば、ノーマルサーボデータNSVのPAD PDの長さと同等である。なお、ショートサーボSSVのPAD PDの長さは、ノーマルサーボデータNSVのPAD PDの長さと異なっていてもよい。ショートサーボSSVのバーストデータの長さは、例えば、ノーマルサーボデータNSVのバーストデータの長さと同等である。なお、ショートサーボSSVのバーストデータの長さは、ノーマルサーボデータNSVのバーストデータの長さと異なっていてもよい。ショートサーボSSVのNバーストデータNBの長さは、例えば、ノーマルサーボデータNSVのNバーストデータNBの長さと同等である。なお、ショートサーボSSVのNバーストの長さは、ノーマルサーボデータNSVのNバーストの長さと異なっていてもよい。ショートサーボSSVのQバーストデータQBの長さは、例えば、ノーマルサーボデータNSVのQバーストデータQBの長さと同等である。なお、ショートサーボSSVのQバーストデータQBの長さは、ノーマルサーボデータNSVのQバーストデータQBの長さと異なっていてもよい。追加パターンAPは、ポストコードPCと異なるデータである。追加パターンAPの周波数は、プリアンブルの周波数FPと異なる。言い換えると、追加パターンAPの周波数は、ポストコードPCの周波数と異なる。例えば、追加パターンAPの周波数は、バーストデータの周波数、例えば、NバーストデータNBの周波数及びQバーストデータQBの周波数と同等である。例えば、追加パターンAPの周波数は、FP/2である。追加パターンAPの位相は、円周方向に周期的に変化している。追加パターンAPは、ディスク10の半径方向に0.5サーボトラック周期、または、1サーボトラック周期で位相が同等となるデータパターンでライトされている。言い換えると、所定の追加パターンAPの位相と、この追加パターンAPに半径方向に隣接する追加パターン(以下、隣接追加パターンと称する)の位相とは、同等である。追加パターンAPの長さAPLは、ショートサーボデータSSVの長さATL1よりも短い。追加パターンAPの長さAPLは、ポストコードPCの長さPCLよりも短い。例えば、追加パターンの周波数をFADとすると、追加パターンの長さAPLは、以下の式で表される。
PCL>APL≧(2/FP+1/FAD) (1)
ここで、2/FPは、例えば、2dibitである。言い換えると、追加パターンの長さAPLは、プリアンブルの1周期の2倍と追加パターンの1周期との和以上の長さである。例えば、追加パターンの長さAPLは、4dibit以上、且つポストコードの長さPCL未満である。また、追加パターンの長さAPLは、プリアンブルPRB、サーボマークSM、グレイコードGC、PAD PDまでの長さの和SVL未満である。
SVL≧PCL>APL≧(2/FP+1/FAD) (2)
図4は、リードヘッド15R1を基準位置BRPに位置決めした場合のライトヘッド15Wと2つのリードヘッド15R1、15R2との幾何学的配置の一例を示す模式図である。図4には、ライトヘッド15Wの中心部WCと、リードヘッド15R1の中心部RC1と、リードヘッド15R2の中心部RC2と、リードヘッド15R1の中心部RC1とリードヘッド15R2の中心部RC2との中間に位置する中間部MPとを示している。以下、リードヘッド15R1の中心部RC1とリードヘッド15R2の中心部RC2との間の円周方向の間隔をダウントラック間隔(Down Track Separation:DTS)と称する場合もある。リードヘッド15R1の中心部RC1とリードヘッド15R2の中心部RC2との間の半径方向の間隔をクロストラック間隔(Cross Track Separation:CTS)と称する場合もある。リードヘッド15Rとライトヘッド15Wとの間隔、例えば、リードヘッド15R1の中心部RC1及びライトヘッド15Wの中心部WCの間の円周方向の間隔と、リードヘッド15R2の中心部RC2及びライトヘッド15Wの中心部WCの間の円周方向の間隔と、中間部MP及びライトヘッド15Wの中心部WCの間の円周方向の間隔と、をリード/ライトギャップと称する場合もある。以下で、リードヘッド15R2の中心部RC2及びライトヘッド15Wの中心部WCの間の円周方向の間隔をリード/ライトギャップGrwとして説明する。説明の便宜上、“ライトヘッドの中心部”及び“ライトヘッドの各部”を単に“ライトヘッド”と称し、“リードヘッドの中心部”、“複数のリードヘッドの内の2つのリードヘッドの中間部”、及び“リードヘッドの各部”を単に“リードヘッド”と称する場合もある。
図4に示した例では、リードヘッド15R1を基準位置BRPに配置した場合、ライトヘッド15W、リードヘッド15R1、リードヘッド15R2、及び中間部MPは、円周方向に沿って並んでいる。リードヘッド15R1を基準位置BRPに配置した場合、リード/ライトギャップGrwは、距離Grwbである。リードヘッド15R1を基準位置BRPに配置した場合、ダウントラック間隔DTSは、距離DTSbである。
図4に示した例では、リードヘッド15R1を基準位置BRPに配置した場合、ライトヘッド15W、リードヘッド15R1、リードヘッド15R2、及び中間部MPは、半径方向にずれていない。リードヘッド15R1を基準位置BRPに配置した場合、クロストラック間隔CTSは、距離CTSb(=0)である。なお、リードヘッド15R1を基準位置BRPに配置した場合、ライトヘッド15W、リードヘッド15R1、リードヘッド15R2、及び中間部MPは、それぞれ、半径方向にずれていてもよい。
図5は、リードヘッド15R1を半径位置IRPに位置決めした場合のライトヘッド15Wと2つのリードヘッド15R1、15R2との幾何学的配置の一例を示す図である。
図5に示した例では、リードヘッド15R1を半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W、リードヘッド15R1、リードヘッド15R2、及び中間部MP(ヘッド15)は、円周方向に従って延長する軸に対してスキュー角θsw=θswiで内方向に傾いている。リードヘッド15R1を半径位置IRPに配置した場合、リード/ライトギャップGrwは、距離Grwiである。リードヘッド15R1を半径位置IRPに配置した場合、ダウントラック間隔DTSは、距離DTSiである。
図5に示した例では、リードヘッド15R1を半径位置IRPに配置した場合、ライトヘッド15W、リードヘッド15R1、リードヘッド15R2、及び中間部MPは、半径方向にずれている。リードヘッド15R1を半径位置IRPに配置した場合、クロストラック間隔CTSは、距離CTSiである。
図6は、リードヘッド15R1を半径位置ORPに位置決めした場合のライトヘッド15Wと2つのリードヘッド15R1、15R2との幾何学的配置の一例を示す図である。
図6に示した例では、リードヘッド15R1を半径位置ORPに配置した場合、ライトヘッド15W、リードヘッド15R1、リードヘッド15R2、及び中間部MP(ヘッド15)は、円周方向に従って延長する軸に対してスキュー角θsw=θswoで外方向に傾いている。リードヘッド15R1を半径位置ORPに配置した場合、リード/ライトギャップGrwは、距離Grwoである。リードヘッド15R1を半径位置ORPに配置した場合、ダウントラック間隔DTSは、距離DTSoである。
図6に示した例では、リードヘッド15R1を半径位置ORPに配置した場合、ライトヘッド15W、リードヘッド15R1、リードヘッド15R2、及び中間部MPは、半径方向にずれている。リードヘッド15R1を半径位置ORPに配置した場合、クロストラック間隔CTSは、距離CTSoである。
ドライバIC20は、システムコントローラ130(詳細には、後述するMPU40)の制御に従って、SPM12およびVCM14の駆動を制御する。
ヘッドアンプIC(プリアンプ)30は、リードアンプ及びライトドライバを備えている。リードアンプは、ディスク10からリードしたリード信号を増幅して、システムコントローラ130(詳細には、後述するリード/ライト(R/W)チャネル60)に出力する。ライトドライバは、R/Wチャネル60から出力されるライトデータに応じたライト電流をヘッド15に出力する。
揮発性メモリ70は、電力供給が断たれると保存しているデータが失われる半導体メモリである。揮発性メモリ70は、磁気ディスク装置1の各部での処理に必要なデータ等を格納する。揮発性メモリ70は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、又はSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)である。
不揮発性メモリ80は、電力供給が断たれても保存しているデータを記録する半導体メモリである。不揮発性メモリ80は、例えば、NOR型またはNAND型のフラッシュROM(Flash Read Only Memory :FROM)である。
バッファメモリ90は、磁気ディスク装置1とホスト100との間で送受信されるデータ等を一時的に記録する半導体メモリである。なお、バッファメモリ90は、揮発性メモリ70と一体に構成されていてもよい。バッファメモリ90は、例えば、DRAM、SRAM(Static Random Access Memory)、SDRAM、FeRAM(Ferroelectric Random Access memory)、又はMRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)等である。
システムコントローラ(コントローラ)130は、例えば、複数の素子が単一チップに集積されたSystem-on-a-Chip(SoC)と称される大規模集積回路(LSI)を用いて実現される。システムコントローラ130は、マイクロプロセッサ(MPU)40と、ハードディスクコントローラ(HDC)50と、リード/ライト(R/W)チャネル60と、を含む。システムコントローラ130は、例えば、ドライバIC20、ヘッドアンプIC30、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、バッファメモリ90、及びホスト100に電気的に接続されている。
MPU40は、磁気ディスク装置1の各部を制御するメインコントローラである。MPU40は、ドライバIC20を介してVCM14を制御し、ヘッド15の位置決めを行なうサーボ制御を実行する。また、MPU40は、ドライバIC20を介してSPM12を制御し、ディスク10を回転させる。MPU40は、ディスク10へのデータのライト動作を制御すると共に、ライトデータの保存先を選択する。また、MPU40は、ディスク10からのデータのリード動作を制御すると共に、リードデータの処理を制御する。MPU40は、磁気ディスク装置1の各部に接続されている。MPU40は、例えば、ドライバIC20、HDC50、及びR/Wチャネル60等に電気的に接続されている。
HDC50は、MPU40からの指示に応じて、ホスト100とR/Wチャネル60との間のデータ転送を制御する。HDC50は、MPU40からの指示に応じて、各種ゲート、例えば、ライトゲート、リードゲート、及びサーボゲート(ノーマルサーボゲート及びショートサーボゲート)等を生成してR/Wチャネル60に出力する。以下、“ショートサーボゲートに応じてサーボデータの内のバーストデータのみをサーボリード(リード)する、つまり、バーストデータをリードして少なくともプリアンブルPRB、サーボマークSM、及びグレイコードGCをリードしないサーボリード処理”を“ショートサーボモード”と称する場合もある。また、“ノーマルサーボゲートに応じてサーボデータの内の少なくともプリアンブルPRB、サーボマークSM、グレイコードGC、及びバーストデータをサーボリード(リード)するサーボリード処理”を“ノーマルサーボモード”と称する場合もある。“ノーマルサーボゲートに応じてサーボデータの全てをサーボリード(リード)するサーボリード処理”を“ノーマルサーボモード”と称する場合もある。例えば、ショートサーボデータSSVは、ショートサーボモードでサーボリードされる。なお、ショートサーボデータSSVは、ノーマルサーボモードでサーボリードされてもよい。例えば、ノーマルサーボデータNSVは、ノーマルサーボモードでサーボリードされる。なお、ノーマルサーボデータNSVは、ショートサーボモードでサーボリードされてもよい。以下、“ショートサーボデータSSVをリードする”ことを“ショートサーボモードでリードする”ことと同じ意味で用いる場合もあるし、“ノーマルサーボデータNSVをリードする”ことを“ノーマルサーボモードでリードする”ことと同じ意味で用いる場合もある。“サーボリード”を単に“リード”と記載する場合もある。HDC60は、例えば、MPU40、R/Wチャネル60、揮発性メモリ70、不揮発性メモリ80、及びバッファメモリ90等に電気的に接続されている。
R/Wチャネル60は、MPU40からの指示に応じて、ディスク10からホスト100に転送されるリードデータ及びホスト100から転送されるライトデータの信号処理、例えば、変調処理、復調処理、符号化処理や、復号化処理等を実行する。R/Wチャネル60は、リードデータの信号品質を測定する回路、又は機能を有している。R/Wチャネル60は、各種ゲート、例えば、データをライトする信号に相当するライトゲート(WG)、データをリードする信号に相当するリードゲート(RG)、及びサーボをリードする信号に相当するサーボゲート(SG)等を検出する。例えば、R/Wチャネル60は、ライトゲートに応じてライトデータの信号処理を実行し、リードゲートに応じてリードデータの信号処理を実行し、サーボゲートに応じてサーボデータの信号処理(以下、サーボリード処理を称する場合もある)を実行する。R/Wチャネル60は、例えば、ヘッドアンプIC30、MPU40、及びHDC50等に電気的に接続されている。
図7は、本実施形態に係るR/Wチャネル60の一構成例を示すブロック図である。
図7に示した例では、R/Wチャネル60は、選択部610と、演算部620、及び位置復調部630を有している。R/Wチャネル60は、これら各部、例えば、選択部610、演算部620、及び位置復調部630等の処理をファームウェア上で実行する。なお、R/Wチャネル60は、これら各部、例えば、選択部610、演算部620、及び位置復調部630等を回路として有していてもよい。選択部610、演算部620、及び位置復調部630は、それぞれ、MPU40又はHDC50に含まれていてもよい。
選択部610は、サーボデータSVのバーストデータからリードするバーストデータを選択する。選択部610は、サーボデータSVのバーストデータからリードする少なくとも1つのバーストデータを選択する。例えば、選択部610は、NバーストデータNB及びQバーストデータQBをリードするか、NバーストデータNBをリードするか、QバーストデータQBをリードするかを選択する。
選択部610は、リード/ライトギャップGrw、クロストラック間隔(CTS)、及びサーボデータSVに基づいて、サーボデータSVのバーストデータからリードするバーストデータを選択する。選択部610は、リード/ライトギャップGrw、クロストラック間隔CTS、及びサーボデータSVに基づいて、サーボデータSVの全てのバーストデータをリードするか、サーボデータSVのバーストデータの内の前方向に配置されたバーストデータをリードするか、サーボデータSVのバーストデータの内の後方向に配置されたバーストデータをリードするかを選択する。例えば、選択部610は、リード/ライトギャップGrw、クロストラック間隔CTS、及びサーボデータSVに基づいて、NバーストデータNB及びQバーストデータQBをリードするか、NバーストデータNBをリードするか、QバーストデータQBをリードするかを選択する。
選択部610は、ノーマルサーボデータNSVをノーマルサーボモードでリードする場合、ノーマルサーボデータNSVの全てのバーストデータをリードするか、ノーマルサーボデータNSVのバーストデータの内の前方向に配置されたバーストデータをリードするか、ノーマルサーボデータNSVのバーストデータの内の後方向に配置されたバーストデータをリードするかを選択する。例えば、選択部610は、ノーマルサーボデータNSVをノーマルサーボモードでリードする場合、NバーストデータNB及びQバーストデータQBをリードするか、NバーストデータNBをリードするか、QバーストデータQBをリードするかを選択する。
選択部610は、ショートサーボデータSSVをショートサーボモードでリードする場合、リード/ライトギャップGrw及びクロストラック間隔CTSに基づいて、ショートサーボデータSSVの全てのバーストデータをリードするか、ショートサーボデータSSVのバーストデータの内の前方向に配置されたバーストデータをリードするか、ショートサーボデータSSVのバーストデータの内の後方向に配置されたバーストデータをリードするかを選択する。例えば、選択部610は、ショートサーボデータSSVをショートサーボモードでリードする場合、リード/ライトギャップGrw、及びクロストラック間隔CTSに基づいて、NバーストデータNB及びQバーストデータQBをリードするか、NバーストデータNBをリードするか、QバーストデータQBをリードするかを選択する。例えば、選択部610は、ショートサーボデータSSVをショートサーボモードでリードする際に、リード/ライトギャップGrwが所定の閾値(以下、リード/ライトギャップ閾値と称する場合もある)以上であり、且つクロストラック間隔(CTS)が所定の閾値(以下、クロストラック閾値と称する場合もある)以上である場合、ショートサーボデータSSVのバーストデータの内の後方向に配置されたバーストデータ、例えば、QバーストデータQBをリードすることを選択する。リード/ライトギャップ閾値は、所定のリードヘッド15Rによるショートサーボデータのサーボリード処理において前方向のバーストデータ、例えば、NバーストデータNBをサーボリードするバーストゲートがアサートする際にライトヘッド15WがショートサーボデータSSVの直前に位置するユーザデータをライト可能な領域に到達しないリード/ライトギャップGrwに相当する。リード/ライトギャップ閾値は、リードヘッド15R、例えば、リードヘッド15R2がバーストデータの内の前方向に位置するバーストデータ、例えば、NバーストデータNBに到達した際にライトヘッド15Wがデガウス領域DGR91に到達しないリード/ライトギャップGrwに相当する。言い換えると、リード/ライトギャップ閾値は、リードヘッド15R、例えば、リードヘッド15R2がバーストデータの内の前方向に位置するバーストデータ、例えば、NバーストデータNBに到達した際にライトヘッド15WがショートサーボデータSSVとユーザデータUDとの境界よりもユーザデータUD側に位置するリード/ライトギャップGrwに相当する。クロストラック閾値は、バーストデータの内の1つのバーストデータを複数のリードヘッド15R、例えば、リードヘッド15R1及びリードヘッド15R2でリードできるクロストラック間隔に相当する。例えば、選択部610は、ショートサーボデータSSVをショートサーボモードでリードする際に、リード/ライトギャップGrwがリード/ライトギャップ閾値よりも小さい場合、NバーストデータNB及びQバーストデータQBをリードするか、NバーストデータNBをリードすることを選択する。例えば、選択部610は、ショートサーボデータSSVをショートサーボモードでリードする際に、リード/ライトギャップGrwがリード/ライトギャップ閾値以上であり、且つクロストラック間隔(CTS)がクロストラック閾値より小さい場合、NバーストデータNB及びQバーストデータQBをリードするか、NバーストデータNBをリードすることを選択する。
選択部610は、Seek中にショートサーボデータSSVをノーマルサーボモードでリードする場合、ショートサーボデータSSVの全てのバーストデータをリードするか、ショートサーボデータSSVのバーストデータの内の前方向に配置されたバーストデータをリードするか、ショートサーボデータSSVのバーストデータの内の後方に配置されたバーストデータをリードするかを選択する。例えば、選択部610は、ショートサーボデータSSVをノーマルサーボモードでリードする場合、NバーストデータNB及びQバーストデータQBをリードするか、NバーストデータNBをリードするか、QバーストデータQBをリードするかを選択する。
演算部620は、リードしたバーストデータの復調信号成分(以下、バースト復調信号成分と称する場合もある)を算出する。演算部620は、NバーストデータNB及びQバーストデータQBの復調信号成分(以下、Nバースト復調信号成分及びQバースト復調信号成分と称する場合もある)を算出する。
例えば、演算部620は、ショートサーボデータSSVのQバーストデータQBをリードする場合、リードヘッド15R1でリードしたQバーストデータQBのsin成分(以下、Q1sin成分と称する場合もある)と、リードヘッド15R1でリードしたQバーストデータQBのcоs成分(以下、Q1cоs成分と称する場合もある)と、リードヘッド15R2でリードしたQバーストデータQBのsin成分(以下、Q2sin成分と称する場合もある)と、リードヘッド15R2でリードしたQバーストデータQBのcоs成分(以下、Q2cоs成分と称する場合もある)と、クロストラック間隔(CTS)とに基づいて、Nバースト復調信号成分とQバースト復調信号成分とを算出する。例えば、演算部620は、ショートサーボデータSSVのNバーストデータNB及びQバーストデータQBをリードする場合、基準となるリードヘッド(以下、基準リードヘッドと称する場合もある)、例えば、リードヘッド15R2でリードしたNバーストデータNBのsin成分(以下、N2sin成分と称する場合もある)と、リードヘッド15R2でリードしたNバーストデータNBのcоs成分(以下、N2cоs成分と称する場合もある)と、Q2sin成分と、Q2cоs成分とに基づいて、Nバースト復調信号成分とQバースト復調信号成分とを算出する。例えば、演算部620は、ショートサーボデータSSVのNバーストデータNBをリードする場合、リードヘッド15R1でリードしたNバーストデータNBのsin成分(以下、N1sin成分と称する場合もある)と、リードヘッド15R1でリードしたNバーストデータNBのcоs成分(以下、N1cоs成分と称する場合もある)と、N2sin成分と、N2cоs成分と、クロストラック間隔(CTS)とに基づいて、Nバースト復調信号成分とQバースト復調信号成分とを算出する。
例えば、演算部620は、ノーマルサーボデータNSVのNバーストデータNBをリードする場合、N1sin成分と、N1cоs成分と、N2sin成分と、N2cоs成分と、クロストラック間隔CTSとに基づいて、Nバースト復調信号成分とQバースト復調信号成分とを算出する。例えば、演算部620は、ノーマルサーボデータVのNバーストデータNB及びQバーストデータQBをリードする場合、基準となるヘッド15、例えば、リードヘッド15R2でリードしたQ2sin成分と、Q2cоs成分と、N2sin成分と、N2cоs成分とに基づいて、Nバースト復調信号成分とQバースト復調信号成分とを算出する。
位置復調部630は、サーボ復調位置を算出する。例えば、位置復調部630は、Nバースト復調信号成分及びQバースト復調信号成分に基づいて、サーボ復調位置を算出する。
図8は、各種ゲートとヘッド15の配置との一例を示す模式図である。図8には、ライトゲート(WG)と、ショートサーボデータSSVをサーボリードするサーボゲート(ショートサーボゲート(SG)1)とを示している。これらのゲートは、立ち上がった際にアサートであり、立ち下がった際にネゲートである。図8において、これらゲートの横軸は、時間tである。図8の横軸には、タイミングT801、T802、T803、T804、T805、及びT806を示している。タイミングT802は、タイミングT801の後の時間に相当し、タイミングT803は、タイミングT802の後の時間に相当し、タイミングT804は、タイミングT803の後の時間に相当し、タイミングT805は、タイミングT804の後の時間に相当し、タイミングT806は、タイミングT805の後の時間に相当する。タイミングT803は、ライトゲートがネゲートするタイミングに相当し、タイミングT801は、ライトゲートがタイミングT803でネゲートした際のデガウス(Degauss)の開始のタイミングに相当し、タイミングT802は、ライトゲートがタイミングT803でネゲートした際のデガウスの終了のタイミングに相当する。ここで、デガウスは、ライト処理を停止した際にヘッドアンプIC30から減衰する記録電流が短時間ライトヘッド15Wに供給されることである。タイミングT804は、ショートSG1がアサートするタイミングに相当し、タイミングT805は、ショートSG1がネゲートするタイミングに相当する。タイミングT806は、ライトゲートがアサートするタイミングに相当する。
タイミングT801及びT802の差分値は、デガウスの時間(以下、デガウス時間と称する場合もある)DGに相当し、タイミングT803及びT804の差分値は、ライトゲートのネゲートの時間とショートSG1のアサートの時間との差分時間WRTに相当し、タイミングT801及びT803の差分値とタイミングT805及びT806の差分値とは、リードライトギャップGrw1に対応する時間(以下、リード/ライトギャップ時間と称する場合もある)RGT1に相当する。差分時間WRTは、ライト処理からサーボリード処理へ遷移する時間に相当する。以下、差分時間WRTを遷移時間WRTと称する場合もある。
図8には、トラックTRjを示している。トラックTRjは、ユーザデータUDと、ショートサーボデータSSVとが交互に配置されている。図8に示した例では、ユーザデータUD及びショートサーボデータSSVは、円周方向で隣接し、間にギャップ等を含んでいない。 “隣接”とは、データ、物体、領域、及び空間等が接して並んでいることはもちろん、所定の間隔を置いて並んでいることも含む。ユーザデータUDは、上書き領域OWR81を有している。上書き領域OWR81は、サーボライト時にライトされたサーボ領域のうち、サーボリードすることがないサーボ領域を、ユーザデータによって上書きされた領域である。上書き領域OWR81は、例えば、円周方向において、ユーザデータUDの後方向でショートサーボデータSSVに隣接している。ショートサーボデータSSVは、デガウス領域DGR81と、NバーストデータNBと、QバーストデータQBと、追加パターンAPとを有している。デガウス領域DGR81は、デガウスにより所定のデータが上書きされる領域である。デガウス領域DGR81は、例えば、円周方向において、ショートサーボデータSSVの前方向でユーザデータUD(の上書き領域OWR81)に隣接している。例えば、上書き領域OWR81及びデガウス領域DGR81は、所定のデータが上書きされる前にプリアンブルがライトされているショートサーボデータSSVの所定の領域に相当する。
図8には、ライトヘッド15W、リードヘッド15R1、及びリードヘッド15R2を示している。図8に示した例では、ライトヘッド15W、リードヘッド15R1、及びリードヘッド15R2は、説明の便宜上、クロストラック間隔(CTS)が0のように記載しているが、クロストラック間隔(CTS)=0であってもよいし、クロストラック間隔(CTS)≠0でなくともよい。図8において、リード/ライトギャップGrw1は、ライトヘッド15W及びリードヘッド15R2の円周方向の間隔に相当する。図8では、リードヘッド15R2を基準リードヘッドとして説明する。図8に示した例では、リードヘッド15R2は、タイミングT801でデガウス領域DGR81に位置し、タイミングT802でデガウス領域DGR81に位置し、タイミングT803でショートサーボデータSSVのNバーストデータNBの前に位置し、タイミングT804でNバーストデータNBに位置し、タイミングT805でショートサーボデータSSVの追加パターンAPに位置し、タイミングT806でユーザデータUDに位置する。
システムコントローラ130は、ショートSG1に応じてサーボリード処理を実行する場合、ショートサーボデータSSVに所定のデータを上書きしないように、タイミングT803でライトゲートをネゲートする。システムコントローラ130は、例えば、試験等によりリードヘッド15R(例えば、リードヘッド15R1及び15R2)でサーボマークSMをリードした時間やリード/ライトギャップ時間RGT1等をヘッド毎及びディスク10のゾーン毎に算出し、所定の記録領域、例えば、ディスク10のシステムエリア10b、又は不揮発性メモリ80に記録していてもよい。
システムコントローラ130は、ショートSG1に応じてサーボリード処理を実行する場合、ライトゲートをネゲートしたタイミングT803から遷移時間WRT後のタイミングT804でショートSG1をアサートし、サーボリード処理を開始する。サーボリード処理は、例えばリードヘッド15R2でリードしたサーボ波形に対して実施する。なお、サーボリード処理は、リードヘッド15R1で実施してもよいし、リードヘッド15R1およびリードヘッド15R2で実施してもよい。タイミングT804でショートSG1をアサートした後、システムコントローラ130は、NバーストデータNB、QバーストデータQB、及び追加パターンAPをリードしてタイミングT805でサーボリード処理を終了する。タイミングT805でサーボリード処理を終了した後、システムコントローラ130は、ショートサーボデータSSVに所定のデータを上書きしないように、タイミングT805からリード/ライトギャップ時間RGT1後のタイミングT806でライトゲートをアサートして、ユーザデータUDのライト処理を開始する。
図9は、各種ゲートとヘッド15の配置との一例を示す模式図である。図9には、ライトゲート(WG)と、ショートサーボゲート(SG)2とを示している。これらのゲートは、立ち上がった際にアサートであり、立ち下がった際にネゲートである。図9において、これらゲートの横軸は、時間tである。図9の横軸には、タイミングT901、T902、T903、T904、T905、及びT906を示している。タイミングT902は、タイミングT901の後の時間に相当し、タイミングT903は、タイミングT902の後の時間に相当し、タイミングT904は、タイミングT903の後の時間に相当し、タイミングT905は、タイミングT904の後の時間に相当し、タイミングT906は、タイミングT905の後の時間に相当する。タイミングT903は、ライトゲートがネゲートするタイミングに相当し、タイミングT901は、ライトゲートがタイミングT903でネゲートした際のデガウス(Degauss)の開始のタイミングに相当し、タイミングT902は、ライトゲートがタイミングT903でネゲートした際のデガウスの終了のタイミングに相当する。ここで、デガウスは、ライト処理を停止した際にヘッドアンプIC30から減衰する記録電流が短時間ライトヘッド15Wに供給されることである。タイミングT904は、ショートSG2がアサートするタイミングに相当し、タイミングT905は、ショートSG2がネゲートするタイミングに相当する。タイミングT906は、ライトゲートがアサートするタイミングに相当する。
タイミングT901及びT902の差分値は、デガウス時間DGに相当し、タイミングT903及びT904の差分値は、遷移時間WRTに相当し、タイミングT901及びT903の差分値とタイミングT905及びT906の差分値とは、リードライトギャップGrw2に対応するリードライトギャップ時間RGT2に相当する。
図9には、トラックTRkを示している。トラックTRkは、ユーザデータUDと、ショートサーボデータSSVとが交互に配置されている。図9に示した例では、ユーザデータUD及びショートサーボデータSSVは、円周方向で隣接し、間にギャップ等を含んでいない。ユーザデータUDは、上書き領域OWR91を有している。上書き領域OWR91は、例えば、円周方向において、ユーザデータUDの後方向でショートサーボデータSSVに隣接している。ショートサーボデータSSVは、デガウス領域DGR91と、NバーストデータNBと、QバーストデータQBと、追加パターンAPとを有している。デガウス領域DGR91は、例えば、円周方向において、ショートサーボデータSSVの前方向でユーザデータUD(の上書き領域OWR91)に隣接している。
図9には、ライトヘッド15W、リードヘッド15R1、及びリードヘッド15R2を示している。図9に示した例では、ライトヘッド15W、リードヘッド15R1、及びリードヘッド15R2は、説明の便宜上、クロストラック間隔(CTS)が0のように記載しているが、クロストラック間隔(CTS)=0であってもよいし、クロストラック間隔(CTS)≠0でなくともよい。図9において、リードライトギャップGrw2は、ライトヘッド15W及びリードヘッド15R2の円周方向の間隔に相当する。リードライトギャップGrw2は、図8に示したリードライトギャップGrw1よりも大きい。リードライトギャップGrw2は、例えば、リード/ライトギャップ閾値よりも大きい。図9では、リードヘッド15R2を基準リードヘッドとして説明する。図9に示した例では、リードヘッド15R2は、タイミングT901でデガウス領域DGR91に位置し、タイミングT902でデガウス領域DGR91に位置し、タイミングT903でショートサーボデータSSVのNバーストデータNBに位置し、タイミングT904でショートサーボデータSSVのQバーストデータQBに位置し、タイミングT905でショートサーボデータSSVの追加パターンAPに位置し、タイミングT906でユーザデータUDに位置する。
システムコントローラ130は、ショートSG2に応じてサーボリード処理を実行する場合、ショートサーボデータSSVに所定のデータを上書きしないように、タイミングT903でライトゲートをネゲートする。システムコントローラ130は、例えば、試験等によりリードヘッド15R(例えば、リードヘッド15R1及び15R2)でサーボマークSMをリードした時間やリードライトギャップ時間RGT2等をヘッド毎及びディスク10のゾーン毎に算出し、所定の記録領域、例えば、ディスク10のシステムエリア10b、又は不揮発性メモリ80に記録していてもよい。
システムコントローラ130は、ショートSG2に応じてサーボリード処理を実行する場合、ライトゲートをネゲートしたタイミングT903から遷移時間WRT後のタイミングT904でショートSG2をアサートし、サーボリード処理を開始する。サーボリード処理は、リードヘッド15R1およびリードヘッド15R2でリードしたサーボ波形に対して実施する。タイミングT904でショートSG2をアサートした後、システムコントローラ130は、QバーストデータQB及び追加パターンAPをリードしてタイミングT905でサーボリード処理を終了する。タイミングT905でサーボリード処理を終了した後、システムコントローラ130は、ショートサーボデータSSVに所定のデータを上書きしないように、タイミングT905からリードライトギャップ時間RGT2後のタイミングT906でライトゲートをアサートして、ユーザデータUDのライト処理を開始する。
図10は、NバーストデータNB及びQバーストデータQBをリードするための各種ゲートとヘッド15の配置との一例を示す模式図である。図10には、ショートSG1と、バーストデータをサーボリードするサーボゲート(バーストゲート(BG)1)と、追加パターンをサーボリードするサーボゲート(追加パターンリードゲート(APRG)1)とを示している。これらのゲートは、立ち上がった際にアサートであり、立ち下がった際にネゲートである。図10において、これらゲートの横軸は、時間tである。図10の横軸には、タイミングT1001、T1002、T1003、T1004、T1005、T1006、T1007、及びT1008を示している。タイミングT1002は、タイミングT1001の後の時間に相当し、タイミングT1003は、タイミングT1002の後の時間に相当し、タイミングT1004は、タイミングT1003の後の時間に相当し、タイミングT1005は、タイミングT1004の後の時間に相当し、タイミングT1006は、タイミングT1005の後の時間に相当し、タイミングT1007は、タイミングT1006の後の時間に相当し、タイミングT1008は、タイミングT1007の後の時間に相当する。タイミングT1001は、ショートSG1がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1002は、BG1がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1003は、BG1がネゲートするタイミングに相当し、タイミングT1004は、BG1がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1005は、BG1がネゲートするタイミングに相当し、タイミングT1006は、APRG1がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1007は、APRG1がネゲートするタイミングT1007に相当し、タイミングT1008は、ショートSG1がネゲートするタイミングに相当する。タイミングT1001は、例えば、図8に示したタイミングT804に対応していてもよい。タイミングT1008は、例えば、図8に示したタイミングT805に対応していてもよい。
タイミングT1001及びタイミングT1002の差分値は、ショートSG1がアサートしてからBG1がアサートするまでの時間(以下、ショートアサート時間と称する場合もある)SBD1に相当する。
図10には、トラックTRjを示している。トラックTRjは、ショートサーボデータSSVを有する。ショートサーボデータSSVは、プリアンブルPRBと、サーボマークSMと、グレイコードGCと、PAD PDと、NバーストデータNBと、QバーストデータQBと、追加パターンAPとを有している。図10には、プリアンブルPRB、サーボマークSM、グレイコードGC、PAD PD、NバーストデータNB、及びQバーストデータQBにそれぞれ対応するサーボパターンを示している。
図10には、リードヘッド15R1、及びリードヘッド15R2を示している。図10では、リードヘッド15R1は、半径位置DP101に配置され、リードヘッド15R2は、半径位置DP102に配置されている。図10に示した例では、リードヘッド15R1及びリードヘッド15R2のクロストラック間隔CTS1と、リードヘッド15R1及びリードヘッド15R2のダウントラック間隔DTS1とを示している。図10では、リードヘッド15R2を基準リードヘッドとして説明する。図10に示した例では、リードヘッド15R2は、タイミングT1001でグレイコードGCに位置し、タイミングT1002でNバーストデータNBに位置し、タイミングT1003でNバーストデータNBに位置し、タイミングT1004でQバーストデータQBに位置し、タイミングT1005でQバーストデータQBに位置し、タイミングT1006で追加パターンAPに位置し、タイミングT1007で追加パターンAPに位置し、タイミングT1008に追加パターンAPに位置している。
システムコントローラ130は、ショートSG1に応じてサーボリード処理を実行する場合、タイミングT1001でショートSG1をアサートし、サーボリード処理を開始する。システムコントローラ130は、ショートSG1をアサートしたタイミングT1001からショートアサート時間SBD1後のタイミングT1002でNバーストデータNBをリードするためのBG1をアサートし、タイミングT1003でNバーストデータNBのリード処理を完了してBG1をネゲートする。システムコントローラ130は、タイミングT1004でQバーストデータQBをリードするためのBG1をアサートし、タイミングT1005でQバーストデータQBのリード処理を完了してBG1をネゲートする。システムコントローラ130は、タイミングT1006で追加パターンAPをリードするためのAPRG1をアサートし、タイミングT1007で追加パターンAPのリード処理を完了してAPRG1をネゲートする。システムコントローラ130は、タイミングT1008でショートSG1をネゲートしてサーボリード処理を終了する。
図11は、QバーストデータQBをリードするための各種ゲートとヘッド15の配置との一例を示す模式図である。図11には、ショートSG2と、リードヘッド15R2でバーストデータをサーボリードするバーストゲート(R2BG)1と、リードヘッド15R2で追加パターンをサーボリードする追加パターンリードゲート(R2APRG)1と、リードヘッド15R1でバーストデータをサーボリードするバーストゲート(R1BG)1とを示している。追加パターンリードゲート(APRG)は、ショートサーボデータSSVをリードするタイミングが適切であるか適切でないかを検出するために用いられ得る。これらのゲートは、立ち上がった際にアサートであり、立ち下がった際にネゲートである。図11において、これらゲートの横軸は、時間tである。図11の横軸には、タイミングT1101、T1102、T1103、T1104、T1105、T1106、T1107、T1108、及びT1109を示している。タイミングT1102は、タイミングT1101の後の時間に相当し、タイミングT1103は、タイミングT1102の後の時間に相当し、タイミングT1104は、タイミングT1103の後の時間に相当し、タイミングT1105は、タイミングT1104の後の時間に相当し、タイミングT1106は、タイミングT1105の後の時間に相当し、タイミングT1107は、タイミングT1106の後の時間に相当し、タイミングT1108は、タイミングT1107の後の時間に相当し、タイミングT1109は、タイミングT1108の後の時間に相当する。タイミングT1101は、PAD PD(NバーストデータNB)をリードするタイミングに相当し、タイミングT1102は、ショートSG2がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1103は、R1BG1がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1104は、R2BG1がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1105は、R1BG1がネゲートするタイミングに相当し、タイミングT1106は、R2BG1がネゲートするタイミングに相当し、タイミングT1107は、R2APRG1がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1108は、R2APRG1がネゲートするタイミングに相当し、タイミングT1109は、ショートSG2がネゲートするタイミングに相当する。
タイミングT1101及びタイミングT1102の差分値は、NバーストデータNBをサーボリードするタイミングからQバーストデータQBをサーボリードするタイミングにずらす時間(以下、シフト時間と称する場合もある)SFT1に相当する。タイミングT1102及びタイミングT1104の差分値は、ショートSG2がアサートしてからR2BG1がアサートするまでのショートアサート時間SBD2に相当する。タイミングT1102及びタイミングT1103の差分値は、ショートSG2がアサートしてからR1BG1がアサートするまでのショートアサート時間SBD3に相当する。ショートアサート時間SBD3は、例えば、ショートアサート時間SBD2-ダウントラック間隔DTS2に対応する時間(以下、ダウントラック時間と称する場合もある)DTT1である。ダウントラック時間は、例えば、リードヘッド15R1によるサーボマークSMの検出時間とリードヘッド15R2によるサーボマークSMの検出時間との差分としてヘッド毎、ゾーン毎、及びトラック毎に測定され、所定の記録領域、例えば、不揮発性メモリ80又はディスク10のシステムエリア10b等にテーブルとして記録され得る。
図11には、トラックTRkを示している。トラックTRkは、ユーザデータUDと、ショートサーボデータSSVとを有する。ユーザデータUDは、拡張領域ADRを有する。拡張領域ADRは、NバーストデータNBからサーボリードするショートサーボゲートからQバーストデータQBからサーボリードするショートサーボゲートに変更することで拡張できるユーザデータUDの範囲に相当する。拡張領域ADRの長さSFD1は、シフト時間SFT1に対応している。ショートサーボデータSSVは、プリアンブルPRBと、サーボマークSMと、グレイコードGCと、PAD PDと、NバーストデータNBと、QバーストデータQBと、追加パターンAPとを有している。図11には、プリアンブルPRB、サーボマークSM、グレイコードGC、PAD PD、NバーストデータNB、及びQバーストデータQBにそれぞれ対応するサーボパターンを示している。
図11には、リードヘッド15R1、及びリードヘッド15R2を示している。図11では、リードヘッド15R1は、半径位置DP111に配置され、リードヘッド15R2は、半径位置DP112に配置されている。図11に示した例では、リードヘッド15R1及びリードヘッド15R2のクロストラック間隔CTS2と、リードヘッド15R1及びリードヘッド15R2のダウントラック間隔DTS2とを示している。図11では、リードヘッド15R2を基準リードヘッドとして説明する。図11に示した例では、リードヘッド15R2は、タイミングT1101でPAD PDに位置し、タイミングT1102でNバーストデータNBに位置し、タイミングT1104でQバーストデータQBに位置し、タイミングT1106でQバーストデータQBに位置し、タイミングT1107で追加パターンAPに位置し、タイミングT1108で追加パターンAPに位置し、タイミングT1109で追加パターンAPに位置している。また、図11に示した例では、リードヘッド15R1は、リードヘッド15R2に対してDTT1進んだ位置にあり、リードヘッド15R2がタイミングT1103にいる場合、QバーストデータQBに位置し、リードヘッド15R2がタイミングT1105にいる場合、QバーストデータQBに位置している。
システムコントローラ130は、ショートSG2に応じてサーボリード処理を実行する場合、タイミングT1102でショートSG2をアサートし、サーボリード処理を開始する。システムコントローラ130は、ショートSG2をアサートしたタイミングT1102からショートアサート時間SBD3後のタイミングT1103でQバーストデータQBをリードヘッド15R1でリードするためのR1BG1をアサートし、タイミングT1105でR1BG1をネゲートする。システムコントローラ130は、ショートSG2をアサートしたタイミングT1102からショートアサート時間SBD2後のタイミングT1104でQバーストデータQBをリードヘッド15R2でリードするためのR2BG1をアサートし、タイミングT1106でリードヘッド15R2によるQバーストデータQBのリード処理を完了してR2BG1をネゲートする。システムコントローラ130は、タイミングT1107で追加パターンをリードヘッド15R2でリードするためのR2APRG1をアサートし、タイミングT1108でR2APRG1をネゲートする。システムコントローラ130は、タイミングT1109でショートSG2をネゲートしてサーボリード処理を終了する。
図12は、Seek中にNバーストデータNB及びQバーストデータQBをリードするための各種ゲートとヘッド15の配置との一例を示す模式図である。図12には、ノーマルSG1と、バーストゲート(BG)2と、追加パターンリードゲート(APRG)2とを示している。図12において、これらゲートの横軸は、時間tである。図12の横軸には、タイミングT1201、T1202、T1203、T1204、T1205、T1206、T1207、T1208、及びT1209を示している。タイミングT1202は、タイミングT1201の後の時間に相当し、タイミングT1203は、タイミングT1202の後の時間に相当し、タイミングT1204は、タイミングT1203の後の時間に相当し、タイミングT1205は、タイミングT1204の後の時間に相当し、タイミングT1206は、タイミングT1205の後の時間に相当し、タイミングT1207は、タイミングT1206の後の時間に相当し、タイミングT1208は、タイミングT1207の後の時間に相当し、タイミングT1209は、タイミングT1208の後の時間に相当する。タイミングT1201は、ノーマルSG1をアサートするタイミングに相当し、タイミングT1202は、サーボマークSMをリードするタイミングに相当し、タイミングT1203は、BG2がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1204は、BG2がネゲートするタイミングに相当し、タイミングT1205は、BG2がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1206は、BG2がネゲートするタイミングに相当し、タイミングT1207は、APRG2がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1208は、APRG2がネゲートするタイミングに相当し、タイミングT1209は、ノーマルSG1がネゲートするタイミングに相当する。
タイミングT1202及びタイミングT1203の差分値は、サーボマークSMをリード(又は検出)してからBG2がアサートするまでの時間(以下、ノーマルアサート時間と称する場合もある)NBD1に相当する。
図12には、トラックTRkを示している。トラックTRkは、ショートサーボデータSSVを有する。ショートサーボデータSSVは、プリアンブルPRBと、サーボマークSMと、グレイコードGCと、PAD PDと、NバーストデータNBと、QバーストデータQBと、追加パターンAPとを有している。図12には、プリアンブルPRB、サーボマークSM、グレイコードGC、PAD PD、NバーストデータNB、及びQバーストデータQBにそれぞれ対応するサーボパターンを示している。
図12には、リードヘッド15R1、及びリードヘッド15R2を示している。図11では、リードヘッド15R1は、半径位置DP121に配置され、リードヘッド15R2は、半径位置DP122に配置されている。図12に示した例では、リードヘッド15R1及びリードヘッド15R2のクロストラック間隔CTS3と、リードヘッド15R1及びリードヘッド15R2のダウントラック間隔DTS3とを示している。図12では、リードヘッド15R2を基準リードヘッドとして説明する。図12に示した例では、リードヘッド15R2は、タイミングT1201でプリアンブルPRBに位置し、タイミングT1202でサーボマークSMに位置し、タイミングT1203でNバーストデータNBに位置し、タイミングT1204でNバーストデータNBに位置し、タイミングT1205でQバーストデータQBに位置し、タイミングT1206でQバーストデータQBに位置し、タイミングT1207で追加パターンAPに位置し、タイミングT1208で追加パターンAPに位置し、タイミングT1209で追加パターンAPに位置している。
システムコントローラ130は、Seek中にノーマルSG1に応じてサーボリード処理を実行する場合、タイミングT1201でノーマルSG1をアサートし、サーボリード処理を開始する。システムコントローラ130は、サーボマークSMを検出したタイミングT1202からノーマルアサート時間NBD1後のタイミングT1203でBG2をアサートし、タイミングT1204でBG2をネゲートし、タイミングT1205でBG2をアサートし、タイミングT1206でBG2をネゲートする。システムコントローラ130は、タイミングT1207でAPRG2をアサートし、タイミングT1208でAPRG2をネゲートする。システムコントローラ130は、タイミングT1209でノーマルSG1をネゲートしてサーボリード処理を終了する。
図13は、NバーストデータNB及びQバーストデータQBをリードするための各種ゲートとヘッド15の配置との一例を示す模式図である。図13には、ノーマルSG2と、バーストゲート(BG)3とを示している。図12において、これらゲートの横軸は、時間tである。図13の横軸には、タイミングT1301、T1302、T1303、T1304、T1305、T1306、及びT1307を示している。タイミングT1302は、タイミングT1301の後の時間に相当し、タイミングT1303は、タイミングT1302の後の時間に相当し、タイミングT1304は、タイミングT1303の後の時間に相当し、タイミングT1305は、タイミングT1304の後の時間に相当し、タイミングT1306は、タイミングT1305の後の時間に相当し、タイミングT1307は、タイミングT1306の後の時間に相当する。タイミングT1301は、ノーマルSG2をアサートするタイミングに相当し、タイミングT1302は、サーボマークSMをリードするタイミングに相当し、タイミングT1303は、BG3がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1304は、BG3がネゲートするタイミングに相当し、タイミングT1305は、BG3がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1306は、BG3がネゲートするタイミングに相当し、タイミングT1307は、ノーマルSG2がネゲートするタイミングに相当する。
タイミングT1302及びタイミングT1303の差分値は、ノーマルアサート時間NBD2に相当する。
図13には、トラックTRkを示している。トラックTRkは、ノーマルサーボデータNSVを有する。ノーマルサーボデータNSVは、プリアンブルPRBと、サーボマークSMと、グレイコードGCと、PAD PDと、NバーストデータNBと、QバーストデータQBと、ポストコードPCとを有している。図13には、プリアンブルPRB、サーボマークSM、グレイコードGC、PAD PD、NバーストデータNB、QバーストデータQB、及びポストコードPCにそれぞれ対応するサーボパターンを示している。
図13には、リードヘッド15R1、及びリードヘッド15R2を示している。図13では、リードヘッド15R1は、半径位置DP131に配置され、リードヘッド15R2は、半径位置DP132に配置されている。図13に示した例では、リードヘッド15R1及びリードヘッド15R2のクロストラック間隔CTS4と、リードヘッド15R1及びリードヘッド15R2のダウントラック間隔DTS4とを示している。図13では、リードヘッド15R2を基準リードヘッドとして説明する。図13に示した例では、リードヘッド15R2は、タイミングT1301でプリアンブルPRBに位置し、タイミングT1302でサーボマークSMに位置し、タイミングT1303でNバーストデータNBに位置し、タイミングT1304でNバーストデータNBに位置し、タイミングT1305でQバーストデータQBに位置し、タイミングT1306でQバーストデータQBに位置し、タイミングT1307でポストコードPCに位置している。
システムコントローラ130は、ノーマルSG2に応じてサーボリード処理を実行する場合、タイミングT1301でノーマルSG2をアサートし、サーボリード処理を開始する。システムコントローラ130は、サーボマークSMを検出したタイミングT1302からノーマルアサート時間NBD2後のタイミングT1303でBG3をアサートし、タイミングT1304でBG3をネゲートし、タイミングT1305でBG3をアサートし、タイミングT1306でBG3をネゲートする。システムコントローラ130は、タイミングT1307でノーマルSG2をネゲートしてサーボリード処理を終了する。
図14は、半径位置に対する時間単位のリード/ライトギャップGrwの変化を示す図である。図14において、横軸は、半径位置を示し、縦軸は、時間単位のリード/ライトギャップGrw[ns]を示している。図14の横軸において、半径位置は、内方向の矢印の先端側に進むに従ってディスク10の内方向に位置し、外方向の矢印の先端側に進むに従ってディスク10の外方向に位置する。図14の横軸には、半径位置RP0、RP1、RP2、RP3、RP4、RP5、及びRP6が示されている。半径位置RP1は、半径位置RP0よりも内方向に位置し、半径位置RP2は、半径位置RP1よりも内方向に位置し、半径位置RP3は、半径位置RP2よりも内方向に位置し、半径位置RP4は、半径位置RP3よりも内方向に位置し、半径位置RP5は、半径位置RP4よりも内方向に位置し、半径位置RP6は、半径位置RP5よりも内方向に位置する。図14の縦軸において、時間単位のリード/ライトギャップGrwは、大の矢印の先端側に進むに従って大きくなり、小の矢印の先端側に進むに従って小さくなる。図14には、半径位置に対する時間単位のリード/ライトギャップGrwの変化(以下、単に、時間単位のリード/ライトギャップの変化と称する場合もある)TUGLを示している。
時間単位のリード/ライトギャップの変化TUGLは、ディスク10が回転した際に線速度が速い外方向に向かうに従って小さくなり、ディスク10が回転した際に線速度が遅い内方向に向かうに従って大きくなる。つまり、例えば、ディスク10の外周領域ORにヘッド15を配置した場合の時間単位のリード/ライトギャップは、ディスク10の中周領域MRにヘッド15を配置した場合の時間単位のリード/ライトギャップよりも小さい。例えば、ディスク10の内周領域IRにヘッド15を配置した場合の時間単位のリード/ライトギャップは、ディスク10の中周領域MRにヘッド15を配置した場合の時間単位のリード/ライトギャップよりも大きい。
図15は、半径位置に対するdibit長に換算したリード/ライトギャップGrwの変化を示す図である。図15において、横軸は、半径位置を示し、縦軸は、dibit長のリード/ライトギャップGrw[dibit]を示している。図15の横軸において、半径位置は、内方向の矢印の先端側に進むに従ってディスク10の内方向に位置し、外方向の矢印の先端側に進むに従ってディスク10の外方向に位置する。図15の横軸には、半径位置RP0、RP1、RP2、RP3、RP4、RP5、RP6、RP12、RP23、RP34、RP45、及びRP56が示されている。図15において、半径位置RP12は、半径位置RP1及びRP2の間の位置に相当し、半径位置RP23は、半径位置RP2及びRP3の間の位置に相当し、半径位置RP34は、半径位置RP3及びRP4の間の位置に相当し、半径位置RP45は、半径位置RP4及びRP5の間の位置に相当し、半径位置RP56は、半径位置RP5及びRP6の間の位置に相当する。図15の縦軸において、dibit長のリード/ライトギャップGrwは、大の矢印の先端側に進むに従って大きくなり、小の矢印の先端側に進むに従って小さくなる。図15の縦軸には、閾値(リード/ライトギャップ閾値)th1を示している。図15には、半径位置に対するdibit長のリード/ライトギャップGrwの変化(以下、単に、dibit長のリード/ライトギャップGrwの変化と称する場合もある)DUGLを示している。dibit長のリード/ライトギャップGrwは、時間単位のリード/ライトギャップGrwを1サーボデータビットの時間単位の長さで割り、何サーボデータ長(dibit長)に相当するかに換算して取得される。なお、図15のPR23とPR45において、Grwが不連続に変化しているが、ゾーンサーボフォーマットでサーボ周波数が変わり、1dibit長の時間が変わるためである。図15は3ゾーンサーボの例だが、ゾーンサーボ数は3以上に分割されていてもよい。
システムコントローラ130は、所定の半径位置にヘッド15、例えば、リードヘッド15R1又は15R2を配置した際に、リード/ライトギャップGrwが閾値th1以上である場合、ショートサーボデータSSVのバーストデータの内の後方向に位置するバーストデータ、例えば、QバーストデータQBをリードヘッド15R1及び15R2でサーボリードする。
図15に示した例では、システムコントローラ130は、ヘッド15が半径位置RP12以上及び半径位置RP23以下の範囲、半径位置RP34以上及び半径位置RP45以下の範囲、又は半径位置RP56以上及び半径位置RP6以下の範囲に配置されている場合、ショートサーボデータSSVのバーストデータの内の後方向に位置するバーストデータ、例えば、QバーストデータQBをリードヘッド15R1及び15R2でサーボリードする。
図16は、半径位置に対するクロストラック間隔の変化CCLを示す図である。図16において、横軸は、半径位置を示し、縦軸は、クロストラック間隔(CTS)[nm]を示している。図16の横軸において、半径位置は、内方向の矢印の先端側に進むに従ってディスク10の内方向に位置し、外方向の矢印の先端側に進むに従ってディスク10の外方向に位置する。図16の横軸には、半径位置RP0、RP1、RP2、RP3、RP4、RP5、RP6、RP7が示されている。図16において、半径位置RP7は、半径位置RP6よりも内方向に位置する。図16の縦軸において、クロストラック間隔は、正の矢印の先端側に進むに従って正の値に大きくなり、負の矢印の先端側に進むに従って負の値に小さくなる。図16の縦軸には、閾値(クロストラック閾値)th2及び-th2を示している。図16には、半径位置に対するクロストラック間隔の変化(以下、単に、クロストラック間隔の変化と称する場合もある)CCLを示している。クロストラック間隔の変化CCLは、半径位置RP2以下、且つ半径位置RP5以上で閾値th2の絶対値以上になる。
図15及び図16に示した例より、システムコントローラ130は、ヘッド15が半径位置RP12以上及び半径位置RP2以下の範囲、又は半径位置RP56以上及び半径位置RP6以下の範囲に配置されている場合、ショートサーボデータSSVのバーストデータの内の後方向に位置するバーストデータ、例えば、QバーストデータQBをリードヘッド15R1及び15R2でサーボリードする。なお、リードヘッドが3つ以上ある場合は、各半径位置で3通りのCTSをとりえる。CTSが閾値th2の絶対値以上となるリードヘッドの組み合わせを選択することで、より広い半径位置範囲において、ショートサーボデータSSVのバーストデータの内の後方向に位置するバーストデータ、例えば、QバーストデータQBをリードヘッド15R1及び15R2でサーボリードすることができる。
図17は、本実施形態に係るサーボデータの復調方法の一例を示すフローチャートである。
システムコントローラ130は、Seekが終了しているか終了していないかを判定する(B1701)。Seekが終了していないと判定した場合(B1701のNO)、システムコントローラ130は、B1706の処理に進む。Seekが終了していると判定した場合(B1701のYES)、システムコントローラ130は、リード/ライトギャップGrwが閾値th1以上であるか閾値th1より小さいかを判定する(B1702)。
リード/ライトギャップGrwが閾値th1よりも小さいと判定した場合(B1702のNO)、システムコントローラ130は、B1706の処理に進む。リード/ライトギャップGrwが閾値th1以上であると判定した場合(B1702のYES)、システムコントローラ130は、クロストラック間隔(CTS)が閾値th2以上であるか閾値th2よりも小さいかを判定する(B1703)。
クロストラック間隔が閾値th2よりも小さいと判定した場合(B1703のNO)、システムコントローラ130は、B1706の処理に進む。クロストラック間隔が閾値th2以上であると判定した場合(B1703のYES)、システムコントローラ130は、ショートサーボデータSSVであるかショートサーボデータSSVでないかを判定する(B1704)。例えば、システムコントローラ130は、ショートサーボデータSSVであるかノーマルサーボデータNSVであるかを判定する。
ショートサーボデータSSVでない、例えば、ノーマルサーボデータNSVであると判定した場合(B1704のNO)、システムコントローラ130は、リードヘッド15R1又は15R2により複数のバーストデータ、例えば、NバーストデータNB及びQバーストデータQBリードし(B1706)、処理を終了する。
ショートサーボデータSSVであると判定した場合、システムコントローラ130は、複数のリードヘッド15R、例えば、リードヘッド15R1及び15R2でバーストデータの内の後方向に位置するバーストデータ、例えば、QバーストデータQBをリードし(B1705)、処理を終了する。
本実施形態によれば、磁気ディスク装置1は、ライトヘッド15Wと、複数のリードヘッド15R(15R1及び15R2)を有する。磁気ディスク装置1は、リード/ライトギャップGrwが閾値th1以上、且つクロストラック間隔(CTS)が閾値th2以上で、ショートサーボデータをサーボリードする場合、このショートサーボデータのバーストデータの内の後方向に位置するバーストデータ、例えば、QバーストデータNBを複数のリードヘッド15R、例えば、リードヘッド15R1及び15R2でリードし、サーボ復調位置を算出する。磁気ディスク装置1は、QバーストデータQBからショートサーボデータSSVをリードすることにより、NバーストデータNBからショートサーボデータSSVをリードするよりもユーザデータをライト可能な領域を拡張することができる。そのため、磁気ディスク装置1は、フォーマット効率を改善することができる。
次に、変形例に係る磁気ディスク装置について説明する。変形例において、前述の第1実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
(変形例1)
変形例1に係る磁気ディスク装置1は、ノーマルサーボデータNSVの構成が前述した第1実施形態に係る磁気ディスク装置1と相違する。
図18は、第2実施形態に係るノーマルサーボデータNSV及びショートサーボデータSSVの構成の一例を示す模式図である。図18には、所定のトラックTRnにライトされた所定のノーマルサーボデータNSV及び所定のショートサーボデータSSVを示している。図18には、ノーマルサーボデータNSVの長さASL2を示している。ノーマルサーボデータNSVの長さASL2は、ノーマルサーボデータNSVの長さASL1よりも短い。
バーストデータは、例えば、Nバースト(N Burst)データNBのみを含む。ノーマルサーボデータNSVのポストコードPCは、QバーストデータQBを上書きしたデータであってもよい。例えば、PostCode Write工程等において、ポストコードPCは、QバーストデータQBに上書きされる。
図19は、NバーストデータNBをリードするための各種ゲートとヘッド15の配置との一例を示す模式図である。図19には、ノーマルSG3と、リードヘッド15R2でバーストデータをサーボリードするバーストゲート(R2BG)2と、リードヘッド15R1でバーストデータをサーボリードするバーストゲート(R1BG)2とを示している。図19において、これらゲートの横軸は、時間tである。図13の横軸には、タイミングT1901、T1902、T1903、T1904、T1905、T1906、及びT1907を示している。タイミングT1902は、タイミングT1901の後の時間に相当し、タイミングT1903は、タイミングT1902の後の時間に相当し、タイミングT1904は、タイミングT1903の後の時間に相当し、タイミングT1905は、タイミングT1904の後の時間に相当し、タイミングT1906は、タイミングT1905の後の時間に相当し、タイミングT1907は、タイミングT1906の後の時間に相当する。タイミングT1901は、ノーマルSG3をアサートするタイミングに相当し、タイミングT1902は、サーボマークSMをリードするタイミングに相当し、タイミングT1903は、R1BG2がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1904は、R2BG2がアサートするタイミングに相当し、タイミングT1905は、R1BG2がネゲートするタイミングに相当し、タイミングT1906は、R2BG2がネゲートするタイミングに相当し、タイミングT1907は、ノーマルSG3がネゲートするタイミングに相当する。
タイミングT1902及びタイミングT1904の差分値は、ノーマルアサート時間NBD3に相当する。タイミングT1903及びタイミングT1904の差分値は、ダウントラック間隔DTS5に対応するダウントラック時間DTT2に相当する。
図19には、トラックTRaを示している。トラックTRaは、ノーマルサーボデータNSVを有する。ノーマルサーボデータNSVは、プリアンブルPRBと、サーボマークSMと、グレイコードGCと、PAD PDと、NバーストデータNBと、ポストコードPCとを有している。図19には、プリアンブルPRB、サーボマークSM、グレイコードGC、PAD PD、NバーストデータNB、及びポストコードPCにそれぞれ対応するサーボパターンを示している。
図19には、リードヘッド15R1、及びリードヘッド15R2を示している。図13では、リードヘッド15R1は、半径位置DP191に配置され、リードヘッド15R2は、半径位置DP192に配置されている。図19に示した例では、リードヘッド15R1及びリードヘッド15R2のクロストラック間隔CTS5と、リードヘッド15R1及びリードヘッド15R2のダウントラック間隔DTS5とを示している。図19では、リードヘッド15R2を基準リードヘッドとして説明する。図19に示した例では、リードヘッド15R2は、タイミングT1901でプリアンブルPRBに位置し、タイミングT1902でサーボマークSMに位置し、タイミングT1904でNバーストデータNBに位置し、タイミングT1906でNバーストデータNBに位置し、タイミングT1907でポストコードPCに位置している。また、図19に示した例では、リードヘッド15R1は、リードヘッド15R2に対してDTT2進んだ位置にあり、リードヘッド15R2がタイミングT1903にいる場合、NバーストデータNBに位置し、リードヘッド15R2がタイミングT1905にいる場合、NバーストデータNBに位置している。
システムコントローラ130は、ノーマルSG3に応じてサーボリード処理を実行する場合、タイミングT1901でノーマルSG3をアサートし、サーボリード処理を開始する。システムコントローラ130は、サーボマークSMを検出したタイミングT1902からノーマルアサート時間NBD3後のタイミングT1904でNバーストデータNBをリードヘッド15R2でリードするためのR2BG2をアサートし、タイミングT1906でR2BG2をネゲートする。システムコントローラ130は、タイミングT1904から前方向にダウントラック時間DTT2分ずらしたタイミングT1903でNバーストデータNBをリードヘッド15R1でリードするためのR1BG2をアサートし、タイミングT1905でNバーストデータNBをリードヘッド15R1によりリードするためのR1BG2をネゲートする。システムコントローラ130は、タイミングT1907でノーマルSG3をネゲートしてサーボリード処理を終了する。
図20は、変形例1に係るサーボデータの復調方法の一例を示すフローチャートである。
システムコントローラ130は、ショートサーボデータSSVであるかショートサーボデータSSVでないかを判定する(B2001)。例えば、システムコントローラ130は、ショートサーボデータSSVであるかノーマルサーボデータNSVであるかを判定する。
ショートサーボデータSSVでない、例えば、ノーマルサーボデータNSVであると判定した場合(B2001のNO)、システムコントローラ130は、複数のリードヘッド15R、例えば、リードヘッド15R1及び15R2でバーストデータの内の1つのバーストデータ、例えば、NバーストデータNBをリードし(B2002)、処理を終了する。
ショートサーボデータSSVであると判定した場合、システムコントローラ130は、Seekが終了しているか終了していないかを判定する(B1701)。Seekが終了していないと判定した場合(B1701のNO)、システムコントローラ130は、B1706の処理に進む。Seekが終了していると判定した場合(B1701のYES)、システムコントローラ130は、リード/ライトギャップGrwが閾値th1以上であるか閾値th1より小さいかを判定する(B1702)。
リード/ライトギャップGrwが閾値th1よりも小さいと判定した場合(B1702のNO)、システムコントローラ130は、B1706の処理に進む。リード/ライトギャップGrwが閾値th1以上であると判定した場合(B1702のYES)、システムコントローラ130は、クロストラック間隔(CTS)が閾値th2以上であるか閾値th2よりも小さいかを判定する(B1703)。
クロストラック間隔が閾値th2よりも小さいと判定した場合(B1703のNO)、システムコントローラ130は、リードヘッド15R1又は15R2により複数のバーストデータ、例えば、NバーストデータNB及びQバーストデータQBリードし(B1706)、処理を終了する。
クロストラック間隔が閾値th2以上であると判定した場合(B1703のYES)、システムコントローラ130は、複数のリードヘッド15R、例えば、リードヘッド15R1及び15R2でバーストデータの内の後方向に位置するバーストデータ、例えば、QバーストデータQBをリードし(B1705)、処理を終了する。
変形例1によれば、磁気ディスク装置1は、バーストデータとしてNバーストデータNBのみを有するノーマルサーボデータNSVをサーボリードする場合、複数のリードヘッド15R、例えば、リードヘッド15R1及び15R2でバーストデータの内の1つのバーストデータ、例えば、NバーストデータNBをリードし、サーボ復調位置を算出する。そのため、磁気ディスク装置1は、フォーマット効率を改善することができる。
(変形例2)
変形例2に係る磁気ディスク装置1は、ショートサーボデータSSVの構成が前述した第1実施形態に係る磁気ディスク装置1と相違する。
図21は、変形例2に係るノーマルサーボデータNSV及びショートサーボデータSSVの構成の一例を示す模式図である。図3には、所定のトラックTRnにライトされた所定のノーマルサーボデータNSV及び所定のショートサーボデータSSVを示している。所定のトラックTRnにおいて、データは、円周方向の前方向から前方向と反対方向の後方向にライトされる。例えば、前方向は、円周方向において時間的又は物理的に前の方向に相当し、後方向は、円周方向において時間的又は物理的に後の方向に相当する。図21には、ノーマルサーボデータNSVの長さASL2と、ショートサーボデータSSV1の長さSTL1と、ショートサーボデータSSV2の長さSTL2とを示している。ショートサーボデータSSV2の長さSTL2は、ショートサーボデータSSV1の長さSTL1よりも短い。
ショートサーボデータSSVは、ショートサーボデータSSV1及びSSV2を含む。ショートサーボデータSSV1は、図3に示したショートサーボデータSSVと同等である。ショートサーボデータSSV2は、例えば、バーストデータとしてNバーストデータNBのみを有している。ショートサーボデータSSV2のAdditional Pattern APは、QバーストデータQBを上書きしたデータであってもよい。例えば、PostCode Write工程等において、Additional Pattern APは、QバーストデータQBに上書きされる。
図22は、変形例2に係るサーボデータの復調方法の一例を示すフローチャートである。
システムコントローラ130は、ショートサーボデータSSVであるかショートサーボデータSSVでないかを判定する(B2001)。例えば、システムコントローラ130は、ショートサーボデータSSVであるかノーマルサーボデータNSVであるかを判定する。
ショートサーボデータSSVでない、例えば、ノーマルサーボデータNSVであると判定した場合(B2001のNO)、システムコントローラ130は、複数のリードヘッド15R、例えば、リードヘッド15R1及び15R2でバーストデータの内の1つのバーストデータ、例えば、NバーストデータNBをリードし(B2201)、処理を終了する。
ショートサーボデータSSVであると判定した場合、システムコントローラ130は、Seekが終了しているか終了していないかを判定する(B1701)。Seekが終了していないと判定した場合(B1701のNO)、システムコントローラ130は、B2201の処理に進む。Seekが終了していると判定した場合(B1701のYES)、システムコントローラ130は、リード/ライトギャップGrwが閾値th1以上であるか閾値th1より小さいかを判定する(B1702)。
リード/ライトギャップGrwが閾値th1よりも小さいと判定した場合(B1702のNO)、システムコントローラ130は、B2201の処理に進む。リード/ライトギャップGrwが閾値th1以上であると判定した場合(B1702のYES)、システムコントローラ130は、クロストラック間隔(CTS)が閾値th2以上であるか閾値th2よりも小さいかを判定する(B1703)。
クロストラック間隔が閾値th2よりも小さいと判定した場合(B1703のNO)、システムコントローラ130は、B2201の処理に進み、処理を終了する。
クロストラック間隔が閾値th2以上であると判定した場合(B1703のYES)、システムコントローラ130は、複数のリードヘッド15R、例えば、リードヘッド15R1及び15R2でバーストデータの内の後方向に位置するバーストデータ、例えば、QバーストデータQBをリードし(B1705)、処理を終了する。
変形例2によれば、磁気ディスク装置1は、バーストデータとしてNバーストデータNBのみを有するショートサーボデータSSV2とをサーボリードする場合、複数のリードヘッド15R、例えば、リードヘッド15R1及び15R2でバーストデータの内の1つのバーストデータ、例えば、NバーストデータNBをリードし、サーボ復調位置を算出する。そのため、磁気ディスク装置1は、フォーマット効率を改善することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…磁気ディスク装置、10…磁気ディスク、10a…ユーザデータ領域、10b…システムエリア、12…スピンドルモータ(SPM)、13…アーム、14…ボイスコイルモータ(VCM)、15…ヘッド、15W…ライトヘッド、15R、15R1、15R2…リードヘッド、20…ドライバIC、30…ヘッドアンプIC、40…マイクロプロセッサ(MPU)、50…ハードディスクコントローラ(HDC)、60…リード/ライト(R/W)チャネル、70…揮発性メモリ、80…不揮発性メモリ、90…バッファメモリ、100…ホストシステム(ホスト)、130…システムコントローラ。

Claims (11)

  1. 第1プリアンブル、第1サーボマーク、第1グレイコード、第1バーストデータ、及び第1バーストデータの後にライトされた第2バーストデータを含む第1サーボデータを有するディスクと、
    前記ディスクに対してデータをライトするライトヘッドと前記ディスクからデータをリードする第1リードヘッド及び第2リードヘッドとを有するヘッドと、
    前記第1プリアンブル、前記第1サーボマーク、及び前記第1グレイコードをリードしないショートサーボモードで、前記第1バーストデータをリードしないで前記第1サーボデータをサーボリードする場合に、前記第1リードヘッド及び前記第2リードヘッドで前記第2バーストデータをリードしてサーボ復調位置を算出するコントローラと、を備える磁気ディスク装置。
  2. 前記コントローラは、前記ライトヘッドと前記第1リードヘッドとの前記ディスクの円周方向の第1距離が第1閾値以上である場合に、前記ショートサーボモードで、前記第1バーストデータをリードしないで前記第1サーボデータをリードし、前記第1リードヘッド及び前記第2リードヘッドで前記第2バーストデータをリードしてサーボ復調位置を算出する、請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記コントローラは、前記第1リードヘッドと前記第2リードヘッドとの前記ディスクの半径方向の第2距離が第2閾値以上である場合に、前記ショートサーボモードで、前記第1バーストデータをリードしないで前記第1サーボデータをリードし、前記第1リードヘッド及び前記第2リードヘッドで前記第2バーストデータをリードしてサーボ復調位置を算出する、請求項2に記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記コントローラは、前記第1距離が前記第1閾値より小さい場合、前記ショートサーボモードで、前記第1サーボデータをリードし、前記第1リードヘッド又は前記第2リードヘッドで前記第1バーストデータ及び前記第2バーストデータをリードしてサーボ復調位置を算出する、請求項2又は3に記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記コントローラは、前記第2距離が前記第2閾値よりも小さい場合、前記ショートサーボモードで、前記第1サーボデータをリードし、前記第1リードヘッド又は前記第2リードヘッドで前記第1バーストデータ及び前記第2バーストデータをリードしてサーボ復調位置を算出する、請求項3に記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記第1バーストデータは、Nバーストデータであり、
    前記第2バーストデータは、Qバーストデータある、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  7. 前記ディスクは、第2プリアンブル、第2サーボマーク、第2グレイコード、第3バーストデータ、及び第3バーストデータの後にライトされた第4バーストデータを含む第2サーボデータを有し、
    前記コントローラは、前記第2プリアンブル、前記第2サーボマーク、及び前記第2グレイコードをリードするノーマルサーボモードで前記第2サーボデータをサーボリードする場合に前記第1リードヘッド又は前記第2リードヘッドで前記第3バーストデータ及び前記第4バーストデータをリードしてサーボ復調位置を算出する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  8. 前記ディスクは、第2プリアンブル、第2サーボマーク、第2グレイコード、及び第3バーストデータを含む第2サーボデータを有し、
    前記コントローラは、前記第2プリアンブル、前記第2サーボマーク、及び前記第2グレイコードをリードするノーマルサーボモードで前記第2サーボデータをサーボリードする場合に前記第1リードヘッド及び前記第2リードヘッドで前記第3バーストデータをリードしてサーボ復調位置を算出する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  9. 前記第3バーストデータは、Nバーストデータであり、
    前記第4バーストデータは、Qバーストデータである、請求項7に記載の磁気ディスク装置。
  10. 前記第2サーボデータは、ポストコードをさらに有する、請求項7乃至9のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
  11. 第1プリアンブル、第1サーボマーク、第1グレイコード、第1バーストデータ、及び第1バーストデータの後にライトされた第2バーストデータを含む第1サーボデータを有するディスクと、前記ディスクに対してデータをライトするライトヘッドと前記ディスクからデータをリードする第1リードヘッド及び第2リードヘッドとを有するヘッドと、を備える磁気ディスク装置に適用されるサーボデータの復調方法であって、
    前記第1プリアンブル、前記第1サーボマーク、及び前記第1グレイコードをリードしないショートサーボモードで、前記第1バーストデータをリードしないで前記第1サーボデータをサーボリードする場合に、前記第1リードヘッド及び前記第2リードヘッドで前記第2バーストデータをリードしてサーボ復調位置を算出する、サーボデータの復調方法。
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