JP2022098896A - 情報処理方法、印刷機能付き保管装置、ネットワーク印刷システム、及びプログラム - Google Patents

情報処理方法、印刷機能付き保管装置、ネットワーク印刷システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】予約に応じて印刷された印刷物を、ユーザの利用の形態に応じた形態で保管するサービスを提供する。【解決手段】印刷装置と、予約に応じて印刷された印刷物を保管する複数の保管庫と、印刷物を対応する保管庫に搬送する搬送機構とを有する保管装置とネットワーク経由で通信するサーバ装置により実行される情報処理方法であって、端末から指定された印刷物の印刷と保管が可能な保管装置を、出力先の候補として端末に提供し、候補の中から選択された保管装置に対し、印刷データを送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理方法、印刷機能付き保管装置、ネットワーク印刷システム、及びプログラムに関する。
現在、クラウド上のサーバにアップロードした文書を、外出先の印刷装置に転送して印刷するサービスの利用が可能である。このサービスは、「オンデマンドプリントサービス」や「ネットプリントサービス」とも呼ばれる。
特許第3915353号公報
前述したプリントサービスは、ユーザが印刷物の出力を希望する印刷装置を操作することで印刷が開始される。このため、出力する枚数が多い場合、他の利用者の待ち時間が長くなってしまう。また、印刷の終了を待てないユーザは、その場での印刷を諦めてしまうので、設置者は収益の機会を逃してしまう。
そこで、印刷装置の空き時間を活用して事前に印刷を開始することが考えられる。
しかし、誰もがアクセス可能な場所に印刷物を出力して放置することは、盗難やプライバシーの観点からも問題である。
この問題は、印刷装置内に保管のための空間を用意し、ユーザが引き取りに現れるまで保管することで解決が可能である。しかし、ユーザが印刷物に求めるサイズは様々であり、任意のサイズの印刷物を区分けして保管する空間を印刷装置内に設けることは現実的でない。
本発明は、予約に応じて印刷された印刷物を、ユーザの利用の形態に応じて保管するサービスを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、印刷装置と、予約に応じて印刷された印刷物を保管する複数の保管庫と、印刷物を対応する保管庫に搬送する搬送機構とを有する保管装置とネットワーク経由で通信するサーバ装置により実行される情報処理方法であって、端末から指定された印刷物の印刷と保管が可能な前記保管装置を、出力先の候補として当該端末に提供し、前記候補の中から選択された前記保管装置に対し、データファイルを送信する情報処理方法である。
請求項2に記載の発明は、印刷物を保管する保管庫が荷物の保管にも兼用される場合、前記サーバ装置は、荷物の保管を管理する他のサーバ装置との連携により、前記端末に提供する出力先の候補を決定する、請求項1に記載の情報処理方法である。
請求項3に記載の発明は、前記サーバ装置は、荷物の保管にのみ割り当てられている保管庫を除外した残りの保管庫を対象として、前記端末に提供する出力先の候補を決定する、請求項2に記載の情報処理方法である。
請求項4に記載の発明は、前記サーバ装置は、前記保管装置に特定の用途に特化した専用の保管庫が用意されている場合、当該専用の保管庫を除外した残りの保管庫を対象として、前記端末に提供する出力先の候補を決定する、請求項3に記載の情報処理方法である。
請求項5に記載の発明は、前記サーバ装置は、印刷物のサイズ、枚数、種類のいずれか1つ以上に応じて、印刷物の保管が可能な出力先の候補を決定する、請求項1に記載の情報処理方法である。
請求項6に記載の発明は、前記サーバ装置は、容量を単独で満たす保管庫が存在しない場合でも、合計すれば当該容量を満たす複数の保管庫を有する前記保管装置を出力先の候補として前記端末に提供する、請求項5に記載の情報処理方法である。
請求項7に記載の発明は、前記サーバ装置は、容量を単独で満たす保管庫が存在しない場合、設置されている場所の距離が予め定めた条件を満たす複数の前記保管装置の組み合わせを、出力先の候補として前記端末に提供する、請求項5に記載の情報処理方法である。
請求項8に記載の発明は、前記サーバ装置は、前記端末を操作するユーザが利用の権限を有する前記保管装置の中から、出力先の候補を決定する、請求項1に記載の情報処理方法である。
請求項9に記載の発明は、前記利用の権限は、決済について規定されている、請求項8に記載の情報処理方法である。
請求項10に記載の発明は、前記利用の権限は、ユーザの所属先との関係により規定される、請求項8に記載の情報処理方法である。
請求項11に記載の発明は、前記保管装置に保管庫の位置を移動可能な機構が設けられている場合、前記サーバ装置は、印刷物が保管されている保管庫について指定されている印刷物の引き取り予定日時と現在時刻との関係に応じ、保管庫の位置の移動を、前記保管装置に指示する請求項1に記載の情報処理方法である。
請求項12に記載の発明は、前記サーバ装置は、前記引き取り予定日時に、対応する保管庫の位置を、予め定めた位置に移動させる、請求項11に記載の情報処理方法である。
請求項13に記載の発明は、前記引き取り予定日時の経過後も印刷物の保管が継続している場合、前記サーバ装置は、現在時刻と前記引き取り予定日時との時間差に応じ、対応する保管庫の位置を、予め定めた位置から遠ざける方向に移動させる、請求項11に記載の情報処理方法である。
請求項14に記載の発明は、前記引き取り予定日時を経過した後の保管の期間が予め定めた基準を超えた場合、前記サーバ装置は、対応する保管庫を、前記印刷物を裁断する裁断手段が存在する位置に移動させ、又は、対応する印刷物を当該裁断手段が存在する位置に移動させ、保管されている印刷物の裁断を指示する、請求項13に記載の情報処理方法である。
請求項15に記載の発明は、前記サーバ装置は、自由な引き取りが許可されている印刷物の場合、残数に応じて追加の印刷を指示する、請求項1に記載の情報処理方法である。
請求項16に記載の発明は、前記サーバ装置は、前記残数を、カメラで撮像された印刷物の画像、印刷物の重量、扉の開閉の回数、扉の開閉時に認証した回数、及び、扉を開閉した人数のいずれか1つにより特定する請求項15に記載の情報処理方法である。
請求項17に記載の発明は、前記サーバ装置は、印刷物の印刷を指示したユーザとは異なる代理人による印刷物の引き取りの通知を受けた場合に、対応する保管庫の施錠を解錠する情報が前記端末から与えられたとき、前記保管装置に解錠を指示する、請求項1に記載の情報処理方法である。
請求項18に記載の発明は、前記サーバ装置は、印刷物の印刷に選択された前記保管装置毎に印刷のスケジュールを管理する、請求項1に記載の情報処理方法である。
請求項19に記載の発明は、前記サーバ装置は、印刷物を印刷する時間帯により印刷の単価を変更する、請求項18に記載の情報処理方法である。
請求項20に記載の発明は、前記サーバ装置は、印刷物が保管されている保管庫について指定されている印刷物の引き取り予定日時の経過後も印刷物の保管が継続する場合、保管の期間に応じた料金を徴収する、請求項1に記載の情報処理方法である。
請求項21に記載の発明は、印刷装置と、予約に応じて印刷された印刷物を保管する複数の保管庫と、印刷物を対応する保管庫に搬送する搬送機構と、予約に応じて保管庫の扉の開閉を制御する施錠機構と、プロセッサとを有し、前記プロセッサは、前記印刷装置で印刷された印刷物を収容可能な状態の保管庫に、印刷物を搬送させる、印刷機能付き保管装置である。
請求項22に記載の発明は、操作パネルを更に有し、前記プロセッサは、前記操作パネルの操作中でも、携帯型の端末からの解錠の指示を受け付けた場合、対応する保管庫の施錠を解錠する、請求項21に記載の印刷機能付き保管装置である。
請求項23に記載の発明は、前記プロセッサは、解錠の対象である扉に関して、携帯型の端末との間で通信が確立し、解錠の指示を受信した場合、当該扉の解錠を指示する、請求項21又は22に記載の印刷機能付き保管装置である。
請求項24に記載の発明は、保管庫と扉が分離した構造の場合、扉の内側の空間内で保管庫を移動させる移動機構を更に有する、請求項21に記載の印刷機能付き保管装置である。
請求項25に記載の発明は、前記プロセッサは、前記移動機構を制御し、印刷物の保管に用いる保管庫を、印刷物の引き取りに用いる特定の位置に移動させる、請求項24に記載の印刷機能付き保管装置である。
請求項26に記載の発明は、前記プロセッサは、印刷物の引き取り予定日時と現在時刻との関係に応じ、印刷物を保管中の保管庫の位置を移動させる、請求項24に記載の印刷機能付き保管装置である。
請求項27に記載の発明は、前記プロセッサは、前記引き取り予定日時までに、対応する保管庫の位置を、予め定めた位置に移動させる、請求項26に記載の印刷機能付き保管装置である。
請求項28に記載の発明は、前記引き取り予定日時の経過後も印刷物の保管が継続している場合、前記プロセッサは、現在時刻と前記引き取り予定日時との時間差に応じ、対応する保管庫の位置を、予め定めた位置から遠ざける方向に移動させる、請求項26に記載の印刷機能付き保管装置である。
請求項29に記載の発明は、前記引き取り予定日時を経過した後の保管の期間が予め定めた基準を超えた場合、前記プロセッサは、対応する保管庫を、前記印刷物を裁断する裁断手段が存在する位置に移動させ、又は、対応する印刷物を当該裁断手段が存在する位置に移動させ、保管されている印刷物の裁断を指示する、請求項26に記載の印刷機能付き保管装置である。
請求項30に記載の発明は、少なくとも一部の保管庫で温度の管理が可能な場合、前記プロセッサは、印刷物を予め定めた範囲の温度で管理されている保管庫で印刷物を保管する、請求項21に記載の印刷機能付き保管装置である。
請求項31に記載の発明は、前記プロセッサは、印刷物が保管されている保管庫の湿度を予め定めた範囲に調整する、請求項30に記載の印刷機能付き保管装置である。
請求項32に記載の発明は、原稿の画像を読み取るスキャナを更に有し、前記プロセッサは、前記スキャナの使用中、印刷物が出力される保管庫に対応する扉を、保管庫内の観察が可能な状態に制御する、請求項21に記載の印刷機能付き保管装置である。
請求項33に記載の発明は、原稿の画像を読み取るスキャナを更に有し、前記プロセッサは、前記スキャナの使用中、原稿が出力される保管庫に対応する扉、保管庫内の観察が可能な状態に制御する、請求項21又は32に記載の印刷機能付き保管装置である。
請求項34に記載の発明は、消火のための設備を更に有する、請求項21に記載の印刷機能付き保管装置である。
請求項35に記載の発明は、印刷装置と、予約に応じて印刷された印刷物を保管する複数の保管庫と、印刷物を対応する保管庫に搬送する搬送機構とを有する保管装置と、前記保管装置とネットワーク経由で通信するサーバ装置とを有するネットワーク印刷システムである。
請求項36に記載の発明は、印刷装置と、予約に応じて印刷された印刷物を保管する複数の保管庫と、印刷物を対応する保管庫に搬送する搬送機構とを有する保管装置とネットワーク経由で通信するサーバ装置のコンピュータに、端末から指定された印刷物の印刷と保管が可能な前記保管装置を、出力先の候補として当該端末に提供する機能と、前記候補の中から選択された前記保管装置に対し、データファイルを送信する機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項37に記載の発明は、印刷装置と、予約に応じて印刷された印刷物を保管する複数の保管庫と、印刷物を対応する保管庫に搬送する搬送機構と、予約に応じて保管庫の扉の開閉を制御する施錠機構とを有する印刷機能付き保管装置のコンピュータに、前記印刷装置で印刷された印刷物を収容可能な状態の保管庫に、印刷物を搬送させる機能を実現させるためのプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、予約に応じて印刷された印刷物を、ユーザの利用の形態に応じて保管するサービスを提供できる。
請求項2記載の発明によれば、荷物が保管されている保管庫を除外して印刷物を保管する保管装置の候補を決定できる。
請求項3記載の発明によれば、空き状態の保管庫でも荷物の保管専用の保管庫は、印刷物の保管先から除外できる。
請求項4記載の発明によれば、空き状態の保管庫でも特定の用途のために確保する必要がある保管庫は、印刷物の保管の候補から除外できる。
請求項5記載の発明によれば、保管に必要な条件を満足する保管先の候補に決定できる。
請求項6記載の発明によれば、単独の保管庫では印刷物を保管できない場合でも、複数の保管庫に分割して保管可能な保管装置を候補に決定できる。
請求項7記載の発明によれば、単一の場所にある保管装置では印刷物を保管できない場合でも、印刷物を保管可能な複数の保管装置を候補に決定できる。
請求項8記載の発明によれば、使用の権限を有しない保管装置を印刷物の出力先から除外できる。
請求項9記載の発明によれば、決済上の制約が存在する場合には、決済が許されない保管装置を印刷物の出力先から除外できる。
請求項10記載の発明によれば、所属先との関係で制約が存在する場合には、使用が許されない保管装置を印刷物の出力先から除外できる。
請求項11記載の発明によれば、引き取り予定日時との関係で保管装置内の保管庫の位置を変更できる。
請求項12記載の発明によれば、引き取り予定日時における保管庫の位置を予め定めた位置に固定できる。
請求項13記載の発明によれば、引き取り予定日時が経過した後は、引き取り用に予め定めた位置を、引き取り予定日時が近づいている他の保管庫に変更できる。
請求項14記載の発明によれば、引き取り予定日時を経過した後も長期間引き取られない場合は、裁断により保管庫を空けることができる。
請求項15記載の発明によれば、自由な引き取りが許可されている印刷物の在庫切れを防止できる。
請求項16記載の発明によれば、自由な引き取りが許可されている印刷物の在庫切れを防止できる。
請求項17記載の発明によれば、代理人による印刷物の引き取りを可能にできる。
請求項18記載の発明によれば、引き取り予定日時までに印刷物の印刷を完了できる。
請求項19記載の発明によれば、単価の調整により印刷装置の稼働率の向上を実現できる。
請求項20記載の発明によれば、印刷物の引き取りを促すことができる。
請求項21記載の発明によれば、予約に応じて印刷された印刷物を、ユーザの利用の形態に応じて保管するサービスを提供できる。
請求項22記載の発明によれば、印刷物の引き取りについては、順番待ちによる待ち時間を無くすことができる。
請求項23記載の発明によれば、印刷物が保管されている保管庫に対応する扉を開いて印刷物を取り出すことができる。
請求項24記載の発明によれば、印刷物の引き取りに用いる扉の位置の自由度を高めることができる。
請求項25記載の発明によれば、印刷物の引き取りを特定の位置に固定できる。
請求項26記載の発明によれば、引き取り予定日時との関係で保管装置内のボックスの位置を変更できる。
請求項27記載の発明によれば、引き取り予定日時における保管庫の位置を予め定めた位置に固定できる。
請求項28記載の発明によれば、引き取り予定日時が経過した後は、引き取り用に予め定めた位置を、引き取り予定日時が近づいている他の保管庫に変更できる。
請求項29記載の発明によれば、引き取り予定日時を経過した後も長期間引き取られない場合は、裁断により保管庫を空けることができる。
請求項30記載の発明によれば、保管中の印刷物にダメージを与えるリスクを低減できる。
請求項31記載の発明によれば、保管中の印刷物の品質を維持できる。
請求項32記載の発明によれば、印刷物が出力される様子を外部から確認できる。
請求項33記載の発明によれば、原稿が出力される様子を外部から確認できる。
請求項34記載の発明によれば、可燃物を扱うことのリスクを低減できる。
請求項35記載の発明によれば、予約に応じて印刷された印刷物を、ユーザの利用の形態に応じて保管するサービスを提供できる。
請求項36記載の発明によれば、予約に応じて印刷された印刷物を、ユーザの利用の形態に応じて保管するサービスを提供できる。
請求項37記載の発明によれば、予約に応じて印刷された印刷物を、ユーザの利用の形態に応じて保管するサービスを提供できる。
実施の形態1で想定するネットワーク印刷システムの使用例を説明する図である。 実施の形態1で使用する印刷機能付きロッカーの外観例を説明する図である。 実施の形態1で使用する印刷機能付きロッカーの正面のうち中央列に対応する外観例を説明する図である。 実施の形態1で使用する印刷機能付きロッカーの6面構造の一例を説明する図である。(A)は正面、平面及び右側面を表す図であり、(B)は左側面図であり、(C)は底面図であり、(D)は背面図である。 実施の形態1で使用する印刷機能付きロッカーのハードウェア構成の一例を説明する図である。 用紙搬送機構による印刷物の搬送を説明する図である。 用紙搬送機構による印刷物の廃棄を説明する図である。 消化器の取り付け例を説明する図である。(A)~(I)は消化器の様々な取り付け例を示す。 制御部のHDDに記憶される管理データの一例を説明する図である。 印刷スケジュールのデータ例を示す図である。 稼働状況テーブルのデータ例を示す図である。 実施の形態1で使用する管理サーバのハードウェア構成の一例を説明する図である。 ユーザテーブルのデータ例を示す図である。(A)は個人と事業者の両方を管理するテーブル例を示し、(B)は事業者に固有のテーブル例を示す。 設備テーブルのうちPrintBoxサービスに登録されているロッカー単位のデータ例を示す図である。 設備テーブルのうち個別のロッカーを管理の対象とするデータ例を示す図である。 稼働状況テーブルのデータ例を示す図である。 PrintBoxサービスの予約テーブルのデータ例を示す図である。 課金テーブルと延滞金テーブルのデータ例を示す図である。(A)は課金テーブルのデータ例であり、(B)は延滞金テーブルのデータ例である。 実施の形態1で使用するネットワーク印刷システムで進行する処理動作の一例を説明する図である。 端末のディスプレイに表示される印刷のための操作画面の例を示す図である。 PrintBoxサービスの利用に際して提示される入力画面の一例を説明する図である。 PrintBoxサービスの利用に際して提示される入力画面の他の一例を説明する図である。 条件を満たす場所の候補の提示画面の一例を説明する図である。 予約番号の通知画面の一例を説明する図である。 1つの予約に対して、同じ印刷機能付きロッカーの複数のボックスが確保される例を説明する図である。 1つの予約に対して、異なる場所に設置された2つの印刷機能付きロッカーの各1つのボックスが確保される例を説明する図である。 印刷物の引き取り操作の一例を説明する図である。(A)は印刷物の引き取り画面を表示させる操作の例であり、(B)は予約番号の入力により施錠を解除する場合の操作の例を示す。 予約番号による解錠が選択された場合の表示例を示す図である。(A)は予約番号の入力画面の例であり、(B)は本人であることが確認された場合の画面例である。 NFC入力による解錠が選択された場合の表示例を示す図である。(A)はNFC入力により施錠を解除する場合の操作の例であり、(B)は端末をかざす様子を説明する図である。 解錠にQRコードを用いる場合の表示例を示す図である。(A)はQRコードの読み取り部を有する扉の例であり、(B)はQRコードを読み取らせる様子を説明する図である。 印刷物の引取時にメインパネルが使用中である場合を説明する図である。(A)はメインパネルを操作中の他のユーザを示し、(B)はユーザによる印刷物の取り出しを示す。 代理人による印刷物の引き取りを説明する図である。 代理人による印刷物の引き取りに際して提示される操作画面の一例を説明する図である。(A)は印刷物を引き取りに来たBさんに提示される操作画面の一例であり、(B)は引き取りを依頼したAさんに提示される操作画面の一例である。 フリーペーパーの補充処理を説明するフローチャートである。 プロセッサの処理によるフリーペーパーの補充を説明する図である。(A)はフリーペーパーの在庫が基準よりも多い例を示し、(B)はフリーペーパーの在庫が基準よりも少ない例を示し、(C)は追加の印刷によりフリーペーパーの在庫が基準よりも多くなった例を示す。 オンデマンド印刷を希望するユーザを近隣の店舗に誘導する場合に提示される画面例を説明する図である。(A)は予約された印刷の実行中にオンデマンド印刷を受け付けた場合に表示される画面例を示し、(B)は近隣の店舗を紹介する画面例を示す。 実施の形態2で想定するネットワーク印刷システムの使用例を説明する図である。 実施の形態2で使用する設備テーブルのデータ例を示す図である。 実施の形態2で使用する管理サーバのハードウェア構成の一例を説明する図である。 実施の形態2で使用するネットワーク印刷システムで進行する処理動作の一例を説明する図である。 実施の形態3で使用する印刷機能付きロッカーのハードウェア構成の一例を説明する図である。 ボックス移動機構により移動されるボックスの形状と移動の方向を説明する図である。(A)は実施の形態3で使用するボックスの一例を示し、(B)はボックスが移動される方向を示す。 ボックス移動機構により移動されるボックスの他の形状と移動の方向を説明する図である。(A)はボックスを本体の側面側から見た図であり、(B)はボックスを上方から見た図であり、(C)はボックスが移動される方向を示す。 可動型のボックスの移動処理を説明するフローチャートである。 現在時刻が引き取り予定時刻に近づく場合における本体内のボックスの移動を説明する図である。 現在時刻が引き取り予定時刻に近づく場合における扉に表示されるボックス番号の移動を説明する図である。 引き取り予定時刻からの経過時間が長くなる場合における本体内のボックスの移動を説明する図である。 現在時刻が引き取り予定時刻を経過した後の扉に表示されるボックス番号の移動を説明する図である。(A)は経過時間が30分以内の場合における表示を示し、(B)は1時間経過後の表示を示し、(C)は2時間以上経過後の表示を示す。 スキャンされた原稿がボックス内に排出される場合における扉等の透明化について説明する図である。(A)はスキャンの実行前の扉を示し、(B)はスキャン中の扉の変化を示す。 実施の形態5で使用する印刷機能付きロッカーの外観例を説明する図である。 実施の形態5で使用する印刷機能付きロッカーの6面構造の一例を説明する図である。(A)は正面、平面及び右側面を表す図であり、(B)は左側面図であり、(C)は底面図であり、(D)は背面図である。 実施の形態6で使用する印刷機能付きロッカーの外観例を説明する図である。 実施の形態6で使用する印刷機能付きロッカーの6面構造の一例を説明する図である。(A)は正面、平面及び右側面を表す図であり、(B)は左側面図であり、(C)は底面図であり、(D)は背面図である。 消火設備を有しない印刷機能付きロッカーの6面構造の一例を説明する図である。(A)は正面、平面及び右側面を表す図であり、(B)は左側面図であり、(C)は底面図であり、(D)は背面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
<実施の形態1>
<システムの全体構成>
図1は、実施の形態1で想定するネットワーク印刷システム1の使用例を説明する図である。
図1に示すネットワーク印刷システム1は、サービスを利用するユーザが操作する端末10と、文書を印刷する機能と印刷物をボックス内に保管する機能とを備えるロッカー(以下「印刷機能付きロッカー」という)20と、端末10からアップロードされた文書の印刷と印刷物の保管の予約を管理するサーバ(以下「管理サーバ」という)30と、通信網40とで構成されている。
本実施の形態の場合、文書には、例えばテキスト、絵、図、画像、写真、電子メール、ファックスが含まれる。画像は、コンピュータを用いて作成された画像の他、スキャナで読み取った画像、医用画像も含む。医用画像には、例えば単純X線画像、CT(=Computed Tomography)、MRI(=Magnetic Resonance Image)、超音波断層画像、血管造影画像がある。
本実施の形態におけるネットワーク印刷システム1は、引き取り時刻までに印刷物の印刷を完了し、施錠されたボックス内で印刷物を保管するサービスを提供する。ここでのボックスは、印刷物の保管に使用する保管庫の一例である。
本実施の形態では、このサービスを「PrintBoxサービス」や「プリント・ボックス・サービス」という。また、印刷機能付きロッカー20を「PrintBox」という。PrintBoxサービスは、クラウドサービスとして提供される。
PrintBoxサービスでは、予約した引き取り時刻までに印刷物の印刷が完了している。このため、ユーザは、現地に到着してから印刷を指示する場合に比して、時間を有効に活用することが可能になる。
特に印刷する枚数が多い場合、ユーザは、印刷機能付きロッカー20に到着するとすぐに印刷物を取り出すことが可能であり、時間の無駄が生じない。
加えて、現地で印刷を開始する場合には、印刷の枚数が多いと、印刷が実行されている間、他のユーザは、印刷の終了を待つ必要がある。一方、PrintBoxサービスであれば、他のユーザを待たせる時間も短くなる。
その結果、印刷機能付きロッカー20の回転率が向上し、設置者による収益の機会の増加も期待される。
なお、印刷物の引き取り場所は、本実施の形態で提案する印刷機能付きロッカー20が設置されている場所であればよく、ユーザが所属する事業者(以下「所属先」ともいう)の拠点だけでなく、業務上の提携先や顧客の拠点、コンビニエンスストア、ドラッグストア、スーパーマーケット、駐車場、公共施設、駅、商業施設等でもよい。
端末10は、例えばデスクトップ型のコンピュータ、ノート型のコンピュータ、タブレット型のコンピュータ、スマートフォン、ウェアラブル端末である。
図1では、端末10がスマートフォンの場合を例示している。端末10には、クラウド上での印刷と保管の予約に必要な情報をユーザに提示し、ユーザの選択を受け付けるデバイスと、管理サーバ30と通信するための通信モジュールとが設けられている。
端末10がスマートフォンの場合、前者のデバイスにはタッチパネルが使用される。通信モジュールには、WiFi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、イーサネット(登録商標)、移動通信システムの4Gや5G等に準拠したデバイスが使用される。
ウェアラブル端末には、例えば腕時計型やリストバンド型の端末(以下「スマートウォッチ」ともいう)、メガネ型の端末(以下「xRグラス」ともいう)がある。
スマートウォッチは、時刻等の表示や操作の受け付けに用いられるタッチパネルと、本体を手首に装着するためのベルト等と、通信モジュールとを有している。
xRグラスは、ユーザが頭部に装着して使用するデバイスである。xRグラスを装着すると、現実の空間には存在しない仮想の情報と現実の空間とを合成した体験が可能になる。
現実の空間には存在しない仮想の情報とは、xRグラスを装着していないユーザには視認されない情報をいう。ここでの仮想の情報には、例えばユーザの視野内にデジタル的に配置される画面や物体がある。
xRデバイスには、管理サーバ30と通信するための通信モジュールと、仮想の情報をユーザに視認させるためのデバイスが設けられる。
仮想の情報をユーザに視認させるためのデバイスには、例えばユーザの眼の前方にハーフミラーを配置する方式、ユーザの眼の前方に体積ホログラムを配置する方式、ユーザの眼の前方にブレーズド回折格子を配置する方式がある。これらの方式は、仮想の情報を、ユーザの眼に入射する光として現実の空間からの光と合成することで、仮想の情報の視認を可能とする。
この他、仮想の情報をユーザに視認させるためのデバイスには、ユーザの眼の前方に小型のディスプレイを配置し、カメラで撮像された画像とデジタル的に生成された情報とを合成した画像をディスプレイに表示する方式がある。
合成した画像をディスプレイに表示する方式では、微細なピンホールが多数形成された透光性のフィルムを貼り付けたディスプレイを使用し、専用のアルゴリズムで処理した画像をディスプレイに表示する。
合成した画像をディスプレイに表示する方式では、専用のアルゴリズムによる画像の処理と調光との組み合わせにより、視力を矯正するメガネを装着しなくても、鮮明な画像の視認を可能にする。このため、この方式は、視力を矯正する技術として、既に実用化されている。また、この方式は、xRグラスに採用することが一部のベンダーにおいて予定されている。
本実施の形態における端末10は、「携帯型の端末」の一例である。
印刷機能付きロッカー20は、扉付きの複数のボックスが設けられたロッカー型の設備であり、本体の内部に印刷装置や印刷物を搬送する搬送機構が設けられている。勿論、印刷機能付きロッカー20には、端末10や管理サーバ30と通信するための通信モジュールが設けられている。
この他、本実施の形態における印刷機能付きロッカー20には、原稿の画像を光学的に読み取るスキャナが設けられてもよい。
印刷装置は、文字、絵、写真等の画像を紙などの媒体に形成する装置であり、画像形成装置とも呼ばれる。
紙などの媒体には、いわゆるコピー用紙の他、写真の印刷に使用する光沢感がある用紙、光を透過するシート、シール、マグネットシート、プラスチック製のホルダやシート、封筒等がある。
紙のサイズには、複数のサイズがある。例えば「ISO216」で規定するAシリーズやBシリーズの用紙、封筒用のCシリーズの用紙、レターサイズもある。
また、画像の記録に使用する記録材には、色が同じで濃度が異なるインク、金や銀などの特殊な色に対応するインクやトナー等がある。
印刷装置から出力された印刷物は、保管先に予約されているボックスに、搬送機構を通じて搬送される。
本実施の形態における印刷機能付きロッカー20は、屋内に限らず、屋外にも設置される。
本実施の形態における印刷機能付きロッカー20には、印刷物の保管専用のボックスだけでなく、荷物の保管専用のボックスも用意されている。
図1の場合、3つの地域に計13個の印刷機能付きロッカー20が配置されている。例えばA地域には4個の印刷機能付きロッカー20が配置されており、それぞれを「A1」、「A2」、「A3」、「A4」と表記している。また、B地域には4個の印刷機能付きロッカー20が配置されており、それぞれを「B1」、「B2」、「B3」、「B4」と表記している。またC地域には5個の印刷機能付きロッカー20が配置されており、それぞれを「C1」、「C2」、「C3」、「C4」、「C5」と表記している。
図1では、印刷機能付きロッカー20が3つの地域に配置されているが、地域の数は1つでもよいし、2つでもよいし、4つ以上でもよい。
本実施の形態における地域は、行政上の区画を想定するが、ユーザの所属先の拠点を想定してもよい。その場合、個々の印刷機能付きロッカー20は、拠点とする敷地内や建物内の複数の地点を想定する。複数の地点は、異なる階や異なる建物でもよい。
本実施の形態における印刷機能付きロッカー20では、保管の予約を伴わない使い方も可能である。
例えば管理サーバ30にアップロード済みの文書の印刷は、印刷機能付きロッカー20をユーザが操作することで開始してもよい。
また例えば印刷機能付きロッカー20に対して携帯型のメモリを装着し、メモリから読みだした画像を印刷してもよい。
また例えばユーザが持ち込んだ原稿をスキャナで光学的に読み取って携帯型のメモリ等に保存してもよいし、読み取った画像をそのまま印刷してもよい。
本実施の形態における印刷機能付きロッカー20は、「印刷機能付き保管装置」や「保管装置」の一例である。
管理サーバ30は、端末10から受け付けた印刷と保管の予約を管理する機能と、サービスの利用に対する課金を管理する機能を提供するサーバである。
本実施の形態の場合、管理サーバ30は、PrintBoxサービスを提供する事業者が運用するクラウドサーバを想定する。
ここでの事業者は、サービスを利用するユーザの所属先に限らない。
なお、管理サーバ30は、クラウドサーバに限らない。例えばネットワーク印刷システム1がプライベートシステムとして実現される場合、管理サーバ30は、特定の事業者の施設内に設置してもよい。
本実施の形態における管理サーバ30は、サーバ装置の一例である。また、管理サーバ30で実行される処理は、情報処理方法の一例である。
通信網40は、例えばインターネット、LAN(=Local Area Network)、移動通信システムである。移動通信システムには、例えば4G、5Gを使用する。
<印刷機能付きロッカーの外観>
ここでは、図2~図4を使用して、印刷機能付きロッカー20の外観を説明する。
図2は、実施の形態1で使用する印刷機能付きロッカー20の外観例を説明する図である。
図3は、実施の形態1で使用する印刷機能付きロッカー20の正面中央部に対応する外観例を説明する図である。
図4は、実施の形態1で使用する印刷機能付きロッカー20の6面構造の一例を説明する図である。(A)は正面、平面及び右側面を表す図であり、(B)は左側面図であり、(C)は底面図であり、(D)は背面図である。なお、(A)の図は、斜角45度のキャビネット図である。
図2に示すように、印刷機能付きロッカー20は、概略直方体の本体201を有し、その正面には、印刷物や荷物の出し入れに使用される9つの扉210と、メインパネル220が配置されている。9つの扉210を開くと、ボックスが露出する。
大型の扉210は、左列の中央と下段に配置されている。図2の場合、これらの扉210は、ボックスに割り振られた番号の「001」と「002」に対応する。
中型の扉210は、左列の上段と中央列の上段に配置されている。図2の場合、これらの扉210は、ボックスに割り振られた番号の「003」と「004」に対応する。
小型の扉210は、右列に配置されている。図2の場合、これらの扉210は、ボックスに割り振られた番号の「005」~「009」に対応する。
図3に示すように、扉210には、対応するボックスの使用の状況等の表示に使用するディスプレイ211と、NFC(=Near Field Communication)規格に準拠するNFC通信部212と、取っ手213とが設けられている。
ディスプレイ211には、個々の扉210やボックスに割り当てられている番号の他、各ボックスの使用状況や保管されている内容物に関する情報が表示される。
図3の場合、ディスプレイ211には、ボックスに割り振られた番号である「004」と「回収待ち」の情報が表示されている。なお、印刷物や荷物が保管されていないボックスに対応する扉210には「空き」との文字が表示される。
本実施の形態では、「回収」と同じ意味で「引き取り」の用語も使用する。
また、一部の扉210には、「フリーペーパー」や「給紙カセット」の文字が表示される。
図2の場合、フリーペーパーは、「008」が割り振られている右列下から2つ目の扉210のボックスに保管されている。
「008」が割り振られた扉210は施錠されない。このため、誰もが扉210を自由に開閉し、保管されているフリーペーパーを取り出すことが可能である。
フリーペーパーが保管される扉210は、本体201から取り外した運用も可能である。
フリーペーパーには、地域紙等の無料の雑誌、無料の新聞、チラシ、クーポン券が含まれる。雑誌は、例えば折り加工、ステープル加工、針なし綴じ加工された印刷物をいう。
因みに、扉210やボックスに割り振られている番号や使用の状況等を表す情報は、常に表示されるとは限らず、広告を表示することも可能である。
また、印刷物や荷物の回収の時刻になると、ユーザの注意を特定の扉210に向けるべく、対象とする扉210のディスプレイ211にユーザの名前や予約の番号等を表示してもよい。また、操作する扉210を間違えないようにディスプレイ211の表示の色を変更したり、輝度を高めたり、点滅させてもよい。
また、ディスプレイ211には、収容されている印刷物の用紙のサイズや収容が可能な荷物のサイズを表示してもよい。
図2の場合、「009」が割り振られている右列下から1つ目の扉210のボックスは、印刷に使用する用紙を本体201内に搬入するためだけに使用される。そこで、図2では、ディスプレイ211に「給紙カセット」と表示している。
給紙カセットとして使用されボックスの構造は、印刷物や荷物の保管に使用される他のボックスと異なってもよい。例えば補充された用紙を束のまま本体201の奥に移動する機構や1枚ずつ用紙を引き出して搬送する機構を配置してもよい。
なお、給紙カセットから搬入された用紙は、例えば本体201の背面側等に設けられている保管場所に搬送される。保管場所は、用紙の種類やサイズ別に用意される。本体201の正面側に給紙カセットを設けることで、用紙の補充が容易になる。
もっとも、後述するように側面パネル240を取り外して用紙を補充する仕組みを採用してもよい。
本実施の形態では、「009」番の扉210を給紙専用として用いているが、用紙の補充やメンテナンスを実行する場合だけ、「009」が割り振られている扉210を管理者側で予約し、他の時間帯は、印刷物や荷物の保管に利用してもよい。
因みに、予約した時間を利用して、用紙の補充やメンテナンスに占有する扉210は「009」に限定しなくてもよい。例えば空き状態の扉210であれば、いずれの扉210からも用紙の補充等を可能としてもよい。ただし、ボックスから搬出される用紙を、保管場所に搬送可能であることが条件である。
用紙の補充やメンテナンスのために確保されている扉210や対応するボックスは、特定の用途に特化した専用のボックスの一例である。
この他、特定の用途に特化した専用のボックスには、例えばスキャンした原稿の排出専用に確保されているボックスがある。
図2の場合、給紙用の扉210のデザインは、他の小型の扉210と同じであるが、給紙用の扉210は保守を担当するスタッフだけが操作するので、ディスプレイ211を除外してもよい。
図3では、NFC通信部212に「NFC」の文字が印字された例を表しているが、「タッチ」、「Touch」等の文字を印字してもよいし、スマートフォン等をかざす絵を印字してもよい。
取っ手213には、扉210を開閉する際にユーザが掴むノブ、ハンドル、指を引っかける窪みが設けられた構造体を使用する。本実施の形態の場合、扉210は、取っ手213が設けられている側を自由端とする外開きの開き戸である。丁番は、取っ手213とは反対側に取り付けられている。
図3に示すメインパネル220には、スキャンする原稿が挿入される挿入口221と、カメラ222と、現場での操作や情報の表示に使用するタッチパネル223Aと、物理的なボタンやスイッチが配置されるボタン部224と、現地で印刷を指示した印刷物等が排出される排出口225と、インクやトナー等の記録材を交換する場合や補充する場合に取り外されるカバー226とが設けられている。
挿入口221には、本体201に対して出し入れが可能なトレイを用意し、引き出されたトレイにスキャンする原稿をセットしてもよい。また、挿入口221の奥に内蔵式のトレイを配置してもよい。本実施の形態では、原稿として1枚ずつ搬送が可能な印刷物を想定する。なお、トレイは、用紙のサイズ別に多段式としてもよい。
本実施の形態の場合、カメラ222は、ユーザの顔認証や本体201の周辺の監視に使用される。もっとも、カメラ222をスキャナ262の代用として使用することも可能である。
タッチパネル223Aは、開口223に対して奥方向に傾斜して取り付けられている。タッチパネル223Aが傾斜することで、タッチパネル223Aを操作するユーザの視認性を高めている。もっとも、タッチパネル223Aを傾斜させずに取り付けることも可能である。
図3では、タッチパネル223Aを用いるので、画面に表示されるソフトキーの操作が可能であるが、タッチパネル223Aに代えて表示だけが可能なディスプレイを配置してもよい。
ボタン部224には、例えば電源ボタン、開始ボタン、停止ボタン等を配置する。ボタン部224にキーボードを配置することも可能である。
排出口225は、ユーザが手を差し入れて、本体201の奥側に配置されたトレイに排出された印刷物を取り出すことが可能なサイズを有している。もっとも、排出口225の奥側に配置されているトレイは、手動で引き出し可能でもよいし、機械的に本体201から出し入れされてもよい。
カバー226は、インクやトナーを交換するスタッフだけが取り外すことが可能な物理的な鍵や電子錠が取り付けられている。電子錠の解除は、タッチパネル223Aに表示されるメンテナンス用の画面への暗号キーの入力やNFCによる認証を用いてもよい。
図2に示すように、本実施の形態における本体201の上面のうち中央付近には、消火器230が取り付けられている。印刷機能付きロッカー20には、荷物の保管専用のロッカーとは異なり、消費電力が大きい機械類も内蔵される他、可燃物である用紙等も保管されるためである。
本実施の形態で使用する消火器230は、温度の上昇を感知すると溶けるヒューズと、薬液を噴射するノズルと、薬液が封入された容器とで構成される。
ヒューズには、例えば72℃で溶ける金属を使用する。薬液には、人体や環境への影響が少ない中性の液体を使用する。
もっとも、消火には、粉末系の消火剤を用いてもよいし、二酸化炭素や「ハロン1301」等のガス系の消火剤を用いてもよい。また、泡系の消火剤を用いてもよい。
なお、必ず消火設備が印刷機能付きロッカー20に必要ではない。適宜、消火設備が無いバージョンの印刷機能付きロッカー20があってもよい。なぜなら、印刷機能付きロッカー20に配置される場所にそもそも備え付けの消火設備が存在する可能性がある。具体的にいうと、設置した場所の天井部にスプリンクラーといった消火設備が存在し、その消火設備で印刷機能付きロッカー20の周辺に火災が生じても対応可能な場合もある。
なお、そのような設置場所にある消火設備を利用する場合は、その消火設備と通信を行い連携して消火動作を制御するようにしても良い。
また、消火設備がない印刷機能付きロッカー20の場合、外観がフラットな構成になり設置性がより向上する効果もある。
図54は、消火設備を有しない印刷機能付きロッカー20Cの6面構造の一例を説明する図である。(A)は正面、平面及び右側面を表す図であり、(B)は左側面図であり、(C)は底面図であり、(D)は背面図である。なお、(A)の図は、斜角45度のキャビネット図である。図54には、図4との対応部分に対応する符号を付して示している。
図2や図4に示すように、本実施の形態における本体201の左側面や右側面には、本体201の内部にアクセスする際に取り外される6枚の側面パネル240がそれぞれ配置されている。すなわち、両側で12枚の側面パネル240が配置されている。なお、側面パネル240の枚入は一例である。
図4の場合、側面パネル240には、引き出し用の取っ手241がそれぞれ設けられている。側面パネル240は、紙詰まりや内蔵されている印刷装置や搬送機構のメンテナンスや修理の際に引き出され又は取り外しされる。
側面パネル240は、引き出し式でもよいし、本体201から取り外し可能でもよい。
側面パネル240も、保守を担当するスタッフだけが取り外せる必要がある。このため、側面パネル240には、物理的な鍵や電子錠が設けられる。電子錠の解除は、タッチパネル223Aに表示されるメンテナンス用の画面への暗号キーの入力やNFCによる認証を用いてもよい。
側面パネル240は、印刷に使用する用紙等の媒体や記録材の補充等の際に取り外してもよい。
本体201の底面の4隅には、キャスター251とアジャスター252が配置されている。
車輪をシャフトでフォークに取り付けた構造を有するキャスター251は、本体201の移動に使用される。本実施の形態で使用されるキャスター251には、車輪の回転を固定するストッパが取り付けられていてもよい。
アジャスター252は、本体201の高さの調整や水平の調整に使用される。アジャスター252は、ベースと呼ばれる接地用の部材とボルトで構成される。接地面に滑り止め加工が付されたベース、床面を保護する加工が付されたベース、振動を防止する加工が付されたベースがある。
本実施の形態では、キャスター251とアジャスター252を4隅に設けているが、設置の位置は4隅に限らない。また、設置の個数は4個に限らず、5個以上でもよい。また、本実施の形態では、底面の四隅に、キャスター251とアジャスター252の両方を設けているが、各位置には、キャスター251とアジャスター252の一方だけを設けてもよい。
また、本体201の底面には、アジャスター252を床面に固定するための金具を取り付けてもよい。固定の方式には、例えばアンカー方式とアンカーレス方式がある。アンカー方式では、床面にアンカーボルトをねじ込むことで本体201を床面に固定する。アンカーレス方式は、粘着性が高いゲルで床面に固定されたマットにアジャスターを固定することで本体201を床面に固定する。
<印刷機能付きロッカーのハードウェア構成>
ここでは、図5~図11を使用して、印刷機能付きロッカー20のハードウェア上の構成を説明する。
図5は、実施の形態1で使用する印刷機能付きロッカー20のハードウェア構成の一例を説明する図である。
図5に示す印刷機能付きロッカー20は、装置全体の動作を制御する制御部200と、9個の扉210と、メインパネル220と、消火器230と、装置部260と、空調機280を有している。
制御部200には、プロセッサ200Aと、BIOS(=Basic Input Output System)等が記憶されたROM(=Read Only Memory)200Bと、ワークエリアとして用いられるRAM(=Random Access Memory)200Cと、基本ソフトウェアやアプリケーションプログラムの他、スキャナ262で読み取った画像データ、管理サーバ30(図1参照)から受信した文書のデータファイル等を記憶するHDD(=Hard Disk Drive)200Dを有している。制御部200は、いわゆるコンピュータとして機能する。
HDD200Dは、磁気ディスクを記録媒体とする補助記憶装置である。本実施の形態では、補助記憶装置としてHDD200Dを使用するが、不揮発性の書き換えが可能な半導体メモリを使用してもよい。
メインパネル220には、ユーザの操作に関連するデバイスが集約されている。本実施の形態の場合、メインパネル220には、本体201の周囲や操作中のユーザの顔画像を撮像するカメラ222と、印刷機能付きロッカー20を使用するユーザが操作するタッチパネル223Aと、物理的なボタンを配置したボタン部224と、管理サーバ30(図1参照)との通信に使用する通信モジュール227が設けられている。
タッチパネル223Aは、光を透過するフィルム状の容量センサとディスプレイで構成される。ディスプレイには、液晶ディスプレイや有機EL(=Electro Luminescence)ディスプレイを使用する。
本実施の形態の場合、メインパネル220を構成するデバイスは、通信モジュール227を除き、外部から観察が可能である。通信モジュール227は、ブルートゥース(登録商標)やNFCに準拠したデバイスを使用する。
なお、メインパネル220には、ユーザが携帯する可搬型の半導体メモリ、例えばUSB(=Universal Serial Bus)メモリやSDカードを装着するためのスロット等を設けてもよい。
装置部260は、本体201(図1参照)の空き空間に設けられる。本実施の形態の場合、装置部260には、用紙に文書を印刷する印刷装置261と、光学的に原稿を読み取るスキャナ262と、画像データに対して色補正や階調補正等を加える画像処理ユニット263と、印刷前や印刷後の用紙を目標とする場所に搬送する用紙搬送機構264と、用紙を裁断するシュレッダー265とを有している。
印刷装置261は、記録材としてトナーやインクを使用する。いずれの記録材を使用するかは、製品により異なる。
本実施の形態におけるスキャナ262は、原稿を光学的に読み取る機構を備えている。
なお、原稿の読み取り方式には、例えばCIS(=Contact Image Sensor)方式やCCD(=Charge Coupled Device)方式がある。
読み取り後の原稿は、全ての原稿の読み取りが完了した時点で挿入口221に戻されてもよいし、排出口225(図3参照)から1枚ずつ排出してもよいし、空き状態のボックスに排出してもよい。
スキャナ262で読み取られた画像データは、例えば用紙への印刷、HDD200Dや携帯型の記録媒体への書き込み、外部装置への送信やアップロードに使用される。
本実施の形態では、スキャナ262を使用して原稿の画像を読み取っているが、メインパネル220に設けたカメラ222(図5参照)で読み取ってもよい。カメラ222による原稿の撮像は、例えばタッチパネル223A上で指示する。
また、一部のボックスを、原稿の設置場所として使用してもよい。ただし、この機能は、用紙搬送機構264によりボックス内の原稿をスキャナ262に搬送可能な場合に限られる。
スキャナ262で読み取りが完了した原稿は、設置場所と同じボックスに返却されてもよいし、別のボックスに排出されてもよい。また、スキャンが完了した原稿は排出口225(図3参照)から排出されてもよい。
また、スキャンが完了した原稿は、シュレッダー265で裁断してもよい。例えば原稿の電子化が目的であり、原本を保存する必要がない場合には、シュレッダー265による裁断が選択される。ここでのシュレッダー265は、裁断手段の一例である。
スキャンが完了した原稿がいずれかのボックス内に排出される場合も、スキャンが完了した原稿が裁断される場合も、スキャンの完了は、タッチパネル223Aへの表示を通じてユーザに通知される。もっとも、音声やアラーム音によりスキャンの終了を告げてもよい。
画像処理ユニット263は、画像データを処理するための専用のプロセッサや処理回路等で構成される。
用紙搬送機構264は、本体201内における用紙の搬送の他、用紙の向きの変更にも使用される。搬送の方向は、水平方向、上下方向、前後方向に限らない。用紙搬送機構264は、ローラやベルトで構成される。
図6は、用紙搬送機構264(図5参照)による印刷物の搬送を説明する図である。図6に示す図は、本体201の内部を右側面側から透視した図である。
図中の矢印は、印刷装置261が出力する印刷物が搬送される経路を表している。
図6に示す5つの扉210は、ボックス270の「005」~「009」に対応する。
なお、図6における印刷装置261の位置は、仮の位置である。そのため、印刷装置261を破線で表している。
ボックス270の奥側には2つのスリット271及び272が設けられている。スリット271は、ボックス270の奥側上部に設けられ、印刷物をボックス270内に挿入するために使用される。
一方のスリット272は、ボックス270の奥側下部に設けられ、ボックス270から印刷物を排出するために使用される。
本実施の形態の場合、「009」のボックス270は、用紙の搬入専用に使用される。このため、印刷装置261から出力された印刷物の搬送先には含まれていない。
図7は、用紙搬送機構264(図5参照)による印刷物の廃棄を説明する図である。図7には、図6との対応部分に対応する符号を付して示している。
図7に示す図も、本体201の内部を右側面側から透視した図である。
印刷物の廃棄には、スリット272が使用される。本実施の形態の場合、ボックス270の底面にはローラやベルト等の搬送機構が設けられており、予め定めた保管の期間を経過した印刷物がスリット272を通過してシュレッダー265に搬送される。もっとも、ボックス270の全体をシュレッダー265が存在する位置に移動させ、その後、保管されている用紙をシュレッダー265で裁断してもよい。
前述したように、用紙搬送機構264は、原稿の搬送にも使用される。
また、用紙搬送機構264は、印刷前の用紙の搬送にも使用される。
図5の説明に戻る。
扉210には、ディスプレイ211、NFCモジュール212A、認証デバイス214、電子錠215が設けられている。
ディスプレイ211は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイであり、前述したように、扉210やボックス270に割り当てられている番号や使用の状態等が表示される。
NFCモジュール212Aは、NFC通信部212にかざすように近づけられたスマートフォン等の携帯型の端末10から本人を確認する情報等を読み出すデバイスである。本実施の形態におけるNFCモジュール212Aは、例えば予約の際に発行された番号や氏名等の読み出しに使用する。
なお、ディスプレイ211の他に、数字や記号を入力するためのボタンが扉210に設けられている場合、これらのボタンを操作して、予約の際に発行された番号や氏名等の情報を入力する方式を採用してもよい。ボタンが設けられている場合、スマートフォン等の携帯型の端末10を携帯していなくても印刷物や荷物の取り出しが可能になる。
なお、ディスプレイ211に代えてタッチパネルを用いる場合には、タッチパネルに番号や氏名等の情報を入力してもよい。また、本人の確認には、事前に登録してある生体の情報、例えば指紋、虹彩、静脈、顔の画像、声を用いてもよい。
もっとも、取り出しの対象である扉210に対して番号等を入力しなくても、パネル部22のタッチパネル223Aに対して情報を入力することにより、該当する扉210を開いて印刷物や荷物を取り出すことが可能である。その意味では、扉210にNFC通信部212(図3参照)がなくてもよい。
各扉210の認証デバイス214は、ユーザの端末10から読み取った情報や入力された情報と管理サーバ30(図1参照)から与えられている管理上のデータとを照合し、扉210の電子錠215の解除が可能か否かを判定する。電子錠215は、「施錠機構」の一例である。
読み取った情報が、扉210に紐付けられているユーザの情報と一致する場合、認証デバイス214は、電子錠215に対して解錠を指示する。一方、読み取った情報が、扉210に紐付けられているユーザの情報と異なる場合、認証デバイス214は、電子錠215を解錠する指示を出力しない。
なお、ユーザによる情報の入力がメインパネル220を通じて行われた場合、メインパネル220から該当する扉210の認証デバイス214に情報が転送される。
もっとも、認証デバイス214の機能は、制御部200側で実行してもよい。なお、認証デバイス214の機能は、アプリケーションプログラムの実行を通じて実現される。
なお、電子錠215が施錠されると、扉210は機械的に又は電気的に開けない状態になる。電子錠215が解除されると、扉210の開閉が自在になる。
消火器230は、本体201(図1参照)の上面に取り付けられる。もっとも、消火器230の取り付け方は、図1に示す方式に限らない。
図8は、消火器230の取り付け例を説明する図である。(A)~(I)は消火器230の様々な取り付け例を示す。
図8(A)は、本体201の上面に消火器230をそのまま設置する例を示す。
図8(B)は、本体201の上面にアルファベットのU型の位置決め部材201Aの内側に消火器230を配置する例を示す。U型の位置決め部材201Aに代えてC型、D型、O型の部材を用いてもよい。図8(B)の場合、位置決め部材201Aの高さが消火器230の高さと概略同じであるが、同じである必要はない。すなわち、位置決め部材201Aの高さが消火器230の高さよりも高くてもよいし、位置決め部材201Aの高さが消火器230の高さよりも低くてもよい。
図8(C)は、本体201の上面にアルファベットのU型の位置決め部材201Aの内側に消火器230を配置し、更にその上面を蓋201Bで覆う例を示す。
図8(D)は、カバー201Cで本体201の上面の全体を覆う例を示す。カバー201Cで本体201の上面の全体を覆うことで上面に出っ張りがなくなり、外観がすっきりする。
図8(E)は、本体201の背面側に消火器230を配置し、配管230Aを本体201の上面中央まで誘導する例を示す。なお、消火器230の配置は、本体201の右側面や左側面でも構わない。また、本体201の底面の隙間に配置することも可能である。配管230Aを本体201の上面中央まで誘導しているのは、消火剤がまんべんなく本体内に拡散させるためである。
図8(F)は、本体201の上面に消火器230と送風機230Bを配置する例である。送風機230Bは、本体201の内部に空気の流れを形成し、消火器230から噴出される消火剤の拡散を補助する目的で使用される。図8(F)では、消火器230と同じく本体201の上面に送風機230Bを配置しているが、背面や側面に配置することも可能である。
図8(G)は、本体201の上面に消火器230と換気扇230Cを配置する例である。換気扇230Cは、本体201から煙を排出する目的で使用される。図8(G)では、消火器230と同じく本体201の上面に換気扇230Cを配置しているが、背面や側面に配置することも可能である。
図8(H)は、取付具201Dを使用して本体201の天井に消火器230を固定する例である。取付具201Dは、1個でも複数個でもよいが、消火器230が天井から落下しないように固定する。図8(H)は、前述した他の例とは異なり、本体201の内側の空間に消火器230が設けられる例である。この例の場合、本体201の上面に設けた消火器230から噴出される消火剤を本体201の内側に導くための穴や孔を天井に設けずに済む。
図8(I)は、本体201の天井に溶接等により消火器230を一体的に取り付ける例である。
図5の説明に戻る。
空調機280は、本体201の内部や個々のボックス270(図6参照)内の空気の温度、湿度、清浄度等を調整する機器である。空調機280は、本体201に内蔵してもよいし、外付けしてもよい。ここでの空気の調整には、冷蔵や冷凍による保存も含まれる。
なお、印刷物を保管するボックスの対象からは、冷蔵庫や冷凍庫として運用されているボックス270が除外される。
印刷機能付きロッカー20が屋外に設置される場合や湿気や冷気が溜まりやすい地下通路等に設置される場合、インクの乾燥が遅くなり、にじみや用紙どうしがくっつく等、品質が低下するリスクが高くなる。
同様に、梅雨時のように湿度が高い環境では、保管中の印刷物や用紙が湿気で変形する可能性もある。
一方で、印刷機能付きロッカー20が夏の日差しが当たる場所に設置される場合、閉空間である本体201の内部は高温となり、機械類が故障する原因になりかねない。
そこで、本実施の形態では、空調機280を活用して、本体201の内部や個々のボックス270内の気温や湿度等を調整する。例えばボックス内や本体201の内部の湿度を下げることで、インクの乾燥を促進させ、印刷の品質を高めることが可能になる。また例えば本体201の内部の気温を予め定めた範囲に調整することで、機械類の故障の減少が実現される。本実施の形態では、例えば15℃~25℃に管理されているボックスを印刷物の保管に使用する。もっともこの気温又は温度の範囲は一例であり、上限値と下限値は目安である。
もっとも、空調機280による空気の調整は、全てのボックス270を対象とせず、一部のボックス270に限定してもよい。
空調機280による空調は、サービスの提供側や設置者が事前に設定した温度や湿度等に固定される場合もあれば、ユーザが希望の温度や湿度等に変更可能でもよい。希望の温度や湿度等は、サービスの予約時に指定する。
<管理データの一例>
図9は、制御部200(図5参照)のHDD200Dに記憶される管理データの一例を説明する図である。
本実施の形態におけるHDD200Dには、管理データとして、印刷スケジュール291と、稼働状況テーブル292が記憶されている。
図10は、印刷スケジュール291のデータ例を示す図である。図10に示す印刷スケジュール291は、管理IDと、予約IDと、開始日時と、終了日時と、用紙と、枚数とを含んでいる。なお、図10に示すデータ例は一例であり、文書の印刷に関する特例等の情報を記憶してもよい。
管理IDは、印刷機能付きロッカー20内の管理用に用意された番号である。
印刷スケジュール291は、印刷装置261(図5参照)の動作スケジュールを管理する情報である。従って、管理の対象とする期間内に同じ番号が重複しなければ、使用済みの管理IDを繰り返し使用することも可能である。管理IDは、印刷スケジュール291を管理するアプリケーションプログラムが発行する。
一方、予約IDは、管理サーバ30(図1参照)で管理するPrintBoxサービスの全体で一意に割り振られる番号である。予約IDは、管理サーバ30が発行する。なお、管理の対象とする期間内に同じ番号が重複しなければ、使用済みの管理IDを繰り返し使用することも可能である。
開始日時と終了日時は、印刷物の引き取り予定時刻と、印刷する用紙の枚数等から予測される印刷の時間等を考慮して設定される。ここでの「引き取り予定時刻」は、「引き取り予定日時」ともいう。
勿論、全ての予約について、引き取り予定時刻までに印刷物の印刷が終わるように決定される。
本実施の形態では、引き取り予定時刻を特定の時刻で指定するが、予め定めた範囲で指定してもよい。例えば17:00-17:30のように30分の範囲で指定してもよい。
引き取り予定時刻が範囲で指定される場合、最も早く到来する時刻を基準に印刷スケジュール等が設定される。
なお、開始日時と終了日時は、新たな予約を受け付ける度に見直すことが望ましい。例えば後から受け付けた予約の枚数が多い場合であって、当初のスケジュールでは印刷が終わらないときには、既存の予約の開始時刻と終了時刻を変更することで、より多くの予約を扱うことが可能になる。
もっとも、印刷物の印刷は、連続した時間で一度に実行する必要はなく、空き時間を利用して実行してもよい。例えば空き時間が01:30-2:30、03:15-03:25、05:20―05:50の場合、これら3つの空き時間に1つの予約を割り当ててもよい。
なお、印刷の終了日時のうち最も遅い時刻は、印刷物の引き取り予定時刻よりも前であればよい。本実施の形態では、時間的なマージンを30分とする。すなわち、引き取り予定時刻の少なくとも30分前には印刷が完了しているように、最も遅い終了日時を決定する。この場合、印刷時間の推定値から逆算して印刷の開始日時を決定する。
終了日時は、開始日時と印刷時間の推定値を用いて計算し、最も遅い終了日時が予め定めた基準を超える場合にのみ、すなわち時間的なマージンが30分未満になる場合にのみ、開始日時を再設定してもよい。
図10の場合、用紙の欄には、用紙のサイズを表す「A4」と「A5」を例示しているが、光沢紙や封筒等の用紙の種類を規定する情報を記録してもよい。用紙の種類には、他に、コート紙、クリアファイル、普通紙がある。もっとも、用紙の種類等に関する情報は、別の項目として管理してもよい。
印刷の枚数は必須である。印刷の枚数と印刷装置261の印刷速度が分かれば、印刷時間の推定値の計算が可能になる。
図11は、稼働状況テーブル292のデータ例を示す図である。図11に示す稼働状況テーブル292は、管理IDと、予約IDと、ボックスIDと、使用の情報と、引き取り予定時刻と、現実の引き取り時刻と、空調の使用の有無とを含んでいる。なお、図11に示すデータ例は一例であり、用途に関する情報等が追加で記憶されてもよい。
ここでの管理IDは、印刷機能付きロッカー20内の各ボックスの稼働状況の管理のために用意された番号である。
稼働状況テーブル292における管理IDは、印刷スケジュール291の管理IDとは別に管理される。
この管理IDも、管理の対象とする期間内に同じ番号が重複しなければ、使用済みの管理IDを繰り返し使用することも可能である。管理IDは、稼働状況テーブル292を管理するアプリケーションプログラムが発行する。
因みに、荷物の保管と取り出しの管理が印刷機能付きロッカー20で完結的に実行される場合、管理IDは、荷物の保管を管理するアプリケーションプログラムが発行する。この場合には、例えばコインロッカーのように、荷物を預けるユーザと荷物を取り出すユーザが同じ場合がある。
なお、宅配や郵便等の荷物の保管も管理サーバ30が管理する場合、ここでの管理IDは、印刷物の印刷と保管の管理IDと重複しないように発行される。
宅配や郵便等の荷物は、空きの状態のボックスに荷物を入れることで管理が開始される。
本実施の形態の場合、荷物の保管に使用するボックスと印刷物の保管に使用するボックスは分離されている。
予約IDは、管理サーバ30(図1参照)で管理するPrintBoxサービスの全体で一意に割り振られる番号である。この予約IDを通じて、印刷スケジュール291の管理IDとの紐付けが可能になる。
ボックスIDには、管理の対象である印刷機能付きロッカー20の各ボックスを特定する番号その他の情報を使用する。例えば「A1_001」-「A1_009」の番号を、ボックスIDに使用する。もっとも、ボックスの特定が可能であれば、必ずしも「A1_001」-「A1_009」等の番号に限らない。
使用の欄には、使用の予定を含めた現在の状況が記録される。使用の予定がないボックスは「空き」として管理される。また、使用の予定があるボックスや使用中のボックスには「使用中」であることを示す情報が記録される。図11では、丸印が記録されている。
引き取り予定時刻の欄には、ユーザが印刷を予約した際に入力した引き取り予定時刻が記録される。この引き取り予定時刻は、印刷スケジュール291の決定や引き取り予定時刻を経過した時間の算出に使用される。
引き取り時刻の欄は、印刷物が現実に引き取られた時刻が記録される。この時刻は、管理サーバ30による課金の額の算出時に参照される。「A1_008」のボックスは、フリーペーパーが保管されるため、引取予定時刻の欄に「なし」と記載されている。すなわち、「A1_008」のボックスは、使用中であるが引き取り予定時刻が存在しない。
空調の欄は、空調の使用の有無や空調の使用の希望等が記録される。空調には、冷房、暖房の他、湿度の調整も含まれる。空調機280(図5参照)を使用して、ボックス内の気温を一定に保つことも可能である。
もっとも、空調の欄が存在しても、印刷機能付きロッカー20にボックス270の空調が個別に管理可能とは限らない。
また、空調が可能だとしても、全てのボックス270の空調が管理されるとは限らない。
<管理サーバの構成>
図12は、実施の形態1で使用する管理サーバ30のハードウェア構成の一例を説明する図である。
図12に示す管理サーバ30は、制御部300と、HDD310と、通信モジュール320とを有している。
制御部300は、プロセッサ300Aと、BIOS等が記憶されたROM300Bと、ワークエリアとして用いられるRAM300Cを有している。
通信モジュール320は、端末10や印刷機能付きロッカー20との通信に使用される。
HDD310は、印刷と保管の予約を管理する管理データを記憶する。本実施の形態の場合、管理データとして、ユーザテーブル310A、設備テーブル310B、稼働状況テーブル310C、予約テーブル310D、課金テーブル310E、延滞金テーブル310Fを記憶する。
図13は、ユーザテーブル310Aのデータ例を示す図である。(A)は個人と事業者の両方を管理するテーブル例を示し、(B)は事業者に固有のテーブル例を示す。
図13(A)に示すユーザテーブル310Aは、管理IDと、氏名と、登録の形態と、ユーザアカウントと、特約その他を含んでいる。なお、ユーザの顔画像その他の生体情報が登録されていてもよい。
管理IDは、PrintBoxサービスに登録されたユーザ毎に付与されている。図13では5桁の数字を用いているが、桁数は任意である。また、管理IDは、数字に限らず、アルファベットや記号と組み合わせて管理してもよい。
図13(A)の場合、氏名欄には、個人名や会社名が混在する。
登録の形態には、ユーザが個人であるのか法人であるのかの情報が記録されている。なお、個人については性別が登録されていてもよい。
図13(A)の場合、ユーザアカウントにはユーザのメールアドレスが記録されている。ユーザアカウントの情報は予約に関連する通知や本人の確認にも使用される。なお、法人の場合、ユーザアカウントとして代表アドレスや@マーク以降が記録されている。「会社AB」の場合、@マーク以降だけが登録されている。従って、@マーク以降の文字列が一致するユーザは、「会社AB」の所属とみなされ、「会社AB」の特約が適用される。
特約には、PrintBoxサービスの利用についての個別の特約の有無が記録されている。
特約には、例えば決済に関する制約、サービスの利用が可能な期間や回数、利用が可能なサービスの種類、サービスの利用が可能な地域や場所、文書のアップロードに使用する端末等がある。
決済に関する制約には、例えば使用回毎の金額の上限、月単位等での金額の上限がある。
サービスの利用が可能な期間については、例えば年単位、月単位、週単位、時間帯がある。例えば午前中の利用は許可するが、午後の利用を許可しないとの設定も可能である。ここでの利用は、引き取りの予定時刻である。
サービスの利用が可能な回数には、例えば年単位、月単位、週単位等で定めた回数がある。
利用が可能なサービスの種類には、例えばモノクロ印刷のみが可能、両面印刷のみ可能、1回の印刷で許容される枚数や部数、予め定めた期間で許容される枚数や部数がある。
サービスの利用が可能な地域や場所には、例えば国内の全ての地域、国内の特定の地域、国外の全ての国や地域、国外のうち特定の国や地域がある。
文書のアップロードに使用する端末には、例えば個人の端末、不特定の端末、会社等に登録されている端末がある。
図13(A)の場合、「会社AB」についてのみ特約が存在する。「会社AB」の特約については、図13(B)に示すテーブルで管理される。
図13(B)に示すユーザテーブル310Aは、社員IDと、氏名と、ユーザアカウントと、所属と、利用の権限とを含んでいる。
このうち、社員IDは、法人内で管理に使用されているIDである。もっとも、社員IDを秘匿する目的で、法人内とは異なるIDを新たに付与してもよい。
所属は、管理上の必要に応じて登録される。
利用の権限には、PrintBoxサービスの利用を許可する社員と許可しない社員を区別が記録される。図13(B)の例であれば、顧客を訪問する機会が多い社員にはPrintBoxサービスを利用する権限が与えられているが、基本的に内勤する社員にはPrintBoxサービスを利用する権限が与えられていない。
なお、PrintBoxサービスを利用する権限が与えられている社員についても、個人としての特約や所属するグループとしての特約が記録されていてもよい。
例えばグループについて、決済上の金額の上限、サービスの利用が可能な期間や回数、利用が可能なサービスの種類等が定められている場合、グループについて登録されている制約も読み出される。
図14は、設備テーブル310BのうちPrintBoxサービスに登録されているロッカー単位のデータ例を示す図である。
図14に示す設備テーブル310Bは、地域IDと、管理IDと、設置場所と、営業時間と、ボックス数と、サイズと、印刷性能と、空調その他を含んでいる。
地域IDは、PrintBoxサービスに登録されている印刷機能付きロッカー20が設置されている地域の管理に用いられるIDである。図14に例示した地域IDは、図1の地域に対応している。
管理IDは、個々の印刷機能付きロッカー20に割り振られている。図14の場合、地域IDと数字を組み合わせたIDを用いている。もっとも、管理IDは、設置されている地域とは無関係に付与したIDでもよい。
設置場所は、印刷機能付きロッカー20が設置されている場所を特定する情報である。設置場所には、例えば店舗の名称や住所、通りや通路の名称、設置場所に割り振られているIDがある。
営業時間には、設置場所との関係で印刷機能付きロッカー20の利用が可能な時間が記録される。なお、営業時間は曜日や祝祭日によって異なる場合もある。また、営業時間が、特定の日を指定して設定される場合もある。また、年末年始に専用の営業時間が設定される場合もある。
ボックス数には、個々の印刷機能付きロッカー20に設けられているボックスの数が登録される。ここでは、総数が登録される。印刷機能付きロッカー20を構成するボックスの数は、設置場所や設置者に応じて異なる場合がある。
サイズは、印刷機能付きロッカー20に設けられているボックスのサイズの内訳が登録される。印刷機能付きロッカー20を構成するボックスのサイズが全て同じ場合もあり得るが、異なるサイズのボックスの組み合わせの場合もある。例えば管理IDが「A1」の印刷機能付きロッカー20には、大サイズのボックスが2つ、中サイズのボックスが2つ
小サイズのボックスが5つ設けられている。このボックスの構成は、図2に例示した印刷機能付きロッカー20と同じである。
印刷性能の欄には、印刷機能付きロッカー20に設けられている印刷装置261(図5参照)の物理的な性能が登録される。図14の場合、印刷性能として、印刷の速度が毎分10枚であること、両面印刷が可能であること、特殊色の出力が可能であること、折加工が可能であることが登録されている。
なお、印刷の速度は、印刷に使用する用紙のサイズや文書の種類別に登録してもよい。
空調の欄には、空調機280(図5参照)の有無が記録される。
図15は、設備テーブル310Bのうち個別のロッカーを管理の対象とするデータ例を示す図である。
図15に示す設備テーブル310Bは、管理IDと、ボックスIDと、サイズと、保管対象と、空調管理その他を含んでいる。
ここでの管理IDは、図14に示す管理IDと同じであり、印刷機能付きロッカー20の識別用である。
ボックスIDは、印刷機能付きロッカー20を構成する個々のボックス270(図6参照)を特定するIDである。図15の例では、管理IDと数字を組み合わせたIDを用いている。もっとも、ボックスIDは、数字だけでもよい。
サイズには、対応するボックスのサイズの区分が記録される。ボックスIDの「A1_001」~「A1_009」は、図2に例示した印刷機能付きロッカー20の各ボックスに対応する。このため、「A1_001」と「A1_002」のサイズには「大」、「A1_003」と「A1_004」のサイズには「中」、「A1_005」~「A1_009」のサイズには「小」が登録されている。
保管対象の欄には、保管の対象とする物品の種類が記録される。本実施の形態で使用する印刷機能付きロッカー20の場合、1つのボックスは、印刷物の保管専用か荷物の保管専用である。このため、図15の例でも、各ボックスには、「荷物のみ」又は「印刷物のみ」が記録されている。
当然ながら、PrintBoxサービスにおいては、荷物の保管専用のボックスを除いた残りのボックスが出力先の候補となる。
因みに、「A1_008」のボックスは、フリーペーパーの保管専用である。すなわち、「A1_008」のボックスは、フリーペーパーを発行する特定のユーザに占有されている。このため、図15の例では、「印刷物のみ(フリーペーパー専用)」なる情報が記録されている。
フリーペーパー専用のボックス等のように特定のユーザや管理者しか使用し得ないボックス、換言すると不特定のユーザに開放されていないボックスは、特定の用途に特化した専用のボックスの一例である。
また、「A1_009」のボックスは、用紙の搬入専用に用いられている。このため、図15の例では、いずれのユーザにも開放されない意味で、保管の対象の欄を空欄としている。保管の対象が空欄であるボックスは、印刷物の保管の場合にも荷物の保管の場合にも、保管の候補から除外される。
空調管理の欄は、空調が可能か否かの情報が記録される。図15の例では、「A1_001」~「A1_004」のボックスは空調が可能であるが、他のボックスは空調が管理されていない。
図16は、稼働状況テーブル310Cのデータ例を示す図である。図16には、図11との対応部分に対応する符号を付して示している。
図16に示す稼働状況テーブル310Cのデータの構造は、図11に示す稼働状況テーブル292と同じである。
なぜなら、図16に示す稼働状況テーブル310Cは、PrintBoxサービスで使用する印刷機能付きロッカー20から収集された複数の稼働状況テーブル292を統合したテーブルであるためである。
図17は、PrintBoxサービスの予約テーブル310Dのデータ例を示す図である。図17に示す予約テーブル310Dは、文書の印刷と保管の予約の管理に使用される。
図17に示す予約テーブル310Dは、予約IDと、ボックスIDと、引き取り予定時刻と、文書ファイルと、印刷枚数と、料金と、特約その他を含んでいる。
予約IDは、予約毎に付与される。予約IDは、PrintBoxサービスの全体で重複しないように発行される。本実施の形態の場合、管理サーバ30(図1参照)が予約IDを発行する。
ボックスIDは、予約に対応する印刷物の保管に使用するボックスを特定するIDである。
引き取り予定時刻は、サービスを利用するユーザが端末10(図1参照)を通じて指定する。
ファイル名には、アップロードされた文書を特定する名称その他の情報が記録される。
印刷枚数は、印刷で使用する用紙の枚数である。従って、文書のページ数とは必ずしも一致しない。もっとも、複数ページを1枚にまとめない場合や両面印刷しない場合、印刷枚数は印刷する文書のページ数と一致する。
料金は、予約された印刷と保管に対してユーザに課金する料金が記録される。本実施の形態の場合、料金の項目には、印刷と保管を一体とした料金が記録される。もっとも、印刷の料金と保管の料金を別々に管理してもよい。また、印刷の料金のみを課金し、保管については延滞時に限り、追加の課金としてもよい。
本実施の形態の場合、引き取り予定時刻を経過してから30分以内は無料とし、30分を経過すると、従量制により延滞金を徴収する。
本実施の形態におけるPrintBoxサービスの利用は、電子マネーによる前払いを原則とする。換言すると、PrintBoxサービスを利用したいユーザは、電子マネーによる前払いを条件に、印刷と保管の予約が可能になる。
予約後は、印刷が実行されることで用紙や記録材が消費され、ボックスも印刷物の保管のために「使用中」として管理されるためである。
なお、割引がある場合には、電子マネーによる返金や次回以降に使用が可能なクーポンの発行により対応する。
また、割増金が発生する場合には、支払いを条件として印刷物の取り出しを認める運用を採用してもよい。この他、予め登録している口座や支払いに使用されたクレジットカード等の番号に課金する運用や次回以降の利用時にまとめて徴収してもよい。
電子マネーには、クレジットカードの他、デビットカード、暗号資産も含まれる。また、電子マネーには、専用の読み取り機にタッチすると、タッチされた端末に記録されている金額の範囲で支払いが実行される決済の方式、QRコード(登録商標)やバーコード(登録商標)の読み取りにより支払いが実行される決済の方式も対象とする。
本実施の形態の場合、印刷の実行を深夜や早朝の時間帯にスケジュールすることを許可するユーザには、料金を割り引くサービスが適用される。このサービスは、「タイムシフト割」という。
なお、タイムシフト割を適用する時間帯は、印刷機能付きロッカー20が設置されている場所により異なる場合がある。例えば0時から6時までを割引の対象とする時間帯に設定する印刷機能付きロッカー20もあれば、22時から5時までを割引の対象とする時間帯に設定する印刷機能付きロッカー20があってもよい。この時間帯は、サービスの提供者が管理する。
タイムシフト割の導入により、印刷機能付きロッカー20の印刷装置261(図5参照)を専有する時間が長い予約の印刷を、実機を操作するユーザが多い時間帯を避けてスケジュールすることが可能になる。また、推定される印刷の時間が予め定めた閾値を超える予約に関しては、印刷を実行するスケジュールを強制的に夜間に割り当てる運用としてもよい。
印刷の実行を夜間等に誘導することにより、実機を訪問したユーザが、印刷機能付きロッカー20を使用したコピーやオンデマンド印刷を使えない事態を極力減らすことが可能になる。
ここでのコピーは、いわゆるスキャンした原稿の画像を用紙に印刷する運用をいう。
オンデマンド印刷は、管理サーバ30等にアップロードされた文書を、実機を訪問したユーザの指示で印刷を開始する運用をいう。
オンデマンド印刷の場合は、文書のアップロード時ではなく、印刷の実行時に課金してもよい。実機を訪問したユーザの指示で印刷が開始されるので、消耗品の消費やボックスの占有が発生しないためである。
なお、料金は、予約時と引き取り時とに分けて支払ってもよい。すなわち、分割払いを採用してもよい。
日中は、夜間に比して屋外で印刷物を印刷するニーズも高い。そこで、オンデマンド印刷のニーズが少ない時間帯に、予約印刷の実行を誘導することで、ユーザが現地で待つ時間が短くなる。一方、サービスの提供者の収益の機会も増加する。
特約は、引き取り予定時刻を経過した場合の印刷物の扱い等が規定される。本実施の形態では、引き取り予定時刻を経過しても30分は予約されたボックス内での保管が継続される。このため、特約は、この30分も経過した場合の印刷物の扱いを規定する。
本実施の形態では、「店舗保管」と「シュレッダー」と「廃棄」のいずれかの選択が求められる。すなわち、「店舗保管」と「シュレッダー」と「廃棄」を同時に選択することは不可である。
「店舗保管」は、印刷機能付きロッカー20が設置されている店舗のスタッフや保守等を担当するスタッフによる印刷物の取り出しと保管を、ユーザが許可する場合に選択される。
「シュレッダー」は、印刷物の秘匿性を求めるユーザのために選択される。印刷物が、プライベートな写真や会社の資料のように第三者の眼に触れることが禁止される場合に選択される。
「店舗廃棄」は、店舗による保管でもシュレッダーによる裁断でもない第三の選択である。この場合は、店舗のスタップや保守等を担当するスタッフが印刷物を取り出して廃棄する。すなわち、店舗は保管しない。
なお、「店舗保管」を選択している場合でも、引き取り予定時刻から30分が経過する前であれば、ユーザは、端末10から管理サーバ30への指示により、「店舗保管」から「シュレッダー」や「店舗廃棄」への変更を可能としてもよい。また、「シュレッダー」から「店舗保管」や「店舗廃棄」への変更を可能としてもよい。また、「店舗廃棄」から「店舗保管」や「シュレッダー」への変更を可能としてもよい。
この他、保管時間の延長を選択可能としてもよい。
管理サーバ30は、引き取り予定時刻の10分前、引き取り予定時刻後も引き取りが検知されない場合、ユーザの端末10に対して引き取りを求めるメール等を通知する。
本実施の形態の場合、印刷物の裁断後に同じ文書を印刷する場合にも無料とはせず、課金する。ただし、減額してもよい。
印刷と保管の予約の受付は、引き取り予定時刻に対して予め定めた時間以内であることを条件としてもよい。
仮に1週間も前から予約を可能とすると、予約の対象であるボックス270(図6参照)が1週間占有されることになり、PrintBoxサービスを利用したい他のユーザの妨げになるためである。
ボックス270が占有される時間の短縮と印刷スケジュールの調整の自由度を確保する観点からは、引き取り予定時刻の例えば24時間前から3時間前までの時間を受付の条件としてもよい。勿論、これらの時間は一例である。なお、印刷の枚数が少なく、印刷スケジュールの調整の自由度が高い場合には、30分前までの予約を可能としてもよい。
また、課金とも関係するが、予約を受け付けてから引き取り予定時刻までの時間が基準時間よりも長い場合には、追加の保管料を徴収してもよい。
図18は、課金テーブル310Eと延滞金テーブル310Fのデータ例を示す図である。(A)は課金テーブル310Eのデータ例であり、(B)は延滞金テーブル310Fのデータ例である。
図18(A)に示す課金テーブル310Eは、印刷機能付きロッカー20の管理IDと、割り増し時間帯と、割り増し単価と、割引時間帯と、割引単価その他を含んでいる。
管理IDは、個々の印刷機能付きロッカー20に固有の事情を反映するために用いられる。全ての印刷機能付きロッカー20で共通の割り増し時間帯や割引時間帯を使用する場合には、管理IDは不要である。
割り増し時間帯は、実機前で順番待ちするユーザの減少を目的として設定される。本実施の形態では、引き取り予定時刻が割り増し時間帯に含まれる場合、割り増し料金が発生する。図18(A)の場合、管理IDが「A1」の印刷機能付きロッカー20の割り増し時間帯は、11:00-13:00である。
割り増し単価は、追加する料金の単価が登録される。単価は、PrintBoxサービスの提供者等が設定する。
割引時間帯も、実機前で順番待ちするユーザの減少を目的として設定される。割引時間帯も、引き取り予定時刻について判定される。図18(A)の場合、管理IDが「A1」の印刷機能付きロッカー20の割引時間帯は、23:00-06:00である。
割引単価は、割引する料金の単価が登録される。単価は、PrintBoxサービスの提供者等が設定する。
図18(B)に示す延滞金テーブル310Fは、印刷機能付きロッカー20の管理IDと、延滞金の単価その他を含んでいる。
延滞金テーブル310Fも、個々の印刷機能付きロッカー20に固有の事情を反映するために用いられる。全ての印刷機能付きロッカー20で延滞金の管理が共通の場合、管理IDは不要である。
延滞金の単価は、引き取り予定時刻を経過した場合に課金する料金の単価を規定する。本実施の形態の場合、10分以内は延滞金が発生しないが、10分を超えると1分毎や1回毎に延滞金が発生する。
図18(B)の場合、管理IDが「A1」の印刷機能付きロッカー20の延滞金の単価は、1分当たり10円である。また、管理IDが「A2」の印刷機能付きロッカー20の延滞金の単価は、1回あたり500円である。なお、延滞金は、ボックス270(図6参照)のサイズや印刷物の用紙の枚数で課金してもよい。
<PrintBoxサービスの利用例>
以下では、図19~図36を使用して、PrintBoxサービスの利用例を説明する。
<利用例1>
図19は、実施の形態1で使用するネットワーク印刷システム1(図1参照)で進行する処理動作の一例を説明する図である。なお、図中に示す記号のSは、ステップを意味する。
図19に示す処理動作は、ユーザが、端末10を通じ、PrintBoxサービスの使用を選択することで開始される(ステップ1)。
図20は、端末10のディスプレイに表示される印刷のための操作画面100の例を示す図である。図20に示す操作画面100では、印刷の項目が選択されており、印刷に使用が可能な印刷装置(すなわちプリンタ)の一覧が表示されている。
図20に示す操作画面100には、PrintBoxサービスの候補101が含まれている。ここでの候補101は、「PrintBox A」と「PrintBox B」の2つである。
ステータスは、いずれも「準備完了」である。従って、ユーザによる、いずれのサービスの選択も可能である。
本実施の形態では、操作画面100において「PrintBox A」が選択された場合を仮定する。
なお、図20に示すように、指定が可能なPrintBoxサービスの候補が列記されるのではなく、PrintBoxサービスの総称だけが表示され、選択後に、具体的なサービス事業者を選択可能としてもよい。
端末10からアクセスを受けた「PrintBox A」の管理サーバ30は、条件の入力画面を提示する(ステップ2)。
図21は、PrintBoxサービスの利用に際して提示される入力画面の一例を説明する図である。図21に示す入力画面は、印刷の対象とする文書の選択後や文書が開かれた状態で、印刷のタブが操作されることで、端末10のディスプレイ110に表示される。
図21に示す入力画面は、サービスのロゴ111と、引き取り日の指定欄112と、引き取り時刻の指定欄113と、引き取りを希望する場所の指定欄114と、地図を表示するボタン115と、用紙のサイズの指定欄116と、印刷の範囲の指定欄117と、部数の指定欄118と、タイムシフト印刷の指定欄119と、特約の指定欄120と、入力された内容の確定に用いるボタン121とを含んでいる。
サービスのロゴ111には、「PrintBox A」に対応するロゴが表示される。なお、「PrintBox B」に対応するロゴを図22に示す。
図22は、PrintBoxサービスの利用に際して提示される入力画面の他の一例を説明する図である。図22には、図21との対応部分に対応する符号を付して示している。
図22に示す入力画面では、ロゴ111Aの外観が矩形であり、円形の外観を例示する図21と異なっている。
場所の指定欄114には、例えば店舗名、地名、駅名をテキストで入力することが可能である。なお、指定欄114には、プルダウン方式で場所の候補を表示することも可能である。また、ボタン115を操作することで表示される地図の中から拠点を選択することも可能である。
用紙のサイズの指定欄116には、用紙の種類やサイズの一覧の中から選択された用紙の種類やサイズが入力される。
指定の範囲の指定欄117には、文書のうち印刷の対象とするページの範囲が「すべて」やページの番号等で入力される。
部数の指定欄118には、印刷の部数が入力される。
なお、図21には示していないが、印刷の向き、カラーモード、製本、綴じ加工等の指定も可能である。
図21では、タイムシフト印刷の指定欄119に「あり」が入力され、特約の指定欄120に「シュレッダー」が入力されている。この他、空調の使用の有無等を指定も想定される。タイムシフト印刷をユーザの指定とするのは、たとえ施錠されたボックス内でも、印刷物の保管が長くなることを望まない場合があるためである。
管理サーバ30は、入力された条件の確定を指示するボタン121の操作を検知すると、端末10に対し、条件を満たす場所の候補を提示する(ステップ3)。条件を満たす場所の候補は、用紙のサイズ、印刷の枚数、印刷に使用する用紙の種類、ボックス毎の空調の有無等のいずれか1つ以上を使用して決定する。例えば用紙の種類として写真用の印画紙が指定されている場合には、保存中における写真のくっつきを避ける必要から湿度を基準以下のボックスを候補に決定する。なお、湿度が低い季節であれば、対象とするボックスに空調がつけられていなくてもよい。
図23は、条件を満たす場所の候補の提示画面の一例を説明する図である。図23には、図21との対応部分に対応する符号を付して示している。
図23に示す提示画面は、サービスのロゴ111と、引き取り日時の欄131と、引き取り場所又は場所の候補の欄132と、用紙のサイズの欄133と、枚数の欄134と、料金の欄135と、予約を確定するボタン136と、前画面に戻るためのボタン137とを含んでいる。
図23に示す提示画面では、ユーザの希望する条件を単独で満たす場所がないため、複数の候補がチェックボックス付きで表示されている。
図23の場合、表示されている候補の数は3つであるが、未表示の候補も存在するので、画面右側にはスクロールバーが表示されている。
図23では、3番目の候補である「Sストア_T通り店」をユーザが選択している。
なお、本実施の形態では、ユーザの希望する条件を単独で満たす場所がない場合に場所の候補が表示されているが、単独で満たす場所があっても近隣の候補を表示してもよい。
図19の説明に戻る。
予約のボタン136の操作を端末10が管理サーバ30に通知すると(ステップ4)、管理サーバ30は、支払いを求める画面を提示する(ステップ5)。
この後、ユーザが端末10に支払いの実行を指示すると(ステップ6)、管理サーバ30は、予約を確定する(ステップ7)。
本実施の形態では、予約が確定すると、端末10から文書がアップロードされる。管理サーバ30は、アップロードされた文書のデータファイルをHDD310(図12参照)に保存するとともに、印刷物の印刷と保管を実行する印刷機能付きロッカー20に対し、文書のデータファイルと予約の情報を送信する。もっとも、印刷機能付きロッカー20へのデータファイル等の送信は、アップロードと同時である必要はない。データファイルは、印刷データでもよい。
また、予約が確定すると、管理サーバ30は、端末10に対して予約番号等を通知する(ステップ8)。
図24は、予約番号の通知画面の一例を説明する図である。図24には、図21との対応部分に対応する符号を付して示している。
図24に示す通知画面は、サービスのロゴ111と、引き取り日時の欄141と、引き取り場所の欄142と、地図を表示するボタン143と、予約番号の欄144と、印刷物が保管されるボックスの番号の欄145と、QRコード(登録商標)146とを含んでいる。
図24の場合、予約番号として「100011」が表示され、印刷物が保管されるボックスの番号として「003」が表示されている。
予約番号は、印刷物の引き取り時におけるユーザの認証等に使用される。この予約番号は、予約テーブル310D(図17参照)において、予約IDとして管理される。
ボックスの番号は、印刷の予約が可能な候補を提示する時点で既に定まっており、仮予約されている。印刷物の保管に使用するボックスの番号は、予約の時点で「空き」状態のボックスのうち印刷物の用紙のサイズや枚数に応じて決定される。
また、QRコード146には、確定した予約に関する情報が記録されており、印刷物の引き取り時におけるユーザの認証等に使用される。
当然であるが、A3サイズの用紙に印刷される印刷物は、A4サイズ用のボックスに保管することは無理である。
また、印刷物がA4サイズの用紙の2000枚に相当する空間を必要とする場合、A4サイズの用紙の1000枚までの保管用のボックスに保管することは無理である。
このような場合、保管が可能な1つのボックスが保管用に確保されるか、複数のボックスが保管用に確保される。
図25は、1つの予約に対して、同じ印刷機能付きロッカー20の複数のボックスが確保される例を説明する図である。図25には、図24との対応部分に対応する符号を付して示している。
図25の場合、予約番号「100011」に対して、「003」と「011」の2つのボックスが確保されている。
図25の例では、「003」のボックスには1000枚分の印刷物が保管され、「011」のボックスには800枚分の印刷物が保管されている。もっとも、用紙の枚数ではなく、部数を表示してもよい。なお、図24の場合と同様に、予約番号に対応するボックスの番号だけを表示してもよい。
図26は、1つの予約に対して、異なる場所に設置された2つの印刷機能付きロッカー20の各1つのボックスが確保される例を説明する図である。図26には、図24との対応部分に対応する符号を付して示している。
複数の場所が割り当てられる場合には、ボックス数が不足する場合の他に、用紙や記録材が必要数に不足する場合にも起こりうる。なお、用紙や記録材の補充がスケジュールされている場合には、用紙や記録材が予定の通り補充されることを前提に予約を受け付けることも可能である。
図26の場合、予約番号「100011」に対して、「Sストア_T通り店」の「003」番のボックスと、「Pストア_T通り店」の「016」番のボックスが確保されている。予約で印刷する枚数を分割して複数の場所に割り振る必要がある場合、ステップ3において、管理サーバ30が端末10に提示する。
候補となる近隣の場所は、地図上の2地点を直線で結んだ距離、移動の経路に沿って計算される距離、移動に要する時間等を基準として選択されるようにしてもよい。
なお、距離や時間の上限を定め、上限以内でユーザが希望する条件を満たす印刷と保管を実行し得ない場合には、予約を受け付けない運用とする。
また、距離や時間の上限を満たす範囲では、ユーザが希望する条件の満たす印刷と保管を実行し得ない場合、オプションとして、印刷と保管が可能な範囲での予約を確定し、不足分についてはキャンセル待ちの列に登録してもよい。
図24~図26に示す通知画面は、いつでも読み出して表示することが可能である。
図19の説明に戻る。
データファイル等を受信した印刷機能付きロッカー20は、予約時に特定されたボックスに紐付けて管理を開始する(ステップ9)。
ここでの管理には、印刷スケジュールの作成や更新も含まれる。また、印刷スケジュールの作成では、タイムシフト印刷の可能性やメンテナンス時間も考慮される。なお、印刷の予約時においてタイムシフト印刷が希望されていない場合でも、タイムシフト印刷が事後的に許可された場合には、タイムシフト印刷を実行してもよい。
予約の管理を開始した印刷機能付きロッカー20は、印刷スケジュールに従って印刷を実行する(ステップ10)。
その後、印刷機能付きロッカー20は、対応するボックスによる印刷物の保管を開始する(ステップ11)。この印刷物の保管は、ユーザが印刷物を引き取りに現地を訪問するまで継続される。ただし、引き取り予定時刻から予め定めた時間が経過し、シュレッダーによる裁断等が実行される場合を除く。
以下では、引き取り予定時刻に印刷物が保管されている印刷機能付きロッカー20を訪問した場合を想定する。
なお、本実施の形態の場合、印刷物は、引き取り予定時刻の30分前には印刷が完了し、予約されているボックスに保管されている。
引き取りに訪問したユーザは、自身の印刷物が保管されているボックスに対応する扉210(図2参照)又は本体201(図2参照)の中央に配置されたタッチパネル223A(図3参照)を操作し、扉210を解除する。
印刷機能付きロッカー20は、ユーザによる引き取りの操作を受け付ける(ステップ12)。
以下では、ユーザによる印刷物の引き取りに関連する操作の例を説明する。
図27は、印刷物の引き取り操作の一例を説明する図である。(A)は印刷物の引き取り画面を表示させる操作の例であり、(B)は予約番号の入力により施錠を解除する場合の操作の例を示す。図27には、図2との対応部分に対応する符号を付して示している。
図27では、ディスプレイ211がタッチパネルの場合を想定している。
まず、図27(A)に示すように、ユーザは、自身の印刷物が収容されているボックスの番号が表示されている扉210のディスプレイ211をタップする。ボックスの番号は、予約番号の通知画面(図24参照)に記載されている。
ユーザがディスプレイ211をタップすると、図27(B)に示すように、ディスプレイ211の表示は、解錠に必要な操作を案内する。
図27(B)の例では、「お引き取りですね」、「予約時に通知された予約番号を入力するか、NFCにスマートフォンをかざすか選択してください」との文が表示されている。
また、図27(B)の例では、ディスプレイ211の下部に、「番号入力」のボタンと「NFC入力」のボタンが表示されている。
図27(B)の例では、ユーザは、「番号入力」のボタンをタップしている。
図28は、予約番号による解錠が選択された場合の表示例を示す図である。(A)は予約番号の入力画面の例であり、(B)は本人であることが確認された場合の画面例である。図28には、図27との対応部分に対応する符号を付して示している。
図28(A)の場合、ディスプレイ211には、予約番号の入力を促す表示と、その入力欄と、テンキーとが表示されている。
入力された番号が、扉210に対応するボックス270(図6参照)について管理されている予約番号と一致する場合、ディスプレイ211の表示は、図28(B)に切り替わる。
図28(B)では、「解錠します」、「印刷物を取り出してください」との文が表示されている。
図29は、NFC入力による解錠が選択された場合の表示例を示す図である。(A)はNFC入力により施錠を解除する場合の操作の例であり、(B)は端末10をかざす様子を説明する図である。図29には、図27との対応部分に対応する符号を付して示している。
図29(A)の場合も、図27(B)と同じく、「お引き取りですね」、「予約時に通知された予約番号を入力するか、NFCにスマートフォンをかざすか選択してください」との文が表示され、ディスプレイ211の下部には、「番号入力」のボタンと「NFC入力」のボタンが表示されている。
図29(A)の例では、ユーザは、「NFC入力」のボタンをタップしている。
この後、図29(B)に示すように、ユーザは、端末10をNFC通信部212にかざすと、予約番号や予約に紐付けられているユーザを識別する情報が扉210に読み出され、扉210に対応するボックス270(図6参照)について管理されている情報と照合される。
照合の結果、本人であることが確認されると、ディスプレイ211の表示は、前述した図28(B)に切り替わり、印刷物の取り出しが可能になる。
図30は、解錠にQRコードを用いる場合の表示例を示す図である。(A)はQRコードの読み取り部216を有する扉210の例であり、(B)はQRコードを読み取らせる様子を説明する図である。図30には、図27との対応部分に対応する符号を付して示している。
図30(A)の場合、扉210の下部には、NFC通信部212と並びでQRコードの読み取り部216が配置されている。
また、図30(A)の例では、「お引き取りですね」、「NFCにスマートフォンをかざすか、QRコードの読み取りを選択してください」との文が表示され、ディスプレイ211の下部には、「NFC入力」のボタンと「QRコード」のボタンが表示されている。
図30(A)の例では、ユーザは、「QRコード」のボタンをタップしている。
この場合、ユーザは、予約が確定された際の通知画面に含まれるQRコード146(図24参照)を端末10の表示画面に表示させ、その後、図30(B)のように、読み取り部216にQRコードをかざす。
前述したように、QRコード146には、予約に関する情報が記録されている。
その結果、読み出された情報が、QRコード146をかざした扉210に対応するボックス270(図6参照)について管理されている情報と照合される。
照合の結果、本人であることが確認されると、ディスプレイ211の表示は、前述した図28(B)に切り替わり、印刷物の取り出しが可能になる。
なお、図27~図30を用いて説明した操作の手順は、本体201(図1参照)の中央部に配置されたタッチパネル223A(図3参照)を通じて行うことも可能である。ただし、その場合には、引き取りの対象である印刷物が保管されているボックスの番号を入力する操作がユーザに求められることがある。
なお、図29や図30に示したように、NFCやQRコードを用いた予約に関連する情報の読み取り方法を選択した場合には、読み取った情報に含まれるボックスの番号を用いて本人の確認が実行される。
また、本人であることが確認されると、対象とする扉210がプロセッサ200A(図5参照)の制御に開かれる、タッチパネル223Aに解錠されたボックスの番号や位置が表示される、扉210に設けられているディスプレイ211の表示色や輝度が変化する等が実行されてもよい。ここで、表示色や輝度の変化は、ディスプレイ211の全体が対象でもよいし、ディスプレイ211に表示されている文字だけが対象でもよい。
また、ユーザが携帯する端末10に印刷物が保管されているボックスに対応する扉210の位置や番号が通知されるようにしてもよい。
図27~図30に例示したように、印刷物が保管されているボックスの扉210を直接操作する利点として、本体201の中央に設けられたタッチパネル223Aを他のユーザが操作している場合がある。
図31は、印刷物の引取時にメインパネル220が使用中である場合を説明する図である。(A)はメインパネル220を操作中の他のユーザを示し、(B)はユーザによる印刷物の取り出しを示す。メインパネル220は、オンデマンド印刷、スキャン、コピーその他の目的でユーザが操作する「操作パネル」の一例である。
図31(A)に示す他のユーザは、オンデマンド印刷や原稿のスキャンのためにメインパネル220を操作中である。
ここでのオンデマンド印刷には、事前にクラウドサーバにアップロードされている文書の印刷を現地で指示する場合と可搬型の半導体メモリをメインパネル220に挿入する等して文書の印刷を指示する場合がある。
いずれにしても、他のユーザがメインパネル220を操作している場合、印刷物を引き取りに来たユーザはメインパネル220を操作することができず、他のユーザの操作の終了を待つ必要がある。
しかし、前述したように、印刷物が保管されている扉210に対して引き取りの操作が可能であると、他のユーザの操作が終わっていなくても、図31(B)に示すように、扉210を開いて印刷物を取り出すことが可能になる。
外出先で文書を印刷する場合には、印刷物の引き取り後にクライアントを訪問することが想定され、訪問の時刻も事前に定まっている。
このような場合にも、本実施の形態のように、待ち時間なく印刷物の引取が可能であれば、予定の時刻に、クライアントを訪問することが可能になる。
図19の説明に戻る。
前述したいずれかの手法により、ユーザによる印刷物の引き取りが完了すると、印刷機能付きロッカー20は、管理サーバ30に対し、引き取りの完了を通知する(ステップ13)。なお、通知を受けた管理サーバ30は、端末10に通知を転送する。
その後、印刷機能付きロッカー20は、HDD200D(図5参照)で管理されている管理データを更新する(ステップ14)。具体的には、稼働状況テーブル292(図11参照)に引き取り時刻が記録される。
一方、管理サーバ30は、HDD310(図12参照)で管理されている稼働状況テーブル310C(図12参照)を更新する(ステップ15)。具体的には、稼働状況テーブル310C(図16参照)に引き取り時刻が記録される。
<利用例2>
ここでは、図32及び図33を使用して、代理人による印刷物の引き取りを説明する。
図32は、代理人による印刷物の引き取りを説明する図である。図32には、図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
図32におけるネットワーク印刷システム1では、PrintBoxサービスに印刷物の印刷と保管を予約するユーザをAさんとし、印刷物を受け取りに印刷機能付きロッカー20を訪問するAさんの代理人をBさんとする。
図32では、Aさんが操作する端末を端末10Aとし、Bさんが操作する端末を端末10Bとする。
ここで、Aさんが操作する端末10AとBさんが操作する端末10Bは、通信網40を通じて通信が可能である。
代理人による引き取りであるので、Aさんは印刷機能付きロッカー20から離れた地点に位置している。
図33は、代理人による印刷物の引き取りに際して提示される操作画面の一例を説明する図である。(A)は印刷物を引き取りに来たBさんに提示される操作画面の一例であり、(B)は引き取りを依頼したAさんに提示される操作画面の一例である。図33には、図21との対応部分に対応する符号を付して示している。
図33(A)に示す操作画面は、扉210のディスプレイ211に表示される。この操作画面は、例えば印刷機能付きロッカー20(図32参照)を訪問した代理人であるユーザBがメインパネル220(図2参照)等を操作して代理引き取りを選択することで表示される。
図33(A)の例では、ディスプレイ211には、「代理引き取り」、「Aさんに引き取りを許可するか確認します」、「以下のボタンを押してください」との文が表示されている。また、図33(A)の例では、ディスプレイ211の下部に、「開始」のボタンと「戻る」のボタンが表示されている。
図33(A)の例では、依頼者であるAさんの情報が表示されているが、Aさんの情報は秘匿化してもよい。例えば「予約者に引き取りを許可するか確認します」や「本人に引き取りを許可するか確認します」と文を使用する。
本実施の形態の場合、「開始」が操作されると、Aさんの端末10Aに対し、代理人による引き取りの許可を求める通知が送信される。
図33(B)に示す操作画面は、ユーザAの操作により、端末10Aが管理サーバ30(図32参照)にアクセスすることで表示される。
図33(B)に示す操作画面は、サービスのロゴ111と、ライブ映像151と、メッセージ欄152と、許可する場合に操作される「はい」ボタン153と、許可しない場合に操作される「いいえ」ボタン154とを含んでいる。
ライブ映像151は、例えばメインパネル220(図3参照)のカメラ222(図3参照)で撮像され、管理サーバ30にアップロードされる映像である。
もっとも、カメラ222による操作中のユーザBの撮像が困難な場合には、メインパネル220のタッチパネル223Aを操作する際に撮像したユーザBの顔画像を使用してもよい。
なお、扉210にカメラが設置されている場合には、操作中のユーザBの顔画像をライブで撮像する。
この他、ライブ映像151には、代理人であるユーザBの端末10Bから端末10Aにライブ配信される映像を使用してもよい。例えば代理引き取りの通知を受けたユーザAが、代理を依頼したユーザBの端末10Bからライブ映像を取得して表示してもよい。
もっとも、ユーザBによる引き取りであることが確認されればよいので、ライブ映像151の表示は必須ではない。例えば音声通話によりユーザBとの会話により、ユーザBによる引き取りであることを確認してもよい。
図33(B)の例では、メッセージ欄152に、「予約ID:100011(ボックスA1)について代理引き取りの許可が求められています」、「許可しますか?」との文が表示されている。
ユーザAが「はい」ボタン153を操作すると、その操作の実行が管理サーバ30に通知される。続いて、管理サーバ30は、印刷機能付きロッカー20に対して、該当する扉210の解錠を指示する。
なお、ユーザAが「いいえ」ボタン154を操作すると、該当する扉210が施錠された状態が維持される。
<利用例3>
ここでは、図34及び図35を使用して、フリーペーパーの補充処理について説明する。
図34は、フリーペーパーの補充処理を説明するフローチャートである。なお、図中に示す記号のSは、ステップを意味する。
図34に示す処理は、プロセッサ200A(図5参照)がプログラムの実行を通じて実現する。
図2に示す印刷機能付きロッカー20の場合、フリーペーパーは、「008」のボックスに保管されている。
フリーペーパーが保管されている扉210は施錠されていないので、誰もが自由に扉210を開き、フリーペーパーを持ち出すことが可能である。
もっとも、フリーペーパーが保管されているボックスの扉210も施錠する運用も可能である。ただし、メインパネル220等でフリーペーパーの持ち出しが選択されると、該当する扉210を解錠する運用とすることも可能である。
本実施の形態におけるプロセッサ200Aは、常に、フリーペーパーの在庫を予測する(ステップ21)。
フリーペーパーの在庫を予測する方法の1つには、例えばボックス内に設置したカメラでボックス内を撮像し、撮像された画像から在庫を予測する方法がある。ここでの画像は、保管中のフリーペーパーの全体を撮像する必要はない。また、ここでの画像は、保管中のフリーペーパーの束の高さが分かる位置や方向から撮像される。具体的には、画像は、追加の印刷の必要性を判断する基準の高さ分の在庫の有無の判定が可能な位置や方向から撮像される。
フリーペーパーの在庫を予測する方法の他の1つには、印刷物の重量から予測する方法がある。この方法は、ボックス内に重量計が設置されている場合に可能である。
フリーペーパーの在庫を予測する方法の他の1つには、フリーペーパーが保管されている扉210(図1参照)の開閉回数から予測する方法がある。
フリーペーパーの在庫を予測する方法の他の1つには、扉210の開閉時に認証した回数から予測する方法がある。この方法は、無料でも、解錠に認証を要求する場合である。もっとも、ここでの認証は、個人の特定までは不要である。例えば事前に配布等された解錠のための情報の入力でもよい。
フリーペーパーの在庫を予測する方法の他の1つには、扉210を開閉した人数をカメラ222(図3参照)で撮像した画像から予測する方法がある。
フリーペーパーの在庫が予測されると、プロセッサ200Aは、予測された在庫が補充の条件を満たすか否かを判定する(ステップ22)。補充の条件は、予測に使用する方法によっても異なる。もっとも、おおよその部数や枚数を予測している場合には、基準とする数値より大きいか否かが判定される。
いずれにしても、ステップ22で否定結果が得られている間、プロセッサ200Aは、ステップ21に戻る。
一方、ステップ22で肯定結果が得られた場合、プロセッサ200Aは、フリーペーパーの追加の印刷をスケジュールする(ステップ23)。
図35は、プロセッサ200Aの処理によるフリーペーパーの補充を説明する図である。(A)はフリーペーパーの在庫が基準よりも多い例を示し、(B)はフリーペーパーの在庫が基準よりも少ない例を示し、(C)は追加の印刷によりフリーペーパーの在庫が基準よりも多くなった例を示す。
なお、プロセッサ200Aによる追加の印刷による印刷物の補充は、有料での取り出しが許容される新聞や冊子にも応用が可能である。有料の印刷物の場合、扉210の開閉は入金の検出を条件とする。すなわち、入金を認証に代えて利用する。もっとも、有料の印刷物の場合には、入金額以上の部数の取り出しを防ぐ目的で、ボックス270を二重底とし、プロセッサ200Aの制御により、入金額に応じた部数だけが、ユーザからのアクセスが可能な場所に排出される仕組みを採用する。
<利用例4>
図36は、オンデマンド印刷を希望するユーザを近隣の店舗に誘導する場合に提示される画面例を説明する図である。(A)は予約された印刷の実行中にオンデマンド印刷を受け付けた場合に表示される画面例を示し、(B)は近隣の店舗を紹介する画面例を示す。
本実施の形態で使用する印刷機能付きロッカー20では、PrintBoxサービスのユーザによる予約に従って印刷物の印刷が実行される。
このため、オンデマンド印刷を希望するユーザが印刷機能付きロッカー20を訪問した際に、周辺には他の客がいないにも関わらず、予約された印刷が実行されていることが起こり得る。
このような場合、オンデマンド印刷のために訪問したユーザの利便性が損なわれてしまう。また、印刷機能付きロッカー20を設置している事業者についてもサービスを提供する機会が損なわれてしまう。
そこで、印刷機能付きロッカー20は、予約された印刷の実行中に、オンデマンド印刷を受け付けた場合、図36(A)に示す画面をタッチパネル223Aに表示する。
図36(A)の例では、「現在、予約された印刷を実行中です」、「この印刷の終了予定時刻は、10分後の15:30です」、「オンデマンド印刷が可能な近隣の店舗を案内しますか?」との文と、「はい」ボタンと、「いいえ」ボタンが表示されている。
図36(A)の例では、オンデマンド印刷を実行できない理由が表示されるので、理由が表示されない場合に比して、ユーザの納得感の向上が期待される。
また、図36(A)の例では、現地で待つ場合の待ち時間が10分であること示されるとともに、オンデマンド印刷の受付が可能になる時刻も示される。このため、オンデマンド印刷を希望するユーザは、そのまま印刷を待つべきか、他の店舗に向かうべきかの判断の材料を得ることが可能である。
なお、予約された印刷が実行中の印刷に限らず、他の予約が連続している場合には、連続する全ての予約が終了するまでの要する時間やオンデマンド印刷の受付が可能になる時刻が表示される。
また、予約による印刷は、引き取り予定時刻との関係で、わずかな空き時間を挟んでスケジュールされる場合がある。この場合、実行中の印刷が終了後に無条件にオンデマンド印刷を受け付けると、予定されている他の印刷の実行に影響が及ぶ可能性がある。
このような場合には、オンデマンド印刷を希望するユーザに対して、オンデマンド印刷する枚数やデータファイルを入力させ、オンデマンド印刷の割り込みが可能であるかを事前に確認する機能をプロセッサ200Aに用意することが望ましい。
数枚のオンデマンド印刷であれば、空き時間が5分程度でも割り込みが可能である。一方、オンデマンド印刷について推定される作業時間がスケジュール上の空き時間よりも長い場合には、割り込みは許されない。
もっとも、印刷物の引き取り予定時刻との関係では、スケジュールの再調整が可能な場合もある。例えばタイムシフト印刷のように、印刷物の引き取り予定時刻に対して数時間前に印刷が予定されている場合である。このような場合には、開始時刻が30分ほど後にシフトしたとしても、他の予定の全ての実行が可能であれば、実行中の印刷の終了後にオンデマンド印刷を割り込ませることも、実行中の印刷を中断してオンデマンド印刷を割り込ませることも可能である。
このような割り込みが可能であるのは、PrintBoxサービスによる印刷物は、予約されたボックス270に保管されるためである。
「はい」ボタンが操作された場合、タッチパネル223Aの表示は、図36(B)に切り替わる。
図36(B)の例では、タッチパネル223Aに「案内可能な店舗が3箇所あります」との文に続いて、各店舗の名称と、各店舗までの距離、各店舗の場所を説明するための地図を表示するためのボタンが表示されている。
また、画面の下には、前画面に「戻る」ためのボタンが表示されている。
オンデマンド印刷は、急ぎの場合が多いため、オンデマンド印刷が可能な他の店舗を提示することで、ユーザの利便性と収益機会の両立が可能になる。
なお、誘導する店舗にユーザが到着する時刻に、PrintBoxサービスの予約が存在することは避ける必要がある。
このため、他の店舗を提示する場合には、PrintBoxサービスの予約が存在しないことを確認する。また、移動の前に、オンデマンド印刷の対象とする文書を管理サーバ30にアップロードしてもらい、移動先の店舗に設置されている印刷機能付きロッカー20で移動後に印刷物を引き取れるようにしてもよい。
この機能を用いれば、他の店舗への移動の時間を有効に活用することが可能になる。また、提示する各店舗については、PrintBoxサービスによる印刷と保管の予約を受け付けた場合に印刷物の引き取りが可能になる時刻も計算して提示することが望ましい。
印刷物を引き取りが可能な時刻が分かれば、店舗への移動の時間や引き取り後の目的地までの移動の時間等を総合して、ユーザにとって都合のよい店舗を予約先に決定することが可能になる。
因みに、スキャナによる原稿の読み取りは、印刷とは関係しないので、予約された印刷の実行中も受付が可能である。
<実施の形態2>
図37~図40を用いて、実施の形態2について説明する。
<システムの全体構成>
図37は、実施の形態2で想定するネットワーク印刷システム1Aの使用例を説明する図である。図37には、図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態におけるネットワーク印刷システム1Aは、印刷物と荷物の保管に兼用されるボックスを含まない印刷機能付きロッカー20と、印刷物と荷物の保管に兼用されるボックスを含む印刷機能付きロッカー20とで構成されている。
さらに、印刷物と荷物の保管に兼用されるボックスを含む印刷機能付きロッカー20は、温度管理機能に対応する印刷機能付きロッカー20と温度管理機能を有しない印刷機能付きロッカー20とに分類される。
すなわち、図37に示す印刷機能付きロッカー20は、機能上、3つに分類される。図37では、種類別に網掛けの種類を変更している。
図37に示すネットワーク印刷システム1Aは、荷物の保管を管理する管理サーバ50が追加されている点で、図1に示すネットワーク印刷システム1と異なる。なお、本実施の形態の場合、管理サーバ50を運用する事業者は、管理サーバ30を運用する事業者とは異なっている。もっとも、各サーバを運用する事業者が同じである場合を排除しない。
<設備テーブルのデータ例>
図38は、実施の形態2で使用する設備テーブル310Bのデータ例を示す図である。図38には、図15との対応部分に対応する符号を付して示している。
図38に示す設備テーブル310Bと図15に示す設備テーブル310Bとの違いは、保管対象の欄である。
具体的には、図38に示す設備テーブル310BにおけるボックスIDの「A1_002」~「A1_007」、「A2_005」、「B1_001」、「C1_001」の保管対象が、印刷物と荷物になっている。
すなわち、これらのボックスは、あるときは印刷物の保管に使用され、あるときは荷物の保管に使用される。
<荷物の保管を管理する管理サーバの構成>
図39は、実施の形態2で使用する管理サーバ50のハードウェア構成の一例を説明する図である。
図39に示す管理サーバ50は、制御部500と、HDD510と、通信モジュール520とを有している。
制御部500は、プロセッサ500Aと、BIOS等が記憶されたROM500Bと、ワークエリアとして用いられるRAM500Cを有している。
通信モジュール520は、端末10、印刷機能付きロッカー20、管理サーバ30との通信に使用される。
HDD510は、荷物の受け取りと発送を管理する管理データを記憶する。本実施の形態の場合、管理データとして、ユーザテーブル510A、設備テーブル510B、稼働状況テーブル510Cを記憶する。
ユーザテーブル510Aは、ロッカーを介在した荷物の受け取りと発送を行うサービスに登録されたユーザを管理するテーブルである。
設備テーブル510Bは、管理しているロッカーの設備を管理するテーブルである。本実施の形態の場合、管理の対象とするロッカーの一部が、印刷機能付きロッカー20と重複している。例えば設備テーブル510Bには、設備テーブル310B(図38参照)と類似のデータ構造を使用する。
稼働状況テーブル510Cは、各ロッカーのボックスの稼働状況を管理するテーブルである。
ここでの稼働状況には、例えば「空き」、「受け取り待ち」、「発送待ち」等の情報が記録されている。
「受け取り待ち」のボックスの稼働状況のデータは、受取人の情報と紐付けられている。また、「発送待ち」のボックスの稼働状況のデータは、発送人の情報と紐付けられている。
この稼働状況テーブル510Cにも、例えば稼働状況テーブル310C(図16参照)と類似のデータ構造を使用する。
<処理動作>
図40は、実施の形態2で使用するネットワーク印刷システム1A(図37参照)で進行する処理動作の一例を説明する図である。図40には、図19との対応部分に対応する符号を付して示している。なお、図中に示す記号のSは、ステップを意味する。
図40に示す処理動作は、PrintBoxサービスの利用の観点から表している。また、図40では、図19におけるステップ1~ステップ6の処理動作を省略している。
従って、以下ではステップ7から説明を開始する。
図40の場合、PrintBoxサービスによる印刷物の印刷と保管の予約が確定すると、管理サーバ30は、印刷機能付きロッカー20に文書のデータファイルと予約の情報を送信すると共に、荷物の保管を管理する管理サーバ50に対し、予約の発生を通知する。本実施の形態の場合、一部のボックスが荷物の保管にも利用されるためである。なお、管理サーバ50に対する通知は、荷物の保管に兼用されるボックスが予約される場合に限定してもよい。
ここで、通知を受けた管理サーバ50は、管理データを更新する(ステップ21)。具体的には、稼働状況テーブル510C(図39参照)のうち該当するボックスの使用の状況を更新する。
なお、文書のデータファイル等を受信した印刷機能付きロッカー20の処理動作は、図19と同じである。
従って、印刷物の引き取りが完了すると、その完了が、印刷物の保管を管理する管理サーバ30に通知される。
印刷物の引き取りが完了したということは、印刷物が保管されていたボックスが空に戻ったことを意味する。
そこで、印刷物を管理する管理サーバ30は、稼働状況テーブル310Cを更新すると共に、荷物の保管を管理する管理サーバ50に対し、占有の終了を通知する。
この通知を受信した管理サーバ50は、管理データを更新する(ステップ22)。具体的には、稼働状況テーブル510C(図39参照)における該当するボックスの使用の状況を「空き」に変更する。
<実施の形態3>
本実施の形態では、扉210(図2参照)とボックス270(図6参照)とが物理的に分離しており、ボックス270が本体201(図2参照)の内側で移動可能な場合について説明する。
<印刷機能付きロッカーの構成>
図41は、実施の形態3で使用する印刷機能付きロッカー20のハードウェア構成の一例を説明する図である。図41には、図5との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態で使用する印刷機能付きロッカー20の装置部260には、ボックス移動機構266が追加されている点で、図5に例示したハードウェア構成と相違する。ボックス移動機構266は、ボックスの位置を移動可能な機構の一例である。
図42は、ボックス移動機構266により移動されるボックス270Aの形状と移動の方向を説明する図である。(A)は実施の形態3で使用するボックス270Aの一例を示し、(B)はボックス270Aが移動される方向を示す。
図42(B)は、本体201の内部を右側面側から透視した図である。図42(B)中の矢印は、ボックス270Aが移動する方向を表している。すなわち、ボックス270Aは、正面側と背面側の間で水平方向に移動されるとともに、上下方向にも移動される。
図42(A)に示すように、本実施の形態におけるボックス270Aは、底面の周囲を側面で囲んだ箱型の形状を有している。換言すると、ボックス270Aは、上方に開いた形状を有している。
このため、本実施の形態の場合、印刷物は、ボックス270Aの上方に設けられた開口を通じて出し入れされる。
図43は、ボックス移動機構266により移動されるボックス270Bの他の形状と移動の方向を説明する図である。(A)はボックス270Bを本体201の側面側から見た図であり、(B)はボックス270Bを上方から見た図であり、(C)はボックス270Bが移動される方向を示す。
図43(C)は、本体201の内部を右側面側から透視した図である。図43(C)中の矢印は、ボックス270Bが移動する方向を表している。すなわち、ボックス270Bは、正面側と背面側の間で水平方向に移動されるとともに、上下方向にも移動される。
図43(A)及び(B)に示すように、本実施の形態で使用するボックス270Bは、板又は棚に近い形状を有している。
このため、本実施の形態の場合、印刷物は、ボックス270Bの上方からも側面側からも出し入れが可能である。
<可動型のボックスの移動例>
図44は、可動型のボックスの移動処理を説明するフローチャートである。なお、図中に示す記号のSは、ステップを意味する。
図44に示す処理は、プロセッサ200A(図5参照)がプログラムの実行を通じて実現する。
本実施の形態におけるプロセッサ200Aは、印刷物を保管している全てのボックスについて、引き取り予定時刻と現在時刻との時間差を検知する(ステップ31)。
次に、プロセッサ200Aは、現在時刻は引き取り予定時刻前か否かを判定する(ステップ32)。
現在時刻が引き取り予定時刻前の場合、プロセッサ200Aは、ステップ32で肯定結果を得る。
この場合、プロセッサ200Aは、時間差に応じてボックス270A又は270Bを引き取り用の位置に近づける方向に移動させる(ステップ33)。
本実施の形態の場合、引き取り用の位置は、ユーザによる印刷物の取り出しが容易な高さを想定する。例えば本体201の高さ方向の中央付近を想定する。図2に示す印刷機能付きロッカー20であれば、引き取り用の位置として、ボックスIDの「A1_001」や「A1_007」の位置を想定する。もっとも、この位置は一例に過ぎない。
一方、現在時刻が引き取り予定時刻後の場合、プロセッサ200Aは、ステップ32で否定結果を得る。
この場合、プロセッサ200Aは、時間差に応じてボックス270A又は270Bを引き取り用の位置から遠ざかる方向に移動させる(ステップ34)。図2に示す印刷機能付きロッカー20であれば、ボックスIDの「A1_002」や「A1_003」、「A1_005」~「A1_006」の位置を想定する。
ステップ33又はステップ34の移動が完了すると、プロセッサ200Aは、ボックスの位置情報を更新する(ステップ35)。
例えば位置が移動しない扉210を基準として、本体201内で印刷物が保管されているボックスの位置を更新する。
本実施の形態の場合、ボックス270A又は270Bを背面側に移動させることで形成される空間に隣接する他のボックスを1つずつ移動させる手法を採用する。もっとも、退避場所の確保が可能であれば、複数のボックスを一度に移動させてもよい。また、1つずつ位置を移動するのではなく、離れた扉210の背後に位置している複数のボックス間で位置を入れ替えてもよい。
まず、現在時刻が引き取り予定時刻より前の場合のボックスの移動を説明する。
図45は、現在時刻が引き取り予定時刻に近づく場合における本体内のボックスの移動を説明する図である。(A)は2時間以上前のボックス「A1_007」の位置を示し、(B)は1時間前のボックス「A1_007」の位置を示し、(C)は15分前のボックス「A1_007」の位置を示す。
図46は、現在時刻が引き取り予定時刻に近づく場合における扉210に表示されるボックス番号の移動を説明する図である。(A)は2時間以上前の表示を示し、(B)は1時間前の表示を示し、(C)は15分前の表示を示す。
図45及び図46の場合、引き取り用の位置は、扉210の「007」番の位置である。
2時間以上前の時点において、引き取り用の位置には、ボックスIDの「A1_005」が位置している。このため、図46の場合、同位置の扉210のディスプレイ211には、「A1_005」と「空き」が表示されている。
一方、移動の対象である「A1_007」のボックスは、2時間以上前の時点において、扉210の「005」番に位置している。このため、同位置の扉210のディスプレイ211には、「A1_007」と「回収待ち」が表示されている。
これに対し、1時間前になると、移動の対象である「A1_007」のボックスは、1つ下の段に移動する。すなわち、「A1_007」のボックスは、扉210の「006」番の位置に移動する。このため、同位置の扉210のディスプレイ211には、「A1_007」と「回収待ち」が表示されている。
そして、15分前になると、移動の対象である「A1_007」のボックスは、更に1つ下の段の引き取り用の位置に移動する。すなわち、「A1_007」のボックスは、扉210の「007」番の位置に移動する。このため、同位置の扉210のディスプレイ211には、「A1_007」と「回収待ち」が表示されている。
次に、現在時刻が引き取り予定時刻を経過した場合のボックスの移動を説明する。
図47は、引き取り予定時刻からの経過時間が長くなる場合における本体内のボックスの移動を説明する図である。(A)は経過時間が30分以内の場合のボックス「A1_007」の位置を示し、(B)は1時間経過後のボックス「A1_007」の位置を示し、(C)は2時間以上経過後のボックス「A1_007」の位置を示す。
図48は、現在時刻が引き取り予定時刻を経過した後の扉210に表示されるボックス番号の移動を説明する図である。(A)は経過時間が30分以内の場合における表示を示し、(B)は1時間経過後の表示を示し、(C)は2時間以上経過後の表示を示す。
なお、図47及び図48では、引き取り予定時刻から2時間以上経過しても印刷物の保管が継続する場合を想定している。
図47及び図48の場合、引き取り用の位置は、扉210の「007」番の位置である。
引き取り予定時刻から30分以内の間、引き取り用の位置には、ボックスIDの「A1_007」が位置している。このため、図48の場合、同位置の扉210のディスプレイ211には、「A1_007」と「回収待ち」が表示されている。
これに対し、引き取り予定時刻から1時間が経過すると、移動の対象である「A1_007」のボックスは、1つ上の段に移動する。すなわち、「A1_007」のボックスは、扉210の「006」番の位置に移動する。このため、同位置の扉210のディスプレイ211には、「A1_007」と「回収待ち」が表示されている。
そして、引き取り予定時刻から2時間以上が経過すると、移動の対象である「A1_007」のボックスは、更に1つ上の段に移動する。すなわち、「A1_007」のボックスは、扉210の「005」番の位置に移動する。このため、同位置の扉210のディスプレイ211には、「A1_007」と「回収待ち」が表示されている。
なお、本実施の形態では、現在時刻が引き取り予定時刻に近づくのに伴い、予め定められた特定の扉位置に近づく方向に印刷物が移動されているが、ユーザが希望する扉位置に印刷物を移動させてもよい。
また、現在時刻が引き取り予定時刻を経過すると、予め定められた特定の扉位置から離れる方向に印刷物が移動されているが、シュレッダー265(図5参照)の場所に近づく方向に移動してもよい。または、現在時刻が引き取り予定時刻を経過すると、廃棄用のゴミ箱に近づく方向に移動されてもよい。
<実施の形態4>
本実施の形態では、原稿をスキャンする場合における原稿が排出される扉210の透明化について説明する。
図49は、スキャンされた原稿がボックス内に排出される場合における扉210等の透明化について説明する図である。(A)はスキャンの実行前の扉210を示し、(B)はスキャン中の扉210の変化を示す。
印刷機能付きロッカー20(図1参照)の場合、原稿のスキャンは装置内部で実行される。このため、ユーザは、原稿がスキャンされる様子を外部から観察し得ない。特に、スキャンされた原稿が空き状態のボックス内に排出される場合、ユーザによっては、ボックス内に排出される用紙が真の原稿なのか不安を覚えることがある。
そこで、本実施の形態では、ディスプレイ211として、光の透過度を調整可能なデバイスを使用する。
図49(A)では、ディスプレイ211が光を透過させない状態で使用されているので、扉210の内側を観察し得ない。
一方、図49(B)では、ディスプレイ211が光を透過する状態で使用されているので、扉210の内側にあるボックスに設けられているスリット210Aから原稿が排出される様子をリアルタイムで観察することが可能である。
この機能を追加することで、ユーザの安心度が改善される。
なお、図49では、光の透過度が切り替えられるディスプレイ211について説明したが、扉210がいわゆる調光ガラスであってもよい。調光ガラスは、例えば光を透過する部材に光の透過度を切り替え可能なフィルムを貼り付けた構造でも、光を透過する2枚の部材の間に液晶層を挟み込んだ構造でもよい。光を透過する部材には、例えばガラス、プラスチックがある。
因みに、本実施の形態では、原稿をスキャンする場合を想定しているが、スキャンにより読み取った原稿の画像を印刷物として出力するコピー動作においても、原稿が出力されるボックスの扉210の内側を外から観察可能にしてもよい。
因みに、印刷物が出力されるボックスの扉210についても透明化して、印刷物が出力される様子をリアルタイムで扉210の外から観察可能にしてもよい。
<実施の形態5>
本実施の形態では、印刷機能付きロッカー20(図1参照)の他の外観例について説明する。
図50は、実施の形態5で使用する印刷機能付きロッカー20Aの外観例を説明する図である。図50には、図2との対応部分に対応する符号を付して示している。
図51は、実施の形態5で使用する印刷機能付きロッカー20Aの6面構造の一例を説明する図である。(A)は正面、平面及び右側面を表す図であり、(B)は左側面図であり、(C)は底面図であり、(D)は背面図である。なお、(A)の図は斜角45度のキャビネット図である。図51には、図4との対応部分に対応する符号を付して示している。
図50及び図51に示す印刷機能付きロッカー20Aは、上部側の扉210とボックス270(図6参照)が取り除かれている点で、実施の形態1で説明した印刷機能付きロッカー20と相違する。
上部側の扉210とボックス270を取り除いたことで、印刷機能付きロッカー20Aの重心を下げることが可能になる。重心が下がることで、転倒しづらい印刷機能付きロッカー20Aが実現される。
もっとも、扉210とボックス270の数を減らすと、保管の場所も少なくなる。
そこで、印刷機能付きロッカー20Aのように扉210等の数を減らすのではなく、印刷機能付きロッカー20(図1参照)に保管されている印刷物や荷物を下段側に集めるようにしてもよい。
印刷物や荷物を下段に集める方法には、印刷物の出力先や荷物の預かり先として下側の扉210を優先する方法、印刷物の出力後や荷物の預かり後にボックス270の位置を下段側に移動させる方法を採用してもよい。これらの制御はプロセッサ200A(図5参照)が実行する。
<実施の形態6>
本実施の形態でも、印刷機能付きロッカー20(図1参照)の他の外観例について説明する。
図52は、実施の形態6で使用する印刷機能付きロッカー20Bの外観例を説明する図である。図52には、図50との対応部分に対応する符号を付して示している。
図53は、実施の形態6で使用する印刷機能付きロッカー20Bの6面構造の一例を説明する図である。(A)は正面、平面及び右側面を表す図であり、(B)は左側面図であり、(C)は底面図であり、(D)は背面図である。なお、(A)の図は斜角45度のキャビネット図である。図53には、図51との対応部分に対応する符号を付して示している。
本実施の形態で使用する印刷機能付きロッカー20Bが、実施の形態5で使用する印刷機能付きロッカー20Aと異なる点は、扉210の一部に物理的な鍵穴217が設けられている点である。
なお、鍵穴217を全ての扉210に設けることも可能である。
物理的な鍵を用いて解錠する利点は、電子的なハッキングや漏洩に対する安全性が向上する点である。
例えば電子キーや暗号キーを用いた解錠では、解錠に必要な鍵を複数人で流用することも容易であるが、物理的な鍵であれば、又貸しは可能でも、同時に複数人で鍵を持つことは不可能である。
なお、印刷物の出力先として鍵穴217が設けられた扉210を使用するか、電子鍵で開閉する扉210を使用するかは、予約時に指定が可能であってもよい。
<他の実施の形態>
(1)以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は前述した実施の形態に記載の範囲に限定されない。前述した実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
(2)前述の実施の形態においては、印刷機能付きロッカー20(図1参照)の正面中央列にメインパネル220(図1参照)を配置しているが、メインパネル220の配置はこれに限らない。例えばメインパネル220は、印刷機能付きロッカー20の正面左側や右側にずらして配置してもよい。また、メインパネル220そのものを印刷機能付きロッカー20から無くしてもよい。もっとも、メインパネル220を設けない場合でも、ユーザが携帯するスマートフォン等の端末10(図1参照)と通信するための通信モジュールを本体201に設ける。因みに、メインパネル220を設けない印刷機能付きロッカー20の場合には、ユーザが形態する端末10を通じてプロセッサ200A(図5参照)と通信する。
(3)前述した各実施の形態におけるプロセッサ200Aは、広義的な意味でのプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU(=Central Processing Unit)等)の他、専用的なプロセッサ(例えばGPU(=Graphical Processing Unit)、ASIC(=Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(=Field Programmable Gate Array)、プログラム論理デバイス等)を含む。
また、前述した各実施の形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサが単独で実行してもよいが、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して実行してもよい。また、プロセッサにおける各動作の実行の順序は、前述した各実施の形態に記載した順序のみに限定されるものでなく、個別に変更してもよい。
1、1A…ネットワーク印刷システム、10、10A、10B…端末、20…印刷機能付きロッカー、30、50…管理サーバ、40…通信網

Claims (37)

  1. 印刷装置と、予約に応じて印刷された印刷物を保管する複数の保管庫と、印刷物を対応する保管庫に搬送する搬送機構とを有する保管装置とネットワーク経由で通信するサーバ装置により実行される情報処理方法であって、
    端末から指定された印刷物の印刷と保管が可能な前記保管装置を、出力先の候補として当該端末に提供し、
    前記候補の中から選択された前記保管装置に対し、データファイルを送信する
    情報処理方法。
  2. 印刷物を保管する保管庫が荷物の保管にも兼用される場合、
    前記サーバ装置は、
    荷物の保管を管理する他のサーバ装置との連携により、前記端末に提供する出力先の候補を決定する、
    請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記サーバ装置は、
    荷物の保管にのみ割り当てられている保管庫を除外した残りの保管庫を対象として、前記端末に提供する出力先の候補を決定する、
    請求項2に記載の情報処理方法。
  4. 前記サーバ装置は、
    前記保管装置に特定の用途に特化した専用の保管庫が用意されている場合、当該専用の保管庫を除外した残りの保管庫を対象として、前記端末に提供する出力先の候補を決定する、
    請求項3に記載の情報処理方法。
  5. 前記サーバ装置は、
    印刷物のサイズ、枚数、種類のいずれか1つ以上に応じて、印刷物の保管が可能な出力先の候補を決定する、
    請求項1に記載の情報処理方法。
  6. 前記サーバ装置は、
    容量を単独で満たす保管庫が存在しない場合でも、合計すれば当該容量を満たす複数の保管庫を有する前記保管装置を出力先の候補として前記端末に提供する、
    請求項5に記載の情報処理方法。
  7. 前記サーバ装置は、
    容量を単独で満たす保管庫が存在しない場合、設置されている場所の距離が予め定めた条件を満たす複数の前記保管装置の組み合わせを、出力先の候補として前記端末に提供する、
    請求項5に記載の情報処理方法。
  8. 前記サーバ装置は、
    前記端末を操作するユーザが利用の権限を有する前記保管装置の中から、出力先の候補を決定する、
    請求項1に記載の情報処理方法。
  9. 前記利用の権限は、決済について規定されている、
    請求項8に記載の情報処理方法。
  10. 前記利用の権限は、ユーザの所属先との関係により規定される、
    請求項8に記載の情報処理方法。
  11. 前記保管装置に保管庫の位置を移動可能な機構が設けられている場合、
    前記サーバ装置は、
    印刷物が保管されている保管庫について指定されている印刷物の引き取り予定日時と現在時刻との関係に応じ、保管庫の位置の移動を、前記保管装置に指示する
    請求項1に記載の情報処理方法。
  12. 前記サーバ装置は、
    前記引き取り予定日時に、対応する保管庫の位置を、予め定めた位置に移動させる、
    請求項11に記載の情報処理方法。
  13. 前記引き取り予定日時の経過後も印刷物の保管が継続している場合、
    前記サーバ装置は、
    現在時刻と前記引き取り予定日時との時間差に応じ、対応する保管庫の位置を、予め定めた位置から遠ざける方向に移動させる、
    請求項11に記載の情報処理方法。
  14. 前記引き取り予定日時を経過した後の保管の期間が予め定めた基準を超えた場合、
    前記サーバ装置は、
    対応する保管庫を、前記印刷物を裁断する裁断手段が存在する位置に移動させ、又は、対応する印刷物を当該裁断手段が存在する位置に移動させ、保管されている印刷物の裁断を指示する、
    請求項13に記載の情報処理方法。
  15. 前記サーバ装置は、
    自由な引き取りが許可されている印刷物の場合、残数に応じて追加の印刷を指示する、
    請求項1に記載の情報処理方法。
  16. 前記サーバ装置は、
    前記残数を、カメラで撮像された印刷物の画像、印刷物の重量、扉の開閉の回数、扉の開閉時に認証した回数、及び、扉を開閉した人数のいずれか1つにより特定する
    請求項15に記載の情報処理方法。
  17. 前記サーバ装置は、
    印刷物の印刷を指示したユーザとは異なる代理人による印刷物の引き取りの通知を受けた場合に、対応する保管庫の施錠を解錠する情報が前記端末から与えられたとき、前記保管装置に解錠を指示する、
    請求項1に記載の情報処理方法。
  18. 前記サーバ装置は、
    印刷物の印刷に選択された前記保管装置毎に印刷のスケジュールを管理する、
    請求項1に記載の情報処理方法。
  19. 前記サーバ装置は、
    印刷物を印刷する時間帯により印刷の単価を変更する、
    請求項18に記載の情報処理方法。
  20. 前記サーバ装置は、
    印刷物が保管されている保管庫について指定されている印刷物の引き取り予定日時の経過後も印刷物の保管が継続する場合、保管の期間に応じた料金を徴収する、
    請求項1に記載の情報処理方法。
  21. 印刷装置と、予約に応じて印刷された印刷物を保管する複数の保管庫と、印刷物を対応する保管庫に搬送する搬送機構と、予約に応じて保管庫の扉の開閉を制御する施錠機構と、プロセッサとを有し、
    前記プロセッサは、前記印刷装置で印刷された印刷物を収容可能な状態の保管庫に、印刷物を搬送させる、
    印刷機能付き保管装置。
  22. 操作パネルを更に有し、
    前記プロセッサは、
    前記操作パネルの操作中でも、携帯型の端末からの解錠の指示を受け付けた場合、対応する保管庫の施錠を解錠する、
    請求項21に記載の印刷機能付き保管装置。
  23. 前記プロセッサは、
    解錠の対象である扉に関して、携帯型の端末との間で通信が確立し、解錠の指示を受信した場合、当該扉の解錠を指示する、
    請求項21又は22に記載の印刷機能付き保管装置。
  24. 保管庫と扉が分離した構造の場合、扉の内側の空間内で保管庫を移動させる移動機構を更に有する、
    請求項21に記載の印刷機能付き保管装置。
  25. 前記プロセッサは、
    前記移動機構を制御し、印刷物の保管に用いる保管庫を、印刷物の引き取りに用いる特定の位置に移動させる、
    請求項24に記載の印刷機能付き保管装置。
  26. 前記プロセッサは、
    印刷物の引き取り予定日時と現在時刻との関係に応じ、印刷物を保管中の保管庫の位置を移動させる、
    請求項24に記載の印刷機能付き保管装置。
  27. 前記プロセッサは、
    前記引き取り予定日時までに、対応する保管庫の位置を、予め定めた位置に移動させる、
    請求項26に記載の印刷機能付き保管装置。
  28. 前記引き取り予定日時の経過後も印刷物の保管が継続している場合、
    前記プロセッサは、
    現在時刻と前記引き取り予定日時との時間差に応じ、対応する保管庫の位置を、予め定めた位置から遠ざける方向に移動させる、
    請求項26に記載の印刷機能付き保管装置。
  29. 前記引き取り予定日時を経過した後の保管の期間が予め定めた基準を超えた場合、
    前記プロセッサは、
    対応する保管庫を、前記印刷物を裁断する裁断手段が存在する位置に移動させ、又は、対応する印刷物を当該裁断手段が存在する位置に移動させ、保管されている印刷物の裁断を指示する、
    請求項26に記載の印刷機能付き保管装置。
  30. 少なくとも一部の保管庫で温度の管理が可能な場合、
    前記プロセッサは、
    印刷物を予め定めた範囲の温度で管理されている保管庫で印刷物を保管する、
    請求項21に記載の印刷機能付き保管装置。
  31. 前記プロセッサは、
    印刷物が保管されている保管庫の湿度を予め定めた範囲に調整する、
    請求項30に記載の印刷機能付き保管装置。
  32. 原稿の画像を読み取るスキャナを更に有し、
    前記プロセッサは、
    前記スキャナの使用中、印刷物が出力される保管庫に対応する扉を、保管庫内の観察が可能な状態に制御する、
    請求項21に記載の印刷機能付き保管装置。
  33. 原稿の画像を読み取るスキャナを更に有し、
    前記プロセッサは、
    前記スキャナの使用中、原稿が出力される保管庫に対応する扉、保管庫内の観察が可能な状態に制御する、
    請求項21又は32に記載の印刷機能付き保管装置。
  34. 消火のための設備を更に有する、
    請求項21に記載の印刷機能付き保管装置。
  35. 印刷装置と、予約に応じて印刷された印刷物を保管する複数の保管庫と、印刷物を対応する保管庫に搬送する搬送機構とを有する保管装置と、
    前記保管装置とネットワーク経由で通信するサーバ装置と
    を有するネットワーク印刷システム。
  36. 印刷装置と、予約に応じて印刷された印刷物を保管する複数の保管庫と、印刷物を対応する保管庫に搬送する搬送機構とを有する保管装置とネットワーク経由で通信するサーバ装置のコンピュータに、
    端末から指定された印刷物の印刷と保管が可能な前記保管装置を、出力先の候補として当該端末に提供する機能と、
    前記候補の中から選択された前記保管装置に対し、データファイルを送信する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  37. 印刷装置と、予約に応じて印刷された印刷物を保管する複数の保管庫と、印刷物を対応する保管庫に搬送する搬送機構と、予約に応じて保管庫の扉の開閉を制御する施錠機構とを有する印刷機能付き保管装置のコンピュータに、
    前記印刷装置で印刷された印刷物を収容可能な状態の保管庫に、印刷物を搬送させる機能
    を実現させるためのプログラム。
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