JP2022088327A - バッテリ接続モジュール - Google Patents

Abstract

【課題】安価な単層フレキシブル回路基板を使用した、バッテリ接続モジュールを提供する。【解決手段】バッテリ接続モジュールは、複数のバッテリを接続するように適合され、バッテリ接続モジュールは、複数の母線と、単層配線フレキシブル回路基板５と、を含む。複数の母線は、複数のバッテリを直列に接続するために使用される。単層配線フレキシブル回路基板５は、その前端部分に位置付けられた複数のコネクタ接続点５４及び複数のトレース５５を有し、複数のトレース５５の前端部が、複数のコネクタ接続点５４にそれぞれ接続され、複数のトレース５５のうちのいくつかの後端部接続点が、複数の母線に電気的及び機械的に接続され、複数のトレース５５が、少なくとも１つの巡りトレース５５１と、少なくとも１つの巡られトレース５５２とを含む。巡りトレース５５１は、１つの巡られトレース５５２の一方の側から他方の側まで、後端部接続点Ｃの周りを巡る。【選択図】図３

Description

本開示は、バッテリ接続モジュールに関し、特に、回路基板を有するバッテリ接続モジュールに関する。

中国特許出願公開第ＣＮ１０３５８２２９３（Ａ）号は、跨ぎを実現するための方法を開示しており、この方法では、フレキシブル回路基板を、第１の溶接点の周囲で切断して、フレキシブル回路基板から第１の溶接点を分離し、分離した第１の溶接点をフレキシブル回路基板の背面の上へ折り畳み、フレキシブル回路基板上の第１の溶接点及びフレキシブル回路基板の前面上の第２の溶接点を、フレキシブル回路基板に含まれた金属コイルと同じ側に位置付ける。しかしながら、配線を交差させるためにフレキシブル回路基板を切断するそのような様式は、切断され、かつ折り畳まれ得るのに十分な空間を有するフレキシブル回路基板にだけ適用することができるが、切断するのに十分な空間を有さず、配線配設が小さいフレキシブル回路基板（例えば、本出願のバッテリ接続モジュールの回路基板の配線構造）には適用することができず、加えて、このフレキシブル回路基板はまた、切断後にその構造強度が大幅に低下する。

中国実用新案特許出願公報第ＣＮ２０３０２７５９６Ｕ号（米国特許第ＵＳ９，１２５，３０６（Ｂ２）号に対応する）は、フレキシブル回路基板を開示しており、フレキシブル回路基板は、高周波信号配線基板と、低周波信号配線基板と、を含み、高周波信号配線基板及び低周波信号配線基板の側縁部が互いに接続され、高周波信号トレースが、高周波信号配線基板上に提供され、また、接続プレート上の２つの高周波信号接続点に対応して接続され、低周波信号トレースが、低周波信号配線基板上に提供され、また、接続プレート上の２つの低周波信号接続点に対応して接続される。低周波信号配線基板は、溝及び２つのノッチによって高周波信号配線基板に向かって折り畳まれる。しかしながら、フレキシブル回路基板が折り畳まれる前であるか、又はフレキシブル回路基板が折り畳まれた後であるかにかかわらず、フレキシブル回路基板上の高周波信号トレースは、依然として、フレキシブル回路基板上の低周波信号トレースと平行であり、フレキシブル回路基板上の低周波信号トレースと交差し得ない。

例えば、車両の電源バッテリの分野では、バッテリパック内で複数のバッテリを接続するバッテリ接続モジュールにおいて、フレキシブル回路基板の空間が限られているので、また、配線がコネクタの接続点に接続されている場合、コネクタ接続点の配設が密集しているか、若しくは列を有し得るので、又はコネクタ接続点のうちのいくつかが、特定の配線を接続するように指定されているので、必然的に配線のうちのいくつかが交差し、したがって、現在バッテリ接続モジュールに使用されているフレキシブル回路基板だけが、少なくとも２つの層のフレキシブル回路基板であり、配線の交差を実現することができる。しかしながら、２つ以上の層のフレキシブル回路基板は、高価であり、コスト負担が大きい。単層フレキシブル回路基板を使用した場合は、価格がはるかに安価であり、コスト負担が大幅に低減され得る。しかしながら、バッテリ接続モジュールの分野では、上記の従来技術は、切断される十分な空間を有さず、配線配設が小さい単層フレキシブル回路基板上の配線交差部の問題を完全に解決することができない。

したがって、本開示の目的は、従来技術における少なくとも１つの欠点を改善することができる、バッテリ接続モジュールを提供することである。

したがって、いくつかの実施形態では、本開示のバッテリ接続モジュールは、複数のバッテリを接続するように適合され、バッテリ接続モジュールは、複数の母線と、単層配線フレキシブル回路基板と、を備える。複数の母線は、複数のバッテリを直列に接続するために使用される。単層配線フレキシブル回路基板は、その前端部分に位置付けられた複数のコネクタ接続点及び複数のトレースを有し、複数のトレースの前端部が、複数のコネクタ接続点にそれぞれ接続され、複数のトレースのうちのいくつかの後端部接続点が、複数の母線に電気的及び機械的に接続され、複数のトレースが、少なくとも１つの巡りトレース（囲みトレース）（rounding trace）と、少なくとも１つの巡られトレース（囲まれトレース）（rounded trace ）と、を備え、巡りトレースが、少なくとも１つの巡られトレースの一方の側から少なくとも１つの巡られトレースの他方の側まで巡るように、巡られトレースの後端部接続点の周りを巡る。

いくつかの実施形態では、単層配線フレキシブル回路基板は、複数の母線に対応し、かつ対応するトレースの後端部接続点がそれぞれ提供された複数の側方延長支持アームを更に有し、巡りトレースは、巡られトレースの後端部接続点の周りを巡るように巡られトレースに対応する、側方延長支持アームの上へ延在している。

いくつかの実施形態では、対応するトレースの後端部接続点及び複数の母線は、導電性ピースによってそれぞれ接続され、巡りトレースは、巡られトレースの後端部接続点と接続された導電性ピースと接触しない。

いくつかの実施形態では、導電性ピースは、上向きにアーチ状になったアーチング部分を有し、巡りトレースがアーチング部分の下側を通る。

いくつかの実施形態では、ブリッジ型延長ピースは、単層配線フレキシブル回路基板上に一体的に構築され、ブリッジ型延長ピースは、少なくとも１つの巡られトレースの後端部接続点を跨ぐように巡り、巡りトレースは、ブリッジ型延長ピースへと延在し、ブリッジ型延長ピースによって巡られトレースの後端部接続点の周りを巡る。

いくつかの実施形態では、ブリッジ型延長ピースの少なくとも２つの端部は、単層配線フレキシブル回路基板に接続され、ブリッジ型延長ピース及び単層配線フレキシブル回路基板は、一緒になって中空領域を画定し、ブリッジ型延長ピース及び単層配線フレキシブル回路基板が接続される場所は、ブリッジ型延長ピースを折り畳み、単層配線フレキシブル回路基板を覆うように、折り畳むことができる。

いくつかの実施形態では、単層配線フレキシブル回路基板は、複数の母線に対応し、かつ対応するトレースの後端部接続点がそれぞれ提供された複数の側方延長支持アームを更に有し、ブリッジ型延長ピースは、少なくとも１つの巡られトレースの後端部接続点が提供された少なくとも１つの側方延長支持アームの外側を跨ぐように巡る。

いくつかの実施形態では、単層配線フレキシブル回路基板は、温度センサと接続するように適合された少なくとも１つのトレースを更に有する。

いくつかの実施形態では、バッテリ接続モジュールは、載置トレイを更に備え、単層配線フレキシブル回路基板及び複数の母線が、載置トレイに装着される。

本開示のバッテリ接続モジュールでは、単層配線フレキシブル回路基板上の巡りトレース及び巡られトレースの配線構造によって、単一の配線層を有する単層配線フレキシブル回路基板上の配線交差部の問題をより良好に解決することができ、したがって、単層配線フレキシブル回路基板は、バッテリ接続モジュールの限定された空間に適用して、製造コストを大幅に低減することができる。

本開示の他の特徴及び効果は、添付図面を参照しながら、実施形態において明らかになるであろう。

本開示のバッテリ接続モジュール、並びにバッテリセット及びバッテリ受容シェルの第１の実施形態の斜視概略図である。 図１の斜視分解概略図である。 第１の実施形態の単層配線フレキシブル回路基板及びコネクタの斜視分解概略図である。 図３の部分拡大斜視概略図である。 図３の別の部分拡大斜視概略図である。 第１の実施形態の単層配線フレキシブル回路基板の上面概略図である。 本開示のバッテリ接続モジュールの第２の実施形態の単層配線フレキシブル回路基板の上面概略図である。 第２の実施形態の単層配線フレキシブル回路基板の上面概略図であり、図中、２つのブリッジ型延長ピースが折り畳まれ、単層配線フレキシブル回路基板を覆っており、単層配線フレキシブル回路基板のトレースが省略されている。

参照番号は、以下のように表されている。

１００ バッテリ接続モジュール
１ 載置トレイ
１１ 母線取り付け溝
１２ ラッピング部材取り付け溝
１３ 出力接続部材受容部分
１４ コネクタボックス
２ 母線
２１ バッテリ接続部分
２２ 緩衝部分
３ 出力接続部材
４ ラッピング部材
５ 単層配線フレキシブル回路基板
５１ 前端部分
５２ 分岐部分
５２１ 側方延在部支持アーム
５３ 架橋ピース
５３１ 導電性ピース
５３１ａ アーチング部分
５３２ 熱伝導性ピース
５４ コネクタ接続点
５５ トレース
５５１ 巡りトレース
５５２ 巡られトレース
５６ 温度センサ
５７ 補強バックプレート
６ コネクタ
６１ ハウジング
２００ バッテリセット
２０１ バッテリ
３００ バッテリ受容シェル
３０１ エンドプレート
３０２ サイドプレート
Ｄ１ 前後方向
Ｄ２ 左右方向
Ｄ３ 上下方向
Ｃ 後端部接続点
Ｂ ブリッジ型延長ピース
Ａ 中空領域

本開示を詳細に説明する前に、同様の構成要素は、以下の説明において同じ参照符号で示されることに留意されたい。

図１及び図２を参照すると、本開示のバッテリ接続モジュール１００の第１の実施形態は、バッテリセット２００に電気的に接続されるように適合され、バッテリセット２００は、複数のバッテリ２０１を有し、第１の実施形態では、複数のバッテリ２０１は、１列として配設される。バッテリセット２００は、バッテリ受容シェル３００内で受容され、バッテリ受容シェル３００は、バッテリセット２００の２つの端部に位置付けられた２つのエンドプレート３０１と、バッテリセット２００の２つの両側に位置付けられ、かつ２つのエンドプレート３０１の間に接続された２つのサイドプレート３０２と、を有する。バッテリ接続モジュール１００は、載置トレイ１と、複数の母線２と、２つの出力接続部材３と、ラッピング部材４と、単層配線フレキシブル回路基板５と、コネクタ６と、を含む。

載置トレイ１は、前後方向Ｄ１（矢印の示す方向が前であり、反対の方向が後ろである）及び左右方向Ｄ２（矢印の示す方向が右であり、反対の方向が左である）に沿って延在し、かつ上下方向Ｄ３（矢印の示す方向が上であり、反対の方向が下である）に沿ってバッテリセット２００上に提供されるように適合され、また、絶縁材料で作製される。載置トレイ１は、前後方向Ｄ１に沿って配設され、かつ左右方向Ｄ２に沿った２つの列として配設された複数の母線取り付け溝１１と、前後方向Ｄ１に沿って延在し、かつ母線取り付け溝１１の２つの列の間に位置付けられたラッピング部材取り付け溝１２と、前後方向Ｄ１において載置トレイ１の後端部及び前端部にそれぞれ一体的に形成された出力接続部材受容部分１３及びコネクタボックス１４と、を有する。

複数の母線２は、載置トレイ１の複数の母線取り付け溝１１に対応してそれぞれ装着され、かつバッテリセット２００の複数のバッテリ２０１を直列に接続するために使用され、複数の母線２のうちの２つの母線２は、各々がバッテリ接続部分２１を１つだけ有する直列接続したバッテリ２０１全体の２つの端点にそれぞれ位置付けられ、複数の母線２のうちの他の母線２は、各々が前後方向Ｄ１に沿って配設され、かつ隣接する２つのバッテリ２０１の電極と接続されるように適合された２つのバッテリ接続部分２１と、２つのバッテリ接続部分２１の間に位置付けられ、下向きに隆起し、かつ左右方向Ｄ２に沿って延在している緩衝部分２２と、を有する。バッテリ接続部分２１は、例えば溶接によって、対応するバッテリ２０１の電極と接続することができる。加えて、他の様々な実装様式では、バッテリ接続部分２１の数はまた、３つ以上でもあり得るが、この時点では、バッテリ接続部分２１の間に位置付けられる緩衝部分２２の数は、２つ以上であることに留意されたい。２つの出力接続部材３が、出力接続部材受容部分１３に提供され、ラッピング部材４が、ラッピング部材取り付け溝１２に提供され、２つの出力接続部材３のうちの一方の出力接続部材３は、バッテリ２０１全体の対応する一方の直列接続の端点に位置付けられた一方の母線２と重なり、２つの出力接続部材３のうちの他方の出力接続部材３は、ラッピング部材４を介して、バッテリ２０１全体の他方の直列接続の端点に位置付けられた他方の母線２と重なり、それにより、２つの出力接続部材３が、載置トレイ１の同じ側縁部において分配される。本実施形態では、複数の母線２は、射出成型によって載置トレイ１と一体的に形成され、かつ載置トレイ１上へ埋設され得る。実施形態では、複数の母線２は、組み立て様式によって、載置トレイ１の複数の母線取り付け溝１１にそれぞれ組み立てられ得る。

図２～図５を参照すると、単層配線フレキシブル回路基板５（単層ＦＰＣ）は、単一の配線層を有するフレキシブル回路基板であるが、配線層の数の定義は、層の数の定義として配線され得る平面を使用する。例えば、本明細書では、単一の配線層を有する単層配線フレキシブル回路基板５は、単一の平面に配線が行われるフレキシブル回路基板を指す。加えて、配線層の他に、単層配線フレキシブル回路基板５は、トレースを提供して配線層を形成するために使用される絶縁基板と、（配線層の）トレースを覆う絶縁層（図示せず）と、を少なくとも更に有し得る。

単層配線フレキシブル回路基板５は、載置トレイ１に装着され、単層配線フレキシブル回路基板５は、単層配線フレキシブル回路基板５の前端部に位置付けられた前端部分５１と、前端部分５１から後方に延在し、左右方向Ｄ２に沿って互いに離間され、かつ複数の母線２に隣接して位置付けられた２つの分岐部分５２と、を有し、各分岐部分５２は、各々が曲線状に延在している側方延長支持アーム５２１を有し、各々が架橋ピース５３を介して対応する母線２に接続されるが、単層配線フレキシブル回路基板５の構造は、他の実装様式では、第１の実施形態の構造に限定されない。単層配線フレキシブル回路基板５は、前端部分５１及び複数のトレース５５に形成され、かつ位置付けられた複数のコネクタ接続点５４を更に有する。複数のトレース５５の前端部は、複数のコネクタ接続点５４にそれぞれ接続され、複数のトレース５５の後端部は、２つの分岐部分５２の側方延長支持アーム５２１に向かってそれぞれ延在し、各々が、対応する側方延長支持アーム５２１に提供された後端部接続点Ｃとともに形成され、複数のトレース５５のうちのいくつかの後端部接続点Ｃは、複数の母線２に電気的及び機械的にそれぞれ接続される。例えば、対応するトレース５５は、対応する母線２と対応するトレース５５に提供される後端部接続点Ｃを介して、及び架橋ピース５３を介して接続され得るが、本開示は、それに限定されない。加えて、明細書の簡潔さ及び容易な理解のために、ここでは、側方延長支持アーム５２１の一部のトレース５５だけが示されている。例えば、単層配線フレキシブル回路基板５は、少なくとも１つの側方延長支持アーム５２１に提供された温度センサ５６と接続するために使用される、少なくとも１つのトレース５５を有し得、第１の実施形態では、単層配線フレキシブル回路基板５は、２つの側方延長支持アーム５２１に提供された２つの温度センサ５６とそれぞれ接続されるように適合された４つのトレース５５を有し、各温度センサ５６は、対応する２つのトレース５５の後端部接続点Ｃと接続され、２つの側方延長支持アーム５２１に対応する２つの架橋ピース５３は、各々が、対応する温度センサ５６の周囲に位置付けられた対応する側方延長支持アーム５２１の一部と対応する母線２との間に提供されるが、本開示は、それに限定されないことに留意されたい。すなわち、単層配線フレキシブル回路基板５は、架橋ピース５３を介して母線２に接続されたトレース５５と、温度センサ５６又は他の電子要素に接続されたトレース５５と、を有し得る。更に、例えば側方延長支持アーム５２１上のトレース５５の後端部接続点Ｃと母線２との間に接続された架橋ピース５３は、電気伝導を行うために使用される導電性ピース５３１であるが、例えば、温度センサ５６の周囲に位置付けられた側方延長支持アーム５２１の一部と母線２との間に接続された架橋ピース５３は、熱伝導を行うために使用される熱伝導性ピース５３２であるが、本開示は、それらに限定されず、例えば、熱伝導性ピース５３２はまた、トレース５５にも接続され得ることに留意されたい。

図３～図６を参照すると、第１の実施形態では、複数のトレース５５は、４つの巡りトレース５５１と、４つの巡られトレース５５２と、を含み、４つの巡りトレース５５１は、各々が４つの巡りトレース５５１の２つごとに構成された２つの群を形成し、巡りトレース５５１の２つの群は、２つの温度センサ５６にそれぞれ接続され、図３の左側において分岐部分５２に位置付けられ、かつ後方に位置付けられた巡りトレース５５１の一方の群は、前方に位置付けられた３つの巡られトレース５５２に対応するが、図３の右側において分岐部分５２に位置付けられ、かつ後方に位置付けられた巡りトレース５５１の他方の群は、前方に位置付けられた１つの巡られトレース５５２に対応するが、本開示は、それらに限定されず、加えて、巡りトレース５５１及び巡られトレース５５２はまた、所望に応じて、数が調整され得、巡りトレース５５１及び巡られトレース５５２は、各々が、少なくとも１つ存在する必要がある。後方に位置付けられた巡りトレース５５１は、巡られトレース５５２の一方の側から巡られトレース５５２の他方の側まで巡るように、前方に位置付けられた巡られトレース５５２の後端部接続点Ｃの周りを巡る。具体的には、説明のために、図３及び図６の左側に位置付けられた分岐部分５２を取り上げると、巡りトレース５５１の群は、３つの巡られトレース５５２に対応する３つの側方延長支持アーム５２１の上へ延在し、３つの側方延長支持アーム５２１の縁部に沿って延びて、３つの巡られトレース５５２の３つの後端部接続点Ｃの周りを巡り、最後に、巡りトレース５５１の群に対応し、相対的に後方側に位置付けられた側方延長支持アーム５２１へと延在し、巡りトレース５５１の群は、前端部分５１に近いそれぞれの巡られトレース５５２の内側の位置から、３つの巡られトレース５５２に対応する側方延長支持アーム５２１上の前端部分５１から離れたそれぞれの巡られトレース５５２の外側の位置まで巡る。説明のために、図３及び図６の右側に位置付けられた分岐部分５２を取り上げると、巡りトレース５５１の群は、１つの巡られトレース５５２に対応する１つの側方延長支持アーム５２１へ延在し、１つの側方延長支持アーム５２１の縁部に沿って延びて、１つの巡られトレース５５２の１つの後端部接続点Ｃの周りを巡り、最後に、巡りトレース５５１の群に対応し、相対的に後方側に位置付けられた側方延長支持アーム５２１へ延在し、巡りトレース５５１の群は、前端部分５１から離れた１つの巡られトレース５５２の外側の位置から、１つの巡られトレース５５２に対応する側方延長支持アーム５２１上の前端部分５１に隣接する１つの巡られトレース５５２の内側の位置まで巡る。更に、巡りトレース５５１の２つの群は、第１の実施形態では４つの巡られトレース５５２の後端部接続点Ｃとそれぞれ接続された導電性ピース５３１に接触せず、各導電性ピース５３１は、上向きにアーチ状になったアーチング部分５３１ａを有し、巡りトレース５５１は、アーチング部分５３１ａの下側を通り、それによって、短絡の発生を回避する。

図１～図４を参照すると、コネクタ６は、単層配線フレキシブル回路基板５に提供され、前端部分５１上の複数のコネクタ接続点５４と接続され、単層配線フレキシブル回路基板５は、コネクタ６に対応する単層配線フレキシブル回路基板５の位置に、補強バックプレート５７が更に提供される。コネクタ６、単層配線フレキシブル回路基板５の前端部分５１の一部、及び補強バックプレート５７は、載置トレイ１のコネクタボックス１４内で一緒に下向きに受容される。コネクタ６は、ハウジング６１に提供され、かつ複数のコネクタ接続点５４と接続されたハウジング６１及び複数の端子（図示せず）を有する。バッテリセット２００のバッテリ２０１の状態情報（例えば、温度、及び電圧など）は、単層配線フレキシブル回路基板５によって収集することができ、状態情報は、単層配線フレキシブル回路基板５上に提供されたコネクタ６によって、コネクタ６と嵌合されたバッテリ管理装置（図示せず）に伝送することができることに留意されたい。

図７～図８を参照すると、本開示のバッテリ接続モジュール１００の第２の実施形態は、２つのブリッジ型延長ピースＢが、単層配線フレキシブル回路基板５に更に一体的に構築されて、それぞれが巡りトレース５５１の２つの群に対応し、例えば、２つのブリッジ型延長ピースＢが、２つの分岐部分５２の外側にそれぞれ一体的に形成され、各ブリッジ型延長ピースＢの２つの端部が、単層配線フレキシブル回路基板５の対応する分岐部分５２に接続され、ブリッジ型延長ピースＢ及び単層配線フレキシブル回路基板５の対応する分岐部分５２が、中空領域Ａを一緒になって画定し、２つのブリッジ型延長ピースＢ及び単層配線フレキシブル回路基板５の分岐部分５２が接続される場所は、２つのブリッジ型延長ピースＢを折り畳み、単層配線フレキシブル回路基板５を覆うように、折り畳むことができることが第１の実施形態とは異なる。２つのブリッジ型延長ピースＢは、巡られトレース５５２の後端部接続点Ｃ、及び巡られトレース５５２に対応する側方延長支持アーム５２１の外側をそれぞれ跨ぐように巡る。巡りトレース５５１の２つの群は、２つのブリッジ型延長ピースＢへとそれぞれ延在し、巡られトレース５５２の一方の側からを巡られトレース５５２の他方の側まで巡るように、２つのブリッジ型延長ピースＢによって、巡られトレース５５２の後端部接続点Ｃの周りを巡る。

結論として、巡りトレース５５１の配線構造、及び単層配線フレキシブル回路基板５（単層ＦＰＣ）上の巡られトレース５５２によって、本開示のバッテリ接続モジュール１００は、巡られトレース５５２の一方の側から巡られトレース５５２の他方の側まで巡りトレース５５１の周りを巡ることができ、それにより、単一の配線層を有する単層配線フレキシブル回路基板５上の配線交差部の問題をより良好に解決することができ、したがって、相対的により低いコストを有する単層配線フレキシブル回路基板５は、バッテリ接続モジュール１００の限定された空間に適用して、製造コストを大幅に低減することができる。

しかしながら、上記の説明は、本開示の実施形態のためのものにすぎず、本開示の実装範囲を限定することを意図するものではなく、特許請求の範囲及び明細書の内容に従ってなされた単純で等価な変更及び修正は、依然として本開示の範囲に含まれる。

Claims (9)

1. 複数のバッテリを接続するように適合されたバッテリ接続モジュールであって、該バッテリ接続モジュールが、
   複数のバッテリを直列に接続するために使用される複数の母線と、
   単層配線フレキシブル回路基板であって、該単層配線フレキシブル回路基板が、該単層配線フレキシブル回路基板の前端部分に位置付けられた複数のコネクタ接続点及び複数のトレースを有し、該複数のトレースの前端部が、前記複数のコネクタ接続点にそれぞれ接続され、前記複数のトレースのうちのいくつかの後端部接続点が、複数の母線に電気的及び機械的に接続され、前記複数のトレースが、少なくとも１つの囲みトレース及び少なくとも１つの囲まれトレースを含み、前記囲みトレースが、前記少なくとも１つの囲まれトレースの一方の側から前記少なくとも１つの囲まれトレースの他方の側まで巡るように、前記囲まれトレースの後端部接続点の周りを巡る、単層配線フレキシブル回路基板と、を備える、バッテリ接続モジュール。
2. 前記単層配線フレキシブル回路基板が、複数の母線に対応し、かつ対応するトレースの後端部接続点がそれぞれ提供された、複数の側方延長支持アームを更に有し、前記囲みトレースが、前記囲まれトレースの後端部接続点の周りを巡るように、前記囲まれトレースに対応する側方延長支持アームの上へ延在している、請求項１に記載のバッテリ接続モジュール。
3. 前記対応するトレースの後端部接続点及び複数の母線が、導電性ピースによってそれぞれ接続され、前記囲みトレースが、前記囲まれトレースの後端部接続点と接続された導電性ピースに接触しない、請求項２に記載のバッテリ接続モジュール。
4. 前記導電性ピースが、上向きにアーチ状になったアーチング部分を有し、前記囲みトレースが、前記アーチング部分の下側を通る、請求項３に記載のバッテリ接続モジュール。
5. ブリッジ型延長ピースが、前記単層配線フレキシブル回路基板上に一体的に構築され、前記ブリッジ型延長ピースが、少なくとも１つの囲まれトレースの後端部接続点を跨ぐように巡り、前記囲みトレースが、前記ブリッジ型延長ピースへと延在し、該ブリッジ型延長ピースによって前記囲まれトレースの後端部接続点の周りを巡る、請求項１に記載のバッテリ接続モジュール。
6. 前記ブリッジ型延長ピースの少なくとも２つの端部が、前記単層配線フレキシブル回路基板に接続され、前記ブリッジ型延長ピース及び単層配線フレキシブル回路基板が、一緒になって中空領域を画定し、前記ブリッジ型延長ピース及び単層配線フレキシブル回路基板が接続される場所は、前記ブリッジ型延長ピースを折り畳み、前記単層配線フレキシブル回路基板を覆うように、折り畳むことができる、請求項５に記載のバッテリ接続モジュール。
7. 前記単層配線フレキシブル回路基板が、複数の母線に対応し、かつ対応するトレースの後端部接続点がそれぞれ提供された複数の側方延長支持アームを更に有し、前記ブリッジ型延長ピースが、少なくとも１つの囲まれトレースの後端部接続点が提供された少なくとも１つの側方延長支持アームの外側を跨ぐように巡る、請求項６に記載のバッテリ接続モジュール。
8. 前記単層配線フレキシブル回路基板が、温度センサと接続するように適合された少なくとも１つのトレースを更に有する、請求項１に記載のバッテリ接続モジュール。
9. 前記バッテリ接続モジュールが、載置トレイを更に備え、前記単層配線フレキシブル回路基板及び複数の母線が、前記載置トレイに装着されている、請求項１に記載のバッテリ接続モジュール。

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