JP2009113789A - シートベルトバックル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リアベンチシート等のベンチシートにおいて、着座した乗員がシートベルトを容易に装着できるようにする。
【解決手段】 シートベルトのトングを装着するバックル11を、乗員が着座しないときは座部内に収容するとともに、乗員が着座した際に座部内から起立させるバックル突出機構100Bと、乗員が着座するシート座部内に支持ステー14,16に支持され、支持ワイヤ12に吊持された、乗員の荷重を検知する着座検知プレート10からなる着座検知部100Aを備える。着座検知部100Aにおいて、乗員着座時に生じる支持ワイヤ12の変位量分をバックル突出機構100Bに伝達し、バックル突出機構100Bを駆動して、バックル11を座面から起立させる。これにより、乗員がシートベルトのトングをバックル11に装着できるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明はシートベルトバックル装置に係り、特に車両の後席シート等において、通常は座面やシートバック内にバックルを収容しておき、乗員が着座し、シートベルトを装着する際に、バックルを座面から起立させたり、シートバック面から突出させて、乗員がシートベルトのトングを容易にバックルに装着できるようにしたシートベルトバックル装置に関する。
平成20年6月1日から自動車の後席に着座した乗員のシートベルト着用が義務化された。後席シートは一般にベンチシートタイプが多いため、運転席、助手席のシートベルト装置と異なり、バックル装置が座面から突出したような自立構造のものは、ほとんど採用されていなかった。特に後席ベンチシートでは、乗員が片側のドアから乗車し、シートに座りながら横に移動することがあるため、バックル装置が座面から突出した構造では、使い勝手が悪い。そこで、通常は、バックル装置が座部と背部下端との間の隙間に位置するように、柔軟なウェビングを介して基部に保持された構造が多い。
また、ドライバーと異なり、後席乗員は、座る位置も様々であるため、座部と背部下端との間に位置するバックル装置の位置がわかりにくく、バックル装置を探すことがある。このようなバックル装置を探索する手間を省くために、シートベルト装着時と未装着時との間でバックルが移動するシートベルト装置が開発されている。例えば、センサによって乗員がシートベルトを装着しているか否かを検知し、シートベルト未装着時では、バックルのシートベルトタング挿入口がシート座面よりも高く位置し、シートベルト装着時では、シート座面よりも低く位置するようにモータを介してバックルを移動させるシートベルト装置がある(特許文献1参照)。
実開平6−83514号公報
特許文献1で開示されているシートベルト装置では、前席の一人掛けシートのように、センターコンソール等で隔離されている場合には、シート側面にバックル装置が配置されるため、バックルと乗員の身体とが接触することはない。しかし、ベンチシートタイプの後席シートでは、シートベルト未装着時に乗員がバックル装置の上に座ってしまったり、使用していないバックル装置が身体に触れ、快適な着座状態が保持できないという問題もある。
また、特許文献1で開示されているシートベルト装置では、電気的なセンサを採用してシートベルト装着の有無を検知し、バックル装置を所定位置に移動するか否かの判別を行っている。また、バックルの移動にモータを用いているため、安価な装備コストで同等の作用を実現したいという要望もある。
そこで、本発明の目的は、上述した問題を解消し、電気的な検知手段を用いずに、乗員がシートに着座した後に、バックル装置をシート座面あるいはシートバック面から、モータ等のアクチュエータを介さずにバックルを突出させて、トングの装着が容易に行えるようにしたシートベルトバックル装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明はシートベルトのトングを装着するバックルを、乗員が着座しないときは座部内に収容するとともに、乗員が着座した際に前記座部内から起立させるバックル突出機構と、乗員の着座位置のシート内に支持部材を介して収容され、乗員の荷重を検知する着座検知部と、該着座検知部で、乗員着座時に生じる前記支持部材の変位量を前記バックル突出機構に伝達し、前記バックル突出機構を駆動する荷重伝達駆動手段とを備え、乗員着座時に前記バックルに前記トングを装着可能としたことを特徴とする。
シートベルトのトングを装着するバックルを、乗員が着座しないときはシートバック部内に収容するとともに、乗員が着座した際に前記シートバック内から突出させるバックル突出機構と、乗員の着座位置のシート内に支持部材を介して収容され、乗員の荷重を検知する着座検知部と、該着座検知部で、乗員着座時に生じる前記支持部材の変位量を前記バックル突出機構に伝達し、前記バックル突出機構を駆動する荷重伝達駆動手段とを備え、乗員着座時に前記バックルに前記トングを装着可能としたことを特徴とする。
前記着座検知部は、シート座部内に収容することが好ましい。これにより、通常は邪魔にならないように座部内に収容されているバックルを、乗員の着座動作に連動して、着座した乗員が操作可能にできる。
前記着座検知部は、シートバック内に収容することが好ましい。これにより、通常は邪魔にならないようにシートバック内に収容されているバックルを、乗員の着座動作に連動して、着座した乗員が操作可能にできる。
前記支持部材はワイヤからなり、該ワイヤで支持された前記着座検知部に乗員荷重が作用した際の前記着座検知部の撓みに応じて前記ワイヤ自由端が変位し、該ワイヤ自由端の変位を駆動力として前記バックル突出機構のバックルを動作させることが好ましい。これにより電気的な駆動機構を必要とせずに、確実な動作機構を提供できる。
前記支持部材の経路上に緩衝部材を介装し、前記突出したバックルに加えられた外力によるワイヤ変位を一時的に吸収させることが好ましい。これにより、突出状態にあるバックルに、不用意に外力が加わってもバックル突出機構等に衝撃が加わり、機構の損傷等が生じるのを防止することができる。
前記バックル突出機構は、バックル支持部を回動可能に支持し、前記バックル支持部の一部に前記ワイヤ自由端が連結され、前記ワイヤの変位量に応じた駆動力により前記バックル支持部が回動して、バックルをシート内の収容部から突出させることが好ましい。
前記バックル突出機構により前記バックルがシート面から突出したことを検出し、信号を送信する突出状態検出手段と、前記突出状態検出手段が送信した信号を受信すると、外部に情報を伝達する情報伝達手段とを備えることが好ましい。これにより、乗員のシートベルト装着を促すことができ、装着率の向上が図られる。
以上に述べたように、本発明によれば、乗員着座情報を、電気的なセンサで検知することなく、また着座した乗員の荷重をバックル装置の起立の駆動力として利用することができるため、モータのようなアクチュエータを必要とせず、電源等も全く不要で、きわめてシンプルで簡易な機構でのシートベルトバックル装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るシートベルトバックル装置について、図1〜図7に示した2つの実施例を参照して説明する。
本発明のシートベルトバックル装置100は、図1に示すように、車両の3人掛けの後席シート1の座部2のうち、左右のドア側に着座する乗員の座部2L,2R内と、中央の背部3Cとに収容されている。(実施例1)では、左右位置に着座する乗員が着座した時に、座部2の切欠2a内に収容されたバックル11が起立し、その状態で使用するバックル装置の構成について説明する。(実施例2)では、乗員が後席シートの中央に着座したときに、シートバック3の一部に設けられた切欠3a内に収容されたバックル11が前方に倒れるように突出するバックル装置の構成について説明する。
(実施例1のシートベルトバックル装置の構成)
図1は、説明のために、後席シートバック3とリアウインド4の間のリアシェルフ7の一部と、右側座席の座部2の一部を切欠いて示した後席シートの概略斜視図である。3本のシートベルト装置は、図1に示すように、リトラクタ6がリアシェルフ7下のフレーム7(図示せず)に固定され、リトラクタ6から引き出されたシートベルト8は、シートバック3に沿ってシートバック3下端まで引き出され、その端部はシートバック3下端と座部2との間の奥部に位置するアンカー部(図示せず)に定着されている。各シートベルト8には、トング9が挿通されており、シートベルト8に設けられた図示しないスナップ部材により、乗員が手にとりやすい高さに配置されている。
図1において、右座席のシートベルトバックル装置100Rは、図示しない乗員が着座した状態を仮想的に示し、左座席のシートベルトバックル装置100Lは、乗員が着座していない通常の状態を示している。このように、右座席はバックル11が座面から起立した状態にあるため、右座席の乗員(図示せず)は着座した状態で、シートベルト8の中間位置にあるトング9を手がかりとして、リトラクタ6からシートベルト8を引き出し、トング9を着座した左脇の座面から起立した状態にあるバックル11の挿入口にトング9を挿入し、容易にシートベルト8を装着することができる。
シートベルトバックル装置100(以下、100Rを例として説明し、符号Rは略記する。)は、全体構成を示した図2に示したように、着座検知部100Aと、バックル突出機構100Bとから構成されている。着座検知部100Aは、一端がワイヤ固定ステー14に、他端がガイドステー15に支持され、バックル突出機構100Bはバックルブラケット16を介してシート内フレーム5A上にボルト19(図3)等の固定手段で固定されている。なお、本実施例では、ガイドステー15は、後述するようにバックルブラケット16の側面に固定されている。よって、シートベルトバックル装置100全体は、ワイヤ固定ステー14とバックルブラケット16とでシート内フレーム5Aに固着支持されている。
着座検知部100Aは、図2,図3に示すように、ワイヤ固定ステー14とバックルブラケット16の側面に固着された側面視して略L字形をなすガイドステー15との間にワイヤ12が張設された構成からなる。このワイヤ12は、一端がワイヤ固定ステー14に定着され、張設されたほぼ全体範囲がワイヤカバー13で覆われている。このワイヤカバー13は、ワイヤ12を被覆する樹脂製チューブからなり、ワイヤ12が着座検知プレート10に設けられた支持タブ10aを貫通して、着座検知プレート10を保持し、着座検知プレート10を乗員座部位置に保持する。また、ワイヤーカバー13は、通常はワイヤ12の防錆機能を果たし、ワイヤ12が撓んだ際にワイヤ自由端12a(図4)が滑らかに変位できるようなシースの役割も果たす。
ここで、着座検知部100Aの構成と作用について図2,図3を参照して説明する。図2に示した着座検知プレート10には、平面が160×100mm、厚さ約3mmのポリプロピレン系の軟質樹脂成形板が用いられている。着座検知プレート10は、短辺側の中央位置に設けられた支持タブ10aを介して、ワイヤ固定ステー14とガイドステー15との間に、水平に掛け渡された支持部材としてのワイヤ12に、ワイヤカバー13を介して支持されている。このときワイヤ固定ステー14、バックルブラケット16及びガイドステー15は、乗員が着座した状態では変位、変形しないように所定の剛性が確保されている。特にガイドステー15側の支持部にはブッシュ15Aが嵌挿され補剛され、この部分でワイヤ12が滑らかに挿通するようになっている。
このように支持された着座検知プレート10は、座部2(図1)に着座した乗員の体重に応じて板自体も撓むが、後述するように、着座検知プレート10が支持されているワイヤ12も撓む構成になっている。乗員の体重にもよるが、乗員が着座すると着座検知プレート10は、後述するシートクッション25(図5)が凹むのと合わせて、およそ40〜50mm程度沈み込む。着座検知プレート10の沈み込み(撓み)量に応じて、着座検知プレート10を支持しているワイヤ12の自由端12a(図4)が所定量だけワイヤカバー13側に引き込まれる。この引き込み量の分だけワイヤ12は、ワイヤ固定ステー14とガイドステー15との間で、弾性伸びを伴わずに、滑らかな懸垂形状をなすように撓むことができる。
次に、バックル突出機構100Bの構成と作用について、図3,図4を参照して説明する。図3は、図2中の矢視III方向に見たバックル突出機構100Bの正面図である。同図では、バックル支持部30の構成を示すために、手前側に位置するワイヤカバー13の図示を省略している。バックル支持部30は、同図に示したように、略L字形をなすバックルブラケット16のベースフランジ16bがシート内フレーム5AにボルトBで固定される。一方、バックルブラケット16のバックル軸支フランジ16aの下部には、ガイドステー15の下端15bが固定される。ガイドステー15の支持フランジ15aとバックル軸支フランジ16aとの間には、バックル駆動軸18が水平をなして軸端ネジがナット23を介してバックル軸支フランジ16aに締着されている。なお、ベースフランジ166bを取り付けるシート内フレーム5Aに代えて、フロアパン(図示せず)等の既存構造部材の一部を取り付けることも好ましい。
トング9を挿入保持するバックル11はバックルプレート21に支持され、このバックルプレート21のバックル駆動軸18を支点とした回動により、収容状態(図4)と、起立状態(図7)との間を所定角度だけ回動することができる。バックル駆動軸18は、バックルプレート21を回動可能に支持するカラー22が嵌着された細径部18aと、バックルプレート21に回動力を付与するリターンスプリング17のコイル部17bが保持された太径部18bとの2段軸部からなる。バックルプレート21は、上端にバックル11が連結されるとともに、下端に設けられたワイヤ定着部21aにワイヤ12の端部12aが定着されている。そして、このワイヤ12が乗員の着座動作により、ワイヤカバー13内に引き込まれることにより、バックルプレート21をバックル駆動軸18回りに回動させ、バックル11を座部2内の収容箇所から起立させることができる。(図3,図7参照)。太径部18bにコイル部17bが保持されたリターンスプリング17は、バックルプレート21が図示しない座部2内に収容された状態(図4)を初期状態として、一端17aがバックルプレート21に形成された定着孔21cに挿通されて定着され、所定巻き数のコイル部17bがバックル駆動軸18の太径部18bに保持され、他端17cがバックル軸支フランジ16aに形成された定着孔16cに挿通されて定着されている(図3参照)。また、バックル軸支フランジ16の上端には、バックルプレート21の突出状態(起立状態)を検知するセンサとしての検知スイッチ28Aが取り付けられ、バックルプレート21の起立状態を検知接片28aで確認でき、後述する情報を発信できるようになっている。
ここで、着座検知部100Aとバックル突出機構100Bとの間に掛け渡されたワイヤ12の配線状態について図2、図3,図4を参照して説明する。ガイドステー15側から延出したワイヤ12は、略U字形をなすワイヤカバー13b(図2)内を通り、バックル軸支フランジ16の端部に設けられたワイヤ案内部16dを介してワイヤカバー13から引き出され、バックルプレート21のバックル11が取り付けられた側と反対端(下端)に設けられたワイヤ定着部21aに定着されている。ワイヤ12の長さは、図2に示したように、着座検知プレート10の設置位置で水平直線状をなし、さらにバックルプレート21が図4に示した初期状態でバックルプレート21の定着端21aに定着できるように設定されている。
なお、着座検知プレート10は、図5に示すように、座部2内に詰められた、所定形状に成形されたウレタンフォーム製の前部シートクッション25a,後部シートクッション25bとが一体的にシートカバー26に覆われ、乗員が着座したときに違和感がないシート座部2が形成されている。着座検知プレート10の下面側に着座検知プレート10の枕となるシートクッション25Aが配置されている。このため、乗員が着座しない状態では、図2のように、後部シートクッション25b下に配置された着座検知プレート10は、水平支持される。このように、シートクッション25b下に着座検知プレート10が配置されていることにより、乗員が座席を横方向に移動する際に、シート座部2の前部に尻をついた程度では、前部シートクッション25aが変形する程度で、後部シートクッション25bは変形しないので、着座検知プレート10が作動することはない。そして乗員が所定位置に着座すると、乗員の体重は後部シートクッション25bを変形させて、その下側にある着座検知プレート10は、後部シートクッション25bの変形とともに沈み込む。一方、乗員が離座するために腰を浮かすと、後部シートクッション25bの下側の着座検知プレート10は、後部シートクッション25bの変形回復とともに、撓んだ形状から元の平坦形状へと弾性的に回復変形する。このとき、前部シートクッション25aと後部シートクッション25bの占める割合は座部全長Bとしたとき、前部シートクッション25aの長さB1と後部シートクッション25bの長さB2の比は1:2程度を感応範囲とし、この感応範囲に乗員が着座した場合にのみ着座検知プレート10が作動するようにすることが好ましい。
次に、シートベルトバックル装置100において、乗員が乗車し、座部2に着座してシートベルト8を装着するまでの動作と、降車時にシートベルト8をはずして降車するまでの動作に対応した着座検知部100Aとバックル突出機構100Bの動作について、図6(a),(b)を参照して説明する。なお、図6両図では、動作の理解のために、ガイドステー15を、着座検知部100Aを支持する独立部材として模式的に示している。
乗員が着座していない場合、着座検知プレート10は、図6(a)に示すように、水平状態が保持されている。このときのワイヤ固定ステー14とガイドステー15との間のワイヤ12の長さはL0である。このときバックルプレート21はリターンスプリング17の初期状態での保持力により、座部2内に収容された(倒れた)状態にある。
乗員が座部2に着座すると、乗員の体重によって、着座検知プレート10は、図6(b)に示すように中央部がδだけ沈み込むように撓み、着座検知プレート10を支持するワイヤカバー13内のワイヤ12も着座検知プレート10に追随して湾曲する。ワイヤ固定ステー14とガイドステー15との間のワイヤ12の長さは、撓み量δに依存して(L0+Δ)となる。すなわち、ワイヤ固定ステー14とガイドステー15との間のワイヤ12は、着座前の長さからΔだけガイドステー15の外側から引き込まれた分、懸垂形状に撓むことになる。このとき、バックルプレート21側のワイヤ定着端側の自由端12aは、Δ分だけワイヤカバー13内に引き込まれ、ワイヤ12が短くなったΔだけバックルプレート21はバックル駆動軸18回りに(図4→図7)となるように、リターンスプリング17のコイル部17bの巻きを強める方向に付勢されながら回動する。これにより、バックルプレート21に連結されたバックル11は起立するように、所定量だけ座面から突出する(図6(b)、図7)。
降車時には、乗員がシートベルト8をはずし、座部2から離れるわけであるが、乗員が座部2から腰を浮かすと、着座検知シート10は乗員の体重による荷重から解放される。すると、下側のシートクッション25Aで支持された着座検知シート10は、板自体の弾性戻り変形およびシートクッション25の復元力により、元の水平で平坦な形状へ戻る。これにより、Δだけ引き込まれていたワイヤ12のワイヤ固定ステー14とガイドステー15との間の長さはL0に戻り、ワイヤ12のガイドステー15とバックルプレート21の定着端との間の長さも乗員が着座前の長さに戻る。このとき、ワイヤ12の拘束が解放されることにより、バックルプレート21に装着されていたリターンスプリング17のコイル部17bの巻回付勢力が解放され、バックルプレート21は、図4,図6(a)に示したような乗員着座前の倒れた状態に戻る。これにより、バックル11は再び座部2の座部2内に収容される。
このように、実施例1に係るシートベルトバックル装置100では、乗員が座部2に着座するときにのみバックル11が座部2の表面に突出するので、乗員の身体とバックル11とが接触することはない。また、乗員がバックル11を探す手間も省ける。また、このシートベルトバックル装置100では、バックルの回動にモータ等のアクチュエータを用いないので、コスト面で有利である。さらに、乗員が座部2に着座することで、着座検知プレート10に与えられた力によってワイヤ12を引き込み、バックルプレート21を回動させており、乗員の着座を検知する電気的なセンサを用いてバックルに所定の動作を付与するか否かの判別が不要であるので、信頼性が高く、コスト面でも有利である。なお、着座検知部は、平均的な体重の大人の乗員が着座した場合の他、子供の体重を検知したり、シートベルトを用いてチャイルドシートをシートに固定するときにもバックルが座部の表面から突出できるようにすることが必要である。したがって、着座検知部の感度は様々な乗員の着座状態、チャイルドシート等の安全装備の設置状態を考慮してその感度を設定することが好ましい。
次に、検知スイッチによるバックル動作時の作用について説明する。図7に示したように、乗員が着座してバックル11が座面から突出するように起立すると、バックルプレート21の一部が検知スイッチ28Aの検知接片28aに接触し、検知スイッチ28AはON状態になる。このとき検知スイッチ28と外部装置とを接続すれば、乗員が着座することで警告装置S等の外部装置を駆動することが可能となる。
たとえば、図7に示したように、リアシェルフ7の下方に配置された警告装置S(図1)と、バックル11内の検知スイッチ28Bとを接続し、かつ警告装置Sと検知スイッチ28Aとを接続する。検知スイッチ28Bは、図7に示すように、バックル11にトング9がラッチされるとON状態になり、警告装置Sに装着完了信号を送信する。警告装置Sは、検知スイッチ28Aが送信する信号を取得すると電源が入って警告音あるいはメッセージを発し、検知スイッチ28Bが送信する信号を取得すると電源が切れるように設定されている。
具体的な動作としては、たとえば図1,図7において、乗員が座部2に着座し、上述の突出機構が動作し、バックル11が座部2の表面に突出する。このタイミングで検知スイッチ28AがON状態となって警告装置Sに信号を送信する。警告装置Sは検知スイッチ28Aが送信した信号を取得して、電源が入り、シートベルト装着を促す警告音あるいはメッセージを発する。これにより、乗員がシートベルト8を引き出してトング9をバックル11に挿入し、ラッチされると、検知スイッチ28BがON状態となって警告装置Sに装着完了信号を送信する。警告音あるいはメッセージを発している警告装置Sは、検知スイッチ28Bが送信した信号を取得して、電源が切れて、警告音あるいはメッセージが停止する。
本実施の形態では、警告装置Sを用いたが、警告灯、警告振動等を発する他の機器を用いてもよいことはいうまでもない。
図8は、図2に示した着座検知部100Aにおいて、着座検知プレート10を支持するワイヤ固定ステー14とガイドステー15との間で水平に掛け渡されたワイヤ12のワイヤ固定ステー14側に緩衝部材としてのコイルバネ29がワイヤ12の軸方向の一部に装着された状態を示している。この緩衝部材としてのコイルバネ29は、たとえばバックル突出機構(図示せず)が機能してバックルが起立している状態で、バックル装置を他の乗員が不用意に押し倒してしまったり、荷物が置かれてしまったような場合に、支持部材に衝撃力が加わらないような緩衝部材として作用する。
着座検知プレート10は、図6(b)に示したように、座部2(図1)に着座した乗員の体重に応じて板自体が撓み、さらに着座検知プレート10が支持されているワイヤ12がΔだけ引き込まれる構成になっている。したがって、乗員が着座した状態(バックルが起立した状態)でバックルを倒そうとする外力が作用すると、ワイヤ12に急激な引き出し力として作用する。この結果、着座している乗員の重量に抗してワイヤ12に急激なテンションが生じ、ワイヤ12の定着部や着座検知プレート10に大きな負荷が作用したり、乗員が座った状態で着座検知プレート10が上側に持ち上げられるような現象も生じ、乗員にも不快感を生じさせるおそれがある。そこで、図8に示したように、ワイヤ12を張設したワイヤライン上に緩衝部材としてのコイルバネ29を介装した。これにより、乗員が着座している際にバックルを収容方向に回動させるような衝撃力(外力)が入力され、その外力がワイヤ12を通じてバックル突出機構100B、着座検知部100Aに作用しても、コイルバネ29が所定伸び量だけ弾性変形して、その衝撃を吸収するので、各支持部材に過負荷が加わったり、乗員に不快感を与えたりすることがない。なお、緩衝部材の力学的特性としては、リターンバネ17(バックルを格納する方向に付勢しているバネ)のバネ強さを、たとえば収容されているバックル11を軽くつまんで引き出せる程度に弱くする一方、コイルバネ29のバネ強さを、乗員荷重がバックルに作用する(起立しているバックル上に誤って座ったりした状態)ような場合以外はバネ変形しない程度のバネ強さに設定することが好ましい。
図9は、図2に示した着座検知プレート10の変形例を示した部材構成図である。この変形例では、乗員の着座面全体を支持する形状の着座検知プレート10(図11)に代えて、シートクッション25bの変形に追従して梁先端が撓む片持ち梁形状の検知曲げプレート40が用いられている。この検知曲げプレート40は支持フレーム41の上端に固定端40bが固着された薄板状梁部材からなる。この検知曲げプレート40はシートクッション25b(図5参照)の図示しない切欠部に収容され、乗員の着座に伴うシートクッション25bの変形に追従して、所定量だけ撓む(たとえば2点鎖線位置)。本実施例では材料として繰り返し撓みに対しての耐久性を考慮して、帯板状の鋼板が用いられている。他の材料としては、耐久性、曲げ剛性の仕様を確保できるポリプロピレン樹脂等の合成樹脂板材、各種エンジニアリングプラスチック、炭素繊維補強樹脂等からなる板材(プレート)を使用することができる。検知曲げプレート40の自由端(先端)40aには図2に示した構成と同様にワイヤ12の端部が定着されている。ワイヤ12の他端は図2と同様の構成のバックル突出機構100Bに導かれている。したがって、検知曲げプレート40の自由端の撓み量分がワイヤ12の引き込み量Δとなり、そのワイヤ引き込みにより図6,図7に示したようにバックルプレート21に支持されたバックル11部分を所定角度だけ起立させ、座面から突出させることができる。この変形例は、着座検知プレート10に比べて、シートクッション内に収容する着座検知部をコンパクトにできるので、小型車の後席シート内に組み込む場合等に適している。
(実施例2のシートベルトバックル装置の構成)
(実施例2)では、乗員が後席シートの中央に着座したときに、シートバック3の一部に設けられた切欠3a内に収容されたバックル11が前方に倒れるように突出するバックル装置の構成を中心に説明する。図10には後席シートの中央座席のシートバック3内に着座検知部100Cが装備された状態が示されている。その他、左右の座席の構成は、図1と同様である。
図10において、中央座席のシートベルトバックル装置100Cは、乗員が着座していないバックル収容状態を示している。この状態から、乗員が着座すると、シートバック3に設けられた切欠3a内に収容されたバックル11が前方に所定角度だけ倒れるように突出する。乗員はこの状態で、右側に位置するシートベルト8の中間位置にあるトング9を手がかりとして、リトラクタ6からシートベルト8を引き出し、トング9を着座した左脇の座面から起立した状態にあるバックル11の挿入口にトング9を挿入し、容易にシートベルト8を装着することができる。
図11は、シートベルトバックル装置100Cの構成を示している。シートベルトバックル装置100Cは、着座検知部100Aとバックル突出機構100Dとから構成されている。実施例1(図2参照)では、シートベルトバックル装置100を構成する着座検知部100Aとバックル突出機構100Bとは、ワイヤ固定ステー14とバックルブラケット16とでシート内フレーム5A(固定部)に固着支持されていた。これに対して、実施例2では、バックル突出機構100Dはバックルブラケット16のベースフランジ16bを介してシートバック内フレーム5Bにボルト(図示せず)で固着保持されている。このような構成からなるため、着座検知部100Aは、図2に示した構成とほぼ同一であるが、ワイヤ12の一端を保持するガイドステー15が独立してシート内フレーム5Aに固定されている。ガイドステー15の形状は、図11に示したように、ワイヤ固定ステー14とほぼ対称な同形状である。着座検知プレート10の構成は同一であるため、構成の説明は省略する。
バックル突出機構100Dのバックルフレーム21を転倒させる駆動機構は、図3に示したバックル突出機構100Bからガイドステー15を取り除いた形状とほぼ同じで、リターンスプリング17の付勢に抗するワイヤ12の引き込み動作という点で機能上も共通している。バックル突出機構100Dは、シートバック内フレーム5Bに固着保持されているため、図11に示したよう、ガイドステー15からバックル突出機構100Dまで延出されたワイヤ12の配線がシート2からシートバック3の下端位置まで延長されている。また、ワイヤ12の引き込みによるバックルフレーム21の転倒を実現するために、ワイヤカバー13内に挿通されたワイヤ12はワイヤガイド45によって方向転換されている。すなわち、バックルブラケット16の側面に突設された丸棒状のワイヤガイド45位置でワイヤ12はワイヤカバー13に挿通された状態でUターンし、バックルフレーム21の下端に定着されている。この状態で、乗員が着座すると、ワイヤ12は、後述するように、バックルフレーム21をシートバック3内に収容するように装着されているリターンスプリング17に抗してバックルフレーム21を転倒する方向に引き込まれて、バックル11がシートバック3の切欠3aから露出する。なお、ワイヤガイド45に代えてプーリ等の方向転換部材を設けることで、ワイヤ12自体が引き込まれる際にワイヤ12の引き込み方向を転換させることも可能である。
図12は、実施例2において、図11に示した着座検知部100Aと同様の構成を、シートバック3内に装備した変形例を示した斜視図である。この着座検知部100Aでは、ワイヤ固定ステー14とガイドステー15とはシートバック内フレーム5Bに固着支持されている。着座検知プレート10はシートバック(図示せず)の傾きに沿って表面にあるクッションの下側(奥側)に位置し、乗員が着座し、シートバック3に寄りかかることで、クッションが凹み、着座検知プレート10が撓む。そのとき着座検知プレート10を支持しているワイヤ12の引き込み量に応じてバックル突出機構100Dのバックルプレート21を転倒させて、バックル11をシートバック3の切欠(図示せず)から突出させることができる。このとき着座検知プレート10の厚さ、形状、曲げ剛性等を調整して、着座位置に配置された場合(たとえば図2,図11)に比べて撓みやすくする。また、取付位置は、乗員が正しい位置に着座したときに、その腰部が接するシートバック3の下部とすることが好ましい。
次に、バックル突出機構100Dの概略構成とその動作について、図13(a),(b)を参照して説明する。図13(a)はバックル収容状態を、図13(b)はバックル突出状態を示している。バックル突出機構100Dの支持本体であるバックルブラケット16は図11,図12に示すように略L字形をなし、ベースフランジ16bがシートバック内フレーム5Bにボルト(図示せず)で固定されている。トング9(図13(b))を挿入保持するバックル11はバックルプレート21に支持され、このバックルプレート21のバックル駆動軸18を支点とした回動により、収容状態(図13(a))と、突出状態(図13(b))との間を所定角度だけ回動する。バックル駆動軸18の軸部には、バックルプレート21に回動力を付与するリターンスプリング17のコイル部17bが保持されている。これらのリターンスプリング17の取付構成は、図3,図4に示した座部設置タイプのバックル突出機構100Bとほぼ同様である。上端にバックル11が連結されたバックルプレート21は、下端のワイヤ定着部21aにはワイヤ12の端部が定着されている。乗員の着座動作によりワイヤ12が引き込まれることで、バックルプレート21をバックル駆動軸18回りに回動させ、バックル11をシートバック3の切欠3a内から突出させることができる(図13(b)参照)。
ここで、着座検知部100Aとバックル突出機構100Dとの間に掛け渡されたワイヤ12の配線状態について図14(a),14(b)を参照して説明する。シート内フレーム5Aに支持されたガイドステー15側から延出したワイヤ12はワイヤカバー13b(図2)内を通り、ワイヤガイド45でUターンし、バックルプレート21の下端のワイヤ定着部21aに定着されている。ワイヤ12の長さ及びその配線経路は、着座検知部100Aが座部内に設けられるか、シートバック3内に装備されるかに合わせて適宜設定される。
次に、シートベルトバックル装置100において、乗員が乗車し、座部2に着座してシートベルト8を装着するまでの動作と、降車時にシートベルト8をはずして降車するまでの動作に対応した着座検知部100Aとバックル突出機構100Dの動作について、図14(a),14(b)を参照して説明する。
乗員が座部2に着座していない場合、着座検知プレート10は、図14(a)に示すように、水平状態が保持されている。このときのワイヤ固定ステー14とガイドステー15との間のワイヤ12の長さはL0である。このときバックルプレート21はリターンスプリング17の初期状態での保持力により、シートバック3内に収容された(起立)状態にある。
乗員が座部2に着座すると、乗員の体重によって、着座検知プレート10は、図14(b)に示すように中央部がδだけ沈み込むように撓み、着座検知プレート10を支持するワイヤカバー13内のワイヤ12も着座検知プレート10に追随して湾曲する。ワイヤ固定ステー14とガイドステー15との間のワイヤ12の長さは、撓み量δに依存して(L0+Δ)となる。すなわち、ワイヤ固定ステー14とガイドステー15との間のワイヤ12は、着座前の長さからΔだけガイドステー15の外側から引き込まれた分、懸垂形状に撓むことになる。このとき、バックルプレート21側のワイヤ定着端側の自由端12aは、Δ分だけワイヤカバー13内に引き込まれ、ワイヤ12が短くなったΔだけバックルプレート21はバックル駆動軸18回りに(図13(a)→(b))となるように、リターンスプリング17のコイル部17bの巻きを強める方向に付勢されながら回動する。これにより、バックルプレート21に連結されたバックル11は転倒するように、所定量だけシートバック面から突出し、トング9を装着できる(図13(b))。
降車時には、乗員がシートベルトのトング9(図13(b))をはずし、乗員が座部から腰を浮かすと、着座検知シート10は乗員の体重による荷重から解放される。すると、下側のシートクッション25Aで支持された着座検知シート10は、板自体の弾性戻り変形およびシートクッション25の復元力により、元の水平で平坦な形状へ戻る。これにより、Δだけ引き込まれていたワイヤ12のワイヤ固定ステー14とガイドステー15との間の長さはL0に戻り、ワイヤ12のガイドステー15とバックルプレート21の定着端との間の長さも乗員が着座前の長さに戻る。このとき、ワイヤ12の拘束が解放されることにより、バックルプレート21に装着されていたリターンスプリング17のコイル部17bの巻回付勢力が解放され、バックルプレート21は、図13(a),図14(a)に示したように、乗員着座前の起立状態に戻る。これにより、バックル11は再びシートバック3内に収容される。
このように、実施例2においても、シートベルトバックル装置100では、乗員が座部2に着座するときにのみバックル11がシートバック3内から表面に突出するので、乗員の身体とバックル11とが接触することはない。また、乗員がバックル11を探す手間も省ける。
以上に述べたように、着座検知部100Aは座部2内、シートバック3内のいずれにも装備することができ、それに対して座部2にはバックル突出機構100B、シートバック3内にはバックル突出機構100Dを装備することができる。これらの組み合わせは、後席シートの大きさ(広さ)、車種に応じた後席の着座パターン等をリサーチして決定することが好ましい。なお、組み合わせが決定したら、座部内、シートバックのフレームの設計段階から着座検知部、バックル突出機構(座部内)、バックル突出機構(シートバック内)の配置を決定することが必要である。
なお、図8に示した緩衝部材としてのコイルバネ29をこのバックル突出機構100Dに用いることで、シートバック3の切欠3aから突出しているバックル11に不意に外力が作用した場合にも、各機構に衝撃力が伝わるのを防止することができる。
本発明のシートベルトバックル装置を装備した後席シートを示した概略斜視図。 本発明のシートベルトバックル装置の第1実施例の構成を示した概略斜視図。 図2中、矢視方向IIIから見たバックル突出機構を示した正面図。 図2中、矢視方向IVから見たバックル突出機構を示した側面図。 シートベルトバックル装置の着座検知部の収容状態を示したシート座部の断面図。 シートベルトバックル装置(第1実施例)の動作状態を示した動作説明図。 図4に示したバックル突出機構の起立状態と、その付帯装備を示した側面図。 シートベルトバックル装置内に装備された緩衝部材の一例を示した部分構成図。 シートベルトバックル装置内の着座検知部の変形例を示した概略斜視図。 シートベルトバックル装置を、図1と異なるように装備した後席シートを示した概略斜視図。 本発明のシートベルトバックル装置の第2実施例の構成を示した概略斜視図。 本発明のシートベルトバックル装置の第2実施例の変形例を示した概略斜視図。 図11に示したバックル収容状態と突出状態とを示した状態説明図。 シートベルトバックル装置(第2実施例)の動作状態を示した動作説明図。
符号の説明
1 後席シート
2 座部
8 シートベルト
9 トング
10 着座検知プレート
11 バックル
12 ワイヤ
13 ワイヤカバー
14 ワイヤ固定ステー
15 ガイドステー
16 バックルブラケット
17 リターンスプリング
18 バックル駆動軸
21 バックルプレート
25 シートクッション
28,28A,28B 検知スイッチ
29 コイルバネ(緩衝部材)
30 バックル支持部
40 警告装置
100,100C シートベルトバックル装置
100A 着座検知部
100B バックル突出機構

Claims (8)

  1. シートベルトのトングを装着するバックルを、乗員が着座しないときは座部内に収容するとともに、乗員が着座した際に前記座部内から起立させるバックル突出機構と、
    乗員の着座位置のシート内に支持部材を介して収容され、乗員の荷重を検知する着座検知部と、
    該着座検知部で、乗員着座時に生じる前記支持部材の変位量を前記バックル突出機構に伝達し、前記バックル突出機構を駆動する荷重伝達駆動手段とを備え、
    乗員着座時に前記バックルに前記トングを装着可能としたことを特徴とするシートベルトバックル装置。
  2. シートベルトのトングを装着するバックルを、乗員が着座しないときはシートバック部内に収容するとともに、乗員が着座した際に前記シートバック内から突出させるバックル突出機構と、
    乗員の着座位置のシート内に支持部材を介して収容され、乗員の荷重を検知する着座検知部と、
    該着座検知部で、乗員着座時に生じる前記支持部材の変位量を前記バックル突出機構に伝達し、前記バックル突出機構を駆動する荷重伝達駆動手段とを備え、
    乗員着座時に前記バックルに前記トングを装着可能としたことを特徴とするシートベルトバックル装置。
  3. 前記着座検知部は、シート座部内に収容されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシートベルトバックル装置。
  4. 前記着座検知部は、シートバック内に収容されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシートベルトバックル装置。
  5. 前記支持部材はワイヤからなり、該ワイヤで支持された前記着座検知部に乗員荷重が作用した際の前記着座検知部の撓みに応じて前記ワイヤ自由端が変位し、該ワイヤ自由端の変位を駆動力として前記バックル突出機構のバックルを動作させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のシートベルトバックル装置。
  6. 前記支持部材の経路上に緩衝部材を介装し、前記突出したバックルに加えられた外力によるワイヤ変位を一時的に吸収するようにしたことを特徴とする請求項5に記載のシートバックル装置。
  7. 前記バックル突出機構は、バックル支持部を回動可能に支持し、前記バックル支持部の一部に前記ワイヤ自由端が連結され、前記ワイヤの変位量に応じた駆動力により前記バックル支持部が回動して、バックルをシート内の収容部から突出させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシートベルトバックル装置。
  8. 前記バックル突出機構により前記バックルがシート面から突出したことを検出し、信号を送信する突出状態検出手段と、前記突出状態検出手段が送信した信号を受信すると、外部に情報を伝達する情報伝達手段と
    、を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシートベルトバックル装置。
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