JP2022081590A - 電子機器、印刷装置及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーの状況に合わせた柔軟な状態制御を行う電子機器、印刷装置及び通信システム等の提供。【解決手段】電子機器200は、端末装置100からのビーコン信号を受信する通信部220と、表示部230と、表示部230の表示処理を行う処理部210を含む。処理部210は、ビーコン信号の受信電波強度に基づいて、端末装置100との距離が第1基準距離以下であると判断される場合、ビーコン信号を送信した端末装置100のユーザーに表示する画面を、第1の表示態様で表示部230に表示する処理を行う。処理部210は、距離が第1基準距離よりも短い第2基準距離以下であると判断される場合、ユーザーに表示する画面を、第1の表示態様と異なる第2の表示態様で表示部230に表示する処理を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器、印刷装置及び通信システム等に関する。
従来、多様な機能を有する電子機器が知られている。ここでの電子機器は、例えば、印刷機能に加えて、スキャナー機能、ファクシミリ機能、コピー機能等を有するプリンター(複合機)である。このような電子機器では、ユーザーにどの機能を使用するのか選択してもらう必要があるため、ホーム画面には各機能のアイコンが並ぶ構成となっていた。よってユーザーはホーム画面から自分が使用したい機能を探し、選択する手間が発生していた。
特許文献1には、複合機が端末装置からのビーコン信号を受信し、最も受信電波強度が高いビーコン信号を送信した端末を特定し、特定した端末装置に固有の画面(個別待機画面)を、複合機の表示部に表示する手法が開示されている。
特開2016-123038号公報
特許文献1における複合機は、受信電波強度が最大の端末装置に固有の画面を表示するという単純な状態制御(表示制御)を行う。そのため特許文献1の手法では、ユーザーの状況に合わせた柔軟な状態制御(ユーザーが所望していると推定される状態制御)を実現できない。
本発明の幾つかの態様によれば、ユーザーの状況に合わせた柔軟な状態制御を行う電子機器、印刷装置及び通信システム等を提供できる。
本発明の一態様は、端末装置からのビーコン信号を受信する通信部と、表示部と、前記表示部の表示処理を行う処理部と、を含み、前記処理部は、前記ビーコン信号の受信電波強度に基づいて、前記端末装置との距離が第1基準距離以下であると判断される場合、前記ビーコン信号を送信した前記端末装置のユーザーに表示する画面を、第1の表示態様で前記表示部に表示する処理を行い、前記距離が前記第1基準距離よりも短い第2基準距離以下であると判断される場合、前記ビーコン信号を送信した前記端末装置の前記ユーザーに表示する画面を、前記第1の表示態様と異なる第2の表示態様で前記表示部に表示する処理を行う電子機器に関係する。
本発明の一態様では、端末装置との距離と第1基準距離の関係、及び、端末装置との距離と第2基準距離の関係の判断結果に基づいて、表示部での表示態様を変更する。このように、複数の基準距離を設定することで、端末装置と電子機器の距離に応じた表示制御を柔軟に行うことが可能になり、ユーザーの状況に合わせた適切な制御を実現できる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記距離が前記第1基準距離以下、且つ、前記第2基準距離より大きいと判断される場合、前記画面の生成処理、及び前記表示部の光源を非点灯とする処理を行い、前記距離が前記第2基準距離以下と判断される場合、前記光源を点灯する処理を行ってもよい。
このようにすれば、消費電力とユーザーの利便性のバランスを考慮した表示制御が可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記距離が前記第1基準距離より大きいと判断される場合、又は、前記ビーコン信号を受信できない場合は、前記表示部を非表示とする処理を行ってもよい。
このようにすれば、端末装置の接近が検出されない場合に、電子機器の消費電力を抑制することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、省電力状態において、前記距離が前記第1基準距離以下であると判断される場合、前記省電力状態から復帰する処理を行い、前記省電力状態から復帰した状態において、前記距離が、前記第1基準距離以上である第3基準距離を超えたと判断される場合、前記省電力状態に遷移する処理を行ってもよい。
このようにすれば、端末装置との距離を利用した省電力状態からの復帰、及び省電力状態への遷移を実現できる。さらに基準距離を複数設定可能にすることで柔軟な状態遷移を実現できる。
また本発明の他の態様は、端末装置からのビーコン信号を受信する通信部と、表示部と、前記表示部の表示処理を行う処理部と、を含み、前記処理部は、前記ビーコン信号の受信電波強度に基づいて、前記端末装置との距離が第1基準距離以下であると判断される場合、前記ビーコン信号を送信した前記端末装置のユーザーの認証ジョブ情報、前記ユーザーの使用履歴情報、及び前記ユーザーの種別情報の少なくとも1つの情報に基づいて、前記ビーコン信号を送信した前記端末装置の前記ユーザーに表示する画面を決定し、決定された前記画面を前記表示部に表示する処理を行う電子機器に関係する。
本発明の他の態様では、端末装置との距離と第1基準距離の関係の判断結果に加えて、認証ジョブ情報、使用履歴情報、種別情報等を用いて、ユーザーに表示する画面を決定する。このようにすれば、端末装置に応じた適切な画面を表示すること、及び当該画面を端末装置(端末装置を使用するユーザー)の状況に合わせて動的に変更することが可能になる。
また本発明の他の態様では、前記処理部は、ジョブの実行において認証処理を行う設定が有効であり、且つ、前記認証ジョブ情報に基づいて、前記距離が前記第1基準距離以下である前記端末装置の前記ユーザーに対応するジョブが存在すると判断される場合、ジョブ選択画面を前記表示部に表示する処理を行ってもよい。
このように、認証ジョブ情報を用いることで、電子機器を使用する蓋然性の高いユーザーの有無を判断すること、及び当該ユーザーが存在する場合に、利便性の高い画面表示を行うことが可能になる。
また本発明の他の態様では、前記処理部は、前記ビーコン信号に基づいて、前記ビーコン信号を送信した前記端末装置の前記ユーザーの前記使用履歴情報を取得し、前記使用履歴情報に基づいて、前記電子機器が有する複数の機能のうちのいずれかの機能を選択し、選択された機能に対応する前記画面を前記表示部に表示する処理を行ってもよい。
このように、使用履歴情報を用いることで、対象ユーザーが使用する蓋然性の高い機能に関する画面を表示対象とでき、ユーザーの利便性を向上させることが可能になる。
また本発明の他の態様では、前記処理部は、前記ビーコン信号に基づいて、前記ビーコン信号を送信した前記端末装置の前記ユーザーがメンテナンスを行うユーザーであるか否かを表す情報を、前記種別情報として取得し、前記ユーザーがメンテナンスを行うユーザーである場合、メンテナンス画面を前記表示部に表示する処理を行ってもよい。
このように、ユーザーの種別情報を用いることで、特定種別のユーザーに対して、適切な画面を表示することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、ジョブの実行において認証処理を行う設定が有効であり、且つ、前記距離が前記第1基準距離以下であると判断される前記端末装置が複数存在する場合、認証ジョブ情報に基づいて、いずれか1つの前記端末装置を特定し、特定された前記端末装置に対応する前記画面を前記表示部に表示する処理を行ってもよい。
このようにすれば、第1基準距離以下の範囲に複数の端末装置が存在する場合に、電子機器を使用する蓋然性の高いユーザーを対象とした表示を行うことが可能になる。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記距離が前記第1基準距離以下と判断され、且つ、前記認証ジョブ情報に基づいて、前記端末装置の前記ユーザーに対応する前記ジョブが存在すると判断された前記端末装置である認証ジョブ対応端末装置の数を判定し、前記認証ジョブ対応端末装置が一つの場合、前記認証ジョブ対応端末装置に対応する前記画面を前記表示部に表示する処理を行い、前記認証ジョブ対応端末装置が複数の場合、複数の前記認証ジョブ対応端末装置のうち、前記ビーコン信号の電波強度が最も高い前記端末装置に対応する前記画面を、前記表示部に表示する処理を行ってもよい。
このようにすれば、認証ジョブ情報を用いたユーザー(端末装置)の特定処理を適切に実行することが可能になる。
また本発明のさらに他の態様は、端末装置からブルートゥースの通信規格に準拠したビーコン信号を受信する通信部と、処理部と、を含み、前記処理部は、省電力状態において、前記ビーコン信号の受信電波強度に基づいて、前記端末装置との距離が第1基準距離以下であると判断される場合、前記省電力状態から復帰する処理を行い、前記省電力状態から復帰した状態において、前記距離が前記第1基準距離以上である所与の基準距離を超えたと判断される場合、前記省電力状態に遷移する処理を行う印刷装置に関係する。
本発明の他の態様では、端末装置との距離と第1基準距離の関係、及び上記距離と、第1基準距離以上の所与の基準距離との関係に基づいて、省電力状態に関する制御を行う。このようにすれば、端末装置との距離を利用した省電力状態からの復帰、及び省電力状態への遷移を実現でき、さらに基準距離を複数設定可能にすることで柔軟な状態遷移を実現できる。
また本発明のさらに他の態様は、上記の電子機器と、前記端末装置と、を含む通信システムに関係する。
端末装置と電子機器を含む通信システムの構成例。 端末装置の構成例。 電子機器の構成例。 第1の実施形態の基準距離を説明する模式図。 ビーコン信号(アドバタイズパケット)のデータ構造の例。 距離と受信電波強度の関係例。 第1の実施形態の処理を説明するフローチャート。 第2の実施形態の基準距離を説明する模式図。 認証印刷処理を説明するシーケンス図。 電子機器の表示部に表示されるホーム画面の例。 電子機器の表示部に表示されるコピー画面の例。 電子機器の表示部に表示されるファクシミリ画面の例。 電子機器の表示部に表示されるスキャン画面の例。 電子機器の表示部に表示される印刷画面の例。 第2の実施形態の処理を説明するフローチャート。 ユーザーに対応する表示画面を決定する処理を説明するフローチャート。 変形例の処理を説明するフローチャート。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.通信システム
図1は、本発明の通信システム10の一例を模式的に示す図である。通信システム10は、端末装置100と、電子機器200を含む。端末装置100は、例えばスマートフォン等の携帯端末装置である。電子機器200は、例えばプリンター(印刷装置)である。ただし本実施形態に係る電子機器200は、スキャナー、ファクシミリ装置、コピー機のいずれかであってもよい。或いは電子機器200は、複数の機能を有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)であってもよい。なお、通信システム10は図1の構成に限定されず、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。例えば、図1では1つの端末装置100を示したが、1つの電子機器200に対して複数の端末装置100が接続されてもよい。また、構成要素の省略や追加等の変形実施が可能である点は、後述する図2や図3においても同様である。
端末装置100と電子機器200は、無線による通信が可能である。ここでの無線通信は、ブルートゥース(Bluetooth,登録商標)の規格に準拠した通信であり、狭義にはBLE(Bluetooth Low Energy)の規格に準拠した通信である。ただし、端末装置100及び電子機器200は、BLEと異なる規格による無線通信、例えばWi-Fi(登録商標)の規格に準拠した通信を行うことも可能である。
図2は、端末装置100の構成の一例を示すブロック図である。端末装置100は、処理部110(プロセッサー)、通信部120(通信インターフェース)、表示部130(ディスプレイ)、操作部140(操作ボタン等)、報知部150(報知インターフェース)、記憶部160(メモリー)を含む。
処理部110(プロセッサー、コントローラー)は、通信部120、表示部130、操作部140、報知部150、記憶部160の各部の制御を行う。
処理部110の各部が行う本実施形態の各処理(各機能)は、プロセッサー(ハードウェアを含むプロセッサー)により実現できる。例えば本実施形態の各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶する記憶装置(メモリー)により実現できる。ここでのプロセッサーは、例えば各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよいし、或いは各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。例えば、プロセッサーはハードウェアを含み、そのハードウェアは、デジタル信号を処理する回路及びアナログ信号を処理する回路の少なくとも一方を含むことができる。例えば、プロセッサーは、回路基板に実装された1又は複数の回路装置(例えばIC等)や、1又は複数の回路素子(例えば抵抗、キャパシター等)で構成することができる。プロセッサーは、例えばCPUであってもよい。ただし、プロセッサーはCPUに限定されるものではなく、GPU(Graphics Processing Unit)、或いはDSP(Digital Signal Processor)等、各種のプロセッサーを用いることが可能である。またプロセッサーはASICによるハードウェア回路でもよい。また、プロセッサーは、複数のCPUにより構成されていてもよいし、複数のASICによるハードウェア回路により構成されていてもよい。また、プロセッサーは、複数のCPUと、複数のASICによるハードウェア回路と、の組み合わせにより構成されていてもよい。またプロセッサーは、アナログ信号を処理するアンプ回路やフィルター回路等を含んでもよい。メモリーは、SRAM、DRAMなどの半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、ハードディスク装置等の磁気記憶装置であってもよいし、光学ディスク装置等の光学式記憶装置であってもよい。例えば、メモリーはコンピューターにより読み取り可能な命令を格納しており、当該命令がプロセッサーにより実行されることで、端末装置100等の各部(通信部、処理部)の機能が実現されることになる。ここでの命令は、プログラムを構成する命令セットの命令でもよいし、プロセッサーのハードウェア回路に対して動作を指示する命令であってもよい。例えば、記憶部160は、OS(Operating System)やアプリケーションソフトウェアを記憶しており、処理部110は当該OS等に従って動作することで、各部の制御等を実行する。
通信部120(無線通信部)は、少なくとも1つの通信デバイス(無線通信デバイス)により実現される。通信部120は、BLE規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイス(無線通信チップ)を含む。ただし、通信部120は、BLE規格以外の規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスを含んでもよい。
表示部130は、各種情報をユーザーに表示するディスプレイ等で構成され、操作部140は、ユーザーからの入力操作を受け付けるボタン等で構成される。なお、表示部130及び操作部140は、例えばタッチパネルにより一体的に構成してもよい。報知部150は、ユーザーに対する報知を行う。報知部150は、例えば音による報知を行うスピーカーであってもよいし、振動による報知を行う振動部(振動モーター)であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
記憶部160(記憶装置)は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、或いはRAM(Random Access Memory)といった記憶媒体で構成される。例えば、端末装置100は不図示の撮像部(カメラ)を有し、記憶部160は、当該撮像部で撮像された画像データ(静止画、動画を含む)を記憶する。
図3は、電子機器200の構成の一例を示すブロック図である。なお、図3は、印刷機能を有する電子機器200(プリンター)を示しており、以下の説明においても、電子機器200がプリンターである例について説明する。ただし、電子機器200をプリンター以外に拡張可能な点は上述したとおりである。電子機器200は、処理部210(プロセッサー)、通信部220(通信インターフェース)、表示部230(ディスプレイ)、操作部240(操作パネル)、印刷部250、記憶部260(メモリー)を含む。
処理部210(プロセッサー、コントローラー)は、通信部220、表示部230、操作部240、印刷部250、記憶部260の各部の制御を行い、電子機器200(プリンター)で実行される動作を統括的に制御する。処理部210の各部が行う本実施形態の各処理(各機能)は、プロセッサー(ハードウェアを含むプロセッサー)により実現できる。例えば本実施形態の各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶する記憶装置(メモリー)により実現できる。
通信部220(無線通信部)は、少なくとも1つの通信デバイス(無線通信デバイス)により実現される。通信部220は、BLE規格に準拠した通信を実行する無線通信デバイス(無線通信チップ)を含む。ただし、通信部220は、BLE規格以外の規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスを含んでもよい。
表示部230は、各種情報をユーザーに表示するディスプレイ等で構成され、操作部240は、ユーザーからの入力操作を受け付けるボタン等で構成される。なお、表示部230及び操作部240は、例えばタッチパネルにより一体的に構成してもよい。
印刷部250は、印刷エンジンを含む。印刷エンジンとは、印刷媒体への画像の印刷を実行する機械的構成である。印刷エンジンは、例えば搬送機構やインクジェット方式の吐出ヘッド、当該吐出ヘッドを含むキャリッジの駆動機構等を含む。印刷エンジンは、搬送機構により搬送される印刷媒体(紙や布)に対して、吐出ヘッドからインクを吐出することで、印刷媒体に画像を印刷する。なお、印刷エンジンの具体的構成はここで例示したものに限られず、レーザー方式でトナーにより印刷するものでもよい。また印刷部250は、印刷エンジンの稼働状態に関わる各種の物理量を検出するセンサーや、検出結果をカウントするカウンター等を含んでもよい。センサーやカウンターを用いることで、例えば搬送機構の駆動量(モーターの回転量)や、吐出ヘッドの往復回数、インクの消費量等の情報を取得できる。
記憶部260(記憶装置)は、HDD、ROM、或いはRAMといった記憶媒体で構成される。記憶部260は、印刷部250から出力されるデータを、プリンターの稼働状況を表す情報として記憶する。
また記憶部260は、端末装置100から送信されるデータを記憶してもよい。例えば、通信部220は、印刷部250での印刷対象となるデータを端末装置100から受信し、記憶部260は、当該データを記憶する。このようにすれば、印刷対象データをあらかじめ電子機器200(プリンター)に記憶しておくことも可能であり、印刷実行時の通信負荷軽減等が可能になる。なお、印刷対象データの記憶は、電子機器200が内蔵する記憶部260で行われるものには限定されない。例えば電子機器200は、不図示のインターフェースを有し、当該インターフェースを介して接続される外部記憶装置に印刷対象データが記憶されてもよい。外部記憶装置とは、例えばUSB(Universal Serial Bus)により接続されるHDDやSSD(solid state drive)、フラッシュメモリーであってもよいし、カードスロットに挿入されるSDカード(microSDカード等の関連する規格の記憶装置を含む)であってもよいし、電子機器200に接続可能な他の記憶装置であってもよい。
2.第1の実施形態
まず第1の実施形態について説明する。具体的には基準距離の設定や表示制御の例について説明した後、ビーコン信号に基づいて端末装置100と電子機器200の間の距離を推定する手法について説明する。その後、図7のフローチャートを用いて、電子機器200で行われる処理の流れを説明する。
2.1 基準距離の設定、及び距離に応じた表示制御の具体例
多数の機能を有する電子機器200(例えば複合機)は、複雑な状態制御が必要となる。例えば、プリント機能、スキャナー機能、ファクシミリ機能、コピー機能を有する複合機では、ユーザーの要求に応じてプリント機能を実行する状態、スキャナー機能を実行する状態、ファクシミリ機能を実行する状態、コピー機能を実行する状態を、適切に切り替える制御が行われる。表示部230の表示制御の例であれば、各機能に応じた表示画面(例えば後述する図11~図14)を用意しておき、処理部210は、現在の状態に応じた画面を表示する処理を行う。その際、状態遷移のための操作、例えばホーム画面(後述する図10)において、利用したい機能を選択する操作をユーザーに強制してしまうと、ユーザー負担が大きく利便性の観点から問題となる。
これに対して、特許文献1に開示されているように、ビーコン信号の受信電波強度が最も強い端末、即ち、プリンターに最も近いと推定される端末に対応する画面を表示する手法が考えられる。特許文献1の手法では、いずれの端末(いずれのユーザー)が接近したかを特定し、特定された端末(ユーザー)に対応する画面を表示することで、ユーザー負担を軽減可能と考えられる。
ただし、特許文献1の手法は、最も近い端末の特定と、当該端末に紐付けられた画面の表示を行うのみであり、ユーザーの状態に応じた柔軟な状態制御は困難である。
例えば、近年の電子機器200では省電力に対する要求が大きくなっているため、消費電力の異なる複数の状態を設定しておき、それらの間での状態制御を行うことで、省電力を実現する。具体的には、プリント機能等の電子機器200の機能を通常に使用する状態(以下、通常動作状態)と、通常動作状態に比べて消費電力の小さい省電力状態とを切り替えることで、処理部210は電子機器200の消費電力を低減する。この際、消費電力が非常に小さいが、通常動作状態への復帰に時間を要する第1省電力状態と、消費電力が第1省電力状態より大きい(通常動作状態よりは小さい)が、通常動作状態に高速で復帰可能な第2省電力状態とが設定される場合もある。通常動作状態、及び複数の省電力状態を含む3以上の状態を設定することで、消費電力と復帰速度のバランスを考慮した柔軟な電力制御が可能になる。このような柔軟な制御は、特許文献1のように接近した端末を特定するだけの単純な制御では実現が容易でない。
本実施形態に係る電子機器200は、図3に示したように、端末装置100からのビーコン信号を受信する通信部220と、表示部230と、表示部230の表示処理を行う処理部210を含む。そして処理部210は、ビーコン信号の受信電波強度に基づいて、端末装置100との距離が第1基準距離以下であると判断される場合、ビーコン信号を送信した端末装置100のユーザーに表示する画面を、第1の表示態様で表示部230に表示する処理を行う。また処理部210は、距離が第1基準距離よりも短い第2基準距離以下であると判断される場合、ビーコン信号を送信した端末装置100のユーザーに表示する画面を、第1の表示態様と異なる第2の表示態様で表示部230に表示する処理を行う。
ここでのビーコン信号は、無線通信を用いて送信される信号であり、位置などの情報の取得や、機器の存在確認に利用される信号である。ビーコン信号は、例えば送信先を特定しない状態で送信され、範囲内に存在する端末により受信される。ここでのビーコン信号は、ブルートゥースの通信規格に準拠する信号であり、具体的にはデータのブロードキャストに用いられるアドバタイズパケットである。ただし、ビーコン信号はWi-Fiの通信規格に準拠するブロードキャスト信号(SSIDブロードキャスト)等に拡張可能である。
また、第1基準距離とは、端末装置100のユーザーが電子機器200を使用する蓋然性がある程度高くなったと判定される基準距離であり、例えば1~2m程度の距離が設定される。第2基準距離とは、端末装置100のユーザーが電子機器200を使用する蓋然性が十分高く、当該ユーザーによる表示部230の視認が想定される基準距離である。第2基準距離は、例えば数十cm程度の距離が設定される。ただし、第1基準距離及び第2基準距離の具体的な数値については種々の変形実施が可能である。
図4は、第1基準距離及び第2基準距離を説明する模式図である。図4に示したように、本実施形態では、電子機器200から第2基準距離以下の領域(R1)、電子機器200から第2基準距離よりも離れており且つ第1基準距離以下の領域(R2)、及び電子機器200から第1基準距離よりも離れた領域(R3)、の3つの領域を設定できる。処理部210は、端末装置100からのビーコン信号の受信電波強度に基づいて、端末装置100との距離の判断、即ち、上記3つの領域(R1~R3)のいずれに端末装置100が位置するかを判断できる。距離を判断する処理の詳細については、後述する。
また、ここでの、ユーザーに表示する画面とは、端末装置100のユーザーに紐付けられた当該ユーザー用の表示画面を表す。例えば、処理部210は、ビーコン信号に含まれる端末装置100の識別情報(後述する図5)に基づいて、ビーコン信号の送信元である端末装置100を特定する。そして処理部210は、端末装置100とユーザーを対応付ける情報、及びユーザーと表示画面を対応付ける情報を取得し、ビーコン信号から特定された端末装置100と当該情報とに基づいて、適切な表示画面を、ユーザーに表示する画面として選択する。なお、端末装置100とユーザーを対応付ける情報、及びユーザーと表示画面を対応付ける情報は、電子機器200の記憶部260に記憶されてもよいし、通信部220で通信可能な外部機器(サーバーシステム等)に記憶されてもよい。
本実施形態の手法によれば、端末装置100のユーザーに応じた画面を表示するだけでなく、端末装置100との距離に応じて、3段階以上の表示制御が可能になる。具体的には、対象が同じ端末装置100(同じユーザーに紐付けられた端末装置100)であっても、当該端末装置100との距離に応じた柔軟な制御を実現できる。所与の端末装置100が電子機器200にある程度近づいてきた場合(図4のR2に進入)と、当該端末装置100が電子機器200に十分接近した場合(図4のR1に進入)とで表示を変更できるため、単純に最も距離が近い端末に対応する画面を表示する例に比べて、柔軟且つ複雑な制御が可能になる。
具体的には、処理部210は、距離が第1基準距離以下、且つ、第2基準距離より大きいと判断される場合(R2)、画面の生成処理及び表示部230の光源を非点灯とする処理を行い、距離が第2基準距離以下と判断される場合(R1)、光源を点灯する処理を行う。なお、ここでの光源を非点灯とする処理とは、非点灯状態を維持する処理を含む。後述する図7の例であれば、距離が第1基準距離以下、且つ、第2基準距離より大きいと判断される場合とは、S102はYesであるがS108ではYesとならない場合に相当する。処理部210は、S102~S108の間では光源の点灯処理を実行しないため、光源はそれ以前の状態(非点灯状態)に維持される。
なお、ここでの光源とは、例えば液晶パネルのバックライトに対応する。ただし、表示部230としてフロントライト型の液晶パネルを用いる場合や、電気泳動パネルを用いる場合、光源はフロントライトであってもよい。また、ここでの光源はユーザーによる表示部230の視認に利用される光源であればよく、具体的な構成については種々の変形実施が可能である。
また、画面の生成処理とは、表示部230に送信する表示データの生成処理であってもよいし、当該表示データに基づいて表示部230を駆動する処理を含んでもよい。例えば、表示部230が液晶パネルである場合に、当該液晶パネルの駆動部(走査線駆動部及びデータ線駆動部)を駆動させる信号を生成する処理を画面の生成処理と考えてもよいし、駆動部を実際に駆動させる処理を画面の生成処理と考えてもよい。後者である場合、液晶素子は、画像データに応じた状態となっている。そのため、表示部230の光源が点灯している場合に比べて視認性が低いが、画面自体は異なる光源(例えば室内照明)からの光によりユーザーにより認識可能な状態である。
このようにすれば、端末装置100が第1基準距離以下に近づいた段階で、表示画面が生成される。つまり、ユーザーが電子機器200を使用する蓋然性がある程度高くなった段階で、当該ユーザーのための表示画面の準備を開始できる。あらかじめ表示準備を行っておけば、端末装置100が第2基準距離以下に近づいた場合に、光源(バックライト)を点灯するだけで、ユーザーに画面を閲覧させることが可能である。即ち、高速で画面を表示できるため、ユーザーの利便性向上が可能である。この際、距離が第1基準距離以下且つ第2基準距離より大きい場合、光源が非点灯となるため、表示の準備期間での消費電力の低減が可能である。また、ユーザーが電子機器200の付近を移動しただけであり、第2基準距離以下にならないまま電子機器200から離れた場合、光源の点灯が実行されないため、消費電力を抑制できる。つまり本実施形態の手法では、ユーザーの利便性と消費電力のバランスを考慮した制御を実現できる。
また処理部210は、距離が第1基準距離より大きいと判断される場合、又は、ビーコン信号を受信できない場合は、表示部230を非表示とする処理を行う。ビーコン信号を受信できない場合とは、電子機器200から、ビーコン信号の到達可能距離に対応する範囲内に、端末装置100が存在しない場合である。ビーコン信号の到達可能距離は、ビーコン信号の送信電波強度や、電子機器200周辺に配置される物体(他の電子機器、遮蔽物)等に依存するが、例えば十数m以上の距離であり、第1基準距離よりも大きいことが想定される。距離が第1基準距離より大きい場合とは、ビーコン信号の受信、及び端末装置100との間の距離の推定が可能であるが、推定結果である距離が第1基準距離より大きいと判断された場合である。即ち、電子機器200にある程度の距離まで近づいている端末装置100が存在しない場合、表示部230を非表示にする。
このように、端末装置100との距離が十分離れていると判断される場合、光源を非点灯とするだけでなく、表示画面の生成処理もスキップされる。そのため、画面を表示する必要性が低い状況では、表示に関する消費電力を十分に抑制することが可能になる。
なお、以上では表示態様の制御として、表示画面の生成処理を行うか否かの制御、及び光源を点灯するか否かの制御を行う例を説明した。ただし、本実施形態における表示態様の制御はこれに限定されない。例えば、端末装置100との距離が第1基準距離以下且つ第2基準距離より大きいと判断される場合に第1表示画面を表示し、端末装置100との距離が第2基準距離以下と判断される場合に第1表示画面と異なる第2表示画面を表示してもよい。第1表示画面と第2表示画面は、例えば表示されるテキスト、画像(アイコン)の数、配置、サイズ等が異なる画面である。
また、以上の例では、端末装置100との距離が第1基準距離以下と判断される場合に、表示画面を表示するための処理が開始された。これは広義には、処理部210は、省電力状態において、距離が第1基準距離以下であると判断される場合、省電力状態から復帰する処理を行うと考えることが可能である。つまり、端末装置100との距離が第1基準距離以下となるまでは電子機器200は省電力状態であり、第1基準距離以下と判断されることをトリガーとして、少なくともそれまでの省電力状態に比べて消費電力が大きい状態に復帰する。このようにすれば、ユーザーが電子機器200を使用する蓋然性がある程度高くなった場合に、省電力状態からスムーズに復帰することが可能になる。
なお、ここでは上記の第1省電力状態から第2省電力状態への遷移も「省電力状態からの復帰」に含まれると考える。上記例であれば、本実施形態における省電力状態からの復帰は、第1基準距離以下であるとの判断をトリガーとした第1省電力状態から第2省電力状態への遷移(復帰)、及び第2基準距離以下であるとの判断をトリガーとした、第2省電力状態から通常動作状態への遷移(復帰)により実現される。上記例における第1省電力状態とは、表示部230を非表示とする状態であり、第2省電力状態とは、表示画像を生成するが表示部230の光源を非点灯とする状態であり、通常動作状態とは光源を点灯して表示画面を表示する状態である。
以上は、端末装置100と電子機器200の距離が短くなっていく場合の状態制御であるが、消費電力の低減を考慮すれば、端末装置100と電子機器200の距離が長くなっていく場合には、省電力状態に再度遷移することが望ましい。よって処理部210は、省電力状態から復帰した状態において、距離が、第3基準距離を超えたと判断される場合、省電力状態に遷移する処理を行う。
ここで、第3基準距離は、第1基準距離と共通であってもよい。この場合、距離が第1基準距離以下であれば省電力状態から復帰した状態、第1基準距離より大きければ省電力状態となる。例えば、端末装置100が図4のR1からR2に移動した場合に、通常動作状態から第2省電力状態に遷移し、R2からR3に移動した場合に、第2省電力状態から第1省電力状態に遷移することで、距離が第1基準距離を超えた場合の省電力状態への遷移が実現される。或いは、省電力状態への遷移時には、第1省電力状態へ直接的な遷移が行われてもよい。具体的には、端末装置100がR2からR3に移動した場合に、第2省電力状態状態から第1省電力状態に遷移するとともに、端末装置100がR1から(R2を介して)R3に移動した場合に、第2省電力状態を省略し、通常動作状態から直接第1省電力状態に遷移してもよい。ただし、以上の例では、端末装置100と電子機器200の距離が第1基準距離近傍である場合、端末装置100の位置がわずかに変化するだけで、省電力状態と復帰状態との間の状態遷移が頻繁に繰り返される可能性が否定できない。
そこで上記第3基準距離は、第1基準距離より大きい距離であってもよく、例えば5~10m程度である。この場合、一旦省電力状態からの復帰が行われたら、端末装置100のユーザーが電子機器200から十分離れたと判断されない限り、省電力状態への遷移が行われない。このようにすれば、ユーザーが電子機器200を使用する意図が無いと明確に判断できる状況で省電力状態への遷移が行われるため、不適切な状態遷移を抑制できる。
なお、以上では表示部230での表示制御を前提として説明した。上述したように、表示制御は、消費電力の制御を想定した光源等の制御であってもよいし、消費電力とは関係なく、表示画面の内容自体を切り替えるような制御であってもよい。
ただし、本実施形態の手法は、表示制御を前提としない電力制御を行う機器に適用可能である。具体的には、本実施形態の手法は、端末装置100からブルートゥースの通信規格に準拠したビーコン信号(アドバタイズパケット)を受信する通信部220と、処理部210を含む印刷装置に適用できる。印刷装置の処理部210は、省電力状態において、ビーコン信号の受信電波強度に基づいて、端末装置100との距離が第1基準距離以下であると判断される場合、省電力状態から復帰する処理を行い、省電力状態から復帰した状態において、距離が第1基準距離以上である所与の基準距離を超えたと判断される場合、省電力状態に遷移する処理を行う。
このようにすれば、ブルートゥース通信による距離判断に基づいて状態遷移を行うことで、消費電力を適切に低減可能な印刷装置を実現できる。その際、第1基準距離、及び第1基準距離以上の基準距離(上記第3基準距離に対応)を用いることで、不適切な状態遷移を抑制すること等が可能である。
この場合の省電力状態、通常動作状態を含む復帰状態の具体例は種々考えられる。例えば、印刷装置の処理部210が、印刷動作を制御する処理装置(メインCPU)と、通信制御等を行う処理装置(サブCPU)とを含む場合、省電力状態とはメインCPUがオフの状態であり、復帰状態とはメインCPUがオンの状態である。より具体的には、省電力状態とは、ブルートゥースのビーコン信号(アドバタイズパケット)の受信(スキャン)を実行可能であればよく、ビーコン信号の受信処理に関連しない各部の動作が停止した状態であってもよい。上述したように、省電力状態が表示オフの状態であり、復帰状態が表示オンの状態(少なくとも表示画面が生成される状態であって、光源の点灯、非点灯を問わない)であることは妨げられない。
2.2 距離の判断
次に、ビーコン信号の受信電波強度に基づく距離の判定処理について説明する。
図5は、端末装置100が送信するビーコン信号(アドバタイズパケット)のデータ構造例である。なお図5は、ビーコン信号のデータ構造の一部を示すものであり、ビーコン信号が他のデータを含んでもよい。また、図5の一部のデータを省略することも可能である。
図5に示すように、ビーコン信号は、送信元アドレス、端末装置100の識別情報、距離の基準となる電波強度情報、及びユーザーによる電子機器200の使用履歴情報を含む。送信元アドレスとは、ビーコン信号の送信元を表すアドレス情報であり、例えばブルートゥースの機器アドレスである。端末装置100の識別情報は、送信元の端末装置100を一意に特定する情報であり、例えばMACアドレスである。距離の基準となる電波強度情報は、処理部210において、端末装置100と電子機器200の距離の推定に用いられる情報である。電子機器200の使用履歴情報については第2の実施形態で後述する。
電子機器200の処理部210は、ビーコン信号の受信電波強度に基づいて、端末装置100との距離を求める。処理部210は、ビーコン信号に含まれる距離の基準となる信号強度値と、受信信号強度を比較する。距離の基準となる信号強度値とは、ビーコン信号の送信側機器から基準となる距離だけ離れた位置に受信側機器を設置したときの、当該受信側機器でのビーコン信号の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)である。BLE規格のビーコン信号(アドバタイズパケット)を用いる例であれば、送信側機器がブロードキャスター(Broadcaster)であり、受信側機器がオブザーバー(Observer)である。基準となる距離は、例えば1mであるが、異なる距離に設定されてもよい。
図6は、ビーコン信号を送信した機器からの距離と、各距離で受信されるビーコン信号の電波強度の関係例である。一般的に、電波強度は距離の2乗に反比例して弱くなることが知られている。よって、基準となる距離での電波強度(上記の信号強度値)がわかっていれば、実際に受信したビーコン信号の電波強度に基づいて、端末装置100と電子機器200の間の距離を演算できる。処理部210は、図6に相当する関係式を記憶部260に記憶しておき、当該式に基準となる信号強度値と、実測された受信信号強度を代入することで、距離を演算する。或いは、図6の関係をテーブル(ルックアップテーブル)として記憶部260に記憶しておき、基準となる信号強度値と、実測された受信信号強度に基づいて、適切なデータをテーブルから取り出すことで、距離を求めてもよい。処理部210は、求めた距離と、基準距離(第1~第3基準距離)を比較し、比較結果に基づいて上述の制御を実行する。
或いは、ビーコン信号に含ませる信号強度値の基準距離を、上記第1~第3基準距離と一致させてもよい。例えば、第1基準距離が「1m」であれば、ブロードキャスターから1mだけ離れた位置にオブザーバーを設置したときの受信信号強度を、ビーコン信号に含ませる。
この場合、処理部210では、当該信号強度値と、ビーコン信号の受信信号強度の比較処理を行う。受信信号強度が基準の信号強度値以上であれば、端末装置100と電子機器200の距離は第1基準距離以下であり、受信信号強度が基準の信号強度値より小さければ、端末装置100と電子機器200の距離は第1基準距離より大きいと判定できる。第2基準距離や第3基準距離についても同様である。ビーコン信号はブロードキャスターから第2基準距離(第3基準距離)だけ離れた位置にオブザーバーを設置したときの受信信号強度の情報を含み、当該信号強度値と、ビーコン信号の受信信号強度の比較処理により、距離が第2基準距離(第3基準距離)以下であるか否かが判断される。即ち、本実施形態における「端末装置100との距離が基準距離以下であると判断される場合」とは、数式やテーブルを用いて実際に距離を求めて判断される場合も含むし、電波強度(信号強度)の比較処理に基づいて判断される場合も含む。
2.3 処理の詳細
図7は、本実施形態の電子機器200の処理を説明するフローチャートである。この処理が開始されると、電子機器200は、ビーコン信号の受信(アドバタイズパケットのスキャン)を開始する(S101)。ビーコン信号を受信した場合は、当該ビーコン信号に基づいて、送信元の端末装置100との距離が第1基準距離以下であるか否かを判定する(S102)。距離が第1基準距離より大きい場合(S102でNo)、S101に戻り、ビーコン信号の受信を継続する。
端末装置100と電子機器200の距離が第1基準距離以下であると判断された場合(S102でYes)、電子機器200は省電力状態から復帰し(S103)、端末装置100のユーザーに表示するための表示画面を生成する(S104)。ただし、この段階では表示部230の光源は非点灯のままである。なお、S104の処理は、第2の実施形態で後述するように、ユーザーの使用状況の解析処理等(後述する図16のフローチャートに示す処理)に基づいて生成されてもよい。
S104の処理後、電子機器200は、ビーコン信号を受信し(S105)、端末装置100との距離が第3基準距離を超えたかを判定する(S106)。第3基準距離を超えたと判断される場合(S106でYes)、電子機器200は省電力状態に遷移し(S107)、S101に戻る。S106でYesの場合とは、ユーザーが電子機器200から離れていく状況に対応する。
また、端末装置100との距離が第3基準距離以下である場合(S106でNo)、処理部210は、当該距離が第2基準距離以下であるか否かを判定する(S108)。距離が第2基準距離より大きい場合(S108でNo)、S105に戻ってビーコン信号の受信を継続する。
端末装置100と電子機器200の距離が第2基準距離以下の場合(S108でYes)、ユーザーがさらに近づいた状況であると判断する。具体的には、S108でYesと判定された端末装置100のユーザーが、S104で表示画面を生成しておいたユーザーと同一であるかを判定する(S109)。S109において、処理部210は、S102でYesと判定する際に用いられたビーコン信号の送信元の端末装置100(第1端末装置)の特定処理、及びS108でYesと判定する際に用いられたビーコン信号の送信元の端末装置100(第2端末装置)の特定処理を行う。特定処理は、具体的にはビーコン信号に含まれる端末装置100の識別情報を用いて行われる。そして処理部210は、第1端末装置に対応付けられたユーザーと、第2端末装置に対応付けられたユーザーが同一であるか否かの判定を行う。或いは、処理部210は、第1端末装置と第2端末装置が同一の装置であるか否かを判定してもよい。
ユーザーが同一である場合(S109でYes)、S104で準備していた表示画面をそのまま利用できるため、処理部210は表示部230の光源(バックライト)を点灯する(S111)。ユーザーが同一でない場合(S109でNo)、S104で準備していた表示画面は、実際に第2基準距離以下まで近づいてきたユーザーとは異なるユーザー用の画面ということになる。よって、処理部210は、第2端末装置のユーザー用の表示画面を生成し(S110)、その後に表示部230の光源を点灯する(S111)。
その後、電子機器200はビーコン信号の受信を再開し(S112)、端末装置100との距離が第3基準距離を超えたか否かを判定する(S113)。端末装置100との距離が第3基準距離以下と判断される場合(S113でNo)、S112に戻る。距離が第3基準距離を超えたと判断される場合(S113でYes)、電子機器200は表示部230の光源の消灯(S114)、省電力状態への遷移を行い(S107)、S101に戻る。
3.第2の実施形態
次に、第2の実施形態について説明する。まず基準距離の設定例について説明した後、表示制御の具体例を説明する。その後、図15、図16のフローチャートを用いて、電子機器200で行われる処理の流れを説明する。
3.1 基準距離の具体例
図8は、本実施形態の基準距離(第1基準距離)を説明する模式図である。図4に示したように、本実施形態では、電子機器200から第1基準距離以下の領域(R4)、電子機器200から第1基準距離よりも離れた領域(R5)、の2つの領域を設定する。処理部210は、端末装置100からのビーコン信号の受信電波強度に基づいて、端末装置100との距離の判断、即ち、上記2つの領域のいずれに端末装置100が位置するかを判断できる。距離を判断する処理については第1の実施形態と同様である。
なお、本実施形態では、少なくとも1つの基準距離が設定されればよく、第1の実施形態と同様に2つ以上の基準距離を設定することは妨げられない。また、本実施形態の第1基準距離は、第1の実施形態における第1基準距離と同じ距離には限定されず、具体的な数値は種々の変形実施が可能である。例えば、本実施形態の第1基準距離は、第1の実施形態の第2基準距離と同程度の距離(数十cm程度)であってもよい。
特許文献1では、表示対象となる画面は、端末(ユーザー)に対応付けてあらかじめ保存されているカスタマイズ画面となる。そのため、電波強度が最も強く、表示制御の対象の端末(ユーザー)が同一である場合、表示される画面が固定されてしまうという課題があった。
本実施形態に係る電子機器200は、図3に示したように、端末装置100からのビーコン信号を受信する通信部220と、表示部230と、表示部230の表示処理を行う処理部210を含む。そして処理部210は、ビーコン信号の受信電波強度に基づいて、端末装置100との距離が第1基準距離以下であると判断される場合、ビーコン信号を送信した端末装置100のユーザーの認証ジョブ情報、ユーザーの使用履歴情報、及びユーザーの種別情報の少なくとも1つの情報に基づいて、ビーコン信号を送信した端末装置100のユーザーに表示する画面を決定(生成)し、決定された画面を表示部230に表示する処理を行う。
本実施形態の手法によれば、表示画面を動的に決定することが可能になる。そのため、端末装置100の状況(ユーザーの状況)に応じた柔軟な表示制御を実現することが可能になる。なお、本実施形態の手法は表示画面を状況に応じて選択(決定、生成)するものであり、端末装置100の状況によっては、同じ表示画面が継続して表示されることも許容される。以下、3つの情報を用いた表示制御について、それぞれ詳細に説明する。
3.2 認証印刷
まず認証ジョブについて説明する。ここでの認証ジョブとは、電子機器200におけるジョブの実行の際に、ユーザー認証を必要とするジョブを表す。以下では、電子機器200がプリンターであり、認証ジョブとは認証印刷ジョブである例について説明するが、本実施形態の認証ジョブは、印刷以外のジョブに拡張可能である。
図9は、認証印刷を行う場合のプリンター(電子機器200)を含むシステムの動作シーケンスを説明する図である。なお、図9は認証印刷の処理の一例であり、図9の一部処理の省略や、他の処理の追加、処理順序の変更等の種々の変形実施が可能である。
図9において、ホストPCとは、プリンターに対して印刷対象データの印刷を要求する装置である。印刷サーバーとは、複数のプリンターと接続され、各プリンターの動作を制御するサーバーである。認証印刷では、プリンターとは別体の印刷サーバーが設けられることが多いが、複数のプリンターのうちの1又は複数のプリンターが内部サーバーを含み、当該内部サーバーが印刷サーバーとして動作してもよい。ホストPCと、印刷サーバーと、プリンターは、LANなどのネットワークを介して接続されている。
まずホストPCは、印刷サーバーを印刷ジョブの送信先として指定するユーザーの印刷指示を受け付ける(S201)。具体的には、ホストPCは、印刷設定画面を介してユーザーから印刷指示を受け付け、印刷設定、印刷対象のデータ、ユーザー情報を取得する。ここでのユーザー情報は、例えばユーザーIDである。ホストPCは、S201で取得した印刷設定および印刷対象のデータを含む印刷ジョブを生成し、当該ジョブとユーザー情報とを含む印刷要求を印刷サーバーに送信する(S202)。
印刷サーバーは、ホストPCから印刷要求を受信し(S203)、印刷完了通知をホストPCに送信する(S204)。ホストPCは、印刷完了通知を受信し、S201で指示された印刷に関する処理を終了する(S205)。
プリンター(電子機器200の処理部210、印刷制御部)は、S201で印刷指示を行ったユーザーの印刷指示を受け付ける(S206)。具体的には、プリンターは、操作部240を介して、ユーザーから認証情報および印刷指示の入力を受け付ける。或いは、NFCを用いたカード認証が行われてもよい。この場合、プリンターはカードリーダーを有し、ユーザーが当該カードリーダーに認証用カードをかざす操作を行った場合に、当該カードリーダーを介して認証情報を取得する。ここで、認証情報は、ユーザーIDとパスワードであるものとする。プリンターは、S206で取得した認証情報を含む認証要求を印刷サーバーに送信する(S207)。
印刷サーバーは、認証処理を実行する(S208)。具体的には、印刷サーバーは、プリンターから送信された認証要求に含まれる認証情報を取得する。そして、取得した認証情報(ユーザーID、パスワード)と、予め格納した認証情報とを比較することにより認証を行う。そして、認証結果(成功または失敗)をプリンターに送信する。なお、印刷サーバーは、ネットワークを介して接続された他の認証サーバーと連携して認証を行ってもよい。
印刷サーバーは、S208で認証に成功したユーザーについて、ユーザー情報を更新する(S209)。例えば、登録済みユーザーの認証に成功した場合、認証有効期限を更新し、対象ユーザーが登録済みでない場合、ユーザーの新規登録を行う。
プリンターは、印刷サーバーから認証結果を受信し(S210)、S206で印刷指示を行ったユーザーの認証が成功である場合、当該ユーザーの印刷ジョブを取得するための印刷ジョブ要求を印刷サーバーに送信する(S211)。なお、認証が失敗である場合、プリンターは、例えば、認証が失敗したことを示す情報を表示したり、再度認証情報の入力が必要であることを示す情報を表示する。
印刷サーバーは、プリンターから印刷ジョブ要求を受信し(S212)、当該印刷ジョブ要求が示す印刷ジョブを、スプール先から取得し、プリンターに送信する(S213)。印刷サーバーは、印刷ジョブを送信し終わると、送信完了通知をプリンターに送信する(S214)。
プリンターは、印刷サーバーから印刷ジョブを受信し、当該印刷ジョブに基づいて生成した印刷データの印刷を実行する(S215)。プリンターは、印刷処理が終了した場合、印刷完了通知を印刷サーバーに送信する(S216)。印刷サーバーは、印刷完了通知を受信し、S211で要求された印刷ジョブに関する処理を終了する(S217)。
図9に示した処理を行うことで、プリンターでの印刷処理(S215)に、ユーザーの認証処理(S208)が要求されることになる。そのため、印刷物の放置や取り去りを抑止し、セキュリティーを強化することが可能になる。
ただし、図9のS207に示したように、認証印刷を実現する場合、ユーザーが認証情報を入力する操作が必要になる。具体的には、ユーザーはホストPCからの印刷指示の実行後、プリンターの近傍まで移動し、プリンターの操作部240(操作パネル)を操作して、認証情報を入力する。認証情報の入力では、印刷サーバーに保持されている印刷ジョブのリストから、自身が印刷を要求しているジョブを選択する操作が必要になる場合もあり、その前提として、ホーム画面からジョブ選択画面への遷移操作が必要になる場合もある。
そこで本実施形態では、処理部210は、ジョブの実行において認証処理を行う設定が有効であり、且つ、認証ジョブ情報に基づいて、距離が第1基準距離以下である端末装置100に紐付けられたユーザーに対応するジョブが存在すると判断された場合、ジョブ選択画面を表示部230に表示する処理を行う。
ここで、認証ジョブ情報とは、認証処理が必要なジョブを特定する情報、及び当該ジョブに対応付けられたユーザーを特定する情報である。図9の認証印刷の例であれば、S203で印刷サーバーに送信され、S208での認証処理に用いられる印刷ジョブの情報及びユーザー情報に対応する。ユーザーに対応するジョブが存在するか否かの判定は、距離が第1基準距離以下である端末装置100に紐付けられたユーザー(第1ユーザー)の特定処理、認証ジョブに対応付けられたユーザー(第2ユーザー)との特定処理、第1ユーザーと第2ユーザーの比較処理(同一判定処理)により実現される。第1ユーザーの特定処理は、ビーコン信号に含まれる端末装置100の識別情報、及び端末装置100とユーザーとの対応付け情報に基づき行われる。第2ユーザーの特定処理は、印刷サーバーが保持するユーザー情報に基づき行われる。
なお、第1ユーザーの特定処理、第2ユーザーの特定処理、第1ユーザーと第2ユーザーの比較処理の各処理は、プリンターで実行されてもよいし、印刷サーバーで実行されてもよいし、分散処理により実行されてもよい。一例としては、プリンターがビーコン信号に基づいて第1ユーザーを特定し、特定情報を印刷サーバーに送信する。印刷サーバーは、第1ユーザーの特定情報と、S203の処理で受信、記憶しているユーザー情報とを用いて、ユーザーに対応するジョブが存在するか否かを判定し(第2ユーザーの特定処理、及び比較処理)、判定結果をプリンターに対して送信する。
認証ジョブが存在するユーザーがプリンターに近づいている場合、当該ユーザーは認証ジョブの実行(図9のS206の印刷指示、及びS207の認証要求)を行うことを意図していると推定される。よって処理部210は、認証ジョブが存在するユーザーの端末装置100が第1基準距離以下に近づいたと判断された場合、当該ユーザーに対応付けられる認証ジョブの実行用画面を表示部230に表示する。
このようにすれば、ユーザーは煩雑な操作を行うことなく、容易に認証ジョブの実行要求を行うことが可能になり、ユーザーの利便性向上が可能になる。
3.3 使用履歴
図10は電子機器200(プリンター)のホーム画面の例である。ホーム画面には、電子機器200が有する複数の機能が表示され、いずれかが選択されることで、選択された機能に関する表示画面への遷移が行われる。図10のホーム画面の例では、コピー機能、ファクシミリ機能、スキャン機能、印刷機能が選択可能となっている。
図11はコピー機能に関する表示画面であり、レイアウトや原稿サイズ等、コピー機能に関する種々の設定情報が表示され、ボタンのタッチ等により各設定の変更が可能である。図12はファクシミリ機能に関する表示画面であり、送信先ファクシミリ番号の入力欄や、画質、濃度、原稿サイズ等、ファクシミリ機能に関する種々の設定情報が表示され、ボタンのタッチ等により番号入力や、各設定の変更が可能である。図13はスキャン機能に関する表示画面であり、スキャンしたデータの保存先(送信先)を選択するボタン等が表示され、タッチされたボタンにより保存先(送信先)が決定される。図14は印刷機能に関する表示画面であり、印刷候補データ(写真データ)のサムネイルが並べて表示され、ユーザーがいずれかの写真を選択、決定した場合に印刷ジョブが実行される。
通常であれば、電子機器200の起動後、まず図10のホーム画面が表示され、当該ホーム画面においていずれかの機能が選択された場合に、図11~図14の各画面への遷移が行われる。そのため、ユーザーが特定の機能を頻繁に使用する場合であっても、図10から当該機能に対応する画面への遷移操作が必要となり、利便性に問題があった。
また、特許文献1等の従来手法でも、ホーム画面の表示をスキップし、図11~図14のいずれかの画面を直接的に表示可能であったが、表示対象の機能を柔軟に変更することはできなかった。例えば、ある時点までは所与のユーザーはファクシミリ機能の使用頻度が高かったが、当該時点以降はスキャナーの使用頻度が高くなるといったように、同じユーザーであっても時間の経過とともに使用頻度の高い機能が変化する場合がある。特許文献1では、そのような変化に対応する手法が十分開示されておらず、例えばユーザー自身が表示対象とする画面(カスタマイズ画面)を変更する必要が生じてしまう。
そこで本実施形態では、電子機器200の処理部210は、ビーコン信号に基づいて、ビーコン信号を送信した端末装置100に紐付けられたユーザーの使用履歴情報を取得し、使用履歴情報に基づいて、電子機器200が有する複数の機能のうちのいずれかの機能を選択し、選択された機能に対応する画面を表示部230に表示する処理を行う。
ここでユーザーの使用履歴情報とは、ユーザーによる電子機器200の使用履歴を表す情報である。使用履歴情報は、例えばユーザーによる電子機器200の使用時刻と、当該時刻に使用した機能とを対応付ける時系列の情報である。ただし、所定期間での各機能の使用回数を履歴情報とするように、何らかの加工処理(統計処理)後のデータを使用履歴情報としてもよく、使用履歴情報のデータ構造は種々の変形実施が可能である。
本実施形態では、端末装置100が第1基準距離以下となった時点での使用履歴情報に基づいて、動的に表示画面を選択(生成)する。そのため、その時点のユーザーの状況に合わせた画面を適切に表示することが可能になる。例えば上記例のように、使用頻度の高い機能がファクシミリ機能からスキャナー機能に変化した場合、ユーザーに明示の操作を強いることなく、表示対象として選択される画面が図12から図13へ変更される。
また、本実施形態での使用履歴情報は、より細かい情報を含んでもよい。例えば、使用履歴情報として、各機能での設定の履歴情報が用いられてもよい。コピー機能であれば、コピーを実行した際の原稿サイズや倍率等を使用履歴情報に含めたり、ファクシミリ機能であれば、送信対象のファクシミリ番号を使用履歴情報に含める。そして処理部210は、それらのより細かい使用履歴情報に基づく表示画面を表示する処理を行ってもよい。具体的には、コピー機能において初期状態で選択されている原稿サイズを、ユーザーの使用履歴情報に基づいて変更したり、ファクシミリ機能において、ファクシミリ番号の入力欄にあらかじめ使用頻度の高い番号を入力済みの状態にする等の変形実施が考えられる。
3.4 ユーザー種別
また、電子機器200の操作を行うユーザーには、電子機器200の機能を利用する一般ユーザーの他に、電子機器200のメンテナンスを担当するユーザーもいる。例えば、電子機器200のメーカーの従業員、或いは当該メーカーからの依頼を受けた専門スタッフ(サービスマン)等が、電子機器200のメンテナンスを行うユーザーである。
電子機器200のメンテナンスでは、専用のメンテナンス画面を用いることが想定される。そのため、メンテナンスを行うユーザーが電子機器200を操作する場合、まず当該メンテナンス画面によりメンテナンスを実行することが想定され、図11~図14等で例示した各画面の利用優先度は低いと考えられる。
よって電子機器200の処理部210は、ビーコン信号に基づいて、ビーコン信号を送信した端末装置100に紐付けられたユーザーがメンテナンスを行うユーザーであるか否かを表す情報を、ユーザーの種別情報として取得する。例えば、メンテナンスを行うユーザーに対しては、一般ユーザーに割り当てられるユーザー識別情報とは異なる専用のユーザー識別情報を割り当てておき、端末装置100の識別情報が、当該専用のユーザー識別情報と対応付けられている場合に、対象ユーザーがメンテナンスを行うユーザーであると判定する。ここでのユーザーの種別情報は、上記専用のユーザー識別情報であり、ユーザーがメンテナンスを行うユーザーであるか否かを電子機器200で判定してもよい。或いは、電子機器200は外部機器(サーバーシステム等)に、ビーコン信号に含まれる端末装置100の識別情報等を送信し、当該外部機器においてユーザー識別情報との照合を行い、照合結果を表す情報をユーザーの種別情報として取得してもよい。
処理部210は、ユーザーがメンテナンスを行うユーザーである場合、メンテナンス画面を表示部230に表示する処理を行う。このようにすれば、メンテナンスを行うユーザーに対して、煩雑な操作を強いることがなく、利便性の向上が可能である。特に、メンテナンス画面は一般ユーザーによる利用頻度は非常に低いと想定されるため、ホーム画面からの遷移が容易でない(例えば必要な操作が複雑であったり、経由する画面数が多い)おそれがある。その点、本実施形態の手法であれば、メンテナンスを行うユーザーを対象とする場合にも、ユーザーの利便性を考慮した表示が可能になる。
3.5 処理の詳細
図15は、本実施形態の電子機器200の処理を説明するフローチャートである。この処理が開始されると、電子機器200は、ビーコン信号の受信(アドバタイズパケットのスキャン)を開始する(S301)。ビーコン信号を受信した場合は、当該ビーコン信号に基づいて、送信元の端末装置100との距離が第1基準距離以下であるか否かを判定する(S302)。距離が第1基準距離より大きい場合(S302でNo)、S301に戻り、ビーコン信号の受信を継続する。
端末装置100との距離が第1基準距離以下であると判断された場合(S302でYes)、電子機器200はユーザーの使用状況を解析し(S303)、端末装置100のユーザーに表示するための表示画面を生成する(S304)。さらに、処理部210は表示部230の光源(バックライト)を点灯する(S305)。
その後、電子機器200はビーコン信号の受信を再開し(S306)、端末装置100との距離が第3基準距離を超えたか否かを判定する(S307)。第3基準距離以下と判断される場合(S307でNo)、S306に戻り、ビーコン信号の受信を継続する。第3基準距離を超えたと判断される場合(S307でYes)、電子機器200は表示部230の光源の消灯し(S308)、S301に戻る。
図16は、図15のS303及びS304の処理の詳細を説明するフローチャートである。この処理が開始されると、処理部210は、S302で距離が第1基準距離以下と判定された端末装置100のユーザーが、メンテナンスを行うユーザーであるか否かを判定する(S401)。メンテナンスを行うユーザーである場合(S401でYes)、メンテナンス画面を表示対象として決定する(S402)。
メンテナンスを行うユーザーでない場合(S401でNo)、電子機器200が認証ジョブの実行が有効なモードに設定されているか否かを判定する(S403)。S403の処理は、プリンターの例であれば認証印刷が有効に設定されているか否かの判定に対応する。認証ジョブが有効である場合(S403でYes)、S302で距離が第1基準距離以下と判定された端末装置100のユーザーに対応する認証ジョブ(印刷データ)が存在するか否かを判定する(S404)。認証ジョブが存在する場合、ジョブ選択画面(印刷物の選択画面)を表示対象として決定する(S405)。
電子機器200で認証ジョブの実行が有効に設定されていない場合(S403でNo、電子機器200がそもそも認証処理に対応していない場合等を含む)、又は認証ジョブの実行は有効に設定されているがユーザーに対応する認証ジョブが存在しない場合(S404でNo)、使用履歴に基づく表示画面の決定処理に移行する。具体的には、電子機器200が外部のサーバーシステムから使用履歴情報を取得可能か否かを判定する(S406)。
取得可能である場合(S406でYes)、処理部210は、サーバーシステムからの情報に基づいてユーザーの使用履歴を解析し、取得不可である場合(S406でNo)、処理部210は、S301で受信したビーコン信号に基づいて使用履歴の解析を行う(S407)。S407の処理を行う場合、端末装置100が使用履歴情報を取得し、図5に示したように、当該使用履歴情報を含むビーコン信号を送信する処理を行っておく必要がある。
そして使用履歴の解析に基づいて、対象ユーザーの使用回数が多い電子機器200の機能を特定する(S408)。印刷機能の使用回数が多い場合、処理部210は例えば図14に示した印刷画面を表示対象として決定する(S409,S410)。ファクシミリ機能の使用回数が多い場合、処理部210は例えば図12に示したファクシミリ画面を表示対象として決定する(S411,S412)。コピー機能の使用回数が多い場合、処理部210は例えば図11に示したコピー画面を表示対象として決定する(S413,S414)。図16では省略したが、スキャナー機能を有する電子機器200であれば、図13の画面を表示対象として決定することも可能である。
4.変形例
以上の第1の実施形態及び第2の実施形態では、基準距離以下と判定される端末装置100、即ち画面の表示対象となる端末装置100が1つである例を説明した。ただし、基準距離の設定、或いは電子機器200の使用状況によっては、複数の端末装置100が同時に基準距離以下まで接近する可能性も考えられる。例えば、電子機器200がオフィスに設置されるビジネス用プリンターであり、第1の実施形態のように第1基準距離が1~2m程度の距離である場合、プリンターから1~2m程度の範囲に、端末装置100を携帯するユーザーが複数存在することは十分考えられる状況である。この場合、複数の端末装置100(複数のユーザー)に対応する画面を同時に表示することは、表示部230のサイズや、ユーザーの利便性の観点から好ましくなく、表示対象は1つに絞るべきである。これに対して、電波強度が最も強い端末装置100のユーザーを対象にする手法が考えられる。ただし、上記オフィスの例のように、電子機器200の使用を意図していないユーザーが偶発的に電子機器200の近傍を移動することも多く、電波強度が最も強い端末装置100のユーザーが本当に電子機器200の使用を意図しているかは不明である。
そこで本変形例では、処理部210は、ジョブの実行において認証処理を行う設定が有効であり、且つ、距離が第1基準距離以下であると判断される端末装置100が複数存在する場合、認証ジョブ情報に基づいて、いずれか1つの端末装置100を特定し、特定された端末装置100に対応する画面(特定された端末装置100のユーザーに表示する画面)を表示部230に表示する処理を行う。
図9を用いて上述したように、認証ジョブ(認証印刷)が有効に設定されている場合、認証ジョブの実行を要求したユーザーは電子機器200のところまで移動し、認証情報の入力を行う必要がある。つまり、認証ジョブが存在し、且つ、電子機器200との距離が第1基準距離以下になるまで接近したユーザーは、認証ジョブの実行を要求していないユーザーに比べて、電子機器200を使用する蓋然性が高いと考えられる。
処理部210は、距離が第1基準距離以下と判断され、且つ、認証ジョブ情報に基づいて、端末装置100に紐付けられたユーザーに対応するジョブが存在すると判断された端末装置100である認証ジョブ対応端末装置の数を判定する。認証ジョブ対応端末装置が一つの場合、認証ジョブ対応端末装置に対応する画面を表示部230に表示する処理を行う。一方、認証ジョブ対応端末装置が複数の場合、複数の認証ジョブ対応端末装置のうち、ビーコン信号の電波強度が最も高い端末装置100に対応する画面を、表示部230に表示する処理を行う。
このようにすれば、認証ジョブ対応端末装置のユーザーを、他の端末装置100のユーザーよりも優先的に表示対象として選択することが可能になる。その際、認証ジョブ対応端末装置が1つであれば、当該1つの認証ジョブ対応端末装置のユーザーを表示対象とすればよい。認証ジョブ対応端末装置が複数存在する場合、その中から最初に電子機器200を操作するユーザーの端末装置100を特定することは困難であるため、電波強度を判定に用いる。
図17は、本変形例の処理を説明するフローチャートである。この処理が開始されると、処理部210は、第1基準距離以下に複数の端末装置100(複数のユーザー)が存在するか否かを判定する(S501)。第1基準距離以下の端末装置100が1つの場合(S501でNo)、当該端末装置100のユーザーを、画面表示の対象として決定する(S502)。
第1基準距離以下の端末装置100が複数存在する場合(S501でYes)、電子機器200が認証ジョブの実行が有効なモードに設定されているか否かを判定する(S503)。認証ジョブが有効である場合(S503でYes)、認証ジョブ(認証印刷の印刷データ)が存在するユーザーが1人であるか否かを判定する(S504)。
ユーザーが1人である場合、即ち、上記認証ジョブ対応端末装置が1つの場合(S504でYes)、当該認証ジョブ対応端末装置のユーザーを対象として決定する。電子機器200での認証ジョブの実行が無効に設定されている場合(S503でNo)、又は、認証ジョブ対応端末装置が複数の場合(S504でNo)、電波強度が最も強い端末装置100のユーザーを対象として決定する(S506)。
対象とするユーザー(端末装置100)が決定されたら、処理部210は、当該ユーザーを対象として図7の104の処理、或いは図15のS303~S304の処理を実行する。
また、本実施形態の手法は、図1に示したように、上記の電子機器200と、端末装置100と、を含む通信システム10に適用できる。
また、本実施形態の端末装置100、電子機器200は、その処理の一部または大部分をプログラムにより実現してもよい。この場合には、CPU等のプロセッサーがプログラムを実行することで、本実施形態の端末装置100等が実現される。具体的には、非一時的な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが読み出され、読み出されたプログラムをCPU等のプロセッサーが実行する。ここで、情報記憶媒体(コンピューターにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(DVD、CD等)、HDD(ハードディスクドライブ)、或いはメモリー(カード型メモリー、ROM等)などにより実現できる。そして、CPU等のプロセッサーは、情報記憶媒体に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち、情報記憶媒体には、本実施形態の各部としてコンピューター(操作部、処理部、記憶部、出力部を備える装置)を機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピューターに実行させるためのプログラム)が記憶される。
以上、本発明を適用した実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は、各実施形態やその変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階では、発明の要旨を逸脱しない範囲内で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記した各実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、各実施形態や変形例に記載した全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態や変形例で説明した構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。
10…通信システム、100…端末装置、110…処理部、120…通信部、130…表示部、140…操作部、150…報知部、160…記憶部、200…電子機器、210…処理部、220…通信部、230…表示部、240…操作部、250…印刷部、260…記憶部

Claims (12)

  1. 端末装置からのビーコン信号を受信する通信部と、
    表示部と、
    前記表示部の表示処理を行う処理部と、
    を含み、
    前記処理部は、
    前記ビーコン信号の受信電波強度に基づいて、前記端末装置との距離が第1基準距離以下であると判断される場合、前記ビーコン信号を送信した前記端末装置のユーザーに表示する画面を、第1の表示態様で前記表示部に表示する処理を行い、
    前記距離が前記第1基準距離よりも短い第2基準距離以下であると判断される場合、前記ビーコン信号を送信した前記端末装置の前記ユーザーに表示する画面を、前記第1の表示態様と異なる第2の表示態様で前記表示部に表示する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1において、
    前記処理部は、
    前記距離が前記第1基準距離以下、且つ、前記第2基準距離より大きいと判断される場合、前記画面の生成処理、及び前記表示部の光源を非点灯とする処理を行い、
    前記距離が前記第2基準距離以下と判断される場合、前記光源を点灯する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1又は2において、
    前記処理部は、
    前記距離が前記第1基準距離より大きいと判断される場合、又は、前記ビーコン信号を受信できない場合は、前記表示部を非表示とする処理を行うことを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記処理部は、
    省電力状態において、前記距離が前記第1基準距離以下であると判断される場合、前記省電力状態から復帰する処理を行い、
    前記省電力状態から復帰した状態において、前記距離が、前記第1基準距離以上である第3基準距離を超えたと判断される場合、前記省電力状態に遷移する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  5. 端末装置からのビーコン信号を受信する通信部と、
    表示部と、
    前記表示部の表示処理を行う処理部と、
    を含み、
    前記処理部は、
    前記ビーコン信号の受信電波強度に基づいて、前記端末装置との距離が第1基準距離以下であると判断される場合、前記ビーコン信号を送信した前記端末装置のユーザーの認証ジョブ情報、前記ユーザーの使用履歴情報、及び前記ユーザーの種別情報の少なくとも1つの情報に基づいて、前記ビーコン信号を送信した前記端末装置の前記ユーザーに表示する画面を決定し、決定された前記画面を前記表示部に表示する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  6. 請求項5において、
    前記処理部は、
    ジョブの実行において認証処理を行う設定が有効であり、且つ、前記認証ジョブ情報に基づいて、前記距離が前記第1基準距離以下である前記端末装置の前記ユーザーに対応するジョブが存在すると判断される場合、ジョブ選択画面を前記表示部に表示する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  7. 請求項5において、
    前記処理部は、
    前記ビーコン信号に基づいて、前記ビーコン信号を送信した前記端末装置の前記ユーザーの前記使用履歴情報を取得し、
    前記使用履歴情報に基づいて、前記電子機器が有する複数の機能のうちのいずれかの機能を選択し、選択された機能に対応する前記画面を前記表示部に表示する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  8. 請求項5において、
    前記処理部は、
    前記ビーコン信号に基づいて、前記ビーコン信号を送信した前記端末装置の前記ユーザーがメンテナンスを行うユーザーであるか否かを表す情報を、前記種別情報として取得し、
    前記ユーザーがメンテナンスを行うユーザーである場合、メンテナンス画面を前記表示部に表示する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記処理部は、
    ジョブの実行において認証処理を行う設定が有効であり、且つ、前記距離が前記第1基準距離以下であると判断される前記端末装置が複数存在する場合、認証ジョブ情報に基づいて、いずれか1つの前記端末装置を特定し、特定された前記端末装置に対応する前記画面を前記表示部に表示する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  10. 請求項9において、
    前記処理部は、
    前記距離が前記第1基準距離以下と判断され、且つ、前記認証ジョブ情報に基づいて、前記端末装置の前記ユーザーに対応する前記ジョブが存在すると判断された前記端末装置である認証ジョブ対応端末装置の数を判定し、
    前記認証ジョブ対応端末装置が一つの場合、前記認証ジョブ対応端末装置に対応する前記画面を前記表示部に表示する処理を行い、
    前記認証ジョブ対応端末装置が複数の場合、複数の前記認証ジョブ対応端末装置のうち、前記ビーコン信号の電波強度が最も高い前記端末装置に対応する前記画面を、前記表示部に表示する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  11. 端末装置からブルートゥースの通信規格に準拠したビーコン信号を受信する通信部と、
    処理部と、
    を含み、
    前記処理部は、
    省電力状態において、前記ビーコン信号の受信電波強度に基づいて、前記端末装置との距離が第1基準距離以下であると判断される場合、前記省電力状態から復帰する処理を行い、
    前記省電力状態から復帰した状態において、前記距離が前記第1基準距離以上である所与の基準距離を超えたと判断される場合、前記省電力状態に遷移する処理を行うことを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項1乃至10のいずれかに記載の電子機器と、
    前記端末装置と、
    を含むことを特徴とする通信システム。
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