JP2020013653A - 監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池スタックの設計変更に対して、汎用性の高い監視装置を提供する。【解決手段】複数の電池セル220が所定方向に並ぶことで、電池セルの正極端子221と負極端子222が交互に並ぶ第1電極端子群211と第2電極端子群212が構成され、正極端子と負極端子に連結端子223,223a〜223h,224,224a,224bの連結された電池スタック210に接続される監視装置100である。監視装置は、電池セルの電圧を監視する監視部10と、連結端子と監視部とを接続する配線部30を有する。配線部は、可撓基板35と、可撓基板から延びた複数の突起部36と、可撓基板と突起部それぞれに形成された配線パターン34と、を有する。複数の突起部のうちの少なくとも1つが屈曲して所定方向と離間方向に延びることで、突起部に形成された配線パターンが連結端子に接続される。【選択図】図6

Description

本明細書の開示は、電池セルの監視装置に関するものである。
特許文献1に示されるように、複数の単電池の電圧を検出する電池配線モジュールが知られている。この電池配線モジュールは、異なる単電池間の電極端子同士を接続するバスバーと、バスバーに接続される電圧検出線を含むフレキシブル基板と、を有する。
特開2017−27831号公報
特許文献1に記載の電池配線モジュールでは、複数の電圧検出線の一端に複数の接続ランドが形成されている。これら複数の接続ランドは、フレキシブル基板の1つの縁部に沿って並んでいる。この接続ランドにバスバーが接続されている。
ところで、複数の単電池の並びや、単電池そのものが変更されると、バスバーと接続ランドの相対的な位置にズレが生じる。このズレを解消するためには、接続ランドの形成されたフレキシブル基板の形状などを設計変更しなくてはならなくなる。このように特許文献1に記載の電池配線モジュール(監視装置)は、接続対象の複数の単電池(電池スタック)の設計変更に対して、汎用性の低い構成となっている。
そこで本明細書の開示物は、電池スタックの設計変更に対して、汎用性の高い監視装置を提供することを目的とする。
開示の1つは、正極端子(221)と負極端子(222)が離間する態様で形成面(220a)に形成された複数の電池セル(220)が、形成面に沿いなおかつ正極端子と負極端子の離間する離間方向に交差する所定方向に並ぶことで、正極端子と負極端子とが所定方向で交互に並ぶ第1電極端子群(211)と、第1電極端子群とは正極端子と負極端子の並びが逆の第2電極端子群(212)と、が構成され、正極端子と負極端子のうちの少なくとも一方に連結端子(223,223a〜223h,224,224a,224b)が連結された電池スタック(210)に接続される監視装置(100)であって、
電池セルの電圧を監視する監視部(10)と、
連結端子と監視部とを接続する配線部(30)と、を有し、
配線部は、
複数の電池セルの形成面に対向する態様で、第1電極端子群と第2電極端子群との間に設けられる可撓基板(35)と、
可撓基板から延びた複数の突起部(36)と、
可撓基板と突起部それぞれに形成された配線パターン(34)と、を有し、
複数の突起部のうちの少なくとも1つが屈曲して所定方向と離間方向に延びることで、突起部に形成された配線パターンが連結端子に接続される。
このように本開示では、配線パターン(34)の形成された突起部(36)の延長方向が、屈曲することで所定方向と離間方向に変更する。そのため、電池スタック(210)の設計変更によって連結端子(223,223a〜223h,224,224a,224b)と突起部(36)との相対的な位置にズレが生じたとしても、突起部(36)に形成された配線パターン(34)を連結端子(223,223a〜223h,224,224a,224b)に接続することができる。監視装置(100)は電池スタック(210)の設計変更に対して汎用性が高くなっている。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
電池パックの回路図である。 電池スタックを示す上面図である。 表配線部と裏配線部を示す上面図である。 第1実施形態に係る監視装置を示す上面図である。 監視装置が電池スタックに配置された状態を示す上面図である。 監視装置が電池スタックに接続された状態を示す上面図である。 監視装置が電池スタックに接続された状態を示す上面図である。 突起部の詳細構成を示す図表である。 突起部の屈曲状態の固定形態を示す図表である。 電池セルの体格が増大した場合の監視装置と電池スタックの接続構成を示す上面図である。 電池セルの体格が減少した場合の監視装置と電池スタックの接続構成を示す上面図である。 電池セルの数が1つ増大した場合の監視装置と電池スタックの接続構成を示す上面図である。 電池セルの数が2つ増大した場合の監視装置と電池スタックの接続構成を示す上面図である。 裏配線部の一部を折りたたんだ監視装置を示す上面図である。 第2実施形態に係る監視装置を示す上面図である。 監視装置が電池スタックに配置された状態を示す上面図である。 監視装置が電池スタックに接続された状態を示す上面図である。 電池セルの数が1つ増大した場合の監視装置と電池スタックの接続構成を示す上面図である。 電池セルの数が2つ増大した場合の監視装置と電池スタックの接続構成を示す上面図である。 第3実施形態に係る監視装置を示す上面図である。 監視装置が電池スタックに配置された状態を示す上面図である。 監視装置が電池スタックに接続された状態を示す上面図である。 監視装置の変形例を示す上面図である。 第4実施形態に係る監視装置を示す上面図である。 監視装置が電池スタックに配置された状態を示す上面図である。 監視装置が電池スタックに接続された状態を示す上面図である。 監視装置の変形例を示す上面図である。 第5実施形態における電池スタックを示す上面図である。 監視装置が電池スタックに接続された状態を示す上面図である。 監視装置が電池スタックに接続された状態を示す上面図である。 監視装置が電池スタックに接続された状態を示す上面図である。 監視装置が電池スタックに接続された状態を示す上面図である。
以下、実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図14に基づいて本実施形態に係る電池パックの監視装置を説明する。本実施形態では、電池パックがハイブリッド自動車に適用された例を説明する。
<電池パックの概要>
電池パック400はハイブリッド自動車の電気負荷に電力供給する機能を果たす。この電気負荷には、動力供給源および発電源としての機能を果たすモータジェネレータが含まれている。例えばこのモータジェネレータが力行する場合、電池パック400は放電してモータジェネレータに電力供給する。モータジェネレータが発電する場合、電池パック400は発電によって生じた発電電力を充電する。
電池パック400は電池ECU300を有する。この電池ECU300はハイブリッド自動車に搭載された各種ECU(車載ECU)と電気的に接続される。電池ECU300と車載ECUは相互に信号を送受信し、ハイブリッド自動車を協調制御する。この協調制御により、電池パック400の充電量に応じたモータジェネレータの発電と力行、および、内燃機関の出力などが制御される。
なお、ECUはelectronic control unitの略である。ECUは、少なくとも1つの演算処理装置(CPU)と、プログラムおよびデータを記憶する記憶媒体としての少なくとも1つのメモリ装置(MMR)と、を有する。ECUはコンピュータで読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体はコンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供され得る。
電池パック400は電池モジュール200を有する。図2に示すように電池モジュール200は複数の電池セル220が電気的および機械的に直列接続された電池スタック210を有する。
電池パック400は監視装置100を有する。監視装置100は電池スタック210を構成する各電池セル220の電圧を検出する。監視装置100はその監視結果を電池ECU300に出力する。電池ECU300は監視装置100の監視結果に基づいて複数の電池セル220それぞれのSOCの均等化を判断する。そして電池ECU300はその判断に基づく均等化処理の指示を監視装置100に出力する。監視装置100は電池ECU300から入力された指示にしたがって、複数の電池セル220のSOCを等しくする均等化処理を行う。SOCはstate of chargeの略である。
以上に示すように電池パック400は、監視装置100、電池モジュール200、および、電池ECU300を有する。図示しないが、電池パック400はこれらの他に電池モジュール200を冷却する送風ファンを有する。この送風ファンの駆動は電池ECU300によって制御される。
電池パック400はハイブリッド自動車の例えば座席下の配置空間に設けられる。概して後部座席下のほうが前部座席下よりも広い。そのために本実施形態の電池パック400は後部座席下の配置空間に設けられる。ただし電池パック400の設置場所としてはこれに限定されない。例えば後部座席とトランクルームの間、運転席と助手席の間などに電池パック400を設置することができる。
次に、電池モジュール200と監視装置100を説明する。それにあたって、以下においては互いに直交の関係にある3方向を、横方向、縦方向、および、高さ方向と示す。本実施形態では横方向はハイブリッド自動車の進退方向に沿っている。縦方向はハイブリッド自動車の左右方向に沿っている。高さ方向はハイブリッド自動車の天地方向に沿っている。
<電池モジュールの概要>
上記したように電池モジュール200は電池スタック210を有する。また電池モジュール200は電池スタック210を収容する電池ケース(図示略)を有する。この電池ケースは筐体と蓋部を有する。筐体はアルミダイカストで製造される。また筐体は鉄やステンレスをプレス加工することで製造することもできる。蓋部は樹脂材料、若しくは、金属材料で形成される。
筐体は高さ方向に開口するとともに底を有する箱形状を成している。筐体の開口は蓋部によって覆われている。筐体と蓋部とによって電池スタック210と監視装置100を収納する収納空間が構成されている。収納空間には風の流通する流通経路が構成されている。筐体と蓋部の少なくとも一方に、外部雰囲気と流通経路とを連通するための連通孔が構成されている。
電池スタック210は複数の電池セル220を有する。これら複数の電池セル220は縦方向に並んでいる。複数の電池セル220は電気的および機械的に直列接続されている。そのために電池モジュール200の出力電圧は複数の電池セル220の出力電圧を総和した電圧になっている。
<監視装置の概要>
図1に示すように監視装置100は、複数の電池セル220それぞれの電圧を監視する監視部10、および、監視部10と複数の電池セル220それぞれとを電気的に接続する配線部30を有する。
監視部10は縦方向若しくは高さ方向で電池スタック210と並ぶ態様で電池モジュール200に設けられる。配線部30は高さ方向で電池スタック210と並ぶ態様で電池モジュール200に設けられる。
<電池スタックの構成>
上記したように電池スタック210は複数の電池セル220を有する。図2に示すように電池セル220は四角柱形状を成す。電池セル220は6面を有する。
電池セル220は高さ方向に面する上端面220aを有する。また図示しないが、電池セル220は高さ方向に面して上端面220aと高さ方向で離間して並ぶ下端面を有する。電池セル220は横方向に面する第1側面220cと第2側面220dを有する。電池セル220は縦方向に面する第1主面220eと第2主面220fを有する。これら6面のうち第1主面220eと第2主面220fは他の4面よりも面積が大きくなっている。
電池セル220は縦方向の長さが高さ方向および横方向の長さよりも短くなっている。そのために電池セル220は縦方向の長さの短い平板形状を成している。複数の電池セル220はこの縦方向に並んでいる。
電池セル220は二次電池である。具体的には電池セル220はリチウムイオン二次電池である。リチウムイオン二次電池は化学反応によって起電圧を生成する。起電圧の生成により電池セル220に電流が流れる。これにより電池セル220はガスを発生する。電池セル220は膨張する。なお電池セル220としてはリチウムイオン二次電池に限定されない。例えば電池セル220としては、ニッケル水素二次電池、有機ラジカル電池などを採用することができる。
上記したように電池セル220の第1主面220eと第2主面220fは他の4面よりも面積が大きくなっている。そのために電池セル220では第1主面220eと第2主面220fが膨張しやすくなっている。これにより電池セル220は縦方向に膨張する。すなわち電池セル220は複数の電池セル220の並ぶ方向に膨張する。
電池スタック210は図示しない拘束具を有する。この拘束具により、複数の電池セル220は機械的に縦方向に直列接続されている。またこの拘束具により複数の電池セル220それぞれの膨張による電池スタック210の体格の増大が抑制されている。なお、隣接する電池セル220の間には空隙が構成されている。この空隙を空気が通ることで各電池セル220の放熱が促される。
電池セル220の上端面220aに正極端子221と負極端子222が形成されている。正極端子221と負極端子222は横方向に離間して並んでいる。正極端子221は第1側面220c側に位置する。負極端子222は第2側面220d側に位置する。上端面220aが形成面に相当する。横方向が離間方向に相当する。
図2に示すように隣接して並ぶ2つの電池セル220は互いに第1主面220e同士、第2主面220f同士で対向している。隣接して並ぶ2つの電池セル220の上端面220aが縦方向に並んでいる。これにより隣接して並ぶ2つの電池セル220のうちの一方の正極端子221と他方の負極端子222とが縦方向に並んでいる。この結果、電池スタック210では、正極端子221と負極端子222とが縦方向で交互に並んでいる。縦方向が所定方向に相当する。
電池スタック210では、縦方向に負極端子222と正極端子221とが交互に並ぶ第1電極端子群211と、縦方向に正極端子221と負極端子222とが交互に並ぶ第2電極端子群212と、が構成されている。第1電極端子群211と第2電極端子群212とでは正極端子221と負極端子222の並びが反対である。この第1電極端子群211と第2電極端子群212とが横方向に離間して並んでいる。
上記した第1電極端子群211と第2電極端子群212を構成する電極端子のうち、縦方向に並んで隣り合う1つの正極端子221と1つの負極端子222とが直列端子223を介して機械的および電気的に接続されている。これにより電池スタック210を構成する複数の電池セル220が電気的に直列接続されている。
本実施形態の電池スタック210は9個の電池セル220を有する。これら9個の電池セル220が直列接続されている。そのために正極端子221と負極端子222の総数は18個になっている。図1および図2に示すように、これら18個の電極端子に、最低電位から最高電位に向かうにしたがって数の大きくなる番数(No)を付与している。
図2に示すようにNo.1の正極端子221とNo.2の負極端子222は縦方向で隣接して並んでいる。これら横方向で隣接して並ぶ正極端子221と負極端子222が直列端子223を介して接続される。
これと同様にして、第1電極端子群211では、No.1とNo.2の電極端子、No.5とNo.6の電極端子、No.9とNo.10の電極端子、No.13とNo.14の電極端子が直列端子223を介して接続される。第2電極端子群212では、No.3とNo.4の電極端子、No.7とNo.8の電極端子、No.11とNo.12の電極端子、No.15とNo.16の電極端子が直列端子223を介して接続される。このように9個の電池セル220は計8個の直列端子223を介して直列接続されている。
以上に示した接続構成により、No.0の負極端子222は最低電位になる。No.17の正極端子221は最高電位になる。No.17の正極端子221は各電池セル220の出力を総和した電位になる。
この最低電位の負極端子222と最高電位の正極端子221に出力端子224が接続されている。この2つの出力端子224が電気負荷と電気的に接続される。この結果、最低電位と最高電位との電位差が、電池モジュール200の出力電圧として電気負荷に出力される。直列端子223と出力端子224が連結端子に相当する。
<監視装置の回路構成>
次に、図1および図6に基づいて監視装置100の回路構成を説明する。
図1に示すように監視部10は配線基板11、第1電子素子12、および、監視ICチップ13を有する。配線基板11に第1電子素子12と監視ICチップ13が搭載されている。第1電子素子12と監視ICチップ13は配線基板11の基板配線14を介して電気的に接続されている。
配線基板11に配線部30が接続される。この配線部30を介して監視部10と電池スタック210とが電気的に接続されている。
配線基板11には図示しないコネクタが設けられている。このコネクタに図1に示すワイヤ301が接続される。このワイヤ301を介して監視部10と電池ECU300とが電気的に接続されている。
配線部30は表配線部31と裏配線部32を有する。表配線部31と裏配線部32それぞれは可撓性を有するフレキシブル基板33と、フレキシブル基板33に形成された複数の配線パターン34と、を有する。
複数の配線パターン34は直列端子223と出力端子224に接続される。これら複数の配線パターン34それぞれに対応する複数の基板配線14が配線基板11に形成されている。これら複数の配線パターン34と複数の基板配線14とが電気的に接続されている。
以下においては、説明を簡便とするため、互いに電気的に接続された配線パターン34と基板配線14をまとめて電圧検出配線と示す。
図1に示すようにフレキシブル基板33には第2電子素子60が搭載されている。第2電子素子60はヒューズ61とインダクタ62を有する。また監視部10は第1電子素子12としてツェナーダイオード15、並列コンデンサ16、および、抵抗17を有する。これらツェナーダイオード15、並列コンデンサ16、および、抵抗17それぞれは配線基板11に搭載されている。
図1に示すように複数の電圧検出線それぞれにヒューズ61、インダクタ62、および、抵抗17が設けられている。電池セル220から監視ICチップ13へと向かって、ヒューズ61、インダクタ62、および、抵抗17が順に直列接続されている。
ツェナーダイオード15と並列コンデンサ16それぞれは、電位順に並ぶ2つの電圧検出線の間で並列接続されている。詳しく言えば電圧検出線におけるインダクタ62と抵抗17との間に、ツェナーダイオード15と並列コンデンサ16が接続されている。ツェナーダイオード15のアノード電極は隣り合う2つの電圧検出線のうちの低電位側に接続されている。ツェナーダイオード15のカソード電極は隣り合う2つの電圧検出線のうちの高電位側に接続されている。
以上に示した接続構成により、抵抗17と並列コンデンサ16とによってRC回路が構成されている。このRC回路とインダクタ62は、電圧検出の際にノイズを除去するフィルタとしての機能を果たしている。
なおツェナーダイオード15は、電池モジュール200から過電圧が印加された際に短絡故障(ショート故障)する構造となっている。具体的に言えば、ツェナーダイオード15は一対のリードにてPN接合型のICチップが直接狭持された構造となっている。これにより、例えばICチップとリードとがワイヤを介して間接的に接続された構成とは異なり、過電圧の印加によるワイヤの破断によってツェナーダイオード15がオープン故障することが避けられている。
ヒューズ61は、過電圧にてツェナーダイオード15が短絡故障した際に、電圧検出配線に流れる大電流によって破断するように構成されている。ヒューズ61の定格電流は、過電圧にてツェナーダイオード15が短絡故障した際の電圧検出配線に流れる大電流を基準に設定されている。ヒューズ61の破断により監視ICチップ13に大電流が流れることが抑制される。
図1に示すように監視ICチップ13は、増幅などの信号処理を行うドライバ18と、複数の電池セル220それぞれに対応するスイッチ19と、を有する。このスイッチ19は電位順に並ぶ2つの電圧検出線間の電気的な接続を制御する。スイッチ19の一端は電位順に並ぶ2つの電圧検出線の一方に接続された監視ICチップ13の配線に接続される。スイッチ19の他端は電位順に並ぶ2つの電圧検出線の他方に接続された監視ICチップ13の配線に接続される。スイッチ19の開閉制御により、このスイッチ19の接続された2つの電圧検出線に電気的に接続された電池セル220の充放電が制御される。
また監視ICチップ13は、複数の電池セル220それぞれの電圧を検出するためのコンパレータ20を有する。コンパレータ20の反転入力端子と非反転入力端子とに、電位順に並ぶ2つの電圧検出線が接続される。これによりコンパレータ20の反転入力端子と非反転入力端子とに、1つの電池セル220の正極端子221と負極端子222が接続される。コンパレータ20の出力端子は監視ICチップ13の配線に接続される。コンパレータ20の出力が、1つの電池セル220の出力電圧(起電圧)を差動増幅したものとして電池ECU300に出力される。
なお、コンパレータ20の入力インピーダンスは出力インピーダンスよりもハイインピーダンスになっている。そのために電池セル220からコンパレータ20に流れる電流は微量になっている。電池セル220からコンパレータ20に流れる電流は、複数の電池セル220の直列接続された電池スタック210に流れる電流に比べて微量になっている。コンパレータ20が電圧検出回路に相当する。
電池セル220の充電状態(SOC)と起電圧には相関関係がある。電池ECU300はこの相関関係を記憶している。電池ECU300は監視ICチップ13から入力された出力電圧(起電圧)と記憶している相関関係に基づいて、複数の電池セル220それぞれのSOCを検出する。
電池ECU300はこの検出したSOCに基づいて、複数の電池セル220のSOCの均等化処理を判断する。そして電池ECU300はその判断に基づく均等化処理の指示を監視ICチップ13のドライバ18に出力する。ドライバ18は均等化処理の指示にしたがって複数の電池セル220それぞれに対応するスイッチ19を開閉制御する。これにより複数の電池セル220が充放電される。複数の電池セル220のSOCが均等化される。
また、電池ECU300は入力された電圧などに基づいて電池スタック210の充電状態も検出する。電池ECU300は検出した電池スタック210の充電状態を車載ECUに出力する。車載ECUはこの充電状態、車両に搭載された各種センサから入力されるアクセルペダルの踏み込み量やスロットルバルブ開度などの車両情報、そしてイグニッションスイッチなどに基づいて、電池ECU300に指令信号を出力する。電池ECU300はこの指令信号に基づいて電池スタック210と電気負荷との接続を制御する。
図示しないが、電池スタック210と電気負荷との間にはシステムメインリレーが設けられている。このシステムメインリレーは磁界の発生によって電池スタック210と電気負荷との電気的な接続を制御する。電池ECU300はこのシステムメインリレーの磁界の発生を制御することで、電池スタック210と電気負荷との接続を制御する。
<端子の構成>
次に、電池セル220の電極端子に接続される直列端子223と出力端子224を詳説する。それに当たって、以下においては9個の電池セル220を直列接続する8個の直列端子223に、電位が高くなるにしたがって数の大きくなる番数を付与して、第1直列端子223a〜第8直列端子223hと示す。また、最低電位の負極端子222に接続される出力端子224を最低出力端子224aと示す。最高電位の正極端子221に接続される出力端子224を最高出力端子224bと示す。
図2に示すように、縦方向において配線基板11から離れる方向に、第1直列端子223a、第3直列端子223c、第5直列端子223e、第7直列端子223g、および、最高出力端子224bが順に並んでいる。これら第1直列端子223a、第3直列端子223c、第5直列端子223e、第7直列端子223g、および、最高出力端子224bが、第1電極端子群211を構成する電極端子と機械的および電気的に接続される。
同様にして、縦方向において配線基板11から離れる方向に、最低出力端子224a、第2直列端子223b、第4直列端子223d、第6直列端子223f、および、第8直列端子223hが順に並んでいる。これら最低出力端子224a、第2直列端子223b、第4直列端子223d、第6直列端子223f、および、第8直列端子223hが、第2電極端子群212を構成する電極端子と機械的および電気的に接続される。
第1直列端子223a〜第8直列端子223hそれぞれの縦方向の長さは、縦方向に隣接して並ぶ2つの電池セル220の縦方向の長さ以下になっている。これに対して最低出力端子224aと最高出力端子224bの縦方向の長さは1つの電池セル220の縦方向の長さ以下になっている。
なお、縦方向に隣接して並ぶ2つの電池セル220の縦方向の長さとは、例えば2つの電池セル220が縦方向において第1主面220e同士で対向して並んでいる場合、2つの電池セル220の第2主面220fの縦方向の離間距離に相当する。以下においては表記を簡明とするために、この離間距離を直列離間距離と示す。また、この直列離間距離の半分の長さをセル幅と示す。セル幅は、縦方向に並ぶ2つの電池セル220の間に空隙がある場合、その空隙のため、電池セル220の縦方向の長さよりも長くなっている。
直列端子223の縦方向の両端部のうちの一方に正極端子221が接続され、他方に負極端子222が接続される。そして後述するように、直列端子223の縦方向の中点に配線部30が電気的に接続される。以下においては、直列端子223と出力端子224それぞれにおける配線部30との接続部位を接続点CPと示す。図面では接続点CPを黒い点で示している。直列端子223の接続点CPは上記の中点と等しくなっている。
接続点CPが中点と等しいため、直列端子223における接続点CPと正極端子221との接続点(第1接続点)の間の離間距離と、直列端子223における接続点CPと負極端子222との接続点(第2接続点)の間の離間距離とが等しくなっている。これにより、直列端子223における接続点CPと第1接続点の間の抵抗と、直列端子223における接続点CPと第2接続点の間の抵抗とが等しくなっている。直列端子223に電流が流れた際に、これら2つの抵抗で生じる電圧降下が等しくなっている。
また、縦方向に隣り合って並ぶ2つの直列端子223の接続点CPは、縦方向に直列離間距離だけ離れている。出力端子224の配線部30との接続点CPと、この出力端子224と縦方向で隣り合って並ぶ直列端子223の接続点CPとは、直列離間距離よりもセル幅の半分短い距離だけ離れている。
そして、電位順で並び、なおかつ横方向で離間して位置する2つの直列端子223の接続点CPは、縦方向にセル幅だけ離れている。出力端子224の接続点CPと、この出力端子224と電位順で次に並び、なおかつ横方向で離間して位置する直列端子223の接続点CPとの間の縦方向の離間距離は、セル幅の半分になっている。
<配線部の構成>
次に図3〜図9に基づいて配線部30の構成を詳説する。上記したように配線部30は表配線部31と裏配線部32を有する。表配線部31と裏配線部32はそれぞれフレキシブル基板33と複数の配線パターン34を有する。表配線部31が第1配線部に相当する。裏配線部32が第2配線部に相当する。
表配線部31と裏配線部32は同一構成である。したがって表配線部31の有するフレキシブル基板33および配線パターン34と、裏配線部32の有するフレキシブル基板33および配線パターン34は同一形状である。図3では、表配線部31と裏配線部32の表裏を反転しつつ、両者を横方向で離間させて図示している。
フレキシブル基板33は配線基板11よりも厚みが薄く、撓みやすい樹脂材料から成る。そのためにフレキシブル基板33は湾曲可能になっている。
フレキシブル基板33は縦方向に延びた矩形の母板35を有する。母板35の縦方向の長さは電池スタック210の縦方向の長さよりも長くなっている。なお図示しないが、大きな変形が可能なように、母板35には切欠きが形成されていたり、その一部が蛇腹構造になっていたりしてもよい。また、電池ケースによって構成される収容空間内の風の流動が妨げられるのを避けるために、母板35には高さ方向に貫通する切欠きや孔が形成されていてもよい。
フレキシブル基板33は母板35に一体的に形成された複数の突起部36を有する。突起部36は母板35の縦方向に延びる2つの側辺のうちの1つから横方向に沿って延びている。複数の突起部36は縦方向に離間して並んでいる。縦方向に隣り合って並ぶ2つの突起部36の縦方向の離間距離は、上記の直列離間距離と等しくなっている。母板35が可撓基板に相当する。なお突起部36の母板35から延びる方向は横方向に限らない。例えば突起部36は横方向から縦方向に傾斜した斜め方向に延びてもよい。
フレキシブル基板33は母板35に一体的に形成された1つの出っ張り部37を有する。出っ張り部37は母板35の横方向に延びる2つの側辺のうちの1つから縦方向に沿って延びている。出っ張り部37の横方向の長さは、母板35の横方向の長さよりも短くなっている。そして出っ張り部37には、フレキシブル基板33の表面33aと裏面33bとを電気的に接続するビアが形成されている。
配線パターン34は、上記の母板35、突起部36、および、出っ張り部37それぞれの表面33aに形成されている。そして配線パターン34は被覆樹脂で覆われている。配線パターン34は表面33aにおいてL字形状を成している。配線パターン34の数と突起部36の数は同数である。
配線パターン34の一端側が突起部36に形成されている。配線パターン34の中央側が母板35に形成されている。配線パターン34の他端側が出っ張り部37に形成されている。この配線パターン34の一端側の先端が直列端子223や出力端子224に溶接などによって機械的および電気的に接続される。配線パターン34の他端側の先端が上記のビアに接続されている。このビアが配線基板11の基板配線14にはんだなどによって機械的および電気的に接続される。なお、配線パターン34の一端と他端それぞれがフレキシブル基板33と被覆樹脂それぞれの外に露出された構成を採用することもできる。
上記したように縦方向に隣り合って並ぶ2つの突起部36の縦方向の離間距離は、直列離間距離と等しくなっている。そのために縦方向で隣り合って並ぶ2つの配線パターン34の一端側の離間距離も、直列離間距離と等しくなっている。
突起部36は縦方向および横方向に湾曲可能である。したがって突起部36に設けられた配線パターン34の一端側も縦方向および横方向に湾曲可能である。縦方向で隣り合って並ぶ2つの配線パターン34の一端側の先端の縦方向の離間距離が可変となっている。
<表配線部と裏配線部の接続形態>
上記にしたように表配線部31と裏配線部32は同一構成である。これら表配線部31と裏配線部32は横方向に離間して並んだ状態で配線基板11に接続される。そして表配線部31と裏配線部32は表裏反転して配線基板11に接続される。
図4に示すように表配線部31は出っ張り部37の裏面33bが配線基板11の表面11aに接続される。裏配線部32は出っ張り部37の表面33aが表面11aに接続される。
特に本実施形態では、表配線部31と裏配線部32とが縦方向にずれて配線基板11に接続される。表配線部31は、出っ張り部37のみが配線基板11の表面11a上に位置する態様で、配線基板11に接続される。これに対して裏配線部32は、出っ張り部37と母板35における出っ張り部37の連結部位側も表面11a上に位置する態様で、配線基板11に接続される。表配線部31と裏配線部32の配線基板11に対する縦方向の配置ズレの長さは、上記のセル幅となっている。
以上に示した表配線部31と裏配線部32の配線基板11に対する接続構成のため、表配線部31と裏配線部32では、突起部36の延長方向が反対になっている。表配線部31の有する突起部36は裏配線部32から離れるように横方向に延びている。裏配線部32の有する突起部36は表配線部31から離れるように横方向に延びている。そして表配線部31の有する複数の突起部36と裏配線部32の有する複数の突起部36は、縦方向にセル幅だけ配置ズレしている。
<表配線部と裏配線部の搭載態様>
上記にしたように表配線部31と裏配線部32は表裏反転して配線基板11に接続されている。そのために表配線部31と裏配線部32では電池スタック210への搭載態様が異なっている。
図5に示すように表配線部31は、フレキシブル基板33の裏面33bが電池セル220の上端面220aに対向する態様で電池スタック210に搭載される。裏配線部32は、フレキシブル基板33の表面33aが上端面220aに対向する態様で電池スタック210に搭載される。
表配線部31と裏配線部32は、複数の電池セル220の上端面220aにおける第1電極端子群211と第2電極端子群212の間に設けられる。表配線部31は第1電極端子群211側に位置する。裏配線部32は第2電極端子群212側に位置する。
表配線部31が複数の電池セル220の上端面220aに設けられた状態で、表配線部31の複数の突起部36は横方向に沿って第1電極端子群211側に延びている。裏配線部32が複数の電池セル220の上端面220aに設けられた状態で、裏配線部32の突起部36は横方向に沿って第2電極端子群212側に延びている。
図6に示すように、表配線部31の突起部36に設けられた配線パターン34の一端は、第1直列端子223a、第3直列端子223c、第5直列端子223e、第7直列端子223g、および、最高出力端子224bの接続点CPに接続される。裏配線部32の突起部36に設けられた配線パターン34の一端は、最低出力端子224a、第2直列端子223b、第4直列端子223d、第6直列端子223f、および、第8直列端子223hの接続点CPに接続される。
以上により、配線部30と電池スタック210とは図1に示す電気的な接続構成となっている。電池スタック210を構成する全ての電池セル220の電圧が配線部30によって検出可能となっている。
<突起部の構成>
次に、図5〜図9に基づいて突起部36の構成を詳説する。
図5に明示されるように表配線部31のフレキシブル基板33には、第1電極端子群211を構成する電極端子を接続する直列端子223と出力端子224の総数以上の突起部36と配線パターン34が形成されている。同様にして裏配線部32のフレキシブル基板33には、第2電極端子群212を構成する電極端子を接続する直列端子223と出力端子224の総数以上の突起部36と配線パターン34が形成されている。具体的に言えば、表配線部31と裏配線部32のフレキシブル基板33には6本の突起部36と配線パターン34が形成されている。
上記したように縦方向に隣り合って並ぶ2つの突起部36の離間距離は、直列離間距離と等しくなっている。表配線部31の有する複数の突起部36と裏配線部32の有する複数の突起部36は、縦方向にセル幅だけずれている。
そのため、図5に示すように表配線部31の複数の突起部36を、第1電極端子群211を構成する電極端子に接続された直列端子223の接続点CPと高さ方向で対向するように、電池スタック210に配置する。そうすると、第1電極端子群211を構成する電極端子に接続される第1直列端子223a、第3直列端子223c、第5直列端子223e、および、第7直列端子223gそれぞれの接続点CPに対して複数の突起部36が高さ方向で対向する。
ただし、最高出力端子224bの接続点CPと、この最高出力端子224bと縦方向で隣り合って並ぶ第7直列端子223gとは、直列離間距離よりもセル幅の半分だけ短い距離だけ離れている。そのためにこの最高出力端子224bと接続される表配線部31の突起部36は、最高出力端子224bの接続点CPと縦方向にセル幅の半分だけずれている。
これに対して裏配線部32の複数の突起部36は、上記した表配線部31の電池スタック210への配置によって、第2電極端子群212を構成する電極端子に接続される直列端子223の接続点CPと高さ方向で対向する。すなわち、第2直列端子223b、第4直列端子223d、第6直列端子223f、および、第8直列端子223hそれぞれの接続点CPと裏配線部32の突起部36とが高さ方向で対向する。
ただし、最低出力端子224aの接続点CPと、この最低出力端子224aと縦方向で隣り合って並ぶ第2直列端子223bとは、直列離間距離よりもセル幅の半分だけ短い距離だけ離れている。そのためにこの最低出力端子224aと接続される裏配線部32の突起部36は、最低出力端子224aの接続点CPと縦方向にセル幅の半分だけずれている。
図5に明示するように、複数の突起部36の横方向の長さは、母板35における複数の突起部36の延長し始める側辺と、接続点CPとの間の横方向の距離(接続距離)よりも長くなっている。具体的に言えば、突起部36の横方向の長さは、接続距離よりもセル幅以上長くなっている。
したがって突起部36を屈曲することで、突起部36の先端の横方向の位置を接続点CPの横方向の位置にしつつ、突起部36の先端を縦方向にセル幅以上変位することが可能となっている。
なお突起部36の横方向の長さは、接続距離よりもセル幅の半分以上長ければよい。さらに言えば、突起部36の横方向の長さは、接続距離をα、セル幅の半分をβとすると、ピタゴラスの定理にしたがって、(α+β0.5以上長ければよい。
図6に突起部36を屈曲した状態を示す。突起部36を縦方向に1回屈曲することで突起部36の延長方向を縦方向にする。その後、その屈曲部位よりも先端側を横方向に1回屈曲する。こうすることで突起部36の延長方向を再度横方向にする。こうすることで突起部36の先端の縦方向と横方向の位置が変位可能となっている。なお、突起部36を1回屈曲することで、突起部36の延長方向を、横方向から縦方向に傾斜した斜め方向にしてもよい。
以上に示した屈曲により、最高出力端子224bの接続点CPと縦方向にセル幅の半分だけ離間した表配線部31の突起部36が、最高出力端子224bの接続点CPに接続される。最低出力端子224aの接続点CPと縦方向にセル幅の半分だけ離間した裏配線部32の突起部36が、最低出力端子224aの接続点CPに接続される。
なお、上記したように複数の突起部36の横方向の長さは、接続距離よりも長くなっている。そのため、図5に示すように、複数の突起部36の先端と、直列端子223の接続点CPの位置とが横方向で異なっている。これを調整するため、例えば図6に示すように突起部36の一部を除去することで、突起部36の先端の横方向の位置を調整してもよい。突起部36を横方向に折りたたむことで、突起部36の先端の横方向の位置を調整してもよい。若しくは、例えば図7に示すように突起部36を除去せずに、単に突起部36における接続点CPとの対向部位を、接続点CPと溶接接合してもよい。
また、表配線部31と裏配線部32それぞれは計6本の突起部36を有する。本実施形態の場合、これら6本の突起部36のうち、配線基板11から最も離れた1本の突起部36が電池スタック210との接続に寄与しない。そのためにこの突起部36は不要となる。
この場合、例えば図6に示すように、表配線部31の不要な突起部36を除去してもよい。裏配線部32の不要な突起部36の先端を溶接や半田などによって母板35に固定してもよい。若しくは、母板35にスリットを形成することで、そのスリットに不要な突起部36の先端を固定してもよい。更に例示すれば、例えば図7に示すように、表配線部31と裏配線部32における不要な突起部36を連結する母板35の先端部を除去してもよい。なお以下に示す図面においては、特に不要な突起部36の除去を行っていない状態の監視装置100を示す。
上記したように突起部36を屈曲するが、例えば図8の(a)欄に示すように、この屈曲を容易とするためのミシン目36aが突起部36に形成されてもよい。図8の(b)欄に示すように、屈曲を容易とするための切欠き36bが突起部36に形成されてもよい。図8においては、ミシン目36aと突起部36に形成された配線パターン34との位置関係を明りょうとするために、ミシン目36aを破線で示している。配線パターン34をハッチングで示している。
ミシン目36aは複数の断続的な切れ目が一直線に並んで成る。ミシン目36aは、横方向と縦方向に突起部36の延長方向を変換できるように、横方向と縦方向に対して傾斜した角度に沿う線上に形成されている。具体的に言えば、縦方向から横方向に対して±45°傾いた線上にミシン目36aが形成されている。また図8に示す変形例では、突起部36の延長方向の長さを調整できるように、縦方向に沿う直線上にミシン目36aが形成されている。これら斜め方向のミシン目36aと縦方向に沿うミシン目36aは突起部36の延長方向に等間隔で形成されている。
図8に明示するように、ミシン目36aは配線パターン34を横断している。そのために配線パターン34の一部はミシン目36aの切れ目によって除去されている。ただし、配線パターン34におけるミシン目36aの形成方向の幅は、このミシン目36aを構成する複数の切れ目のうちの1つよりも長くなっている。
図8の(b)欄に示すように切欠き36bは、横方向と縦方向に突起部36の延長方向を変換できるように、横方向と縦方向に対して傾斜した角度に形成されている。具体的に言えば、縦方向から横方向に対して±45°傾いた方向の突起部36の幅が短くなるように、切欠き36bは突起部36に形成されている。そしてこの切欠き36bは配線パターン34を挟んで2つ並んで形成されている。この2つの切欠き36bが突起部36の延長方向に等間隔で形成されている。特に、図8の(b)欄に示す構成においては、2つの切欠き36bの間に、上記の斜め方向のミシン目36aと縦方向に沿うミシン目36aが形成されている。
また図9に示すように突起部36には、突起部36の屈曲状態を固定するための固定部38が形成されていてもよい。例えば図9の(a)欄に示すように、固定部38としては、突起部36に形成された切れ目を採用することができる。この切れ目に突起部36の一部を挿入することで突起部36の屈曲状態を固定してもよい。
図9の(b)欄に示すように、固定部38としては、突起部36に形成された金属パッドを採用することができる。この金属パッドに突起部36の一部を接触させた状態で、金属パッドを溶融する。こうすることで突起部36の屈曲状態を固定してもよい。
図9の(c)欄に示すように、固定部38としては、突起部36に形成された切れ目と孔を採用することができる。この切れ目によって形成された凸部を孔に嵌合する。これにより突起部36の屈曲状態を固定してもよい。
<作用効果>
次に、監視装置100の作用効果を説明する。上記したように、配線パターン34の形成された突起部36が、屈曲することで縦方向と横方向に延びる構成となっている。そのため、電池スタック210の設計変更などによって直列端子223および出力端子224と突起部36との相対的な位置にズレが生じたとしても、突起部36に形成された配線パターン34を直列端子223と出力端子224に接続することができる。
例えば図10および図11に示すように電池セル220の縦方向の体格が増減したとしても、突起部36に形成された配線パターン34を直列端子223と出力端子224に接続することができる。図12および図13に示すように電池スタック210の有する複数の電池セル220の縦方向の並び(電池セル220の数)に変更が生じたとしても、突起部36に形成された配線パターン34を直列端子223と出力端子224に接続することができる。図示しないが、電池スタック210に対する監視装置100の配置ズレが生じたとしても、突起部36に形成された配線パターン34を直列端子223と出力端子224に接続することができる。
このように監視装置100は電池スタック210の設計変更などに対して汎用性が高くなっている。
突起部36の母板35から延びた長さは、母板35における突起部36の延長し始める側辺と、接続点CPとの間の横方向の距離(接続距離)よりもセル幅以上長くなっている。
これによれば、電池スタック210の設計変更などによって直列端子223および出力端子224と突起部36との相対的な位置ズレがセル幅程度生じたとしても、突起部36に形成された配線パターン34を直列端子223と出力端子224に接続することができる。
突起部36にはミシン目36aが形成されている。ミシン目36aは、横方向と縦方向に対して傾斜した角度に沿う線上に形成されている。またミシン目36aは、縦方向に沿う直線上に形成されている。
さらに突起部36には切欠き36bが形成されている。切欠き36bは、横方向と縦方向に対して傾斜した角度の方向の突起部36の幅が局所的に狭くなるように形成されている。また切欠き36bは、配線パターン34を挟んで2つ並んで形成されている。
これらミシン目36aと切欠き36bのうちの少なくとも一方によって突起部36の屈曲が容易となっている。そのために突起部36の延長方向の変換が容易となっている。突起部36の延長方向の長さ調整が容易となっている。
配線パターン34におけるミシン目36aの形成方向の幅は、ミシン目36aを構成する複数の切れ目のうちの1つよりも長くなっている。これによりミシン目36aの形成によって配線パターン34が断線することが抑制されている。
監視装置100は全くの同一構成の表配線部31と裏配線部32を有する。これにより監視装置100の部品点数の増大が抑制される。
表配線部31と裏配線部32それぞれの複数の突起部36の離間間隔は、縦方向に隣り合って並ぶ複数の直列端子223の接続点CPの離間距離(直列離間距離)と等しくなっている。
また、表配線部31と裏配線部32とは、電位順で並び、なおかつ横方向で離間して位置する2つの直列端子223の接続点CPの縦方向の離間距離(セル幅)だけずれて配線基板11に接続されている。
以上により、図5に示すように表配線部31の複数の突起部36は、第1電極端子群211を構成する電極端子に接続される複数の直列端子223それぞれの接続点CPに対して高さ方向で対向する。裏配線部32の複数の突起部36は、第2電極端子群212を構成する電極端子に接続される複数の直列端子223それぞれの接続点CPに対して高さ方向で対向する。この直列端子223と接続される突起部36の延長方向を縦方向に変換するために、突起部36を屈曲しなくともよくなる。出力端子224に接続される突起部36を屈曲するだけでよくなる。監視装置100の電池スタック210への接続配置が容易となる。
複数の直列端子223それぞれにおける突起部36に形成された配線パターン34との接続点CPは、直列端子223の中点である。そのため、複数の配線パターン34それぞれで検出される電圧に含まれる、直列端子223の抵抗と流れる電流に起因して生じる電圧降下が同程度になる。この結果、複数の電池セルの電圧の検出精度にバラツキが生じることが抑制される。
(第1の変形例)
本実施形態では、図4に示すよう裏配線部32は、出っ張り部37と母板35における出っ張り部37の連結部位側も表面11a上に位置する態様で、配線基板11に接続される例を示した。しかしながら図14に示すように、表配線部31と裏配線部32の先端を縦方向にセル幅ずらした状態で、裏配線部32の出っ張り部37だけが表面11a上に位置する態様で、裏配線部32を配線基板11に接続する構成を採用することもできる。図14では、裏配線部32を屈曲することで、図4において表面11a上に位置した母板35における出っ張り部37の連結部位側を、母板35における電池スタック210に設けられる部位に重ねて配置している。これによれば、配線基板11と配線部30の重なり領域の増大が抑制される。配線基板11における第1電子素子12の搭載領域の減少が抑制される。配線基板11の体格の増大が抑制される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図15〜図19に基づいて説明する。以下に示す各実施形態に係る監視装置100は上記した実施形態によるものと共通点が多い。そのため以下においては共通部分の説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。また以下においては上記した実施形態で示した要素と同一の要素には同一の符号を付与する。
第1実施形態では、表配線部31と裏配線部32とが縦方向にセル幅ずれた状態で配線基板11に接続される例を示した。これに対して本実施形態では、表配線部31と裏配線部32とが縦方向にずれずに配線基板11に接続される。
本構成の場合、図15に示すように表配線部31の突起部36と裏配線部32の突起部36は横方向並んだ構成となる。そのため、図16に示すように監視装置100を電池スタック210に搭載した場合、表配線部31の突起部36は接続対象の直列端子223の接続点CPと高さ方向で対向する。しかしながら裏配線部32の突起部36は接続対象の直列端子223の接続点CPとセル幅だけ縦方向にズレて位置する。
係る構成においても、図17に示すように突起部36を屈曲することで、接続対象の直列端子223と出力端子224それぞれに突起部36の配線パターン34を接続することができる。
また、例えば図18および図19に示すように電池セル220の数が増大することで、直列端子223および出力端子224と突起部36との相対的な位置にズレが生じる場合がある。このような場合においても、突起部36を屈曲することで、突起部36に形成された配線パターン34を直列端子223と出力端子224に接続することができる。
本実施形態に係る監視装置100、および、以下に示す各種形態の監視装置100には、第1実施形態に記載の監視装置100と同等の構成要素が含まれている。そのために同等の作用効果を奏する。したがって表記が煩雑となることを避けるために、その記載を省略する。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を図20−図22に基づいて説明する。
第1実施形態では、表配線部31と裏配線部32とが全くの同一構成である例を示した。しかしながら図20に示すように表配線部31と裏配線部32としては異なった構成を採用することができる。
本実施形態に係る表配線部31と裏配線部32の構成上の相違点は、突起部36の形成位置である。表配線部31と裏配線部32の突起部36の形成位置がセル幅ずれている。しかしながら表配線部31と裏配線部32それぞれにおける複数の突起部36の離間間隔は直列離間距離で同一となっている。
また表配線部31と裏配線部32それぞれの配線基板11との接続領域が同一となっている。すなわち表配線部31と裏配線部32それぞれの出っ張り部37だけが表面11a上に位置する態様で、表配線部31と裏配線部32が配線基板11に接続されている。
図21に示すように監視装置100を電池スタック210に配置した場合、第1実施形態と同様にして、直列端子223の接続点CPと突起部36とが高さ方向で対向する。出力端子224の接続点CPと突起部36とは縦方向にずれて並ぶ。
したがって図22に示すように、第1実施形態と同様にして、表配線部31と裏配線部32の1つの突起部36を屈曲するだけで、複数の突起部36それぞれと複数の直列端子223と2つの出力端子224とを接続することができる。
(第2の変形例)
本実施形態では、異なる構成の表配線部31と裏配線部32を有する例を示した。しかしながら係る構成の場合、図23に示すように表配線部31と裏配線部32とが一枚のフレキシブル基板33を共有する構成を採用することもできる。本実施形態で示したように、表配線部31と裏配線部32とに分かれた構成でなくともよい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態を図24−図26に基づいて説明する。
第3実施形態では、表配線部31と裏配線部32の突起部36の形成位置がセル幅ずれている例を示した。これに対して本実施形態では、図24に示すように表配線部31と裏配線部32の突起部36の形成位置がセル幅の半分ずれている。
図25に示すように本実施形態の監視装置100を電池スタック210に配置した場合、直列端子223の接続点CPと突起部36とが高さ方向で対向する。それだけではなく、裏配線部32の突起部36が最低出力端子224aの接続点CPと高さ方向で対向する。
したがって図26に示すように、表配線部31の1つの突起部36だけを屈曲するだけで、複数の突起部36それぞれと複数の直列端子223と2つの出力端子224とを接続することができる。
(第3の変形例)
係る構成において、第2の変形例と同様にして、図27に示すように表配線部31と裏配線部32とが一枚のフレキシブル基板33を共有する構成を採用することもできる。表配線部31と裏配線部32とに分かれた構成でなくともよい。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態を図28〜図32に基づいて説明する。
これまでの各実施形態では、直列端子223と出力端子224が縦方向に延びる例を示した。これに対して本実施形態では直列端子223と出力端子224の一部が横方向に延びる構成となっている。
図28に示すように直列端子223は、一体的に連結された第1連結部225と第1接続部226を有する。出力端子224は、一体的に連結された第2連結部227と第2接続部228を有する。
第1連結部225は正極端子221と負極端子222を接続する。第2連結部227は最低電位の負極端子222若しくは最高電位の正極端子221に接続される。第1接続部226と第2接続部228それぞれは突起部36に形成された配線パターン34と接続される。第1接続部226と第2接続部228は、配線パターン34、基板配線14、および、監視ICチップ13の配線を介して、入力インピーダンスの高いコンパレータ20の入力端子に接続される。
以上に示した接続構成のため、第1連結部225と第2連結部227には、複数の電池セル220の直列接続された電池スタック210を流れる電流が流れる。第1接続部226と第2接続部228には、第1連結部225と第2連結部227を流れる電流に比べて微量の電流が流れる。以下においては表記を簡素とするために、第1連結部225と第2連結部227に流れる電流を本電流と示す。第1接続部226と第2接続部228に流れる電流を検出電流と示す。
第1連結部225は縦方向に延びる矩形を成している。第1連結部225の縦方向の長さは、直列離間距離以下になっている。
第1接続部226は第1連結部225から横方向に延びている。第1接続部226は、第1連結部225が正極端子221と負極端子222とに接続された状態において、複数の電池セル220の上端面220aにおける正極端子221と負極端子222との間の領域と高さ方向で離間して対向している。
第1接続部226は、第1連結部225における正極端子221との接続点(第1接続点)と負極端子222との接続点(第2接続点)との間の中点から横方向に延びている。第1接続部226における第1連結部225から延びる端部と第1接続点との離間距離と、第1接続部226の端部と第2接続点との離間距離とが等しくなっている。この構成により、第1連結部225における第1接続点と第1接続部226の端部との間の抵抗値と、第1連結部225における第2接続点と第1接続部226の端部との間の抵抗値とが相等しくなっている。第1接続点が第1接続部位に相当する。第2接続点が第2接続部位に相当する。
第2連結部227は矩形を成している。第2連結部227の縦方向の長さは、セル幅以下になっている。第2接続部228は第2連結部227から横方向に延びている。第2接続部228は、第2連結部227が負極端子222若しくは正極端子221に接続された状態において、電池セル220の上端面220aにおける正極端子221と負極端子222との間の領域と高さ方向で離間して対向している。
係る直列端子223と出力端子224を有する電池スタック210に、これまでの各種形態で示した監視装置100を搭載した構成を図29、図30、図31、および、図32に示す。これらに示されるように、例え接続対象の直列端子223および出力端子224と突起部36とが縦方向に離れていたとしても、その突起部36を1度屈曲して縦方向に延長させることで、監視装置100と電池スタック210とを接続することができる。このように突起部36の屈曲回数を1回に減少することができる。
また、配線パターン34の接続される第1接続部226と第2接続部228に流れる検出電流は、第1連結部225と第2連結部227を流れる本電流よりも電流量が微量になっている。そのため、配線パターン34で検出される電池セル220の電圧に含まれる、第1接続部226と第2接続部228の抵抗と電流に起因して生じる電圧降下が微量となっている。
したがって、例え配線パターン34の第1接続部226および第2接続部228に対する接続位置にズレが生じたとしても、複数の配線パターン34で検出される電池セル220の電圧の検出精度のバラツキが、この微小な電圧降下程度になる。これにより、複数の配線パターン34それぞれで検出される電池セル220の電圧の検出精度にバラツキが生じることが抑制される。
以上、本開示物の好ましい実施形態について説明したが、本開示物は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示物の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(第4の変形例)
本実施形態ではフレキシブル基板33にヒューズ61とインダクタ62が設けられる例を示した。これに対して、ヒューズ61とインダクタ62の他に、例えばツェナーダイオード15、並列コンデンサ16、および、抵抗17がフレキシブル基板33に設けられる構成を採用することもできる。
(第5の変形例)
本実施形態では配線パターン34が表面33aに形成される例を示した。しかしながら配線パターン34が裏面33bに形成された構成を採用することもできる。配線パターン34が表面33aと裏面33bの両方に形成された構成を採用することもできる。
(第6の変形例)
各実施形態では電池モジュール200が1つの電池スタック210を有する例を示した。しかしながら電池モジュール200は複数の電池スタック210を有してもよい。この場合、電池モジュール200の筐体には各電池スタック210に対応する収容空間が構成される。これら複数の収容空間は横方向に並んで設けられる。
例えば2つの電池スタック210の電池セル220が直列接続される場合、2つの電池スタック210は偶数個の電池セル220を同数有する。2つの電池スタック210それぞれの複数の電池セルは縦方向に並んでいる。2つの電池スタック210のうちの一方の縦方向において右端に位置する電池セル220の負極端子222と、2つの電池スタック210のうちの他方の右端に位置する電池セル220の正極端子221とが、ワイヤを介して電気的に接続される。これにより2つの電池スタック210のうちの一方の縦方向において左端に位置する電池セル220の負極端子222が最低電位、他方の左端に位置する電池セル220の正極端子221が最高電位になる。最高電位の正極端子221と最低電位の負極端子222は横方向に並んで配置される。これら2つの電池スタック210それぞれに配線部30が設けられる。
(その他の変形例)
本実施形態では電池パック400をハイブリッド自動車に適用した例を示した。しかしながら電池パック400は例えばプラグインハイブリッド自動車や電気自動車に適用することもできる。
10…監視部、20…コンパレータ、30…配線部、31…表配線部、32…裏配線部、33a…表面、33b…裏面、34…配線パターン、35…母板、36…突起部、36a…切れ目、36b…切欠き、100…監視装置、200…電池モジュール、210…電池スタック、211…第1電極端子群、212…第2電極端子群、220…電池セル、220a…上端面、221…正極端子、222…負極端子、223…直列端子、224…出力端子、225…第1連結部、226…第1接続部、300…電池ECU、400…電池パック、CP…接続点

Claims (10)

  1. 正極端子(221)と負極端子(222)が離間する態様で形成面(220a)に形成された複数の電池セル(220)が、前記形成面に沿いなおかつ前記正極端子と前記負極端子の離間する離間方向に交差する所定方向に並ぶことで、前記正極端子と前記負極端子とが前記所定方向で交互に並ぶ第1電極端子群(211)と、前記第1電極端子群とは前記正極端子と前記負極端子の並びが逆の第2電極端子群(212)と、が構成され、前記正極端子と前記負極端子のうちの少なくとも一方に連結端子(223,223a〜223h,224,224a,224b)が連結された電池スタック(210)に接続される監視装置(100)であって、
    前記電池セルの電圧を監視する監視部(10)と、
    前記連結端子と前記監視部とを接続する配線部(30)と、を有し、
    前記配線部は、
    複数の前記電池セルの前記形成面に対向する態様で、前記第1電極端子群と前記第2電極端子群との間に設けられる可撓基板(35)と、
    前記可撓基板から延びた複数の突起部(36)と、
    前記可撓基板と前記突起部それぞれに形成された配線パターン(34)と、を有し、
    複数の前記突起部のうちの少なくとも1つが屈曲して前記所定方向と前記離間方向に延びることで、前記突起部に形成された前記配線パターンが前記連結端子に接続される監視装置。
  2. 前記形成面に前記可撓基板が設けられた状態における、前記可撓基板と前記連結端子における前記配線パターンとの接続点との前記離間方向の距離をα、前記電池セルの前記所定方向の長さの半分をβとすると、前記突起部の前記可撓基板から延びた長さは、(α+β0.5以上長い請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記突起部には、前記突起部の前記可撓基板から延びる方向に対して交差する方向の幅を局所的に狭くする切欠き(36b)が形成されている請求項1または請求項2に記載の監視装置。
  4. 前記突起部には、前記突起部の前記可撓基板から延びる方向に対して交差する方向に並ぶ、複数の断続的な切れ目(36a)が形成されている請求項1〜3いずれか1項に記載の監視装置。
  5. 複数の断続的な前記切れ目は、前記突起部に形成された前記配線パターンを横断する態様で前記突起部に形成されており、
    前記配線パターンにおける前記突起部に形成された部位の前記切れ目の形成方向の幅は、複数の断続的に並ぶ前記切れ目のうちの1つの前記切れ目よりも長い請求項4に記載の監視装置。
  6. 前記配線部として、前記可撓基板、前記突起部、および、前記配線パターンを備える、同一形状の第1配線部(31)と第2配線部(32)を有し、
    前記第1配線部の前記可撓基板の表面(33a)の裏側の裏面(33b)が複数の前記電池セルの前記形成面に対向する態様で、前記第1配線部は前記第1電極端子群と前記第2電極端子群との間における前記第1電極端子群側に設けられ、
    前記第2配線部の前記可撓基板の前記表面が複数の前記電池セルの前記形成面に対向する態様で、前記第2配線部は前記第1電極端子群と前記第2電極端子群との間における前記第2電極端子群側に設けられる請求項1〜5いずれか1項に記載の監視装置。
  7. 前記連結端子は、前記所定方向に隣接して並ぶ2つの前記電池セルのうちの一方の前記正極端子(221)と他方の前記負極端子(222)とを接続する直列端子(223,223a〜223h)を有し、
    前記突起部に形成された前記配線パターンは、前記直列端子における前記正極端子との第1接続部位と前記負極端子との第2接続部位との間の中点(CP)に接続される請求項1〜6いずれか1項に記載の監視装置。
  8. 前記連結端子は、前記所定方向に隣接して並ぶ2つの前記電池セルのうちの一方の前記正極端子(221)と他方の前記負極端子(222)とを接続する直列端子(223,223a〜223h)を有し、
    前記直列端子は、前記所定方向に延びて前記正極端子と前記負極端子とに接続される連結部(225)と、前記連結部における前記正極端子との第1接続部位と前記負極端子との第2接続部位との間の中点から延びた接続部(226)と、を有し、
    前記突起部は前記接続部に接続される請求項1〜6いずれか1項に記載の監視装置。
  9. 前記接続部は、前記連結部の前記中点から前記離間方向に延びている請求項8に記載の監視装置。
  10. 前記監視部は,前記連結端子の電圧を検出する電圧検出回路(20)を有し、
    前記電圧検出回路の入力端子に前記配線パターンが接続されており、
    前記電圧検出回路の入力インピーダンスは出力インピーダンスよりもハイインピーダンスとなっている請求項1〜9いずれか1項に記載の監視装置。
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