JP2022070338A - プラスチック用離型剤 - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、シートやフィルムを成型したケース、トレー、カップなどの成形品は重ねて保管されるが、そこに離型剤を塗工すると、ブロッキングすることなく1つ1つスムーズに取り外すことができる。
従って、希釈安定性、機械安定性、保存安定性に優れ、濡れ性が良好、かつプラスチックに対してクラックを生じないオルガノポリシロキサンのエマルジョン型離型剤が求められている。
従って、食品容器包装向けプラスチック用離型剤には食品衛生法で使用が認可された化学構造を有し、ポリオレフィン等衛生協議会のポジティブリストに登録された原料製品を使用し、かつ上記の目的課題を解決しうるオルガノポリシロキサンのエマルジョンが望まれている。
(A)下記一般式(1)で表され、25℃における動粘度が100~100,000mm2/sであって、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンおよびドデカメチルシクロヘキサシロキサンの含有量がそれぞれ1質量%未満であるオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)アニオン性界面活性剤:0.1~18.0質量部、
(C)下記一般式(2)で表されるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル:0.1~10.0質量部、
(E)水:50~100,000質量部。
CmH2m+1(OCH2CH2)nOH (3)
(mは12~20の整数であり、nは4~50の整数である。)
を添加してもよく、前記(C)成分および前記(D)成分の含有量の合計が0.1~10.0質量部であることが好ましい。
また、(D)成分を含むことで本発明のプラスチック用離型剤の保存安定性、機械安定性、希釈安定性や濡れ性が高くなる傾向がある。一方で、プラスチックに対してクラックの発生を防止する観点から、(D)成分の含有量は少ないほど好ましい。
前記(C)成分のHLBがこの範囲にあると、本発明のプラスチック用離型剤の平均粒径が細かくなり、希釈安定性や機械安定性が良好となる傾向がある。
上記アニオン性界面活性剤は2020年6月1日に施行された食品衛生法により食品用容器包装の原料として認可されているからである。従って、本発明のプラスチック用離型剤は、食品容器包装等として使用される場合の安全性の面で好ましい。
このようなプラスチック用離型剤であれば、高温で保管しても、前記(A)成分の構造が変化し、プラスチックに対する離型性に与える影響が少ないからである。
本発明のプラスチック用離型剤はノニルフェノールやオクチルフェノールといった、その分解物が生物や生態系への環境負荷物質となることが懸念される物質を含んでおらず、また、2020年6月1日に施行された食品衛生法のポジティブリストに記載された構造を有し、かつ「ポリオレフィン等合成樹脂製食品容器包装等に関する自主基準」に認可された原料のみで本発明のプラスチック用離型剤の組成を構成することが可能であり、そのようなプラスチック用離型剤は食品トレーや弁当、卵のパックなど、食品に直接接触する容器包装用の離型剤として好適だからである。
本発明のプラスチック用離型剤は、下記(A)~(C)成分、並びに(E)成分を含有し、平均粒径が200nmを超えて350nm以下のエマルジョンであることを特徴とするプラスチック用離型剤である。
(A)下記一般式(1)で表され、25℃における動粘度が100~100,000mm2/sであって、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンおよびドデカメチルシクロヘキサシロキサンの含有量がそれぞれ1質量%未満であるオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)アニオン性界面活性剤:0.1~18.0質量部、
(C)下記一般式(2)で表されるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル:0.1~10.0質量部、
(E)水:50~100,000質量部。
また、Lは60から1,500の整数であり、好ましくは、150から1,200である。
なお、上記動粘度は、JIS Z 8803:2011記載のキャノン-フェンスケ粘度計によって測定した、25℃における動粘度の値を指すものとする。ただし、前記動粘度の値が20,000mm2/sを超える場合は、上記JIS規格に記載の単一円筒型回転粘度計によって測定した25℃における粘度の値を、15/4℃の密度の測定値で除した値を採用する。
(A)成分のオルガノポリシロキサンは25℃における動粘度が上記の範囲であればよく、1種を単独で用いても2種以上混合しても良い。
(B)成分のアニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、モノアルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等のアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、モノアルキルリン酸エステル塩等のアルキルリン酸塩、ジアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、α-スルホ脂肪酸エステル塩、N-アシルタウリン酸塩、脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、N-アシルアミノ酸塩等が挙げられる。塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩等が挙げられる。
例えば、ポリプロピレンやポリスチレンへの塗布用途として、アルキルスルホン酸塩(炭素数は10~20、塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、及びアンモニウム塩)、アルキルベンゼンスルホン酸塩(炭素数は9~20、塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、及びアンモニウム塩)、アルキルスルホコハク酸塩(炭素数は4~16、塩としてはナトリウム塩)、アルキル硫酸エステル塩(炭素数は8~20、塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、及びアンモニウム塩)等が挙げられる。
また、例えば、ポリエチレンテレフタレートへの塗布用途として、アルキルスルホン酸塩(炭素数は10~20、塩としてはナトリウム塩)やアルキルベンゼンスルホン酸塩(炭素数は9~20、塩としてはナトリウム塩)、アルキルスルホコハク酸塩(炭素数は4~16、塩としてはナトリウム塩)、アルキル硫酸エステル塩(炭素数は4~16、塩としてはナトリウム塩)等が挙げられる。
(B)成分のアニオン性界面活性剤は1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて使用してもよい。
(C)下記一般式(2)で表されるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル:0.1~10.0質量部。
その中でもa+b+cの合計が20であり、かつアルキル基R2の炭素数が12であるポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、16であるポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、18であるポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートは食品添加物としての使用が認められていることから、本発明のプラスチック用離型剤を食品容器包装用のプラスチックに使用する場合に好適である。
なお、a+b+cの合計が8未満では乳化性が不十分で安定性が不良となる。一方、30より大きいと粘度が高く、または固体状となり取り扱い性が低下する。
本発明では前記(A)~(C)成分、並びに(E)成分に加え、更に(D)下記一般式(3)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル:1.0質量部未満。
CmH2m+1(OCH2CH2)nOH (3)
(mは12~20の整数であり、nは4~50の整数である。)
を添加してもよい。
また、アルキル基が短く、かつポリオキシエチレン鎖が短いと、プラスチックにクラックが生じやすくなる。従って、アルキル基の短いポリオキシエチレンアルキルエーテルを使用する際は、ポリオキシエチレン鎖の短いものは避けるべきである。具体的には、mが12~15の場合、nは8~50の整数が好ましく、mが16~20の場合、nは4~50の整数が好ましい。
(E)成分である水の配合量は50~100,000質量部である。好ましくは500~20,000質量部、より好ましくは2,000~10,000質量部である。(E)水が50質量部未満であると、本発明のプラスチック用離型剤をプラスチックに塗工した際にべたつき、塗工ムラ、クラックが生じる恐れがある上に、エマルジョン組成物の粘度が高くなってしまい好ましくない。一方で、(E)水が100,000質量部より多いと、機械安定性が低下し、希釈、攪拌後にオイル浮き等が生じる恐れがある上に、希釈倍率が高いと必要なエマルジョン組成物の量が増えてしまい、経済的に好ましくない状況となる。
本発明のプラスチック用離型剤には、(A)成分のオルガノポリシロキサンの分散性を向上させる目的等で、水溶性高分子を含んでいてもよい。水溶性高分子化合物は、特に限定されず、非イオン性水溶性高分子化合物、アニオン性水溶性高分子化合物、カチオン性水溶性高分子化合物、及び両イオン性水溶性高分子化合物が挙げられる。
本発明のプラスチック用離型剤は(A)オルガノポリシロキサンを(B)アニオン性界面活性剤、(C)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、および必要に応じて(D)ポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いて(E)水に乳化することで得ることができる。乳化は一般的な乳化分散機を用いて行えばよい。該乳化分散機としては、例えば、ホモディスパー等の高速回転遠心放射型攪拌機、ホモミキサー等の高速回転剪断型攪拌機、圧力式ホモジナイザー等の高圧噴射式乳化分散機、コロイドミル、超音波乳化機等が挙げられる。
350nmより平均粒径が大きいと、希釈安定性および機械安定性が低下し、希釈や攪拌の際にオイル浮き等が生じる恐れがある。また、長期に保存した場合、濃淡分離を生じる恐れもある。他方、平均粒径が200nm以下のエマルジョンを製造するためには、一般に(A)オルガノポリシロキサンに対する(C)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルや(D)ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどに代表されるノニオン性界面活性剤の含有量が多くなる傾向がある。このため、前記(C)及び/又は(D)の本発明の範囲内で平均粒径200nm以下を達成することは難しく、また本発明の範囲を超えて前記(C)や前記(D)を配合すると、離型性の低下やプラスチックに塗工した際にクラックが生じる恐れがある。
なお、本明細書において平均粒径とはレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置を用いて測定した体積基準の粒度分布における積算値50%での粒径を示している。
[成分(A)、および比較用オルガノポリシロキサン]
(A1)オルガノポリシロキサン:下記一般式(4)で表され、25℃における動粘度9,980mm2/s、L1は550であり、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、およびドデカメチルシクロヘキサシロキサンの含有量は各100ppm以下である。
(B1)65%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液(商品名:ネオペレックスG-65、花王(株)製)
(B2)ラウリル硫酸ナトリウム(商品名:NIKKOL SLS、日光ケミカルズ(株)製)
(B3)70%ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム水溶液
(C1)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(商品名:レオドールTW-O120V、花王(株)製):下記一般式(2)で表され、R2は炭素数18のアルキル基であり、a+b+cの合計は20、HLBは15.0である。
(C2)モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(商品名:レオドールTW-L120、花王(株)製):下記一般式(2)で表され、R2は炭素数12のアルキル基であり、a+b+cの合計は20、HLBは16.7である。
(C3)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(商品名:レオドールTW-O106V、花王(株)製):下記一般式(2)で表され、R2は炭素数18のアルキル基であり、a+b+cの合計は6、HLBは10.0である。
(D)ポリオキシエチレンラウリルエーテル(商品名:エマルゲン123P、花王(株)製):一般式CmH2m+1(OCH2CH2)nOHで表され、mは12、nは23であり、HLBは16.9である。
(E)水
安息香酸ナトリウム、クエン酸
(A1)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤4g、(B2)アニオン性界面活性剤2g、(B3)アニオン性界面活性剤2g、(C1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル2g、および(E)水2gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水127.5gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物1を調製した。
(A1)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤4g、(B2)アニオン性界面活性剤2g、(B3)アニオン性界面活性剤2g、(C2)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル2g、および(E)水2gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水127.5gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物2を調製した。
(A1)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤4g、(B2)アニオン性界面活性剤2g、(B3)アニオン性界面活性剤2g、(C1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル2g、(D)ポリオキシエチレンアルキルエーテル0.5g、および(E)水2gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水127gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物3を調製した。
(A2)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤0.4g、(B2)アニオン性界面活性剤0.2g、(B3)アニオン性界面活性剤0.2g、(C1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル0.2g、および(E)水4gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してから(B1)アニオン性界面活性剤3.6g、(B2)アニオン性界面活性剤1.8g、(B3)アニオン性界面活性剤1.8g、および(C1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル1.8gを加えてホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いてさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水125.5gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物4を調製した。
(A2)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤0.4g、(B2)アニオン性界面活性剤0.2g、(B3)アニオン性界面活性剤0.2g、(C1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル0.2g、および(E)水4gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してから(B1)アニオン性界面活性剤3.6g、(B2)アニオン性界面活性剤1.8g、(B3)アニオン性界面活性剤1.8g、(C1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル1.8g、(D)ポリオキシエチレンアルキルエーテル0.5gを加えてホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いてさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水125gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物5を調製した。
(A3)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤4g、(B2)アニオン性界面活性剤2g、(B3)アニオン性界面活性剤2g、(C1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル2g、および(E)水2gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水127.5gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物6を調製した。
(A1)オルガノポリシロキサン60g、(C1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル6g、および(E)水2gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水131.5gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物7を調製した。
(A1)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤8g、(B2)アニオン性界面活性剤4g、(B3)アニオン性界面活性剤4g、(C1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル2g、および(E)水2gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水119.5gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物8を調製した。
(A1)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤4g、(B2)アニオン性界面活性剤2g、(B3)アニオン性界面活性剤2g、および(E)水2gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水129.5gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物9を調製した。
(A1)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤4g、(B2)アニオン性界面活性剤2g、(B3)アニオン性界面活性剤2g、(D)ポリオキシエチレンアルキルエーテル0.5gおよび(E)水2gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水129gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物10を調製した。
(A1)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤4g、(B2)アニオン性界面活性剤2g、(B3)アニオン性界面活性剤2g、(D)ポリオキシエチレンアルキルエーテル2gおよび(E)水2gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水127.5gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物11を調製した。
(A1)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤4g、(B2)アニオン性界面活性剤2g、(B3)アニオン性界面活性剤2g、(C3)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル2g、および(E)水2gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水127.5gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物12を調製した。
(A1)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤4g、(B2)アニオン性界面活性剤2g、(B3)アニオン性界面活性剤2g、(C3)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル2g、(D)ポリオキシエチレンアルキルエーテル0.5g、および(E)水2gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水127gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物13を調製した。
(A1)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤4g、(B2)アニオン性界面活性剤2g、(B3)アニオン性界面活性剤2g、(C1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル7g、および(E)水2gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水122.5gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物14を調製した。
(A1)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤4g、(B2)アニオン性界面活性剤2g、(B3)アニオン性界面活性剤2g、(C1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル2g、および(E)水4gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水125.5gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物15を調製した。
(A1)オルガノポリシロキサン60g、(B1)アニオン性界面活性剤4g、(B2)アニオン性界面活性剤2g、(B3)アニオン性界面活性剤2g、(C1)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル5g、(D)ポリオキシエチレンアルキルエーテル4g、および(E)水2gを容量300mLのプラスチック容器に入れ、ホモディスパー(プライミクス(株)製、ホモディスパー2.5型)を用いて2,000rpmで攪拌することで乳化し、全体が乳化してからさらに2,000rpmで5分間攪拌した。この乳化物に更に(E)水120.5gを加えてホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで10分間攪拌することにより希釈し、安息香酸ナトリウム0.4g、およびクエン酸0.1gを加え、さらにホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて1,000rpmで1分間攪拌することにより溶解し、乳化組成物16を調製した。
乳化組成物1~16をイオン交換水で10倍に希釈し、レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置((株)堀場製作所製、Partica LA-960)を用いて測定した体積基準の粒度分布における積算値50%での粒径である。
乳化組成物1~16をpHメータ((株)堀場製作所製、LAQUA F-52)、および電極((株)堀場製作所製、9615S-10D)を用いて測定した25℃におけるpH値である。
乳化組成物1~16を容量約15mLのポリプロピレン製遠沈管(Thermo Fisher Scientific, Inc.製)に入れて、小型卓上遠心機((株)コクサン製、H-19FM)で3,000rpm(遠心力は約1,000×g)、15分間回転させた後、遠沈管の上層部、および下層部から各1.0gずつ採取し、アルミシャーレに入れて105℃で3時間加熱し、不揮発分を下記式(5)より算出した。
不揮発分(%)=(1-乾燥減量(g)/採取量(g))×100 (5)
上層部の不揮発分を下層部の不揮発分で除した値が1に近いほど、経時での濃淡分離が生じにくく、保存安定性が高いと考えられるため、下記基準で評価した。
○:0.95≦上層部の不揮発分/下層部の不揮発分≦1.05
×:上層部の不揮発分/下層部の不揮発分<0.95
1.05<上層部の不揮発分/下層部の不揮発分
本明細書においては「○」を良好、「×」を不良と判断する。
乳化組成物1~16を容量200mLのガラスビーカーに2g入れ、さらに水98gを加えて希釈した。室温で22時間静置した後の外観を確認し、下記の基準で評価した。
○:濃淡分離することなく、均一な外観を示す。
表面にオイルスポットや干渉膜を生じない、または1~3割程度干渉膜が生じる。
△:濃淡分離することなく、均一な外観を示す。
表面に僅かにオイルスポットが生じる、または3~6割程度干渉膜が生じる。
×:濃淡分離が生じ、不均一な外観を示す。
表面にオイルスポットが生じる、または6割以上干渉膜が生じる。
本明細書においては「○」および「△」を良好、「×」を不良と判断する。
乳化組成物1~16を容量200mlのプラスチック容器に10g入れ、さらに水90gを加え、ホモミクサー(プライミクス(株)製、ホモミクサーMARKII2.5型)を用いて3,000rpmで10分間攪拌した。室温で22時間静置した後の外観を確認し、下記の基準で評価した。
○:濃淡分離することなく、均一な外観を示す。
表面にオイルスポットや干渉膜を生じない、または1~3割程度干渉膜が生じる。
△:濃淡分離することなく、均一な外観を示す。
表面に僅かにオイルスポットが生じる、または3~6割程度干渉膜が生じる。
×:濃淡分離が生じ、不均一な外観を示す。
表面にオイルスポットが生じる、または6割以上干渉膜が生じる。
本明細書においては「○」および「△」を良好、「×」を不良と判断する。
乳化組成物1~16をイオン交換水で10倍に希釈し、ワイヤーバーNo.3(R.D.Specialties,U.S.A製)によりPETフィルム(商品名:ルミラーS-10(厚さ50μm)、東レ(株)製)に塗工する。目視ではじきの発生の有無を確認する。
○:全体に濡れる
△:一部にはじきを生じる
×:塗工後すぐに全体にはじきを生じる
本明細書においては「○」および「△」を良好、「×」を不良と判断する。
乳化組成物1~16をイオン交換水で20倍に希釈し、ガーゼで二軸延伸ポリスチレンフィルム(商品名:OPSシート、旭化成製)に塗工する。直径40mmの円筒に乳化組成物を塗布したOPSシートを巻き付け、目視でクラックの発生の有無を確認する。
○:筒に巻き付け後300秒以内にクラックが生じない
×:筒に巻き付け後300秒以内にクラックが生じる
本明細書においては「○」を良好、「×」を不良と判断する。
なお、上記動粘度は、JIS Z 8803:2011記載のキャノン-フェンスケ粘度計によって測定した、25℃における動粘度の値を指すものとする。ただし、前記動粘度の値が20,000mm2/sを超える場合は、上記JIS規格に記載の単一円筒型回転粘度計によって測定した25℃における粘度の値を、25℃の密度の測定値で除した値を採用する。
(A)成分のオルガノポリシロキサンは25℃における動粘度が上記の範囲であればよく、1種を単独で用いても2種以上混合しても良い。
(B)成分のアニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、モノアルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等のアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、モノアルキルリン酸エステル塩、ジアルキルリン酸エステル塩等のアルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、α-スルホ脂肪酸エステル塩、N-アシルタウリン酸塩、脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、N-アシルアミノ酸塩等が挙げられる。塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩等が挙げられる。
Claims (6)
- 下記(A)~(C)成分、並びに(E)成分を含有し、平均粒径が200nmを超えて350nm以下のエマルジョンであることを特徴とするプラスチック用離型剤。
(A)下記一般式(1)で表され、25℃における動粘度が100~100,000mm2/sであって、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンおよびドデカメチルシクロヘキサシロキサンの含有量がそれぞれ1質量%未満であるオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)アニオン性界面活性剤:0.1~18.0質量部、
(C)下記一般式(2)で表されるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル:0.1~10.0質量部、
(E)水:50~100,000質量部。 - 更に、(D)下記一般式(3)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテル:1.0質量部未満、
CmH2m+1(OCH2CH2)nOH (3)
(mは12~20の整数であり、nは4~50の整数である。)
を含むプラスチック用離型剤であって、前記(C)成分および前記(D)成分の含有量の合計が0.1~10.0質量部であることを特徴とする請求項1に記載のプラスチック用離型剤。 - 前記(C)成分のHLBが12~18であることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラスチック用離型剤。
- 前記(B)成分が、アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩から選択される1種又は2種以上のアニオン性界面活性剤であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のプラスチック用離型剤。
- 前記プラスチック用離型剤の25℃におけるpHが4.0~10.0であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のプラスチック用離型剤。
- 前記プラスチックが食品容器包装用であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のプラスチック用離型剤。
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