JP2022094700A - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来と異なってバックルを常に適正位置に配置することができる車両用シートベルト装置を提供する。【解決手段】本発明の車両用シートベルト装置1は、車両用シート(後部中央シート21)を構成するシートクッション23Lとシートバック24Lとがなす角部に臨むように配置されてシートベルト5のタング4を着脱自在に取り付けるバックル8と、前記バックル8とフロア(低位フロア10a)とを連結するウェビング12と、前記バックル8の側面部に形成されるループ部9と、前記ループ部9の内側に挿通されるとともに、延在する一端側で前記バックル8を係止し、他端側で前記シートバック24Lに固定されるバンド(第1バンド11)と、を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートベルト装置に関する。
従来、車両用シートベルト装置としては、シートクッションの下方に設けられるアンカにウェビングで連結されるとともに略円筒状のブーツが装着されたバックルを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、バックルは、シートクッションの後部に設けられたスリットに挿通されることによってスリット内で自立可能となっている。このような車両用シートベルト装置によれば、バックルをスリット内で自立させることによって乗員着座状態のシートにおいて座席側部の適正位置にバックルを配置することができる。
特開2010-23793号
ところが、昨今の車両は、車内空間の種々の使用目的に対応した高効率の利用を図るために、シートクッションやシートバックの位置を変化させるシートアレンジの手法も従来と比べて多様化している。
そのため、従来のシートベルト装置(例えば、特許文献1参照)では、通常の乗員着座状態のシートにシートアレンジを施した後、再び乗員着座状態にシートを戻した際に、バックルがシートクッションとシートクッションとの間に潜り込み、あるいはシートクッション下に落ち込んでバックルを常に適正位置に配置できない問題を生じていた。
本発明の課題は、従来と異なってバックルを常に適正位置に配置することができる車両用シートベルト装置を提供することにある。
本発明の車両用シートベルト装置は、車両用シートを構成するシートクッションとシートバックとがなす角部に臨むように配置されてシートベルトのタングを着脱自在に取り付けるバックルと、前記バックルとフロアとを連結するウェビングと、前記バックルの側面部に形成されるループ部と、前記ループ部の内側に挿通されるとともに、延在する一端側で前記バックルを係止し、他端側で前記シートバックに固定されるバンドと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、従来と異なってバックルを常に適正位置に配置することができる車両用シートベルト装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車両用シートベルト装置を備える車両の車内後部の部分拡大斜視図である。 図1の矢示II方向から見た車両用シートベルト装置の部分拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートベルト装置を構成するバックルを含むバックル組立体の上面図である。 図3の矢示IV方向から見たバックルの右側面図である。 バックル組立体のバックルに対するバンド組付けの第1工程図である。 バックル組立体のバックルに対するバンド組付けの第2工程図である。 バックル組立体のバックルに対するバンド組付けの第3工程図である。 第1変形例に係るバックル組立体の上面図である。
次に、本発明を実施するための形態(本実施形態)に係る車両用シートベルト装置について説明する。
本実施形態の車両用シートベルト装置(以下、単に「シートベルト装置」と称することがある)は、シートベルトのタングを着脱自在に取り付けるバックルが、その側面部にループ部を有しており、このループ部に挿通されたバンドの一端側がバックルを係止し、他端側がシートバックに固定されていることを主な特徴とする。
本実施形態では、車両後部の車幅方向に横並びに配置される3人掛けのシートのうち、後部中央シート(3列シートの2列目シートを含む)に設けられるシートベルト装置を例にとって説明するが、後記するように車両用シートに設けられるものであればシートベルト装置はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係るシートベルト装置1を備える車両の車内後部の部分拡大斜視図である。なお、以下の説明における前後左右上下の方向は、車両の前後左右上下に一致している。
図1に示すように、本実施形態のシートベルト装置1が適用される後部中央シート21は、車幅方向右側に配置される幅狭シート22Rと、車幅方向左側に配置される幅広シート22Lのうち、車幅方向の略中央に位置するように、幅広シート22Lの右側半分と、幅狭シート22Rの左端部とに跨るように設定されている。ただし、幅狭シート22Rと幅広シート22Lとは、互いに分割されずに一体に形成されていても構わない。
図1中、符号23Rは、幅狭シート22Rのシートクッションであり、符号23Lは、幅広シート22Lのシートクッションである。また、符号24Rは、幅狭シート22Rのシートバックであり、符号24Lは、幅広シート22Lのシートバックである。また、符号25Rは、低位フロア10aにシートクッション23Rを支持する折り畳み可能なスタンド脚部であり、符号25Lは、低位フロア10aにシートクッション23Lを支持する折り畳み可能なスタンド脚部である。
本実施形態のシートベルト装置1は、ルーフライニング10cの後部に設けられる中央乗員用のリトラクタ6と、このリトラクタ6から引き出されるシートベルト5と、このシートベルト5の先端に設けられるエンド側のタング4と、シートベルト5の延在途中に移動可能に設けられるタング3と、を有している。
また、シートベルト装置1は、シートクッション23Lとシートバック24Lとがなす角部に臨むバックル8を備えている。
このバックル8は、後記するバックル組立体2(図2参照)を構成し、特許請求の範囲にいう「バックル」に相当する。このバックル8については、バックル組立体2とともに後に詳しく説明する。
なお、図1中、符号33は、後部左シート31用のシートベルト32のタングであり、符号34は、バックルである。また、図1中、符号43は、後部右シート41用のシートベルト42のタングであり、符号44は、バックルである。
このようなシートベルト装置1を使用するにあたって、後部中央シート21に着座した乗員は、シートベルト5をリトラクタ6から引き出して、エンド側のタング4をコネクトバックル7に接続する。次いで、乗員は、シートベルト5をリトラクタ6からさらに引き出して、タング3をバックル8に接続する。後部中央シート21に着座した乗員は、シートベルト5によって3点支持されることとなる。
≪バックル組立体≫
次に、バックル組立体2についてさらに具体的に説明する。
図2は、図1の矢示II方向から見た車両用シートベルト装置1を構成するバックル組立体2の周辺の部分拡大斜視図である。
図2中、幅広シート22Lのシートクッション23Lとシートバック24Lとは、作図の便宜上、仮想線(二点鎖線)で表している。なお、図2中、符号34は、後部左シート31(図1参照)用のバックルである。
図2に示すように、バックル組立体2は、バックル8と、ループ部9と、第1バンド11と、ウェビング12と、アンカプレート13と、第2バンド14と、を備えている。
なお、図2中、第2バンド14は、作図の便宜上、仮想線(二点鎖線)で表している。
第1バンド11は、特許請求の範囲にいう「バンド」に相当する。また、第2バンド14は、特許請求の範囲にいう「他のバンド」に相当する。
<バックル>
バックル8は、図1に示すように、シートクッション23Lとシートバック24Lとがなす角部に臨むように配置されている。
そして、未使用時のバックル8は、図2に示すように、シートクッション23Lに形成された凹部からなるコンテナ26内に配置されている。
なお、本実施形態でコンテナ26は、未使用時のバックル8の配置形態に応じて、上面視で略直角台形の開口26aを有している。つまり、このコンテナ26は、後記するバックル8の形状に対応して略直角台形の底面(図示を省略)を有するとともに、上下方向に高さを有する略四角柱の空間にて構成されている。そして、このコンテナ26は、シートクッション23Lの後端部に形成され、シートバック24Lの下端部側に開放している。また、コンテナ26は、後部左シート31用のバックル34に隣接する側についても開放している。
そして、コンテナ26内に収まった未使用時のバックル8の上面は、図2に示すように、シートクッション23Lの上面と略面一になっている。また、コンテナ26内に収まった未使用時のバックル8は、タング3(図1参照)との後記の接続口17a(図4参照)を、図2に示す車幅方向右側に向けている。つまり、バックル8の使用時には、バックル8は、乗員によって接続口17a(図4参照)が上方を向くようにコンテナ26から引き起こされることとなる。
図3は、コンテナ26(図2参照)に収納された状態でのバックル8を含むバックル組立体2の上面図である。図4は、図3の矢示IV方向から見たバックル8の右側面図である。なお、図3中、車幅方向(左右方向)に延在するシートバック24Lの下端部は、仮想線(二点鎖線)にて表している。
図3に示すように、バックル8は、略直角台形の上面形状を有している。
また、図4に示すように、タング3(図1参照)との接続口17aが形成されるバックル8の右側面の形状は、略矩形を呈している。
つまり、バックル8は、前記のコンテナ26の内部空間に収まる略四角柱形状を呈している。
本実施形態でのバックル8は、図3に示すように、バックル本体15と、ブーツ16とを備えている。
バックル本体15は、図示を省略するが、接続口17a(図4参照)に挿入されたタング3(図1参照)のラッチ孔に嵌り込んで係合するラッチ部材と、ラッチ孔とラッチ部材との係合を解く解除ボタン17b(図4参照)と、ウェビング12(図3参照)の一端側を固定する固定部とを備えている。
バックル8は、次に説明するブーツ16に内嵌されて、前記の略四角柱からなるバックル8の外形を形成している。
ブーツ16は、図3に示すように、バックル本体15を内嵌する筒状体で形成されている。
本実施形態でのブーツ16は、ゴムなどのエラストマからなるものを想定しているが、ブーツ16の材料はこれに限定されるものではない。
ブーツは、図3に示すように、接続口17a(図4参照)寄りとなるバックル本体15の右側端部の側面部を残してバックル本体15の側面部を覆っている。
また、ブーツ16は、図3に示すように、シートバック24Lの下端部前縁に対向する側面部16aに、ループ部9を有している。
このループ部9は、図4に示すように、側面部16aの上下端部のそれぞれに跨る円弧状のブリッジを形成するように、ブーツ16に一体成形されている。
本実施形態でのループ部9は、図3に示すバックル組立体2の上面視で、バックル8の車幅方向(図3の左右方向)の略中央の位置に対応するようにブーツ16に一体成形されている。
また、ブーツ16は、バックル本体15の露出部に隣接する右端部に段部18を有している。
この段部18は、次に説明する第1バンド11が配置される位置(係止位置)のブーツ16の肉厚よりも部分的に肉厚が増している。つまり、図3に示すように、段部18を形成するブーツ16の表面は、第1バンド11が配置されるブーツ16の表面よりもバックル本体15から離れる方向に段差Sを有するように形成されている。
<第1バンド>
第1バンド11(バンド)は、図2に示すように、バックル8(ブーツ16)における段部18とループ部9との間で、バックル8(ブーツ16)の側面部を周方向に沿うように維持されている。
本実施形態での第1バンド11は、ゴムなどのエラストマからなる帯状体を想定している。ただし、第1バンド11の材料としては、エラストマからなるものに限定されず、ウェビング(織物)などのフレキシブルな材料を使用することもできる。
図3及び図4に示すように、第1バンド11は、ループ部9の内側に挿通されるとともに、延在する一端側で前記バックル8(ブーツ16)を係止している。そして、第1バンド11は、図3に示すように、他端側でシートバック24Lに固定されている。
具体的には、第1バンド11の一端側は、2つ折りした折返し部で規定され、後記するバンド組付け工程(図5Aから図5C参照)によってバックル8(ブーツ16)に取り付けられる。
また、第1バンド11の他端側は、2つ折りした2股端部の重ね合わせで規定され、図3に示すように、シートバック24Lの下端部前縁よりも後方のシートバック24Lの底部に固定されている。シートバック24Lに対する第1バンド11の固定方法としては、特に制限はなく、例えば、縫付、接着、鳩目、カシメ鋲、面ファスナなどによるものが挙げられる。
<ウェビング及びアンカプレート並びにフロア>
本実施形態でのウェビング12(図2参照)は、シートベルト5(図1参照)と同様の厚手の帯状織物を想定している。
ウェビング12は、図2に示すように、バックル8(バックル本体15)に固定される側を基端とし、シートクッション23Lとシートバック24Lとの間を介して下方に延びて、次に説明するアンカプレート13に連結されている。
ウェビング12は、バックル8(バックル本体15)とアンカプレート13との間を複数回往復するように配置された帯状織物の重畳物で形成されている。
アンカプレート13は、図2に示すように、高位フロア10bにボルト締結や溶接などで固定された厚手の鋼板屈曲体にて構成されている。そして、アンカプレート13には、前記のように、バックル8(バックル本体15)側から延びたウェビング12が連結されている。この高位フロア10bは、特許請求の範囲にいう「フロア」に相当する。
高位フロア10bは、前記のシートクッション23L(図1参照)のスタンド脚部25L(図1参照)が支持される低位フロア10a(図1参照)の後方で、この低位フロア10aよりも高いステップ状に形成されたものである。この高位フロア10b(図2参照)には、シートバック24L(図2参照)の下端部を軸支するベース部(図示を省略)が設けられている。そして、シートクッション23L(図2参照)の後端部は、シートバック24L(図2参照)の下部に、回転アーム(図示を省略)を介して回動可能に取り付けられている。これによりシートバック24L及びシートクッション23Lは、後に詳しく説明するチップアップ及びダイブダウンといったシートアレンジが可能となっている。
<第2バンド>
図2に示すように、第2バンド14(他のバンド)は、ウェビング12をシートバック24Lに係止している。
本実施形態での第2バンド14は、ゴムなどのエラストマからなる帯状体を想定している。ただし、第2バンド14の材料としては、エラストマからなるものに限定されず、ウェビング(織物)などのフレキシブルな材料を使用することもできる。
このような第2バンド14(他のバンド)は、2つ折りした折返し部からなるループ状の一端側が重畳したウェビング12を纏めるように周回し、2つ折りした2股端部の重ね合わせからなる他端側がシートバック24Lの底部に固定されている。第2バンド14の固定方法としては、特に制限はなく、例えば、縫付、接着、鳩目、カシメ鋲、面ファスナなどによるものが挙げられる。
<バックルに対する第1バンドの組付け方法>
次に、バックル8(図3参照)に対する第1バンド11(図3参照)の組付け方法について説明する。
図5Aは、バックル8に対するバンド組付け方法の第1工程図である。図5Bは、バックル8に対するバンド組付け方法の第2工程図である。図5Cは、バックル8に対するバンド組付けの第3工程図である。
図5Aに示すように、バンド組付け方法の第1工程においては、シートバック24Lに対して第1バンド11(バンド)と第2バンド14(他のバンド)とを固定した状態で、第2バンド14の前記した一端側にウェビング12を挿通する。
次いで、図5Bに示すように、バンド組付け方法の第2工程においては、バックル8のループ部9の内側に第1バンド11の前記した一端側を挿通する。
その後、図5Cに示すように、バンド組付け方法の第3工程においては、第1バンド11の一端側をバックル8の段部18とループ部9との間に嵌め込むことによって、第1バンド11をバックル8の側面部を周方向に沿うように配置する。
なお、この際、第1バンド11の前記した一端側に輪を形成するように少なくとも半回転のねじりを加えてからバックル8側に嵌め込むこともできる。
そして、図2に示すように、第1バンド11の一端側に保持させたバックル8を、ループ部9がシートバック24L側(後方に)向くようにしてシートクッション23L(図2参照)のコンテナ26(図2参照)内に配置する。これにより本実施形態のシートベルト装置1におけるバックル8は、初期位置に配置されることとなる。
≪作用効果≫
次に、本実施形態のシートベルト装置1の奏する作用効果について説明する。
本実施形態のシートベルト装置1(図1参照)を有する後部中央シート21(図1参照)は、前記のように、チップアップ及びダイブダウンといったシートアレンジが可能となっている。
ここでチップアップとは、シートバック24L(図1参照)の下部に軸支された回転アーム(図示を省略)を介してその後端が取り付けられたシートクッション23L(図1参照)が、軸支部を中心に回転する回転アームによって、シートバック24L側に向けて跳ね上げられる動作をいう。
このようなチップアップによれば、シートクッション23Lの跳ね上げによって、シートクッション23Lの前方には低位フロア10a(図1参照)からルーフライニング10c(図1参照)までの大きな上下空間を確保することができる。
また、ダイブダウンとは、スタンド脚部25L(図1参照)が折り畳まれたシートクッション23Lを低位フロア10a(図1参照)側に落とし込み、次いでシートバック24L(図1参照)を、落とし込んだシートクッション23L上に重ねるように回動させる動作をいう。この際、シートクッション23R(図1参照)及びシートバック24R(図1参照)についても同様にダイブダウンの動作を行わせることもできる。
このようなダイブダウンによれば、後部中央シート21(図1参照)の後方に位置する荷室のフロア(図示を省略)と、シートバック24L(図1参照)の背面とが略面一(フラット)となって前後に大きく広がる荷室を確保することができる。
ところで、このようなシートアレンジを行う車両に従来のシートベルト装置(例えば、特許文献1参照)を適用すると、チップアップにおけるシートクッション23Lの跳ね上げ時に、シートクッション23Lに形成したスリットからバックル8が抜け落ちることとなる。そして、このシートアレンジから再び通常の乗員着座状態となるように後部中央シート21を戻した際に、バックル8がシートクッション23Lとシートクッション23Lとの間に潜り込み、あるいはシートクッション23Lの下方に落ち込んでバックル8を常に適正位置に配置できないこととなる。
また、従来のシートベルト装置(例えば、特許文献1参照)では、ダイブダウンにおけるシートクッション23Lの低位フロア10a(図1参照)側への落とし込みの際に、シートクッション23Lに形成したスリットからバックル8が抜け落ちることとなる。
そして、スリットから抜け落ちたバックル8は、折り畳まれようとするスタンド脚部25L(図1参照)に噛み込んで、正常にダイブダウンを行うことができない場合がある。また、スリットからバックル8が抜け落ちたバックル8は、チップアップ時と同様に、乗員着座状態となるように後部中央シート21を戻した際に、シートクッション23Lとシートクッション23Lとの間に潜り込み、あるいはシートクッション23Lの下方に落ち込むこととなる。
これに対して、本実施形態のシートベルト装置1は、バックル8のループ部9に挿通された第1バンド11(バンド)の一端側がバックル8を係止し、他端側がシートバック24Lに固定されている。
このようなシートベルト装置1によれば、シートアレンジによってシートクッション23Lとシートバック24Lとが変位した場合であっても、従来と異なってバックル8を常に適正位置(初期位置)に配置することができる。
ここで本実施形態のシートベルト装置1において、シートアレンジ時にシートバック24L(図2参照)が大きく変位することで初期位置のバックル8(図2参照)がシートバック24Lから引き離される方向に変位した場合を想定する。
しかしながら、このような場合においてもシートベルト装置1は、シートバック24Lに固定された第1バンド11(図2参照)がループ部9(図2参照)に挿通されてから延びる一端側でバックル8(図2参照)を係止しているので、第1バンド11のバックル8に対する係止位置が、ループ部9によってずれることが防止される。これによりシートベルト装置1は、シートバック24Lの変位によるバックル8の初期位置からの逸脱を効果的に防止することができる。
また、本実施形態においては、第1バンド11(バンド)は、バックル8に形成された段部18とループ部9との間でバックル8の側面部を周方向に沿うように維持されている。
このようなシートベルト装置1によれば、シートアレンジによってシートクッション23Lとシートバック24Lとが変位した場合であっても、より確実にバックル8を適正位置(初期位置)に配置することができる。
また、このような構成によれば、例えばシートベルト7の引き込み動作のみをリトラクタ6が許容する、いわゆる「いたずらモード」が設定されているシートベルト装置1においても、第1バンド11のバックル8に対する係止位置がずれることを、より確実に防止することができる。
また、本実施形態においては、バックル8のループ部9と段部18とがブーツ16に形成されている。
このようなシートベルト装置1によれば、例えばバックル本体15にループ部9と段部18とを一体に形成するものと異なって、ブーツ16の素材となる耐衝撃性の高い材質でループ部9と段部18を形成することができる。
また、バックル本体15とブーツ16とが別体となることで、万一、ループ部9や段部18が汚損や欠損した際に、それらの交換が容易となる。
また、本実施形態においては、ウェビング12は、第2バンド14(他のバンド)を介してシートバック24Lに固定されている。
このようなシートベルト装置1によれば、シートアレンジによってシートバック24L(図2参照)が変位する際に、第2バンド14(図2参照)によって連結されるウェビング12は、シートバック24L(図2参照)に引っ張られて移動する。
これによりウェビング12に連結されるバックル8は、シートバック24L(図2参照)から引き離される方向への変位が抑制される。これによりシートベルト装置1は、シートバック24Lの変位によるバックル8の初期位置からの逸脱を、より効果的に防止することができる。
また、本実施形態においては、初期位置のバックル8(図2参照)は、シートクッション23Lに形成されたコンテナ26内に収納されている。
このようなシートベルト装置1によれば、バックル8が配置されるシートクッション23Lとシートクッション23Lとがなす角部の意匠性を高めることができる。また、シートベルト装置1は、コンテナ26内にバックル8を収納することによって、バックル8の初期位置からの逸脱を、さらに効果的に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
図6は、第1変形例に係るバックル組立体2の上面図である。なお、図6において、前記実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図6に示すように、第1変形例に係るバックル組立体2は、段部18に返し切片18aを有している。このようなバックル組立体2によれば、さらに確実に第1バンド11のずれを防止することができる。
また、前記実施形態では、後部中央シート21のバックル8に本発明を適用した例について説明したが、後部中央シート21のコネクトバックル7(図1参照)に適用することができるし、他のバックル34,44(図1参照)や、図示しない他のシートのバックルにも適用することができる。
また、前記実施形態では、ループ部9は、バックル8の構成部材のうちブーツ16に形成されているものを想定しているが、本発明はブーツ16を有しないバックル本体15のみのバックル8にも適用することもできる。このようなバックル8のループ部9は、バックル本体15に対応する部分に形成されることとなる。
1 車両用シートベルト装置
4 タング
5 シートベルト
8 バックル
9 ループ部
10b 高位フロア(フロア)
11 第1バンド(バンド)
12 ウェビング
14 第2バンド(他のバンド)
15 バックル本体
16 ブーツ
16a バックルの側面部
18 段部
21 後部中央シート(車両用シート)
23L シートクッション
24L シートバック

Claims (4)

  1. 車両用シートを構成するシートクッションとシートバックとがなす角部に臨むように配置されてシートベルトのタングを着脱自在に取り付けるバックルと、
    前記バックルとフロアとを連結するウェビングと、
    前記バックルの側面部に形成されるループ部と、
    前記ループ部の内側に挿通されるとともに、延在する一端側で前記バックルを係止し、他端側で前記シートバックに固定されるバンドと、
    を有することを特徴とする車両用シートベルト装置。
  2. 前記バックルの側面部には、段部が形成され、前記バンドは、前記段部と前記ループ部との間で前記バックルの側面部を周方向に沿うように維持されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートベルト装置。
  3. 前記バックルは、バックル本体と、前記バックル本体を内嵌するブーツと、を有しており、前記ループ部及び前記段部は前記ブーツに形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シートベルト装置。
  4. 前記ウェビングは、前記バンド以外の他のバンドを介して前記シートバックに固定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用シートベルト装置。
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