JP2015066780A - 情報処理装置、情報処理システム、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力モードを切替可能な情報処理装置において、利便性を確保しつつ、消費電力の低減を図る。【解決手段】画像処理装置6は、通信手段、距離判別手段、及び、復帰制御手段を備え、消費電力モードの復帰処理により、省電力モードから通常電力モードに復帰する。通信手段は、移動可能な無線通信装置4と無線で通信する。距離判別手段は、通信手段により無線通信装置4から受信した電波に基づいて、無線通信装置4との距離を判別する。復帰制御手段は、無線通信装置4との距離が短くなるのに伴い、復帰処理を段階的に進行させて、消費電力モードを省電力モードから通常電力モードに復帰させる。【選択図】 図3
Description
本発明は、消費電力モードが切替可能な情報処理装置、情報処理システム、及び、プログラムに関する。
従来、情報処理装置として、消費電力モードを通常電力モードから省電力モードに移行して、待機時の消費電力を低減する画像処理装置が知られている。この画像処理装置では、例えば、不使用時間が所定時間に達したときに、不要な部分への電力の供給を停止して、消費電力モードを省電力モードに移行する。その後、画像処理装置は、ユーザの操作に応じて、一旦停止した電力の供給を再開し、省電力モードから通常電力モードに復帰する。
ところが、画像処理装置が省電力モードから通常電力モードに復帰して使用可能になるまでには時間がかかり、ユーザは画像処理装置が使用可能になるまで待つ必要がある。特に、画像処理装置に昇温を要する部分があるときには、その加熱のために長い時間が必要であり、ユーザの待ち時間も長くなる。このように、消費電力モードが省電力モードから通常電力モードに復帰する際には、ある程度の時間が経過するまで、ユーザが画像処理装置を使用できず、画像処理装置の利便性が低くなる傾向がある。そのため、画像処理装置を省電力モードに移行しないように設定し、或いは、省電力モードに移行する条件である画像処理装置の不使用時間を最大時間に設定することが行われている。
これに対し、例えば、画像処理装置に設けた人感センサによりユーザを検知したときに、画像処理装置を省電力モードから通常電力モードに復帰することで、ユーザの待ち時間が短縮する。しかしながら、人感センサでは、ユーザの誤検知が発生することがあり、画像処理装置を使用しない人が検知されて、画像処理装置が不必要に通常電力モードに復帰することがある。人の往来が多い場所では、画像処理装置が通常電力モードから省電力モードに移行できずに、画像処理装置の消費電力を低減できない虞もある。
また、従来、ユーザが所有する認証タグと通信し、認証タグが所定範囲内に所定時間存在するときに、低消費電力状態から通常電力状態に復帰する画像形成装置も知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された従来の画像形成装置では、所定時間が経過するまで、低消費電力状態が維持される。そのため、ユーザが画像形成装置をすぐに使用できずに、画像形成装置の利便性が低くなることがある。また、通常電力状態に復帰してからユーザの使用までの間に、通常電力状態の画像形成装置により電力が無駄に消費される虞もある。
しかしながら、特許文献1に記載された従来の画像形成装置では、所定時間が経過するまで、低消費電力状態が維持される。そのため、ユーザが画像形成装置をすぐに使用できずに、画像形成装置の利便性が低くなることがある。また、通常電力状態に復帰してからユーザの使用までの間に、通常電力状態の画像形成装置により電力が無駄に消費される虞もある。
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、消費電力モードを切替可能な情報処理装置において、利便性を確保しつつ、消費電力の低減を図ることである。
本発明は、移動可能な無線通信装置と無線で通信する通信手段を備え、消費電力モードの復帰処理により、省電力モードから通常電力モードに復帰する情報処理装置であって、前記通信手段により前記無線通信装置から受信した電波に基づいて、前記無線通信装置との距離を判別する距離判別手段と、前記無線通信装置との距離が短くなるのに伴い、前記復帰処理を段階的に進行させて、前記消費電力モードを前記省電力モードから前記通常電力モードに復帰させる復帰制御手段と、を備えた情報処理装置である。
本発明によれば、消費電力モードを切替可能な情報処理装置において、利便性を確保しつつ、消費電力の低減を図ることができる。
本発明の情報処理システムと情報処理装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の情報処理システムは、消費電力モードが切替可能な1以上の情報処理装置を備えている。情報処理装置は、情報を処理する各種の装置であり、例えば、画像処理装置、画像形成装置、表示装置、又は、通信装置からなる。また、情報処理装置は、消費電力を低減するための省電力モード機能を有し、電力の消費量が互いに異なる複数の消費電力モードに切り替えられる。
本実施形態の情報処理システムは、消費電力モードが切替可能な1以上の情報処理装置を備えている。情報処理装置は、情報を処理する各種の装置であり、例えば、画像処理装置、画像形成装置、表示装置、又は、通信装置からなる。また、情報処理装置は、消費電力を低減するための省電力モード機能を有し、電力の消費量が互いに異なる複数の消費電力モードに切り替えられる。
情報処理装置の消費電力モードは、少なくとも通常電力モードと省電力モードの2つのモードからなる。通常電力モードは、情報処理装置による通常の情報処理が可能な消費電力モードであり、省電力モードは、通常電力モードよりも消費電力が少ない消費電力モードである。所定の条件が成立したときに、情報処理装置の所定部分への電力供給が停止等して、情報処理装置の消費電力モードが通常電力モードから省電力モードに移行し、情報処理装置による電力の消費が抑えられる。また、消費電力モードの復帰処理(復帰動作)により、情報処理装置の消費電力モードが省電力モードから通常電力モードに復帰して、情報処理装置が情報を処理する。
以下では、情報処理装置が画像処理装置である場合を例にとり、情報処理システムと情報処理装置の複数の実施形態について説明する。従って、ここでは、情報処理システムは、画像処理装置を備えた画像処理システムでもあり、情報として画像データ等を処理する。画像処理装置は、例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置、又は、複数の機能を有する複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)である。以下の各実施形態における例では、画像処理装置は、少なくとも印刷機能を有し、ユーザによりプリンタとして使用される。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の情報処理システム1の構成図であり、情報の流れを矢印により示している。
図示のように、情報処理システム1は、ユーザ2により使用されるパーソナルコンピュータ(PCという)3と、ユーザ2により携帯される移動可能な無線通信装置(携帯無線通信装置)4と、プリントサーバ5と、複数の画像処理装置6〜8を備えている。PC3、プリントサーバ5、及び、画像処理装置6〜8は、ネットワーク9に接続され、ネットワーク9を介して通信する。
図1は、第1実施形態の情報処理システム1の構成図であり、情報の流れを矢印により示している。
図示のように、情報処理システム1は、ユーザ2により使用されるパーソナルコンピュータ(PCという)3と、ユーザ2により携帯される移動可能な無線通信装置(携帯無線通信装置)4と、プリントサーバ5と、複数の画像処理装置6〜8を備えている。PC3、プリントサーバ5、及び、画像処理装置6〜8は、ネットワーク9に接続され、ネットワーク9を介して通信する。
ユーザ2がPC3を操作して画像処理装置6〜8に印刷を要求するときには、セキュリティ管理のため、画像データは、ユーザ2の識別情報とともに、PC3からプリントサーバ5に送信されて(矢印G1)、プリントサーバ5に一旦記憶される。プリントサーバ5は、画像データをユーザ2の識別情報に関連付けて記憶し、記憶された画像データの画像処理装置6〜8への送信を制御する。
画像データの送信に伴い、ユーザ2の識別情報が、PC3から1つ又は全ての画像処理装置(ここでは、全ての画像処理装置6〜8)に送信されて(矢印G2)、各画像処理装置6〜8の記憶手段に記憶(登録)される。ユーザ2の識別情報は、ユーザID(identification)等のユーザ2を識別可能な情報であり、画像処理装置6〜8により、ユーザ2の認証に使用される。ユーザ2は、自己認証によりセキュリティを解除することで、いずれの画像処理装置6〜8でも印刷することができる。
図2は、第1実施形態の情報処理システム1による印刷手順を示す図である。
ユーザ2は、複数の画像処理装置6〜8の中から、印刷に使用する画像処理装置(ここでは、画像処理装置6)を選択し、無線通信装置4を携帯して、画像処理装置6まで移動する。画像処理装置6は、後述するように、無線通信装置4と無線通信して、ユーザ2を認証し、ユーザ2が印刷を要求したユーザ2であることを認識する。続いて、画像処理装置6がプリントサーバ5に印刷用の画像データの送信を要求し、プリントサーバ5が画像データを画像処理装置6に送信する。画像処理装置6は、プリントサーバ5から画像データを受信して、表示部と操作部を起動し、ユーザ2から操作部を介して印刷が要求されたときに、画像データに基づいて、記録材に画像を印刷する。
ユーザ2は、複数の画像処理装置6〜8の中から、印刷に使用する画像処理装置(ここでは、画像処理装置6)を選択し、無線通信装置4を携帯して、画像処理装置6まで移動する。画像処理装置6は、後述するように、無線通信装置4と無線通信して、ユーザ2を認証し、ユーザ2が印刷を要求したユーザ2であることを認識する。続いて、画像処理装置6がプリントサーバ5に印刷用の画像データの送信を要求し、プリントサーバ5が画像データを画像処理装置6に送信する。画像処理装置6は、プリントサーバ5から画像データを受信して、表示部と操作部を起動し、ユーザ2から操作部を介して印刷が要求されたときに、画像データに基づいて、記録材に画像を印刷する。
図3は、第1実施形態の情報処理システム1におけるユーザ認証を説明するための図である。
ユーザ2には、固有の識別情報(ここでは、ユーザID)が設定されており、PC3と無線通信装置4の記憶手段には、無線通信装置4を携帯するユーザ2の識別情報が予め記憶(登録)されている。ユーザ2から印刷が要求されたときには、ユーザ2の識別情報は、PC3から画像処理装置6へ送信されて、画像処理装置6により予め記憶される。
ユーザ2には、固有の識別情報(ここでは、ユーザID)が設定されており、PC3と無線通信装置4の記憶手段には、無線通信装置4を携帯するユーザ2の識別情報が予め記憶(登録)されている。ユーザ2から印刷が要求されたときには、ユーザ2の識別情報は、PC3から画像処理装置6へ送信されて、画像処理装置6により予め記憶される。
無線通信装置4は、識別情報送信装置であり、電池等の内蔵電源で駆動されて画像処理装置6と無線通信し、電波により、ユーザ2の識別情報を画像処理装置6に送信する。画像処理装置6と無線通信装置4は、例えば、無線LAN(Local Area Network)、又は、特定小電力無線により通信する無線通信部を有し、比較的離れた状態でも互いに無線通信する。印刷時には、無線通信装置4は、無線通信可能な距離まで画像処理装置6に接近したときに、画像処理装置6との通信を開始し、画像処理装置6の周りの所定領域内に存在する間、画像処理装置6と通信する。これにより、無線通信装置4は、ユーザ2の識別情報を連続して、又は、所定時間間隔で画像処理装置6に送信する。
画像処理装置6は、無線通信装置4から受信したユーザ2の識別情報に基づいて、ユーザ2を認証し、ユーザ2による自装置の使用を許可する。また、画像処理装置6の消費電力モードが省電力モードであるときには、画像処理装置6は、省電力モードから通常電力モードに復帰するための復帰処理を行う。その際、画像処理装置6は、無線通信装置4との距離を判別し、判別された距離に基づいて、消費電力モードの復帰処理を段階的に進行させる。消費電力モードが省電力モードから通常電力モードに復帰した後に、画像処理装置6が画像を印刷する。
次に、画像処理装置6と無線通信装置4の構成について詳しく説明するが、他の画像処理装置7、8も画像処理装置6と同様の構成を有している。また、情報処理装置である画像処理装置6は、CPU(Central Processing Unit)と各種メモリ等からなるコンピュータを備えており、CPUによりプログラムを実行することで得られる複数の機能実現手段を有する。
図4は、第1実施形態の画像処理装置6と無線通信装置4の構成を示すブロック図である。
図示のように、画像処理装置6は、表示部10、操作部11、ネットワーク通信部12、画像データ処理部13、画像エンジン部14、エンジン制御部15、記憶部16、無線通信部17、ユーザ認証部18、距離判別部19、及び、電力制御部20を有する。表示部10は、ユーザ2により利用される画像処理装置6の機能、画像処理装置6の状態、ユーザ2に提示する情報等を表示する。操作部11は、ユーザ2により操作されて、ユーザ2の画像処理装置6に対する操作や要求を受け付ける。
図示のように、画像処理装置6は、表示部10、操作部11、ネットワーク通信部12、画像データ処理部13、画像エンジン部14、エンジン制御部15、記憶部16、無線通信部17、ユーザ認証部18、距離判別部19、及び、電力制御部20を有する。表示部10は、ユーザ2により利用される画像処理装置6の機能、画像処理装置6の状態、ユーザ2に提示する情報等を表示する。操作部11は、ユーザ2により操作されて、ユーザ2の画像処理装置6に対する操作や要求を受け付ける。
ネットワーク通信部12は、ネットワーク9に接続されて、PC3及びプリントサーバ5と通信する。画像処理装置6は、ネットワーク通信部12により、プリントサーバ5から画像データを取得し、PC3からユーザ2の識別情報を取得する。画像データ処理部13は、画像データを編集するとともに、画像エンジン部14との画像データの受け渡しを制御する。画像エンジン部14は、画像データの印刷処理を行う。エンジン制御部15は、画像エンジン部14を制御する。
記憶部16は、各種の情報を記憶する記憶手段であり、例えば、PC3から取得したユーザ2の識別情報、画像処理の条件、消費電力モードの切替条件、及び、消費電力モードの復帰処理の手順を記憶する。無線通信部17は、無線通信装置4と無線で通信する通信手段であり、この無線通信部17に対応して、無線通信装置4は、通信手段である無線通信部4Aを有する。無線通信装置4が画像処理装置6の周りの所定領域内に存在する間(無線通信部17と無線通信装置4が通信可能な間)、画像処理装置6と無線通信装置4は、無線通信部17、4Aにより電波を送受信することで無線通信し、所定のデータを送受信する。これにより、無線通信装置4は、ユーザ2の識別情報を画像処理装置6に送信し、画像処理装置6は、無線通信装置4からユーザ2の識別情報を受信する。
ユーザ認証部18は、識別情報の取得手段を有し、無線通信部17により、無線通信装置4から、無線通信装置4を携帯するユーザ2の識別情報を取得する。また、ユーザ認証部18は、ユーザ2の認証手段であり、取得されたユーザ2の識別情報に基づいて、無線通信装置4を携帯するユーザ2を認証して、ユーザ2による画像処理装置6の使用を許可する。その際、ユーザ認証部18は、無線通信装置4から受信したユーザ2の識別情報(受信識別情報)と予めPC3から取得して記憶部16に記憶されたユーザ2の識別情報(取得識別情報)を比較して、受信識別情報を取得識別情報と照合する。その結果、受信識別情報が取得識別情報と一致したときに、ユーザ認証部18はユーザ2を認証する。
距離判別部19は、無線通信装置4との距離を判別する距離判別手段であり、無線通信部17により無線通信装置4から受信した電波(受信電波)に基づいて、画像処理装置6と無線通信装置4との距離を判別する。この判別される距離は、画像処理装置6と無線通信装置4との推定距離である。即ち、距離判別部19は、距離推定手段であり、無線通信装置4から受信した電波に基づいて、画像処理装置6と無線通信装置4との距離を推定して、無線通信装置4との距離を判別する。ここでは、無線通信部17が無線通信により無線通信装置4からユーザ2の識別情報を受信したときに、距離判別部19は、無線通信部17により無線通信装置4から受信した電波の電波強度に基づいて、無線通信装置4との距離を判別(推定)する。
電波強度は、電波の電界強度であり、無線通信部17によりユーザ2の識別情報の通信電波を受信する度に、電波強度の計測手段である無線通信部17により計測される。電波強度は、例えば、無線通信部17に設けられた計測回路により計測される。無線通信部17と無線通信装置4が通信可能な間、無線通信部17と無線通信装置4が無線通信し、無線通信部17は、無線通信装置4から電波を受信して電波強度を計測する。また、距離判別部19は、無線通信部17から電波強度を取得する取得手段を有し、無線通信装置4から受信した無線通信の電波の電波強度を取得する。電波強度を取得する度に、距離判別部19は、電波強度に基づく距離の計測処理により、画像処理装置6と無線通信装置4との距離を計測して、無線通信装置4との距離を判別する。その際、距離判別部19は、距離と電波強度の相関を利用して、無線通信装置4との距離を計測する。
図5は、通信距離と電波強度の相関の例を示す図であり、無線通信部17と無線通信装置4が無線LANにより通信するときの一例を示している。また、図5は、無線通信時における反射や電波干渉のない理想的な環境を想定した、通信距離と電波強度の相関の例を示している。
図示のように、通信距離と電波強度の間には相関があり、無線通信装置4が発生する電波の電波強度が小さいほど、無線通信部17と無線通信装置4との通信可能な距離は短くなる。この相関が生じるのは、無線通信装置4が発生する電波の電波強度が一定の場合に、画像処理装置6と無線通信装置4との距離が長くなるほど、無線通信部17により無線通信装置4から受信する電波の電波強度が小さくなるからである。ここでは、画像処理装置6と無線通信装置4との距離が10m離れる毎に、無線通信部17により無線通信装置4から受信する電波の電波強度は10dBm小さくなる。
図示のように、通信距離と電波強度の間には相関があり、無線通信装置4が発生する電波の電波強度が小さいほど、無線通信部17と無線通信装置4との通信可能な距離は短くなる。この相関が生じるのは、無線通信装置4が発生する電波の電波強度が一定の場合に、画像処理装置6と無線通信装置4との距離が長くなるほど、無線通信部17により無線通信装置4から受信する電波の電波強度が小さくなるからである。ここでは、画像処理装置6と無線通信装置4との距離が10m離れる毎に、無線通信部17により無線通信装置4から受信する電波の電波強度は10dBm小さくなる。
このように、無線通信部17により受信する電波の電波強度の変化に対応して、画像処理装置6と無線通信装置4との距離が変化する。この電波強度と距離の相関関係を取得し、取得した相関関係に基づいて、無線通信部17により受信される電波の電波強度毎に、それぞれ電波強度に対応する無線通信装置4との距離を算出する。算出した複数の電波強度と距離の相関データを、データテーブルとして設定して記憶部16(図4参照)に記憶する。或いは、無線通信装置4と画像処理装置6との距離を変化させて、各距離における電波の電波強度を実測してもよい。この場合には、実測した複数の電波強度と距離の相関データを、データテーブルとして設定して記憶部16に記憶する。これにより、記憶部16が、無線通信部17により受信する電波の電波強度と、画像処理装置6と無線通信装置4との距離の間の相関データを予め記憶する。
距離判別部19は、記憶部16から、電波強度と距離の間の相関データを取得し、取得した相関データに基づいて、無線通信装置4から受信した電波の電波強度から、画像処理装置6と無線通信装置4との距離を判別する。その際、距離判別部19は、電波強度に基づいて相関データを検索し、電波強度に対応する距離を特定する。或いは、距離判別部19は、相関データに基づいて、電波強度から無線通信装置4との距離を算出してもよい。このようにして、距離判別部19は、無線通信装置4との距離を計測して判別する。
画像処理装置6の電力制御部20は、距離判別部19により判別された無線通信装置4との距離を取得し、この距離に基づいて、画像処理装置6と無線通信装置4との距離を把握するとともに、画像処理装置6の消費電力モードを制御する。また、記憶部16は、予め設定された互いに異なる距離からなる複数の所定距離(第1〜第n距離:nは2以上の自然数)を記憶しており、電力制御部20は、記憶部16から複数の所定距離を取得する。消費電力モードの制御時に、電力制御部20は、無線通信装置4との距離と複数の所定距離を比較し、画像処理装置6と無線通信装置4の距離が各所定距離になったか否かを判断して、無線通信装置4の画像処理装置6への接近を検知する。
画像処理装置6の消費電力モードが省電力モードであるときには、復帰制御手段である電力制御部20は、画像処理装置6と無線通信装置4との距離に基づいて、画像処理装置6による消費電力モードの復帰処理を制御する。その際、画像処理装置6の消費電力をより低減するためには、画像処理装置6の各部に対する電力の供給をできるだけ長く停止し、画像処理装置6の各部を省電力モードに少しでも長く維持するのが望ましい。そこで、この画像処理装置6では、復帰処理を複数段階に分けて実行する。電力制御部20は、無線通信装置4との距離に基づいて、実行する復帰処理の段階(復帰させる部分)を判断し、各段階の復帰処理を順次実行させる。
即ち、電力制御部20は、画像処理装置6と無線通信装置4との距離が短くなるのに伴い、消費電力モードの復帰処理を所定の手順で段階的に進行させて、画像処理装置6の消費電力モードを省電力モードから通常電力モードに段階的に復帰させる。また、電力制御部20は、消費電力モードの移行手段でもあり、所定の条件が成立したときに、画像処理装置6の消費電力モードを通常電力モードから省電力モードに移行させる。
次に、情報処理システム1が情報を処理する手順について具体的に説明する。
図6は、第1実施形態の情報処理システム1による情報処理手順を示すフローチャートであり、図7は、第1実施形態の画像処理装置6による消費電力モードの復帰処理を示す図である。
図6、図7では、上記した複数の所定距離(ここでは、第1〜第5距離)を距離A〜Eと示している。距離A〜Eには互いに異なる所定距離が設定されており、距離A〜Eの順に距離が短くなる。即ち、距離Aは、複数の所定距離のうちの最も長い所定距離であり、距離Eは、複数の所定距離のうちの最も短い所定距離である。
図6は、第1実施形態の情報処理システム1による情報処理手順を示すフローチャートであり、図7は、第1実施形態の画像処理装置6による消費電力モードの復帰処理を示す図である。
図6、図7では、上記した複数の所定距離(ここでは、第1〜第5距離)を距離A〜Eと示している。距離A〜Eには互いに異なる所定距離が設定されており、距離A〜Eの順に距離が短くなる。即ち、距離Aは、複数の所定距離のうちの最も長い所定距離であり、距離Eは、複数の所定距離のうちの最も短い所定距離である。
図示のように、画像処理装置6の消費電力を低減するため、所定の条件が成立したときに、画像処理装置6の消費電力モードは、電力制御部20により、通常電力モードから省電力モードに移行する(S101)。ユーザ2から印刷要求があるまで、画像処理装置6は、この消費電力が相対的に少ない省電力モードで待機する(S102、No)。その状態で、ユーザ2がPC3により印刷を要求したときに(S102、Yes)、画像データが、PC3からプリントサーバ5に送信されて、プリントサーバ5に記憶される(S103)。同時に、PC3は、ユーザ2の識別情報であるユーザIDを画像処理装置6に送信する(S104)。画像処理装置6のネットワーク通信部12には、省電力モードのときにも電力が供給されており、ユーザIDは、ネットワーク通信部12により受信されて記憶部16に記憶される。
次に、ユーザ2は、無線通信装置4を携帯して、画像処理装置6まで移動する。その際、画像処理装置6と無線通信装置4との距離が無線通信可能な距離になるまで、画像処理装置6の無線通信部17と無線通信装置4は通信せず、距離判別部19は距離の判別を行わない。画像処理装置6と無線通信装置4との距離が無線通信可能な距離になったときに、無線通信部17が無線通信装置4からユーザIDを受信し、ユーザ認証部18がユーザIDを取得する。ユーザ認証部18は、無線通信部17から取得したユーザIDと記憶部16に記憶されたユーザIDに基づいて、ユーザ2を認証し、ユーザ2による画像処理装置6の使用を許可する。ユーザ認証部18によるユーザ2の認証を条件に、距離判別部19は無線通信装置4との距離の判別を開始し(S105)、電力制御部20は復帰処理の進行を開始する。
具体的には、距離判別部19は、無線通信装置4から受信した電波の電波強度を取得して、画像処理装置6と無線通信装置4との距離の判別を開始し、電波強度に基づいて、無線通信装置4との距離を順次判別する。続いて、電力制御部20は、距離判別部19により判別された距離(判別距離)と最初の所定距離(距離A)とを順次比較し(S106)、判別距離が距離Aになったか否かを判断する(図7A参照)。その結果、判別距離が距離Aになったときに、電力制御部20は、無線通信装置4が画像処理装置6から距離Aの位置を通過したと判断する(S106、Yes)。
電力制御部20は、画像処理装置6と無線通信装置4との距離に対応して設定された復帰処理の各段階を順に実行させ、判別距離が距離Aになったときには、画像エンジン部14である画像処理装置6のエンジン部を起動させる(S107)。エンジン部に含まれる画像の定着装置は、加熱して昇温させる必要があり、動作可能になるまで時間がかかる。そのため、ユーザ2の無線通信装置4が画像処理装置6から遠い距離Aにあるときに、エンジン部の起動を開始する。
最初にエンジン部の起動を開始した後、電力制御部20は、判別距離と次の所定距離(距離B)とを順次比較し(S108)、判別距離が距離Bになったか否かを判断する(図7B参照)。その結果、無線通信装置4が画像処理装置6に接近して、判別距離が距離Bになったときに、電力制御部20は、無線通信装置4が画像処理装置6から距離Bの位置を通過したと判断する(S108、Yes)。これに伴い、電力制御部20は、エンジン制御部15である画像処理装置6のエンジンボードに電力を供給して、エンジンボードを起動させる(S109)。
次に、電力制御部20は、判別距離と次の所定距離(距離C)とを順次比較し(S110)、判別距離が距離Cになったか否かを判断する(図7C参照)。その結果、判別距離が距離Cになったときに、電力制御部20は、無線通信装置4が画像処理装置6から距離Cの位置を通過したと判断する(S110、Yes)。これに伴い、電力制御部20は、画像データ処理部13である画像処理装置6のコントローラボードに電力を供給して、コントローラボードを起動させる(S111)。
続いて、電力制御部20は、判別距離と次の所定距離(距離D)とを順次比較し(S112)、判別距離が距離Dになったか否かを判断する(図7D参照)。その結果、判別距離が距離Dになったときに、電力制御部20は、無線通信装置4が画像処理装置6から距離Dの位置を通過したと判断する(S112、Yes)。これに伴い、電力制御部20は、画像処理装置6のアプリケーションを起動させる(S113)。その際、電力制御部20は、ユーザ2により要求された処理又は動作(ここでは、印刷処理)に必要なアプリケーションのみを起動し、その他のユーザ2の要求に関係しないアプリケーションは起動しない。
次に、電力制御部20は、判別距離と最後の所定距離(距離E)とを順次比較し(S114)、判別距離が距離Eになったか否かを判断する(図7E参照)。その結果、判別距離が距離Eになったときに、電力制御部20は、無線通信装置4が画像処理装置6から距離Eの位置を通過したと判断する(S114、Yes)。これに伴い、画像処理装置6は、プリントサーバ5に画像データの送信を要求し、プリントサーバ5から画像データを受信する。また、電力制御部20は、表示部10である画像処理装置6の表示装置を起動するとともに(S115)、操作部11である画像処理装置6の操作装置を起動させる。画像処理装置6から距離Eの位置は、画像処理装置6の直前の位置であり、表示装置と操作装置は、無線通信装置4が画像処理装置6の直前まできたときに、最後に起動される。
このように、電力制御部20は、消費電力モードの復帰処理を進行するときに、復帰処理を構成する複数の処理要素の各実行時間に基づいて、実行時間が相対的に長い処理要素から順に実行を開始して、復帰処理を段階的に進行させる。処理要素の実行時間は、各処理要素の実行開始から実行完了までにかかる時間であり、複数の処理要素は、電力制御部20により、実行時間が相対的に長い処理要素から実行時間が相対的に短い処理要素の順に実行される。また、電力制御部20の復帰制御により、ユーザ2の無線通信装置4が画像処理装置6に到達するときに、復帰処理の全ての段階(処理要素)が完了して、画像処理装置6の消費電力モードが省電力モードから通常電力モードに復帰する。
その後、操作装置により、ユーザ2は、表示装置の画面を操作する等して(S116)、印刷を要求する。この印刷要求に基づいて、画像処理装置6が印刷処理により画像を印刷する(S117)。画像処理装置6による印刷が終了したときに(S118、Yes)、電力制御部20は、画像処理装置6の消費電力モードを通常電力モードから省電力モードに移行させる(S119)。画像処理装置6は、ユーザ2から再び印刷要求があるまで、省電力モードで待機する(S120)。
以上説明した情報処理システム1、及び、画像処理装置6では、無線通信装置4との通信に基づいて、画像処理装置6を通常電力モードに復帰する。そのため、画像処理装置6の不必要な通常電力モードへの復帰を防止して、画像処理装置6の消費電力を低減することができる。また、画像処理装置6の消費電力モードの復帰処理を段階的に進行させており、復帰処理を一度に開始する場合よりも、画像処理装置6の各部を省電力モードに長く維持することができる。これにより、画像処理装置6による無駄な電力の消費を抑制して、画像処理装置6の消費電力をより低減することができる。ユーザ2を長時間待たせることなく画像処理装置6の使用が可能になるため、画像処理装置6の高い利便性を確保することもできる。
ユーザ2の認証を条件に復帰処理の進行を開始するときには、画像処理装置6の不必要な通常電力モードへの復帰を、より確実に防止することができる。復帰処理の進行時に、実行時間が相対的に長い処理要素から順に実行を開始することで、各処理要素を適宜実行しつつ、復帰処理の進行中における画像処理装置6による無駄な電力の消費を、より確実に抑制することができる。また、この画像処理装置6では、省電力モードの使い勝手がよく、省電力モードの有効活用を図ることができる。
なお、復帰処理は、上記した5段階に限定されず、任意の複数段階で進行させることができる。また、電力制御部20が、順次取得する無線通信装置4との距離に基づいて、無線通信装置4の画像処理装置6への接近・離反を判断し、判断結果に基づいて、画像処理装置6の消費電力モードを制御してもよい。
次に、他の実施形態(第2、第3実施形態)の情報処理システム1(画像処理装置6)について説明する。第2、第3実施形態の情報処理システム1は、基本的には、第1実施形態の情報処理システム1と同様に構成されて、同様の効果を発揮する。従って、以下では、既に説明した事項と相違する事項について詳しく説明する。また、第1〜第3実施形態の情報処理システム1において、同じ構成には同じ符号を付す。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態の情報処理システム1による情報処理手順を示すフローチャートである。
図示のように、図8に示す手順では、印刷終了(S218)よりも後の手順が、第1実施形態において説明した図6に示す手順と相違する。それ以前の手順(S201〜S218)は、図6に示す手順(S101〜S118)と同じである。
図8は、第2実施形態の情報処理システム1による情報処理手順を示すフローチャートである。
図示のように、図8に示す手順では、印刷終了(S218)よりも後の手順が、第1実施形態において説明した図6に示す手順と相違する。それ以前の手順(S201〜S218)は、図6に示す手順(S101〜S118)と同じである。
ここでは、画像処理装置6による印刷が終了した後も(S218、Yes)、距離判別部19は、無線通信装置4から受信した電波の電波強度を取得して、画像処理装置6と無線通信装置4との距離の判別を継続する。また、記憶部16は、予め設定された無線通信装置4の離間の基準となる所定距離を記憶しており、電力制御部20は、この所定距離を記憶部16から取得する。
電力制御部20は、距離判別部19により判別された距離(判別距離)と取得した所定距離を順次比較し、判別距離が所定距離よりも長いか否かを判断する(S219)。その結果、電力制御部20は、画像処理装置6と無線通信装置4との距離が所定距離よりも長くなったときに(S219、Yes)、画像処理装置6の消費電力モードを通常電力モードから省電力モードに移行させる(S220)。画像処理装置6は、ユーザ2から再び印刷要求があるまで、省電力モードで待機する(S221)。
これに対し、判別距離が所定距離以下であるときには(S219、No)、ユーザ2が画像処理装置6を再び使用する可能性があるため、電力制御部20は、画像処理装置6を省電力モードに移行せず、画像処理装置6を印刷終了時の状態に維持する(S222)。これにより、画像処理装置6の各部に電力が供給されて、画像処理装置6が通常電力モードに維持される。
その状態で、ユーザ2が画像処理装置6に処理を要求したときには(S223、Yes)、画像処理装置6は、要求された処理を実行し(S224)、再び、電力制御部20は、判別距離が所定距離よりも長いか否かを判断する(S219)。また、ユーザ2が画像処理装置6に処理を要求しないときにも(S223、No)、電力制御部20は、判別距離が所定距離よりも長いか否かを判断する(S219)。電力制御部20は、判別距離が所定距離よりも長くなったときに、画像処理装置6を省電力モードに移行させる(S220、S221)。以上のようにすることで、画像処理装置6の利便性を向上することができる。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態の情報処理システム1による情報処理手順を示すフローチャートである。
図示のように、図9に示す手順では、印刷終了(S318)よりも後の手順が、第1実施形態において説明した図6に示す手順と相違する。それ以前の手順(S301〜S318)は、図6に示す手順(S101〜S118)と同じである。また、図9に示す手順において、印刷終了に続く一部の手順(S319〜S324)は、第2実施形態において説明した図8に示す一部の手順(S219〜S224)と同じである。
図9は、第3実施形態の情報処理システム1による情報処理手順を示すフローチャートである。
図示のように、図9に示す手順では、印刷終了(S318)よりも後の手順が、第1実施形態において説明した図6に示す手順と相違する。それ以前の手順(S301〜S318)は、図6に示す手順(S101〜S118)と同じである。また、図9に示す手順において、印刷終了に続く一部の手順(S319〜S324)は、第2実施形態において説明した図8に示す一部の手順(S219〜S224)と同じである。
ここでは、画像処理装置6による印刷が終了した後(S318、Yes)、電力制御部20は、距離判別部19により判別された距離(判別距離)と記憶部16から取得した所定距離を順次比較し、判別距離が所定距離よりも長いか否かを判断する(S319)。その結果、電力制御部20は、判別距離が所定距離よりも長くなったときに(S319、Yes)、画像処理装置6の消費電力モードを通常電力モードから省電力モードに移行させる(S320)。画像処理装置6は、ユーザ2から再び印刷要求があるまで、省電力モードで待機する(S321)。
これに対し、判別距離が所定距離以下であるときには(S319、No)、電力制御部20は、画像処理装置6を印刷終了時の状態(通常電力モード)に維持する(S322)。その状態で、ユーザ2が画像処理装置6に処理を要求したときには(S323、Yes)、画像処理装置6は、要求された処理を実行する(S324)。続いて、電力制御部20は、所定時間の間、ユーザ2から処理要求がないか否かを判断し(S325)、処理要求があったときには(S325、No)、画像処理装置6は、要求された処理を実行する(S324)。一方、所定時間の間、ユーザ2から処理要求がないときには(S325、Yes)、電力制御部20は、画像処理装置6を省電力モードに移行させる(S320、S321)。
また、最初のユーザ2による処理要求はないが(S323、No)、別のユーザからPC3による印刷要求があったときには(S326、Yes)、別のユーザのユーザIDがPC3から画像処理装置6に送信される(S327)。この別のユーザは画像処理装置6まで直ちにくるかどうか分からないため、電力制御部20は、画像処理装置6の消費電力モードを省電力モードに移行するか否かを判断する(S328)。電力制御部20は、例えば、別のユーザが携帯する無線通信装置4と通信できないとき、又は、別のユーザが携帯する無線通信装置4との距離が所定距離よりも長いときに、省電力モードに移行すると判断する。或いは、電力制御部20は、所定時間の間、印刷要求がないときに、省電力モードに移行すると判断してもよい。
電力制御部20は、省電力モードに移行すると判断されたときには(S328、Yes)、画像処理装置6を省電力モードに移行させる(S329、S330)。続いて、別のユーザが携帯する無線通信装置4と画像処理装置6との距離が無線通信可能な距離になったときに、ユーザ認証部18がユーザ認証を行い、距離判別部19が別のユーザの無線通信装置4との距離の判別を開始する(S305)。その後、画像処理装置6は、別のユーザが携帯する無線通信装置4に関して、上記した手順を再度行う。
電力制御部20により、省電力モードに移行しない判断されたときには(S328、No)、最初のユーザ2の無線通信装置4に関して、電力制御部20は、判別距離が所定距離よりも長いか否かを判断する(S319)。また、最初のユーザ2による処理要求がなく(S323、No)、別のユーザからも印刷要求がないときにも(S326、No)、ユーザ2の無線通信装置4に関して、電力制御部20は、判別距離が所定距離よりも長いか否かを判断する(S319)。電力制御部20は、判別距離が所定距離よりも長くなったときに、画像処理装置6を省電力モードに移行させる(S320、S321)。以上のようにすることで、画像処理装置6の利便性を一層向上することができる。
以上、本発明の情報処理システム1と、情報処理装置である画像処理装置6、及び、情報処理システム1と画像処理装置6による情報処理方法の複数の実施形態について説明した。これらに対し、本発明は、画像処理装置6のコンピュータを、以上説明した画像処理装置6の各手段として機能させるためのプログラムとして実現することもできる。また、以上の各実施形態で説明した情報処理システム1は本発明の情報処理システムの一例であり、情報処理システムは用途や目的に応じた様々なシステム構成により実現することができる。
1・・・情報処理システム、2・・・ユーザ、3・・・PC、4・・・無線通信装置、4A・・・無線通信部、5・・・プリントサーバ、6〜8・・・画像処理装置、9・・・ネットワーク、10・・・表示部、11・・・操作部、12・・・ネットワーク通信部、13・・・画像データ処理部、14・・・画像エンジン部、15・・・エンジン制御部、16・・・記憶部、17・・・無線通信部、18・・・ユーザ認証部、19・・・距離判別部、20・・・電力制御部。
Claims (8)
- 移動可能な無線通信装置と無線で通信する通信手段を備え、消費電力モードの復帰処理により、省電力モードから通常電力モードに復帰する情報処理装置であって、
前記通信手段により前記無線通信装置から受信した電波に基づいて、前記無線通信装置との距離を判別する距離判別手段と、
前記無線通信装置との距離が短くなるのに伴い、前記復帰処理を段階的に進行させて、前記消費電力モードを前記省電力モードから前記通常電力モードに復帰させる復帰制御手段と、
を備えた情報処理装置。 - 請求項1に記載された情報処理装置において、
前記距離判別手段は、前記無線通信装置から受信した電波の電波強度を取得する手段を有し、前記電波の電波強度に基づいて、前記無線通信装置との距離を判別する情報処理装置。 - 請求項1又は2に記載された情報処理装置において、
前記復帰制御手段は、前記復帰処理を構成する複数の処理要素の各実行時間に基づいて、前記実行時間が相対的に長い処理要素から順に実行を開始して、前記復帰処理を段階的に進行させる情報処理装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載された情報処理装置において、
前記無線通信装置との距離が所定距離よりも長くなったときに、前記消費電力モードを前記省電力モードに移行させる移行手段を備えた情報処理装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載された情報処理装置において、
前記通信手段により、前記無線通信装置を携帯するユーザの識別情報を取得する取得手段と、
前記ユーザの識別情報に基づいて、前記無線通信装置を携帯するユーザを認証する認証手段と、
を備えた情報処理装置。 - 請求項5に記載された情報処理装置において、
前記復帰制御手段は、前記認証手段による前記ユーザの認証を条件に、前記復帰処理の進行を開始する情報処理装置。 - 移動可能な無線通信装置と、請求項1ないし6のいずれかに記載された情報処理装置と、を備えた情報処理システム。
- 移動可能な無線通信装置と無線で通信する通信手段を備え、消費電力モードの復帰処理により、省電力モードから通常電力モードに復帰する情報処理装置のコンピュータを、請求項1ないし6のいずれかに記載された情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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- 2013-09-27 JP JP2013202361A patent/JP2015066780A/ja active Pending
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