JP2022096981A - 電動車両の下部構造 - Google Patents

電動車両の下部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2022096981A
JP2022096981A JP2020210299A JP2020210299A JP2022096981A JP 2022096981 A JP2022096981 A JP 2022096981A JP 2020210299 A JP2020210299 A JP 2020210299A JP 2020210299 A JP2020210299 A JP 2020210299A JP 2022096981 A JP2022096981 A JP 2022096981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
battery
width direction
vehicle width
battery pack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020210299A
Other languages
English (en)
Inventor
晋栄 望月
Kunishige Mochizuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2020210299A priority Critical patent/JP2022096981A/ja
Priority to DE102021128618.2A priority patent/DE102021128618A1/de
Publication of JP2022096981A publication Critical patent/JP2022096981A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/20Floors or bottom sub-units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/11Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted with resilient means for suspension, e.g. of wheels or engine; sub-frames for mounting engine or suspensions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K1/00Arrangement or mounting of electrical propulsion units
    • B60K1/04Arrangement or mounting of electrical propulsion units of the electric storage means for propulsion
    • B60K2001/0405Arrangement or mounting of electrical propulsion units of the electric storage means for propulsion characterised by their position
    • B60K2001/0438Arrangement under the floor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60YINDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS CROSS-CUTTING VEHICLE TECHNOLOGY
    • B60Y2306/00Other features of vehicle sub-units
    • B60Y2306/01Reducing damages in case of crash, e.g. by improving battery protection

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】サスペンションフレームが受けた荷重を、効率よくバッテリパックに伝達し、効果的に荷重を分散させる。【解決手段】電動車両の下部構造におけるサスペンションフレーム10の外側部には、前後方向延長部15が設けられ、バッテリパック2は、幅方向に延びているバッテリフロントクロスメンバ21と、バッテリフロントクロスメンバ21の両側から後方に延びるバッテリサイドメンバ23と、を有する。バッテリフロントクロスメンバ21の外側部には、車幅方向外側に向かうに従い後方に傾斜して延びるメンバ傾斜部21bが設けられ、前後方向延長部15の後部は、メンバ傾斜部21b及びバッテリサイドメンバ23に接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電動車両の下部構造に関する。
電動車両のバッテリパックは、例えば、特許文献1に開示されているように、車体のフロア部の下面側に固定されている。当該バッテリパックは、重量物であるため、フロア部に強固に固定される必要がある。すなわち、バッテリパックは、車体を構成する部材のうち、車体骨格を構成するような剛性の高い部材に直接的または間接的に固定される。特許文献1に開示されているバッテリパックの車幅方向外側部は、サイドシルに固定されている。一方で、バッテリパックは、重量物であるため、車体パネル等と同等以上の高い剛性を有している。
バッテリパックの車両前方側には、サスペンションフレームが設けられている。サスペンションフレームの左右には、サスペンションが取り付けられるサスペンション取付部が設けられている。サスペンションフレームは、サイドメンバ等の車体骨格部材等に取り付けられており、サスペンション取付部を介してサスペンションフレームに入力される荷重は、サイドメンバ等に伝達される。電動車両においては、バッテリパックは、荷重が伝達される構造物として用いることを要求される場合がある。この場合、例えば上記例の構造では、サスペンションフレームが受ける荷重は、サスペンションフレームとバッテリパックとの取付点を介して、バッテリパックに伝達される。
特開2020-44880号公報
上記例の構造では、サスペンションフレームの後部には、車両後方に延びるブレース等が設けられ、該ブレースは、バッテリパックの前部にボルトにより締結されている。このような構造では、サスペンションフレームから受ける荷重により、ブレース等が変形し、ボルト締結部において局所的な変形が生じる可能性がある。このような変形により、サスペンションフレームに入力された荷重を、効率よくバッテリパックに伝達することが困難になる場合がある。
例えば、サスペンションフレームの左側のサスペンション取付部に、左右方向(車幅方向)の荷重が作用するとき、当該荷重は、右側のブレースに向かって伝達される可能性がある。このとき、荷重経路はブレースのバッテリパックへの取付点付近で屈折するため、ブレースやボルト締結点に変形を生じさせる可能性がある。また、サスペンション取付部に車両前後方向の荷重が作用した場合でも、当該荷重は車両後方へ伝達され、ブレースのバッテリパックへの取付点付近で屈折する可能性がある。
このような変形が起こると、バッテリパックが荷重伝達のための構造物として、有効に機能しない可能性がある。そのため、上記例の構造では、サスペンションフレームに入力された荷重を効率よくバッテリパックに伝達する上で、改善の余地があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、サスペンションフレームが受けた荷重を、効率よくバッテリパックに伝達し、効果的な荷重分散が可能な電動車両の下部構造を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る電動車両の下部構造は、車体のフロア部の車両下方側に取り付けられているバッテリパックと、該バッテリパックの車両前方側に配置され、車幅方向に延びるサスペンションフレームと、を有している。当該電動車両の下部構造において、前記サスペンションフレームの車幅方向両外側部には、車両前方及び後方に突出している前後方向延長部が設けられ、前記バッテリパックは、前記バッテリパックの前部に配置され、車幅方向に延びているバッテリフロントクロスメンバと、該バッテリフロントクロスメンバの車幅方向両側部のそれぞれから車両後方に延びているバッテリサイドメンバと、を有し、前記バッテリフロントクロスメンバの車幅方向外側部には、車幅方向外側に向かうに従い車両後方に傾斜して延びるメンバ傾斜部が設けられ、前記前後方向延長部の後部は、前記メンバ傾斜部及び前記バッテリサイドメンバに接合されている。
本発明によれば、サスペンションフレームが受けた荷重を、効率よくバッテリパックに伝達し、効果的な荷重分散が可能である。
本発明に係る電動車両の下部構造を、車両下方から見た斜視図である。 図1の下部構造の下面図である。 図1の下部構造を車両後方から見た斜視図である。 図2のサスペンションフレーム及びバッテリパックの前部を拡大して示す拡大下面図である。 図1のサスペンションフレーム及びバッテリパックの車幅方向の左側部を拡大して、車両前方側且つ上方側から見た拡大斜視図である。 図3の内側延長部及び中央メンバ等を拡大して示す拡大斜視図である。 図3のバッテリパックの後部を車両後方側から見た拡大斜視図である。 図3の後方連結部材及び中央メンバ等を拡大して示す拡大斜視図である。 図1の実施形態の変形例を示す下面図である。
以下、本発明に係る車体側部構造の一実施形態について、図面(図1~図9)を参照しながら説明する。なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向における前方を示す。実施形態の説明における「前部(前端)及び後部(後端)」は、車両前後方向における前部及び後部に対応する。また、矢印L、R方向は、車幅方向における左側、右側を示している。また、本実施形態の説明における「左右」は、車両室内の乗員が車両前方を向いたときの左右に対応している。また、矢視Uは、車両上方を示している。
本実施形態の電動車両の下部構造は、図1~図3に示すように、バッテリパック2と、サスペンションフレーム10とを有している。バッテリパック2は、車体のフロア部を構成するフロアパネル3の車両下方側に取り付けられている。当該バッテリパック2は、車幅方向に所定の幅(長さ)を有し、車両前後方向に延びる略直方体状の構造体である。サスペンションフレーム10は、バッテリパック2の車両前方側に配置される部材で、図示しないサスペンションを支持するための部材である。当該サスペンションフレーム10は、車幅方向に延びている。
また、当該下部構造は、フロントサイドメンバ4と、外側ブレース6と、サイドシル5と、リアサイドメンバ7と、リアクロスメンバ8と、を有している。
フロントサイドメンバ4は、図1~図3に示すように、バッテリパック2の車両前方側に配置される部材であって、車体骨格を構成する剛性の高い部材である。当該フロントサイドメンバ4は、モータ等が配置されるパワーユニットルームの車幅方向両側部に対をなすように配置され、それぞれが車両前後方向に延びている。各フロントサイドメンバ4には、サスペンションフレーム10の後述する車体連結部14等が、接続されている。外側ブレース6は、フロントサイドメンバ4の後部に接合される剛性の高い部材である。また、外側ブレース6は、車両後方に向かうに従い車幅方向外側に傾斜し、サイドシル5の前部に向かって延びている。外側ブレース6の後部は、サイドシル5の前部に接合されている。
サイドシル5は、バッテリパック2の車幅方向の両外側に配置される部材で、車両前後方向に延びている剛性の高い部材である。サイドシル5の詳細構造の説明は省略するが、例えば、車両前後方向視で閉断面構造を有している。また、サイドシル5には、バッテリパック2の車幅方向外側部が接合されている。
リアサイドメンバ7は、バッテリパック2の車両後方側に位置するフロアパネル3の車幅方向両側部に設けられており、車両前後方向に延びている。リアサイドメンバ7は、フロントサイドメンバ4と同様に、車体骨格を構成する剛性の高い部材である。リアクロスメンバ8は、車体骨格を構成する剛性の高い部材で、車幅方向に延びており、車幅方向の外側部は、リアサイドメンバ7に接合されている。また、バッテリパック2の車両後方側に間隔を空けて配置されている。
次に、バッテリパック2について説明する。バッテリパック2は、図示しないバッテリモジュールが収容されるバッテリケース(図示せず)を有しており、バッテリケースは、例えば、バッテリモジュールが設置される下側ケース(図示せず)と、該下側ケースを上方から覆う上側ケース(図示せず)とにより構成されている。また、バッテリパック2は、バッテリケースの周囲に配置されるバッテリフレーム20と、下側ケースの底面を補強する複数の外側クロスメンバ29と、を有している。バッテリフレーム20は、バッテリパック2の骨格を構成しており、高い剛性を有している。当該バッテリフレーム20は、バッテリケースの例えば下側ケースの側壁に、衝撃荷重が伝達されることを抑制している。外側クロスメンバ29は、バッテリケースの下側ケースの下部を補強している。
本実施形態のバッテリフレーム20は、バッテリフロントクロスメンバ21と、バッテリサイドメンバ23と、バッテリリアクロスメンバ25と、を有している。以下、各メンバについて説明する。
バッテリフロントクロスメンバ21は、図1~図4に示すように、骨格を構成する部材の一つであり、全体として車幅方向に延びている。図4に示すように、バッテリフロントクロスメンバ21は、中間部21aと、メンバ傾斜部21bとを有している。中間部21aは、車幅方向に延びている部分であり、車幅方向で、両側のフロントサイドメンバ4の間に配置されている。メンバ傾斜部21bは、中間部21aの車幅方向外側部から車幅方向外側に向かうに従い車両後方に傾斜して延びている部分である。また、バッテリフロントクロスメンバ21には、中間部21aとメンバ傾斜部21bとにより前側角部21cが形成されている。すなわち、バッテリフロントクロスメンバ21は、全体で車両前方に凸となるように形成されている。
中間部21a及び両側のメンバ傾斜部21bは、バッテリケースの例えば下側ケースの前壁を、車両前方側から覆うように配置されている。バッテリフロントクロスメンバ21の詳細な構造について図示による説明は省略しているが、例えば、天面及び後壁を構成するL字状の断面を有するアッパメンバと、前壁及び底面を構成するL字状の断面を有するロアメンバとを有し、これらが接合されることにより構成されている。
例えば、アッパメンバの後壁の下端には、車両後方に突出するフランジが設けられ、フランジは、ロアメンバの底面に接合され、同様に、ロアメンバの前壁の上端には、車両前方に突出するフランジが設けられ、フランジは、アッパメンバの天面に接合されるとよい。この場合、天面は、前壁よりも車両前方に突出している。上記例のようにアッパメンバ及びロアメンバを接合することにより、閉断面を有する中空構造が構成され、バッテリフロントクロスメンバ21は、所定の剛性が確保されている。
バッテリサイドメンバ23は、バッテリフロントクロスメンバ21と同様に、骨格を構成する部材の一つであり、車両前後方向に延びている。また、バッテリサイドメンバ23の詳細な構造について図示による説明は省略しているが、例えば、車両前後方向に延びる板金製のアウタパネルと、車両前後方向に延びる板金製のインナパネルとを有し、これらが接合されることにより構成されている。例えば、アウタパネル及びインナパネルは、車両前後方向視で、L字状の断面形状を有し、これらが接合されることにより、閉断面を有する中空構造が構成され、バッテリサイドメンバ23は、所定の剛性が確保されている。バッテリサイドメンバ23は、直接的または別の部材を介して、サイドシル5に接合されている。
また、図1~図3に示すように、バッテリサイドメンバ23の前部には、バッテリフロントクロスメンバ21のメンバ傾斜部21bの車幅方向外側端が、接合されている。当該接合については、スポット溶接やボルト締結等の手段が用いられている。また、バッテリサイドメンバ23は、バッテリケースの例えば下側ケースの側壁面に接合され、該側壁面を補強している。
バッテリリアクロスメンバ25は、バッテリパック2の骨格を構成する部材の一つであり、車幅方向に延びている。バッテリリアクロスメンバ25は、上記メンバと同様に、閉断面を有する中空構造が構成され、所定の剛性が確保されている。バッテリリアクロスメンバ25の車幅方向外側部は、バッテリサイドメンバ23の後部に接合されている。当該接合については、例えば、バッテリサイドメンバ23の外側部をバッテリサイドメンバ23に直接接合してもよいし、ブラケットを介して接合してもよい。ブラケットにより接続する場合には、ブラケットを、上面視でL字状に構成し、一方の端部をバッテリリアクロスメンバ25の内部に挿入し、他方の端部をバッテリサイドメンバ23の内部に挿入した状態で接合すればよい。
続いて、サスペンションフレーム10について説明する。本実施形態のサスペンションフレーム10は、図4及び図5に示すように、本体部11と、前後方向延長部15と、内側延長部17と、を有している。
本体部11は、所定の前後方向長さを有し、車幅方向に延びている。本体部11には、前方突出部11b及び後方突出部11aが設けられている。前方突出部11bは、本体部11の前部における車幅方向両端のそれぞれから、車両前方に突出している。前方突出部11bの車幅方向外側部は、車両前後方向に沿って延びており、前方突出部11bの車幅方向内側部は、車両前方に向かうに従い車幅方向外側に傾斜して延びている。
後方突出部11aは、本体部11の後部における車幅方向両端のそれぞれから、車両後方に突出している。後方突出部11aの車幅方向外側部は、車両後方に向かうに従い車幅方向外側にやや傾斜している。後方突出部11aの車幅方向内側は、車両後方に向かうに従い車幅方向外側に傾斜して延びている。この例の後方突出部11aでは、車幅方向内側が車幅方向外側よりも急傾斜である。また、後方突出部11aの後端は、車幅方向に延びている。
前後方向延長部15は、図4に示すように、本体部11の前方突出部11bよりも車両前方に突出し、且つ、後方突出部11aよりも車両後方に突出するように、車両前後方向に延びている。本実施形態では、前後方向延長部15の後部は、メンバ傾斜部21b及びバッテリサイドメンバ23に接合されている。
サスペンションフレーム10には、図示しない前輪の車軸を支持するサスペンション及びサスペンションを支持するサスペンションアームを介して、アーム取付部12に入力される。上記のように前後方向延長部15等を構成することにより、サスペンションフレーム10に車両前方側から入力された荷重は、前後方向延長部15からバッテリパック2のバッテリサイドメンバ23に伝達される。そのため、前輪から入る振動が、車体のフロア部、特に乗員が搭乗する車両室のフロア部に伝達されることを抑制できる。
さらに、サスペンションフレーム10に入力された荷重がメンバ傾斜部21bに沿った方向にも伝達できるので、メンバ傾斜部21bを介して、バッテリサイドメンバ23に荷重を伝達できる。そのため、前輪からの振動のフロア部への伝達をより効果的に抑制できる。
また、本実施形態の前後方向延長部15の前部には、図示しないサスペンションアームが取り付けられるアーム取付部12が設けられている。アーム取付部12は、図5に示すように、上板12aと下板12bとを有し、これらは、車両上下方向に互いに間隔を空けて配置されている。サスペンションアームは、上板12aと下板12bとの間に挟持されるように取り付けられるとよい。
また、前後方向延長部15の車幅方向外側部には、図5に示すように、車体連結部14が設けられている。車体連結部14は、車両前後方向で、本体部11の前方突出部11bの根本付近に対応する位置に設けられている。当該車体連結部14は、車両上方に延び、フロントサイドメンバ4の下面に連結されている。
前後方向延長部15の後部には、図4及び図5に示すように、後側傾斜部15aが設けられている。後側傾斜部15aは、車両後方に向かに従い車幅方向外側に向かって傾斜している。車幅方向の両側の前後方向延長部15は、車両後方に向かうに従い互いに離れるように形成されている。特に、左右の後側傾斜部15aの内側部は、車両後方に向かうに従い互いに離れるように傾斜している。
本実施形態では、前後方向延長部15の後部における車幅方向内側端は、バッテリフロントクロスメンバ21の前側角部21cに接合され、前後方向延長部15の後部における車幅方向外側端は、バッテリサイドメンバ23の前部に接合されている。
前後方向延長部15の後側傾斜部15aの後部における上側には、図5に示すように、車両上方に突出し、車両前方を臨む上側フランジ15bが設けられている。当該上側フランジ15bは、後側傾斜部15aの傾斜方向に沿って延びている。上側フランジ15bの車幅方向内側端は、前側角部21cに位置する前壁にスポット溶接等により接合されている。この例では、上側フランジ15bの傾斜方向は、メンバ傾斜部21bの前壁の傾斜方向に対応しており、上側フランジ15bの傾斜方向のほぼ全域は、当該前壁にスポット溶接等により接合されている。
また、図示は省略しているが、後側傾斜部15aの後部における下側に、車両前方に突出する下側フランジ(図示せず)を設けて、バッテリフロントクロスメンバ21のメンバ傾斜部21bの底面に接合してもよい。この場合、下側フランジの車幅方向内側端は、前側角部21cに位置する底面に接合するとよい。
また、後側傾斜部15aの車幅方向の外側端には、外側接合部15cが設けられている。外側接合部15cは、バッテリフレーム20のバッテリサイドメンバ23の前部に接合されている。この例では、当該外側接合部15cには、車両上下方向に互いに間隔を空けて2つの貫通孔が設けられており、当該貫通孔にボルトを挿入して、後側傾斜部15aをバッテリサイドメンバ23に締結している。
このように構成することで、サスペンションフレーム10から入力された荷重を、バッテリフロントクロスメンバ21のうち、剛性の高い前側角部21cに伝達させることが可能である。さらに、荷重は、メンバ傾斜部21bを介して、バッテリパック2に伝達されるため、荷重の重力方向が車両前後方向に対してやや角度を有した状態で入力されるとき(前後方向に対して斜めに入力されるとき)であっても、荷重をバッテリパック2に効率よく伝達することが可能である。
また、本実施形態の構造では、荷重が左右の一方の前後方向延長部15から入力されるような場合であっても、サスペンションフレーム10の本体部11を介して、他方の前後方向延長部15にも入力させることができる。そのため、バッテリパック2への効果的な荷重伝達が可能である。
本実施形態のバッテリパック2は、図1~図3に示すように、車両前後方向に延びる中央メンバ27を備えている。中央メンバ27の前部は、バッテリフロントクロスメンバ21の中間部21aにおける車幅方向のほぼ中央に接合され、中央メンバ27の後部は、バッテリリアクロスメンバ25に接合されている。また、中央メンバ27は、バッテリケースの内部に配置され、下側ケースの前壁及び後壁を貫通し、バッテリフロントクロスメンバ21の中間部21a及びバッテリリアクロスメンバ25にそれぞれ接合されている。
一方、本実施形態のサスペンションフレーム10の本体部11には、図4及び図6に示すように、内側延長部17が設けられている。内側延長部17は、本体部11の後部における車幅方向の両外側部に設けられ、車両後方に向かうに従い車幅方向内側に傾斜して延びている。すなわち、内側延長部17は、平面視で、略車両前方に開くV字形状をなしている。内側延長部17の前部は、本体部11の後方突出部11aの内側面に接合されている。また、内側延長部17の後端には、中央接合部17cが設けられ、該中央接合部17cには、中央メンバ27の前端が接合されている。
サスペンションフレーム10からバッテリパック2に伝達される荷重は、主として、バッテリサイドメンバ23に伝達される。本実施形態の下部構造では、さらに、バッテリパック2に中央メンバ27を設け、これに接合される内側延長部17をサスペンションフレーム10に設けることにより、サスペンションフレーム10からバッテリパック2に伝達される荷重の一部を、中央メンバ27に伝達させることが可能となる。これにより、中央メンバ27に伝達された荷重は、バッテリパック2の車両後方側に伝達されるため、前輪からの振動が、車両室のフロア部に伝達されることを効果的に抑制できる。また、中央メンバ27に荷重を伝達させることは、バッテリパック2に伝達される荷重を分散させる上でも有効である。
また、図7及び図8に示すように、本実施形態のバッテリフレーム20の後部における車幅方向外側部には、外側ブラケット37が固定されている。当該外側ブラケット37は、リアサイドメンバ7の下面の前部とバッテリサイドメンバ23の下面の後部とを接続している部材であり、車両前後方向に延びている。外側ブラケット37は、車両前後方向に延びる底面と、該底面の周囲に設けられた縦壁とを備えている。底面は、リアサイドメンバ7の下面及びバッテリサイドメンバ23の下面に接合されている。当該接合については、スポット溶接及びボルト締結等の手段を用いればよい。
また、底面の車幅方向中央には、底面から車両上方に突出し車両前後方向に延びる前後方向リブ37aが設けられている。この例では、車両後方側の外壁が、バッテリリアクロスメンバ25の後壁にスポット溶接等により接合されており、底面における前部が、リアサイドメンバ7の上面に同様に接合されている。
外側ブラケット37を上記のように設けることにより、バッテリパック2に入力された荷重が、バッテリサイドメンバ23等から車体骨格を構成するリアサイドメンバ7に伝達されることにより、前輪から入力される振動が、車体フロア部に伝達されることを抑制できる。また、後輪を支持するサスペンションからリアサイドメンバ7に入力される荷重を、バッテリパック2に効果的に伝達させることもできる。
また、前後方向リブ37aを設けることにより、外側ブラケット37の剛性が向上するため、外側ブラケット37とリアサイドメンバ7との接合を安定させることができる。これにより、外側ブラケット37からリアサイドメンバ7への荷重伝達、または、外側ブラケット37からバッテリサイドメンバ23への荷重伝達を、より効果的に行うことができる。
また、本実施形態の下部構造は、図7及び図8に示すように、中央メンバ27の後部と、両側の前記リアサイドメンバ7とを連結する後方連結部材30を有している。この例では、図7及び図8に示すように、後方連結部材30は、中央ブラケット35を介して中央メンバ27に接合されている。
中央ブラケット35は、所定の車幅方向長さを有し、車両上下方向に延びる板状の部材である。中央ブラケット35は、リアクロスメンバ8の後壁及び該後壁を貫通する中央メンバ27の後端に接合さている。この例の中央ブラケット35の上端は、バッテリリアクロスメンバ25の上面よりも車両上方側に配置されている。中央ブラケット35の車幅方向の中央には、車両上下方向に延びる縦ビード35aが設けられている。該縦ビード35aを設けることにより、外側ブラケット37の面剛性を向上させている。
後方連結部材30は、2つの連結フレーム部31を備え、各連結フレーム部31は、中央メンバ27の後部から、対応するリアサイドメンバ7に向かって、車両後方に向かうに従い車幅方向外側に傾斜して延びている。この例の連結フレーム部31の下面31aは、中央ブラケット35の上端に設けられた接合部35bに、ボルト締結等により接合されている。
また、図7に示すように、連結フレーム部31の上部には、フランジ31cが設けられている。フランジ31cは、一例として、連結フレーム部31の後壁31bの上端から車両後方に張り出すように設けられている。該フランジ31cは、フロアパネル3の下面にスポット溶接等により接合されてもよい。
各連結フレーム部31の後部は、対応するリアサイドメンバ7の車幅方向内側面に接合されている。この例では、各連結フレーム部31の後部は、リアサイドメンバ7とリアクロスメンバ8との接合部の後方に隣接する剛性の高い位置に接合されている。
本実施形態のバッテリパック2には、中央メンバ27が設けられているため、サスペンションフレーム10からバッテリパック2に入力される荷重の一部は、中央メンバ27に伝達される。後方連結部材30を設けることにより、中央メンバ27に伝達された荷重を、リアサイドメンバ7に伝達することで、前輪からの振動が車両室のフロア部に伝達されることを抑制できる。また、後輪からリアサイドメンバ7に伝達された荷重を、中央メンバ27に伝達することで、後輪からの振動が車両室のフロア部に伝達されることを抑制できる。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
本実施形態では、中央メンバ27や後側連結部材を設けているがこれに限らない。例えば、車種によっては、図9に示すように、内側延長部17、中央メンバ27、中央ブラケット35及び後方連結部材30を設けない構造でも、サスペンションフレーム10の荷重をバッテリパック2に伝達し、さらに、その後にバッテリパック2の車両後方側に伝達させることもできる。バッテリサイドメンバ23の剛性を、図1~図8の実施形態のバッテリサイドメンバ23よりも高く設定しておくことが好ましい。
2 バッテリパック
3 フロアパネル
4 フロントサイドメンバ
5 サイドシル
6 外側ブレース
7 リアサイドメンバ
8 リアクロスメンバ
10 サスペンションフレーム
11 本体部
11a 後方突出部
11b 前方突出部
12 アーム取付部
12a 上板
12b 下板
14 車体連結部
15 前後方向延長部
15a 後側傾斜部
15b 上側フランジ
15c 外側接合部
17 内側延長部
17a 中央接合部
20 バッテリフレーム
21 バッテリフロントクロスメンバ
21a 中間部
21b メンバ傾斜部
21c 前側角部
23 バッテリサイドメンバ
25 バッテリリアクロスメンバ
27 中央メンバ
30 後方連結部材
31 連結フレーム部
31a 下面
31b 後壁
31c フランジ
35 中央ブラケット
35a 縦ビード
35b 接合部
37 外側ブラケット
37a 前後方向リブ

Claims (5)

  1. 車体のフロア部の車両下方側に取り付けられているバッテリパックと、該バッテリパックの車両前方側に配置され、車幅方向に延びるサスペンションフレームと、を有している電動車両の下部構造において、
    前記サスペンションフレームの車幅方向両外側部には、車両前方及び後方に突出している前後方向延長部が設けられ、
    前記バッテリパックは、前記バッテリパックの前部に配置され、車幅方向に延びているバッテリフロントクロスメンバと、該バッテリフロントクロスメンバの車幅方向両側部のそれぞれから車両後方に延びているバッテリサイドメンバと、を有し、
    前記バッテリフロントクロスメンバの車幅方向外側部には、車幅方向外側に向かうに従い車両後方に傾斜して延びるメンバ傾斜部が設けられ、
    前記前後方向延長部の後部は、前記メンバ傾斜部及び前記バッテリサイドメンバに接合されていることを特徴とする、電動車両の下部構造。
  2. 車幅方向の両側の前記前後方向延長部は、車両後方に向かうに従い互いに離れるように形成されており、
    前記バッテリフロントクロスメンバの車幅方向の中間部と、前記メンバ傾斜部とにより前側角部が形成され、
    前記前後方向延長部の後部における車幅方向内側端は、前記前側角部に接合され、
    前記前後方向延長部の後部における車幅方向外側端は、前記バッテリサイドメンバの前部に接合されていることを特徴とする、請求項1に記載の電動車両の下部構造。
  3. 前記バッテリフロントクロスメンバの前記中間部には、車両前後方向に延びる中央メンバが接合されており、
    前記サスペンションフレームの後部における車幅方向の両外側部には、車両後方に向かうに従い車幅方向内側に傾斜して延びる内側延長部が設けられ、
    前記内側延長部は、前記中央メンバの前部に接合されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の電動車両の下部構造。
  4. 前記バッテリパックの車両後方側の前記車体における車幅方向両側には、車両前後方向に延びるリアサイドメンバが設けられ、
    前記リアサイドメンバの前部と前記バッテリサイドメンバの後部とを接続する外側ブラケットを有していることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電動車両の下部構造。
  5. 前記中央メンバの後部と、両側の前記リアサイドメンバとを連結する後方連結部材を有し、
    前記後方連結部材は、2つの連結フレーム部を備え、前記各連結フレーム部は、前記中央メンバの後部から、対応する前記リアサイドメンバに向かって、車両後方に向かうに従い車幅方向外側に傾斜して延び、
    前記各連結フレーム部の後部は、対応する前記リアサイドメンバに接合されていることを特徴とする、請求項3に記載の電動車両の下部構造。
JP2020210299A 2020-12-18 2020-12-18 電動車両の下部構造 Pending JP2022096981A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020210299A JP2022096981A (ja) 2020-12-18 2020-12-18 電動車両の下部構造
DE102021128618.2A DE102021128618A1 (de) 2020-12-18 2021-11-03 Bodenstruktur für elektrofahrzeug

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020210299A JP2022096981A (ja) 2020-12-18 2020-12-18 電動車両の下部構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022096981A true JP2022096981A (ja) 2022-06-30

Family

ID=81847496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020210299A Pending JP2022096981A (ja) 2020-12-18 2020-12-18 電動車両の下部構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2022096981A (ja)
DE (1) DE102021128618A1 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7091966B2 (ja) 2018-09-14 2022-06-28 トヨタ自動車株式会社 電動車両の下部構造

Also Published As

Publication number Publication date
DE102021128618A1 (de) 2022-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6631472B2 (ja) 車両下部構造
JP7167630B2 (ja) 車両前部構造
JP7447980B2 (ja) 車体下部構造
JP2019137351A (ja) 車体構造
JP6848543B2 (ja) 電動車両の車体構造
JP7234903B2 (ja) 車両下部構造
JP6517859B2 (ja) 車体フロア構造
JP6284041B2 (ja) 車両のバッテリ搭載構造
JP2016196203A (ja) 車体の後部構造
JP4114002B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP2022097811A (ja) 車両下部構造
JP6887469B2 (ja) 車体下部構造
JP6176227B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP2006111162A (ja) 車両の前部構造
JP2022096981A (ja) 電動車両の下部構造
JP4592399B2 (ja) 車両のフロントピラー構造
JP2022097815A (ja) 車両用バッテリパックの構造
JP7124762B2 (ja) 車両下部構造
JP2022097816A (ja) 車両用バッテリパックの構造
JP2021059174A (ja) 車両の下部車体構造
JP2020044872A (ja) 車両の下部構造
JP2022097813A (ja) 車両下部構造
CN216969814U (zh) 车辆侧部的车体结构
JP7116910B2 (ja) 車両後部構造
JP7228133B2 (ja) 車両のフロア補強構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240509

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240607