JP2011116305A - 車両用シートのバックル取付け構造 - Google Patents

車両用シートのバックル取付け構造 Download PDF

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Abstract

【課題】分割可倒式シートの分割部に配設される2つのバックルを少ないスペースで効率良く配置でき、かつ、シートバックの前倒し操作に支障を来すこともなく、乗員の利便性を向上できるとともに、完成車組み立てラインでの組付け作業性も良好なバックル取付け構造を提供する。
【解決手段】左右に分割して前倒し可能なシートバック11,12と、前記シートバックを分割部で回動可能に支持するセンターヒンジ5とを備えた車両用シートの、前記分割部の左右各側に位置した座席のシートベルトを係留するためのバックル6,7の取付け構造において、一方のバックル7が、前記センターヒンジ5のフロア2への固定面から上方に延びる支持面に固定され、他方のバックル6が、前記一方のバックル7と、前記センターヒンジ5の前記支持面を挟んで反対側に配設され、かつ、前後にずれて配設されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の乗員が着座できるシートクッションと、左右に分割して前倒し可能なシートバックを備えた車両用シートにおいて、分割部の左右各側に位置した座席のシートベルトを係留するために、前記各側座席の中間に配設されるバックルの取付け構造に関する。
乗用車の後部座席や、トラックなどのベンチシートタイプの前座席には、左右に分割して前倒し可能な分割可倒式のシートバックが用いられる。シートバックを左右均等または不等分割して、独立して前倒し可能とすることで、乗員用に1〜2座席を確保しつつ荷室空間を拡張できるようにしている。
このようなシートにおいて、左右各座席シートベルト(ウェビング)は、サイドボディー内に固定されているリトラクタから上方に引出され、ショルダーアンカーで下方に折り返され、タングを挿通したシートベルトの先端部は、アンカーで車体フロアなどに固定される。シートベルトの着用時には、左右座席の間すなわちシートバックの分割部に配設されたバックルに、タングを係着することで、乗員が三点で拘束される。中央座席のシートベルトは、シートバック内に固定されたリトラクタからシートベルトが引出される場合もある。
上記シートバックの分割部には、左右座席またはその何れか一方と中央座席の2つのバックルが配設され、それらのアンカーが分割部の下方にて車体フロアに固定される必要があり、レイアウトが煩雑になりがちである。特許文献1には、左右のシートバックを回動可能に支持するセンターヒンジのヒンジブラケットの車体フロアへの固定面に、2つのバックルのアンカーを重ねて1つのボルトで固定することで、2つのアンカーをそれぞれ固定する場合よりも固定スペースを削減することが開示されている。
しかし、特許文献1に開示されたバックルの取付け構造では、ヒンジブラケットの車体フロアへの固定面の左右両側に、左右のシートバックを回動可能に支持する支持面が立設されているため、左右の支持面の間にアンカーの固定スペースが必要となり、左右の支持面の間隔を大きく確保する必要がある。そのため、左右のシートバックの隙間が殆どない分割可倒式のシートバックに不向きであるばかりか、各支持面と固定部とが離間されかつ各支持面に独立して強度が確保されなければならず、強度的に不利であり、板厚を厚くするなどの補強構造が別途必要となる。
しかも、特許文献1に開示されるような左右独立したシートとは異なり、乗用車の後部座席やベンチタイプの前座席では、シートクッションが左右座席間に亘って一体に構成されているため、特許文献1に開示されるように、着座面側に2つのバックルを並べて配置すると着座面が狭くなる。バックルを並置するスペースをシートバック側に設ける場合も同様であるが、バックルの収容スペースが確定していないと、シートバックの前倒し操作時に、バックルがシートバックの背面側やシートクッションの下側に埋没したり、前倒し操作に支障を来したりする虞がある。
特許第4033452号公報
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、分割可倒式シートの分割部に配設される2つのバックルを少ないスペースで効率良く配置でき、かつ、シートバックの前倒し操作に支障を来すこともなく、乗員の利便性を向上できるとともに、完成車組み立てラインでの組付け作業性も良好なバックル取付け構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明は、左右に分割して前倒し可能なシートバック(11,12)と、前記シートバックを分割部で回動可能に支持するセンターヒンジ(5)とを備えた車両用シート(1)の、前記分割部の左右各側に位置した座席のシートベルト(16,17)を係留するためのバックル(6,7)の取付け構造において、一方のバックル(7)が、前記センターヒンジのフロアへの固定面(512,522)から上方に延びる支持面(511)に固定され、他方のバックル(6)が、前記一方のバックル(7)と、前記センターヒンジの前記支持面(511,521)を挟んで反対側に配設され、かつ、前後にずれて配設されていることを特徴とする。
本発明の好適な態様では、前記他方のバックル(6)が、前記センターヒンジの前記固定面(522)に、該固定面を前記フロアに固定するボルト(67)で共締め固定されている。また、前記センターヒンジを覆うカバー部材(55,56)をさらに備え、前記カバー部材が、前記のうち後側に位置したバックル(7)の後側または前後両側に延出した傾動防止部(557,567)を有することが好ましい。
また、本発明のさらに好適な態様では、前記センターヒンジの固定側ヒンジ部材が、車体フロアに載置される脚面と前記脚面から上方に延びる側面とをそれぞれ含む左右一対のヒンジ部材(51,52)で構成され、少なくとも一方の前記脚面(522)に前記車体フロアへの固定手段を備え、前記左右側面を合わせて前記支持面が構成され、該支持面にて前記左右側面を締結し前記左右のヒンジ部材を一体化する締結部材により、前記一方のバックルが前記支持面に共締め固定されている。
本発明は、上記のように、車両用シートの分割部の左右各側に位置した座席のシートベルトを係留するバックルのうち、一方のバックル(7)が、センターヒンジ(5)のフロアへの固定面から上方に延びる支持面(511)に固定されているので、前記一方のバックルの車体フロアへの取付けスペースを別途設ける必要がなく、前記一方のバックルを車両用シート分割部の最適位置に、シートバックの前倒し操作に支障ない最適な方位で取付けることができ、乗員の利便性を向上できるとともに、予めセンターヒンジに組付けて該センターヒンジと共にアセンブリを構成しておくことで、完成車組み立てラインでの車体フロアへの組付けを容易に行える利点がある。
さらに、他方のバックル(6)が、前記一方のバックル(7)と、前記センターヒンジの前記支持面(511,512)を挟んで反対側に配設され、かつ、前後にずれて配設されているので、2つのバックルの車幅方向(シート幅方向)の所要スペースが少なくて済み、シートクッションやシートバックに乗員が着座するためのスペースを最大限に確保できるとともに、各シートバックへの張出が少なくなることから、シートバックの前倒し操作を円滑に行える。しかも、2つのバックルが、センターヒンジの支持面の各側に配置されたことで、各バックルの取付け部を車両前後方向に近接して配置した場合にも、組付け作業が行ない難くなることがない。
本発明の好適な態様では、前記他方のバックル(6)が、前記センターヒンジの前記固定面(522)に、該固定面を前記フロアに固定するボルト(67)で共締め固定されているので、前記他方のバックルの車体フロアへの取付けスペースを別途設ける必要がなく、車両用シート分割部の最適位置に取付けることができ、しかも、センターヒンジを固定するボルトで共締め固定されることで、部品点数および組付け工数を削減でき、完成車組み立てラインでの車体フロアへの組付け作業性を向上できる利点がある。
また、本発明の他の好適な態様では、前記センターヒンジを覆うカバー部材(55,56)をさらに備え、前記カバー部材が、前記のうち後側に位置したバックル(7)の後側または前後両側に延出した傾動防止部(557,567)を有するので、後側に位置したバックルを略直立姿勢に保持でき、シートバックの前倒し操作時などに、このバックルがシートバックの前方や背面側に脱出するのが防止され、シートバックの前倒し操作を円滑に行う上で有利である。
また、本発明の好適な態様では、前記センターヒンジの固定側ヒンジ部材が、車体フロアに載置される脚面と前記脚面から上方に延びる側面とをそれぞれ含む左右一対のヒンジ部材(51,52)で構成され、少なくとも一方の前記脚面(522)に前記車体フロアへの固定手段を備え、前記左右側面を合わせて前記支持面が構成され、該支持面にて前記左右側面を締結し前記左右のヒンジ部材を一体化する締結部材により、前記一方のバックルが前記支持面に共締め固定されているので、左右のヒンジ部材を一体化する溶接等の工数を増やすことなく、より大面積の脚面(固定面)と、より板厚の大きい支持面が得られ、高強度の固定側ヒンジ部材を容易に構成できる。
本発明に係るバックル取付け構造を実施した車両用シートを示す分解斜視図である。 本発明に係るバックル取付け構造が実施されるセンターヒンジを示す分解斜視図である。 本発明に係るバックルのセンターヒンジへの取付けを示す分解斜視図である。 本発明に係るバックル取付け構造が実施されるセンターヒンジの車体フロアへの取付けを示す斜視図である。 本発明に係るバックル取付け構造を実施したセンターヒンジの車体フロアへの取付け状態を示す側断面図である。 本発明に係るバックル取付け構造を実施したセンターヒンジの車体フロアへの取付け状態を示す平面図である。 本発明に係るバックル取付け構造を実施した車両用シートのセンターヒンジ付近を示す要部斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係るバックル取付け構造を実施した車両用シート1を示す分解斜視図である。図1において、シート1は、分割可倒式のシートバック11,12と、3人掛けのシートクッション13を備えた乗用車のリアシートであり、シートクッション13の取付け前の状態を示している。
シートバック11,12は左右不等分割のタイプであり、1人掛けの右席用シートバック11と、2人掛けの中央および左席用シートバック12とが、左右の車体側壁部に設けたサイドヒンジ3,4(ヒンジ軸)と、車体フロア2に設けたセンターヒンジ5(後に詳述する)とによって回動可能に支持され、独立して前倒し可能に構成されている。サイドヒンジ3,4の基部は、車体側壁部に装着されるクォータートリム14,15で覆われる。
右座席および左座席のシートベルト16,18(ウェビング)は、車体側壁部内に固定されている図示しないリトラクタから上方に引出され、車体側壁部の上部で図示しないショルダーアンカーで下方に折り返され、それぞれタング61,81を挿通した状態で、先端部が、図中固定位置のみを概略的に示したアンカー62,82で車体フロア2に固定される。また、中央座席のシートベルト17は、シートバック12内に固定された図示しないリトラクタから引出され、シートバック12の上端部で下方に折り返され、タング71を挿通した状態で、アンカー72で車体フロア2に固定される。
上記各シートベルト16,17,18のタング61,71,81を係着するためのそれぞれのバックル6,7,8のうち、左座席用シートベルト18のタング81を係着するためのバックル8は、中央座席用シートベルト17のアンカー72に隣接して車体フロア2に固定されている。一方、右座席用シートベルト16のタング61を係着するためのバックル6、および、中央座席用シートベルト17のタング71を係着するためのバックル7は、何れもセンターヒンジ5に固定されている。
センターヒンジ5は、図2に示すように、左側部分(上側部分、回動支持部分)を構成するメインヒンジ51と、右側部分(下側部分、固定部分)を構成するサブヒンジ52から主に構成されている。
メインヒンジ51は、フロア2上に配置される脚面512と、該脚面512の一側から垂直に立設された支持面511とによりアングル形状(L字形状)に形成されている。支持面511の上端部には、シートバック11,12の分割部に臨む各側面下端部に取り付けられる右メール53および左メール54が、ヒンジ軸をなすピン50により回動可能に支持されている。なお、図示例の脚面512は、フロア2への固定機構を備えておらず、面で当接するだけの構造となっている。
また、メインヒンジ51の支持面511の中間部には、後述するカバー55,56の取付け孔513,514が穿設され、さらに、支持面511の下部には、バックル7を固定するためのボルト孔510が穿設されている。
サブヒンジ52は、フロア2上に配置される脚面522と、該脚面522の一側から垂直に立設された支持面521とにより、メインヒンジ51とは逆方向のアングル形状(L字形状)に形成されている。脚面522の前側部分は、後側部分に対して僅かに前傾しており、この傾斜した前側部分に、センターヒンジ5をフロア2に固定するためのボルト孔のうちの1つ(527)と、組付け時における位置決め用のピン57の取付け孔530が穿設されている。また、ボルト孔527に隣接した脚面522の前端縁には、後述するアンカー63の回り止め用の切起し526が設けられている。
一方、脚面522の後側部分には、センターヒンジ5をフロア2に固定する他の2つのボルト孔528、529が穿設されており、それらに隣接した縁部には、シートクッション13の図示しないワイヤーフレームを係止するフック525が形成されている。
また、サブヒンジ52の支持面521の中間部には、メインヒンジ51側の取付け孔513,514に対応した取付け孔523,524が穿設され、さらに、支持面521の前端寄り下部には、メインヒンジ51側のボルト孔510に対応しかつそれより一回り大きい孔520が穿設されている。
上記メインヒンジ51およびサブヒンジ52は、いずれも、所定形状に打抜いた板金製ブランクを曲げ加工して上述した各形状に成形される。成形済みのメインヒンジ51とサブヒンジ52は、取付け孔513,514,523,524を基準にして、図2中破線で示されるメインヒンジ51の接合面(支持面511)にサブヒンジ52の支持面521を重合して溶接接合することで一体化され、センターヒンジ5の主要部が形成される。その後、図3に示されるように、バックル7の取付けと、一体化された支持面511,521を覆うカバー55,56の取付けがなされる。
バックル7は、図3に示すように、ウェビング74を介してアンカー73と連結され、ウェビング74には軟質樹脂製のブーツ75が被着されている。バックル7の組付けに際しては、アンカー73に挿通したボルト77を、メインヒンジ51のボルト孔510に挿通させ、サブヒンジ52の孔520内に位置したボルト77に、ナット78を締結する。これにより、バックル7は、メインヒンジ51に固定される。
左右一対のカバー55,56は、好適には樹脂材を用いた射出成形品で構成され、それぞれに取付け構造が一体に形成されている。すなわち、図3に示すように、右側カバー55には、その裏面略中央に突起553が突設され、かつ、その周縁部の内側には4箇所の係合部551,552,554,555が形成されている。
一方、左側カバー56には、その裏面略中央に前記突起553に対応するボス563が立設され、かつ、その周縁部から前記係合部551,552,554,555に対応する4箇所の係合部561,562,564,565が突設されている。図示例の係合部551〜555および係合部561〜565は、係止爪(551〜555)と、バネ片をなす舌状片に形成されたスリット(561〜565)で構成されている。
また、右側カバー55の下部には、バックル7を固定したナット78を覆う膨出部(550)が形成され、その中央にはボルト77の先端を挿通させる孔550が穿設されている。さらに、右側カバー55の前縁部には、バックル7の前方への傾動を規制する傾動防止片557が一体に形成されている。
一方、左側カバー56の前下部には、バックル7のアンカー73を避ける切欠部560が形成されており、この切欠部560の後側に位置した左側カバー56の下部は、上部の一般面に対して側方に膨出しており、この膨出した下部の切欠部560に面した上縁部(567)は、バックル7の後方への傾動を規制する傾動防止部567となっている。これら傾動防止片557および傾動防止部567については後述する。
カバー55,56をセンターヒンジ5の支持面511,521に組付けるに際しては、図3に示すように、支持面511,521に穿設された一方の取付け孔513,523に、左側カバー56のボス563を挿通して、右側カバー55の突起553を嵌合係止するとともに、左側カバー56の係合部561,562,564,565を、右側カバー55の係合部551,552,554,555に係合する。
上記のようにして、バックル7およびカバー55,56をセンターヒンジ5の支持面511,521に組付けることで、図4に符号5Aで示されるセンターヒンジアセンブリが構成される。このセンターヒンジアセンブリ5Aの形態で、完成車組み立てラインでの車体フロア2への組付けが行なわれる。
図4および図5に示されるように、センターヒンジ5が取付けられる車体フロア2の取付け部(21)には、車幅方向に延びる凹部が形成され、この凹部の後側の傾斜面21は、センターヒンジ5の一方の脚面522の前側部分に対応する傾斜を有している。なお、図中符号20は、車体フロア2に形成されたスペアタイヤハウスである。
センターヒンジ5(アセンブリ5A)の組付けに際しては、先ず、脚面522の前側部分のピン57を、傾斜面21の図示しない基準孔に係合させ、センターヒンジ5を車体フロア2に位置決めし、その状態で、脚面522の後側部分のボルト孔528,529に、ボルト58,59を挿通し、車体フロア2の対応位置に穿設された孔の下面側に固着されたウエルドナット28,29に螺合締結する(図5)。
次いで、バックル6のアンカー63のボルト孔630に挿通したボルト67を、脚面522の前側部分のボルト孔527に挿通し、車体フロア2の対応位置に穿設された孔の下面側に固着されたウエルドナット26に螺合締結することで、バックル6のアンカー63とセンターヒンジ5の脚面522(前側部分)とが、車体フロア2に共締め固定される(図5)。したがって、予め、センターヒンジ5に部組みされているバックル7とは異なり、バックル6は、センターヒンジ5(アセンブリ5A)を車体フロア2に取り付ける際に同時に固定される。
また、バックル6のアンカー63は、切起し526によって回り止めされているので、ボルト67の締結作業を容易に行える。なお、図中省略されているが、バックル6をアンカー63に連結するウェビング64にも、先述したバックル7と同様に軟質樹脂製のブーツが被着される。
図5は、バックル7を部組みしたセンターヒンジ5(アセンブリ5A)およびバックル6の取付け状態を示す側断面図であり、図6は、その状態を示す平面図、図7は、前方から見た斜視図である。図4〜図6に示されるように、センターヒンジ5を車体フロア2に固定する3つのボルト58,59,67は、何れもサブヒンジ52の脚面522に配設され、メインヒンジ51の脚面512は、前記ボルト58,59,67の締結力によって、車体フロア2に圧接されているのみであるが、サブヒンジ52の前傾した脚面522に対して、メインヒンジ51の脚面512は、車体フロア2の凹部(21)を跨いでその前方まで達しており、センターヒンジ5の前後方向の荷重、特に、後方からの荷重に対する安定性を向上するうえで有利な構成となっている。
一方、センターヒンジ5と共に取付けられた2つのバックル6,7は、センターヒンジ5の支持面511,521を挟んでその左右に配置されるが、各ウェビング64,74(およびそれらのブーツ)は柔軟性があるため、図6および図7に示されるように、シートバック11,12およびシートクッション13に形成された凹部111,121,131の幅方向中央に寄せられ、実質的に前後方向に配置されている。
また、図5に示す側面視において、センターヒンジ5に対する各アンカー63,73の取付け位置は車両前後方向に近接しているが、支持面511,521を挟んで左右各側に配置されたことと、一方のアンカー63が脚面522の前傾部に、他方のアンカー73が垂直な支持面511に取付けられて取付け方向と高低差があるので、各アンカー63,73が互いに交錯することがないうえ、アンカー73は事前に部組みされるので、各ボルト67,77の締結作業も容易に行える。
さらに、前方側に位置した右座席用のバックル6が、固定配置されたシートクッション13の凹部131に保持されているのに対し、後方側に位置した中央座席用のバックル7は、使用頻度が低いこともあり、通常はシートバック11,12の分割部に形成された凹部111,121内にやや入り込んだ状態で収容されている。バックル7のこのような収容形態によって、何れかまたは両方のシートバック11,12を前倒しする際に、バックル7が一緒に前傾してしまったり、逆に、シートバック11,12の背面側に脱出したりし易い傾向を生じるが、先述した傾動防止片557および傾動防止部567によって、バックル7のこれらの挙動が規制される。
すなわち、バックル7が、シートバック11,12の凹部111,121内に収容され車幅方向への移動が規制された状態では、バックル7の前方への傾動に対しては、カバー55の前縁部に突設された傾動防止片557にバックル7のブーツ75が係止されることでその前方への傾動が規制される。また、バックル7の後方への傾動に対しては、カバー56に設けた傾動防止部567が、バックル7のブーツ75に当接することでその後方への傾動が阻止され、バックル7は起立状態に保持される。
しかも、バックル7のアンカー73がセンターヒンジ5の支持面511に取付けられたことに伴い、車体フロア2に取付けられる場合に比較してウェビング74の長さが短縮されており、これにより、ブーツ75を被着したウェビング74の幅方向(車両前後方向)の剛直性が向上し、そのことによっても、バックル7が起立状態に維持され易くなっている。
一方、傾動防止片557の突出は、ブーツ75の厚さに対して部分的であり、かつ、シートバック11,12は言うまでもなく柔軟性を有しているので、シートベルト17の装着時に、乗員がバックル7を前方もしくは凹部121側に引き寄せれば、傾動防止片557による係止は容易に外れ、バックル7を凹部111,121から前方に引出すことができる。また、図4に示されるように、傾動防止片557の前側は、傾斜面となっているので、前方に引出したバックル7を後方に押圧すれば、ブーツ75が傾動防止片557に自動的に係止されるので、容易に起立状態に戻すことができる。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいてさらに各種の変形および変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、バックル7のアンカー73を固定するボルト77およびナット78は、サブヒンジ52の支持面521とは無関係であるが、支持面521の孔520を、メインヒンジ51側のボルト孔510に準じた大きさとして、ボルト77およびナット78の締結力がサブヒンジ52の支持面521にも及ぶようにすることで、バックル7のアンカー73を固定するボルト77およびナット78によって、メインヒンジ51の支持面511とサブヒンジ52の支持面521とが共締めされるように構成することもできる。その場合、メインヒンジ51およびサブヒンジ52の各支持面511,521の溶接箇所を削減することができ、さらに、ボルト孔510と離れた位置に掛止あるいは嵌合形状などを併設することで溶接箇所を省略することもできる。
さらに、バックル6のアンカーを、バックル7のアンカー73と同形状にして、ボルト77およびナット78によって、支持面521側に共締め固定することもでき、その場合にも、2つのアンカーの締結角度をずらすことで、バックル6,7を、図5〜7に示したように前後方向にずらして並置することができる。この態様においても、アンカーが左右各側に配置されていることが有利である。
また、上述した実施形態では、センターヒンジ5が、メインヒンジ51とサブヒンジ52の2部材で構成される場合を示したが、センターヒンジを1部材で構成した場合にも、上述した各バックル6,7の取付け構造を実施できる。また、上述した各バックル6,7の取付け構造は、左右各1座席を備えた均等分割タイプのシートのセンターヒンジにも実施可能であることは勿論である。
1 シート
2 車体フロア
3,4 サイドヒンジ
5 センターヒンジ
6,7 バックル
11,12 シートバック
13 シートクッション
16,17,18 シートベルト
21 傾斜面(凹部、取付け部)
26,28,29 ウエルドナット(締結部材)
50 ピン(ヒンジ軸)
51 メインヒンジ
52 サブヒンジ
53 右メール
54 左メール
55,56 カバー
57 ピン
58,59,67,77 ボルト(締結部材)
61,71,81 タング
62,63,72,73,82 アンカー
64,74 ウェビング
75 ブーツ
78 ナット(締結部材)
111,121,131,132 凹部
510,527,528,829 ボルト孔
511,521 支持面
512,522 脚面(固定面)
513,514,523,524 取付け孔
551,552,553,554,561,562,563,564 係合部
553 突起
557 傾動防止片
560 切欠部
563 ボス
567 傾動防止部

Claims (4)

  1. 左右に分割して前倒し可能なシートバックと、前記シートバックを分割部で回動可能に支持するセンターヒンジとを備えた車両用シートの、前記分割部の左右各側に位置した座席のシートベルトを係留するためのバックルの取付け構造において、
    一方のバックルが、前記センターヒンジのフロアへの固定面から上方に延びる支持面に固定され、他方のバックルが、前記一方のバックルと、前記センターヒンジの前記支持面を挟んで反対側に配設され、かつ、前後にずれて配設されていることを特徴とする車両用シートのバックル取付け構造。
  2. 前記他方のバックルが、前記センターヒンジの前記固定面に、該固定面を前記フロアに固定するボルトで共締め固定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートのバックル取付け構造。
  3. 前記センターヒンジを覆うカバー部材をさらに備え、前記カバー部材が、前記のうち後側に位置したバックルの後側または前後両側に延出した傾動防止部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用シートのバックル取付け構造。
  4. 前記センターヒンジの固定側ヒンジ部材が、車体フロアに載置される脚面と前記脚面から上方に延びる側面とをそれぞれ含む左右一対のヒンジ部材で構成され、少なくとも一方の前記脚面に前記車体フロアへの固定手段を備え、前記左右側面を合わせて前記支持面が構成され、該支持面にて前記左右側面を締結し前記左右のヒンジ部材を一体化する締結部材により、前記一方のバックルが前記支持面に共締め固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用シートのバックル取付け構造。
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