JP2022081175A - 遊星ローラトラクションドライブ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
各ピニオンローラ11は、サンローラ3の外周面とカム側リング5の内周面5b及び反カム側リング7の内周面7bとの間に配設されて転がり接触する。図にて符号Ax1はサンローラ3の中心軸を示す。
まず、電動モータ等の駆動力(トルク)は入力軸1に入力され、入力軸1に入力されたトルクは、サンローラ3から油膜を介してピニオンローラ11に伝達され、さらに、ピニオンローラ11から油膜を介してリングローラ9に伝達される。
そして、リングローラ9に伝達されたトルクは、リングローラ9からカムディスク19の円筒部19aを介して、円筒部19aと一体の不図示の出力軸へと伝達される。
このトラクション力の大きさや作用点の差異が存在することは、ピニオンローラ11にスキューを生じさせ、ひいては動力伝達効率の低下につながるために望ましくない。
すなわち、カム側と反カム側とで、リングドラム15と、カム側リング5の爪部5a及び反カム側リング7の爪部7aとの、それぞれの係合部におけるトルク伝達方向が異なっている。
このことは、定常トルク伝達時には問題とならないが、過渡応答時にはピニオンローラ11のスキューを助長し得る虞がある。さらに、ピニオンローラ11が外に飛び出す虞もある。
特許文献3では、遊星ローラの第1回転軸側及び第2回転軸側を、周方向に隣り合う2つのキャリアローラによって支持し、遊星ローラ及びインターナルリングの接触部位とキャリアピンとが主軸を中心として径方向に並んでおらず、周方向の異なる位置に配置される構成を採用している。このような構成を採用することにより、遊星ローラ及びキャリアローラ間の隙間を小さくすることができ、インターナルリングから受ける接線力により遊星ローラの自転軸が主軸に対して傾くスキュー現象の発生を抑制するものとしている。
しかし、特許文献3に開示の先行技術では、1つの遊星ローラを支持するため計4つのキャリアローラを必要とするため、トラクションドライブ装置全体で配置される複数の遊星ローラをそれぞれ支持するにはキャリアローラを多数配置する必要があり、構成が複雑であるばかりか、部品点数も増え、生産コスト、作業コスト及び部品管理コスト等が高騰することも考えられる。
前記サンローラの外側に配設され、背面方向にトルクカム機構を配設したカム側リングと、トルクカム機構を配設しない反カム側リングとからなる一対のリングローラと、
前記リングローラと前記サンローラとに圧接されるピニオンローラと、を備え、
前記一対のリングローラは、外側に配設されるリングドラムとの間で、ピニオンローラの自転軸に沿って移動可能で、かつ自転軸周りの回転位相がずれないように保持されており、
前記サンローラと前記ピニオンローラ間及び前記ピニオンローラと前記一対のリングローラ間に形成される油膜を介して動力を伝達するトラクションドライブ装置において、
前記カム側リングと反カム側リングとを同一形状としたことを特徴とする遊星ローラトラクションドライブ装置としたことである。
前記カムディスクと前記リングドラムの側部との間に介在される玉とで構成されており、
前記カムディスクと前記カム側リンクとの間には、スラストニードル軸受を配設したことを特徴とする遊星ローラトラクションドライブ装置としたことである。
前記カム側リングと中間部材との間に弾性部材を配設したことを特徴とする遊星ローラトラクションドライブ装置としたことである。
「第一実施形態」
以下、本発明に特徴的な構成及び作動・作用効果を中心に説明し、その他図5及び図6に示す従来のトラクションドライブ装置と同様の構成及び作動・作用効果については、図5及び図6と同一の箇所に同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
環状側部25の外周には、複数個の爪部(図示省略)が突設されてリングドラム15の凹部15a…に係合する構成を採用し、これにより環状側部25は、ピニオンローラ11の自転軸Ax2に沿って、カム側リング5、反カム側リング7とともに移動(並進移動)可能で、かつ環状側部25は、カム側リング5、反カム側リング7と自転軸周りの回転位相がずれないように保持されている。
環状側部25のカムディスク19との対向面には、周方向に複数個のカム面(カム溝)25eが凹設されている。
フランジ部19bにおける環状側部25との対向面には、周方向に複数個のカム面(カム溝)19eが凹設されている。
このカム面(カム溝)19eは、上述した環状側部25のカム面(カム溝)25eと、軸方向で相対向する位置にそれぞれ同一形状に形成されている。そして、このカム面(カム溝)19eと、上述した環状側部25のカム面(カム溝)25eとの間に玉27が組み込まれている。
また、本実施形態によれば、カム側リング5の爪部5a及び反カム側リング7の爪部7aと、リングドラム15の凹部15aとのそれぞれの係合部分におけるトルク伝達方向が一致するため、過渡応答時にもスキューを助長する作用は生じない。
このように、カム側と反カム側とで、リングドラム15と、カム側リング5の爪部5a及び反カム側リング7の爪部7aとの、それぞれの係合部におけるトルク伝達方向が異なっており、このトルク伝達方向の相違は、定常トルク伝達時には問題はないが、過渡応答時にはピニオンのスキューを助長し得るため好ましくない。
また、カム側リング5と反カム側リング7との形状が異なることからピニオンリング11への押付力(図6(a)にてA点からの押付力をP1、B点からの押付力をP2で示す。)の位置と大きさにも差異が生じてくるため、トラクション力も不均衡(図6(b)にて、A点のトラクション力をTr1、B点のトラクション力をTr2で示す。)になり、ピニオンリング11のスキューを誘発する虞がある。
本実施形態によれば、上述の通り、リングドラム15と、カム側リング5の爪部5a及び反カム側リング7の爪部7aとの、それぞれの係合部におけるトルク伝達方向が、カム側と反カム側とで一致しており、過渡応答時においてもピニオンのスキューを助長する虞はない。
また、本実施形態によれば、カム側リング5と反カム側リング7との形状を統一化(同一)したため、ピニオンリング11への押付力(図3(a)にてA点からの押付力をP1、B点からの押付力をP2で示す。)の位置と大きさにも差異がなくなり、トラクション力の不均衡もなくなるため(図3(b)にて、A点のトラクション力をTr1、B点のトラクション力をTr2で示す。)、ピニオンリング11のスキュー誘発も是正される。
「第二実施形態」
中間部材37は、環状の板状に形成され、そのスラストニードル転走面を鏡面仕上げする。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態及び図5に示す従来技術と同じであるためその説明は省略する。
すなわち、第一実施形態の構成を採用する場合、カム側リング5の内周面(ピニオンローラ転がり接触面)5b及びスラストニードル軸受29と接触する面(スラストニードル転走面)5fの二面を鏡面加工する必要がある。
この場合において、内周面5bの鏡面加工を終え、さらにスラストニードル転走面5fの鏡面加工をするときに、既に鏡面加工した内周面5b側の面を傷付けないように気を付けながら作業しなければならないが、本実施形態によればそのようなことも不要である。作業管理が容易となる。
本実施形態の構造を採用すれば、カム側リング5も弾性変形しなくなり、フレッチング摩耗も低減される。
3 サンローラ
5 カム側リング
7 反カム側リング
9 リングローラ
11 ピニオンリング
13 トルクカム機構
15 リングドラム
19 カムディスク
25 環状側部(リングドラム側部)
27 玉
29 スラストニードル軸受
37 中間部材
Claims (3)
- 入力軸の外周に固定されて配設されるサンローラと、
前記サンローラの外側に配設され、背面側にトルクカム機構を配設したカム側リングと、トルクカム機構を配設しない反カム側リングとからなる一対のリングローラと、
前記リングローラと前記サンローラとに圧接されるピニオンローラと、を備え、
前記一対のリングローラは、外側に配設されるリングドラムとの間で、ピニオンローラの自転軸に沿って移動可能で、かつ自転軸周りの回転位相がずれないように保持されており、
前記サンローラと前記ピニオンローラ間及び前記ピニオンローラと前記一対のリングローラ間に形成される油膜を介して動力を伝達する遊星ローラトラクションドライブ装置において、
前記カム側リングと反カム側リングとを同一形状としたことを特徴とする遊星ローラトラクションドライブ装置。 - 前記トルクカム機構は、前記カム側リングと前記リングドラムの側部とのそれぞれの間に間隔をあけて配設されるカムディスクと、
前記カムディスクと前記リングドラムの側部との間に介在される玉とで構成されており、
前記カムディスクと前記カム側リンクとの間には、スラストニードル軸受を配設したことを特徴とする請求項1に記載の遊星ローラトラクションドライブ装置。 - 前記カム側リングと前記スラストニードル軸受との間に中間部材を配設し、
前記カム側リングと中間部材との間に弾性部材を配設したことを特徴とする請求項2に記載の遊星ローラトラクションドライブ装置。
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