JP2022076646A - 金属化合物を担持した酸化チタンの水性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】イオン性の影響を受けにくく混和性が良好で、分散性の良い金属担持酸化チタンの水性組成物を提供する。【解決手段】湿潤分散剤(A)と、光触媒(B)及び水性媒体(C)を含有し、前記湿潤分散剤(A)が、アンモニウム塩基を有するコポリマー、又は、遊離脂肪酸基を有する酸価10mg KOH/g以上のコポリマーであり、前記光触媒(B)が、酸化チタンに金属化合物が担持されたものであることを特徴とする、水性組成物。【選択図】 なし

Description

本発明は、金属化合物を担持した酸化チタンの抗ウイルス剤を分散させた水性組成物に関する。
近年、衛生的機能として抗ウイルス性、抗菌性への要望が高まっており、特に新型インフルエンザやコロナウイルス感染症などの世界的な流行リスクへの対策として抗ウイルス剤(ウイルス不活化剤)を用いた抗ウイルス性付与が求められている。
前記抗ウイルス剤としては、例えば、第4級アンモニウム塩、銀系化合物、1価銅化合
物等を用いた種々の提案がされているが、材料自体に強い皮膚感作性を有していたり、高
ウイルス性が不十分であったり、酸化変色による意匠性の低下が生じる問題が指摘されて
いた。これに対し、酸化チタンを用いた光触媒は、抗ウイルス性を含む高い光触媒活性を有し、人体に無害であるとの理由から、抗ウイルス剤としての検討が進められている。
抗ウイルス剤を対象物品に加工するには、抗ウイルス剤を水や溶剤などの任意の媒体へ分散した分散体を、定着用のバインダーや各種添加剤と配合して加工することが一般的である。酸化チタンの水での分散は、一般的な無機顔料のスラリー同様にアニオン型活性剤、例えばポリカルボン酸構造を有する分散体で分散することは公知であるが(例えば非特許文献1参照)、他の材料を配合する際に混和性が劣るという問題点があった。分散剤の分散性と混和性を両立する上手段として、特定の範囲の官能基を導入した分散剤を使用する方法がある(例えば特許文献1参照)が、抗ウイルス剤に対して分散性と混和性を両立する最適な官能基、範囲を示すものではない。
特開平5-17266号公報
JETI Vol.66、No.6 Page105-107
本発明者らは、酸化チタンの水分散体に他の材料を配合する際の低い混和性はイオン性の影響に起因すると仮定した。
本発明の課題は、イオン性の影響を受けにくく混和性が良好で、分散性の良い水性組成物を提供することにある。
本発明者らが、鋭意研究した結果、特定の湿潤分散剤を用いることで、イオン性の影響を受けにくく混和性が良好で、分散性の良い水性組成物を得られることを見出した。
即ち、本発明は、湿潤分散剤(A)と、光触媒(B)及び水性媒体(C)を含有し、前記湿潤分散剤(A)が、アンモニウム塩基を有するコポリマー、又は、遊離脂肪酸基を有する酸価10mg KOH/g以上のコポリマーであり、前記光触媒(B)が、酸化チタンに金属化合物が担持されたものであることを特徴とする、水性組成物を提供する。
また本発明は、前記記載の水性組成物によるコーティング層を有する積層体を提供する。
本発明により、イオン性の影響を受けにくく混和性が良好で、分散性の良い水性組成物が提供できる。水性組成物は水性塗料、繊維加工剤、水性インキ、コート剤、スプレー剤、原着糸(スラリー押出法)、及び壁紙等に応用できることが期待される。
本発明について詳細に説明する。
(言葉の定義)
本発明において「部」とは全て「質量部」を示し、「%」とは全て「質量%」を示す。また、「水性組成物全量」とは、水性媒体、有機溶剤等の揮発性成分を全て含む水性組成物の全量を示し、「水性組成物固形分全量」とは、揮発性成分を含まない、不揮発性成分のみの全量を示す。
(湿潤分散剤(A))
本発明の水性組成物に使用する湿潤分散剤(A)としては、アンモニウム塩基を有するコポリマー、又は、遊離脂肪酸基を有する酸価10mg KOH/g以上のコポリマーを使用できる。
本発明におけるコポリマーは、比較的高分子のものが好ましく用いられ、例えばコポリマーの分子量として500~200,000が好ましく1,000~150,000がより好ましい。アンモニウム塩基を有するコポリマーとしては、例えば多官能ポリマー、アクリル系共重合物が好ましい。コポリマーの分子量が上記範囲内であれば、分散性が向上する。
多官能ポリマーとしては、例えば、アミン基、カルボキシル基、エーテル基、シリル基等、官能基を有する重合性単量体を複数種、構成単位に持つポリマーが挙げられる。
アクリル系共重合物としては、アクリル系の重合性単量体、例えばメタクリル酸とアクリル酸などを構成単位にもつ共重合物が挙げられる。
アンモニウム塩基とは、例えばアルキロールアミン塩が挙げられる。
遊離脂肪酸基としては、例えば(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、無水マレイン酸、シトラコン酸等のカルボキシル基を有する重合性単量体を構成単位とすることで得ること可能である。
酸価は後述の実施例に記載の評価方法により測定される酸価で規定される。遊離脂肪酸基を有するコポリマーの酸価としては、10mg KOH/g以上であり、好ましくは20mg KOH/g以上であり、また、通常150mg KOH/g以下であり、好ましくは100mg KOH/g以下である。遊離脂肪酸基を有するコポリマーの酸価は10mg KOH/g以上150mg KOH/g以下でもよく、10mg KOH/g以上100mg KOH/g以下でもよく、20mg KOH/g以上150mg KOH/g以下でもよく、20mg KOH/g以上100mg KOH/g以下でもよい。
上記範囲に該当する湿潤分散剤(A)としては、ビックケミー・ジャパン社製、BYK-154、DISPERBYK180、DISPERBYK181、DISPERBYK190、DISPERBYK191、DISPERBYK194Nなどが具体的に挙げられる。
前記湿潤分散剤は、本発明の水性組成物中の光触媒(B)100質量部に対して、固形分換算で1.5~30質量部であることが好ましい。1.5質量部以上であれば、十分な量の分散剤が光触媒(B)の表面に保持される点で好ましい。反対に30質量部以下であれば、光触媒(B)の表面から余剰となった湿潤分散剤による凝集を抑制する点で好ましい。中でも1.5~20質量部であることが好ましく、1.5~10質量部であることが最も好ましい。
前記湿潤分散剤(A)は金属化合物を担持している酸化チタン表面上への吸着性に優れると共に、比較的高分子であることで微粒子化した後の凝集を抑制すると考えられる。
(光触媒(B))
光触媒(B)は優れた抗ウイルス性を得る上で必須の成分であり、酸化チタン(a)に金属化合物が担持されたものが一層優れた抗ウイルス性が得られる点から、好ましく用いられる。また、ウイルスとは、DNAウイルス及びRNAウイルスを意昧するが、細菌に感染するウイルスであるバクテリオファージ(以下、「ファージ」と略記することもある)も包含する。
前記酸化チタン(a)としては、例えば、ルチル型酸化チタン(a1)、アナターゼ型酸化チタン、ブルッカイト型酸化チタン等を用いることができる。これらの酸化チタンは単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも、優れた可視光領域での光触媒活性を有する点から、ルチル型酸化チタン(a1)を含むことが好ましい。
前記前記ルチル型酸化チタン(a1)の含有率(ルチル化率)としては、より一層優れた明所及び暗所における抗ウイルス性、明所における有機化合物分解性、及び、可視光応答性が得られる点から、15モル%以上であることが好ましく、50モル%以上あることがより好ましく、90モル%以上が更に好ましい。
前記酸化チタン(a)の製造方法としては、一般的に、液相法と気相法とが知られている。前記液相法とは、イルメナイト鉱などの原料鉱石を溶解した液から得られる硫酸チタニルを、加水分解又は中和して酸化チタンを得る方法である。また、気相法とは、ルチル鉱などの原料鉱石を塩素化して得られる四塩化チタンと、酸素との気相反応により酸化チタンを得る方法である。なお、両方法により製造された酸化チタンを区別する方法としては、その不純物を分析することが挙げられる。前記液相法により製造された酸化チタンは、その生成物にイルメナイト鉱石中の不純物に由来するジルコニウム、ニオブなどが含まれている。これに対し、気相法では四塩化チタンを精製して、不純物を取り除く工程を有するため、酸化チタン中には、これらの不純物はほとんど含まれない。
前記気相法により製造された酸化チタンは、均一な粒子径を生成可能な利点があるものの、2次凝集体は生成しにくいため、見かけの比表面積が高くなることにより反応工程時における混合液の粘度が高くなると考えられる。これに対し、液相法により製造された酸化チタン(a)は、焼成工程において緩やかな2次凝集体を生成することが考えられ、1次粒子に起因する比表面積(BET値)に対して、凝集力は少なく混合液の粘度を抑制することが可能である。以上の理由より、前記酸化チタン(a)としては光触媒(B)の生産性、水性組成物の他の材料との混和性がより一層向上できる点から、液相法により製造された酸化チタンが好ましい。
前記酸化チタン(a)のBET比表面積としては、より一層優れた抗ウイルス性、及び、可視光応答性が得られる点から、1~200m/gの範囲が好ましく、3~100m/gの範囲がより好ましく、4~70m/gの範囲がより好ましく、8~50m/gの範囲が更に好ましく、光触媒(B)の生産性をより一層高めることができる点から、7.5~9.5m/gの範囲であることが好ましい。なお、前記ルチル型酸化チタン(a1)のBET比表面積の測定方法は、後述する実施例にて記載する。
前記酸化チタン(a)の1次粒子径としては、より一層優れた抗ウイルス性、及び、可視光応答性が得られる点から、0.01~0.5μmの範囲が好ましく、0.06~0.35μmの範囲がより好ましい。なお、前記酸化チタン(a)の1次粒子径の測定方法は、透過型電子顕微鏡(TEM)を使用して、電子顕微鏡写真から一次粒子の大きさを直接計測する方法で測定した値を示す。具体的には、個々の酸化チタンの1次粒子の短軸径と長軸径を計測し、平均をその1次粒子の粒子径とし、次に100個以上の酸化チタン粒子について、それぞれの粒子の体積(重量)を、求めた粒子径の立方体と近似して求め、体積平均粒径を平均1次粒子径とした。
また、光触媒としては、可視光領域における光触媒活性を一層向上し、実用的な室内光の下で、抗ウィルス活性を発現しやすい点から、酸化チタン(a)に金属化合物が担持されたものを用いることが好ましい。
前記金属化合物としては、遷移金属の化合物を用いることができる。金属化合物として、例えば、鉄化合物、銅化合物、亜鉛化合物、タングステン化合物等を用いることができる。これらの中でも、より一層優れた抗菌性、及び、抗ウイルス性が得られる点から、銅化合物が好ましく、2価銅化合物がより好ましい。2価銅化合物は1価銅化合物のように酸化による変色のおそれが少ないため、経時的な変色も抑制することができる。前記酸化チタン(a)への金属化合物の担持方法としては、公知の手法を用いることができる。
次に、最も好ましい態様である、酸化チタン(a)に2価銅化合物を担持する方法について説明する。
前記酸化チタン(a)に2価銅化合物を担持する方法としては、例えば、ルチル型酸化チタン(a1)を含む酸化チタン(a)、2価銅化合物原料(b)、水(c)、及び、アルカリ性物質(d)の混合工程(i)を有する方法が挙げられる。
前記混合工程(i)における前記酸化チタン(a)の濃度としては、3~40質量%の範囲が好ましい。なお、本発明においては、液相法により製造された酸化チタン(a)を用いた場合には、酸化チタン(a)の濃度を高めても取扱いの良好な混合工程を行うことができ、具体的には、前記酸化チタン(a)の濃度が、25質量%を超えて40質量%以下の範囲でも良好に混合工程を行うことができる。
前記2価銅化合物原料(b)としては、例えば、2価銅無機化合物、2価銅有機化合物等を用いることができる。
前記2価銅無機化合物としては、例えば、硫酸銅、硝酸銅、沃素酸銅、過塩素酸銅、シュウ酸銅、四ホウ酸銅、硫酸アンモニウム銅、アミド硫酸銅、塩化アンモニウム銅、ピロリン酸銅、炭酸銅等の2価銅の無機酸塩;塩化銅、フッ化銅、臭化銅等の2価銅のハロゲン化物;酸化銅、硫化銅、アズライト、マラカイト、アジ化銅などを用いることができる。これらの化合物は単独で用いても2種以上を併用してもよい。
前記2価銅有機化合物としては、例えば、蟻酸銅、酢酸銅、プロピオン酸銅、酪酸銅、吉草酸銅、カプロン酸銅、エナント酸銅、カプリル酸銅、ペラルゴン酸銅、カプリン酸銅、ミスチン酸銅、パルミチン酸銅、マルガリン酸銅、ステアリン酸銅、オレイン酸銅、乳酸銅、リンゴ酸銅、クエン酸銅、安息香酸銅、フタル酸銅、イソフタル酸銅、テレフタル酸銅、サリチル酸銅、メリト酸銅、シュウ酸銅、マロン酸銅、コハク酸銅、グルタル酸銅、アジピン酸銅、フマル酸銅、グリコール酸銅、グリセリン酸銅、グルコン酸銅、酒石酸銅、アセチルアセトン銅、エチルアセト酢酸銅、イソ吉草酸銅、β-レゾルシル酸銅、ジアセト酢酸銅、ホルミルコハク酸銅、サリチルアミン酸銅、ビス(2-エチルヘキサン酸)銅、セバシン酸銅、ナフテン酸銅、オキシン銅、アセチルアセトン銅、エチルアセト酢酸銅、トリフルオロメタンスルホン酸銅、フタロシアニン銅、銅エトキシド、銅イソプロポキシド、銅メトキシド、ジメチルジチオカルバミン酸銅等を用いることができる。これらの化合物は単独で用いても2種以上を併用してもよい。
前記2価銅化合物原料(b)としては、前記したものの中でも、下記一般式(1)で示されるものを用いることが好ましい。
CuX (1)
(式(1)において、Xは、ハロゲン原子、CHCOO、NO、又は、(SO1/2を示す。)
前記式(1)におけるXとしては、ハロゲン原子であることがより好ましく、塩素原子が更に好ましい。
前記混合工程(i)における前記2価銅化合物原料(b)の使用量としては、前記酸化チタン(a)100質量部に対して、0.01~20質量部の範囲であることが好ましく、0.1~15質量部の範囲がより好ましく、0.3~10質量部の範囲が更に好ましい。
前記水(c)は、混合工程(i)における溶媒であり、水単独が好ましいが、必要に応じてその他の溶媒を含んでいてもよい。前記その他の溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール等のアルコール溶媒;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン溶媒;ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン等を用いることができる。これらの溶媒は単独で用いても2種以上を併用してもよい。
前記アルカリ性物質(d)としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルアミン、トリメチルアミン、アンモニア、塩基性界面活性剤等を用いることができ、水酸化ナトリウムを用いることが好ましい。
前記アルカリ性物質(d)は、反応を制御しやすい点から、溶液として添加するのが好ましく、添加するアルカリ溶液の濃度としては、0.1~5mol/Lの範囲であることが好ましく、0.3~4mol/Lの範囲がより好ましく、0.5~3mol/Lの範囲が更に好ましい。
前記混合工程(i)は、前記酸化チタン(a)、2価銅化合物原料(b)、水(c)、及び、アルカリ性物質(d)を混合すればよく、例えば、まず水(c)に酸化チタン(a)を混合するとともに必要に応じて撹拌し、次いで、2価銅化合物原料(b)を混合し、撹拌し、その後、アルカリ性物質(d)を添加して撹拌する方法が挙げられる。この混合工程(i)により、前記2価銅化合物原料(b)由来の2価銅化合物が前記酸化チタン(a)に担持することとなる。
前記混合工程(i)における全体の撹拌時間としては、例えば、5~120分間が挙げられ、好ましくは10~60分間である。混合工程(i)時における温度としては、例えば、室温~70℃の範囲が挙げられる。
酸化チタン(a)への2価銅化合物の担持が良好である点から、前記酸化チタン(a)、2価銅化合物原料(b)、及び、水(c)を混合・撹拌し、その後アルカリ性物質(d)を混合・撹拌した後の混合物のpHとしては、好ましくは8~11の範囲であり、より好ましくは9.0~10.5の範囲である。
前記混合工程(i)が終了した後には、混合液を固形分として分離することができる。前記分離を行う方法としては、例えば、濾過、沈降分離、遠心分離、蒸発乾燥等が挙げられるが、濾過が好ましい。分離した固形分は、その後必要に応じて、水洗、解砕、分級等を行ってもよい。
前記固形分を得た後には、前記酸化チタン(a)上に担持された前記2価銅化合物原料(b)由来の2価銅化合物を、より強固に結合することができる点から、固形分を熱処理することが好ましい。熱処理温度としては、好ましくは150~600℃の範囲であり、より好ましくは250~450℃の範囲である。また、熱処理時間は、好ましくは1~10時間であり、より好ましくは、2~5時間である。
以上の方法によって、酸化チタン(a)に2価銅化合物が担持した酸化チタンを含有する酸化チタン組成物が得られる。前記酸化チタン(a)に担持された2価銅化合物の担持量としては、酸化チタン(a)100質量部に対して、0.01~20質量部の範囲であることが、抗ウイルス性を含む光触媒活性の点から好ましい。前記2価銅化合物の担持量は、前記混合工程(i)における前記2価銅化合物原料(b)の使用量によって調整することができる。
前記光触媒(B)の含有量としては、抗ウイルス性を向上できる点から、前記組成物中0.3~60質量部の範囲が好ましく、0.3~30質量部の範囲がより好ましい。
(水性媒体(C))
本発明の水性組成物に使用される水性媒体(C)は、水を主成分とする水性媒体であり、有機溶剤を含有してもよい。本発明では、水のみを用いても良く、また水及び有機溶剤との混合物を用いても良いが、環境負荷低減と安全性向上の観点から、有機溶剤の使用量はできる限り少ないことが好ましい。
有機溶剤を含有する場合は、水性組成物全量中、有機溶剤を30質量%以下で含有することが好ましく、5質量%以下で含有することが好ましい。
使用可能な有機溶剤としては特に限定はないが、例えば、水と混和する有機溶剤が好ましく、1-ブタノール、イソブタノール、1-ペンタノール、2-メチル-2-ペンタノール、3-メチル-3-ペンタノール、メチルエチルケトン、
メタノール、エタノール、n-プロピルアルコール(以下、NPAとも記載する)、イソプロピルアルコール(以下、IPAとも記載する)等の単官能アルコール、各種ジオール、グリセリン等の多価アルコール、
エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、1,10-デカンジオール、1,12-ドデカンジオール、プロピレングリコール、1,2ブタンジオール、3-メチル―1,3ブタンジオール、1、2ペンタンジオール、2-メチル―1,3プロパンジオール、1,2ヘキサンジオール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール等のジオール、
ビスフェノールA、ビスフェノールAの炭素数2又は3のアルキレンオキサイド(平均付加モル数1以上16以下)付加物である芳香族ジオール、水素添加ビスフェノールA等の脂環式ジオールポリオキシプロピレン-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、シクロヘキサンジオール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、エチルカルビトール、γ-ブチロラクトン、等が挙げられる。これらは1種で使用してもよく複数種混合して使用してもよく限定はない。
中でも、1-ブタノール、イソブタノール、1-ペンタノール、2-メチル-2-ペンタノール、3-メチル-3-ペンタノール、メチルエチルケトン、メタノール、エタノール、n-プロピルアルコール(以下、NPAとも記載する)、イソプロピルアルコール(以下、IPAとも記載する)、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル(1-メトキシ2-プロパノール)(PGMとも記載する)、エチレングリコールが好ましい。
(界面活性剤)
本発明においては、所望の物性に応じて、前記湿潤分散剤(A)とは別に界面活性剤を添加することもできる。界面活性剤としては特に限定なく本技術分野において汎用の界面活性剤を使用することができるが、中でも、アセチレン系界面活性剤やアルコールアルコキシレート系界面活性剤が好ましい。
本発明で使用するアセチレン系界面活性剤として具体的には、2,5-ジメチル-3-ヘキシン-2,5-ジオール、3,6-ジメチル-4-オクチン-3,6-ジオール、2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオール、3,5-ジメチル-1-ヘキシン-3-オール、3-メチル-1-ブチン-3-オール、3-メチル-1-ペンチン-3-オール、3-ヘキシン-2,5-ジオール、2-ブチン-1,4-ジオール等が挙げられる。又、市販品としては、サーフィノール61、82、104(いずれも、エアープロダクツ社製)等 のアルキレンオキサイド非変性アセチレングリコール系界面活性剤や、
サーフィノール420、440、465、485、TG、2502、ダイノール604、607、サーフィノールSE、MD-20、オルフィンE1004、E1010、PD-004、EXP4300、PD-501、PD-502、SPC(いずれも、日信化学工業(株)製)、アセチレノールEH、E40、E60、E81、E100、E200(いずれも、川研ファインケミカル(株)製)等のアルキレンオキサイド変性アセチレングリコール系界面活性剤等が挙げられる。中でもアルキレンオキサイド変性アセチレングリコール系界面活性剤が好ましい。
また、本発明で使用するアルコールアルコキシレート系界面活性剤として具体的には、
DYNWET800(ビックケミー・ジャパン社製)が挙げられる。
これらアセチレン系界面活性剤、アルコールアルコキシレート系界面活性剤は各々単独で使用してもよいし、2つ以上組み合わせて使用してもよい。
これらアセチレン系界面活性剤及び/又はアルコールアルコキシレート系界面活性剤の添加量の総量が水性組成物全量の0.1~1質量%である事が好ましい。これらのアセチレン系界面活性剤は、単独で使用してもよいし、2つ以上組み合わせて使用しても良く、アセチレン系界面活性剤及び/又はアルコールアルコキシレート系界面活性剤の添加量の総量が水性組成物全量の0.1質量%以上であれば、基材との塗れ性が向上し基材との密着性を保持する事ができる。アセチレン系界面活性剤及び/又はアルコールアルコキシレート系界面活性剤の添加量の総量が水性組成物全量の1質量%以下であれば、耐摩耗性、耐水性摩耗性、及び耐スクラッチ性が低下する事もない。
更に必要に応じ、その他アクリルポリマー系界面活性剤(例えばポリフローWS-314共栄社化学(株)社製)や、変性シリコーン系界面活性剤(例えばポリフローKL-401共栄社化学(株)社製)を使用してもよい。
使用する界面活性剤の総量は前記理由から水性組成物全量の0.1~1質量%である事が好ましい。
(ワックス)
本発明においては、所望の物性に応じて、ワックスを添加することもできる。ワックスとしては、炭素系ワックスが好ましく、炭素ワックスとしては流動パラフィン、天然パラフィン、合成パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、フルオロカーボンワックス、エチレン-プロピレン共重合体ワックス、4フッ化エチレン樹脂ワックス、フィッシャー・トロプシュワックス等が挙げられる。これらのワックスは、単独で使用してもよいし、2つ以上組み合わせて使用しても良く、これらワックスの添加量の総量が水性組成物全量の0.5~5質量%である事が好ましい。ワックスの添加量の総量がインキ全量の0.5質量%以上であれば、耐摩耗性、耐水性摩耗性、耐スクラッチ性を保持する事ができ、且つ、光触媒(B)の分散性を向上させることができる。ワックスの添加量の総量が水性組成物全量の5質量%以下であれば、積層体としたときの基材との密着性、耐摩耗性、耐水性摩耗性、及び耐スクラッチ性を保持する事ができる。
本発明においては、その他、体質顔料、レベリング剤、消泡剤、可塑剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、芳香剤、難燃剤なども含むこともできる。中でも耐摩擦性、滑り性等を付与するためのオレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド等の脂肪酸アミド類及びコーティング時の発泡を抑制するためのシリコン系、非シリコン系消泡剤等が有用である。
また、本発明の水性組成物は着色剤を含有してもよい。着色剤としては一般のインキ、塗料、及び記録剤などに使用されている染料、無機顔料、有機顔料を挙げることができる。中でも無機顔料や有機顔料等の顔料が好ましい。
(水性組成物の製造方法)
本発明の水性組成物は、前記湿潤分散剤(A)や光触媒(B)等を水性媒体(C)中に撹拌混合することにより得られる。分散機としてはビーズミル、アイガーミル、サンドミル、ガンマミル、アトライター等を用いて製造できる。
(水性組成物によるコーティング層)
本発明の水性組成物は、一般的なコーティング方法によりプラスチック材料、紙、成形品、フィルム基材、包装材等の基材等にコーティング可能である、具体的には、グラビアロールコーティング(グラビアコーター)、フレキソロールコーティング(フレキソコーター)、リバースロールコーティング、ワイヤーバーコーティング、リップコーティング、エアナイフコーティング、カーテンフローコーティング、スプレーコーティング、浸漬コーティング、はけ塗り法等が採用できる。中でも工業的観点から、グラビアロールコーティング(グラビアコーター)、フレキソロールコーティング(フレキソコーター)を使用することが好ましい。
また、基材を本発明の水性組成物に含浸させることにより、基材の表面上にコーティング層を設けてもよい。
本発明によるコーティング層の厚みは、用途や基材の材質により適宜調整できる。本発明によるコーティング層の厚みは、例えば0.1μm~100μmの範囲が好ましく、0.3μm~80μmの範囲が好ましく、0.5~50μmの範囲が好ましい。
本発明の水性組成物は分散性に優れていることから、該水性組成物を用いて形成されたコーティング層において、光触媒(B)の一部が露出される構造となりやすい。そのため、本発明におけるコーティング層は抗ウイルス機能を最大限に発揮することができる。
(水性組成物によるコーティング層を有する積層体)
((積層体の基材))
本発明で使用する基材としては、紙基材、繊維質基材、プラスチック基材、金属板等の基材が挙げられる。
紙基材は、木材パルプ等の製紙用天然繊維を用いて公知の抄紙機にて製造されるが、その抄紙条件は特に規定されるものではない。製紙用天然繊維としては、針葉樹パルプ、広葉樹パルプ等の木材パルプ、マニラ麻パルプ、サイザル麻パルプ、亜麻パルプ等の非木材パルプ、およびそれらのパルプに化学変性を施したパルプ等が挙げられる。パルプの種類としては、硫酸塩蒸解法、酸性・中性・アルカリ性亜硫酸塩蒸解法、ソーダ塩蒸解法等による化学パルプ、グランドパルプ、ケミグランドパルプ、サーモメカニカルパルプ等を使用することができる。
また、市販の各種上質紙やコート紙、裏打ち紙、含浸紙、ボール紙や板紙などを用いることもできる。
繊維質基材は、材質の例としては、例えばコットン(綿)、リネン(麻)、シルク(絹)等の天然繊維(植物繊維・動物繊維);ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリウレタン等の化学繊維が挙げられる。
繊維質基材の形態の例としては、例えば編物、織物、不織布等が挙げられる。
プラスチック基材としては、プラスチック材料、成形品、フィルム基材、包装材等の基材に使用される基材であればよいが、特に、グラビアロールコーティング(グラビアコーター)、フレキソロールコーティング(フレキソコーター)を使用する場合には、グラビア・フレキソ印刷分野で通常使用されているフィルム基材をそのまま使用できる。
具体的には例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46等のポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート(以下PETと称する場合がある)、ポリエチレンナフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリトリメチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリ乳酸等のポリヒドロキシカルボン酸、ポリ(エチレンサクシネート)、ポリ(ブチレンサクシネート)等の脂肪族ポリエステル系樹脂などの生分解性樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアリレート樹脂又はそれらの混合物等の熱可塑性樹脂よりなるフィルムやこれらの積層体が挙げられるが、中でも、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレンからなるフィルムが好適に使用できる。これらの基材フィルムは、未延伸フィルムでも延伸フィルムでもよく、その製法も限定されるものではない。また、基材フィルムの厚さも特に限定されるものではないが、通常は1~500μmの範囲であればよい。
((水性組成物を用いた印刷物))
基材フィルムの印刷面には、コロナ放電処理がされていることが好ましく、アルミ、シリカ、アルミナ等が蒸着されていてもよい。
また基材は、前記紙基材やフィルム基材をドライラミネート法や無溶剤ラミネート法、あるいは押出ラミネート法により積層させた積層構造を有する積層体(積層フィルムと称される場合もある)であっても構わない。また該積層体の構成に、金属箔、金属蒸着膜層、無機蒸着膜層、酸素吸収層、アンカーコート層、印刷層、ニス層等があっても構わない。このような積層体は用途に応じて多種存在するが、現在食品包装用や生活用品に最も多く使用される構成は、紙基材やフィルム基材を(F)と表現し、印刷やニス層を(P)と表現し、金属箔や蒸着膜層の金属あるいは無機層を(M)と表現し、接着剤層を(AD)、ホットメルト接着剤やヒートシール剤やコールドシール剤を(AD2)と表現すると、積層フィルムの具体的態様として以下の構成が考えられるが、もちろんこれに限定されることはない。
(F)/(P)/(F)
(F)/(P)/(AD)/(F)、
(F)/(P)/(AD)/(F)/(AD)/(F)、
(F)/(P)/(AD)/(M)/(AD)/(F)、
(F)/(P)/(AD)/(M)、
(F)/(P)/(AD)/(F)/(AD)/(M)/(AD)/(F)、
(F)/(P)/(AD)/(M)/(AD)/(F)/(AD)/(F)、
(M)/(P)/(AD)/(M)、
(M)/(P)/(AD)/(F)/(AD)/(M)、
(P)/(F)
(P)/(F)/(P)
(P)/(F)/(AD)/(F)、
(P)/(F)/(AD)/(F)/(AD)/(F)、
(F)/(P)/(F)/(AD2)
(F)/(P)/(AD2)
(F)/(P)/(AD)/(M)/(AD2)
前記単層の基材、積層構造を有する積層体は、業界や使用方法等により、機能性フィルム、軟包装フィルム、シュリンクフィルム、生活用品包装用フィルム、医薬品包装用フィルム、食品包装用フィルム、カートン、ポスター、チラシ、CDジャケット、ダイレクトメール、パンフレット、化粧品や飲料、医薬品、おもちゃ、機器等のパッケージ等に用いられる上質紙、コート紙、アート紙、模造紙、薄紙、厚紙等の紙、各種合成紙等様々な表現がなされているが、本発明の水性組成物によるコーティング層を有する積層体は特に限定なく使用することができる。この際本発明の水性組成物は、これらを使用した容器や包装材とした際に最表層となる面にコーティングされることが好ましい。
前述の通り、積層構造を有する積層体として、基材には印刷層が施された印刷層を有する積層体も多いが、本発明の水性組成物は、該コーティング層を有する基材上にコーティングすることももちろんでき好ましい。
印刷インキ層に使用される印刷インキには特に限定はなく、オフセット平版インキ、グラビア印刷インキ、フレキソ印刷インキ、インクジェット印刷インキ等の印刷層上にコーティングは可能である。特に、コーティング方法ついてグラビアロールコーティング(グラビアコーター)、フレキソロールコーティング(フレキソコーター)を使用する場合には、インライン印刷が可能であり、グラビア印刷インキやフレキソ印刷インキと組み合わせることが、工業的に好ましい。
((水性組成物を用いた布帛))
本発明の水性組成物は、水性組成物と水性媒体、固着樹脂を後述する増粘剤、添加剤等を撹拌混合することにより、布帛すなわち繊維加工剤にも好適に使用する事ができる。繊維加工剤には、塗布(プリント)方式に応じた粘度等の適性を付与するため、増粘剤等を配合することができる。増粘剤は、繊維加工剤を増粘させ、スクリーン印刷等への印刷適性を付与する材料で、例えば、ウレタン系増粘剤、アクリル系増粘剤、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、プロピオキシセルロース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸エステル、ポリカルボン酸等が挙げられる。
前述の固着樹脂にはアクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等、繊維加工用の固着樹脂を幅広く使用することができる。
前述の繊維加工剤には、上記したものの他、顔料、染料、アンモニア水等のpH調整剤、プロピレングリコール等の湿潤剤、ミネラルスピリット等の石油系溶剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料分散剤、撥水剤、レベリング剤、消泡剤、界面活性剤、防腐剤、殺菌剤等の添加剤を配合することができる。
布帛を構成する繊維としては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、アクリル、ポリアミド等の合成繊維;綿、麻、木材パルプ等のセルロース繊維;レーヨン等の再生セルロース繊維;トリアセテート等の酢酸セルロース繊維;羊毛、絹等のタンパク繊維;又はこれらを混紡、混織した有機質繊維等が挙げられる。更に、これらの有機質繊維に無機繊維等を含むものであってもよい。なかでも、合成繊維が好ましい。
布帛の形態は、例えば、織物、編物、不織布等のいずれの形態であってもよい。また、必要に応じて、布帛は、分散染料、酸性染料、直接染料、反応染料、顔料等により着色されていてもよい。
本発明の水性組成物を繊維加工剤として用いた積層体の布帛は、様々な繊維製品に使用でき、例えば、一般向け、インナー向け、スポーツ向け、メディカル向け等の衣料用品;布団カバー、シーツ等の寝装材;カーテン、カーペット、イス、クッションカバー、壁紙等のインテリア用品;テントシート、旗、幕等の産業資材;自動車、航空機、鉄道車両等の輸送車輌用シート素材;衛生材料;空気処理用の繊維材料;水処理用の繊維材料等に使用できる。
本発明の水性組成物を繊維加工剤として布帛に塗布(印捺)する方法としては、製版して印刷する方法が挙げられる。例えば、ローラー捺染機により印刷する方法や、フラットスクリーン捺染機、ロータリースクリーン捺染機等を用いてゴム、ウレタン樹脂、金属等のスキージまたはバーでスクリーン印刷する方法が挙げられる。また、スクリーン印刷に用いるスクリーンは、通常、60~300メッシュのものを用いる。また、グラビアコーター(ダイレクト式、リバースダイレクト式、オフセット式、リバースオフセット式)により印刷する方法が挙げられる。印捺後は、100~180℃で1~5分の乾燥・熱処理工程を行い、布帛への繊維加工剤の定着を行う。
本発明の水性組成物を繊維加工剤として布帛に塗布する方法として、上記の製版を使用しない印刷方法が挙げられる。例えば、正回転型ロールコーター、リバースロールコーター、ナイフコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、エアードクターコーター、カーテン(フロー)コーター、ファウンテンコーター、キスコーター(ロール式、ビード式)等を使用したコーティングによる各種印刷方法も用いることができる。さらに、本発明の繊維加工用樹脂組成物を浸漬(パディング法)方式、噴霧(スプレー)方式、キャスト方式、スピンコート方式、インクジェット方式によって、布帛に塗布することもできる。
以下実施例により、本発明をより詳しく説明する。尚、実施例中の「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」をそれぞれ表す。
<特性の評価項目>
1.酸価:メーカーの2019.06版カタログ値、データシートより記載した。
2.分散性:作製した分散体1部をヘキサメタリン酸ナトリウム0.5%水溶液100部で希釈した溶液を粒度分布計(日機装(株)製 マイクロトラックMT-3300EX2)を用いて、同じくヘキサメタリン酸ナトリウム0.5%水溶液を測定溶媒として測定し、メジアン径(D50)で評価した。
3.抗ウイルス性:抗ファージウイルス試験(JIS R1756:2020を参照)により評価した。
1)光照射条件は、白色蛍光灯の光をN113フィルターによって紫外線をカットし、照度500ルクスとした。
2)作製した分散体を銅化合物担持酸化チタンが0.15g/m2となるように5cm×5cmのガラス板上に塗布し、濃度既知の100μLのQβファージ溶液を垂らした後、5cm×5cmのガラス板で挟んで評価用のサンプルとした。
3)4時間光照射したサンプルを、SCDLP液で回収し、適度に希釈したものを大腸菌と感染させ、寒天培地に塗布し、培養後のコロニー数をカウントすることで評価した。抗ウイルス性はQβファージの不活化度から下記の基準により評価した。
〇:不活化度が-2以下
×:不活化度が-2より大きい
4.混和性
1)作成した分散体10部と弱アルカリ性のアクリル樹脂(DIC株式会社製 RYUDYE-W FIXER 254PK)10部、イオン交換水50部の混合液を作成し、作製した混合液1部をヘキサメタリン酸ナトリウム0.5%水溶液50部で希釈した溶液を粒度分布計(日機装(株)製 マイクロトラックMT-3300EX2)を用いて、同じくヘキサメタリン酸ナトリウム0.5%水溶液を測定溶媒として測定し、メジアン径(D50)を測定した。
2)作成した分散体10部と弱酸性のアクリル樹脂(DIC株式会社製 DEXCEL CLEAR CONC M-206)10部、イオン交換水50部の混合液を作成し、作製した混合液1部をヘキサメタリン酸ナトリウム0.5%水溶液50部で希釈した溶液を粒度分布計(日機装(株)製 マイクロトラックMT-3300EX2)を用いて、同じくヘキサメタリン酸ナトリウム0.5%水溶液を測定溶媒として測定し、メジアン径(D50)を測定した。
3)1)と2)のメジアン径の比が、0.75~1.50を「〇」と評価した。
<水性組成物の調製>
1.銅化合物担持酸化チタンの調製
[調製例1]
(1)酸化チタン
a)結晶性ルチル型酸化チタン
b)製法:液相法(硫酸法)
c)物性値
・BET比表面積:9.0m/g
・ルチル化率:95.4%
・1次粒子径:0.18μm
(2)製造工程
a)混合工程(反応工程)
前記酸化チタン600質量部、塩化銅(ii)二水和物8質量部、水900質量部をステンレス容器中に混合した。次いで、混合物を撹拌機(特殊機化工業株式会社製「ロボミクス」)で撹拌し、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を混合液のpHが10になるまで滴下した。
b)脱水工程
定性濾紙(5C)により減圧濾過をおこない、混合液から固形分を分離し、更にイオン交換水で洗浄を実施した。次いで、洗浄後の固形物を120℃で12時間乾燥し、水分を除去した。乾燥後、ミル(イワタニ産業株式会社製「ミルサー」)で粉状の酸化チタン組成物を得た。
c)熱処理工程
精密恒温器(ヤマト科学株式会社製「DH650」)を用いて酸素存在下で450℃、3時間熱処理し、2価銅化合物が担持された酸化チタンを含有する酸化チタン組成物を得た。
なお、前記2価銅化合物が担持された酸化チタンにおける、2価銅化合物の担持量は酸化チタンに対して0.5質量%であった。
2.銅化合物担持酸化チタンの分散体の調製
調整例1で得られた酸化チタン組成物25部と水75部と分散剤(ビックケミー株式会社製「DISPERBYK-194N」4部を混合撹拌し、1.0mmφセラミックビーズ100部を加えたのち、サンドグラインダーで4時間磨砕した。磨砕終了後、上記ビーズと分散液を分離して、酸化チタン組成物分散液を得た。
3.水性組成物の調製
[実施例1]調整例1で得られた酸化チタン組成物25部と水75部と 湿潤分散剤(酸価75mgKOH/g、ビックケミー株式会社製「DISPERBYK-194N」)8部を混合撹拌し、1.0mmφセラミックビーズ100部を加えたのち、サンドグラインダーで4時間磨砕した。磨砕終了後、上記ビーズと分散液を分離して、酸化チタン組成物分散液を得た。
[実施例2]実施例1の 湿潤分散剤を 湿潤分散剤(酸価20mgKOH/g、ビックケミー株式会社製「DISPERBYK-2010」)4部に代えて混合撹拌し、1.0mmφセラミックビーズ100部を加えたのち、サンドグラインダーで4時間磨砕した。磨砕終了後、上記ビーズと分散液を分離して、酸化チタン組成物分散液を得た。
[実施例3]実施例1の 湿潤分散剤を 湿潤分散剤(酸価20mgKOH/g、ビックケミー株式会社製「DISPERBYK-191」)8部に代えて混合撹拌し、1.0mmφセラミックビーズ100部を加えたのち、サンドグラインダーで4時間磨砕した。磨砕終了後、上記ビーズと分散液を分離して、酸化チタン組成物分散液を得た。
[実施例4]実施例1の 湿潤分散剤を 湿潤分散剤(酸価10mgKOH/g、ビックケミー株式会社製「DISPERBYK-190」)4部に代えて混合撹拌し、1.0mmφセラミックビーズ100部を加えたのち、サンドグラインダーで4時間磨砕した。磨砕終了後、上記ビーズと分散液を分離して、酸化チタン組成物分散液を得た。
[実施例5]実施例1の 湿潤分散剤をコポリマーアンモニウム塩分散剤(ビックケミー株式会社製「DISPERBYK-181」)2部に代えて混合撹拌し、1.0mmφセラミックビーズ100部を加えたのち、サンドグラインダーで4時間磨砕した。磨砕終了後、上記ビーズと分散液を分離して、酸化チタン組成物分散液を得た。
[実施例6]実施例1の 湿潤分散剤をコポリマーアンモニウム塩分散剤(ビックケミー株式会社製「BYK-154」)2部に代えて混合撹拌し、1.0mmφセラミックビーズ100部を加えたのち、サンドグラインダーで4時間磨砕した。磨砕終了後、上記ビーズと分散液を分離して、酸化チタン組成物分散液を得た。
[実施例7]実施例1の 湿潤分散剤をコポリマーアンモニウム塩分散剤(ビックケミー株式会社製「DISPERBYK-180」)4部に代えて混合撹拌し、1.0mmφセラミックビーズ100部を加えたのち、サンドグラインダーで4時間磨砕した。磨砕終了後、上記ビーズと分散液を分離して、酸化チタン組成物分散液を得た。
実施例1~7の組成と評価結果を下表に示す。
Figure 2022076646000001

[比較例1]実施例1の 湿潤分散剤についてポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル構造を持つノニオン分散剤(第一工業製薬株式会社製「ノイゲンEA-137」)4部に代えて混合撹拌し、1.0mmφセラミックビーズ100部を加えたのち、サンドグラインダーで4時間磨砕した。磨砕終了後、上記ビーズと分散液を分離して、酸化チタン組成物分散液を得た。
[比較例2]実施例1の 湿潤分散剤を 湿潤分散剤(酸価無し、ビックケミー株式会社製「DISPERBYK-192」)4部に代えて混合撹拌し、1.0mmφセラミックビーズ100部を加えたのち、サンドグラインダーで4時間磨砕した。磨砕終了後、上記ビーズと分散液を分離して、酸化チタン組成物分散液を得た。
[比較例3]実施例1の 湿潤分散剤を「極性酸エステルと高分子アルコールの混合分散剤」(酸価40mgKOH/m2、ビックケミー株式会社製「DISPERBYK-2096」)4部に代えて混合撹拌し、1.0mmφセラミックビーズ100部を加えたのち、サンドグラインダーで4時間磨砕した。磨砕終了後、上記ビーズと分散液を分離して、酸化チタン組成物分散液を得た。
比較例1~3の組成と評価結果を下表に示す。
Figure 2022076646000002
特公平5-17266号公報

Claims (5)

  1. 湿潤分散剤(A)と、光触媒(B)及び水性媒体(C)を含有し、
    前記湿潤分散剤(A)が、アンモニウム塩基を有するコポリマー、又は、遊離脂肪酸基を有する酸価10mg KOH/g以上のコポリマーであり、
    前記光触媒(B)が、酸化チタンに金属化合物が担持されたものであることを特徴とする、水性組成物。
  2. 前記湿潤分散剤(A)が、多官能ポリマーのアルキロールアミン塩、及び、アクリル系共重合物のアンモニウム塩からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の水性組成物。
  3. 前記酸化チタンが、ルチル型酸化チタンを含むものである請求項1又は2に記載の水性組成物。
  4. 前記金属化合物が、遷移金属の化合物である請求項1~3のいずれか1項に記載の水性組成物。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の水性組成物のコーティング層を有する積層体。
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